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JP7597786B2 - センサモジュールおよびセンサモジュールの製造方法 - Google Patents
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JP7597786B2 - センサモジュールおよびセンサモジュールの製造方法 - Google Patents

センサモジュールおよびセンサモジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本技術は、例えば車両に搭載されるセンサモジュールおよびセンサモジュールの製造方法に関する。
従来、車載用途のカメラユニットは、車体に取り付けられるブラケットに対し、ビス(ねじ)締結によって固定されていた(例えば特許文献1)。さらに、車種や機種によっては車両内への浸水防止のために、カメラユニットとブラケットとの間にパッキンが挟み込まれていた。
特開2018-202976号公報
上述した従来のカメラユニットにおいては、ビス用のねじ袋スペースや、パッキン・ビスの取り付け作業が必要とされる。このねじ袋スペースをなくして設計自由度を高めること、パッキン・ビス留め作業をなくして作業性(生産性)を向上させること、および、製造コストを下げることが望まれている。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、設計自由度および作業性の向上ならびに部品削減によるコストダウンが可能なセンサモジュールおよびセンサモジュールの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係るセンサモジュールは、センサ素子と、第1のケーシングと、ブラケットと、第2のケーシングとを具備する。上記第1のケーシングは、開口端部を有し、上記センサ素子を収容する。上記ブラケットは、上記第1のケーシングを取付対象物に固定する。上記第2のケーシングは、上記開口端部に溶着される第1の溶着部を有する第1の面と、上記ブラケットに溶着される第2の溶着部を有する第2の面とを有し、上記第1のケーシングと上記ブラケットとの間に固定される。
上記センサモジュールにおいて、第2のケーシングは、第1のケーシングおよびブラケットに溶着される。このため、ビス用のねじ袋スペースや、パッキン・ビスの取り付け作業が不要となり、設計自由度および作業性の向上ならびに部品削減によるコストダウンが可能となる。
上記第1の溶着部は、上記第1の面の周縁部に沿って環状に設けられ、上記第2の溶着部は、上記第2の面の周縁部であって上記第1の溶着部の外周側に環状に設けられてもよい。
上記第2のケーシングは、上記第2の面から上記ブラケット側に突出し上記第2の溶着部を形成する第1の凸面部をさらに有してもよい。
上記第2のケーシングは、上記第2の面上に上記第1の凸面部の内周側に設けられ上記ブラケットに接触可能な複数の第2の凸面部をさらに有してもよい。
上記第1の凸面部は、上記第2の面の周囲に沿って環状に形成されてもよい。あるいは、上記第1の凸面部は、上記第2の面の周囲の複数個所に形成されてもよい。
上記第1のケーシングおよび上記ブラケットは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成され、上記第2のケーシングは、上記レーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成されてもよい。
上記第1のケーシングおよび上記ブラケットは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成され、上記第2のケーシングは、上記レーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成されてもよい。
上記センサ素子は、固体撮像素子であってもよい。
上記センサ素子は、測距センサであってもよい。
本技術の一形態に係るセンサモジュールの製造方法は、センサ素子を第1のケーシングに収容し、上記第1のケーシングの開口端部に第2のケーシングの第1の面をレーザー溶着法により接合し、上記第2のケーシングの第2の面にブラケットをレーザー溶着法により接合する。
本技術の一実施形態に係るセンサモジュールの側面図である。 上記センサモジュールにおけるカメラユニットの分解斜視図である。 上記カメラユニットの全体斜視図である。 上記カメラユニットの側断面図である。 上記カメラユニットの要部断面図である。 第1の溶着部および第2の溶着部の関係を示す上記カメラユニットの概略平面図である。 上記センサモジュールの製造方法を説明する概略工程図である。 上記カメラユニットの他の構成例を示す斜視図である。 上記センサモジュールの構成の変形例を説明する模式図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[センサモジュールの構成]
