JP7612144B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
一方、α-Ga2O3は、既に汎用されているサファイア基板と同じ結晶構造を有するため、光・電子デバイスへの利用には好適であり、さらに、β-Ga2O3よりも広いバンドギャップをもつため、パワーデバイスに特に有用であり、そのため、α-Ga2O3を半導体として用いた半導体装置が待ち望まれている状況である。
また、特許文献3には、β-Ga2O3を半導体として用い、これに適合したショットキー特性が得られる電極として、Au、Pt、あるいはNiおよびAuの積層体のいずれかを用いた半導体装置が記載されている。
しかしながら、特許文献1~3の記載の電極を、α-Ga2O3を半導体として用いた半導体装置に適用した場合、ショットキー電極やオーミック電極として機能しなかったり、電極が膜につかなかったり、半導体特性が損なわれたりするなどの問題があった。さらに、特許文献1~3に記載の電極構成は、電極端部からリーク電流が発生してしまうなど、半導体装置として実用上満足できるようなものを得ることができていなかった。
また、本発明者らは、上記知見を得た後、さらに検討を重ねて本発明を完成させるに至った。
[1] コランダム構造を有する酸化物半導体を主成分として含む半導体層とショットキー電極とを少なくとも備え、前記ショットキー電極が、第1の電極層および第1の電極層よりも導電率が高い第2の電極層を含む半導体装置であって、第2の電極層の外端部が第1の電極層を介して前記半導体層と電気的に接続しており、電気的に接続している第2の電極層の電気的接続領域の外端部よりも外側に第1の電極層の外端部が位置していることを特徴とする半導体装置。
[2] 前記酸化物半導体が、アルミニウム、インジウムおよびガリウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含む前記[1]記載の半導体装置。
[3] 前記酸化物半導体が、少なくともガリウムを含む前記[1]または[2]に記載の半導体装置。
[4] 第1の電極層が、周期律表第4族~第10族から選ばれる少なくとも1種の金属を含む前記[1]~[3]のいずれかに記載の半導体装置。
[5] 第1の電極層が、周期律表第4族および第9族から選ばれる少なくとも1種の金属を含む前記[1]~[4]のいずれかに記載の半導体装置。
[6] 第1の電極層が、互いに組成の異なる2層以上からなる前記[1]~[5]のいずれかに記載の半導体装置。
[7] 第1の電極層のうち、第2の電極層の外端部よりも外側に張り出した部分の少なくとも一部が、前記半導体装置の外側に向かって膜厚が減少するテーパ領域を有する前記[1]~[6]のいずれかに記載の半導体装置。
[8] 第2の電極層が、銀、銅、金およびアルミニウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含む前記[1]~[7]のいずれかに記載の半導体装置。
[9] 第1の電極層の層厚が第2の電極層の層厚よりも薄い前記[1]~[8]のいずれかに記載の半導体装置。
[10] さらに、フィールド絶縁膜を有しており、第1の電極層の外端部が前記フィールド絶縁膜上に位置している前記[1]~[9]のいずれかに記載の半導体装置。
[11] ショットキーバリアダイオードである前記[1]~[10]のいずれかに記載の半導体装置。
[12] パワーデバイスである前記[1]~[11]のいずれかに記載の半導体装置。
[13] 半導体装置を備える半導体システムであって、前記半導体装置が、前記[1]~[12]のいずれかに記載の半導体装置であることを特徴とする半導体システム。
