以下、本開示に係る加熱調理器と加熱調理システムについて図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を用いるが、これらは説明のためのものにすぎない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
以下の説明で「トッププレートの上に載置された被加熱物」という場合は、後述するトッププレート3の上面に鍋等の被加熱物を直接載せて加熱する場合と、ガス燃焼器(バーナー)等のように、トッププレートの上方に配置された五徳等の支持部材の上に被加熱物を載せて加熱する場合の、両方を含む意味である。
この実施の形態1において、「第2の加熱手段」HM2とは、後述する加熱室6の内部に収容した被調理物を加熱するための加熱源をいう。第2の加熱手段は、高温の蒸気(過加熱蒸気など)を供給する蒸気発生器(ボイラー)でも良い。
実施の形態1では、マイクロ波加熱源は、マグネトロンを使用しているが、マイクロ波発振器等、マイクロ波発振原理や方式に制限はない。また加熱源を複数個備えても良い。
この実施の形態1において「第3の加熱手段」HM3とは、前記第2の加熱手段HM2との差異を示すために「第3」と称しているが、優劣関係を意味していない。
また、実施の形態1では、輻射式電熱源(シーズヒーター、マイカヒーター、カーボンヒーター、セラミックヒーター、赤外線ヒーター、ラジアントヒータ等)を用いた加熱源を使用しているが、他の形態や方式で発熱する加熱源であっても良い。
第3の加熱手段HM3は、1つの加熱室6において加熱調理ができるものをいう。電気ヒータ等から構成した加熱源とガス燃焼器(バーナー)のように、異なる加熱原理を有する複数の加熱源を併用する形態でも良い。また加熱室6を加熱する加熱源として、誘導加熱源を使用しても良い。高温の蒸気(過加熱蒸気など)を供給する蒸気発生器(ボイラー)でも良い。
更に、第3の加熱手段は、加熱室6の壁面を、その外側から加熱する加熱源や、加熱室6の内部空間に設置し、当該内部空間の雰囲気を高温にする加熱源の、何れでも良い。
また、誘導加熱方式で高温になる発熱部材を加熱室に配置し、この発熱部材で加熱室6の壁面を外側から加熱したり、又は加熱室6内部の空気を加熱したりする何れの形態であっても良い。
この実施の形態1でいう誘導加熱コイル(IHコイル)の代表的なものとして、0.1mm~0.3mm程度の細い銅線やアルミ線を30本程度束にして、この束を複数本撚りながら渦巻状に巻いて構成したものがある。あるいは、0.05mm程度のものを1000本~1500本程度巻いて構成したものもある。また、平板状の導電材料で、環状に形成した環状導電体で構成する提案もある。
これら何れの形態のものも誘導加熱源9の主要部となる「IHコイル」に相当する。
この実施の形態1において、「連携調理」とは、1つの被調理物(食品、肉、野菜等を含む)に対する加熱場所が異なり、かつ独立して加熱動作条件が設定可能な2つ以上の加熱源を使用して行う調理をいう。
前記「連携調理」は、複数の加熱手段を、時間差を置いて使用する場合が該当する。例えば1つの調理を完成させる過程で、マイクロ波加熱源で予備加熱したあと、被調理物を別の場所に移し、移動後の場所で、IHコイルで加熱して完成させる調理の場合は、ここでいう「連携調理」の一種である。
また、加熱室6の内部で被調理物を、ガス燃焼器(バーナー)によって加熱し、その後、当該被調理物をトッププレート3の上に移動し、ガス燃焼器(バーナー)や誘導加熱源9で加熱して、調理の完成度を上げるという形態も「連携調理」の一種である。
実施の形態1.
[1.加熱調理システムの構成]
本開示に係る実施の形態1は、図1~図28に記載している。
図1について説明する。
本実施形態1の加熱調理システムは、加熱調理器1と、この加熱調理器1との間で無線通信を行う機能を有するスマートフォン200(通信端末器に相当する)とを備えて構成されている。なお、通信端末器は、スマートフォン200以外に、通信機能付きタブレット端末器やパーソナルコンピュータ等でも良い。
スマートフォン200は、加熱調理器1が使用される家屋(図示せず)に設置されている無線ルータ(図示せず)との間でWiFi(登録商標)等による無線通信を行う。
加熱調理器1は、スマートフォン200との無線通信400によって、少なくとも調理条件データCD2を取得できる。なお、調理条件データCD2については、後で説明する。
前記スマートフォン200は、加熱調理器1との間で、Bluetooth(登録商標)等による無線通信400を行う。
スマートフォン200は、前記無線ルータ(図示せず)とインターネット等のネットワーク201を介して外部空間にあるクラウドサーバ300にアクセスする。クラウドサーバ300には、少なくとも1つのレシピ情報提供サーバ301がある。
レシピ情報提供サーバ301には、種々の調理レシピのデータが保持されたレシピDB(データベース)302が備えられ、スマートフォン200は、レシピ情報提供サーバ301により運用されるレシピ提供サイトにアクセスして、レシピDB302から種々の調理条件データCD1を取得(ダウンロード)する。
前記調理条件データCD1、CD2は、レシピデータとも呼ばれる。これについては後で詳しく説明するが、特定の被調理物を加熱調理器1で実行できるように、加熱手段や制御条件(火力や加熱時間等の少なくとも何れか1つを含むが、これに限定されない)を指定する命令(指令データ)が含まれている。
図1に示した加熱調理器1は、当該加熱調理器1の上面を覆うトッププレート3(図4以降で説明する)の下方に配置された第1の加熱手段HM1と、当該加熱調理器1の内部に形成された加熱室6(図5参照)内部にマイクロ波を供給する第2の加熱手段HM2と、前記加熱室6の内部又は外部にあって、当該加熱室6の内部空間の温度を上げて加熱する第3の加熱手段HM3と、を備えている。
前記トッププレート3の上面を「第1の場所」と定義すれば、この第1の場所に置いた被加熱物(磁性の金属製鍋)を加熱するため、前記第1の加熱手段HM1は、誘導加熱手段が使用される。あるいは、ガスバーナを備えたガス燃焼装置が前記第1の加熱手段HM1として使用できる。
前記第1の場所と離れた場所にある閉鎖空間を「第2の場所」と定義すれば、前記加熱室6(図5参照)の内部が、当該第2の場所となる。
前記加熱調理器1は、前記第1の加熱手段HM1と前記第2の加熱手段HM2とを、それぞれ単独で(独立して)駆動する「単独調理モード」KM1の実行機能を有している。
前記加熱調理器1は、1つの被調理物を調理する方法として、前記第2の加熱手段HM2と前記第3の加熱手段HM3とを、同時に駆動し、あるいは何れか一方を先に動作開始し、他方を後から自動的に駆動開始する「複合調理モード」KM2の実行機能を有している。前記第2の加熱手段HM2と前記第3の加熱手段HM3を同時に動作している場合でも、その両方の加熱終了時期が同じ場合と異なる場合の何れも、前記「複合調理モード」KM2の1種の運転パターンである。
前記「複合調理モード」KM2では、前記第2の加熱手段HM2と前記第3の加熱手段HM3を最初から同時に駆動するパターン(RG制御モード1)と、前記第2の加熱手段HM2の後で、前記第3の加熱手段HM3の駆動を開始するパターン(RG制御モード2)と、前記第3の加熱手段HM3を最初に駆動し、その後自動的に前記第2の加熱手段HM3の駆動に切り替わるパターン(RG制御モード3)と、を少なくとも有している。これらRG制御モード1~RG制御モード3において、各加熱手段の切り替えは、加熱室6(図5参照)で加熱調理を開始すると、自動的に行われる。
前記「複合調理モード」KM2は、前記連携調理モードKM3とは異なり、特定の被調理物(例:ハンバーグ)に対応した調理メニューを有していない。すなわち、前記第2の加熱手段HM2と前記第3の加熱手段HM3を駆動するパターン別の「制御メニュー」を用意している。
例えば、「制御メニュー」の1つが、前記「RG制御モード1」である。RG制御モード(RG複合調理モード)では、色々な調理物の調理ができる。「制御メニュー」の1つの、例えば前記「RG制御モード1」は、その制御モードを規定する調理条件データで制御されるが、特定の被調理物毎に設定したものではない。
つまり、2つ以上の加熱源(第2の加熱手段HM2と前記第3の加熱手段HM3)を予め決めたシーケンスで動作させる運転パターンが、複数の「制御メニュー」を有する複合調理モードKM2である。
これに対し、加熱室6の内部と、トッププレート3の上方の、それぞれの場所に置いた被調理物を予め決めた順番で加熱調理する、複数の(特定の被調理物に対応した)調理条件データが適用されるものが、連携調理メニューを有する連携調理モードKM3である。
つまり、複合調理モードKM2と連携調理モードKM3では、調理条件データの内容が異なる。
前記加熱調理器1は、前記第1の加熱手段HM1と前記第2の加熱手段HM2とが、ユーザー(使用者)の操作に依存して確定する時間差で駆動される「連携調理モード」KM3の実行機能を有している。
前記「連携調理モード」KM3では、前記第1の加熱手段HM1で調理工程1を実施するパターンと、前記第2の加熱手段HM2で調理工程1を実施するパターンと、を有する。
例えば、第1の加熱手段HM1のよる調理工程1を終えて調理工程2に移るため、被調理物を前記加熱室6に移動させ、その後、前記第2の加熱手段HM2の駆動を開始するため、この調理工程1と調理工程2の間には、加熱動作を行わない休止期間が存在する。
この「連携調理モード」KM3では、特定の被調理物(例:ハンバーグやローストビーフ、グラタン)毎に、前記制御条件データ(レシピデータ)を用意される。
前記制御条件データ(レシピデータ)は、使用する加熱手段と、その加熱手段を駆動する順番、及び加熱手段の制御条件(火力や加熱時間等の少なくとも何れか1つを含むが、これに限定されない)が指定されている。
前記制御条件データ(レシピデータ)は、前記加熱調理器1と前記レシピDB302の双方に格納されている。レシピDBと前記加熱調理器1で保有している前記制御条件データ(レシピデータ)は、同一である必要はない。例えば、前記レシピDB302には、新しい連携調理モードKM3の制御条件データが順次追加され、また複合調理メニューの前記制御条件データ(レシピデータ)が、順次蓄積されていく形態でも良い。
加熱調理器1が、前記スマートフォン200から前記連携調理モードKM3を実行するための前記調理条件データを取得する場合、当該データは、ユーザーが前記スマートフォン200において選択した1つの調理メニュー単位である。これは、「連携調理モード」KM3に限らず、「複合調理モード」KM2、「単独調理モード」にも共通である。
以上のように、スマートフォン200は、レシピ情報提供サーバ301に、希望する被調理物のレシピを提供するように求め、希望するレシピに対応した調理条件データCD1をダウンロードする。
スマートフォン200は、レシピ情報提供サーバ301から取得したレシピに対応した調理条件データCD2を、加熱調理器1に送信することができる。
加熱調理器1のユーザーは、このようなレシピ取得機能を利用するために、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)にアクセスしてレシピ選択用のアプリケーション(以下、レシピ選択アプリという)を、スマートフォン200にインストールする。
前記ユーザーは、レシピ選択アプリをインストールしたときに、初期設定として加熱調理器の機種名等、識別情報を登録する操作を行う。この登録により、加熱調理器1の仕様(各加熱手段HM1~HM3の加熱能力等)に対応した調理条件データを、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)から取得することができる。
また、前記ユーザーは、レシピ選択アプリにより、スマートフォン200と加熱調理器1のペアリングを行って、スマートフォン200と加熱調理器1との間の無線通信400を確立する。なお、この無線通信は、近接無線通信(NFC)方式を用いたものでも良い。
次に図2について説明する。
図2は、図1に示した加熱調理システムとは、スマートフォン200の役目が異なっている。またレシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)にアクセスしてレシピ選択用のアプリケーション(「レシピ選択アプリ」という)を取得するのは、スマートフォン200ではなく、加熱調理器1である点で異なっている。
スマートフォン200とレシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)とは、インターネット回線等のネットワーク202で接続される。
また、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)と加熱調理器1とは、インターネット回線等のネットワーク203で接続される。なお、スマートフォン200と、前記クラウドサーバ300との間は、無線ルータ(図示せず)を介在させても良い。同様に、加熱調理器1とクラウドサーバ300との間は、無線ルータ(図示せず)を介在させても良い。
以上のように、図2に示した加熱調理システムにおいては、スマートフォン200で、ユーザーが作成した(レシピに対応した)調理条件データCD3を、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)に送信して、前記レシピDB302に一旦格納させ、加熱調理器1向けに提供することができる。つまり、加熱調理器1が設置された家屋から遠く離れた場所(例えば、外出先)にスマートフォン200が存在している場合、当該スマートフォン200の調理条件データCD3を、レシピ情報提供サーバ301に保存しておけるので便利である。
加熱調理器1は、前記レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)との間のネットワーク203を通じて、前記レシピ情報提供サーバ301に蓄積されている特定のレシピに対応した調理条件データCD4をダウンロードする。この場合の調理条件データCD4は、前記スマートフォン200が提供していた前記調理条件データCD2であっても良い。
加熱調理器1のユーザーは、このようなレシピデータ(調理条件データ)からの(直接的な)取得機能を利用するために、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)にアクセスしてレシピ選択用のアプリケーション(以下、レシピ選択アプリという)を、加熱調理器1に事前にインストールしておく。このインストールは、後述する「機能モード」の1つのメニューとして加熱調理器1で簡単に実行できるようにしておくと便利である。
前記ユーザーは、レシピ選択アプリをインストールしたときに、初期設定として加熱調理器の機種名等、識別情報を登録する操作を行う。この登録により、加熱調理器1の仕様(各加熱手段HM1~HM3の加熱能力等)に対応した調理条件データを、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)から取得することができる。
この図2の加熱調理システムにおいて、ユーザーは、図1で説明したように(レシピに対応した)調理条件データCD1を取得し、その調理条件データCD1の内容をスマートフォン200の表示画面に表示させて確認し、調理条件データCD1の一部を修正したものを調理条件データCD3として、図2で説明したように前記レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)に格納しても良い。
図1に示した加熱調理システムでは、スマートフォン200と加熱調理器1の位置が近い場合にスマートフォン200から加熱調理器1への調理条件データCD2が提供できるが、例えば、スマートフォン200を屋外の遠隔地に持ち出している場合には、加熱調理器1が調理条件データCD2を直接取得することはできない。
これに対し、図2に示した加熱調理システムでは、スマートフォン200の存在する位置に関係なく、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)にアクセスできれば、前記調理条件データCD4をダウンロードして加熱調理に利用することができる。
次に図3について説明する。
図3は、図1に示した加熱調理システムとは、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)の役目が異なっている。
この図3の加熱調理システムでは、加熱調理器1は、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)にアクセスして調理条件データCD6をダウンロードする。
また、この図3の加熱調理システムでは、加熱調理器1は、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)にアクセスして調理条件データCD7を提供できる。
例えば、実際に加熱調理を実行して良好な調理が出来た場合、その加熱調理の後で、加熱調理器1の記憶部に残っている調理条件データを、改良した調理条件データCD7としてレシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)に提供できる。このようなユーザーのお気に入りのレシピは、「お気に入りレシピ」としてレシピ情報提供サーバ301に登録(記憶)させておくと良い。なお、レシピ選択用のアプリケーション(「レシピ選択アプリ」という)を取得するのは、加熱調理器1である点で、図1の加熱調理システムとは異なっている。
加熱調理器1とレシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)とは、インターネット回線等のネットワーク204、205で接続される。
なお、加熱調理器1と、前記クラウドサーバ300との間は、無線ルータ(図示せず)を介在させても良い。同様に、加熱調理器1とクラウドサーバ300との間のネットワーク204、205には、無線ルータ(図示せず)を介在させても良い。また、スマートフォン200から前記クラウドサーバ300との間にも無線ルータ(図示せず)を介在させても良い。
この図3の加熱調理システムにおいて、ユーザーは、加熱調理器1によって、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)から直接調理条件データCD6を取得できる。そのため、スマートフォン200を所有していなくとも、加熱調理の都度に、レシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)から希望するレシピの調理条件データCD6を取得できる。
また、上述したように、実際に加熱調理を実行して良好な調理が出来た場合、その加熱調理の後で、改良した調理条件データCD7としてレシピ提供サイト(レシピ情報提供サーバ301)に提供できる。このため、次回以降に、その調理条件データCD7を加熱調理器1側から呼び出して加熱調理に利用することができ、便利である。
[2.加熱調理器の構成]
次に、前記加熱調理器1の構成について、図4~図7を参照しながら説明する。
図4と図5において、加熱調理器1は、上部に調理台を備えたキッチン家具(厨房家具)600に組み込まれて使用されるビルトイン型(組込み型)のIHクッキングヒータである。加熱調理器1は、本体2と、本体2の上に設置されたトッププレート3とを有する。トッププレート3は、キッチン家具600の天面を構成するキッチン天板の上に露出している。
トッププレート3は、例えば、耐熱性のガラス板と、ガラス板の周囲に取り付けられた金属の枠体とにより構成される。トッププレート3の上面には、左加熱口4Lと、右加熱口4Rと、中央加熱口4Cの3つの加熱口4が設けられている。
左加熱口4Lと右加熱口4Rと中央加熱口4Cは、鍋またはフライパンなどの金属製調理容器(第1の加熱手段HM1に関する「被加熱物」ともいう)が載置される領域を示すものである。左加熱口4Lと右加熱口4Rと中央加熱口4Cには、それぞれに前記被加熱物を載置するための目安となる案内マーク(図示せず)が、前記トッププレート3の上面に印刷で描かれている。
前記トッププレート3の奥側(後方側)には、排気口カバー5が設けられている。排気口カバー5は、小さな貫通孔を無数に形成したパンチングメタル又は格子状の金属部材で構成されていて、全体に亘って通気性があり、通気抵抗が少ない。加熱調理器1の内部から放出される排気は、排気口カバー5を通過して加熱調理器1の外へ出る。
加熱調理器1の本体2の前面には、本体2の内部に配置される加熱室6(図5参照)の前面を開閉するドア(加熱扉)7が設けられている。ドア7には、これを開閉するための取っ手8が設けられている。
図5は、実施の形態1に係る加熱調理器1を側方から見た縦断面模式図である。図5に示すように、左加熱口4Lの下方には、左誘導加熱手段としての誘導加熱コイル9L(以下、「左IHコイル」という)が設けられている。
同様に、右加熱口4Rの下方にも右誘導加熱手段としての誘導加熱コイル9R(以下、「右IHコイル」という)が、中央加熱口4Cの下方には中央誘導加熱手段としての誘導加熱コイル9C(以下、「中央IHコイル」という)が設けられている。
これら、IHコイル9C、9L、9Rは、例えば銅線またはアルミ線などの細い導線を巻回してなる円形の加熱コイルであり、高周波電流が供給されることで高周波磁界を発生する。これにより、左加熱口4L、右加熱口4R、中央加熱口4C上に配置された調理容器(被加熱物)が誘導加熱される。
前記IHコイル9C、9L、9Rとその駆動回路(インバーター回路等の高周波電源供給回路をいう。図示していない)を含めた加熱手段は、誘導加熱源9又は第1の加熱手段HM1と呼ぶ場合がある。以下の説明では、特に矛盾が起こらない限り、「第1の加熱手段」HM1を使用する。
IHコイル9C、9L、9Rの近傍にはトッププレート3や調理容器(被加熱物)の温度と検知するために、複数個の温度センサーからなる温度センサー群30(図示せず)が搭載されている。1つの温度センサー30A(図示せず)は、図11に示した温度センサー群30の中の、1つのセンサーを構成している。
本体2の内部であって、前記IHコイル9C、9L、9Rの下方には、前記加熱室6が設けられている。加熱室6は、周囲がステンレス等の金属壁で構成されており、この加熱室6内に収容される被調理物(食品、食材)を加熱するための空間である。
前記被調理物は、耐熱性プラスチック容器や磁器製、耐熱ガラス製の皿に載せられ、又は容器の中に入れられて加熱室6に置かれる場合があり、その場合、それら皿や容器は「被加熱容器」と呼ぶ場合がある。但し、それら容器は前記IHコイル9C、9L、9Rでは誘導加熱されないので、仮にトッププレート3の加熱口4に置いても、前記IHコイル9C、9L、9Rの「被加熱物」とは呼ばない。
前記加熱室6の前面には、被調理物を出し入れするための開口が形成されている。加熱室6の前面にある前記開口は、ドア7により開閉自在に覆われている。ドア7は、本体2によってヒンジおよびアーム(図示せず)を介して回動自在に支持されている。これにより、ドア7は、その下端部を支点(回動中心)として前方に水平位置まで開く構成となっている。なお、ドア7は、スライドレール(図示せず)によって、被加熱容器を下方から支持する支持部材(棚等の構造物をいう。図示せず)と一体的に前方へ引き出されてもよい。
ドア7には、このドア7の開閉を検知するための開閉検知部10が設けられる。開閉検知部10は、例えばマイクロスイッチまたは赤外線センサーである。加熱室6の後方には、加熱室6内に収容される被調理物を加熱するマイクロ波発振器11が設けられている。このマイクロ波発振器11は、例えば、マグネトロンから構成されており、加熱室6内にマイクロ波を照射することで、加熱室の中に置かれた被調理物を加熱する、いわゆるレンジ加熱を行う。
前記マイクロ波発振器11とその駆動回路(インバーター回路等の高周波電源供給回路をいう。図示せず)を含めた加熱手段は、第2の加熱手段HM2と呼ぶ場合がある。
また、加熱室6には、被調理物を上下から、いわゆるヒーター加熱をする上側輻射熱加熱手段12a、及び、下側輻射熱加熱手段12bが設けられている。なお、上側輻射熱加熱手段12aは加熱室6の外側又は内側の天井壁面に、下側輻射熱加熱手段12bは加熱室6の内側又は外側壁面に配置されており、共に、シーズヒータである。
他の種類の輻射熱加熱手段(例えば、マイカヒータやカーボンヒータ等)を加熱室6の外側に設置しても良い。図5では、上側輻射熱加熱手段12aと下側輻射熱加熱手段12bが、何れも加熱室6の外側壁面に密着するように設置した例を示している。
