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JP7612445B2 - トランスガラクトシル化活性を有するポリペプチド - Google Patents
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JP7612445B2 - トランスガラクトシル化活性を有するポリペプチド - Google Patents

トランスガラクトシル化活性を有するポリペプチド Download PDF

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Description

本発明はポリペプチド、特にトランスガラクトシル化活性を有するポリペプチド、これ
をコードする核酸、およびそれらの利用、例えば乳製品中への使用に関する。
ガラクトオッリゴサッカライド(GOS)は、グリコシド結合により結合された、通常
9つまでの、1つまたはそれ以上のガラクトース分子を含む、ヒトおよび動物において非
消化性の炭水化物である。GOSは1つ以上のグルコース分子も含む。GOSの有利な効
果の一つはバクテリアのような有効な細菌性微生物の増殖を選択的に刺激することにより
、プロバイオティック化合物として作用し、消費者に身体的な利益を提供するそれらの能
力である。確立された健康効果は各種食品について食品添加物としてGOSにおける関心
が高まる結果となっている。
β-ガラクトシダーゼ酵素(EC3.2.1.23)は通常ラクトースを単糖、D-グ
ルコース、およびD-ガラクトースに加水分解する。β―ガラクトシダーゼの通常酵素反
応において、この酵素はラクトースを加水分解し、および過渡的にガラクトースを輸送す
るガラクトース酵素複合体のガラクトースモノサッカライドを水の水酸基に結合して、そ
の結果、D-ガラクトースおよびD-グルコースを生じる。しかしながら、高いラクトー
ス濃度において、いくつかのβ―ガラクトシダーゼはトランスガラクトシル化と呼ばれる
プロセスにおいて、D-ガラクトースまたはD-グルコースの水酸基にガラクトースを移
すことができる。それによって、ガラクト-オリゴサッカライドが生産される。また、高
いラクトース濃度において、いくつかのβ-ガラクトシダーゼはガラクトースをラクトー
スまたはより高次のオリゴサッカライドの水酸基に移すことができる。
ビフィドバクテリウム属は各種乳製品の発酵のための酪農工業においてバクテリアの培
養に通常用いられている。更に、ビフィドバクテリウム含有製品の経口摂取は健康促進効
果がある。この効果は腸内容物の低められたpHにより達成されるだけでなく、例えば抗
生物質の摂取により腸内菌叢が分散されてしまった個体における腸内菌叢を再構築させる
ことができるビフィドバクテリウム属の能力にもよる。ビフィドバクテリウムは更に有害
な腸内微生物と競争して(これらを)負かす能力を有している。
ガラクトオリゴサッカライドはビフィドバクテリウムの成長を促進することが知られて
いる。この効果は炭素源としてガラクト-オリゴサッカライドを利用するビフィドバクテ
リウムの独特の能力により達成されるようである。ガラクト-オリゴサッカライドの食品
サプリメントは更にかなりの長期間病気を予防する効果があるとも考えられている。例え
ば、ガラクトオリゴサッカライドの摂取はラットにおいて大腸癌の進行に対して高い予防
効果があることが示されている。それゆえ、(健康)補助食品および乳製品の改良のため
に、工業において用いるためのガラクト-オリゴサッカライドの製造について安価で効果
的な方法の開発に大きな興味が注がれている。
約580番目のアミノ酸で切断されたビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifid
obacterium bifidum)DMS20215(BIF3-d3)は水中に
可溶化されたラクトースを含む溶液においてトランスガラクトシル化酵素として説明され
ている(Jorgensen et al.(2001),Appl.Microbio
l.Biotechnol.,57:647-652)。WO01/90317はトラン
スガラクトシル化酵素としての切断変異体(OLGA347)を記載している。WO20
12/010597においてOLGA347はガラクトース部分をD-フルクトース、N
-アセチル-ガラクトサミン、およびキシロースに転移することが示されている。
WO2009/071539において、BIF3-d3とは違ったやり方で切断された
フラグメントがミルク中で試験した時に、効率的な加水分解能を有し、GOSの生産が非
常に低いという結果が開示されている。
前述のビフィドバクテリウム・ビフィダムのラクターゼ酵素はGOSを生産するために
10%(w/w)のような高いラクトース濃度を必要とするかまたはヘテロオリゴサッカ
ライドを精製するために非常に多くの他のアクセプター分子を必要とするという欠点があ
った。更に、この分子は主にベータガラクトシダーゼ(加水分解)活性を有することが開
示されている。
ミルクのような低いラクトース基質レベルの製品においてGOSを性相するのに効率的
である酵素を開発する必要性がある。
トランスガラクトシル化活性と加水分解活性との有用な比を有して、従ってミルクベー
ス製品等の低いラクトースレベルにおいてインキュベートしたときにさえ効率的にGOS
を生成するポリペプチドを提供することが本発明の態様の目的である。本発明の態様の更
なる目的は乳製品中においてその場でガラクトオリゴサッカライド(GOS)を生成する
方法を提供することである。本発明の態様の更なる目的は工業において用いるためのガラ
クトオリゴサッカライド(GOS)のより安価でより効率的な方法を開発する方法を提供
することである。本発明の態様の更なる目的は、バチルス・スブチリス(Bacillu
s subtilis)、例えば、バチルス・スブチリス(Bacillus subt
ilis )BG3594株等の好適な微生物において生成したときに、タンパク質分解
等の更なる切断に対して耐性のあるポリペプチドを提供することである。本発明の態様の
更なる目的は、最終的に製剤化された後の保存の間に更なる切断に耐性のあるポリペプチ
ドを提供することである。
本発明者らは、本明細書において開示されるポリペプチドが例えばミルク等のラクター
ゼ含有組成物中でインキュベートした時にその場でガラクト-オリゴサッカライドの有効
な生産者となる驚くべき発見をした。それらは、ラクトースを効率的にGOSへ変換して
その結果遊離ラクトースの濃度が低くなった。乳製品または他の食料品においてガラクト
-オリゴサッカライドが存在することは、それらの製品自体においておよび/またはこれ
らの製品を消費するヒトあるいは動物において、ビフィドバクテリウム属(Bifdob
acterium sp.)の健康促進等の有利な微生物株(プロバイオティクス)の成
長を高めるという利点をもたらす。
1つの側面において、本明細書において開示されるのは、配列番号(SEQ ID N
O:)1に少なくとも90%同一な配列を有するアミノ酸配列を含む、トランスガラクト
シル化活性を有するポリペプチドである。ここにおいて、このポリペプチドはこのポリペ
プチドをコードする核酸配列のバチルス・スブチリス(Bacillus subtil
is)BG3594株において発現された生成物であるとき、トランスガラクトシル化活
性を有するこの核酸配列の唯一のポリペプチド発現生成物である。
1つの側面において、本明細書に開示されるのは以下の群より選択されるトランスガラ
クトシル化活性を有するポリペプチドである。
a.SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有し、最大で980個の
アミノ酸残基からなるポリペプチド、
b.SEQ ID NO:2に少なくとも97%の配列同一性を有し、最大で975個の
アミノ酸残基からなるポリペプチド
c.SEQ ID NO:3に少なくとも96.5%の配列同一性を有し、最大で130
0個のアミノ酸残基からなるポリペプチド
d.少なくとも低ストリンジェンシー条件下で、i)SEQ ID NO:1、2、3、
4、または5のポリペプチドをコードするSEQ ID NO:9、10、11、12、
または13に含まれる核酸配列またはii)i)の相補鎖に、ハイブリダイズするポリヌ
クレオチドによりコードされるポリペプチド、
e.SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のポリペプチドをコードする核酸配
列に少なくとも70%の同一性を有する核酸または成熟ポリペプチドをコードするSEQ
ID NO:9、10、11、12、または13に含まれる核酸配列を含む、ポリヌク
レオチドによりコードされるポリペプチド、および
f.SEQ ID NO:1、2、3、4、または5の1つ以上のアミノ酸残基において
欠失、挿入、および/または保存置換を含むポリペプチド。
他の側面において、本明細書で開示されるのは、以下の群から選択されるトランスガラ
クトシル化活性を有するポリペプチドである。
a.SEQ ID NO:3に少なくとも96.5%の配列同一性を有し、最大で130
0個のアミノ酸残基からなるポリペプチド、
b.SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有し、最大で980個の
アミノ酸残基からなるポリペプチド、
c.少なくとも低ストリンジェンシー条件下で、i)SEQ ID NO:1、2、3、
4、または5のポリペプチドをコードするSEQ ID NO:9、10、11、12、
または13に含まれる核酸配列またはi)の相補鎖に、ハイブリダイズするポリヌクレオ
チドによりコードされるポリペプチド、
d.SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のポリペプチドをコードする核酸配
列に少なくとも70%の同一性を有する核酸または成熟ポリペプチドをコードするSEQ
ID NO:9、10、11、12、または13に含まれる核酸配列を含む、ポリヌク
レオチドによりコードされるポリペプチド、および
e.SEQ ID NO:1、2、3、4、または5の1つ以上のアミノ酸残基において
欠失、挿入、および/または保存置換を含むポリペプチド。
1つの側面において、本明細書で開示されるのは、トランスガラクトシル化活性を有す
るSEQ ID NO:22のC末端切断フラグメントであって、バチルス・スブチリス
(Bacillus subtilis)、例えば、バチルス・スブチリス(Bacil
lus subtilis)BG3594株等の有用な微生物において生産された場合、
タンパク質分解等の更なる切断に耐性がある、および/または最終製剤化された後の貯蔵
の間の更なる切断に対して耐性のある、ポリペプチドである。
1つ側面において、本明細書で開示されるのは、SEQID NO:1に少なくとも9
0%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドであって、最大で980個の
アミノ酸残基からなる、ポリペプチドである。
1つ側面において、本明細書で開示されるのは、SEQID NO:2に少なくとも9
7%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドであって、最大で975個の
アミノ酸残基からなる、ポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書で開示されるのは、SEQID NO:3に少なくとも9
6.5%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドであって、最大で130
0個のアミノ酸残基からなる、ポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書で開示されるのは本明細書で開示されているポリペプチ
ドをコードすることができる核酸である。
1つの側面において、本明細書は本明細書で開示された核酸を含む、または本明細書で
開示されたポリペプチドを発現することができる、発現ベクターおよび/またはプラスミ
ドである。
1つの側面において、本明細書で開示されるのは、本明細書で開示されたポリペプチド
を発現することができる細胞である。
1つの側面において、本明細書で開示されるのはポリペプチドを発現する方法である。
この方法は本明細書に記載の細胞を得る工程およびこの細胞にポリペプチドを発現させる
工程を含み、任意でこのポリペプチドを精製する工程を含む。
1つの側面において、本明細書で開示されるのは、本明細書に記載のポリペプチドを含
む組成物であり、好ましくは食品組成物であり、より好ましくは乳製品である。
1つの側面において、本明細書で開示されるのは本明細書に記載のポリペプチドでラク
トースを含むミルクベース基質を処理して、乳製品のような食品を製造する方法である。
1つの側面において、本明細書で開示されるのは、本明細書に記載のポリペプチドでラ
クトースを含む基質を処理して得られた、ガラクト-オリゴサッカライドまたはそれらの
組成物である。
図1はバチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)における組み換え発現のためのBIF_1326変異体のプラスミドマップを示す。 図2はNaCl濃度勾配を用いて溶出されたHyperQカラムを用いて精製された切断変異体を示すSDS-PAGEを示す。 図3はトランスガラクトシル化活性の比を示す。この比はアクセプターがあるAbs420をアクセプターの無いAbs420で割って100を掛けて計算した。 図4はヨーグルト基質中で30℃で3時間での選択された変異体のガラクト-オリゴサッカライド(GOS)精製効率を示す。 図5は表2からの異なる変異体が発現されていることと検出されたフラグメントの分解とを示すSDS-PAGEである。下のパネルは分解物バンドの程度と同定を示す。
配列リスト
SEQ ID NO:1(本明細書では(BIF_917)とも言う)はSEQ ID
NO:22の887個の切断アミノ酸フラグメントである。
SEQ ID NO:2(本明細書では(BIF_995)とも言う)はSEQ ID
NO:22の965個の切断アミノ酸フラグメントである。
SEQ ID NO:3(本明細書では(BIF_1068)とも言う)はSEQ ID
NO:22の1038 アミノ酸切断フラグメントである。
SEQ ID NO:4(本明細書では(BIF_1172)とも言う)はSEQ ID
NO:22の1142個の切断アミノ酸フラグメントである。
SEQ ID NO:5(本明細書では(BIF_1241)とも言う)はSEQ ID
NO:22の1211個の切断アミノ酸フラグメントである。
SEQ ID NO:6(本明細書では(BIF_1326)とも言う)はSEQ ID
NO:22の1296個の切断アミノ酸フラグメントである。
SEQ ID NO:7はビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacte
rium bifidum)グリコシドヒドロラーゼ触媒コアである。
SEQ ID NO:8はビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacte
rium bifidum)DSM20215由来の細胞外ラクターゼをコードしている
塩基配列である。
SEQ ID NO:9はBIF_917をコードしている塩基配列である。
SEQ ID NO:10はBIF_995をコードしている塩基配列である。
SEQ ID NO:11はBIF 1068をコードしている塩基配列である。
SEQ ID NO:12はBIF_1172 をコードしている塩基配列である。
SEQ ID NO:13はBIF_1241をコードしている塩基配列である。
SEQ ID NO:14はBIF_1326 をコードしている塩基配列である。
SEQ ID NO:15は上記BIF変異体を生成するためのフォワードプライマーで
ある。
SEQ ID NO:16はBIF917のリバースプライマーである。
SEQ ID NO:17はBIF995のリバースプライマーである。
SEQ ID NO:18はBIF1068のリバースプライマーである。
SEQ ID NO:19はBIF1241のリバースプライマーである。
SEQ ID NO:20は BIF1326のリバースプライマーである。
SEQ ID NO:21はBIF1478の リバースプライマーである。
SEQ ID NO:22はビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobact
erium bifidum)DSM20215由来の細胞外ラクターゼである。
SEQ ID NO:23はビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobact
erium bifidum)DSM20215由来の細胞外ラクターゼのシグナル配列
である。
発明の詳細な説明
定義
この詳細な説明に従って、以下の略語および定義が用いられる。本明細書において用いら
れるように、単数形“a、”“an、”および“the”は、別途明確に定義しない限り
複数形も含まれる。従って、例えば、“(1つの)(a)ポリペプチド”はそのようなポ
リペプチドの複数も意味する。“(この)製剤”は1つ以上の製剤の参照も含み、および
当業者に知られている均等物なども含む。
別途定義しない限り、本明細書で用いられている全ての技術的および科学的用語は当業
者に通常理解されている意味と同じ意味に用いられる。以下に用語の定義を記載する。
「トランスガラクトシラーゼ」は、数あるなかでも、ガラクトースをD-ガラクトース
またはD-グルコースの水酸基に輸送して、ガラクト-オリゴサッカライドを生成するこ
とができる酵素を意味する。1つの側面において、トランスガラクトシラーゼは生成され
たガラクトースの量が所与の時間において生成されたグルコースの量よりも少ない、ラク
トースにおける酵素の反応により定義される。
本文脈において、「トランスガラクトシル活性」の語はガラクトース部分を水以外の分
子に輸送することを意味する。この活性は反応の間の所与の時間に生成された[グルコー
ス]-[ガラクトース]として測定されるか、あるいは反応の間の所与の時間に生成され
たGOSの定量により測定することができる。この測定は実施例に示されているようなH
PLC法のようないくつかの方法で行うことができる。トランスガラクトシル化活性を比
較したとき、例えば、3、4、5、6、7、8、9または10%(W/W)のような、所
与の初期のラクトース濃度で行われてきた。
本文脈において、「β-ガラクトシダーゼ活性」の語は、β-ガラクトシドを加水分解
して、例えばラクトースをグルコースおよびガラクトースのような単糖へ分解する酵素の
能力を意味する。
トランスガラクトシル化活性:β―ガラクトシダーゼ活性の計算に関する文脈において
、β-ガラクトシダーゼ活性は反応の間の所与の時間において生成された[ガラクトース
]として計算される。この測定は実施例で示されるように、HPLC法のようないくつか
の方法により行うことができる。
本文脈において、オルト-ニトロフェノール-β-D-ガラクトシダーゼ(ONPG)
を用いる「トランスガラクトシル化活性の比」の語は以下のように計算された。割合は受
容体が存在するAbs420を受容体が存在しないAbs420で割って100を掛けた
。指数が100以下の変異体は純粋な加水分解変異体であって、その一方で100より高
い指数は比較上のトランスガラクトシル化活性を示す。
トランスガラクトシル化活性の比=(Abs420+セロビオース/Abs420-セ
ロビオース)*100
式中、Abs420+セロビオースは反応中にセロビオースを含む以下で説明する方法3
を用いて420nmの吸光度であり、Abs420-セロビオースは反応中にセロビオー
スを含まない、以下で説明する方法3を用いて420nmの吸光度である。上記の式は吸
光度が0.5乃至1.0の間になるように希釈された場合に有効である。
1つの側面において、この活性は反応後15分、30分、60分、90分、120分、
180分で測定された。従って、1つの側面において、例として、相対的なトランスガラ
クトシル活性は、酵素を添加して15分後、酵素を添加して30分後、酵素を添加して6
0分後、酵素を添加して90分後、酵素を添加して120分後、酵素を添加して180分
後、に測定される。
本文脈において、「ガラクトシル化活性:β-ガラクトシダーゼ活性の比」は([グル
コース]-[ガラクトース]/[ガラクトース])を意味する。
本文脈において、[グルコース]の記載はHPLC法で測定され、重量により、%で示
されるグルコースの濃度を意味する。
本文脈において、[ガラクトース]の記載はHPLC法で測定され、重量により%で示
されるガラクトースの濃度を意味する。
本文脈において、「ラクトースがガラクトシル化される」の記載は、ガラクトース分子
が共役結合的にラクトース分子に結合される、例えば、ラクトース分子中の遊離水酸基の
いずれかに共役結合した、または、例えばアラビノース形成のような内部トランスガラク
トシル化により生成された、ラクトース分子に共役結合している。
本文脈において、ガラクトオリゴサッカライド(GOS)生成における本明細書に開示
されているポリペプチドの性能の評価は「ミルクベースアッセイ(偽ヨーグルト製品)」
において試験された。100μlの容量でのバッチ試験を、98.60%(W/v)の新
鮮な低温殺菌された低脂肪ミルク(Arla Mini-maelk)および1.4%(
w/v)Nutrilac YQ-5075ホエイ成分(Arla)からなる、ヨーグル
トミックスを用いて96ウェルMTPプレートで行った。Nutrilac YQ-50
75ホエイ成分を完全に加水分解するための、この混合物を20時間混合したままにして
、そのあと20mMNaフォスターゼ pH6.5を添加して、pHを6.5にした。こ
のヨーグルトベースはプレーンで、または追加的なラクトース、フコース、マルトース、
キシロース、または塩等の各種サプリメントと共のいずれかで用いられる。ヨーグルトの
90μlを10μlの生成された酵素または粗発酵生成物と混合し、テープで密封し、4
3℃で3時間インキュベートした。この反応は100μlの10%NaCO3で停止した
。サンプルは-20℃で貯蔵した。ガラクトオリゴサカライド(GOS)、ラクトース、
およびガラクトースの定量はHPLCで行った。サンプルの分析はDinonexICS
3000で行われた。ICパラメータは以下のようであった:移動相:150mM N
aOH、フロー:Isochratic、0.25ml/min、カラム:Carbop
ac PA1、カラム温度:RT、注:10μl、検出器:PAD、注入器:マニュアル
、サンプル調整:ミリQ水で100倍希釈(0.1mlサンプル+9.9ml水)および
0.45imシリンジフィルターでろ過、定量:標準物質のピーク面積における百分率で
のピーク面積。GOSシロップ(VianalGOS、Friesland Campi
na)をGOSの定量のための標準物質として用いた。そのような評価の結果は図4に示
し更に実施例2に記載する。
本文脈において、用語「ポリペプチドが凍結乾燥されたもの(凍結乾燥されたポリペプ
チド)」の語は、このポリペプチドの溶液が敵切な圧力で適切な時間水を除去する凍結乾
燥により得られたことを意味する。
本文脈において、「ポリペプチドが溶液中にある」の語は、溶液に沈殿していない溶媒
中に可溶化しているポリペプチドに関する。本目的のための溶媒は水溶性緩衝液または円
溶液、発酵ブロス、または発現宿主細胞の細胞質等のポリペプチドが生じる任意の環境(
millieu)を含む。
本文脈において、「安定剤」の語はポリペプチドを安定化させる任意の安定化剤を意味
し、例えば、グリセロールまたはプロピレングリコール、糖または糖アルコール、酪酸、
ホウ酸、またはホウ酸誘導体(例えば、芳香族ホウ酸エステル)がある。1つの側面にお
いて安定化剤はグリセロールである。
本文脈において、「炭水化物基質」の語は、一般式Cm(HO)nを有する、即ちジ
サッカライドのような炭素、水素、および酸素のみからなる、少なくとも2の水素対酸素
の1:2の原子比を有する、有機化合物で意味する。
本文脈において、「ジサッカライド」の語は、1つの単糖からの水素原子と他の単糖か
らの水酸基が欠失する、脱水反応を介する、グリコシド結合として知られている共役結合
により結合された2つの単糖単位を意味する。未修飾ジサッカライドの式はC1222
11である。1つの側面において、このジサッカライドはラクツロース、トレハロース
、ラムノース、マルトース、スクロース、ラクトース、フコース、およびセロビオースで
ある。更なる側面において、このジサッカライドはラクトースである。
「単離された」の語は、天然に関係しておよび天然に見られるような自然の配列を備え
る少なくとも1つの他の成分から、この配列が少なくとも実質的に遊離していることを意
味する。1つの側面において、本明細書で用いる「単離されたポリペプチド」はSDS-
PAGEで決定したときに、少なくとも30%純粋、少なくとも40%純粋、少なくとも
60%純粋、少なくとも80%純粋、少なくとも90%純粋、少なくとも95%純粋であ
るポリペプチドを意味する。
用語「実質的に純粋なポリペプチド」は、本明細書において最大で10%、より好まし
くは最大で8%、より好ましくは最大で6%、より好ましくは最大で5%、より好ましく
は最大で4%、最大で3%、さらにより好ましくは最大で2%、最も好ましくは最大で1
%、および最も好ましくは最大で0.5%天然に存在している他のポリペプチド物質を重
量により含むポリペプチド調整物を意味する。それは、従って、実質的に純粋なポリペプ
チドは調製物中に存在する総ポリペプチド物質の重量により、少なくとも92%純粋、好
ましくは少なくとも94%純粋、より好ましくは少なくとも95%純粋、より好ましくは
「少なくとも96%純粋、より好ましくは少なくとも97%純粋、より好ましくは少なく
とも98%純粋、さらにより好ましくは少なくとも99%純粋、最も好ましくは99.5
%純粋、さらに最も好ましくは100%純粋である。本明細書において開示されているポ
リペプチドは好ましくは実質的に純粋な形態である。特に、このポリペプチドは本質的に
純粋な形態であることがこのましい。即ち、自然において関連している他のポリペプチド
物質が本質的にない、ポリペプチド調製物であることが好ましい。このことは、例えば、
既知の組み換え法により、または従来の精製方法によりポリペプチドを調製することによ
り達成することができる。「実質的に純粋なポリペプチド」の語は「単離されたポリペプ
チド」および「単離された状態のポリペプチド」と同義である。
「精製された」または「精製」の語は所与の成分が高いレベルで存在する、例えば、少
なくとも約51%純粋、少なくとも51%純粋のような、または少なくとも75%純粋、
少なくとも75%純粋のような、または少なくとも80%純粋、少なくとも80%純粋の
ような、または少なくとも約95%純粋、少なくとも95%純粋のような、または少なく
とも98%純粋、少なくとも98%純粋のような。この成分は組成物中に存在する主要で
活性成分であることが好ましい。
本願発明に関する「微生物」の語は、本発明の塩基配列を含むことができる、または本
明細書で定義される特定の性質を有するポリペプチドをコードする塩基配列、および/ま
たはそれらから得られた生成物を含むことができる任意の「微生物」を含む。本文脈にお
いて、「微生物」の語はミルク基質を発酵させることができる任意のバクテリアまたは細
菌を含む。
本発明に関して用いる「宿主細胞」の語は、本明細書で定義する特定の性質を有するポ
リペプチドをコードしている核酸配列または上で定義され、本明細書で定義される特定の
性質を有するポリペプチドの生成に用いられる発現ベクターのいずれかを含む任意の細胞
を含む。1つの側面において、この生成物は組み換え生成物である。
本発明の文脈における「ミルク」の語は、牛、羊、ヤギ、バファロー、またはラクダ等
の任意の哺乳動物から得られた乳分泌物であると理解される。本文脈において、「ミルク
ベース基質」の語は任意の生のおよび/または加工された乳物質またはミルク成分由来の
物質を意味する。有用なミルクベース基質はラクトースを含む任意のミルクまたはミルク
様生成物の溶液/懸濁液を含むがこれらに限定されず、全乳または低脂肪乳、スキムミル
ク、バターミルク、還元乳粉、コンデンスミルク、乾燥ミルクの溶液、UHTミルク、ホ
エイ、ホエイ透過物、酸性ホエイ、またはクリーム等がある。好ましくは、このミルクベ
ース基質はミルクまたはスキムミルクパウダーの水溶液である。このミルクベース基質は
生乳よりも濃縮されている。1つの態様において、このミルクベース基質はラクトースに
対するタンパク質の割合が、少なくとも0.2、好ましくは少なくとも0.3、少なくと
も0.4、少なくとも0.5、少なくとも0.6、より好ましくは少なくとも0.7であ
る。このミルクベース基質は既知の方法で均質化および/または低温殺菌されていてもよ
い。
本明細書で用いる「均質化する」の語は可溶性懸濁液または乳液を得るための徹底的
な混合を意味する。均質化は乳脂肪のサイズをより小さく壊してミルクと分離しないよう
にするために行われる。均質化は小さい開口部にミルクを高圧で通すことにより行われる
本明細書で用いる「低温殺菌」はミルクベース基質中に、微生物等の生菌の存在を減ら
すまたは排除することを意味する。好ましくは、低温殺菌は所与の時間所与の温度を維持
することにより行われる。この特定の温度は通常、加熱により維持される。温度および期
間有害なバクテリア等の特定のバクテリアを殺すまたは減らすため、および/またはミル
ク中の酵素を失活させるために選択される。急速冷蔵工程が続く。本発明の文脈における
「食品」または「食品組成物」の語は動物またはヒトによる消費に適した食料品または飼
料製品でよい。
本発明の文脈において「乳製品」の語は主要成分に一つがミルクベースである任意の食
品である。好ましくは、この主要な成分はミルクベースである。より好ましくは、この主
要成分はトランスガラクトシル化活性を有する酵素で処理されたミルクベース基質である
本文脈において、「主要成分の一つ」は乳製品の総乾燥重量の20%以上、より好まし
くは30%以上、または40%以上を構成する乾燥物質を有する成分を意味する。一方で
「主要成分」の語は、乳製品の総乾燥重量の、50%以上、好ましくは60%以上、また
はより好ましくは70%以上を構成する乾燥物質を有する成分を意味する。
本文脈における「発酵させた乳製品」の語は任意のタイプの発酵がこの製品を生成する
ための一部となっている任意の乳製品であると理解される。発酵乳製品の例としては、ヨ
ーグルト、バターミルク、クレームフレーシュ、クオークおよびフロマージュフライスが
ある。発酵乳製品の他の例はチーズである。発酵乳製品は既知の方法で製造される。
用語「発酵」の語は、開始培地などの微生物の作用を通じて炭水化物をアルコールまた
は酸に転換することである。1つの側面において、発酵はラクトースを乳酸に転換するこ
とを含む。
本文脈において、「微生物」の語は、ミルク基質を発酵させることができる任意のバク
テリアまたは細菌を含む。
本文脈において、用語「ピーファム(Pfam)ドメイン」の語は、複数配列のアライ
ンメントおよびHidden Markov Motifs(“The Pfam pr
otein families database”:R.D.Finn,J. Mis
try,J.Tate,P.Coggill,A.Heger,J.E.Polling
ton,O.L.Gavin,P.Gunesekaran,G.Ceric,K.Fo
rslund,L.Holm,E.L Sonnhammer,S.R.Eddy,A.