図1は、本技術の一実施形態に係るセンサモジュールの側面図である。本実施形態のセンサモジュール100は、車載用途のカメラモジュールである。
以下、センサモジュール100の左右方向、前後方向(光軸方向)、及び高さ方向をそれぞれ、Z方向、Y方向、及びX方向として説明を行う。もちろんこのような方向の設定に限定される訳ではない。
センサモジュール100は、カメラユニット110と、ブラケット120とを有する。カメラユニット110は、例えば、図示しない車体(取付対象物)の外部に配置され、取付位置に応じて車両の前方、後方あるいは側方を撮像する撮像部品を内蔵する。例えば、車体の前方部(例:フロントグリル)に取り付けられたカメラは、車両の前方の環境を撮像する。また、後部(例:ナンバープレートの上)に取り付けられたカメラは、車両の後方の環境を撮像する。また、車両の側方(例:ピラー(Aピラー、Bピラー、車両最後部のピラー(Cピラー、Dピラー))の上部や、サイドミラー)に取り付けられたカメラは、車両の横方向の環境を撮像する。
ブラケット120は、カメラユニット110を車体に固定するための固定部材である。ブラケット120は、カメラユニット110を支持する支持面121を有する。後述するように、カメラユニット110は、ブラケット120の支持面121にレーザー溶着法により接合される。
図2はカメラユニット110の分解斜視図、図3(A),(B)はカメラユニット110の全体斜視図、図4はカメラユニット110の側断面図、図5はカメラユニット110の要部の側断面図である。
カメラユニット110はY軸正方向の順に、フロントケース(第1のケーシング)10と、Oリング6と、撮像部品4と、リアケース13(第2のケーシング)とを有する。
撮像部品4は、Y軸正方向の順に、レンズアセンブリ7と、電磁遮断用のシールドケース8と、防塵シート9と、基板ユニット5と、放熱シート11と、スペーサクッション12とを有する。基板ユニット5はY軸正方向の順に、フロント基板2、スペーサ基板1およびリア基板3を有する。
フロントケース10は、前後方向(Y方向)に略垂直に形成される前面部101と、前面部101の周縁からリアケース13に向けて延在した側面部102とを有し、撮像部品4を収容する。
本実施形態では、Y方向から見た前面部101の形状が、略矩形状となっている。フロントケース10は中空状に構成されており、前面部101と側面部102とに囲まれる領域が空間部となっている。側面部102のリアケース13側の端部には、Z-X面に広がる四角状の開口端部104を有する。この開口端部104および前面部101は、Z-X面において円状、三角状など任意の形状に形成されてよい。
リアケース13は、フロントケース10とブラケット120との間に固定される。リアケース13は、電磁遮断用のシールドケースであり、前後方向(Y方向)に略垂直に配置される後面部131と、後面部131の周縁からフロントケース10に向けて延在する側面部132とを有する。リアケース13は、前面部101と同様な形状を有し、本実施形態では、後面部131のY方向から見た形状は略矩形状である。リアケース13の周縁部136は、フロントケース10の開口端部104の外周側に延出するように、開口端部104よりも大きな面積で形成されている(図3(B)参照)。リアケース13は中空状に構成されており、後面部131と側面部132とに囲まれる領域が空間部となっている。
フロントケース10とリアケース13とは、後に詳述するが、レーザー溶着により、互いに接続される。これにより、フロントケース10の空間部及びリアケース13の空間部を含む内部空間が形成される。撮像部品4は、この内部空間に配置される。
図2に示すように、フロントケース10の前面部101の中央部には、貫通孔103が形成され、その貫通孔103にレンズアセンブリ7のレンズ部71が通されて、フロントケース10にレンズアセンブリ7が組み付けられる。撮像部品4は撮像光軸Oがレンズアセンブリ7の略中心を通るように配置される。
フロント基板2およびリア基板3は、BtoB接続(コネクタ接続)またはフレキシブル接続によって電気的に接続される。スペーサ基板1は、スナップフィット、接着などによって、この接続の際にフロント基板2とリア基板3との間に配置される。フロント基板2には、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサなどの固体撮像素子22がセンサ素子として搭載される。固体撮像素子22は、レンズアセンブリ7を介して被写体光を撮影する。フロント基板2およびリア基板3には、固体撮像素子22を駆動する駆動回路や固体撮像素子22からの出力信号を処理する信号処理回路などの周辺回路が搭載される。
