JP7595561B2 - 草刈機 - Google Patents
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Description
法面の傾斜が大きく、機体の傾斜が大きくなるほど、エンジン負荷も大きくなる。このことから、この構成では、傾斜姿勢判定部の判定結果に基づいて、機体がエンジン負荷に大きく影響を与える傾斜姿勢における傾斜度が大きいほど、変速比の調節量が大きくすることができるので、エンジンストールが抑制される。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記アンチストール部による前記負荷軽減指令の出力を禁止するアンチストール管理部が備えられている。この構成により、アンチストール管理部は、機体の走行状態に応じて、アンチストール部による負荷軽減指令の出力を禁止することができる。例えば、操縦者の意思で車速やエンジン回転数の調整が行われる場合、負荷軽減指令の出力を禁止することが可能となる。
この構成によれば、法面傾斜が大きな箇所や、法面において草が高くかつ高密度に茂っている箇所などを走行することで、エンジン負荷が急激に大きくなった場合、操縦者が車速を低減させる操作を行わなくとも、左右の走行ユニットのための変速装置の変速比が、エンジン負荷が軽減されるように、調節される。これにより、車速が低下し、エンジン負荷が低減し、エンジンストールが抑制される。
この構成により、アンチストール管理部は、機体の走行状態に応じて、アンチストール部による負荷軽減指令の出力を禁止することができる。例えば、操縦者の意思で車速やエンジン回転数の調整が行われる場合、負荷軽減指令の出力を禁止することが可能となる。
本発明の好適な実施形態の1つでは、前記アンチストール部は、前記エンジンの回転数の低下度に対応して、前記変速比の調節量を算出する。エンジン負荷が増大して、設定されていた所定回転数からエンジン回転数が急激に低下しても、この構成により、エンジン回転数の低下度が大きいほど、変速比の調節量が大きくなるので、エンジンストールが抑制される。
図1及び図2に示すように、草刈機は、機体1と、機体1を対地支持する左走行ユニット2aと右走行ユニット2bとからなるクローラ型式の走行装置2と、機体1の前部に支持された草刈装置3とを備えている。
図1及び図2に示すように、左走行ユニット2aと右走行ユニット2bは、それぞれ、駆動輪10と、複数の転輪11と、誘導輪12と、トラックフレーム13と、ガイド部材と、クローラベルト14とからなる。トラックフレーム13が前後方向に沿って配置され、複数の転輪11がトラックフレーム13に支持されて、誘導輪12がトラックフレーム13の後部に支持されている。右及び左の駆動輪10が、トランスミッション20に支持されている。右の駆動輪10が、側面視で右のトラックフレーム13の前後中間部に対して上側に配置され、左の駆動輪10が、側面視で左のトラックフレーム13の前後中間部に対して上側に配置されている。
図2に示すように、草刈装置3には、回転駆動される刈刃41を備えた刈取本体部40と、刈取本体部40を地面から所定の高さに持ち上げ支持するように接地して滑走する左右一対の接地支持体30と、が装備されている。
図4に、上述した草刈機が、圃場の周辺に形成されている法面で、草刈作業を行っている様子が示されている。ここでは、草刈機は、無線方式の操縦リモコン9によって操縦されている。図4では、草刈機の走行形態として、法面の等高線に沿って走行する等高線走行、等高線走行をつなぐUターン走行、法面を垂直に上っていく垂直上昇走行(登坂走行)、法面を垂直に下っていく垂直下降走行が示されている。
図5に示すように、操縦リモコン9には、中立を含む前進速度と後進速度とを調節する変速操作具91、左旋回と右旋回とを選択する旋回操作具92と、走行モードを選択する走行モード選定スイッチ93が設けられている。変速操作具91は、前進位置、中立位置、後進位置との間で変位可能であり、旋回操作具92は、左旋回位置、中立位置(直進位置)、右旋回位置との間で変位可能である。操作具としてジョイスティック型を採用すれば、1本のジョイスティックで、前後進速度及び左右旋回を草刈機に指令することができる。走行モード選定スイッチ93は、後述する各走行モード(アンチストール走行モード、等高線アシスト走行モード、踏ん張り走行モードなど)のON/OFFを設定する。操縦リモコン9には、その他の操縦に関する操作具(エンジン回転数の調整、エンジン4の始動・停止など)も設けられているが、図5では、省略されている。
