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JP7600489B2 - 水害防止保護具 - Google Patents
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Description

この発明は、たとえば金庫、冷蔵庫、書棚、医療用のMRI装置などの任意の床置形の対象物品を水害発生時の浸水被害から有効に保護することができる水害防止保護具に関する。
防水性、可撓性の袋状のシート材を使用する自動車用の水害防止保護具が提案されている(たとえば特許文献1、2)。
従来の水害防止保護具は、自動車の全体を収納可能な袋状に形成され、開口部を介して自動車を内部に進入させて駐車した上、開口部を水密に封止することにより、自動車全体を水密に包み込むことができ、水害発生に際して自動車を浸水被害から有効に保護することができる。なお、開口部を封止するには、たとえば緊縛用の紐などを介して開口部を水密に閉じればよい。
特開2002-248946号公報 実用新案登録第3031607号公報
かかる従来技術によるときは、シート材は、自動車が進入して駐車可能な袋状に形成するだけであるから、自動車の形状、大きさに対して相当の余裕寸法が必要であり、自走不能な床置形の対象物品に適用するには、必ずしも使い勝手が良好でないという問題があった。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、シート材を袋状、蓋状、平面状のいずれかの所定形状に形成することによって、任意の床置形の対象物品に対して好適に適用することができる水害防止保護具を提供することにある。
かかる目的を達成するための請求項1の発明の構成は、防水性、可撓性のシート材を袋状の所定形状に形成してなり、シート材は、封止手段としての開閉操作用のレールファスナを付設する開口部を上部に形成するとともに、床置形の対象物品を上下に挿通し得る装着口を底部に設ける水害防止保護具の使用方法であって、装着口を利用して床上に設置済みの対象物品にシート材を組み合わせ、不使用時において、シート材を対象物品の下部に折り重ねて装着口の周縁部を対象物品の下部表面に密着させて水密に装着し、使用時において、シート材を上方に伸長させながら引き上げて対象物品を収納し、封止手段を介して開口部を水密に封止して対象物品を浸水被害から保護することをその要旨とする。
かかる発明の構成によるときは、防水性、可撓性のシート材は、袋状、蓋状、平面状のいずれかであって、対象物品の全体または要保護部分に適合する必要最小の所定形状に形成されている。そこで、シート材は、床置形の対象物品の全体または所定の要保護部分に覆い被せ、封止手段を介して水密に封止して対象物品を浸水被害から保護することができる。ただし、ここでいう蓋状とは、平面の外周に沿って等高の周縁部を連続的に付設する形状をいい、床置形とは、単に床上に置くものの他、床上に固定して移動不能に定着させるものを含むものとする。一方、封止手段としては、たとえばジップロック(登録商標)のように雌雄の直線状の係合部材を弾発的に係合させるレールファスナや、面ファスナ付きの伸縮性のバンド、マグネット、両面テープや接着テープ、各種の結束バンドなど含む任意の封止部材が使用可能であり、必要に応じて解除操作可能であることが好ましい。
袋状のシート材の内部に対象物品を設置すれば、シート材を上方に引き上げることにより対象物品の全体をシート材の内部に容易に収納することができ、シート材の上部の開口部を水密に封止して対象物品を保護することができる。
シート材の底部に設ける装着口を利用すれば、床上に設置済みの対象物品の底面を除く全体を袋状のシート材に簡単に収納することができ、目的を達成することができる。すなわち、シート材の装着口に対象物品を挿通するようにしてシート材を対象物品に沿って下向きに移動させて対象物品の下部に折り重ね、その状態で装着口の周縁部を対象物品の下部表面に密着させて水密に装着し、折り重ねたシート材を上方に引き上げて伸長させることにより対象物品をシート材に収納すればよい。
なお、シート材を上方に引き上げて対象物品を収納する場合、上方に引き上げる前の不使用時のシート材は、対象物品の下部にコンパクトに折り重ね、カバー材を介して隠蔽して体裁よく始末することができる。
袋状のシート材は、床上に設置済みの対象物品の上方から被せるようにして対象物品を収納し、封止手段を介して下端の開口部を対象物品の下部に密着させて封止することができる。なお、この場合の封止部材としては、面ファスナ付きの伸縮性のバンドや、両面または片面の接着テープ、各種の結束バンドなどが好適である。