リアケース13の後面部131には、コネクタ部135が設けられる。コネクタ部135は、例えばFPC(フレキシブル基板)23を介して基板ユニット5と電気的に接続されており、車体側から撮像部品4へ電力を供給し、あるいは、撮像部品4から車体側への画像信号を出力する。
フロントケース10の内部には、全周にわたって、Oリング6が配置される。このOリング6は、フロントケース10と撮像部品4(レンズアセンブリ7)との間を密封するように機能する。これにより、フロントケース10の貫通孔103からケーシング内部への雨滴等の侵入が防止される。Oリング6の材料としては、例えばゴムやプラスチック等の任意の弾性材料が用いられてよい。
本実施形態においてリアケース13は、フロントケース10およびブラケット120に対してレーザー溶着法により接合される。リアケース13とフロントケース10およびブラケット120とのレーザー溶着を行うために、フロントケース10およびブラケット120は、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成される。そして、リアケース13は、上記レーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成される。
レーザー光に対して吸収性あるいは透過性を有する樹脂材料としては、例えば、AS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂等の汎用樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、ABSとPCの混合樹脂、PA(ポリアミド)樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂等が用いられる。
レーザー光に対する吸収性あるいは透過性は、例えば、樹脂に混合されるレーザー吸収材の量により調整することができる。吸収材としては、例えばカーボンブラックを用いることができる。吸収材の添加量を調整することで、レーザー光の吸収率(あるいは透過率)を任意に調整することができる。なお、レーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料と透過性を有する樹脂材料は、互いに同種のマトリクス樹脂を用いるのが好ましい。これにより接合部の樹脂間の親和性が高まり、溶着強度が向上する。また、樹脂の厚みを変えることで、透過率の調整をすることができる。樹脂の厚みがより増す(より厚くなる)ことで、樹脂の透過率をより下げることができる。また、樹脂の厚みがより減る(より薄くなる)ことで、樹脂の透過率をより上げることができる。
本実施形態では、溶着用のレーザー光として、例えば、波長が800nm~1100nmの赤色レーザー光あるいは赤外レーザー光が用いられる。レーザー光に対して透過性を有する樹脂材料における上記レーザー光の透過率は30%以上であり、より好ましくは、40%以上である。
図4に示すように、リアケース13は、フロントケース10の開口端部104に対向する第1の面S1と、ブラケット120の支持面121に対向する第2の面S2とを有する。支持面121は、リアケース13の第2の面S2の周縁部に対向する矩形環状の平面形状に形成される(図4参照)。
リアケース13の第1の面S1は、フロントケース10の開口端部104にインロー嵌合する突出部133を有する。第1の面S1はさらに、フロントケース10の開口端部104に溶着される第1の溶着部W1を有する。第1の溶着部W1は、フロントケース10を構成する樹脂材料とリアケース13を構成する樹脂材料との溶解混合部(図4において、第1の面S1上の黒丸で示す)である。第1の溶着部W1は、開口端部104と対向する部位の全域にわたり、リアケース13の第1の面S1の周縁部136に沿って環状に設けられる。
リアケース13の第2の面S2は、リアケース13の後面部131に相当する。第2の面S2は、ブラケット120の支持面121に溶着される第2の溶着部W2を有する。第2の溶着部W2は、ブラケット120を構成する樹脂材料とリアケース13を構成する樹脂材料との溶解混合部(図4において、第2の面S2上の黒丸で示す)である。第2の溶着部W2は、図3(A)および図5に示すように、リアケース13の第2の面S2からブラケット120の支持面121に向かって突出する突出部137(第1の凸面部)上に形成される。突出部137は、リアケース13の周囲(周縁部136)に沿って矩形環状に形成されており、その突出端面は支持面121に平行な平面である。この突出部137が支持面121にレーザー溶着されることで、第2の溶着部W2が突出部137上に環状に形成される。
