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JP7613345B2 - 電源装置の制御装置 - Google Patents
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JP7613345B2 - 電源装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置の制御装置に関し、詳しくは、直流電源と、電気回路と、リレーと、電力供給回路と、コンデンサと、を備える電源装置に搭載される電源装置の制御装置に関する。
従来、この種の電源装置の制御装置としては、直流電源(バッテリ)と、電気回路(DC/DCコンバータ)と、リレー(正側および負側の2つのコンタクタ)と、電力供給回路(プリチャージコンタクタおよび抵抗部)と、コンデンサと、を備える電源装置(電源システム)に搭載されるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。電気回路は、直流電源から電力の供給を受ける。リレーは、直流電源からの第1電力ラインと、電気回路からの第2電力ライン(正側および負側の電流供給経路)と、の接続および接続の解除を行なう。電力供給回路は、リレーがオフの状態で第2電力ラインに電力を供給可能である。コンデンサは、第2電力ラインの正極ライン(正側の電流供給経路)と負極ライン(負側の電流供給経路)とに接続される。この電源装置の制御装置は、リレーをオフからオンにするときには、リレーがオフの状態で第2電力ラインの電圧が直流電源の端子間電圧となるようにリレーと電力供給回路とを制御するプリチャージを実行し、プリチャージを実行した後にリレーをオンする。プリチャージでは、直流電源の端子間電圧と第2電力ラインの電圧との差としての電圧差が設定電圧以下となってから設定時間が経過したときに、プリチャージが完了したと判定する。設定電圧を、直流電源の端子間電圧および第2電力ラインの電圧の検出誤差の最大値に基づく最大誤差を用いて設定する。設定時間を、電力供給回路がコンデンサを充電する時定数と、電圧差の最大誤差と、リレーの耐電圧と、に基づいて設定する。これにより、電圧差がリレーの耐電圧を超えないようにプリチャージを行なうことができる。
特開2020-137334号公報
しかしながら、上述の電源装置の制御装置では、直流電源の端子間電圧やコンデンサの電圧の検出誤差等により、プリチャージが完了したと判定した場合でも、実際には、電圧差が値0とならず、リレーを接続したときに電流が発生し、接点が荒れるストレスがかかることがある。こうしたストレスは、将来リレーの溶着を引き起こしてしまう。そのため、こうしたリレーの溶着の予兆を判定することが望まれている。
本発明の電源装置の制御装置は、リレーの溶着の予兆を判定することを主目的とする。
本発明の電源装置の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電源装置の制御装置は、
直流電源と、
前記直流電源から電力の供給を受ける電気回路と、
前記直流電源からの第1電力ラインと、前記電気回路からの第2電力ラインと、の接続および接続の解除を行なうリレーと、
前記リレーがオフの状態で前記第2電力ラインに電力を供給可能な電力供給回路と、
前記第2電力ラインの正極ラインと負極ラインとに取り付けられるコンデンサと、
を備える電源装置に搭載され、
前記リレーをオフからオンにするときには、前記リレーがオフの状態で前記第2電力ラインの電圧が前記直流電源の端子間電圧となるように前記リレーと前記電力供給回路とを制御するプリチャージを実行し、前記プリチャージを完了した後にオンするように前記リレーを制御する、電源装置の制御装置であって、
前記プリチャージの完了後且つ前記リレーをオンする前の前記第2電力ラインの電圧と、前記リレーをオンした後の前記第2電力ラインの電圧と、の差としての電圧差を階級とするヒストグラムに基づいて、前記リレーの溶着の予兆を判定する
ことを要旨とする。
この本発明の電源装置の制御装置では、プリチャージの完了後且つリレーをオンする前の第2電力ラインの電圧と、リレーをオンした後の第2電力ラインの電圧と、の差としての電圧差を階級とするヒストグラムに基づいて、リレーの溶着の予兆を判定する。発明者らは、リレーへのストレスの状況に応じて、電圧差を階級とするヒストグラムの形状が変化することを見出した。したがって、電圧差を階級とするヒストグラムに基づいて、リレーへのストレスの状況を判定できる。この結果、リレーの溶着の予兆を判定できる。
こうした本発明の電源装置の制御装置において、前記第1ヒストグラムを正規分布とみなしたときの尖度が負の値であるときには、前記リレーの溶着の予兆があると判定してもよいし、前記第1ヒストグラムにおいて、前記電圧差が所定電圧未満の階級に含まれる前記電圧差の発生回数に対する前記電圧差が前記所定電圧以上の階級に含まれる前記発生回数の割合が所定値以上のときに、前記リレーの溶着の予兆があると判定してもよい。こうすれば、より適正に、リレーの溶着の予兆を判定できる。