Bateman Nucleic Acids Research(2010)Data
base Issue 38:D211-222)の存在に基づいて、Pfam-Aまた
はPfam-Bのいずれかとして同定されるタンパク質配列内の領域を意味する。ピーフ
ァムドメインの例としては、Glyco_hydro2N(PF02837)、Glyc
o_hydro(PF00703)、Glyco_hydro 2C(PF02836)
およびバクテリア Ig様ドメイン(グループ4)(PF07532)がある。
本明細書で用いるように「位置に対応する位置」の語は特定の意図するポリペプチドと
参照ポリペプチドとの間でなされる本明細書で開示するようなアラインメントを意味する
。参照ポリペプチド中の特定の位置に対応する位置が高い配列同一性を有するアラインメ
ントにおいて対応するアミノ酸として同定される。
「変異体」または「変異体(複数)」の語は、ポリペプチドまたは核酸のいずれかを意
味する。「変異体」の語は、「突然変異体」の語と互換的に用いられる。変異体は、アミ
ノ酸または塩基配列のそれぞれにおいて、1つ以上の位置での挿入、置換、塩基転換、切
断、および/または転化を含む。「変異ポリペプチド」、「ポリペプチド変異体」、「ポ
リペプチド」、「変異体」、および「変異酵素」の語はSEQ ID NO:1、2、3
、4、または5のような、選択されたアミノ酸配列を備えるかあるいはからなるか、ある
いは選択されたアミノ酸配列と比較して修飾されたアミノ酸配列を有するポリペプチド/
タンパク質を意味する。
本明細書において用いるように、「参照酵素」、「参照配列」、「参照ポリペプチド」
の語は、変異ポリペプチドのいずれかが例えばSEQ ID NO:1、2、3、4、ま
たは5に基づく変異ポリペプチドである酵素およびポリペプチドであることを意味する。
「参照核酸」は参照ポリペプチドをコードする核酸配列を意味する。
本明細書で用いるように、用語「参照配列」および「主題の配列」の語は互換的に使用
される。
本明細書で用いるように、「疑義の配列」の語は、本発明の範囲内にあるかどうかを調
べるために参照配列とアラインメントされた外来配列を意味する。すなわち、そのような
疑義の配列は例えば、従来における配列または第三者的配列である。
本明細書において、用語「配列」は文脈に依存して、ポリペプチド配列または核酸配列
のいずれかを意味することができる。
本明細書で用いるように、用語「ポリペプチド配列」および「アミノ酸配列」の語は、
互換的に使用される。
「変異体」のシグナル配列は野生型バチルスシグナルペプチドのシグナル配列またはこ
のポリペプチドを分泌する任意のシグナル配列と同じかまたは違っていてもよい。
本明細書により包含されると考えられる各種変異体を説明するために、以下の専門用語
が参照を用意にするために用いられる。置換が数と位置を含む場合、例えば592Pは、
{ナンバリングシステムに基づく位置/置換されたアミノ酸}を意味する。すなわち、位
置592におけるプロリンへのアミノ酸置換が592Pとして記載される。置換が文字、
位置、文字、例えば、D592Pで記載される場合、この記載は{もとのアミノ酸/ナン
バリングシステムに基づく位置/置換されたアミノ酸}を意味する。
即ち、例えば、位置592でアラニンがプロリンに置換された場合A592Pと記載す
る。
特定の1つの場所において、2つ以上の置換が可能となる場合、このような置換は、連
続する文字であらわされるか、任意でスラッシュマーク“/”で分離されて記載される。
例えば、G303EDまたはG303E/D。
位置と置換は例えば、SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のいずれかを参
照して列挙される。例えば、他の配列における等しい位置は、この配列とSEQ ID
NO:1、2、3、4、または5のいずれかとのアラインメントにより、高い配列同一性
を有するものを見つけ、その後にSEQ ID NO:1、2、3、4、または5のいず
れかに特定の位置のアミノ酸に対応するアミノ酸配置を決定することにより行われる。そ
のようなアラインメントおよび1つの配列を第一配列として用いることは当業者にとって
通常行われることにすぎない。
本明細書で用いるように、用語「発現」の語は遺伝子の核酸配列に基づいてポリペプチ
ドが生産される工程を意味する。この工程は転写と翻訳が含まれる。
本明細書において用いるように、「ポリペプチド」の語は「アミノ酸配列」、「酵素」
、「ペプチド」、および/または「タンパク質」と互換的に用いられる。本明細書で用い
るように、「塩基配列」または「核酸配列」はオリゴヌクレオチド配列またはポリヌクレ
オチド配列、それらの変異体、相同体、フラグメント、および誘導体を意味する。ヌクレ
オチド配列はゲノム中の、合成された、または組み換え体のものでよく、1本鎖でも2本
鎖でもよい、ここにおいて、センスまたはアンチセンス配列が存在していてもよい。本明
細書で用いるように、「塩基配列」の語は、DNA、cDNA、合成DNA、およびRN
Aを含む。
「相同体」は主題のアミノ酸配列および主題の核酸配列に特定の程度の配列同一性また
は「ホモロジー」を有するものを意味する。1つの側面において、主題のアミノ酸配列は
SQE IDNO:1、2、3、4、または5であり、主題の塩基配列は好ましくはSE
Q ID NO:9、10、11、12、または13である。
「相同配列」は他の配列に特定のパーセンテージ、例えば、80%、85%、90%、
95%、または99%の配列同一性を有するポリヌクレオチドまたはポリペプチドを含む
。同一性のパーセンテージは、アラインメントさせたときに、塩基またはアミノ酸残基が
、2つの配列を比較したときに同じである程度を示す。主題の配列にアミノ酸が置換、欠
失、または追加された場合、アミノ酸配列は同一とはならない。配列同一性のパーセンテ
ージは通常主題のタンパク質の成熟配列即ち、例えばシグナル配列が除去された後の配列
を参照して測定される。通常、相同体は主題のアミノ酸配列と同じ活性部位残基を含む。
相同体は野生型とは異なる酵素の性質を有するけれども、酵素活性も保持している。
本明細書で用いるように、「ハイブリダイゼーション」はポリメラーゼ連鎖反応(PC
R)技術において行われるような増幅プロセスの他に、核酸の鎖がベースペアリングを通
じて相補鎖と結合する工程を含む。変異核酸は1本鎖または2本鎖DNAまたはRNA、
RNA/DNAヘテロ二本鎖またはRNA/DNAコポリマーとして存在してもよい。本
明細書で用いるように、「コポリマー」の語はリボヌクレオチドおよびデオキシリボヌク
レオチドの両方からなる1本の核酸鎖を意味する。この変異体はコドン最適化してさら発
現を高めることができる。
本明細書で用いるように、「合成の」化合物はインビトロケミカルまたは酵素的合成に
より生産される。それは、酵母や他の選択された発現宿主等の宿主微生物のためにコドン
最適化された変異核酸を含むがこれらに限定されない。
本明細書で用いるように、「形質転換細胞」は組み換えDNA技術を用いるもとにより
形質転換されたバクテリア細胞および細菌細胞を含む細胞を含む。形質転換は、通常細胞
に1つ以上の核酸配列を挿入することにより起こる。挿入された核酸配列は異種核酸配列
で、即ち、融合タンパク質等の、形質転換される細胞の天然の形態ではない配列である。
本明細書で用いるように、「作動可能に結合している」の語は、記載の成分が意図する
方法で機能することができる関係にあることを意味する。例えば、コード配列に作動可能
に結合している制御配列はコントロール配列と競合する条件下でコード配列の発現が達成
できるように結合されている。
本明細書で用いるように、用語「フラグメント」は活性を有しており、アミノ末端およ
び/またはカルボキシ末端から切り取られた1つ以上の(いくつかの)アミノ酸を有する
ポリペプチドとして定義される。
1つの側面において、用語「フラグメント」は、トランスガラクトシル化活性を有し、
SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のポリペプチドのアミノ末端および/ま
たはカルボキシ末端から切り取られた1つ以上の(いくつかの)アミノ酸を有するポリペ
プチドとして定義される。
用語「ガラクトース結合ドメイン様」の語は本明細書において「GBD」と略され、同
じ意味に用いる。
同一性の程度
2つのアミノ酸配列または2つの塩基配列の間の関連性は「同一性」というパラメータで
説明される。
1つの態様において、疑義の配列および参照配列との間の配列同一性の程度は1)デフ
ォルトスコアリングマトリックスおよびデフォルトギャップペナルティーを用いる任意の
好適なアラインメントプログラムによる2つの配列のアラインメント工程、2)正確に一
致した数を同定する工程、ここにおいて、正確に一致とはこのアラインメントにおける所
与の位置における2つの整列させられた配列においてアミノ酸または塩基が同一であると
アラインメントプログラムが同定したことを意味する、および3)2つの配列のうちの長
い方の配列の長さで正確に一致した数を割る。
他の態様において、疑義の配列および参照配列との間の配列同一性の程度は1)デフォ
ルトスコアリングマトリックスおよびデフォルトギャップペナルティーを用いる任意の好
適なアラインメントプログラムによる2つの配列のアラインメント工程、2)正確に一致
した数を同定する工程、ここにおいて、正確に一致とはこのアラインメントにおける所与
の位置における2つの整列させられた配列においてアミノ酸または塩基が同一であるとア
ラインメントプログラムが同定したことを意味する、および3)「整列させた配列の長さ
」で正確に一致した数を割る。ここにおいて、「整列させた配列の長さ」はギャップおよ
び配列のオーバーハンギング部位を含むアラインメント全体の長さである。
配列同一性比較は目で、より一般的には容易に利用可能な配列比較プログラムで行うこ
とが出来る。これらの通常利用可能なコンピュータープログラムは複合比較アルゴリズム
を使用して、2つまたはそれ以上の配列間の違いを導くであろう進化的イベントを最もよ
く反映している2つ以上の配列を整列させる。それゆえ、これらのアルゴリズムは同一ま
たは類似のアミノ酸には報酬を与え、ギャップの挿入、ギャップの延伸、および類似では
ないアミノ酸のアラインメントには罰を与えるようなスコアリングシステムで操作される
。比較アラインメントのスコアリングシステムは以下を含む。
i)ギャップが挿入されたそれぞれの時間にペナルティーを割り当てる(ギャプペナルテ
ィースコア)
ii)追加的な位置に存在するギャップが延伸された各時間におけるペナルティースコア
の割り当て(延伸ペナルティースコア)
iii)同一アミノ酸のアラインメントにおけるハイスコアの割り当て、および
iv)同一ではないアミノ酸のアラインメントにおける変動スコアの割り当て。
大部分のアラインメントプログラムはギャップペナルティーにより修飾される。しかしな
がら、配列の比較のためのそのようなソフトウェアを用いる時には、デフォルト値を用い
ることが好ましい。
非同一アミノ酸のアラインメントのための所与のスコアは置換マトリックスとも呼ばれて
いる、スコアリングマトリックスの従って割り当てられる。そのような置換マトリックス
において提供されたスコアは、進化の間に他で置換される1つのアミノ酸が置換されるべ
きアミノ酸の物理的/化学的性質を変えるおよび依存する可能性を反映している。例えば
、1つの極性アミノ酸が他の極性アミノ酸で置換される可能性は、疎水性アミノ酸と置換
されることに比べてより高くなる。従って、スコアリングマトリックスは同一アミノ酸に
ついては最も高いスコアを割り当て、非同一ではあるが類似のアミノ酸にはより低いスコ
アを割り当て、非同一で非類似のアミノ酸には更に低いスコアを割り当てるであろう。最
も頻繁に使用されるスコアリングマトリックスはPAMマトリックスである(Dayho
ff et al.(1978),Jones et al.(1992)),the
BLOSUM matrices(Henikoff and Henikoff(19
92)) and the Gonnet matrix(Gonnet et al.
(1992))。
このようなアラインメントを行うために好適なコンピュータープログラムは、Vect
or NTI(Invitrogen Corp.)およびClustalV, Clu
stalW and ClustalW2プログラム(Higgins DG & Sh
arp PM(1988),Higgins et al.(1992),Thomps
on et al.(1994), Larkin et al.(2007)を含むが
これらに限定されない。別なアラインメントツールの選択はwww.expasy.or
.のthe ExPASyプッロテエオミックスサーバ-により可能となる。配列アラ
インメントを行うことが出来る他のソフトウェアの例としては、ナショナル・センター・
バイオテクノロジー・インフォメーションのウェブページから利用可能でありhttp:
//www.ncbi.nlm.nih.gov/、Altschul et al.(
1990)J.Mol.Biol.215;403-410により開示された、ブラスト
(BLAST)(Basic Local Alignment Search Too
l)がある。
本発明の好適な態様において、アラインメントプログラムは完全長配列全体に対してア
ラインメントを最適化するグローバルアラインメントプログラムを実施している。更なる
好適な態様において、このグローバルアラインメントプログラムは、Needleman
-Wunschアルゴリズム(Needleman, Saul B.; and Wu
nsch, Christian D.(1970),”A general meth
od applicable to the search for similari
ties in the amino acid sequence of two p
roteins”,Journal of Molecular Biology 48
(3):443-53)に基づいている。Needleman-Wunsch アルゴリ
ズムを用いるグローバルアラインメントを実施する近年のプログラムの例としてはEMB
OSS NeedleおよびEMBOSS Stretcherプログラムがあり、両者
http://www.ebi.ac.uk/Tools/psa/において利用可能
である。
EMBOSS NeedleはNeedleman-Wunschアラインメントアル
ゴリズムを用いて、2つの配列の全体の長さの最適なアラインメントを見つけて(ギャッ
プを含む)最適なグローバル配列アラインメントを実施する。
EMBOSS Stretcherは全体的に整列させたよりおおきな配列を用いるN
eedleman-Wunschアラインメントの修飾を使用する。
1つの態様において、配列がグローバルアラインメントを用いて整列させられて、配列
同一性はプログラムにより同定された正確な一致の数を「アラインメント長さ」で割って
計算される。ここにおいて、アラインメント長さとは配列のギャップおよびオーバーハン
ギングギャップを含むアラインメント全体の長さである。
更に好適な態様において、グローバルアラインメントはNeedleman-Wuns
chアルゴリズムを用い、配列同一性はプログラムにより同定された正確な一致の数を「
アラインメント長さ」で割って計算される。ここにおいて、アラインメント長さとは配列
のギャップおよびオーバーハンギングギャップを含むアラインメント全体の長さである。
更なる態様において、グローバルアラインメントプログラムはEMBOSS Need
leおよびEMBOSS Stretcherからなる群より選択されて、配列同一性は
プログラムにより同定された正確な一致の数を「アラインメント長さ」で割って計算され
る。ここにおいて、アラインメント長さとは配列のギャップおよびオーバーハンギングギ
ャップを含むアラインメント全体の長さである。
一端ソフトウェアがアラインメントを作製すると、類似性パーセンテージおよび配列同
一性のパーセンテージを計算することができる。このソフトウェアは通常配列の比較の一
部としてこれを行って、数値結果を生成する。
1つの態様において、配列アラインメントを行うためにClustalWソフトウェア
を用いることが好ましい。好ましくは、ClustalWでのアラインメントは対になる
アラインメントのために以下のパラメータで実施される。
表1
Figure 0007612445000001
ClustalW2はEMBL-EBI ウェブページ、www.ebi.ac.uk
のヨーロピアン・バイオインフォマティックス・インスティチュート(European
Bioinformatics Institute)のツール(under too
ls )-配列解析(sequence analysis)- ClustalW2に
おいて利用することができる。近年のClustalW2ツールの正確なアドレスはww
w.ebi.ac.uk/Tools/clustalw2である。
他の態様において、配列アラインメントの実施にあたっては、Vector NTI
(インビトロジェン(Invitrogen))のプログラムAlign Xを用いるこ
とが好ましい。1つの態様において、Exp10は以下のデフォルトセッティングで使用
された:
ギャップ・オープン・ペナルティー:10
ギャップ・エクステンション・ペナルティー:0.05
ギャップ・セパレーション・ペナルティー・レンジ:8
他の態様において、1つのアミノ酸配列を他のアミノ酸配列と、または他のアミノ酸配
列へのアラインメントは、以下のようにセッティングされたスコアマトリックス:blo
sum62mt2およびVectorNTIペアワイズアラインメントに使用により決定
される:
Figure 0007612445000002
1つの態様において、1つのアミノ酸配列を他のアミノ酸配列と、または他のアミノ酸
配列への同一のパーセンテージは、ワードサイズが3で置換マトリックスとしてBLOS
UM 62を用いるBlastの使用により決定することができる。
ポリペプチド
1つの側面において、本明細書で開示されるものは、トランスガラクトシル化活性:β
-ガラクトシダーゼ活性の比が、3%w/w以上の開始ラクトース濃度において、少なく
とも0.5、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも2.5、少なくとも3、少なくと
も4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少な
くとも10、少なくとも11、または少なくとも12であるポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書で開示されるものは、SEQ ID NO:7のアミノ
酸配列を有するグリコシド加水分解触媒コアを有するポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書で開示されるものは、Glyco_hydro2N(P
F02837)、Glyco_hydro(PF00703)および/またはGlyco
_hydro 2C(PF02836)ドメインを含むポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書で開示されるものはバクテリアIg様ドメイン(グルー
プ4)(PF07532)を含むポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、以下のからなる群より選択され
るトランスガラクトシル活性を有するポリペプチドである:
a.SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含
むポリペプチドであって、前記ポリペプチドが980個以下のアミノ酸残基からなる、ポ
リペプチド
b.SEQ ID NO:2に少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含
むポリペプチドであって、前記ポリペプチドが975個以下のアミノ酸残基からなる、ポ
リペプチド
c.SEQ ID NO:3に少なくとも96.5%の配列同一性を有するアミノ酸配列
を含むポリペプチドであって、前記ポリペプチドが1300個以下のアミノ酸残基からな
る、ポリペプチド
d.i)SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のポリペプチドをコードしてい
るSEQ ID NO:9、10、11、12、または13に含まれる核酸配列あるいは
ii)i)に相補的な配列に、少なくとも低ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズ
するポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド
e.SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のポリペプチドをコードする塩基配
列に少なくとも70%同一な塩基配列を含むポリヌクレオチドあるいは成熟ポリペプチド
をコードしているSEQ ID NO:9、10、11、12、または13に含まれる塩
基配列を含むポリヌクレオチドにより、コードされるポリペプチド、および
f.SEQ ID NO:1、2、3、4、または5の1つ以上のアミノ酸残基に欠失、
挿入、および/または保存的置換を含むポリペプチド。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、以下のからなる群より選択され
るトランスガラクトシル活性を有するポリペプチドである:
a.SEQ ID NO:3に少なくとも96.5%の配列同一性を有するアミノ酸配列
を含むポリペプチドであって、前記ポリペプチドが1300個以下のアミノ酸残基からな
る、ポリペプチド
b.SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含
むポリペプチドであって、前記ポリペプチドが980個以下のアミノ酸残基からなる、ポ
リペプチド
c.i)SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のポリペプチドをコードしてい
るSEQ ID NO:9、10、11、12、または13に含まれる核酸配列あるいは
ii)i)に相補的な配列に、少なくとも低ストリンジェンシー条件下でハイブリダイズ
するポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、
d.SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のポリペプチドをコードする塩基配
列に少なくとも70%同一な塩基配列を含むポリヌクレオチドあるいは成熟ポリペプチド
をコードしているSEQ ID NO:9、10、11、12、または13に含まれる塩
基配列を含むポリヌクレオチドにより、コードされるポリペプチド、および
e.SEQ ID NO:1、2、3、4、または5の1つ以上のアミノ酸残基に欠失、
挿入、および/または保存的置換を含むポリペプチド。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、SEQ ID NO:1、2、
3、4、または5の成熟アミノ酸配列に少なくとも68%、70%、72%、74%、7
6%、78%、80%%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、
96%、 97%、98%、または99%配列同一性を有するアミノ酸からなるポリペプ
チド。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、SEQ ID NO:1の成熟
アアミノ酸配列に90%の配列同一性を有するポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、SEQ ID NO:2に90
%の配列同一性を有するポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、SEQ ID NO:3に96
.5%の配列同一性を有するポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、SEQ ID NO:4に96
.5%の配列同一性を有するポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、SEQ ID NO:5に96
.5%の配列同一性を有するポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、SEQ ID NO:1、2、
3、4、または5のアミノ酸配列を含むまたはからなるポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、ビフィドバクテリウム・ビフィ
ダム(Bifidobacterium bifidum)由来のポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、至適pHが6.5乃至7.5の
ポリペプチドである。
