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JP7612144B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description

本発明は、パワーデバイス等として有用な半導体装置に関する。
酸化ガリウム(Ga)は、室温において4.8-5.3eVという広いバンドギャップを持ち、可視光及び紫外光をほとんど吸収しない透明半導体である。そのため、特に、深紫外光線領域で動作する光・電子デバイスや透明エレクトロニクスにおいて使用するための有望な材料であり、近年においては、酸化ガリウム(Ga)を基にした、光検知器、発光ダイオード(LED)及びトランジスタの開発が行われている(非特許文献1参照)。
また、酸化ガリウム(Ga)には、α、β、γ、σ、εの5つの結晶構造が存在し、一般的に最も安定な構造は、β-Gaである。しかしながら、β-Gaはβガリア構造であるので、一般に電子材料等で利用する結晶系とは異なり、半導体装置への利用は必ずしも好適ではない。また、β-Ga薄膜の成長は高い基板温度や高い真空度を必要とするので、製造コストも増大するといった問題もある。また、非特許文献2にも記載されているように、β-Gaでは、高濃度(例えば1×1019/cm以上)のドーパント(Si)でさえも、イオン注入後、800℃~1100℃の高温にてアニール処理を施さなければドナーとして使えなかった。
一方、α-Gaは、既に汎用されているサファイア基板と同じ結晶構造を有するため、光・電子デバイスへの利用には好適であり、さらに、β-Gaよりも広いバンドギャップをもつため、パワーデバイスに特に有用であり、そのため、α-Gaを半導体として用いた半導体装置が待ち望まれている状況である。
特許文献1および2には、β-Gaを半導体として用い、これに適合したオーミック特性が得られる電極として、Ti層およびAu層からなる2層、Ti層、Al層およびAu層からなる3層、またはTi層、Al層、Ni層およびAu層からなる4層を用いた半導体装置が記載されている。
また、特許文献3には、β-Gaを半導体として用い、これに適合したショットキー特性が得られる電極として、Au、Pt、あるいはNiおよびAuの積層体のいずれかを用いた半導体装置が記載されている。
しかしながら、特許文献1~3の記載の電極を、α-Gaを半導体として用いた半導体装置に適用した場合、ショットキー電極やオーミック電極として機能しなかったり、電極が膜につかなかったり、半導体特性が損なわれたりするなどの問題があった。さらに、特許文献1~3に記載の電極構成は、電極端部からリーク電流が発生してしまうなど、半導体装置として実用上満足できるようなものを得ることができていなかった。
特許文献4では、α-Gaを半導体として用いて、ショットキー電極として周期律表第4族~第9族から選ばれる少なくとも1種の金属を含む電極を用いた半導体装置が検討されている。なお、特許文献4は本出願人による特許出願に関する。
特開2005-260101号公報 特開2009-81468号公報 特開2013-12760号公報 特開2018-60992号公報
本発明は、リーク電流が抑制された低損失な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、コランダム構造を有する酸化物半導体を主成分として含む半導体層とショットキー電極とを少なくとも備え、前記ショットキー電極が、第1の電極層および第1の電極層よりも導電率が高い第2の電極層を含む半導体装置であって、第2の電極層の外端部が第1の電極層を介して前記半導体層と電気的に接続しており、電気的に接続している第2の電極層の電気的接続領域の外端部よりも外側に第1の電極層の外端部が位置している半導体装置が、半導体層内に空乏層を良好に伸ばすことができ、リーク電流が抑制された低損失なものであることを見出し、このようにして得られた半導体装置が、上記した従来の問題を一挙に解決できるものであることを見出した。
また、本発明者らは、上記知見を得た後、さらに検討を重ねて本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下の発明に関する。
[1] コランダム構造を有する酸化物半導体を主成分として含む半導体層とショットキー電極とを少なくとも備え、前記ショットキー電極が、第1の電極層および第1の電極層よりも導電率が高い第2の電極層を含む半導体装置であって、第2の電極層の外端部が第1の電極層を介して前記半導体層と電気的に接続しており、電気的に接続している第2の電極層の電気的接続領域の外端部よりも外側に第1の電極層の外端部が位置していることを特徴とする半導体装置。
[2] 前記酸化物半導体が、アルミニウム、インジウムおよびガリウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含む前記[1]記載の半導体装置。
[3] 前記酸化物半導体が、少なくともガリウムを含む前記[1]または[2]に記載の半導体装置。
[4] 第1の電極層が、周期律表第4族~第10族から選ばれる少なくとも1種の金属を含む前記[1]~[3]のいずれかに記載の半導体装置。
[5] 第1の電極層が、周期律表第4族および第9族から選ばれる少なくとも1種の金属を含む前記[1]~[4]のいずれかに記載の半導体装置。
[6] 第1の電極層が、互いに組成の異なる2層以上からなる前記[1]~[5]のいずれかに記載の半導体装置。
[7] 第1の電極層のうち、第2の電極層の外端部よりも外側に張り出した部分の少なくとも一部が、前記半導体装置の外側に向かって膜厚が減少するテーパ領域を有する前記[1]~[6]のいずれかに記載の半導体装置。
