JP7601711B2 - 貫通孔の充填材設置構造及び挿入部材 - Google Patents
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Description
挿入部材について、前記突出板部は、当該突出板部と前記挿入板部との接続部寄りの基端と、前記突出板部の基端と反対側の先端とを有し、前記突出板部は、当該突出板部の基端と先端との間に、前記起立姿勢における前記突出板部の長さを調節するために、当該突出板部を折り曲げるための脆弱部を備えていてもよい。
<防火区画体>
図1及び図2に示すように、防火区画体としての防火区画壁Wは、第1壁材W1と、第2壁材W2と、それら第1壁材W1及び第2壁材W2を支持する図示しない柱材と、から形成されている。防火区画壁Wが水平面上に立っているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。以下の説明では、Z軸と平行な方向を重力方向Zともいい、X軸と平行な方向を水平方向Xともいう。また、Y軸と平行な方向を奥行方向Yともいう。したがって、奥行方向Yは、水平方向X及び重力方向Zの両方に直交する方向である。防火区画壁Wの奥行方向Yは、防火区画壁Wの厚さ方向に一致する。
防火区画壁Wには、複数の挿入部材20が設置されている。防火区画壁Wの厚さ方向に貫通孔11を見て、貫通孔11を画成する四つの辺の各々に挿入部材20が配置されている。それら複数の挿入部材20により貫通孔11内に枠体19が形成されるとともに、防火区画壁Wには枠体19が設置されている。貫通孔11には配線・配管材12が貫通している。そして、貫通孔11の充填材設置構造は、貫通孔11における枠体19の内面と配線・配管材12の外面との間に複数の充填材14が充填されて形成されている。よって、貫通孔11の充填材設置構造は、防火区画壁Wに設置された挿入部材20と、充填材14と、を備えている。
充填材14は、直方体状に形成されたブロック体の略全体が、四角箱状をなす熱膨張性耐熱材製の外装部材内に収容されて形成されている。充填材14を形成するブロック体は、セラミックウール、ロックウール等の不燃性を有する材料によって直方体状に形成されている。充填材14のブロック体自身はクッション性を有するため、所要の弾性を有する。また、充填材14の外装部材は、難燃性の熱膨張性耐熱材によって形成されている。この熱膨張性耐熱材は、120℃以上の熱を受けると体積が加熱前の3倍以上に膨張する。
図3及び図4に示すように、挿入部材20は、屈曲部21と、挿入板部31と、接触板部41と、3つの突出板部51と、を有する。挿入部材20は、一枚の長四角形状の金属板材22を整形して形成されている。整形前の金属板材22は、一定の幅Hが一方向に連続する長四角形状である。幅Hが連続する一方向を挿入部材20の延出方向Fとする。挿入部材20は、幅Hが延出方向Fに連続する金属板材22を延出方向Fの途中で屈曲させることにより形成されている。なお、挿入部材20の幅Hは、第1寸法L1と同じ又は僅かに小さい。
挿入板部31を厚さ方向の外側から見ると、挿入板部31は四角形状である。挿入板部31を厚さ方向の外側から見ると、挿入板部31の長辺は延出方向Fに延びる。挿入板部31を厚さ方向の外側から見ると、挿入板部31の短辺は幅方向Kに延びる。挿入板部31は、厚さ方向の一方に外面32を有するとともに、厚さ方向の他方に内面33を有する。
挿入部材20は、突出板部51と挿入板部31とを繋ぐ接続部54を有する。この接続部54によって挿入板部31と突出板部51は一体に繋がっている。なお、3つのスリット34の第3スリット形成部34cは、幅方向Kに一列に並んでいるため、3つの接続部54も幅方向Kに一列に並んでいる。つまり、3つの接続部54は、挿入板部31の延出方向Fでの位置が同じである。
突出板部51は、倒伏姿勢S1及び起立姿勢S2のいずれか一方の姿勢から他方の姿勢に塑性変形可能である。つまり、突出板部51は、倒伏姿勢S1から起立姿勢S2へ塑性変形可能であるとともに、起立姿勢S2から倒伏姿勢S1へ塑性変形可能である。
