JP7611561B2 - クリープ試験機及びクリープ試験方法 - Google Patents
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Description
また、このようなクリープ試験においては、所定歪量または所定時間ごとに荷重を一定量ずつ増加又は減少させて、荷重と歪量の時間変化を測定することも行われていて、例えば、前記試験片の歪量が予め設定された第1の歪量に達するまでの時間をひとつのデータとして採取し、次いで、予め設定された量だけ荷重を増加又は減少させて試験片の歪量が第2の歪量に達するまでの時間を次のデータとして採取し、この作業を繰り返すことで連続的なデータを求めて解析を行なうようにしている。
しかし、特許文献1に記載されたクリープ試験機では、試験片を両側から引っ張って前記試験片に負荷荷重を付与する一対の錘40の数を増減することで、荷重を増減させることはできるが、上記の要件を全て満たしつつ荷重の増減を行うことは極めて困難であるという問題がある。
前記可動支持軸は、請求項3に記載するように、レバーに形成されたガイド部と、このガイド孔に沿って移動するスライダとによって支持されるように構成するとよく、また、前記可動支持軸又は前記スライダに螺合された螺旋軸を備え、この螺旋軸の回転によって前記可動支持軸を移動させるように前記移動手段を構成してもよい。
請求項5に記載するように、前記荷重部を支持する昇降自在な荷重支持台と、一対の前 記荷重調整ユニットにおいて対となる前記荷重支持台を同期して昇降させる昇降駆動手段とを さらに設けてもよい。
また、本発明によれば、クリープ試験中に試験片Tに対して段階的に荷重の大きさを変えて付加することが容易になるほか、クリープ試験中に連続的に荷重の大きさを変えるなど、多様なクリープ試験が可能になる。途中で一時的に荷重を0とすることも可能である。
図1は、本発明のクリープ試験機の一実施形態にかかり、その全体構成を説明する側面図、図2は、図1のクリープ試験機の平面図、図3は、荷重調整ユニットの詳細を説明する拡大図で(a)はその側面図、(b)は(a)のI-I断面図、図4は、図3の荷重調整ユニットの変形例を示す部分図、図5は、本発明のクリープ試験機を用いたクリープ試験の一例の概略説明図で、(a)は時間と負荷との関係を示すグラフ、(b)は時間と試験片のひずみとの関係を示すグラフ、図6は、この実施形態のクリープ試験機に用いられる試験片を説明する図で、(a)はその平面図、(b)は(a)のII-II方向断面図である。
この実施形態のクリープ試験機1を用いてクリープ試験を行う試験片Tは、図8に示すような十字形のもので、その形態は特許文献1の図4などにも記載されているように公知のものである。例えば発電所や工場などの圧力容器や圧力配管、ジェットエンジンのタービンブレード等においてその正確な強度を求めるに当たっては、材料の二軸応力下の応力-ひずみ特性が必要になる。図8に示すような十字形の試験片Tは、このような二軸応力下の応力-ひずみ特性を求める際に用いられるものである。
試験片Tは鋼材や超耐熱合金材から形成することができるが、実際の圧力容器や圧力配管などから採取した既損傷材料で形成することも可能である。また、試験片Tは非鉄金属の応力-ひずみ特性を求めるためにも用いることができ、例えば強化繊維を含有するエンジニアリングプラスチック等の異方性材料で試験片Tを形成してもよい。
被把持部Tbは、後述する荷重調整ユニット10の把持部106(図3参照)に把持させるためのもので、この被把持部Tbには、荷重付与方向に対して、X、Y方向の変形が互いを拘束しないように、複数本のスリットTcが平行に形成されている。
図1及び図2に示すようにこの実施形態のクリープ試験機1は、水平な床面やテーブルなどの上に載置又は固定される架台12と、この架台12の基台122に支持される複数(この実施形態では四つ)の荷重調整ユニット10と、複数の荷重調整ユニット10の中央に配置された試験片Tに荷重を付与するための重錘128aと、荷重調整ユニット10と重錘128aとを連結するワイヤ126とを有している。