霧化工程は、前記原料溶液を霧化する。前記原料溶液の霧化手段は、前記原料溶液を霧化できさえすれば特に限定されず、公知の手段であってよいが、本発明においては、超音波を用いる霧化手段が好ましい。超音波を用いて得られた霧化液滴は、初速度がゼロであり、空中に浮遊するので好ましく、例えば、スプレーのように吹き付けるのではなく、空間に浮遊してガスとして搬送することが可能なミストであるので衝突エネルギーによる損傷がないため、非常に好適である。液滴サイズは、特に限定されず、数mm程度の液滴であってもよいが、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは100nm~10μmである。
前記原料溶液は、霧化または液滴化が可能であり、半導体膜を形成可能な原料を含んでいれば特に限定されず、無機材料であっても、有機材料であってもよい。本発明においては、前記原料が、金属または金属化合物であるのが好ましく、アルミニウム、ガリウム、インジウム、鉄、クロム、バナジウム、チタン、ロジウム、ニッケル、コバルトおよびイリジウムから選ばれる1種または2種以上の金属を含むのがより好ましい。
搬送工程では、キャリアガスでもって前記霧化液滴を成膜室内に搬送する。前記キャリアガスとしては、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されず、例えば、酸素、オゾン、窒素やアルゴン等の不活性ガス、または水素ガスやフォーミングガス等の還元ガスなどが好適な例として挙げられる。また、キャリアガスの種類は1種類であってよいが、2種類以上であってもよく、流量を下げた希釈ガス(例えば10倍希釈ガス等)などを、第2のキャリアガスとしてさらに用いてもよい。また、キャリアガスの供給箇所も1箇所だけでなく、2箇所以上あってもよい。キャリアガスの流量は、特に限定されないが、0.01~20L/分であるのが好ましく、1~10L/分であるのがより好ましい。希釈ガスの場合には、希釈ガスの流量が、0.001~2L/分であるのが好ましく、0.1~1L/分であるのがより好ましい。
成膜工程では、前記基体近傍で前記霧化液滴を熱反応させることによって、基体上に、前記半導体膜を成膜する。熱反応は、熱でもって前記霧化液滴が反応すればそれでよく、反応条件等も本発明の目的を阻害しない限り特に限定されない。本工程においては、前記熱反応を、通常、溶媒の蒸発温度以上の温度で行うが、高すぎない温度(例えば1000℃)以下が好ましく、650℃以下がより好ましく、300℃~650℃が最も好ましい。また、熱反応は、本発明の目的を阻害しない限り、真空下、非酸素雰囲気下(例えば、不活性ガス雰囲気下等)、還元ガス雰囲気下および酸素雰囲気下のいずれの雰囲気下で行われてもよいが、不活性ガス雰囲気下または酸素雰囲気下で行われるのが好ましい。また、大気圧下、加圧下および減圧下のいずれの条件下で行われてもよいが、本発明においては、大気圧下で行われるのが好ましい。なお、膜厚は、成膜時間を調整することにより、設定することができる。
前記基体は、前記半導体膜を支持できるものであれば特に限定されない。前記基体の材料も、本発明の目的を阻害しない限り特に限定されず、公知の基体であってよく、有機化合物であってもよいし、無機化合物であってもよい。前記基体の形状としては、どのような形状のものであってもよく、あらゆる形状に対して有効であり、例えば、平板や円板等の板状、繊維状、棒状、円柱状、角柱状、筒状、螺旋状、球状、リング状などが挙げられるが、本発明においては、基板が好ましい。基板の厚さは、本発明においては特に限定されない。
1.n-型半導体層の形成
1-1.成膜装置
図5を用いて、本実施例で用いたミストCVD装置1を説明する。ミストCVD装置1は、キャリアガスを供給するためのキャリアガス源2aと、キャリアガス源2aから送り出されるキャリアガスの流量を調節するための流量調節弁3aと、キャリアガス(希釈)を供給するキャリアガス(希釈)源2bと、キャリアガス(希釈)源2bから送り出されるキャリアガス(希釈)の流量を調節するための流量調節弁3bと、原料溶液4aが収容されるミスト発生源4と、水5aが入れられる容器5と、容器5の底面に取り付けられた超音波振動子6と、成膜室7と、ミスト発生源4から成膜室7までをつなぐ供給管9と、成膜室7内に設置されたホットプレート8と、熱反応後のミスト、液滴および排気ガスを排出する排出口11とを備えている。なお、ホットプレート8上には、基板10が設置されている。
