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JP7597296B2 - 海底ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするためのシステム及び装置 - Google Patents
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JP7597296B2 - 海底ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするためのシステム及び装置 - Google Patents

海底ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするためのシステム及び装置 Download PDF

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Description

本開示の実施形態は、光通信システムの分野に関する。より具体的には、本開示は、海底光ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするためのシステム及び装置に関する。
海底光ファイバ通信システムでは、多数の光ケーブルを、海底で様々な方向に配置することができる。光ケーブルは海底環境に曝されるため、ケーブルへの外部損傷が発生することがあり、それらのうちのいくつかは、様々な物体によって引き起こされ得る。例えば、トロール船は、海底に沿ってトロール網を引きずる又は引くことがあり、光ケーブルを不注意に切断するか、別の方法で損傷し得る。更に、海底に沿って引きずる錨は、ケーブルへの外部損傷を引き起こす場合がある。これらの種類の外部損傷は、外部加害と呼ばれ得る。
光ケーブル上で外部加害が発生した場合、ケーブルによるデータ伝送が再開できるように、加害を迅速に位置決めし、修復することが重要である。しかしながら、光ケーブルは遠距離にわたるため、外部加害の位置を(又はその大まかな近辺ですら)正確に示すことは、煩雑かつ時間がかかるタスクであり得る。
外部加害を感知することができるセンサを光ケーブルに装備することは可能である。しかしながら、このアプローチには少なくとも2つの問題がある。まず、(通信システムの多くの光ケーブルの中で)各光ケーブルに必要な数のセンサを装備することに関連するコストは、非常に高く、正当化が困難であり得る。第2に、多くの政府及び規制機関は、自らの管轄区域内においてケーブルに外部センサが装備されて設置されるのを許可しない場合がある。
したがって、ケーブル上の任意の新しいセンサ又は海底装置を使用することなく、光ケーブル上の外部加害の発生及び外部加害の位置(又は、おおよその位置)を早期に警告することができるシステムに対する必要性が存在する。
本開示の一実施形態は、少なくとも1つの光ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするためのシステムを対象とする。システムは、メモリと、第1の送信機から送信された第1の信号を受信し、第1の信号に関連付けられた第1の偏波状態(SOP)を復元するために第1の信号に対して分析を実行する1つ以上のプロセッサと、を有する第1の受信機を含んでもよい。第1の受信機の1つ以上のプロセッサは、第1のSOPの復元中に第1の急速偏波変化が発生したかどうかを更に決定し、第1の急速偏波変化は、光ケーブル上で外部加害が発生したことを示し、1つ以上のプロセッサはまた、第1の急速偏波変化の発生に対応する第1の時間又は第1の期間を決定する。
更に、システムは、メモリと、第2の送信機から送信された第2の信号を受信し、第2の信号に関連付けられた第2のSOPを復元するために第2の信号に対して分析を実行する1つ以上のプロセッサと、を有する第2の受信機を含んでもよい。1つ以上のプロセッサは、第2のSOPの復元中に第2の急速偏波変化が発生したかどうかを更に決定し、第2の急速偏波変化は、光ケーブル上で外部加害が発生したことを示し、第2の急速偏波変化の発生に対応する第2の時間又は第2の期間を更に決定する。
システムは、第1及び第2の急速偏波変化の発生のそれぞれに対応する第1の時間と第2の時間との間の、又は第1と第2の期間との間の時間オフセットを決定し、決定された時間オフセットに少なくとも部分的に基づいて、光ケーブル上の外部加害の位置を推定することができる。