また、本発明の電源装置の制御装置において、前記電力供給回路は、前記直流電源と異なる補助電源と、前記補助電源からの電力を電圧変換して前記第2電力ラインに供給する電圧変換回路と、を有していてもよいし、前記第1電力ラインの負極ラインと前記第2電力ラインの負極ラインとの間または前記第1電力ラインの正極ラインと前記第2電力ラインの正極ラインとの間に抵抗を介して充電用リレーが接続されてなる回路としてもよい。
本発明の一実施例としての電源装置の制御装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ECU70により実行される判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 電圧差ΔVLの頻度分布の一例を示す説明図である。 第2ヒストグラムの一例を示す説明図である。 電圧センサ39aが検出した電圧VLと実際のコンデンサ39の電圧(低電圧側電力ライン38bの電圧)との乖離が大きい場合のヒストグラム(第3ヒストグラム)の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての電源装置の制御装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電源装置を搭載する電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、直流電源としてのバッテリ36と、システムメインリレーSMRと、電力供給回路としての補機バッテリ40およびDC/DCコンバータ48と、昇降圧コンバータ50と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)70とを備える。実施例の電源装置の制御装置としては、主として、ECU70が該当する。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、回転子コアに永久磁石が埋め込まれた回転子と、固定子コアに三相コイルが巻回された固定子とを備える。このモータ32の回転子は、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。インバータ34は、モータ32に接続されると共に高電圧側電力ライン38aに接続されている、このインバータ34は、6つのトランジスタと6つのダイオードとを有する周知のインバータ回路として構成されている。モータ32は、インバータ34の図示しない複数のスイッチング素子のスイッチング制御により、回転駆動される。インバータ34は、ECU70と通信線(例えば、CAN通信用の通信線)を介して接続されている。
昇降圧コンバータ50は、高電圧側電力ライン38aと低電圧側電力ライン(第2電力ライン)38bとに接続されており、上アームおよび下アームを構成する2つのトランジスタおよび2つのダイオードとリアクトルとを有する周知の昇降圧コンバータ回路として構成されている。昇降圧コンバータ50は、ECU70によって上下アームを構成する2つのトランジスタのオン時間の割合が調整されることにより、低電圧側電力ライン38bの電力を昇圧して高電圧側電力ライン38aに供給したり、高電圧側電力ライン38aの電圧を降圧して低電圧側電力ライン38bに供給したりする。高電圧側電力ライン38aの正極ラインと負極ラインとには、図示しないが、平滑用のコンデンサが取り付けられている。低電圧側電力ライン38bの正極ラインと負極ラインとには、平滑用のコンデンサ39が取り付けられている。
バッテリ36は、定格電圧が数百V程度の例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。
システムメインリレー(リレー)SMRは、バッテリ36からのバッテリ側電力ライン(第1電力ライン)37と低電圧側電力ライン38bとに接続されている。このシステムメインリレーSMRは、バッテリ側電力ライン37の正極ラインと低電圧側電力ライン38bの正極ラインとに設けられた正極側リレーSMRBと、バッテリ側電力ライン37の負極ラインと低電圧側電力ライン38bの負極ラインに設けられた負極側リレーSMRGとを有する。システムメインリレーSMRは、オンオフにより、バッテリ側電力ライン37と低電圧側電力ライン38bとの接続および接続の解除を行なう。システムメインリレーSMRは、ECU70と通信線(例えば、CAN通信用の通信線)を介して接続されている。
補機バッテリ40は、定格電圧が十数V程度の例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池、鉛蓄電池として構成されており、図示しない補機やDC/DCコンバータ48、ECU70と共に補機側電力ライン42に接続されている。