[8] 第2の電極層が、銀、銅、金およびアルミニウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含む前記[1]~[7]のいずれかに記載の半導体装置。
[9] 第1の電極層の層厚が第2の電極層の層厚よりも薄い前記[1]~[8]のいずれかに記載の半導体装置。
[10] さらに、フィールド絶縁膜を有しており、第1の電極層の外端部が前記フィールド絶縁膜上に位置している前記[1]~[9]のいずれかに記載の半導体装置。
[11] ショットキーバリアダイオードである前記[1]~[10]のいずれかに記載の半導体装置。
[12] パワーデバイスである前記[1]~[11]のいずれかに記載の半導体装置。
[13] 半導体装置を備える半導体システムであって、前記半導体装置が、前記[1]~[12]のいずれかに記載の半導体装置であることを特徴とする半導体システム。
本発明の半導体装置は、リーク電流が抑制されており、低損失である。
本発明のショットキーバリアダイオード(SBD)の好適な一態様を模式的に示す図である。 本発明のショットキーバリアダイオード(SBD)の好適な一態様を模式的に示す図である。 本発明のショットキーバリアダイオード(SBD)の好適な製造工程を模式的に示す図である。 本発明のショットキーバリアダイオード(SBD)の好適な一態様を模式的に示す図である。 本発明の実施例で用いたミストCVD装置の構成図である。 電源システムの好適な一例を模式的に示す図である。 システム装置の好適な一例を模式的に示す図である。 電源装置の電源回路図の好適な一例を模式的に示す図である。 実施例および比較例におけるI-V測定の結果を示す図である。縦軸が電流、横軸が電圧を示す。
本発明の半導体装置は、コランダム構造を有する酸化物半導体を主成分として含む半導体層とショットキー電極とを少なくとも備え、前記ショットキー電極が、第1の電極層および第1の電極層よりも導電率が高い第2の電極層を含む半導体装置であって、第2の電極層の外端部が第1の電極層を介して前記半導体層と電気的に接続しており、電気的に接続している第2の電極層の電気的接続領域の外端部よりも外側に第1の電極層の外端部が位置していることを特長とする。ここで、「電気的に接続」とは、直接接触していてもよいし、導電膜または半導体膜等を介して接触している状態であってもよい。前記電気的接続領域の外端部は、第2の電極層の外端部であってもよいし、第2の電極層内における第1の電極層と電気的に接続されている領域の外端部であってもよい。以下、「前記電気的接続領域の外端部」の一例として、「第2の電極層の外端部」を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
前記半導体層は、コランダム構造を有する酸化物半導体を主成分として含むものであれば、特に限定されない。前記のコランダム構造を有する酸化物半導体としては、例えば、アルミニウム、ガリウム、インジウム、鉄、クロム、バナジウム、チタン、ロジウム、ニッケル、コバルトおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属を含む金属酸化物などがあげられる。本発明においては、前記酸化物半導体が、アルミニウム、インジウムおよびガリウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含有するのが好ましく、少なくともガリウムを含むのがより好ましく、α-Gaまたはその混晶であるのが最も好ましい。なお、「主成分」とは、前記のコランダム構造を有する酸化物半導体が、原子比で、前記半導体層の全成分に対し、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上、さらにより好ましくは90%以上含まれることを意味し、100%であってもよいことを意味する。また、前記半導体層の厚さは、特に限定されず、1μm以下であってもよいし、1μm以上であってもよいが、本発明においては、10μm以上であるのが好ましい。前記半導体膜の表面積は特に限定されないが、1mm以上であってもよいし、1mm以下であってもよいが、10mm~300cmであるのが好ましく、100mm~100cmであるのがより好ましい。また、前記半導体層は、通常、単結晶であるが、多結晶であってもよい。また、前記半導体層は、少なくとも第1の半導体層と第2の半導体層とを含む多層膜であって、第1の半導体層上にショットキー電極が設けられる場合には、第1の半導体層のキャリア密度が、第2の半導体層のキャリア密度よりも小さい多層膜であるのも好ましい。なお、この場合、第2の半導体層には、通常、ドーパントが含まれており、前記半導体層のキャリア密度は、ドーピング量を調節することにより、適宜設定することができる。
前記半導体層は、ドーパントが含まれているのが好ましい。前記ドーパントは、特に限定されず、公知のものであってよい。前記ドーパントとしては、例えば、スズ、ゲルマニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム、バナジウムまたはニオブ等のn型ドーパント、またはマグネシウム、カルシウム、亜鉛等のp型ドーパントなどが挙げられる。本発明においては、前記n型ドーパントが、Sn、GeまたはSiであるのが好ましい。ドーパントの含有量は、前記半導体層の組成中、0.00001原子%以上であるのが好ましく、0.00001原子%~20原子%であるのがより好ましく、0.00001原子%~10原子%であるのが最も好ましい。より具体的には、ドーパントの濃度は、通常、約1×1016/cm~1×1022/cmであってもよいし、また、ドーパントの濃度を例えば約1×1017/cm以下の低濃度にしてもよい。また、さらに、本発明によれば、ドーパントを約1×1020/cm以上の高濃度で含有させてもよい。本発明においては、1×1017/cm以上のキャリア濃度で含有させるのが好ましい。