本開示の別の実施形態は、少なくとも1つの光ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするための装置を対象とする。装置は、メモリと、信号を受信し、信号に関連付けられた偏波状態(SOP)を復元するために信号に対して分析を実行するための1つ以上のプロセッサと、を含んでもよい。装置は、SOPの復元中に第1の急速偏波変化が発生したかどうかを更に決定し、第1の急速偏波変化は、少なくとも1つの光ケーブル上で外部加害が発生したことを示し、装置はまた、第1の急速偏波変化の発生に対応する第1の時間又は第1の期間を決定する。時間オフセットは、外部加害の位置を推定するために、装置によって決定されてもよい。
本開示の更に別の実施形態は、少なくとも1つの光ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするための方法を対象とする。本方法は、送信機から信号を受信するステップと、信号に関連付けられた偏波状態(SOP)を復元するために信号に対して分析を実行するステップと、SOPの復元中に第1の急速偏波変化が発生したかどうかを決定するステップであって、第1の急速偏波変化は少なくとも1つの光ケーブル上で外部加害が発生したことを示すステップと、第1の急速偏波変化の発生に対応する第1の時間又は第1の期間を決定するステップと、第1の急速偏波変化の発生に対応する第1の時間又は第1の期間と、第2の急速偏波変化の発生に対応する第2の時間又は第2の期間との間の時間オフセットに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも1つの光ケーブル上の外部加害の位置を推定するステップと、を含む。
本開示の1つ以上の実施形態による、例示的な光通信システムを示す。
本開示の1つ以上の実施形態による、伝送ファイバの例示的な入力及び出力偏波を示す。
本開示の1つ以上の実施形態による、外部加害を検出及び位置決めするための例示的なデータ送信機及び受信機を示す。
本開示の1つ以上の実施形態による、例示的な偏波復元構成要素を示す。
本開示の1つ以上の実施形態による、海底光通信システムのケーブル上の例示的な外部加害を示す。
本開示の1つ以上の実施形態による、2つの急速変動測定値間の時間オフセットの例示的な推定を示す。
本発明は、既存の光ファイバ通信システムに新たな構成要素、装置、又はコストを追加することなく、リアルタイム又は実質的にリアルタイムに海底光ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするためのシステム及び装置に関する。実施形態によれば、双方向光通信システムでは、対向する端末に位置するコヒーレントなトランスポンダの各受信機は、それらの間に接続された少なくとも1つの光ファイバ対上で伝送される1つ以上の信号の偏波状態(SOP)を検出及び分析することができる。分析に基づいて、各受信機は、SOPの急速な変動又は急速偏波変化が発生したかどうかを決定することができ、その発生は、ケーブル上の外部加害を示し得る。2つの伝搬方向の間の偏波摂動、例えば、急速偏波変化の時間オフセットを観測することによって、外部加害の位置を推定することができる。例えば、時間オフセットがゼロ又はほぼゼロである場合、外部加害の位置は、ケーブルの中心又はその近くであり得る。
上述したように、外部加害を検出するためのセンサを光ケーブルに装備することは、コスト及び規制遵守関連の問題などの様々な問題を提起する。1つ以上の海底ケーブル上の外部加害を特定及び位置決めするための新規かつ斬新なシステムを対象とする本明細書に開示される1つ以上の実施形態、実施例、及び/又は態様は、有利なことに、ケーブル上に新しい装置、構成要素、センサ等を必要としない。
ここで、本発明の好ましい実施形態が示される添付図面を参照しながら、本発明をより完全に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよく、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全になるように、かつ、当業者に本発明の範囲を十分に伝えるように提供される。図面においては、全ての図をとおして、同じ数字は、同じ要素を指す。
図面を参照すると、図1は、例示的な双方向光通信システム101を示す。双方向光通信システム101は、長距離にわたって膨大な量のデータを伝送するために、高帯域幅光ファイバを使用することができる。双方向データ伝送は、ケーブル内の光ファイバ経路の対を構築し、1つ以上の波長分割多重化チャネルをファイバ対毎に伝送することによって実施されてもよい。
