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JP7624078B2 - 剥離用工具 - Google Patents
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JP7624078B2 - 剥離用工具 - Google Patents

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Description

この発明は、被覆線の被覆部を剥離するための剥離用工具に関し、特に、例えば、被覆線の被覆部を芯線から剥離するに適する剥離用工具に関する。
一般に、高圧架空配電線は、撚った導電線、アルミ電線や太い単線からなる銅電線(芯線)を樹脂やゴムなどの絶縁体である被覆部をその周りに被覆したものが使用されている。
配電工事において、架設された被覆線の被覆部を剥離する作業を円滑にすることができる剥離工具が提案されている。
特許第6471115号公報
しかしながら、被覆線は、地域や地方によって、異なった種類、特にその太さが異なったものが用いられている。それゆえに、地域や地方ごとに被覆線に対応した剥離用工具が必要とされる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、1台の剥離用工具で多種類の被覆線に対応できる、剥離用工具を提供することである。
この発明の請求項1にかかる剥離用工具は、芯線が被覆部によって被覆された被覆線の被覆部を剥離するための剥離用工具であって、
異なる複数の径を有する複数の被覆線それぞれを保持可能な複数の被覆線保持部が一体に形成された被覆線保持体と、
複数の被覆線保持部のうちの一つに保持される被覆線の被覆部を切断する刃体と、
刃体を保持する刃体保持体と、
複数の被覆線保持部それぞれと刃体とが対向する状態で被覆線保持体及び刃体保持体を支持する支持体と、
を備え、
被覆線保持体が支持体に支持された状態で、複数の被覆線保持部のいずれかと刃体との対向関係が切り替え可能に構成されている、剥離用工具である。
この発明の請求項2にかかる剥離用工具は、
支持体は、被覆線保持体を回転軸中心に回転可能に支持する回転支持部を含み、
複数の被覆線保持部それぞれは、被覆線保持体において回転軸を中心として放射方向に位置しており、
複数の被覆線保持部のいずれかと刃体との対向関係が、回転軸を中心とする被覆線保持体の回転により切り替え可能に構成されている、請求項1に記載の剥離用工具である。
この発明の請求項3にかかる剥離用工具は、
複数の被覆線保持部それぞれは、被覆線保持体において回転軸を中心として2つ以上の放射方向に位置している、請求項2に記載の剥離用工具である。
この発明の請求項4にかかる剥離用工具は、
支持体は、
被覆線保持体及び刃体保持体を間に挟んだ状態で対向しているとともに、被覆線保持体を回転支持部とともに回転軸を中心として回転可能に支持している一対の側壁と、
被覆線保持体を一対の側壁のうち少なくとも一方に固定する固定状態と、被覆線保持体の一対の側壁のうち少なくとも一方への固定を解除する固定解除状態と、を切り替え可能な固定部材と、をさらに含む、請求項2または3に記載の剥離用工具である。
この発明の請求項5にかかる剥離用工具は、
回転支持部は、被覆線保持体の回転を調整するための調整ダイヤルをさらに含む、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の剥離用工具である。
この発明の請求項6にかかる剥離用工具は、
刃体保持体と被覆線保持体とが面接触可能に構成されている、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の剥離用工具である。
