JP7600168B2 - 荷電粒子ビームパターン形成デバイス及び荷電粒子ビーム装置 - Google Patents
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Description
本実施形態の荷電粒子ビームパターン形成デバイスは、第1開口部を有する第1部材と、第2開口部を有する第2部材を備える。第2開口部が第1開口部と重なるように配置する。第1開口部と第2開口部が重なる両者の共通開口部を荷電粒子ビームが通過することで、ビーム径を調整することを特徴としている。
図5は、本実施形態の走査型電子顕微鏡300を用いた画像の取得方法を説明するための模式図である。試料350(図1)の表面における観察領域352を、図5(a)及び図5(b)のように、メッシュ状に区切る。この、一つ一つの四角(矩形形状)のユニットが、ピクセルである。電子ビームBを観察領域352に照射し、検出器360により得られた二次電子強度を、例えば検出器360に接続された、図1において図示しない計算機を用いて、それぞれのピクセルごとに記録する。電子ビームBを走査して隣接するピクセルに移動させ、二次電子強度を記録することを繰り返すことにより、試料の観察画像を取得できる。
ビーム径を変更する場合には、第1メンブレン10を第1方向に、第2メンブレン20を第1方向と反対の第3方向に移動させる。また、第1メンブレン10の移動距離と、第2メンブレン20の移動距離は、同一の距離(又は略同一の距離、又は実質的に同一の距離)になるようにする。これにより、ビーム径を変更しても、形成された電子ビームパターンは、2枚のメンブレン開口の作る開口部の中心に光軸Aが来る。
第1メンブレン10の移動距離と第2メンブレン20の移動距離を精度よく等しくすることが出来れば、光軸Aの位置調整を不要とすることが出来る。精度が悪い場合にはファラデーカップ369の位置にビームが入るようステージを移動し、調整することが好ましいが、ほぼ、中心に光軸Aがあるため、短時間で調整ができる。そのため、電子ビームBのビーム径の変更に伴う、光軸Aの位置調整の時間を短縮することが出来る。その後の収差調整も短縮化できる。
ビーム径を変更する場合には、第1メンブレン10を第1方向に、第2メンブレン20を第1方向と反対の第3方向に移動させる。また、第1メンブレン10の移動距離と、第2メンブレン20の移動距離は、同一の距離(又は略同一の距離、又は実質的に同一の距離)になるようにする。
これにより、ビーム径を変更しても、形成された電子ビームパターンは、2枚のメンブレン開口の作る開口部の中心に光軸Aが来る。第1メンブレン10の移動距離と第2メンブレン20の移動距離を精度よく等しくすることができれば、光軸Aの位置調整を不要とすることが出来る。精度が悪い場合にはファラデーカップの位置にビームが入るようステージを移動し、調整することが好ましいが、ほぼ、中心に光軸Aがあるため、短時間で調整ができる。そのため、電子ビームBのビーム径の変更に伴う、光軸Aの位置調整の時間を短縮することができる。その後の収差調整も短縮化できる。
図5(a)のようにビーム径を大きくし、大ピクセル単位で電子ビームをレジストに照射して画像を取得し、検査していけば、短時間で検査が終了する。しかし、検査画像の高い解像性能は得られない。一方、図5(b)のように、ビーム径を絞り、小ピクセル単位で検査を行えば、得られる検査画像は高解像のものが得られるが、検査時間は長くなる。このようにビーム径と検査時間はトレードオフの関係にある。このため、検査パターンに応じたビーム径設定が、所望のパターンをできるだけ短時間で検査するためには重要である。
電子ビームBを偏向電極により、試料面に走査して照射することは電子顕微鏡と同じである。この際、ブランキング電極を用いてビームのオン・オフを行う。さらに、ステージを移動させて、ビームを照射する。これらを繰り返して試料面にパターンを形成する。
ビーム径を変更する場合には、第1メンブレン10を第1方向に、第2メンブレン20を第1方向と反対の第3方向に移動させる。また、第1メンブレン10の移動距離と、第2メンブレン20の移動距離は、同一の距離(又は略同一の距離、又は実質的に同一の距離)になるようにする。