前記上側輻射熱加熱手段12aと下側輻射熱加熱手段12b、及びそれらの駆動回路(図示せず)を含めた加熱手段は、第3の加熱手段HM3と呼ぶ場合がある。なお、上側輻射熱加熱手段12aと下側輻射熱加熱手段12bを総称して「輻射熱加熱手段」と呼ぶ場合があり、その場合の符号は「12」を使用する。
また、加熱室6には、加熱室6内の被調理物の温度を非接触で検知するため、非接触式温度センサ-である赤外線センサー13が設けられる。この赤外線センサー13によって検知される温度範囲は、例えば-20℃~100℃に設定される。これにより、被調理物の加熱度合を、例えば1℃刻みで精度良く、リアルタイムで検出することができる。この赤外線センサー13も、図11に示した温度センサー群30の中の1つのセンサーを構成している。
また、加熱室6には、加熱室6内部の雰囲気温度または加熱室6の壁面温度を検知する室内温度センサーである接触式温度センサー(例えば、サーミスタセンサー)14も設けられている。
前記サーミスタセンサー14は、温度の変化を電気抵抗の変化で捉えて温度を検知するという特性から、検知できる温度の上限値は、250℃程度である。このサーミスタセンサー14も、図10に示した温度センサー群30の中の1つのセンサーを構成している。なお、このサーミスタセンサー14は、図5に示したように加熱室6の底面近傍と天井面近傍の、2個所に設置しても良い。
図6は、実施の形態1に係る加熱調理器1の上面図である。図6に示すように、加熱調理器1のトッププレート3の上面の手前側には、左操作部15L、中央操作部15Mおよび右操作部15Rが設けられている。これら3個所の操作部を総称して「入力操作部」と呼ぶ場合があり、その場合の符号は15を用いる。
左操作部15L、中央操作部15Mおよび右操作部15Rの奥側(後方側)には、左表示部16L、中央表示部16Mおよび右表示部16Rと、左火力表示部17Lおよび右火力表示部17Rと、中央加熱状況表示部17Mが設けられている。
左表示部16L、中央表示部16Mおよび右表示部16Rの3つを総称して「表示部」と呼ぶ場合があり、その場合は、符号は16を用いる。なお、中央表示部16Mは、横に長い液晶表示画面を有している。左表示部16Lと右表示部16Rは、発光素子(LED等)によって火力レベルを表示するものであり、表示画面は備えていない。
左火力表示部17L、右火力表示部17Rおよび中央加熱状況表示部17Mの3つを総称して「火力表示部」と呼ぶ場合があり、その場合は、符号は17を用いる。
また、右操作部15Rに隣接して、主電源スイッチ20(図11参照)の操作用ボタン(キー)20Aが設けられている。主電源スイッチ20は、加熱調理器1の主電源をONまたはOFFする。そのON-OFF際に押下げされるボタン(キー)が前記操作用ボタンである。
加熱調理器1の主電源がOFFの状態で操作用ボタン20Aが、例えば数秒間押されることにより、主電源がONとなる。また、加熱調理器1の主電源がONの状態で、操作用ボタン20Aを、例えば数秒間押すことにより、主電源がOFFとなる。
図7は、実施の形態1に係る左表示部17L、左火力表示部16Lおよび左操作部15Lを拡大した図である。左表示部17Lは、左加熱口4Lにおける加熱調理に関する情報を表示するものであり、例えば液晶ディスプレイで構成される。
左表示部17Lは、左加熱口4L上に載置された被加熱物に対するタイマー調理の設定時間、左加熱口4Lでの加熱動作を開始してからの経過時間、またはタイマー設定時間が終了するまでの残時間などを表示する。または、左表示部17Lは、左加熱口4Lにおける予熱調理を選択した場合には、自動的に設定された温度(デフォルト温度)、または現在の温度などを表示する。自動的に設定された温度(デフォルト温度)とは、左加熱口4Lにおいて被加熱物(例えば、金属製鍋)を加熱したときの、その被加熱物の底面の目標の温度をいう。デフォルト温度は、ユーザーによって一定の範囲内で任意に変更できる。
左火力表示部16Lは、横一直線上に配置した複数の発光素子(LED)から構成され、左加熱口4Lの火力を複数段階に表示するものである。左火力表示部16Lは、複数のLEDの点灯状態(点灯、消灯、点滅等)を切り替える、あるいは点灯色を切り替えることにより、火力を表現する。これにより、ユーザーに直感的で分かりやすい火力の報知を行うことができる。
左操作部15Lは、左加熱口4Lにおける加熱調理に関する操作を入力するものである。
図7に示すように、左操作部15Lは、5つの入力キー151L、152L、153L、154Lおよび155Lを備える。これら入力キー151L、152L、153L、154Lおよび155Lは、例えばユーザーが指等で軽く触れた時の静電容量の変化を利用して入力できる静電容量方式のタッチセンサ(タッチ式スイッチ)である。
前記入力キー151L、152L、153L、154Lおよび155Lに対応して、発光部21Lが設けられる。発光部21Lは、複数の発光素子(LED)で構成され、前記入力キー151L、152L、153L、154Lおよび155Lの操作に応じて発光する。なお、隣接している2つの入力キー154Lと155Lは、火力の増減という同じ種類の機能を発揮するため、1つの発光部21Lを共用している。
前記入力キー151Lは、左加熱口4Lにおけるタイマー調理を選択する際に押下げされるキーである。タイマー調理は、ユーザーが調理時間を設定し、設定された時間の間だけ誘導加熱動作を行う調理方法である。
入力キー152Lは、左加熱口4Lで実施する制御メニューを選択する際に押下げされるキーである。入力キー152Lを押すごとに、複数の制御メニューの中から1つを選択することができる。ここでいう「制御メニュー」とは、例えば、湯沸し、煮込み、揚げ物(自動調理)等である。制御メニューごとに、左加熱口4Lの駆動時間、火力または駆動パターン等が異なる。
前記左加熱口4Lと右加熱口4Rを、左操作部15L又は右操作部15Rを操作し、中央操作部15Mを操作しない状態で使用する制御メニューは、全て誘導加熱で行う「単独調理モード」KM1の制御メニューである。「単独調理モード」KM1については後で説明する。
入力キー153Lは、左加熱口4Lにおける加熱調理を開始または停止するために押下げされるキーである。すなわち、入力キー153Lが押されることにより、左加熱口4Lの下方に配置されている左IHコイル9Lが駆動される。この左IHコイル9Lが駆動されている状態で、再度入力キー153Lが押されると、当該左IHコイル9の駆動が停止され、誘導加熱動作が即時停止される。
前記入力キー154Lおよび155Lは、左加熱口4Lにおける加熱調理時の火力を指定する際に押下げされるキーである。左側にある入力キー154Lを押すことで、1段階ずつ火力が下げられる。反対に、右側にある入力キー155Lを押すことで、1段階ずつ火力が上げられる。なお、左加熱口4Lにおける誘導加熱調理時の火力は、定格最小火力(火力レベル1:150W)~定格最大火力(火力レベル9:3200W)まで、9段階になっている。
図8は、実施の形態1に係る右表示部17R、右火力表示部16Rおよび右操作部15Rを拡大した図である。右表示部17Rは、右加熱口4Rにおける加熱調理に関する情報を表示するものであり、例えば液晶ディスプレイで構成される。右表示部17Rに表示される右加熱口4Rにおける加熱調理に関する情報は、左加熱口4Lにおける加熱調理に関する情報と同じである。
右火力表示部16Rは、複数の発光素子(LED)から構成され、右加熱口4Rの火力を複数段階に表示するものである。右火力表示部16Rは、左火力表示部16Lと同様に複数の発光素子(LED)の点灯状態(点灯、消灯、点滅等)を切り替える、あるいは点灯色を切り替えることにより、火力を表現する。
右操作部15Rは、右加熱口4Rにおける加熱調理に関する操作を入力するものである。図8に示すように、右操作部15Rは、5つの入力キー151R、152R、153R、154Rおよび155Rを備える。
前記入力キー151R、152R、153R、154Rおよび155Rは、例えばユーザーが指等で軽く触れた時の静電容量の変化を利用して入力できる静電容量方式のタッチセンサである。
前記入力キー151R、152R、153R、154Rおよび155Rに対応して、発光部21Rがそれぞれ設けられる。発光部21Rは発光素子(LED)であり、入力キー151R、152R、153R、154Rおよび155Rの操作に応じて、その入力キーにそれぞれ対応した発光部21Rが、発光する。但し、隣接している2つの入力キー154Rと155Rは、火力の増減という同じ種類の機能を発揮するため、1つの発光部21Rを共用している。
入力キー151Rは、右加熱口4Rにおけるタイマー調理を選択する際に押下げされるキーである。入力キー152Rは、右加熱口4Rで実施する制御メニューを選択する際に押下げされるキーである。
入力キー153Rは、右加熱口4Rにおける加熱調理を開始または停止するために押下げされるキーである。入力キー154Rおよび154Rは、右加熱口4Rにおける加熱調理時の火力を指定する際に押下げされるキーである。左側の入力キー154Rを押すことで、1段階ずつ火力が下げられる。反対に、右側の入力キー155Rを押すことで、1段階ずつ火力が上げられる。なお、右加熱口4Rにおける誘導加熱調理時の火力は、定格最小火力(火力レベル1)150W~定格最大火力(火力レベル9)3200Wまで、9段階になっている。
図9は、実施の形態1に係る中央表示部16M、中央操作部15M、中央加熱状況表示部17Mを拡大した図である。
中央表示部16Mは、加熱調理器1全体の情報および警報を表示するものであり、液晶ディスプレイにより構成される。中央表示部16Mの表示画面には、誘導加熱手段(第1の加熱手段)HM1、マイクロ波加熱手段(第2の加熱手段)HM2、輻射熱加熱手段(第3の加熱手段)HM3の選択結果、各加熱手段の動作状態、各加熱手段による加熱調理に対する注意情報、または警告情報を表示する。
前記中央表示部16Mは、ハードウェア上は1枚の液晶ディスプレイであるが、図9に示すように左側の第1表示エリア22、左右中央の第2表示エリア23および右側の第3表示エリア24の3つの表示エリアを有し、表示エリアごとに異なる表示を行うこともできる。また、3つの表示エリア22~24は、表示の場面に応じて適宜連携して1つの(広い面積の)表示エリアになり、1つの目的の表示を行う場合もある。なお、以下では、第1表示エリア22は、第1エリア22、第2表示エリア23は、第2エリア23、および第3表示エリア24は、第3エリア24と呼ぶ。
中央加熱状況表示部17Mは、前後方向に2段に分かれており、下段(前方側)には、レンジの文字表示部の後方にあるレンジ用発光素子(LED)310、グリルの文字表示部の後方にあるグリル用発光素子(LED)311、オーブンの文字表示部の後方にあるオーブン用発光素子(LED)312、中央IHの文字表示部の後方にある中央IH用発光素子(LED)313と、上段(後方側)には、「高温注意」の警告用文字と、加熱室6と、トッププレート3上の3つの加熱口4L、4C、4Rを模式的に表す図形の前方下方に、それぞれ配置された高温注意用発光素子(LED)群314とで構成されている。
高温注意用発光素子(LED)群314は、左右に並んだ加熱室高温注意用発光素子(LED)314aと、IH高温注意用発光素子(LED)314bとで構成されている。
加熱室高温注意用発光素子(LED)314aは、加熱室6内の温度が高温、例えば50℃以上の場合に点灯する。
IH高温注意用発光素子(LED)314bは、左IHコイル9L、右IHコイル9R、中央IHコイル9Cのいずれかが駆動中やトッププレート3の温度が高温、例えば50℃以上の場合に点灯する。
中央操作部15Mは、主に加熱室6における加熱調理と中央加熱口4Cによる加熱調理に関する操作を入力するものである。
図9に示すように、中央操作部15Mは、9個の入力キー151M、152M、153M、154M、155M、156M、157M、158M、159Mと、機能設定キー151KP(図示せず)を備える。
前記した9個の入力キー151M~159Mは、静電容量方式のタッチセンサである。また、これら入力キー151M~159Mの近傍には、それぞれ発光部21Mが設けられている。
中央操作部15Mの最も左側には、前記機能設定キー151KP(図示せず)を配置してある。この機能設定キー151KPは、加熱調理器1全体の各種動作や表示等を、ユーザーの希望通りに設定できるようにするためのものである。
機能設定キー151KP(図示せず)を押すと、後述する制御装置40は「機能モード」に切り替わり、中央表示部16Mの表示画面に以下のような「機能設定メニュー」を表示する。
(1)チャイルドロック設定(各種入力キーの操作無効化設定)。
(2)換気扇連動モード設定。
(3)お掃除ガイド設定(加熱室6と排気口カバー5の清掃時期自動報知機能設定)。
(4)ピークカット設定(最大消費電力を、5700W、5000W、4800W及び4000Wの4段階から1つ選択)。
(5)音声ガイドの音声設定。
(6)音声ガイドの音量設定。
(7)加熱室6からの被調理物、調理器具等の出し忘れを防止する設定(音声報知部50と中央表示部16Mでの警報の要否)。
(8)HEMS登録設定(家庭用電力制御装置による電力使用制限機能に関する設定)。
(9)タイマー調理の時間単位(1分単位設定を、5分や30分単位へ変更)設定。
(10)初心者モードと通常(習熟者)モードの切り替え。
(11)外部機器(冷蔵庫:図示せず)から取得する在庫情報の種類(範囲)の設定。
(12)連携調理モードKM3の各調理メニュー(例えば、「ハンバーグ」)の表示優先度(デフォルト表示にすべき具体的な調理メニュー、識別情報167)の設定。
(13)複合調理モードKM2の各制御メニュー(例えば、「レンジグリル」、「葉菜下ゆで」)の表示優先度(デフォルト表示にすべき具体的な制御メニュー)の設定。
(14)主電源スイッチ20の「ON」の後、加熱室6のドア7が開けられた場合、自動的に中央表示部16Mに表示する調理モードの設定(連携調理モードKM3と複合調理モードKM2の2者の間の、表示優先度など)。
(15)後述する付加情報165、166(図15参照)を、自動的に表示させないようにする設定及び音声報知部50によって、付加情報165、166を音声で報知しないようにする設定。
前記「初心者モード」とは、加熱調理器1の使用に不慣れな人(ユーザー)のための、オプション機能であり、この初心者モードに設定すると、音声報知部50における音声ガイドの内容が、より細かく、丁寧になる。また、入力操作部15での入力操作について、音声ガイドが増えたり、中央表示部16Mの表示画面における表示情報が増える。
前記初心者モードに設定した場合は、特に、複合調理モードKM2と、連携調理モードKM3における調理の場合、調理工程1と調理工程2において、中央表示部16Mの表示画面で表示する参考情報(例えば、後述する付加情報165、166を含む)の量が増え、又は音声報知部50における音声ガイドの内容が増える。このため、ユーザーの入力操作を支援できる機能が強化される。
なお、前記「初心者モード」から「通常(習熟者)モード」へ切り替えたことと連動して、前記音声報知部50の音声ガイドの内容を、変更しない設定が自動的に行われるようにしても良い。
後述する主電源スイッチ20の「ON」の後、加熱室6のドア7が開けられた場合、自動的に中央表示部16Mに表示する調理モードの設定とは、連携調理モードKM3と複合調理モードKM2の何れか一方を設定することをいう。連携調理モードKM3と複合調理モードKM2の両方が、1つの中央表示部16Mを使用しているため、どちらか一方の表示を優先させることをユーザーが設定できる。これについては、後で詳しく説明する。なお、実施の形態1では、ここでいう「複合調理モード」KM2には、中央IHコイル9Mによる単独調理モードKM1など、幾つかの単独調理モードの調理メニューも例外的に含んでいる。
主電源スイッチ20の「ON」の後、加熱室6のドア7が開けられた場合、このドア7の開放を制御装置40が検知する。
ユーザーが加熱室6を使用する調理を行うものと推定し、先に連携調理モードKM3のための第1特定画面16M1、又は複合調理モードKM2のための第2特定画面16M2の、何れか一方を中央表示部16Mに自動的に表示させる機能がある。
なお、中央表示部16Mでは、主電源スイッチ20が「ON」になった直後、後述する待機時初期画面16MHKが表示される。この後、ドア7が開放された直後には、自動的に第2特定画面16M2が表示される。
中央表示部16Mの表示画面に「機能設定メニュー」が表示された後、前記機能設定キー151KP以外の特定の1つの入力キー(例えば、154M)を「長く押す」(以下、「長押し」という)と、前記した「機能設定メニュー」の中の1つの設定メニューを選択し、続けて、希望する設定内容に変更することができる。
あるいは、前記機能設定キー151KP以外の特定の2つの入力キーを同時に「長押し」した場合、前記した「機能設定メニュー」の中の1つの設定メニューを呼び出して、希望する設定内容に変更することができる。
前記「長押し」とは、例えば連続して5秒以上押された状態をいう。
前記「長押し」の状態であるかどうかは、中央操作部15Mにおけるタッチ入力のタイミングを、前記制御装置40が基準値と比較して判定する。つまり、中央操作部15Mにおいて、前記入力キー(例えば、154Mと155M)が同時に押されたタイミングは、入力操作部15Mから制御装置40に送信された「ON」(タッチ時)-「OFF」(非タッチ時)信号で判別できるが、制御装置40では、その「ON」信号時点から「OFF」信号に変化した時点までの時間を計測して、「長押し」であるかどうかを判別している。
前記冷蔵庫(図示せず)から取得する在庫情報の種類(範囲)とは、例えば、冷凍食品だけに限定し、又はマイクロ波加熱源(第2の加熱手段HM2)によって加熱できる食材だけに限定することである。
中央表示部16Mにおいて、第1の加熱手段HM1、第2の加熱手段HM2及び第3の加熱手段HM3の制御モードや制御条件(温度や火力、時間など)を選択している段階では、機能モードの切り替えをしないように、機能設定キー151KPの入力機能は無効にしてある。
加熱調理器1のピークカット値の設定について述べる。メーカからの出荷時点のデフォルト値が、仮に5400Wであったとしても、ユーザーの自宅に設置した際に、5000W、4800W又は4000Wの何れにも設定できる。
このように、加熱調理器1の機能を、ユーザーの希望や使用環境(設置家庭の電力事情)等に合わせて、前記した機能設定キー151KPで変更することができる。なお、このようなピークカット値の設定を行うと、この設定結果は、制御装置40に記憶されるので、後述するように連携調理モードKM3をユーザーが選択した際に、その連携調理モードKM3の使用を許可するかどうかの判定に利用される。従って、後述する調理条件データを、通信端末器200から受信している期間中では、機能設定キー151KP(図示せず)によって、ピークカット値の変更を行うことはできない。
発光部21MはLEDで構成され、入力キー151M~159Mの操作に応じて発光する。
隣接している2つの入力キー155Mと154Mは、第1エリア22の表示内容を変更することでは共通であるため、1つの発光部21Mを共用している。
隣接している2つの入力キー157Mと156Mは、第2エリア23の表示内容を変更することでは共通であるため、1つの発光部21Mを共用している。
隣接している2つの入力キー159Mと158Mは、第3エリア24の表示内容を変更することでは共通であるため、1つの発光部21Mを共用している。
入力キー151Mは、加熱調理を開始するために押下げ(タッチ操作)されるスタートキーであり、入力キー152Mは、加熱調理を停止または終了するために押下げ(タッチ操作)される取消キーである。
前記入力キー153Mは、前記した「制御メニュー」を実行する「単独調理モード」KM1又は「複合調理モード」KM2或いは「連携調理モード」KM3を選択するために、操作されるキーである。
前記「単独調理モードM3」、「複合調理モードM2」及び「連携調理モードM1」の何れか1つを選択した場合、その選択結果が、前記中央表示部16Mに表示される。なお、「単独調理モードM3」、「複合調理モードM2」及び「連携調理モードM1」については、後で詳しく説明する。
図9に示すように、前記入力キー154Mおよび155Mは、中央表示部16Mの第1エリア22に隣接して、その前方近傍に配置されており、中央表示部16Mの第1エリア22に表示された画面の表示内容を切り替えるためのキーである。
次に図10について説明する。
図10は、中央表示部16Mを平面的に見た図である。
入力キー154Mが押下げされる、すなわち、ユーザーに操作されることで、第1エリア22に表示される内容、例えば「複合調理モード」KM2に属する1つの制御メニューの「レンジ手動」の表示情報25Aが後方に移動する。これと同時に、前方側に表示されている「葉菜下ゆで」の表示情報25Bが中央に表示される。
また、入力キー155Mが押下げされる、すなわち、ユーザーに操作されることで、第1エリア22に表示される「レンジ手動」の表示情報25Aが前方に移動して、後方側に表示されている「あたため」の表示情報25Cが中央に表示される。
このように、ユーザーは、入力キー154Mおよび155Mを操作することで、「制御メニュー」の中の特定の制御メニュー(例えば「レンジ手動」)を選択することができる。
なお、前記「レンジ手動」の制御メニューは、本来は第2の加熱手段HM2だけを使用する「単独調理モードM3」に属するものであるが、この他に「複合調理モードM2」及び「連携調理モードM1」にそれぞれ属する(複合調理の)制御メニューと、連携調理メニュー(例えば「ハンバーグ」等)に属する制御メニューや連携調理メニューも、前記第1エリア22に表示される。
そして、入力キー151Mが押下げされることで、すなわち、ユーザーに操作されることで、図9の場合では、中央に表示されている制御メニューの「レンジ手動」が選択され、これに対応した加熱が開始、すなわち加熱手段(この場合、マイクロ波発振源11)が駆動される。よって、入力キー154Mおよび155Mは、ユーザーにより操作される制御メニューの選択キーに相当する。同様に、(複合調理の)制御メニューの選択キーに相当する。更に、連携調理メニューの選択キーにも相当する。
図9において、入力キー156Mおよび157Mは、中央表示部16Mの第2エリア23に隣接して、その前方近傍位置配置され、中央表示部16Mの第2エリア23に表示された画面の表示内容を切り替えるためのキーである。
図10の例で説明すると、入力キー156Mが押下げされることにより、第2エリア23に表示されるワット数(マイクロ波出力値)(図10では「500W」)が一段階増加される(例えば「600W」に)。反対に、入力キー157Mが押下げされることにより、第2エリア23に表示される前記ワット数が一段階(例えば「200W」まで)減少される。
ユーザーは、入力キー156Mおよび157Mを操作することで、加熱室5で実施するレンジ調理(マイクロ波発振源11を使用した「単独調理モードM3」の1種)において、ワット数(マイクロ波出力値)を選択することができる。
入力キー158Mおよび159Mは、中央表示部16Mの第3エリア24に隣接して、その前方の近傍に配置され、当該第3エリア24に表示された表示内容を切り替えるためのキーである。
図10の例で説明すると、入力キー158Mが押下げされることにより、第3エリア24に表示される加熱動作時間が一段階増加される。反対に、入力キー159Mが押下げされることにより、第3エリア24に表示される加熱動作時間が一段階減少される。
ユーザーは、入力キー158Mおよび159Mを操作することで、加熱室6で実施するレンジ調理の時間を選択することができる。
次に図11について説明する。
図11は、実施の形態1に係る加熱調理器1の主要な機能を示した制御ブロック図である。
図11に示すように、加熱調理器1は、加熱調理器1の全体を制御する制御装置40を備える。
前記制御装置40は、加熱調理器1を構成する各部の動作を制御する制御回路などの電子部品が実装された電子回路基板である。制御装置40は、左操作部15Lおよび右操作部15Rの操作、ならびにトッププレート3上の被加熱物の温度に基づき、左IHコイル9L、右IHコイル9Rの駆動を制御する。
前記制御装置40は、中央操作部15Mの操作、トッププレート3上の被加熱物の温度、および赤外線センサー13、サーミスタセンサー14の検出結果に基づき、中央IHコイル3C、マイクロ波加熱手段11、上側輻射熱加熱手段12a、下側輻射熱加熱手段12bの駆動を、それぞれ制御する。