この発明によれば、1台の剥離用工具よって、多種類の被覆線の剥離をすることができる剥離用工具を提供することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかる剥離用工具の一例を示す斜視図である。 図1に示す剥離用工具の正面図である。 図1に示す剥離用工具の背面図である。 図1に示す剥離用工具の右側面図である。 図4に示す剥離用工具において第1側壁を省略した右側面図である。 図1に示す剥離用工具の左側面図である。 図6に示す剥離用工具において左側の第2側壁を省略した左側面図である。 (a)は図4のVIII-VIII線における剥離用工具の断面図であり、(b)は固定つまみが移動する態様を示す断面図である。 (a)は、被覆線保持体の左側面図であり、(b)ないし(e)は、被覆線保持体の第1ないし第4面を正面視した場合の正面図である。 (a)は第1被覆線保持部と刃体と被覆線との関係を示す模式図であり、(b)は第2被覆線保持部と刃体と被覆線との関係を示す模式図であり、(c)は第3被覆線保持部と刃体と被覆線との関係を示す模式図であり、(d)は第4被覆線保持部と刃体と被覆線との関係を示す模式図である。 (a)は刃体保持体の側面図であり、(b)は刃体保持体の底面図である。 被覆線の被覆部を剥ぎ取る状態を示す図解図である。 図1に示す剥離用工具の使用方法を説明するための図であり、被覆線に剥離用工具を取り付けた後、被覆線から被覆部を剥離させる状態を示す説明図である。 変形例に示す剥離用工具の右側面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明に係る剥離用工具について図1~図7に基づいて説明する。図1は、この発明にかかる剥離用工具の一例を示す斜視図である。図2は、図1に示す剥離用工具の正面図である。図3は、図1に示す剥離用工具の背面図である。図4は、図1に示す剥離用工具の右側面図である。図5は、図4に示す剥離用工具において第1側壁を省略した右側面図である。図6は、図1に示す剥離用工具の左側面図である。図7は、図6に示す剥離用工具において左側の第2側壁を省略した左側面図である。
1.剥離用工具の構成
本発明に係る剥離用工具10は、被覆線Wの被覆部W2を剥離するための工具である。図11に示すように、被覆線Wは、導電材料に形成される芯線W1を含み、その芯線W1を覆うように被覆部W2が設けられる。この被覆部W2の材料は、通常、ポリ塩化ビニルやポリエチレン等の合成樹脂または合成ゴムなどが挙げられる。本発明にかかる剥離用工具10は、たとえば、図1に示す剥離用工具10の係合部62を回転させることにより、剥離用工具10の刃体30の刃体先端部30bを被覆部W2に食い込ませて、芯線W1に損傷を与えることなく残存させたままで、被覆部W2を剥離するために用いられる。
本発明に係る剥離用工具10は、図1~図3等に示すように、主として、被覆線保持体20と、被覆線Wの被覆部W2を切断する刃体30と、刃体30を保持する刃体保持体40と、被覆線保持体20及び刃体保持体40を支持する支持体50と、を備える。
被覆線保持体20は、異なる複数の径を有する複数の被覆線Wそれぞれを保持可能な複数の被覆線保持部21が一体に形成されている。
刃体30は、刃体保持体40に保持されており、複数の被覆線保持部21のうちの一つに保持される被覆線Wの被覆部W2を切断する。
支持体50は、複数の被覆線保持部21それぞれと刃体30とが対向する状態で被覆線保持体20及び刃体保持体40を支持する。
被覆線保持体20が支持体50に支持された状態で、複数の被覆線保持部21のいずれかと刃体30との対向関係が切り替え可能に構成されている。
以上の剥離用工具10は、前述の被覆線保持体20、刃体30、刃体保持体40、及び、支持体50に加え、刃体保持体40に取り付けられる一対の刃ガイド41を備える。さらに、剥離用工具10は、刃体保持体40を被覆線Wに向けて進退移動する押圧部60及び押圧軸支持台70を備える。
本発明において、次の通り定義する。図1ないし図3等において示す姿勢の剥離用工具10において、刃体保持体40に対して被覆線保持体20の側を「上側(上)」といい、被覆線保持体20に対して刃体保持体40の側を「下側(下)」という。また、本明細書において、図2に示す正面側を、「前、前側又は手前側」と言い、図3に示す背面側を「後又は後側」と言う。図2において、右側を「右側」と言い、左側を「左側」と言う。なお、被覆線保持体20において被覆線Wを把持させた場合、被覆線Wが延びる方向が左右方向である。
