JP7600896B2 - 空調用ダクト装置 - Google Patents
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Description
このため、電気自動車に搭載される車両用空調装置においては、電動モータの動力源である自動車用電池を電熱ヒータの動力源としても用いるのが一般的である。しかし、走行用の電動モータ及び暖房用の電熱ヒータの動力源として同じ自動車用電池を用いることで、例えば厳寒期等の暖房に必要なエネルギ量が大きい場合、大きなエネルギを車両用空調装置に費やすことで車両の走行可能な距離が短くなる問題がある。この面において、電気自動車はエンジン車に比べて不利といい得る。エンジンと電動モータとを併用したハイブリッド車についても同様である。
以下、本明細書において、このように車室内において乗員に近接した部分に空調を行う技術を近接空調と称する場合がある。また、車室内の広範囲にわたって空調を行う技術を一般空調と称する場合がある。
特許文献1には、コンソールボックス等の筐体に、長尺形状をなす近接空調用の吹出口(第1吹出口21)を設け、当該第1吹出口を介して座席に空調空気を供給する空調用ダクト装置が開示されている。
しかし、一般空調用の流路と近接空調用の流路とにダクトを分岐させると、ダクトが嵩高くなり、ダクトの配策の自由度が低下するとともに、ダクトに要するコストも高くなる問題が生じる。
しかし、外形の大きな操作部を配置するためには、大きなスペースを必要とする。
車両室内の空間は限られており、操作部のために大きなスペースを確保することは困難である。このため、当該操作部の外形を大きくすることは困難であり、長尺形状をなす吹出口を有する空調用ダクト装置において、操作部の操作荷重を低減するのは困難であった。
このように、長尺形状をなす吹出口を有する空調用ダクト装置は、依然として充分な機能性を有すると言い難く、その機能性の向上が望まれている。
車両用空調装置の下流側に取り付けられ、内部に空調空気が流通するダクトと、
前記ダクトの前記内部と車両室内とを連絡する吹出口と、
前記吹出口の奥側において前記ダクトの内部に配置され、閉状態と、前記閉状態に比べて前記ダクトへの突出量の大きな開状態と、の間を状態変化することで前記吹出口に供給される前記空調空気の量を調整するダンパと、
前記ダンパに接続され、一部が前記車両室内に露出する操作部と、を具備し、
前記吹出口は長尺形状をなし、
前記操作部の少なくとも一部は、前記吹出口に対して、短手方向における外側に配置される、空調用ダクト装置である。
既述したように、操作部に作用する操作荷重を小さくするためには外形の大きな操作部が必要である。空調用ダクト装置の操作部は、通常、吹出口の側方に配置されるが、長尺形状をなす吹出口の側方に外形の大きな操作部を配置するためには大きなスペースを要する問題があった。このため、従来の空調用ダクト装置では、操作部の外形を大きくすることが困難であり、操作部の操作荷重を低減し難い問題があった。さらには、従来の空調用ダクト装置では、吹出口への空調空気の供給量を望み通りに調整し難い問題もあった。そして、これにより、従来の空調用ダクト装置において、その機能性を充分に向上させ難い問題があった。
以下、本発明の空調用ダクト装置をその構成要素毎に説明する。
なお本明細書において、「向ける」または後述する「沿う」とは、対象となる方向に対して45°以内の角度で交差することを意味する。このときの交差角の好ましい範囲として、30°以内、20°以内、10°以内、5°以内を例示できる。当該交差角は0°であるのが特に好ましい。
すなわち、吹出口の長手方向は車両進行方向であるのが特に好ましい。