前記半導体層は、公知の手段を用いて形成されてよい。前記半導体層の形成手段としては、例えば、CVD法、MOCVD法、MOVPE法、ミストCVD法、ミスト・エピタキシー法、MBE法、HVPE法、パルス成長法またはALD法などが挙げられる。本発明においては、前記半導体層の形成手段が、ミストCVD法またはミスト・エピタキシー法であるのが好ましい。前記のミストCVD法またはミスト・エピタキシー法では、例えば図5に示すミストCVD装置を用いて、原料溶液を霧化し(霧化工程)、液滴を浮遊させ、霧化後、得られた霧化液滴をキャリアガスでもって基体上まで搬送し(搬送工程)、ついで、前記基体近傍で前記霧化液滴を熱反応させることによって、基体上に結晶性酸化物半導体を主成分として含む半導体膜を積層する(成膜工程)ことにより前記半導体層を形成する。
(霧化工程)
霧化工程は、前記原料溶液を霧化する。前記原料溶液の霧化手段は、前記原料溶液を霧化できさえすれば特に限定されず、公知の手段であってよいが、本発明においては、超音波を用いる霧化手段が好ましい。超音波を用いて得られた霧化液滴は、初速度がゼロであり、空中に浮遊するので好ましく、例えば、スプレーのように吹き付けるのではなく、空間に浮遊してガスとして搬送することが可能なミストであるので衝突エネルギーによる損傷がないため、非常に好適である。液滴サイズは、特に限定されず、数mm程度の液滴であってもよいが、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは100nm~10μmである。
(原料溶液)
前記原料溶液は、霧化または液滴化が可能であり、半導体膜を形成可能な原料を含んでいれば特に限定されず、無機材料であっても、有機材料であってもよい。本発明においては、前記原料が、金属または金属化合物であるのが好ましく、アルミニウム、ガリウム、インジウム、鉄、クロム、バナジウム、チタン、ロジウム、ニッケル、コバルトおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属を含むのがより好ましい。
本発明においては、前記原料溶液として、前記金属を錯体または塩の形態で有機溶媒または水に溶解または分散させたものを好適に用いることができる。錯体の形態としては、例えば、アセチルアセトナート錯体、カルボニル錯体、アンミン錯体、ヒドリド錯体などが挙げられる。塩の形態としては、例えば、有機金属塩(例えば金属酢酸塩、金属シュウ酸塩、金属クエン酸塩等)、硫化金属塩、硝化金属塩、リン酸化金属塩、ハロゲン化金属塩(例えば塩化金属塩、臭化金属塩、ヨウ化金属塩等)などが挙げられる。
また、前記原料溶液には、ハロゲン化水素酸や酸化剤等の添加剤を混合するのが好ましい。前記ハロゲン化水素酸としては、例えば、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸などが挙げられるが、中でも、異常粒の発生をより効率的に抑制できるとの理由から、臭化水素酸またはヨウ化水素酸が好ましい。前記酸化剤としては、例えば、過酸化水素(H)、過酸化ナトリウム(Na)、過酸化バリウム(BaO)、過酸化ベンゾイル(CCO)等の過酸化物、次亜塩素酸(HClO)、過塩素酸、硝酸、オゾン水、過酢酸やニトロベンゼン等の有機過酸化物などが挙げられる。
前記原料溶液には、ドーパントが含まれていてもよい。原料溶液にドーパントを含ませることで、ドーピングを良好に行うことができる。前記ドーパントは、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されない。前記ドーパントとしては、例えば、スズ、ゲルマニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム、バナジウムまたはニオブ等のn型ドーパント、またはMg、H、Li、Na、K、Rb、Cs、Fr、Be、Ca、Sr、Ba、Ra、Mn、Fe、Co、Ni、Pd、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Hg、Ti、Pb、N、もしくはP等のp型ドーパントなどが挙げられる。前記ドーパントの含有量は、所望のキャリア密度に対するドーパントの原料中の濃度の関係を示す検量線を用いることにより適宜設定される。
原料溶液の溶媒は、特に限定されず、水等の無機溶媒であってもよいし、アルコール等の有機溶媒であってもよいし、無機溶媒と有機溶媒との混合溶媒であってもよい。本発明においては、前記溶媒が水を含むのが好ましく、水または水とアルコールとの混合溶媒であるのがより好ましい。
(搬送工程)
搬送工程では、キャリアガスでもって前記霧化液滴を成膜室内に搬送する。前記キャリアガスとしては、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されず、例えば、酸素、オゾン、窒素やアルゴン等の不活性ガス、または水素ガスやフォーミングガス等の還元ガスなどが好適な例として挙げられる。また、キャリアガスの種類は1種類であってよいが、2種類以上であってもよく、流量を下げた希釈ガス(例えば10倍希釈ガス等)などを、第2のキャリアガスとしてさらに用いてもよい。また、キャリアガスの供給箇所も1箇所だけでなく、2箇所以上あってもよい。キャリアガスの流量は、特に限定されないが、0.01~20L/分であるのが好ましく、1~10L/分であるのがより好ましい。希釈ガスの場合には、希釈ガスの流量が、0.001~2L/分であるのが好ましく、0.1~1L/分であるのがより好ましい。
