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JP7596984B2 - 車両用制御装置及びプログラム - Google Patents
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JP7596984B2 - 車両用制御装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用制御装置及びプログラムに関する。
この種の車両用制御装置として、例えば特許文献1に記載されているように、物体検知装置を用いて、自車両の周辺に存在する物体の検知位置を取得し、取得した検知位置に基づいて、自車両の駐車空間への運転を支援する駐車支援制御を行うものがある。
特開2014-34321号公報
駐車支援制御において、実環境に即した情報が得られないことがある。詳しくは、駐車支援制御において、自車両に対する物体の対向面が存在するか否かを判定する場合、実際には自車両の異なる2方向に対して対向面が存在するにもかかわらず、物体の大きさや形状等に起因して、自車両の1方向のみに対向面が存在すると判定されてしまう場合がある。このように、駐車支援制御における物体の検知技術には未だ改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、物体を適切に検知することができる車両用制御装置及びプログラムを提供することである。
本発明は、物体検知装置を用いて、自車両の周辺に存在する物体の検知位置を取得し、取得した検知位置に基づいて、前記自車両の駐車空間への運転を支援する駐車支援制御を行う車両用制御装置において、前記自車両の基準方向に対する前記検知位置の検知角度を算出する角度算出部と、算出された前記検知角度に対する前記検知位置の度数分布を算出する分布算出部と、算出された前記度数分布において、異なる前記検知角度にピーク値を有する複数の山が存在する場合、該山に対応した前記検知角度の方向に前記物体の対向面が存在すると判定する判定部と、を備える。
本発明によれば、検知角度に対する度数分布の各山に対応して、自車両に対する物体の対向面が存在すると判定される。これにより、自車両に対して異なる方向に存在する各対向面を検知することができる。その結果、物体を適切に検知することができる。
第1実施形態に係る駐車支援システムの概略構成を示す図。 駐車支援制御が行われる状況を示す図。 クラスタリング処理が行われた場合における物体の検知結果を示す図。 駐車支援制御が行われる状況を示す図。 直線区間抽出処理が行われた場合における物体の検知結果を示す図。 駐車支援制御が行われる状況を示す図。 比較例における物体の検知結果を示す図。 駐車支援制御が行われる状況を示す図。 比較例における物体の検知結果を示す図。 各検知位置の検知角度の算出方法を示す図。 各検知位置の検知角度の算出方法を示す図。 各検知位置の検知角度の算出方法を示す図。 検知角度に対する各検知位置の度数分布を示す図。 検知角度の算出処理が行われた場合における物体の検知結果を示す図。 物体検知処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係る度数閾値の設定方法を示す図。
<第1実施形態>
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、自車両に搭載された駐車支援システムを具体化している。駐車支援システムでは、車両用制御装置(以下、ECUという)を中枢として、自車両の周囲に存在する物体(例えば、他の車両や道路構造物等)を検知するとともに、駐車支援制御を行う。
まず、本実施形態に係る自車両50の駐車支援システム10の概略構成について図1を用いて説明する。自車両50は、物体検知装置11~13と、ECU30とを有している。
物体検知装置11~13は、自車両50の周囲に存在する物体までの距離及び方位を取得するセンサである。本実施形態では、物体検知装置11~13として、例えばソナー等の超音波センサが設けられており、所定の制御周期ごとに探査波を送信し、送信した探査波の反射波を受信することにより自車両50の周囲に存在する物体の距離及び方位を取得する。なお、物体検知装置11~13は、超音波センサに限らず、例えばレーザセンサ、ミリ波センサ等のセンサであってもよい。