この態様によると、ダクト内の空調空気の流路を各ダンパ分体によって別々に区画し、空調空気を各ダンパ分体によって吹出口における上流側-下流側方向の異なる領域に案内することが可能である。これにより、吹出口における上流側-下流側方向の異なる領域に均等に、または、狙い通りの量の空調空気を供給することが可能になり、吹出口が長尺形状をなし、かつ長手方向を上流側-下流側方向に向けるにもかかわらず、当該吹出口から吹き出す空調空気の量の、偏りをなくすかまたは低減することが可能である。
ダンパ分体の突出量をこのような比率にする場合、長尺形状の吹出口から吹き出す空調空気の量の偏りをなくすかまたは低減することが可能である。
ダンパが3つのダンパ分体で構成される場合における、各ダンパ分体の好ましい突出量として、上流側から下流側に向けて、1:2:3となる量を例示することができる。この場合には、ダクト内の流路を吹出口から奥側に向けて1:1:1となるように区画できる。
ダンパ分体の突出量をこのような比率にする場合、長尺形状の吹出口から吹き出す空調空気の量の偏りをなくすかまたは低減することが可能である。
開状態において、当該吹出側端部が吹出口に近い位置にある場合には、ダンパによって、ダクトの内部から吹出口に至る空調空気の流路を区画することが可能であり、これにより、吹出口に供給する空調空気の量を望み通りにコントロールすることが可能である。
具体的には、開状態における吹出側端部と吹出口との距離の好ましい範囲として、10mm以下、5mm以下、2mm以下を例示することができる。開状態における吹出側端部と吹出口との距離は0mmであるのが特に好ましい。
吹出領域の開口面積をこのような比率にする場合、長尺形状の吹出口から吹き出す空調空気の量の偏りをなくすかまたは低減することが可能である。
ダンパが3つのダンパ分体で構成され、当該3つのダンパ分体により吹出口が3つの吹出領域に区画される場合には、各吹出領域の好ましい開口面積として、上流側から下流側に向けて、1:1:1となる量を例示することができる。
ダンパが回動する場合、ダンパは位置変化しない回動軸を中心として回動しても良いし、スライド等の位置変化を伴う回動軸を中心として回動しても良い。回動軸が位置変化しない場合には、ダンパの構造が堅牢になり、ダンパの耐久性が向上する利点がある。また、回動軸が位置変化する場合には、ダンパが状態変化する際の軌跡を小さくすることができ、車両用空調装置をよりコンパクトにできる利点がある。
操作部は、ユーザーの操作が容易となる形状であれば良く、ダイヤル状やレバー状等の既知形状をなせば良い。
以下、具体例を挙げて本発明の空調用ダクト装置を説明する。
車室内における実施例1の空調用ダクト装置を模式的に表す説明図を図1に示す。実施例1の空調用ダクト装置と座席に着座した乗員との位置関係を説明する説明図を図2に示す。実施例1の空調用ダクト装置を分解した様子を模式的に説明する説明図を図3に示す。実施例1の空調用ダクト装置を車両室内側から見た様子を模式的に説明する説明図を図4に示す。実施例1の空調用ダクト装置を図4中のB-B位置で切断した様子を模式的に説明する説明図を図5に示す。実施例1の空調用ダクト装置を図4中のA-A位置で切断した様子を模式的に説明する説明図を図6および図7に示す。なお、図6はダンパが開状態にある様子を示し、図6はダンパが閉状態にある様子を示す。
以下、上、下、手前、奥、前、後とは各図における上、下、手前、奥、前、後を指すものとする。なお、上、下とは、鉛直方向における上、下を意味し、前、後とは車両進行方向における前、後を意味する。手前側-奥側方向は車幅方向と一致する。
空調用ダクト装置1は、センターコンソールボックス92の内部に配置されている。
センターコンソールボックス92の側壁には開口92oが設けられており、後述する空調用ダクト装置1の吹出口2は当該開口92oに対応する位置に配置されている。
このうちダクト3は、ダクト本体3m、開口フレーム3fおよび第1シール36を有する。
図3に示すダクト本体3mの内部30は、車両用空調装置93が供給する空調空気の流路であり、当該流路における上流側は前側であり、下流側は後側である。上流側-下流側方向は、車両進行方向に一致するともいえる。ダクト本体3mの内部30は、ダクト3の内部でもある。