(成膜工程)
成膜工程では、前記基体近傍で前記霧化液滴を熱反応させることによって、基体上に、前記半導体膜を成膜する。熱反応は、熱でもって前記霧化液滴が反応すればそれでよく、反応条件等も本発明の目的を阻害しない限り特に限定されない。本工程においては、前記熱反応を、通常、溶媒の蒸発温度以上の温度で行うが、高すぎない温度(例えば1000℃)以下が好ましく、650℃以下がより好ましく、300℃~650℃が最も好ましい。また、熱反応は、本発明の目的を阻害しない限り、真空下、非酸素雰囲気下(例えば、不活性ガス雰囲気下等)、還元ガス雰囲気下および酸素雰囲気下のいずれの雰囲気下で行われてもよいが、不活性ガス雰囲気下または酸素雰囲気下で行われるのが好ましい。また、大気圧下、加圧下および減圧下のいずれの条件下で行われてもよいが、本発明においては、大気圧下で行われるのが好ましい。なお、膜厚は、成膜時間を調整することにより、設定することができる。
(基体)
前記基体は、前記半導体膜を支持できるものであれば特に限定されない。前記基体の材料も、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されず、公知の基体であってよく、有機化合物であってもよいし、無機化合物であってもよい。前記基体の形状としては、どのような形状のものであってもよく、あらゆる形状に対して有効であり、例えば、平板や円板等の板状、繊維状、棒状、円柱状、角柱状、筒状、螺旋状、球状、リング状などが挙げられるが、本発明においては、基板が好ましい。基板の厚さは、本発明においては特に限定されない。
前記基板は、板状であって、前記半導体膜の支持体となるものであれば特に限定されない。絶縁体基板であってもよいし、半導体基板であってもよいし、金属基板や導電性基板であってもよいが、前記基板が、絶縁体基板であるのが好ましく、また、表面に金属膜を有する基板であるのも好ましい。前記基板としては、例えば、コランダム構造を有する基板材料を主成分として含む下地基板、またはβ-ガリア構造を有する基板材料を主成分として含む下地基板、六方晶構造を有する基板材料を主成分として含む下地基板などが挙げられる。ここで、「主成分」とは、前記特定の結晶構造を有する基板材料が、原子比で、基板材料の全成分に対し、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上、更に好ましくは90%以上含まれることを意味し、100%であってもよい。
基板材料は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されず、公知のものであってよい。前記のコランダム構造を有する基板材料としては、例えば、α-Al(サファイア基板)またはα-Gaが好適に挙げられ、a面サファイア基板、m面サファイア基板、r面サファイア基板、c面サファイア基板や、α型酸化ガリウム基板(a面、m面またはr面)などがより好適な例として挙げられる。β-ガリア構造を有する基板材料を主成分とする下地基板としては、例えばβ-Ga基板、又はGaとAlとを含みAlが0wt%より多くかつ60wt%以下である混晶体基板などが挙げられる。また、六方晶構造を有する基板材料を主成分とする下地基板としては、例えば、SiC基板、ZnO基板、GaN基板などが挙げられる。
本発明においては、前記成膜工程の後、アニール処理を行ってもよい。アニールの処理温度は、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されず、通常、300℃~650℃であり、好ましくは350℃~550℃である。また、アニールの処理時間は、通常、1分間~48時間であり、好ましくは10分間~24時間であり、より好ましくは30分間~12時間である。なお、アニール処理は、本発明の目的を阻害しない限り、どのような雰囲気下で行われてもよい。非酸素雰囲気下であってもよいし、酸素雰囲気下であってもよい。非酸素雰囲気下としては、例えば、不活性ガス雰囲気下(例えば、窒素雰囲気下)または還元ガス雰囲気下等が挙げられるが、本発明においては、不活性ガス雰囲気下が好ましく、窒素雰囲気下であるのがより好ましい。
また、本発明においては、前記基体上に、直接、前記半導体膜を設けてもよいし、応力緩和層(例えば、バッファ層、ELO層等)、剥離犠牲層等の他の層を介して前記半導体膜を設けてもよい。各層の形成手段は、特に限定されず、公知の手段であってよいが、本発明においては、ミストCVD法が好ましい。
本発明においては、前記半導体膜を、前記基体等から剥離する等の公知の手段を用いた後に、前記半導体層として半導体装置に用いてもよいし、そのまま前記半導体層として半導体装置に用いてもよい。