1つの側面において、本明細書にて開示されるものは、至適温度が摂氏30乃至60、
例えば、摂氏42乃至60のポリペプチドである。
炭水化物に活性を有するポリペプチドはそれらの基質特異性に基づく分類のIUBMB
システムまたは近年125グリコシドヒドロラーゼファミリーの1つ以上の態様において
、に割り当てられたCaZyのいずれかを用いて分類される。CaZyデータベースにお
いて、アサインメントは基質および生成物の立体化学の知識と組み合わされた配列および
構造的情報の両方に基づいている。
本明細書にて開示されるのは、このポリペプチドをコードしている核酸配列のバチルス
・スブチリス(Bacillus subtilis)BG3594株における発現生成
物であるポリペプチドである。これは、トランスガラクトシル化活性を有する核酸配列の
ポリペプチド発現生成物にすぎない。これは、当業者に知られている既知の技術を用いて
評価される。評価されるサンプルはSDS-PAGEにかけられて、Bio-Radのク
リテリオンシステム(Criterion System)等のタンパク質の定量化に好
適な染料を用いて可視化される。ゲルをBio-Radのクリテリオンシステム(Cri
terion System)の例のような好適なデンシトメトリックスキャナーを用い
てスキャンして得られた写真ダイナミックレンジで確実にする。SEQ ID NO:8
由来の変異体/フラグメントに対応するバンドを定量化して、ポリペプチドのパーセンテ
ージを以下のように計算する:試験されたポリペプチドのパーセンテージ=試験されたポ
リペプチド/(トランスガラクトシル活性を有する全てのポリペプチドの合計)*100

組成物中のSEQ ID NO:8由来のポリペプチド変異体/フラグメントの総数は
当業者により知られている方法により、ポリクローナル抗体を用いるウエスタンブロット
法によりSEQ ID NO:8由来のフラグメントを検出することにより決定すること
ができる。
本明細書で開示されるポリペプチドは1つの酵素内に少なくとも2つの分離した機能ド
メインを含む。第一に、このポリペプチドは、以下で説明するようなグリコシドヒドロラ
ーゼ触媒コアを含む。この触媒コアは関連するグリコシドヒドロラーゼファミリーのGH
-A clanに属する。GH-A clanは維持メカニズムをグリコシド結合を切断
することにより特徴づけられ、TIMバレルホールドに基づく触媒ドメインを有する(W
ierenga,2001,FEBS Letters,492(3),p193-8)
。この触媒ドメインはプロトン供与体と求核剤として働き、バレルドメインのストランド
4および7から放出される2つのグルタミン酸残基を含む(Jenkins,1995,
FEBS Letters,362(3),p281-5)。
TIMバレルの全体構造は8つのβストランドと8つのαヘリックスからなる(β/α
)8フォールドである。1つの側面において、本明細書で開示されるグルコシドヒドロラ
ーゼ触媒コアはグルコシドヒドロラーゼファミリーGH-2および35のいずれかに属し
、これらの全てのTIMバレル酵素はGH-A clanに属している。更なる側面にお
いて、このガラクトシルヒドロラーゼ触媒コアは、GH-2またはGH-35のファミリ
ーに属している。更なる側面において、このグルコシドヒドロラーゼ触媒コアはGH-2
にファミリーに属している。共通の因子はこれらの酵素は保持型酵素と呼ばれており、基
質の構造が生成物に転換される(Henrissat,1997,Curr Opin
Struct Biol,7(5),637-44)。
1つの側面において、本明細書において記載するポリペプチドは、β(1→4)構造を
有する炭化水素結結合に活性を有する。これは実際には酵素をβ-ガラクトシダーゼのI
UBMB EC3.2.1.23クラスに分類する。この活性は、おそらくパラ-ニトロ
フェノール-β-Dガラクトピラノシド(PNPG)、オルトーニトロフェノール-β-
Dガラクトピラノシド(ONPG)、色素生成アグリコンを有するβ-D-ガラクトピラ
ノシド(XGal)等の合成基質を用いて決定されるが、これらに限定されない。ある酵
素がβ-ガラクトシダーゼのEC3.2.1.23クラスに属するかどうかを決定する代
替的な方法はラクトース等の基質と一緒にインキュベートして、HPLC、TLC、また
は当業者に知られている他の方法によるグルコースの放出を測定する。
ポリペプチドの機能の実態を予測するために、いくつかの公知事実の蓄積を用いること
ができ、例えば、Pfam(Nucl.Acids Res.(2010)38(sup
pl 1):D211-D222.doi:10.1093/nar/gkp985)お
よびInterpro(Nucl.Acids Res.(2009)37(suppl
1):D211-D215. doi:10.1093/nar/gkn785)があ
る。そのような分析を行うときには、この分析は公に蓄積されたデータベースから利用可
能なポリペプチドの完全長配列において実施されるべきであることを特定すべきである。
更なる側面において、Glyco_hydro2N(PF02837)、Glyco_
hydro(PF00703)、Glyco_hydro 2C(PF02836)およ
びBacterial Ig様ドメイン(グループ4)(PF07532)から選択され
るPfamドメインの1つ以上を含むポリペプチドが提供される。更なる側面において、
PfamドメインであるGlyco_hydro2N(PF02837)、Glyco_
hydro(PF00703)、Glyco_hydro 2C(PF02836)およ
びBacterial Ig-like domain(グループ4)(PF07532
)を含むポリペプチドが提供される。更なる側面において、このポリペプチドの触媒ドメ
インがGlyco_hydro2N(PF02837)、Glyco_hydro(PF
00703)、およびGlyco_hydro 2C(PF02836)で構成されるポ
リペプチドが提供される。
更なる側面において、本明細書で開示され、37℃、5w/w%ラクトースにおいて、
ミルクベース基質中100ppmの濃度で、15分、30分、または180分あとに測定
したトランスガラクトシル化活性対β-ガラクトシダーゼ活性の割合が少なくとも1、少
なくとも2.5、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくと
も7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、または少なくと
も12であるポリペプチドが提供される。更なる側面において、このポリペプチドはビフ
ィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)由
来である。
1つの側面において、本明細書で開示されるポリペプチドは37℃、5w/w%ラクト
ースにおいて、ミルクベース基質中100ppmの濃度で、15分、30分、または18
0分あとに測定して初期ラクトースの20%より多い、30%より多い、40%より多い
、50%までがガラクトシル化されている。
更なる側面において、本明細書で開示されたポリペプチドは37℃、5w/w%ラクト
ースにおいて、ミルクベース基質中100ppmの濃度で、15分、30分、または18
0分あとに測定して、ラクトースの80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、
40%未満、305未満、20%未満が加水分解されるようなβ-ガラクトシル化活性を
有する。
1つの側面において、このβ-ガラクトシダーゼ活性および/またはトランスガラクト
シル化活性は方法4において特定されるように2.13LAUに相当する100ppmの
濃度で測定される。
更なる側面において、本明細書に記載のポリペプチドは以下の性質の1つ以上を有する

i)37℃、5w/w%ラクトースにおいて、ミルクベース基質中100ppmの濃度で
、15分、30分、または180分あとに測定したトランスガラクトシル化活性対β-ガ
ラクトシダーゼ活性の割合が少なくとも1、少なくとも2.5、少なくとも3、少なくと
も4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少な
くとも10、少なくとも11、または少なくとも12および/または
ii)37℃、5w/w%ラクトースにおいて、ミルクベース基質中100ppmの濃度
で、15分、30分、または180分あとに測定して初期ラクトースの20%より多い、
30%より多い、40%より多い、50%までがガラクトシル化されている。
1つの側面において、SEQ ID NO:3に少なくとも96.5%の配列同一性を
有するアミノ酸配列を含み、1300個までのアミノ酸残基からなるポリペプチドが提供
される。更なる側面において、SEQ ID NO:1に少なくとも90%の、少なくと
も95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%
、または少なくとも100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、980個までの
アミノ酸残基からなるポリペプチドが提供される。更なる側面において、SEQ ID
NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列からなり、980個まで
のアミノ酸配列からなるポリペプチドが提供される。更なる側面において、SEQ ID
NO:1に少なくとも90%の配列同一性、例えば、少なくとも91%、少なくとも9
2%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少
なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%の配列同一性を有するアミ
ノ酸配列を含むポリペプチドが提供される。他の側面において、SEQ ID NO:2
に少なくとも96.5%の配列同一性を有し、例えば、少なくとも98%、または少なく
とも99%、のような少なくとも97%の配列同一性を有するが提供される。1つの側面
において、最大で975個のアミノ酸残基、例えば、最大で970個までのアミノ酸残基
、最大で950個までのアミノ酸残基、最大で940個までのアミノ酸残基、最大で93
0個までのアミノ酸残基、最大で920個までのアミノ酸残基、最大で910個までのア
ミノ酸残基、最大で900個までのアミノ酸残基、最大で895個までのアミノ酸残基、
または最大で890個までのアミノ酸残基からなるポリペプチドが提供される。1つの側
面において、SEQ ID NO:2に少なくとも97%の、例えば、少なくとも99%
、または100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、最大で975個までのアミ
ノ酸残基、例えば最大で970個までのアミノ酸残基、または少なくとも965個のアミ
ノ酸残基からなるポリペプチドが提供される。1つの側面において、SEQ ID NO
:2に少なくとも97%の配列同一性を有し、最大で975個までのアミノ酸からなるポ
リペプチドが提供される。
更なる好適な側面において、SEQ ID NO:1、2、3、4、または5を含むポ
リペプチドが提供される。更なる側面において、SEQ ID NO:1、2、3、4、
または5からなるポリペプチド、特にSEQ ID NO:1または2のアミノ酸配列か
らなるポリペプチドが提供される。
更なる側面において、SEQ ID NO:3に少なくとも96.5%の配列同一性、
少なくとも97%の配列同一性、例えば少なくとも98%、少なくとも99%、または少
なくとも100%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、最大で1300個のアミノ
酸残基からなるポリペプチドが提供される。
更なる側面において、SEQ ID NO:5に少なくとも98.5%、少なくとも9
9%、または少なくとも99.5%等の配列同一性を有するポリペプチドが提供される。
1つの側面において、最大で1290個までのアミノ酸残基、例えば最大で1280個ま
での、最大で1270個までの、最大で1260個までの、最大で1250個までの、最
大で1240個までの、最大で1230個までの、最大で1220個までの、または最大
で1215個までのアミノ酸残基からなるポリペプチドが提供される。1つの好適な側面
において、1211個のアミノ酸残基からなるポリペプチドが提供される。
更なる側面において、SEQ ID NO:4に対して少なくとも96%、例えば少な
くとも98%、または99%のような少なくとも97%のような配列同一性を有するポリ
ペプチドが提供される。1つの側面において、最大で1210個まのでアミノ酸残基、例
えば、最大で1200個までの、最大で1190個までの、最大で1180個まので、最
大で1170個までの、最大で1160個までの、最大で1150個までの、最大で11
45個までの、最大で1142個までのアミノ酸残基からなるポリペプチが提供される。
更なる側面において、SEQ ID NO:3に対して少なくとも96.5%、例えば
、少なくとも98%または99%のような、少なくとも97%等の配列同一性を有するポ
リペプチドが提供される。1つの側面において、最大で1130個までの、例えば最大で
1120個、最大で1110個、最大で1100個、最大で1090個、最大で1080
個、最大で1070個、最大で1060個、最大で1050個、最大で1055個または
最大で1040個までのアミノ酸残基からなるポリペプチドが提供される。好適な側面に
おいて、1038個のアミノ酸残基からなるポリペプチドが提供される。
更なる側面において、本明細書で開示されるポリペプチドは100%より高い、150
%、175%または200%より高い、トランスガラクトシル化活性の割合を有する。
タンパク質は通常、ドメインと呼ばれる1つ以上の機能領域からなる。異なるタンパク
質における各種組み合わせにおける別々のドメインの存在は天然にみられるタンパク質の
多様なレパートリーを形成している。ドメインを説明する1つの方法は、“The Pf
am protein families database”:R.D.Finn,J
.Mistry, J.Tate,P.Coggill,A.Heger,J.E.Po
llington,O.L. Gavin,P.Gunesekaran,G.Ceri
c,K.Forslund,L.Holm,E.L.Sonnhammer,S.R.E
ddy,A.Bateman Nucleic Acids Research(201
0)Database Issue 38:D211-222に記載されているようなタ
ンパク質ドメインファミリー大規模なコレクションであるPfamデータベースによるも
のである。各ファミリーは複数配列アラインメントにより表され、Markov mod
els(HMMs)が隠されている。更なる側面において、本発明者はPfamドメイン
、Glyco_hydro2N(PF02837)、Glyco_hydro(PF00
703)、Glyco_hydro 2C(PF02836)およびBacterial
Ig-like domain(グループ 4)(PF07532)の1つ以上からな
るポリパプチドを発見した。1つの側面において、本明細書において提供されるポリペプ
チドはGlyco_hydro2N(PF02837)、Glyco_hydro(PF
00703)、Glyco_hydro 2C(PF02836)およびBacteri
al Ig-like domain(グループ 4)(PF07532)を含む。
1つの側面において、pH4-9の範囲、5-8のような、5.5-7.5のような、
6.5-7.5のような範囲全体にわたり有用なトランスガラクトシル化活性を有する。
本発明は、本明細書で定義されるアミノ酸配列にまたは本明細書で定義される特定の性
質を有するポリペプチドに特定の程度の配列同一性または配列相同性を有するポリペプチ
ドを包含する。本願発明は、特に、以下で定義されるSEQ ID NO:1、2、3、
4、または5のいずれか1つの配列またはこれらの相同体にある配列同一性を有するペプ
チドを包含する。
1つの側面において、相同なアミノ酸配列/塩基配列は、機能的なトランスガラクトシ
ル化活性を有し、および/またはSEQ ID NO:1、2、3、4、または5のポリ
ペプチドと比較してトランスガラクトシル化活性が高いポリペプチドを提供および/また
はコードする。
本文脈において、相同配列は主題の配列に少なくとも65%、70%、75%、78%
、少なくとも8015、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少な
くとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含むと考
えられる。通常、この相同体は主題のアミノ酸配列と同じ活性部位を含むであろう。相同
性は類似性(すなわち、類似の化学的性質/機能を有するアミノ酸残基)の語に考えられ
ることができるが、本発明の文脈において、それは配列同一性の語における相同性を表現
することが好まれる。
従って、本発明は、本明細書に記載のタンパク質またはポリペプチドの任意のアミノ酸
配列、特に以下で説明するSEQ ID NO:1、2、3、4、または5の、変異体、
相同体、および誘導体を含む。
配列、特に以下で定義されるSEQ ID NO:1、2、3、4、または5の変異体
、相同体、および誘導体の配列はわずかな変更を生み、機能的には等価物となるアミノ酸
残基の欠失、挿入、または置換も備える。故意のアミノ酸置換は、基質への二次的結合活
性が維持されている限り、極性、電荷、可溶性、親水性、疎水性、および/または両親媒
性における類似性を根拠になされる。例えば、負電荷アミノ酸はアスパラギン酸、および
グルタミンさんを含むが、正電荷のアミノ酸はリジンおよびアルギニンを含む類似の親水
性の値を有する電荷のない極性頭基を有するアミノ酸は、イソロイシン、バリン、グリシ
ン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、フェニルアラニン、お
よびチロシンを含む。
本発明は、すなわち、塩基性を塩基性に、酸性を酸性に、極性を極性のように、あるア
ミノ酸から類似のアミノ酸へ置換される、保存的置換を含む(置換および置き換えが既存
のアミノ酸残基が代替的な残基で交換されることを意味する)。非保存的置換は1つのク
ラスの残基が、オルニチン(以下、Zと称する)、ジアミノ酪酸オルニチン(以下、Bと
称する)、(以下、Oと称する)、ノルロイシンオルニチン、ピリルアラニン、チエニル
アラニン、ナフチルアラニンおよびフェニルグリシンのような非天然のアミノ酸を含む他
のまたは代替的なアミノ酸への置換が起こることを意味する。
保存置換は、例えば、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン、およびヒスチジン)、酸
性アミノ酸(グルタミン酸、およびアスパラギン酸)、脂肪族アミノ酸(アラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン)、極性アミノ酸(グルタミン、アスパラギン、セリン、ス
レオニン)、芳香族アミノ酸(フェニルアラニン、トリプトファン、およびチロシン)、
ヒドロキシ基を含むアミノ酸(セリン、スレオニン)、ラージアミノ酸(フェニルアラニ
ンおよびトリプトファン)およびスモールアミノ酸(グリシン、アラニン)のグループ内
により行われる。
1つの側面において、本発明で用いるポリペプチド配列は精製された状態である。1つ
の側面において、本発明に用いられるポリペプチドまたはタンパク質は単離された状態で
ある。
1つの側面において、本発明のポリペプチドは組み換え技術を用いて生産される。
変異ポリペプチドは例えば、少なくともSEQ ID NO:1または2の配列に対し
て90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または
99%の配列同一性を有する。
変異ポリペプチドは例えば、少なくともSEQ ID NO:3、4、または5の配列
に対して96%、97%、98%、または99%の配列同一性を有する。
1つの側面において、本明細書で開示されるポリペプチドは、SEQ ID NO:2
2で示されるビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium b
ifidum)DSM20215に含まれるトランスガラクトシラーゼをコードする核酸
配列によりコードされる成熟ポリペプチドのアミノ酸配列に対して、少なくとも90%、
91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配
列同一性を有するアミノ酸配列を含む。SEQ ID NO:1、2、3、4、または5
の用語について議論される配列同一性および機能性に関係しているすべての考察および限
定はこれらのポリペプチドおよび塩基の配列同一性および機能性に読み替えて準用する。
1つの側面において、主題のアミノ酸配列はSEQ ID NO:1、2、3、4、ま
たは5であり、主題の塩基配列は好ましくはSEQ ID NO:9、10、11、12
、または13である。
1つの側面において、このポリペプチドはSEQ DI NO:SEQ ID NO:
1、2、3、4、または5のポリペプチドのアミノおよび/またはカルボキシ末端から欠
失された1つ以上の(いくつかの)アミノ酸があるフラグメントである。
1つの側面において、少なくとも500、550、600、650、700、750、
800、850、900、950、または1000アミノ酸残基を含む。
更なる側面において、ポリペプチド変異体の長さは500から1300である。更なる
側面において、ポリペプチド変異体の長さは600から1300である。更なる側面にお
いて、ポリペプチド変異体の長さは700から1300である。更なる側面において、ポ
リペプチド変異体の長さは800乃至1300である。更なる側面において、ポリペプチ
ド変異体の長さは800乃至1300アミノ酸である。
SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のポリペプチド変異体
1つの側面において、SEQ ID NO:1、2、3、4、または5に対して、改善さ
れたトランスガラクトシル化のような修飾された性質に影響を与える1つ以上の位置にお
いて置換を有するSEQ ID NO:1、2、3、4、または5の変異体が提供される
。そのような変異ポリペプチドは本明細書において都合により、「変異ポリペプチド」、
「ポリペプチド変異体」、または「変異体」と呼ばれる。1つの側面において、本明細書
で定義されるこのポリペプチドはSEQ ID NO:1、2、3、4、または5のポリ
ペプチドと比較して、改善されたトランスガラクトシル化活性を有する。他の側面におい
て、本明細書において定義されるポリペプチドはSEQ ID NO:1、2、3、4、
または5のポリペプチドと比較して、改善された反応速度を示す。
1つの側面において、本明細書で定義されるポリペプチドおよび変異体は酵素活性を有
する。1つの側面において、本明細書で定義されるポリペプチドおよび変異体はトランス
グルシル化活性を有する。
1つの側面において、トランスコシル化活性:β-ガラクトシダーゼ活性の比は3%w
/w初期ラクトース濃度のような濃度で、反応後30分で、少なくとも0.5、少なくと
も1、少なくとも1.5または少なくとも2になる。
1つの側面において、トランスコシル化活性:β-ガラクトシダーゼ活性の比は3%w
/w初期ラクトース濃度のような濃度で、反応後30分で、少なくとも2.5、少なくと
も3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少な
くとも9、少なくとも10、少なくとも11、または少なくとも12になる。
1つの側面において、本明細書で定義されるポリペプチドおよび変異体は微生物源、特
に糸状菌または酵母、または細菌由来である。酵素は例えば、アグリカス(Agaric
us)、例えば、アグリカス・ビスポラス(A.bisporus);アスコバギノスポ
ラ(Ascovaginospora);アスペルギルス(Aspergillus)、
例えば、アスペルギルス・ニガー(A.niger)、アスペルギルス・アワモリ(A.
awamori)、アスペルギルス・ホエティダス(A.foetidus)、アスペル
ギルス・ジャポニカス(A.japonicus)、アスペルギルス・オリザエ(A.o
ryzae);カンジダ(Candida);ケトミウム(Chaetomium);ケ
トトマスティア(Chaetotomastia);ディクチオステリウム(Dicty
ostelium)、例えばディクチオステリウム・ディスコデウム(D.discoi
deum);クルベロマイセス(Kluveromyces)、例えば、グルベロマイセ
ス・フラギリス(K.fragilis)、クルベロマイセス・ラクティス(K.lac
tis);ムコール(Mucor)、例えば、ムコール・ジャバニクス(M.javan
icus)、ムコール・ムセド(M.mucedo)、ムコール・スブチリシウム(M.