フレーム窓部21oの内部には、複数のフィン部21fが取り付けられている。各フィン部21fは、略板状をなし、フレーム窓部21oの長手方向、すなわち前後方向に配列している。
フレーム窓部21oの上側には、長尺状の操作窓部32が設けられている。操作窓部32は、長手方向を前後に向け、フレーム本体31mを手前側-奥側方向に貫通する窓状をなす。
実施例1の空調用ダクト装置1においては、ダクト窓部20の内部およびフレーム窓部21oの内部が、ダクト3の内部30と車両室内95とを連絡する吹出口2を構成する。吹出口2の寸法は、実質的には、ダクト窓部20の内寸である。長手方向つまり前後方向における吹出口2の開口長さは、短手方向つまり上下方向における吹出口2の開口長さの6倍程度である。
回動軸40sは、その軸方向を上下に向け、ダンパ本体40mにおける長手方向の一端部、具体的には、ダンパ本体40mの後端部に一体化されている。
操作部5は略半円盤形のダイヤル状をなし、その長手方向を前後方向かつ手前側-奥側方向に向ける。換言すると、操作部5の長手方向に延びる直線は、吹出口2の長手方向に延びる直線、および、吹出口2の手前側-奥側方向に延びる直線と同一平面上にある。操作部5は、ダンパ本体40mの上側において、当該ダンパ本体40mの後側部分に一体化されている。
ダクト3へのダンパ4の突出量は、図5および図6に示す開状態において、図7に示す閉状態よりも大きい。
なお、このときダンパ4は吹出口2を開いた状態にあり、吹出口2に供給される空調空気の量は最大となる。
実施例2の空調用ダクト装置1は、ダンパが二つのダンパ分体とリンク部材とで構成されていること以外は、実施例2の空調用ダクト装置1と概略同じものである。実施例2の空調用ダクト装置1を分解した様子を模式的に説明する説明図を図8に示す。実施例2の空調用ダクト装置を車両室内側から見た様子を模式的に説明する説明図を図9に示す。実施例2の空調用ダクト装置を図9中のB-B位置で切断した様子を模式的に説明する説明図を図10に示す。実施例2の空調用ダクト装置を図9中のA-A位置で切断した様子を模式的に説明する説明図を図11および図12に示す。なお、図11はダンパが開状態にある様子を示し、図12はダンパが閉状態にある様子を示す。
以下、実施例1の空調用ダクト装置1との相違点を中心に、実施例2の空調用ダクト装置1を説明する。
第1回動軸45sは、その軸方向を上下に向け、第1ダンパ本体45mにおける長手方向の一端部、具体的には、第1ダンパ本体45mの後端部に一体化されている。
前後方向において、第1ダンパ本体45mの長さは、第2ダンパ本体46mの長さよりも長い。また、上下方向において、第1ダンパ本体45mの長さと第2ダンパ本体46mの長さとは略同じである。第1ダンパ本体45mと第2ダンパ本体46mとは、実施例1の空調用ダクト装置1におけるダンパ本体40mを概略2分割した形状をなす。
リンク部材47は、長尺の竿状をなし、第1回動軸45sの上側部分と第2回動軸46sの上側部分とをともに枢支している。これにより、第1ダンパ分体45および第2ダンパ分体46は同期して回動する。
第2ダンパ分体46は、第2回動軸46sを中心として回動し、図10および図11に示す開状態と、図12に示す閉状態との間を状態変化する。
第1ダンパ分体45および第2ダンパ分体46が開状態となることで、ダンパ4自体もまた開状態となる。同様に、第1ダンパ分体45および第2ダンパ分体46が閉状態となることで、ダンパ4自体もまた閉状態となる。
これにより、第1ダンパ分体45および第2ダンパ分体46は、ダクト3の内部30から吹出口2に至る空調空気の流路を区画する。
実施例2の空調用ダクト装置1は、上記の協働により非常に優れた機能性を発揮する。
3:ダクト 30:ダクトの内部
4:ダンパ 45:第1ダンパ分体(ダンパ分体)