第1の電極層は、導電性を有しており、第2の電極層よりも導電率が低いものであれば、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されない。第1の電極層の構成材料は、導電性無機材料であってもよいし、導電性有機材料であってもよい。本発明においては、第1の電極の材料が、金属であるのが好ましい。前記金属としては、好適には、例えば、周期律表第4族~第10族から選ばれる少なくとも1種の金属等が挙げられる。周期律表第4族の金属としては、例えば、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)などが挙げられる。周期律表第5族の金属としては、例えば、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)などが挙げられる。周期律表第6族の金属としては、例えば、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)およびタングステン(W)などが挙げられる。周期律表第7族の金属としては、例えば、マンガン(Mn)、テクネチウム(Tc)、レニウム(Re)などが挙げられる。周期律表第8族の金属としては、例えば、鉄(Fe)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)などが挙げられる。周期律表第9族の金属としては、例えば、コバルト(Co)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)などが挙げられる。周期律表第10族の金属としては、例えば、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)などが挙げられる。本発明においては、第1の電極層が、周期律表第4族および第9族から選ばれる少なくも1種の金属を含むのが好ましく、周期律表第9族金属を含むのがより好ましい。第1の電極層の層厚は、特に限定されないが、0.1nm~10μmが好ましく、5nm~500nmがより好ましく、10nm~200nmが最も好ましい。なお、本発明においては、第1の電極層の層厚が、第2の電極層の層厚よりも薄いのが好ましい。また、本発明においては、第1の電極層が、互いに組成の異なる2層以上からなるのが好ましい。第1の電極層をこのような好ましい構成とすることにより、よりショットキー特性に優れた半導体装置を得ることができるだけでなく、リーク電流の抑制効果をより良好に発現することができる。
第2の電極層は、導電性を有しており、第1の電極層よりも導電率の高いものであれば、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されない。第2の電極層の構成材料は、導電性無機材料であってもよいし、導電性有機材料であってもよい。本発明においては、第2の電極の材料が、金属であるのが好ましい。本発明においては、第2の電極の材料が、金属であるのが好ましい。前記金属としては、好適には、例えば、周期律表8族~第13族から選ばれる少なくとも1種の金属等が挙げられる。周期律表第8族~10族の金属としては、第1の電極層の説明において周期律表第8族~10族の金属としてそれぞれ例示した金属などが挙げられる。周期律表第11族金属としては、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)、金(Au)などが挙げられる。周期律表第12族の金属としては、例えば、亜鉛(ZN)、カドミウム(Cd)などが挙げられる。また、周期律表第13族の金属としては、例えば、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)などが挙げられる。本発明においては、第2の電極層が、周期律表第11族および第13族金属から選ばれる少なくとも1種の金属を含むのが好ましく、銀、銅、金およびアルミニウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含むのがより好ましい。なお、第2の電極層の層厚は、特に限定されないが、1nm~500μmが好ましく、10nm~100μmがより好ましく、0.5μm~10μmがもっとも好ましい。
第1の電極層または第2の電極層の形成手段は特に限定されず、公知の手段であってよい。第1の電極または第2の電極層の形成手段としては、具体的には例えば、ドライ法やウェット法などが挙げられる。ドライ法としては、例えば、スパッタ、真空蒸着、CVD等が挙げられる。ウェット法としては、例えば、スクリーン印刷やダイコート等が挙げられる。
第1の電極層の外端部は、第2の電極層の外端部よりも外側に位置していれば、特に限定されないが、本発明においては、第1の電極層の外端部と第2の電極層の外端部との間の距離が1μm以上であるのが、よりリーク電流を抑制することができるので、好ましい。また、本発明においては、第1の電極層のうち、第2の電極層の外端部よりも外側に張り出している部分(以下、「張り出し部分」ともいう)の少なくとも一部が、前記半導体装置の外側に向かって膜厚が減少するテーパ領域を有しているのも、前記半導体装置の耐圧性をより優れたものとすることができるので、好ましい。また、このような好ましい電極構成と上記した好ましい前記半導体層の構成材料とを組み合わせることによって、より良好にリーク電流が抑制された、より低損失な半導体装置を得ることができる。なお、前記テーパ領域における膜厚の減少率などは特に限定されず、便宜上、内側の膜厚と外側の膜厚との任意の2点から、前記半導体装置の外側に向かって膜厚が減少するといえる場合には、前記テーパ領域としてもよい。
また、本発明においては、前記半導体層上に、さらに、フィールド絶縁膜を有しているのも好ましく、この場合、第1の電極層の外端部が、前記フィールド絶縁膜上に位置しているのが、半導体層内に空乏層がより良好に形成されるので、より好ましい。前記フィールド絶縁膜の構成材料は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されず、公知の材料であってよい。前記フィールド絶縁膜としては、例えば、SiO膜、ポリシリコン膜、リン添加SiO膜(PSG膜)、ボロン添加SiO膜、リンーボロン添加SiO膜(BPSG膜)等が挙げられる。前記フィールド絶縁膜の形成手段としては、例えば、CVD法、大気圧CVD法、プラズマCVD法、ミストCVD法、熱酸化法等が挙げられる。本発明においては、前記フィールド絶縁膜の形成手段が、ミストCVD法または大気圧CVD法であるのが好ましい。
