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JP7623949B2 - 1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを精製するための方法 - Google Patents
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JP7623949B2 - 1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを精製するための方法 - Google Patents

1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを精製するための方法 Download PDF

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Description

本発明は、ヒドロクロロフルオロオレフィンの精製方法に関する。特に、本発明は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを精製するための方法に関する。本発明はまた1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための方法に関する。
3,3,3-トリフルオロ-1-クロロプロペン、あるいは別名では1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(HCFO-1233zd)は、二種の異性体:シス異性体、すなわちZ-3,3,3-トリフルオロ-1-クロロプロペン(HCFO-1233zdZ)と、トランス異性体、すなわちE-3,3,3-トリフルオロ-1-クロロプロペン(HCFO-1233zdE)の形態で存在する。それらは、それぞれ、トランス化合物で18.5℃、シス化合物で39.5℃の異なる沸点を有している。
E-3,3,3-トリフルオロ-1-クロロプロペン(HCFO-1233zdE)に基づく流体は、様々な産業分野において、特に熱伝達流体、推進剤、起泡剤、発泡剤、ガス状誘電体、単量体又は重合媒体、支持流体、研磨剤、乾燥剤、及びエネルギー製造装置用の流体として、数多くの用途が見出されている。
HCFO-1233zdEの製造には、HCFO-1233zdEに近い沸点を持つ多数の副生成物が伴う。これにより、比較的複雑でコストのかかる精製工程が生じる。HCFO-1233zdEの精製中に遭遇する困難には、一般に、標的生成物の相当の損失がある。加えて、副生成物はHCFO-1233zdEと共沸組成を形成する場合があり、単蒸留による分離を非常に困難にするか、不可能にさえする。精製工程は、特に、残留する微量の酸、すなわちHCl及びHFを除去するために、反応器の出口で粗生成物を中和する工程を含む。この中和工程は、一般に塩基性溶液によって実施される。
特に国際公開第2015/167784号から知られているのは、例えば、蒸留塔の塔頂でHClを除去するための蒸留、二相混合物を得るための塔底での流れの冷却、二相の分離、及び液体吸着剤(水、NaOH又はKOH)でありうる吸着剤による前記相の一つの処理を含む一連の工程によって、HCFO-1233zdとHFを分離するための方法である。
国際公開第2016/148957号からまた知られているのは、洗浄工程、凝縮及び相分離工程、及び最後に乾燥工程を含む、HCFO-1233zdEを精製するための方法である。国際公開第2014/010530号、国際公開第2014/189674号及び国際公開第2014/099464号からまた知られているのは、水での洗浄又は塩基性溶液での洗浄などの精製工程を含む、HCFO-1233zdを調製するための方法である。
HCFO-1233zdの精製中にHF又はHClなどの酸性不純物を除去するために実施される処理は、ある種の不純物の生成の一因となる場合がある。
従って、HCFO-1233zdEの品質低下を最小限に抑えるために、新しい酸不純物中和条件を実行に移す必要がある。脱塩化水素反応から生じる副生成物又は他の不純物の生成を最小限に抑える、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを精製するための効率的な方法が必要とされている。
第一の態様によれば、本発明は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパン及び式HX(ここで、X=F又はCl)の一又は複数の酸化合物を含む組成物Aを中和するための方法であって;a)1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンの生成を制限することができる条件下で、前記組成物Aを溶液Bと接触させる工程を含む、方法を提供する。
好ましくは、溶液Bは塩基性溶液である。溶液Bは、上に記載の式HXの酸化合物の全部又は一部を中和することを目的としている。
本出願人は、化合物1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンが、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンの製造及び精製中、特に反応媒体に存在する酸化合物を中和する工程中に、僅かではない量で生成されることを知見した。本出願人は、驚くべきことに、精製方法中、特に中和工程中の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンの生成を制限することを可能にする操作条件を特定した。
好ましい一実施態様によれば、前記条件は、アルカリ金属水酸化物を含む溶液B、好ましくはNaOH又はKOHを含む溶液B;特に、NaOHを含む溶液Bで、工程a)を実施することを含む。
好ましい一実施態様によれば、工程a)の前記溶液Bは水溶液である。
好ましい一実施態様によれば、アルカリ金属水酸化物含有量は、前記溶液Bの全重量に基づいて2から40重量%である。
好ましい一実施態様によれば、工程a)は、10℃から90℃の温度で実施される。
好ましい一実施態様によれば、工程a)は、1秒と5分の間の滞留時間で実施される。
好ましい一実施態様によれば、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンはトランス形態である。
好ましい一実施態様によれば、工程a)は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン及び1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含むガス流Cを得ることを可能にする。
好ましい一実施態様によれば、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンは、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンの脱塩化水素によって得られる。1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンは、塩基性媒体中での1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンの脱塩化水素によって得られる。
第二の態様によれば、本発明は、
i)フッ化水素酸(HF)を、反応器内で、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン及びその二つの混合物からなる群から選択される少なくとも一種の塩素化合物を含む出発組成物と、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパン、HF及び/又はHClを含む流れDを得るのに十分な条件下で接触させる工程;
ii)工程i)で得られた流れDから出発して、本発明に係る中和方法を実施する工程
を含む、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための方法を提供する。
