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JP7600168B2 - 荷電粒子ビームパターン形成デバイス及び荷電粒子ビーム装置 - Google Patents
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JP7600168B2 - 荷電粒子ビームパターン形成デバイス及び荷電粒子ビーム装置 - Google Patents

荷電粒子ビームパターン形成デバイス及び荷電粒子ビーム装置 Download PDF

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Description

本発明の実施の形態は、荷電粒子ビームパターン形成デバイス及び荷電粒子ビーム装置に関する。
荷電粒子ビーム装置、特に電子ビームを用いた装置は、リソグラフィーにおけるマスクやウェハの描画装置として使用されている。
また、荷電粒子ビーム装置は、走査型電子顕微鏡、He(ヘリウム)イオン顕微鏡等の、物質の表面形状を観察する顕微鏡としても使用されている。さらに、荷電粒子ビーム装置のかかる顕微鏡機能を利用して、半導体ウェハ製品、半導体に使用するマスク、液晶ディスプレイ等に発生した欠陥を観察する欠陥検査装置としても使用されている。
また、最近、速度の向上のために、複数のビームを使用することが可能な、マルチビーム装置も使用されるようになっている。かかるマルチビーム装置では、例えば、電子銃から放出された電子ビームを、成形アパーチャーを通過させることによりマルチビームを形成し、ブランキング制御され、遮蔽されなかった各ビームが光学系で縮小され、マスク像が縮小されて、偏向器で偏向され試料上の所望の位置へと照射される。
米国特許公報第8546767号
H.Yasuda et.al.:Jpn.J.Appl.Phys.32(1993)6012.
本発明が解決しようとする課題は、ビーム径変更に伴う調整時間を短縮でき、観察、描画、検査時間を短縮できる、荷電粒子ビームパターン形成デバイス及び荷電粒子ビーム装置を提供することにある。
実施形態の荷電粒子ビームパターン形成デバイスは、第1開口部を有する第1部材と、第2開口部を有する第2部材を備える。第2開口部が第1開口部と重なるように配置する。第1開口部と第2開口部が重なる両者の共通開口部を荷電粒子ビームが通過することで、ビーム径を調整することを特徴としている。実施形態の荷電粒子ビームパターン形成デバイスは、荷電粒子ビームが複数の第3開口部を通過することで、荷電粒子ビームパターンを形成する荷電粒子ビームパターン形成デバイスであって、荷電粒子ビームパターン形成デバイスは、周期的に配列された複数の第1開口部を有する第1部材と、周期的に配列された複数の第2開口部を有し、それぞれの複数の第2開口部がそれぞれの複数の第1開口部と重なるように設けられた第2部材と、を有し、第3開口部は、第1開口部及び第2開口部の重なりによって定義され、駆動装置によって、第1部材を第1方向に移動させ、第2部材を第1方向と反対の第2方向に移動させることで、形状を変化させることが可能である。
第1実施形態の走査型電子顕微鏡の模式図である。 アパーチャープレートの一例を示す模式図である。 第1実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーに用いられる第1メンブレン及び第2メンブレンの模式上面図である。 第1実施形態における、第1メンブレンと第2メンブレンを用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。 第1実施形態における、走査型電子顕微鏡を用いた画像の取得方法を説明するための模式図である。 第1実施形態の変形例における、第1メンブレンと第2メンブレンを用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。 第1実施形態の変形例における、第1メンブレンと第2メンブレンを用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。 第1実施形態の変形例における、第1メンブレンと第2メンブレンを用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。 第1実施形態の変形例における、第1メンブレンと第2メンブレンを用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。 第1実施形態の変形例における、第1メンブレンと第2メンブレンを用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。 第1実施形態の変形例における、第1メンブレンと第2メンブレンを用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。 アパーチャーの設計形状と、仕上がり形状の関係を示したものである。 第2実施形態のマルチ電子ビーム描画装置の模式断面図である。 第2実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーに用いられる第1メンブレンの模式上面図である。 第2実施形態における、第1メンブレンと第2メンブレン20を用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。 第2実施形態における、第1メンブレンと第2メンブレン20を用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。 第2実施形態における、マルチアパーチャーシステムの模式断面図である。 第2実施形態における、各プレートの開口部の大きさを示す模式上面図である。 第2実施形態の比較形態の各プレートの開口部の大きさを示す模式上面図である。 第2実施形態の多重描画におけるビーム照射位置をずらすことで照射間隔を狭める方法の説明である。 第3実施形態の第1態様の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの模式上面図である。 第3実施形態の第2態様の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの模式上面図である。 第3実施形態の第3態様の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの模式上面図である。 第3実施形態の第4態様の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの模式上面図である。 第4実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの模式図である。 第4実施形態のSOI基板の模式断面図である。 第4実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーを用いて、よりビーム径の小さい電子ビームを形成するときの状態を示す模式図である。 第4実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの製造工程を示す模式断面図である。 第4実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの製造工程を示す模式断面図である。 第4実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの製造工程を示す模式断面図である。 第4実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの製造工程を示す模式断面図である。 第4実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの製造工程を示す模式断面図である。 第4実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの製造工程を示す模式断面図である。
以下、図面を用いて実施の形態を説明する。なお、図面中、同一又は類似の箇所には、同一又は類似の符号を付している。
(第1実施形態)
本実施形態の荷電粒子ビームパターン形成デバイスは、第1開口部を有する第1部材と、第2開口部を有する第2部材を備える。第2開口部が第1開口部と重なるように配置する。第1開口部と第2開口部が重なる両者の共通開口部を荷電粒子ビームが通過することで、ビーム径を調整することを特徴としている。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置は、上記の荷電粒子ビームパターン形成デバイスを備える。なお、以下において、荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーは、荷電粒子ビームパターン形成デバイスの一例である。
図1は、本実施形態の走査型電子顕微鏡300の模式図である。なお走査型電子顕微鏡300は、荷電粒子ビーム装置の一例である。本実施形態では、シングル(1本)の電子ビームを使用した荷電粒子ビーム装置を、走査型電子顕微鏡300を例にとって説明する。
電子銃310は、電子を放出する。なお電子銃310は、放出部の一例である。
ここで、X軸と、X軸に垂直に交差するY軸と、X軸及びY軸に垂直に交差するZ軸と、定義する。電子銃310から放出された電子ビームBは、Z方向に平行に放出されるものとする。電子ビームBの光軸Aは、Z方向に平行である。なお、電子ビームBは、荷電粒子ビームの一例である。
電子銃310から放出された電子ビームBは、集束レンズ320及び対物レンズ340により集束、縮小され、試料350に照射される。ここで、集束レンズ320及び対物レンズ340としては、例えば、磁界レンズが好ましく用いられる。走査コイル330は、電子ビームBを試料350上の任意の箇所に照射する。走査コイル330は、例えば、偏向コイルである。試料350から放出された二次電子は、検出器360により検出される。検出器360は、例えば、電子増倍管を有する。かかる電子増倍管により、二次電子は増幅されて検出される。なお、検出器360は、試料350から放出された反射電子を検出してもかまわない。
図2は、比較例として、アパーチャープレート370の一例を示す模式図である。アパーチャープレート370は、アパーチャー374としての、アパーチャー374aと、アパーチャー374bと、アパーチャー374cと、を有する。アパーチャー374a、アパーチャー374b及びアパーチャー374cは、アパーチャープレート370の平面372に対して垂直に形成された、円形の穴である。ここで、アパーチャー374a、アパーチャー374b及びアパーチャー374cの径は、それぞれ異なっている。アパーチャー374cの径が最も大きく、アパーチャー374b、アパーチャー374aの順に小さくなる。
例えば、アパーチャープレート370は、図1に示した走査型電子顕微鏡300の、集束レンズ320と対物レンズ340の間に挿入される。また、例えば、アパーチャープレート370の平面372は、走査型電子顕微鏡300内において、XY面に対して平行に配置されているものとする。電子ビームBがアパーチャー374aを通過した場合と、アパーチャー374bを通過した場合と、アパーチャー374cを通過した場合と、において、形成される電子ビームBの径は異なることになる。なお、例えば、アパーチャープレート370は、比較例である図2に示したように、X方向に可動であるものとする。X方向にアパーチャープレート370を動かすことにより、異なる径を有するアパーチャー374に、電子ビームBを通すことができる。このようにして、電子ビームBのビーム径を変更することができる。
図3は、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー100に用いられる第1メンブレンの10及び第2メンブレン20の模式上面図である。図4は、本実施形態における、第1メンブレン10と第2メンブレン20を用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。第1メンブレン10の面及び第2メンブレン20の面は、XY面に平行に設けられている。そして、Z方向に平行な第1メンブレン10の膜厚及びZ方向に平行な第2メンブレン20の膜厚は、例えば、数10nm以上200nm以下である。Z方向に平行な第1メンブレン10の膜厚及びZ方向に平行な第2メンブレン20の膜厚は、厚すぎると、第1メンブレン10又は第2メンブレン20から、二次電子や散乱電子が発生する。これにより、第1メンブレン10又は第2メンブレン20から熱が発生することがある。また、第1メンブレン10又は第2メンブレン20の表面の抵抗が高い場合には、第1メンブレン10又は第2メンブレン20が帯電することがある。
図3(a)に、第1メンブレン10の模式上面図を示す。第1メンブレン10は、第1開口部12を有する。第1メンブレン10は、例えば、Si(シリコン)基板に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)プロセスで第1開口部12を形成し、表面に図示しない金属膜を形成することにより、製造される。ここでMEMSプロセスとは、半導体プロセスでパターニングやエッチング等をおこなって、所定の構造体を製造するプロセスである。また、かかる金属膜は、例えば、Pt(白金)、Au(金)、W(タングステン)又はCrN(窒化クロム)を含むことが、酸化されにくく良好な導電特性が得られるため好ましい。ただし、金属膜に含まれる材料は、これに限定されるものではない。また、第1メンブレン10には、Si基板を用いなくても良い。例えば、第1メンブレン10は、金属薄膜であっても良い。なお、第1メンブレン10が形成される材料やプロセスは、特に上記の物に限定されるものではない。第1メンブレン10は、図示しない接地電極に電気的に接続される。第1メンブレン10の表面に照射された電子ビームBによる電荷は、接地電極に流れる。第1メンブレン10は、第1部材の一例である。