剥離用工具10において、被覆線保持体20と、刃体30を保持する刃体保持体40とは、互いに上下方向に対向する状態でその左右両側を支持体50に支持されている。押圧部60は刃体保持体40の下方に位置しており、上下方向に進退移動自在に押圧軸支持台70に支持されている。押圧軸支持台70は刃体保持体40の下側において支持体50に支持されている。
ここで、実施形態においては、被覆線保持体20、刃体保持体40、支持体50、押圧部60及び押圧軸支持台70は次のように連結されている。
支持体50は、後述の回転支持部51、固定部材52、右側の第1側壁56及び左側の第2側壁57を含む。被覆線保持体20及び押圧軸支持台70は、右側の第1側壁56と左側の第2側壁57との間に被覆線保持体20の左右両端面及び押圧軸支持台70の左右両端面が挟まれた状態で支持される。
被覆線保持体20は、第1側壁56及び第2側壁57において被覆線保持体20の側面視における中心に対応する位置で、回転支持部51により当該中心を回転軸として回転可能に支持されている。また、固定部材52は、被覆線保持体20の側面視における中心から偏心した位置において、その先端が第1側壁56の外面側から被覆線保持体20に挿入可能に構成されている。固定部材52の先端が被覆線保持体20に挿入されることにより被覆線保持体20が回転不能となり、固定部材52の先端が被覆線保持体20から抜き出されることにより被覆線保持体20が回転可能となるように構成されている。
押圧部60は、第1側壁56の対向面と第2側壁57の対向面との間において、押圧軸支持台70により支持されている。刃体保持体40は、第1側壁56の対向面と第2側壁57の対向面との間において押圧部60により押圧部60の上方に支持されている。刃体30は、被覆線Wの被覆部W2を剥離可能なように刃体保持体40により保持されている。
刃体保持体40は、押圧部60の上下方向の進退移動に伴い上下方向に進退移動される。押圧部60が被覆線保持体20から離れる下側に移動されることにより、被覆線保持体20と刃体保持体40との間の間隔が広がる。間隔が広がった状態で被覆線保持体20と刃体保持体40との間に被覆線Wが載置され、押圧部60が被覆線保持体20に向かって上側に移動される。これにより、被覆線保持体20と刃体保持体40との間に被覆線Wが挟み込まれる。さらに押圧部60が被覆線保持体20側に移動されることにより、刃体30が被覆部W2に食い込む。以下に剥離用工具10の各部について説明する。
(a)支持体
支持体50は、被覆線保持体20、刃体30、刃体保持体40、押圧部60及び押圧軸支持台70を支持する。支持体50は、回転支持部51、固定部材52及び側壁55を含む。
(a-1)側壁
側壁55は、図1~図3に示すように、第1側壁56、第2側壁57及び側壁連結部材58を含む。側壁55は、右側の第1側壁56と左側の第2側壁57との間に被覆線保持体20の左右両端面及び押圧軸支持台70の左右両端面等を挟んだ状態でこれらを支持する。そして、側壁55は、後述の回転支持部51とともに被覆線保持体20を回転可能に支持している。図8の(a)は図4のVIII-VIII線における剥離用工具の断面図であり、図8の(b)は固定つまみが移動する態様を示す断面図である。図2の正面図において、被覆線保持体20等を中心として、第1側壁56は右側に位置しており、第2側壁57は左側に位置している。第1側壁56及び第2側壁57はともに板状の部材であり、第1側壁56と第2側壁57とは互いに左右方向に対向するように配置されている。そして、第1側壁56の第2側壁57に対向する対向面(内側面)、第2側壁57の第1側壁56に対向する対向面(内側面)は、前後方向及び上下方向に沿う平面状である。また、第1側壁56及び第2側壁57は対向した状態で概ね対称の形状を有している。
(a-1-1)第1側壁
図1~図4に示すように、第1側壁56は、側壁基部56a、側壁上部56b及び側壁固定部56cを含む。側壁基部56aは第1側壁56のうちの中央部に対して下側の部分であり、側壁上部56bは第1側壁56のうちの中央部に対して上側の部分である。側壁固定部56cは、第1側壁56の後側部分であり、側壁上部56bに対して後側部分である。