これにより、ビーム径を変更しても、形成された電子ビームパターンは、2枚のメンブレン開口の作る開口部の中心に光軸Aが来る。第1メンブレン10の移動距離と第2メンブレン20の移動距離を精度よく等しくすることができれば、光軸Aの位置調整を不要とすることが出来る。精度が悪い場合にはファラデーカップの位置にビームが入る用ステージを移動し、調整することが好ましいが、ほぼ、中心に光軸Aがあるため、短時間で調整ができる。そのため、電子ビームBのビーム径の変更に伴う、光軸Aの位置調整の時間を短縮することができる。その後の収差調整も短縮化できる。
図5(a)のようにビーム径を大きくし、大ピクセル単位で電子ビームをレジストに照射していけば、短時間で描画が終了する。しかし高い解像度は得られない。一方、図5(b)のように、ビーム径を絞り、小ピクセル単位で描画を行えば、解像性能は得られるが、描画時間は長くなる。このようにビーム径と描画時間はトレードオフの関係にある。このため、描画パターンに応じたビーム径設定が、所望のパターンをできるだけ短時間で描画するためには重要である。
ここでは、2種類のビーム径調整を例に述べたが、本願では、アパーチャープレートの稼働範囲であれば、任意にビーム径を変更できる。一方、図2に示した比較例では3種類のビーム径しか使用できない。このため、本願では、種々のパターンが含まれる場合には、パターンサイズに応じて、複数のビーム径変更も可能となる。このため、描画パターン領域を分割して、パターン寸法のあったビーム径を設定でき、描画時間の短縮化を図ることができる。
前記例では開口部が正方形である場合を例に用いて説明した。しかし、開口部は正方形に限定されない。例えば図6に示すように開口部がひし形の場合も可能である。図6(a)は1枚のアパーチャーの開口である。図6(b)のように2枚のアパーチャーを重ねると、共通開口も菱形になる。横方向に略同一距離移動させることで、菱形の中心は移動しないで、大きさを変えることができる。このため、ビームの軸を移動させることなく、ビームの大きさだけを変化させることができる。
また、上記に述べたような開口部が正方形のアパーチャーを使用してビームを形成する場合には、アパーチャーの正方形の角の部分、各々2辺を使用してビームを成形する。したがってビーム成形に使用しない他の部分の形状は限定されない。例えば、図7に示すように扇形であっても、正方形の共通開口部を形成することができる。斜めに略同一距離移動させることで、共通開口の正方形の中心を移動させることなく、ビーム径を変化させることができ、ビーム径変化に伴うビームの軸は維持される。同様に図8のように三角形のアパーチャーでも同様の効果を得ることができる。
さらには、2枚のアパーチャーで、1種類ではなく、複数の形状を形成することも可能である。その例を図9及び図10に示す。図9(a)に示すような開口を持つアパーチャーを用いると、2種類の開口が形成できる。90°の角度を持つ開口の角の部分、各々2辺を使用することで正方形の開口が形成できる(図9(b))。また、90°ではない開口の角を使用することで菱形のビームも形成できる(図9(c))。
さらには上側や下側の部分を重ねて平行四辺形のビームを形成することも可能である(図10)。この場合には、図9(a)に示した角度αに対して、2枚のアパーチャーの移動方向は、アパーチャーの上面に対して、αと180°-αの方向になる。αが120°の場合は120°と60°の方向に2枚のアパーチャーを移動させる。この場合には120°と60°の角度を持つ平行四辺形を形成できる。αが135°の場合は135°と45°の方向に2枚のアパーチャーを移動させる。この場合には135°と45°の角度を持つ平行四辺形を形成できる。
いずれの場合も、共通開口の大きさを変えてもパターンの中心は移動しない。共通開口部の中心に軸が来るように調整しておけば、ビームの軸を変えることなく、ビームの大きさを変えることができる。
ここまでは同じ形状の開口部を持つアパーチャーを使用した例を示したが、異なる開口形状を持つアパーチャーを使用しても良い。その例を図11に示す。ここで示す例は、異なる大きさの正方形開口を持つアパーチャー(図11(a)、図11(b))を2枚重ねた場合である。図11(c)は両者の1つの角、2辺を使用して正方形の共通開口を形成した場合である。これまでの例同様、斜め方向に移動させることで、ビームの軸を変えることなく、ビームの大きさを変えることができる。図11(d)は小さい正方形パターンの3辺と、大きい正方形の1辺を使用して長方形の共通開口を形成したものである。2枚のアパーチャーを横方向に移動させることで長方形の共通開口を形成することができる。同じ大きさの2枚のアパーチャーで同様の長方形の共通開口を形成することはできるが、2つのアパーチャーの大きさを変えておくことで、位置ずれによる寸法変動を抑えることができる。