以下、図面を用いて本発明の好適な実施の態様をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施の態様に限定されるものではない。
図1は、本発明の好適な実施態様の一つであるショットキーバリアダイオード(SBD)の主要部を示す。図1のSBDは、オーミック電極102、n-型半導体層101a、n+型半導体層101b、ショットキー電極103を備えている。また、ショットキー電極103は、金属層103a、金属層103bおよび金属層103cから構成されている。図1の半導体装置は、第1の電極層としての金属層103bおよび/または金属層103cの外端部が、第2の電極層としての金属層103aの外端部よりも外側に位置しているので、リーク電流をより良好に抑制することができる。またさらに、金属層103bおよび/または金属層103cのうち、金属層103aの外端部よりも外側に張り出した部分が、半導体装置の外側に向かって膜厚が減少するテーパ領域を有しているので、より耐圧性に優れた構成となっている。
金属層103aの構成材料としては、例えば、第2の電極層の構成材料として例示した上記金属などが挙げられる。また、金属層103bおよび金属層103cの構成材料としては、例えば、第1の電極層の構成材料として例示した上記金属などが挙げられる。図1の各層の形成手段は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されず、公知の手段であってよい。例えば、真空蒸着法やCVD法、スパッタ法、各種コーティング技術により成膜した後、フォトリソグラフィー法によりパターニングする手段、または印刷技術などを用いて直接パターニングを行う手段などが挙げられる。
図2は、本発明の他の好適な実施態様の一つであるショットキーバリアダイオード(SBD)の主要部を示す。図2のSBDは、フィールド絶縁膜104をさらに有しており、金属層103bおよび/または金属層103cの外端部がフィールド絶縁膜104上に位置している点で、図1のSBDと異なる。このような構成とすることにより、半導体装置の耐圧特性をより優れたものとすることができる。
図2の各層の形成手段は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されず、公知の手段であってよい。例えば、真空蒸着法やCVD法、スパッタ法、各種コーティング技術により成膜した後、フォトリソグラフィー法によりパターニングする手段、または印刷技術などを用いて直接パターニングを行う手段などが挙げられる。
以下、図2の半導体装置を製造する好適な例を用いて、本発明をより詳細に説明する。
図3(a)は、オーミック電極102上にn+型半導体層101bおよびn-型半導体層101aがこの順で形成されており、n-型半導体層上にフィールド絶縁膜104が形成されている積層体を示している。フィールド絶縁膜104の形成手段は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されない。フィールド絶縁膜104の形成手段としては、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法、塗布法、CVD法、大気圧CVD法、プラズマCVD法、ミストCVD法、熱酸化法等が挙げられるが、本発明においては、ミストCVD法または大気圧CVD法が好ましい。また、フィールド絶縁膜4には、前記n-型半導体層101aの少なくとも一部が露出するように、第1の電極層のための開口部が形成されている。前記開口部の形成手段は、特に限定されず、公知のエッチング手段であってよい。なお、フィールド絶縁膜104には、前記半導体装置の外側から内側に向かって膜厚が減少するテーパ部が形成されている。テーパ部の形成手段は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されず、公知の手段であってよい。
次に、図3(a)の積層体上に、前記ドライ法または前記ウェット法を用いて金属層103a、103bおよび103cを形成し、図3(b)の積層体を得る。その後、金属層103a、金属層103bおよび金属層103cのうち余分な部分を公知のエッチング技術を用いて除去することにより、図3(c)の積層体を得る。なお、該エッチングにおいて、例えば、レジストを後退させながらエッチングすることにより、第1の電極の外端部がテーパ形状を有するように形成するのが好ましい。以上のようにして得られた半導体装置は、リーク電流を抑制しつつ優れた耐圧性を有する構成となっている。
図4は、本発明の他の好適な実施態様の一つであるショットキーバリアダイオード(SBD)の主要部を示す。図4のSBDは、第1の金属層の外端部周辺に、保護金属層105がさらに設けられている点で図2のSBDと異なる。保護金属層105は、少なくともフィールド絶縁膜104の端部を覆うよう設けられている。保護金属層の構成材料は特に限定されず、上記金属層の材料として例示した金属と同様であってよい。このような構成とすることにより、金属層103a、金属層103bおよび金属層103cの形成をより効率的に行うことができ、耐圧特性をより向上しつつ、半導体装置の信頼性をより優れたものとすることができる。
図4の各層の形成手段は、本発明の目的を阻害しない限り、特に限定されず、公知の手段であってよい。例えば、真空蒸着法やCVD法、スパッタ法、各種コーティング技術により成膜した後、フォトリソグラフィー法によりパターニングする手段、または印刷技術などを用いて直接パターニングを行う手段などが挙げられる。