0.1M臭化ガリウム水溶液に臭化スズを混合し、ガリウムに対するスズの原子比が1:0.0008となるように水溶液を調製し、この際、臭化水素酸を体積比で20%となるように含有させ、これを原料溶液とした。
上記1-2.で得られた原料溶液4aをミスト発生源4に収容した。次に、基板10として、表面にバッファ層としてノンドープα-Ga2O3層が形成されたm面サファイア基板をホットプレート8上に設置し、ホットプレート8を作動させて成膜室7内の温度を470℃にまで昇温させた。次に、流量調節弁3a、3bを開いて、キャリアガス源であるキャリアガス供給源2a、2bからキャリアガスを成膜室7内に供給し、成膜室7の雰囲気をキャリアガスで十分に置換した後、キャリアガスの流量を1.2L/分に、キャリアガス(希釈)の流量を1.0L/分にそれぞれ調節した。なお、キャリアガスとして窒素を用いた。
次に、超音波振動子6を2.4MHzで振動させ、その振動を、水5aを通じて原料溶液4aに伝播させることによって、原料溶液4aを霧化させてミスト4bを生成させた。このミスト4bが、キャリアガスによって、供給管9内を通って、成膜室7内に導入され、大気圧下、615℃にて、成膜室7内でミストが熱反応して、基板10上に膜が形成された。なお、成膜時間は6時間であった。
XRD回折装置を用いて、上記1-4.にて得られた膜の相の同定を行ったところ、得られた膜はα-Ga2O3であった。
原料溶液として、0.1M臭化ガリウム水溶液に臭化スズを混合し、ガリウムに対するスズの原子比が1:0.24となるように水溶液を調製し、この際、臭化水素酸を体積比で20%となるように含有させた水溶液を用いたこと、および成膜時間を2時間としたこと以外は、上記1.と同様にして、結晶性酸化物半導体膜を形成した。得られた膜につき、XRD回折装置を用いて膜の相の同定を行ったところ、得られた膜はα-Ga2O3であった。
上記2.で得られた積層体のn+型半導体層上に、Ti層およびAu層をそれぞれスパッタリングにて積層した。なお、Ti層の厚さは70nmであり、Au層の厚さは30nmであった。
上記3.にて得られた積層体のオーミック電極上に、仮ウエハを一時的に接合し、ついで、グラインダーおよびCMP装置を用いて、基板10を研磨し、上記サファイア基板およびバッファ層を除去した。
上記4.で得られた積層体のn-型半導体層上に、プラズマCVDにてSiO2膜を形成した。その後、エッチングにより、前記n-型半導体層の一部が露出するようにSiO2膜に開口部を形成した。
上記5.で得られた積層体のn-型半導体層上に、EB蒸着により、Co膜(厚さ100nm)、Ti膜(50nm)およびAl膜(厚さ5μm)をそれぞれ形成し、ショットキー電極とした。その後、エッチングにより、Co膜、Ti膜およびAl膜を除去した。得られたショットキー電極の外端部をSEMにより観察したところ、Al膜の外周において、Ti膜およびCo膜が約10μm外側に張り出しており、Ti膜およびCo膜の外端部が、Al膜の外端部よりも外側に位置していることを確認した。なお、Ti膜およびCo膜の外端部はn-型半導体層に接触していた。また、張り出しているCo膜のシート抵抗は、1.3Ωであった。
ショットキー電極の形成を、Al膜、Co膜およびTi膜の外端部がSiO2膜上に位置し(第2の電極層としてのAl膜の外端部が半導体層と電気的に接続していない状態)、且つAl膜、Ti膜およびCo膜の外端部が略同じ位置になるように行ったこと以外は、実施例1と同様にしてSBDを作製した。