第三の態様によれば、本発明は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含む組成物であって、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量が前記組成物において110ppm未満である組成物を提供する。
好ましい一実施態様によれば、前記組成物中の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量は、90%を超える。
好ましい一実施態様によれば、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量は、100ppm未満、好ましくは90ppm未満、より優先的には80ppm未満、特に70ppm未満、より特定的には60ppm未満、好ましくは50ppm未満である。
好ましい一実施態様によれば、組成物は、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンをまた含む。
別の態様によれば、本発明は、塩基性溶液の存在下での1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンの脱塩化水素によって1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを調製するための方法を提供する。
好ましい一実施態様によれば、塩基性溶液は、アルカリ又はアルカリ土類金属水酸化物を含み;好ましくは、塩基性溶液は、NaOH又はKOHを含む。
好ましい一実施態様によれば、本方法は、10℃と150℃の間、好ましくは10℃と90℃の間の温度で実施される。
第一の態様によれば、本発明は、組成物Aを中和するための方法に関する。好ましくは、本発明は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンの製造から生じる酸化合物の中和中の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンの生成を制限することができる条件下で前記組成物を中和するための方法に関する。好ましくは、前記組成物Aは、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパン、及び式HX(ここで、X=F又はCl)の酸化合物を含む。好ましくは、前記方法は、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンの生成を制限することができる条件下で、前記組成物Aを溶液Bと接触させる工程a)を含む。好ましくは、溶液Bは塩基性溶液である。
好ましくは、前記条件は、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンの生成を制限することができる条件下で、前記組成物Aを、アルカリ金属水酸化物を含む溶液Bと接触させる工程a)を含む。
従って、本発明は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパン、及び式HX(ここで、X=F又はCl)の酸化合物を含む組成物Aを中和するための方法であって;前記組成物Aを、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンの生成を制限することができる条件下でアルカリ金属水酸化物を含む溶液Bと接触させる工程a)を含む、方法を提供する。
好ましくは、前記条件は、アルカリ金属水酸化物としてNaOH又はKOHを含む溶液Bで工程a)を実施することを含む。
従って、本発明は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパン、及び式HX(ここで、X=F又はCl)の酸化合物を含む組成物Aを中和するための方法であって;前記組成物Aを、NaOH又はKOHを含む溶液Bと接触させる工程a)を含む、方法を提供する。
好ましくは、前記条件は、アルカリ金属水酸化物としてNaOHを含む溶液Bで工程a)を実施することを含む。
従って、本発明は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパン、及び式HX(ここで、X=F又はCl)の酸化合物を含む組成物Aを中和するための方法であって;前記組成物Aを、NaOHを含む溶液Bと接触させる工程a)を含む、方法を提供する。
好ましい一実施態様によれば、アルカリ金属水酸化物含有量は、前記溶液Bの全重量に基づいて2重量%と40重量%の間である。特に、アルカリ金属水酸化物含有量は、前記溶液Bの全重量に基づいて5から25重量%である。より特定的には、アルカリ金属水酸化物含有量は、前記溶液Bの全重量に基づいて10から25重量%である。アルカリ金属水酸化物含有量は、前記溶液Bの全重量に基づいて15から25重量%でありうる。
従って、好ましい一実施態様では、前記溶液Bは、前記溶液Bの全重量に基づいて2から40重量%、有利には前記溶液Bの全重量に基づいて5から25重量%、特に前記溶液Bの全重量に基づいて10から25重量%の重量含有量でNaOHを含む。NaOH含有量は、前記溶液Bの全重量に基づいて15から25重量%でありうる。
好ましくは、工程b)の前記溶液Bは、水溶液、特に塩基性水溶液である。
有利には、前記溶液Bは、NaOHからなるアルカリ金属水酸化物を含む水溶液、好ましくは塩基性水溶液である。好ましくは、前記溶液Bは、NaOHからなる少なくとも一種のアルカリ金属水酸化物を含む水溶液、好ましくは塩基性水溶液であり;前記溶液中のNaOHの重量含有量は2から40重量%であり、特に前記溶液中のNaOHの重量含有量は、前記溶液Bの全重量に基づいて5から25重量%、より特定的には10から25重量%又は15から25重量%である。
前記組成物Aは、任意選択的に、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含みうる。好ましい一実施態様によれば、工程a)は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン及び1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含むガス流Cを得ることを可能にする。
好ましくは、前記流れC中の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量は、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下である。
好ましくは、前記流れC中の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量は、85%より大きく、有利には87%より大きく、好ましくは90%より大きく、より優先的には92%より大きく、特に95%より大きく、より特定的には97%より大きく、好ましくは99%より大きい。
従って、前記流れCは、85%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm未満、特に70ppm未満、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含みうる。
有利には、前記流れCは、87%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含みうる。
好ましくは、前記流れCは、90%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より好ましくは80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含みうる。
より優先的には、前記流れCは、92%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含みうる。
特に、前記流れCは、95%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含みうる。
より特定的には、前記流れCは、97%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含みうる。