また、制御装置40は、左操作部15Lおよび右操作部15Rの操作に基づき、左表示部16L、右表示部16R、左火力表示部17Lおよび右火力表示部17Rの表示を制御する。
さらに、制御装置40は、開閉検知部10からの開放信号、ならびに左操作部15L、右操作部15Rおよび中央操作部15Mの操作に基づき、中央表示部16M、中央加熱状況表示部17Mの表示を制御する。
制御装置40は、加熱調理器1の制御に用いられる各種プログラムおよびパラメータ等のデータ(以下、これらを総称して「制御データ」と呼ぶ)と、各表示部16L、16R、16M、17L、17Rに表示される表示画面のデータ(以下、これらを総称して「表示条件データ」と呼ぶ)とを、記憶する記憶装置41を有する。また、制御装置40は、音声報知部50を必要に応じて起動し、ユーザーに対して加熱調理器1の動作状況を音声で伝える。
制御装置40は、加熱制御部43の加熱調理制御に用いられる各種プログラムおよびパラメータ等のデータ(以下、「調理条件データ」という)を、前記記憶装置41の調理条件データ記憶部42に記憶させている。
前記「調理条件データ」と「表示条件データ」とは、通信端末器200等の外部機器から加熱調理器1が一括して、又は別個に取得する場合がある。
42は、前記「調理条件データ」と「表示条件データ」とを記憶する記憶部である。なお、記憶部42は、記憶装置41の中の1つの区画(エリア)を構成するものでも良く、又は、ハードウエア上は前記記憶装置41と別体に構成しても良い。
43は、加熱調理器1の全体の加熱動作を統合制御する加熱制御部であり、マイクロコンピュータを主体に構成されている。
53は、データ取得部であり、前記通信部51を介して、スマートフォン200やクラウドサーバ300から、前記「調理条件データ」を取得する。また、前記通信部51を介して、スマートフォン200やクラウドサーバ300から、前記「表示条件データ」を取得する場合もある。
51は、外部と無線で通信を行う通信部であり、図1又は図3に示したようにスマートフォン200と無線通信400を行う機能を有している。または、図2、図3に示したように、クラウドサーバ300とネットワーク203、204、205を形成する機能を有している。
54は、許可条件判定部であり、連携調理モードKM3による調理を許可するかどうかの判定処理を行う。
57は、電源回路であり、前記制御装置40に対して一定電圧の電力を供給する。20は、この電源回路57に挿入された主電源スイッチである。
[3.中央操作部の制御メニューの構成]
次に、中央操作部15Mによって中央表示部16Mに表示され、選択できる制御メニューについて、図12を参照しながら説明する。
図12は、中央操作部15Mによって選択できる制御メニューの全体を示している。
中央操作部15Mによって選択できる制御メニューは、マイクロ波加熱手段(第2の加熱手段HM2)と上側輻射熱加熱手段12a、下側輻射熱加熱手段12bの一方又は双方を使用するRG(レンジグリル)メニュー群と、中央加熱口4Cに対応した中央IHコイル9Cを使用するIHメニュー群とに区分けされる。
図12に示した制御メニューを、4つの視点(分類1~4)で分類したものが、図13である。図13から明らかなように、前記制御メニューは、単独調理モードKM1と複合調理モードKM2に大別される。なお、図12と図13では、連携調理モードKM3は記載していないが、中央操作部15Mでは、連携調理モードによる連携調理メニューが実行できる。
主電源スイッチ20を「ON」にして、中央操作部15Mの入力キー153Mを操作しないで、入力キー154M又は155Rが押下げされると、複合調理モードKM2が選択されたことになる。
そのため、中央表示部16Mの表示画面は、第2特定画面16M2に切り替わる。
第2特定画面16M2の第1エリア22には、図12の「左表示エリア」に記載された「あたため」という制御メニューが必ず最初に表示される。この「あたため」という制御メニューがデフォルト設定してあるからである。
図12の「左表示エリア」は、図9で説明した第1エリア22に相当する表示エリアである。つまり、図12の「左表示エリア」に記載された各種制御メニューは、第1エリア22の中に順次表示される。
図12の「左表示エリア」に記載されているように、「あたため」以外には、「レンジ手動」、「葉菜下ゆで」、「根菜下ゆで」、「肉解凍」、「レンジグリル(RG)調理」、「レンジグリル(RG)再加熱」、「レンジグリル(RG)手動」、「グリル」、「オーブン」、「IH保温」、「IH炊飯」、「IH加熱」の13個の制御メニューがある。
前記制御メニューの「あたため」、「レンジ手動」、「葉菜下ゆで」、「根菜下ゆで」、「肉解凍」、「レンジグリル(RG)調理」、「レンジグリル(RG)再加熱」、「レンジグリル(RG)手動」、「グリル」、「オーブン」は、RGメニュー群に含まれる。
また、「IH保温」、「IH炊飯」、「IH加熱」は、IHメニュー群、に含まれる。
図12の「中央表示エリア」に記載された内容は、中央表示部16Mの第2エリア23に表示される内容であり、温度や時間、火力、「強め」、「弱め」など、調理中の加熱状況の調整に関するものである。言い換えると、「中央表示エリア」には各種の制御条件が記載してある。この「中央表示エリア」のデフォルト設定の内容は、その「中央表示エリア」の右の列の「デフォルト」の欄に列挙している。
図12の「右表示エリア」に記載された内容は、中央表示部16Mの第3エリア24に表示される内容を示している。「右表示エリア」のデフォルト設定の内容は、その「右表示エリア」の右の列の「デフォルト」欄に列挙している。空白の部分は、変更が可能な制御条件を意味しておらず、情報が表示されないこと、あるいは(ユーザーには)選択や変更ができない適宜の説明文などが、当該第3エリア24に表示されることを意味している。
次に、図12の「左表示エリア」に表示されている、合計13種類の制御メニューについて説明する。
(1)あたため:マイクロ波加熱手段(第2の加熱手段HM2)を使用して加熱室6内の被調理物を加熱することをいう。被調理物の再加熱の場合も、この「あたため」が適する。デフォルト設定で「80℃」となっているので、食品が加熱されて80℃になった時点で、マイクロ波加熱は自動的に停止する。なお、「80℃」は、目標温度であり、この温度は加熱開始前にユーザーが調節できる。図12の中央表示エリアに示しているように、例えば0℃~90℃の範囲は5度刻みで設定できる。
(2)レンジ手動:マイクロ波加熱手段(第2の加熱手段HM2)を使用して加熱室6内の被調理物を加熱することをいう。加熱時間はユーザーが、10秒間~60分間の間の特定の時間に設定して行うものである。
(3)葉菜下ゆで:マイクロ波加熱手段(第2の加熱手段HM2)を使用して加熱室6内の被調理物、特に、葉を食用とする野菜、例えば、ほうれん草、白菜などの葉菜類を茹でることに適するものである。赤外線センサー13が、当該被調理物の温度上昇をリアルタイムで計測し、自動的に停止する。
(4)根菜下ゆで:マイクロ波加熱手段(第2の加熱手段HM2)を使用して加熱室6内の被調理物、特に、根や地下茎、じゃが芋などの根菜類を茹でることに適するものである。
(5)肉解凍:加熱室6内の冷凍した各種の肉類を解凍する場合に適するものである。
(6)レンジグリル(RG)調理:マイクロ波加熱手段(第2の加熱手段HM2)を使用したマイクロ波加熱と、上側輻射熱加熱手段12a、下側輻射熱加熱手段12bを使用したオーブン加熱とを組み合わせて、加熱室6内の被調理物を加熱調理するものである。
(7)レンジグリル(RG)再調理:加熱室6内において調理済の被調理物を再度加熱する場合に適するものである。
(8)レンジグリル(RG)手動:マイクロ波加熱とオーブン加熱をユーザーが適宜選択して加熱室6内の被調理物を加熱調理するものである。
(9)グリル:上側輻射熱加熱手段12a、下側輻射熱加熱手段12bの一方又は両方を使用して、加熱室5内の食品を加熱するものである。つまり、第3の加熱手段HM3を使用した制御メニューである。
前記「グリル」では、加熱室6の温度管理は行わず、また被調理物の温度上昇を検知して加熱動作を停止するという制御も行わない。10秒間~30分間の範囲内で、ユーザーが指定した時間だけ加熱動作が行われる。
(10)オーブン:上側輻射熱加熱手段12a、下側輻射熱加熱手段12bの一方又は両方が使用して、加熱室6内の被調理物を加熱するものである。加熱室6の温度は、サーミスタセンサー14によってリアルタイムで計測され、設定した目標温度になるように、上側輻射熱加熱手段12aと下側輻射熱加熱手段12bの通電制御が行われる。
(11)IH保温:中央加熱口4Cの上方にある鍋などの被加熱物を、ユーザーが設定した温度に保つ様に加熱を行うものである。誘導加熱の火力は200Wから750Wまでの低火力から中火力までが使用され、中央IHコイル9Cの近傍に設置された温度センサー(図示せず)によって、前記被加熱物の温度をリアルタイムで検知し、検知した温度から、前記制御装置40の加熱制御部43が火力の制御を行う。なお、デフォルト温度は図12に示しているように80℃である。例えば、スープ等の保温に適する。
(12)IH炊飯:ユーザーが設定した合数(炊飯量)に合わせて加熱を行うものである。誘導加熱の火力は200Wから1500Wまでの低火力から高火力までが使用される。中央IHコイル9Cの近傍に設置された温度センサー(図示せず)は、被加熱物の異常加熱(過熱状態、オーバーヒートともいう。以下同じ)を検知するために用いられ、異常な温度を検知すると制御装置40によって火力の低下や加熱動作停止が行われる。
(13)IH加熱:ユーザーが設定した誘導加熱の火力に合わせて加熱を行うものである。設定できる火力は5段階あり、火力1:200W、火力2:500W、火力3:750W、火力4:1000W、火力5:1500Wとなっている。中央IHコイル9Cの近傍に設置された温度センサー(図示せず)は、被加熱物の異常加熱を検知するために用いられ、異常な温度を検知すると制御装置40によって、火力の低下や加熱動作停止が行われる。なお、デフォルト火力は500Wである。
次に図13について説明する。
図13は、前記RG制御メニュー(図12の「RGメニュー群」)と、誘導加熱源9による単独調理モードKM1のIH制御メニュー(図12の「IHメニュー群」)の分類表である。
この図13の第1領域の「左表示エリア」とは、第1エリアを意味する。この図13から明らかなように、図13に示した制御メニューの名称は、中央表示部16Mの第1エリア22においても文字で表示され、ユーザーに対して制御メニューの選択に利用される。
図14は、連携調理モードや複合調理モードの各種調理制御メニューの記憶構造と、入力キーの対応関係を示す説明図である。
図13の分類2に示した各制御メニューの要点を示す情報は、この図14に示すように調理条件記憶部42の第3層のデータとして記憶させてある。
従って、入力キー154M、155Mを操作して、希望する制御メニューを選択すれば、自動的に、その制御メニューに1対1で対応した(紐づけした)、図13の分類2に示した各制御メニューの要点を示す情報も、ユーザーは自動的又は任意で表示させることができる。この自動的に表示させる1例を示したものが、図15である。
次に、中央操作部15Mが操作された際の、中央表示部16Mでの表示について、図15の模式図に基づいて説明する。
まず、ユーザーが主電源スイッチ20(図11参照)の操作用ボタン20Aを押下して主電源をオンすると、左操作部15R,中央操作部15M、右操作部15Rの操作を受け付ける状態になり、中央表示部16Mには図示していないが、所定の画面(以後、「待機時初期画面」16MHという)が表示される。
この状態で、ユーザーが入力キー154M又は155Mを押下げすると、図15に示すように表示画面15STが中央表示部16Mに表示される。
表示画面15STから明らかなように、第1エリア22の前後方向の中央には、「あたため」という制御メニューの名称160が大きく表示される。
第1エリア22の中央に表示された「あたため」という制御メニュー識別情報160の後方には、「IH加熱」という文字(制御メニュー識別情報)161が、また逆に前方側には「レンジ手動」という文字(制御メニュー識別情報)162が、少し小さく表示される。
これにより、ユーザーが制御メニューを選択する場合、次の候補は「IH加熱」と「レンジ手動」であることが分かる。仮にこの段階で、入力キー154Mを1回押すと、「あたため」という文字(制御メニュー識別情報)160の位置に「レンジ手動」の制御メニュー識別情報162が(後方へ)移動したように、大きく表示される。なお、制御メニュー識別情報162の文字は実際には移動したのではなく、表示情報が切り替わっただけである。
また、入力キー155Mを1回押すと、「あたため」という文字(制御メニュー識別情報)160の位置に、「IH加熱」という文字(制御メニュー識別情報)161が(前方へ)移動したように、大きく表示される。なお、この場合も、制御メニュー識別情報162は実際には移動したのではなく、表示情報が切り替わっただけである。
図15において、表示画面15STは、第2エリア23に「80℃」という目標温度が表示される。この目標温度でマイクロ波加熱した場合には、被調理物の温度が80℃であることが、サーミスタセンサー14によって検知された際に、マイクロ波加熱は自動的に停止される。
この第2エリア23に表示された温度を変えて、自動停止する温度を変更したい場合には、入力キー156M又は157Mを操作すればよく、この入力キー156Mを1回押すと表示画面15UP1のように、温度が5℃上がって85℃になり、入力キー167Mを1回押すと、表示画面15DN1のように温度が5℃だけ下がって、75℃になる。
また、第2エリア23には、加熱源がマイクロ波加熱手段(第2の加熱手段HM2)であることを文字で表示した加熱源表示部163が表示される。
164は、前記したように、おかず等の温めにお薦めの制御メニューであることを自動的に表示させた参考情報である。この参考情報の内容は、別の付加情報165であっても良く、2種類以上の情報を、中央表示部16Mの表示画面(例えば、第3エリア24)で、数秒間ずつ交互に、又は順次表示しても良い。
更に、図13の分類2で示したように、各制御メニューの要点を示す情報(参考情報)164を、入力キー158又は159の操作に応じて、随時表示させても良い。
つまり、この実施の形態1では、各制御メニュー(例えば「あたため」)を選択するかどうかユーザーが迷わないように、当該制御メニュー(例えば「あたため」)と1対1に対応している前記参考情報164を表示させる。
更に、図15のように参考情報164が表示されている場合、その参考情報164の手前に位置している(2つの)入力キー158M又は159Mの、何れか1つにタッチ操作した場合、前記参考情報164に代えて、更に詳しい前記付加情報166を、第3エリア24に表示させるようにしても良い。
図15に示しているように、第2の加熱手段HM2と第3の加熱手段HM3のように、互いに異なる加熱原理の複数の加熱手段を、同時に駆動し又は時間差を持って自動的に切り替えて駆動し、共通の被調理物を加熱調理するモードが、前述した「複合調理モード」KM2である。
図15において、中央表示部16Mの表示画面は、前記「複合調理モード」KM2のための専用の表示画面であり、「第2特定画面」16M2と呼ぶ場合がある。
次に、図16~図21について説明する。
図16は、連携調理モードKM3における、中央表示部16Mの表示動作と中央操作部15Mとの関係を示す平面図である。加熱動作途中の状況を示している。
図16において、前記主電源スイッチ20を「ON」にして、制御装置40を起動し、中央操作部15Mの入力キー153Mを押すと、この図16に示す第1特定画面16M1が表示される。
先に入力キー155M又は156Mが押され、レンジ加熱等の単独調理モードやレンジグリル(RG)調理等の「複合調理モード」KM2の設定操作が途中まで行われていた場合でも、入力キー151Mを押す前の段階であれば、入力キー153Mを押した段階から「連携調理モード」KM3のための入力工程に変更となる。つまり、この段階から第1特定画面16M1だけが中央表示部16Mに表示される。
入力キー153Mに続いて、その次に、入力キー154M又は155Mにタッチすると、中央表示部16Mの表示画面(第1特定画面)16M1の第1エリア22には、複数の連携調理モードKM3の対象となる(連携調理メニューである)被調理物を特定するための、更に別の識別情報(図形マーク、調理物の名称を含む)167が表示される。
この図16では、中央表示部16Mに表示されている連携調理モードで実行できる「被調理物」の数は3つである。すなわち、ハンバーグ、グラタン及びローストビーフの3つであり、このように被調理物の数を「連携調理メニューの数」と呼ぶ。
この実施の形態1では、連携調理メニューの数は全部で8個ある。詳しくは図17と図18で説明する。但し、後述するスマートフォン(通信端末器)200から調理条件データを取得して、更に連携調理メニューを増やすことが可能である。
図16において、167、168,169が識別情報であり、この実施の形態1では、被調理物(例えば、ハンバーグ、グラタン、ローストビーフ)の名称を、それぞれ1対1に示す情報である。なお、連携調理メニューの全ての識別情報を示す説明をする場合、167の符号を使用する。
前記制御メニュー識別情報160(図15参照)が表示された位置は、以後「表示位置A」と呼ぶ場合がある。
これに対し、連携調理モードKM3において、前記識別情報167が表示された位置は、以後「表示位置B」と呼ぶ場合がある。
この実施の形態1では、「表示位置B」と前記「表示位置A」(図15参照)の位置は、同じ位置であるが、異なった位置に設定しても良い。但し、ユーザーの混乱を招かないように、連携調理モードKM3の中では、8つの連携調理メニューで、常に同じ位置(表示位置B)にする。また、複合調理モードKM2でも、各制御メニューで常に同じ(1つの)「表示位置A」に統一することが良い。
この図16では、操作支援情報170として「スタートボタンを押すと、左IHの加熱を開始します」と表示している。この意味は、中央操作部15Mの入力キー151Mを押せば、左IHコイル9Lで(連携調理モードKM3の)誘導加熱が開始できることである。但し、この実施の形態1では、入力キー151Mの後に、左操作部15Lで入力キー153Lを押す必要がある。
図16に示している通り、第1特定画面16M1に示された識別情報167の上(平面視で後方位置)には、別の調理物(例えば、グラタン)の名称を示す識別情報168が表示されている。
また、前記識別情報167の下には、別の調理物(例えば、ローストビーフ)の名称を示す識別情報169が表示されている。図16において、入力キー151Mに対応している1つの発光部21Mは、破線の円で囲ってあるが、これは当該発光部21Mが点滅し(又は他の発光部と異なる色で発光し)、調理開始の指令を待っていることを示したものである。
次に図17について説明する。
前記「複合調理モード」KM2と「単独調理モード」KM1における表示の切り替えと同様に、前記した2つの入力キー154Mと、155Mを操作することにより、「連携調理モード」KM3で調理できる被調理物の選択ができる。
すなわち、入力キー154Mと、155Mの何れか一方を1回操作する毎に、被調理物(例えば、ハンバーグ)の名称を示す識別情報167は、順次上方向又は下方向に、1段階ずつ移動する形で表示が変化する。つまり、順送りと逆送りで識別情報167を第1エリア22Lの所定位置(前後中央位置)、言い換えると、前記表示位置Bに順次表示させることができる。
この実施の形態1では、連携調理モードKM3における被調理物の種類が、前述したように全部で8個ある。そのため、例えば左側の入力キー155Mを8回操作すれば、1つ被調理物(例:ハンバーグ)の識別情報167が一巡する。逆に右側の入力キー154Mを8回操作すれば、1つの被調理物(例:ハンバーグ)の識別情報167が一巡する。
図17(A)において、FGは、ユーザーの指先を示したものである。入力キー155Mを1回押すごとに、図17(B)に示すように第1特定画面16M1の表示内容は、表示画面17A~17Dのように変化する。
図18について説明する。
図18は、「連携調理モード」KM3における調理メニューと、前記操作支援情報170の対応関係を示した一覧表である。
図18から分かるように、前記操作支援情報170は、操作支援情報Aと操作支援情報Bの2種類ある。1つは「スタートボタンを押すと、左IHの加熱を開始します」というものであり、他の1つは「スタートボタンで決定します」という情報である。この「スタートボタン」とは、入力キー151Mのことである。
前記した2種類の操作支援情報170は、「連携調理モード」KM3の調理工程の開始前に自動的に切り替わる。例えば、数秒置きに交互に表示される。
次に図19について説明する。
この実施の形態1では、前記連携調理モードKM3の1種として「連携予熱調理モード」KM4を備えている。
当該連携予熱調理モードKM4は、2種類ある。
前記連携予熱調理モードKM4を利用する調理メニューとして、例えば、「ハンバーグ」がある。この「ハンバーグ」の場合は、その予熱工程を誘導加熱源9(第1の加熱手段HM1)で行う。
予熱工程を(誘導加熱源9で)実行中に、調理工程1を開始すると、当該調理工程1の開示時点では、前記予熱工程の加熱動作を停止していない。
そのため誘導加熱源9の通電と、調理工程1を担当する第2の加熱手段HM2(マイクロ波加熱手段)及び第3の加熱手段HM3の通電とは、同じ時間帯で並行的に行われことになる。
言い換えると、連携予熱調理モードKM4では、調理工程1の前から動作を開始している加熱源(上記説明では、第1の加熱手段HM1)を、調理工程1の開始時点で必ずしも停止せず、調理工程1の期間中、第2の加熱手段HM2(マイクロ波加熱手段)と、第3の加熱手段HM3の一方又はその両方と、共に通電される場合がある。
特に矛盾を生じない限り、前記連携調理モードKM3には、前記連携予熱調理モードKM4を含んでいるという前提で、以下説明する。
連携調理モードKM3を選択する段階では、被調理物の名称を示す識別情報167を中央表示部16M表示させた時点で、左IHコイル9Lの左操作部15Lは、他の調理メニューのためには使用できないようになる。
具体的には、左操作部15Lの各種入力キーの内、少なくとも入力キー153Lは、加熱制御部43によって無効化される。この「無効化」という意味は、入力キー153Lから、有効な指令信号が加熱制御部43に発信されないという意味と、有効な指令信号が発信されても、加熱制御部43が、その指令信号を有効な指令信号として処理しないこと、の両方の意味がある。何れにしても、左IHコイル9Lでの加熱を選択できないことになる。
同時に、識別情報167が表示された時点で、右加熱口4Rの右操作部15Rは、使用できないようにしても良い(入力キー153Rの「無効化」による)。しかし、この「無効化」をしないようにユーザーが入力操作部15で事前に機能設定(前記機能設定キー151KPを使用)していた場合には、右IHコイル9Rが、他の制御メニューのために既に使用されている(加熱動作継続中)場合には、その右IHコイル9Rは、そのまま使用できる。一方、連携調理モードKM3では、そのような先に使用されている事実から、使用できないと判定される(加熱制御部43による)。
従って、左IHコイル9Lだけが、連携調理モードKM3の選択によって「占用」された状態となる。また第1の加熱源HM1の全体から見れば、3つの加熱部の一部分(左IHコイル9L)だけ、使用が「制限」されたことになる。なお、右IHコイル9Rが他の調理のために使用中でない場合には、この右IHコイル9Rも同様に占用した状態にしても良い。
引き続き図19について説明する。
この図19は、連携調理モードKM3で「からあげ」を行った場合の動作ステップを示している。図19の中で、#1~#9は、ユーザーの操作や加熱調理器1の状態変化を示したものである。
図19に示した「からあげ」は、前述した「ハンバーグ」の場合と異なり、調理工程1は加熱室6で行い、調理工程2を誘導加熱源9で行う。
図19において、ユーザーが「からあげ」を調理するために、調理工程1を始める前に、最初に左IHコイル9Lを選択し、入力キー151Lを押す。そしてトッププレート3の上に置いた被加熱物の予熱を開始する。この場合の被加熱物は、金属製の鍋やフライパン等であり、食用油を一定の量以上入れておく。
一方、ユーザーは、加熱室6のドア7を開けて、「からあげ」の食材(味付けした鶏肉など)を、加熱室6の中に入れる(#1)。
そして、ドア7を閉めた後、「スタートボタン押下」と呼んでいる操作A23を行う。これは、中央操作部15Mの入力キー151Mを押すことである。