図6は、第1の溶着部W1および第2の溶着部W2の関係を示すカメラユニット110の概略平面図である。同図に示すように、第1の溶着部W1および第2の溶着部W2は、Z-X平面上においてカメラユニット110の光軸と同心的に矩形環状に形成される。第1の溶着部W1および第2の溶着部W2は、光軸方向から見て同じ位置には形成されておらず、第2の溶着部W2は第1の溶着部W1の外周側に形成されている。第1の溶着部W1および第2の溶着部W2がそれぞれ環状に連続的に形成されているため、フロントケース10とリアケース13との間の接合部、および、リアケース13とブラケット120との間の接合部のシール性が高まり、防水性および防塵性が確保される。
[センサモジュールの製造方法]
続いて、以上のように構成されるセンサモジュール100の製造方法について説明する。
本実施形態におけるセンサモジュールの製造方法は、センサ素子(固体撮像素子22)を有するカメラユニット4をフロントケース10に収容する工程と、フロントケース10の開口端部104にリアケース13の第1の面S1をレーザー溶着法により接合する工程と、リアケース13の第2の面S2にブラケット120をレーザー溶着法により接合する工程とを有する。
図7(A),(B)は、センサモジュール100の製造方法を説明する概略工程図である。
まず、図2に示すように、レンズアセンブリ7にシールドケース8、防塵シート9、基板ユニット5、放熱シート11およびスペーサクッション12をY軸方向に順次組み付けて得られる撮像部品4を、シールリング6を介してフロントケース10に収容する。そして図7(A)に示すように、フロントケース10の開口端部104とリアケース13の第1の面S1が互いに対向するようにフロントケース10とリアケース13をY軸方向においてアセンブリする。
その後、図7(B)に示すように、リアケース13をフロントケース10へ所定荷重で押し付けた状態で、リアケース13の第2の面S2に溶着用のレーザー光Lを照射する。照射方向は図7(A)におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、リアケース13の樹脂層を透過しフロントケース10の開口端部104に対応する部位に照射されるとともに、開口端部104に沿ってリアケース13の第2の面S2上を矩形環状に走査される。レーザー光Lは、パルス光であってもよいし、連続光であってもよい。
本実施形態では、フロントケース10は、レーザー光Lに対して吸収性を有する樹脂材料で構成されるとともに、リアケース13は、レーザー光Lに対して透過性を有する樹脂材料で構成される。したがって、レーザー光Lは、リアケース13を透過してフロントケース10の開口端部104に照射される。開口端部104におけるレーザー光Lの照射領域は、レーザー光Lの吸収により発熱して部分的に溶解する。一方、開口端部104の溶解部からの熱伝導により、開口端部104に対向するリアケース13の第1の面S1も部分的に溶解する。その後、フロントケース10およびリアケース13の溶解部がそれぞれ冷却固化されることで、リアケース13の第1の面S1にフロントケース10の開口端部104と溶着される第1の溶着部W1が形成される。これにより、フロントケース10とリアケース13とが一体的に接合されたカメラユニット110が作製される。
続いて図7(B)に示すように、カメラユニット110の上下が反転され、リアケース13の第2の面S2がブラケット120の支持面121に対向するようにカメラユニット110とブラケット120をY軸方向においてアセンブリする。その後、リアケース13をブラケット120へ所定荷重で押し付けた状態で、カメラユニット110のリアケース13の第1の面S1に溶着用のレーザー光Lを照射する。照射方向は図7(B)におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、リアケース13の樹脂層を透過しリアケース13の突出部137(図3(A)、図5参照)に対応する部位に照射されるとともに、突出部137に沿ってリアケース13の第1の面S1上を矩形環状に走査される。レーザー光Lは、パルス光であってもよいし、連続光であってもよい。
本実施形態では、ブラケット120は、フロントケース10と同様に、レーザー光Lに対して吸収性を有する樹脂材料で構成される。したがって、レーザー光Lは、リアケース13を透過してブラケット120の支持面121に照射される。支持面121におけるレーザー光Lの照射領域は、レーザー光Lの吸収により発熱して部分的に溶解する。一方、支持面121の溶解部からの熱伝導により、支持面121に対向するリアケース13の突出部137も部分的に溶解する。その後、ブラケット120およびリアケース13の溶解部がそれぞれ冷却固化されることで、リアケース13の第2の面S2にブラケット120の支持面121と溶着される第2の溶着部W2が形成される。これにより、カメラユニット110とブラケット120とが一体的に接合されたセンサモジュール100が作製される。
