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JP7617527B2 - 炊飯器 - Google Patents
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JP7617527B2 - 炊飯器 - Google Patents

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本発明は、炊飯器に関する。
従来、鍋内への米及び水の供給から炊飯まで自動的に行うことができる、いわゆる全自動炊飯器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5-220047号公報
従来の全自動炊飯器においては、鍋内に米を供給する送米時に生じる騒音を抑えるという点において、未だ改善の余地がある。
従って、本発明の目的は、問題を解決することにあって、送米時に生じる騒音を抑えることができる炊飯器を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明によれば、鍋と、
上面開口部を有し、当該上面開口部を通じて前記鍋を収容する筐体と、
米を収容する米容器と、
前記鍋内に前記米容器内の米を供給する米供給部と、
前記筐体の上部に設けられた外蓋ヒンジ部を中心として回動することにより、前記筐体の上面開口部を開閉自在に覆う外蓋と、
前記外蓋に着脱可能に取り付けられ、前記外蓋の回動に伴って前記鍋の開口部を開閉自在に覆う内蓋と、
を備え、
前記米供給部は、
一端部が前記米容器の内部と連通し、他端部が前記外蓋の内部を貫通して前記内蓋に設けられた米投入口に向けて開口する筒状の送米管と、
前記送米管内に前記米容器側から前記米投入口に向かう空気流を発生させ、前記送米管内の米を前記米投入口を通じて前記鍋内に押し出す送米ファンと、
を備える、炊飯器を提供する。
本発明によれば、送米時に生じる騒音を抑えることができる炊飯器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る炊飯器の斜視図である。 図1の炊飯器において、外蓋を開放した状態を示す斜視図である。 図1の炊飯器において、米容器蓋を開放した状態を示す斜視図である。 図1の炊飯器の内部構造を示す斜視図である。 図1の炊飯器の内部構造を示す斜視図である。 図1の炊飯器において、筐体、外蓋、及び米容器の外壁を取り外した状態を斜め後方から見た斜視図である。 米収容部と米供給部とに関連する部品の構成を斜め上方から見た斜視図である。 米収容部と米供給部とに関連する部品の構成を斜め下方から見た斜視図である。 外蓋の内部構造を示す上面図である。 外蓋の内部構造を斜め後方から見た斜視図である。 外蓋と米容器とが隣接する部分に位置する送米管の一部の構成を示す分解斜視図である。 図9のA1-A1線断面図である。 外蓋の内壁の構造を示す斜視図である。 図13の外蓋に内蓋を取り付けた状態を示す斜視図である。 米投入蓋部が閉鎖位置に位置する状態を示している。 図1の炊飯器を奥行方向に切った断面図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者らは、送米時に生じる騒音を抑えるために鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
従来の全自動炊飯器においては、通常、鍋の上方から米を自重によって落下させることで、米を鍋内に供給するように構成されている。この構成では、鍋の底壁に米が衝突することで、大きな騒音が生じる。この騒音を抑えるために、消音装置を別途設けることが考えられる。しかしながら、この場合、当然ながら、部品点数が増えるとともに、消音装置を設けるスペースが必要となる。
そこで、本発明者らは、米容器内から鍋内に米を供給するための送米管内に空気流を発生させ、当該空気流によって送米管内の米を内蓋の米投入口を通じて鍋内に押し出す構成を見出した。この構成によれば、送米管内を流れる空気流は、広い空間である鍋内に流入することで、流速が急激に低下する。また、空気流が鍋内に入ることによって、鍋の内圧が高まる。その結果として、米が鍋の底壁に衝突する速度が低下し、従来の全自動炊飯器よりも送米時の騒音が抑えられる。この新規な知見に基づき、本発明者らは、以下の発明に至った。
本発明の一態様によれば、鍋と、