DC/DCコンバータ48は、低電圧側電力ライン38bと補機側電力ライン42とに接続されている。このDC/DCコンバータ48は、低電圧側電力ライン38bの電力を降圧して補機側電力ライン42に供給したり、補機側電力ライン42の電力を昇圧して低電圧側電力ライン38bに供給したりする。DC/DCコンバータ48は、ECU70などと通信線(例えば、CAN通信用の通信線)を介して接続されている。
ECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、データを記憶保持するフラッシュメモリ、入出力ポート、通信ポートを備える。ECU70は、インバータ34やシステムメインリレーSMR、DC/DCコンバータ48、昇降圧コンバータ50と通信線(例えば、CAN通信用の通信線)を介して接続されている。
ECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。ECU70に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからの回転位置θmや、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサ36aからの電圧(バッテリ36の端子間電圧)Vb、バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサ36bからの電流Ibを挙げることができる。また、コンデンサ39の端子間に取り付けられた電圧センサ39aからのコンデンサ39(低電圧側電力ライン38b)の電圧VLも挙げることができる。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPや、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ87からの車速Vも挙げることができる。なお、シフトレバー81の操作位置(シフトポジションセンサ82により検出されるシフトポジションSP)としては、駐車ポジション(Pポジション)、後進ポジション(Rポジション)、ニュートラルポジション(Nポジション)、前進ポジション(Dポジション)などがある。
ECU70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。ECU70から出力される信号としては、例えば、インバータ34のトランジスタへの制御信号や、システムメインリレーSMRへの制御信号、DC/DCコンバータ48への制御信号、昇降圧コンバータ50への制御信号を挙げることができる。
こうして構成された実施例の電気自動車20は、システムメインリレーSMRをオフからオンにするとき、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号がオフからオンに変わったときには、システムメインリレーSMRがオフの状態で電圧センサ39aにより検出されたコンデンサ39の電圧VLが電圧センサ36aにより検出されたバッテリ36の電圧VbとなるようにシステムメインリレーSMRとDC/DCコンバータ48とを制御するプリチャージを実行する。そして、電圧センサ39aにより検出されたコンデンサ39の電圧VLが電圧センサ36aにより検出されたバッテリ36の電圧Vbとなってから、即ち、プリチャージを完了してから所定時間trefが経過したときに、システムメインリレーSMRをオンし、補機バッテリ40が充電されるようにDC/DCコンバータ48を制御する。なお、時間trefは、値0でもよく、この場合、プリチャージを完了すると、直ちに、システムメインリレーSMRをオンする。
次に、こうして構成された実施例の電気自動車20の動作、特に、システムメインリレーSMRの溶着の予兆を判定する際の動作について説明する。図2は、ECU70により実行される判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、上述のプリチャージを開始したときに実行される。
本ルーチンが実行されると、ECU70のCPUは、プリチャージが完了したか否かを判定する(ステップS100)。プリチャージを完了していないときには、プリチャージが完了するまで待つ。
ステップS100でプリチャージが完了したときには、コンデンサ39の電圧VLを入力し(ステップS110)、入力した電圧VLをオン前電圧Vbeforeに設定する(ステップS120)。電圧VLは、電圧センサ39aにより検出された値を入力している。
続いて、システムメインリレーSMRがオンであるか否かを判定する(ステップS130)。システムメインリレーSMRがオフのときには、ステップS110に戻り、システムメインリレーSMRがオンするまで、ステップS110~S130を繰り返す。したがって、オン前電圧Vbeforeは、プリチャージの完了後且つシステムメインリレーSMRをオンする前の電圧VLに設定されることになる。