subtilissimus);ニューロスポラ(Neurospora)、例えば、ニ
ューロスポラ・クラッサ(N.crassa);リゾムコール(Rhizomucor)
、例えばリゾムコール・プシラス(R.pusillus);リゾプス(Rhizopu
s)、例えばリゾプス・アルヒザス(R.arrhizus)、リゾプス・ジャピニクス
(R.japonicus)、リゾプス・ストロニファー(R.stolonifer)
;スクレロティニア(Sclerotinia)、例えばスクレロティニア・リベルティ
アナ(S.libertiana);トルラ(Torula);トルロプシス(Toru
lopsis);トリコフィトン(Trichophyton)、例えばトリコフィトン
・ルブラム(T.rubrum); フェトゼリニア(Whetzelinia),例え
ば、フェトゼリニア・スクレロティロウム(W. sclerotiorum);バチル
ス(Bacillus),例えば、バチルス・コアギュランス(B.coagulans
)、バチルス・サーキュランス(B.circulans)、バチルス・メガテリウム(
B.megaterium)、バチルス・ノバリス(B.novalis)、バチルス・
スブチリス(B.subtilis)、バチルス・プミラス(B.pumilus)、バ
チルス・ステアロセレモフィルスルス(B.stearothermophilus)、
バチルス・ツリンゲンシス(B.thuringiensis);ビフィドバクテリウム
(Bifidobacterium)、例えばビフィドバクテリウム・ロンガム(B.I
ongum)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(B.bifidum)、ビフィドバ
クテリウム・アニマリス(B.animalis);クロセオバクテリウム(Chrys
eobacterium);シトロバクター(Citrobacter)、例えば、シト
ロバクター・フレン(C.freundii);クロストリジウム(Clostridi
um)、例えばクロストリジウム・ペルフリンゲンス(C.perfringens);
ディプロディア(Diplodia)、例えば、ディプロディア・ポシピナ(D.go
ssypina);エbbテロバクター(Enterobacter)、例えば、エンテ
ロバクター・アエロゲンス(E.aerogenes),エンテトバクター・クロアカエ
(E.cloacae)エドワージエラ(Edwardsiella)、エドワージエラ
・タルダ(E.tarda);エルウィナ(Erwinia)、例えば、エルウィナ・ヘ
ルビコラ(E.herbicola);エシェリキア(Escherichia)、例え
ば、エシェリキア・コリ(E.coli);クレブシエラ(Klebsiella)、例
えば、クレブシエラ・プネウモニア(K.pneumoniae);ミリオカム(Mir
iococcum);ミロセシウム(Myrothesium);ムコール(Mucor
);ニューロスポラ(Neurospora)、例えば、ニューロスポラ・クラッサ(N
.crassa);プロテウス(Proteus)、例えば、プロテウス・バルガリス(
P.vulgaris);プロビデンシア(Providencia)、例えば、プロビ
デンシア・スツアリチ(P.stuartii);ピノポラス(Pycnoporus)
、例えば、ピノポラス・シナバリナス(Pycnoporus cinnabarinu
s)、ピノポラス・サングイネウス(Pycnoporus sanguineus);
ルミノコッカス(Ruminococcus)、例えば、ルミノコッカス・トルケス(R
.torques);サルモネラ(Salmonella)、例えば、サルモネラ・タイ
プヒムリウム(S.typhimurium);セラチア(Serratia)、例えば
、セラチア・リケファシエンス(S.liquefasciens)、セラチア・マルセ
スセンス(S. marcescens);シゲラ(Shigella)、例えば、シゲ
ラ・フレクスネリ(S.flexneri);ストレプトマイセス(Streptomy
ces)、例えば、ストレプトマイセス・アンチバイオティクス(S.antibiot
icus)、ストレプトマイセス・カスタネオグロビスポラス(S.castaneog
lobisporus)、ストレプトマイセス・ヴィオルセオルバ(S.violece
oruber);トラメテス(Trametes);トリコデルマ(Trichoder
ma)、例えば、トリコデルマ・レーシ(T.reesei),トリコデルマ・ビリデ(
T.viride);エルシニア(Yersinia)、例えば、エルシニア・エンテロ
コリティカ(Y.enterocolitica)がある。
本明細書において定義されるポリペプチドまたは変異ポリペプチドを含む単離されたお
よび/または生成されたポリペプチドが提供される。1つの態様において、この変異ポリ
ペプチドはポリペプチドの成熟形態である(SEQ ID NO:1、2、3、4、また
は5)。1つの側面において、この変異体はC-末端ドメインを含む。
1つの側面において、本明細書で定義されるポリペプチドは、SEQ ID NO1、
2、3、4、または5の配列に対して1つから約25個の間のアミノ酸残基が、置換され
、追加されまたは欠失されている 変異体を含む。1つの側面において、本明細書で定義
されているような変異ポリペプチドはSEQ ID NO1、2、3、4、または5の配
列に対して1つから25この間のアミノ酸残基が、置換され、追加されまたは欠失されて
いる変異体を含む。1つの側面において、この変異体はSEQ ID NO:1、2、3
、4、または5のアミノ酸配列を有し、1つから約25個の間の任意の数のアミノ酸が置
換されている。更なる側面において、この変異体はSEQ ID NO:1、2、3、4
、または5のアミノ酸配列を有し、3つから12個の間の任意の数のアミノ酸が置換され
ている。更なる側面において、この変異体はSEQ ID NO:1、2、3、4、また
は5のアミノ酸配列を有し、5つから9個の間の任意の数のアミノ酸が置換されている。
1つの側面において、SEQ ID NO:1、2、3、4、または5の少なくとも2
つ、他の側面では、少なくとも3つ、および更なる側面では少なくとも5つのアミノ酸が
置換されている。
1つの側面において、本明細書で開示されるポリペプチドはSEQ ID NO:1、2
、3、4、または5の.を備える。1つの側面において、本明細書で開示されているポリ
ペプチドはSEQ ID NO:1、2、3、4、または5の配列を有し、N末端の10
個、9個、8個、7個、6個、5個、4個、3個、2個、1個のアミノ酸が置換および/
または欠失されている。
酵素およびそれらの酵素の変異体は核酸および一次ポリペプチド配列により、三次元折
り畳み構造、および/またはそれらの比活性により特徴づけられる。本明細書で定義され
るように、ポリペプチドまたはポリペプチド変異体の追加的な特徴は、例えば、安定性、
pH範囲、酸化安定性、および熱安定性を含む。発現および酵素活性のレベルは当業者に
知られているアッセイを用いて評価することができる。他の側面において、変異体はSE
Q ID NO:1、2、3、4、または5のポリペプチドに対して、例えば65℃乃至
85℃のような高温での改善された安定性のような、改善された性能特徴を示す。
ポリペプチド変異体は本明細書で定義されているように、SEQ ID NO:1、2
、3、4、または5の配列に、少なくとも66%、68%、70%、72%、74%、7
8%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、9
7%。98%、99%、100%の配列同一性を有する。
ヌクレオチド
1つの側面において、本発明は上で説明したようなトランスガラクトシル活性を有する
単離されたポリペプチドに関し、各ポリペプチドは、非常に低いストリンジェント条件で
、好ましくは低いストリンジェント条件で、より好ましくは中程度のストリンジェント条
件で、より好ましくは中-高い程度のストリンジェント条件で、さらに好ましくは高いス
トリンジェント条件で、最も好ましくは非常に高いストリンジェント条件で、i)SEQ
ID NO:1、2、3、4、または5の成熟配列をコードしているSEQ ID N
O:9、10、11、12、または13の核酸配列と、ii)i)のcDNA配列と、ま
たはiii)i)またはii)の相補配列とハイブリダイズするポリヌクレオチドにより
コードされる((J.Sambrook,E.F. Fritsch,and T. M
aniatis,1989,Molecular Cloning,A Laborat
ory Manual,2d edition,Cold Spring Harbor
, New York)。SEQ ID NO:9、10、11、12、または13のサ
ブ配列は、少なくとも100個の連続するヌクレオチドを、好ましくは少なくとも200
個のヌクレオチドを含む。さらに、このサブ配列はラクターゼ活性を有するポリペプチド
フラグメントをコードしている。
SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のアミノ酸配列またはそれらのフラグ
メント並びに、SEQ ID NO:9、10、11、12、または13のヌクレオチド
配列または、それらのサブ配列は当業者によく知られている方法に従って別の属または種
の株からトランスガラクトシダーゼ活性を有するポリペプチドをコードしているDNAを
同定してクローンするための核酸プローブを設計するために用いられる。特に、そのよう
なプローブは所望の属または種のゲノムまたはcDNAとハイブリダイズさせて、サザン
ブロッティング法によりそこにある対応する遺伝子を同定し、単離する。そのようなプロ
ーブは全配列よりもかなり短くて、少なくとも14個、好ましくは少なくとも25個、よ
り好ましくは少なくとも35個、および最も好ましくは少なくとも70個のヌクレオチド
長である。しかしながら、このヌクレオチドプローブ長は少なくとも100個の長さであ
ることが好ましい。例えば、この核酸プローブは少なくとも200個、より好ましくは少
なくとも300個、より好ましくは少なくとも400個、または最も好ましくは少なくと
も500核酸長さである。より長いうプローブも用いられ、例えば、少なくとも600個
のヌクレオチド、好ましくは少なくとも700個のヌクレオチド、より好ましくは少なく
とも800個のヌクレオチド、または最も好ましくは少なくとも900個の長さのプロー
ブが用いられる。DNAとRNAとの両方を用いることができる。プローブは通常、対応
する遺伝子を検出するために(例えば、32P、H、35S、プロトン、またはアビジ
ンで)標識化される。そのようなプローブは本発明に包含される。
そのような有機体から調製されたゲノムDNAライブラリーは、それゆえ前述のプロー
ブにハイブリダイズして、ラクターゼ活性を有するポリペプチドをコードしているDNA
についてスクリーニングされる。そのような微生物由来ゲノムまたは他のDNAはアガロ
ースまたはポリアクリルアミドゲル電気泳動法、または他の分離法により分離される。ラ
イブラリーからのDNAまたは分離されたDNAはニトロセルロースまたは他の好適な担
持物質上に輸送されて固定化される。SEQ ID NO:9、10、11、12、また
は13またはそれらのサブ配列に相同なクローンまたはDNAを同定するために、この担
持物質はサザンブロット法に用いられる。
本発明の目的のために、ハイブリダイゼーションはSEQ ID NO:9、10、1
1、12、または13で示されるヌクレオチド配列、その相補配列、またはそれらのサブ
配列に対応する標識された核酸プローブに、非常に高いストリンジェント条件下でヌクレ
オチド配列がハイブリダイズすることを示している。これらの条件下で核酸プローブがハ
イブリダイズする分子はX線フィルムを用いて検出することができる。
他の好適な側面において、この核酸プローブはSEQ ID NO:9、10、11、
12、または13の成熟ポリペプチドコード領域である。
少なくとも100ヌクレオチド長の長いプローブについて、非常に低いストリンジェン
ト条件から非常に高いストリンジェント条件が42℃で、5倍のSSPE、0.3%SD
S、200g/ml剪断変性サケ精子DNA、および非常に低いおよび低いストリンジェ
ンシーは25%ホルムアミド、中程度および中程度から高ストリンジェンシーは35%ホ
ルムアミド、高いおよび非常に高いストリンジェンシーは50%ホルムアミドのいずれか
、次に21乃至任意で24時間のサザンブトット法が行われる、プレハイブリダイゼーシ
ョンおよびハイブリダイゼーションとして定義される。
少なくとも100ヌクレオチド長の長いプローブについて、担体物質は最終的に、2倍
のSSC、0.2%SDSを用いて、好ましくは45℃で(非常に低いストリンジェンシ
ー)、より好ましくは50℃(低いストリンジェンシー)、より好ましくは少なくとも5
5℃(中程度のストリンジェンシー)、より好ましくは60℃(中-高ストリンジェンシ
ー)、さらに好ましくは少なくとも65℃(高ストリンジェンシー)、および最も好まし
くは少なくとも70℃(非常に高いストリンジェンシー)で、洗浄される。
特定の態様において、この洗浄は、0.2倍SSC、0.2%SDSを用いて、好まし
くは少なくとも45℃(非常に低いストリンジェンシー)、より好ましくは少なくとも5
0℃(低いストリンジェンシー)、より好ましくは少なくとも55℃(中程度のストリン
ジェンシー)、より好ましくは60℃(中-高ストリンジェンシー)、さらに好ましくは
少なくとも65℃(高ストリンジェンシー)、および最も好ましくは少なくとも70℃(
非常に高いストリンジェンシー)で行われる。他の特定の態様において、この洗浄は、0
.1倍SSC、0.2%SDSを用いて、好ましくは少なくとも45℃(非常に低いスト
リンジェンシー)、より好ましくは少なくとも50℃(低いストリンジェンシー)、より
好ましくは少なくとも55℃(中程度のストリンジェンシー)、より好ましくは60℃(
中-高ストリンジェンシー)、さらに好ましくは少なくとも65℃(高ストリンジェンシ
ー)、および最も好ましくは少なくとも70℃(非常に高いストリンジェンシー)で行わ
れる。
約15ヌクレオチド長乃至約70ヌクレオチド長である短いプローブについて、ストリ
ンジェンシー条件は、プレハイブリダイゼーション、ハイブリダイゼーション、およびR
NA1ミリリットル当たり、0.9 M NaCl、0.09M トリス-HCl、pH
7.6、6mM EDTA、 0.5% NP-40、1倍デンハード溶液、1mM
リン酸ナトリウム、1mM 一リン酸ナトリウム、0.1mM ATP、および0.2m
g酵母、を含む溶液において、ボルトンおよびMcCarthy(1962,Proce
edings of the National Academy of Scienc
es USA 48:1390)の計算を用いて計算されたTmより約5乃至10℃低い
温度でのハイブリダイゼーション後洗浄と定義され、後に標準的なサウザンブロティング
法が行われる。
約15ヌクレオチド長乃至約70ヌクレオチド長である短いプローブについて、担体物
質は1回6倍SSCプラス0.1%SDSで15分行い、2回、15分ずつ、計算されて
Tmより5℃乃至10℃低い温度で、6倍SSCを用いて洗浄される。
塩含有ハイブリダイゼーション条件下で、有効なTmは、成功したハイブリダイゼーシ
ョンについてのプローブとフィルターに結合したDNAの間に必要とされる同一性の程度
をコントロースするものである。以下の式を用いて、各ストリンジェント条件下でハイブ
リダイズする2つのDNAに必要とされる同一性の程度を決定する。
有効T=81.5+16.6(log M[Na])+0.41(%G+C)-0
.72(%ホルムアミド)
www.ndsu.nodak.edu/instruct/mcclean/pls
c731/dna/dna6.htm参照
SEQ ID NO:1のG+C含量は42%であり、SEQ ID NO:11のG
+C含量は44%である。中程度のスチトリンジェンシーでは、ホルムアミドは35%で
、5倍SSPEのNa+濃度は0.75Mである。
他の関連する関係は、2つのDNAの1%ミスマッチはTmを1.4℃低くすることで
ある。42℃における中程度のストリンジェント条件でハイブリダイズする2つのDNA
に必要とされる同一性の程度を決定するために、以下の式が用いられる:
%同一性=100-[(効果的Tm-ハイブリダイゼーション温度/1.4)]
(www.ndsu.nodak.edu/instruct/mcclean/pls
c731/dna/dna6.htm参照。)
変異核酸はSEQ ID NO:1、2、3、4、または5をコードしている核酸と、
例えば60%、65%、75%、805、85%、90%、95%、または99%の配列
同一性のような、特定のパーセンテージを有するポリヌクレオチドを含む。1つの側面に
おいて、本明細書で定義されるポリペプチドをコードすることができる核酸が提供される
。更なる側面において、本明細書で開示している核酸はSEQ ID NO:9、10、
11、12、または13に少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少
なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも
95%、少なくとも99%同一な核酸配列を有する。
1つの側面において、本明細書で記載されているような核酸を含むプラスミドが提供さ
れる。1つの側面において、本明細書で開示される核酸を含むまたは発現ベクターが提供
される。1つの側面において、本明細書で定義する核酸を含むまたは本明細書で定義され
るポリペプチドを発現することができる発現ベクターが提供される。
本明細書で定義されるような任意のポリペプチド変異体をコードしている核酸に相補的
な核酸が提供される。
すなわち、相補体にハイブリダイズすることができる核酸が提供される。他の態様におい
て、本明細書で開示される方法および組成物に用いる配列は合成配列である。酵母のよう
な宿主微生物の発現のためのコドン使用を最適化した配列が含まれるがこれらに限定され
ない。本明細書で提供されるポリペプチド変異体は当業者に知られているように、合成的
に製造されるかまたは宿主細胞組み換え発現により製造される。1つの側面において、本
明細書に開示されているポリペプチドは組み換えポリペプチドである。本明細書で定義さ
れる発現されたポリペプチド変異体は任意で使用の前に単離される。他の地用において、
本明細書で定義されるポリペプチド変異体は発現された後に生成される。ポリペプチド変
異体の遺伝的修飾および組み換え生成の方法は例えば、米国特許Nos.7,371,5
52;7,166,453;6,890,572;および6,667,065; 並びに
米国特許出願公報Nos.2007/0141693;2007/0072270;20
07/0020731;2007/0020727;2006/0073583;200
6/0019347;2006/0018997;2006/0008890;2006
/0008888;および2005/0137111に記載されている。ポリペプチドを
コードしているポリヌクレオチド配列、プライマー、ベクター、選択方法、宿主細胞、発
現されたポリペプチド変異体の精製および再構築、および酵素アッセイの、有用な緩衝液
、pH範囲、Ca2+濃度、基質濃度、および酵素濃度を含む本明細書のポリペプチドの
特徴づけを含む、これらの文献に記載の関連する記載は参照により本明細書に引用される
SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のタンパク質をコードしているまたは
SEQ ID NO:1、2、3、4、または5のタンパク質をコードしている核酸に少
なくとも60%、68%、70%、72%、74%、78%、80%、85%、90%、
95%、96%、97%、98%、99%または100%の配列同一性を有する核酸配列
が提供される。
ベクター
1つの側面において、本発明はポリヌクレオチドを含むベクターに関する。1つの側面
において、バクテリア細胞がこのベクターを含む。いくつかのの態様において、変異体を
コードしている核酸を含むDNA構築物はコード配列に作動可能に結合した調節配列を含
む発現ベクターにおける宿主細胞に輸送される。このベクターは宿主細胞へ導入されたと
きに、糸状菌宿主細胞のゲノムに組み込まれ複製されることができる任意のベクターでよ
い。The FGSC Catalogue of Strains,Universi
ty of Missouriは好適なベクターを列挙している。追加的な好適な発現お
よび/または組み込みベクターの追加的な例はSambrook et al.,Mol
ecular Cloning:A Laboratory Manual, 3rd
d.,Cold Spring Harbor Laboratory Press,C
old Spring Harbor,New York(2001);Bennett
et al.,More Gene Manipulations in Fungi
,Academic Press,San Diego(1991),pp.396-4
28;および米国特許No.5,874,276がある。例示的なベクターはpFB6、
pBR322、PUC18、pUC100 およびpENTR/D、pDONTM201
、pDONRTM221、pENTRTM、pGEMR3Z and pGEMR4Zに記
載されている。バクテリア細胞において用いるための例としては、pBR322およびp
UC29があり、これらはエシェリキア・コリ(E.coli)において複製される、ま
た、pE194は、例えば、バチルス(Bacillus)において複製される。
いくつかの態様において、変異体をコードしている核酸は好適なプロモーターに作動可
能に結合して、宿主細胞内で転写される。このプロモーターは宿主細胞に対して相同であ
るか異種であるかのいずれかのタンパク質をコードしている遺伝子由来である。プロモー
ターの好適な非限定的な例としてはcbh1、cbh2、egl1、およびegl2プロ
モーターがある。1つの態様において、このプロモーターは宿主細胞に対して天然である
ものである。例えば、シュードモナス・サッカロフィラ(P.saccharophil
a)が宿主細胞のとき、このプロモーターは天然シュードモナス・サッカロフィラ(P.
