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JP7623892B2 - 筋状態評価装置 - Google Patents
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JP7623892B2 - 筋状態評価装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検者の筋肉の状態を評価する筋状態評価装置に関する。
被検者の健康管理、例えば腰痛や肩こり等の予防、改善のために、医療・介護施設やスポーツジムにおいて被検者の姿勢を簡便に診断できることが望まれる。
特許文献1には、被検者の足圧が測定された足圧データから算出される鉛直な重心線と、被検者の姿勢が撮影された撮影データに対して指示される診断ポイントの座標に基づいて、被検者の姿勢を類型化することが開示される。さらに類型化された被検者の姿勢に応じて、被検者の姿形をモデル化し、筋組織を含む体組織の伸縮状態を明示することが開示される。
特開2005-224452号公報
しかしながら特許文献1では、筋組織を含む体組織の伸縮状態を明示するのに留まっており、特定の筋肉のより詳細な状態を評価するには至っていない。すなわち、特定の筋肉が硬くなった過活動状態か弱くなった非活動状態かを判定するには至っていない。
そこで本発明の目的は、被検者の特定の筋肉のより詳細な状態を評価することが可能な筋状態評価装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、被検者の筋肉の状態を評価する筋状態評価装置であって、前記被検者が所定の姿勢をとったときに撮影された姿勢画像データと、前記姿勢画像データが撮影されたときに測定された足底圧データとを取得するデータ取得部と、前記姿勢画像データと前記足底圧データとに基づいて、前記被検者の各筋肉が過活動状態か非活動状態かを判定する筋状態判定部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、被検者の特定の筋肉のより詳細な状態を評価することが可能な筋状態評価装置を提供することができる。
筋状態評価装置の全体構成図 筋状態評価装置の機能ブロックの一例を示す図 実施例1の処理の流れの一例を示す図 骨格パターンの一例を示す図 重心座標の算出について説明する図 筋テーブルの一例を示す図 判定式テーブルの一例を示す図 総合判定テーブルの一例を示す図 実施例1の表示画面の一例を示す図 第一介入メニューテーブルの一例を示す図 第二介入メニューテーブルの一例を示す図 実施例2の処理の流れの一例を示す図 症状テーブルの一例を示す図 姿勢テーブルの一例を示す図 複数の判定式が選択された場合について説明する図 判定式の切り替えについて説明する図
以下、添付図面に従って本発明に係る筋状態評価装置の実施例について説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は筋状態評価装置1のハードウェア構成を示す図である。筋状態評価装置1は、演算部2、メモリ3、記憶装置4、ネットワークアダプタ5がシステムバス6によって信号送受可能に接続されて構成される。また筋状態評価装置1は、ネットワーク9を介して姿勢撮影装置10や足圧測定装置11と信号送受可能に接続される。さらに筋状態評価装置1には、表示装置7と入力装置8が接続される。ここで、「信号送受可能に」とは、電気的、光学的に有線、無線を問わずに、相互にあるいは一方から他方へ信号送受可能な状態を示す。
演算部2は、各構成要素の動作を制御する装置であり、具体的にはCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processor Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等である。演算部2は、記憶装置4に格納されるプログラムやプログラム実行に必要なデータをメモリ3にロードして実行し、被検者の各筋肉の状態を評価する。メモリ3は、演算部2が実行するプログラムや演算処理の途中経過を記憶するものである。記憶装置4は、演算部2が実行するプログラムやプログラム実行に必要なデータを格納する装置であり、具体的にはHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等である。ネットワークアダプタ5は、筋状態評価装置1をLAN、電話回線、インターネット等のネットワーク9に接続するためのものである。演算部2が扱う各種データはLAN(Local Area Network)等のネットワーク9を介して筋状態評価装置1の外部と送受信されても良い。