前記半導体装置は、とりわけ、パワーデバイスに有用である。前記半導体装置としては、例えば、ダイオード(例えば、PNダイオード、ショットキーバリアダイオード、ジャンクションバリアショットキーダイオード等)またはトランジスタ(例えば、MOSFET、MESFET等)などが挙げられるが、中でもダイオードが好ましく、ショットキーバリアダイオード(SBD)がより好ましい。
本発明の半導体装置は、上記した事項に加え、さらに公知の手段を用いて、パワーモジュール、インバータまたはコンバータとして好適に用いられ、これら半導体装置も本発明に含まれる。また、本発明の半導体装置は、さらには、例えば電源装置を用いた半導体システム等に好適に用いられる。前記電源装置は、公知の手段を用いて、配線パターン等に接続するなどすることにより、前記半導体装置からまたは前記半導体装置として作製することができる。図6に電源システムの例を示す。図6は、複数の前記電源装置と制御回路を用いて電源システムを構成している。前記電源システムは、図7に示すように、電子回路と組み合わせてシステム装置に用いることができる。なお、電源装置の電源回路図の一例を図8に示す。図8は、パワー回路と制御回路からなる電源装置の電源回路を示しており、インバータ(MOSFET:A~Dで構成)によりDC電圧を高周波でスイッチングしACへ変換後、トランスで絶縁及び変圧を実施し、整流MOSFET(A~B’)で整流後、DCL(平滑用コイルL1,L2)とコンデンサにて平滑し、直流電圧を出力する。この時に電圧比較器で出力電圧を基準電圧と比較し、所望の出力電圧となるようPWM制御回路でインバータ及び整流MOSFETを制御する。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
1.n-型半導体層の形成
1-1.成膜装置
図5を用いて、本実施例で用いたミストCVD装置1を説明する。ミストCVD装置1は、キャリアガスを供給するためのキャリアガス源2aと、キャリアガス源2aから送り出されるキャリアガスの流量を調節するための流量調節弁3aと、キャリアガス(希釈)を供給するキャリアガス(希釈)源2bと、キャリアガス(希釈)源2bから送り出されるキャリアガス(希釈)の流量を調節するための流量調節弁3bと、原料溶液4aが収容されるミスト発生源4と、水5aが入れられる容器5と、容器5の底面に取り付けられた超音波振動子6と、成膜室7と、ミスト発生源4から成膜室7までをつなぐ供給管9と、成膜室7内に設置されたホットプレート8と、熱反応後のミスト、液滴および排気ガスを排出する排出口11とを備えている。なお、ホットプレート8上には、基板10が設置されている。
1-2.原料溶液の作製
0.1M臭化ガリウム水溶液に臭化スズを混合し、ガリウムに対するスズの原子比が1:0.0008となるように水溶液を調製し、この際、臭化水素酸を体積比で20%となるように含有させ、これを原料溶液とした。
1-3.成膜準備
上記1-2.で得られた原料溶液4aをミスト発生源4に収容した。次に、基板10として、表面にバッファ層としてノンドープα-Ga層が形成されたm面サファイア基板をホットプレート8上に設置し、ホットプレート8を作動させて成膜室7内の温度を470℃にまで昇温させた。次に、流量調節弁3a、3bを開いて、キャリアガス源であるキャリアガス供給源2a、2bからキャリアガスを成膜室7内に供給し、成膜室7の雰囲気をキャリアガスで十分に置換した後、キャリアガスの流量を1.2L/分に、キャリアガス(希釈)の流量を1.0L/分にそれぞれ調節した。なお、キャリアガスとして窒素を用いた。
1-4.結晶性酸化物半導体膜の形成
次に、超音波振動子6を2.4MHzで振動させ、その振動を、水5aを通じて原料溶液4aに伝播させることによって、原料溶液4aを霧化させてミスト4bを生成させた。このミスト4bが、キャリアガスによって、供給管9内を通って、成膜室7内に導入され、大気圧下、615℃にて、成膜室7内でミストが熱反応して、基板10上に膜が形成された。なお、成膜時間は6時間であった。
1-5.評価
XRD回折装置を用いて、上記1-4.にて得られた膜の相の同定を行ったところ、得られた膜はα-Gaであった。
2.n+型半導体層の形成
原料溶液として、0.1M臭化ガリウム水溶液に臭化スズを混合し、ガリウムに対するスズの原子比が1:0.24となるように水溶液を調製し、この際、臭化水素酸を体積比で20%となるように含有させた水溶液を用いたこと、および成膜時間を2時間としたこと以外は、上記1.と同様にして、結晶性酸化物半導体膜を形成した。得られた膜につき、XRD回折装置を用いて膜の相の同定を行ったところ、得られた膜はα-Gaであった。
3.オーミック電極の形成
上記2.で得られた積層体のn+型半導体層上に、Ti層およびAu層をそれぞれスパッタリングにて積層した。なお、Ti層の厚さは70nmであり、Au層の厚さは30nmであった。
4.基板除去
上記3.にて得られた積層体のオーミック電極上に、仮ウエハを一時的に接合し、ついで、グラインダーおよびCMP装置を用いて、基板10を研磨し、上記サファイア基板およびバッファ層を除去した。
5.絶縁膜の形成
上記4.で得られた積層体のn-型半導体層上に、プラズマCVDにてSiO膜を形成した。その後、エッチングにより、前記n-型半導体層の一部が露出するようにSiO膜に開口部を形成した。
6.ショットキー電極の形成