物体検知装置11~13は、自車両50の複数箇所に搭載されている。本実施形態では、図1に示すように、複数個の物体検知装置11~13が、自車両50の前部のバンパ部、後部のバンパ部及び車体側面部に、所定間隔で取り付けられている。
具体的には、自車両50は、物体検知装置11~13として、車幅中心位置を通って、かつ、車長方向に延びる軸線である中心軸線50aの近傍に取り付けられた前部センサ11及び後部センサ12と、自車両50の左側方及び右側方にそれぞれ取り付けられた側方センサ13とを備えている。各センサ11~13は、中心軸線50aに対して左右対称位置に取り付けられている。
ECU30は、CPU、ROM、RAM、I/O等を備えたコンピュータであり、CPUが、ROMにインストールされているプログラムを実行することで、自車両50の駐車支援制御を行うための各種機能を実現する。
具体的には、ECU30には、自車両50に設けられている各センサ11~13の取得情報が入力される。ECU30は、各センサ11~13の取得情報に基づいて、自車両50の周辺に存在する物体の検知位置Pを算出する。検知位置Pは、例えば、自車両50の中心を原点として、自車両50の車長方向と車幅方向とによる二次元座標における一点として示される。
ECU30は、自車両50の周囲に存在する物体を検知する物体検知処理を行う。物体検知処理では、取得した検知位置Pに基づいて、自車両50に対する対向面の存在を判定する。ここで、ECU30は、物体検知処理において、複数の物体を分離して認識した場合、分離して認識した物体ごとに、自車両50に対する対向面が存在すると判定する。また、ECU30は、認識した1つの物体を複数の部分に分離して認識した場合も、物体のうち分離して認識した部分ごとに、自車両50に対する対向面が存在すると判定する。
ECU30は、物体検知処理の結果に基づいて、車両制御を行う。車両制御では、物体検知処理により存在すると判定された対向面に対して直交する方向に間隔Wを空けるように、駐車空間や駐車経路の算出が行われるとともに、算出された駐車空間へ自車両50を駐車すべく、自車両50が制御される。本実施形態において、ECU30が「制御部」に相当する。
具体的には、ECU30は、自車両50の操舵装置21、アクセル装置22及びブレーキ装置23を制御する。操舵装置21は、自車両50を操舵するための装置であり、ECU30からの指令によって制御される。アクセル装置22は、車両動力源としてのエンジンやモータであり、ECU30からの制御指令により自車両50に駆動力を付与する。ブレーキ装置23は、各車輪に設けられ、ECU30からの制御指令により自車両50に制動力を付与する。
次に、ECU30が行う駐車支援制御について、具体的な自車両50の状況ごとに詳しく説明する。
図2は、自車両50の右側方に他車両51が存在し、車幅方向に後方壁52が存在する状況において、駐車支援制御が行われる場合を示す。
自車両50右側の各側方センサ13は、自車両50の右側方に広がる範囲13aに向けて探査波を送信するとともに、他車両51の左側面における反射波を受信する。これにより、各側方センサ13は、他車両51までの距離及び方位といった情報を取得する。また、各後方センサ12は、自車両50の後方に広がる範囲12aに向けて探査波を送信するとともに、後方壁52の表面における反射波を受信する。これにより、各後方センサ12は、後方壁52までの距離及び方位といった情報を取得する。
図2に示す状況において、ECU30は、クラスタリング処理を行うことにより、他車両51及び後方壁52を分離して認識する。クラスタリング処理は、取得した複数の検知位置Pのうち、同一の物体を形成する検知位置Pを互いに関連付ける処理である。
例えば、クラスタリング処理は、以下のように行われればよい。ECU30は、各センサ12,13の取得情報に基づいて、自車両50の周辺に存在する物体の検知位置Pを算出する。ECU30は、クラスタリング処理において、取得した各検知位置P間の距離を算出する。ECU30は、算出した各距離のうち予め定められた距離閾値Dthよりも短いと判定した2つの検知位置P同士を、同一の物体を形成するグループGとして関連付ける。また、ECU30は、2つの検知位置Pのうち、いずれか一方の検知位置PをグループGとして関連付けており、他方の検知位置Pとの間の距離が距離閾値Dthよりも短いと判定した場合、他方の検知位置Pも同一の物体を形成するグループGとして関連付ける。
図3は、図2に示す状況において、クラスタリング処理が行われた場合における物体の検知結果を示す図である。