また、荷重調整ユニット10の中央には、試験片Tを収容してクリープ試験の際に試験片Tを予め設定された温度に加熱する加熱炉13が設けられる。
図2に示すように、この実施形態において架台12の基台122には、対となる荷重調整ユニット10が二組、すなわち、四つの荷重調整ユニット10が、直交するX軸線上及びY軸線上に相対向して均等間隔で配置される。
架台12は、水平な床面やテーブルなどの上に載置又は固定される支持台120と、この支持台120の上に立設される複数本の脚121とを有していて、基台122は脚121の上端に設けられる。
荷重調整ユニット10は、基台122にボルトなどで固定された台座110に、第一の支持軸108によって揺動自在に立設されたレバー100を有している。レバー100の下端側は、基台122の貫通孔122aを挿通して基台122の下方に延び、その一端には、無負荷状態において支持軸108を支点として、レバー100を垂直姿勢に保つためのバランサ112が取り付けられている。
第一の支持軸108から距離L2だけ離間した上方には、第一の支持軸108と平行かつ同方向に第二の支持軸107が設けられ、この第二の支持軸107を介して、第二の支持軸107から水平方向に対向する他方の荷重調整ユニット10に向けて延びる取付アーム105が、レバー100に揺動自在に取り付けられる。取付アーム105の先端の先端には、連結ピン106aを介して把持部106が取り付けられ、この把持部106の先端に試験片Tの被把持部Tbが把持される。
レバー100の上端には、ガイド孔103の上端開放部分を閉塞するように上端部材104が取り付けられている。この上端部材104には、ガイド孔103まで貫通する貫通孔104aが形成され、この貫通孔104aを挿通して螺旋軸101がガイド孔103内まで延びている。
なお、長短変化させる距離L1の大きさを視認できるようにするために、ガイド孔103に沿って目盛りを付するとよい。
上記構成の荷重調整ユニット10は、試験片Tの両端側に対をなして二つが基台122に配置される。この実施形態では、十字状の試験片Tのクリープ試験を行うことができるように、二対(四つ)の荷重調整ユニット10が基台122に配置される。
図4に、荷重調整ユニットの別の実施形態を示す。
図3の荷重調整ユニット10は、スパナ等の工具やハンドルを用いて手動により螺旋軸101を回転させるものである。本発明のクリープ試験機1は、レバー100を立設させた構成であるので、対となる二つの荷重調整ユニット10を近接して配置することができる。この実施形態では、一辺の長さlが50mm程度の小さな試験片Tを用いることで、対となる荷重調整ユニット10の間隔を40cm前後とすることができ、装置の大きさも一辺の長さH(図2参照)も60cm程度の範囲内に収めることができる。そのため、一人の作業者が両手で同時に二つの荷重調整ユニット10の螺旋軸101を操作することが容易になり、二つの荷重調整ユニット10の螺旋軸101の回転角度を同じにすることも容易である。
しかし、より精密に二つの荷重調整ユニット10の第三の支持軸109を昇降させるには、サーボモータ等の駆動体を用いて螺旋軸101を回転させるのが好ましい。
なお、図4の例のように、レバー100の内部に空洞部を形成し、駆動体Mをレバー100内に収容することで、駆動体Mや螺旋軸101′が荷重調整ユニット10′の外側に突出せず、荷重調整ユニット10′を先の実施形態の荷重調整ユニット10と同じ大きさ(高さ)内に収めることができる。
次に、上記構成のクリープ試験機1を用いた本発明のクリープ試験方法を、上記構成のクリープ試験機1の作用とともに説明する。
まず、クリープ試験開始前の初期状態において、重錘支持台125の昇降テーブル125aを上昇させて重錘128aを載置し、対となる荷重調整ユニット10(10′)に荷重が掛からないようにしておく。また、この初期状態では、二つの荷重調整ユニット10(10′)における第二の支持軸107と第三の支持軸109との間の距離L1が同じになるように、支持軸移動手段P(P′)によりそれぞれの第三の支持軸109の位置を一致させておく。