n-半導体層の形成を、原料溶液として、0.1M臭化ガリウム水溶液に、臭化水素酸を体積比で10%となるように含有させた水溶液を用いたこと、およびショットキー電極の形成を、Al膜がCo膜およびTi膜を介してn-型半導体層上と電気的に接続され、且つCo膜およびTi膜の外端部がSiO2膜上に位置するように形成したこと以外は、実施例1と同様にして、SBDを作製した。得られたSBDにつき、IV測定を実施したところ、実施例1のSBDと同等のリーク電流低減効果を有していた。
実施例1、比較例1および実施例2にて得られたSBDにつき、I-V測定を実施した。実施例2および比較例1の結果を図9に示す。図9から明らかなように、実施例2のSBDは比較例1のSBDと比較してリーク電流が大幅に低減されていることが分かる。また、実施例1のSBDは、実施例2のSBDと同等のリーク電流抑制効果を有していた。
2a キャリアガス源
2b キャリアガス(希釈)源
3a 流量調節弁
3b 流量調節弁
4 ミスト発生源
4a 原料溶液
4b 原料微粒子
5 容器
5a 水
6 超音波振動子
7 成膜室
8 ホットプレート
9 供給管
10 基板
101a n-型半導体層
101b n+型半導体層
102 オーミック電極
103 ショットキー電極
103a 金属層
103b 金属層
103c 金属層
104 絶縁膜(フィールド絶縁膜)
105 保護金属層
Claims (13)
- コランダム構造を有する酸化物半導体を主成分として含む半導体層とショットキー電極とを少なくとも備え、前記ショットキー電極が、第1の電極層および第1の電極層よりも導電率が高い第2の電極層を含む半導体装置であって、前記第2の電極層の外端部が前記第1の電極層を介して前記半導体層と電気的に接続しており、電気的に接続している前記第2の電極層の電気的接続領域の外端部よりも外側に前記第1の電極層の外端部が位置していることを特徴とする半導体装置。
- 前記酸化物半導体が、アルミニウム、インジウムおよびガリウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含む請求項1記載の半導体装置。
- 前記酸化物半導体が、少なくともガリウムを含む請求項1または2に記載の半導体装置。
- 前記第1の電極層が、周期律表第4族~第10族から選ばれる少なくとも1種の金属を含む請求項1~3のいずれかに記載の半導体装置。
- 前記第1の電極層が、周期律表第4族および第9族から選ばれる少なくとも1種の金属を含む請求項1~4のいずれかに記載の半導体装置。
- 前記第1の電極層が、互いに組成の異なる2層以上からなる請求項1~5のいずれかに記載の半導体装置。
- 前記第1の電極層のうち、前記第2の電極層の外端部よりも外側に張り出した部分の少なくとも一部が、前記半導体装置の外側に向かって膜厚が減少するテーパ領域を有する請求項1~6のいずれかに記載の半導体装置。
- 前記第2の電極層が、銀、銅、金およびアルミニウムから選ばれる少なくとも1種の金属を含む請求項1~7のいずれかに記載の半導体装置。
- 前記第1の電極層の層厚が前記第2の電極層の層厚よりも薄い請求項1~8のいずれかに記載の半導体装置。
- さらに、フィールド絶縁膜を有しており、前記第1の電極層の外端部が前記フィールド絶縁膜上に位置している請求項1~9のいずれかに記載の半導体装置。
- ショットキーバリアダイオードである請求項1~10のいずれかに記載の半導体装置。
- パワーデバイスである請求項1~11のいずれかに記載の半導体装置。
- 半導体装置を備える半導体システムであって、前記半導体装置が、請求項1~12のいずれかに記載の半導体装置であることを特徴とする半導体システム。
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| 一戸隆久,プラズマアシスト蒸着法による銀酸化物薄膜の形成,表面と真空,日本,日本表面真空学会,2018年03月10日,第61巻、第3号,pp.172-176,https://doi.org/10.1380/vss.61.172 |
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