システムメインリレーSMRがオンすると、ステップS110と同じ処理で、コンデンサ39の電圧VLを入力し(ステップS140)、入力した電圧VLをオン後電圧Vafterに設定する(ステップS150)。そして、設定したオン後電圧VafterからステップS110で設定したオン前電圧Vbeforeを減じた電圧差ΔVLを演算する(ステップS160)。
電圧差ΔVLを演算したら、続いて、電圧差ΔVLの頻度分布を更新(いまだ頻度分布が作成されていないときには頻度分布を作成)する(ステップS170)。図3は、電圧差ΔVLの頻度分布の一例を示す説明図である。頻度分布は、図示するように、電圧差を所定の電圧幅(実施例では、10Vなど)毎に複数の区間に分け、演算した電圧差ΔVLが属する階級の回数を値1だけ増加させることで更新(作成)される。頻度分布では、電圧差ΔVLが値0を含む区間(実施例では、電圧差ΔVLが-5Vより大きく5V以下の区間)を中央に配置する。
こうして頻度分布を更新すると、頻度分布に含まれるデータの総数としてのデータ数Nが所定個数Nref以上となったか否かを判定する(ステップS180)。所定個数Nrefは、データ数Nが統計的な誤差を小さくするのに十分な個数に達しているか否かを判定するための閾値であり、例えば、100個、200個、300個などに設定される。データ数Nが所定個数Nref未満のときには、本ルーチンを終了する。
データ数Nが所定個数Nref以上のときには、頻度分布から第1ヒストグラムを作成し(ステップS190)、第1ヒストグラムに基づいてシステムメインリレーSMRに溶着の予兆があるか否かを判定する溶着予兆判定を実行して(ステップS200)、本ルーチンを終了する。溶着予兆判定は、第1ヒストグラムの形状を調べることで行なわれる。
図4は、第2ヒストグラムの一例を示す説明図である。第2ヒストグラムは、電圧センサ36aや電圧センサ39aの検出誤差が小さい場合のプリチャージが完了後システムメインリレーSMRをオンする前後のコンデンサ39の電圧の電圧差を階級とするヒストグラムとして予め実験や解析などにより定められたヒストグラムである。電圧センサ36aや電圧センサ39aの検出誤差が小さい場合、電圧センサ36aにより検出されたバッテリ36の電圧Vbと実際のバッテリ36の電圧との乖離や、電圧センサ39aが検出した電圧VLと実際のコンデンサ39の電圧(低電圧側電力ライン38bの電圧)との乖離が小さくなる。そのため、プリチャージが完了後システムメインリレーSMRをオンする前後のバッテリ36の電圧とコンデンサ39の電圧(低電圧側電力ライン38bの電圧)との差が小さく、第2ヒストグラムは、図示するように、電圧差ΔVLが値0を含む階級を中央に配置すると、データが中央付近に集中し、分布の裾が重い形状となる。第2ヒストグラムを正規分布と考えると、尖度が大きく、正の値となる。この場合、システムメインリレーSMRを接続したときに発生する電流が小さく、システムメインリレーSMRにかかる接点が荒れるストレスが小さく、システムメインリレーSMRが溶着する予兆がないと判定できる。
図5は、第3ヒストグラムの一例を示す説明図である。第3ヒストグラムは、電圧センサ36aや電圧センサ39aの検出誤差が大きい場合のプリチャージが完了後システムメインリレーSMRをオンする前後のコンデンサ39の電圧の電圧差を階級とするヒストグラムとして予め実験や解析などにより定められたヒストグラムである。電圧センサ36aや電圧センサ39aの検出誤差が大きい場合、電圧センサ39aが検出した電圧VLと実際のコンデンサ39の電圧(低電圧側電力ライン38bの電圧)との乖離が大きくなる。そのため、プリチャージが完了後システムメインリレーSMRをオンする前後のバッテリ36の電圧とコンデンサ39の電圧(低電圧側電力ライン38bの電圧)との差が大きくなる回数が増加し、第3ヒストグラムは、図示するように、電圧差ΔVLが値0を含む階級を中央に配置すると、データが全体としてばらつき、分布の裾が軽い形状となる。第3ヒストグラムを正規分布と考えると、尖度が小さく、負の値となる。この場合、システムメインリレーSMRを接続したときに発生する電流が大きく、システムメインリレーSMRにかかる接点が荒れるストレスが大きく、システムメインリレーSMRが溶着する予兆があると判定できる。
このように、プリチャージが完了後システムメインリレーSMRをオンする前後のコンデンサ39の電圧の電圧差を階級とするヒストグラムの形状を調べることで、システムメインリレーSMRにストレスが大きくかかっているか否か、即ち、システムメインリレーSMRが溶着する予兆があるか否かを判定できる。こうした理由から、実施例では、第1ヒストグラムの形状(尖度)を調べることで、システムメインリレーSMRが溶着する予兆があるか否かを判定している。
