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JP7604349B2 - 中方立の取付構造 - Google Patents
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Description

本発明は、袖壁等の壁体に設けられる中方立の取付構造に関する。
例えば、袖壁の一方の表面に沿って扉体が移動可能に配設された片引き戸では、袖壁の縁部に沿って中方立を設けるようにしている(例えば、特許文献1参照)。中方立は、上枠の内周側となる見込み面と下枠の見込み面、あるいは床板との間に設けられるものである。中方立を設けた引き戸では、例えば扉体と袖壁との隙間からの光漏れを防止できる等の利点がある。
特開2005-226313号公報
ところで、引き戸の枠体は、例えば幅寸法の大きなものの場合、事前に枠材を相互に連結することなく、それぞれを個別に躯体に固定することがある。ここで、上枠と下枠や床板との間に配設される中方立にあっては、寸法公差や施工誤差の影響により、上枠と下枠等の間に配設することができない事態や、逆に上枠の見込み面との間に隙間が生じる事態が発生し得る。このため、中方立を現場で切断して長さを調整したり、上枠の位置を再度設定し直す必要があり、組立作業の煩雑化を招来する要因となる。
本発明は、上記実情に鑑みて、組立作業を煩雑化することなく外観品質が損なわれる事態を防止することのできる中方立の取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る中方立の取付構造は、壁体の一方の表面側に配設された上枠の見込み面から前記壁体の縁部に沿って配設される中方立の取付構造であって、前記壁体の一方の表面に前記中方立が支持されているとともに、前記中方立の上端部周囲には、前記中方立の上端から突出するようにカバー部材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、中方立の上端部にカバー部材を設けるようにしているため、中方立の寸法を短めに設定することで上枠と下枠等の間に配設することができない事態を防止し、かつ中方立の設置後においては、上枠の見込み面との間に生じた隙間をカバー部材によって覆うことができるため、組立作業を煩雑化することなく外観品質が損なわれる事態を防止することが可能となる。
本発明の実施の形態である中方立の取付構造を適用した建具の姿図である。 図1におけるII-II線断面図である。 図1におけるIII-III線断面図である。 図1に示した建具の横断面図である。 図1に示した建具に適用する中方立及びカバー部材を拡大して示す平面図である。 図1に示した建具の製造工程を示すもので、(a)は中方立を壁体に支持させる以前の縦断面図、(b)は中方立を壁体に支持させた後、カバー部材を取り付ける以前の縦断面図である。 図1に示した建具に適用するカバー部材を示すもので、(a)は外観斜視図、(b)は中方立の上端部周囲に配設した状態の図である。 図1に示した建具の中方立にカバー部材を取り付ける手順を示すもので、(a)は、中方立の上端と上枠の見込み面との間に隙間が生じた状態を下方から見た要部斜視図、(b)は隙間をカバー部材によって覆った状態を(a)と同じ方向から見た要部斜視図、(c)は壁体に内装材を配設した状態を(a)と同じ方向から見た要部斜視図である。 カバー部材の変形例を示すもので、(a)は外観斜視図、(b)は中方立の上端部周囲に配設した状態の図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る中方立の取付構造の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向及び見付け方向という用語を用いる場合がある。見込み方向とは、図中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向である。見込み方向に沿った面については見込み面と称する場合がある。見付け方向とは、上枠等のように水平方向に沿って延在するものの場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向である。縦枠等のように上下方向に沿って延在するものの場合には、見込み方向に直交した水平に沿う方向を見付け方向という。見付け方向に沿った面については、見付け面と称する場合がある。