以上のように、リアケース13は、フロントケース10およびブラケット120にレーザー溶着により溶着される。このため本実施形態によれば、リアケースとフロントケースがビスにより接合される場合と比較して、ビス用のねじ袋スペースや、パッキン・ビスの取り付け作業が不要となり、設計自由度および作業性の向上ならびにネジ部品の削減によるコストダウンが可能となる。また、ビス用のねじ袋スペースが不要となるため、センサモジュール100の小型化を図ることができる。さらに、センサモジュール100の内部スペースが拡大するため、高機能な大型部品(LSI)の実装が可能となり、センサモジュール100の高機能化を図ることができる。
さらに本実施形態によれば、リアケース13がフロントケース10の開口端部104よりも大きな面積で形成されるとともに、第2の溶着部W2が第1の溶着部W1の外周側に設けられる。このため、第1の溶着部W1の形成後(フロントケース10とリアケース13との溶着後)においても第2の溶着部W2が形成されるリアケース13の周縁部136に向けてレーザー光Lを照射することが可能となり、第2の溶着部W2を安定に形成することができる。
<他の実施形態>
図8(A),(B)は、カメラユニット110の他の構成例を示すリアケース13側から見た斜視図である。図8(A),(B)に示すカメラユニット110A,110Bは、それぞれ、第2の溶着部W2の態様が上述の実施形態と異なっている。なお、ブラケット120の図示は省略する。
図8(A)に示すカメラユニット110Aにおいて、第2の溶着部W2は、リアケース13の第2の面S2の突出部137の上にさらに形成された隆起部138(第1の凸面部)に形成される。隆起部138は、突出部137の表面からブラケット120側に突出し、ブラケット120に溶着される所定高さの凸面である。隆起部138は、第2の面Sの周囲(周縁部136)の複数個所に設けられる。隆起部138は、第2の面S2の対角位置(2か所)に形成されるが、第2の面S2のコーナー部に3か所以上形成されてもよい。また図示の例では、隆起部138は突出部137の上に形成されているが、突出部137は省略されてもよい。この場合、隆起部138は、第2の面S2上に直接形成される。
以上のように構成されるカメラユニット110Aにおいては、溶着部W2が隆起部138の形成位置に局所的に形成される。このような構成は、例えば、カメラユニット110Aとブラケット120との間に気密性が必要とされない仕様のカメラモジュールに適用可能である。本例によれば、カメラユニット110Aとブラケット120との間の接合部の構成の簡素化、接合作業性の向上などを図ることができる。もちろん、溶着部W2が隆起部138の形成位置に局所的に形成される構造の場合でも、パッキンを用いることでカメラユニットの気密性を高めることができる。パッキンを用いて気密性を高めたカメラユニット110Aは、気密性が必要とされる仕様のカメラモジュールとして扱える。
一方、図8(B)に示すカメラユニット110Bにおいて、第2の溶着部W2は、リアケース13の第2の面S2の四隅位置に形成された4つの翼部139(第1の凸面部)に形成される。この例では、リアケース13は、フロントケース10の開口端部104と略同一の大きさ(面積)で形成されており、複数の翼部139は、第2の面S2の四隅位置から外周側に突出するように形成される。複数の翼部139は、第2の面S2からブラケット120側に突出し、ブラケット120に溶着される所定高さの凸面であり、それらのブラケット120側の表面(端面)に第2の溶着部W2が形成される。
さらに、カメラユニット110Bにおいては、リアケース13は、複数の凸部140(第2の凸面部)を有する。複数の凸部140は、第2の面S2上であって、翼部139の内周側に設けられる。複数の凸部140は、翼部139よりもブラケット120側への突出量が小さく形成される。複数の凸部140は、翼部139とブラケット120との溶着時に、リアケース13とブラケットとの間の相対位置を規定するストッパ部として機能する。
すなわち、リアケース13をブラケット120へ溶着する際、リアケース13はブラケット120へ所定荷重で押し付けられる。この際、翼部139はレーザー光Lの照射により溶解するため、レーザー光の照射時はLリアケース13(第2の面S2)とブラケット120(支持面121)との間の距離が徐々に短くなる。そこで、翼部139よりも突出量の小さい凸部140を第2の面S2の所定箇所に設けておくことで、これら凸部140がブラケット120(支持面121)に当接により、リアケース13とブラケット120との接近距離を当該凸部140の突出量に制限することができる。凸部140の形成位置や数、形状等は特に限定されず、任意に設定することができる。