図3では、第1~第m検知位置P1~Pm及び第m+1~第n検知位置Pm+1~Pnが取得された場合、互いに隣り合う検知位置P間の距離が算出される。第1,第2検知位置P1,P2間の第1距離D1が距離閾値Dthよりも短いため、第1,第2検知位置P1,P2が第1グループG1として関連付けられる。続いて、第2,第3検知位置P2,P3間の第2距離D2が距離閾値Dthよりも短いため、第3検知位置P3も第1グループG1として関連付けられる。同様にして、第4~第m検知位置P4~Pmも第1グループG1として関連づけられる。
第m検知位置Pmと、第m+1検知位置Pm+1との間の第3距離D3が距離閾値Dth以上であるため、第m+1検知位置Pm+1は第1グループG1として関連付けられない。一方、第m+1検知位置Pm+1と、第m+2検知位置Pm+2との間の第4距離D4が距離閾値Dthよりも短いため、第m+1,m+2検知位置Pm+1,Pm+2が、第1グループG1と異なる第2グループG2として関連付けられる。同様にして、第m+3~第n検知位置Pm+3~Pnが第2グループG2として関連付けられる。
ECU30は、第1グループG1に含まれる各検知位置P1~Pmが同一の物体から形成されていると認識するとともに、第2グループG2に含まれる各検知位置Pm+1~Pnが同一の物体から形成されていると認識する。言い換えると、ECU30は、第1グループG1に含まれる各検知位置P1~Pmと、第2グループG2に含まれる各検知位置Pm+1~Pnとを分離して認識する。
ECU30は、分離した各グループG1,G2ごとに、自車両50に対する対向面Sの存在を判定する。具体的には、第1グループG1について、自車両50の右側に対する第1対向面S1が存在すると判定し、第2グループG2について、自車両50の後方に対する第2対向面S2が存在すると判定する。この場合、ECU30は、第1対向面S1から車幅方向に第1間隔W1を空け、かつ、第2対向面S2から車長方向に第2間隔W2を空けるように駐車空間50bを算出し、算出した駐車空間50bへ自車両50を駐車すべく車両制御を行う。
図4は、自車両50の右側方及び後方に折れ曲がり形状を有する周囲壁53が存在する状況において、駐車支援制御が行われる場合を示す。
各側方センサ13は、周囲壁53のうち自車両50に対して右側の表面における反射波を受信する。また、各後方センサ12は、周囲壁53のうち自車両50に対して後方側の表面における反射波を受信する。これにより、各センサ12,13は、周囲壁53までの距離及び方位といった情報を取得する。
図4に示す状況において、ECU30は、直線区間抽出処理を行うことにより、周囲壁53を分離して認識する。直線区間抽出処理は、取得した複数の検知位置Pをつないだ線分の直線区間Lを抽出する処理である。
例えば、直線区間抽出処理は、以下のように行われればよい。ECU30は、各センサ12,13の取得情報に基づいて、自車両50の周辺に存在する物体の検知位置Pを算出する。ECU30は、直線区間抽出処理において、互いに隣り合う各検知位置Pを線分でつなぎ、隣接する線分の傾きの差が所定値内に収まる区間を算出する。ECU30は、算出した区間のうち、区間の長さが長さ閾値Lth以上である区間を直線区間Lとして抽出する。
図5は、図4に示す状況において、クラスタリング処理及び直線区間抽出処理が行われた場合における物体の検知結果を示す図である。
ECU30は、検知位置Pを取得するとともに、クラスタリング処理において、互いに隣り合う各検知位置P間の距離が距離閾値Dthよりも短いため、各検知位置Pを同一のグループGとして関連付ける。
ECU30は、グループGとして関連付けた各検知位置Pに対して、直線区間抽出処理を行う。ECU30は、図5に示すように、長さ閾値Lth以上の長さを有する第1直線区間L1及び第2直線区間L2を抽出する。第1直線区間L1は、自車両50の車長方向に延びる直線区間であり、第2直線区間L2は、自車両50の車幅方向に延びる直線区間である。この場合、ECU30は、第1直線区間L1に含まれる各検知位置Pと、第2直線区間L2に含まれる各検知位置Pとを分離して認識する。
ECU30は、分離した各直線区間L1,L2ごとに、自車両50に対する対向面Sの存在を判定する。具体的には、第1直線区間L1について、自車両50の右側に対する第1対向面S1が存在すると判定し、第2直線区間L2について、自車両50の後方に対する第2対向面S2が存在すると判定する。この場合、ECU30は、第1対向面S1から車幅方向に第1間隔W1を空け、かつ、第2対向面S2から車長方向に第2間隔W2を空けるように駐車空間50bを算出し、算出した駐車空間50bへ自車両50を駐車すべく車両制御を行う。