ここでは大きい正方形を例にとったが、大きい正方形の代わりに、上下の辺が左右に比べて長い長方形であっても同様の効果を得ることができる。
上記では2枚のアパーチャーを組み合わせて共通開口を使用して電子ビームパターンを形成する方法を説明した。しかし、アパーチャーの枚数は3枚以上であっても良い。2枚で形成するパターンを上記例の1枚のパターンとして使用すれば、同様の効果が得られる。
第2実施形態ではマルチ電子ビームを使用した場合の例を説明する。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャープレートは、第1部材は、複数の第1開口部を有し、第2部材は、複数の第2開口部を有する点で、第1実施形態と異なっている。また、本実施形態の荷電粒子ビーム装置は、マルチ荷電粒子ビーム装置である点で、第1実施形態と異なっている。
1ショットで多数のビームを照射し、ステージを移動させることで、連続的にパターン形成や観察、検査を行う。1ショットで多数のビームを照射できるため、ビームの微細化と露光、検査、観察の短時間化が両立でき、スループットの向上につながる。(例えば、非特許文献1である、H.Yasuda et.al.:Jpn.J.Appl.Phys.32(1993)6012.)
電子銃から放出された電子ビームは、複数の開口を持つマルチアパーチャーシステム(430)に投影され、マルチビームとなる。マルチアパーチャーシステム430には電子ビームを偏向させる機構が含まれており、偏向されたビームは図13のBaの点線のように偏向され、制限アパーチャー部材406により遮蔽されて、試料350に到達することができない。偏向されずに遮蔽アパーチャー部材を通過したビームを集光・縮小して、試料面にマルチ電子ビームを照射する。ステージ上の試料350表面にはレジストが塗布されており、電子ビームの照射された位置が感光し、その後のベーク・現像工程によりレジストパターンが形成され、所望のパターン形成を行うことができる。
図13に示した装置構成の詳細を次に示す。
マルチアパーチャーシステムは複数のプレートからなり、ビーム径を決定する機構やビームを偏向してビームのオン・オフを決定する機構を有している。さらに、種々の機能を持つプレートが組み合わされている。図17にその例を後述する。
変形例では、アパーチャープレートを移動させるため、ビーム径を変化させた際に、光軸がずれてしまう。このため、ファラデーカップの位置までステージを移動させ、電子ビームを照射したときの電流値の変化を見ながら、アパーチャープレートの位置を調整することが好ましく、ビーム径変更に時間がかかってしまう。一方、本願では光軸を変化させずに電子ビーム径を変更できるため、ビーム径変更時間を短縮できる。
実施例1のシングルビームの例で述べたように、マルチビーム描画装置においても、解像性能と描画時間はトレードオフの関係にある。
シングルビームとは異なり、ビーム照射間隔はマルチビームアパーチャープレートで決まる。しかし、電子ビームを複数回照射する多重描画を行うことができるので、照射する回に応じて、ステージ位置を、マルチビームの周期の整数分の1ずつずらすことで、ピクセルサイズを小さくするのと同じ効果が得られる。図20にその例を示す。2回描画で、ビーム照射位置を、マルチビーム周期の1/2ずらした例を示している。1回目に黒丸の位置にビームを照射し、2回目にx方向、y方向ともマルチビーム周期の1/2ずらした三角の位置にビームを照射する。マルチビームの照射間隔が√(a2+b2)/2になるので、1回描画よりも高解像力を期待できる。さらに、x方向にだけ周期の1/2ずらした描画、y方向にだけ周期の1/2ずらした描画を追加して4回描画を行うこともできる。この場合にはマルチビームの照射間隔が、マルチビームアパーチャー周期の1/2になるので、さらに高解像力が期待できる。このように周期の1/nずらす描画を行うことで、n2回描画が行え、照射間隔を狭められ、ピクセルサイズを小さくするのと同じ効果が得られる。一方、多重描画を行う場合は、1回描画に比べて、使用するレジストの感光性能に合わせて電流量を変化させるために、ビーム径を小さくすることが好ましい。1回描画と比較すると、多重描画では、描画時間は長くなる。このように、解像性能と描画時間はトレードオフの関係にある。
このため、描画パターンに応じて、ビーム照射間隔・照射量、ビーム径を合わせて、描画時間を最適化することが好ましい。