上面開口部を有し、当該上面開口部を通じて前記鍋を収容する筐体と、
米を収容する米容器と、
前記鍋内に前記米容器内の米を供給する米供給部と、
前記筐体の上部に設けられた外蓋ヒンジ部を中心として回動することにより、前記筐体の上面開口部を開閉自在に覆う外蓋と、
前記外蓋に着脱可能に取り付けられ、前記外蓋の回動に伴って前記鍋の開口部を開閉自在に覆う内蓋と、
を備え、
前記米供給部は、
一端部が前記米容器の内部と連通し、他端部が前記外蓋の内部を貫通して前記内蓋に設けられた米投入口に向けて開口する筒状の送米管と、
前記送米管内に前記米容器側から前記米投入口に向かう空気流を発生させ、前記送米管内の米を前記米投入口を通じて前記鍋内に押し出す送米ファンと、
を備える、炊飯器を提供する。
この構成によれば、送米ファンから発生した空気流が、米投入口を通じて米と共に鍋内に流入する。これにより、米が鍋の底壁に衝突する速度を低下させることができ、送米時の騒音を抑えることができる。
なお、前記送米管は、長手方向にわたって一様又は略一様な断面積の内部流路を有してもよい。この構成によれば、送米ファンから発生した空気流によって一定又は略一定の圧力で送米管内の米を鍋内に押し出すことができ、送米時の騒音をより抑えることができる。
また、前記送米管の一部は、前記外蓋ヒンジ部と同軸に配置され且つ前記外蓋の側壁を貫通するように設けられてもよい。この構成によれば、外蓋の回動動作による影響を抑えて、送米管が急角度(例えば90度以上)で曲がる箇所をできる限り少なくすることが可能になる。これにより、送米管が曲がることによる空気流の圧力損失を抑えるとともに、送米管のシール性を向上させることができる。その結果、送米時の騒音をより抑え、製品サイズをより抑えることができる。
また、米容器ヒンジ部を中心として回動することにより、前記米容器の上方に設けられた米容器開口部を開閉自在に覆う米容器蓋を更に備え、前記米容器ヒンジ部と前記外蓋ヒンジ部とは、同軸に配置され、前記送米管の一部は、前記米容器ヒンジ部の内部を通るか、或いは、前記米容器ヒンジ部の少なくとも一部を構成してもよい。この構成によれば、米容器蓋の回動動作による影響も抑えて、送米管が急角度(例えば90度以上)で曲がる箇所をできる限り少なくすることが可能になる。これにより、送米管が曲がることによる空気流の圧力損失を抑えるとともに、送米管のシール性を向上させることができる。その結果、送米時の騒音をより抑え、製品サイズをより抑えることができる。また、米容器開口部を大きく確保することができ、米容器への米の補充性を向上させることができる。
また、前記米投入口を開閉自在に覆う米投入蓋部と、前記米投入口の周囲に配置され、前記外蓋と前記内蓋との隙間をシールするとともに、前記米投入蓋部と前記内蓋との隙間をシールする、環状のシール部材と、を更に備えてもよい。この構成によれば、外蓋と内蓋との隙間のシールと、米投入蓋部と内蓋との隙間のシールとを1つのシール部材で行うので、部品点数の増加を抑えるとともにシール性を向上させることができる。
また、前記米投入蓋部を、前記シール部材に接触させて前記米投入口を閉鎖する閉鎖位置と、前記シール部材から離して前記米投入口を開放する開放位置とに移動させるアーム部を更に備え、前記アーム部は、前記米投入蓋部が前記閉鎖位置に位置するとき、前記外蓋と前記内蓋との間であって前記送米管の他端部を除いて密閉された密閉空間内に位置してもよい。この構成によれば、米投入蓋部を移動させるアーム部を外蓋と内蓋との間の密閉空間に配置することで、米粉や虫などが外蓋の内部や外蓋と内蓋との間の空間に流入することを抑えることができ、清掃性を向上させることができる。
また、前記送米ファンは、予め決められた回転数で駆動され、当該送米ファンの実際の回転数が予め決められた回転数よりも大きいとき、当該回転数よりも更に大きい回転数で駆動してもよい。この構成によれば、送米ファンを予め決められた回転数で駆動し、当該送米ファンの実際の回転数が予め決められた回転数より大きいとき、送米管や送米ファンのフィルタに詰まりがあると推定することができる。その後、送米ファンを当該実際の回転数よりも更に大きい回転数で駆動されることにより、送米管や送米ファンのフィルタの詰まりを解消することができる。その結果、送米管や送米ファンのフィルタの詰まりに起因する送米時の騒音を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面において実質的に同一の部材については同一の符号を付している。
