JP7602866B2 - 回路基板及びその製造方法 - Google Patents
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Description
従って、本発明の目的は、使用中の環境湿度の影響を極力排除することが可能で、絶縁樹脂層が初期の誘電特性を長期間にわたって維持できる回路基板を提供することである。
前記熱可塑性ポリイミド層を構成する熱可塑性ポリイミドは、全モノマー成分から誘導される全モノマー残基のうち、ビフェニル骨格を有するモノマー残基を30mo1%以上含有するものであってもよい。
前記回路配線を有する絶縁樹脂層を形成する工程と、
前記バリア膜を形成するバリア膜形成工程と、
を含んでいる。
前記乾燥工程の後で、前記バリア膜形成工程を行ってもよい。
図1は、本発明の一実施の形態に係る回路基板の断面図である。図2~図5は、本発明の別の実施の形態に係る回路基板の断面図である。
本実施の形態の回路基板101は、絶縁樹脂層10と、絶縁樹脂層10中に設けられているパターン形成された回路配線21と、絶縁樹脂層10の露出面の少なくとも一部分を覆い、該絶縁樹脂層10の吸湿を抑制するバリア膜50と、を備えている。また、回路基板101は、絶縁樹脂層10の片面又は両面に金属層40を有している。なお、金属層40は必須の構成ではない。
絶縁樹脂層10は、複数層から構成されていてもよい。また、同一種類の樹脂層の積層構造に限らず、異なる種類の樹脂の積層構造であってもよい。図1~図5に例示する回路基板101では、絶縁樹脂層10が、回路配線21を支持する配線支持層20と、回路配線21を覆って回路配線21を保護するとともに他の層との接着性を有する接着封止層30と、によって構成されている。接着封止層30を構成する樹脂は隣接する回路配線21の間に充填されている。なお、以下の説明では、配線支持層20に回路配線21が積層された部分を「配線部」いうことがある。
回路配線21の材質としては、特に制限はないが、例えば、銅、ステンレス、鉄、ニッケル、ベリリウム、アルミニウム、亜鉛、インジウム、銀、金、スズ、ジルコニウム、タンタル、チタン、鉛、マグネシウム、マンガン及びこれらの合金等が挙げられる。この中でも、特に銅又は銅合金が好ましい。
バリア膜50は、絶縁樹脂層10中への水分の侵入を防ぐ機能を有する膜である。バリア膜50は、絶縁樹脂層10の露出面の少なくとも一部分を覆っていればよい。バリア膜50は、水分透過率が低い材質で構成されており、例えば、JIS K 7129に準拠した手法で得られる水蒸気透過度が、1g/m2・day以下の材料で構成することが好ましい。バリア膜50の材質としては、例えば、銅、クロム、ニッケル、コバルトなどの金属であってもよいし、また、例えば、LCPなどの樹脂であってもよい。さらに、例えば炭化珪素、酸化珪素、酸化炭化珪素、炭化窒素珪素、酸化アルミニウム、窒化珪素、窒化酸化珪素などの無機材料でもよい。また、バリア膜50は、単一の材質に限らず、例えばシリカ蒸着PET、アルミナ蒸着PETなどの異種の材質を含む複合材料によって構成されていてもよい。
なお、図3及び図4に示す態様においては、一対の金属層40が存在しなくても、絶縁樹脂層10の吸湿を防ぐことができるので、必ずしも金属層40を設けなくてもよい。
図5に示すバリア膜50は、接着性及び充填性を有する第1バリア層51と、第2バリア層53とが積層された構造となっている。第1バリア層51が水分に対するバリア機能を十分に備えている場合は、第2バリア層53を設けなくてよい。また、第1バリア層51の側面部からの水分の侵入が生じにくい構造や使用態様である場合は、第2バリア層53と金属層40によって厚み方向からの水分の侵入を抑制できればよいため、第1バリア層51は、水分に対するバリア機能を有していなくてもよく、例えば接着性と充填性を有する層であればよい。
また、絶縁樹脂層10は、配線支持層20、接着封止層30以外の任意の層を有していてもよい。そのような例として、例えばカバーレイ、カバーインク、ボンディングシートなどを挙げることができる。
図8は、異なる材質の樹脂フィルムの吸湿率と誘電正接(Df)との関係を示している。図8に示すように、LCPフィルムは、吸湿率にかかわらず、ほぼ一定のDfを示す。つまり、LCPは環境湿度の影響を受けずに、安定した誘電特性を示す材料である。