好ましくは、前記流れCは、99%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より好ましくは80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含みうる。
前記流れC中の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンのモル含有量は、10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間でありうる。
従って、前記流れCは、85%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm未満、特に70ppm未満、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。
有利には、前記流れCは、87%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、好ましくは100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。
好ましくは、前記流れCは、90%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。
より優先的には、前記流れCは、92%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。
特に、前記流れCは、95%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。
より特定的には、前記流れCは、97%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。
好ましくは、前記流れCは、99%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。
特に、上に記載の前記流れCの何れか一又は上に記載の組成物Aの何れか一において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン異性体を表す。好ましくは、上に記載の前記流れCの何れか一又は上に記載の組成物Aの何れか一において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
前記溶液Bは、場合によっては、亜硫酸塩又は亜硫酸水素塩などの還元剤を含みうる。
あるいは、前記溶液Bは、溶媒を含む有機溶液でありうる。溶媒は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンが少なくとも部分的に可溶性である不活性有機化合物として定義される。溶媒は、好ましくは、炭化水素、エーテル、アルコール、ハロゲン化アルキル、置換又は非置換ベンゼン、アルキルニトリル、アミド、スルホキシド、スルホン、リン酸エステル及びそれらの混合物からなる群から選択される。好ましくは、溶媒は、エーテル、アルコール、ハロゲン化アルキル、置換又は非置換ベンゼン、アルキルニトリル、アミド、スルホキシド、スルホン、及びそれらの混合物から選択される。エーテルには、非環状アルキルエーテル、環状エーテル、過フッ素化エーテル、グリム、ジグリム、トリグリム、テトラグリム、及びそれらの混合物が含まれる。非環状アルキルエーテルには、ジメチルエーテル、エチルエーテル、メチルエチルエーテル、及びそれらの混合物が含まれる。環状エーテルには、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,4-ジオキサン、及びそれらの混合物が含まれる。過フッ素化エーテルには、パーフルオロ-N-メチルモルホリン、パーフルオロテトラヒドロフラン、及びそれらの混合物が含まれる。アルコールには、アルキルアルコール、グリコール、グリセロール、及びそれらの混合物が含まれる。アルコールアルキルには、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2-メチル-2-プロパノール、シクロヘキサノール、及びそれらの混合物が含まれる。グリコールの例には、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、及びそれらの混合物が含まれる。置換及び非置換ベンゼンには、アルキルベンゼン、ハロベンゼン、ベンゾニトリルフェノール、アニソール、ビフェニル、ニトロベンゼン、及びそれらの混合物が含まれる。アルキルベンゼンには、トルエン、エチルベンゼン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレン、メシチレン、ジュレン、2-フェニルヘキサン、及びそれらの混合物が含まれる。ハロベンゼンには、フルオロベンゼン、クロロベンゼン、1,2-ジクロロベンゼン、1,4-ジクロロベンゼン、及びそれらの混合物が含まれる。ハロゲン化アルキルには、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロエタン、1,2-ジクロロエタン、及びそれらの混合物が含まれる。アルキルニトリルには、アセトニトリル、ブチロニトリル、メチルグルタロニトリル、アジポニトリル、及びそれらの混合物が含まれる。アミドには、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチル-アセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、及びそれらの混合物が含まれる。スルホキシドにはジメチルスルホキシドが含まれる。スルホンにはスルホランが含まれる。
前記溶液Bが有機溶液である場合、これは、好ましくは、前記溶液Bの全重量に基づいて2から40%の重量含有量、特に前記溶液Bの全重量に基づいて5から20重量%の重量含有量で、NaOHからなる少なくとも一種のアルカリ金属水酸化物を含む。
好ましくは、溶液Bが何であれ、本方法の工程a)は、10℃から90℃、有利には10℃から80℃、好ましくは10℃から70℃、特に10℃から60℃の温度で実施される。
好ましくは、工程a)は、1秒と5分の間、特に5秒と5分の間、より特定的には10秒と5分の間、好ましくは15秒と5分の間の滞留時間で実施される。
本発明の第二の態様によれば、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための方法が提供される。
1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための前記方法は、
i)フッ化水素酸(HF)を、反応器内で、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン及びその二つの混合物からなる群から選択される少なくとも一種の塩素化合物を含む出発組成物と、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパン、HF及び/又はHClを含む流れDを得るのに十分な条件下で接触させる工程;
ii)工程i)で得られた流れDから出発して、本発明に係る中和方法を実施する工程
を含む。
特に、上記及び下記のこの製造方法において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン異性体を表す。好ましくは、上記及び下記のこの製造方法において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
好ましくは、前記工程i)は、好ましくはHFが低い、液相で実施される。
好ましい一実施態様によれば、前記出発組成物は、前記出発組成物の全重量に基づいて、少なくとも10重量%の前記塩素化合物を含む。前記出発組成物は、前記出発組成物の全重量に基づいて、有利には、少なくとも15重量%の前記少なくとも一種の塩素化合物、好ましくは少なくとも20重量%の前記少なくとも一種の塩素化合物、より好ましくは少なくとも25重量%の前記少なくとも一種の塩素化合物、特に少なくとも30重量%の前記少なくとも一種の塩素化合物、より特定的には少なくとも35重量%の前記少なくとも一種の塩素化合物、優先的には少なくとも40重量%の前記少なくとも一種の塩素化合物、有利には好ましくは少なくとも45重量%の前記少なくとも一種の塩素化合物、好ましくは優先的には少なくとも50重量%の前記少なくとも一種の塩素化合物、特に好ましくは少なくとも55重量%の前記少なくとも一種の塩素化合物を含む。