対象物品の要保護部分を部分的に保護するときは、要保護部分の形状、大きさなどに適合する蓋状のシート材を使用することができ、この場合の封止部材も、面ファスナ付きのバンドや、接着テープ、結束バンドなどが使用可能である。なお、要保護部分は、単一の対象物品に対して複数箇所を想定してもよく、複数の要保護部分の形状、大きさは、必ずしも均一に揃える必要がなく、相互に異っていてもよい。
平面状のシート材は、たとえば箱形の対象物品の一面を要保護部分として保護する場合などに殊に便利である。なお、この場合の封止手段は、たとえばマグネットや、両面または片面の接着テープなどが使用可能である。硬質の蓋状のシート材も、同様に箱形の対象物品の一面の要保護部分に便利に適用することができる。
使用状態説明図(1) 使用状態説明図(2) 使用状態説明図(3) 使用状態説明図(4) 他の実施の形態を示す使用状態説明図(1) 他の実施の形態を示す使用状態説明図(2) 他の実施の形態を示す使用状態説明図(3) 他の実施の形態を示す要部構成説明図(1) 他の実施の形態を示す要部構成説明図(2) 他の実施の形態を示す要部構成説明図(3) 他の実施の形態を示す要部構成説明図(4) 他の実施の形態を示す要部構成説明図(5) 他の実施の形態を示す使用状態説明図(4) 他の実施の形態を示す使用状態説明図(5) 他の実施の形態を示す使用状態説明図(6) 他の実施の形態を示す使用状態説明図(7) 他の実施の形態を示す使用状態説明図(8) 他の実施の形態を示す使用状態説明図(9)
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
水害防止保護具は、防水性、可撓性のシート材10を袋状に形成してなる(図1)。ただし、図1(A)、(B)は、それぞれ使用状態を示す全体模式斜視図、全体正面図であり、図1において、シート材10に収納する床置形の対象物品として、箱形の金庫21が例示されている。
シート材10の上端には、開口部11が形成され、したがって、シート材10は、金庫21を収納可能な縦形の必要最小の袋状に形成されている。なお、開口部11には、封止手段としての開閉操作用のレールファスナ12が付設されており、レールファスナ12は、スライダ12aを図1(A)、(B)の各矢印方向にスライド操作して開口部11を閉じ、逆方向に操作して開口部11を開くことができる。
金庫21は、密閉箱形の本体21aの前面に開閉扉21bを付設して構成されている(図2(A))。金庫21は、床F上において、台座22を介してシート材10の内部に設置されている(図1)。なお、金庫21、台座22は、一体に構成してもよく、互いに分離可能な別体であってもよい。
シート材10は、不使用時において、開口部11を全開に開いて金庫21の下部の台座22のまわりに折り重ね(図2(B))、着脱可能なカバー材23を介して隠蔽することができる(図2(A)~(C))。なお、カバー材23は、金庫21の前面側、両面側を台座22と同一高さに囲むコ字状の折曲げ板材であり、図2(A)~(C)は、それぞれシート材10の隠蔽中における全体模式斜視図、一部破断正面図、金庫21、台座22、カバー材23の相対関係を示す模式説明図である。
シート材10を使用して金庫21を保護するときは、まず、カバー材23を取り外して金庫21の下部のシート材10を露出させる(図3(A)の矢印方向、同図(B))。
つづいて、シート材10を上方に伸長させながら引き上げて金庫21の全体を包み込み(図4(A)、(B)の各矢印方向)、最後に、レールファスナ12のスライダ12aを操作して上端の開口部11を全閉に閉じればよい(図1(A)、(B)の各矢印方向)。このとき、金庫21の全体は、シート材10を介して水密に封止されており、浸水被害に対して有効に保護されている。ただし、図3(A)、(B)、図4(A)、(B)は、それぞれカバー材23の取外し状況、シート材10の引上げ状況を示す図2(A)、(B)相当図である。
他の実施の形態
床置形の対象物品は、たとえば冷蔵庫25、オフィス用の書棚26、医療用のMRI装置27であってもよい(図5~図7)。ただし、図5~図7において、各図(A)、(B)は、それぞれ図2(A)相当図、カバー材23、シート材10、レールファスナ12の操作要領説明図であり、各図(B)において、各矢印K1 、K2 、K3 は、それぞれ対応する各部材の操作順序、操作方向を示している。なお、図5~図7において、シート材10は、対象物品の形状、大きさに適合するとともに、開口部11を上部の適宜方向に形成する必要最小の所定形状の袋状に形成されており、図7において、左右一対のカバー材23、23が採用されている。