以上のように構成されるカメラユニット110Aにおいても、上述と同様の作用効果を得ることができる。特に、本例においては、カメラユニット110Bとブラケット120との間の所定の相対距離を安定に確保することができるため、例えば、センサモジュールの組付け後の光軸ばらつきを抑制することができる。
<変形例>
以上の実施形態では、フロントケース10およびブラケット120は、レーザー光Lに対して吸収性を有する樹脂材料で構成され、リアケース13は、レーザー光Lに対して透過性を有する樹脂材料で構成されたが、これに限られない。例えば、フロントケース10およびブラケット120がレーザー光Lに対して透過性を有する樹脂材料で構成され、リアケース13がレーザー光Lに対して吸収性を有する樹脂材料で構成されてもよい。
この場合、例えば図9に模式的に示すように、フロントケース10の開口端部に外方へ延出するフランジ部104Fを形成し、このフランジ部104Fの上からレーザー光Lを照射することでフランジ部104Fとリアケース13の第1の面S1の周縁部との間に第1の溶着部W1が形成される。また、ブラケット120の支持面121の反対側からレーザー光Lを照射することで、リアケース13の第2の面S2の周縁部とブラケット120の支持面121との間に第2の溶着部W2が形成される。この例では、第1の溶着部W1の内周側に第2の溶着部W2が形成されるが、第1の溶着部W1の外周側に第2の溶着部W2が形成されてもよい。
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載されるセンサモジュールとして実現されてもよい。
また、以上の実施形態では、センサモジュール100としてカメラモジュールを例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、センサ素子として、LIDAR(Light Detection and Ranging)やTOF(Time of Flight)等の測距センサが搭載されたセンサモジュールにも、本技術は採用可能である。
さらに以上の実施形態では、フロントケース10とリアケース13、および、リアケース13とブラケット120がそれぞれレーザー溶着法により互いに溶着されたが、超音波溶着法などの他の溶着法も本技術は適用可能である。
各図面を参照して説明したセンサモジュール、フロントケース、リアケース、パッキン等の各構成はあくまで一実施形態であり、本技術の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変形可能である。すなわち本技術を実施するための他の任意の構成が採用されてよい。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)センサ素子と、
開口端部を有し、前記センサ素子を収容する第1のケーシングと、
前記第1のケーシングを取付対象物に固定するブラケットと、
前記開口端部に溶着される第1の溶着部を有する第1の面と、前記ブラケットに溶着される第2の溶着部を有する第2の面とを有し、前記第1のケーシングと前記ブラケットとの間に固定される第2のケーシングと
を具備するセンサモジュール。
(2)上記(1)に記載のセンサモジュールであって、
前記第1の溶着部は、前記第1の面の周縁部に沿って環状に設けられ、
前記第2の溶着部は、前記第2の面の周縁部であって前記第1の溶着部の外周側に環状に設けられる
センサモジュール。
(3)上記(1)または(2)に記載のセンサモジュールであって、
前記第2のケーシングは、前記第2の面から前記ブラケット側に突出し前記第2の溶着部を形成する第1の凸面部をさらに有する
センサモジュール。
(4)上記(3)に記載のセンサモジュールであって、
前記第2のケーシングは、前記第2の面上に前記第1の凸面部の内周側に設けられ前記ブラケットに接触可能な複数の第2の凸面部をさらに有する
センサモジュール。
(5)上記(3)に記載のセンサモジュールであって、
前記第1の凸面部は、前記第2の面の周囲に沿って環状に形成される
センサモジュール。
(6)上記(3)に記載のセンサモジュールであって、
前記第1の凸面部は、前記第2の面の周囲の複数個所に形成される
センサモジュール。
(7)上記(1)から(6)のうちいずれか1つに記載のセンサモジュールであって、
前記第1のケーシングおよび前記ブラケットは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成され、
前記第2のケーシングは、前記レーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成される
センサモジュール。
(8)上記(1)から(6)のうちいずれか1つに記載のセンサモジュールであって、