表示装置7は、筋状態評価装置1の処理結果等を表示する装置であり、具体的には液晶ディスプレイやタッチパネル等である。入力装置8は、操作者が筋状態評価装置1に対して操作指示を行う操作デバイスであり、具体的にはキーボードやマウス、タッチパネル等である。マウスはトラックパッドやトラックボール等の他のポインティングデバイスであっても良い。
姿勢撮影装置10は、所定の姿勢をとった被検者を撮影する装置であり、例えばカメラである。足圧測定装置11は、所定の姿勢をとった被検者の足底の圧力分布を測定する装置であり、例えば靴の内底や台座の上面に設けられる複数の圧力センサである。
図2を用いて実施例1の機能ブロック図について説明する。なお図2に示される各機能は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)等が用いられる専用のハードウェアで構成されても良いし、演算部2で動作するソフトウェアで構成されても良い。以降の説明では実施例1の各機能がソフトウェアで構成された場合について説明する。
実施例1は、データ取得部201と筋状態判定部202を備える。また記憶装置4には、姿勢画像データや足底圧データ等が記憶されていても良い。姿勢画像データは、被検者が所定の姿勢をとったときに姿勢撮影装置10によって撮影された画像のデータであり、被検者の全身が含まれていることが好ましい。足底圧データは、姿勢画像データが撮影されたときに足圧測定装置11によって測定された足底の圧力分布のデータであり、両足の圧力分布であることが好ましい。以下、各構成部について説明する。
データ取得部201は、姿勢画像データ及び足底圧データを取得する。取得される姿勢画像データ及び足底圧データは、姿勢撮影装置10及び足圧測定装置11からネットワークアダプタ5等を介して送信されたり、記憶装置4から読み出されたりする。データ取得部201は、取得された姿勢画像データ及び足底圧データを筋状態判定部202に送信する。
筋状態判定部202は、データ取得部201から送信された姿勢画像データ及び足底圧データに基づいて、被検者の各筋肉が硬い状態である過活動状態か、弱い状態である非活動状態かを判定する。筋状態判定部202は、各筋肉の状態が既知であるときの多数の姿勢画像データや足底圧データを用いた機械学習によって生成されるものであっても良いし、アスレチックトレーナー、もしくはフィジカルトレーナー等の経験則に基づいて設定される判定式を用いるものであっても良い。判定式は、姿勢画像データや足底圧データから算出される所定の数値が入力されたときに、各筋肉の状態を数値として出力する。例えば各筋肉が過活動状態であれば正の値が、非活動状態であれば負の値が出力され、状態の程度に応じてより大きな絶対値が出力される。筋状態判定部202は複数の判定式を用いても良い。
図3を用いて、実施例1で実行される処理の流れの一例についてステップ毎に説明する。
(S301)
データ取得部201は、姿勢撮影装置10から姿勢画像データを、足圧測定装置11から足底圧データを取得する。なお記憶装置4に予め記憶される姿勢画像データと足底圧データが読み出されても良い。データ取得部201によって取得された姿勢画像データと足底圧データは筋状態判定部202に送信される。
(S302)
筋状態判定部202は、姿勢画像データから骨格パターンを算出し、足底圧データから重心座標を算出する。
図4を用いて、骨格パターンの一例について説明する。骨格パターンは、人体の関節や目、耳、首の付け根等の特徴点を線分で結ぶことによって生成されるデータである。なお、骨格パターンは、人体の特徴点の座標情報を含むもので良く、必ずしも線分で結ばなくても良い。関節等の特徴点は、姿勢画像データが画像解析されることにより抽出されたり、操作者によって姿勢画像データにおいて指定されたりする。図4には18個の特徴点の座標が(X0、Y0)、(X1、Y1)、…(X17、Y17)として例示される。各座標の組み合わせが骨格パターンとして登録されても良い。登録された骨格パターンは、理想的な姿勢での骨格パターンと対比される。
