JP7599779B2 - 突起部付きシートのローラ貼り付け用キット - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、突起部の1種であるマイクロニードルを備えたシートと該マイクロニードルシートを取り付け可能なアプリケーターとを含むキットの技術が記載されている。該キットにおいて、マイクロニードルシートは、マイクロニードル配置面を下にして多孔質シートを備えた容器に収納される。この多孔質シートは、マイクロニードルの保護材として配置されている。
しかし、マイクロニードルのような突起部は皮膚に触れ角質内へ穿刺し得る部分であり、使用前は皮膚以外の物と接触させないことが望ましい。そのため、突起部が触れる保護材は、衛生面からは省略することが望まれる。一方で、保護材を省略すると、突起部の形状を保持するための保護が十分でなくなる。
このように突起部を衛生的に保つことと突起部の損傷を抑えることとを両立することは難しく、この点で改善の余地があった。
シート保持具19において、シート14は突起部11の配されている表面14Sを下にして、すなわち突起部11を空隙部16に向けて収納される。より具体的には、シート14は、幅方向Xにおいて、突起領域12の表面14Sが空隙部16に収納され、突起領域12の両側の基底領域13にあるシート端部14A及び14Bが支持部17、18によって支持される。このとき、シート14の突起領域12の突起部11は、空隙部16内に向けて、突起部11と空隙部底部16Bとの間に空間20を残して配置される。
上記剛軟度の上限は、特に制限はないが、ローラ21に巻き付けやすくする観点から200mm以下が好ましい。
この剛軟度の測定は、試料の自重による撓みを測定する方法であり、カンチレバー測定としてISO規格の9073-7に準拠する測定方法を用いることができる。剛軟度試験機(株式会社大栄科学精器製作所製、型式:CAN-1MCC)によって、上記の剛軟度を測定することができる。
例えば、ローラ21にシート14を貼り付ける際に突起部11を空隙部底部16Bに接触させないようにする観点から、またシート14の撓みが多少生じた場合でも突起部11を空隙部底部16Bに接触させないようにする観点から、空隙部16の深さDは、突起部11の高さHの1.1倍以上が好ましく、1.5倍以上がより好ましく、2倍以上が更に好ましい。また、キットとしての携帯性の観点から、空隙部16の深さDは、突起部11の高さHの30倍以下が好ましく、20倍以下がより好ましく、10倍以下が更に好ましい。
そのため、シート14の幅WS(幅方向Xの長さ)に対する、シート保持具19の空隙部16の幅WAの比(WA/WS)は次のようにすることが好ましい。すなわち、前記比(WA/WS)は、突起領域12における突起部11の配置領域を十分に確保する観点から、0.6以上が好ましく、0.8以上がより好ましい。また、前記比(WA/WS)は、キット10内に収納されるシート14の撓みを抑える観点から、0.95以下が好ましく、0.92以下がより好ましい。なお、上記の比(WA/WS)は、シート14の幅WSに対する突起領域12の幅の比に相当する。
ローラ21の軸方向の長さWRは、基本的にはシート14の幅WA以下であり、図2示すように若干余白を設けて設定される、即ちWA未満であることが好ましい。余白を設けてローラ21の軸方向の長さWRを設定する場合、ローラ21の軸方向の長さWRに対する空隙部16の幅WAの比(WA/WR)は、規定領域を十分に取ることでローラとシートが簡単に貼り付けられる観点から、0.6以上が好ましく、0.8以上がより好ましい。前記比(WA/WR)は、ローラの表面の略全域にシートを貼ることによって、穿刺時にWR幅の転動を意識することにより、使用者が所望の位置へ突起部を穿刺しやすくなる観点から、0.95以下が好ましく、0.92以下がより好ましい。
ガイド部23、24間の間隔DG(幅方向Xの長さ)に対する空隙部16の幅WAの比(WA/DG)は、ローラとシートの貼付時に使用者の手元が狂ったとしても、結果として貼付を成功させやすい寸法を得る観点から、0.6以上が好ましく、0.8以上がより好ましい。また、前記比(WA/DG)は、ローラ21の軸方向の長さWRの全域に亘るシートの貼付を容易に達成し易くかつ、寸法公差で転動しづらくなるのを防ぐ観点から、0.95以下が好ましく、0.92以下がより好ましい。
シート14を取り換えて、ローラ21を繰り返し使用できるようにする観点から、シート14の裏面14R、すなわち突起部11の配される面とは反対側の面に、粘着層(図示せず)が配されることが好ましい。
そのため、突起部11の損傷を抑えて、ローラ表面21Sにシート14を適正に貼り付けることができる。また、シート14の張り付け時に突起部11が他の物体に触れることがないため、シート14の突起部11を清潔に衛生的に保つことができる。また、空間20が確保されることから、突起部11を保護する保護材を用いる必要がないため、コストを削減することができる。
ローラ型突起提供キットは、前述の突起部付きシートのローラ貼り付け用キット10と、ローラ21を転動自在に配したローラ転動器具31とを含む。
ローラ転動器具31は手で把持できる取手部32を有することが好ましい。手で把持できるとは、手で持って、ローラを転がす動作ができる形態や寸法であることを意味する。
具体的には、前述のキット10において、ローラ転動器具31の取手部32を手で把持しながら、ローラ21をガイド部23、24(図2参照)に沿って、シート14を介して支持部17、18上を転動させる。これによって、ローラ転動器具31Aを皮膚に当てて適用するのと同様の操作方法によって、ローラ21にシート14を貼り付けることができる。