一方、図8中、PIフィルムA、PIフィルムB及びPIフィルムCで示されるポリイミドフィルムは、吸湿率によってDfが変化し、吸湿率が高くなるほど、Dfが大きくなって誘電特性が悪化することが理解される。また、PIフィルムA~Cでは、同じ吸湿率のときのDfに差があることが見て取れる。これは、主としてポリイミドの化学的構造によるものと考えられ、吸湿率が低い状態(高乾燥状態)では、PIフィルムCのように、LCPフィルムを下回る低いDfを示すものもある。なお、PIフィルムA~Cは、異種のポリイミド層が積層された構造である。
(1)吸湿率が低い高乾燥状態でバリア膜50によって封止すれば低いDfを長期間にわたり維持できること、
(2)高乾燥状態でなくても、バリア膜50によって封止することで環境湿度の影響を受けずに一定のDfを長期間にわたり維持できること、
(3)材質の選択により、高乾燥状態を維持することによって、LCPを下回る誘電特性を長期間維持できること、
のいずれか、又は、これらの組み合わせによる作用効果を実現できることを見出したものである。
ポリイミド層は、回路基板101において、様々な機能を有する層として用いられるが、ここでは、配線支持層20への適用について説明する。配線支持層20としてのポリイミド層は、非熱可塑性ポリイミドを含む非熱可塑性ポリイミド層と、該非熱可塑性ポリイミド層の少なくとも一方の面に積層されている、熱可塑性ポリイミドを含む熱可塑性ポリイミド層と、を有する積層構造であることが好ましい。
なお、ポリイミド層は、図9及び図10に例示する積層構造に限るものではなく、例えば、4層以上からなるものでもよい。
ビフェニルジイル基の代表例としては、下記の式(b)で表されるものを挙げることができる。ビフェニルテトライル基の代表例としては、下記の式(c)で表されるものを挙げることができる。なお、ビフェニルジイル基及びビフェニルテトライル基において、芳香環における結合手は、式(b)及び式(c)に示す位置に限定されるものではなく、また、上記のとおり、これらの残基に含まれる芳香環は、任意の置換基を有していてもよい。
ポリイミド層において、非熱可塑性ポリイミド層110を構成する非熱可塑性ポリイミドは、酸二無水物残基及びジアミン残基を含むものである。非熱可塑性ポリイミドは、全モノマー成分から誘導される全モノマー残基のうち、ビフェニル骨格含有残基を60mo1%以上含有することが好ましく、70mo1%以上含有することがより好ましい。非熱可塑性ポリイミド中のビフェニル骨格含有残基を60mo1%以上とすることによって、ポリイミド層を構成するポリイミド全体におけるビフェニル骨格含有残基の含有比率を高め、低誘電正接化を図ることができる。
非熱可塑性ポリイミドは、全酸二無水物残基のうち、ビフェニル骨格を有する酸二無水物残基を35mo1%以上含有することが好ましく、50mo1%以上含有することがより好ましい。さらに好ましくは、式(c)で表されるビフェニルテトライル基を上記の量で含有することがよい。
非熱可塑性ポリイミドは、全ジアミン残基のうち、ビフェニル骨格を有するジアミン残基を70mo1%以上含有することが好ましく、85mo1%以上含有することがより好ましい。さらに好ましくは、式(b)で表されるビフェニルジイル基を上記の量で含有することがよい。式(b)で表されるビフェニルジイル基は、剛直構造を有し、ポリマー全体に秩序構造を付与する作用を有しているため、酸素透過度を下げるとともに、分子の運動抑制により誘電正接を低下させることができる。
ポリイミド層において、熱可塑性ポリイミド層120A,120Bを構成する熱可塑性ポリイミドは、酸二無水物残基及びジアミン残基を含むものである。熱可塑性ポリイミドは、全モノマー成分から誘導される全モノマー残基のうち、ビフェニル骨格含有残基を30mo1%以上含有することが好ましく、40mo1%以上含有することがより好ましい。熱可塑性ポリイミド中のビフェニル骨格含有残基を30mo1%以上とすることによって、ポリイミド層を構成するポリイミド全体における、ビフェニル骨格含有残基の含有比率を高め、酸素透過度を低減するとともに、低誘電正接化を図ることができる。すなわち、モノマー由来の剛直構造により、ポリマー全体に秩序構造が形成されるので、熱可塑性でありながら、酸素透過度及び吸湿性が低く、長期耐熱接着性に優れ、誘電正接が低いポリイミドが得られる。一方で、熱可塑性ポリイミドは、回路配線21との接着性を確保するためにポリイミド分子鎖の柔軟性を向上させ、熱可塑性を付与する必要があることから、ビフェニル骨格含有残基の含有量の上限を65mol%とすることが好ましい。なお、非熱可塑性ポリイミド層110の両側に熱可塑性ポリイミド層120A,120Bを有する場合は、熱可塑性ポリイミド層120A,120Bのいずれか片方が上記条件を満たせばよいが、両方の熱可塑性ポリイミド層120A,120Bが共に上記条件を満たすことが好ましい。