saccharophila)プロモーターである。「誘発プロモーター」は環境的また
は発育調節したにおいて活性であるプロモーターである。他の態様において、プロモータ
ーは宿主細胞に対して異種であるものである。
いくつかの態様において、コード配列はシグナル配列をコードしているDNA配列に作
動可能に結合している。他の態様において、代表的なシグナルペプチドはSEQ ID
NO:27である。代表的なシグナルペプチドはバチルス・スブチリス(Bacillu
s subtilis)aprEプレカーサーの天然シグナル配列である、SEQ ID
NO:9である。他の態様において、シグナル配列をコードしているDNAは他の細胞
外バチルス・スブチリスプレカーサーからのシグナル配列をコードしているヌクレオチド
配列で複製される。1つの態様において、このシグナル配列をコードしているDNAは直
ちに上向き調節されて、このポリペプチドをコードしているポリヌクレオチドのインフレ
ームにある。このシグナル配列は宿主細胞と同じ種から選択される。追加的態様において
、糸状菌宿主細胞へ導入されるDNA構築体またはベクターを含むシグナル配列およびプ
ロモーター配列は同じ源由来である。いくつかの態様において、発現ベクターは停止配列
も含む。1つの態様において、この停止配列とプロモーター配列は同じ起源である。他の
態様において、このターミネータ配列は宿主細胞と相同である。
いくつかの態様において、発現ベクターは選択マーカーを含む。好適な選択マーカーの
例としては、ハイグロマイシンやフレオマイシンのような抗生物質に耐性を付与するもの
がある。栄養選択マーカーも好適であり、amdS、argB、およびpyr4を含む。
1つの態様において、選択マーカーはamdS遺伝子であり、これはアセトアミド酵素を
コードしていて、アセトアミドを栄養源として形質転換させた細胞を成長させる。選択マ
ーカーとしてアスペルギルス・ニデュランス(A.nidulans)amdS遺伝子の
使用はKelley et al.,EMBO J.4:475-479(1985)お
よびPenttila et al.,Gene 61:155-164(1987)に
記載されている。変異体をコードしているポリヌクレオチドを有するDNA構築体を含む
好適な発現ベクターは所与の宿主細胞中で自己複製ができて、宿主細胞のDNAに取り込
まれる任意のベクターである。いくつかの態様において、発現ベクターはプラスミドであ
る。いくつかの態様において、遺伝子の発現を得るための2つのタイプの発現ベクターが
含まれる。第一の発現ベクター発現されるべき遺伝子由来のプロモーター、コード領域、
およびターミネータを含むDNA配列を含む。いくつかの態様において、好ましくないD
NA配列を欠失させて、それ自身の転写および翻訳調節配列の制御下で発現されたドメイ
ンを除去して、遺伝子切断体が得られる。発現ベクターの第二のタイプは高いレベルの転
写および選択マーカーを必要とする配列を予め構築して含むようにした発現ベクターであ
る。いくつかの態様において、遺伝子またはその一部のコード領域は一般的な目的の発現
ベクターに挿入され、発現構築プロモーターおよびターミネータ配列の制御下にあるよう
にする。いくつかの態様において、遺伝子またはその一部はストロングcbh1プロモー
ターの下流に挿入される。
発現宿主/宿主細胞
更なる側面において、本明細書で記載するようなプラスミドまたは本明細書で記載する発
現ベクターを含むまたは好ましくはこれらで形質転換された、宿主細胞が提供される。
更なる側面において、本明細書に記載するポリペプチドの発現することができる細胞が
提供される。
1つの側面において、本明細書に記載のような宿主細胞、または本明細書に記載のよう
な細胞は、バクテリア、糸状菌、または酵母細胞である。
更なる側面において、この宿主細胞はルミノコッカス(Ruminococcus)、
ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)、ラクトコッカス(Lact
ococcus)、ラクトバチルス(Lactobacillus)、ストレプトコッカ
ス(Streptococcus)、ロイコノストック(Leuconostoc)、エ
シェリキア(Escherichia)、バチルス(Bacillus)、ストレプトマ
イセス(Streptomyces)、サッカロマイセス(Saccharomyces
)、クルベロマイセス(Kluyveromyces)、カンジダ(Candida)、
トルラ(Torula)、トルロプシス(Torulopsis)、およびアスペルギル
ス(Aspergillus)からなる群より選択される。
更なる側面において、この宿主細胞はルミノコッカス・ハンセンイ(Ruminoco
ccus hansenii)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobac
terium breve)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobact
erium longum)、ビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifido
bacterium infantis)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bif
idobacterium bifidum)及びラクトコッカス・ラクティス(Lac
tococcus lactis)からなる群より選択される。
他の態様において、好適な宿主細胞は、バチルス・スブチリス(Bacillus s
ubtilis)、バチルス・リケニフォルミス(B.licheniformis)、
バチルス・レンタス(B.lentus)、バチルス・ブレビス(B.brevis)、
バチルス・ステアロセレモフィルス(B.stearothermophilus)、バ
チルス・アルカロフィリス(B.alkalophilus)、バチルス・アミロリケフ
ァシエンス(B.amyloliquefaciens)、バチルス・コアギュランス(
B.coagulans)、バチルス・サーキュランス(B. circulans)、
バチルス・ラウタス(B.lautus)、バチルス・ツリンゲネシス(B.thuri
ngiensis)、ストレプトマイセス・リビダンス(Streptomyces l
ividans)、またはストレプトマイセス・ムリナス(S.murinus)からな
る群より選択されるグラム陽性バクテリア、あるいはエシェリキア・コリ(Escher
ichia coli)またはシュードモナス属(Pseudomonas speci
es)であるグラム陰性バクテリアを含む。
いくつかの態様において、宿主細胞はSEQ ID NO:1、2、3、4、または5
のポリペプチドに少なくとも約66%、68%、70%、72%、74%、78%、80
%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98
%、99%、100%同一性を有するアミノ酸配列を有する本明細書で定義されるポリペ
プチド変異体を発現するために改変される。いくつかの態様において、本明細書で定義さ
れるポリペプチド変異体をコードしているポリヌクレオチドはSEQ ID NO:1、
2、3、4、または5のタンパク質をコードしている核酸配列あるいはSEQ ID N
O:1、2、3、4、または5のタンパク質をコードしている核酸配列に少なくとも約6
6%、68%、70%、72%、74%、78%、80%、85%、90%、95%、9
6%、97%、98%、99%、または100%配列同一性を有する核酸配列を含む。1
つの態様において、この核酸配列はSEQ ID NO:9、10、11、12、または
13の核酸に少なくとも約60%、66%、68%、70%、72%、74%、78%、
80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性
を有する。
ポリペプチドの製造方法
更なる側面において、本明細書で開示するポリペプチドを発現する方法は、本明細書で開
示される宿主細胞または細胞を入手する工程、およびこの宿主細胞または細胞からポリペ
プチドを発現する工程、並びに任意でこのポリペプチドを精製する工程からなる。
発現性質は、変異体が特定の宿主細胞で製造されたときの変異体の改変された発現レベ
ルを意味する。発現は、所与の時間に対する、当業者に知られている標準的な方法を用い
る発酵ブロスから回収可能な活性変異体の量に関係する。発現は宿主細胞によりこの宿主
細胞または細胞内で生成された変異体の量または割合にも関係する。発現は変異体ポリペ
プチドをコードしているmRNAの翻訳速度にも関係する。
宿主細胞の形質転換、発現、および培養
宿主細胞へのDNA構築体またはベクターの導入は、トランスフォーメーション、エレ
クトロポレーション、核マイクロインジェクション、形質導入、トランスフェクション、
例えば、リポフェクション仲介およびDEAE-デキストリン仲介トランスフェクション
を媒介、リン酸カルシウムDNA沈殿物とのインキュベーション、DNA被覆マイクロプ
ロジェクタとの高速ボンバードメント、およびプロトプラスト融合を含む。一般的な形質
転換技術は知られている。例えば、Ausubel et al.(1987),sup
ra,chapter 9;Sambrook et al. (2001),supr
a;およびCampbell et al.,Curr.Genet.16:53-56
(1989)参照。トリコデルマにおける異種タンパク質の発現は開示されており、例え
ば、米国特許No.6,022,725;米国特許No.6,268,328;Hark
ki et al., Enzyme Microb.Technol.13: 227
-233(1991);Harkki et al.,BioTechnol.7:59
6-603(1989);EP 244,234;およびEP 215,594に記載さ
れている。1つの態様において、一般的に安定な形質転換体は変異体をコードしている核
酸が安定して宿主細胞染色体に組み込まれるようなベクターシステムで構築される。形質
転換体は基地の技術によってその後精製される。
1つの非限定的な例において、amdSマーカーを含む安定な形質転換体は、成長速度
およびアセトアミドを含む固形培地上の、ギザギザしたアウトラインよりもむしろスムー
スな円形コロニーの形成により不安定な形質転換体から区別される。さらに、いくつかの
ケースにおいて、安定性の更なる試験はアセトアミドのない培地のような固形非選択培地
上での形質転換体の成長、培養培地から胞子の収穫、およびこれらの胞子のアセトアミド
を含む選択培地上での出芽および成長のパーセンテージを決定することにより行われる。
当業者に知られている他の方法も形質転換体を選択するために用いることができる。
活性の同定
宿主細胞中での変異体の発現を評価するために、アッセイ法は発現されたタンパク質、
対応しているmRNA、またはガラクトシダーゼ活性を測定することができる。例えば、
好適アッセイは好適に標識されたプローブを用いる、ノザンおよびサザンブロッティング
法、RT-PCR(逆転写ポリメラーゼ転写反応)、およびインサイチュハイブリダイゼ
ーションが含まれる。好適なアッセイはサンプル中の活性を測定することも含む。変異体
の活性の好適なアッセイ法は、本明細書で記載する方法および実施例に記載されているよ
うな、ONPGベースアッセイまたは反応混合物中のグルコースを測定することを含むが
これらに限定されない。
本明細書で開示されるポリペプチドの精製法
一般的に、細胞培養において生成された変異体は培地中で分泌され、例えば、細胞培養
培地から望まれない成分を除去して、精製または単離される。いくつかのケースにおいて
、変異体は細胞溶解物質から回収される。そのようなケースにおいて、酵素は当業者によ
り日常的に用いられている技術により生成された細胞の中から精製される。例としては、
親和クロマトグラフィー、高解像度イオン交換を含むイオン交換クロマトグラフィー法、
疎水相互クロマトグラフィー、二層分割、エタノール沈殿、逆相HPLC、DEAEのよ
うなシリカまたはカチオン交換樹脂状のクロマトグラフィー、クロマトフォーカシング、
SDS-PAGE、硫酸アンモニウム沈殿、および例えばSephadexG-75を用
いたゲルろ過法を含むがこれらに限定されない。使用態様により、本明細書で開示される
ポリペプチドは例えば、凍結乾燥されるかまたは溶液中で調製される。1つの側面におい
て、本明細書で開示されているポリペプチドは凍結乾燥状態である。他の態様において、
本明細書で開示されるポリペプチドは溶液中にある。
組成物、製品および使用
本明細書で開示されるポリペプチドの固定および製剤化のための方法
ポリペプチド組成物は、当業者に既知の方法で調製され、液体または乾燥組成物の状態で
ある。例えば、ポリペプチド組成物は顆粒または微顆粒の状態である。組成物中に含めら
れるポリペプチドは当業者に知られている方法に従って安定化される。本発明のポリペプ
チドまたはポリペプチド組成物の好適な使用の例は以下の説明にある。
1つの側面において、本明細書で開示されるのは、本明細書で開示されるようなポリペ
プチドでラクトースを含む基質を処理して食料品を生成するための方法である。
1つの側面において、本明細書で開示されるのは、本明細書で開示されるポリペプチド
で、ラクトースを含むミルクベース基質を処理して乳製品を製造するための方法である。
1つの側面において、ラクトースを含む基質は加水分解ベータガラクトシダーゼで更に
処理される。
本発明に従って調製された食品成分の形態等である、酵素調製物は、使用および/また
は利用のモードおよび/または投与の方法に依り、溶液または固形物の状態である。固形
物状態は乾燥された酵素粉末または顆粒酵素のいずれかであることができる。乾燥酵素製
剤の例としてはスプレードライ製品、混合顆粒製品、流動床で製造された顆粒、押出成形
またはペレット化により製造された顆粒、小球状生成物、凍結乾燥生成物等の層状製品が
ある。
本発明に従って調製された食品成分の形態等である、酵素調製物は、使用および/また
は利用のモードおよび/または投与の方法に依り、溶液または固形物の状態である。固形
物状態は乾燥された酵素粉末または顆粒酵素のいずれかであることができる。
1つの側面において、好ましくは食品組成物であり、より好ましくは本明細書で開示さ
れる細胞またはポリペプチドを含む乳製品である組成物が提供される。
更に、本明細書で開示されるのは、SEQ ID NO:22に72%、74%、74
%、78%、 80%、82%、84%、86%、88%、90%のような少なくとも7
0%の配列同一性を有するポリペプチドを組成物の総量に基づいて、本明細書で開示され
る1つ以上のポリペプチドを10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%
、45%、50%w/wのような少なくとも5%含む組成物である。これは当業者に知ら
れている以下の方法を用いて評価される。評価されるサンプルはSDS-PAGEにかけ
られて、Bio-Radクリテリオンシステムのようなタンパク質の定量化に適したダイ
を用いて可視化される。このゲルはその後、Bio-Radクリテリオンシステムのよう
な適したデンシトメトリックスキャナーを用いてスキャニングされ、得られた写真がダイ
ナミックレンジであることが保証される。SEQ ID NO:8由来の任意の変異体/
フラグメントに対応するバンドが定量化され、ポリペプチドのパーセンテージが以下のよ
うに計算される:意図するポリペプチドのパーセンテージ=意図するポリペプチド/(ト
ランスガラクトシル化活性を有するすべてのポリペプチドの合計)*100。ポリペプチ
ド変異体の総数/組成物中のSEQ ID NO:8由来フラグメントは、当業者に知ら
れている方法により、ポリクローナル抗体を用いたウエスタンブロッティング法によりS
EQ ID NO:8由来のフラグメントを検出することにより決定できる。
1つの側面において、本発明の組成物はSEQ ID NO:1、2、3、4、または
5からなるポリペプチドからなる群より選択される1つ以上のポリペプチドを含む。
更なる側面において、この組成物はSEQ ID NO:1または2からなるポリペプチ
ドからなる群より選択される1つ以上のポリペプチドを含む。
1つの側面において、本発明は本発明の酵素複合体、酵素担体、および任意で安定化剤
および/または防腐剤を含む酵素複合体調製物を提供する。
本発明の更なる側面において、酵素担体はグリセロールまたは水からなる群より選択さ
れる。
更なる側面において、調製物/組成物は安定化剤を含む。1つの側面において、安定化
剤は無機塩、ポリオール、糖、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される。1
つの側面において、ポリオールはグリセロール、プロピレングリコール、またはソルビト
ールである。更なる他の側面において、糖は低分子炭化水素で、特にグルコース、ガラク
トース、フルクトース、およびサッカロース等の甘味物質である。
更なる側面において、調製物は防腐剤を含む。1つの側面において、防腐剤はメチルパ
ラベン、プロピルパラベン、安息香酸、ソルビン、または他の食品用防腐剤またはこれら
の混合物である。
本発明の方法は固定化された酵素、例えば、固定化されたラクターゼまたはたのがガラ
クトオリゴサッカライド生成酵素を用いて行われる。この酵素は任意の有機または無機担
体上に固定化されることができる。例示的な無機担体はアルミナ、セライト、Dowex
-1-クロライド、ガラスビーズおよびシリカゲルがある。例示的な有機担体はDEAE
セルロース、アルギン酸ヒドロゲル、またはアルギン酸ビーズまたは均等物を含む。本発
明の様々な側面において、ラクターゼの固定化は無機担体へ物理的に吸着させることによ
り最適化することができる。本発明の実施に用いる酵素は水、トリスHCl緩衝液、およ
びリン酸緩衝液を含む、別の媒体で固定化されることができる。酵素は、例えば、フィル
ター、繊維、カラム、ビーズ、コロイド、ゲル、ヒドロゲル、メッシュのような任意のタ
イプの基質に固定することができる。
1つの側面において、本発明のポリペプチドでラクトースを含むミルクベース基質を処
理することにより乳製品を製造するための方法が提供される。更なる側面において、15
分の反応の後に、60%以上、70%以上、75%以上の相対的トランスガラクトシル化
活性を有するポリペプチドでラクトースを含むミルクベース基質を処理して乳製品を製造
する方法が提供される。1つの側面において、相対的トランスガラクトシル化活性は30
分の反応の後に3以上である。更なる側面において、相対的トランスガラクトシル化活性
は30分の反応の後6以上である。更なる側面において、相対的トランスガラクトシル化
活性は30分の反応の後12以上である。1つの側面において、ある方法が提供される。
ここにおいて、本明細書で開示するポリペプチドでの処理は酵素の活性のための最適な温
度で行われる。更なる側面において、ポリペプチドは0.01-1000ppmの濃度で
ミルクベース基質に添加される。更なる側面において、ポリペプチドは0.1-100p
pmの濃度でミルクベース基質に添加される。更なる側面において、ポリペプチドは1-
10ppmの濃度でミルクベース基質に添加される。1つの側面において、微生物で乳製
品のような基質を発酵させる工程を更に含む方法が提供される。更なる側面において、こ
の乳製品はヨーグルトである。更なる側面において、ポリペプチドおよび微生物での処理
は必ず同時に行われる。1つの側面において、このポリペプチドおよび微生物は同時にミ
ルクベース基質に添加される。1つの側面において、本明細書に記載のような細胞または
ポリペプチドを含む乳製品が提供される。1つの側面において、本明細書で定義されるポ
リペプチドは0.01-1000ppmの濃度で添加される。1つの側面において、本明
細書で記載するような不活性化されたポリペプチドを含む乳製品が提供される。1つの側
面において、0.01-1000ppmの濃度で本明細書で記載する不活性化ポリペプチ
ドを含む乳製品が提供される。1つの側面において、本明細書で定義されるようなポリペ
プチドによりその場で形成されたGOSを含む乳製品が提供される。1つの側面において
、本明細書で記載する細胞を含む乳製品が提供される。本明細書で記載する乳製品は例え
ば、スキムミルク、低脂肪乳、全乳、クリーム、UHTミルク、長期保存用ミルク、発酵
ミルク生成物、チーズ、ヨーグルト、バター、デイリースプレッド、バターミルク、酸性
ミルクドリンク、サワークリーム、ホエイベースドリンク、アイスクリーム、コンデンス
ミルク、ドゥルセ・デ・レチェまたはフレーバーミルクドリンクのようなものでよい。乳
製品は当業者に既知の任意の方法で製造される。
乳製品は追加的に非ミルク成分、例えば、ベジタブルオイル、ベジタブルタンパク質、
および/またはベジタブル炭水化物等のベジタブル成分、を含んでいてもよい。乳製品は
また、酵素、香料、プロバイオ培地等の微生物培地、塩、甘味料、糖、酸、フルーツ、フ
ルーツジュース、または乳製品の成分または乳製品に添加すると当業者に知られている任
意の他の成分等の更なる添加物も含んでいてよい。
本発明の1つの態様において、1つ以上のミルク成分および/またはミルク分画は乳製
品の少なくとも70%等の、例えば少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%等の
、少なくとも50%(重量/重量)を占める。
本発明の1つの態様において、トランスガラクトシル化活性を有する本明細書で定義さ
れる酵素で処理された1つ以上のミルクベース基質は乳製品の少なくとも70%等の、例
えば少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%等の、少なくとも50%(重量/重
量)を占める。
本発明の1つの態様において、この乳製品は予め生産されたガラクト-オリゴサッカラ
イドの添加により濃度が高くならない乳製品である。
本発明の1つの態様において、ポリペプチドで処理したミルクベース基質は乳製品中の
成分として用いられる前には乾燥させない。
本発明の1つの態様において、乳製品はアイスクリームである。この文脈において、ア
イスクリームは全脂肪アイスクリーム、低脂肪アイスクリーム、またはヨーグルトまたは
他の発酵乳製品に基づくアイスクリームのような任意の種類のアイスクリームでよい。ア
イスクリームは当業者に既知の方法で製造される。
本発明の1つの側面において、乳製品はミルクまたはコンデンスミルクである。本発明
の1つの態様において、乳製品はUHTミルクである。本発明の文脈におけるUHTミル
クはバクテリアの胞子を含むすべての微生物を殺すことをいとした殺菌工程を経たミルク
である。UHT(超高音)処理温度は130℃で30秒、または145℃で1秒のような
処理温度である。
本発明の1つの好適な態様において、乳製品はESLミルクである。本発明の文脈にお
けるESLミルクは、ろ過および/または熱処理されて、製品寿命が延長され、2-5℃
での貯蔵で、少なくとも15日、好ましくは、少なくとも20日、新鮮なままであること
のできるミルクである。
本発明の他の好適な態様において、乳製品は、例えばヨーグルトのような発酵した乳製
品である。
大部分の発酵された乳製品のために用いられる微生物は通常乳酸バクテリアとして参照
されるバクテリアのグループから選択される。本明細書で用いるように、「乳酸バクテリ
ア」の語は乳酸をおもに生成された酸として生産し、酢酸およびプロピオン酸を含む酸の
生成で、糖を発酵する、グラム陽性、微嫌気性または好気性バクテリアを意図する。工業
的に最も有用な乳酸バクテリアは、ラクトコッカス属(Lactococcus spp
.)、ストレプトコッカス属(Streptococcus spp.)、ラクトバチル
ス属(Lactobacillus spp.)、ロイコノストック属(Leucono
stoc spp.)、シュードロイコノストック属(Pseudoleuconost
oc spp.)、ペディオコッカス属(Pediococcus spp.)、ブレビ
バクテリウム属(Brevibacterium spp.)、エンテロコッカス属(E
nterococcus spp.)およびプロピオバクテリウム属(Propioni
bacterium spp.)を含む「ラクトバシラス」のオーダーでみられる。追加
的に、乳酸生成バクテリアは、嫌気性バクテリア、ビフィドバクテリア、すなわち、単独
でまたは乳酸バクテリアと組み合わせて食品培養物として頻繁に用いられるビフォドバク
テリウ属(Bifidobacterium spp.)が乳酸バクテリアのグループの
中に通常含まれる。乳酸バクテリアはバルク開始繁殖のための冷凍または凍結乾燥培地ま
たは発酵管または発酵された乳製品の生成のためのバットへの職直接接種のための”ダイ
レクト・バット・セット(Direct Vat Set)”(DVS)と呼ばれている
培地、のいずれかとして乳製品工業に通常供給される。そのような培地は一般的に「開始
培地」または「スターター」と呼ばれている。
一般的に用いられている乳酸バクテリアの開始培地株は、通常約30℃の至適成長温度
を有する中温性微生物と約40乃至45℃の範囲の至適成長温度を有する好熱性微生物と
に分けられる。中温性グループに属する典型的な微生物はラクトコッカス・ラクティス(
Lactococcus lactis)、ラクトコッカス・ラクティス亜種クレモリス
(Lactococcus lactis subsp.cremoris)、ロイコノ
ストックメセンテロイデス亜種クレモリス(Leuconostoc mesenter
oides subsp.cremoris)、プレセウドロイコノコッカスメセンテロ
イデス亜種クレモリス(Pseudoleuconostoc mesenteroid
es subsp. cremoris)、ペディオコッカスペントサセウス(Pedi
ococcus pentosaceus)、ラクトコッカス・ラクティス亜種ラクティ
スバイオバラエティー・ジアセチラクティス(Lactococcus lactis
subsp. lactis biovar. diacetylactis)、ラクト
バチルス・カゼイ亜種カゼイ(Lactobacillus casei subsp.