図1~図4は、本発明の実施の形態である中方立の取付構造を適用した建具を示すものである。ここで例示する建具は、枠体10の内部に1枚の扉体20を移動可能に配設した室内用の片引き戸と称されるものである。建具を設置する躯体の壁1には、左右の柱2,3及びまぐさ4によって囲まれる長方形状の開口領域5が形成してある。この開口領域5は、左右の柱2,3の相互間隔距離が扉体20の左右に沿った寸法の2倍より短く設定してある。開口領域5の内部には、一方の柱2から連続するように袖壁6(壁体)が設けてある。袖壁6は、下地材7の表面に内装材8を配設することによって構成したもので、見込み方向の寸法が壁1よりも小さく、開口領域5の過半部を覆う大きさを有している。本実施の形態では、図4において壁1よりも下方側をA室、壁1よりも上方側をB室とした場合、B室の内装材8が袖壁6の下地材7においてB室に臨む表面まで向けてあり、壁1と袖壁6とが同一の平面上に位置している。袖壁6と他方の柱3との間には、A室とB室との間を連通し、かつ扉体20によって閉塞することのできる通路用開口(開口)9が確保してある。上述したように、柱2,3の相互間距離が扉体20の2倍よりも短く構成してあるため、袖壁6のA室に臨む表面において通路用開口9側に位置する縁部は、扉体20の開閉位置に関わらず、常に扉体20によって覆われることになる。袖壁6の下地材7には、通路用開口9の内周側となる表面及びA室に臨む表面についてもそれぞれを覆うように内装材8が設けてある。図中の符号8aは、内装材8の下縁部に設けた幅木である。
枠体10は、左右の縦枠11,12の上端部間に上枠13を備えるとともに、縦枠11,12の下端部間に下レール14を備えたもので、壁1の開口領域5において袖壁6よりもA室側となる部分に配設してある。つまり、この建具では、袖壁6においてA室に臨む表面側に枠体10が配設してある。縦枠11,12、上枠13及び下レール14は、アルミニウム合金等の金属や樹脂によって成形した押し出し形材であり、長手に沿った全長にわたる部分が一様の断面形状を有するように構成してある。図示の例では、縦枠11,12及び上枠13として、それぞれA室側に位置する内周側の縁部に、A室に向けて見込み方向に延在する見込みヒレ部11a,12a,13aを有したものを適用している。これらの縦枠11,12及び上枠13は、壁1の表面を覆うA室の内装材8を見込みヒレ部11a,12a,13aに当接する位置まで設けることによってほぼ覆われており、A室側からは見込みヒレ部11a,12a,13aの突出縁部のみが視認できる状態となっている。
また、枠体10には、上枠13の内周側となる見込み面13bから床板30までの間に中方立15が設けてある。中方立15は、縦枠11,12と同様、アルミニウム合金等の金属や樹脂によって成形した押し出し形材であり、長手に沿った全長にわたる部分が一様の断面形状を有するように構成してある。本実施の形態では、図5に示すように、方立本体部15aと取付板部15bとを有した中方立15を例示している。方立本体部15aは、見込み方向に沿った寸法に対して左右方向に沿った寸法が大きくなるように構成した中空の角筒状を成すものである。方立本体部15aにおいてA室に臨む見付け面には、ほぼ中央となる部分に装着溝15cを介してモヘア16が装着してある。取付板部15bは、見付け方向に延在した平板状を成すもので、両側縁部にそれぞれ見込み方向に沿った支持板部15d,15eを有している。この取付板部15bは、一方の支持板部15dが通路用開口9に対して外周側となる方立本体部15aの隅部に連結する状態で方立本体部15aと一体に成形してある。取付板部15bのもう一方の支持板部15eは、方立本体部15aのA室に臨む見付け面まで延長してあり、方立本体部15aとの間にキャップ部材17を着脱可能に支持している。キャップ部材17は、取付板部15bに螺合したネジS(図6参照)を覆うためのものである。
上述の中方立15は、図4及び図6(a)に示すように、壁1に縦枠11,12及び上枠13を取り付けた後、上枠13の内周側となる見込み面13bと床板30の上面までの間に配置し、取付板部15bを介して袖壁6の下地材7にネジSを螺合することにより、図4及び図6(b)に示すように、袖壁6においてA室に臨む表面の縁部に沿って上下に配設してある。袖壁6に支持させた中方立15は、方立本体部15aの一部が内装材8よりも通路用開口9の内周側に突出し、かつA室側からは扉体20の開閉位置に関わらず、常に扉体20によって覆われるように見付け方向に沿った寸法が設定してある。