この時点でマイクロ波加熱源(第2の加熱手段HM2)が動作してマイクロ波加熱調理の調理工程1が開始される。すると、参考情報の報知3が行われる。
また、この調理工程1の間に、左IHコイル9Lの予熱は完了する(例えば、前記被加熱物は、予熱の標準温度である180℃まで加熱された状態になる)。この予熱完了は、音声報知部51と中央表示部16M(第1特定画面16M1)によって、音声と文字等でユーザーに知らされる(#2)。
ユーザーは、調理工程1の途中で、任意のタイミングでマイクロ波加熱を停止できる。停止するためにはドア7を開ければ良い。なお、中央操作部15Mの入力キ152Mを押すと、連携調理モードの「からあげ」の選択がキャンセルされてしまう。
ドア7の開放によって即時にマイクロ波加熱動作は停止され、調理工程1が終了する(#3)。
次に、ユーザーは、加熱室6の中で加熱された食材を、今度はトッププレート3の上で予熱されている被加熱物の中に移動させる(#4)。
そして、左加熱口4Lで調理工程2を開始する(#5)。
調理工程2では、予熱を始める前の最初に、左操作部15Lの入力キー153L(図7参照)を押しているので、この調理工程2の開始時点では、左操作部15Lを操作する必要はない。つまり、例えば180℃まで予熱されている被加熱物の中に、食材(からあげの材料)を移動した時点で、その被加熱物の温度で食材の加熱が開始される(この時点が、調理工程2の開始時点となる)。
以上のように、調理工程2の開始(#5)は、ユーザーは入力操作部15を特に操作する必要はない。
被加熱物の上に被調理物を置いて加熱される状態にした時点が、調理工程2の開始時点となるが、被調理物を置いたことに伴って、被加熱物の温度が一時的に下がることを温度センサー群30(図11参照)が検知して、電気的に調理工程2の開始時点を決定しても良い。
調理工程2の終了は、ユーザーが左操作部15Lを操作すれば、任意のタイミングで終了することができる。
次に、ユーザーは、被調理物を再び移動させる。
まず、ドア7を開放して加熱室6の中へ、被調理物を入れ、ドア7を閉める(#6)。
そして、中央操作部15Mの入力キー151Mを押して、レンジグリル制御メニュー(RG制御メニュー)の調理工程3を開始する。
加熱室6におけるレンジグリル駆動部による調理工程3が、ユーザーの操作入力A26により開始された時点から所定の時間(TN5)を経過した時点で、参考情報5の報知が行われる。
前記参考情報5は、例えば「あと30秒で加熱終了します。更に延長する場合には、時間を設定して下さい」等の案内を含んだ情報である。また、最終的な調理工程を終えることが分かるので、ユーザーは、からあげを加熱室6から取り出すための準備を、この参考情報5の報知の時点から開始できる。また、これと同期して、中央表示部16Mによって、参考情報5が文字等で表示される。なお、前記参考情報5は、前記操作支援情報170のように、第1特定画面16M1において特定の位置に表示される。
その後、マイクロ波加熱動作は停止され、調理工程3が終了する(#7)。なお、この調理工程3は、ユーザーがドア7を開ければ、即座に停止できる。
そして、この後にユーザーは、加熱室6の中で加熱された食材を、今度はトッププレート3の上で予熱されている被加熱物の中に移動する(#8)。なお、この場合、調理工程3の終了後まで、誘導加熱によって前記被加熱物が加熱された状態に維持されている場合、更に誘導加熱(調理工程4)しても良い(#9)。
誘導加熱調理は、左15Lを操作して終了することができる。つまり、ユーザーの操作A28は、左IHコイル9Lに対応した左操作部15Lの入力キー153Lを押すことである。
この図19に示した調理シーケンスは、誘導加熱動作開始(予熱工程開始)から調理工程1の終了時点までの所要時間を短くすることができる。
すなわち、誘導加熱による予熱完了又はその予熱完了報知を待つことなく、それよりも以前に食材(被調理物)を加熱室6に入れて、調理工程1を開始しているからである。
そして調理工程1が完了する前に、誘導加熱源(第1の加熱手段HM1)による予熱が完了するため、調理工程1の終了後に、直ぐに被調理物をトッププレート3の上の被加熱物の中に移し、調理工程2を開始することができる。
なお、この図19の「からあげ」の例では、調理工程3があったが、このように必ず調理工程3や調理工程4が必要になるものではない。被調理物の種類やユーザーの希望等に応じて、必要な調理工程で終えれば良い。
また、図19では、調理工程2を終えた後も「左IHコイル駆動期間」が継続するような図になっているが、調理工程2を終えた以降では、左操作部15Lによって左IHコイル9Lの駆動を何時でも停止して良い。但し、図19に破線で記載しているように、更に調理工程4でも左IHコイル9Lを使用する場合には、調理工程4の前に再び予熱動作を開始する必要がある。
次に、図20について説明する。
この図20は、図19と同様に連携調理モードKM3で、調理メニューとして「からあげ」を行った場合の動作ステップを示している。
図20の中で、#1~#9は、図19で説明したように、ユーザーの操作や加熱調理器1の状態変化を示したものである。その他の符号は、図19のものと対応している。
この図20と前記図19との差異について説明する。
図20は、誘導加熱源(第1の加熱手段HM1)による被加熱物の予熱完了とその報知(#2)を待って、加熱室6において調理工程1を開始する場合を示している。
ユーザーは、誘導加熱源による被加熱物の予熱完了が、第1特定画面16M1や、左右の表示部16L、16Rによって表示され、また音声報知部50によって音声で報知された場合、加熱室6のドア7を開けて、「からあげ」の食材(味付けした鶏肉など)を、加熱室6の中に入れる(#1)。
そして、ドア7を閉めた後、中央操作部15Mの入力キー151Mを押す。
この時点でマイクロ波加熱調理の調理工程1が開始される。すると、参考情報の報知3が行われる。これ以後は、図19に示した工程と同じである。
この図20に示した調理シーケンスは、誘導加熱源(第1の加熱手段HM1)の加熱動作開始(予熱工程開始)から調理工程1の終了時点までの所要時間は、図19に比較して長くなる。
しかしながら、第1の加熱手段HM1による予熱完了又はその予熱完了報知を待ってから、食材(被調理物)を加熱室6において加熱開始しているので、この加熱室6における調理工程1の終了時には、被調理物を移動させれば、必ず誘導加熱源9で調理工程2が直ぐに開始できる保証がある。そのため、あまり連携予熱調理モードKM4に習熟していないユーザーには、この方法が適している。
なお、図20では、調理工程2を終えた後も「左IHコイル9Lの駆動期間」が継続するような図になっているが、調理工程2を終えた以降で誘導加熱源(第1の加熱手段HM1)を使用しない場合には、調理工程2の終了後に、左操作部15Lによって左IHコイル9Lの駆動を何時でも停止して良い。但し、図20に破線で記載しているように、更に調理工程4でも左IHコイル9Lを使用する場合には、調理工程4の前に再び予熱を開始する必要がある。
図19と図20では、誘導加熱源(第1の加熱手段HM1)を先に通電開始して予熱動作開始する一方、調理工程1は加熱室6で行うという形態であった。
この実施の形態1の「連携予熱調理モード」KM4は、このように調理工程1が加熱室で行われるものに限定されていない。
他の連携予熱調理モードKM4では、最初に第1の加熱手段HM1による加熱動作を開始し、フライパン等の被加熱物を予熱目標温度(例えば、180℃)まで加熱し、目標の温度になった状態で、当該被加熱物の上に被調理物を載せて、これで調理工程1を開始するという方法である。なお、この予熱工程の後、被調理物を被加熱物の上に載せたまま、加熱室6の中へ移動させ、被調理物を被加熱物と一緒に加熱室6の中で、第2の加熱手段HM2や第3の加熱手段HM3で更に加熱を加えるため、調理工程2を実行しても良い。
次に図21について説明する。図21は、連携調理モードKM3へ移行するまでの、加熱制御部43の制御動作を示すフローチャートである。
この実施の形態1の連携調理モードKM3では、最初に誘導加熱源(第1の加熱手段HM1)を駆動させ、その次に第2の加熱手段HM2又は第3の加熱手段HM3の少なくとも何れか一方を駆動するパターン(第1の連携調理モード)がある。このパターンで調理することに適する調理メニューの代表例は、ハンバーグ~グラタン等、図18の一覧表で示した4つある。
これとは逆の順番の第2の連携調理モードもある。この第2の連携調理モードで調理することに適する調理メニューの代表例は、からあげ~天ぷら等、図18の一覧表の下半分に記載した4つある。
この図21のステップは、第1の連携調理モードと、第2の連携調理モードの両方に共通のものである。
まず、最初のステップS1では、中央操作部15Mの入力キー153Mが操作された時点である。これにより連携調理モードKM3が開始される。
次のステップS2は、中央表示部16Mに第1特定画面16M1が表示され、連携調理モードKM3を実行するための各種情報を表示する。このステップS2では、個々の連携調理モードの調理メニューを選択するため、識別情報の1種として「被調理物の名称」(例えば、「ハンバーグ」)167を、第1エリア22の前後方向中央部、つまり、前記表示位置Bに表示する。
前記連携調理モードKM3の選択に応じて、加熱手段(第1の加熱手段HM1~第3の加熱手段HM3が)「占用」された状態となるタイミングは、次の2つの何れでも良い。
(1)前記したように、例えば調理工程1のための左IHコイル9Lが選択された時点のケース以降(図21では、ステップS4の後の「占用状態開始(ケース2)」が該当)。
(2)この図21のようにステップS2の以降(図21では、「占用状態開始(ケース1)」が該当)。
次のステップS3では、入力キー154M、155Mの少なくとも何れか1つが操作されたかどうかを判定する。図9、図16、図17で説明した通り、2つの入力キー154M、155Mを操作することにより、連携調理モードで調理できる被調理物(例えば、ハンバーグ)の名称を示す識別情報167を選択できる。
入力キー154M、155Mの操作が(一定時間内に)なければ、ステップS4に進む。
ステップS4では、前記したように第1特定画面16M1の中に2つ表示された加熱部特定部171L、171Rの何れか1つを選ぶステップである。ユーザーが、左右に隣接している入力キー157M、156Mを操作すれば、右IHコイル9R、左IHコイル9Lの何れか1つを選択できる。
なお、左加熱口4Lをデフォルト設定しておいて、加熱部特定部171Lを第1特定画面16M1に最初に表示させ、そのままステップS5まで進むようにしておいても良い。図16で説明した例では、連携調理でハンバーグを行う際には、左加熱口4Lがデフォルト設定されてあり、左IHコイル9Lを優先的に選択するように設定されていた。
次のステップS5では、連携調理モードの選択を取り消すための入力操作がされたかどうかを判定する。入力キー151Mが1回操作された場合には、「Yes」と判定される。そしてステップS3に戻る。なお、入力キー151Mを、一定の短時間(例えば5秒間)の内に、連続して2回操作された場合には、連携調理モードKM3の解除と判定して、ステップS1より前の待機時初期画面の状態まで戻る。従って、3種類の調理モードKM1~KM3の選択は、最初の段階に戻った状態になる。
一方、入力キー151Mが操作されていない状態で、入力キー152Mが操作された場合、次のステップS6に進む。そして連携調理モードKM3の調理ステップ1が開始される。
図21において、ステップS7は、連携調理モードKM3の動作プログラムにおいて、例えば「ハンバーグ」という特定の連携調理メニュー(レシピ)の「調理条件データ」と「制御条件データ」とに従って、各種機能部分が起動する。つまり、この段階から連携調理モードKM3に移行する。
最初に、ステップS7では、ステップ4で選択された加熱部に対応する表示部が起動する。但し、マイクロ波加熱手段(第2の加熱手段HM2)や第3の加熱手段HM3を調理工程1で使用する調理メニュー(前記したように、例えば「からあげ」)の場合には、既に中央表示部16Mは起動しているので、このステップS7では、新たな表示部の起動はされない。
調理工程1で、例えば左IHコイル9Lを使用する調理メニューの場合には、ステップS7では、左表示部16Lが起動する。そして左操作部15Lの入力機能が有効となり、ユーザーの入力を待つ状態となる。そしてステップS8に進む。
ステップS8では、前記入力キー153Lの操作を待って、連携調理モードKM3の調理工程が開始される。
なお、ステップS8の第1特定画面16M1の表示内容としては、最初の調理工程1は、左IHコイル9Lを使用し、次の調理工程2では、マイクロ波加熱手段(第2の加熱手段HM2)が使用されること等の工程情報172が、図16にて説明したように表示される。
次に図22と図23について説明する。図22は、連携調理モードへ移行するまでの、加熱制御部43の制御動作を示すフローチャートである。図23は、連携調理モードへ移行する前の許可条件と、判定結果を示す説明図である。
図22について説明する。ステップST1~ST8は、加熱制御部43の連携調理モードKM3の動作プログラム(制御条件データを含む)に規定された動作ステップである。
最初に、前記主電源スイッチ20の操作ボタン20Aが押された場合(ST1)、次のステップST2では、加熱制御部43が、異常の有無を判定するステップである。
ステップST2の段階では、中央表示部16Mが起動され、「異常がないので、調理を開始できること」旨を表示する。なお、この段階で、加熱制御部43は、総電力消費量の上限値について入力操作部15から設定指令を受けているかどうかも確認する。
ステップST2の段階で、前記情報端末器200又はクラウドサーバ300に対して、加熱調理器1から起動情報を送信するような設定になっていた場合、この段階で起動情報を送信する。
次のステップST3の段階では、中央表示部16Mと音声報知部51についても、加熱手段の選択を促すための報知と、音声ガイドを行う。
次のステップST4では、中央表示部16Mには、待機時初期画面が表示され、またユーザーへの使用上の注意情報の表示も行われる。
そして、入力キー153M以外の入力キー(例えば、154M)が操作されたかどうかを判別する(ST5)。入力キー153Mが操作されていた場合は、ステップSTCは「No」となり、ステップST6に進む。つまり、「連携調理モード」KM3を使用するステップに進む。
ステップST6では、許可条件判定部54が「許可条件」を満たすかどうかについてチェックをする。例えば、「連携調理モード」KM3で使用される加熱源の使用状態をチェックする。
この許可条件と判定結果については、次の図23で詳しく説明する。
ステップST5では、最初の入力操作をチェックする。例えば、入力キー153Mが押される前に、左操作部15L又は右操作部15Rが操作されたかどうかを判別し、また中央操作部15Mによって(入力キー154M又は155Mにより)「複合調理モード」KM2が選択されたかどうかを判別する。
ステップST3から一定の猶予時間(例えば30秒間)内に、最初に入力キー153Mの操作が行われた場合には、前述したように「連携調理モード」KM3のための表示が開始される。
一方、入力キー153Mの操作が行われず、これ以外の入力キー(例えば、入力キー155M、又は154M)のタッチ操作がされた場合には、ステップST4は「Yes」の判定となり、「連携調理モード」KM3以外の調理開始のステップST9に進む。
図22において、ステップST6とST7は、「連携調理モード」KM3による調理を許可するかどうかを決定する「許可条件1」の動作ステップである。
ステップST6は、「許可条件1」を判定する段階である。
ここで「許可条件1」とは、
(1)加熱調理器1で使用できる最大使用電力の上限値を規定している「ピークカット値」が、5000W以上であること、
(2)外部のクラウドサーバ300又は情報端末器200から、通信部51経由で制御装置40が受信した電力削減指令信号がある場合、その削減指令のピークカット値が5000W以上であること、
の2つであり、この2つを満たせば、ステップST6は「Yes」判定になる。
次のステップST7における「許可条件2」とは、以下の3つである。
(1)第1の加熱手段HM1において、中央加熱口4Cが加熱動作中ではない。
(2)第2の加熱手段HM2又は第3の加熱手段HM3の、一方又は両方が加熱動作中ではない。
(3)第1の加熱手段HM1において、右加熱口4Rと左加熱口4Lの両方とも加熱動作に使用されていない(又は、一方だけが加熱動作に使用中である)。つまり、左IHコイル9Lと右IHコイル9Rの両方とも、加熱動作に使用されていない
以上の3つを満たせば、ステップST7は「Yes」判定となる。そして、ステップST10に進む。つまり、連携調理モードKM3の調理開始入力のステップに進むことができる。
前記ステップST6とSTR7で「No」の判定になった場合は、ステップSTR12に進み、連携調理モードKM3は選択できないことを前記中央表示部16Mや音声報知部50によってユーザーへ知らせる。
ここで、前記「許可条件1」が、「5000W以上」であることと規定している意味について説明する。なお、説明を簡単にするため、以下の説明では、加熱源以外の電気部品、例えば本体2の内部冷却ファン(図示せず)等の消費電力については、特に言及しない。
「連携調理モード」KM3を実施する際の必要デマンド(電力需要量の事前確保)が5000W以上必要な理由は、連携調理モード実行時の、各加熱源の動作時の最大(瞬間)電力が、以下の通りであるためである。
(1)レンジ動作時(第2の加熱手段HM2):1000W
(2)オーブン動作時:2000W(上側輻射熱加熱手段12a:1000W、下側輻射熱加熱手段12b:1000W)
(3)レンジグリル動作時:1500W(第2の加熱手段HM2:500W、上側輻射熱加熱手段12a:1000W)
一方、「連携調理モード」KM3における調理メニューの最大電力は1500Wである。
このため、連携調理モードでは、第2の加熱手段HM2と第3の加熱手段HM3が同時に動作する場合がある。
つまり、第2の加熱手段HM2の「1000W」と、第3の加熱手段HM3の「1000W(2000Wは、1000Wずつ、交互通電)」と、誘導加熱行う第1の加熱手段HM1の「1500W」の3者の合計で、最大電力は3500Wになる。
デマンド(電力需要量の事前確保)が5000Wの場合:
右IHコイル9Rで3000Wの加熱(通常加熱)をしているとき、デマンドの残りは2000Wとなる。
この状態から「連携調理モード」KM3を実施すると、連携調理に必要な電力3500Wに対して、残りのデマンドが1500W足らないので、右IHコイル9Rの火力を(3000Wから)1500Wに落として連携調理を開始することができる。
デマンド(電力需要量の事前確保)が4000Wであった場合:
右加熱口4Rで揚げ物(最大1500W必要)をしているとき、デマンドの残りは2500Wとなる。
この状態から連携調理を行うと場合、連携調理に必要な電力3500Wに対して、残りのデマンドが1000W足らないので、右IHコイルの火力を落とする必要がある。しかしながら、自動制御メニューを実行中に火力を落とした場合、調理がうまくいかなくなってしまうため、自動制御メニューの火力は落とせない。
結局、4000Wでは、自動制御メニューの必要火力を確保できないことになる。
以上の説明から明らかなように、「連携調理モード」KM3を開始する前に、連携調理に必要な電力(3500W)と、右加熱口4R又は左加熱口4Lの調理メニューに必要な電力(1500W)の合計値である5000Wのデマンド(電力需要量の事前確保)があるかどうかを判定(確認)する必要がある。
次に図23について説明する。
この図23は、図22のステップST6とST7の判定処理を示したものである。これら判定は、許可条件判定部54によって実行される。
ステップST5は、入力キー153Mを操作した段階である。
次のステップSTX1では、前記した許可条件1と許可条件2に対して、制御装置40の許可条件判定部54が加熱調理器1の最新状態と比較し、許可条件1と許可条件2を満たす状態であるかどうかを判定する。
この図23のステップSTX1において、音声(報知)1~音声(報知)4は、音声報知部50によってユーザーに報知される内容を示している。つまり、図22のステップST8の内容を具体的に示したものである。
この図23の表示1~表示4は、中央表示部16Mにおいて表示される内容を示している。なお、この表示1~表示4は、図21のステップS2の時点から表示される第1特定画面16M1で表示するものではなく、第1特定画面が表示されていない中央表示部16Mにおいて表示するものである。
第1特定画面16M1は、「連携調理モード」KM3に移行する前提(許可条件1と許可条件2)を満たさない限り、表示されない。このため、「連携調理モード」KM3の各種条件(例えば、識別情報167)の設定(選択)をユーザーが行った後で、許可条件1又は許可条件2を満たさないと判定されて、最初の待機時初期画面(図22のステップST4)段階まで戻る、ということではない。そのため、ユーザーに無駄な入力操作を強いることがない。
図24は、加熱調理器1を起動してから、情報端末器200又はクラウドサーバ300から、加熱調理器1用の調理のレシピ情報(調理条件データ)を取得するまでの動作を説明したものである。
この実施の形態1において、「連携調理モード」KM3の調理条件データは、連携調理メニューの番号(識別情報)、使用される複数の加熱手段の順序、調理工程1で使用する加熱手段、調理工程2で使用する加熱手段、調理工程3以降もある場合には、それら調理工程毎に使用する加熱手段、各調理工程で、デフォルト(標準設定)の制御条件(火力、加熱時間、加熱目標温度等)がある場合は、その設定値又は設定値の範囲、を含んでいるが、これらに限定されない。
図24において、ステップSS1~SS8は、制御装置40の統合制御プログラムに規定された動作ステップであり、図22で説明した連携調理モードKM3の動作プログラムに規定された内容と、基本的に一致している。
最初に、前記主電源スイッチ20の操作ボタン20Aが押された場合(SS1)、次のステップSS2では、加熱制御部43が、異常の有無を判定するステップである。
ステップSS1~SS4は、図22にて説明したステップST1~ST4のステップと同じであるので、重複した説明は省略する。
ステップSS5では、加熱調理器1は、事前に登録設定した前記情報端末器200又はクラウドサーバ300に対して、調理のレシピ情報(調理条件データ)の提供を要求する信号を発信するかどうか、ユーザーに確認求めるため、中央表示部16Mに確認画面を表示し、また音声報知部50でも報知する。
このステップSS5の外部接続を自動的に実行することを、入力操作部15によって事前にユーザーが設定しておけば、規定のタイミングで自動的に行われる。つまり、ステップSS4の後に自動的に、外部機器(前記情報端末器200又はクラウドサーバ300)への通信が実行されるための、次のステップSS6は省略される。
外部接続を自動的に実行するように設定していない場合、ステップSS6では、中央表示部16Mに、所定のアイコン等を表示して、レシピ情報(調理条件データ)の提供を要求して良いかどうかの確認を、ユーザーに求める。
このステップSS6で、外部機器への接続に同意しないと、ステップSS9に示すように、登録された外部機器(前記情報端末器200又はクラウドサーバ300)には、「現在、レシピ情報(調理条件データ)の受信は行っていません」等の、非受信メッセージが送信される。このように、ユーザーが受信を拒否する設定にもできる。
一方、前記ステップSS6で、外部機器への接続に同意すると、加熱調理器1は、前記外部機器からのレシピ情報(調理条件データ)を通信部51経由で、データ取得部53が取得する。取得したレシピ情報は、調理条件データ記憶部42の中にある所定の「一時記憶部」(図示せず)に、格納される。
次のステップSS7では、前記外部機器から取得した前記レシピ情報の内容、特に識別情報167の情報を中央表示部16Mにおいて表示する。また、音声報知部50では、例えば「ハンバーグのレシピを受信しました」のように、受信事実を報知する。
次に、図25について説明する。
図25は、図24で説明した各動作ステップに対応した中央表示部16Mの表示内容を示すものである。
図25について説明する。主電源スイッチ20をOFFにしている状態では、中央表示部16Mは起動されていないので、何も情報を表示していない。
主電源スイッチ20をONにした状態では、制御装置40は、前述したように異常有無等の自己診断を行ったあとで、図25の表示画面1を中央表示部16Mに表示させる。