図示のように、光通信システム101は、双方向光路対を共に形成する2つの一方向光路111及び121によって接続された端末103及び105を含んでもよい。光路111は、端末103の送信機113から端末105の受信機115に1つの方向(例えば、右)に情報を伝送することができる。光路121は、端末105の送信機125から端末103の受信機123に他の方向(例えば、左)に情報を伝送することができる。端末103に関して、光路111はアウトバウンド経路であり、光路121はインバウンド経路である。光路111は、光ファイバ117-1~117-n及び光増幅器119-1~119-nを含むことができ、光路121は、光ファイバ127-1~127-n及び光増幅器129-1~129-nを含むことができる。一部の実施例では、送信機113及び受信機123は、端末103でトランスポンダとして一緒に収容されてもよく、同様に、送信機115及び受信機125もまた、端末105でトランスポンダとして一緒に収容されてもよいことが理解され得る。
光路対(例えば、光路111、121)は、追加の経路対を支持するファイバと共に光ファイバケーブルに含まれてもよい光ファイバ対117-1~117-n及び127-1~127-nによって接続されたリピータ131-1~131-n内の1組の増幅器対119-1~119-n及び129-1~129-nとして構成されてもよい。各リピータ131は、各ファイバ対のための一対の増幅器119、129を含んでもよく、追加の経路対のための追加の増幅器を含んでもよい。光増幅器119、129は、EDFA又は他の希土類ドープファイバ増幅器、ラマン増幅器、又は半導体光増幅器を利用することができる。連結経路133-1~133-nは、例えば、リピータ131-1~131-nのうちの1つ以上において、光路111、121間に連結されてもよい。
光通信システム101の例示的な実施形態が示され説明されているが、光通信システム101の変形例は、本開示の範囲内である。光通信システム101は、例えば、より多くの光路対及びより多くの又はより少ないリピータを含んでもよい。あるいは、光通信システム101は、光増幅器を含まなくてもよく、又は光増幅器の代わりに、リピータを接続する光ファイバ内のラマン増幅による光利得を実現するのに好適な光ポンプ電源を含んでもよい。
更に、送信機、受信機、送信機及び受信機を含むトランスポンダ、又はデータを送受信するための任意の他の好適なデバイスは、例えば、以下で更に説明するように、偏波状態(SOP)分析に基づいて外部加害を特定及び位置決めするために、メモリに格納された命令を実行するための少なくとも1つのメモリ及び1つ以上のプロセッサ(例えば、CPU、ASIC、FGPA、任意の従来のプロセッサなど)を含んでもよいことが理解され得る。
図2は、伝送ファイバ201の例示的な入力及び出力偏波を示す。一実施形態によれば、伝送ファイバ201は、海底光通信システムのシングルモード伝送ファイバであってもよい。シングルモード伝送ファイバは、偏波状態(SOP)を維持しないことが理解され得る。したがって、任意の機械的及び/又は熱的摂動が送信された信号に対する偏波変化を引き起こすため、光ファイバ自体は、外部加害を検出又は特定するための有効なセンサであり得る。
例えば、図2に示すように、伝送ファイバ201の送信端206における入力偏波204(破線矢印によって示される)は、垂直軸、例えば、y軸に平行な初期位置を有してもよい。伝送ファイバ201の受信端208において、出力偏波210(同じく破線矢印によって示される)は、入力偏波204の初期位置とは異なる位置を有し、例えば、出力偏波210は、垂直軸に対してある角度に位置する。このような観測された変化、例えば、入力偏波204の入力SOPと出力偏波210の出力SOPとの間の急激な変化は、伝送ファイバ201上で機械的及び/又は熱的摂動が発生したことを示し得る。出力SOPの急激な変動など出力SOPの急激な又は異常な変化を観測することによって、外部加害が発生した可能性が高いと決定することができる。
図3は、外部加害を検出及び位置決めするための例示的な送受信機システム300を示す。一実施形態によれば、送受信機システム300は、例えば、所定の伝送速度(例えば、波長チャネル当たり100GB/秒)で動作する二重偏波直交位相シフトキーイング(DP-QPSK)変調フォーマットを使用又は実装してもよく、独立したデータストリームは、2つの異なる偏波(例えば、x偏波及びy偏波)で伝送される。示すように、送信機は、第1の位置、例えば、第1の端末に位置してもよいDP-QPSK送信機301であり、受信機は、第2の位置、例えば、第2の端末に位置してもよいDP-QPSK受信機321である。送受信機システム300は双方向光通信システムの一部であってもよく、したがって、第2のDP-QPSK送信機(図示せず)は、第2の端末に配置され、第1の端末に位置する第2のDP-QPSK受信機(図示せず)にデータを送信するように構成されてもよいことが理解され得る。各端末における送信機/受信機対は、コヒーレントなトランスポンダとして同じ筐体内に含まれてもよい。