シート材10の開口部11を封止する封止手段として、一対のマグネット13、13を使用することができる(図8(A))。各マグネット13は、可撓性の板状に形成され、互いに吸着して開口部11を水密に閉じることができる(同図(B)の矢印方向)。また、一方のマグネット13の表面には、クッション性のシール材14を付設してもよく(図9(A))、マグネット13、13を吸着させるとき(図9(B)の矢印方向)、シール材14により開口部11の水密性を向上させることができる。ただし、図8(A)、(B)は、それぞれ要部斜視図、動作説明図であり、図9(A)、(B)も同様である。
なお、図9のシール材14は、中空に形成してもよい(図10(A))。中空のシール材14は、マグネット13、13を吸着させるときの変形量が大きく(同図(B))、開口部11の水密性を一層向上させることができる。なお、中空のシール材14には、内部に別のクッション材14aを充填し(図11(A))、全体のクッション性や変形量を最適にして水密性を改善することができる(同図(B))。ただし、図10(A)、(B)は、それぞれ要部断面図、動作説明図であり、図11(A)、(B)も同様である。
また、シート材10の開口部11用の封止手段は、一対の可撓性の板材15、15と、一方の板材15の内面に付設する膨出体16との組合せとしてもよい(図12(A)、(B))。膨出体16は、チェックバルブ付きの給気口16aを介して外部のエア源からエアを導入することにより膨らみ(図12(A)の矢印方向、同図(C)、(D))、開口部11を水密に封止することができる。ただし、図12(A)、(B)は、それぞれ要部斜視図、同図(A)の断面図であり、同図(C)、(D)は、それぞれ動作状態を示す同図(A)、(B)相当図である。
袋状のシート材10は、下向きにして床F上に設置済みの金庫21に被せ(図13(A)の矢印方向)、たとえば面ファスナ付きの伸縮性のバンド17の封止手段を介して下端の開口部11の周縁部を金庫21の下部の外面に密着させて水密に封止することができる(同図(B))。なお、金庫21側には、バンド17に対応させて帯状のクッション性のシール材18を付設することにより(同図C)、バンド17による水密性の向上を図ることができる。ただし、バンド17は、金庫21の下部に代えて、金庫21用の台座22のまわりにシート材10を密着させてもよく、このときのシール材18も、台座22のまわりに付設するものとする。
なお、図1の上向きの袋状のシート材10は、金庫21を上下に挿通し得る必要最小サイズの図示しない装着口を底部に設けてもよい。この装着口を利用して設置済みの金庫21の上方からシート材10を組み合わせると、図13の下向きのシート材10の下端の開口部11と同様にして、封止手段を介して装着口の周縁部を金庫21の下部の外面または台座22のまわりに水密に装着することができる(図示省略)。このようなシート材10は、底部の装着口を介して設置済みの金庫21に後付けすることにより、上端の開口部11を介し、図1~図4に準じて金庫21の保護機能を実現することができる。なお、装着口を封止するバンド17は、装着口の周縁部を下向きにして、図13(B)のようにシート材10の外部に露出させて封止してもよいが、図3のようにシート材10の全体を下方に折り重ねた状態で装着口の周縁部を上向きにして封止し、その後、図4に倣ってシート材10を上方に引き上げると、バンド17をシート材10の内部に隠蔽することができる。
シート材10は、金庫21の前面に適合する蓋状に形成することができる(図14(A))。開口部11を介し、金庫21の前面の開閉扉21bに被せるようにしてシート材10を金庫21の前部に取り付け(図14(A)の矢印方向)、たとえば面ファスナ付きの伸縮性のバンド17の封止手段を介して開口部11の周縁部を金庫21の外面に密着させて封止することにより(同図(B))、金庫21の前面側の要保護部分を適切に保護することができる。
なお、蓋状のシート材10は、伸縮可能にするとともに、金庫21の前面よりやや小さく形成してもよい(図15(A))。シート材10は、開口部11の四周の周縁部を引き伸ばしながら金庫21の前面に装着し(図15(A)の矢印方向、同図(B))、たとえばマグネット13、13…の封止手段を介して封止する(同図(C))。ただし、図15(C)において、マグネット13、13…は、金庫21の本体21aの前部の上下左右にそれぞれ配置されている。
シート材10は、伸縮性にして、金庫21の前面側に適合する平面状に形成してもよい(図16(A))。シート材10の四周には、封止手段としてのマグネット13、13…が付設されている。なお、シート材10の左右の幅は、金庫21の前面幅より広くなっている。そこで、シート材10は、金庫21の開閉扉21bのヒンジ21c、21c側をマグネット13とともに金庫21の後方側に折り曲げるようにして要保護部分の開閉扉21bに被せて取り付け(図16(A)の矢印方向、同図(B))、マグネット13、13…を介して封止することができる。