図5を用いて、重心座標の算出について説明する。図5には、左右の靴の内底に8つずつ設けられた圧力センサの配置例と、各圧力センサの座標と圧力値から重心座標を算出する式が例示される。すなわち、左足と右足のそれぞれの重心座標G(xGL、yGL)とG(xGR、yGR)は次式によって算出される。
GL=(xL1L1+xL2L2+…+xL8L8)/(mL1+mL2+…+mL8) …(式1)
GL=(yL1L1+yL2L2+…+yL8L8)/(mL1+mL2+…+mL8) …(式2)
GR=(xR1R1+xR2R2+…+xR8R8)/(mR1+mR2+…+mR8) …(式3)
GR=(yR1R1+yR2R2+…+yR8R8)/(mR1+mR2+…+mR8) …(式4)
ここで、各圧力センサの座標は、左足ではL(xL1、yL1)、L(xL2、yL2)、…L(xL8、yL8)、右足ではR(xR1、yR1)、R(xR2、yR2)、…R(xR8、yR8)である。また、各圧力センサの圧力値は、左足でmL1、mL2、…mL8、右足でmR1、mR2、…mR8である。
なお両足の重心座標G(x、y)も各圧力センサの座標と圧力値を用いて、各足の重心座標G(xGL、yGL)やG(xGR、yGR)と同様に算出される。算出された重心座標は、理想的な姿勢での重心座標と対比される。
(S303)
筋状態判定部202は、S302で算出された骨格パターンと重心座標に基づいて、各筋肉が過活動状態か非活動状態かを判定する。筋状態判定部202が、判定式を用いて各筋肉の状態判定をする場合、筋テーブル600と判定式テーブル700、総合判定テーブル800を用いても良い。以降で各テーブルについて説明する。
図6を用いて筋テーブル600の一例について説明する。筋テーブル600は、筋肉IDと筋肉名、判定式IDの項目を有する。筋肉IDの列には各筋肉を特定する識別子が格納される。筋肉名の列には各筋肉の名称、例えば内転筋、梨状筋などが格納される。判定式IDの列には、各筋肉の状態判定に使用される判定式の識別子が格納される。すなわち、筋テーブル600によって、各筋肉と判定式が対応付けられる。図6の例では、筋肉IDが1である筋肉Aには判定式IDがA、B、C、D、…である判定式が対応付けられ、筋肉IDが2である筋肉Bには判定式IDがA、D、F、H、…である判定式が対応付けられる。
図7を用いて判定式テーブル700の一例について説明する。判定式テーブル700は、判定式IDと姿勢、判定式、判定結果の項目を有する。判定式IDの列には判定式を特定する識別子が格納される。姿勢の列には判定式IDに対応する姿勢の種類、例えばオーバーヘッドスクワットや両手上げ、立位などが格納される。判定式の列には、判定式IDに対応する判定式が格納される。判定結果の列には、判定式によって判定される代償動作の種類や過活動筋や非活動筋である筋肉の名称が格納される。代償動作の種類には、例えば膝が内反または外反しながらの動作等が含まれる。筋肉の名称の代わりに筋肉IDが格納されても良い。
すなわち判定式テーブル700では、判定式IDと判定式、判定結果が対応付けられる。図7の例では、判定式IDがAである判定式では、左足首のX座標X13と右足首のX座標X10との差の5分の1が足幅wdと仮定され、右膝のX座標X9がX10-wd/2よりも小さいか否か、つまり代償動作として内反しているか否かが判定される。また判定式IDがBである判定式では、X9がX10+wd/2よりも大きいか否か、つまり外反しているか否かが判定される。
図8を用いて総合判定テーブル800の一例について説明する。総合判定テーブル800では、筋肉ID毎に、各判定式から出力される数値と、それらの数値の合計、合計に基づく総合判定が格納される。筋肉IDに対応する筋肉の種類としては、ヒラメ筋、外側腓腹筋、大腿二頭筋、大腿筋膜張筋、腓骨筋、内転筋、外側広筋、梨状筋、外腹斜筋、大円筋、中殿筋、小殿筋、薄筋、膝窩筋、縫工筋、前脛骨筋、後脛骨筋、大殿筋、内側腓腹筋、多裂筋、ローテーターカフ、菱形筋、烏口腕筋、内側広筋、股関節屈筋群、腹筋、脊柱起立筋、広背筋、ハムストリングス、腹直筋、大胸筋/小胸筋、僧帽筋、三角筋、内側ハムストリングス、脊柱局所の体幹安定筋、肩甲挙筋、頚部屈筋群、僧帽筋上部、僧帽筋下部などが含まれても良い。
図8の例では、筋肉IDが1である筋肉に対して、判定式Aにより過活動筋を示す1が、判定式Bにより過活動筋を示す2が、判定式Nにより非活動筋を示す-1がそれぞれ出力され、それらの合計が2であることから総合判定として「やや過活動」が示される。同様に、筋肉IDが2である筋肉に対して、判定式Aにより過活動筋を示す3が、判定式Bにより非活動筋を示す-1が、判定式Nにより過活動筋を示す3がそれぞれ出力され、それらの合計が5であることから総合判定として「過活動」が示される。