一般に、試料350の表面に形成されるパターンは一様なものではない。例えば、描画されるパターンは、微細パターンを含むアレイ部分と、微細パターンに含まれるデバイス等を制御する電圧や信号をやりとりするための比較的寸法の大きなパターンが多い周辺回路部分とに別れている。短時間で描画を行うためには、微細パターンを含むアレイ部では電子ビームBのビーム径を小さくし、ビーム照射位置を細かくずらして多重描画を行い、周辺回路部分では電子ビームBのビーム径を大きくして、ビーム照射位置を粗くずらした多重描画を行うか、一回描画を行うことが好ましい。
比較例においては、アレイ部をビーム径を小さくして、ビーム照射間隔を狭くして描画を行った後(アパーチャープレートは図19(b)の位置)、周辺回路部を描画しようとすると、ビーム径を大きくする際に、アパーチャープレートを図19(a)の位置に移動させ、ステージに取り付けられたファラデーカップに電子ビームが入るようにし、電流値が最大になるように調整する。このため、アレイ部は例えば、30nm径のビームで描画した後、アパーチャープレートの位置を動かして、例えば100nm径のビームとする。この際、ビームの中心軸は、ずれてしまうため、ステージに取り付けられたファラデーカップの位置にビームが照射されるようにステージを移動させる。この位置でアパーチャープレートの位置を調整して中心軸を合わせる。さらに非点収差を調整する。この後、周辺回路部の描画を開始できるようになる。
通常はこの作業に時間がかかるため、最も微細なパターンに合わせてビーム径、を調整して描画することが多い。
本願の方法を用いると、略同一距離二枚のメンブレンを逆方向に移動させてビーム径を変更するため、ビームの中心軸に対応する、共通開口部の中心位置を固定してビーム径を変更できる。メンブレン位置の制御精度が高い場合は、パターン種に応じてビーム径の変更が可能なので、アレイ部は例えば、30nm径のビームで描画した後、ステージを移動することなく、ビーム径を例えば、100nmに変更して、大ピクセル単位で描画することができる。また、メンブレン位置の制御がそこまで高くない場合であっても、中心軸のずれは小さいため、通常のビーム調整を行う場合でも短時間でビーム径変更を行うことが可能である。
ここでは、2種類のビーム径調整を例に述べたが、種々のパターンが含まれる場合には、パターンサイズに応じて、複数のビーム径変更も可能となるため、描画パターン領域を分割して、パターン寸法のあったビーム径を設定でき、描画時間の短縮化を図ることができる。
マルチビームの場合は複数の開口は周期的にならぶことが好ましい。上記では90°方向に並べたが、、一定角度でずらして、周期的に並べても良い。また、上記ではx方向もy方向も同一の周期で並べる例を示したが、周期性を持つ2軸の周期は同一でなくても良い。
ビームの形状径を決めるアパーチャーに本願の成形アパーチャープレート(可変アパーチャープレート450)を用いる。二枚のメンブレンからなる可変アパーチャープレート450(図15,16に示した成形アパーチャープレート110に対応)をBAA460と第1プレート440の間に挿入する。2枚のメンブレンは共通開口部の中心を一定にして反対方向に移動することで、共通開口部の大きさを変化させることができ、プレート1を通過した電子ビームを成形する。この後、BAA460(第2プレート)によりビームの通過が制御され、オン・オフがなされる。
各プレートの開口部の大きさを示したのが図18である。メンブレン共通開口部により、ビームは成形されるため、第1プレート440の開口はメンブレン共通開口(2枚のメンブレンから形成される共通開口)よりも大きい。また、BAA460(第2プレート)開口は偏向されたビームも通過させるので、メンブレン共通開口より大きく設計される。
図17(b)は、マルチアパーチャーシステムの変形例(マルチアパーチャーシステム430b)である。この場合にはBAA460bの電極が側面に形成されており、ビーム成形後にアパーチャープレート470が配置されている例である。第3プレート470は、ブランキングアパーチャーの電極に電圧をかけた場合に、隣接するアパーチャーの電界の影響を除去するための電極である(クロストーク防止)。この場合には第3プレート470の開口はビーム成形アパーチャーの径より大きくなっており、BAA460bで偏向されたビームも通過するアパーチャー径に設計されている。第3プレート470は、接合金属468によりBAA460bに接合されている。