図3(b)に、第2メンブレン20の模式上面図を示す。第2メンブレン20は、第2開口部22を有する。第2メンブレン20は、例えば、Si(シリコン)基板に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)プロセスで第2開口部22を形成し、表面に図示しない金属膜を形成することにより、製造される。ここでかかる金属膜は、例えば、Pt(白金)、Au(金)、W(タングステン)又はCrN(窒化クロム)を含むことが、酸化されにくく良好な導電特性が得られるため好ましい。ただし、金属膜に含まれる材料は、これに限定されるものではない。また、第2メンブレンには、Si基板を用いなくても良い。例えば、第2メンブレン20は、金属薄膜であっても良い。なお、第2メンブレン20が形成される材料やプロセスは、特に上記の物に限定されるものではない。第2メンブレン20は、図示しない接地電極に電気的に接続される。第2メンブレン20の表面に照射された電子ビームBによる電荷は、接地電極に流れる。第2メンブレン20は、第2部材の一例である。
図4(a)においては、第1開口部12の一部と第2開口部22の一部が互いに重なることにより、新たに第3開口部24が設けられることが示されている。電子ビームBの光軸Aは、第3開口部24の中心を通過するよう調整する。電子ビームBが照射された場合、電子ビームBは第3開口部24を通過する。そのため、XY面内に平行な面内における第3開口部24の大きさに対応した径を有する電子ビームBが形成される。
図4(b)においては、第1メンブレン10及び第2メンブレン20を、それぞれXY面に平行な面内において、互いに逆方向に移動させることにより、XY面内に平行な面内における第3開口部24の大きさを小さくしている。このように第3開口部24の大きさを小さくすることは、例えば、第1メンブレン10を第1移動方向に移動させ、第2メンブレン20を第1移動方向と逆方向の第3移動方向に移動させることにより可能となる。かかる場合、第3開口部24を通過することにより形成される電子ビームBの径は、図4(a)の場合よりも小さくなる。
なお、第1メンブレン10を第1移動方向と逆方向の第2移動方向に移動させ、第2メンブレン20を第3移動方向と逆方向の第4移動方向に移動させることにより、XY面内に平行な面内における第3開口部24の大きさを大きくすることができる。
第1移動方向は第1方向の一例である。そして、第3移動方向は第2方向の一例である。
また、第2移動方向は第1方向の一例である。そして、第4移動方向は第2方向の一例である。
第1開口部12の形状は、限定されないが、例えば、正方形(第1正方形)である。また、第1メンブレンの第1移動方向及び第2移動方向は、限定されないが、例えば、正方形(第1正方形)の第1対角線15に平行である。第2開口部22の形状は、限定されないが、例えば、正方形(第2正方形)である。第2メンブレンの第3移動方向及び第4移動方向は、限定されないが、例えば、正方形(第2正方形)の第2対角線25に平行である。
さらに、例えば、第1開口部12の形状と第2開口部22の形状は等しい。正方形は、対称性が比較的高い形状であるため、リソグラフィーや描画プロセスの取り扱いが容易になるという点で、第1開口部12の形状を、正方形(第1正方形)とすることが好ましい。さらに、第1メンブレンの第1移動方向及び第2移動方向は、正方形(第1正方形)の第1対角線15に平行であることが好ましい。第2開口部22の形状は、正方形(第2正方形)であることが好ましい。第2メンブレンの第3移動方向及び第4移動方向は、正方形(第2正方形)の第2対角線25に平行であることが好ましい。さらに、第1開口部12の形状と第2開口部22の形状は等しいことが好ましい。
また、第1メンブレン10の移動距離と第2メンブレン20の移動距離を、互いに、等しく(略等しく、又は実質的に等しく)することにより、パターンの中心位置がずれない。電子ビームBの光軸Aの位置をパターンの中心位置になるように、あらかじめ調整しておけば、電子ビームBの光軸Aを変化させずに、電子ビームBの径を変更することができる。これは、例えば後述する駆動装置を用いることにより可能となる。
次に、本実施形態の作用効果を記載する。
走査型電子顕微鏡においては、試料面にビームを照射し、ビームを走査することで、検出器で得られた二次電子、後方散乱電子や反射電子強度で画像を形成して観察を行う。
図5は、本実施形態の走査型電子顕微鏡300を用いた画像の取得方法を説明するための模式図である。試料350(図1)の表面における観察領域352を、図5(a)及び図5(b)のように、メッシュ状に区切る。この、一つ一つの四角(矩形形状)のユニットが、ピクセルである。電子ビームBを観察領域352に照射し、検出器360により得られた二次電子強度を、例えば検出器360に接続された、図1において図示しない計算機を用いて、それぞれのピクセルごとに記録する。電子ビームBを走査して隣接するピクセルに移動させ、二次電子強度を記録することを繰り返すことにより、試料の観察画像を取得できる。
電子ビームのビーム径を小さくした場合を図5(b)に示す。ビーム径に応じて、ピクセルサイズを小さくする。
図5(b)に示したように、電子ビームBのビーム径を小さくし、ピクセルを小さくすることが出来れば、観察画像の解像度を上げることが出来る。しかし、観察に時間がかかる。試料350の表面上に形成された微細パターンを観察するためには、このような観察手法が好ましい。
一方、図5(a)に示したように、電子ビームBのビーム径を大きくし、ピクセルを大きくすることが出来れば、短時間で観察を行うことが出来る。しかし、観察画像の解像度は下がる。試料350の表面上に形成された寸法の大きなパターンを観察するためには、このような観察手法が好ましい。
このように、電子ビームBのビーム径と、試料の観察時間と、の間には、トレードオフの関係がある。
一般に、試料350の表面に設けられているパターンは、単一パターンとは限らない。試料350の表面に設けられているパターンは、例えば、比較的微細なパターンと、比較的大きなパターンの両方を有している。電子ビームBのビーム径を、比較的大きなパターンでは大きなビーム径で、比較的小さいパターンでは小さいビーム径でという風に、パターン種に応じて適切な電子ビームBのビーム径を選択できれば、観察時間を短縮することができる。
ここで、比較例である図2に示したようなアパーチャープレート370を用いて、電子ビームBのビーム径を変更することを考える。異なるアパーチャー374のいずれかに変更した場合には、光軸Aがずれないように、アパーチャー374の位置調整をおこなう。かかる位置調整は、例えば、以下のようにしておこなう。図1に図示した試料350が載置されるステージの上に設けられたファラデーカップ369に、電子ビームBが当たるようにステージを移動させて、電子ビームBのビーム電流量が最大になるようにアパーチャープレート370の位置を変化させて中心軸を合わせる。さらに、非点収差を調整する。このような調整には時間がかかるため、電子ビームBのビーム径の変更は、時間がかかる作業となっている。
図2に示すような比較例のアパーチャーにおいては、電子ビームBのビーム径の変更には、上述の通り時間がかかる。そこで、例えば、微細なパターンの観察に適するような、電子ビームBのビーム径を選択した上で、試料350の表面を観察する事がおこなわれる。しかしこの場合には、パターンの大きさにあわせて電子ビームBのビーム径を変更して観察する場合と比較すると、時間がかかるという問題があった。
そこで、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーは、図3に示したような第1開口部を有する第1メンブレンと、第2開口部を有し、第2開口部が第1開口部と重なるように配置された第2メンブレンとを備える。また、第1部材は第2方向に移動し、第2部材は第2方向と反対方向の第4方向に移動する。たとえば、第2開口部22が第1開口部12の上に配置され、第1開口部12の一部と第2開口部22の一部が互いに重なることにより、第3開口部24が形成される。電子ビームBの光軸Aは、第3開口部24の中心を通過するように調整する。
ビーム径を変更する場合には、第1メンブレン10を第1方向に、第2メンブレン20を第1方向と反対の第3方向に移動させる。また、第1メンブレン10の移動距離と、第2メンブレン20の移動距離は、同一の距離(又は略同一の距離、又は実質的に同一の距離)になるようにする。これにより、ビーム径を変更しても、形成された電子ビームパターンは、2枚のメンブレン開口の作る開口部の中心に光軸Aが来る。
第1メンブレン10の移動距離と第2メンブレン20の移動距離を精度よく等しくすることが出来れば、光軸Aの位置調整を不要とすることが出来る。精度が悪い場合にはファラデーカップ369の位置にビームが入るようステージを移動し、調整することが好ましいが、ほぼ、中心に光軸Aがあるため、短時間で調整ができる。そのため、電子ビームBのビーム径の変更に伴う、光軸Aの位置調整の時間を短縮することが出来る。その後の収差調整も短縮化できる。
上記のように形成された電子ビームパターンは2枚のメンブレン開口の作る開口部の中心に光軸が来るようにあらかじめ調整しておけば、光軸Aの位置の変化量を少なくすることが出来る。さらに、第1メンブレン10の移動距離と第2メンブレン20の移動距離を精度よく等しくすることが出来れば、光軸Aの位置調整を不要とすることが出来る。そのため、電子ビームBのビーム径の変更に伴う、光軸Aの位置調整の時間を短縮することが出来る。その後の収差調整も短縮化できる。
本願のビーム径変更方法によりビーム調整時間が短縮できるため、観察パターンに応じてビーム径を容易に変更でき、全体としての観察時間を短縮することができる。
また、比較例である図2に示したアパーチャープレート370を用いて形成できる電子ビームBのビーム径は、アパーチャー374aの径に対応するビーム径、アパーチャー374bの径に対応するビーム径及びアパーチャー374cの径に対応するビーム径の3種類である。しかし、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの場合には、第1開口部12の大きさ及び第2開口部22の大きさの範囲で、任意にビーム径を変更することができる。
以上、本実施形態では、シングル(1本)の電子ビームBを使用した荷電粒子ビーム装置を、走査型電子顕微鏡300を例にとって説明してきた。電子ビームBを利用した検査装置は、かかる電子顕微鏡の応用であり、変形例である。検査装置は、半導体ウェハ、半導体デバイスの製造プロセスにおいて露光のために使用されるマスク(フォトマスク)、又は液晶ディスプレイ等の欠陥検査に使用される。検査の手法としては観察された画像を正常な部位の画像と比較するため、設計データから作成された画像と観察された画像の比較をおこなう検査(Die to databese 検査)と、半導体ウェハ検査のように同じ形状のチップが複数ある場合に主に行われる、半導体ウェハ上に形成されたチップの画像間の比較を行う場合(Die to Die 検査)と、がある。これらの検査手法により、欠陥部位を検出する。
検査装置においても、図3に示したような第1開口部を有する第1メンブレンと、第2開口部を有すする2枚のメンブレンを使ってビーム径を変化させることができる。図4に示すように、第2開口部が第1開口部と重なるように、2つのメンブレンを上下に配置する。また、第1部材は第2方向に移動し、第2部材は第2方向と反対方向の第4方向に移動する。第1開口部12の一部と第2開口部22の一部が互いに重なることにより、図4(a)のような第3開口部24が形成される。電子ビームBの光軸Aは、第3開口部24の中心を通過するように調整する。
ビーム径を変更する場合には、第1メンブレン10を第1方向に、第2メンブレン20を第1方向と反対の第3方向に移動させる。また、第1メンブレン10の移動距離と、第2メンブレン20の移動距離は、同一の距離(又は略同一の距離、又は実質的に同一の距離)になるようにする。
これにより、ビーム径を変更しても、形成された電子ビームパターンは、2枚のメンブレン開口の作る開口部の中心に光軸Aが来る。第1メンブレン10の移動距離と第2メンブレン20の移動距離を精度よく等しくすることができれば、光軸Aの位置調整を不要とすることが出来る。精度が悪い場合にはファラデーカップの位置にビームが入るようステージを移動し、調整することが好ましいが、ほぼ、中心に光軸Aがあるため、短時間で調整ができる。そのため、電子ビームBのビーム径の変更に伴う、光軸Aの位置調整の時間を短縮することができる。その後の収差調整も短縮化できる。
これにより、形成された電子ビームパターンは2枚のメンブレン開口の作る開口部の中心に光軸が来るようにあらかじめ調整しておけば、光軸Aの位置の変化量を少なくすることが出来る。さらに、第1メンブレン10の移動距離と第2メンブレン20の移動距離を精度よく等しくすることが出来れば、光軸Aの位置調整を不要とすることが出来る。そのため、電子ビームBのビーム径の変更に伴う、光軸Aの位置調整の時間を短縮することが出来る。その後の収差調整も短縮化できる。