上記5.で得られた積層体のn-型半導体層上に、EB蒸着により、Co膜(厚さ100nm)、Ti膜(50nm)およびAl膜(厚さ5μm)をそれぞれ形成し、ショットキー電極とした。その後、エッチングにより、Co膜、Ti膜およびAl膜を除去した。得られたショットキー電極の外端部をSEMにより観察したところ、Al膜の外周において、Ti膜およびCo膜が約10μm外側に張り出しており、Ti膜およびCo膜の外端部が、Al膜の外端部よりも外側に位置していることを確認した。なお、Ti膜およびCo膜の外端部はn-型半導体層に接触していた。また、張り出しているCo膜のシート抵抗は、1.3Ωであった。
(比較例1)
ショットキー電極の形成を、Al膜、Co膜およびTi膜の外端部がSiO膜上に位置し(第2の電極層としてのAl膜の外端部が半導体層と電気的に接続していない状態)、且つAl膜、Ti膜およびCo膜の外端部が略同じ位置になるように行ったこと以外は、実施例1と同様にしてSBDを作製した。
(実施例2)
n-半導体層の形成を、原料溶液として、0.1M臭化ガリウム水溶液に、臭化水素酸を体積比で10%となるように含有させた水溶液を用いたこと、およびショットキー電極の形成を、Al膜がCo膜およびTi膜を介してn-型半導体層上と電気的に接続され、且つCo膜およびTi膜の外端部がSiO膜上に位置するように形成したこと以外は、実施例1と同様にして、SBDを作製した。得られたSBDにつき、IV測定を実施したところ、実施例1のSBDと同等のリーク電流低減効果を有していた。
(I-V測定)
実施例1、比較例1および実施例2にて得られたSBDにつき、I-V測定を実施した。実施例2および比較例1の結果を図9に示す。図9から明らかなように、実施例2のSBDは比較例1のSBDと比較してリーク電流が大幅に低減されていることが分かる。また、実施例1のSBDは、実施例2のSBDと同等のリーク電流抑制効果を有していた。
本発明の半導体装置は、半導体(例えば化合物半導体電子デバイス等)、電子部品・電気機器部品、光学・電子写真関連装置、工業部材などあらゆる分野に用いることができるが、とりわけ、パワーデバイスに有用である。
1 成膜装置(ミストCVD装置)
2a キャリアガス源
2b キャリアガス(希釈)源
3a 流量調節弁
3b 流量調節弁
4 ミスト発生源
4a 原料溶液
4b 原料微粒子
5 容器
5a 水
6 超音波振動子
7 成膜室
8 ホットプレート
9 供給管
10 基板
101a n-型半導体層
101b n+型半導体層
102 オーミック電極
103 ショットキー電極
103a 金属層
103b 金属層
103c 金属層
104 絶縁膜(フィールド絶縁膜)
105 保護金属層

Claims (13)

  1. コランダム構造を有する酸化物半導体を主成分として含む半導体層とショットキー電極とを少なくとも備え、前記ショットキー電極が、第1の電極層および第1の電極層よりも導電率が高い第2の電極層を含む半導体装置であって、前記第2の電極層の外端部が前記第1の電極層を介して前記半導体層と電気的に接続しており、電気的に接続している前記第2の電極層の電気的接続領域の外端部よりも外側に前記第1の電極層の外端部が位置していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記酸化物半導体が、アルミニウム、インジウムおよびガリウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含む請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記酸化物半導体が、少なくともガリウムを含む請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1の電極層が、周期律表第4族~第10族から選ばれる少なくとも1種の金属を含む請求項1~3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記第1の電極層が、周期律表第4族および第9族から選ばれる少なくとも1種の金属を含む請求項1~4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記第1の電極層が、互いに組成の異なる2層以上からなる請求項1~5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記第1の電極層のうち、前記第2の電極層の外端部よりも外側に張り出した部分の少なくとも一部が、前記半導体装置の外側に向かって膜厚が減少するテーパ領域を有する請求項1~6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記第2の電極層が、銀、銅、金およびアルミニウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含む請求項1~7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記第1の電極層の層厚が前記第2の電極層の層厚よりも薄い請求項1~8のいずれかに記載の半導体装置。
  10. さらに、フィールド絶縁膜を有しており、前記第1の電極層の外端部が前記フィールド絶縁膜上に位置している請求項1~9のいずれかに記載の半導体装置。
  11. ショットキーバリアダイオードである請求項1~10のいずれかに記載の半導体装置。
  12. パワーデバイスである請求項1~11のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 半導体装置を備える半導体システムであって、前記半導体装置が、請求項1~12のいずれかに記載の半導体装置であることを特徴とする半導体システム。

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