マルチアパーチャーシステムはこれに限定されるものではない。ただ。、本願のビーム成形アパーチャープレートはビーム径や形状を制御するアパーチャープレートであり、上記のようにさまざまな役割をもったアパーチャープレートと組み合わせてマルチアパーチャーシステムを構成している。
第1実施形態ではシングルビームを使用して試料表面を観察し、それを基に欠陥検査を行った。検査時間の短縮のために、欠陥検査装置においても、マルチビーム化がなされている。マルチビーム化する際に異なるのは、検査のために照射する電子ビームをマルチビーム化することと、マルチアレイ検出器を用いることである。
マルチビーム化した場合にはアパーチャープレートは複数の開口部を持つことが好ましい。ここに図14に示した2枚のメンブレンからなる可変アパーチャープレート(図15,図16の110)を使用する。
前述したように、2枚のメンブレンを逆方向に略同一距離変位させると、ビーム径を変更しても、共通開口部の中心位置は変化しない。共通開口部の中心が電子ビームの光軸になるよう設定することで、ビーム径を変化させても、ビームの光軸が変わらない。これにより、ビーム径変更が容易に行えるようになる。また、ビーム径変更にかかる時間を短時間化できる。
また、解像性能を上げるために、マルチビーム描画装置の項で説明したように、ステージ位置をマルチビームアパーチャーアレイ110の周期の整数分の1ずらして電子ビームを照射し(図20)、整数枚得られた位置のずれた像を合成することでも、解像性能を上げることができる。この場合も1ヶ所の画像取得の時間が長くなるので、検査時間が長くなる。
パターン寸法が領域により異なる試料の検査においては、その領域ごとにビーム径を変化させて検査を行う。本願では、ビーム径変更が容易で、短時間で行えるため、所望の分解能を維持しながら、検査時間の短縮を行うことができる。
また、本願では、描画装置の項で述べたように、メンブレンの位置を変位させることによりビームパターンを形成するので、ビーム径は開口部の大きさの範囲内で、任意に変化させることができ、変更できるビーム径の制限がない。一方、比較例では、アパーチャープレートの面積の制限があるので、配置するビーム径の数に制限がある。
本願の可変アパーチャーはビーム径を任意に変更できるため、被測定パターンの寸法に応じて検査のアパーチャー径、ピクセルを任意に変更でき、検査時間の短縮化を行うことができる。
開口パターンの設計寸法と仕上がり寸法の角の丸まり方の程度はパターン寸法に依存する。パターン寸法が小さい場合は、角の丸まりが顕著になる。一方、パターン寸法が大きい場合は、微視的には角の丸まりがあっても、実用上は角の丸まりは問題にならない。
電子ビームは共通開口を通過した後、ビームが広がっていくため、角の部分は同様に丸まる。
顕微鏡や検査装置の場合は、微細ビームを、正方形の共通開口を使って形成する。試料面に到達する際には円形ビームとなる。ビーム径が小さいため、ビーム照射位置と、得られる二次電子や反射電子の像を、細かく得ることができ、形状等の観察を行うことができる。
電子ビーム描画装置の場合は、パターン寸法によって異なる。微細パターンを描画する場合は、微細ビームを、正方形の共通開口を使って形成する。試料面には、円形のビームが到達する。巨視的には鋭角部分であっても、微細ビームを鋭角部分に合わせて細かく、ウエハ上に形成されたレジストに照射してすることで鋭角パターンを形成する。
寸法の大きなパターンを形成する場合には、アパーチャー径も大きく、共通開口部分での角の丸まりは、微視的にはあるものの、巨視的には問題がない。共通開口を通過した後のビームの丸まりも巨視的には小さいので、共通部分で形成したパターンをそのまま、ウエハ上に形成されたレジストに照射できる。結果として、短時間でレジストを描画することができる。
本願の成形アパーチャーのメンブレンはシングルビーム用であっても、マルチビーム用であっても、例えば、Si(シリコン)基板に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)プロセスで開口部を形成し、表面に金属膜を形成することにより、製造される。ここでMEMSプロセスとは、半導体プロセスでパターニングやエッチング等をおこなって、所定の構造体を製造するプロセスである。また、かかる金属膜は、例えば、Pt(白金)、Au(金)、W(タングステン)又はCrN(窒化クロム)を含むことが、酸化されにくく良好な導電特性が得られるため好ましい。ただし、金属膜に含まれる材料は、これに限定されるものではない。また、メンブレンは、Si基板でなくても良い。例えば、金属薄膜であっても良い。なお、メンブレンが形成される材料やプロセスは、特に上記の物に限定されるものではない。