図1に示すように、防火区画壁Wには、複数の挿入部材20が設置されている。この実施形態では、重力方向Zの上下両側の各辺には、複数の挿入部材20が水平方向Xに並べて設置されている。また、水平方向Xの左右両端の各辺には、挿入部材20が1つずつ設置されている。全ての挿入部材20の各々は、接触板部41の外面としての第1面42が第1壁面Waに両面粘着テープを介して接触するように防火区画壁Wに設置されている。そして、防火区画壁Wに設置された複数の挿入部材20の挿入板部31によって貫通孔11内に枠体19が形成されるとともに、枠体19が防火区画壁Wに設置されている。
水平方向Xの左右に設置された挿入部材20の各々は、挿入板部31の幅方向Kが重力方向Zに延びるように設置されている。水平方向Xの左右に設置された挿入部材20の各々では、全ての突出板部51が倒伏姿勢S1のままである。
(1)充填材設置構造において、起立姿勢S2の突出板部51よりも挿入板部31の基端31a側には複数の充填材14が充填されている。複数の充填材14は、突出板部51に接触している。このため、充填材14を貫通孔11に挿入したとき、充填材14が突出板部51に接触することで、充填材14が貫通孔11内での決められた位置を越えて奥行方向Yに進入することを防止できる。つまり、充填材14を、貫通孔11内での奥行方向Yの決められた位置に留めることができる。このため、貫通孔11での奥行方向Yの決められた位置まで充填材14が充填されたかを把握できる。その結果として、貫通孔11の奥行方向Yの一端から他端に至るまで充填材14が充填されてしまうことをなくすことができるため、充填材14の無駄の発生を抑制できる。
○ 図10に示すように、重力方向Zに複数の挿入部材20を並べて設置してもよい。この場合、重力方向Zに並ぶ挿入部材20同士は、挿入板部31同士が水平方向Xに一部が重ねて設置される。また、重力方向Zに並べて設置された挿入部材20の各々では、突出板部51が起立姿勢S2にされている。
要は、充填材14に接触して、充填材14の移動を規制できれば、起立姿勢S2にする突出板部51は適宜変更してもよい。
○ 貫通孔11に対する挿入板部31の挿入方向は、水平方向Xに隣り合う挿入部材20同士で異ならせてもよい。
○ 挿入板部31に設ける突出板部51は1つでもよいし、2つでもよい。
○ 第1~第3脆弱部56a~56cによって突出板部51を折り曲げる方向は、挿入板部31の基端31a側でもよい。また、1つの挿入板部31に設けた3つの突出板部51の中で、基端31a側に折り曲げる突出板部51と、先端31b側に折り曲げる突出板部51とが混在していてもよい。
○ 貫通孔11を厚さ方向の外側から見て、貫通孔11は六角形状、五角形状、台形状であってもよい。そして、挿入部材20は、貫通孔11の各辺に1つ又は複数設置されていてもよい。
○ 貫通孔11の大きさに応じて、防火区画壁Wに設置される挿入部材20の数を変更することにより、枠体19の大きさを変更してもよい。
Claims (6)
- 防火区画体に複数設置される挿入部材であり、前記防火区画体を厚さ方向に貫通する貫通孔内に枠体を形成する挿入部材であって、
一定幅が延出方向に連続する金属板材を前記延出方向の途中で直角に屈曲させることにより形成された屈曲部と、当該屈曲部を基準として互いに離間する方向に延出する挿入板部及び接触板部と、前記挿入板部と接続部によって一体に繋がった突出板部と、を有し、
前記挿入板部は前記貫通孔に挿入され、前記挿入板部の外面は前記貫通孔の内周面である孔画成面に対向するとともに、前記接触板部は前記防火区画体の外面に接触され、
前記挿入板部は、前記延出方向の前記屈曲部寄りの基端と、前記延出方向に前記基端と反対の先端とを有し、
前記突出板部は、前記挿入板部の前記基端と前記先端との間にて前記挿入板部に沿って前記延出方向に延出する倒伏姿勢と、前記挿入板部を基準として前記接触板部とは反対方向に突出して前記挿入板部の内面から起立された起立姿勢と、を取り、かついずれか一方の姿勢から他方の姿勢に塑性変形可能であり、