上述したように、クラスタリング処理及び直線区間抽出処理が行われることにより、物体が分離されて認識されるため、自車両50の異なる2方向に対する対向面Sの存在を判定することができる。これにより、各対向面Sに対して間隔Wを空けるように、車両制御を適切に行うことができる。
ところで、物体の大きさや形状等に起因して、物体が分離されて認識されない場合、実際には自車両50の異なる2方向に対して対向面Sが存在するのにもかかわらず、自車両50の1方向のみに対向面Sが存在すると判定されてしまう場合がある。この場合、自車両50の異なる2方向に対して存在する各対向面Sから間隔Wを空けるように、車両制御を行うことができず、ひいては自車両50を適切に駐車させることができないといった問題が生じる。
ここでは、対向面Sの存在を適切に判定することができない本実施形態とは異なる比較例の物体検知処理について説明する。
図6は、自車両50の右側方に直線状の側方壁54が存在し、自車両50の後方に柱55が存在する状況において、駐車支援制御が行われる場合を示す。ここで、直線状の側方壁54と柱55との間の距離は、距離閾値Dthよりも短い。また、柱55の車幅方向の長さは、長さ閾値Lthよりも短い。
自車両50右側の各側方センサ13は、自車両50の右側方に広がる範囲13aに向けて探査波を送信するとともに、直線状の側方壁54の表面における反射波を受信する。これにより、各側方センサ13は、直線状の側方壁54までの距離及び方位といった情報を取得する。また、各後方センサ12は、自車両50の後方に広がる範囲12aに向けて探査波を送信するとともに、柱55の表面における反射波を受信する。これにより、各後方センサ12は、柱55までの距離及び方位といった情報を取得する。
図6に示す状況では、ECU30は、クラスタリング処理を行ったとしても、直線状の側方壁54と柱55との間の距離が距離閾値Dthよりも短いため、直線状の側方壁54と柱55とを分離して認識することができない。また、ECU30は、直線区間抽出処理を行ったとしても、柱55の車幅方向の長さが長さ閾値Lthよりも短いため、柱55を直線状の側方壁54から分離して認識することができない。
図7は、図6に示す状況において、本実施形態とは異なる比較例の物体検知処理における検知結果を示す図である。なお、図7の比較例では、クラスタリング処理が行われている。
ECU30は、直線状の側方壁54及び柱55の検知位置Pを取得する。ECU30は、クラスタリング処理を行うことにより、各検知位置PをグループGとして関連付ける。ECU30は、グループGについて、自車両50の右側に対する対向面Sが存在すると判定する。この場合、ECU30は、対向面Sから車幅方向に間隔Wを空けるように、車両制御を行う。ここで、柱55は車幅方向への突出部分として認識されるため、対向面Sは突出部分から車長方向に存在すると判定される。ECU30は、車両制御を行うことにより、突出部分である柱55から車幅方向へ間隔Wを空けるように駐車空間50bを算出し、算出した駐車空間50bへ自車両50を駐車すべく、車両制御を行うことはできる。しかしながら、ECU30は、自車両50の後方に対向面Sが存在すると判定できないことに起因して、柱55から車長方向へ間隔を空けるように駐車空間50bを算出し、算出した駐車空間50bへ自車両50を駐車すべく、車両制御を行うことができない。
図8は、自車両50の右側方に曲線状の側方壁56が存在し、自車両50の後方に柱55が存在する状況において、駐車支援制御が行われる場合を示す。ここで、曲線状の側方壁56と柱55との間の距離は、距離閾値Dthよりも短い。また、柱55の車幅方向の長さは、長さ閾値Lthよりも短い。
図8に示す状況でも、図6において説明したのと同様に、ECU30は、クラスタリング処理を行ったとしても、各検知位置Pを同一のグループGに関連付けてしまう。その結果、ECU30は、曲線状の側方壁56と柱55とを分離して認識することはできない。また、ECU30は、直線区間抽出処理を行ったとしても、曲線状の側方壁56から直線区間Lを抽出できず、柱55から直線区間Lを抽出できない。その結果、ECU30は、曲線状の側方壁56と柱55とを分離して認識することができない。