ここでは電子ビームを例にとったが、イオンビームでの観察や描画も可能である。Hイオンビーム、Heイオンビーム、Bイオンビーム、Arイオンビームといった低原子量イオンのビームも、電子ビーム同様に、ビームを操作したり、試料ステージを移動させることで、観察を行ったり、レジストを感光させることができる。さらにはGaイオンやInイオン等の高原子量ビームを使用して直接、マスクやウエハ上の構造体を加工することもできる。また、ガス雰囲気下で上記のイオンを照射して化学反応を起こして、マスクやウエハ上の構造体を加工することもできる。
第1実施形態及び第2実施形態と重複する内容の記載は省略する。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーは、第1部材及び第2部材の下に、第1部材及び第2部材と離間して設けられた第1半導体層と、第1部材及び第2部材の上に、第1部材及び第2部材と離間して設けられた第2半導体層と、をさらに備え、駆動装置は、第1部材に接続された第1電極と、第2部材に接続された第2電極と、第1半導体層と第2半導体層の間に、第1部材と第1方向又は第2方向に離間して設けられた第3半導体層と、第3半導体層に接続された第3電極と、第1半導体層と第2半導体層の間に、第2部材と第1方向又は第2方向に離間して設けられた第4半導体層と、第4半導体層に接続された第4電極と、を有する。ここで、第1乃至第3実施形態と重複する内容の記載は省略する。
12 :第1開口部
15 :第1対角線(対角線)
18 :第1ラックギア
20 :第2メンブレン(第2部材)
22 :第2開口部
24 :第3開口部
25 :第2対角線(対角線)
28 :第2ラックギア
40 :駆動装置
42 :第1ピニオンギア
42a :第1ピニオンギア
42b :第2ピニオンギア
44 :第1ステッピングモータ
44a :第1ステッピングモータ
44b :第2ステッピングモータ
50a :第1ソレノイドアクチュエータ
50b :第2ソレノイドアクチュエータ
52a :第1リニアサーボモータ
52b :第2リニアサーボモータ
60 :第1半導体層
64a :第3半導体層
66a :第1電極
66b :第2電極
72a :第7部材
72b :第8部材
74a :第3部材
74b :第5部材
75a :第3電極
75b :第4電極
76a :第4部材
76b :第6部材
80 :第2半導体層
84b :第4半導体層
100 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
110 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
120 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
130 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
140 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
150 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
160 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
300 :走査型電子顕微鏡(荷電粒子ビーム装置)
400 :マルチ電子ビーム描画装置(荷電粒子ビーム装置)
A :光軸
B :電子ビーム
BM :マルチビーム
Claims (21)
- 荷電粒子ビームが複数の第3開口部を通過することで、荷電粒子ビームパターンを形成する荷電粒子ビームパターン形成デバイスであって、前記荷電粒子ビームパターン形成デバイスは、
周期的に配列された複数の第1開口部を有する第1部材と、
周期的に配列された複数の第2開口部を有し、それぞれの前記複数の第2開口部がそれぞれの前記複数の第1開口部と重なるように設けられた第2部材と、
を有し、
前記第3開口部は、前記第1開口部及び前記第2開口部の重なりによって定義され、駆動装置によって、前記第1部材を第1方向に移動させ、前記第2部材を前記第1方向と反対の第2方向に移動させることで、形状を変化させることが可能な、
荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第3開口部の中心は、形成される前記荷電粒子ビームパターンの設計された光軸である、
