JP7606866B2 - ジャンル別テキスト収集装置およびそのプログラム - Google Patents
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Description
そして、ジャンル別テキスト収集装置は、字幕情報抽出手段によって、放送受信手段で復調されたTS信号から、字幕テキストと字幕テキストを提示する時間情報とを含む字幕情報を抽出する。なお、字幕情報は、TS信号に多重化され、そのデータ形式は、ARIB(一般社団法人電波産業会)において規格化されている。そのため、字幕情報抽出手段は、TS信号のデータ形式を解析することで、多重化されている字幕情報を抽出することができる。
なお、ジャンルは、上位の項目で分類した上位分類と上位分類を細分化した下位分類とで構成される。そこで、番組情報特定手段は、上位分類のみをジャンルとして特定する。また、EPG情報には、放送番組ごとにジャンルが1または複数設定されている。そこで、番組情報特定手段は、EPG情報にジャンルが複数設定されている場合、放送番組に設定されている最も多い上位分類をジャンルとして特定する。
なお、ジャンル別テキスト収集装置は、コンピュータを、前記した各手段として機能させるためのプログラムで動作させることができる。
本発明によれば、EPG情報に設定されている放送番組のジャンルおよび時間情報に基づいて、ジャンル別に字幕のテキストを大量に収集することができる。
これによって、本発明は、音声認識、自然言語処理等で必要となるジャンルに分類された精度の高いテキストコーパスを、人手による手間を省いて取得することができる。
<ジャンル別テキスト収集装置の構成>
図1を参照して、本発明の実施形態に係るジャンル別テキスト収集装置1の構成について説明する。
図1に示すように、ジャンル別テキスト収集装置1は、放送受信手段10と、放送情報抽出手段11と、記憶手段12と、番組情報特定手段13と、テキスト抽出手段14と、を備える。
放送受信手段10は、デジタル放送の放送波を受信し、復号することで、MPEG-2トランスポートストリーム信号(以下、TS信号という)の放送信号に変換するテレビチューナである。
放送受信手段10は、放送波から、指定されたチャンネルの放送信号を復調する。復調するチャンネル数は、1つに限定されるものではなく、放送受信手段10は、複数のチューナとして構成してもよい。
指定される時間区間は、ユーザがテキストを収集したい時間区間であって、収集開始時刻(例えば、年月日時分秒で指定)と、収集終了時刻(例えば、年月日時分秒で指定)とで外部から指定される。または、この時間区間は、外部スイッチ等で、開始を指示されてから、終了を指示されるまでの区間であってもよい。または、この時間区間は、開始の指示と時間長を指定されることとしてもよい。
図1に示すように、放送情報抽出手段11は、字幕情報抽出手段110と、EPG情報抽出手段111と、を備える。
字幕情報抽出手段110は、TS信号を解析し、指定された時間区間の字幕情報を抽出する。図3に、字幕情報抽出手段110が抽出する字幕情報の一例を示す。
日付300は、対応する字幕テキスト302をテレビ画面上に提示する日付(年/月/日)である。
開始時刻301は、対応する字幕テキスト302をテレビ画面上に提示する時刻(時:分:秒)である。
字幕テキスト302は、対応する日付300および開始時刻301にテレビ画面上に提示する字幕の文字列である。
例えば、図3の例では、日付(2020/07/08)の開始時刻(06:00:12)には、「今や時代の先端をゆくメガロポリスに。」が、字幕として使用されることを表している。
EPG情報抽出手段111は、TS信号を解析し、指定された時間区間のEPG情報を抽出する。図4に、EPG情報抽出手段111が抽出するEPG情報の一例を示す。
日付400は、対応するタイトル404の放送番組が放送される日付(年/月/日)である。
開始時刻401は、対応するタイトル404の放送番組が放送される時刻(時:分:秒)である。
時間長402は、対応するタイトル404の放送番組の番組時間長(時:分:秒)である。
なお、図4に示すように、1つの放送番組に対して複数のジャンル識別子が設定される場合がある。
例えば、日付(2020/07/08)の開始時刻(06:00:00)には、時間長30分(00:30:00)、ジャンル識別子が“0x25”,“0xa0”,“0x86”であるタイトル“2度目のタイ「バンコク編」[字]”が放送されることを示している。
ジャンル識別子には、ARIBが規定する標準規格(ARIB STD-B10)を用いることができる。
図5は、ARIB STD-B10 第2部 付録Hで規定しているジャンルの分類項目を示している。
ジャンル大分類500は16進数2桁の上位桁の値、ジャンル中分類501は下位桁の値でそれぞれ予め定めた値が定義されている。
また、ジャンル大分類500の値“0x2”の“情報/ワイドショー”の下位桁の値であるジャンル中分類501の値“0x0”は“芸能・ワイドショー”、“0x1”は“ファッション”を示している。
例えば、ジャンル識別子“0x21”は、“情報/ワイドショー”+“ファッション”のジャンルを示す。