図25の表示画面1において、60Aは、電源が入っていることを報知した表示文である。60Bは、ネットワーク(インターネット)203、204経由で専用のレシピ掲載サイトであるレシピ情報提供サーバ301に誘導するための、二次元情報(二次元コード)である。60Cは、その二次元コードの意味を説明した文章である。
前記した通信端末器200によって、前記二次元コード60Bを光学的に読み込ませると、各種調理レシピの情報を保有した前記レシピ情報提供サーバ301に接続することができる。この二次元情報60Cと、前記表示文60Aは、「待機時共通情報」60Nの1種である。
図25の表示画面1が表示されたあと、自動的に表示画面2A又は2Bが表示される場合がある。
更に、図25の表示画面2A又は2Bが表示されたあと、自動的に表示画面2Cが表示される場合がある。この表示画面2Cでは、加熱源を選択するように推奨文60Hによって、ユーザーに対して入力操作を促している
表示画面2Aにおいて、「突沸注意」という文字表示は、注意表示60Eの1つである。この「突沸」とは、例えばカレーやシチューのような粘性のある被調理物(液体)を加熱している場合、その被調理物の内部が沸点以上の過熱状態になっていて、突発的に激しい沸騰を起こす現象をいう。熱せられた液体から蒸気が噴き出すことに伴い、熱い液滴が飛散して危険な場合がある。突沸が発生するタイミング、原因は、外部からの異物の混入又は衝撃であると言われている。そのため、被調理物を入れた金属鍋等をトッププレート3の上に置いて誘導加熱する場合、その被調理物をかき混ぜる際の注意喚起をしている。この注意喚起で表示している情報は、「待機時共通情報」60Nの1種である。
図25に示している表示画面1、表示画面2A~2Cの、4つの表示画面は、「共通画面」又は「待機時初期画面」16MHと呼ぶ。なお、この4つ以外の形態を共通画面16MHに含めても良い。
表示画面2Bにおいて、60Eは、加熱室6の内部が高温度になっていて、不用意に接触しないように警告した注意表示である。加熱室6でオーブン調理を実施したあとで、まだ加熱室6が十分冷え切っていないことを制御装置40が検知した場合、この表示画面2の状態に自動的に切り替わる。なお、表示画面2Aと2Bは、同時に表示できないが、数秒間隔で交互に表示することにより、突沸表示と高温表示の両方について注意喚起するようにしても良い。また、音声報知部50によって、表示画面2Aと2Bの注意喚起の内容を音声でも並行して行っても良い。
図25の表示画面1~表示画面2A~2Cによって明らかなように、これら表示は、表示画面の全体を利用して行っている。つまり、前述した第1エリア22~24の何れかによって、部分的に表示するのではなく、できるだけ広い表示面積を確保するため、第1エリア22~第3エリア24の3つを識別できないように一体化表示をして、ユーザーには中央表示部16Mの全体で表示しているように見せている。
次に図26は、加熱調理器1の左表示部16Lの動作を説明する拡大平面図である。
図24のステップSS4の段階で、入力キー153Lを操作し、入力キー152Lを操作すると、左加熱口4Lで実施する制御メニューが、左表示部16Lに1つずつ表示される。つまり、入力キー152Lを押すごとに、複数の制御メニューの中から1つを選択することができる。
左加熱口4Lで選択できる(誘導加熱の単独調理モードKM1の)制御メニューは、この図26に示すように、例えば、「保温」、「湯沸し」、「煮込み」、「揚げ物(自動調理)」、「予熱」等である。制御メニューごとに、左IHコイル9Lの駆動時間、火力または駆動パターン等が異なる。
図26の表示画面3Aは、前記「保温」の制御メニューを選択した場合である。表示画面3Bは、前記「揚げ物」の制御メニューを選択した場合である。表示画面3Cは、前記「予熱」の制御メニューを選択した場合である。
なお、中央表示部16Mにおいて、中央加熱口4Cを担当する中央IHコイル9Mを使用して、(誘導加熱の単独調理モードKM1の)制御メニューを選択する場合には、図26に示した表示画面3Aのような表示画面を表示させる。この場合、中央表示部16Mの表示画面は、表示画面3Aのような表示形態となり、その画面は、「第3特定画面」16M3と呼ぶ。
図27は、加熱調理器1を起動してから加熱調理を開始する直前までの加熱調理器1の制御装置40の動作ステップを説明したものである。
図27において、主電源スイッチ20の操作ボタン20Aが押され、中央表示部16Mに待機時初期画面16MHが表示された場合、外部機器(前記情報端末器200又はクラウドサーバ300)からレシピ情報(調理条件データ)を取得しているかどうかを判定が行われる(ステップSU2)。
ステップSU3では、制御装置40が加熱調理器1の最新状態と比較し、許可条件1と許可条件2を満たす状態であるかどうかを判定する。
許可条件1と2を同時に満たしていると判定すると(SU6)、外部機器(前記情報端末器200又はクラウドサーバ300)から取得したレシピ情報(調理条件データ)に含まれている識別情報を、前記中央表示部16Mに表示する。この場合は、第1特定画面16M1の中に識別情報167(例えば、「名称:ハンバーグ」)が表示される(ステップSU7)。
前記識別情報167(例えば、「名称:ハンバーグ」)は、図28に示したように表示される。また、操作推奨表示部170も表示される。これによって、入力キー151Mを押して加熱調理を開始するようにユーザーは操作が促される。なお、音声報知部50によっても、例えば「スタートキーを押すと、加熱調理を始めることができます」のように報知する(ステップSU8)。
なお、ステップSU8の段階で、制御条件(例えば、火力値)を選択できる入力キー(例えば、156M又は155M)を操作して、火力や加熱時間等を適宜ユーザーが設定しても良い。
一方、前記ステップSU3の段階で、制御装置40が加熱調理器1の最新状態と比較し、許可条件1と許可条件2を満たない状態であると判定した場合(ステップSU4)について説明する。
中央表示部16Mの中の待機時初期画面16HMの内容を一部変更し、外部機器から取得したレシピ情報(調理条件データ)は、現在の加熱調理器1では実行できない旨を文字で表示する。また同じ趣旨について音声報知部50でも音声で報知する(ステップSU5)。そして、前記ステップSU1に戻る。
次に、図28について説明する。
図28は、図16で説明した部分と同じであり、中央操作部15Mと中央表示部16Mを示す拡大平面図である。
図28において、173は、外部機器(前記情報端末器200又はクラウドサーバ300)から取得したレシピ情報(調理条件データ)であることを示す外部レシピ識別部である。文字によって「受信レシピ」と表示し、この第1特定画面16M1に表示された調理メニューは外部から取得したものであることが容易に分かる。
図28では、入力キー151Mに対応した発光部21Mは、加熱動作を何時でも開始できる待機状態にあって、この入力キー151Mを操作することを促すよう、点滅している。破線の円は、発光部21Mが点滅していることを示しているものである。
図28において、発光部21Mの位置に星形の図形が描かれている。その図形は、その発光部21Mの前方側に配置された各入力キー(例えば、156M、157M)の入力機能は有効であり、この時点でタッチ操作すれば、火力や加熱時間等の調整が出来ることを意味している。
図28では、入力キー157Mと156Mに対応した発光部21Mが発光している。つまり、左加熱口4Lで加熱調理することを選択する加熱部特定部171Lと、右加熱口4Rで加熱調理することを選択する加熱部特定部171Rの両方から、ユーザーがどちらでも選択できる。
外部機器から取得したレシピ情報(調理条件データ)は、外部レシピ識別部173を表示して、第1特定画面16M1に優先的に表示する。つまり、第1特定画面16M1の前記「表示位置B」に、受信したレシピ情報(調理条件データ)の識別情報167が表示された表示画面になる。従って、図28に示すように直ぐに入力キー151Mを押せば、連携調理モードKM3の調理が開始できる。
以上のように、外部機器(前記情報端末器200又はクラウドサーバ300)から取得したレシピ情報(調理条件データ)は、特定の加熱部(右加熱口4R、中央加熱口4C、左加熱口4L)に限定して調理を行う場合と、ユーザーの希望に応じて使用できる加熱部の範囲を指定して調理を行える場合の、2種類がある。従って、外部から取得したレシピ情報をユーザーが利用する場合も、使い勝手を損なうことがない。
実施の形態1の総括.
以上の説明から明らかなように、この実施の形態1では、以下の通り第1の開示に関する加熱調理器1を開示していた。
すなわち、第1の開示に関する加熱調理器1は、
トッププレート3の上方で被加熱物を加熱する第1の加熱手段(誘導加熱源9)と、
前記第1の場所と離れた第2の場所(加熱室6)で被調理物を加熱する第2の加熱手段HM2と、
ユーザーの指令を受ける入力操作部15と、
外部から調理条件データを無線通信で受信する通信部51と、
前記第1の加熱手段、前記第2の加熱手段及び前記通信部51を制御する制御装置40と、を備え、
前記制御装置40は、前記第1の加熱手段と前記第2の加熱手段とを、時間差を置いて駆動する連携調理モードKM3の実行機能を有し、
前記制御装置40は、特定の被調理物(例:ハンバーグ)に対する前記連携調理モードKM3を実行するため、前記通信部51を介して前記加熱設定データCD2、CD4、CD6を取得するデータ取得部53を有し、
前記データ取得部53は、前記連携調理モードで駆動する前記第1の加熱手段HM1及び前記第2の加熱手段HM2を特定する情報と、前記第1の加熱手段HM1及び前記第2の加熱手段HM2を駆動する順番と、を示すデータを取得する、
ことを特徴とする加熱調理器1を開示していた。
この構成であるため、本開示によれば、第1の加熱手段(誘導加熱源9)と、第2の加熱手段HM2とを連携させた加熱調理(連携調理モードKM3)を行う場合、外部から取得した調理条件データで連携させて、各種の加熱調理に幅広く対応できる、利便性の高い加熱調理器を提供することができる。
更に、この実施の形態1では、以下の通り第2の開示に関する加熱調理器1を開示していた。
すなわち、
トッププレート3の上に載置された被加熱物を加熱する第1の加熱手段HM1と、
加熱室6内部において被調理物を加熱する第2の加熱手段HM2と、
前記加熱室6を加熱し、前記第2の加熱手段HM2と異なる加熱原理を有した第3の加熱手段HM3と、
ユーザーの指令を受ける入力操作部15と、
外部から調理条件データを無線通信で受信する通信部51と、
前記第1の加熱手段、前記第2の加熱手段、前記第3の加熱手段及び前記通信部51を、それぞれ制御する制御装置40と、を備え、
前記制御装置40は、前記第1の加熱手段HM1と、前記第2の加熱手段HM2又は前記第3の加熱手段HM3の少なくとも何れか一方とを、時間差を置いて駆動する連携調理モードKM3の実行機能を有し、
前記制御装置40は、特定の被調理物(例えば、「ハンバーグ」)に対する前記連携調理モードKM3を実行するため、前記通信部51を介して前記調理条件データを取得するデータ取得部53を有し、
前記データ取得部53は、前記連携調理モードKM3で駆動する前記第1の加熱手段HM1、前記第2の加熱手段HM2及び前記第3の加熱手段HM3を特定する情報と、前記第1の加熱手段HM1と、前記第2の加熱手段HM2又は前記第3の加熱手段HM3の少なくとも何れか一方とを駆動する順番と、前記第1の加熱手段HM1を駆動する制御条件と、前記第2の加熱手段HM2又は前記前記第3の加熱手段HM3の少なくとも何れか一方を駆動する制御条件と、を含んだデータを取得することを特徴とする加熱調理器1を開示していた。
この構成であるため、3つの加熱手段を選択して、単独調理モードKM1、複合調理モードKM2及び連携調理モードKM3の各調理を実行することができる。これにより、幅広い調理に対応することができる加熱調理器を提供できる。
更に実施の形態1の加熱調理器1では、前記入力操作部15には、前記単独調理モードKM1を選択する入力キー153L、153Rと、前記複合調理モードKM2を選択する入力キー154M、155Mと、前記連携調理モードKM3を選択する入力キー153Mとを、それぞれ別個に備えた構成を開示していた。
この構成であるため、3つの調理モードの選択がそれぞれの入力キー(入力手段)によって選択できるので、加熱源の数が増えた加熱調理器1であっても、ユーザーの操作性を向上させることができる。
実施の形態2.
図29~図46は、実施の形態2に係る加熱調理器と加熱調理システムを示すものである。
図29は、実施の形態2に係る(ビルトイン式複合型)加熱調理器1の主要な機能的構成を示すブロック図。図30は、情報端末器の主要な機能的構成を示すブロック図、図31は、図29の加熱調理器で連携調理モードの調理を行う場合の操作説明図、図32は、図29の加熱調理器における中央操作部と中央表示部の動作を説明する拡大平面図、図33は、図29の加熱調理器における中央操作部と中央表示部の動作説明する説明図1、図34は、図29の加熱調理器における中央操作部と中央表示部の動作説明する説明図2、図35は、図29の加熱調理器における中央操作部と中央表示部の動作説明する説明図3である。なお、図1~図28に説明した実施の形態1の構成と同一又は相当部分は、同じ符号を付けている。
この実施の形態2では、加熱調理器1の構成を変更し、調理条件データの取得を一部制限する構成が、実施の形態1と異なる。
図29について説明する。43は、加熱調理器1の全体を統合制御する加熱制御部であり、マイクロコンピュータを主体に構成されている。
55は、外部の通信端末器200等から調理条件データ(前記「表示条件データ」を含む)を取得する場合、加熱調理器1側の入力機能や表示機能の一部を制限する制限部であり、データ取得部53が前記通信部51を介して、スマートフォン200やクラウドサーバ300から調理条件データを取得する動作に対応して、各種の制御指令を発する。
次に、図30に示す通信端末器200について説明する。
スマートフォン等の通信端末器200は、送信部及び受信部210と、通信制御部211と、中央処理装置(CPU)212と、ROM及びRAM213と、スピーカ214と、タッチ式の操作部215と、表示画面を有する端末側表示部216と、加熱調理器データベース(記憶部)217と、姿勢検知部218と、遠隔操作情報生成部219と、記憶部220と、を有している。送信部及び受信部210には、近距離無線通信用のNFC入出力部221を有している。
222は、ユーザー等の音声を入力信号に変える音声入力部である。
前記タッチ式の操作部215、端末側表示部216及び音声入力部222とは、ハードウエア上では一体化されて、表示操作部225となっている。なお、前記音声入力部222からの音声信号を解析し、用語検索、情報検索等を行う検索部は図示していない。検索部は、この通信端末器200の内部に備えても良いし、外部のクラウドサーバ300に備え、通信端末器200の外部に検索機能を持たせることでも良い。
前記姿勢検知部218は、ジャイロセンサーや加速度センサー、重力センサーなどの各種センサーが搭載されており、通信端末器200の傾きや向きを検出することができる。これにより、通信端末器200の上下方向を検出した信号を前記中央処理装置212に出力する。
前記中央処理装置212は、前記姿勢検知部218からの検出信号を受けて、前記端末側表示部216の表示方向を制御する。
前記中央処理装置212は、加熱調理器1の通信部51から受信した信号を、前記遠隔操作情報生成部219に入力する。
前記中央処理装置212には、調理条件データ取得部230と、調理条件データ送信部231と、端末側レシピ選択部232と、をそれぞれ有している。なお、これら調理条件データ取得部230、調理条件データ送信部231及び端末側レシピ選択部232は、全体が1つのコンピュータプログラムによって機能的に実現されていても良いし、別々の制御回路で構成されていても良い。
前記加熱調理器データベース217は、加熱調理器1の中央表示部16Mと音声報知部50のための報知情報(画像情報を含む)を生成するため、加熱調理器1の「報知用データ」223を保有している。
また、前記加熱調理器データベース217は、加熱調理器1の制御装置40用の「遠隔操作用データ」224も保有している。
前記報知用データ223と遠隔操作用データ224は、最初からこの情報端末器200に記憶させておいても良いが、情報提供手段であるクラウドサーバ300に、ネットワーク201(202)を介して接続し、そのクラウドサーバ300からダウンロードして取得したものでも良い。つまり、加熱調理器データベース217は、固定的に記憶させて構築しておく必要はなく、必要に応じて情報を取得して、一時的に揮発性のメモリーに格納した形態であってもよい。
前記加熱調理器データベース217は、加熱調理器1で行う各種調理、特に連携調理モードKM3で使用することができる調理メニュー(例えば、「ラタトゥイユ」)の調理条件データを、前記クラウドサーバ300から取得したり、他の通信端末器200からNFC入出力部221(図30参照)経由で取得したりしていても良い。
前記遠隔操作情報生成部224は、加熱調理器1から前記中央処理装置212経由で取得した信号と、前記表示操作部225からの入力信号とを、それぞれ処理し、加熱調理器1用の遠隔操作情報を生成する。
ここでいう「遠隔操作情報」とは、加熱調理器1の、連携調理モードKM3や複合調理モードKM2を含む全ての調理モードに対応した入力操作に関する情報と、当該連携調理モードや複合調理モード等における中央表示部16Mの表示情報、更には、右火力表示部16Rと左火力表示部16Lに関する表示情報を含む。但し、連携調理モードKM3を含む全ての調理モードにおいて、加熱動作を開始する指令となる情報は含まれない。従って、この遠隔操作情報によって加熱調理器1が加熱動作を開始する指令を受けることはない。
なお、「遠隔操作情報」として、中央表示部16Mの表示情報と、右火力表示部16Rと左火力表示部16Lに関する表示情報を含めないことにしても良い。また、前記した機能設定キー151KPで設定できる機能の指令情報は、通信端末器200からは送信できないし、また通信端末器200では生成できない。
前記中央処理装置212は、ROM・RAMに格納されている制御プログラムに従って、通信端末器200全体の処理を実行するものであり、処理を実行する過程で必要なデータをROM・RAMから読み出したり、処理を実行する過程で生成したデータを、前記ROM・RAMに格納したりする。記憶部220は、半導体製の不揮発性メモリーであり、前記送信部及び受信部210から読み込んだ加熱調理器1の情報を記憶させておくことができる。例えば、クラウドサーバ300からダウンロード(読み込み)した、特定の調理メニューの、前記調理条件データ(「レシピデータ」ともいう)を一時的に保管することに利用される。
ユーザーが、通信端末器200の端末側表示部216の特定部位にタッチすると、このタッチ信号を基礎にして前記遠隔操作情報生成部219は、遠隔操作情報を生成する。
前記遠隔操作情報は、送信部及び受信部210から加熱調理器1へ送信される。
加熱調理器1が既に電力が供給されて起動済であれば、前記加熱調理器1の制御装置40は、受信した前記遠隔操作情報を、調理モードの入力操作情報として扱う。例えば、連携調理モードKM3に関する遠隔操作信号を受信した場合、これによって、中央表示部16Mの待機時初期画面16MHは、連携調理モードKM3における1つの調理メニュー(例えば、ハンバーグ)の選択画面(第1特定画面16M1)へと遷移する。但し、無条件に加熱調理器1が通信端末器200の遠隔操作情報に応じて動作する訳ではない。これについては、図31で説明する。
一方、遠隔操作情報を送信した通信端末器200側では、前記遠隔操作情報に基づいて端末側表示部216の表示が変化する。つまり、通信端末器200の表示操作部225における端末側表示部216の表示画面の内容と、加熱調理器1の中央表示部16Mの表示内容は、近似した操作手順で変化するが、その変化の状態がリアルタイムで加熱調理器1に逐一送信されている訳ではない。
通信端末器200において、遠隔操作情報を生成しても加熱調理器1で正規の遠隔操作信号として認められるのは、調理モードの確定信号が送信されてからである。つまり、通信端末器200からの遠隔操作情報は、調理モードを確定させるため、通信端末器200で所定の確定キーを押した場合に、一括して送信される。
従って、連携調理モードKM3の調理メニュー(例えば、ハンバーグ)の調理条件データ(レシピデータ)は、調理工程1から最終の調理工程までの、加熱手段を特定するデータや、デフォルト設定の制御条件(例えば、火力レベル、火力値、加熱時間等をいうが、これに限定されない)のデータが、一括して送信される。つまり、第1特定画面16M1において、ユーザーが任意で設定できる細かい制御条件のデータも含まれる。
次に、図31について説明する。図31は、連携調理モードの調理を行う場合の操作説明図である。
図31では、縦に3列に分けて、操作手順と、関係する入力キー、表示画面、及び操作に関する特徴的な事項を記載している。
最初に、主電源スイッチ20の操作ボタン(キー)20Aを押すと、制御装置40に主電源が供給され、制御装置40が自己診断の結果、異常が検知されなければ、中央表示部16Mと入力操作部15が起動される。火力表示部17(左火力表示部17L、中央火力表示部17M、右火力表示部17R)も起動される。
前記中央表示部16Mには、待機時初期画面16MHが表示される。
待機時初期画面16MHには、二次元コード60Bが表示される。通信端末器200によって、前記二次元コード60Bを光学的に読み込ませると、各種調理レシピの情報、すなわち、各種の調理条件データを保有したレシピ情報提供サーバ301に接続することができる。従って、通信端末器200は、希望する調理の調理条件データを取得することができる。
この実施の形態2では、加熱調理器1に対して通信端末器20は、直接無線通信できる。また、加熱調理器1と通信端末器200は、互いが通信可能な範囲にある場合に自動的に接続できるように構成している。
通信端末器200と加熱調理器1との間の通信方式は、近距離の無線通信規格の1つになっているBluetooth(ブルートゥース)(登録商標)を使用している。なお、通信端末器200とクラウドサーバ300の間には、無線ルーター(図示せず)が設置してある。前記無線ルーター(図示せず)と通信端末器200との間は、WiFi(登録商標)等の無線LANによる通信方式を使用している。
最初に、通信端末器200と加熱調理器1との間では、相互認証を行ってあるから、加熱調理器1の起動時に、加熱調理器1から、自動接続のための信号(「スキャン信号」ともいう)を送信すると、加熱調理器1と携帯情報端末器418との間で、自動接続のための相互通信が行われる。なお、通信端末器200側からスキャン信号を送信しても良い。
加熱調理器1と通信端末器200との間の接続が確立すると、加熱調理器1と通信端末器200の間で、相互に直接無線通信できる状態が継続する。通信端末器200がユーザーの移動に伴って移動して加熱調理器1との距離が離れると、一時的に通信できない状態になる場合があるが、通信可能な範囲(距離)に戻れば、自動的に接続状態は回復する。
前記待機時初期画面16MHが表示された時点から(連携調理モードKM3を選択する)入力キー153Mが押されるまでの期間中は、前記通信端末器200から調理条件データCD2、CD4、CD6は受信しない。
図33に示すように、入力キー153Mが押されると、連携調理モードの各調理メニューの情報(識別情報167)が表示部16Mに表示される。
図33に示すように、入力キー154~157に対応した発光部21Mは、星形図形で示すように発光している。つまり、これら入力キー154~157によって、調理メニューや制御条件は、ユーザーによって変更可能である。
しかしながら、加熱調理器1が保有している調理メニューのデータベースに、例えば、ユーザーが希望する調理の「ラタトゥイユ」が無かった場合について説明する。なお、「ラタトゥイユ」とは、南フランス発祥の料理であり、ズッキーニや玉ねぎ、ピーマンなどの数種類の野菜をスライスにして、トマトや香草と一緒にオリーブオイルで炒め煮にした料理である。
通信端末器200によって、前記した「ラタトゥイユ」の調理条件データを取得することについて説明する。
前記音声入力部222又はタッチ式の操作部215によって、端末側レシピ選択部232で前記した「ラタトゥイユ」を指定し、クラウドサーバ300にアクセスして「ラタトゥイユ」の調理条件データを、調理条件データ取得部230で取得する。