casei)およびラクトバチルス・パラカゼイ亜種パラカゼイ(Lactobaci
llus paracasei subsp. paracasei)を含む。
好熱性乳酸バクテリア種は例として、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Strep
tococcus thermophilus)、エンテロコッカス・ファエシウム(E
nterococcus faecium)、ラクトバチルスデルブリッキー亜種ラクテ
ィス(Lactobacillus delbrueckii subsp. lact
is)、ラクトバチルス・ヘルベティカス(Lactobacillus helvet
icus)、ラクトバチルスデルブリッキー亜種ブルガリ(Lactobacillus
delbrueckii subsp.bulgaricus)、およびラクトバチル
ス・アシドフィリス(Lactobacillus acidophilus)がある。
ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum
)、ビフィドバクテリウム・アニマルズ(Bifidobacterium anima
lis)およびビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium l
ongum)を含むビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)に属する
嫌気性バクテリアも乳製品の開始培地に通常用いられ、乳酸バクテリアのグループに含ま
れる。追加的に、プロピオンバクテリア(Propionibacteria)の種は、
特にチーズの製造における乳製品開始培地として用いられる。追加的に、ブレビバクテリ
ウム属(Brevibacterium)は食品の開始培地として通常用いられる。
微生物開始培地の他のグループは、酵母培地および糸状菌の培地を含む糸状菌培地があり
、これは特定のタイプのチーズおよび飲み物の製造に特に用いられる。例示的な糸状菌は
、ペニシリウム・ロケフォルティ(Penicillium roqueforti)、
ペニシリウム・カンジダム(Penicillium candidum)、ゲオトリク
ムカンジダム(Geotrichum candidum)、トルラケフィア(Toru
la kefir)、サッカロミセスケフィア(Saccharomyces kefi
r)およびサッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevi
siae)がある。
本発明の1つの態様において、ミルクベース基質の発酵に用いる微生物はラクトバチル
ス・カゼイ(Lactobacillus casei)またはストレプトコッカス・セ
レモフィリス(Streptococcus thermophilus)およびラクト
バチルスデルブリッキー亜種ブルガリ(Lactobacillus delbruec
kii subsp. bulgaricus)の混合物である。
本発明の方法において用いられている発酵プロセスはよく知られていて、当業者は温度
、酸素、微生物の量および性質、炭化水素、香料、ミネラル、酵素等の添加材、および処
理時間等の好適なプロセス条件をどのように選択するのかを知っている。明らかに、発酵
条件は本発明の達成をサポートするために選択される。発酵の結果、ミルクベース基質の
pHは低くなる。本発明の発酵された乳製品のpHは3.5-5の範囲のような、好まし
くは3.8-4.8のような、3.5-6の範囲でよい。
1つの側面において、ポリペプチドを用いて、または1つ以上のオリゴサッカライドを
生成するための細胞タイプを使用する方法が提供される。このオリゴサッカライドはフル
クト-オリゴサッカライド、ガラクト-オリゴサッカライド、イソマルト-オリゴサッカ
ライド、マルト-オリゴサッカライド、ラクトスクロス、およびキシローオリゴサッカラ
イドを含むげがこれらに限定されない。
本発明の1つの態様において、オリゴサッカライドはラクトース、トレハロース、ラム
ノース、マルトース、スクロース、ラクトースまたはセロビオース等の二糖を含む培地に
おけるポリペプチドを発現している細胞のインキュベーションにより生成される。インキ
ュベーションはオリゴサッカライドが生成される条件下で実施される。細胞はヨーグルト
、チーズ、発酵ミルク製品、食品サプリメント、およびプロバイオティック食品からなる
群より選択される製品の一部である。代替的にオリゴサッカライドが回収され、引き続き
その調製の前または後に所望の製品に添加される。
1つの側面において、ヨーグルト、チーズ、発酵ミルク製品、食品サプリメント、およ
びプロバイオティック食品からなる群より選択される製品の生成のための本明細書に開示
される細胞の使用が提供される。
1つの側面において、本明細書で開示しているポリペプチドはチーズ製品を調製するた
めおよびこのチーズ製品の製造のための方法に用いられる。チーズ製品は、例えば、クリ
ームチーズ、カッテージチーズ、およびプロセスチーズからなる群より選択される。ポリ
ペプチドを添加することにより、チーズはガラクト-オリゴサッカライドのレベルが優位
に高くなり、ラクトースのレベルが下がる。1つの側面において、最終的なチーズ製品中
のラクトースのレベルは少なくとも25パーセント、好ましくは少なくとも50パーセン
ト、およびより好ましくは少なくとも75パーセントまで低くなる。ポリペプチドは、サ
ービング当り約1グラム未満に減らされて、この量は最も乳糖不耐性の個体によって許容
され得る量のチーズ製品中のラクトースの量である。
本明細書で提供されるチーズ製品は可溶性繊維が高くなり、カロリーが抑えられ、優れ
た官能的性質、改善されたテクスチャー、および香りを有する栄養学的に改善されたチー
ズである。さらに、本明細書で開示するポリペプチドは、GOSがラクトースまたはその
加水分解物よりもゆっくり吸収されることから、このチーズ製品の血糖指数を減らす。最
終的に、このポリペプチドは、GOSはクリームチーズに驚くべきことに改善されたテク
スチャーを提供して安定剤の使用を減らし、またはシネレシスなしに水分含量を高めるこ
とにより、チーズ製品、特にクリームチーズの製造コストを減らす。
更なる側面において、本明細書で開示されるポリペプチドおよび炭水化物基質を含む組
成物が提供される。更なる側面において、炭水化物基質は二糖である。更なる側面におい
て、二糖は例えば、ラクトース、トレハロース、ラムノース、マルトース、スクロース、
ラクトース、またはセロビオースである。更なる側面において、炭化水素基質はラクトー
スである。この組成物はオリゴサッカライドが生成されるように調製される。本明細書で
開示するポリペプチドはヨーグルト、チーズ、発酵されたミルク製品、食品サプリメント
、およびプロバイオティック食品からなる群より選択される製品の一部である。1つの側
面において、本明細書で開示するポリペプチドおよび安定剤を含む組成物が提供される。
例示的な安定剤は、例えば、グリセロールまたはプロピレングリコール等のポリオール、
糖または糖アルコール、乳酸、ホウ酸、またはホウ酸誘導体(例えば芳香族ホウ酸エステ
ル)である。
1つの側面において、本明細書で開示するトランスガラクトシル化ポリペプチドまたは
本明細書で開示する細胞の、ガラクト-オリゴサッカライドの生成のための使用が提供さ
れる。1つの側面において、本明細書で開示するトランスガラクトシル化ポリペプチドま
たは本明細書で開示する細胞の、ヨーグルト、チーズ、発酵されたミルク製品、食品サプ
リメント、およびプロバイオティック食品からなる群より選択される製品の一部であるオ
リゴサッカライドの生成のための、使用が提供される。1つの側面において、この製品は
ヨーグルト、チーズ、または発酵乳製品である。1つの側面において、本明細書で開示す
るトランスガラクトシル化ポリペプチドまたは本明細書で開示する細胞の、Bifido
bacteriumの成長を高めるためのガラクト-オリゴサッカライドの使用が提供さ
れる。1つの側面において、本明細書で開示するトランスガラクトシル化ポリペプチドま
たは本明細書で開示する細胞の、混合された培地の発酵におけるビフィドバクテリウム(
Bifidobacterium)の成長を高めるためのガラクト-オリゴサッカライド
の使用が提供される。
1つの側面において、ポリペプチドを発現させるのに好適な条件下で好適な培地中で本
明細書で開示するポリペプチドを培養する工程および培地から得られたポリペプチドを回
収工程を含む、本明細書で開示するトランスガラクトシル化ポリペプチドの製造のための
方法が提供される。ポリペプチドを発現させるのに好適な条件下で好適な培地中で本明細
書で開示するポリペプチドを培養する工程および培地から得られたポリペプチドを回収工
程を含む、ガラクト-オリゴサッカライドの製造方法が提供される。
オリゴサッカライドの添加はビフィドバクテリウム(Bifidobacterium
)だけ、あるいは混合物中のビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)
のいずれかの成長を高める。
単糖またはGOSへラクトースを転換する酵素でミルクを処理することはいくつかの利
点がある。第一は、この乳製品が、鼓腸や下痢などの症状を示すであろう乳糖不耐症を持
つ人々にも消費できるようになる。第二に、ラクターゼで処理された乳製品は、乳糖に比
べてグルコースとガラクトースのより高い甘味感知に起因して、類似の未処理品よりも高
い甘さを有する。この効果は、最終製品の高甘味度が望まれるようなヨーグルト、アイス
クリームなどの用途に特に興味深く、これは製品中の正味の糖質を低減させることができ
る。第三に、アイスクリーム製造において、ラクトース分子が結晶化して乳糖の相対溶解
度が低くなることによる、砂感とよばれる現象が、しばしば見られている。ラクトースは
、単糖またはGOSに変換すると、非処理物よりもアイスクリームの口の感じは非常に改
善される。ラクトース結晶化砂感の存在を排除することができ、ホエイ粉末によって脱脂
粉乳を置換することによって原料コストを減少させることができる。酵素処理の主な効果
は、甘さの増加である。
1つの側面において、本明細書で開示するトランスガラクトシル化ポリペプチドはキモ
シンまたはレニン等のプロテアーゼ、フォスフォリパーゼ等のリパーゼ、アミラーゼ、ト
ランスフェラーゼ、およびラクターゼ等の他の酵素と一緒に用いることができる。1つの
側面において、本明細書で開示するトランスガラクトシル化ポリペプチドはラクターゼと
一緒に使用される。本明細書で開示するトランスガラクトシル化ポリペプチドで処理した
後にラクトースを減らすことが望ましい場合、ときに低いラクトースレベルが好ましい場
合に、有用である。本発明の文脈におけるラクターゼは、二糖ラクトースをガラクトース
とグルコース単糖成分に加水分解する能力を有する任意のグリコ志度ヒドロラーゼである
。ラクトースのグループはサブクラスEC3.2.1.108に割り当てられている酵素
を含むがこれらに限定されない。EC3.2.1.23等に割り当てられている他のサブ
クラスも本発明の文脈におけるラクターゼである。本発明の文脈におけるラクターゼはト
ランスガラクトシル化活性糖のラクトース加水分解活性の他の活性を有していてもよい。
本発明の文脈において、ラクターゼのラクトース加水分解活性はそのラクターゼ活性また
はそのベータ-ガラクトシダーゼ活性を意味する。本発明の方法において用いられるラク
ターゼ活性を有する酵素は動物、植物、または微生物由来のものでよい。好適な酵素は微
生物源、特に、糸状菌または酵母、あるいはバクテリアから得られたものである。酵素は
例えば、アガリクス(Agaricus)、例えばアガリクス・ポラス(A.bispo
rus);アスコバギノスポラ(Ascovaginospora); アスペルギルス
(Aspergillus)、例えばアスペルギルス・ニガー(A.niger)、アス
ペルギルス・アワモリ(A.awamori)、アスペルギルス・ホエティダス(A.f
oetidus)、アスペルギルス・ジャポニクス(A.japonicus)、アスペ
ルギルス・オリザエ(A.oryzae);カンジダ(Candida);カエトミウム
(Chaetomium);カエトトマスチア(Chaetotomastia);ディ
クチオステリウム(Dictyostelium)、例えばディクチオステリウム・ディ
スコイデウム(D.discoideum);クルベロマイセス(Kluveromyc
es)例えばクルベロマイセス・フラギリス(K.fragilis)、クルベロマイセ
ス・ラクティス(K.lactis);ムコール(Mucor)、例えばムコール・ジャ
バニカス(M.javanicus)、ムコール・ムセド(M. mucedo)、ムコ
ール・スブチリスイムス(M.subtilissimus);ニューロスポラ(Neu
rospora)、例えばニューロスポラ・クラッサ(N.crassa);リゾムコー
ル(Rhizomucor)例えば、リゾムコール・プシラス(R.pusillus)
;リゾプス(Rhizopus)、例えば(リゾプス・アルヒザス(R.arrhizu
s)、リゾプス・ジャポニカス(R.japonicus)、リゾプス・ストロニファー
(R.stolonifer); スクレロティニファ(Sclerotinia)、例
えばスクレロティニファ・リバティアナ(S.libertiana);トルラ(Tor
ula);トルロプシス(Torulopsis);トリコフィトン(Trichoph
yton)、例えばトリコフィトン・ルブラム(T.rubrum); ウェツェリア(
Whetzelinia)、例えばウェツェリア・スクレロチウム(W.sclerot
iorum);バチルス(Bacillus)、例えば、バチルス・コアギュランス(B
.coagulans)、バチルス・サーキュランス(B.circulans)、バチ
ルス・メガテリウム(B.megaterium)、バチルス・ノバリス(B.nova
lis)、バチルス・スブチリス(B.subtilis)、バチルス・プミラス(B.
pumilus)、バチルス・ステアロセレモフィルス(B.stearothermo
philus)、バチルス・ツリンギエンシス(B.thuringiensis);ビ
フィドバクテリウム(Bifidobacterium)、例えばビフィドバクテリウム
・ロンガム(B.longum)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(B.bifid
um)、ビフィドバクテリウム・アニマルズ(B.animalis);クリセオバクテ
リウム(Chryseobacterium);シトロバクター(Citrobacte
r)、例えばシトロバクター・フレンジ(C.freundii);クロストリジウム(
Clostridium)、例えばクロストリジウム・ペルフリンゲス(C.perfr
ingens);ディプロイア(Diplodia)、例えばディプロイア・ゴシピナ(
D.gossypina);エンテロバクター(Enterobacter)、例えばエ
ンテロバクター・アエロゲネス(E.aerogenes)、エンテロバクター・コロア
カエ(E.cloacae);エドワージエラ(Edwardsiella)、例えばエ
ドワージエラ・トラダ(E.tarda);エルウィニア(Erwinia)、例えばエ
ルウィニア・ハルビコラ(E.herbicola);エシェリキア(Escheric
hia)、例えばエシェリキア・コリ(E.coli);クレブシエラ(Klebsie
lla)、例えばクレブシエラ・ニューモニエ(K.pneumoniae);ミリオコ
ッカム(Miriococcum);マイロセシウム(Myrothesium);ムコ
ール(Mucor);ニューロスポラ(Neurospora)、例えばニューロスポラ
・クラッサ(N.crassa);プロテアス(Proteus)、例えばプロテアス・
ブルガリス(P.vulgaris);プロビデンシア(Providencia)、例
えばプロビデンシア・スチュアティー(P.stuartii); ピノポラス(Pyc
noporus)、例えばピノポラス・シナバリナス(Pycnoporus cinn
abarinus)、ピノポラス・サングイエンス(Pycnoporus sangu
ineus);ルミノコッカス(Ruminococcus)、例えばルミノコッカス・
トルケス(R. torques);サルモネラ(Salmonella)、例えばサル
モネラ・チフリウム(S.typhimurium);セラチナ(Serratia)、
例えばセラチナ・リケファシエンス(S.liquefasciens)、セラチナ・マ
ルセセンス(S.marcescens);シゲラ(Shigella)、例えばシゲラ
・フレクスネリ(S.flexneri);ストレプトマイセス(Streptomyc
es)、例えばストレプトマイセス・アンチバイオティカス(S.antibiotic
us)、ストレプトマイセス・カスタレログロビスポラス(S.castaneoglo
bisporus)、ストレプトマイセス・ビオレセオルバー(S.violeceor
uber);トラメテス(Trametes);トリコデルマ(Trichoderma
)、例えばトリコデルマ・レーシ(T.reesei)、トリコデルマ・ビリデ(T.v
iride);エルシニア(Yersinia)、例えばエルシニア・エンテロコリチア
(Y.enterocolitica) 由来である。
1つの態様において、ラクターゼはクルベロマイセス(Kluyveromyces)
およびバチルス(Bacillus)のような微生物の細胞内成分である。クルベロマイ
セス(Kluyveromyces)、特にクルベロマイセス・フラギリス(K.fra
gilis)およびクルベロマイセス・ラクティス(K.lactis)、並びにカンジ
ダ(Candida)、トルラ(Torula)およびトルロプシス(Torulops
is)等の他の糸状菌は糸状菌ラクターゼの一般的な供給源であり、一方 バチルス・コ
アギュランス(B.coagulans)およびバチルス・サーキュランス(B.cir
culans)はバクテリアラッカーゼのよく知られた源である。これらの微生物由来の
市販のいくつかのラクターゼ調製物は、例えば、Lactozym.RTM(Novoz
ymes,Denmarkより入手可能)、HA-Lactase(Chr. Hans
en, Denmarkより入手可能)およびMaxilact.RTM(availa
ble from DSM, the Netherlands)等がある(すべてクル
ベロマイセス・ラクティス(K.lactis))。これらのラッカーゼのすべてはpH
6乃至8の至適pHを有する中性ラッカーゼと呼ばれている。そのようなラッカーゼが例
えば、低ラクトースヨーグルトの生成に使用された場合、酵素処理は発酵前の別の工程に
おいて、またはむしろ高い酵素投与量を用いて、のいずれかで行われなければならない。
なぜなら、それらの活性は発酵の間にpHが低くなると低下するからである。これらのラ
クターゼは、いくつかのケースにおいて微生物の数を少なくして、よいミルクの品質を確
実にするために有用であろう高い温度で行うミルク中のラクトースの加水分解のためには
好ましくない。1つの態様において、この酵素は、バクテリア、例えばWO2009/0
71539に記載のようなラクターゼ等のビフィドバクテリウム(Bifidobact
erium)属由来のような、ビフィドバクテリアカエ(Bifidobacteria
ceae)ファミリー由来のラクターゼである。
本発明の更なる側面
側面1
SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、
トランスガラクトシル化活性を有するポリペプチドであって、前記ポリペプチドが該ポリ
ペプチドをコードしているバチルス・スブチリス(Bacillus subtilis
)BG3594株の核酸配列における発現生成物である場合、前記ポリペプチドはトラン
スガラクトシル化活性を有する前記核酸配列の単なるポリペプチド発現生成物である、ポ
リペプチド。
側面2
以下の群より選択されるトランスガラクトシル活性を有するポリペプチド:
a.SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含
むポリペプチドであって、前記ポリペプチドは最大で980個のアミノ酸残基からなる、
ポリペプチド、
b.SEQ ID NO:2に少なくとも97%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含
むポリペプチドであって、前記ポリペプチドは最大で975個のアミノ酸残基からなる、
ポリペプチド、
c.SEQ ID NO:3に少なくとも96.5%の配列同一性を有するアミノ酸配列
を含むポリペプチドであって、前記ポリペプチドは最大で1300個のアミノ酸残基から
なる、ポリペプチド、
d.i)SEQ ID NO:1、2、3、4または5のポリペプチドをコードしている
SEQ ID NO:9、10、11、12、または13からなる核酸またはii)i)
の相補鎖に、少なくとも低いストリンジェント条件でハイブリダイズするポリヌクレオチ
ドにコードされるポリペプチド、
e.SEQ DI NO:1、2、3、4または5のポリペプチドをコードしている核酸
配列または成熟ポリペプチドをコードしているSEQ ID NO:9、10、11、1
2、または13からなる核酸配列に少なくとも70%の配列同一性を有するヌクレオチド
配列を含むポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、および
f.SEQ ID NO:1、2、3、4または5の1つ以上のアミノ酸残基に欠失、挿
入および/または置換を含むポリペプチド。
側面3
以下の群より選択されるトランスガラクトシル活性を有するポリペプチド:
a.SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含
むポリペプチドであって、前記ポリペプチドは最大で980個のアミノ酸残基からなる、
ポリペプチド、
b.SEQ ID NO:3に少なくとも96.5%の配列同一性を有するアミノ酸配列
を含むポリペプチドであって、前記ポリペプチドは最大で1300個のアミノ酸残基から
なる、ポリペプチド、
c.i)SEQ ID NO:1、2、3、4または5のポリペプチドをコードしている
SEQ ID NO:9、10、11、12、または13からなる核酸またはii)i)
の相補鎖に、少なくとも低いストリンジェント条件でハイブリダイズするポリヌクレオチ
ドにコードされるポリペプチド、
d.SEQ DI NO:1、2、3、4または5のポリペプチドをコードしている核酸
配列または成熟ポリペプチドをコードしているSEQ ID NO:9、10、11、1
2、または13からなる核酸配列に少なくとも70%の配列同一性を有するヌクレオチド
配列を含むポリヌクレオチドによりコードされるポリペプチド、および
e.SEQ ID NO:1、2、3、4または5の1つ以上のアミノ酸残基に欠失、挿
入および/または置換を含むポリペプチド。
側面4
前述の側面にいずれかに記載のポリペプチドであって、前記ポリペプチドが該ポリペプチ
ドをコードしているバチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)BG
3594株の核酸配列における発現生成物である場合、前記ポリペプチドはトランスガラ
クトシル化活性を有する前記核酸配列の単なるポリペプチド発現生成物である、ポリペプ
チド。
側面5
SEQ ID NO:3に少なくとも96.5%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含
むポリペプチドであって、前記ポリペプチドは最大で1300個のアミノ酸残基からなる
、前述の側面にいずれかに記載のポリペプチド。
側面6
SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポ
リペプチドであって、前記ポリペプチドは最大で980個のアミノ酸残基からなる、前述
の側面にいずれかに記載のポリペプチド。
側面7
SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポ
リペプチドであって、前記ポリペプチドは最大で980個のアミノ酸残基からなる、側面
1、2、および4のいずれかに記載のポリペプチド。
側面8
SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むポ
リペプチドであって、前記ポリペプチドは最大で980個のアミノ酸残基からなる、前述
の側面にいずれかに記載のポリペプチド。
側面9
前記ポリペプチドがトランスガラクトシル化活性を有する、側面8のポリペプチド。
側面10
前記ポリペプチドが該ポリペプチドをコードしているバチルス・スブチリス(Bacil
lus subtilis)BG3594株の核酸配列における発現生成物である場合、
前記ポリペプチドはトランスガラクトシル化活性を有する前記核酸配列の単なるポリペプ
チド発現生成物である、側面8および9のいずれか1つの側面に記載のポリペプチド。
側面11
前述の側面のいずれか1つの側面に記載のポリペプチドであって、前記配列同一性が、少
なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または少な
くとも100%のような、少なくとも95%である、ポリペプチド。
側面12
SEQ ID NO:1に少なくとも90%の配列同一性を有する、ポリペプチド。
側面13
トランスガラクトシル化活性を有する、側面12に記載のポリペプチド。
側面14
前述の側面のいずれか1つの側面に記載のポリペプチドであって、前記配列同一性が、S
EQ ID NO:1に少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少な
くとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも9
8%、少なくとも99%、のような、少なくとも90%の配列同一性を有する、ポリペプ
チド。
側面16
側面1乃至15のいずれか1つの側面に記載のポリペプチドであって、疑義の配列と参照
配列との間の配列同一性の程度は1)デフォルトスコアリングマトリックスおよびデフォ
ルトギャップペナルティーを用いる任意の好適なアラインメントプログラムによる2つの
配列のアラインメント工程、2)正確に一致した数を同定する工程、ここにおいて、正確
に一致とはこのアラインメントにおける所与の位置における2つの整列させられた配列に
おいてアミノ酸または塩基が同一であるとアラインメントプログラムが同定したことを意
味する、および3)3)2つの配列のうちの長い方の配列の長さで正確に一致した数を割
る工程により決定される、ポリペプチド。
側面17
側面1乃至16のいずれか1つの側面に記載のポリペプチドであって、1)デフォルトス
コアリングマトリックスおよびデフォルトギャップペナルティーを用いる任意の好適なア
ラインメントプログラムによる2つの配列のアラインメント工程、2)正確に一致した数
を同定する工程において、正確に一致とはこのアラインメントにおける所与の位置におけ
る2つの整列させられた配列においてアミノ酸または塩基が同一であるとアラインメント
プログラムが同定したことを意味する、および3)「整列させた配列の長さ」で正確に一
致した数を割る。ここにおいて、「整列させた配列の長さ」はギャップおよび配列のオー
バーハンギング部位を含むアラインメント全体の長さである工程である、ポリペプチド。
側面18
好適なアラインメントプログラムがグローバルアラインメントプログラムである、側面1
5、16、および17のいずれか1つの側面に記載のポリペプチド。
側面19
前記グローバルアラインメントプログラムがNeedleman-Wunschアルゴリ
ズムを用いる、側面18のポリペプチド。
側面20
前記グローバルアラインメントプログラムがEMBOSS NeedleおよびEMBO
SS ストレッチャーからなる群より選択される、側面18および19のいずれか1つの
側面に記載のポリペプチド。
側面21
前述の側面のいずれか1つの側面に記載のポリペプチドであって、最大で970個アミノ
酸残基、最大で950個アミノ酸残基、最大で940個アミノ酸残基、最大で930個ア
ミノ酸残基、最大で920個アミノ酸残基、最大で910個アミノ酸残基、最大で900
個アミノ酸残基、最大で895個アミノ酸残基、最大で890個アミノ酸残基等の最大で
975個のアミノ酸残基からなるポリペプチド。
側面22
前述の側面のいずれか1つの側面に記載のポリペプチドであって、887個のアミノ酸残
基からなるポリペプチド。
側面23
SEQ ID NO:1からなる、前述の側面のいずれか1つの側面に記載のポリペプチ
ド。
側面24
SEQ ID NO:1のアミノ酸配列からなる、前述の側面のいずれか1つの側面に記
載のポリペプチド。
側面25
前述の側面のいずれか1つの側面に記載のポリペプチドであって、965個のアミノ酸残
基からなるポリペプチド。
側面26
側面1乃至23および25のいずれかに記載のポリペプチドであって、前記ポリペプチド
がSEQ ID NO:2に対して少なくとも96.5%の配列同一性を有するポリペプ
チド。
側面27
側面1乃至23、25、および26のいずれかに記載のポリペプチドであって、前記ポリ
ペプチドがSEQ ID NO:2に対して少なくとも98%、少なくとも99%等の少
なくとも97%の配列同一性を有するポリペプチド。
側面28
側面1乃至23、25、26、および27のいずれかに記載のポリペプチドであって、前
記ポリペプチドがSEQ ID NO:2からなるポリペプチド。
側面29
側面1乃至23および25乃至28のいずれかに記載のポリペプチドであって、前記ポリ
ペプチドがSEQ ID NO:2のアミノ酸配列からなるポリペプチド。
側面30
SEQ ID NO:3に少なくとも96.5%の配列同一性を有するアミノ酸配列から
なるポリペプチドであって、前記ポリペプチドが最大で1300個のアミノ酸残基からな
る、ポリペプチド。
側面31
前記ポリペプチドがトランスガラクトシル化活性を有する、側面30のポリペプチド。
側面32
側面30および31のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、前記ポリペプチドが
該ポリペプチドをコードしているバチルス・スブチリス(Bacillus subti
lis)BG3594株の核酸配列における発現生成物である場合、前記ポリペプチドは
トランスガラクトシル化活性を有する前記核酸配列の単なるポリペプチド発現生成物であ
る、ポリペプチド。
側面33
側面1乃至15、15乃至20、および30乃至32のいずれか1つに記載のポリペプチ
ドであって、前記配列同一性が、少なくとも98%、少なくとも99%または少なくとも
100%等の少なくとも97%の配列同一性である、ポリペプチド。
側面34
SEQ ID NO:3からなる、側面1乃至15、15乃至20、および30乃至33
のいずれか1つに記載のポリペプチド。
側面35
SEQ ID NO:3のアミノ酸配列からなる、側面1乃至15、15乃至20、およ
び30乃至34のいずれか1つに記載のポリペプチド。
側面36
側面1乃至15、15乃至20、および30乃至35のいずれか1つに記載のポリペプチ
ドであって、最大で1280個、最大で1270個、最大で1260個、最大で1250
個、最大で1240個、最大で1230個、最大で1220個、最大で1215個のアミ
ノ酸残基等の、最大で1290個のアミノ酸残基からなるポリペプチド。
側面37
1211個のアミノ酸残基からなる側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、およ
び36のいずれか1つに記載のポリペプチド。
側面38
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36、および37のいずれか1つに記載
のポリペプチドであって、SEQ ID NO:5に少なくとも98.5%の配列同一性