熱可塑性ポリイミドは、全酸二無水物残基のうち、ビフェニル骨格を有する酸二無水物残基を60mo1%以上含有することが好ましい。より好ましくは、式(c)で表されるビフェニルテトライル基を上記の量で含有することがよい。
熱可塑性ポリイミドは、全ジアミン残基のうち、ビフェニル骨格を有するジアミン残基を1mo1%以上含有することが好ましく、5mo1%以上含有することがより好ましい。さらに好ましくは、式(b)で表されるビフェニルジイル基を上記の量で含有することがよい。式(b)で表されるビフェニルジイル基は、剛直構造を有し、ポリマー全体に秩序構造を付与する作用を有しているため、分子の運動抑制により誘電正接や吸湿性を低下させることができる。更に、熱可塑性ポリイミドの原料として使用することで、酸素透過度が低く、長期耐熱接着性に優れたポリイミドが得られる。
回路基板101は、バリア膜50を形成する工程を含む以外は、一般的な回路基板と同様の製造方法で製造することができる。つまり、本実施の形態の回路基板の製造方法は、回路配線21を有する絶縁樹脂層10を形成する工程と、バリア膜50を形成するバリア膜形成工程と、を含んでいる。一般的な回路基板の製造方法は、回路基板の構成によって多種多様であるため、個別の具体例を挙げることは意味がないが、バリア膜形成成工程を行うタイミングとして、i)乾燥条件で行われる工程の直後、ii)絶縁樹脂層10を形成した後で乾燥工程を設け、該乾燥工程の直後、のいずれかのタイミングが好ましい。ここで、乾燥条件や乾燥工程は、減圧乾燥、加熱乾燥など、その手段は問われない。
ベクトルネットワークアナライザ(Agilent社製、商品名:E8363C)ならびにSPDR共振器を用いて、周波数10GHzにおける樹脂シート(硬化後の樹脂シート)の誘電正接を測定した。なお、「温度23℃湿度50%」は、温度;24~26℃、湿度;45~55%の条件下で24時間放置し測定した値とし、「乾燥時」は120℃60分で乾燥した直後に測定した値とした。
AFM(ブルカー・エイエックスエス社製、商品名:Dimension Icon型SPM)、プローブ(ブルカー・エイエックスエス社製、商品名:TESPA(NCHV)、先端曲率半径10nm、ばね定数42N/m )を用いて、タッピングモードで、銅箔表面の80μm×80μmの範囲について測定し、十点平均粗さ(Rz)を求めた。
E型粘度計(ブルックフィールド社製、商品名;DV-II+Pro)を用いて、25℃における粘度を測定した。トルクが10%~90%になるよう回転数を設定し、測定を開始してから2分経過後、粘度が安定した時の値を読み取った。
重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ(東ソー株式会社製、商品名:HLC-8220GPCを使用)により測定した。標準物質としてポリスチレンを用い、展開溶媒にテトラヒドロフランを用いた。
BPDA:3,3’,4,4’‐ジフェニルテトラカルボン酸二無水物
PMDA:ピロメリット酸二無水物
m‐TB:2,2’‐ジメチル‐4,4’‐ジアミノビフェニル
BAPP:2,2‐ビス[4‐(4‐アミノフェノキシ)フェニル]プロパン
BTDA:3,3’,4,4’‐ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
ビスアニリン‐P:1,4-ビス[2-(4-アミノフェニル)-2-プロピル]ベンゼン(三井化学ファイン社製、商品名;ビスアニリン-P)
DDA:炭素数36の脂肪族ジアミン(クローダジャパン株式会社製、商品名;PRIAMINE1075、アミン価;210mgKOH/g、環状構造及び鎖状構造のダイマージアミンの混合物、ダイマー成分の含有量;95重量%以上)
N‐12:ドデカン二酸ジヒドラジド