前記出発組成物は、前記出発組成物の全重量に基づいて、好ましくは、少なくとも60重量%又は少なくとも65重量%又は少なくとも70重量%又は少なくとも75重量%又は少なくとも80重量%又は少なくとも85重量%又は少なくとも90重量%又は少なくとも95重量%又は少なくとも99重量%の前記少なくとも一種の塩素化合物を含む。
好ましい一実施態様によれば、前記少なくとも一種の塩素化合物は、1,1,3,3-テトラクロロプロペン(1230za)である。従って、前記方法は、反応器内でフッ化水素酸(HF)を、1,1,3,3-テトラクロロプロペン(1230za)を含む出発組成物と接触させて、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(1233zd)、HF及びHClを含む流れDを生じさせる工程i)を含み;前記工程i)は、以下に記載されるように低HF液相で実施される。本方法は、好ましくは、二種のシス及びトランス異性体の混合物の形態での1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンの製造を可能にする。本方法は、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン異性体、好ましくは少なくとも90mol%のトランス異性体の大部分の製造を可能にする。
従って、前記出発組成物は、前記出発組成物の全重量に基づいて、少なくとも10重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペンを含む。前記出発組成物は、前記出発組成物の全重量に基づいて、有利には、少なくとも15重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペン、好ましくは少なくとも20重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペン、より好ましくは少なくとも25重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペン、特に少なくとも30重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペン、より特定的には少なくとも35重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペン、優先的には少なくとも40重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペン、有利には優先的には少なくとも45重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペン、好ましくは少なくとも50重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペン、特に優先的には少なくとも55重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペンを含む。
前記出発組成物は、前記出発組成物の全重量に基づいて、好ましくは、少なくとも60重量%又は少なくとも65重量%又は少なくとも70重量%又は少なくとも75重量%又は少なくとも80重量%又は少なくとも85重量%又は少なくとも90重量%又は少なくとも95重量%又は少なくとも99重量%の1,1,3,3-テトラクロロプロペンを含む。
好ましい一実施態様によれば、前記出発組成物は、前記出発組成物の全重量に基づいて、15重量%未満のHF、前記出発組成物の全重量に基づいて、有利には10重量%未満のHF、好ましくは8重量%未満のHF、より好ましくは6重量%未満のHF、特に5重量%未満のHF、より特定的には4重量%未満のHF、優先的には2重量%未満のHFを含む。本方法において、好ましくは、出発組成物はHFを欠いている。「欠いている」という用語は、500ppm未満、好ましくは100ppm未満、より特定的には10ppm未満の重量による量を意味する。
前記低HF液相は、前記液相の全重量に基づいて、好ましくは、15重量%未満のHF、有利には10重量%未満のHF、好ましくは8重量%未満のHF、より好ましくは6重量%未満のHF、特に5重量%未満のHF、より特定的には4重量%未満のHF、優先的には2重量%未満のHFを含む液相である。
工程i)が実施されている間、前記液相は、少なくとも10重量%の式(I)CCl(I)の化合物を含み得、ここで、nは0から8の整数、mは0から8の整数、pは0から8の整数であり;好ましくは、nは0から8の整数、mは0から6の整数、pは0から6の整数である。式(I)の化合物は、例えば、CCl、CCl又はCClでありうる。好ましくは、工程i)が実施されている間、前記液相は、少なくとも10重量%の式(I)CCl(I)の化合物を含み得、ここで、nは1から8の整数、mは0から4の整数、pは0から4の整数であり;好ましくは、nは1から4の整数、mは0から3の整数、pは2から4の整数である。式(I)の化合物は、一又は複数の塩素原子及び/又は一又は複数のフッ素原子を含むプロパン型又はプロペン型化合物でありうる。前記液相は、好ましくは、少なくとも10重量%の、CCl、CClF、CCl、CCl、CClF、CCl、及びCClからなる群から選択される式(I)の化合物を含みうる。特に、前記液相は、少なくとも10重量%の、CCl、CClF、及びCClからなる群から選択される式(I)の化合物を含みうる。前記液相は、少なくとも15重量%の式(I)CCl(I)の化合物を含み得、ここで、nは0から8の整数、mは0から8の整数、pは0から8の整数であり;好ましくは、nは0から8の整数、mは0から6の整数、pは0から6の整数である。より特定的には、工程i)が実施されている間、前記液相は、少なくとも15重量%の式(I)CCl(I)の化合物を含み得、ここで、nは1から8の整数、mは0から4の整数、pは0から4の整数であり;好ましくは、nは1から4の整数、mは0から3の整数、pは2から4の整数である。前記液相は、好ましくは、少なくとも15重量%の、CCl、CClF、CCl、CCl、CClF、CCl、及びCClからなる群から選択される式(I)の化合物を含みうる。特に、前記液相は、少なくとも15重量%の、CCl、CClF、及びCClからなる群から選択される式(I)の化合物を含みうる。前記液相は、少なくとも20重量%、少なくとも30重量%、少なくとも40重量%、少なくとも50重量%、少なくとも60重量%、少なくとも70重量%、少なくとも80重量%、又は少なくとも90重量%の、式(I)CCl(I)の化合物を含み得、ここで、nは0から8の整数、mは0から8の整数、pは0から8の整数であり;好ましくは、nは0から8の整数、mは0から6の整数、pは0から6の整数である。前記液相は、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50重量%、少なくとも60重量%、少なくとも70重量%、少なくとも80重量%、又は少なくとも90重量%の、式(I)CCl(I)の化合物を含み得、ここで、nは1から8の整数、mは0から4の整数、pは0から4の整数であり;好ましくは、nは1から4の整数、mは0から3の整数、pは2から4の整数である。前記液相は、好ましくは、少なくとも20重量%、少なくとも30重量%、少なくとも40重量%、少なくとも50重量%、少なくとも60重量%、少なくとも70重量%、少なくとも80重量%、又は少なくとも90重量%の、CCl、CClF、CCl、CCl、CClF、CCl、及びCClからなる群から選択される式(I)の化合物を含みうる。特に、前記液相は、少なくとも20重量%、少なくとも30重量%、少なくとも40重量%、少なくとも50重量%、少なくとも60重量%、少なくとも70重量%、少なくとも80重量%、又は少なくとも90重量%の、CCl、CClF、及びCClからなる群から選択される式(I)の化合物を含みうる。