DP-QPSK送信機301は、2つの異なるQPSK変調器302及び304を含んでもよい。QPSK変調器302は、2つのバイナリデータストリームを受信することができ、少なくともレーザ306を使用してy偏波上のデータストリームを変調することができる。同様に、QPSK変調器304も、2つのバイナリデータストリームを受信することができるが、QPSK変調器304は、レーザ306を使用してx偏波上のデータストリームを変調することができる点で異なる。2つの異なる偏波は、合成器308に入力されて、伝送ファイバの一端で入力される二重偏波信号を提供することができる。
DP-QPSK受信機321は、少なくとも90度シフタ326(90度光ハイブリッドなど)、ダイオード対328、330、及びデジタル信号プロセッサ(DSP)332を含んでもよい。図2は、DP-QPSK受信機321の外側に配置された局部発振器(LO)324を示すが、一部の実施形態では、LO324はDP-QPSK受信機321に含まれてもよい。図示のように、伝送ファイバの他端で出力される出力偏波は、局部発振器(LO)324からの信号と共に、4つのシフトされた信号を出力する90度シフタ326に入力されてもよい。ダイオード対328及び330は、これらの信号を受信してもよく、例えば、変調を抽出してもよい。次いで、DSP332は信号に対して処理を実行してもよく、それによりその中に含まれる情報は、更に処理、表示、分析、又は使用され得る別の信号に変換され得る。例えば、DSP332は、以下で更に説明するように、偏波復元構成要素又は機構を含んでもよい。DSP332は、プログラム及びデータの両方を格納するためのメモリと、1つ以上の計算エンジン(例えば、プロセッサ)と、ダイオード対328、330などの外部構成要素とインターフェース接続するための入出力(I/O)を含むことができることが理解され得る。
送受信機システム300に沿ったランダム複屈折摂動は、DP-QPSK受信機321のローカル基準フレームで観測されるように、データストリーム又はチャネルを一緒に混合することができ(例えば、水平偏波及び垂直偏波)、受信機321は、DSP332及び他の好適なハードウェアをリアルタイム(又は実質的にリアルタイム)DSP「イントラダイン」技術に使用して、信号検出プロセスの「コヒーレント」態様を実装してもよい。したがって、「イントラダイン受信機」は、2つの偏波で送信されたデータを検出するために、光及び高速デジタル信号処理の組み合わせを使用することができる。更に、上述のように、受信されたSOPがSOPの急速な変動又は任意の他の観測された急速偏波変化を示す場合、DP-QPSK受信機は伝送ファイバ上で外部加害が発生したことを検出することができる。
図4は、実施形態による例示的な復元構成要素401を示す。上述のように、偏波復元構成要素401は、ソフトウェア及び/又はハードウェアとして実装されてもよく、送受信機システムのコヒーレントな受信機のデジタル信号プロセッサに含まれるか、又はその一部であってもよい。説明を容易にするために、偏波復元構成要素401は、図3の構成要素及び機構に関連して説明される。一例では、図4に示し、本明細書に記載される偏波復元機構は、水平偏波及び垂直偏波の局部基準フレームで測定された受信機321で受信された信号から、送信機301のX及びY偏波上で元の送信された信号を再現及び/又は復元するように構成されてもよいことが理解され得る。
図示のように、DP-QPSK受信機321によって受信及び検出された水平偏波及び垂直偏波は、4つの異なる軸抽出構成要素「x-x」、「x-y」、「y-x」、及び「y-y」に入力されてもよい。「x-x」及び「y-x」構成要素の出力は、DP-QPSK送信機301によってx偏波で変調された2つのバイナリデータストリームからデータを復元するために、加算器によって一緒に加算されてもよい。更に、「x-y」及び「y-y」構成要素の出力は、y偏波で変調された2つのバイナリデータストリームからデータを復元するために、異なる加算器によって一緒に加算されてもよい。したがって、DP-QPSK受信機321のDSP332の一部であってもよい偏波復元構成要素401は、送信機301によって受信機321に送信された元のベースセット(例えば、x偏波及びy偏波)に戻るように、ランダムに変化する受信SOP(例えば、水平偏波及び垂直偏波)を変換又は復元することができる。