また、以下では、説明の便宜上、通常使用時の状態を想定して「上」、「下」、「前」、「後」、「横」等の方向を示す用語を用いるが、本発明に係る炊飯器の使用状態等を限定することを意味するものではない。
(実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る炊飯器の斜視図である。本実施形態に係る炊飯器は、鍋内への米及び水の供給から炊飯まで自動的に行うことができる、いわゆる全自動炊飯器である。また、本実施形態に係る炊飯器は、鍋内の圧力が1.05気圧未満で炊飯工程を行う非圧力式炊飯器である。
図1に示すように、本実施形態に係る炊飯器は、筐体1と、筐体1の上部を覆う外蓋2と、筐体1の下部に設けられた水容器3と、筐体1の一側面に沿うように設けられた米容器4と、米容器4の上部を覆う米容器蓋5とを備えている。
図2は、図1の炊飯器において、外蓋2を開放した状態を示す斜視図である。本実施形態において、筐体1は、直方体又は略直方体形状を有している。図2に示すように、筐体1の上面には、上面開口部1aが設けられている。上面開口部1aを通じて鍋6が挿入されることで、筐体1内に鍋6が収容される。筐体1の後方上部には、外蓋ヒンジ部1bが設けられている。外蓋ヒンジ部1bは、横方向Xの延在するように設けられている。
外蓋2は、外蓋ヒンジ部1bを中心として回動することにより、筐体1の上面開口部1aを開閉自在に覆うように構成されている。本実施形態において、外蓋2は、直方体又は略直方体形状を有している。上面視において、外蓋2と筐体1とは、同一又は略同一形状を有している。すなわち、外蓋2と筐体1とは、横方向Xの寸法、及び横方向Xに対して直交する奥行方向Yの寸法が同一又は略同一である。
図2に示すように、外蓋2には、内蓋7が着脱可能に取り付けられている。本実施形態において、内蓋7は、円盤又は略円盤形状を有している。内蓋7は、外蓋2の回動に伴って鍋6の開口部を開閉自在に覆うように構成されている。内蓋7には、鍋6内に米を投入するための米投入口7aと、鍋6内の空気又は蒸気などの流体を排出するための排気口7bが設けられている。
筐体1の下部には、水を収容する水容器3が設けられている。本実施形態において、水容器3は、奥行方向Yに摺動することにより、筐体1に対して着脱可能に構成されている。
図3は、図1の炊飯器において、米容器蓋5を開放した状態を示す斜視図である。米容器4は、米を収容するものである。本実施形態において、米容器4内に収容される米は、洗米を行う必要がない米、いわゆる無洗米である。米容器4の上方には、米容器4の内部に米を入れるための米容器開口部4aが設けられている。米容器4の後方上部には、米容器ヒンジ部4bが設けられている。米容器蓋5は、米容器ヒンジ部4bを中心として回動することにより、米容器開口部4aを開閉自在に覆うように構成されている。
本実施形態では、上面視において、米容器蓋5と米容器4とは、同一又は略同一形状を有している。すなわち、米容器蓋5と米容器4とは、横方向X及び奥行方向Yの寸法が同一又は略同一である。また、米容器蓋5と米容器4との高さ方向Zの合計長さは、外蓋2と筐体1との高さ方向Zの合計長さと同一又は略同一である。高さ方向Zは、横方向X及び奥行方向Yに対して直交する。米容器蓋5及び外蓋2の閉鎖状態において、本実施形態に係る炊飯器は、略直方体形状の外観を有している。
図4及び図5は、図1の炊飯器の内部構造を示す斜視図である。図6は、図1の炊飯器において、筐体1、外蓋2、及び米容器4の外壁を取り外した状態を斜め後方から見た斜視図である。
図4に示すように、米容器4は、米を収容する米収容部41を備えている。米収容部41は、下方に向かうに従い断面積が小さくなるように、奥行方向Y及び高さ方向Zに対して傾斜する傾斜面41aを有している。米収容部41内に収容された米は、自重により傾斜面41aに沿って下方に移動し、傾斜面41aの下方に集約される。
米収容部41の下部には、筒状の送米管42の一端部が連通している。本実施形態において、送米管42は、長手方向にわたって一様又は略一様な断面積の内部流路を有している。送米管42の内部流路は、米が詰まる突起部や凹部がないように直線状又は滑らかな曲線状に形成されている。傾斜面41aの下方には、送米装置43が設けられている。送米装置43は、後述する表示操作部8にて選択された炊飯量に応じた量の米を米容器4内から送米管42内に供給する送米装置43が設けられている。送米管42の他端部は、外蓋2の内部を貫通して内蓋7の米投入口7a(図2参照)に向けて開口している。送米管42には、送米ファン44が取り付けられている。送米ファン44は、送米管42内に米容器4側から米投入口7aに向かう空気流を発生させ、送米管42内の米を米投入口7aを通じて鍋6内に押し出すように構成されている。本実施形態においては、送米管42と送米装置43と送米ファン44とで、鍋6内に米容器4(米収容部41)内の米を供給する米供給部が構成されている。