を有するポリペプチド。
側面39
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36、37、および38のいずれか1つ
に記載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:5に少なくとも99%または少な
くとも99.5%の配列同一性を有するポリペプチド。
側面40
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、および36乃至39のいずれか1つに記
載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:5からなるポリペプチド。
側面41
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、および36乃至39のいずれか1つに記
載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:5のアミノ酸配列からなるポリペプチ
ド。
側面42
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、および36乃至40のいずれか1つに記
載のポリペプチドであって、最大で1200個、最大で1190個、最大で1180個、
最大で1170個、最大で1160個、最大で1150個、最大で1145個のアミノ酸
残基等の、最大で1210個のアミノ酸残基からなるポリペプチド。
側面43
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、および42のいずれか1
つに記載のポリペプチドであって、1142個のアミノ酸残基からなるポリペプチド。
側面44
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、42、および43のいず
れか1つに記載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:4に対して少なくとも9
6%の配列同一性を有するポリペプチド。
側面45
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、42、43、および44
のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:4に対して少なく
とも98%または少なくとも99%の配列同一性のような、少なくとも97%の配列同一
性を有するポリペプチド。
側面46
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、および42乃至45のい
ずれか1つに記載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:4からなるポリペプチ
ド。
側面47
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、および42乃至46のい
ずれか1つに記載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:4のアミノ酸配列から
なるポリペプチド。
側面48
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、および42乃至46のい
ずれか1つに記載のポリペプチドであって、最大で1120個、最大で1110個、最大
で1100個、最大で1090個、最大で1080個、最大で1070個、最大で106
0個、最大で1050個、最大で1055個、最大で1040個のアミノ酸残基等の、最
大で1130個のアミノ酸残基からなるポリペプチド。
側面49
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、42乃至46、および4
8のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、1038個のアミノ酸残基からなるポ
リペプチド。
側面50
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、42乃至46、48、お
よび49のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:3に少な
くとも96.5%配列同一性を有する、ポリペプチド。
側面51
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、42乃至46、48、4
9、および50のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:3
に対して少なくとも98%または少なくとも99%の配列同一性のような、少なくとも9
7%の配列同一性を有するポリペプチド。
側面52
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、42乃至46、および4
8乃至51のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:3から
なるポリペプチド。
側面53
側面1乃至15、15乃至20、30乃至34、36乃至40、42乃至46、および4
8乃至51のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:3のア
ミノ酸配列からなるポリペプチド。
側面54
前述の側面のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、初期ラクトース濃度が3%(
w/w)以上で30分反応させた後のトランスガラクトシル化活性:β-ガラクトシダー
ゼ活性の比が少なくとも1、少なくとも1.5、少なくとも2、少なくとも2のような、
少なくとも0.5である、ポリペプチド。
側面55
前述の側面のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、初期ラクトース濃度が3%(
w/w)以上で30分反応させた後のトランスガラクトシル化活性:β-ガラクトシダー
ゼ活性の比が少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7
、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12のよ
うな、少なくとも2.5である、ポリペプチド。
側面56
側面54および55のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、前記初期ラクトース
濃度が3%w/wである、ポリペプチド。
側面57
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、単離および/または精製されている
、ポリペプチド。
側面58
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、組み換え的に生産されたポリペプチ
ド。
側面59
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、前記ポリペプチドが100%以上の
トランスガラクトシル化活性の比を有する、ポリペプチド。
側面60
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、前記ポリペプチドが150%、17
5%、または200%以上のトランスガラクトシル化活性の比を有する、ポリペプチド。
側面61
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、SEQ ID NO:7からなる群
より選択されるアミノ酸配列でグリコシドヒドロラーゼ触媒コアを有する、ポリペプチド

側面62
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、Glyco_hydro2N (P
F02837)、Glyco_hydro(PF00703)および/またはGlyco
_hydro 2C(PF02836)ドメインを含むポリペプチド。
側面63
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、Bacterial Ig様ドメイ
ン(グループ4)(PF07532)を含むポリペプチド。
側面64
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであってビフィドバクテリウム・ビフィダム(
Bifidobacterium bifidum)由来である、ポリペプチド。
側面65
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、至適pHが6.7-7.5である、
ポリペプチド。
側面66
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、40-60℃のような、30-60
℃の至適温度を有するポリペプチド。
側面67
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドであって、1つのアミノ酸配列に対する他のア
ミノ酸配列の配列同一性が置換マトリックスとしてワードサイズ3でBLOSUM62を
用いるBlastの使用により決定される、ポリペプチド。
側面68
組み換えポリペプチドである、前述のいずれか1つに記載のポリペプチド。
側面69
凍結乾燥された、前述のいずれか1つに記載のポリペプチド。
側面70
溶液中にある、前述のいずれか1つに記載のポリペプチド。
側面71
単離されたポリペプチドである、前述のいずれか1つに記載のポリペプチド。
側面72
精製されたポリペプチドである、前述のいずれか1つに記載のポリペプチド。
側面73
前述のいずれか1つに記載のポリペプチドをコードすることができる核酸。
側面74
側面73の核酸または側面1乃至72のいずれか1つに記載のポリペプチドを発現するこ
とができる、発現ベクター。
側面75
側面1乃至72のいずれか1つのポリペプチドを発現することができる細胞。
側面76
ポリペプチドを発現する方法であって、該方法が側面75の細胞を入手する工程およびこ
の細胞から前記ポリペプチドを発現させる工程、および任意でこのポリペプチドを精製す
る工程からなる、方法。
側面77
側面1乃至72のいずれか1つに記載されたポリペプチドを含む組成物であって、好まし
くは食品組成物、更に好ましくは乳製品である、組成物。
側面78
側面77の組成物であって、側面1乃至72のいずれか1つに記載の1つ以上のポリペプ
チドを組成物の総重量に基づいて少なくとも10%、15%、20%、25%、30%、
35%、40%、45%、50%w/w等の少なくとも5%含み、前記ポリペプチドがS
EQ ID NO:2に対して、72%、74%、74%、78%、80%、82%、8
4%、86%、88%、90%のような少なくとも70%の配列同一性を有している、組
成物。
側面79
側面77および78のいずれか1つに記載の組成物であって、1つ以上のポリペプチドが
SEQ ID NO:1、2、3、4、および5からなる群より選択される、組成物。
側面80
側面77、78、および79のいずれか1つに記載の組成物であって、1つ以上のポリペ
プチドがSEQ ID NO:1、2、および3からなる群より選択される、組成物。
側面81
側面77乃至80のいずれか1つに記載の組成物であって、1つ以上のポリペプチドがS
EQ ID NO:1または2から選択される、組成物。
側面82
ラクトースを含む基質を側面1乃至72のいずれか1つで定義されるポリペプチドで処理
することりよる食品の製造方法。
側面83
ラクトースを含むミルクベース基質を側面1乃至72のいずれか1つで定義されるポリペ
プチドで処理することによる乳製品の製造方法。
側面84
側面82および83のいずれか1つに記載の方法であって、更に基質を加水分解β-ガラ
クトシダーゼで処理する工程を含む方法。
側面85
側面1乃至72のいずれか1つで定義されるポリペプチドでラクトースを含む基質を処理
する工程により得られた、ガラクト-オリゴサッカライドまたはそれらの組成物。
側面86
側面1乃至72のいずれか1つに記載のポリペプチドをコードすることができる核酸。
側面87
SEQ ID NO:9、10、11、12、または13に少なくとも60%同一な核酸
配列を有する側面86の核酸。
側面88
側面86および87の1つの記載の核酸を含むプラスミド。
側面89
側面86および87のいずれか1つに記載の核酸を含むまたは、側面1乃至72のいずれ
か1つに記載のポリペプチドを発現することができる、発現ベクター。
側面90
側面88のプラスミドまたは側面89の発現ベクターで、好ましくは形質転換された宿主
細胞。
側面91
側面1乃至72のいずれか1つに記載されたポリペプチドを発現することができる細胞。
側面92
バクテリア、糸状菌、または酵母細胞である、側面90の宿主細胞、または側面91の細
胞。
側面93
側面92に記載の細胞であって、前記細胞がルミノコッカス(Ruminococcus
)、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)、ラクトコッカス(La
ctococcus)、ラクトバチルス(Lactobacillus)、ストレプトコ
ッカス(Streptococcus)、ロイコノストック(Leuconostoc)
,エシェリキア(Escherichia)、バチルス(Bacillus)、ストレプ
トマイセス(Streptomyces)、サッカロマイセス(Saccharomyc
es)、クルベロマイセス(Kluyveromyces)、カンジダ(Candida
)、トルラ(Torula)、トルロプシス(Torulopsis)およびアスペルギ
ルス(Aspergillus)からなる群より選択される、細胞。
側面94
側面93の細胞であって、前記細胞がルミノコッカス・ハンセンイ(Ruminococ
cus hansenii)、ルミノコッカス・ラクタリス(Ruminococcus
lactaris)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacteri
um breve)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacteriu
m longum)、ビフィドバクテリウム・インファンティス(Bifidobact
erium infantis)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidob
acterium bifidum)及びラクトコッカス・ラクティス(Lactoco
ccus lactis)からなる群より選択される、細胞。
側面95
ポリペプチドを発現する方法であって、前記方法が側面91乃至94のいずれか1つに記
載の宿主細胞または細胞を得る工程、およびこの宿主細胞または細胞からポリペプチドを
発現させる工程、および任意でポリペプチドを精製する工程を含む、方法。
側面96
側面1乃至72のいずれかで定義されるポリペプチドおよび安定剤を含む組成物。
側面97
側面1乃至72のいずれかで定義されるポリペプチドおよび炭水化物基質を含む組成物。
側面98
側面97の方法であって、前記炭水化物基質がニ糖である、方法。
側面99
前記ニ糖がラクトースである、側面98に記載の方法。
側面100
側面1乃至72のいずれか1つに記載のポリペプチドでラクトースを含むミルクベース基
質を処理する工程を含む乳製品を製造する方法。
側面101
側面90の方法であって、ポリペプチドが前述のトランスガラクトシル化活性の比を有す
る、方法。
側面102
側面100および101のいずれか1つに記載の方法であって、前記ミルクベース基質が
ヨーグルト、チーズ、または発酵乳製品である、方法。
側面103
側面100、101、および102のいずれか1つに記載の方法であって、更に前記基質
を発酵させることができる微生物で前記基質を発酵させる工程を更に含む、方法。
側面104
前記ミルクベース基質がヨーグルトである、側面103に記載の方法。
側面105
側面100乃至104のいずれか1つに記載の方法であって、ポリペプチドと微生物との
処理が同時に行われる、方法。
側面106
側面100乃至105のいずれか1つに記載の方法であって、前記ポリペプチドと微生物
とが必ず同時にミルクベース基質に添加される、方法。
側面107
ヨーグルト、チーズ、発酵乳製品、食品サプリメントおよびプロバイオティック食品から
なる群より選択される製品を製造するための上記側面のいずれかの細胞の使用。
側面108
上記側面のいずれかに記載の細胞を含む乳製品。
側面109
側面1乃至72のいずれか1つで定義されるポリペプチドを含む乳製品。
側面110
0.01-1000ppmの濃度で側面1乃至72のいずれか1つで定義されるポリペプ
チドを含む乳製品。
側面111
側面1乃至72のいずれか1つで定義される不活性化されたポリペプチドを含む乳製品。
側面112
0.01-1000ppmの濃度で側面1乃至72のいずれか1つで定義される不活性化
されたポリペプチドを含む乳製品。
側面113
側面1乃至72のいずれか1つで定義されるポリペプチドによりその場で形成されたGO
Sを含む乳製品。
側面114
ガラクト-オリゴサッカライドを生成するための、側面1乃至72のいずれか1つのトラ
ンスガラクトシル化ポリペプチドまたは上記側面のいずれか1つの細胞の使用。
側面115
ヨーグルト、チーズ、発酵乳製品、食品サプリメント、およびプロバイオティック食品か
らなる群より選択される製品の一部となるガラクト-オリゴサッカライドを生成するため
の、側面1乃至72のいずれか1つのトランスガラクトシル化ポリペプチドまたは上記側
面のいずれか1つの細胞の使用。
側面116
ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)の成長を高めるためのガラク
ト-オリゴサッカライドを生成するための、側面1乃至72のいずれか1つのトランスガ
ラクトシル化ポリペプチドまたは上記側面のいずれか1つの細胞の使用。
側面117
混合培養発酵物中のビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)の成長を
高めるためのガラクト-オリゴサッカライドを生成するための、側面1乃至72のいずれ
か1つのトランスガラクトシル化ポリペプチドまたは上記側面のいずれか1つの細胞の使
用。
側面118
側面1乃至72のいずれか1つのトランスガラクトシル化ポリペプチドを製造する方法に
おいて、前記ポリペプチドを発現させる条件下で好適な培養培地において上記側面の1つ
に記載の細胞を培養する工程およびこの培地から得られたポリペプチドを回収する工程を
含む、方法。
側面119
ガラクト-オリゴサッカライドを生成する方法であって、側面1乃至72のいずれかに記
載のポリペプチドまたは上記側面のいずれかの細胞をラクトースを含むミルクベース溶液
と接触させる工程を含む、方法。
側面120
トランスガラクトシル化活性を有するSEQ ID NO:22のC末端切断フラグメン
トであり、バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)BG3594
株等のバチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)のような微生物中
で生成されたときに、タンパク質分解による更なる切断に耐性があり、および/または最
終的に製剤化した後の貯蔵の間の更なる切断にも安定である、ポリペプチド。
側面121
側面120のポリペプチドであって、側面1乃至72のいずれか1つで更に定義されるポ
リペプチド。
材料と方法
方法1
ポリペプチドの生成
バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)中で発現するためにコ
ドン最適化されたビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium
bifidum)完全長(1752残基)遺伝子をコードするために設計された合成遺
伝子(SEQ ID No. 8)をGeneART(Regensburg, Ger
many)から購入した。
合成遺伝子の選択された領域を特異的に増幅させることができるリバースプライマーを
用いるポリメラーゼ連鎖反応を用いて、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifid
obacterium bifidum)切断変異体を構築した。
フォワードプライマー:GGGGTAACTAGTGGAAGATGCAACAAGAA
G(SpeIは下線)(SEQ ID NO:15)
リバースプレイマー:
Figure 0007612445000003
合成遺伝子をSpeIおよびPacI(図1)の独特の制限部位を用いてpBNspe
バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)発現ベクターへクローン
し、単離されたプラスミドを(Bacillus subtilis)BG3594株内
で形質転換した。形質転換体は、選択剤として10μg/mLのネオマイシンを含むLB
プレート上で、ストリークを繰り返した。
P64
予備培地を10μg/mLネオマイシンを含むLB培地に用意して180rpmで振とう
しながら37℃、7時間で収穫した。この予備培地の500μLをネオマイシンを10μ
g/L含むGrant培地50mLへの接種に用いて、180rpmで振とうしながら3
3℃、68時間、成長させた。
培地に直接、最終濃度で1mg/mlのLysozyme(Sigma-Aldric
h)と10U/ml Benzonase(Merck)を添加することにより細胞を溶
解し、180prmの振とうで33℃で1時間インキュベートした。溶解物は10,00
0xgで20分延伸分離して、その後フィルターろ過して洗浄した。
以下のようにGrant修飾培地を調整した:
パート I (オートクレーブ)
ソイトン(Soytone) 10g
1リットルあたり500mgにする
パート II
1M KHPO 3mL
グルコース 75g
尿素 3.6g
Grant’s 10X MOPS 100mL
1リットルあたり400mlにする
パートI(2 w/w % Soytone)を調整して121℃で25分オートクレー
ブにかけた。
パートIIを調整してパートIと混合し、pHをHCl/NaOHで7.3に調整した。
容量をフル容量にして、0.22-μm PESフィルターを通して滅菌した。
10 xMOPS緩衝液を以下の手順で調整した。
83.72g トリシン
7.17g KOH ペレット
12g NaCl
29.22g 0.276M KSO
10 mL 0.528M MgCl
10 mL 100倍のGrant微量栄養素
水で900mlにして、溶解した、pHをKOHで7.4に調整して、1リットルにし
て、この溶液を0.22-μm PESフィルターを通して滅菌した。
100倍のGrant微量栄養素は以下のように調整された:
クエン酸ナトリウム.2HO 1.47g
CaCl.2HO 1.47g
FeSO.7HO 0.4g
MnSO.HO 0.1g
ZnSO.HO 0.1g
CuCl.2HO 0.05g
CoCl.6HO 0.1g
Na2MoO.2HO 0.1g
溶解して1リットルにメスアップ。
0.2-μm PESフィルターを通して滅菌した。
暗室で4℃で保管した。
方法2
精製および酵素調整
ろ過された酵素単離物は10kDaカットオフのVivaSpinウルトラろ過デバイ
スを用いて濃縮し(Vivaspin 20, Sartorius, Lot#12V
S2004)、濃縮物をPD10脱塩カラムに導入して(GE healthcare,
Lot# 6284601)、pH8.6トリス-HCLで溶出した。クロマトグラフ
ィーはAkta FPLCシステム(GE Healthcare)のマニュアルに従っ
て行った。約20mgのタンパク質を含む4mlの脱塩サンプルを2mlのHyperQ
カラム(HyperCelTM、Qソルベント)に導入して、20mM、トリス-HCl
、pH8.6、流速1ml/分で溶出した。カラムを30倍のカラム容量の洗浄緩衝液で
洗浄して結合しているβ-ガラクトシダーゼを20mM、トリス-HCl pH8.6、
250mM NaClまでの100倍カラム容量の長さの濃度勾配で溶出した。カラム上
に残っている不純物を20mMトリス-HClpH8.6、500mM NaClを用い
て1段階溶出を行って除去した。流れて溶出されたタンパク質のβ-ガラクトシダーゼ活
性を解析して、SDS-ページを行った。
SDS-ページゲル法は、Invitrogen NuPageR Novex 4-
12% Bis-Tris gel 1.0 mm, 10 well (Cat#NP
0321box), See-BlueR Plus2 予備染色スタンダード(Cat
# LC5925)およびNuPAGER MES SDSランニングバッファー(Ca
t# NP0002)を用いて、製造元の仕様書に従って行った。
方法3
β-ガラクトシダーゼ活性の測定
酵素活性は市販の基質である、2-ニトロフェニル-β-D-ガラクトピラノシド(O
NPG)(Sigma N1127)を用いて測定した。
ONPGアクセプター無し
100mM KPO pH6.0
12.3mM ONPG
アクセプターを補ったONPG
100mM KPO pH6.0
20mM セロビオース
12.3mM ONPG
停止溶液
10% NaCO
精製した酵素の10μl連続希釈物をアクセプターのある、またはない、 90μl
ONPG緩衝液を含むマイロタイタープレートのウェルに添加した。サンプルを混合して
37oCで10分間インキュベートし、100μlの停止溶液を各ウェルに添加して反応
を止めた。吸光度の測定はSoftmaxソフトウェアパッケージによりコントロールさ
れているMolecular Device SpectraMaxプレートリーダーで
420nm(の吸光度)を測定して行った。
希釈で吸光度が0.5乃至1.0の間になるものに対して、トランスガラクトシル化活
性の比の計算は以下のようである。
トランスガラクトシル化活性の比=(Abs420+セロビオース/Abs420-セロ
ビオース)*100
(図3)。
方法4
LAU活性の決定
原理:
このアッセイ方法の原理は、37℃でラクターゼが2-o-ニトロフェニル-β-D-
ガラクトピラノシド(ONPG)を2-o-ニトロフェノール(ONP)とガラクトース
とに加水分解することによる。この反応を炭酸ナトリウムで停止して、遊離したONPが
スペクトロフォトメーターまたはコロニメーターにより420nmで測定される。
試薬:
MES緩衝液pH6.4(100mM MES pH6.4, 10mM CaCl
:19.52g MES水和物 (Mw:195.2 g/mol, Sigma-al
drich #M8250-250G)および1.470g CaClニ水和物(Mw
:147.01g/mol, Sigma-aldrich)を1000 mlのddH
Oに溶解して、10M NaOHでpHを6.4に調整する。0.2μmフィルターで
ろ過をする。4℃で1カ月まで保管する(保管できる)。
ONPG基質pH6.4(12.28mM ONPG、100mM MES pH 6
.4、10mM CaCl):0.370gの2-o-ニトロフェニル-β-D-ガラ
クトピラノシド(ONPG, Mw:301.55g/mol, Sigma-aldr
ich #N1127)を100mlのMES緩衝液pH6.4に溶解して、4℃で7日
間保管。
停止試薬(10% NaCO):20.0gのNaCOを200mlのddH
Oに溶解し、0.2μmのフィルターでろ過意して、室温で1カ月まで保管。
手順:
酵素サンプルの連続希釈をMES緩衝液pH6.4で行って、10μLの各サンプルの希
釈物を90μlのONPG基質pH6.4を含む96ウェルのマイクロタイタープレート
へ移した、サンプルを混合して、サーモミキサー(Comfort Thermomix
er, Eppendorf)を用いて37℃で5分インキュベートして、100μlの
停止試薬を各ウェルに添加して反応を停止した。ブランクは酵素サンプルのかわりにME
S緩衝液pH6.4を用いた。420nmにおけるブランクに対する吸光度の増加をEL
ISAリーダー(SpectraMax platereader, Molecula
r Device)で測定した。
活性の計算:
pH6.4におけるMES緩衝液中の2-o-ニトロフェノール(Sigma-ald
rich #33444-25G)のモル吸光係数を決定した(0.5998x 10
-1 xcm-1)。ラクターゼ活性1単位(LAU)は1分間にONPGの1n
molの加水分解に対応すると定義される。総容量200μlの総反応容量のマイクロタ
イタープレートを用いて、酵素サンプルml当たりのラクターゼ活性を以下の式を用いて
計算した:
Figure 0007612445000004
SEQ ID NO:1で示すBIF917に対する比活性計算
BIF917の濃度の決定:
標的酵素(BIF917)および切断生成物の定量化は、クリテリオンの無染色SDSペ
ージシステム(BioRad)を用いて行った。任意のkDのステインフリープレキャス
トゲル4-20% Tris-HCl、18ウェル(Comb #345-0418)を
Serva Tris-Glycine/SDS緩衝液(BioRad cat. #4
2529)と一緒に用いた。ゲルは以下のパラメータで実施した:200V、120mA
、25W、50分。BSA(1.43mg/ml)(Sigma-Aldrich, c
at. #500-0007)をプロテインスタンダードとして用いて、Criteri
on Stain Free Imager(BioRad)をImage Lab s
oftware(BioRad)と共に用いて、トリプトファン含量に相関しているバン
ドの強度を用いて定量化した。
BIF917の具体的なLAU活性を(方法1で説明するような)2つの独立した発酵物
で、5つの異なる希釈率の、粗発酵物(ウルトラろ過濃縮物)から決定した(表1参照)

BIF917の比活性は21.3LAU/mgまたは0.0213LAU/ppmである
ことが分かった。
表1:BIF917比活性の決定
Figure 0007612445000005
実施例
実施例1
BIF切断変異体のβ-ガラクトシダーゼ活性の決定
8個の異なる変異体:BIF_917、BIF_995、BIF_1068、BIF_
1172、BIF_1241、BIF1326、BIF_1400およびBIF_147
8を方法1に記載のように構築し、方法2に記載のように精製した
(図2参照)。
上の方法3で説明するように、セロビオースの存在および不存在下で、全ての切断変異体
についてβ-ガラクトシダーゼ活性を決定した。
結果
トランスガラクトシル化活性の比((Abs420+セロビオース/Abs420-セ
ロビオース)*100)は各変異体について測定されたβ-ガラクトシダーゼから計算し
、図3に示した。1241残基以下の長さの変異体が100%以上のトランスガラクトシ
ル化活性を示した。このことはこれらの変異体が主にトランスガラクトシル化しているこ
とを示している。1241残基以上の長さの変異体は100%以下のトランスガラクトシ
ル化活性を示した。このことはこれらの変異体は主に加水分解されていることを示してい
る。BIF_917およびBIF_995は約250%の最も高いトランスガラクトシル
化活性を有している。
実施例2
ヨーグルト基質中で生成されたGOS
BIF酵素のGOS生成における評価を偽ヨーグルト製品において試験した。100μ
lの容量のバッチ試験を、98.60%(w/v)の新鮮な低温殺菌低脂肪ミルク(Mi
ni-malk, Arla Foods, Denmark)および1.4%(w/v
)のNutrilac YQ-5075ホエイ成分(Arla)からなるヨーグルト混合