顕微鏡の項で述べたように、検査装置においても、解像性能と検査時間はトレードオフの関係にある。
図5(a)のようにビーム径を大きくし、大ピクセル単位で電子ビームをレジストに照射して画像を取得し、検査していけば、短時間で検査が終了する。しかし、検査画像の高い解像性能は得られない。一方、図5(b)のように、ビーム径を絞り、小ピクセル単位で検査を行えば、得られる検査画像は高解像のものが得られるが、検査時間は長くなる。このようにビーム径と検査時間はトレードオフの関係にある。このため、検査パターンに応じたビーム径設定が、所望のパターンをできるだけ短時間で検査するためには重要である。
一般に、検査装置によって検査されるパターンは、一様のパターンではなく、様々なパターンを含む。例えば、検査されるパターンは、微細パターンを含むアレイ部分と、微細パターンに含まれるデバイス等を制御する電圧や信号をやりとりするための比較的寸法の大きなパターンが多い周辺回路部分と、に別れている。このような場合、微細パターンを含むアレイ部では電子ビームBのビーム径を小さくして小ピクセル単位で検査を行い、周辺回路部分では電子ビームBのビーム径を大きくして大ピクセル単位で検査を行うことが好ましい。適切な解像度の検査を短時間で行うことが可能であるためである。
しかし、図2に示したような比較例のアパーチャープレート370を用いて電子ビームBのビーム径を変化させるときには、電子ビームBの光軸Aもずれてしまう。光軸Aの位置調整には時間がかかるため、電子ビームBのビーム径の変更は、時間がかかる作業となっている。そこで、例えば、微細なパターンの観察に適するような、電子ビームBのビーム径を選択した上で、検査する事がおこなわれる。しかしこの場合には、パターンの大きさにあわせて電子ビームBのビーム径を変更して検査する場合と比較すると、時間がかかるという問題があった。
また、比較例である図2に示したアパーチャープレート370を用いて形成できる電子ビームBのビーム径は、アパーチャー374aの径に対応するビーム径、アパーチャー374bの径に対応するビーム径及びアパーチャー374cの径に対応するビーム径の3種類である。しかし、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの場合には、第1開口部12の大きさ及び第2開口部22の大きさの範囲で、任意にビーム径を変更することができる。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーを用いる場合、電子ビームBのビーム径の変更に伴う、光軸Aの位置調整の時間を短縮することが出来る。そのため、微細パターンを含むアレイ部と周辺回路部分でのビーム径の変更を容易に行うことが出来る。よって、適切な解像度の検査を短時間で行うことが可能となる。さらに本願では任意にアパーチャー径を変更できるため、寸法が中程度の部分がある場合には、かかる中程度の寸法の部分にあわせて電子ビームBのビーム径を変更して検査を行うことも可能である。このように本願の可変アパーチャーは、被測定パターンの寸法に応じて検査のアパーチャー径、ピクセルを任意に変更でき、検査時間の短縮化を行うことができる。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーは、走査型電子顕微鏡300の応用であり、変形例として、シングル(1本)の電子ビームBを用いたマスク描画装置及びウェハ描画装置に用いることも可能である。
電子ビームBを偏向電極により、試料面に走査して照射することは電子顕微鏡と同じである。この際、ブランキング電極を用いてビームのオン・オフを行う。さらに、ステージを移動させて、ビームを照射する。これらを繰り返して試料面にパターンを形成する。
マスク描画及びウェハ描画の際には、試料350の表面において、電子ビームBが照射された位置のフォトレジスト(レジスト)が感光する。マスク描画及びウェハ描画の後のベーク工程及び現像工程により、フォトレジストのパターンが形成される。電子ビームBの走査により、所望のパターンの形成をおこなうことが出来る。
描画装置においても、図3に示したような第1開口部を有する第1メンブレンと、第2開口部を有すする2枚のメンブレンを使ってビーム径を変化させることができる。図4に示すように、第2開口部が第1開口部と重なるように、2つのメンブレンを上下に配置する。また、第1部材は第2方向に移動し、第2部材は第2方向と反対方向の第4方向に移動する。第1開口部12の一部と第2開口部22の一部が互いに重なることにより、図4(a)のような第3開口部24が形成される。電子ビームBの光軸Aは、第3開口部24の中心を通過するように調整する。
ビーム径を変更する場合には、第1メンブレン10を第1方向に、第2メンブレン20を第1方向と反対の第3方向に移動させる。また、第1メンブレン10の移動距離と、第2メンブレン20の移動距離は、同一の距離(又は略同一の距離、又は実質的に同一の距離)になるようにする。
これにより、ビーム径を変更しても、形成された電子ビームパターンは、2枚のメンブレン開口の作る開口部の中心に光軸Aが来る。第1メンブレン10の移動距離と第2メンブレン20の移動距離を精度よく等しくすることができれば、光軸Aの位置調整を不要とすることが出来る。精度が悪い場合にはファラデーカップの位置にビームが入る用ステージを移動し、調整することが好ましいが、ほぼ、中心に光軸Aがあるため、短時間で調整ができる。そのため、電子ビームBのビーム径の変更に伴う、光軸Aの位置調整の時間を短縮することができる。その後の収差調整も短縮化できる。
顕微鏡の項で述べたように、描画装置においても、解像性能と描画時間はトレードオフの関係にある。
図5(a)のようにビーム径を大きくし、大ピクセル単位で電子ビームをレジストに照射していけば、短時間で描画が終了する。しかし高い解像度は得られない。一方、図5(b)のように、ビーム径を絞り、小ピクセル単位で描画を行えば、解像性能は得られるが、描画時間は長くなる。このようにビーム径と描画時間はトレードオフの関係にある。このため、描画パターンに応じたビーム径設定が、所望のパターンをできるだけ短時間で描画するためには重要である。
一般に、試料350の表面に形成されるパターンは一様なものではない。例えば、描画されるパターンは、微細パターンを含むアレイ部分と、微細パターンに含まれるデバイス等を制御する電圧や信号をやりとりするための比較的寸法の大きなパターンが多い周辺回路部分とに別れている。短時間で描画を行うためには、微細パターンを含むアレイ部では電子ビームBのビーム径を小さくして小ピクセル単位で描画を行い、周辺回路部分では電子ビームBのビーム径を大きくして大ピクセル単位で描画を行うことが好ましい。
ここで、比較例である図2に示したようなアパーチャープレート370を用いて電子ビームBのビーム径を、試料350が載置されるステージの上に設けられたファラデーカップに電子ビームBが当たるようにステージを移動させて、アパーチャープレート370の位置を調整して電子ビームBの中心軸をあわせ、非点収差を調整する。このような位置調整には時間がかかるため、電子ビームBのビーム径の変更は、時間がかかる作業となっている。そこで、例えば、微細パターンの描画に適するような、電子ビームBのビーム径を選択した上で、描画する事がおこなわれる。しかしこの場合には、パターンの大きさにあわせて電子ビームBのビーム径を変更して描画する場合と比較すると、時間がかかるという問題があった。
本願の方法を用いると、ビームの中心軸に対応する、二つの開口部の中心位置を固定してビーム径を変更する。メンブレン位置の制御精度が高い場合は、パターン種に応じてビーム径の変更が可能なので、アレイ部は例えば、30nm径のビームで描画した後、ステージを移動することなく、ビーム径を例えば、100nmに変更して、大ピクセル単位で描画することができる。また、メンブレン位置の制御がそこまで高くない場合であっても、中心軸のずれは小さいため、通常のビーム調整を行う場合でも短時間でビーム径変更を行うことが可能である。
ここでは、2種類のビーム径調整を例に述べたが、本願では、アパーチャープレートの稼働範囲であれば、任意にビーム径を変更できる。一方、図2に示した比較例では3種類のビーム径しか使用できない。このため、本願では、種々のパターンが含まれる場合には、パターンサイズに応じて、複数のビーム径変更も可能となる。このため、描画パターン領域を分割して、パターン寸法のあったビーム径を設定でき、描画時間の短縮化を図ることができる。
図6乃至図11は、本実施形態の変形例における、第1メンブレンと第2メンブレンを用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。
前記例では開口部が正方形である場合を例に用いて説明した。しかし、開口部は正方形に限定されない。例えば図6に示すように開口部がひし形の場合も可能である。図6(a)は1枚のアパーチャーの開口である。図6(b)のように2枚のアパーチャーを重ねると、共通開口も菱形になる。横方向に略同一距離移動させることで、菱形の中心は移動しないで、大きさを変えることができる。このため、ビームの軸を移動させることなく、ビームの大きさだけを変化させることができる。
また、上記に述べたような開口部が正方形のアパーチャーを使用してビームを形成する場合には、アパーチャーの正方形の角の部分、各々2辺を使用してビームを成形する。したがってビーム成形に使用しない他の部分の形状は限定されない。例えば、図7に示すように扇形であっても、正方形の共通開口部を形成することができる。斜めに略同一距離移動させることで、共通開口の正方形の中心を移動させることなく、ビーム径を変化させることができ、ビーム径変化に伴うビームの軸は維持される。同様に図8のように三角形のアパーチャーでも同様の効果を得ることができる。
さらには、2枚のアパーチャーで、1種類ではなく、複数の形状を形成することも可能である。その例を図9及び図10に示す。図9(a)に示すような開口を持つアパーチャーを用いると、2種類の開口が形成できる。90°の角度を持つ開口の角の部分、各々2辺を使用することで正方形の開口が形成できる(図9(b))。また、90°ではない開口の角を使用することで菱形のビームも形成できる(図9(c))。
さらには上側や下側の部分を重ねて平行四辺形のビームを形成することも可能である(図10)。この場合には、図9(a)に示した角度αに対して、2枚のアパーチャーの移動方向は、アパーチャーの上面に対して、αと180°-αの方向になる。αが120°の場合は120°と60°の方向に2枚のアパーチャーを移動させる。この場合には120°と60°の角度を持つ平行四辺形を形成できる。αが135°の場合は135°と45°の方向に2枚のアパーチャーを移動させる。この場合には135°と45°の角度を持つ平行四辺形を形成できる。
いずれの場合も、共通開口の大きさを変えてもパターンの中心は移動しない。共通開口部の中心に軸が来るように調整しておけば、ビームの軸を変えることなく、ビームの大きさを変えることができる。
ここまでは同じ形状の開口部を持つアパーチャーを使用した例を示したが、異なる開口形状を持つアパーチャーを使用しても良い。その例を図11に示す。ここで示す例は、異なる大きさの正方形開口を持つアパーチャー(図11(a)、図11(b))を2枚重ねた場合である。図11(c)は両者の1つの角、2辺を使用して正方形の共通開口を形成した場合である。これまでの例同様、斜め方向に移動させることで、ビームの軸を変えることなく、ビームの大きさを変えることができる。図11(d)は小さい正方形パターンの3辺と、大きい正方形の1辺を使用して長方形の共通開口を形成したものである。2枚のアパーチャーを横方向に移動させることで長方形の共通開口を形成することができる。同じ大きさの2枚のアパーチャーで同様の長方形の共通開口を形成することはできるが、2つのアパーチャーの大きさを変えておくことで、位置ずれによる寸法変動を抑えることができる。
ここでは大きい正方形を例にとったが、大きい正方形の代わりに、上下の辺が左右に比べて長い長方形であっても同様の効果を得ることができる。
上記では2枚のアパーチャーを組み合わせて共通開口を使用して電子ビームパターンを形成する方法を説明した。しかし、アパーチャーの枚数は3枚以上であっても良い。2枚で形成するパターンを上記例の1枚のパターンとして使用すれば、同様の効果が得られる。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー及び荷電粒子ビーム装置によれば、ビーム径変更に伴う調整時間を短縮でき、観察、検査、描画時間を最適化できる、荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー及び荷電粒子ビーム装置の提供が可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態ではマルチ電子ビームを使用した場合の例を説明する。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャープレートは、第1部材は、複数の第1開口部を有し、第2部材は、複数の第2開口部を有する点で、第1実施形態と異なっている。また、本実施形態の荷電粒子ビーム装置は、マルチ荷電粒子ビーム装置である点で、第1実施形態と異なっている。
1ショットで多数のビームを照射し、ステージを移動させることで、連続的にパターン形成や観察、検査を行う。1ショットで多数のビームを照射できるため、ビームの微細化と露光、検査、観察の短時間化が両立でき、スループットの向上につながる。(例えば、非特許文献1である、H.Yasuda et.al.:Jpn.J.Appl.Phys.32(1993)6012.)