OP935:ホスフィン酸のアルミニウム塩(クラリアントジャパン株式会社製、商品名;エクソリットOP935、リン含有量;23%、平均粒径:2μm)
DMAc:N,N‐ジメチルアセトアミド
窒素気流下で、500mlのセパラブルフラスコに、14.02gのm‐TB(0.066モル)及び170gのDMAcを投入し、室温で撹拌して溶解させた。次に、6.72gのBPDA(0.023モル)及び9.25gのPMDA(0.042モル)を添加した後、室温で3時間撹拌を続けて重合反応を行い、ポリアミド酸溶液aを調製した。ポリアミド酸溶液aにおける固形分濃度は15重量%であり、溶液粘度は20,600cpsであった。
窒素気流下で、500mlのセパラブルフラスコに、19.66gのBAPP(0.0479モル)及び170gのDMAcを投入し、室温で撹拌して溶解させた。次に、10.34gのPMDA(0.0474モル)を添加した後、室温で3時間撹拌を続けて重合反応を行い、ポリアミド酸溶液bを調製した。ポリアミド酸溶液bにおける固形分濃度は15重量%であり、溶液粘度は4,500cpsであった。
窒素気流下で、500mlのセパラブルフラスコに、12.06gのm‐TB(0.057モル)、2.20gのビスアニリン‐P(0.0063モル)及び171.7gのDMAcを投入し、室温で撹拌して溶解させた。次に、6.824gのBPDA(0.031モル)及び9.19gのPMDA(0.031モル)を添加した後、室温で3時間撹拌を続けて重合反応を行い、ポリアミド酸溶液cを調製した。ポリアミド酸溶液cにおける固形分濃度は15重量%であり、溶液粘度は18,300cpsであった。
窒素気流下で、500mlのセパラブルフラスコに、44.98gのBTDA(0.139モル)、75.02gのDDA(0.140モル)、168gのN‐メチル‐2‐ピロリドン及び112gのキシレンを装入し、40℃で30分間良く混合して、ポリアミド酸溶液を調製した。このポリアミド酸溶液を190℃に昇温し、4.5時間加熱、攪拌し、112gのキシレンを加えてイミド化を完結したポリイミド接着剤溶液aを調製した。 ポリイミド接着剤溶液aにおける固形分濃度は29.1重量%であり、粘度は7,800cpsであった。また、ポリイミド接着剤溶液aの重量平均分子量(Mw)は87,700であった。
合成例4で調製したポリイミド接着剤溶液aの34.4g(固形分として10g)、1.25gのN‐12及び2.5gのOP935を配合し、1.297gのN‐メチル‐2‐ピロリドン及び3.869gのキシレンを加えて希釈してポリイミド接着剤溶液bを調製した。
<カバーレイフィルム1の調製>
合成例5で調製したポリイミド接着剤溶液bを乾燥後の厚みが約25μmとなるように、ポリイミドフィルム1(東レ・デュポン社製、商品名;カプトン50EN-S、厚み;12μm)の片面に塗布した後、80℃で15分間加熱乾燥してカバーレイフィルム1を調製した。
<ボンディングシート1の調製>
合成例5で調製したポリイミド接着剤溶液bを乾燥後の厚みが約25μmとなるように、離型処理されたPETフィルムの片面に塗布し、80℃で15分間乾燥を行い、ボンディングシート1を調製した。
<回路配線板1cの調製>
銅箔1(厚み;12μm、Rz;0.35μm)の上に、ポリアミド酸溶液bを硬化後の厚みが約2μmとなるように均一に塗布した後、120℃で1分加熱乾燥して溶媒を除去した。その上にポリアミド酸溶液aを硬化後の厚みが、約18μmとなるように均一に塗布した後、120℃で3分加熱乾燥して溶媒を除去した。更に、その上にポリアミド酸溶液bを硬化後の厚みが約2μmとなるように均一に塗布した後、120℃で1分加熱乾燥して溶媒を除去した。その後、130℃から360℃まで段階的な熱処理を行い、イミド化を完結して、片面銅張積層板1aを調製した。この片面銅張積層板1aのポリイミド絶縁層側に、銅箔を重ね合わせ、温度;360℃、圧力;6.7MPaの条件で15分間熱圧着して、両面銅張積層板1bを調製した。得られた両面銅張積層板1bについて、塩化第二鉄水溶液を用いて銅箔の片面に対して所定のパターンの配線加工を形成し、回路配線板1cを調製した。回路配線板1cにおけるポリイミド絶縁層の温度23℃湿度50%の誘電正接は0.052、乾燥時の誘電正接は0.0027であった。
<回路配線板2cの調製>