次いで、図8に示す試験片Tを準備し、四つの被把持部Tbのそれぞれを、2対四つの荷重調整ユニット10(10′)の把持部106に把持させる。
把持完了後、クリープ試験を開始するに際し、各荷重調整ユニット10(10′)の重錘支持台125の昇降テーブル125aを同期して下降させ、試験片Tに四方向から同時に荷重を付与する。
図5は、この実施形態のクリープ試験方法による応力(負荷)と時間との概略的な関係を示すグラフである。
このグラフに示すように、t1,t2,t3・・・と時間が経過するごとに段階的に荷重を変化させ、試験片Tに作用する負荷σを段階的に変化(このグラフの場合は増大)させることで、各負荷σ1,σ2,σ3・・・における試験片Tのひずみ(変形)を観測することができる。
なお、段階的に負荷σを変化させる際には、一時的に負荷σを0としてもよい。この場合は、対となる重錘支持台125の昇降テーブル125aを同期させて上昇させ、昇降テーブル125aの上に重錘128aを載せるようにする。
本発明のクリープ試験方法の別の実施形態では、クリープ試験を開始してから、可動支持軸である第三の支持軸109を、対となる荷重調整ユニット10,10′において同期させて、一定の速度で連続的に移動させる。前記速度は、クリープ試験の開始から終了まで等速としてもよいし途中可変(速度0を含む)としてもよい。
図6は、この実施形態のクリープ試験方法による応力(負荷)と時間との概略的な関係を示すグラフである。
このグラフに示すように、試験開始から時間t4まで直線的に荷重を変化させ、試験片Tに作用する負荷σをσ4からσ5まで変化(このグラフでは負荷σを増大させる場合を示しているが、σ4からσ5まで負荷σを減少させることも可能)させることで、直線的な負荷の変化下における試験片Tのひずみ(変形)を観測することができる。
本発明のクリープ試験方法のさらに別の実施形態では、クリープ試験を開始してから、可動支持軸である第三の支持軸109を、対となる荷重調整ユニット10,10′において同期させて、図7のグラフに示すように、試験開始から時間t5までの間に負荷σを最大値σ8と最小値σ6との間で不定形的(図7の例では波形)に変化するように移動させる。最小負荷σ6は0でもよく、この場合は、対となる重錘支持台125の昇降テーブル125aを同期させて上昇させ、昇降テーブル125aの上に重錘128aを一時的に載せるようにする。負荷σを変化させる速度は、クリープ試験の開始から終了まで等速としてもよいし途中可変(速度0を含む)としてもよい。
例えば、上記の説明では可動支持軸を第三の支持軸109として説明したが、本発明では第一の支持軸108や第二の支持軸107を可動支持軸とすることが可能であるし、これら三つの支持軸のうち二つ又は全部を可動支持軸とすることも可能である。
また、レバー100の下端側から順に支点である第一の支持軸108、作用点である第二の支持軸107及び力点である第三の支持軸109を配置しているが、てこの作用を奏するのであればこれら支点、力点、作用点の配置はこの限りではない。
10,10′ 荷重調整ユニット
100 レバー
101 螺旋軸
101a 軸頭部
102 連結部材
103 ガイド孔
104 上端部材
104a 貫通孔
105 取付アーム
105a ハンドル
106 把持部
106a 連結ピン
107 第二の支持軸
108 第一の支持軸
109 第三の支持軸
110 台座
112 バランサ
115 スライダ
12 架台
120 支持台
121 脚
122 基台
122a 貫通孔
123 アーム
124 滑車
125 重錘支持台(荷重支持台)
125a 昇降テーブル
125b 連結バー
126 ワイヤ
127 ロッド
128 荷重部
128a 重錘
13 加熱炉
Claims (9)
- 試験片に荷重を付加して前記試験片の変形量を計測するクリープ試験機において、
基台上に立設されたレバーと、
このレバーを前記基台に揺動自在に取り付ける第一の支持軸と、