前記第1のケーシングおよび前記ブラケットは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成され、
前記第2のケーシングは、前記レーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成される
センサモジュール。
(9)上記(1)から(8)のうちいずれか1つに記載のセンサモジュールであって、
前記センサ素子は、固体撮像素子である
センサモジュール。
(10)上記(1)から(9)のうちいずれか1つに記載のセンサモジュールであって、
前記センサ素子は、測距センサである
センサモジュール。
(11)センサ素子を第1のケーシングに収容し、
前記第1のケーシングの開口端部に第2のケーシングの第1の面をレーザー溶着法により接合し、
前記第2のケーシングの第2の面にブラケットをレーザー溶着法により接合する
センサモジュールの製造方法。
10…フロントケース(第1のケーシング)
22…固体撮像素子(センサ素子)
13…リアケース(第2のケーシング)
104…開口端部
100…センサモジュール
110…カメラユニット
120…ブラケット
137…突出部(第1の凸面部)
138…隆起部(第1の凸面部)
139…翼部(第1の凸面部)
140…凸部(第2の凸面部)
L…レーザー光
S1…第1の面
S2…第2の面
W1…第1の溶着部
W2…第2の溶着部

Claims (9)

  1. センサ素子と、
    開口端部を有し、前記センサ素子を収容する第1のケーシングと、
    前記第1のケーシングを取付対象物に固定するブラケットと、
    前記開口端部に溶着される第1の溶着部を有する第1の面と、前記ブラケットに溶着される第2の溶着部を有する第2の面とを有し、前記第1のケーシングと前記ブラケットとの間に固定される第2のケーシングと
    を具備し、
    前記第1のケーシングおよび前記ブラケットは所定波長のレーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成され、
    前記第2のケーシングは前記レーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成され、
    前記開口端部はフランジ部を有し、前記第1の溶着部は前記フランジ部と前記第1の面との間に形成される
    センサモジュール。
  2. 請求項1に記載のセンサモジュールであって、
    前記第1の溶着部は、前記第1の面の周縁部に沿って環状に設けられ、
    前記第2の溶着部は、前記第2の面の周縁部であって前記第1の溶着部の外周側に環状に設けられる
    センサモジュール。
  3. 請求項1に記載のセンサモジュールであって、
    前記第2のケーシングは、前記第2の面から前記ブラケット側に突出し前記第2の溶着部を形成する第1の凸面部をさらに有する
    センサモジュール。
  4. 請求項3に記載のセンサモジュールであって、
    前記第2のケーシングは、前記第2の面上に前記第1の凸面部の内周側に設けられ前記ブラケットに接触可能な複数の第2の凸面部をさらに有する
    センサモジュール。
  5. 請求項3に記載のセンサモジュールであって、
    前記第1の凸面部は、前記第2の面の周囲に沿って環状に形成される
    センサモジュール。
  6. 請求項3に記載のセンサモジュールであって、
    前記第1の凸面部は、前記第2の面の周囲の複数個所に形成される
    センサモジュール。
  7. 請求項1に記載のセンサモジュールであって、
    前記センサ素子は、固体撮像素子である
    センサモジュール。
  8. 請求項1に記載のセンサモジュールであって、
    前記センサ素子は、測距センサである
    センサモジュール。
  9. センサ素子を第1のケーシングに収容し、
    前記第1のケーシングの開口端部に第2のケーシングの第1の面をレーザー溶着法により接合し、
    前記第2のケーシングの第2の面にブラケットをレーザー溶着法により接合する
    センサモジュールの製造方法であって、
    前記第1のケーシングおよび前記ブラケットは所定波長のレーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成され、
    前記第2のケーシングは前記レーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成され、
    前記第1のケーシングは、前記開口端部に設けられたフランジ部の上から前記レーザー光を前記第1の面に照射することで、前記第1の面に溶着される
    センサモジュールの製造方法。
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