取得した「ラタトゥイユ」の調理条件データは、記憶部220に一時的に保存される。端末側の表示部216には、「ラタトゥイユ」の調理条件データのダウンロード成功が表示され、送信するかどうかを決定するよう、ユーザーに操作を促す表示が行われる。
そこで、ユーザーが、表示操作部225を操作して(又は、音声入力部222によって音声を入力して)調理条件データ送信部231に送信を指示すると、中央処理装置212は、「ラタトゥイユ」の調理条件データを加熱調理器1に送信する。なお、この調理条件データの送信と一括して、加熱調理器1の「報知用データ」223と、加熱調理器1の制御装置40用の「遠隔操作用データ」224も送信する。
図31に示したように、入力キー153Mが押された後では、連携調理モードの各調理メニューの調理条件データは、加熱調理器1で受信することを制御装置40では許可する。
具体的には、図29に示した制限部55は、入力キー153Mが押された時点から、通信部51を介した調理条件データの受信機能を有効にする。そして、受信した調理条件データがある場合、調理条件データ記憶部42の、所定の記憶エリアに一時的に保存する。なお、前記した報知用データ223と遠隔操作用データ224の受信も許可され、前記「ラタトゥイユ」の調理条件データと紐づけされて記憶部42に一時的に保存される。
図34は、前記した「ラタトゥイユ」の調理条件データを通信端末器200から受信していることを表示する例を示している。この図34(B)のように、待機時初期画面16MHは、外部からのレシピ受信動作中であることを示す受信動作表示画面16MMに切り替わる。
図34(A)は、受信動作表示画面16MMを拡大して示した模式図である。
図34(A)において、16Fは、受信動作表示画面16MMの中に、受信動作の進捗に応じて現れる、複数個の進捗マークである。
進捗マーク16Fは、黒い角形印と白い角形印の2種類ある。
図34に示すように、受信動作開始直後は、黒い角形印が1つであるが、受信動作が進むにつれて順次その数が増えて行き、最終的に黒い角形印が5つ並んだ状態となる。
なお、黒い角形印の増加に応じて、白い角形印は同じ数だけ消えた状態になる。
なお、受信動作表示画面16MMの代わりに、実施の形態1の左火力表示部16Lのように、複数の発光素子(LED)を設け、受信動作の進捗度合いを、その発光によって複数段階に表示するものでも良い。例えば、受信動作の初期は、LEDの点灯数を1つにし、受信動作の進行に伴って点灯数を増やすという方式である。あるいは、LEDの点滅や点灯色を切り替えることにより、進捗を表現する。これにより、ユーザーに直感的で分かりやすい受信動作の完了を報知するようにしても良い。
次に、図29に示した制限部55の動作について説明する。
図34に示したように、通信部51を介して調理条件データを受信している動作中、加熱調理器1側では、入力操作部15によって当該受信動作を途中では中止できない。
例えば、入力キー152Mや153Mを押しても、データ取得部53の動作を中断できない。
加熱調理器1の、調理条件データ記憶部42に格納された前記調理条件データは、図35に示すように第1特定画面16M1の形で表示される。
図35において、173は実施の形態1でも説明したように、外部レシピ識別部である。これによって、第1特定画面16M1に現在表示されている連携調理メニューは、外部から取得したものであることが容易に分かる。
第1特定画面16M1に、図35のように特定の連携調理メニュー(この場合、「ラタトゥイユ」)は、入力キー151Mをタッチ操作すれば、そのまま調理動作を開始できる。
また、入力キー156M又は157Mを操作すれば、右加熱部(右加熱口4R)で加熱することと、左加熱部で加熱することの何れか一方を選択できる。
更に、入力キー152Mを操作すれば、このように外部から取得した外部から特定の連携調理メニュー(この場合、「ラタトゥイユ」)による調理を、取り消すことができる。このように一旦取消し操作を行った場合、待機時初期画面16MHに戻るので、その状態で、再度入力キー153Mをタッチ操作する必要がある。
更に、図35に示すように、外部から取得した特定の連携調理メニュー(この場合、「ラタトゥイユ」)を、別の連携調理メニュー(例えば「ハンバーグ」)に変更することはできない。変更するには、入力キー152Mを操作して、待機時初期画面16MHの場面まで戻す必要がある。
なお、図35では、入力キー156M、157Mの発光部21Rが点灯しているが、 左側の加熱部特定部171L又は右側の加熱部特定部171Rの何れかを、前記入力キー156M、157Mで選択した後、それら入力キー156M、157Mによって、火力等の制御条件を、ユーザーはマニュアル操作で設定できる。
次の図36は、外部から取得した調理条件データに基づいて連携調理モードKM3の調理を行う場合において、調理工程2の段階に進んだ際に、マイクロ波加熱の出力レベルを調節できることを示している。
図36の(B)で示すように、第2エリア23に、マイクロ波加熱の出力レベルが、「強め」~「弱め」まで合計5段階で表示される。このようなマイクロ波出力レベルは、入力キー156M、157Mを操作してユーザーが選択できる。
このため、最終工程(調理工程2)において、ユーザーが被調理物の仕上り状態に応じてマイクロ波による加熱強度を調整することができる。
次に、図37~図46は、通信端末器200の端末側表示画面(入力操作画面を兼用)216の表示内容を示したものであり、以下順に説明する。なお、「端末側表示画面」216は、以下、「表示画面」216と呼ぶ。
図37(A)(B)は、通信端末器200の表示画面216の拡大図である。
この表示画面216は、液晶表示画面や有機EL表示画面の表面をガラス板で覆って形成している。
前記ガラス板の上面(表面)には、物理的な構造物としては現れないが、後述する各種アイコン(入力キー)488、489、491L、491M、491R、492~496等が、前記表示画面216の表示によって視覚上で認識できる。そのガラス板自体の特定部分が発光したり、画像を発生させたりする訳ではないが、以下の説明では、このように文字や図形、その他の情報が表示されることを、視認するユーザーの立場に立って、「表示画面に表示」という表現を使う。
「アイコン」は、所望の入力を行うことができる。つまり、個々のアイコン部分には、静電容量検知型のキーが配置される。そのアイコンをタッチすることで、タッチ操作部215(図30参照)では、中央処理装置212に対する指令信号が発生する。
アイコンの存在と機能を表示するため、特定の機能が(少なくとも入力を受け付け可能な状態では)文字や図形で表示される。例えば、図37(A)の例のように、「左IH操作部」というように、アイコン491Lの位置に文字情報で表示される。
481は、図37(A)に示した初期画面におけるメニュー表示部である。このメニュー表示部481は、図37(B)では左加熱部のメニュー選択表示部482に変わる。また、図38(A)では「加熱源選択」という加熱源選択表示部483に変わる。
更に、メニュー表示部481は、図38(B)では「RG制御メニュー選択」というレンジグリルの制御メニュー選択表示部484に変わる。
更に、メニュー表示部481は、図44(A)では「連携調理メニュー選択」という連携調理メニュー表示部485に変わる。
メニュー表示部481は、図44(B)では「次の準備ガイド」という準備情報表示部486に変わる。メニュー表示部481は、図45(A)(B)では、連携調理メニューの1つである「からあげ」を示した連携調理メニューの名称表示部487に変わる。
図37(A)において、490は、待機時初期画面としての注意情報表示部である。運転開始前の時点で、前の調理時の熱で加熱室6が既に熱くなっている場合があり、図37(A)では、そのことにつき注意喚起した例である。
また、既に電源が入っていることも表示している。
491Mは、中央操作部15Mの選択部(アイコン)である。中央操作部15Mを操作すれば、実施の形態1で述べたように左右の加熱口4L、4R以外の加熱部で調理ができる。
491Lは、左操作部15Lの選択部(アイコン)である。491Rは、右操作部15Rの選択部(アイコン)である。
492は、アドバイス表示選択部(アイコン)である。これにタッチすると音声報知部50は中央表示部16Mにおいて、そのタッチした場面に応じた操作の参考情報を報知する。
FGは、ユーザーの指先を示している。
図37(A)(B)とその他の図において、三角形のマーク(アイコン)501、502は、画面切り替えマークである。
次の図38(B)にも画面切り替えマーク503がある。これらマークにタッチすると、1回タッチする毎に、表示画面216を一定の順序で切り替えることができる。因みに、図37(B)で画面切り替えマーク502に触れると、表示画面216は右方向に移動し、次の表示画面480が左側から出現するイメージで切り替わる。
なお、指先FGを表示画面216に触れたまま移動させ、それに付随して表示画面を移動させて画面の切り替えを行うスクロール機能を保有させて、前記画面切り替えマーク501~503を省略しても良い。
図37(A)において、左操作部選択部(アイコン)491Lにタッチすると、前記画面切り替えマーク501~504にタッチしなくとも、図37(B)に示す表示画面216に切り替わる。
図37(B)において、493は、IH単独調理モードの制御メニュー表示部(アイコン)である。
IH単独調理モードの制御メニューは、合計7つある。その内の4つは、図37(B)の表示画面216の右半分に表示されている。それら制御メニュー表示部(アイコン)493は、「湯沸し」、「茹で」、「炊飯」及び「湯沸し+保温」である。
また、表示画面216の左半分には、残り3つの制御メニューが表示されている。「保温」の制御メニュー表示部(アイコン)488と、「揚げ物」の制御メニュー表示部(アイコン)494と、「予熱」の制御メニュー表示部(アイコン)489、の3つである。
図37(B)において、495は、最初のメニュー表示画面に戻ることを選択するメニュー画面表示部(アイコン)である。
496は、この図37(B)の中の1つの制御メニュー(例えば、「湯沸し」)を選択した場合に表示される確認表示部(アイコン)である。これを押すと、例えば前記「湯沸し」であれば、湯沸し用の制御条件設定画面に自動的に切り替わる。
次に、図38(A)について説明する。
497Aと497Bは、左IHコイル9Lや右IHコイル9Rを選択するための、誘導加熱源選択部(アイコン)である。497Cは、マイクロ波加熱源(第2の加熱手段HM2)を選択するための加熱源選択部(アイコン)である。
図38(A)において、498は、レンジグリル加熱源選択部(アイコン)、499は、連携調理モードの選択部(アイコン)である。
図38(A)において、レンジグリル加熱源選択部(アイコン)498にタッチすると、図38(B)の表示画面216に変わる。
次に、図38(B)について説明する。
500は、レンジグリル(RG)制御メニューを示すRG制御メニュー選択部(アイコン)である。レンジグリル(RG)制御メニューは、「あたため」や「レンジ手動、「肉解凍」など合計10個ある。
図38(A)において、497Aは、左IHコイル9Lを選択する誘導加熱源選択部(アイコン)である。497Bは、同じく右IHコイル9Rの選択部(アイコン)である。
497Cは、マイクロ波誘導加熱源189を選択するための、選択部(アイコン)である。
図38(B)で、画面切り替えマーク(アイコン)503にタッチすると、図38(B)の表示画面216は、図39(B)に変わる。
次に、図39(A)(B)について説明する。
図39(A)(B)は、レンジグリル(RG)制御メニューの全部(10個)を表示させた状態を示している。図39(A)では、5つの制御メニュー500を示し、図39(B)では、残りの5つの制御メニュー500を示している。
図39(A)(B)にそれぞれ示している大きな矢印は、表示画面216を水平にした状態での、後方と前方を示している。表示画面216は、水平にした状態でも垂直、斜めにした状態でも操作に支障はない。
次に、図40(A)(B)について説明する。
図40(A)は、図39(A)の状態で、レンジグリル(RG)制御メニューの中で、「あたため」の制御メニュー500を選択した状態を示している。
指先FGをRG制御メニュー選択部(アイコン)500に触れると、当該選択部500は、タッチしたことを感知して表示色が変わり、例えば白抜き文字に反転する。この図40(A)の状態で入力確定キー表示部(アイコン)496にタッチすると、図40(B)の表示画面216に変わる。
図40(B)は、レンジグリル(RG)制御メニューのデフォルト画面である。
504は、RG制御メニューの名称表示部(アイコン)である。
この図40(B)の制御メニュー表示形態、デザインは、実施の形態1の図15に示したものと類似させている。このような表示にできるのは、加熱調理器データベース217と遠隔操作情報生成部219(図30参照)があるからである。
図40(B)において、505は、RG制御メニューの温度表示部(アイコン)である。この図40(B)の例では、デフォルト値が80℃であるが、選択できる次の候補として75℃と85℃があるため、それらも同時に表示している。
図40(B)に示したように、RG制御メニューの名称表示部(アイコン)504には、それに隣接して次の表示候補である「オーブン」と「葉菜下ゆで」が、少し小さく表示される。
ユーザーは、図39(B)に示された状態で、レンジの設定温度を75℃に変更したい場合には、75℃の表示部分に指先FGを載せれば良い。これについては次の図40で説明する。
また、制御メニューの「あたため」を「オーブン」や「葉菜下ゆで」に変える場合も、同様にように「オーブン」や「葉菜下ゆで」の近傍にある候補切り替えマーク(アイコン)519、520にタッチすれば良い。
図40(B)において、506は、参考画像表示部である。参考画像は写真以外でも良く、制御メニューの「あたため」のイメージを示すイラストでも良い。
次に、図41(A)(B)について説明する。
通信端末器200の向きを、垂直方向に変えると、図41(A)(B)のように、表示画面216は縦長に変化する。なお、表示画面216を、この図41(A)(B)のように、縦長表示に固定する設定にしても良い。
図41(A)と図41(B)の切り替えは、画面切り替えマーク(アイコン)503のタッチだけで行える。
次に、図42(A)(B)について説明する。図41(A)に示した「あたため」の制御メニュー500を選択するため、指先FGをその制御メニュー選択部500に触れると、図42(A)に示しているように、表示色が変わり、例えば白抜き文字に反転する。この図42(A)の状態で入力確定キー表示部(アイコン)496にタッチすると、図42(B)の表示画面216に変わる。
次に、図42(B)に示された状態で、「あたため」のレンジ(マイクロ波加熱)の(加熱上限)設定温度を75℃に変更したい場合には、75℃の表示部分(RG制御メニューの温度表示部505)に指先FGを載せれば良い。すると、図43(A)の状態に表示画面216が変化する。
図42(B)において、507Aは、補助情報表示部であり、参考画像表示部506の近傍に表示される。この図42(B)では、設定温度を選ぶようにユーザーに勧めている。
次に、図43(A)について説明する。
図43(A)に示すように、設定温度は75℃に変更された表示になる。なお、まだ制御条件を確定させる前の段階であるので、別の設定温度の「85℃」も表示されたままの状態である。
図43(A)の状態において、遠隔操作信号の送信キー表示部(アイコン)521が初めて表示される。
この図43(A)では、前記送信キー表示部521を選ぶと、この図43(A)に表示された「レンジ単独調理モードKM1」の制御メニュー「あたため」の設定情報(調理条件データ)が、遠隔操作情報として加熱調理器1に一括して送信される。
図43(B)の状態は、RG制御メニューの「あたため」を実行する全ての条件の選択ができた段階であるため、温度表示部505に表示された加熱温度「75℃」の条件が加熱調理器1に送信される。
図43(A)において、507Bは、補助情報表示部であり、参考画像表示部506の近傍に表示される。この図43(A)では、前記送信キー表示部521を押せば、入力作業は完了することを示している。
遠隔操作信号(調理条件データを含む)の送信を終えた図43(B)の段階では、遠隔操作で加熱動作を停止させる停止キー表示部(アイコン)522が初めて表示される。これを押すと、この図43(B)の段階の加熱動作が停止できる。一旦、この停止キー表示部522を押すと、最初の段階に戻るため、改めて遠隔操作条件を全て入力する。
通信端末器200には、加熱停止を指令する指令情報を即時送信できる停止キー表示部(アイコン)522を設けている。これにより、加熱調理器1の安全性を確保するための機能を保有させている。
次に、図44(A)について説明する。
図44(A)は、図38(A)に示した連携調理モードKM3の選択部499にタッチした場合に表示される表示画面216である。なお、図37(A)の中央操作部選択部491Mをタッチして、この図44(A)の表示画面216を表示させても良い。但し、中央操作部選択部491Mをタッチした場合は、レンジグリル調理モード(複合調理モードKM2)の選択画面と共用になるので、連携調理モードKM3を選択するまでのタッチ操作が少し増える。
図44(A)は、連携調理モードKM3の1つの調理メニューで、「からあげ」を選択する例である。
「からあげ」を調理したいため、連携調理メニュー表示部(選択部)500Cに触れると、図44(A)に示しているように、表示色が変わり、例えば白抜き文字に反転する。
この図44(A)の状態で入力キー表示部(アイコン)496にタッチすると、「からあげ」を調理するための表示画面216(図示せず)に推移する。図44(A)の表示画面216は、「からあげ」の選択段階を示した表示画面である。
なお、図44(A)では連携調理メニューを示しただけで、その後の加熱部や制御条件を選択した図を省略しているが、図44(A)の表示画面216で、連携調理メニュー選択部(アイコン)500Cを選択(タッチ)すれば、選択した調理メニュー(例えば「からあげ」)の設定用の表示画面216に進む。
図44と図45の間には、「からあげ」の設定用表示画面216が実際にはある。その表示画面216には、実施の形態1(図16)に示したような、左右の加熱部(IHコイル9L、9R)を選択するアイコン(図示せず)を表示させても良い。または、左右の加熱部を指定せず、調理条件データを受信する加熱調理器1側で前記加熱口4L、4Rを選択するようにしても良い。また、その設定用表示画面216には、図43に示したように、送信キー表示部(アイコン)521を表示させる。「からあげ」の調理条件データを送信できるようにする。
図44(B)は、連携調理モードKM3の調理メニューで「からあげ」を調理する場合に、調理工程1の途中で、調理工程の進捗度合いを(加熱制御部43が)検知して、加熱調理器1で自動的に報知される「参考情報1」FA1に対応した報知例である。
この実施の形態1では、加熱調理器1で報知される「参考情報1」FA1では、図44(B)に表示されるように、加熱室6のドア7を開けること、次には加熱室6から加熱された食材を取り出すこと、の2つが報知される。
通信端末器200の表示画面216でも、上記のような参考情報1FA1に対応した内容として、図44(B)に示したように、ドア7を開放することを示した準備作業参考画像509と、被調理物を受け皿と一緒に取り出すことを示した準備作業参考画像510が表示される。
なお、511は、注意喚起情報である。また512は、ユーザーの作業について説明した補助情報である。
次に、図45(A)を説明する。
図45(A)の表示画面216は、「からあげ」の調理工程1の段階を表示したものである。
513は、工程情報表示部である。この図45(A)では、レンジ加熱がまだ継続していることを表示している。514は、次の調理工程情報の表示部である。この図の例では、次は右加熱口4Rにおいて誘導加熱することを示している。
515は、推奨メニューの表示部である。この表示部515には、冷蔵庫(図示せず)から事前に取得しておいた在庫情報から検索された推奨の調理メニュー(別の調理)が含まれる場合がある。
図44(A)の例では、現在は「からあげ」で使用中の加熱室6が使用されなくなった後に、その加熱室で調理できる別の調理のお薦めメニューがあることを示唆している。なお、加熱調理器1は、前記冷蔵庫との間で無線通信により冷蔵庫の在庫情報を取得できる機能を有している。
図45(A)の段階では、お薦めメニューを具体的には自動的に表示しない。ユーザーが、この段階で初めて表示される詳細表示指示部(アイコン)523をタッチした場合には、図45(B)のように詳細を表示する。
なお、この図45(B)のような詳細表示指示部(アイコン)523に相当する選択部は、加熱調理器1の中央表示部16Mには表示されない。そして一定時間後に、図45(A)の画面は、図44(A)の表示画面216に自動的に戻る。
この遠隔操作信号の送信を終えたあとの図45(B)の段階でも、遠隔操作で加熱動作を停止させるための、前記停止キー表示部(アイコン)522が表示される。
図45(B)において、487は、連携調理メニューの名称表示部であり、この場合は、被調理物の名称の「からあげ」が表示される
516は、推奨メニューの表示部である。推奨メニューの具体的な内容は、推奨メニューの表示部515に表示される。調理は解凍して温めることを薦めている。
図45(B)において、517は、推奨メニューの補助情報であり、マイクロ波加熱を利用した「あたため」の制御メニューで調理できることが表示されている。
518は、推奨メニューの調理参考画像である。写真ではなく、イラスト(イメージ図)でも良い。
この図45(B)の段階でも、遠隔操作で加熱動作を停止させるための、前記停止キー表示部(アイコン)522が表示される。
次に、図46(A)を説明する。
図46(A)の表示画面216は、「からあげ」の調理工程1を終了し、調理工程2に移行するまでに加熱休止期間、つまり移行期間TRに入った状態である。
前記移行期間TRは、加熱調理器1の前で実際に調理に臨んでいるユーザーが、加熱調理器1の入力キー151Mを押さない限り終了しない。
つまり、移行期間の時間的長さは、ユーザーに依存している。
従って、通信端末器200では、どのような操作を行っても前記移行期間TRを、遠隔で(無線通信で)指令して、離れた場所から加熱調理工程を再開するような機能はない。これは、加熱調理器1の安全性を向上させるためである。
513は、工程情報表示部である。この図46(A)では、レンジ加熱が終了したことを表示している。514は、次の調理工程情報の表示部である。この図の例では、次は右加熱口4Rにおいて誘導加熱することを示している。
515は、推奨メニューの表示部である。この表示部515では、冷蔵庫(図示せず)から事前に取得しておいた在庫情報から検索された推奨の調理メニュー(別の調理)がある場合、この図46(A)のように、お薦めの調理メニューがあることを示している。
図46(A)の表示画面216で表示される詳細表示指示部(アイコン)523をタッチした場合には、図46(B)のように、加熱室6で、調理工程2と並行して実行できる調理メニューの候補の詳細を表示する。
この図46(A)のような詳細表示指示部(アイコン)523に相当する選択部は、加熱調理器1の中央表示部16Mにも、表示しても良い。但し、中央表示部16Mの表示画面がタッチ式入力方式でない場合には、適当な入力キーを押すことを表示する必要がある。
図46(B)の入力確定キー表示部(アイコン)496を押した場合には、加熱室6を使用する推奨調理メニュー(別の調理)の情報が、加熱調理器1に向けて送信される。つまり、加熱調理器1の前で調理に臨んでいるユーザーに、「推奨メニューに賛成」の意思が伝達されることになる。
推奨調理メニュー(別の調理)の情報が、加熱調理器1に向けて送信された際に、通信端末器200の所有者は、キッチンに居ないで、上記推奨調理メニュー(別の調理)の通知を受ける場合もあり得る。つまり、その瞬間には、加熱調理器1の前には別のユーザーが居る場合も考えられる。何れにしても、ユーザーは加熱室6を有効に利用して調理が同時並行的に行えることを知ることができる。
以上の説明では、スマートフォン等の通信端末器200は、加熱調理器1との間で、Bluetooth(登録商標)による無線通信400を行う方式であった。他の方法としては、近距離無線通信用のNFC入出力部221(図30参照)を有しているため、加熱調理器1側のNFC入出力部(図示せず)に、通信端末器200を直接近接又は接触させて入力しても良い。
実施の形態2の総括.