始めに、マルチ電子ビーム描画装置を例について説明する。
図13は、本実施形態のマルチ電子ビーム描画装置400の模式断面図である。
電子銃から放出された電子ビームは、複数の開口を持つマルチアパーチャーシステム(430)に投影され、マルチビームとなる。マルチアパーチャーシステム430には電子ビームを偏向させる機構が含まれており、偏向されたビームは図13のBaの点線のように偏向され、制限アパーチャー部材406により遮蔽されて、試料350に到達することができない。偏向されずに遮蔽アパーチャー部材を通過したビームを集光・縮小して、試料面にマルチ電子ビームを照射する。ステージ上の試料350表面にはレジストが塗布されており、電子ビームの照射された位置が感光し、その後のベーク・現像工程によりレジストパターンが形成され、所望のパターン形成を行うことができる。
図13に示した装置構成の詳細を次に示す。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャープレート110(図15、図16に記載)は、例えば、マルチ電子ビーム描画装置400のマルチアパーチャーアレイシステム430の一部であり、荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーアレイプレートとして用いられる。
マルチ電子ビーム描画装置400は、電子鏡筒410(マルチ電子ビームカラム)と描画室420を備えている。電子鏡筒410内には、電子銃310、照明レンズ402、マルチアパーチャーシステム430、縮小レンズ405、制限アパーチャー部材406、対物レンズ407、主偏向器408、及び副偏向器409が配置されている。
電子銃310から放出された電子ビームBは、照明レンズ402により、ほぼ垂直にマルチアパーチャーシステム430を照明する。そして、マルチアパーチャーシステム430の開口部を電子ビームBが通過することにより、マルチビームBMが形成される。マルチビームBMは、電子ビームBa、Bb、Bc、Bd、Be及びBfを有する。それぞれの電子ビームBの形状は、マルチアパーチャーシステム430に含まれる荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャプレート110の開口部の形状を反映したものであり、例えば矩形の形状又は正方形の形状である。なお、図13においてマルチアパーチャーシステム430の開口部が6個示されているが、開口部の数はこれに限定されるものではない。マルチアパーチャーシステム430により形成されるマルチビームBMは、図13においては6本示されている。しかし、形成されるマルチビームBMの本数は、限定されるものではなく、数万個の場合もある。
ブランキングアパーチャーアレイ(BAA)プレート(図17の460a、460b)は、マルチビームアパーチャーシステム430に含まれ、荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャープレート(図15、図16の110、図17の450)の下に設けられている。ブランキングアパーチャーアレイプレート図17の460a、460bによって偏向されたマルチビームBM(図13Baの点線で軌跡を表示)は、制限アパーチャー部材406の中心の穴から位置がずれ、制限アパーチャー部材406によって遮蔽される。一方、偏向されなかったマルチビームは、制限アパーチャー部材406の中心の穴を通過する。これにより、マルチビームBMのオンオフが制御される。
制限アパーチャー部材406を通過したマルチビームBMは、対物レンズ407により焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像となり、主偏向器408及び副偏向器409によって一括して偏向される。そして、ステージ421に載置された試料350上の、それぞれの照射位置に照射される。ステージ421上には、さらに、ステージ421の位置測定用のミラー422が配置されている。
マルチアパーチャーシステムは複数のプレートからなり、ビーム径を決定する機構やビームを偏向してビームのオン・オフを決定する機構を有している。さらに、種々の機能を持つプレートが組み合わされている。図17にその例を後述する。
始めに、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャープレート110について説明する。成形アパーチャープレートは2枚のメンブレンになっており、図14はそのうちの1枚の第1メンブレン10の模式上面図である。第1メンブレン10は、複数の第1開口部12を有する。第1開口部12a、12b及び12cは、X方向に並んでいる。第1開口部12d、12e及び12fは、X方向に並んでいる。第1開口部12g、12h及び12iは、X方向に並んでいる。また、第1開口部12a、12d及び12gは、Y方向に並んでいる。第1開口部12b、12e及び12hは、Y方向に並んでいる。第1開口部12c、12f及び12iは、Y方向に並んでいる。複数の開口はこのようにX方向、Y方向で一定周期で並んでいる。
図15及び図16は、本実施形態における、第1メンブレン10と第2メンブレン20を用いて電子ビームBの径を変更させる方法を示す模式図である。ここで、第1メンブレン10と第2メンブレン20は、同様の構造を有しているものとする。
図15においては、第1開口部12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h及び12iの一部と、第2開口部22a、22b、22c、22d、22e、22f、22g、22h及び22iの一部がそれぞれ互いに重なることにより、第3開口部24a、24b、24c、24d、24e、24f、24g、24h及び24iが設けられることが示されている。電子ビームBの光軸Aa、Ab、Ac、Ad、Ae、Af、Ag、Ah及びAiは、それぞれ第3開口部24a、24b、24c、24d、24e、24f、24g、24h及び24iの中心を通過するよう調整する。電子ビームBが照射された場合、電子ビームBは第3開口部24を通過する。そのため、XY面内に平行な面内における第3開口部24の大きさに対応した径を有する電子ビームBが形成される。
図16においては、第1メンブレン10及び第2メンブレン20を、それぞれXY面に平行な面内において、互いに逆方向に移動させることにより、XY面内に平行な面内における第3開口部24の大きさを小さくしている。このように第3開口部24の大きさを小さくすることは、例えば、第1メンブレン10を第1移動方向に移動させ、第2メンブレン20を第1移動方向と逆方向の第3移動方向に移動させることにより可能となる。かかる場合、第3開口部24を通過することにより形成される電子ビームBの径は、図15の場合よりも小さくなる。
なお、第1メンブレン10を第1移動方向と逆方向の第2移動方向に移動させ、第2メンブレン20を第3移動方向と逆方向の第4移動方向に移動させることにより、XY面内に平行な面内における第3開口部24の大きさを大きくすることができる。これにより、第3開口部24を通過することにより形成される電子ビームBの径は、図16の場合よりも大きくなる。
また、あらかじめ開口部の中心が電子ビームの光軸にあたるように調整すれば、第1メンブレン10の移動距離と第2メンブレン20の移動距離を、互いに、等しく(略等しく、又は実質的に等しく)することにより、パターンの中心位置がずれない。つまり、電子ビームBの光軸Aを変化させずに、電子ビームBの径を変更することができる。これは、例えば後述する駆動装置を用いることにより可能となる。
図19にマルチビームの場合の比較例を示す。(例えば特許文献1である米国特許公報第8546767号)この場合は大きさの異なる2種類の開口が周期的に並べられている。ビーム径を大きくするときには大きい開口をビームの軌道に合わせる。(図19(a))図中にビーム中心を点で示している。一方、ビーム径を小さくする際には、図中に示した矢印左方向にアパーチャープレートを移動して、小さい開口がビーム軌道に入るようにする。(図19(b))
変形例では、アパーチャープレートを移動させるため、ビーム径を変化させた際に、光軸がずれてしまう。このため、ファラデーカップの位置までステージを移動させ、電子ビームを照射したときの電流値の変化を見ながら、アパーチャープレートの位置を調整することが好ましく、ビーム径変更に時間がかかってしまう。一方、本願では光軸を変化させずに電子ビーム径を変更できるため、ビーム径変更時間を短縮できる。
また、本願では、メンブレンの位置を変位させることによりビームパターンを形成するので、ビーム径は開口部の大きさの範囲内で、任意に変化させることができ、変更できるビーム径の制限がない。一方、比較例ではアパーチャープレートの面積に制限があるので、配置できる開口の種類に制限がある。
実施例1のシングルビームの例で述べたように、マルチビーム描画装置においても、解像性能と描画時間はトレードオフの関係にある。
シングルビームとは異なり、ビーム照射間隔はマルチビームアパーチャープレートで決まる。しかし、電子ビームを複数回照射する多重描画を行うことができるので、照射する回に応じて、ステージ位置を、マルチビームの周期の整数分の1ずつずらすことで、ピクセルサイズを小さくするのと同じ効果が得られる。図20にその例を示す。2回描画で、ビーム照射位置を、マルチビーム周期の1/2ずらした例を示している。1回目に黒丸の位置にビームを照射し、2回目にx方向、y方向ともマルチビーム周期の1/2ずらした三角の位置にビームを照射する。マルチビームの照射間隔が√(a+b)/2になるので、1回描画よりも高解像力を期待できる。さらに、x方向にだけ周期の1/2ずらした描画、y方向にだけ周期の1/2ずらした描画を追加して4回描画を行うこともできる。この場合にはマルチビームの照射間隔が、マルチビームアパーチャー周期の1/2になるので、さらに高解像力が期待できる。このように周期の1/nずらす描画を行うことで、n回描画が行え、照射間隔を狭められ、ピクセルサイズを小さくするのと同じ効果が得られる。一方、多重描画を行う場合は、1回描画に比べて、使用するレジストの感光性能に合わせて電流量を変化させるために、ビーム径を小さくすることが好ましい。1回描画と比較すると、多重描画では、描画時間は長くなる。このように、解像性能と描画時間はトレードオフの関係にある。
このため、描画パターンに応じて、ビーム照射間隔・照射量、ビーム径を合わせて、描画時間を最適化することが好ましい。
一般に、試料350の表面に形成されるパターンは一様なものではない。例えば、描画されるパターンは、微細パターンを含むアレイ部分と、微細パターンに含まれるデバイス等を制御する電圧や信号をやりとりするための比較的寸法の大きなパターンが多い周辺回路部分とに別れている。短時間で描画を行うためには、微細パターンを含むアレイ部では電子ビームBのビーム径を小さくし、ビーム照射位置を細かくずらして多重描画を行い、周辺回路部分では電子ビームBのビーム径を大きくして、ビーム照射位置を粗くずらした多重描画を行うか、一回描画を行うことが好ましい。
比較例においては、アレイ部をビーム径を小さくして、ビーム照射間隔を狭くして描画を行った後(アパーチャープレートは図19(b)の位置)、周辺回路部を描画しようとすると、ビーム径を大きくする際に、アパーチャープレートを図19(a)の位置に移動させ、ステージに取り付けられたファラデーカップに電子ビームが入るようにし、電流値が最大になるように調整する。このため、アレイ部は例えば、30nm径のビームで描画した後、アパーチャープレートの位置を動かして、例えば100nm径のビームとする。この際、ビームの中心軸は、ずれてしまうため、ステージに取り付けられたファラデーカップの位置にビームが照射されるようにステージを移動させる。この位置でアパーチャープレートの位置を調整して中心軸を合わせる。さらに非点収差を調整する。この後、周辺回路部の描画を開始できるようになる。
通常はこの作業に時間がかかるため、最も微細なパターンに合わせてビーム径、を調整して描画することが多い。
本願の方法を用いると、略同一距離二枚のメンブレンを逆方向に移動させてビーム径を変更するため、ビームの中心軸に対応する、共通開口部の中心位置を固定してビーム径を変更できる。メンブレン位置の制御精度が高い場合は、パターン種に応じてビーム径の変更が可能なので、アレイ部は例えば、30nm径のビームで描画した後、ステージを移動することなく、ビーム径を例えば、100nmに変更して、大ピクセル単位で描画することができる。また、メンブレン位置の制御がそこまで高くない場合であっても、中心軸のずれは小さいため、通常のビーム調整を行う場合でも短時間でビーム径変更を行うことが可能である。
ここでは、2種類のビーム径調整を例に述べたが、種々のパターンが含まれる場合には、パターンサイズに応じて、複数のビーム径変更も可能となるため、描画パターン領域を分割して、パターン寸法のあったビーム径を設定でき、描画時間の短縮化を図ることができる。
前記では複数の開口が正方形である場合を例にして説明した。しかし、実施例1のシングルビームの項で、図6~図8に示したように、マルチビームにおいても、開口部は正方形に限定されない。菱形や三角形、扇形が複数並べた開口部であっても良い。また、図9、図10に示したように、2枚のアパーチャープレートを使用して複数の形状を形成する開口部を、複数並べた開口部であっても良い。さらに、図11に示すように、2枚のアパーチャープレートに配列された複数の開口の形状が異なっても良い。異なる開口パターンをアパーチャープレート内に複数準備して、必要なパターンを選択して使用することも可能である。