図6と図7には、草刈機の制御系を構成する機能部と、各機能部間のデータの流れを示す機能ブロック図が示されている。この制御系は、草刈機の各種動作を制御する制御ユニット100と、制御ユニット100と無線を介して接続可能な操縦リモコン9、制御ユニット100と有線(車載LANなど)を介して接続されている姿勢検出ユニット8を含む。
等高線アシスト部63は、等高線アシスト走行モードにおいて動作し、傾斜角算出部71及び走行状態判定部73と連係し、機体1が法面の等高線に沿って直進走行することをアシストする。具体的には、等高線アシスト部63は、法面の等高線に対する機体1の傾斜角が所定範囲内に収まっている直進走行状態においては、アシストは行わないが、等高線に対する機体1の傾斜角が所定範囲を超えて不安定直進走行状態になると、等高線に対する機体1の傾斜角を減少させて、当該傾斜角が所定範囲に収まるための必要な左HST21及び右HST22の変速比の調整量を、機体1の傾斜角に基づいて算出する。さらに、等高線アシスト部63は、この調整量を含む調節指令を、左変速信号生成部61と右変速信号生成部62とに与える。この調節により、機体1は不安定直進走行状態から直進走行状態に復帰する。実際上は、機体1が法面の等高線に沿って走行する場合、谷側に向いて機体1が傾斜することになるので、その傾斜角に応じて、谷側の走行ユニットのための変速装置(左HST21または右HST22)の回転数を基準として山側の走行ユニットのための変速装置(右HST22または左HST21)の回転数を減少させることで、機体1が山側に向くようにアシストする。
踏ん張り変速部64は踏ん張り変速機能を実現する機能部であり、踏ん張り走行モードにおいて動作し、法面での停車時や、法面での停車から微速発進時に、機体1が不測に谷側に動くことを、走行装置2の駆動力を用いて防止する。つまり、踏ん張り変速部64は、左HST21と右HST22との斜板角が実質的に中立位置であるときに生じる、機体動き検出部75によって検出される法面上での機体1のずれ動きを停止させるために、左走行ユニット2aと右走行ユニット2bとの駆動状態にする。つまり、左走行ユニット2aと右走行ユニット2bとの駆動を通じて、このずれ動きが阻止されるように、左HST21と右HST22との斜板角を調節する。より具体的には、操縦者の操縦により左HST21と右HST22とが停止用変速位置に操作されているにもかかわらず、法面上で機体1が動いていることが機体動き検出部75によって検出された場合、踏ん張り変速部64は、機体1の動きが消失するまで、左HST21と右HST22との変速位置を停止用変速位置から最大前進位置方向または最大後進位置方向に変位させる。この機体1の動きが消失する変速位置が踏ん張り変速位置である。なお、停止用変速位置は、実質的にはHSTの中立位置であるので、中立位置を停止用変速位置として、踏ん張り変速部64は、踏ん張り制御を行う。しかしながら、傾斜角が大きい法面や、滑り易い草が茂っている法面では、踏ん張り制御の基準変速位置となる停止用変速位置は、中立位置から外れることになる。このような場合に対処するため、停止用変速位置は、傾斜姿勢判定部72による機体1の傾斜姿勢やその他の草刈機の状態に応じて設定することも可能である。
アンチストール部65は、アンチストール走行モードにおいて動作し、エンジン制御ユニット51及び傾斜姿勢判定部72に連係し、機体1が法面の等高線に沿って、エンジン4がストールすることなしに走行できるようにアシストする。アンチストール部65は、エンジン負荷によってエンジン4の回転数がスロットル調整器(非図示)などによって設定された所定回転数より低下した場合、変速制御部60にエンジン負荷を軽減するように、左HST21及び右HST22の変速比(斜板角)を調節する負荷軽減指令を変速制御部60に出力し、車速を低減する。
(1)上述した実施形態では、草刈機は、草刈装置3を機体1の前方に配置したフロントモーアタイプであったが、これに代えて、草刈装置3を機体1の中央下部に配置するミッドタイプを採用してもよい。さらに、草刈装置3も、ブレードタイプ、リールタイプなど任意のタイプが採用されてもよい。
2 :走行装置
2a :左走行ユニット
2b :右走行ユニット
3 :草刈装置
4 :エンジン
20 :トランスミッション
21 :左HST(変速装置)
22 :右HST(変速装置)
51 :エンジン制御ユニット
63 :等高線アシスト部
64 :踏ん張り変速部
65 :アンチストール部
66 :アンチストール管理部
67 :走行モード管理部
7 :走行機体姿勢判定ユニット
71 :傾斜角算出部
72 :傾斜姿勢判定部
73 :走行状態判定部
74 :対地速度算出部
75 :機体動き検出部
8 :姿勢検出ユニット