図1に戻って、ジャンル別テキスト収集装置1の構成について説明を続ける。
この記憶手段12は、ハードディスク、半導体メモリ等の一般的な記憶媒体で構成することができる。
番組情報特定手段13は、記憶手段12に記憶されているEPG情報(図4参照)から、放送番組ごとにジャンルを特定するとともに、放送番組の時間情報(ここでは、日付、開始時刻、時間長)を特定する。
また、設定された分類基準がジャンル中分類(下位分類)である場合、番組情報特定手段13は、ジャンル識別子そのものをジャンルの値とする。
以下、分類基準がジャンル大分類である場合と、ジャンル中分類である場合とに分けて具体的に説明する。
分類基準がジャンル大分類(上位分類)である場合、番組情報特定手段13は、放送番組に設定されているジャンル識別子のジャンル中分類である下位桁(下位4ビット)を削除し、ジャンル大分類の上位桁(上位4ビット)を識別子とする。
この識別子が放送番組に1つであれば、番組情報特定手段13は、その識別子を放送番組のジャンルとする。
これによって、放送番組にジャンル識別子が複数設定されている場合でも、この放送番組の主だったジャンルを特定することができる。
分類基準がジャンル中分類(下位分類)である場合、番組情報特定手段13は、放送番組に設定されているジャンル識別子を放送番組のジャンルとする。
なお、1つの放送番組にジャンル識別子が複数設定されている場合、番組情報特定手段13は、EPG情報に設定されているジャンル識別子の順番で最初に出現するジャンル識別子を放送番組のジャンルとする。
このように、番組情報特定手段13は、EPG情報から、放送番組に対応するジャンルを特定し、放送番組のジャンルと時間情報とを、テキスト抽出手段14に出力する。
このように、再放送の放送番組を、テキスト抽出を行う対象から除外することで、同じジャンルでの二重のテキスト抽出を防止することができる。
図1に示すように、テキスト抽出手段14は、字幕テキスト抽出手段140と、整形手段141と、を備える。
字幕テキスト抽出手段140は、番組情報特定手段13で特定された番組情報に基づいて、記憶手段12に記憶されている字幕情報から、放送番組のジャンルごとに、放送番組の時間情報で特定される時間区間の字幕テキストを抽出する。
この場合、字幕テキスト抽出手段140は、日付300が2020年7月8日で、開始時刻301が6時から30分間の字幕テキスト302を、ジャンル0x02(情報/ワイドショー)に対応する字幕テキストとして抽出する。他のジャンル0x08(ドキュメンタリ/教養)についても同様である、
字幕テキスト抽出手段140は、抽出したジャンル別の字幕テキストを整形手段141に出力する。
図7(a)は、話者表記を削除する例である。例えば、“アナ≫”のように、“話者”+”≫”については、整形手段141は、文頭から”≫”の直前までのテキストを話者と判定し、文頭から”≫”を削除する。
図7(b)は、情景表記を削除する例である。例えば、(拍手と歓声)のように丸括弧に囲まれた情景表記文字列については、整形手段141は、丸括弧とともに情景表記文字列を削除する。
図7(d)は、背景音表記を削除する例である。例えば、字幕では、背景音として、電話が鳴っている音を示す記号600、背景で誰かが話している音声を示す記号601等が用いられる。この場合、整形手段141は、背景音を示す記号600,601を削除する。
これによって、整形手段141は、字幕テキストを、字幕特有の表記をなくした発話内容のみのテキストに変換することができる。
図1に戻って、ジャンル別テキスト収集装置1の構成について説明を続ける。
また、ジャンルは放送規格に基づいて定められているため、放送局ごとの差が生じにくく、ジャンル別テキスト収集装置1は、言語モデルや自然言語処理の学習に利用可能な良質なテキストコーパスを、ジャンルごとに大量に収集することができる。
次に、図8,図9を参照(構成については適宜図1参照)して、本発明の実施形態に係るジャンル別テキスト収集装置1の動作について説明する。
まず、図8を参照して、ジャンル別テキスト収集装置1の全体動作について説明する。
ステップS1において、放送受信手段10は、デジタル放送の放送波を受信し、TS信号に復調する。このとき、放送受信手段10は、指定されたチャンネルの放送信号を復調するが、そのチャンネル数は、1または複数である。
なお、ステップS2,S3は、この順に動作させる必要はなく、ステップS3,S2の順、あるいは、ステップS2,S3を並列に動作させてもよい。
ここで、まだ、指定された時間区間が完了していない場合(ステップS4でNo)、ジャンル別テキスト収集装置1は、ステップS2に戻って動作を継続する。
ステップS9において、整形手段141は、整形したテキストをステップS6で特定されたジャンルとともにジャンル別テキストとして出力する。
ここで、まだ読み出されていない放送番組のEPG情報が存在する場合(ステップS10でYes)、ジャンル別テキスト収集装置1は、ステップS5に戻って動作を継続する。
一方、EPG情報をすべて読み出した場合(ステップS10でNo)、ジャンル別テキスト収集装置1は、動作を終了する。