前記突出板部は、前記挿入板部に複数設けられていることを特徴とする挿入部材。 - 複数の前記突出板部の各々は、前記接続部寄りの基端と、前記突出板部の前記基端と反対側の先端とを有し、複数の前記突出板部の間で前記基端から前記先端までの長さが異なっている、又は複数の前記接続部の位置は、前記挿入板部の前記延出方向において異なっている請求項1に記載の挿入部材。
- 防火区画体に複数設置される挿入部材であり、前記防火区画体を厚さ方向に貫通する貫通孔内に枠体を形成する挿入部材であって、
一定幅が延出方向に連続する金属板材を前記延出方向の途中で直角に屈曲させることにより形成された屈曲部と、当該屈曲部を基準として互いに離間する方向に延出する挿入板部及び接触板部と、前記挿入板部に一体の突出板部と、を有し、
前記挿入板部は前記貫通孔に挿入され、前記挿入板部の外面は前記貫通孔の内周面である孔画成面に対向するとともに、前記接触板部は前記防火区画体の外面に接触され、
前記挿入板部は、前記延出方向の前記屈曲部寄りの基端と、前記延出方向に前記基端と反対の先端とを有し、
前記突出板部は、前記挿入板部の前記基端と前記先端との間にて前記挿入板部に沿って前記延出方向に延出する倒伏姿勢と、前記挿入板部を基準として前記接触板部とは反対方向に突出して前記挿入板部の内面から起立された起立姿勢と、を取り、かついずれか一方の姿勢から他方の姿勢に塑性変形可能であり、
前記突出板部は、当該突出板部と前記挿入板部との接続部寄りの基端と、前記突出板部の前記基端と反対側の先端とを有し、前記突出板部は、当該突出板部の前記基端と前記先端との間に、前記起立姿勢における前記突出板部の長さを調節するために、当該突出板部を折り曲げるための脆弱部を備えることを特徴とする挿入部材。 - 前記突出板部は、前記倒伏姿勢における先端側が、前記挿入板部の基端側を向いている請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の挿入部材。
- 前記挿入部材は、前記起立姿勢の前記突出板部に取着されて当該突出板部を拡張させる拡張部材を有する請求項1~請求項4のうちいずれか一項に記載の挿入部材。
- 防火区画体を厚さ方向に貫通し、かつ前記厚さ方向に見て多角形状の貫通孔に配線・配管材が貫通するとともに、前記貫通孔に充填材が充填されて形成されている貫通孔の充填材設置構造であって、
前記防火区画体に設置された挿入部材を備え、
前記挿入部材は、一定幅が延出方向に連続する金属板材を前記延出方向の途中で直角に屈曲させることにより形成された屈曲部と、当該屈曲部を基準として互いに離間する方向に延出する挿入板部及び接触板部と、を有し、
前記挿入板部は前記貫通孔に挿入され、前記挿入板部の外面は前記貫通孔の内周面である孔画成面に対向するとともに、前記接触板部の外面は前記防火区画体の外面に接触しており、
前記挿入板部は、前記延出方向の前記屈曲部寄りの基端と、前記延出方向に前記基端と反対の先端とを有し、
前記厚さ方向に前記貫通孔を見て当該貫通孔を形成する各辺に1つ又は複数の前記挿入部材が配置されることにより、前記貫通孔内には前記配線・配管材を囲む枠体が形成されており、
前記枠体を形成する少なくとも1つの前記挿入部材は、前記挿入板部に一体の突出板部を複数有し、複数の前記突出板部のうち、前記配線・配管材又は他の挿入部材と干渉する前記突出板部は、前記挿入板部に沿って前記延出方向に延出する倒伏姿勢とされ、前記複数の前記突出板部のうちの残りの前記突出板部の少なくとも1つは、前記挿入板部の前記基端と前記先端との間にて前記貫通孔内に突出するように前記挿入板部を切り起こされて当該挿入板部の内面から起立した起立姿勢とされ、
前記貫通孔での前記配線・配管材の外面と前記挿入板部の前記内面との間であって、前記突出板部よりも前記挿入板部の前記基端側又は前記先端側に前記充填材が充填され、当該充填材は、前記起立姿勢とされた前記突出板部に接触していることを特徴とする貫通孔の充填材設置構造。
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