請求項1記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記駆動装置は、前記第1部材と前記第2部材を、実質的に同一の距離だけ移動させる、
請求項1又は請求項2記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記駆動装置が、前記第1部材と前記第2部材を互いに逆方向に移動させる際に、前記第1開口部と前記第2開口部の重なりにより設けられる前記第3開口部の中心は移動しない、
請求項1乃至請求項3いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第1開口部の形状は所定の正方形であり、
前記第2開口部の形状は前記所定の正方形であり、
前記第1方向及び前記第2方向は、それぞれ前記所定の正方形の対角線に平行である、
請求項1乃至請求項4いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第1部材及び前記第2部材は、シリコンを含有する、
請求項1乃至請求項5いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記駆動装置は、
第1ステッピングモータと、
前記第1ステッピングモータに接続され、前記第1方向及び前記第2方向を含む所定の面内において回転可能な第1ピニオンギアと、
前記第1ピニオンギアに噛み合い、前記第1部材を前記第1方向に移動可能な第1ラックギアと、
前記第1ピニオンギアに噛み合い、前記第1部材を前記第2方向に移動可能な第2ラックギアと、
を有する請求項1乃至請求項6いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第1ピニオンギアは、前記所定の面内において、前記第1ラックギアと前記第2ラックギアの間に設けられている、
請求項7記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記駆動装置は、
第1ステッピングモータと、
前記第1ステッピングモータに接続され、前記第1方向及び前記第2方向を含む所定の面内において回転可能な第1ピニオンギアと、
前記第1ピニオンギアに噛み合い、前記第1部材を前記第1方向に移動可能な第1ラックギアと、
第2ステッピングモータと、
前記第2ステッピングモータに接続され、前記所定の面内において回転可能な第2ピニオンギアと、
前記第2ピニオンギアに噛み合い、前記第2部材を前記第2方向に移動可能な第2ラックギアと、
を有する請求項1乃至請求項6いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第1部材及び前記第2部材は、前記第1ラックギアと前記第2ラックギアの間に設けられている、
請求項9記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記駆動装置は、
前記第1部材に接続された第1ソレノイドアクチュエータと、
前記第2部材に接続された第2ソレノイドアクチュエータと、
を有する請求項1乃至請求項6いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記駆動装置は、
前記第1部材に接続された第1リニアサーボモータと、
前記第2部材に接続された第2リニアサーボモータと、
を有する請求項1乃至請求項6いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第1部材及び前記第2部材の下に、前記第1部材及び前記第2部材と離間して設けられた第1半導体層と、
前記第1部材及び前記第2部材の上に、前記第1部材及び前記第2部材と離間して設けられた第2半導体層と、
をさらに備え、
前記駆動装置は、
前記第1部材に接続された第1電極と、
前記第2部材に接続された第2電極と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層の間に、前記第1部材と前記第1方向又は前記第2方向に離間して設けられた第3半導体層と、
前記第3半導体層に接続された第3電極と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層の間に、前記第2部材と前記第1方向又は前記第2方向に離間して設けられた第4半導体層と、
前記第4半導体層に接続された第4電極と、