一方、図6(b)からも明らかなように、中方立15の長手に沿った寸法は、上枠13の見込み面13bから床板30の上面までの距離よりも小さく設定してある。従って、中方立15を袖壁6に支持させる際に、上枠13と床板30との間に容易、かつ確実に配置することができ、現場において中方立15を切断して長さを調整する作業が発生することがない。
但し、袖壁6に支持させた中方立15は、下端が床板30の上面に当接する一方、上端と上枠13の見込み面13bとの間に隙間が生じることになる。この隙間は、袖壁6の下地材7を内装材8で覆った場合にも、B室側及び通路用開口9の内周側から視認可能となるものである。このため、この建具には、中方立15の方立本体部15aを覆うカバー部材18が用意してある。カバー部材18は、図5、図7に示すように、見込みカバー部18a及び見付けカバー部18bを有したものである。見込みカバー部18aは、方立本体部15aの上端部において通路用開口9の内周側となる見込み面15fの全面を覆うだけの大きさを有した長方形を成すものである。見込みカバー部18aは、方立本体部15aの上端部においてB室に臨む見付け面15gの全面を覆うだけの大きさを有した長方形状を成すものである。カバー部材18としては、金属で成形しても良いし、樹脂で成形しても構わない。本実施の形態では、ステンレス鋼(SUS)によって薄板状に成形したカバー部材18を適用している。
このカバー部材18は、図8(a)及び図8(b)に示すように、中方立15を袖壁6の下地材7に支持させた後、袖壁6に内装材8を取り付ける以前の状態において中方立15の上端から突出する状態で中方立15の上端部に取り付けてある。カバー部材18を中方立15に取り付ける方法としては、カバー部材18と中方立15の表面との間を両面テープによって接着すれば良い。この場合、必ずしも見込みカバー部18a及び見付けカバー部18bの双方を中方立に接着させる必要はなく、少なくとも一方が接着されていれば十分である。また、ネジを螺合することによってカバー部材18を中方立15に取り付けるようにしても良い。中方立15にカバー部材18を取り付けた後においては、図8(c)に示すように、袖壁6の下地材7に内装材8を配設すれば、カバー部材18の一部を内装材8によって覆い隠すことが可能である。
上記のようにして、中方立15の上端部周囲にカバー部材18を設ければ、中方立15の上端と上枠13の見込み面13bとの間に生じた隙間が外部に露出する事態を防止することができるため、外観品質が損なわれる事態を防止することが可能となる。
なお、上述した実施の形態では、カバー部材18を中方立15に取り付けるようにしているが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示す変形例のように、見込みカバー部18a及び見付けカバー部18bに加え、支持壁部18cを有したカバー部材18Aを適用すれば、上枠13の見込み面13bにカバー部材18を支持させることも可能である。すなわち、変形例のカバー部材18Aは、実施の形態と同様の見付けカバー部18b及び見込みカバー部18aに加え、これら見付けカバー部18b及び見込みカバー部18aの双方に対して直交する方向に延在した支持壁部18cを一体に成形したものである。変形例のカバー部材18Aにおいては、見付けカバー部18bの上縁部から水平方向に延在するように支持壁部18cが設けてある。上述のカバー部材18では、例えば支持壁部18cの上面に両面テープを貼り付けておき、上枠13の見込み面13bに取り付けることが可能となる。変形例において実施の形態と同様の構成については同一の符号が付してある。
この変形例においても、中方立15の上端部周囲にカバー部材18Aを設けた後においては、図9(b)に示すように、中方立15の上端と上枠13の見込み面13bとの間に生じた隙間が外部に露出する事態を防止することができるため、外観品質が損なわれる事態を防止することが可能となる。しかも、この変形例では、取付対象が上枠13であるため、取付位置の調整を行うことなくカバー部材18Aの見込みカバー部18a及び見付けカバー部18bが確実に上枠13の見込み面13bに当接した状態となり、カバー部材18Aを設ける作業が容易となる。さらに、中方立15の見込み面15fや見付け面15gに対してカバー部材18Aの見込みカバー部18a及び見付けカバー部18bを当接させる必要がなく、カバー部材18Aを取り付ける際に正確な位置合わせを要しない等、作業を一層容易化することが可能である。支持壁部18cとしては、必ずしも見込みカバー部18aと見付けカバー部18bとによって囲まれる領域に突出させる必要はなく、外側に突出するように支持壁部18cを設けても構わない。