前記第一の支持軸から離間した位置で前記レバーに設けられ、前記試験片を把持する把持部を支持する第二の支持軸と、前記第一の支持軸及び前記第二の支持軸から離間した位置で前記レバーに設けられ、前記試験片に荷重を付加する荷重部に連結された連結部材を支持する第三の支持軸とを備え、前記第一の支持軸、第二の支持軸及び前記第三の支持軸の少なくとも一つが、前記レバーの軸線方向に進退移動な可動支持軸として構成されているとともに、前記可動支持軸を前記軸線方向に予め設定した距離だけ移動させる移動手段とを備えた荷重調整ユニットと、
を有し、
一対の前記荷重調整ユニットが前記試験片の両端に配置され、
前記移動手段は、一対の前記荷重調整ユニットのそれぞれの前記可動支持軸を同期して移動させる同期移動部を備えること、
を特徴とするクリープ試験機。 - 前記可動支持軸が前記第三の支持軸であることを特徴とする請求項1に記載のクリープ試験機。
- 前記可動支持軸が、レバーに形成されたガイド孔と、このガイド孔に沿って移動するスライダとによって支持され、前記移動手段が、前記可動支持軸又は前記スライダに螺合された螺旋軸を備え、この螺旋軸の回転によって前記可動支持軸を移動させることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリープ試験機。
- 前記移動手段が、駆動体とこの駆動体の駆動を制御する制御手段とを備えることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のクリープ試験機。
- 前記荷重部を支持する昇降自在な荷重支持台と、一対の前記荷重調整ユニットにおいて対となる前記荷重支持台を同期して昇降させる昇降駆動手段とをさらに有すること、
を特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のクリープ試験機。 - 基台上に立設されたレバーと、このレバーを前記基台に揺動自在に取り付ける第一の支持軸と、前記第一の支持軸から離間した位置で前記レバーに設けられ、試験片を把持する把持部を支持する第二の支持軸と、前記第一の支持軸及び前記第二の支持軸から離間した位置で前記レバーに設けられ、前記試験片に荷重を付加する荷重部に連結された連結部材を支持する第三の支持軸とを有し、前記第一の支持軸、第二の支持軸及び前記第三の支持軸の少なくとも一つが、前記レバーの軸線方向に進退移動な可動支持軸として構成され、前記可動支持軸を前記軸線方向に予め設定した距離だけ移動させる移動手段を備えた荷重調整ユニットを有するクリープ試験機を準備し、
前記試験片の両端に配置された一対の前記荷重調整ユニットにおいて、前記可動支持軸を同期させながら移動させることで、前記試験片に付与する荷重を変化させつつクリープ試験を行うこと、
を特徴とするクリープ試験方法。 - 前記試験片に第一の荷重を付加しつつクリープ試験を行った後、一対の前記荷重調整ユニットの前記可動支持軸を同期させながら移動させて所定位置に位置決めし、前記試験片に第二の荷重を付加しつつクリープ試験を行うこと、を特徴とする請求項6に記載のクリープ試験方法。
- 一対の前記荷重調整ユニットの前記可動支持軸を同期させながら連続的に移動させ、前記試験片に付与する荷重を変化させながらクリープ試験を行うことを特徴とする請求項6に記載のクリープ試験方法。
- 前記荷重部を支持する昇降自在な荷重支持台と、一対の前記荷重調整ユニットにおいて対となる前記荷重支持台を同期して昇降させる昇降駆動手段とを準備し、
前記クリープ試験の途中で前記荷重支持台を同期して昇降させることで、前記試験片に付与する荷重を一時的に0にすること、
を特徴とする請求項6~8のいずれかに記載のクリープ試験方法。
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| JP2020184743A JP7611561B2 (ja) | 2020-11-04 | 2020-11-04 | クリープ試験機及びクリープ試験方法 |
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| JP2022074589A JP2022074589A (ja) | 2022-05-18 |
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