以上、説明した筋テーブル600、判定式テーブル700、総合判定テーブル800を筋状態判定部202が用いることにより、複数の判定式から出力される数値の合計に基づいて、各筋肉の状態判定をすることができる。各判定式の出力値の合計に基づく総合判定により、各判定式の判定精度が高くない場合であっても、総合判定の判定精度を向上させることができる。
(S304)
S303で判定された結果は、表示装置7に表示される。図9を用いて、表示装置7に表示される表示画面の一例について説明する。図9に例示される表示画面900は、過・非活動筋マップ910、過活動筋920、非活動筋930、骨格パターン940、姿勢判定950、代償動作960、足底圧分布970、重心判定980、介入メニュー990の9つの表示領域を有する。
過・非活動筋マップ910には、被検者の全身を模擬するマップ911が表示され、マップ911に過活動筋と非活動筋の場所が、例えば色分け等によって区別される。なお過活動筋や非活動筋の程度が色の濃淡により示されても良く、例えば「やや過活動」の場所が薄い赤色、「非活動」の場所が濃い青色で示されても良い。また過活動筋や非活動筋の程度を表す数値が併記されても良い。
過活動筋920には、過活動筋であると判定された筋肉の名称が表示される。図9の例では、筋肉Aが過活動筋であることが示される。
非活動筋930には、非活動筋であると判定された筋肉の名称が表示される。図9の例では、筋肉Bが非活動筋であることが示される。
骨格パターン940には、被検者の骨格パターンを示す線図941が表示される。なお線図941とともに、理想的な骨格パターンが表示されても良いし、理想的な骨格パターンとの差が明示されても良い。
姿勢判定950には、姿勢判定の結果として算出された数値が表示される。図9の例では、オーバーヘッドスクワットをしたときのしゃがみ深さや骨格パターンに含まれる特徴点を結ぶ線分の長さが基準値に対する比率として示されるとともに、線分と線分とのなす角度が示される。これらの数値は、年代や性別ごとの平均値と比較表示されても良いし、同一の被検者の経時変化を示すグラフとして表示されても良い。平均値との比較表示や経時変化の表示により、被検者の姿勢を定量的に評価することが可能となり、トレーニングメニューもしくはストレッチメニューの効果が把握しやすくなる。
代償動作960には、筋状態判定部202によって判定された代償動作の種類が表示される。図9の例では、代償動作Bと代償動作Dが行われたことが示される。
足底圧分布970には、足底圧データから算出される両足の平均足底圧分布971、左足底圧の重心972、右足底圧の重心973、両足底圧の重心974が表示される。また両足底圧の重心の標準位置975と、標準位置975に対する両足底圧の重心974のずれ976も表示される。
重心判定980には、重心判定の結果として、両足底圧の重心974及び左足底圧の重心972、右足底圧の重心973の標準位置に対する位置が表示される。
介入メニュー990には、被検者が取り組むことが好ましいトレーニングメニューもしくはストレッチメニューである介入メニューが表示される。介入メニューにはスモウスクワットやルーマニアデッドリフト、自己筋膜リリースストレッチ、ベントオーバーロウ等が含まれる。介入メニューは、難易度や負荷、所要時間の順に表示されても良い。また介入メニューの実施を手助けするために、代表的な姿勢のサムネイル画像や動画が表示されても良い。
介入メニューは、筋状態判定部202によって判定された過活動筋や非活動筋の場所や代償動作の種類に応じて、選択される。筋状態判定部202が、介入メニューを選択するとき、第一介入メニューテーブル1000や第二介入メニューテーブル1100を用いても良い。以降で各テーブルについて説明する。
図10を用いて第一介入メニューテーブル1000の一例について説明する。第一介入メニューテーブル1000では、各筋肉IDと過活動筋への介入メニュー、非活動筋への介入メニューが対応付けられる。筋状態判定部202は、複数の判定式から出力される数値の合計に基づいて第一介入メニューテーブル1000から介入メニューを選択する。例えば、複数の判定式から出力される数値の合計の絶対値が最大である筋肉IDが抽出され、抽出された筋肉IDに対応付けられる介入メニューが第一介入メニューテーブル1000から読み出される。なお過活動筋への介入メニューは筋肉の柔軟性を高めるメニューが主であり、非活動筋への介入メニューは筋肉を強化するメニューが主である。