なお、上述した実施の形態及び変形例では、方立本体部15aと取付板部15bとを有した中方立15を例示しているが、中方立の形状はこれに限定されない。また、カバー部材としては、中方立の周囲2面を覆うものを例示しているが、例えば、実施の形態のカバー部材18に対して、さらにA室に臨む見付け面を覆うように見付けカバー部を追加するようにしても構わない。これにより、扉体20を取り外した状態においても中方立15の上端と上枠13の見込み面13bとの間に生じた隙間が外部に露出するおそれがなくなる。さらに、袖壁6を壁体として上枠13及び中方立15を設けたものを例示しているが、壁1を壁体としてその一方の表面側に上枠13及び中方立15が設けられるものにも適用することが可能である。
以上のように、本発明に係る中方立の取付構造は、壁体の一方の表面側に配設された上枠の見込み面から前記壁体の縁部に沿って配設される中方立の取付構造であって、前記壁体の一方の表面に前記中方立が支持されているとともに、前記中方立の上端部周囲には、前記中方立の上端から突出するようにカバー部材が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、中方立の上端部にカバー部材を設けるようにしているため、中方立の寸法を短めに設定することで上枠と下枠等の間に配設することができない事態を防止し、かつ中方立の設置後においては、上枠の見込み面との間に生じた隙間をカバー部材によって覆うことができるため、組立作業を煩雑化することなく外観品質が損なわれる事態を防止することが可能となる。
また本発明は、上述した中方立の取付構造において、前記上枠は、前記壁体の一方の表面に沿って扉体を移動可能に案内するものであり、前記カバー部材には、前記中方立において前記扉体によって開閉される開口の内周に臨む見込み面を覆う見込みカバー部及び前記壁体の一方の表面に対向する側の見付け面を覆う見付けカバー部が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、中方立において扉体に対向する見付け面は扉体によって覆われた状態となるため、通常使用時に外部に露出することがない。従って、カバー部材としては、見込みカバー部及び見付けカバー部を有したものを用意すれば隙間が露出する事態を防止することができ、製造コストの低減を図ることができるようになる。
また本発明は、上述した中方立の取付構造において、前記カバー部材は、前記中方立に取り付けられていることを特徴としている。
この発明によれば、カバー部材を取り付ける作業を容易化することができる。
また本発明は、上述した中方立の取付構造において、前記カバー部材は、前記上枠に取り付けられていることを特徴としている。
この発明によれば、カバー部材が上枠に支持されるため、カバー部材の取付位置を調整することなくカバー部材と上枠の見込み面との間に生じた隙間を確実に覆うことが可能となる。
6 袖壁、9 通路用開口、13 上枠、13b 見込み面、15 中方立、15f 見込み面、15g 見付け面、18,18A カバー部材、18a 見込みカバー部、18b 見付けカバー部、18c 支持壁部、20 扉体

Claims (4)

  1. 壁体の一方の表面側に配設された上枠の見込み面から前記壁体の縁部に沿って配設される中方立の取付構造であって、
    前記壁体の一方の表面に前記中方立が支持されているとともに、前記中方立の上端部周囲には、前記中方立の上端から突出するようにカバー部材が設けられていることを特徴とする中方立の取付構造。
  2. 前記上枠は、前記壁体の一方の表面に沿って扉体を移動可能に案内するものであり、
    前記カバー部材には、前記中方立において前記扉体によって開閉される開口の内周に臨む見込み面を覆う見込みカバー部及び前記壁体の一方の表面に対向する側の見付け面を覆う見付けカバー部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の中方立の取付構造。
  3. 前記カバー部材は、前記中方立に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の中方立の取付構造。
  4. 前記カバー部材は、前記上枠に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の中方立の取付構造。
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