偏波復元構成要素401における復元プロセスの速度は、50kHzなどの所定の偏波復元帯域幅を必要とし得る、信号の偏波における任意の予期される突然の変化より速くする必要があり得ることが理解され得る。
図5は、実施形態による、海底光通信システム500の光ケーブル上の例示的な外部加害を示す。説明を容易にするために、通信システム500は、1つの光ファイバ対と、端末502と506との間の1つの双方向光チャネルとを含んでもよい。各端末502及び506は、破線の二重矢印によって示されるように、送信機(例えば、送信機301)及び受信機(例えば、偏波復元構成要素401を有する受信機321)を含む少なくとも1つのトランスポンダを有してもよい。示すように、端末502は位置504(例えば、陸部)に位置してもよく、端末506は位置508(例えば、陸部)に位置してもよい。更に、海底光通信システム500は、例えば、異なる陸部に位置する端末516及び518を介して、通信システム500への他の通信構成要素の分岐接続を可能にする2つの分岐ユニット510及び512を含んでもよい。
海底に沿ってトロール網を引きずる又は引く、漁船などの船530は、光ケーブルを不注意に切断し得るか、別の方法で損傷し得、外部加害540を引き起こす。図示のように、加害540は、分岐ユニット510と512との間のケーブル上の位置(例えば、分岐ユニット510に近い)で発生し得る。
一実施形態によれば、端末502及び506に位置するコヒーレントな受信機は、3空間内のストークスベクトル(例えば、S502から504及びS504から502)によって表され得る、各方向についての受信SOPを観測することができる。したがって、外部加害540は、各受信機における受信SOPの急速な変動を引き起こし得る。
図6は、実施形態による、2つの急速変動測定値間の時間オフセットの例示的な推定を示す。図示のように、グラフ602は、502から504方向における各ストークスベクトルの1つの部分、例えば、Sパラメータについての復元又は受信SOPを表す。グラフ606は、504から502方向におけるSパラメータについての復元又は受信SOPをチャートに示す。SOP復元プロセス中の任意の一方向では、急速偏波変化604及び608が、それぞれ特定の時間又は期間で観測され得る。急速偏波変化604及び608は、光ケーブル上で外部加害(例えば、外部加害540)が存在している可能性が高いことを示し得る。急速偏波変化は、偏波変動の速度の増加、例えば、所定の期間における偏波変動の閾値数の増加を意味することが理解され得る。
信号伝搬の2つの方向間の急速偏波変化604及び608に対応する時間又は期間の時間オフセット又は時間シフトを観測することによって、外部加害が発生した光ケーブル上の位置は、1つ以上の既知のパラメータ、例えば、信号がシングルモードファイバに沿って移動する速度(例えば、1キロメートル当たり5マイクロ秒)、ファイバの長さに基づいて推定することができる。例えば、時間オフセット又は時間シフトがゼロであった場合、加害の位置はケーブルの中心であり得る。例では、急速偏波変化に関連する特定の時間を正確に示すために、急速な変化が発生する期間又は時間範囲の平均、中央値等が使用されてもよい。
時間差を推定するための多くの好適な信号処理技術が存在し得ることが理解され得る。例えば、最大相関を与える時間オフセットを推定するために、S502から504及びS504から502ベクトルがハイパスフィルタリングされ、相互相関され得る。更に、時間オフセット計算は、1つの端末側で実行されてもよく、例えば、受信機は、他の受信機からの急速な変動データ又は他のタイプのSOP関連データを受信し、時間オフセット、したがって外部加害の推定位置を推定することができることが理解され得る。あるいは、計算は、サーバコンピュータなど中央位置にあり、全ての関連データを受信し、計算を実行するように構成されてもよい1つ以上の「中央」コンピューティングデバイスによって実行されてもよい。
本明細書における図及び対応する説明は、単なる例であり、及び/又は説明を容易にするために簡略化されていてもよいことが理解され得る。海底光通信システムでは、いくつかのファイバ対にわたって複数の信号SOPを検出するように構成された数百の平行受信機が存在し得る。したがって、外部加害の位置の推定を改善するための、受信偏波の観測は更に多い可能性がある。
例えば、波分割多重(WDM)システムでは、それぞれ数百個の異なるチャネルを担持する複数のファイバ対が存在してもよく、これは、多数の様々な相互相関を実行するための「数百個の」観測を意味してもよい。上記のように、コヒーレントな受信機は、約50kHzの偏波復元帯域幅を有してもよく、これは、加害の位置を見つけるために約1/50kHz又は20マイクロ秒の分解能が存在し得ることを意味する。50kHzは単なる例であり、任意の好適な偏波復元帯域幅値であってもよいことが理解され得る。一部の実施例では、光信号は、シングルモードファイバ内を1キロメートル当たり約5マイクロ秒で移動することができ、したがって、数キロメートル以内の外部加害の位置を位置決めすることが可能であり得る。