図7は、米収容部41と米供給部とに関連する部品の構成を斜め上方から見た斜視図である。図8は、米収容部41と米供給部とに関連する部品の構成を斜め下方から見た斜視図である。
図7及び図8に示すように、送米ファン44の下方には、フィルタ45が設けられている。本実施形態において、フィルタ45は、横方向Xに摺動することにより、米容器4に対して着脱可能に構成されている。フィルタ45は、送米ファン44に米容器4の外部から塵埃等が流入するのを抑えるものである。
また、図4~図6に示すように、米容器ヒンジ部4bと外蓋ヒンジ部1bとは、同軸に配置されている。送米管42の一部である直管部42aは、米容器ヒンジ部4bの内部を通るか、或いは、米容器ヒンジ部4bの少なくとも一部を構成する。本実施形態において、送米管42の直管部42aは、米容器ヒンジ部4bを構成し、米容器ヒンジ部4bとして機能する。これにより、送米管42の直管部42aに米容器蓋5の回動動作の影響が及ぶことを抑えることができる。
図9は、外蓋2の内部構造を示す上面図である。図10は、外蓋2の内部構造を斜め後方から見た斜視図である。図11は、外蓋2と米容器4とが隣接する部分に位置する送米管42の一部の構成を示す分解斜視図である。
送米管42の直管部42aは、外蓋ヒンジ部1bと同軸に配置され且つ外蓋2の側壁2aを貫通するように設けられている。直管部42aの外蓋側の端部42aaは、環状の摺動パッキン42bを介して継手部42cの一端部42caに回動可能に接続されている。本実施形態において、継手部42cは、略L字状に形成されている。継手部42cは、直管部42aを回動軸として回動するように構成されている。すなわち、継手部42cは、外蓋2の回動動作に伴って回動するように構成されている。直管部42a及び継手部42cは、プラスチックなどの剛性部材で構成されている。
図9及び図10に示すように、送米管42は、柔軟性を有するチューブ42dを備えている。本実施形態において、チューブ42dは、ゴム製のチューブである。チューブ42dの一端部42daは、継手部42cの他端部42cbに接続されている。チューブ42dの他端部42dbは、米投入ユニット21の外郭部材22を貫通して外蓋2の下方に露出するように外郭部材22に接続される。米投入ユニット21は、送米管42から吐出される米を鍋6内に投入するためのユニットである。チューブ42dの外形は、一端部42daから他端部42dbに向かうに従い、扁平な形状から略正方形に変化している。但し、チューブ42dの内部流路は、長手方向にわたって一様又は略一様な断面積を有し、米が詰まる突起部や凹部がないように直線状又は滑らかな曲線状に形成されている。
図12は、図9のA1-A1線断面図である。図13は、外蓋2の内壁の構造を示す斜視図である。図14は、図13の外蓋2に内蓋7を取り付けた状態を示す斜視図である。
図12に示すように、外郭部材22は、外蓋2の内壁(鍋6側の壁)の一部を構成するものであり、外蓋2の上壁に向けて凹んだ部分である。チューブ42dの他端部42dbは、外郭部材22を貫通して内蓋7の米投入口7a(図14参照)に向けて開口するように設けられている。
米投入ユニット21は、外郭部材22と、米投入蓋部23と、環状のシール部材24と、アーム部25とを備えている。
米投入蓋部23は、米投入口7aを開閉自在に覆うように構成されている。本実施形態において、米投入蓋部23は、円盤又は略円盤形状を有する。米投入蓋部23は、米投入口7aよりも小さく且つシール部材24の内径よりも大きい直径を有している。米投入蓋部23は、アーム部25の一端部に接続されている。
アーム部25は、米投入蓋部23を、シール部材24に接触させて米投入口7aを閉鎖する閉鎖位置と、シール部材24から離して米投入口7aを開放する開放位置とに移動させるように構成されている。図15は、米投入蓋部23が閉鎖位置に位置する状態を示している。図12は、米投入蓋部23が開放位置に位置する状態を示している。