工程i)は、好ましくは、触媒の非存在下で実施される。
工程i)は、別法では、触媒の存在下で実施されうる。触媒は、TiCl又はSbCl触媒でありうる。触媒はまたイオン液体でありうる。適切でありうるイオン液体は、アルミニウム、チタン、ニオブ、タンタル、スズ、アンチモン、ニッケル、亜鉛又は鉄に基づくルイス酸誘導体である。「イオン液体」という用語は、中程度の温度(好ましくは120℃未満)で液体であるイオン性の非水性塩を指す。イオン液体は、好ましくは、有機塩と無機化合物との間の反応から生じる。イオン液体は、好ましくは、アルミニウム、チタン、ニオブ、タンタル、スズ、アンチモン、ニッケル、亜鉛又は鉄に基づく少なくとも一種のハロゲン又はオキシハロゲンルイス酸と、一般式Yの塩との反応によって得られ、ここで、Aはハロゲン化物アニオン(臭化物、ヨウ化物、好ましくは塩化物又はフッ化物)又はヘキサフルオロアンチモネート(SbF )を示し、Yは第四級アンモニウム、第四級ホスホニウム又は第三級スルホニウムカチオンを示す。アルミニウム、チタン、ニオブ、タンタル、アンチモン、ニッケル、亜鉛又は鉄に基づくハロゲンルイス酸は、クロロ、ブロモ、フルオロ又は混合誘導体、例えばクロロフルオロ酸でありうる。より特定的には、次の式を有する塩化物、フッ化物又はクロロフッ化物について言及することができる:
TiCl(ここで、x+y=4及び0≦x≦4)
TaCl(ここで、x+y=5及び0≦x≦5)
NbCl(ここで、x+y=5及び0≦x≦5)
SnCl(ここで、x+y=4及び1≦x≦4)
SbCl(ここで、x+y=5及び0≦x≦5)
AlCl(ここで、x+y=3及び0≦x≦3)
NiCl(ここで、x+y=2及び0≦x≦2)
FeCl(ここで、x+y=3及び0≦x≦3)
そのような化合物の例として、次の化合物について言及することができる:TiCl、TiF、TaCl、TaF、NbCl、NbF、SbCl、SbClF、SbCl、SbCl、SbClF、SbF、及びそれらの混合物。次の化合物が優先的に使用される:TiCl、TaCl+TaF、NbCl+NbF、SbCl、SbFCl、SbFCl、SbFCl、SbFCl、SbF、及びSbCl+SbF。アンチモン系化合物が特により好ましい。本発明に従って使用することができるオキシハロゲンルイス酸の例としては、TiOCl、TiOF及びSbOCl(x+y=3)を挙げることができる。塩Yにおいて、カチオンYは、次の一般式:R、R、Rの一つに対応し得、ここで、同一又は異なっていてもよい記号RからRは、それぞれ、1から10個の炭素原子を有する、飽和又は不飽和、環状又は非環状、あるいは芳香族のヒドロカルビル、クロロヒドロカルビル、フルオロヒドロカルビル、クロロフルオロヒドロカルビル又はフルオロカルビル基を示し、これらの基の一又は複数は、N、P、S又はOなどの一又は複数のヘテロ原子をまた含む可能性がある。アンモニウム、ホスホニウム又はスルホニウムカチオンYはまた、1から3個の窒素、リン又は硫黄原子を有する飽和又は不飽和、又は芳香族のヘテロ環の一部を形成し得、次の一般式の一つ又は他のものに対応しうる:
ここで、RとRは先に記載した通りである。その式に二又は三のアンモニウム、ホスホニウム又はスルホニウム部位を含む塩もまた使用に適している場合がある。塩Yの例として、テトラアルキルアンモニウムクロリド及びフルオリド、テトラアルキルホスホニウムクロリド及びフルオリド、及びトリアルキルスルホニウムクロリド及びフルオリド、アルキルピリジニウムクロリド及びフルオリド、ジアルキルイミダゾリウムクロリド、フルオリド及びブロミド、並びにトリアルキルイミダゾリウムクロリド及びフルオリドを挙げることができる。トリメチルスルホニウムフルオリド又はクロリド、N-エチルピリジニウムクロリド又はフルオリド、N-ブチルピリジニウムクロリド又はフルオリド、1-エチル-3-メチルイミダゾリウムクロリド又はフルオリド、及び1-ブチル-3-メチルイミダゾリウムクロリド又はフルオリドがより特定的には評価される。イオン液体は、ハロゲン又はオキシハロゲンルイス酸と有機塩Yとを適切に混合することにより、それ自体が知られている方法で調製することができる。特に、文献国際公開第01/81353号に記載されている方法を参照することができる。あるいは、触媒は、米国特許第6166274号に記載されているように、トリフリン酸又はトリフルオロ酢酸でありうる。
好ましい一実施態様によれば、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと同様に、流れDは、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン及び1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパンからなる群から選択される副生成物を含む。好ましい一実施態様によれば、流れDにおける、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン及び1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパンからなる群から選択される副生成物の量は、0.5mol%未満である。前記流れDの1,3,3,3-テトラフルオロプロペン含有量は、好ましくは0.5mol%未満、より好ましくは0.4mol%未満、より特定的には0.3mol%未満である。前記流れDの1,1,1,3,3-ペンタフルオロプロパン含有量は、好ましくは0.1mol%未満、より好ましくは0.075mol%未満、より特定的には0.05mol%未満である。
工程i)は、好ましくは50℃から150℃の温度、好ましくは75℃から100℃の温度で実施される。
工程i)は、好ましくは5から20baraの圧力、好ましくは10から18baraの圧力、より特定的には12から18baraの圧力で実施される。
反応器入口でのHF/[塩素化合物]のモル比は、好ましくは5と10の間、より好ましくは5と7の間、より特定的には5と6の間である。より特定的には、出発組成物中の前記塩素化合物が1,1,3,3-テトラクロロプロペン(1230za)である場合、HF/1230zaのモル比は5と10の間、より好ましくは5と7の間、より特定的には5と6の間である。
フッ化水素酸と前記出発組成物は、静的ミキサーを介して反応器に投入することができる。好ましくは、フッ化水素酸は、それが反応器に投入される前、よって工程i)の実施前に、加熱される。好ましくは、フッ化水素酸は、100℃から170℃、好ましくは120℃から170℃、特に125℃から165℃、より特定的には125℃から155℃の温度に加熱される。
特定の一実施態様によれば、工程i)で得られた流れDを、工程ii)の実施前に精製工程に供することができる。あるいは、工程i)で得られた流れDを、工程ii)において直接使用することができる。
従って、前記製造方法は、工程i)に続いて、工程ii)の前に、流れDを処理して、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD1と、少なくとも50重量%のHF、例えば好ましくは少なくとも70重量%のHFを含む流れD2とを生じさせる工程を含む、工程i’)を含みうる。処理工程(i’)は、好ましくは、30℃と120℃の間の温度で有利に実施されて、反応器に再循環される流れD2を生じさせる還流塔である。
特定の一実施態様によれば、本発明に係る1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための前記方法は、
i)フッ化水素酸(HF)を、反応器内で、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン及びその二つの混合物からなる群から選択される少なくとも一種の塩素化合物を含む出発組成物と接触させて、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HF及びHClを含む流れDを得る工程;
i’)流れDを処理して、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD1と、少なくとも50重量%のHFを含む流れD2とを生じさせる工程;