マルチビームの場合は複数の開口は周期的にならぶことが好ましい。上記では90°方向に並べたが、、一定角度でずらして、周期的に並べても良い。また、上記ではx方向もy方向も同一の周期で並べる例を示したが、周期性を持つ2軸の周期は同一でなくても良い。
次に、マルチアパーチャーシステム430aに本願の成形アパーチャープレート110を使用した例を図17(a)に示す。第1プレート440はX線や散乱電子が直接、ブランキングアレイアパーチャー(BAA)460に照射されるのを防ぐためのカバープレートである。電子を停止させるビームストッパーの役割があり、多数の電子が照射される。また、散乱電子、電子照射により発生したX線がアパーチャーシステムに入射しないようにする役目もある。第1プレート440は多くの電子やX線にさらされるため、温度が上がりやすく、変形することがある。このため、ビームの形状、径は次のアパーチャーで決定される。
ビームの形状径を決めるアパーチャーに本願の成形アパーチャープレート(可変アパーチャープレート450)を用いる。二枚のメンブレンからなる可変アパーチャープレート450(図15,16に示した成形アパーチャープレート110に対応)をBAA460と第1プレート440の間に挿入する。2枚のメンブレンは共通開口部の中心を一定にして反対方向に移動することで、共通開口部の大きさを変化させることができ、プレート1を通過した電子ビームを成形する。この後、BAA460(第2プレート)によりビームの通過が制御され、オン・オフがなされる。
各プレートの開口部の大きさを示したのが図18である。メンブレン共通開口部により、ビームは成形されるため、第1プレート440の開口はメンブレン共通開口(2枚のメンブレンから形成される共通開口)よりも大きい。また、BAA460(第2プレート)開口は偏向されたビームも通過させるので、メンブレン共通開口より大きく設計される。
図17(b)は、マルチアパーチャーシステムの変形例(マルチアパーチャーシステム430b)である。この場合にはBAA460bの電極が側面に形成されており、ビーム成形後にアパーチャープレート470が配置されている例である。第3プレート470は、ブランキングアパーチャーの電極に電圧をかけた場合に、隣接するアパーチャーの電界の影響を除去するための電極である(クロストーク防止)。この場合には第3プレート470の開口はビーム成形アパーチャーの径より大きくなっており、BAA460bで偏向されたビームも通過するアパーチャー径に設計されている。第3プレート470は、接合金属468によりBAA460bに接合されている。
マルチアパーチャーシステムはこれに限定されるものではない。ただ。、本願のビーム成形アパーチャープレートはビーム径や形状を制御するアパーチャープレートであり、上記のようにさまざまな役割をもったアパーチャープレートと組み合わせてマルチアパーチャーシステムを構成している。
ウェハやマスクの欠陥検査装置もマルチビーム化が進んでいる。
第1実施形態ではシングルビームを使用して試料表面を観察し、それを基に欠陥検査を行った。検査時間の短縮のために、欠陥検査装置においても、マルチビーム化がなされている。マルチビーム化する際に異なるのは、検査のために照射する電子ビームをマルチビーム化することと、マルチアレイ検出器を用いることである。
マルチビーム化した場合にはアパーチャープレートは複数の開口部を持つことが好ましい。ここに図14に示した2枚のメンブレンからなる可変アパーチャープレート(図15,図16の110)を使用する。
前述したように、2枚のメンブレンを逆方向に略同一距離変位させると、ビーム径を変更しても、共通開口部の中心位置は変化しない。共通開口部の中心が電子ビームの光軸になるよう設定することで、ビーム径を変化させても、ビームの光軸が変わらない。これにより、ビーム径変更が容易に行えるようになる。また、ビーム径変更にかかる時間を短時間化できる。
比較例を図19に示す。2種類の大きさの開口を周期的に並べたアパーチャープレートである。図19(a)が大きい開口の使用時、図19(b)が小さい開口の使用時である。両者の切り替えは図19(a)に示したようにアパ―チャープレートを移動させることで行う。この場合には光軸を移動させるので、光軸調整を行わなくてはならない。検査装置のステージの一部に設置されているファラデーカップ(図示せず)にステージを移動して、検出される電流値を見ながらの光軸調整を行う。このため、ビーム径変更に時間がかかってしまう。
ビーム径を小さくすることで、分解能は向上するが、検出器で検出される像の強度は下がる。このため、画像を積算する回数を増やすことが好ましい。結果として検査時間が長くなる。このようにビーム径と検査時間はトレードオフの関係にある。
また、解像性能を上げるために、マルチビーム描画装置の項で説明したように、ステージ位置をマルチビームアパーチャーアレイ110の周期の整数分の1ずらして電子ビームを照射し(図20)、整数枚得られた位置のずれた像を合成することでも、解像性能を上げることができる。この場合も1ヶ所の画像取得の時間が長くなるので、検査時間が長くなる。
パターン寸法が領域により異なる試料の検査においては、その領域ごとにビーム径を変化させて検査を行う。本願では、ビーム径変更が容易で、短時間で行えるため、所望の分解能を維持しながら、検査時間の短縮を行うことができる。
また、本願では、描画装置の項で述べたように、メンブレンの位置を変位させることによりビームパターンを形成するので、ビーム径は開口部の大きさの範囲内で、任意に変化させることができ、変更できるビーム径の制限がない。一方、比較例では、アパーチャープレートの面積の制限があるので、配置するビーム径の数に制限がある。
本願の可変アパーチャーはビーム径を任意に変更できるため、被測定パターンの寸法に応じて検査のアパーチャー径、ピクセルを任意に変更でき、検査時間の短縮化を行うことができる。
検査装置において、被検査対象はウエハ上のパターン、液晶ディスプレイだけでなく、フォトマスクの検査も可能である。加速電圧を低く、例えば1kV以下に設定してチャージアップを防止することができる。さらに、EUVマスクにおいては、MoやSiといった抵抗の低い材料からなる多層ミラーであるため、検査が容易になる。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー及び荷電粒子ビーム装置によれば、ビーム径変更に伴う調整時間を短縮でき、観察、検査、描画時間を最適化できる、荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー及び荷電粒子ビーム装置の提供が可能となる。
次に実施例1,2で共通の項目について述べる。
上記では共通開口部分の角を鋭角であるとして、説明した。しかし、実際には開口パターンの角は、加工プロセスを経るうちに丸まるのが一般的である。図12はアパーチャーの設計形状と、仕上がり形状の関係を示したものである。図12(a)が正方形の例、図12(b)がひし形の例である。観察する際の倍率や加工方法により角の丸まりは異なるが、いずれの場合も設計パターンに対して、仕上がりパターンの角は丸まる。
開口パターンの設計寸法と仕上がり寸法の角の丸まり方の程度はパターン寸法に依存する。パターン寸法が小さい場合は、角の丸まりが顕著になる。一方、パターン寸法が大きい場合は、微視的には角の丸まりがあっても、実用上は角の丸まりは問題にならない。
電子ビームは共通開口を通過した後、ビームが広がっていくため、角の部分は同様に丸まる。
顕微鏡や検査装置の場合は、微細ビームを、正方形の共通開口を使って形成する。試料面に到達する際には円形ビームとなる。ビーム径が小さいため、ビーム照射位置と、得られる二次電子や反射電子の像を、細かく得ることができ、形状等の観察を行うことができる。
電子ビーム描画装置の場合は、パターン寸法によって異なる。微細パターンを描画する場合は、微細ビームを、正方形の共通開口を使って形成する。試料面には、円形のビームが到達する。巨視的には鋭角部分であっても、微細ビームを鋭角部分に合わせて細かく、ウエハ上に形成されたレジストに照射してすることで鋭角パターンを形成する。
寸法の大きなパターンを形成する場合には、アパーチャー径も大きく、共通開口部分での角の丸まりは、微視的にはあるものの、巨視的には問題がない。共通開口を通過した後のビームの丸まりも巨視的には小さいので、共通部分で形成したパターンをそのまま、ウエハ上に形成されたレジストに照射できる。結果として、短時間でレジストを描画することができる。
本願では、2枚のアパーチャーを同一距離移動させることで、共通開口の中心を移動させることなく、ビーム径を変化させることができる。ただ、移動距離や、開口寸法は誤差を伴う。このため、完全に一致させることはできない。誤差が許容範囲であれば、そのままビーム径の変更のみで使用できる。誤差が許容範囲を越えた場合には、ビーム調整が好ましいが、従来例のように大きく変化はさせていないため、ビーム調整時間を短縮できる。
本願の成形アパーチャーのメンブレンはシングルビーム用であっても、マルチビーム用であっても、例えば、Si(シリコン)基板に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)プロセスで開口部を形成し、表面に金属膜を形成することにより、製造される。ここでMEMSプロセスとは、半導体プロセスでパターニングやエッチング等をおこなって、所定の構造体を製造するプロセスである。また、かかる金属膜は、例えば、Pt(白金)、Au(金)、W(タングステン)又はCrN(窒化クロム)を含むことが、酸化されにくく良好な導電特性が得られるため好ましい。ただし、金属膜に含まれる材料は、これに限定されるものではない。また、メンブレンは、Si基板でなくても良い。例えば、金属薄膜であっても良い。なお、メンブレンが形成される材料やプロセスは、特に上記の物に限定されるものではない。
ここでは電子ビームを例にとったが、イオンビームでの観察や描画も可能である。Hイオンビーム、Heイオンビーム、Bイオンビーム、Arイオンビームといった低原子量イオンのビームも、電子ビーム同様に、ビームを操作したり、試料ステージを移動させることで、観察を行ったり、レジストを感光させることができる。さらにはGaイオンやInイオン等の高原子量ビームを使用して直接、マスクやウエハ上の構造体を加工することもできる。また、ガス雰囲気下で上記のイオンを照射して化学反応を起こして、マスクやウエハ上の構造体を加工することもできる。
(第3実施形態)
第1実施形態及び第2実施形態と重複する内容の記載は省略する。
図21は、本実施形態の第1態様の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー120の模式上面図である。
本実施形態の第1態様の駆動装置は、第1ステッピングモータと、第1ステッピングモータに接続され、第1方向及び第2方向を含む所定の面内において回転可能な第1ピニオンギアと、第1ピニオンギアに噛み合い、第1部材を第1方向に移動可能な第1ラックギアと、第1ピニオンギアに噛み合い、第1部材を第2方向に移動可能な第2ラックギアと、を有する。そして、第1ピニオンギアは、所定の面内において、第1ラックギアと第2ラックギアの間に設けられている。
駆動装置40は、第1ステッピングモータ44と、第1ステッピングモータ44に接続された第1ピニオンギア42と、第1ラックギア18と、第2ラックギア28と、を有する。第1メンブレン10は、第1支持部(第1ロッド)16に接続されている。第1支持部16は、第1ラックギア18を有する。第2メンブレン20は、第2支持部(第2ロッド)26に接続されている。第2支持部26は、第2ラックギア28を有する。第1ピニオンギア42は、XY面内において、第1ステッピングモータ44の動作により、時計回り又は反時計回りに回転可能である。XY面は、所定の面の一例である。第1ラックギア18及び第2ラックギア28は、それぞれ第1ピニオンギア42と噛み合うように設けられている。ここで、第1ラックギア18と第2ラックギア28は、第1ピニオンギア42を挟んで、互いに対向するように設けられている。言い換えると、第1ピニオンギア42は、XY面内において、第1ラックギア18と第2ラックギア28の間に設けられている。これにより、第1ピニオンギア42が時計回り(第1回転方向の一例)に回転する場合には、第1メンブレン10は第1移動方向に移動し、第2メンブレン20は第3移動方向に移動する。また、第1ピニオンギア42が反時計回り(第2回転方向の一例、第2回転方向は第1回転方向の反対方向)に回転する場合には、第1メンブレン10は第2移動方向に移動し、第2メンブレン20は第4移動方向に移動する。なお、図10においては、第1ラックギア18と第2ラックギア28は正対している。しかし、第1ラックギア18と第2ラックギア28は正対していなくてもかまわない。
図22は、本実施形態の第2態様の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー130の模式上面図である。