本実施形態において、アーム部25は、回動軸25aを中心として回動することにより、米投入蓋部23を閉鎖位置と開放位置とに移動させるように構成されている。回動軸25aは、駆動源26に接続されている。駆動源26が駆動されることにより、回動軸25aが回動し、アーム部25が回動する。また、アーム部25は、米投入蓋部23が閉鎖位置に位置するとき、外蓋2と内蓋7との間であって送米管42の他端部42dbを除いて密閉された密閉空間E1内に位置する。密閉空間E1は、外郭部材22と米投入蓋部23とシール部材24とで形成される。回動軸25aは、アーム部25によって覆われ、密閉空間E1には露出しないように構成されている。駆動源26は、密閉空間E1の外側に配置されている。
シール部材24は、内蓋7に対向する外蓋2の底壁に設けられている。図14に示すように内蓋7が外蓋2に装着されたとき、シール部材24は、米投入口7aの周囲に配置され、外蓋2と内蓋7との隙間をシールするように構成されている。また、米投入蓋部23が閉鎖位置に位置するとき、シール部材24は、米投入蓋部23と内蓋7との隙間をシールするように構成されている。すなわち、シール部材24は、単一の部品で2箇所の隙間をシールする機能を有している。
内蓋7には、前述したように、鍋6内の空気又は蒸気などの流体を排出するための排気口7b(図14参照)が設けられている。図13に示すように、外蓋2には、排気通路27が設けられている。排気通路27は、排気口7bに対向する位置に設けられている。外蓋2の排気通路27の周囲には、内蓋7が外蓋2に装着されたときに、内蓋7と外蓋2との隙間をシールする環状のパッキン(図示せず)が設けられている。鍋6内の流体は、排気口7bを通じて排気通路27内に流入する。
図16は、図1の炊飯器を奥行方向Yに切った断面図である。図16に示すように、外蓋2の上壁には、排気穴2bが設けられている。排気穴2bは、排気通路27に連通している。排気通路27内に流入した鍋6内の流体は、排気穴2bを通じて外部に放出される。本実施形態において、排気穴2bは、図1及び図3に示すように、横方向Xに延在するように形成されている。
米投入口7aの大きさは、例えば、215mmである。排気口7bの大きさは、例えば、80.0mmである。なお、上面視において、米投入口7aは、鍋6の中心に近いことが好ましい。これにより、米投入口7aから吐出された米によって鍋6内に形成される米の山がより均一な形状になる。また、排気口7bは、米投入口7aから離れて配置されることが好ましい。これにより、米投入口7aから吐出された米が排気口7bを通じて排気通路27に流入することを抑えることができる。本実施形態において、鍋6の中心から米投入口7aの中心までの距離L1は、鍋6の中心から排気通路27の中心までの距離L2よりも小さく設定されている(L1<L2)。上面視において、米投入口7aの中心と排気口7bの中心とは、鍋6の中心を介して対向する位置に位置する。距離L1は、例えば、22.5mmである。距離L2は、例えば、44.9mmである。
また、図14に示すように、内蓋7には、蒸気取込口7cと、水投入口7dとが設けられている。また、図13に示すように、外蓋2には、蒸気センサ28と、水投入通路29とが設けられている。蒸気センサ28は、蒸気取込口7cに対応する位置に設けられている。水投入通路29は、水投入口7dに対応する位置に設けられている。本実施形態において、蒸気センサ28は、鍋6内で発生した蒸気の温度を測定するものである。蒸気センサ28の周囲には、蒸気取込口7cから取り込まれた蒸気が蒸気センサ28に向かうように、環状のパッキン28aが設けられている。同様に、水投入通路29の周囲には、環状のパッキン29aが設けられている。
図4及び図5に示すように、水投入通路29には、筒状の送水管31の一端部が連通している。送水管31の他端部は、外蓋ヒンジ部1bを通じて、水容器3の内部に連通している。送水管31には、送水ポンプ32が設けられている。送水ポンプ32が駆動されることで、水容器3内の水が、送水管31、水投入通路29、及び水投入口7dを通じて鍋6内に供給される。本実施形態においては、送水管31と送水ポンプ32とで、鍋6内に水容器3内の水を供給する水供給部が構成されている。
また、図1及び図3に示すように、外蓋2の上壁には、炊飯量、炊飯コース(白米コース、玄米コースなど)などの各種炊飯情報を表示するとともに、当該各種炊飯情報の中から特定の炊飯情報を選択可能な表示操作部8が設けられている。表示操作部8は、各種炊飯情報を表示するとともに、炊飯量、炊飯コースの選択の他、炊飯の開始、取り消し、予約などの実行を指示するように構成されている。本実施形態において、表示操作部8は、炊飯量を選択可能な選択部の一例である。