図9は、図8に示す状況において、本実施形態とは異なる比較例の物体検知処理における検知結果を示す図である。なお、図9の比較例では、クラスタリング処理が行われている。
ECU30は、曲線状の側方壁56及び柱55の検知位置Pを取得する。ECU30は、クラスタリング処理を行うことにより、各検知位置PをグループGとして関連付ける。ECU30は、グループGについて、自車両50の右側に対する対向面Sが存在すると判定する。この場合ECU30は、図7において説明したのと同様に、柱55を車幅方向への突出部分として認識するため、対向面Sは突出部分から車長方向に存在すると判定する。そのため、ECU30は、突出部分である柱55から車幅方向へ間隔Wを空けるように駐車空間50bを算出し、算出した駐車空間50bへ自車両50を駐車すべく、車両制御を行うことはできる。しかしながら、ECU30は、自車両50の後方に対向面Sが存在すると判定できないことに起因して、柱55に対して、車長方向へ間隔を空けるように駐車空間50bを算出し、算出した駐車空間50bへ自車両50を駐車すべく、車両制御を行うことができない。
そこで、本実施形態では、物体が分離して認識されないことに起因して、自車両50が適切な位置に駐車されない状況の発生を抑制すべく、各検知位置Pの検知角度に基づいて、物体に対する対向面Sの存在が判定されることとした。以下では、図6に示す状況において、検知角度の算出が行われる場合について説明する。
図10~12は、各検知位置Pの検知角度の算出方法を示す図である。
図10に示すように、ECU30は、各センサ12,13から取得した各検知位置Pと、各検知位置Pを取得した時刻とに基づいて、矢印にて示す各検知位置Pの検知方向を推定する。各検知位置Pの検知方向は、探査波が物体で反射した方向を示しており、各センサ12,13が反射波を受信した方向によって推定される。
図11,12に示すように、ECU30は、各検知位置Pの検知方向を検知角度として算出する。検知角度は、各センサ12,13が反射波を受信した方向の角度である。本実施形態では、検知角度は、車長方向のうち自車両50の前進方向を基準方向として、右回りの方向を正の検知角度とし、左回りの方向を負の検知角度として算出される。
図11は、自車両50右側の側方センサ13が取得した各右側検知位置Pr1~Pr3について、検知角度α1~α3が算出される場合の一例を示す図である。この場合、ECU30は、第2右側検知位置Pr2の検知角度をα2=-90°として算出し、第1右側検知位置Pr1の検知角度をα1<α2として算出し、第3右側検知位置Pr3の検知角度をα3>α2として算出する。
図12は、後方センサ12が取得した各後方検知位置Pb1~Pb3について、検知角度β1~β3が算出される場合の一例を示す図である。この場合、ECU30は、第2後方検知位置Pb2の検知角度をβ2=0°として算出し、第1後方検知位置Pb1の検知角度をβ1>β2として算出し、第3後方検知位置Pb3の検知角度をβ3<β2として算出する。
ECU30は、検知角度に対する各検知位置Pの度数分布を算出する。図13は、図6に示す状況における度数分布を示す図である。本実施形態では、度数分布における検知角度の刻み幅は5°に設定されている。ECU30は、算出した度数分布において、異なる検知角度にピーク値を有する山を検出する。詳しくは、ECU30は、異なる検知角度にピーク値があり、かつ、異なる検知角度のピーク値間に検知位置Pの度数が検出されない検知角度が存在すると判定した場合、それぞれの検知角度にピーク値を有する山を検出する。
図13に示す度数分布では、ECU30は、2つの異なる検知角度にピーク値を有する山を検出する。1つ目の山は、-90°を含む検知角度にピーク値Fp1を有する山として検出される。1つ目の山は、直線状の側方壁54に対応して検出された山である。1つ目の山の検知角度が大きい側において、検知位置Pが検出されない検知角度を隔てて、2つ目の山が検出される。2つ目の山は、0°を含む検知角度にピーク値Fp2を有している。2つ目の山は、柱55に対応して検出された山である。