図11を用いて第二介入メニューテーブル1100の一例について説明する。第二介入メニューテーブル1100では、代償動作の種類と介入メニューが対応付けられる。筋状態判定部202は、判定式によって判定される代償動作の種類に基づいて第二介入メニューテーブル1100から介入メニューを選択する。
以上説明した処理の流れにより、姿勢画像データと足底圧データとに基づいて各筋肉が過活動状態か非活動状態かが判定されるので、被検者の特定の筋肉のより詳細な状態を評価することが可能になる。また、各筋肉の状態に応じた介入メニューが表示されることにより、被検者はより適切なトレーニングメニューもしくはストレッチメニューを知ることができる。
なお、図9に例示される表示画面900は所定の姿勢に対する判定結果を表示する画面であるが、所定の動作中の判定結果がリアルタイムで表示されても良い。動作中の判定結果がリアルタイムで表示されることにより、被検者は画面を見ながら動作中の姿勢を即座に修正することができ、より適切なトレーニングメニューもしくはストレッチメニューを実施することが可能になる。
実施例1では、姿勢画像データと足底圧データとに基づいて被検者の各筋肉が過活動状態か非活動状態かを判定すること、特に複数の判定式を用いる場合には各判定式の出力値の合計に基づいて総合判定することについて説明した。実施例2では、より適切な判定式を用いて各筋肉の状態を判定するために、足底圧データに基づいて判定式を切り替えることについて説明する。
図12を用いて、実施例2で実行される処理の流れの一例についてステップ毎に説明する。
(S1201)
データ取得部201は、被検者が改善したい症状を受け付ける。被検者が改善したい症状は、例えば肩こりや腰痛等であり、入力装置8を介して操作者によって入力される。
(S1202)
データ取得部201は、S1201にて受け付けた症状に対応する姿勢を表示装置7に表示させる。表示される姿勢は、症状テーブル1300から選択されても良い。
図13を用いて症状テーブル1300の一例について説明する。症状テーブル1300では、症状毎に姿勢ID、姿勢名、実施難易度が格納される。姿勢ID、姿勢名、実施難易度は、図13に例示されるように症状毎に複数格納されても良い。姿勢IDの列には姿勢を特定する識別子が格納される。姿勢名の列には各姿勢の名称、例えばオーバーヘッドスクワットや両手上げ、立位等が格納される。実施難易度の列には各姿勢の難易度を示す数値が格納される。図13の例では、症状Aに対して、姿勢IDが1である姿勢Aと、姿勢IDが2の姿勢B、姿勢IDが3の姿勢Cが格納され、姿勢Aの難易度が10と最も高く、姿勢Cの難易度が1であることが示される。
データ取得部201は、S1201にて受け付けた症状に対応する姿勢を症状テーブル1300から選択し、表示装置7に表示させる。なお症状テーブル1300において、S1201にて受け付けた症状に対して複数の姿勢が対応する場合は、対応する全ての姿勢が表示されても良いし、所定の基準に従って選択される一つ以上の姿勢が表示されても良い。所定の基準には例えば実施難易度が用いられ、予め定められた閾値よりも高い実施難易度の姿勢や、実施難易度が最も高い姿勢が表示される。表示装置7に表示される姿勢を被検者がとると、その様子が姿勢撮影装置10によって撮影されるとともに、被検者の足底の圧力分布が足圧測定装置11によって測定される。
(S1203)
データ取得部201は、姿勢撮影装置10から姿勢画像データを、足圧測定装置11から足底圧データを取得する。
(S1204)
筋状態判定部202は、S302と同様に、姿勢画像データから骨格パターンを算出し、足底圧データから重心座標を算出する。
(S1205)
筋状態判定部202は、S1204で算出された重心座標が、正常範囲内であるか否かを判定する。重心座標が正常範囲であればS1206へ処理が進められ、正常範囲でなければS1207へ処理が進められる。正常範囲は予め定められ、例えば重心の標準位置975を中心とし、所定の閾値、例えば3cmを半径とする円であっても良い。
S1205において、重心座標が正常範囲内であるか否かが、音や光の変化によって被検者に報知されても良い。重心座標が正常範囲内であるか否かが報知されることにより、被検者はより望ましい姿勢をとりやすくなる。