ii)工程i’)で得られた流れD1から出発して、本発明に係る中和方法を実施する工程
を含む。
本製造方法は、工程i’)の後、工程ii)の前に工程ii’)をまた含みうる。好ましくは、前記工程ii’)は、流れD1から塩酸を回収して、HClの流れD3と1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD4とを形成する工程である。工程(ii’)におけるHClの回収は、好ましくは、塔底リボイラーと塔頂還流システムを備えた蒸留塔によって得られる。塔底の温度は有利には20℃と110℃の間である。塔頂の温度は、有利には-50℃と0℃の間である。HClの蒸留は、典型的には、7barと25barの間の圧力で実施される。この回収工程により、流れD1中のHClの量と比較して、HClの量が大きく減少している流れD4を得ることが可能になる。
従って、特定の一実施態様によれば、本発明に係る1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための前記方法は、
i)フッ化水素酸(HF)を、反応器内で、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン及びその二つの混合物からなる群から選択される少なくとも一種の塩素化合物を含む出発組成物と接触させて、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HF及びHClを含む流れDを得る工程;
i’)流れDを処理して、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD1と、少なくとも50重量%のHFを含む流れD2とを生じさせる工程;
ii’)流れD1から塩酸を回収して、HClの流れD3と1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD4とを形成する工程;
ii)工程ii’)で得られた流れD4から出発して本発明に係る中和方法を実施して、ガス流Cを形成する工程
を含む。
本製造方法はまた工程ii’)の後で工程ii)の前に工程iii’)を含みうる。好ましくは、工程iii’)は、流れD4を分離して、少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも98重量%、特に少なくとも99重量%のHFを含む流れD5と、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD6とを形成する工程である。分離工程は、好ましくはデカンテーションであり、有利には-50℃と50℃の間、好ましくは-20℃と10℃の間の温度で実施される。
従って、特定の一実施態様によれば、本発明に係る1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための前記方法は、
i)フッ化水素酸(HF)を、反応器内で、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン及びその二つの混合物からなる群から選択される少なくとも一種の塩素化合物を含む出発組成物と接触させて、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HF及びHClを含む流れDを得る工程;
i’)流れDを処理して、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD1と、少なくとも50重量%のHFを含む流れD2とを生じさせる工程;
ii’)流れD1から塩酸を回収して、HClの流れD3と1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD4とを形成する工程;
iii’)工程ii’)で得られた流れD4を分離して、少なくとも90重量%を含む流れD5と1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD6とを形成する工程;
ii)工程iii’)で得られた流れD6から出発して本発明に係る中和方法を実施して、ガス流Cを形成する工程
を含む。
本製造方法は工程iii’)の後で工程ii)の前に工程iv’)をまた含みうる。好ましくは、工程iv’)は、水で洗浄する工程である。この工程は、流れD6に含まれるHClとHFの一部を除去する。
従って、特定の一実施態様によれば、本発明に係る1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための前記方法は、
i)フッ化水素酸(HF)を、反応器内で、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン及びその二つの混合物からなる群から選択される少なくとも一種の塩素化合物を含む出発組成物と接触させて、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HF及びHClを含む流れDを得る工程;
i’)流れDを処理して、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD1と、少なくとも50重量%のHFを含む流れD2とを生じさせる工程;
ii’)流れD1から塩酸を回収して、HClの流れD3と1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD4とを形成する工程;
iii’)工程ii’)で得られた流れD4を分離して、少なくとも90重量%を含む流れD5と1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD6とを形成する工程;
iv’)工程iii’)で得られた前記流れD6を水で洗浄して、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン含む流れD7と酸性水溶液D8を形成する工程;
ii)工程iv’)で得られた流れD7から出発して本発明に係る中和方法を実施して、ガス流Cを形成する工程
を含む。
本製造方法は工程ii)に続き工程iii)をまた含みうる。好ましくは、工程iii)は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを含む前記ガス流Cを乾燥させて、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを含む乾燥された流れC2を形成することからなる。乾燥工程は、モレキュラーシーブ、ゼオライト、硫酸カルシウム又は塩化カルシウムなどの無機塩、シリカゲル、活性炭を使用して実施することができる。モレキュラーシーブ及びゼオライトの例は、文献国際公開第2017/050686号に記載されている。無機塩、モレキュラーシーブ、シリカゲル、及び活性炭の例はまた国際公開第2017/031406号に記載されている。モレキュラーシーブ、活性炭、及びシリカゲルの例はまた国際公開第2016/148957号に記載されている。好ましくは、乾燥工程は、モレキュラーシーブを使用して、特に3Aモレキュラーシーブを使用して実施されるであろう。
本製造方法は工程iii)に続き工程iv)をまた含みうる。好ましくは、工程iv)は、工程iii)で得られた前記流れC2を蒸留する一又は複数の工程を含む。
従って、特定の一実施態様によれば、本発明に係る1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための前記方法は、
i)フッ化水素酸(HF)を、反応器内で、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン及びその二つの混合物からなる群から選択される少なくとも一種の塩素化合物を含む出発組成物と接触させて、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HF及びHClを含む流れDを得る工程;
i’)流れDを処理して、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD1と、少なくとも50重量%のHFを含む流れD2とを生じさせる工程;