ECU30は、検出した各山に対応して、自車両50に対する物体の対向面Sが存在するか否かを判定する。詳しくは、ECU30は、隣り合う山の間において、検知位置Pの度数が検出されない角度幅θrが角度幅閾値θthよりも大きいと判定したことを条件として、各山に対応する対向面Sが存在すると判定する。角度幅閾値θthは、各センサ11~13の取り付け位置や各センサ11~13の探査波が広がる範囲に基づいて設定されるとよい。本実施形態では、角度幅閾値θthは、50°~70°の範囲内の値に設定され、具体的には60°に設定されている。また、ECU30は、各山のピーク値Fp1,Fp2が度数閾値Fthよりも大きいと判定したことを条件として、各山に対応する対向面Sが存在すると判定する。本実施形態では、度数閾値Fthは10に設定されている。
なお、検出される山の数は2つに限られず、各センサ11~13の反射波のノイズ等に起因して、3つの異なる検知角度にピーク値を有する山が検出され得る。この場合でも、各山の間において、角度幅θrが角度幅閾値θthよりも大きいこと、及び各山のピーク値が度数閾値Fthよりも大きいことを条件として、各山に対応する対向面Sの存在を判定することができる。
図14は、図6に示す状況において、クラスタリング処理及び上述した検知角度の算出処理が行われた場合における物体の検知結果を示す図である。
ECU30は、クラスタリング処理によってグループGとして関連付けた検知位置Pについて、検知角度を算出するとともに、検知角度に対する各検知位置Pの度数分布を算出する。ECU30は、図13に示すように、異なる検知角度にピーク値Fpを有する山を検出する。ECU30は、図14に示すように、各山に対応して右側対向面Sα及び後方側対向面Sβが存在すると判定する。右側対向面Sαは1つ目の山に対応しており、後方側対向面Sβは2つ目の山に対応している。この場合、ECU30は、右側対向面Sαから車幅方向に右側間隔Wαを空け、かつ、後方側対向面Sβから車長方向に後方側間隔Wβを空けるように、車両制御を行う。これにより、自車両50を適切に駐車させることができる。
図15に、ECU30が実施する物体検知処理の手順を示す。
ステップS10では、各センサ12,13から物体までの距離及び方位といった情報を取得する。取得した各センサ12,13の情報に基づいて、検知位置Pを算出する。
ステップS11では、クラスタリング処理を行う。クラスタリング処理を行うことにより、各検知位置P間の距離が距離閾値Dthよりも短い各検知位置Pを同一のグループGとして関連付ける。これにより、異なるグループGごとに、物体を分離して認識することができる。
ステップS12では、直線区間抽出処理を行う。直線区間抽出処理を行うことにより、各検知位置Pから直線区間Lを抽出する。これにより、抽出した直線区間Lごとに、物体を分離して認識することができる。本実施形態において、ステップS11のクラスタリング処理及びステップS12の直線区間抽出処理が「分離認識部」に相当する。
ステップS13では、検知角度を算出する。検知角度の算出対象としては、クラスタリング処理及び直線区間抽出処理のうち少なくとも一方によって、分離して認識した物体の検知位置Pを設定する。これにより、クラスタリング処理及び直線区間抽出処理では分離して認識することができない物体の検知位置Pについて、検知角度の算出を行うことができる。ステップS14では、算出した検知角度に対する検知位置Pの度数分布を算出する。本実施形態において、ステップS13の処理が「設定部」及び「角度算出部」に相当し、ステップS14の処理が「分布算出部」に相当する。
ステップS15では、算出した度数分布において、異なる検知角度にピーク値Fpを有する山が2つ以上存在するか否かを判定する。例えば、算出した度数分布において、異なる検知角度にピーク値Fpがあり、かつ、異なる検知角度のピーク値間に検知位置Pが検出されない検知角度が存在する場合、それぞれの検知角度にピーク値Fpを有する山が存在すると判定する。山が1つ存在すると判定した場合、本処理を終了する。一方、異なる検知角度にピーク値Fpを有する山が2つ以上存在する場合、ステップS16に進む。
ステップS16では、隣り合う山の間において、検知位置Pが検出されない角度幅θrが角度幅閾値θthよりも大きいか否かを判定する。角度幅θrが角度幅閾値θth以下であると判定した場合、本処理を終了する。一方、角度幅θrが角度幅閾値θthよりも大きいと判定した場合、ステップS17に進む。
ステップS17では、各山のピーク値Fpが度数閾値Fthよりも大きいか否かを判定する。各山のピーク値Fpが度数閾値Fth以下であると判定した場合、本処理を終了する。一方、各山のピーク値Fpが度数閾値Fthよりも大きいと判定した場合、ステップS18に進む。