本実施形態の第2態様の駆動装置は、第1ステッピングモータと、第1ステッピングモータに接続され、第1方向及び第2方向を含む所定の面内において回転可能な第1ピニオンギアと、第1ピニオンギアに噛み合い、第1部材を第1方向に移動可能な第1ラックギアと、第2ステッピングモータと、第2ステッピングモータに接続され、所定の面内において回転可能な第2ピニオンギアと、第2ピニオンギアに噛み合い、第2部材を第2方向に移動可能な第2ラックギアと、を有する。
駆動装置130は、駆動装置40aと、駆動装置40bと、を有する。ここで駆動装置40aは、第1ステッピングモータ44aと、第1ピニオンギア42aと、第1ラックギア18と、を有する。第1ピニオンギア42aは、第1ステッピングモータ44aに接続されている。第1ピニオンギア42aは、XY面内において、第1ステッピングモータ44aの動作により、時計回り又は反時計回りに回転可能である。第1メンブレン10は、第1支持部(第1ロッド)16に接続されている。第1支持部16は、第1ラックギア18を有する。第1ラックギア18は、第1ピニオンギア42aと噛み合うように設けられている。これにより、第1ピニオンギア42aが時計回りに回転する場合には、第1メンブレン10は第1移動方向に移動する。また、第1ピニオンギア42aが反時計回りに回転する場合には、第1メンブレン10は第2移動方向に移動する。
駆動装置40bは、第2ステッピングモータ44bと、第2ピニオンギア42bと、第2ラックギア28と、を有する。第2ピニオンギア42bは、第2ステッピングモータ44bに接続されている。第2ピニオンギア42bは、XY面内において、第2ステッピングモータ44bの動作により、時計回り又は反時計回りに回転可能である。第2メンブレン20は、第2支持部(第2ロッド)26に接続されている。第2支持部26は、第2ラックギア28を有する。第2ラックギア28は、第2ピニオンギア42bと噛み合うように設けられている。これにより、第2ピニオンギア42bが時計回りに回転する場合には、第2メンブレン20は第1移動方向に移動する。また、第2ピニオンギア42bが反時計回りに回転する場合には、第2メンブレン20は第2移動方向に移動する。
第1メンブレン10及び第2メンブレン20は、第1ラックギア18と第2ラックギア28の間に設けられている。このとき、第1メンブレン10及び第2メンブレン20は、互いに逆方向へ等しい距離を移動する様に、第1ステッピングモータ44aと第2ステッピングモータ44bが正確に回転することが好ましい。
なお、第1ラックギア18、第1ステッピングモータ44a及び第1ピニオンギア42aは、第1支持部16のY方向側に設けられている。しかし、第1ラックギア18、第1ステッピングモータ44a及び第1ピニオンギア42aは、第1支持部16の-Y方向側に設けられていてもかまわない。
また、第2ラックギア28,第2ステッピングモータ44b及び第2ピニオンギア42bは、第2支持部26の-Y方向側に設けられている。しかし、第2ラックギア28、第2ステッピングモータ44b及び第2ピニオンギア42bは、第2支持部26のY方向側に設けられていてもかまわない。
図23は、本実施形態の第3態様の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー140の模式上面図である。第1支持部16に第1ソレノイドアクチュエータ50aが接続されている。第2支持部26に第2ソレノイドアクチュエータ50bが接続されている。
第1ソレノイドアクチュエータ50aは、図示しないワイヤコイルと、ワイヤコイル内に収納可能なプランジャーと、を有する。例えば、第1支持部16はかかるプランジャーに接続されている。ワイヤコイルから発生される磁場により、プランジャー及び第1支持部16を介して、第1メンブレン10は、第1移動方向及び第2移動方向に移動可能となっている。
第2ソレノイドアクチュエータ50bは、図示しないワイヤコイルと、ワイヤコイル内に収納可能なプランジャーと、を有する。例えば、第2支持部26はかかるプランジャーに接続されている。ワイヤコイルから発生される磁場により、プランジャー及び第2支持部26を介して、第2メンブレン20は、第3移動方向及び第4移動方向に移動可能となっている。このとき、第1メンブレン10及び第2メンブレン20は、互いに逆方向へ等しい距離を移動する様に、第1ソレノイドアクチュエータ50aと第2ソレノイドアクチュエータ50bが正確に動作することが好ましい。
図24は、本実施形態の第4態様の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー150の模式上面図である。第1支持部16に第1リニアサーボモータ52aが接続されている。これにより、第1メンブレン10は、第1移動方向及び第2移動方向に移動可能となっている。また、第2支持部26に第2リニアサーボモータ52bが接続されている。これにより、第2メンブレン20は、第3移動方向及び第4移動方向に移動可能となっている。このとき、第1メンブレン10及び第2メンブレン20は、互いに逆方向へ等しい距離を移動する様に、第1リニアサーボモータ52aと第2リニアサーボモータ52bが正確に動作する。
比較例である図2のアパーチャープレートを使用してビーム径を変化させると、ビームの光軸がずれてしまい、調整に時間がかかってしまう。このため、最小寸法に合わせて全体を検査することが多い。一方、実施形態の半導体装置を用いれば、試料の寸法に応じてビーム径を短時間で変更できるため、短時間で所望の検査を行うことができる。また、パターン寸法が大きい領域、中程度の領域、微細領域と複数ある場合にはその寸法に応じてアパーチャー径を変更しながらの検査も行うことができる。本願の可変アパーチャーはビーム径を任意に変更できるため、被測定パターンの寸法に応じて検査のアパーチャー径、ピクセルを任意に変更でき、検査時間の短縮化を行うことができる。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー及び荷電粒子ビーム装置によれば、ビーム径変更に伴う調整時間を短縮でき、観察、描画、検査時間を短縮できる、荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー及び荷電粒子ビーム装置の提供が可能となる。
(第4実施形態)
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーは、第1部材及び第2部材の下に、第1部材及び第2部材と離間して設けられた第1半導体層と、第1部材及び第2部材の上に、第1部材及び第2部材と離間して設けられた第2半導体層と、をさらに備え、駆動装置は、第1部材に接続された第1電極と、第2部材に接続された第2電極と、第1半導体層と第2半導体層の間に、第1部材と第1方向又は第2方向に離間して設けられた第3半導体層と、第3半導体層に接続された第3電極と、第1半導体層と第2半導体層の間に、第2部材と第1方向又は第2方向に離間して設けられた第4半導体層と、第4半導体層に接続された第4電極と、を有する。ここで、第1乃至第3実施形態と重複する内容の記載は省略する。
図25は、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー160の模式図である。図25(a)は、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー160の模式上面図である。図25(b)は、図25(a)のA-A’断面における荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー160の模式断面図である。なお、図25(a)においては、いくつかの部材を省略して図示している。
例えば、第1方向は-X方向であり、第2方向はX方向である。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー160は、例えばMEMSプロセスにより好ましく形成されることができる。また、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー160は、例えばMEMS構造を有することが好ましい。リソグラフィー、エッチング等の、いわゆる半導体プロセスで形成されるため、加工精度が高く、微細な開口径を有するメンブレンや荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの製造に適しているためである。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー160は、後述するように、例えば2枚のSOI(Silion On Insulator)基板それぞれに第1メンブレン10及び第2メンブレン20を形成し、その後に2枚のSOI基板を接合することにより形成されている。なお、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー160の製造方法は、これに限定されるものではない。
図26は、本実施形態のSOI基板の模式断面図である。図26(a)は、第1SOI基板380の模式断面図である。第1SOI基板380は、第11半導体層382と、第12半導体層386と、第11半導体層382と第12半導体層386の間に設けられた第11絶縁層384と、を有する。第11半導体層382及び第12半導体層386は、例えばSi(シリコン)層であるが、これに限定されるものではない。第11絶縁層384は、例えば酸化シリコン層であるが、これに限定されるものではない。第1半導体層60は、第11半導体層382から形成されている。第3半導体層64a、第1メンブレン10及び第6半導体層64bは、第12半導体層386から形成されている。第1絶縁層62a及び第2絶縁層62bは、第11絶縁層384から形成されている。
図26(b)は、第2SOI基板390の模式断面図である。第2SOI基板390は、第21半導体層392と、第22半導体層396と、第21半導体層392と第22半導体層396の間に設けられた第21絶縁層394と、を有する。第21半導体層392及び第22半導体層396は、例えばSi(シリコン)層であるが、これに限定されるものではない。第21絶縁層394は、例えば酸化シリコン層であるが、これに限定されるものではない。第2半導体層80は、第21半導体層392から形成されている。第5半導体層84a、第2メンブレン20及び第4半導体層84bは、第22半導体層396から形成されている。第3絶縁層82a及び第4絶縁層82bは、第21絶縁層394から形成されている。
第12半導体層386及び第22半導体層396は、p型不純物又はn型不純物を含むことが好ましい。後述するように、静電引力を印加するため、かかる不純物を含有して電気伝導性を有することが好ましいからである。
第1半導体層60としての第1半導体層60a及び第1半導体層60bは、第1貫通孔61を有している。第1貫通孔61は、電子ビームBが通過する貫通孔である。
第1絶縁層62a及び第2絶縁層62bは、それぞれ、第1半導体層60a及び第1半導体層60bの上に設けられている。
第3半導体層64aは、第1絶縁層62aの上に設けられている。言い換えると、第3半導体層64aは、Z方向において、第1絶縁層62aを介して、第1半導体層60aと離間して設けられている。また、第3半導体層64aは、X方向において、第1メンブレン10と離間して設けられている。また、第1絶縁層62aにより、第1半導体層60と第1メンブレン10はZ方向に離間して設けられている。
第6半導体層64bは、第2絶縁層62bの上に設けられている。言い換えると、第6半導体層64bは、Z方向において、第2絶縁層62bを介して、第1半導体層60bと離間して設けられている。また、第6半導体層64bは、X方向において、第1メンブレン10と離間して設けられている。また、第2絶縁層62bにより、第6半導体層64bと第1メンブレン10はZ方向に離間して設けられている。
第1接合層70aは、第3半導体層64aの上に設けられている。
第2接合層70bは、第6半導体層64bの上に設けられている。
第3接合層86aは、第1接合層70aの上に設けられている。
第4接合層86bは、第2接合層70bの上に設けられている。
第1接合層70a、第2接合層70b、第3接合層86a及び第4接合層86bは、例えば、金属を含む。第1接合層70a、第2接合層70b、第3接合層86a及び第4接合層86bは、例えばCr(クロム)、Au(金)、Al(アルミニウム)又はIr(イリジウム)等の金属材料を含む。
第3絶縁層82aは、第5半導体層84aの上に設けられている。
第4絶縁層82bは、第4半導体層84bの上に設けられている。
第5半導体層84aは、第3接合層86aの上に設けられている。第5半導体層84aは、Z方向において、第3絶縁層82aを介して、第2半導体層80aと離間して設けられている。第5半導体層84aは、X方向において、第2メンブレン20と離間して設けられている。また、第3絶縁層82aにより、第2半導体層80aと第2メンブレン20はZ方向に離間して設けられている。
第4半導体層84bは、第4接合層86bの上に設けられている。第4半導体層84bは、Z方向において、第4絶縁層82bを介して、第5半導体層84aと離間して設けられている。第4半導体層84bは、X方向において、第2メンブレン20と離間して設けられている。また、第4絶縁層82bにより、第2半導体層80bと第2メンブレン20はZ方向に離間して設けられている。