また、図16に示すように、筐体1は、鍋6を収容する鍋収容部1cを有している。筐体1の鍋収容部1cの外周面には、鍋6に対向する位置に鍋加熱装置9が設けられている。鍋加熱装置9は、鍋6を加熱する加熱部の一例である。鍋加熱装置9は、例えば、通電されることにより、鍋6を誘導加熱する誘導加熱コイルである。筐体1の鍋収容部1cの中央底部には、貫通穴が設けられ、当該貫通穴を通じて鍋6の中央底部に接触するように温度検知部の一例である鍋温度センサ10が設けられている。
また、筐体1の内部には、制御部11が設けられている。制御部11は、送水ポンプ32、駆動源26、送米装置43、及び送米ファン44を制御して鍋6内に米及び水を供給するとともに、鍋加熱装置9を制御して炊飯工程を行う。制御部11は、米を炊飯するための炊飯シーケンスを複数記憶する記憶部を備えている。ここで、「炊飯シーケンス」とは、予熱、昇温、沸騰維持、蒸らしの主として4つの工程を順に実行するにあたって、各工程において通電時間、加熱温度、加熱時間、加熱出力等が予め決められている炊飯の手順をいう。各炊飯シーケンスは、複数の炊飯コースのいずれかにそれぞれ対応している。制御部11は、表示操作部8にて選択された炊飯情報、鍋温度センサ10及び蒸気センサ28の検知温度に基づいて、鍋加熱装置9を制御し、炊飯工程を実行する。
また、制御部11は、炊飯工程の開始前に行う準備シーケンスを複数記憶する記憶部を備えている。ここで、「準備シーケンス」とは、送米及び送水を含む各工程を実行するにあたって、各工程において各ポンプ又はファンの駆動時間等が予め決められている手順をいう。制御部11は、表示操作部8にて選択された炊飯情報に基づいて、送水ポンプ32、駆動源26、送米装置43、及び送米ファン44を制御し、各工程を実行する。
制御部11によって送水ポンプ32が駆動されると、水容器3内の水が、送水管31、水投入通路29、及び水投入口7dを通じて鍋6内に供給される。制御部11によって駆動源26が駆動されると、アーム部25が回動軸25aを中心として回動して、米投入蓋部23が閉鎖位置から開放位置に移動する。その後、制御部11によって送米装置43及び送米ファン44が駆動されると、送米装置43によって米容器4内の米が送米管42内に供給され、送米ファン44によって送米管42内の米が米投入口7aを通じて鍋6内に供給される。
また、本実施形態において、送米ファン44は、制御部11によって、予め決められた回転数(例えば、最大回転数の60%~65%)で駆動される。このとき、送米管42内に米が詰まったり、フィルタ45に塵埃等がつまったりしていると、圧力損失によって、送米ファン44の実際の回転数が予め決められた回転数よりも高くなる。このため、本実施形態において、送米ファン44は、送米ファン44の実際の回転数が予め決められた回転数よりも大きいとき、当該回転数よりも更に大きい回転数(例えば、最大回転数の100%)で駆動される。これにより、送米管42又はフィルタ45の詰まりを解消することができる。また、通常時は、送米ファン44の回転数を最大回転数にしないので、送米ファン44の駆動による騒音を抑えることができる。
また、本実施形態において、送米ファン44は、実際の回転数よりも更に大きい回転数で予め決められた時間駆動された後、当該回転数よりも小さい回転数で駆動される。このとき、送米管42又はフィルタ45の詰まりが解消されていない場合、送米ファン44の実際の回転数が前記小さい回転数よりも大きくなる。このため、送米ファン44の実際の回転数が前記小さい回転数よりも大きいとき、制御部11は、送米管42又はフィルタ45の詰まりが解消されていないことを示す警告を報知するように構成されている。当該警告は、例えば、表示操作部8から音声又は表示によって報知される。