(S1206)
筋状態判定部202は、状態判定に用いられる判定式を選択する。判定式の選択には、筋テーブル600とともに姿勢テーブル1400が用いられても良い。
図14を用いて姿勢テーブル1400の一例について説明する。姿勢テーブル1400では、姿勢ID及び姿勢名に対して、当該姿勢に関連する筋肉である関連筋肉が対応付けられる。図14の例では、姿勢IDが1である姿勢Aに関連する筋肉が筋肉Aと筋肉Bであることや、姿勢IDが2の姿勢Bの関連筋肉が筋肉Cと筋肉Dであることが示される。
筋状態判定部202は、S1202にて表示された姿勢に対応する関連筋肉を姿勢テーブル1400から抽出し、抽出された関連筋肉に対応する判定式を筋テーブル600から読み出すことにより、状態判定に用いられる判定式を選択する。選択された判定式は複数であっても良い。
図15を用いて、複数の判定式が選択された場合について説明する。図15には、判定式A、判定式B、判定式C、…、判定式Nを用いて総合判定される例が示される。判定式Aと判定式Bはオーバーヘッドスクワットの姿勢に対して用いられる判定式であり、判定式Aからは「過活動筋」を示す+2が、判定式Bからは「やや非活動筋」を示す-1が出力される。また立位姿勢に対して用いられる判定式Cからは「過活動筋」を示す+3が出力される。以降、判定式Nまでの各判定式からの出力値を合計することにより+5が算出されるので、総合判定の結果として「過活動筋」が示される。
なお総合判定は図15に例示される単純加算に限定されない。例えば、各判定式の出力に、各判定式の重要度に応じて予め設定される重み係数を乗じた値を積算する加重加算が用いられても良い。各判定式の重要度は、姿勢の種類に応じて設定される。
(S1207)
筋状態判定部202は、姿勢変更をするか否か判定する。姿勢変更をする場合は、姿勢変更がされてからS1202へ処理が戻され、姿勢変更をしない場合はS1208へ処理が進められる。
姿勢変更をするか否かは、例えば正常範囲からの重心座標の外れ度合いに基づいて判定される。すなわち、正常範囲からの重心座標の外れ度合いが予め定められた閾値よりも大きい場合は被検者が当該姿勢をとることができないと判定されて姿勢変更がなされる。姿勢変更は症状テーブル1300の実施難易度に基づいてなされても良い。例えば、実施難易度が最も高い姿勢が変更前の姿勢であった場合、変更後の姿勢には次点の実施難易度の姿勢が選択される。
(S1208)
筋状態判定部202は判定式を切り替える。図16を用いて判定式の切り替えについて説明する。図16では、足底圧データから算出される重心座標が正常範囲内か否かが判定式Aによって判定される。そして重心座標が正常範囲内であるときには判定式B、判定式C、判定式D、判定式Nが総合判定に用いられ、重心座標が正常範囲内でないときには判定式Bのみが総合判定に用いられる。すなわち、足底圧データに基づいて、総合判定に用いられる判定式が切り替えられる。
例えば、オーバーヘッドスクワットの姿勢をとった被検者の重心座標が標準位置よりも前過ぎる場合、踵が浮くことでしゃがみ深さが大きくなり過ぎてしまい、筋肉の状態判定が不正確になる。そこで、重心座標が正常範囲内でないとき、しゃがみ深さに係る判定式C、判定式D、判定式Nを用いずに、上半身に係る判定式Bのみを用いることにより、各筋肉の状態をより正確に判定することができる。
(S1209)
筋状態判定部202は、S1206で選択された判定式や、S1208で切り替えられた判定式を用いて各筋肉の状態を判定し、判定結果を表示装置7に表示させる。表示装置7に表示される画面は、図9に例示される表示画面900であっても良い。すなわち、判定結果に応じた介入メニューが表示装置7に表示されても良い。
以上、説明した処理の流れにより、足底圧データに基づいて、より適切な判定式に切り替えられるので、各筋肉の状態がより正確に判定される。
なお足底圧データに基づいて判定式を切り替えるだけではなく、姿勢画像データに基づいて判定式が切り替えられたり、S1202で表示される姿勢が変更されたりしても良い。
以上、本発明の複数の実施例について説明した。なお本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、上記実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。