第2半導体層80としての第2半導体層80a及び第2半導体層80bは、第2貫通孔81を有している。第2貫通孔81は、電子ビームBが通過する貫通孔である。第2半導体層80aと第2半導体層80bは、X方向において、第2貫通孔81を挟んで互いに対向する位置に設けられている。
第3部材74aは、第1半導体層60と第2半導体層80aの間において、-Y方向に、前記第1メンブレン10と離間して設けられている。第3部材74aは、例えば、第11絶縁層384の一部及び第12半導体層386の一部を含む。第3部材74aは、第1半導体層60に接している。
第4部材76aは、第1メンブレン10と第3部材74aを接続している。例えば、第4部材76aは、-Y方向又はY方向に延伸している。第4部材76aは、例えば、第12半導体層386の一部を含む。
Z方向における第1メンブレン10の膜厚は、Z方向における第4部材76aの膜厚より厚い。また、X方向における第3部材74aの幅は、X方向における第4部材76aの幅より長い。
第5部材74bは、第1半導体層60と第2半導体層80aの間において、-Y方向に、前記第2メンブレン20と離間して設けられている。第5部材74bは、例えば、第21絶縁層394の一部及び第22半導体層396の一部を含む。第5部材74bは、第2半導体層80に接している。
第6部材76bは、第2メンブレン20と第5部材74bを接続している。例えば、第6部材76bは、-Y方向又はY方向に延伸している。第6部材76bは、例えば、第22半導体層396の一部を含む。
Z方向における第2メンブレン20の膜厚は、Z方向における第6部材76bの膜厚より厚い。また、X方向における第5部材74bの幅は、X方向における第6部材76bの幅より長い。
第7部材72aは、第3半導体層64aと第4部材76aの間に設けられている。第7部材72aは、例えば、第11絶縁層384の一部及び第12半導体層386の一部を含む。第3部材74aは、第1半導体層60に接している。ここで、第7部材72aは、絶縁層72aと、絶縁層72aの上に設けられた半導体層72aと、を含む。なお、以降の図面では、絶縁層72a及び半導体層72aをまとめて第7部材72aとして図示する。また、第3部材74aは、絶縁層74aと、絶縁層74aの上に設けられた半導体層74aと、を含む。なお、以降の図面では、絶縁層74a及び半導体層74aをまとめて第3部材74aとして図示する。
第8部材72bは、第4半導体層84bと第6部材76bの間に設けられている。第8部材72bは、例えば、第21絶縁層394の一部及び第22半導体層396の一部を含む。第5部材74bは、第2半導体層80に接している。ここで、第8部材72bは、絶縁層72bと、絶縁層72bの下に設けられた半導体層72bと、を含む。なお、以降の図面では、絶縁層72b及び半導体層72bをまとめて第8部材72bとして図示する。また、第5部材74bは、絶縁層74bと、絶縁層74bの下に設けられた半導体層74bと、を含む。なお、以降の図面では、絶縁層74b及び半導体層74bをまとめて第5部材74bとして図示する。
第1電極66aは、第3半導体層64aの上に、第3半導体層64aに接して設けられている。
第2電極66bは、第6半導体層64bの上に、第6半導体層64bに接して設けられている。なお、第2電極66bは、後述するように、第6半導体層84bに電位を印加するためのものなので、例えば第4半導体層84bに接して設けられていてもかまわない。
第3電極75aは、第3部材74aの上に、第3部材74aに接して設けられている。
第4電極75bは、第5部材74bの下に、第5部材74bに接して設けられている。
第1電極66a、第2電極66b、第3電極75a及び第4電極75bは、例えば、金属等の電気伝導性材料を含む。
このとき、第1方向及び第2方向に平行な方向(例えばX方向)における、第1半導体層60の長さは、第1方向及び第2方向に平行な方向における、第2半導体層80の長さより長い。第1SOI基板380に第1電極66a及び第2電極66bを形成している。そのため、第1SOI基板380から形成された第1半導体層60の長さをより長くした方が、製造が容易になるためである。
第9部材74cは、第1半導体層60と第2半導体層80aの間において、Y方向に、前記第1メンブレン10と離間して設けられている。第9部材74cは、例えば、第11絶縁層384の一部及び第12半導体層386の一部を含む。第9部材74cは、第1半導体層60に接している。
第10部材76cは、第1メンブレン10と第9部材74cを接続している。例えば、第10部材76cは、-Y方向又はY方向に延伸している。第10部材76cは、例えば、第12半導体層386の一部を含む。
X方向における第9部材74cの幅は、X方向における第10部材76cの幅より長い。
第11部材74dは、第1半導体層60と第2半導体層80aの間において、Y方向に、前記第2メンブレン20と離間して設けられている。第11部材74dは、例えば、第21絶縁層394の一部及び第22半導体層396の一部を含む。第11部材74dは、第2半導体層80に接している。
第12部材76dは、第2メンブレン20と第11部材74dを接続している。例えば、第12部材76dは、-Y方向又はY方向に延伸している。第12部材76dは、例えば、第22半導体層396の一部を含む。
また、X方向における第11部材74dの幅は、X方向における第12部材76dの幅より長い。
第13部材72cは、第3半導体層64aと第10部材76cの間に設けられている。第13部材72cは、例えば、第11絶縁層384の一部及び第12半導体層386の一部を含む。第9部材74cは、第1半導体層60に接している。
第14部材72dは、第4半導体層84bと第12部材76dの間に設けられている。第14部材72dは、例えば、第21絶縁層394の一部及び第22半導体層396の一部を含む。第14部材72dは、第2半導体層80に接している。
図27は、荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー160を用いて、よりビーム径の小さい電子ビームを形成するときの状態を示す模式図である。
例えば、第1電極66aに正の電位を印加する。すると、第3半導体層64aが正に帯電する。また、第3電極75aに負の電位を印加する。すると、第3部材74aが負に帯電する。さらに、第3部材74aから第4部材76aを介して、第1メンブレン10が負に帯電する。すると、第3半導体層64aと第1メンブレン10の間の静電引力により、第3半導体層64aと第1メンブレン10が互いに引きつけ合う。ここで、上述の通り、Z方向における第1メンブレン10の膜厚は、第4部材76aの膜厚より厚い。また、x方向における第3部材74aの幅は、x方向における第4部材76aの幅より長い。よって、第4部材76aは比較的曲がりやすい。同様に、第10部材76cは比較的曲がりやすい。そのため、図15に示したように、第1メンブレン10は、第1移動方向に移動する。なお、第1電極66aに負の電位、第3電極75aに正の電位を印加してもかまわない。なお、第1電極66aに正の電位を印加し、第3電極75aを接地するだけでも問題ない。
次に、例えば、第1電極66aに正の電位、第3電極75aに正の電位を印加する。すると、第3半導体層64aが正に帯電する。また、第3部材74aが正に帯電する。さらに、第4部材76aを介して、第1メンブレン10が正に帯電する。すると、第3半導体層64aと第1メンブレン10の間の静電引力により、第3半導体層64aと第1メンブレン10が互いに反発し合う。そのため、第1メンブレン10は、第2移動方向に移動する。なお、第1電極66aに負の電位、第3電極75aに負の電位を印加してもかまわない。なお、第1電極66aと第3電極75aを接地するだけでも問題ない。メンブレンを支持するバネ76a、76c、の剛性により、第1メンブレン10が、第2移動方向に移動する。
同様に、第2電極66bに正の電位、第4電極75bに負の電位を印加することにより、第2メンブレン20は、第3移動方向に移動する。ここで、第2電極66bに加えられた電位は、導電性の第2接合層70b及び導電性の第4接合層86bを介して、第6半導体層84bに印加される。なお、第2電極66bに負の電位、第4電極75bに正の電位を印加してもかまわない。なお、第1電極66bに正の電位を印加し、第3電極75bを接地するだけでも問題ない。
また、同様に、第2電極66bに正の電位、第4電極75bに正の電位を印加することにより、第2メンブレン20は、第4移動方向に移動する。なお、第2電極66bに負の電位、第4電極75bに負の電位を印加してもかまわない。なお、第1電極66bと第3電極75bを接地するだけでも問題ない。メンブレンを支持するバネ76b、76b、の剛性により、第2メンブレン20が第4移動方向に移動する。
第7部材72a及び第13部材72cは、第1メンブレン10が必要以上に第1移動方向に移動することを抑制する。
第8部材72b及び第14部材72dは、第2メンブレン20が必要以上に第2移動方向に移動することを抑制する。
図28乃至図33は、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャーの製造工程を示す模式断面図である。なお、ここでは、主に、A-A’断面(図25及び図27)に示された構成要素の製造工程について説明する。
第21半導体層392と、第22半導体層396と、第21半導体層392と第22半導体層396の間に設けられた第21絶縁層394と、を有する第2SOI基板390の第22半導体層396の上に、第22半導体層396と接する、第3接合層86a及び第4接合層86bを形成する(図28)。例えば、CrとAuを含む膜をスパッタ法により形成する。その後、フォトレジストを用いたリソグラフィー及びエッチングにより、図28に示したような第3接合層86a及び第4接合層86bを形成する。なお、フォトレジストは、アッシング等により除去する。
次に、フォトレジストを用いたリソグラフィー及びエッチングにより、第22半導体層396を用いて、第2メンブレン20を形成する。同時に第21絶縁層394と第3接合層86aの間に第5半導体層84aを形成し、第21絶縁層394と第4接合層86bの間に第4半導体層84bを形成する(図29)。
次に、フォトレジストを用いたリソグラフィー及びSi深掘り法等の異方性エッチングにより、第21半導体層392に、第21絶縁層394が露出するような第2貫通孔81を形成する。ここでは、第2貫通孔81の左側に図示された第21半導体層を第2半導体層80a、第2貫通孔81の右側に図示された第21半導体層を第2半導体層80bとしている(図30)。
次に、第2半導体層80aと第5半導体層84aの間に、第21絶縁層394を用いて、例えば蒸気フッ酸処理により、第3絶縁層82aを形成する。このとき同時に、第2半導体層80bと第4半導体層84bの間に、第21絶縁層394を用いて、第4絶縁層82bが形成される(図31)。
同様に、第11半導体層382と、第12半導体層386と、第11半導体層382と第12半導体層386の間に設けられた第11絶縁層384と、を有する第1SOI基板380を用いて、第1貫通孔61、第1半導体層60a、第1半導体層60b、第1絶縁層62a、第2絶縁層62b、第1メンブレン10、第3半導体層64a、第6半導体層64b、第1電極66a、第1接合層70a及び第2接合層70bを形成する(図32)。
次に、第1接合層70aと第3接合層86a、及び第2接合層70bと第4接合層86bを、例えば熱圧着法により接合し、本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー160を得る(図33)。
比較例である図2のアパーチャープレートを使用してビーム径を変化させると、ビームの光軸がずれてしまい、調整に時間がかかってしまう。このため、最小寸法に合わせて全体を検査することが多い。一方、実施形態の半導体装置を用いれば、試料の寸法に応じてビーム径を短時間で変更できるため、短時間で所望の検査を行うことができる。また、パターン寸法が大きい領域、中程度の領域、微細領域と複数ある場合にはその寸法に応じてアパーチャー径を変更しながらの検査も行うことができる。本願の可変アパーチャーはビーム径を任意に変更できるため、被測定パターンの寸法に応じて検査のアパーチャー径、ピクセルを任意に変更でき、検査時間の短縮化を行うことができる。
本実施形態の荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー及び荷電粒子ビーム装置によれば、ビーム径変更に伴う調整時間を短縮でき、観察、描画、検査時間を短縮できる、荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー及び荷電粒子ビーム装置の提供が可能となる。
なお、荷電粒子ビーム装置を検査装置として使用する場合において、被検査対象はウェハ上のパターン、液晶ディスプレイだけでなく、フォトマスクの検査も可能である。加速電圧を低く、例えば1kV以下に設定してチャージアップを防止することができる。さらに、EUV(Extreme Ultraviolet)マスクにおいては、Mo(モリブデン)やSiといった抵抗の低い材料からなる多層ミラーであるため、検査が容易になる。