ステップS18では、各山に対応して、自車両50に対する物体の対向面Sが存在すると判定する。この場合、各対向面Sから垂直な方向に間隔Wを空けるように駐車空間50bを算出し、算出した駐車空間50bへ自車両50を駐車させるように、車両制御を行う。本実施形態において、ステップS15~S18の処理が「判定部」に相当する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
検知角度に対する度数分布の各山に対応して、自車両50に対する物体の対向面Sが存在すると判定される。これにより、自車両50に対して異なる方向に存在する各対向面Sを検知することができる。その結果、物体を適切に検知することができる。
互いに隣り合う山の間において、検知位置Pが検出されない角度幅θrが角度幅閾値θthよりも大きいことを条件として、各山に対応する対向面Sが存在すると判定される。これにより、各山が、自車両50に対して異なる方向に存在する対向面Sに対応するか否かを的確に判定することができる。
各山のピーク値Fpが度数閾値Fthよりも大きいことを条件として、各山に対応する対向面Sが存在すると判定される。これにより、各山が、自車両50に対して異なる方向に存在する対向面Sに対応するか否かを的確に判定することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、度数閾値Fthが変更される。
各センサ11~13は、自車両50の前部、後部及び側面部に取り付けられており、地面から一定の高さを有する位置に取り付けられている。そのため、各センサ11~13の探査波は、各センサ11~13の取り付け位置に対して下方の空間には送信されない。この場合、駐車区画内に設置された輪留め等の高さが低い物体の近くでは、反射波が受信されにくくなる。これにより、算出される検知位置Pの数が少なくなり、輪留め等の物体に対応する対向面Sの存在を検出するのが難しくなることが懸念される。
そこで、本実施形態では、物体の高さが低いほど、度数閾値Fthが低く設定される。詳しくは、ECU30は、自車両50が物体に近づく前において、各センサ11~13が取得した検知位置Pに基づいて、物体の高さを算出する。図16に示すように、ECU30は、算出した物体の高さが高さ閾値haよりも高い場合、度数閾値Fthを所定度数値Fpaに設定する。例えば、所定度数値Fpaは10である。ECU30は、物体の高さが高さ閾値ha以下の場合、物体の高さが低いほど、度数閾値Fthを小さく設定する。
なお、度数閾値Fthは、図16に示すように、物体の高さが低いほど、連続的に度数閾値Fthを小さく設定するものに限らない。例えば、物体の高さが高さ閾値haよりも高い場合、度数閾値Fthを所定度数値Fpa=10に設定し、物体の高さが高さ閾値ha以下の場合、度数閾値Fthを所定度数値Fpaよりも小さい5に設定するものであってもよい。
本実施形態によれば、低い高さの物体に対しても、各山に対応した対向面Sの存在を的確に判定することができる。
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・物体検知装置として、ソナー等の音波センサに代えて、車載カメラが設けられてもよい。車載カメラは、例えばCCDカメラ、CMOSイメージセンサ、近赤外線カメラ等で構成されている。車載カメラは、所定角度範囲で広がる領域を撮像し、撮像した画像を取得する。車載カメラは、単眼カメラであってもよく、ステレオカメラであってもよい。
ECU30は、車載カメラが撮像した画像を取得する。ECU30は、取得した画像に基づいて、例えば3次元復元処理を行うことにより、検知位置P及び検知位置Pの検知角度を算出する。
・物体検知装置は、自車両50の前部のバンパ部、後部のバンパ部及び車体側面部に設置されることに限らず、自車両50の右コーナ及び左コーナそれぞれに設けられていてもよい。右コーナに設けられた物体検知装置は、自車両50の右斜め前方又は右斜め後方に探査波を送信し、反射波を受信する。また、左コーナに設けられた物体検知装置は、自車両50の左斜め前方又は左斜め後方に探査波を送信し、反射波を受信する。
・算出した度数分布における山の検出において、検知位置Pの度数が検出されない検知角度が、異なる検知角度のピーク値間に存在するか否かを判定することに代えて、異なる検知角度のピーク値間における検知位置Pの度数が所定値未満であるか否かを判定してもよい。ここで、所定値は、0よりも大きく、かつ、度数閾値Fthよりも小さい値であり、例えば1~3である。