次に、図9を参照して、番組情報特定手段13が行うステップS6(図8)の動作についてさらに詳細に説明する。
ここで、ジャンル中分類(下位分類)で分類する場合(ステップS61でNo)、番組情報特定手段13は、ステップS63に動作を進める。
ステップS63において、番組情報特定手段13は、放送番組に設定されているジャンル識別子が1つか否かを判定する。
ステップS66において、番組情報特定手段13は、ステップS65で累計した最大頻度のジャンル識別子(ジャンル大分類の場合、上位桁)が1つか否かを判定する。
ここで、最大頻度のジャンル識別子が1つの場合(ステップS66でYes)、ステップS67において、番組情報特定手段13は、最大頻度のジャンル識別子(ジャンル大分類の場合、上位桁)を、放送番組のジャンルと特定する。
以上の動作により、ジャンル別テキスト収集装置1は、放送波を受信するだけで、EPG情報に基づいて、字幕のテキストから、ジャンル別テキストを収集することができる。
10 放送受信手段
11 放送情報抽出手段
110 字幕情報抽出手段
111 EPG情報抽出手段
12 記憶手段
13 番組情報特定手段
14 テキスト抽出手段
140 字幕テキスト抽出手段
141 整形手段
Claims (6)
- デジタル放送に多重化されている字幕テキストからジャンル別のテキストを収集するジャンル別テキスト収集装置であって、
前記デジタル放送を受信し、復調する放送受信手段と、
前記放送受信手段で復調された信号から、前記字幕テキストと前記字幕テキストを提示する時間情報とを含む字幕情報を抽出する字幕情報抽出手段と、
前記復調された信号から、放送番組のEPG情報を抽出するEPG情報抽出手段と、
前記EPG情報から、前記放送番組の時間情報およびジャンルを特定する番組情報特定手段と、
前記字幕情報から、前記放送番組の時間情報で特定される時間区間の字幕テキストを抽出し、前記放送番組のジャンルと対応付けてジャンル別テキストとするテキスト抽出手段と、を備え、
前記ジャンルは、上位の項目で分類した上位分類と前記上位分類を細分化した下位分類とで構成され、前記EPG情報には、前記放送番組ごとに前記ジャンルが1または複数設定され、
前記番組情報特定手段は、前記上位分類のみを前記ジャンルとして特定し、前記EPG情報に前記ジャンルが複数設定されている場合、前記放送番組に設定されている最も多い前記上位分類を前記ジャンルとして特定することを特徴とするジャンル別テキスト収集装置。 - 前記番組情報特定手段は、前記放送番組に設定されている最も多い前記上位分類の数が同じである場合、前記EPG情報において最初に出現する前記上位分類を前記ジャンルとして特定することを特徴とする請求項1に記載のジャンル別テキスト収集装置。
- 前記テキスト抽出手段は、前記字幕テキストから、発話テキスト以外のメタ情報を削除することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のジャンル別テキスト収集装置。
- 前記番組情報特定手段は、前記EPG情報において前記放送番組が再放送であると判定した場合、当該放送番組を時間情報およびジャンルを特定する対象から除外することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のジャンル別テキスト収集装置。
- 前記番組情報特定手段は、前記EPG情報において前記放送番組が字幕放送であると判定した場合にのみ当該放送番組の時間情報およびジャンルを特定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のジャンル別テキスト収集装置。
- コンピュータを、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のジャンル別テキスト収集装置として機能させるためのジャンル別テキスト収集プログラム。
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| 安藤 慎太郎,テレビ録画とその字幕を利用した大規模日本語音声コーパスの構築,情報処理学会 研究報告 音声言語情報処理(SLP) 2020-SLP-134 [online],情報処理学会,2020年11月25日,Internet<URL:https://ipsj.ixsq.nii.ac.jp/ej/?action=repository_uri&item_id=208157&file_id=1&file_no=1> |
| 望月 源,日本語:数億語のコーパスを作って調べてみるとみえてくる頻出語、頻出表現,平成29年度東京外国語大学オープンアカデミー「コーパスから見えることば・文化・社会」,東京外国語大学語学研究所,2019年03月,pp.103-125,Internet<URL:https://www.tufs.ac.jp/common/fs/ilr/images/publications/201903_06_mochizuki.pdf> |
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