ここでは電子ビームを例にとったが、イオンビームでの観察や描画も可能である。H(水素)イオンビーム、He(ヘリウム)イオンビーム、B(ホウ素)イオンビーム、Ar(アルゴン)イオンビームといった低原子量イオンのビームも、電子ビーム同様に、ビームを操作したり、試料ステージを移動させることで、観察を行ったり、レジストを感光させることができる。さらにはGa(ガリウム)イオンやInイオン等の高原子量ビームを使用して直接、マスクやウェハ上の構造体を加工することもできる。また、ガス雰囲気下で上記のイオンを照射して化学反応を起こして、マスクやウウェハの構造体を加工することもできる。
本発明のいくつかの実施形態及び実施例を説明したが、これらの実施形態及び実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 :第1メンブレン(第1部材)
12 :第1開口部
15 :第1対角線(対角線)
18 :第1ラックギア
20 :第2メンブレン(第2部材)
22 :第2開口部
24 :第3開口部
25 :第2対角線(対角線)
28 :第2ラックギア
40 :駆動装置
42 :第1ピニオンギア
42a :第1ピニオンギア
42b :第2ピニオンギア
44 :第1ステッピングモータ
44a :第1ステッピングモータ
44b :第2ステッピングモータ
50a :第1ソレノイドアクチュエータ
50b :第2ソレノイドアクチュエータ
52a :第1リニアサーボモータ
52b :第2リニアサーボモータ
60 :第1半導体層
64a :第3半導体層
66a :第1電極
66b :第2電極
72a :第7部材
72b :第8部材
74a :第3部材
74b :第5部材
75a :第3電極
75b :第4電極
76a :第4部材
76b :第6部材
80 :第2半導体層
84b :第4半導体層
100 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
110 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
120 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
130 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
140 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
150 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
160 :荷電粒子ビーム装置用成形アパーチャー
300 :走査型電子顕微鏡(荷電粒子ビーム装置)
400 :マルチ電子ビーム描画装置(荷電粒子ビーム装置)
A :光軸
B :電子ビーム
BM :マルチビーム

Claims (21)

  1. 荷電粒子ビームが複数の第3開口部を通過することで、荷電粒子ビームパターンを形成する荷電粒子ビームパターン形成デバイスであって、前記荷電粒子ビームパターン形成デバイスは、
    周期的に配列された複数の第1開口部を有する第1部材と、
    周期的に配列された複数の第2開口部を有し、それぞれの前記複数の第2開口部がそれぞれの前記複数の第1開口部と重なるように設けられた第2部材と、
    を有し、
    前記第3開口部は、前記第1開口部及び前記第2開口部の重なりによって定義され、駆動装置によって、前記第1部材を第1方向に移動させ、前記第2部材を前記第1方向と反対の第2方向に移動させることで、形状を変化させることが可能な、
    荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  2. 前記第3開口部の中心は、形成される前記荷電粒子ビームパターンの設計された光軸である、
    請求項1記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  3. 前記駆動装置は、前記第1部材と前記第2部材を、実質的に同一の距離だけ移動させる、
    請求項1又は請求項2記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  4. 前記駆動装置が、前記第1部材と前記第2部材を互いに逆方向に移動させる際に、前記第1開口部と前記第2開口部の重なりにより設けられる前記第3開口部の中心は移動しない、
    請求項1乃至請求項3いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  5. 前記第1開口部の形状は所定の正方形であり、
    前記第2開口部の形状は前記所定の正方形であり、
    前記第1方向及び前記第2方向は、それぞれ前記所定の正方形の対角線に平行である、
    請求項1乃至請求項4いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  6. 前記第1部材及び前記第2部材は、シリコンを含有する、
    請求項1乃至請求項5いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  7. 前記駆動装置は、
    第1ステッピングモータと、
    前記第1ステッピングモータに接続され、前記第1方向及び前記第2方向を含む所定の面内において回転可能な第1ピニオンギアと、
    前記第1ピニオンギアに噛み合い、前記第1部材を前記第1方向に移動可能な第1ラックギアと、
    前記第1ピニオンギアに噛み合い、前記第1部材を前記第2方向に移動可能な第2ラックギアと、
    を有する請求項1乃至請求項いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  8. 前記第1ピニオンギアは、前記所定の面内において、前記第1ラックギアと前記第2ラックギアの間に設けられている、
    請求項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  9. 前記駆動装置は、
    第1ステッピングモータと、
    前記第1ステッピングモータに接続され、前記第1方向及び前記第2方向を含む所定の面内において回転可能な第1ピニオンギアと、
    前記第1ピニオンギアに噛み合い、前記第1部材を前記第1方向に移動可能な第1ラックギアと、
    第2ステッピングモータと、
    前記第2ステッピングモータに接続され、前記所定の面内において回転可能な第2ピニオンギアと、
    前記第2ピニオンギアに噛み合い、前記第2部材を前記第2方向に移動可能な第2ラックギアと、
    を有する請求項1乃至請求項いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  10. 前記第1部材及び前記第2部材は、前記第1ラックギアと前記第2ラックギアの間に設けられている、
    請求項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  11. 前記駆動装置は、
    前記第1部材に接続された第1ソレノイドアクチュエータと、
    前記第2部材に接続された第2ソレノイドアクチュエータと、
    を有する請求項1乃至請求項いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  12. 前記駆動装置は、
    前記第1部材に接続された第1リニアサーボモータと、
    前記第2部材に接続された第2リニアサーボモータと、
    を有する請求項1乃至請求項いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  13. 前記第1部材及び前記第2部材の下に、前記第1部材及び前記第2部材と離間して設けられた第1半導体層と、
    前記第1部材及び前記第2部材の上に、前記第1部材及び前記第2部材と離間して設けられた第2半導体層と、
    をさらに備え、
    前記駆動装置は、
    前記第1部材に接続された第1電極と、
    前記第2部材に接続された第2電極と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層の間に、前記第1部材と前記第1方向又は前記第2方向に離間して設けられた第3半導体層と、
    前記第3半導体層に接続された第3電極と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層の間に、前記第2部材と前記第1方向又は前記第2方向に離間して設けられた第4半導体層と、
    前記第4半導体層に接続された第4電極と、
    を有する請求項1乃至請求項いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  14. 前記第1部材と前記第3半導体層の間の静電引力により、前記第1部材は前記第1方向に移動し、
    前記第2部材と前記第4半導体層の間の静電引力により、前記第2部材は前記第2方向に移動する、
    請求項13記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  15. 前記第1方向に平行な前記第1半導体層の長さは、前記第1方向に平行な前記第2半導体層の長さより長い、
    請求項13又は請求項14記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  16. 前記第1半導体層と前記第2半導体層の間において、前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に、前記第1部材と離間して設けられた第3部材と、
    前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に延伸し、前記第1部材と前記第3部材を接続する第4部材と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層の間において、前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に、前記第2部材と離間して設けられた第5部材と、
    前記第1方向及び前記第2方向に交差する方向に延伸し、前記第2部材と前記第5部材を接続する第6部材と、
    をさらに備える請求項13乃至請求項15いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  17. 前記第1部材の膜厚は前記第4部材の膜厚より厚く、
    前記第2部材の膜厚は前記第6部材の膜厚より厚い、
    請求項16記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  18. 前記第3半導体層と前記第4部材の間に設けられた第7部材と、
    前記第4半導体層と前記第6部材の間に設けられた第8部材と、
    をさらに備える請求項16又は請求項17記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
  19. 荷電粒子ビームを放出する放出部と、
    請求項1乃至請求項18いずれか一項記載の荷電粒子ビームパターン形成デバイスと、
    を備え、
    前記荷電粒子ビームは前記第1開口部及び前記第2開口部を通過する、
    荷電粒子ビーム装置。
  20. 前記放出部の光軸は、前記第1開口部と前記第2開口部の重なりにより定義された前記第3開口部を通過する、
    請求項19記載の荷電粒子ビーム装置。
  21. 荷電粒子ビームが第3開口部を通過することで、荷電粒子ビームパターンを形成する荷電粒子ビームパターン形成デバイスであって、前記荷電粒子ビームパターン形成デバイスは、
    第1開口部を有する第1部材と、
    第2開口部を有し、前記第2開口部が前記第1開口部と重なるように設けられた第2部材と、
    前記第1部材及び前記第2部材の下に、前記第1部材及び前記第2部材と離間して設けられた第1半導体層と、
    前記第1部材及び前記第2部材の上に、前記第1部材及び前記第2部材と離間して設けられた第2半導体層と、
    を有し、
    前記第3開口部は、前記第1開口部及び前記第2開口部の重なりによって定義され、駆動装置によって、前記第1部材を第1方向に移動させ、前記第2部材を前記第1方向と反対の第2方向に移動させることで、形状を変化させることが可能であり、
    前記駆動装置は、
    前記第1部材に接続された第1電極と、
    前記第2部材に接続された第2電極と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層の間に、前記第1部材と前記第1方向又は前記第2方向に離間して設けられた第3半導体層と、
    前記第3半導体層に接続された第3電極と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層の間に、前記第2部材と前記第1方向又は前記第2方向に離間して設けられた第4半導体層と、
    前記第4半導体層に接続された第4電極と、
    を有する、
    荷電粒子ビームパターン形成デバイス。
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