ポリアミド酸溶液aの代わりに、ポリアミド酸溶液cを使用したこと以外、作製例3と同様にして、片面銅張積層板2a及び両面銅張積層板2b並びに回路配線板2cを調製した。回路配線板2cにおけるポリイミド絶縁層の温度23℃湿度50%の誘電正接は0.039、乾燥時の誘電正接は0.0017であった。
<回路基板1dの調製>
回路配線板1cの配線上に、カバーレイフィルム1の接着性ポリイミド層が接するように積層後、160℃で120分間、2MPaの圧力をかけて圧着することで回路基板1dを調製した。
<多層回路基板1eの調製>
片面銅張積層板2aのポリイミド絶縁層側の面と、回路配線板2cの配線パターン側の面との間にボンディングシート1を挟み、重ね合わせた状態で真空ラミネートし、その後オーブンにて160℃、120分間の条件で加熱し、多層回路基板1eを調製した。
回路基板1dを120℃1時間乾燥した後、シリカ蒸着PETフィルムと熱硬化性接着剤からなる封止シートと、ステンレス箔で、回路基板1dの延設されている方向に沿った側面の両端1mmを除き覆うように重ね、ロールラミネーターを用いてこれらを張り合わせた。その後、オーブン中で80℃2時間の熱処理を行い、封止シートとステンレス箔で封止された回路基板1を調製した。回路基板1の伝送特性を評価したところ、吸湿前および吸湿後で伝送特性に差がない事を確認した。
多層回路基板1eを120℃1時間乾燥した後、多層回路基板1eの側面に乾式めっきとしてのスパッタリング装置を用いて、Crを含むN-Cr合金からなる厚み25nmの下地金属層と、その下地金属層の表面に厚み0.3μmの銅層を成膜して、回路基板2を調製した。回路基板2の伝送特性を評価したところ、吸湿前および吸湿後で伝送特性に差がない事を確認した。
Claims (10)
- 絶縁樹脂層と、
前記絶縁樹脂層中に設けられている回路配線と、
前記絶縁樹脂層の露出面の一部分を覆い、該絶縁樹脂層の吸湿を抑制するバリア膜と、
を備え、
前記絶縁樹脂層が、前記回路配線を支持する配線支持層及び前記回路配線を覆って保護する接着封止層を有するとともに、該配線支持層が非熱可塑性ポリイミドから構成される非熱可塑性ポリイミド層及び熱可塑性ポリイミドから構成される熱可塑性ポリイミド層を含んでおり、
前記非熱可塑性ポリイミド層を構成する非熱可塑性ポリイミドは、全モノマー成分から誘導される全モノマー残基のうち、ビフェニル骨格を有するモノマー残基を60mo1%以上含有するものであり、
前記バリア膜が、少なくとも前記配線支持層の露出面を覆っている回路基板。 - 前記回路基板が、フィルム状もしくは板状に形成されており、
前記バリア膜が、前記回路配線が延設されている方向に平行な方向の前記回路基板の側面において少なくとも前記配線支持層の露出面を覆うように設けられている請求項1に記載の回路基板。 - 前記回路基板はさらに複数の端子部を有しており、
前記バリア膜が、任意の2つの端子部に挟まれた領域において、少なくとも前記配線支持層の露出面を覆うように設けられている請求項1に記載の回路基板。 - 前記バリア膜がJIS K 7129に準拠した手法で得られる水蒸気透過度が、1g/m2・day以下の材料で形成されている請求項1に記載の回路基板。
- 前記バリア膜の材質が金属である請求項4に記載の回路基板。
- 前記バリア膜の材質が樹脂である請求項4に記載の回路基板。
- 前記バリア膜の材質が、炭化珪素、酸化珪素、酸化炭化珪素、炭化窒素珪素、酸化アルミニウム、窒化珪素、及び窒化酸化珪素からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項4に記載の回路基板。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載された回路基板の製造方法であって、
前記回路配線を有する絶縁樹脂層を形成する工程と、
前記バリア膜を形成するバリア膜形成工程と、
を含む回路基板の製造方法。 - 前記絶縁樹脂層を形成する工程の一部分ないし全部が乾燥雰囲気で行われ、該乾燥雰囲気を維持した状態で前記バリア膜形成工程を行う請求項8に記載の回路基板の製造方法。
- 前記絶縁樹脂層を形成する工程の後で、前記バリア膜を形成していない状態で前記絶縁樹脂層を乾燥する乾燥工程をさらに含み、
前記乾燥工程の後で、前記バリア膜形成工程を行う請求項8に記載の回路基板の製造方法。
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