更に、外部加害によって引き起こされる受信信号の偏波変化は、ケーブルの物理的な移動中にランダムな間隔で開始、維持、及び/又は停止し得ることが理解され得る。推定における特定のレベルの精度を得るために、時間オフセットの推定プロセスが観測され、いくつかのサイクルにわたって平均化され得る。推定プロセスは、ファイバ光通信システム上の顧客トラフィックへのいかなる中断も伴わずに連続的に実行されてもよく、有利なことに、システムに追加のコスト又は設備を追加することなく、外部加害を検出及び位置決めするためのリアルタイム(又は実質的にリアルタイム)な監視システムを提供する。
本明細書では、光ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするための斬新かつ独創的なシステム、装置、及び技術が開示される。本開示は、本明細書に記載される特定の実施形態によって、その範囲が限定されるものではない。実際に、本明細書に記載されるものに加えて、本開示の他の様々な実施形態及び本開示への様々な修正が、これまでの説明及び添付の図面から当業者には明らかとなるであろう。
したがって、そのような他の実施形態及び修正は、本開示の範囲内に含まれるということが意図される。更に、本開示は、特定の目的のための特定の環境における特定の実装の文脈で本明細書に記載されているが、当業者であれば、その有用性はこれに限定されず、本開示は任意の数の目的のために任意の数の環境で有益に実装され得ることを認識するであろう。したがって、以下に記載される特許請求の範囲は、本明細書に記載される本開示の最大の範囲及び趣旨を考慮して解釈されるべきである。

Claims (21)

  1. 光通信システムであって、前記光通信システムは、
    光ケーブルのファイバ対により第2の受信機に接続された、第1の受信機を含み、前記第1の受信機は、
    1つ以上の命令を格納するためのメモリと、
    前記1つ以上の命令を実行するように動作可能な、前記メモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を含み、前記命令は、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
    第1の送信機から送信された第1の信号を受信することと、
    前記第1の信号に関連付けられた第1の偏波状態(SOP)を復元するために、前記第1の信号に対する分析を実行することと、
    前記第1のSOPの前記復元中に第1の急速偏波変化が発生したかどうかを決定することであって、前記第1の急速偏波変化は、前記光ケーブル上で外部加害が発生したことを示す、決定することと、
    前記第1の急速偏波変化の前記発生に対応する第1の時間又は第1の期間を決定することと、
    第2の送信機からの第2の信号に関連付けられた第2のSOPを復元中に発生した第2の急速偏波変化に対応する、前記第2の受信機において決定された、第2の時間又は第2の期間を受信することであって、前記第2の急速偏波変化は、前記光ケーブル上で前記外部加害が発生したことを示す、受信することと、
    前記第1の急速偏波変化及び前記第2の急速偏波変化に対応する、前記第1の時間及び第2の時間の間、又は前記第1の期間及び前記第2の期間の間の第1の時間オフセットを決定することと、
    決定された前記第1の時間オフセットに基づいて、前記光ケーブル上の前記外部加害の位置を決定することと、
    を実行させる、光通信システム。
  2. 前記1つ以上のプロセッサは、更に
    前記第1の信号における水平及び垂直偏光を受信又は検出することと、
    (i)第1の軸及び第2の軸に対応する偏波を抽出及び加算することにより、x偏波で変調された第1セットのバイナリデータストリームからのデータと、(ii)第3の軸及び第4の軸に対応する偏波を抽出及び加算することによりy偏波で変調された第2セットのバイナリデータストリームからのデータを復元することと、
    を実行し、
    前記第1の軸、前記第2の軸、前記第3の軸、及び前記第4の軸は互いに異なる、
    請求項1に記載の光通信システム。
  3. 前記1つ以上のプロセッサは、更に
    前記第1の信号のストークスベクトルの少なくとも1つの成分の受信SOP又は復元SOPを観測して、前記第1の急速偏波変化が発生したかどうかを決定することと、