ii’)流れD1から塩酸を回収して、HClの流れD3と、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD4とを形成する工程;
iii’)工程ii’)で得られた流れD4を分離して、少なくとも90重量%を含む流れD5と、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、HCl及びHFを含む流れD6とを形成する工程;
iv’)工程iii’)で得られた前記流れD6を水で洗浄して、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを含む流れD7と酸性水溶液D8とを形成する工程;
ii)工程iv’)で得られた流れD7から出発して本発明に係る中和方法を実施して、ガス流Cを形成する工程;
iii)1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを含む前記ガス流Cを乾燥させて、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを含む乾燥された流れC2を形成する工程;及び
iv)一又は複数の蒸留塔を使用して前記流れC2を蒸留して、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを含む流れC3を形成する工程
を含む。
好ましくは、本発明に係る前記製造方法は、連続的に実施される。
本発明の別の態様によれば、組成物が提供される。前記組成物は、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含む。好ましくは、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量は、前記組成物において110ppm未満である。好ましくは、前記組成物中の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量は、85%を超える。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
従って、有利には、前記組成物は、87%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm未満、有利には100ppm未満、好ましくは90ppm未満、より優先的には80ppm未満、特に70ppm未満、より特定的には60ppm未満、好ましくは50ppm未満のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含む。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には、少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
好ましくは、前記組成物は、90%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm未満、有利には100ppm未満、好ましくは90ppm未満、より優先的には80ppm未満、特に70ppm未満、より特定的には60ppm未満、好ましくは50ppm未満のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含む。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
より優先的には、前記組成物は、92%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm未満、有利には100ppm未満、好ましくは90ppm未満、より優先的には80ppm未満、特に70ppm未満、より特定的には60ppm未満、好ましくは50ppm未満のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含む。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
特に、前記組成物は、95%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm未満、有利には100ppm未満、好ましくは90ppm未満、より優先的には80ppm未満、特に70ppm未満、より特定的には60ppm未満、好ましくは50ppm未満のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含む。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
より特定的には、前記組成物は、97%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm未満、有利には100ppm未満、好ましくは90ppm未満、より優先的には80ppm未満、特に70ppm未満、より特定的には60ppm未満、好ましくは50ppm未満のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含む。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
好ましくは、前記組成物は、99%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm未満、有利には100ppm未満、好ましくは90ppm未満、より優先的には80ppm未満、特に70ppm未満、より特定的には60ppm未満、好ましくは50ppm未満のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含む。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
前記組成物はまた1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。前記組成物中の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンのモル含有量は、10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間である。
従って、前記組成物は、85%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm未満、特に70ppm未満、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
有利には、前記組成物は、87%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
好ましくは、前記組成物は、90%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
より優先的に、前記組成物は、92%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
特に、前記組成物は、95%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
より特定的には、前記組成物は、97%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