以上の説明から明らかなように、この実施の形態2では、第3の開示に関する加熱調理器を、以下の形態で開示していた。
すなわち、
第1の場所(トッププレート3の上方近傍)で被加熱物を加熱する第1の加熱手段(誘導加熱源9)HM1と、
前記第1の場所と離れた第2の場所(加熱室6)で被調理物を加熱する第2の加熱手段(マイクロ波加熱手段)HM2と、
ユーザーの指令を受ける入力操作部15と、
外部から調理条件データ2を受信する通信部51と、
前記第1の加熱手段、前記第2の加熱手段及び前記通信部51を制御する制御装置40と、を備え、
前記制御装置40は、前記第1の加熱手段HM1と前記第2の加熱手段HM2とを、時間差を置いて駆動する連携調理モードKM3を、調理条件データ1に基づいて実行する加熱制御部43と、特定の被調理物(例:ハンバーグ)に対する前記連携調理モードKM3を実行するため、前記通信部51を介して前記調理条件データ2を取得するデータ取得部53と、前記入力操作部15の入力に従って前記連携調理モードKM3の調理を開始する前の待機期間中に、前記データ取得部53が前記通信部51を介して前記調理条件データ2の取得を禁止する制限部55と、を有した、
ことを特徴とする構成である。
この構成によれば、加熱調理器1側に保有している調理条件データ1に基づく連携調理動作と、外部から取得する調理条件データ2に基づく連携調理動作が干渉せず、ユーザーの混乱を招かず、使い勝手を向上することが期待できる。
更に、この実施の形態2おいては、第4の開示に関する加熱調理器を、以下の形態で開示していた。
すなわち、
第1の場所(トッププレート3の上方近傍)で被加熱物を加熱する第1の加熱手段(誘導加熱源9)HM1と、
前記第1の場所と離れた第2の場所(加熱室6)で被調理物を加熱する第2の加熱手段(マイクロ波加熱手段)HM2及び第3の加熱手段(輻射熱加熱手段12)HM3と、
ユーザーの指令を受ける入力操作部15と、
外部から調理条件データ2を受信する通信部51と、
前記第1の加熱手段、前記第2の加熱手段及び前記通信部51を制御する制御装置40と、を備え、
前記制御装置40は、前記第1の加熱手段HM1と、前記第2の加熱手段HM2及び前記第3の加熱手段HM3のグループとを、時間差を置いて駆動する連携調理モードKM3を、調理条件データ1に基づいて実行する加熱制御部43と、特定の被調理物(例:ハンバーグ)に対する前記連携調理モードKM3を実行するため、前記通信部51を介して前記調理条件データ2を取得するデータ取得部53と、前記入力操作部15の入力に従って前記連携調理モードKM3の調理を開始する前の待機期間中に、前記データ取得部53が前記通信部51を介して前記調理条件データ2の取得を禁止する制限部55と、を有した、
ことを特徴とする構成である。
この構成によれば、加熱調理器1側に保有している調理条件データ1に基づく連携調理動作と、外部から取得する調理条件データ2に基づく連携調理動作が干渉せず、ユーザーの混乱を招かず、使い勝手を向上することが期待できる。
また、第2の場所(加熱室6)で被調理物を加熱する第2の加熱手段(マイクロ波加熱手段)HM2と、同じ第2の場所(加熱室6)で、加熱室6を加熱して被調理物を加熱できる第3の加熱手段(輻射熱加熱手段12)HM3と、を備えているため、加熱手段の数や種類(加熱原理が異なるもの)が増えることになり、多種類の調理に対応できる加熱調理器1を実現できる。
この実施の形態2においては、第5の開示に関する加熱調理器を、以下の形態で開示していた。
すなわち、
第1の場所(トッププレート3の上方近傍)で被加熱物を加熱する第1の加熱手段(誘導加熱源9)HM1と、
前記第1の場所と離れ、第1の場所と隔絶された第2の場所(加熱室6)で被調理物を加熱する第2の加熱手段(マイクロ波加熱手段)HM2又は第3の加熱手段(輻射熱加熱手段12)HM3と、
ユーザーの指令を受ける入力操作部15と、
外部から調理条件データ2を受信する通信部51と、
前記第1の加熱手段、前記第2の加熱手段及び前記通信部51を制御する制御装置40と、を備え、
前記制御装置40は、前記第1の加熱手段HM1と、前記第2の加熱手段HM2と第3の加熱手段HM3の一方又は両方とを、時間差を置いて駆動する連携調理モードKM3を、調理条件データ1に基づいて実行する加熱制御部43と、特定の被調理物(例:ハンバーグ)に対する前記連携調理モードKM3を実行するため、前記通信部51を介して前記調理条件データ2を取得するデータ取得部53と、前記入力操作部15の入力に従って前記連携調理モードKM3の調理を開始する前の待機期間中に、前記データ取得部53が前記通信部51を介して前記調理条件データ2の取得を禁止する制限部55と、を有し、
前記入力操作部15には、前記連携調理モードKM3の調理を選択する選択手段(入力キー153M)を備え、
前記制限部55は、前記選択手段(入力キー153M)によって前記連携調理モードKM3の調理が選択された場合、前記調理条件データ2の取得を制限しない、
ことを特徴とする構成である。
この構成によれば、加熱調理器1側に保有している調理条件データ1に基づく連携調理動作と、外部から取得する調理条件データ2に基づく連携調理動作が干渉せず、ユーザーの混乱を招かず、使い勝手を向上することが期待できる。
この実施の形態2においては、第6の開示に関する加熱調理システムを、以下の形態で開示していた。
すなわち、
加熱能力又は加熱原理が異なる複数の加熱手段HM1、HM2、HM3を有し、少なくとも2つの場所で前記加熱手段によって順次被調理物を加熱する連携調理モードKM3の機能を備えた加熱調理器1と、前記加熱調理器1との間で通信を行う通信端末器200と、を備えた加熱調理システムであって、
前記加熱調理器1は、前記連携調理モードKM3の加熱調理動作を実行する調理条件データ1を有し、
前記通信端末器200は、前記連携調理モードKM3の加熱調理動作を実行するための調理条件データ2を、前記加熱調理器1以外の外部から取得する端末側データ取得部(調理条件データ取得部)230と、
ユーザーによるレシピ選択操作に応じて、特定のレシピ(調理メニュー)を選択するレシピ選択部232と、
前記レシピ選択部232により特定の前記レシピを選択したときに、前記端末側データ取得部230により、前記調理条件データ2を取得して、当該調理条件データ2を前記加熱調理器1に送信する調理条件データ送信部231と、を備え、
前記加熱調理器1は、前記通信端末器200から受信した前記調理条件データ2を、識別情報167と対応させて保持する記憶部42と、ユーザーによる前記連携調理モードKM2の選択操作又は前記識別情報167の選択操作に応じて、前記記憶部42から前記調理条件データ2を読み出し、前記連携調理モードKM3の調理に利用する加熱制御部1と、を備えたことを特徴とする構成であった。
この第6の開示に係る加熱調理器1によれば、第1の加熱手段(誘導加熱源9)と、第2の加熱手段HM2とを連携させた加熱調理(連携調理モードKM3)を行う場合、外部から取得した調理条件データで連携させて、各種の加熱調理に幅広く対応できる、利便性の高い加熱調理器を提供することができる。
この実施の形態2においては、第7の開示に関する加熱調理システムを、以下の形態で開示していた。
すなわち、
加熱能力又は加熱原理が異なる複数の加熱手段HM1、HM2、HM3を有し、少なくとも2つの場所で前記加熱手段によって順次被調理物を加熱する連携調理モードKM3の機能を備えた加熱調理器1と、前記加熱調理器1との間で通信を行う通信端末器200と、を備えた加熱調理システムであって、
前記加熱調理器1は、前記連携調理モードKM3の加熱調理動作を実行する調理条件データ1を有し、
前記通信端末器200は、前記連携調理モードKM3の加熱調理動作を実行するための調理条件データ2を生成する加熱調理器データベース217と、前記調理条件データ2を前記加熱調理器1に送信する調理条件データ送信部231と、を備え、
前記加熱調理器1は、前記通信端末器200から受信した前記調理条件データ2を、識別情報167と対応させて保持する記憶部42と、ユーザーによる前記連携調理モードKM3の選択操作又は前記識別情報167の選択操作に応じて、前記記憶部42から前記調理条件データ2を読み出し、前記連携調理モードKM3の調理に利用する加熱制御部43と、を備え、
前記加熱調理器1は、前記通信端末器200から前記調理条件データ2の受信を開始することを許可する特定の入力キーを備えたことを特徴とする構成であった。
この構成によれば、加熱調理器1側に保有している調理条件データ1に基づく連携調理動作と、外部から取得する調理条件データ2に基づく連携調理動作が干渉せず、ユーザーの混乱を招かず、使い勝手を向上することが期待できる。
実施の形態3.
図47~図49は、実施の形態3に係る加熱調理器を示すものである。図47は、加熱調理器1の起動直後における中央表示部の表示動作を示す説明図1である。図48は、加熱調理器1の起動以降における中央表示部の表示動作を示す説明図2である。図49は、加熱調理器1の起動以降における中央表示部の表示動作を示す説明図3である。なお、図1~図46に説明した実施の形態1及び2の構成と同一又は相当部分は、同じ符号を付けている。
この実施の形態3では、実施の形態2で示した加熱調理器1の構成を変更し、中央表示部の表示内容と、加熱調理モードの選択手順を一部変更している。
図47について説明する。主電源スイッチ20を「OFF」にしている状態では、中央表示部16Mは起動されていないので、何も情報を表示していない。
主電源スイッチ20を「ON」にした状態では、制御装置40は、前述したように異常有無等の自己診断を行ったあとで、図47の表示画面1A(待機時初期画面16MH)を表示させる。
図47の表示画面16MHにおいて、60Aは、電源が入っていることを報知した表示文である。60Bは、インターネット等の広域ネットワーク経由で専用のレシピ掲載サイト(クラウドサーバ300)に誘導するための二次元情報(二次元コード)である。60Cは、その二次元コードの意味を説明した文章である。
前記した通信端末器200を起動させて、前記二次元コード60Bを光学的に読み込ませると、各種調理レシピの情報を保有した外部のレシピ情報提供サーバ301(図示せず)に接続することができる。なお、レシピ情報提供サーバ301には、種々の調理レシピのデータ(調理条件データ)が保持されたレシピDB(データベース)302(図示せず)が備えられていることは、実施の形態1で説明した通りである。
表示画面1Aが表示されたあと、表示画面Bが自動的に表示される。なお、図48に示すように表示画面1Aが表示された後、一定の時間間隔(例えば3秒間又は5秒間ずつ)で図49に示すように表示画面B1~B3を一定時間(例えば、3秒間又は5秒間)表示するという形態でも良い。そして再び表示画面1Aを表示するという動作にする。
一方、音声報知部50では、図47に示した表示画面Bが表示された時点又は図49に示したように、表示画面B1~B3が表示された時点で、その表示画面の表示内容(表示された情報)をそれぞれ音声で報知し、ユーザーに操作する入力キーを案内しても良い。
例えば、表示画面B1の時点では「加熱庫とIHの両方を使って連携調理するときは、番号1のキーを選択してください」というような案内をすると良い。この場合の「番号1のキー」とは、入力キー153Mである。なお、「番号1のキー」とは、入力キー153Mのことである。「番号2のキー」とは、入力キー154M、155Mのことである。
中央操作部15Mの上面には、前記番号1を入力キー153Mの操作面等に印刷や刻印で表示しておくと良い。または、入力キー153Mの操作面自体を光らせて、上記番号がユーザーに用意に識別できるようにしても良い。他の番号2、3についても同様な構成が採用できる。
以上のような経緯を経て、入力キー153Mを最初に押した場合には、図49に示しているように中央表示部16Mは、表示画面Bから第1特定画面16M1に切り替わる。但し、実施の形態で説明したように「許可条件1」と「許可条件2」を満たさない場合には、連携調理モードKM3の選択は出来ない旨の表示又は音声報知が行わ、表示画面Aに戻る。
前記制御装置40は、前記待機時初期画面16MH(表示画面A)を表示した時点又は前記音声報知部50によって、表示画面Bの内容を音声で報知した時点から、前記入力キー153MC、154M、155Mの何れも操作されずに経過している時間が、一定の制限時間(30分間)を超過すると、自動的に前記主電源スイッチ20を開放して主電源を切断するように構成している。
図49に示すように、起動後の初期待機期間TAにおいては、加熱調理器1は通信端末器200からは何のデータも取得しない(取得は、図29で説明した制限部55で禁止している)。
一方、入力キー153Mを押した時点からは、取得可能期間TBに入るので、加熱調理器1は通信端末器200から調理条件データを取得可能である。
図47~図49に示すように、中央表示部16Mにおいて、調理モード名称の表示部525、526、527を表示している。
表示部525は、連携調理モードKM3に対応した表示である。表示部526は、複合調理モードKM2に対応した表示である。表示部526は、誘導加熱源9の単独調理モードKM1に対応した表示である。
図47に示すように、前記表示画面Bには、表示部525~527を一覧状態で示し、それら各表示部に1対1で対応するように、最初に操作すべき入力キーを特定する案内文(文字情報)530、531、532を表示している。
このため、ユーザーは、待機時初期画面16MH(表示画面A)によって第1の加熱手段HM1、第2の加熱手段HM2及び第3の加熱手段HM3に共通の情報、例えば注意情報等(待機時共通情報60N)を確認できる。
更に案内画面B(16MA)によって前記案内文530、531、532を見ることができるので、加熱調理の開始前に、ユーザーが操作に迷うことも解消でき、操作性と利便性の高い加熱調理器1を実現できる。
図47に示すように、各加熱調理モードの内容を示す説明文533、534、535が表示部525~527の表示と同時に表示される。
更に、前記案内画面16MAに表示画面Bが表示されたタイミングで、前記音声報知部50によって音声でそれぞれ、操作すべき入力キーが報知される。
このため、ユーザーは、視覚情報だけではなく音声でも操作すべき入力キーの情報を得ることができるので、操作性を更に向上させることが期待できる。
実施の形態3の総括.
以上のように、本開示9に係る加熱調理器1は、この実施の形態3では以下の形態であった。
すなわち、
第1の場所(トッププレート3の上方)で被加熱物を加熱する第1の加熱手段HM1(誘導加熱源9)と、
前記第1の場所と離れ、かつ当該第1の場所と隔絶された第2の場所(加熱室6)で被調理物を加熱する第2の加熱手段HM2と、
ユーザーの指令を受ける入力操作部15と、
外部から調理条件データ2を受信する通信部51と、
調理の情報を表示する表示部16と、
前記第1の加熱手段、前記第2の加熱手段、前記通信部51及び前記表示部16とを、それぞれ制御する制御装置40と、を備え、
前記制御装置40は、前記表示部16を起動した後に、当該表示部16に待機時初期画面16MHを表示し、
前記待機時初期画面16MHには、前記第1の加熱手段HM1と前記第2の加熱手段HM2に共通の参考情報1(待機時共通情報60N)と、複数の加熱調理モードKM1~KM3)の内容又は当該加熱調理モードを選択する前記入力操作部15の操作を示す参考情報2(説明文525~527、533~535)の少なくとも何れか1つを表示し、
前記待機時初期画面16MHの表示期間中に前記入力操作部15で特定の入力、すなわち、入力キー153Mの操作が行われた場合、前記通信部51を介して前記制御装置40は、前記調理条件データ2を取得することを特徴とする構成であった。
この構成によれば、加熱調理器1側に保有している調理条件データ1に基づく連携調理動作と、外部から取得する調理条件データ2に基づく連携調理動作が干渉せず、ユーザーの混乱を招かず、使い勝手を向上することが期待できる。
更に、実施の形態3では、前記入力操作部15には、前記複数の加熱調理モードKM1~KM3にそれぞれ対応して、加熱調理モードを個々に選択する入力キー153L、153M、153Rを有し、
前記待機時初期画面16MHには、前記入力キー153L、153M、153Rを選択するための前記第1の加熱手段と前記第2の加熱手段の選択に関する情報(図47の、説明文525~527、533~535)を前記参考情報2として表示する構成であった。言い換えると、図47に示した案内画面16MAを一時的に、かつ自動的に表示させていた。
この構成によれば、複数の調理モードの内から1つを選択する場面で、ユーザーの混乱を招かず、使い勝手を向上することが期待できる。
更に、実施の形態3では、前記入力操作部15には、前記複数の加熱調理モードKM1~KM3にそれぞれ対応して、それら加熱調理モードを個々に選択する入力キー153L、153M、153Rを有し、
前記待機時初期画面16MHには、前記入力キー153L、153M、153Rを選択するための前記第1の加熱手段HM1と前記第2の加熱手段HM3に共通の情報を前記参考情報1(60N)として表示し、
前記参考情報1の表示の後で、特定の前記入力キー(153M)が操作されるまでは、前記通信部51を介して前記制御装置40の制限部55が、前記調理条件データ2の取得を制限することを特徴とする構成であった。
この構成によれば、加熱調理器1側に保有している調理条件データ1に基づく連携調理動作と、外部から取得する調理条件データ2に基づく連携調理動作が干渉せず、ユーザーの混乱を招かず、また加熱調理モードの選択も容易であり、使い勝手を向上することが期待できる。
実施の形態4.
図50は、実施の形態4に係る加熱調理器を示すものであり、加熱調理器1を起動してから加熱調理を開始する直前までの加熱調理器1の制御装置40の動作ステップを説明したものである。なお、図1~図49に説明した各実施の形態の構成と、同一又は相当部分は、同じ符号を付けている。
この実施の形態4では、実施の形態1で示した加熱調理器1の制御装置40の構成を変更している。
図50において、ステップSU1~SU4は、図27で説明したものと同じであるため、重複した説明は省略する。
中央表示部16Mに待機時初期画面16MHが表示された段階(ステップSU1)を経て、ステップSU1Aでは、外部機器(前記情報端末器200又はクラウドサーバ300)との自動接続動作を行い、通信接続に成功すると、ステップSU1Bに進む。
ステップSU1Bでは、入力操作部15の入力キー153Mが操作されたかどうかを判定し、操作していた場合には、次のステップSU2に進む。
ステップSU2の段階で、外部からレシピ情報(調理条件データ)の取得が確認されると、そのステップSU2の段階から、「入力禁止期間」TCが始まる。
前記「入力禁止期間」TCが始まると、入力操作部15において、各種入力キーの入力機能は、制御装置40によって無効化される。但し、例外的に、主電源スイッチ20の操作ボタン(入力キー)20Aは、有効に維持されるので、電源を遮断することは随時可能である。
前記「入力禁止期間」TCにおいて、制御装置40は、加熱調理器1の各構成部分の最新状態と比較し、許可条件1と許可条件2を満たす状態であるかどうかを判定する。
許可条件1と2を同時に満たしていると判定すると(SU6)、外部機器(前記情報端末器200又はクラウドサーバ300)から取得したレシピ情報(調理条件データ)に含まれている識別情報を、前記中央表示部16Mに表示する。この場合は、第1特定画面16M1の中に識別情報(例えば、「名称:ハンバーグ」)が表示される(ステップSU7)。
図50に示したように、第1特定画面16M1の中に識別情報(例えば、「名称:ハンバーグ」)が表示された時点からは、「調理条件変更可能期間」TDが始まる。この調理条件変更可能期間TDは、調理開始の入力キー151Mが押されると終了する。
そのため、「調理条件変更可能期間」TDでは、入力キー154M、155M等を使用して、取得した調理条件データが対象とする調理メニュー(例えば「ハンバーグ」についての制御条件(火力値、火力レベル、目標温度、加熱時間等の諸条件)を、ユーザーが調整することができる。但し、変更できない制御条件も、調理メニューによっては存在する。
一方、前記ステップSU3の段階で、制御装置40が加熱調理器1の最新状態と比較し、許可条件1と許可条件2を満たない状態であると判定した場合(ステップSU4)について説明する。
中央表示部16Mの中の待機時初期画面16HMの内容を一部変更し、外部機器から取得したレシピ情報(調理条件データ)は、現在の加熱調理器1では実行できない旨を文字で表示する。また同じ趣旨について音声報知部50でも音声で報知する(ステップSU5A)。
更に、このステップSU5Aでは、レシピ情報(調理条件データ)を送信してきた通信端末器200やクラウドサーバ300側に対して、レシピ情報(調理条件データ)は、現在は利用できない旨を前記通信部51から送信する。そして、送信側にて加熱調理器1の状況が分かるように報知する。
実施の形態4の総括.
以上のように、この実施の形態4に開示された加熱調理器1は、実施の形態2における第4の開示で説明した加熱調理器1と類似しており、
被加熱物を、水平方向に離れた複数の加熱部4L、4C、4Rで加熱する第1の加熱手段HM1(誘導加熱源9)と、
前記加熱部と別の場所にある加熱室6で加熱調理する第2の加熱手段HM2と、
前記第2の加熱手段と異なる加熱原理によって前記加熱室を加熱する第3の加熱手段HM3と、
ユーザーの指令を受ける入力操作部15と、
前記入力操作部15からの指令を受ける制御装置40と、を備え、
前記入力操作部15は、第1モード選択部(連携調理モードKM3選択用入力キー153M)と、第2モード選択部(複合調理モードKM2選択用入力キー154M、155M)と、を備え、
前記第1モード選択部153Mは、前記第1の加熱手段HM1と前記第2の加熱手段HM2を規定の順序で駆動させる連携調理モードKM3を選択するものであり、
前記第2モード選択部154M、155は、
(1)前記第2の加熱手段と前記第3の加熱手段を自動で組合せて併用する複合調理モードに属する複数の制御メニュー(例:レンジグリル調理)と、
(2)前記第2の加熱手段と前記第3の加熱手段の、何れかの1つを使用する単独調理モードKM1に属する複数の制御メニュー(例:レンジ手動)、
の中から、1つだけを選択する手段を兼用しており、
前記制御装置40は、前記連携調理モードKM3の調理を、調理条件データ1に基づいて実行する機能と、外部から取得した調理条件データ2に基づいて実行する機能とを有し、
前記調理条件データ2の取得は、前記入力操作部15(前記第1モード選択部153M)の入力に従って前記連携調理モードKM3の調理が選択される以前には行われないように取得動作を禁止する制限部55を設けたことを特徴とする構成である。
この構成によれば、加熱調理器1側に保有している調理条件データ1に基づく連携調理動作と、外部から取得する調理条件データ2に基づく連携調理動作が干渉せず、ユーザーの混乱を招かず、使い勝手を向上することが期待できる。
以上のように、この実施の形態4に開示された加熱調理器の制御システムは、本開示9に関するものであり、
加熱能力又は加熱原理が異なる複数の加熱手段(第1の加熱手段HM1、第2の加熱手段HM2)を有し、少なくとも2つの場所で前記加熱手段HM1、HM2によって順次被調理物を加熱する連携調理モードKM3の機能を備えた加熱調理器1と、前記加熱調理器1との間で通信を行う通信端末器200と、を備えた加熱調理システムであって、
前記加熱調理器1は、前記連携調理モードKM3の加熱調理動作を実行する調理条件データ1を有し、
前記通信端末器200は、前記調理器1の前記連携調理モードKM3で利用するための調理条件データ2を送信する調理条件データ送信部231を備え、
前記加熱調理器は、前記通信端末器から受信した前記調理条件データ2を、識別情報と対応させて保持する記憶部42と、表示部16(16M)と、ユーザーによる前記連携調理モードKM3の選択操作又は前記識別情報167の選択操作に応じて、前記記憶部42から前記調理条件データ2を読み出し、前記連携調理モードKM3の調理に利用する加熱制御部43と、を備え、
前記加熱調理器1は、前記調理条件データ2を前記通信端末器200から受信を開始することを許可する特定の入力キー153Mを備え、
前記入力キー153によって前記連携調理モードKM3が選択された場合、事前に定められた許可条件を満たした場合、前記表示部16には、前記調理条件データ2が適用される調理を特定する識別情報167が表示されることを特徴とする構成である。
この構成によれば、加熱調理器1側に保有している調理条件データ1に基づく連携調理動作と、外部から取得する調理条件データ2に基づく連携調理動作が干渉せず、ユーザーの混乱を招かず、使い勝手を向上することが期待できる。
また、調理条件データ2を前記通信端末器200から受信を開始することを許可する入力キー153Mは、連携調理モードを選択するキーを兼ねているため、入力操作部15における入力キーの設置数を増加させずに済み、ユーザーの操作性を損なうことがないという副次的効果も期待できる。
また、第1特定画面16M1は、連携調理モードKM3を開始する前提(許可条件1と許可条件2)を満たさない限り、表示されない。このため、連携調理モードKM3の各種条件(例えば、火力レベルや目標温度、加熱時間等)の設定(選択)をユーザーが行った後で、許可条件1又は許可条件2を満たさないと判定されて、最初の待機時初期画面16MH(図50のステップSU1)の段階まで強制的にステップが戻る、ということはない。そのため、ユーザーに無駄な入力操作を強いることがない。
実施の形態5.