第1側壁56の側壁基部56aは、主として押圧軸支持台70が取り付けられており、側面視において略長方形状であり上下方向に延びている。第1側壁56の側壁基部56aの下端部には、第1側壁56を板厚方向に貫通する複数の支持台取付孔56jが形成されている。図5に示すように、押圧軸支持台70には複数の支持台取付孔56jに対応する複数の支持台孔70dが形成されている。複数の支持台取付孔56jと複数の支持台孔70dとが位置合わせされた状態で各支持台取付孔56j及び各支持台孔70dに支持台取付部材70eが結合されることにより、図4に示すように押圧軸支持台70が第1側壁56に取り付られる。押圧軸支持台70の第1側壁56に面する右側端面は平面状であり、押圧軸支持台70の右側端面と第1側壁56の対向面とは接触している。
第1側壁56の側壁上部56bは、被覆線保持体20が取り付けられており、第1側壁56の側壁基部56aから上方に連続しており、側面視において略円形状を有している。被覆線保持体20の第1側壁56に面する右側端面は平面状であり、被覆線保持体20の右側端面と第1側壁56の対向面とは接触している。
第1側壁56の側壁上部56bの下側部分かつ前側部分には、被覆線Wを保持するための開口である被覆線保持開口部56eが形成されている。被覆線保持開口部56eは、第1側壁56の側壁上部56bの前側部分の一部を切り欠くように側面視略半円形状に形成されている。
第1側壁56の側壁上部56bの上下方向の中央部及び前後方向の中央部には、前記板厚方向に貫通するダイヤル側壁孔56f及び連結部材挿入孔56gが形成されている。ダイヤル側壁孔56fは略円形状に形成されている。連結部材挿入孔56gは、ダイヤル側壁孔56fから前記板厚方向と直交する方向に延びる2つの長孔から形成されている。前記2つの長孔はダイヤル側壁孔56fを中心として対称である。また、第1側壁56の側壁上部56bには、側壁上部56bの中央部と側壁上部56bの後側部分(第1側壁56の側壁固定部56c)との間に固定つまみ側壁孔56hが形成されている。
第1側壁56の側壁上部56bの上端部は、側面視においてダイヤル側壁孔56fを中心とする半円弧状に形成されている。また、第1側壁56の側壁上部56bの上下方向の中央部のうち前側部分は、側面視において上下方向の直線状に形成されている。この直線状の前側部分の下側に続いて前述の被覆線保持開口部56eが形成されている。また、第1側壁56の側壁上部56bには、側壁上部56bの半円弧状部分に沿って、前記板厚方向に貫通する円弧状の複数の軽量化孔56kが形成されている。
第1側壁56の側壁固定部56cは、第1側壁56と第2側壁57とを後述の側壁連結部材58(図1、図3、図8の(a))により互いに連結する部分である。第1側壁56の側壁固定部56cは、第1側壁56の側壁上部56bの上下方向の中央部分に対して後側に突出するように形成されている。第1側壁56の側壁固定部56cには側壁固定孔56iが形成されている。側壁固定孔56iと側壁連結部材58の連結部材孔58a1(図8の(a))とが位置合わせされた状態でこれらに側壁固定部材58bが嵌め込まれることにより、側壁固定部材58bと第1側壁56とが連結される。
(a-1-2)側壁連結部材
側壁連結部材58は、第1側壁56と第2側壁57とを連結している。図8の(a)に示すように、側壁連結部材58は、連結軸58a及び一対の側壁固定部材58bを含む。連結軸58aは左右方向に延びる円柱状の部材である。連結軸58aの軸心方向両端部それぞれには一対の側壁固定部材58bそれぞれが嵌め込まれる一対の連結部材孔58a1が形成されている。
(a-1-3)第2側壁
第2側壁57は第1側壁56と対となる部材である。第2側壁57は、第1側壁56との間に被覆線保持体20、刃体30、刃体保持体40、押圧部60及び押圧軸支持台70を挟みこんだ状態で、第1側壁56とともにこれらを支持する。第2側壁57は、概ね第1側壁56と同様の構成であるので、異なる構成を中心に説明し、説明を簡略化する。図6に示すように、第2側壁57は、第1側壁56の側壁基部56aに対向している側壁基部57a、第1側壁56の側壁上部56bに対向している側壁上部57b及び第1側壁56の側壁固定部56cに対向している側壁固定部57cを含む。