好ましくは、前記組成物は、99%を超えるモル含有量の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと、110ppm以下、有利には100ppm以下、好ましくは90ppm以下、より優先的には80ppm以下、特に70ppm以下、より特定的には60ppm以下、好ましくは50ppm以下のモル含有量の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン;並びに10ppmと200ppmの間、好ましくは20ppmと150ppmの間、特に50ppmと100ppmの間のモル含有量の1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含みうる。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、少なくとも90mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より特定的には少なくとも92mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、好ましくは少なくとも95mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、より好ましくは少なくとも98mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表し;残りはシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを表す。好ましくは、前記組成物において、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンである。
実施例は、洗浄塔(スクラバー)が上に設けられた反応器(両方とも断熱されている)で実施される。洗浄塔(内径=24mm、高さ=300mm)には、ラシヒリング(内径=3mm、外径=5mm、長さ=5mm、充填塔における空隙率=63%)が充填される。塩基性溶液を導入し、ラシヒリングが充填された洗浄塔に円状に回転させて流した(約185ml/分)。実施例によれば、塩基性溶液は30℃又は50℃の温度に調整される。95.8mol%のトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、2.4mol%のシス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン(すなわち、39.9のトランス/シスモル比)、およそ120ppmの1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパン及びおよそ25ppmの1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含む組成物をついで5g/hの流量で反応器に導入した。組成物の成分の含有量はモルで表される。前記組成物は、本出願に記載されている1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための方法を実施することによって、得ることができる。無水CaClで乾燥させ、液体窒素トラップを使用してトラップするために、ガス流を収集した。ガス流をガスクロマトグラフィーで分析した。1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンの量は中和後に定量される。
試験した塩基性溶液(含有量は重量で表される)と結果を以下の表1に示す。
上記実施例で証明されるように、塩基性NaOH溶液を使用すると、中和工程中の1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンの生成を制限することができる;HCFC-243fcの含有量は僅かに減少する。塩基性KOH溶液を使用すると、HCFO-1233zbの含有量は多くなり、HCFC-243fcの含有量が大幅に減少する。このようにして得られたトランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンは、様々な応用分野におけるその有効性を妨害しうるHCFO-1233zbが少ない。加えて、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンから1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを分離する方が、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンから1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを分離するよりも容易である。従って、本方法は、トランス-1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造し精製するための方法において相当の利点を有する。

Claims (11)

  1. 1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパン、及び式HX(ここで、X=F又はCl)の一又は複数の酸化合物を含む組成物Aを中和するための方法であって、a)前記組成物Aを溶液Bと接触させる工程であって、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量が該工程で得られた組成物において110ppm未満である、工程を含み、溶液Bは、溶液Bの全重量に基づいて2から40重量%のNaOHの重量含有量を有するNaOH溶液である、方法。
  2. 工程a)の前記溶液Bが水溶液であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 工程a)が、10℃から90℃の温度で実施されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 工程a)が、1秒と5分の間の滞留時間で実施されることを特徴とする、請求項1から3の何れか一項に記載の方法。
  5. 1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンがトランス形態であることを特徴とする、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
  6. 工程a)によって、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペン及び1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンを含むガス流Cを得られることを特徴とする、請求項1から5の何れか一項に記載の方法。
  7. 1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンが、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンの脱塩化水素によって得られることを特徴とする、請求項1から6の何れか一項に記載の方法。
  8. i)フッ化水素酸(HF)を、反応器内で、1,1,3,3-テトラクロロプロペン、1,3,3,3-テトラクロロプロペン及びその二つの混合物からなる群から選択される少なくとも一種の塩素化合物を含む出発組成物と、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパン、HF及び/又はHClを含む流れDを得るのに十分な条件下で接触させる工程;
    ii)工程i)で得られた流れDを使用して、請求項1から7の何れか一項に記載の方法を実施する工程
    を含む、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンを製造するための方法。
  9. 1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンと1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンを含む組成物であって、1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量が前記組成物において110ppm未満であり、前記組成物中の1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量が90%を超えることを特徴とする、組成物。
  10. 1-クロロ-1,3,3-トリフルオロプロペンのモル含有量が、100ppm未満であることを特徴とする、請求項9に記載の組成物。
  11. 1,1-ジクロロ-1,3,3-トリフルオロプロパンをまた含むことを特徴とする、請求項9又は10の何れか一項に記載の組成物。
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