物を用いて、96ウェルマイクロタイタープレートにおいて行った。Nutrilac
YQ-5075を完全に水和するために、この混合物を20時間撹拌してで20mMリン
酸ナトリウムpH6.5を添加して、pHを6.5にした。このミルクはプレーンで、ラ
クトース濃度は5.5%(w/v)と決定された。これは溶液において5.3%(w/w
)に相当する。以下の係数が本実施例において妥当である: 1%(w/v)ラクトース
=0.9587%(w/w)ラクトース。ミルクベース(基質)の90μlを10μlの
精製された酵素と混合して、テープで密封して43℃で3時間インキュベートした。反応
を100μlの10%NaCOで停止した。サンプルを-20℃に保管した。
HPLC法
ガラクトオリゴサカライド(GOS)、ラクトース、グルコース、およびガラクトースの
提供はHPLCを用いて行った。サンプルの解析はDionex ICS 3000を用
いて行った。ICパラメータは以下のようである:移動相:150mM NaOH、流速
:Isochratic, 0.25ml/分、カラム:Carbopac PA1、カ
ラム温度:室温、インジェクション容量:10μl、検出器:PAD、 積分:マニュア
ル、サンプル調整:Milli-Q水で100倍希釈(0.1ml サンプル+9.9m
l水)および45μmのシリンジフィルターでろ過、定量:標準物質のピーク面積におけ
るサンプルのピーク面積のパーセンテージ。GOSシロップ (Vivanal GOS
, Friesland Campina)GOSの定量のスタンダードとして用いた。
この実施例において、「GOS」の語は重合度が3以上のガラクトオリゴサッカライドで
あると定義される。
結果
BIF_917、BIF_995、およびBIF_1326におけるミルクベース基質に
おいて生成されたGOSの定量化された量を図4に示す。短鎖変異体であるBIF_91
7およびBIF_995は、BIF1326が生成した0.1%(w/v)と比較して、
約1.2%(w/v)の有意に高いGOS生成を有した(95%の信頼度でのスチューデ
ントTテストにより決定された)。
実施例3
切断変異体の分解パターン
BIF1230およびBIF1325の間の領域をカバーしているライブラリーをGe
neART(Regensburg, Germany)(表2参照)に発注した(から
入手した)。
切断変異体は方法1に記載のように生成した。得られたペプチドをDSD-PAGE解
析にかけ、Simply Blue Safestain(Invitrogen, C
at# LC6060)で可視化した(図5)。
結果
驚くべきことに、発酵の最後に標的であるバンドがいろんな量で出現しており、最終ブ
ロスにおいて、大部分の変異体はタンパク質分解的に修飾されていた。
この変異体はいろいろな強度の3つの区別できるバントを生成した。これはマススペク
トロメトリーを用いて評価された。この変異体は、SEQ ID NO:1の末端に相当
するBIF917、SEQ ID NO:2のの末端に相当するBIF995、およびS
EQ ID NO:3の末端に相当するBIF1068にC末端切断を有する。
ゲルから切り取られたタンパク質バンド(図5で矢印で示す)はマススペクトロメトリー
解析のための調整物として3つの異なる酵素を用いて消化される。トリプシン加水分解ペ
プチドは特に、プロリン(P)がカルボキシル側にあるときを除いて、アルギニン(R)
とリジン(K)残基のカルボキシル側に特異的に結合する。αキモトリプシン加水分解ペ
プチドは、プロリン(P)がカルボキシル側にあるときを除いて、チロシン(Y)、フェ
ニルアラニン(F)、トリプトファン(W)、およびロイシン(L)残基のカルボキシル
側に特異的に結合する。Glu-Cは優先的に、ニカルボン酸アンモニウム緩衝液pH8
において、グルタミル(E)のカルボキシル側を切断するが、加水分解がリン酸緩衝液p
H8で行われた場合にはアスパラギン酸(D)のカルボキシル側を切断する。
C末端を検出するために、40%の18O水を消化緩衝液として用いる以外は我々のタ
ンパク質の特徴付けの基本的な方法(A2963)を用いる解析のために所望のタンパク
質を調製する。タンパク質分解性による切断で、得られたペプチド中にO水と 16
水の両方を取り込まれ、1対として現れるという原理である。しかしタンパク質のC末端
は、切断されていなく、単にタンパク質に残された「最後のペプチド」であるがために、
16O-水との単一ペプチドとして表れる。このようにして、C末端は、MS/ MS
分析を使用してマッピングされる。
表2
変異体
Figure 0007612445000006

Figure 0007612445000007
Figure 0007612445000008
実施例4
ミルクベースおよびヨーグルト中でその場で酵素的に生成されたGOS
この実施例において、「GOS]の語は重合度(DP)が3以上のガラクトオリゴサッカ
ライドであると定義される。
BIF917およびBIF995により生成されたGOSの評価は異なるセットスタイ
ルヨーグルト(これらのペプチドを)その場で用いて行った。β-ガラクトシダーゼをミ
ルクベースに添加して同時に特定のヨーグルト培地の添加も行った。このヨーグルト発酵
プロセスと一緒にトランスガラクトシル化反応も行われることとなる。
初期ヨーグルト(セットスタイル)バッチ実験を100mlミルクベース(ヨーグルト
ミックス)で行った。このミルクベースは98.60%(w/v)の新鮮な低温殺菌の従
来の(非有機)低脂肪ミルク(Mini-malk 0.5%脂肪、Arla Food
s Amba, Denmark)および1.4%(w/v)のNutrilac YQ
-5075 ホエイ成分(Arla Foods Ingredients, Denm
ark)からなり、5.3%(w/w)に相当する5.5 %(w/v)のラクトース濃
度になった(1%(w/v)ラクトース=0.9587%(w/w)溶液中ラクトース)
。Nutrilac YQ-5075を完全に水和させるために、この混合物を4℃で2
0時間弱く撹拌したままにした。初期実験において、ラクトバチルス・デルブルッキー亜
種・ブルガリクス(Lactobacillus delbrueckii subsp
bulgaricus)およびストレプトコッカス・セルモフィルス(Strepto
coccus thermophilus) (DuPont Nutrition B
iosciences, Denmark)からなる(を含む)、凍結乾燥させたYO-
MIX 485LYOが用いられた。培地の初期希釈は10gのYO-MIX 485L
YOを400mlのUHT従来(非有機)ミルク(Let-malk 1.5%脂肪、A
rla Foods Amba, Denmark)に添加して行った。1.43mlの
希釈された培地をミルクベース1リットルに添加した。100mlのミルクベースを25
0mlのブルーキャップボトルに入れて、酵素を各種濃度(10、20、および40pp
m、方法4における0.213、0.426、および0.853LAUに相当する)で添
加した。ヨーグルト発酵は43℃で行い、10時間後に氷上で急速に冷却することにより
停止させた。発酵は常に2回行い、ヨーグルト糖/オリゴサッカライド組成物を発酵の翌
日にHPLCで解析した(以下のHPLC法参照)。発酵したヨーグルトサンプルは常に
4℃で保存した。初期ヨーグルト実験の結果を表3に示した。BIF917またはBIF
995のいずれか一方の濃度を10ppmから40ppmに増やすと最終ヨーグルト中の
GOS濃度が増加して、DP2(ラクトースを含む)の量が減少した。この2つの変異体
の性能における違いは、HPLC測定の分散の範囲内であり、それはそれらが調査した投
薬量内で同様に機能していると結論付けることができる。
表3
BIF917およびBID995の投与量を増やして処理した発酵させたヨーグルトに
おけるDP2サッカライド(主にラクトース)とGOS(DP3+)の含量。すべての結
果は3つの独立した実験の平均値として計算された。
Figure 0007612445000009
最終ヨーグルト中で達成されたGOS濃度における影響を評価するために、セットスタ
イルヨーグルトは7.5%w/vのより高いラクトース濃度に設定された(1%w/vラ
クトース=0.9423%w/w溶液中なので7.1%w/wに相当する)。 以下の手
順が用いられた:
1.(表4に記載の)全粉末成分を混合し、この乾燥ブレンドを4-5℃でよく撹拌しな
がらミルク/水に添加し、4℃で20時間放置して水和させた。
2.ミルクベースを65℃で予備加熱した(P1)
3.ミルクベースを65℃/200barでホモジナイズした。
4.ミルクベースを95℃で6分間殺菌した。(P3)
5.ミルクベースを5℃で冷却した。(K2)
表4.%(w/w)で示すSETヨーグルト成分
Figure 0007612445000010
次いで、ミルクベースを43℃(K1)に加熱する。クトバチルス・デルブルッキー亜
種・ブルガリクス(Lactobacillus delbrueckii subsp
bulgaricus)およびストレプトコッカス・セルモフィルス(Strepto
coccus thermophilus)(DuPont Nutrition Bi
osciences, Denmark) からなる培地YO-MIX 495の希釈は
発酵温度で行われた。250mlのミルクベースを500mlのブルーキャップボトル中
に入れて、酵素を最終ヨーグルト濃度1%(v/v)で添加した。開始培地であるYO-
Mix 495を100リットル当たり20DCU(Danisco Culture
Units)の濃度で添加した。1DCUはコロニー形成単位として測定される1000
億個の細胞である。それぞれの試験について3つのサンプルを作成した。発酵はpH4.
6で43℃で行い、次いで、5℃に急冷して停止した。ヨーグルト糖/オリゴサッカライ
ド組成物は発酵の翌日にHPLCにより解析された(以下のHPLC法参照)。発酵ヨー
グルトサンプルは常に4℃で保管した。
このヨーグルト実験の結果を表5に示す。表3に示すように、5.5%(w/v)初期
ラクトースで達成されたGOCと比較して、より高い初期ラクトース(7.5% w/v
)ではヨーグルト中において生成された総GOSが高くなっていた。BIF917を50
ppm用いて、2.945%の最終GOS濃度が達成された一方で、25ppmのBIF
917を用いて生成されたGOSは2.662%であった。比較として、クルベロマイセ
ス・ラクティス(Kluyveromyces lactis) (GODO-YNL2
,合同酒精株式会社 日本)由来の従来の加水分解性β-ガラクトシダーゼは25ppm
の投与量で0.335%のGOSを生産した。2.127%のラクトース濃度における減
少は酵素の代わりに同じ量の水を添加したブランクヨーグルトにおいて観察された。
表5. BIF917の投与量を増加させて、およびクルベロマイセス・ラクティス(K
luyveromyces lactis)β-galで、処理した発酵ヨーグルトにお
けるDP2サッカライド(主にラクトース)およびGOS(DP3+)の含量
Figure 0007612445000011
BIF917におけるヨーグルト発酵における酸性度の影響を試験するために、クトバチ
ルス・デルブルッキー亜種・ブルガリクス(Lactobacillus delbru
eckii subsp bulgaricus)およびストレプトコッカス・セルモフ
ィルス(Streptococcus thermophilus)(DuPont N
utrition Biosciences, Denmark)のからなる3つの異な
るYO-mix培地で行った。相対的に遅い発酵時間を有するYO-MIX 495 ;
相対的に速い発酵時間を有するYO-MIX 495 ;比較的長い誘導期と強力な酸性
発酵物であるYO-MIX 601。全ての発酵は同じ量のBIF917(25ppm)
を用いて43℃で行った。BIF917における温度の影響を試験するほかに、YO-M
IX 495と 25ppm BIF917との発酵を43℃、45℃、および47℃で
行った。初期ラクトース濃度が7.5%(W/v)であるセットスタイルヨーグルトを生
成するために以下の手順を用いた: (1%w/v ラクトース=0.9423%w/w
溶液中なので7.1%w/wに相当する)。
1.(表6に記載の)全粉末成分を混合し、この乾燥ブレンドを4-5℃でよく撹拌しな
がらミルク/水に添加し、4℃で20時間放置して水和させた。
2.ミルクベースを65℃で予備加熱した(P1)
3.ミルクベースを65℃/200barでホモジナイズした。
4.ミルクベースを95℃6分間殺菌した。(P3)
5.ミルクベースを5℃で冷却した。(K2)
6.ミルクベースを43℃に加熱する(K1)。培地YO-MIX495、485、およ
び601601(DuPont Nutrition Biosciences, De
nmark)の希釈は発酵温度で行う。
7.100mlのミルクベースを250mlのブルーキャップボトル中に入れて、酵素を
最終ヨーグルトミックスの1%(v/v)変動濃縮成分に添加した。
8.開始培地であるYO-MIX495、485、または601のいずれかに100リッ
トル当たり20DCU(Danisco Culture Units)の濃度で添加す
る。各トライアルについて、3つのサンプルを調製した。
9.発酵はpH4.6で43℃で行った(温度の試験については、43℃、45℃、およ
び47℃で行った)次いで、5℃に急速冷却することで停止させた。
10.ヨーグルト糖/オリゴサッカライド組成は発酵の翌日にHPLCにより解析した(
以下のHPLC法参照)。発酵ヨーグルトサンプルは常に4℃で貯蔵した。
表6.%(w/w)で示すSETヨーグルト成分
Figure 0007612445000012
ヨーグルト実験に結果を表7に示す。異なる酸性プロファイルを有す異なるYO-MI
X培地は最終的なGOS酸性には有意に影響のないことがわかる。平均で3.22%(W
/v)のGOSが生成され、YO-mix485で生成されたヨーグルトに見られた最も
高いGOS濃度(3.300%)は定量の変動の範囲内である。発酵温度が43℃から4
5℃に、および47℃になることは、いずれかのヨーグルトで生成されたGOSの量に有
意な変化を生じさせなかった(95%信頼度のスチューデントTテスト):43℃で3.
258%w/v、45℃で3.375% w/vおよび47℃で3.236%。各種培地
および温度を用いたヨーグルトのGOSのその場での生成について、評価された条件下で
のBIF917の作用が強力であることが結論づけられる。
表7
Figure 0007612445000013

HPLC法
用いる全ての試薬は分析グレードのものである。D-(+)-ラクトース(min 9
9%, no.17814)、D-(+)-グルコース(min 99.5%、no G
8270-100G, batch# 036K0137)、およびD-(+)-ガラク
トース(min 99%, no G0750-25G, batch# 031M00
43V)はSigmaより入手した(St. Louis, Mo, USA)。Viv
inal GOS シロップ(Prod. No 502675 Batch#6495
66)は、Friesland Campina Domo(Amersfoort,
The Netherlands)から入手し、乾燥重量ベース(DM)で、57%のガ
ラクト-オリゴサッカランド、21%無水ラクトース、20%無水グルコース、および0
.8%の無水ガラクトースを含む。
サンプル調製
全スタンダード:ラクトース、グルコース、ガラクトースおよびGOSをダブル蒸留水
(ddH20)で調製して、0.45μmのシリンジフィルターを通してろ過をした。各
スタンダードのセットを、10乃至200000ppmの濃度の範囲で調製した。
ヨーグルト/ミルクマトリックスにおける糖類のセットの定量評価のために、上記スタ
ンダードを内部コントロールとして、ミルクおよびヨーグルトサンプルに添加した。活性
ガラクトースを含む全ミルクおよびヨーグルトサンプルを95℃で10分間加熱してサン
プルを不活性化した。全ミルクサンプルを96ウェルのMTPプレート(Corning
, NY, USA)中で調製して、最少で20倍に希釈して、解析の前に0.20μm
の96ウェルフィルターを通してろ過した(Corning filter plate
, PVDF hydrophile membrane, NY, USA)。500
00ppm(5% w/v)より多くのラクトースを含むサンプルを30℃で加熱して、
適した可溶性を得た。すべてのヨーグルトサンプルの重量を測定し、Ultra tur
rax TP18/10(Janke & Kunkel Ika-labortech
nik, Bie & Berntsen, Denmark)を用いて数分間サンプル
をホモジナイズする前に、ddHO中で10倍に希釈した。β-ガラクトシダーゼを加
熱により不活性化し、サンプルを更に96ウェルMTPプレート中で希釈して、解析の前
に0.20μmの96ウェルプレートを通してろ過した(Corning filter
plate, PVDF hydrophile membrane, NY, US
A)。すべてのサンプルをテープで密封した96ウェルMTPプレート中で解析した。
器具
ガラクトオリゴサッカライド(GOS)、ラクトース、グルコース、およびガラクトー
スの定量はHPLCで行った。サンプルの解析はDGP-3600SD デュアルグラジ
エント解析バンプ、WPS-3000TSL サーモスタット付オートサンプラー、TC
C-3000SDサーモスタット付カラムオーブン、およびRI-101 反射指数検出
器(Shodex, JM Science)を備えたDionex Ultimate
3000 HPLC system (Thermo Fisher Scienti
fic)で行った。
Chromeleonデータシステムソフトウェア(Version 6.80, DU
10A Build 2826, 171948)を用いてデータの入手および解析を行
った。
クロマトグラフ条件
サンプルを、70℃で解析ガードカラム(Carbo-Ag neutral, A
J0-4491, Phenomenex, The Netherlands) を備
えた、RSOオリゴサッカランドカラム、Ag 4%架橋(Phenomenex,
The Netherlands)を用いるHPLC法で解析した。このカラムは、0.
3ml/分の流速で二重蒸留水で溶出させる(0.45μMの再生されたセルロース膜で
ろ過して、ヘリウムガスをパージした)。均一な0.3ml/分の流れを解析の間維持し
て、総操業時間は37分でインジェクション容量は10μLに設定した。サンプルはサー
モスタット付オートサンプラーコンパートメント30℃に維持してラクトースの溶解を確
実にする。溶出は示差屈折率検出器でモニターして、定量化は所与のスタンダードに対す
るピークエリアにより決定される。この製品の製造宣誓書によれば、Vivinal G
OS シロップ(Friesland Food Domo, The Netherl
ands)の重合度3以上のピークをGOSの定量のためのスタンダードとして使用する
配列リスト
>SEQ ID NO:1(BIF_917)
vedatrsdsttqmsstpevvyssavdskqnrtsdfdanwk
fmlsdsvqaqdpafddsawqqvdlphdysitqkysqsnea
esaylpggtgwyrksftidrdlagkriainfdgvymnatv
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ivpdaanrvtfdvkgagklvgvdngsspdhdsyqadnrka
fsgkvlaivqstkeageitvtakadglqsstvkiattavp
gtstekt
>SEQ ID NO:2(BIF_995)
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>SEQ ID NO:3(BIF_1068)
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>SEQ ID NO:4(BIF_1172)
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>SEQ ID NO:5(BIF_1241)
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drqnvtwdavsddqiakagsfsvagtvagqkisvrvtmid
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glteielktat
>SEQ ID NO:6(BIF_1326)
vedatrsdsttqmsstpevvyssavdskqnrtsdfdanwk
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syntpaiiadvkaegegnasvtvlpahdnvirvitesedh
vtrktftinlgteqef
>SEQ ID NO:7ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacte
rium bifidum)グリコシドヒドロラーゼ触媒コア
qnrtsdfdanwkfmlsdsvqaqdpafddsawqqvdlphdy
sitqkysqsneaesaylpggtgwyrksftidrdlagkria
infdgvymnatvwfngvklgthpygyspfsfdltgnakfg
gentivvkvenrlpssrwysgsgiyrdvtltvtdgvhvgn
ngvaiktpslatqnggdvtmnlttkvandteaaanitlkq
tvfpkggktdaaigtvttasksiaagasadvtstitaasp
klwsiknpnlytvrtevlnggkvldtydteygfrwtgfda
tsgfslngekvklkgvsmhhdqgslgavanrraierqvei
lqkmgvnsirtthnpaakalidvcnekgvlvveevfdmwn
rskngntedygkwfgqaiagdnavlggdkdetwakfdlts
tinrdrnapsvimwslgnemmegisgsvsgfpatsaklva
wtkaadstrpmty
>SEQ ID NO:8完全長をコードするヌクレオチド配列
gcagttgaagatgcaacaagaagcgatagcacaacacaaa
tgtcatcaacaccggaagttgtttattcatcagcggtcga
tagcaaacaaaatcgcacaagcgattttgatgcgaactgg
aaatttatgctgtcagatagcgttcaagcacaagatccgg
catttgatgattcagcatggcaacaagttgatctgccgca
tgattatagcatcacacagaaatatagccaaagcaatgaa
gcagaatcagcatatcttccgggaggcacaggctggtata
gaaaaagctttacaattgatagagatctggcaggcaaacg
cattgcgattaattttgatggcgtctatatgaatgcaaca
gtctggtttaatggcgttaaactgggcacacatccgtatg
gctattcaccgttttcatttgatctgacaggcaatgcaaa
atttggcggagaaaacacaattgtcgtcaaagttgaaaat
agactgccgtcatcaagatggtattcaggcagcggcattt
atagagatgttacactgacagttacagatggcgttcatgt
tggcaataatggcgtcgcaattaaaacaccgtcactggca
acacaaaatggcggagatgtcacaatgaacctgacaacaa
aagtcgcgaatgatacagaagcagcagcgaacattacact
gaaacagacagtttttccgaaaggcggaaaaacggatgca
gcaattggcacagttacaacagcatcaaaatcaattgcag
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>SEQ ID NO:9 BIF_917をコードしているヌクレオチド配列
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>SEQ ID NO:11 BIF_1068をコードしているヌクレオチド配列
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>SEQ ID NO:12 BIF_1172をコードしているヌクレオチド配列
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gcaatcaagcacagttaaaattgcaacaacagcagttccg
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gccgtcagatgttgaagttcgctattcagatggaacaagc
gatagacaaaacgttacatgggatgcagtttcagatgatc
aaattgcaaaagcaggctcattttcagttgcaggcacagt
tgcaggccaaaaaattagcgttcgcgtcacaatgattgat
gaaattggcgcactgctgaattattcagcaagcacaccgg
ttggcacaccggcagttcttccgggatcaagaccggcagt
cctgccggatggcacagtcacatcagcaaattttgcagtc
cattggacaaaaccggcagatacagtctataatacagcag
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caagttacaattggctcatcagtttcaggaaatgcactga
gactgacacaaaatattccggcagataaacaatcagatac
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gggcatattcaaaagcaggccataacacagcggaaattac
atttgaatatgcgacagaacaacaactgggccagatcgtc
atgtatttttttcgcgatagcaatgcagttagatttccgg
atgctggcaaaacaaaaattcagatc
>SEQ ID NO:13 BIF_1241をコードしているヌクレオチド配列
gttgaagatgcaacaagaagcgatagcacaacacaaatgt
catcaacaccggaagttgtttattcatcagcggtcgatag
caaacaaaatcgcacaagcgattttgatgcgaactggaaa
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>SEQ ID NO:15 BIF変異体の生成のためのフォワードプライマー
GGGGTAACTAGTGGAAGATGCAACAAGAAG
>SEQ ID NO:16 BIF917のリバースプレライマー
GCGCTTAATTAATTATGTTTTTTCTGTGCTTGTTC
>SEQ ID NO:17 BIF995のリバースプレライマー
GCGCTTAATTAATTACAGTGCGCCAATTTCATCAATCA
>SEQ ID NO:18 BIF1068のリバースプレライマー
GCGCTTAATTAATTATTGAACTCTAATTGTCGCTG
>SEQ ID NO:19 BIF1241のリバースプレライマー
GCGCTTAATTAATTATGTCGCTGTTTTCAGTTCAAT
>SEQ ID NO:20 BIF1326のリバースプレライマー
GCGCTTAATTAATTAAAATTCTTGTTCTGTGCCCA
>SEQ ID NO:21 BIF1478のリバースプレライマー
GCGCTTAATTAATTATCTCAGTCTAATTTCGCTTGCGC
>SEQ ID NO:22 ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobac
terium bifidum)BIF1750
vedatrsdsttqmsstpevvyssavdskqnrtsdfdanwk
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>SEQ ID NO:23 ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobac
terium bifidum)DSM20215由来細胞外ラクターゼのシグナル配列
Vrskklwisllfalaliftmafgstssaqa

Claims (14)

  1. トランスガラクトシル化活性酵素であって、
    配列番号2のアミノ酸配列に少なくとも92%の配列同一性を有するとともに、975個以下のアミノ酸残基からなり、100%より高いトランスガラクトシル化活性の比を有し、ここで、前記トランスガラクトシル化活性の比は、受容体が存在するAbs420(420nmの吸光度)を受容体が存在しないAbs420で割って100を掛けることで算出される((Abs420+セロビオース/Abs420-セロビオース)*100)、ポリペプチドからなる、トランスガラクトシル化活性酵素
  2. 配列番号2のアミノ酸配列に少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列からなる、請求項1のトランスガラクトシル化活性酵素
  3. 配列番号2のアミノ酸配列に少なくとも96.5%の配列同一性を有するアミノ酸配列からなる、請求項1のトランスガラクトシル化活性酵素
  4. 配列番号2のアミノ酸配列に少なくとも98%の配列同一性を有するアミノ酸配列からなる、請求項1のトランスガラクトシル化活性酵素
  5. 配列番号2のアミノ酸配列からなる、請求項1に記載のトランスガラクトシル化活性酵素
  6. 前記ポリペプチドが、150%より高いトランスガラクトシル化活性の比を有する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のトランスガラクトシル化活性酵素
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトランスガラクトシル化活性酵素をコードすることができる核酸。
  8. 請求項7に記載の核酸を含むか、または請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトランスガラクトシル化活性酵素を発現することができる、発現ベクター。
  9. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトランスガラクトシル化活性酵素を発現することができる細胞。
  10. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトランスガラクトシル化活性酵素を発現する方法であって、前記方法が、請求項9に記載の細胞を入手する工程、および前記細胞から前記ポリペプチドを発現する工程を含む、方法。
  11. 更に、前記トランスガラクトシル化活性酵素を精製する工程を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトランスガラクトシル化活性酵素及びラクトースを含む、組成物。
  13. 前記組成物が、食品組成物である、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記食品組成物が、乳製品である、請求項13に記載の組成物。
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