第2側壁57の側壁基部57aの下端部には複数の支持台取付孔57jが形成されている。図4~図7に示すように、複数の支持台取付孔56j、複数の支持台取付孔57j及び複数の支持台孔70dが位置合わせされた状態で各支持台取付孔56j、各支持台取付孔57j及び各支持台孔70dに支持台取付部材70eが結合される。これにより、押圧軸支持台70が第1側壁56の側壁基部56aと第2側壁57の側壁基部57aとの間に取り付けられる。押圧軸支持台70の第2側壁57に面する左側端面は平面状であり、押圧軸支持台70の左側端面と第2側壁57の対向面とは接触している。これにより、第1側壁56の側壁基部56aの対向面に押圧軸支持台70の右側端面が接し、かつ第2側壁57の側壁基部57aの対向面に押圧軸支持台70の左側端面が接した状態で、第1側壁56の側壁基部56aと第2側壁57の側壁基部57aとの間に押圧軸支持台70が取り付けられている。また、押圧軸支持台70は、第1側壁56の対向面及び第2側壁57の対向面に対して直交方向に延びるように取り付けられている。
第2側壁57の側壁上部57bは、第1側壁56の側壁上部56bと対向しており、被覆線保持体20が取り付けられている。被覆線保持体20の第2側壁57に面する左側端面は平面状であり、被覆線保持体20の左側端面と第2側壁57の対向面とは接触している。これにより、第1側壁56の側壁上部56bの対向面に被覆線保持体20の右側端面が面し、第2側壁57の側壁上部57bの対向面に被覆線保持体20の左側端面が面している。また、被覆線保持体20は、第1側壁56の対向面及び第2側壁57の対向面に対して直交方向に延びるように取り付けられている。この状態で、被覆線保持体20は、第1側壁56の側壁上部56bと第2側壁57の側壁上部57bとの間において回転支持部51により回転可能に取り付けられている。また、第2側壁57の側壁上部57bの下側部分かつ前側部分には、被覆線Wを保持するための開口である被覆線保持開口部57eが形成されている。
第2側壁57の側壁上部57bの上下方向の中央部及び前後方向の中央部には、前記板厚方向に貫通する他端側壁孔57fが形成されている。他端側壁孔57fは略円形状に形成されている。第1側壁56と第2側壁57とが互いに対向するように配置されている状態において、他端側壁孔57fはダイヤル側壁孔56fに対応する位置に形成されている。
第2側壁57の側壁上部57bの上端部は、側面視において他端側壁孔57fを中心とする半円弧状に形成されている。また、第2側壁57の側壁上部57bの上下方向の中央部のうち前側部分は、側面視において上下方向の直線状に形成されている。この直線状の前側部分の下側に続いて前述の被覆線保持開口部57eが形成されている。
また、第2側壁57の側壁上部57bには、他端側壁孔57fを中心とする円形状に沿って、かつ他端側壁孔57fを中心とする放射位置に、複数の位置決め部材側壁孔57hが形成されている。本実施形態では、複数の位置決め部材側壁孔57hは、前記板厚方向に貫通する円形状の第1、第2、第3及び第4側壁孔57h1、57h2、57h3及び57h4を含む。第1ないし第4側壁孔57h1~57h4は、他端側壁孔57fを中心として互いに略90°ずつ離れるように配置されている。また、第2側壁57の側壁上部57bには、他端側壁孔57fを中心とする円形状に沿って、前記板厚方向に貫通する円弧状の複数の軽量化孔56kが形成されている。
第2側壁57の側壁固定部57cは、第1側壁56と第2側壁57とを側壁連結部材58(図1、図3、図8の(a))により互いに連結する部分である。第2側壁57の側壁固定部57cには側壁固定孔57iが形成されている。第1側壁56の側壁固定部56cの対向面に側壁連結部材58の右側端面が接し、第2側壁57の側壁固定部57cの対向面に側壁連結部材58の左側端面が接するとともに、側壁固定孔56i、側壁固定孔57iと側壁連結部材58の連結部材孔58a1(図8の(a))とが位置合わせされる。この状態で、これらの第1側壁56の側壁固定孔56i、第2側壁57の側壁固定孔57i、側壁連結部材58の連結部材孔58a1に側壁固定部材58bが嵌め込まれることにより、側壁固定部材58bを介して第1側壁56と第2側壁57とが連結される。