    を実行し、
    前記第1の急速偏波変化は、前記第1の信号の前記ストークスベクトルの少なくとも1つの成分の前記受信SOP又は前記復元SOPにおける偏波変動の速度の増加に対応する、
    請求項2に記載の光通信システム。
  4. 第2の受信機を更に含み、前記第2の受信機は、
    1つ以上の命令を格納するためのメモリと、
    前記1つ以上の命令を実行するように動作可能な、前記メモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を含み、前記命令は、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
    前記第2の送信機から送信された前記第2の信号を受信することと、
    前記第2の信号に関連付けられた前記第2のSOPを復元するために、前記第2の信号に対する分析を実行することと、
    前記第2のSOPの前記復元中に前記第2の急速偏波変化が発生したかどうかを決定することと
    前記第2の急速偏波変化の前記発生に対応する第2の時間又は第2の期間を決定することと、を実行させる、請求項1から3の何れか一項に記載の光通信システム。
  5. 少なくとも1つのコンピューティングデバイスを更に含み、前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスは、
    1つ以上の命令を格納するためのメモリと、
    前記1つ以上の命令を実行するように動作可能な、前記メモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を含み、前記命令は、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
    前記第1の急速偏波変化及び前記第2の急速偏波変化のそれぞれに対応する前記第1の時間及び前記第2の時間、又は前記第1の期間及び前記第2の期間を受信することと、
    前記第1の急速偏波変化及び前記第2の急速偏波変化の前記発生のそれぞれに対応する前記第1の時間前記第2の時間との間の、又は前記第1の期間前記第2の期間との間の第2時間オフセットを決定することと、
    決定された前記第2時間オフセットに少なくとも部分的に基づいて、前記光ケーブル上の前記外部加害の位置を推定することと、を実行させる、請求項に記載の光通信システム。
  6. 前記少なくとも1つのコンピューティングデバイスは、前記第1の受信機及び前記第2の受信機の間の中央位置に設けられる、中央コンピュータである、
    請求項5に記載の光通信システム。
  7. 前記第2の受信機の前記1つ以上のプロセッサに、
    前記第1の受信機から前記第2の急速偏波変化の前記発生に対応する前記第1の時間又は前記第1の期間を受信することと、
    前記第1の急速偏波変化及び前記第2の急速偏波変化の前記発生のそれぞれに対応する前記第1の時間前記第2の時間との間の、又は前記第1の期間前記第2の期間との間の第3時間オフセットを決定することと、
    決定された前記第3時間オフセットに少なくとも部分的に基づいて、前記光ケーブル上の前記外部加害の位置を推定することと、を更に実行させる、請求項4から6のいずれか一項に記載の光通信システム。
  8. 前記第1の受信機及び前記第2の送信機は、第1の端末に位置するトランスポンダに含まれる、請求項からのいずれか一項に記載の光通信システム。
  9. 前記第1の送信機及び前記第2の受信機は、第2の端末に位置する第2のトランスポンダに含まれる、請求項からのいずれか一項に記載の光通信システム。
  10. 前記第1の受信機及び前記第1の送信機はコヒーレントであり、前記第1の送信機は、前記第1の信号を送信するための二重偏波直交位相シフトキーイング(DP-QPSK)変調フォーマットを実装する、請求項1からのいずれか一項に記載の光通信システム。
  11. 前記第2の受信機及び前記第2の送信機はコヒーレントであり、前記第2の送信機は、前記第2の信号を送信するための二重偏波直交位相シフトキーイング(DP-QPSK)変調フォーマットを実装する、請求項からのいずれか一項に記載の光通信システム。
  12. 前記第1の急速偏波変化は、所定の期間における1つ以上の偏波変動の速度の所定の増加である、請求項1から11のいずれか一項に記載の光通信システム。
  13. 前記第1の急速偏波変化は、所定の期間における所定の数の1つ以上の偏波変動である、請求項1から11のいずれか一項に記載の光通信システム。