図14の可撓性の蓋状のシート材10は、たとえばアクリル板などの硬質の蓋状に代えることができる(図17(A)、(B))。
シート材10の開口部11の四周の周縁部は、外向きに鈍角に開拡されており、それぞれの先端には、ヒンジ13a、13aを介し、封止手段としてのマグネット13が付設されている。また、シート材10の四周の周縁部の内面側には、各周縁部の基部の角部を含むクッション性のシール材19が連続的に装着されており、金庫21の前面側には、シート材10側のシール材19に対応するクッション性のシール材18が連続的に付設されている。シート材10を金庫21の前面側に嵌め込むようにして被せると(図17(A)、(B)の各矢印方向、同図(C))、シート材10側、金庫21側の各シール材19、18によるシール構造が得られるから、その後、ヒンジ13a、13a…を介してシート材10側のマグネット13、13…を金庫21の外面に吸着させることにより(同図(D)、(E)の各矢印方向)、実質的にシート材10の周縁部を金庫21の外面に密着させて金庫21の前面側の要保護部分を封止することができる。
図17のシート材10側のシール材19は、エアなどの膨出用ガスを介して膨出させるエアバック形のシール材19aとしてもよい(図18)。なお、図18において、シート材10の四周の周縁部は、それぞれ内向きに傾いており、金庫21側のシール材18は省略されている。シート材10を金庫21の前面側の要保護部分に被せると(図18(A)、(B)の各矢印方向、同図(C))、ヒンジ13a、13a…を介して各マグネット13を金庫21の外面に吸着させ(同図(D)、(E)の各矢印方向)、その後、シール材19aを膨出させて要保護部分の封止を完成させることができる。なお、シール材19aの膨出用ガスは、たとえば図示しないエアポンプなどを利用して外部から供給してもよく、所定のガス発生機構を内部に組み込んでもよい。シール材19aは、マグネット13、13…とともに封止手段となっている。
図17、図18のシート材10は、図示しない硬質の額縁状の枠体により可撓性または硬質の平面状のシート材10の四周を囲んで構成してもよい(図示省略)。このときの枠体は、図17、図18の各シート材10の周縁部と同様の断面構造とし、それぞれシール材19、19aを裏側に装着し得るものであればよい。
なお、図17(A)、(B)は、それぞれシート材10、金庫21の相対関係を示す斜視説明図、要部水平断面図であり、同図(C)は、シート材10、金庫21の組合せ状態を示す同図(B)相当図であり、同図(D)、(E)は、それぞれシート材10による封止状態を示す斜視説明図、要部水平断面図である。図18についても同様である。
以上の説明において、可撓性のシート材10には、浸水時の水位上昇に伴って内部の空気を自動的に排出させるエア抜き弁を付設してもよい。エア抜き弁は、シート材10の上部に設けることが好ましく、内部の空気を排出させる一方向弁とし、必要に応じて、手動操作により外部の空気を内部に導入可能とすることが好ましい。
この発明は、床置形の任意の対象物品の全部、または一部の要保護部分を浸水被害から有効に保護することができるから、浸水によって致命的な被害を受ける可能性がある任意の対象物品に対し、広く好適に適用することができる。
10…シート材
11…開口部
12…封止手段としてのレールファスナ
13…封止手段としてのマグネット
16…封止手段としての膨出体
17…封止手段としてのバンド
21…対象物品としての金庫
25…対象物品としての冷蔵庫
26…対象物品としての書棚
27…対象物品としてのMRI装置

特許出願人 株式会社 リニア・サーキット

Claims (1)

  1. 防水性、可撓性のシート材を袋状の所定形状に形成してなり、前記シート材は、封止手段としての開閉操作用のレールファスナを付設する開口部を上部に形成するとともに、床置形の対象物品を上下に挿通し得る装着口を底部に設ける水害防止保護具の使用方法であって、前記装着口を利用して床上に設置済みの対象物品に前記シート材を組み合わせ、不使用時において、前記シート材を対象物品の下部に折り重ねて前記装着口の周縁部を対象物品の下部表面に密着させて水密に装着し、使用時において、前記シート材を上方に伸長させながら引き上げて対象物品を収納し、前記封止手段を介して前記開口部を水密に封止して対象物品を浸水被害から保護することを特徴とする水害防止保護具の使用方法。
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