46:第2ダンパ分体(ダンパ分体) 5:操作部
93:車両用空調装置 95:車両室内
Claims (11)
- 車両用空調装置の下流側に取り付けられ、内部に空調空気が流通するダクトと、
前記ダクトの前記内部と車両室内とを連絡する吹出口と、
前記吹出口の奥側において前記ダクトの前記内部に配置され、閉状態と、前記閉状態に比べて前記ダクトへの突出量の大きな開状態と、の間を状態変化することで前記吹出口に供給される前記空調空気の量を調整するダンパと、
前記ダンパに接続され、一部が前記車両室内に露出する操作部と、を具備し、
前記吹出口は長尺形状をなし、
前記操作部の少なくとも一部は、前記吹出口に対して、短手方向における外側に配置され、
前記ダクトの長手方向は車両進行方向であり、
前記吹出口の長手方向は前記ダクトの長手方向と同方向であり、
前記ダンパは回動軸を中心として回動することで前記閉状態と前記開状態との間を状態変化し、前記回動軸は前記ダンパのうち前記ダクトの下流方向における一端側にある、空調用ダクト装置。 - 前記ダンパのうち前記回動軸側の端部は、前記吹出口における長手方向の一端側にあり、
前記ダンパのうち前記回動軸とは逆側の端部は、前記閉状態において、前記吹出口における長手方向の他端側にある、請求項1に記載の空調用ダクト装置。 - 前記ダンパよりも前記吹出口側に、前記ダンパとは別体の複数のフィン部を備える、請求項1または請求項2に記載の空調用ダクト装置。
- 前記ダンパは前記開状態にあるときに前記ダクトの内部を閉じる、請求項1~請求項3の何れか一項に記載の空調用ダクト装置。
- 前記操作部は、前記吹出口に対して、上側かつ外側または下側かつ外側に配置される、請求項1~4の何れか一項に記載の空調用ダクト装置。
- 前記ダンパは、上流側-下流側方向に沿って配列する複数のダンパ分体を有する、請求項1~請求項5の何れか一項に記載の空調用ダクト装置。
- 各々の前記ダンパ分体の前記ダクトへの突出量は、前記開状態において、上流側の前記ダンパ分体から前記下流側の前記ダンパ分体にかけて増大する、請求項6に記載の空調用ダクト装置。
- 前記下流側にある前記ダンパ分体の前記突出量は、前記上流側にある前記ダンパ分体の前記突出量の2倍以上である、請求項7に記載の空調用ダクト装置。
- 前記下流側にある前記ダンパ分体の前記突出量は、前記上流側にある前記ダンパ分体の前記突出量の3倍以上である、請求項8に記載の空調用ダクト装置。
- 前記吹出口に供給される前記空調空気の量は、各々の前記ダンパ分体によって、前記上流側-下流側方向における前記吹出口の領域毎に調整され、
前記下流側にある前記領域の開口面積は、前記上流側にある前記領域の開口面積の1倍以上である、請求項7~請求項9の何れか一項に記載の空調用ダクト装置。 - 前記下流側にある前記領域の開口面積は、前記上流側にある前記領域の開口面積の2倍以上である、請求項10に記載の空調用ダクト装置。
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021106463A JP7600896B2 (ja) | 2021-06-28 | 2021-06-28 | 空調用ダクト装置 |
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| JP2021106463A Active JP7600896B2 (ja) | 2021-04-01 | 2021-06-28 | 空調用ダクト装置 |
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- 2021-06-28 JP JP2021106463A patent/JP7600896B2/ja active Active
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