前述の、突起部付きシートのローラ貼り付け用キット10に前述のローラ21を押し当てて転がすことにより、ローラ21にシート14を張り付けてローラ型突起を製造する。具体的には次のようにして行う。
まず、図2に示すように、突起部付きシートのローラ貼り付け用キット10において、シート保持具19内の支持部17、18上にシート14の基底領域13、13が配置され支持されている。図4に示すように、シート14の長手方向Yがシート保持具19の長手方向Yに沿って収納されている。シート14の長さは、ローラ21の周長とすることが好ましい。
シート14の裏面14Rに対し、図2に示すようにシート14の幅方向Xとローラ21の軸方向とを一致させて、図4に示すように矢印B方向にローラ21を押し当てる。このとき、シート14の基底領域13、13は、シート保持具19の支持部17、18とローラ21とに挟持され、位置が固定される。
次いで、矢印B方向に押し当てたローラ21を、矢印C方向にガイド部23、24に沿って転がすことにより、ローラ表面21Sにシート14を貼り付ける。これにより、ローラ型突起が得られる。このとき、ローラ21の転動は、前述のローラ転動器具31が有する取手部32を手で把持して行うことができる。これにより、ローラ型突起の製造を、ローラ転動器具31を皮膚に当てて適用するのと同様の操作方法によって円滑に行うことができる。なお、図面では突起部11の幅、高さ等は説明の便宜上、若干誇張して示している。
ISO規格の9073-7に準拠するカンチレバー測定を行った。試験機には上述のものを用いた。試験片には、長さ250mm、幅25mm、厚さ100μmのPLAフィルムを用いて、上記試験機によって剛軟度を測定した。その後同フィルムを長さ30mm、幅56mmに切り出した。このフィルムを空隙部の幅WAが50mm、空隙部の深さDが1mmの凹状のシート保持具に設置した。設置した状態で30秒後の状態を確認し、シート保持具の床面に試験片の接触が見られなかったものを「適」、見られたものを「否」とした。
(実施例2)
シートの材質をPETフィルムとし、厚さを200μmとした以外、実施例1と同様にして測定を行った。
シートの材質を低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムとし、厚さを60μmとした以外、実施例1と同様にして測定を行った。
また、撓み強さの適否は、凹状のシート保持具に設置した際のシートの状態を基準として判断され、シート保持具支持台の床面に試験片の接触が見られなかったものを「適」、見られたものを「否」とした。
実施例1及び2のシートは、皮膚への美容効果を目的とした突起部付きシートのローラ貼り付け用キットにおいて撓みが生じ難く衛生的に保つことができ、突起部の損傷を抑えたローラへの貼り付けが可能となることが分かった。
11 突起部
12 突起領域
13 基底領域
14 シート
14A、14B シートの幅方向の端部
14S シートの表面
14R シートの裏面
15 基材
16 空隙部
16B 空隙部底部
17、18 支持部
17A、18A 支持部表面
19 シート保持具
20 空間
21 ローラ
21S ローラ表面
23、24 ガイド部
25、35 ローラ軸
31、31A ローラ転動器具
32 取手部
33A、33B ローラ支持部
34 支持アーム
D 空隙部の深さ
DG ガイド部間の間隔
H 突起部高さ
HG 支持部表面からのガイド部上面の高さ
WA 空隙部の幅
WR ローラの軸方向の長さ
WS シートの幅
Claims (8)
- 複数の突起部を配した突起領域及び前記突起部が配されていない基底領域を備えたシートと、空隙部、及び該空隙部の両側において前記シートの基底領域を支持する支持部を備えたシート保持具とを有し、
前記突起領域の突起部は、前記空隙部内に空隙部底部との間に空間を残して配され、
前記シートに対して前記空隙部側とは反対側からローラを押し当てて転動させ、該ローラに前記シートを巻き付けるように貼り付けることが可能にされている、突起部付きシートのローラ貼り付け用キット。 - 前記シート保持具は、前記支持部の幅方向外方に、前記ローラを沿わせて転がすことができるガイド部を有する、請求項1記載の突起部付きシートのローラ貼り付け用キット。
- 前記シートはカンチレバー測定における測定値(剛軟度)が、70mm以上200mm以下である、請求項1又は2記載の突起部付きシートのローラ貼り付け用キット。
- 前記空隙部の幅は、前記ローラの軸方向の長さよりも短い、請求項1~3のいずれか1項に記載の突起部付きシートのローラ貼り付け用キット。
- 前記シートは、前記突起部の配される面とは反対側の面に粘着層を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の突起部付きシートのローラ貼り付け用キット。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の突起部付きシートのローラ貼り付け用キットと、前記ローラを転動自在に配したローラ転動器具とを含む、ローラ型突起提供キット。
- 前記ローラ転動器具は手で把持できる取手部を有する、請求項6記載のローラ型突起提供キット。
- 請求項1~5のいずれか1項に記載の突起部付きシートのローラ貼り付け用キットに前記ローラを押し当てて転がすことにより、前記ローラに前記シートを貼り付ける、ローラ型突起の製造方法。
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