を有する請求項1乃至請求項6いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第1部材と前記第3半導体層の間の静電引力により、前記第1部材は前記第1方向に移動し、
前記第2部材と前記第4半導体層の間の静電引力により、前記第2部材は前記第2方向に移動する、
請求項13記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第1方向に平行な前記第1半導体層の長さは、前記第1方向に平行な前記第2半導体層の長さより長い、
請求項13又は請求項14記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第1半導体層と前記第2半導体層の間において、前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に、前記第1部材と離間して設けられた第3部材と、
前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に延伸し、前記第1部材と前記第3部材を接続する第4部材と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層の間において、前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に、前記第2部材と離間して設けられた第5部材と、
前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に延伸し、前記第2部材と前記第5部材を接続する第6部材と、
をさらに備える請求項13乃至請求項15いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第1部材の膜厚は前記第4部材の膜厚より厚く、
前記第2部材の膜厚は前記第6部材の膜厚より厚い、
請求項16記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 前記第3半導体層と前記第4部材の間に設けられた第7部材と、
前記第4半導体層と前記第6部材の間に設けられた第8部材と、
をさらに備える請求項16又は請求項17記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。 - 荷電粒子ビームを放出する放出部と、
請求項1乃至請求項18いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイスと、
を備え、
前記荷電粒子ビームは前記第1開口部及び前記第2開口部を通過する、
荷電粒子ビーム装置。 - 前記放出部の光軸は、前記第1開口部と前記第2開口部の重なりにより定義された前記第3開口部を通過する、
請求項19記載の荷電粒子ビーム装置。 - 荷電粒子ビームが第3開口部を通過することで、荷電粒子ビームパターンを形成する荷電粒子ビームパターン形成デバイスであって、前記荷電粒子ビームパターン形成デバイスは、
第1開口部を有する第1部材と、
第2開口部を有し、前記第2開口部が前記第1開口部と重なるように設けられた第2部材と、
前記第1部材及び前記第2部材の下に、前記第1部材及び前記第2部材と離間して設けられた第1半導体層と、
前記第1部材及び前記第2部材の上に、前記第1部材及び前記第2部材と離間して設けられた第2半導体層と、
を有し、
前記第3開口部は、前記第1開口部及び前記第2開口部の重なりによって定義され、駆動装置によって、前記第1部材を第1方向に移動させ、前記第2部材を前記第1方向と反対の第2方向に移動させることで、形状を変化させることが可能であり、
前記駆動装置は、
前記第1部材に接続された第1電極と、
前記第2部材に接続された第2電極と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層の間に、前記第1部材と前記第1方向又は前記第2方向に離間して設けられた第3半導体層と、
前記第3半導体層に接続された第3電極と、
前記第1半導体層と前記第2半導体層の間に、前記第2部材と前記第1方向又は前記第2方向に離間して設けられた第4半導体層と、
前記第4半導体層に接続された第4電極と、
を有する、
荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
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