11…前部センサ、12…後部センサ、13…側方センサ、30…ECU。

Claims (6)

  1. 自車両(50)の周辺に存在する物体(51~56)に対して探査波を送信するとともに前記探査波の反射波を受信することにより、前記物体までの距離及び方位を取得する物体検知装置(11~13)を用いて、前記自車両の車長方向と車幅方向とによる2次元座標における前記体の検知位置を複数取得し、取得した前記各検知位置に基づいて、前記自車両の駐車空間への運転を支援する駐車支援制御を行う車両用制御装置(30)において、
    取得した前記各検知位置のうち、互いに隣り合う検知位置間の距離が距離閾値よりも短い検知位置を同一グループとして関連付けるクラスタリング処理を行い、
    前記自車両の基準方向に対する前記反射波が受信された方向の角度であって、同一グループとして関連付けられた前記検知位置の検知角度を算出する角度算出部と、
    算出された前記検知角度と、同一グループとして関連付けられた前記各検知位置とに基づいて、所定の刻み幅に設定された検知角度に対する、同一グループとして関連付けられた前記検知位置の度数分布を算出する分布算出部と、
    判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、
    算出された前記度数分布において、異なる前記検知角度にピーク値を有する複数の山が存在する場合、該山に対応した前記検知角度の方向に前記物体の対向面が存在すると判定を行い、
    算出された前記度数分布において、前記検知角度に対してピーク値を有する山が1つ存在する場合、前記判定を行わない、車両用制御装置。
  2. 前記物体検知装置は、前記自車両の複数箇所に設置され、
    前記クラスタリング処理において、複数個の前記物体検知装置を用いて取得された前記各検知位置が用いられる、請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記判定部は、隣り合う2つの前記山において、前記山間の前記検知角度の幅が角度幅閾値よりも大きいと判定したことを条件として、前記各山に対応した前記検知角度の方向に前記対向面が存在すると判定を行う請求項1又は2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記判定部は、前記山のピーク値が度数閾値よりも大きいと判定したことを条件として、前記山に対応した前記検知角度の方向に前記対向面が存在すると判定を行う請求項1~3のいずれか一項に記載の車両用制御装置。
  5. 前記駐車支援制御において、前記物体の対向面に対して所定の間隔を空けるように、前記自車両を制御する制御部を備える請求項1~4のいずれか一項に記載の車両用制御装置。
  6. 自車両(50)の周辺に存在する物体(51~56)に対して探査波を送信するとともに前記探査波の反射波を受信することにより、前記物体までの距離及び方位を取得する物体検知装置(11~13)を用いて、前記自車両の車長方向と車幅方向とによる2次元座標における前記体の検知位置を複数取得し、取得した前記各検知位置に基づいて、前記自車両の駐車空間への運転を支援する駐車支援制御を行うコンピュータ(30)に適用されるプログラムにおいて、
    前記コンピュータ
    取得した前記各検知位置のうち、互いに隣り合う検知位置間の距離が距離閾値よりも短い検知位置を同一グループとして関連付けるクラスタリング処理と、
    前記自車両の基準方向に対する前記反射波が受信された方向の角度であって、同一グループとして関連付けられた前記検知位置の検知角度を算出する角度算出処理と、
    算出された前記検知角度と、同一グループとして関連付けられた前記各検知位置とに基づいて、所定の刻み幅に設定された検知角度に対する、同一グループとして関連付けられた前記検知位置の度数分布を算出する分布算出処理と、
    判定処理と、
    を含む処理を実行し、
    前記判定処理では、
    算出された前記度数分布において、異なる前記検知角度にピーク値を有する複数の山が存在する場合、該山に対応した前記検知角度の方向に前記物体の対向面が存在すると判定を行い、
    算出された前記度数分布において、前記検知角度に対してピーク値を有する山が1つ存在する場合、前記判定を行わない、プログラム。
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