(a-2)回転支持部
回転支持部51は、それを中心に被覆線保持体20を回転させるための部材である。回転支持部51は、第1側壁56において、被覆線保持体20の側面視における中心に対応して配置されている。回転支持部51は、図8の(a)に示すように、調整ダイヤル51a、ダイヤル軸51b、ダイヤル連結部材51c、ダイヤル軸取付部材51d及びワッシャ51eを含む。
ダイヤル軸51bは円柱状に形成されている。ダイヤル軸51bは、軸心(回転軸28(図9A))を中心に回転可能に第1側壁56のダイヤル側壁孔56f、被覆線保持体20の後述のダイヤル軸挿入孔24及び第2側壁57の他端側壁孔57fに左右方向に挿通されている。ダイヤル軸51bには、軸心方向と直交する方向に貫通する連結孔51b1(図8の(a))が形成されている。連結孔51b1にはダイヤル連結部材51cが挿通されている。ダイヤル連結部材51cは連結孔51b1の長さよりも長く、連結孔51b1に挿入された状態でダイヤル軸51bから突出している。ダイヤル軸51bから突出したダイヤル連結部材51cは、後述の被覆線保持体20の連結部材係合孔26に挿入される。これにより、ダイヤル軸51bと被覆線保持体20とが一体に連結されている。
ダイヤル軸51bの軸心方向の一端には、ダイヤル軸51bと一体に回転する円柱状の調整ダイヤル51aが取り付けられている。調整ダイヤル51aが回転されることによりダイヤル軸51bもまた回転する。このダイヤル軸51bの回転により被覆線保持体20を容易に回転させることが可能である。よって、後述の複数の被覆線保持部21のいずれかと刃体30との対向関係が容易に切り替え可能である。図8の(a)に示すようにダイヤル軸51bの一端は固定つまみ側壁孔56hを貫通しており、ダイヤル軸51bの一端に連続する調整ダイヤル51aは、図1~図4、図8の(a)に示すように、第1側壁56から外側に突出している。調整ダイヤル51aの直径はダイヤル軸51bの直径よりも大きいため、ダイヤル軸51bの一端は調整ダイヤル51aにより第1側壁56に係止されている。
本実施形態の調整ダイヤル51aには、被覆線保持体20の被覆線Wの線種に対応した被覆線保持部21を視認できるようにするための指標が表面に付されていると好ましい。指標としては、被覆線Wの直径又は公称断面積に対応した数値等が記載されていると好ましい。この場合、操作者は、調整ダイヤル51aに付された指標を参照しながら調整ダイヤル51aを回転することにより被覆線保持体20を所定の位置に調整することができる。
ダイヤル軸51bの軸心方向の他端には、ダイヤル軸取付孔51b2が形成されている。図8の(a)に示すようにダイヤル軸51bの他端は第2側壁57の他端側壁孔57fを貫通しており、かつ、その他端に第2側壁57の外側面からワッシャ51eが取り付けられた状態でダイヤル軸取付孔51b2にダイヤル軸取付部材51dが取り付けられることにより、ダイヤル軸51bの他端は第2側壁57に係止されている。
(a-3)固定部材
固定部材52は、被覆線保持体20の回転を阻止する部材である。具体的に、固定部材52は、被覆線保持体20を一対の側壁55に固定する固定状態と、被覆線保持体20の一対の側壁55への固定を解除する固定解除状態と、を切り替え可能な部材である。固定状態では被覆線保持体20は回転不能に一対の側壁55に支持されている。固定解除状態では被覆線保持体20は回転可能に一対の側壁55に支持されている。
固定部材52は、図8の(a)に示すように、固定つまみ53及び位置決め部材54を含む。本実施形態では、固定部材52は、図4等に示すように第1側壁56の中心部から偏心した位置において(被覆線保持体20の側面視における中心から偏心した位置において)、回転支持部51の側方に配置されている。