ステップS200の溶着予兆判定では、第1ヒストグラムの尖度K1が値0以上のときには、第1ヒストグラムの形状が第2ヒストグラムの形状に近いと判断して、システムメインリレーSMRが溶着する予兆がないと判定する。第1ヒストグラムの尖度K1が値0未満のときには、第1ヒストグラムの形状が第3ヒストグラムの形状に近いと判断して、システムメインリレーSMRが溶着する予兆があると判定する。このように、第1ヒストグラムの形状(尖度Sp1)を調べることにより、システムメインリレーSMRの溶着の予兆を判定できる。
以上説明した実施例の電源装置の制御装置を搭載した電気自動車20によれば、オン前電圧Vbeforeと、オン後電圧Vafterと、の差としての電圧差ΔVLを階級とする第1ヒストグラムに基づいて、システムメインリレーSMRの溶着の予兆を判定することにより、システムメインリレーSMRの溶着の予兆を判定できる。
実施例の電源装置の制御装置を搭載する電気自動車20では、ステップS200では、第1ヒストグラムの尖度Sp1を調べることによって溶着予兆判定を行なっている。しかしながら、第1ヒストグラムの尖度Sp1を調べることに代えて、第1ヒストグラムの電圧差ΔVLが値0を含む区間(実施例では、電圧差ΔVLが-5Vより大きく5V以下の区間)の回数(頻度)に対する他の区間の回数の合計値の割合を演算し、この割合が大きいときにはシステムメインリレーSMRの溶着の予兆があると判定してもよい。
実施例の電源装置の制御装置を搭載する電気自動車20では、プリチャージでは、システムメインリレーSMRがオフの状態でコンデンサ39の電圧VLがバッテリ36の電圧VbとなるようにシステムメインリレーSMRとDC/DCコンバータ48とを制御する。しかしながら、バッテリ側電力ライン37の負極ラインと低電圧側電力ライン38bの負極ラインとの間またはバッテリ側電力ライン37の正極ラインと低電圧側電力ライン38bの正極ラインとの間に抵抗を介して充電用リレーを接続し、プリチャージにおいて、正極側リレーSMRB、負極側リレーSMRGのうち充電用リレーを接続していないほうのリレーをオンすると共に充電用リレーを接続しているほうのリレーをオフして、充電用リレーをオンとすることによりバッテリ36からの電力をコンデンサ39に供給してコンデンサ39の電圧VLをバッテリ36の電圧Vbとしてもよい。
実施例では、本発明の電源装置の制御装置を電気自動車20に適用する場合について例示している。しかしながら、本発明の電源装置の制御装置は、直流電源と、直流電源から電力の供給を受ける電気回路と、直流電源からの第1電力ラインと、電気回路からの第2電力ラインと、の接続および接続の解除を行なうリレーと、リレーがオフの状態で記第2電力ラインに電力を供給可能な電力供給回路と、第2電力ラインの正極ラインと負極ラインとに取り付けられるコンデンサと、第2電力ラインの電圧を検出する電圧センサと、を備える電源装置を搭載するものであれば如何なるものに適用しても構わない。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、ECU70が「電源装置の制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電源装置の制御装置の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、34 インバータ、36 バッテリ、36a 電圧センサ、36b 電流センサ、37 バッテリ側電力ライン、38a 高電圧側電力ライン、38b 低電圧側電力ライン、39 コンデンサ、39a 電圧センサ、40 補機バッテリ、42 補機側電力ライン、48 DC/DCコンバータ、50 昇降圧コンバータ、70 ECU、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 車速センサ、SMR システムメインリレー、SMRB 正極側リレー、SMRG 負極側リレー。

Claims (1)

  1. 直流電源と、
    前記直流電源から電力の供給を受ける電気回路と、
    前記直流電源からの第1電力ラインと、前記電気回路からの第2電力ラインと、の接続および接続の解除を行なうリレーと、
    前記リレーがオフの状態で前記第2電力ラインに電力を供給可能な電力供給回路と、
    前記第2電力ラインの正極ラインと負極ラインとに取り付けられるコンデンサと、
    を備える電源装置に搭載され、
    前記リレーをオフからオンにするときには、前記リレーがオフの状態で前記第2電力ラインの電圧が前記直流電源の端子間電圧となるように前記リレーと前記電力供給回路とを制御するプリチャージを実行し、前記プリチャージを完了した後にオンするように前記リレーを制御する、電源装置の制御装置であって、
    前記プリチャージの完了後且つ前記リレーをオンする前の前記第2電力ラインの電圧と、前記リレーをオンした後の前記第2電力ラインの電圧と、の差としての電圧差を階級とするヒストグラムに基づいて、前記リレーの溶着の予兆を判定する
    電源装置の制御装置。
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