1:筋状態評価装置、2:演算部、3:メモリ、4:記憶装置、5:ネットワークアダプタ、6:システムバス、7:表示装置、8:入力装置、10:姿勢撮影装置、11:足圧測定装置、201:データ取得部、202:筋状態判定部、600:筋テーブル、700:判定式テーブル、800:総合判定テーブル、900:表示画面、910:過・非活動筋マップ、911:マップ、920:過活動筋、930:非活動筋、940:骨格パターン、941:線図、950:姿勢判定、960:代償動作、970:足底圧分布、971:平均足底圧分布、972:左足底圧の重心、973:右足底圧の重心、974:両足底圧の重心、975:標準位置、976:ずれ、980:重心判定、990:介入メニュー、1000:第一介入メニューテーブル、1100:第二介入メニューテーブル、1300:症状テーブル、1400:姿勢テーブル

Claims (12)

  1. 被検者の筋肉の状態を評価する筋状態評価装置であって、
    前記被検者が所定の姿勢をとったときに撮影された姿勢画像データと、前記姿勢画像データが撮影されたときに測定された足底圧データとを取得するデータ取得部と、
    前記姿勢画像データと前記足底圧データとに基づいて、前記被検者の各筋肉が過活動状態か非活動状態かを判定する状態判定部を備え
    前記状態判定部は、前記姿勢画像データや前記足底圧データから算出される数値が入力されると各筋肉の状態を数値として出力する判定式を用いることを特徴とする筋状態評価装置。
  2. 請求項に記載の筋状態評価装置であって、
    前記状態判定部は、前記判定式を複数用い、前記判定式のそれぞれから出力される数値に基づいて前記各筋肉が過活動状態か非活動状態かを判定することを特徴とする筋状態評価装置。
  3. 請求項に記載の筋状態評価装置であって、
    前記状態判定部は、前記判定式のそれぞれから出力される数値の合計を用いることを特徴とする筋状態評価装置。
  4. 請求項に記載の筋状態評価装置であって、
    前記状態判定部は、前記判定式のそれぞれから出力される数値に、前記判定式の重要度に応じて予め設定される重み係数を乗じた値を積算することを特徴とする筋状態評価装置。
  5. 請求項に記載の筋状態評価装置であって、
    前記重み係数は、前記姿勢の種類に応じて設定されることを特徴とする筋状態評価装置。
  6. 請求項に記載の筋状態評価装置であって、
    前記姿勢画像データから算出される数値は前記被検者の特徴点の座標であり、前記足底圧データから算出される数値は前記被検者の重心座標であることを特徴とする筋状態評価装置。
  7. 請求項に記載の筋状態評価装置であって、
    前記状態判定部は、前記重心座標が正常範囲内にないときに前記判定式を切り替えることを特徴とする筋状態評価装置。
  8. 請求項に記載の筋状態評価装置であって、
    前記状態判定部は、前記重心座標が正常範囲内にあるか否かを報知させることを特徴とする筋状態評価装置。
  9. 請求項に記載の筋状態評価装置であって、
    前記状態判定部は、前記特徴点を線分で結ぶことによって生成される骨格パターンを、理想的な姿勢での骨格パターンと対比して表示させることを特徴とする筋状態評価装置。
  10. 請求項1に記載の筋状態評価装置であって、
    前記状態判定部は、前記各筋肉が過活動状態か非活動状態かに応じて、前記被検者が取り組むトレーニングメニューもしくはストレッチメニューである介入メニューを表示させることを特徴とする筋状態評価装置。
  11. 被検者の筋肉の状態を評価する筋状態評価装置であって、
    前記被検者が所定の姿勢をとったときに撮影された姿勢画像データと、前記姿勢画像データが撮影されたときに測定された足底圧データとを取得するデータ取得部と、
    前記姿勢画像データと前記足底圧データとに基づいて、前記被検者の各筋肉が過活動状態か非活動状態かを判定する状態判定部を備え
    前記データ取得部は、前記被検者の症状を受け付け、前記症状に対応する姿勢を表示させることを特徴とする筋状態評価装置。
  12. 請求項11に記載の筋状態評価装置であって、
    前記データ取得部は、前記症状に複数の姿勢が対応する場合、各姿勢に予め設定される実施難易度に基づいて、表示させる姿勢を選択することを特徴とする筋状態評価装置。
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