  14. 前記光ケーブルは、前記外部加害の位置を推定するために、前記光ケーブル上に配置される新たな構成要素又はセンサを有さないか必要としない、請求項から13のいずれか一項に記載の光通信システム。
  15. 前記第2の急速偏波変化は、所定の期間における1つ以上の偏波変動の速度の所定の増加である、請求項からのいずれか一項に記載の光通信システム。
  16. 少なくとも1つの光ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするための、前記少なくとも1つの光ケーブルのファイバ対により他の装置に接続された装置であって、前記装置は、
    1つ以上の命令を格納するためのメモリと、
    前記1つ以上の命令を実行するように動作可能な、前記メモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を含み、前記命令は、実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
    第1の信号を受信することと、
    前記第1の信号に関連付けられた偏波状態(SOP)を復元するために、前記第1の信号に対する分析を実行することと、
    前記SOPの前記復元中に第1の急速偏波変化が発生したかどうかを決定することであって、前記第1の急速偏波変化は、前記少なくとも1つの光ケーブル上で前記外部加害が発生したことを示す、決定することと、
    前記第1の急速偏波変化の前記発生に対応する第1の時間又は第1の期間を決定することと、
    前記他の装置からの第2の信号に関連付けられた第2のSOPを復元中に発生した第2の急速偏波変化に対応する、前記他の装置において決定された、第2の時間又は第2の期間を受信することであって、前記第2の急速偏波変化は、前記光ケーブル上で前記外部加害が発生したことを示す、受信することと、
    前記第1の急速偏波変化及び前記第2の急速偏波変化に対応する、前記第1の時間及び第2の時間の間、又は前記第1の期間及び前記第2の期間の間の時間オフセットを決定することと、
    決定された前記時間オフセットに基づいて、前記光ケーブル上の前記外部加害の位置を決定することと、
    を実行させる、装置。
  17. 前記装置は、光通信システムのコヒーレントな受信機である、請求項16に記載の装置。
  18. 前記SOPの前記復元は、ストークスベクトルによって表される各方向について前記SOPを分析するための前記1つ以上のプロセッサを含む、請求項16または17に記載の装置。
  19. 前記第1の急速偏波変化は、所定の期間における1つ以上の偏波変動の速度の所定の増加である、請求項16から18のいずれか一項に記載の装置。
  20. 前記第1の急速偏波変化は、所定の期間における所定の数の1つ以上の偏波変動である、請求項16から19のいずれか一項に記載の装置。
  21. 少なくとも1つの光ケーブル上の外部加害を検出及び位置決めするための、前記少なくとも1つの光ケーブルのファイバ対により他の装置に接続された装置により実行される方法であって、
    送信機から第1の信号を受信するステップと、
    1つ以上のプロセッサを介して、前記第1の信号に関連付けられた偏波状態(SOP)を復元するために、前記第1の信号に対する分析を実行するステップと、
    前記1つ以上のプロセッサを介して、前記SOPの前記復元中に第1の急速偏波変化が発生したかどうかを決定するステップであって、前記第1の急速偏波変化は、前記少なくとも1つの光ケーブル上で外部加害が発生したことを示す、ステップと、
    前記1つ以上のプロセッサを介して、前記第1の急速偏波変化の前記発生に対応する第1の時間又は第1の期間を決定するステップと、
    前記1つ以上のプロセッサを介して、前記他の装置からの第2の信号に関連付けられた第2のSOPを復元中に発生した第2の急速偏波変化に対応する、前記他の装置において決定された、第2の時間又は第2の期間を受信することであって、前記第2の急速偏波変化は、前記光ケーブル上で前記外部加害が発生したことを示す、受信するステップと、
    前記1つ以上のプロセッサを介して、前記第1の急速偏波変化及び前記第2の急速偏波変化に対応する、前記第1の時間及び第2の時間の間、又は前記第1の期間及び前記第2の期間の間の時間オフセットを決定するステップと、
    前記1つ以上のプロセッサを介して、決定された前記時間オフセットに基づいて、前記少なくとも1つの光ケーブル上の前記外部加害の位置を決定するステップと、を含む、方法。
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