本実施形態に係る炊飯器によれば、送米ファン44から発生した空気流が、米投入口7aを通じて米と共に鍋6内に流入するように構成されている。この構成により、米が鍋6の底壁に衝突する速度を低下させることができ、送米時の騒音を抑えることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、送米管42は、長手方向にわたって一様又は略一様な断面積を有している。これにより、送米ファン44から発生した空気流によって一定又は略一定の圧力で送米管42内の米を鍋6内に押し出すことができ、送米時の騒音をより抑えることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、送米管42の直管部42aは、外蓋ヒンジ部1bと同軸に配置され且つ外蓋2の側壁2aを貫通するように設けられている。この構成によれば、外蓋2の回動動作による影響を抑えて、送米管42が急角度(例えば90度以上)で曲がる箇所をできる限り少なくすることが可能になる。これにより、送米管42が曲がることによる空気流の圧力損失を抑えるとともに、送米管42のシール性を向上させることができる。その結果、送米時の騒音をより抑えることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、米容器ヒンジ部4bを中心として回動することにより、米容器開口部4aを開閉自在に覆う米容器蓋5を備えている。米容器ヒンジ部4bと外蓋ヒンジ部1bとは、同軸に配置されている。送米管42の直管部42aは、米容器ヒンジ部4bを構成している。この構成によれば、米容器蓋5の回動動作による影響も抑えて、送米管42が急角度(例えば90度以上)で曲がる箇所をできる限り少なくすることが可能になる。これにより、送米管42が曲がることによる空気流の圧力損失を抑えるとともに、送米管42のシール性を向上させることができる。その結果、送米時の騒音をより抑えることができる。また、米容器開口部4aを大きく確保することができ、米容器4への米の補充性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、米投入口7aを開閉自在に覆う米投入蓋部23と、外蓋2と内蓋7との隙間をシールするとともに米投入蓋部23と内蓋7との隙間をシールする環状のシール部材24とを備えている。この構成によれば、外蓋2と内蓋7との隙間のシールと、米投入蓋部23と内蓋7との隙間のシールとを1つのシール部材24で行うので、部品点数の増加を抑えるとともにシール性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、米投入蓋部23を、米投入口7aを閉鎖する閉鎖位置と米投入口7aを開放する開放位置とに移動させるアーム部25を備えている。アーム部25は、米投入蓋部23が閉鎖位置に位置するとき、密閉空間E1内に位置する。この構成によれば、アーム部25を密閉空間E1に配置することで、米粉や虫などが外蓋2内や外蓋2と内蓋7との間の空間に流入することを抑えることができる。
また、本実施形態に係る炊飯器によれば、送米ファン44は、予め決められた回転数で駆動され、当該送米ファン44の実際の回転数が予め決められた回転数よりも大きいとき、当該回転数よりも更に大きい回転数で駆動される。この構成によれば、送米ファン44の回転数に基づいて、送米管42やフィルタ45に詰まりがあると推定することができる。その後、送米ファン44を実際の回転数よりも更に大きい回転数で駆動することにより、送米管42やフィルタ45の詰まりを解消することができる。その結果、送米管42やフィルタ45の詰まりに起因する送米時の騒音を抑えることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記では、選択手段の一例として表示操作部8を挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、選択手段は、スマートフォンなどの情報端末機器であってもよい。また、選択手段は、スマートフォンなどの情報端末機器にて選択された情報を受信し、当該情報に基づいて炊飯量等を選択するものであってもよい。
また、前記では、本実施形態に係る炊飯器が非圧力式炊飯器であるものとしたが、本発明はこれに限定されない。本発明に係る炊飯器は、圧力式炊飯器であってもよい。
本開示は、適宜図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明に係る炊飯器は、送米時に生じる騒音を抑えることができるので、例えば、鍋内への米及び水の供給から炊飯まで自動的に行うことができる全自動炊飯器として有用である。
1 筐体
1a 上面開口部
1b 外蓋ヒンジ部
1c 鍋収容部
2 外蓋
2a 側壁
2b 排気穴
3 水容器
4 米容器
4a 米容器開口部
4b 米容器ヒンジ部
5 米容器蓋
6 鍋
7 内蓋
7a 米投入口
7b 排気口
7c 蒸気取込口
7d 水投入口
8 表示操作部(選択手段)