図51は、実施の形態5に係る加熱調理器1の主要な機能を示した制御ブロック図である。図52は、図51の加熱調理器1において、複合調理モードに関する調理条件データを取得する動作を示すフローチャートである。図53は、図51に示す加熱調理器において、起動時の中央表示部の待機時初期画面の内容を説明する図である。図54は、図51に示す加熱調理器を利用した加熱調理システムの構成図である。なお、図1~図50に説明した各実施の形態の構成と、同一又は相当部分は、同じ符号を付けている。
この実施の形態5では、実施の形態1で示した加熱調理器1の制御装置40の構成を変更し、複合調理モードKM2の場合においても外部からの調理条件データの取得を制限する構成にしている。
図51について説明する。
図51は、実施の形態1に係る加熱調理器1の主要な機能を示した制御ブロック図である。この図51の構成は、実施の形態1の図11で示した構成と一部異なっている。
すなわち、制御装置40には、許可条件判定部54を有している。
前記許可条件判定部54は、実施の形態1で説明したように、連携調理モードKM3による調理を許可するかどうかの判定処理を行う。
更にこの実施の形態5では、前記許可条件判定部54は、加熱室6を使用する連携調理モードKM2による調理を許可するかどうかの判定処理を行う。この点が実施の形態1とは異なっている。
前記許可条件判定部54は、待機時初期画面16MHが表示された後、加熱室6の最新の温度を温度センサー群30によってチェックする。仮に、温度が80℃を超えていた場合には、「許可条件3を満たさない」と判定する。
次に、図52において、ステップST1~ST3は、図22で説明したものと同じであるため、重複した説明は省略する。
主電源スイッチ20が「ON」になった時点からステップST2又はステップ3の段階までに、制御装置40は加熱調理モードを選択できるように、入力操作部15の関係する入力キー(例えば、153M、154M)の入力機能を「無効」から「有効」に切り替える。
ステップST4では、中央表示部16Mには、待機時初期画面16MHが表示され、またユーザーへの使用上の注意情報の表示も行われる。具体的な表示画面は、図53に示している。このステップST4の段階では、外部から調理条件データ(レシピデータ)を取得できることを表示しない(音声報知部50でも報知しない)。
次のステップST11では、許可条件判定部54が「許可条件」を満たすかどうかについてチェックをする。加熱室6が、例えば前回使用したときの高熱が残っていて、例えば100℃を超えていることが温度センサー群30からの計測データで判明すると「許可条件3を満たさない」と判定する。
許可条件3を満たしていた場合には、次のステップST12では、待機時初期画面16MHの表示内容を一部変更し、外部サイトから調理条件データを取得できることを表示する。この例は、次の図53で説明する。
前記ステップST12の後、入力制御部15において具体的に各種入力キーの操作が行われたかどうかをチェックし、例えば、入力キー153Mが押される前に、入力キー154M又は155Mが押された場合には、「複合調理モード」KM2が選択されたことになるので、第2特定画面16M2の表示画面に切り替える。
一方、ステップST12で許可条件3を満たさないと判定された場合、ステップST13に進む。そしてステップST13では、加熱室6を使用する複合調理モードKM2は使用できない旨を表示して、ステップST4に戻る。
次に、図53について説明する。
図53は、図52で説明した各動作ステップに対応した中央表示部16Mの表示内容を示すものである。
図53に示すように、主電源スイッチ20をOFFにしている状態では、中央表示部16Mは起動されていないので、何も情報を表示していない。
主電源スイッチ20をONにした状態では、制御装置40は、前述したように異常有無等の自己診断を行ったあとで、図53の表示画面1を中央表示部16Mに表示させる。
図53の表示画面1において、60Aは、電源が入っていることを報知した表示文である。
表示画面1が表示されたあと、自動的に表示画面2A又は2Bが表示される場合がある。
更に、表示画面2A又は2Bが表示されたあと、自動的に表示画面2Cが表示される場合がある。
前記表示画面1~表示画面2Cが表示されている期間に、前記許可条件判定部54は、許可条件3を満たすかどうかの判定を行う。
許可条件3を満たすと判定されてステップST12に進んだ場合、前記表示画面1は、図53の表示画面2Dに変化する。つまり、外部のネットワーク201経由で専用のレシピ掲載サイトであるレシピ情報提供サーバ301に誘導するための、二次元情報(二次元コード)60Bを表示する。60Cは、その二次元コードの意味を説明した文章である。
表示画面2Dは、ユーザーが各種調理モードを選択するまで表示が継続するが、例えば最初に表示されてから30分経過後に、安全上、主電源スイッチ20は自動的に「OFF」になる。
なお、図53に示している表示画面1、表示画面2A~2Dの、5つの表示画面は、「共通画面」又は「待機時初期画面」16MHと呼ぶ。
表示画面2Bにおいて、60Eは、加熱室6の内部が高温度になっていて、不用意に接触しないように警告した注意表示である。加熱室6でオーブン調理を実施したあとで、まだ加熱室6が十分冷え切っていないことを制御装置40が検知した場合、この表示画面2の状態に自動的に切り替わる。この検知は、前記した許可条件判定部54の判定結果を利用しても良い。
前記した通信端末器200によって、前記二次元コード60Bを光学的に読み込ませると、各種調理レシピの情報を保有した前記レシピ情報提供サーバ301に接続することができる。これらの二次元コード60B、二次元情報60C及び前記表示文60Aは、「待機時共通情報」60Nの1種である。
次に、図51に示した制限部55の動作について説明する。
実施の形態2の図34で説明したように、通信部51を介して調理条件データを受信する場合、加熱調理器1側では、入力操作部15によって入力キー153Mや154Mを押す必要がある。
ユーザーが待機時初期画面16MHの段階で、入力キー154M又は155Mの何れかを押した場合、複合調理モードKM2を選択したことになる。
この段階で、加熱調理器1の制限部55は、データ取得部53が通信部51を介して調理条件データを取得することを制限しない状態となる。従って、入力キー154M又は155Mの何れかを押した時点から、外部からの調理条件データは、加熱調理器1で取得できるようになる。
なお、実施の形態2の図35で説明したように、外部から取得した特定の複合調理メニューを、別の複合調理メニューに変更することはできない。しかし、一旦取得した調理条件データをそのまま消去したくない場合には、入力キー152Mを押すと、調理条件データ記憶部42に一時的に保存できるようにしても良い。その場合には、保存指令の前に、待機時初期画面16MHとは異なる表示画面を表示して、何らかの付加情報を付けて保存しておくと後で利用する場合に検索が容易となる。
次に図54について説明する。この図54は、加熱調理器1を利用した加熱調理システムの構成図である。この図51の構成は、実施の形態1の図1~図3で示した構成と一部異なっている。
図54において、200Aは、スマートフォン等の通信端末器(携帯端末器)であり、加熱調理器1のユーザーが携帯している前記通信端末器200と異なり、前記ユーザーと同居する家族が使用するものである。
800は、冷凍庫を備えた冷蔵庫である。複数個の冷凍室(図示せず)は、例えばマイナス18℃±2℃、マイナス10℃、マイナス2℃等、冷凍食品(加工食品含む)や生鮮食材(肉、魚等)に適当な冷凍温度(温度帯)の冷凍室を選択できるようにしている。
前記冷蔵庫800は、通信端末器200との間で、双方向に無線通信401を行う機能がある。通信端末器200は、冷蔵庫から取得する在庫情報を取得できる。この在庫情報の種類(範囲)とは、例えば、冷凍食品だけに限定したり、マイクロ波加熱源(第2の加熱手段HM2)によって加熱できる食材だけに限定することである。このような在庫情報の取得範囲は、実施の形態1で説明した機能設定キー151KP(図示せず)によって、ユーザーが自由に設定できる。
冷蔵庫800に食品を入れる際に手動で食品の名称やその属性等のデータをインプットする方法、あるいは光学的又は磁気的に自動で食品等の情報を読み込んで在庫情報を蓄積する方法等、各種方法が提案されている。
本実施の形態5では、冷蔵庫800に食品を入れる際、あるいは収容した後の食品の特定について何ら制限を受けないので、何れの方法であっても良い。
冷蔵庫800は、収集した在庫データSD1を、通信端末器200からの要求により、当該通信端末器200に送信する。また、加熱調理器1からクラウドサーバ300経由で、前記在庫情報の提供要求があれば、それに応答して最新の在庫データ(食材の保有データ)SD1を送信する。
なお、前記在庫データSD1とは、例えば、食品の種類(例えば、肉、野菜等)と分量が特定できる情報であると良い。冷凍食品の場合には、その食品名称(例えば、「ご飯」や「餃子」)と、その量(1人前や、重量200gなど)が特定できる情報であると良い。
前記冷蔵庫800は、図54では通信端末器200との間のみで無線通信401を行うように描いているが、冷蔵庫800のあるキッチンや家屋に設置された無線ルーター(図示せず)や情報処理装置(ホームゲートウェイ等)(図示せず)等のアクセスポイントを介して、前記クラウドサーバ300に、双方向通信できるネットワーク201で接続していても良い。
前記冷蔵庫800が、前記クラウドサーバ300との間に無線通信のネットワーク206を構築してあれば、前記在庫データSD1は、通信端末器200、200Aを経由せずに、クラウドサーバ300へ提供できる。なお、この場合も、無線ルータ等の中継機器が介在しても良い。
この実施の形態5では、前記加熱調理器1が加熱調理を終了した場合、その直後に、自動的にネットワーク205経由で、調理実施データCD9が送信される。
ここで「調理実施データ」とは、以下の情報の少なくとも1つをいう。
(1)被調理物を特定できる識別情報167。例えば「からあげ」や「野菜炒め」等の被調理物の名称(略称を含む)。
(2)被調理物の重量又は容積に関する情報
(3)前記調理工程1と前記調理工程2の制御条件(例えば、マイクロ波出力500W、誘導加熱時の火力1500W又は「中火」)を示す情報
(4)前記調理工程1から前記調理工程2の終了までの所要時間を示す情報
(5)前記調理工程2(又は最終の調理工程)の終了時刻を示す情報
(6)予熱工程開始から全ての調理工程2の終了までの所要時間を示す情報
(7)加熱調理動作した加熱源(例えば、左IHコイル9L)を特定する情報
(8)次の加熱調理の際にユーザーが受ける制限に関する情報(例:加熱室6は、高温であるため、レンジ(自動)加熱は実行できないこと)
(9)前記加熱室6の現在温度等のユーザーの安全性に関係する情報
前記「(2)被調理物の重量又は容積に関する情報」は、例えば、「鳥のからあげ:300g」のような情報である。これは、調理工程1における被調理物(からあげ)の温度上昇速度から制御装置40が推測できる。
前記「調理実施データ」は、冷蔵庫800に有益な情報となり得る。
例えば、「調理実施データ」の内、「(4)調理工程2の終了までの所要時間を示す情報」、「(5)終了時刻を示す情報」、「(6)全ての調理工程2の終了までの所要時間を示す情報」は、クラウドサーバ300の中に準備してある「スケジュール管理部」(図示せず)で活用できる。それらデータを蓄積することにより、各家庭での調理の集中時間帯が推定できることになる。
前記「調理実施データ」は、冷蔵庫800に有益な情報となり得る。例えば、「調理実施データ」を、前記スケジュール管理部(図示せず)で活用して調理の集中時間帯が推定できることから、その時間帯から冷蔵庫800に食品(加熱された食品の一部等)が収容されるタイミングが想定できるようになる。つまり、冷蔵庫800側での冷凍・冷蔵能力変更のタイミングや設定条件の変更制御に利用できる。
なお、クラウドサーバ300の中に準備してある「家族共有情報部」(図示せず)に、調理条件データCD7を含めた前記「調理実施データ」が自動的に送信される。
一方、前記家族共有情報部(図示せず)は、通信端末器200、200Aからの個々の要求(照会)が無くとも、自動的に加熱調理の完了と、その概要(少なくとも、調理を特定する識別情報167)の情報を随時送信する。
以上のような加熱調理システムであるため、ユーザーやその家族等において、加熱調理器1を有効に利用でき、利便性を向上させることが期待できる。
以上のように、この実施の形態5に開示された加熱調理器は、本開示10に関するものであり、
被加熱物をトッププレート3の上に設定した複数の加熱部(加熱口4L、4M、4R)で加熱する第1の加熱手段HM1(誘導加熱源9)と、
前記加熱部と別の場所にある加熱室6で被調理物を加熱調理する第2の加熱手段HM2と、
ユーザーの指令を受ける入力操作部15と、
外部から調理条件データを受信する通信部51と、
調理の情報を表示する表示部16と、
前記入力操作部15からの指令を受ける制御装置40と、を備え、
前記入力操作部15には、前記第1の加熱手段HM1と前記第2の加熱手段HM2を組み合わせた加熱動作を自動的に進行させる複合調理モードKM2を選択する入力キー154M、155Mを有し、
前記制御装置40は、前記複合調理モードKM2の調理を、前記通信部51経由で外部(クラウドサーバー300、通信端末器200)から取得した調理条件データに基づいて実行する機能を有し、
前記調理条件データの取得は、前記入力キー154M、155Mの入力機能が有効となり、かつ前記表示部15に特定の表示(待機時初期画面16MH)が行われたタイミングにおいて、前記入力キー154M、155Mが操作されたときに許可されることを特徴とする構成であった。
この構成によれば、加熱調理器1側に保有している調理条件データ1に基づく複合調理動作と、外部から取得する調理条件データ2に基づく複合調理動作が干渉せず、ユーザーの混乱を招かず、使い勝手を向上することが期待できる。
以上のように、この実施の形態5に開示された加熱調理システムは、本開示11に関するものであり、
被加熱物をトッププレート3の上に設定した加熱部(加熱口4L、4C、4R)で加熱する第1の加熱手段HM1と、前記加熱部と別の場所にある加熱室6で被調理物を加熱調理する第2の加熱手段HM2と、を備えた加熱調理器1と、
前記加熱調理器1との間で通信を行う通信端末器200、200Aと、
前記加熱調理器1と前記通信端末器200、200Aと、それぞれネットワーク201、204、205を介して接続されるサーバ300と、
を備えた加熱調理システムであって、
前記加熱調理器1は、特定の被調理物に対応した調理メニューを有し、
前記加熱調理器1には、前記調理メニューを実行する調理条件データ1を有し、
前記通信端末器200、200Aは、前記加熱調理器1に対して、前記調理メニュー(連携調理メニュー等の)調理条件データ2を提供する機能と、前記加熱調理器1から、前記調理メニューの調理実施データ(調理データ)CD9を取得する機能と、をそれぞれ有し、
前記加熱調理器1は、前記調理条件データ2を前記通信端末器200、200Aから受信するタイミングを決定する機能を備えたことを特徴とする構成である。
この構成によれば、加熱調理器1側に保有している調理条件データ1に基づく連携調理動作と、外部から取得する調理条件データ2に基づく連携調理動作が干渉せず、ユーザーの混乱を招かず、使い勝手を向上することが期待できる。
また、調理実施データ(調理データ)CD9を、通信端末器200、200Aを介してユーザーやその他家族が直ぐに知ることができるので、例えば、キッチンと離れた場所においても調理の様子を知ることができる等、利便性が向上する。更に、冷蔵庫800でも調理実施データCD9を利用して効率良い運転の管理等、データ活用によってキッチンでの電気機器(冷蔵庫800、加熱調理器1など)の利便性が向上する。
他の実施形態.
加熱調理器1と通信端末器200を構成する各回路、部品、装置の各構成要素を説明するために、調理条件データ1と調理条件データ2に分けて説明したが、この両者は実質的に同じデータであっても良い。例えば、加熱調理器1で最初から保有している1つの調理条件データ(例:ハンバーグのレシピデータ)と、通信部51を介して外部から取得する調理条件データ(例:ハンバーグのレシピデータ)が、同一の内容であっても良い。
また、スマートフォンやタブレット形端末器(小型の可搬式パーソナルコンピュータ)等の通信端末器200は、クラウドサーバ300から取得した調理条件データ2を加熱調理器1に必ずしも提供する必要はなく、通信端末器200自体で当該調理条件データ2を生成し、保有していても良い。
以上の実施の形態1~5で図示した各回路、部品、装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくとも良い。さらに、特に制御装置40、加熱制御部43、第1の加熱手段HM1、第2の加熱手段HM2、第3の加熱手段HM3、記憶装置41は、これら各装置・回路の機能の分散・統合が可能であり、具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、機能や動作状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
制御装置40、加熱制御部43の各機能は、処理回路によって実現される。各機能を実現する処理回路は、専用のハードウエアであっても良いし、メモリーに格納されるプログラムを実行するプロセッサであっても良い。
処理回路がプロセッサである場合、制御装置40、加熱制御部43の各機能は、ソフトウエア、ファームウエア又はソフトウエアとファームウエアの組合せによって実現される。ソフトウエアとファームウエアは、プログラムとして記述され、メモリーである記憶装置41に格納される。プロセッサは、記憶装置41に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置40、加熱制御部43の各機能を実現する。
これらプログラムは、制御装置40、加熱制御部43の制御手順を、マイクロコンピュータに実行させるものである。なお、記憶装置41とは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリーが代表的なものである。
更に、図14に示した調理条件データ記憶部41のデータやプログラムの一部は、加熱調理器1が保持せずに、外部の記録媒体(ストレージサーバ等)に保持されてもよい。この場合、加熱調理器1は、外部の記録媒体(ストレージサーバ)にアクセスすることで、必要なデータやプログラムの情報を取得する。
さらに、制御装置40、第1の加熱手段HM1、第2の加熱手段HM2、第3の加熱手段HM3の動作プログラムは、ユーザーの希望により、又は加熱調理器1の製造業者等の希望によって、適宜修正・改良されたものに更新できるようにしても良い。この場合、例えば、通信部51を通じて修正・改良プログラムを入手するようにしても良い。
前記トッププレート3の上で加熱調理する前記第1の加熱手段HM1の1つの加熱部(IHコイル9L、9M、9R)は、ガス燃焼式バーナに変えても良い。この場合、ガス流量弁が制御部によって制御される構成となる。
また、第2の加熱手段HM2又は第3の加熱手段HM3の一部又は全部を、ガス燃焼バーナや誘導加熱源に変えても良い。
実施の形態1~5では、入力操作部15は、何れも入力キーにユーザーが触れて入力指令を行う「接触式入力」の操作部で説明したが、ユーザーの指や手の動きを非接触で検知して入力する非接触方式でも良い。
更に、入力操作部15は、ユーザーの声を認識して入力する音声入力方式に変えても良い。音声入力方式の場合には、ユーザーの声を受信して音声認識信号に変換するためのマイクや音声受信部が、入力操作部に相当するものとなる。
あるいは、接触式や押し圧式などの機械的スイッチと、前記音声入力方式を併用しても良い。
更に、入力操作部15は、スマートスピーカやAIスピーカと呼ばれるような音声入力機能を備えた入力端末機器を介して、加熱調理器1に指令を与えても良い。前記スマートスピーカやAIスピーカは、クラウドサーバ300のように、ネットワーク環境の中にある音声翻訳機能や検索機能を備えた支援サーバとの間で、随時無線通信で情報の授受を行い、加熱調理器1の傍でユーザが発した音声(自然言語)を、音声信号として取得し、前記支援サーバによってユーザからの指令信号に変換し、最終的には加熱調理器1に対する指令信号を生成することができる。このため、ユーザが加熱調理器1の近傍に居ても、調理の準備や食材の処理等で、両手が塞がっていて入力操作部15に直接タッチする頻度が制限されているような場合にも、自然な発声(音声)で加熱調理器1を操作でき、便利である。
実施の形態1~5では、第1特定画面16M1、第2特定画面16M2及び第3特定画面16M3に表示される各種制御メニューや制御条件等を選択する手段が、入力操作部15であったが、表示手段である中央表示部16Mや左右の表示部16L、16Rの表示画面の中に設けても良い。
例えば、複合調理に関して提案している前記特許第5833699号公報には、複合調理の表示画面を表示させ、当該表示画面の中に複合調理のメニューの名称を表示させ、当該メニュー選択部をユーザーが直接指で触れて、メニューを選択するという技術が提案されている。
そこで、第1特定画面16M1や第2特定画面16M2の中に複合調理モードKM2や連携調理モードKM3で可能な調理のメニューや被調理物の名称(識別情報の1種)等を表示させ、その表示部分(「アイコン」部分ともいう)をユーザーが指で直接タッチして連携調理モードのメニュー等を選択するようにしても良い。
実施の形態1では、通信部51によって、加熱調理器1の外部から送信された指令信号や、レシピデータ(調理条件データ)等を受信し、また加熱調理器1からは、各動作信号や指令信号を外部へ発信していたが、更に調理工程1、調理工程2の開始や終了等の進捗を示す情報を、その都度送信しても良い(実施の形態3、5参照)。これら進捗情報をユーザーが通信端末器200等で知ることができ、利便性が向上する。
また、加熱調理器1の他に、情報管理装置として、冷蔵庫800の在庫の検索結果のデータを受ける機能を保有するホーム・ゲートウエイを配置し、加熱調理器1と前記冷蔵庫800の間は、無線通信(LAN)又はネットワーク206(図54参照)もよって接続し、加熱調理器1側で前記冷蔵庫の在庫情報を取得して調理に利用できるようにしても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の実質的な範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図されている。