82 :回転数センサ(エンジン回転数検出部)
83 :対地速度センサ
9 :操縦リモコン
91 :変速操作具
100 :制御ユニット
Claims (5)
- 法面の走行が可能な草刈機であって、
機体と、
エンジンと、
前記エンジンを所定回転数で駆動するエンジン制御ユニットと、
前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部と、
左走行ユニットと右走行ユニットとを有する走行装置と、
変速操作具の操作に基づいて前記エンジンからの動力を変速して前記左走行ユニット及び前記右走行ユニットに伝達する変速装置を有するトランスミッションと、
前記トランスミッションの変速比を調節する変速制御部と、
エンジン負荷によるエンジン回転数の低下に応答して、前記エンジン負荷を軽減するように前記変速比を調節する負荷軽減指令を前記変速制御部に出力するアンチストール部と、
前記機体の傾斜姿勢を判定する傾斜姿勢判定部と、を備え、
前記アンチストール部は、前記傾斜姿勢に基づいて、前記変速比の調節量を算出する草刈機。 - 前記アンチストール部による前記負荷軽減指令の出力を禁止するアンチストール管理部が備えられている請求項1に記載の草刈機。
- 法面の走行が可能な草刈機であって、
機体と、
エンジンと、
前記エンジンを所定回転数で駆動するエンジン制御ユニットと、
前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部と、
左走行ユニットと右走行ユニットとを有する走行装置と、
変速操作具の操作に基づいて前記エンジンからの動力を変速して前記左走行ユニット及び前記右走行ユニットに伝達する変速装置を有するトランスミッションと、
前記トランスミッションの変速比を調節する変速制御部と、
エンジン負荷によるエンジン回転数の低下に応答して、前記エンジン負荷を軽減するように前記変速比を調節する負荷軽減指令を前記変速制御部に出力するアンチストール部と、
前記アンチストール部による前記負荷軽減指令の出力を禁止するアンチストール管理部と、を備えた草刈機。 - 前記変速操作具が最速位置に操作された場合、前記アンチストール管理部は前記負荷軽減指令の出力を禁止する請求項2または3に記載の草刈機。
- 前記アンチストール部は、前記エンジンの回転数の低下度に対応して、前記変速比の調節量を算出する請求項1から4のいずれか一項に記載の草刈機。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2021207481A JP7595561B2 (ja) | 2021-12-21 | 2021-12-21 | 草刈機 |
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| JP2021207481A JP7595561B2 (ja) | 2021-12-21 | 2021-12-21 | 草刈機 |
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| JP2023092324A JP2023092324A (ja) | 2023-07-03 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020000158A (ja) | 2018-06-29 | 2020-01-09 | 株式会社クボタ | 草刈機 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3600888B2 (ja) * | 1997-10-31 | 2004-12-15 | 国土交通省北陸地方整備局長 | 作業機の昇降制御構造 |
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2021
- 2021-12-21 JP JP2021207481A patent/JP7595561B2/ja active Active
Patent Citations (1)
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| JP2020000158A (ja) | 2018-06-29 | 2020-01-09 | 株式会社クボタ | 草刈機 |
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| JP2023092324A (ja) | 2023-07-03 |
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