9 鍋加熱装置(加熱部)
10 鍋温度センサ(温度検知部)
11 制御部
21 米投入ユニット
22 外郭部材
23 米投入蓋部
24 シール部材
25 アーム部
25a 回動軸
26 駆動源
27 排気通路
28 蒸気センサ
28a パッキン
29 水投入通路
29a パッキン
31 送水管
32 送水ポンプ
41 米収容部
41a 傾斜面
42 送米管
42a 直管部
42aa 端部
42b 摺動パッキン
42c 継手部
42ca 一端部
42cb 他端部
42d チューブ
42da 一端部
42db 他端部
43 送米装置
44 送米ファン
45 フィルタ
E1 密閉空間

Claims (7)

  1. 鍋と、
    上面開口部を有し、当該上面開口部を通じて前記鍋を収容する筐体と、
    米を収容する米容器と、
    前記鍋内に前記米容器内の米を供給する米供給部と、
    前記筐体の上部に設けられた外蓋ヒンジ部を中心として回動することにより、前記筐体の上面開口部を開閉自在に覆う外蓋と、
    前記外蓋に着脱可能に取り付けられ、前記外蓋の回動に伴って前記鍋の開口部を開閉自在に覆う内蓋と、
    を備え、
    前記米供給部は、
    一端部が前記米容器の内部と連通し、他端部が前記外蓋の内部を貫通して前記内蓋に設けられた米投入口に向けて開口する筒状の送米管と、
    前記送米管内に前記米容器側から前記米投入口に向かう空気流を発生させ、前記送米管内の米を前記米投入口を通じて前記鍋内に押し出す送米ファンと、
    を備え、
    前記送米管の一部は、前記外蓋ヒンジ部と同軸に配置され且つ前記外蓋の側壁を貫通するように設けられている、炊飯器。
  2. 鍋と、
    上面開口部を有し、当該上面開口部を通じて前記鍋を収容する筐体と、
    前記筐体の一側面に沿うように設けられた米を収容する米容器と、
    前記鍋内に前記米容器内の米を供給する米供給部と、
    前記筐体の上部に設けられた外蓋ヒンジ部を中心として回動することにより、前記筐体の上面開口部を開閉自在に覆う外蓋と、
    前記外蓋に着脱可能に取り付けられ、前記外蓋の回動に伴って前記鍋の開口部を開閉自在に覆う内蓋と、
    を備え、
    前記米供給部は、
    一端部が前記米容器の下方にて前記米容器の内部と連通し、他端部が前記外蓋の内部を貫通して前記内蓋に設けられた米投入口に向けて開口する筒状の送米管と、
    前記米容器の下方に配置され、前記送米管内に前記米容器側から前記米投入口に向かう空気流を発生させ、前記送米管内の米を前記米投入口を通じて前記鍋内に押し出す送米ファンと、
    を備え、
    前記送米管の一部は、前記外蓋ヒンジ部と同軸に配置され且つ前記外蓋の側壁を貫通するように設けられている、炊飯器。
  3. 前記送米管は、長手方向にわたって一様又は略一様な断面積の内部流路を有する、請求項1又は2に記載の炊飯器。
  4. 米容器ヒンジ部を中心として回動することにより、前記米容器の上方に設けられた米容器開口部を開閉自在に覆う米容器蓋を更に備え、
    前記米容器ヒンジ部と前記外蓋ヒンジ部とは、同軸に配置され、
    前記送米管の一部は、前記米容器ヒンジ部の内部を通るか、或いは、前記米容器ヒンジ部の少なくとも一部を構成する、請求項1~3のいずれか1つに記載の炊飯器。
  5. 前記米投入口を開閉自在に覆う米投入蓋部と、
    前記米投入口の周囲に配置され、前記外蓋と前記内蓋との隙間をシールするとともに、前記米投入蓋部と前記内蓋との隙間をシールする、環状のシール部材と、
    を更に備える、請求項1~のいずれか1つに記載の炊飯器。
  6. 前記米投入蓋部を、前記シール部材に接触させて前記米投入口を閉鎖する閉鎖位置と、
    前記シール部材から離して前記米投入口を開放する開放位置とに移動させるアーム部を更に備え、
    前記アーム部は、前記米投入蓋部が前記閉鎖位置に位置するとき、前記外蓋と前記内蓋との間であって前記送米管の他端部を除いて密閉された密閉空間内に位置する、
    請求項に記載の炊飯器。
  7. 前記送米ファンは、予め決められた回転数で駆動され、当該送米ファンの実際の回転数が予め決められた回転数よりも大きいとき、当該回転数よりも更に大きい回転数で駆動される、請求項1~のいずれか1つに記載の炊飯器。
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