固定つまみ53は、所定の回転位置で被覆線保持体20を固定する操作部である。固定つまみ53は、把持部53a、つまみ基部53b、つまみ軸53c、台座53d及び台座受部53eを含む。固定つまみ53は、台座受部53eが固定つまみ側壁孔56hに嵌め込まれた状態で、第1側壁56の外側に突出するように取り付けられている。
把持部53aは、円形状の部材である。つまみ軸53cは、把持部53aの中心から把持部53aの径方向と直交する方向(左右方向)に延びている。つまみ軸53cは、その先端に、被覆線保持体20の後述の保持体孔25に挿入及び保持体孔25から引き出される先端部53c1を有する。つまみ基部53bは、把持部53a及びつまみ軸53cに一体に連結され、これらを支持する。つまみ基部53bは、円筒形状を有し、つまみ軸53cのうち把持部53aに隣接する部分においてつまみ軸53cの周囲を取り囲みつつ把持部53aに連結されている。操作者が把持部53aを把持し易いように、つまみ基部53bの径は把持部53aの径よりも小さく形成されている。
台座53dはつまみ基部53bが係合されるとともに載置される部分である。台座53dは円筒形状を有し、つまみ基部53bの内壁が摺接する摺接部と、つまみ基部53bから離れる方向に摺接部に連続する段差部と、を有する。図8の(b)に示すように、把持部53aが左右方向に移動されると、つまみ基部53bは台座53dの摺接部に沿って左右方向に摺動する。把持部53aが最も第1側壁56側に移動されている場合、つまみ基部53bは台座53dの段差部に当接して安定に支持される。台座53dには、その中央部につまみ軸53cが挿通可能なつまみ挿通孔53d1が形成されている。
台座受部53eは台座53dが一体に取り付けられている部分であり、円筒形状を有している。台座受部53eの中央部には台座受孔53e1が形成されている。台座受部53eは第1側壁56の固定つまみ側壁孔56hに取り付けられている。この台座受部53eには、つまみ挿通孔53d1と台座受孔53e1とが連通するように台座53dが固定されている。
前述の把持部53a及びつまみ基部53bは、台座53d及び台座受部53eと当接及び離間可能なように構成されている。そして、図8の(a)に示すようにつまみ基部53bが台座53dと当接している場合、つまみ軸53cの先端部53c1は保持体孔25に挿入されている。一方、図8の(b)に示すようにつまみ基部53bが台座53dから離間している場合、つまみ軸53cの先端部53c1は保持体孔25から引き出されている。
位置決め部材54は、固定つまみ53と一体となって所定の回転位置において被覆線保持体20を固定するための部材である。位置決め部材54は、ボール54a、スプリング54b及び収容部54cを含む。
収容部54cはボール54a及びスプリング54bを収容する収容空間を提供する。収容部54cは、前記収容空間が第2側壁57に向かって開口するように被覆線保持体20の後述の位置決め部材嵌め込み孔27に嵌め込まれている。スプリング54bの一端は、収容部54cの底部に取り付けられており、スプリング54bは当該底部から第2側壁57に向かう付勢力を有する。スプリング54bの他端にはボール54aが取り付けられている。ボール54aは、被覆線保持体20が側壁55に対して回転することにより、第2側壁57に対して位置が変動する。具体的に、ボール54aは、第2側壁57の位置決め部材側壁孔57hに位置している場合はスプリング54bの付勢力により位置決め部材側壁孔57hに一部が嵌り込む。この場合、位置決め部材54は固定部材52とともに被覆線保持体20を所定位置に固定している。一方、ボール54aは、位置決め部材側壁孔57hに位置していない場合は第2側壁57の内壁に接しており、第2側壁57からの押圧によりスプリング54bが押圧された状態で収容部54c内に収容されている。この場合、ボール54aは第2側壁57の内壁を摺動可能となっており、被覆線保持体20は回転可能となっている。
(b)被覆線保持体
被覆線保持体20は、刃体30とともに被覆線Wを保持する。被覆線保持体20は第1側壁56と第2側壁57との間において、回転支持部51により支持されている。図9Aの(a)は、被覆線保持体の左側面図であり、図9Aの(b)ないし(e)は、被覆線保持体の第1ないし第4面を正面視した場合の正面図である。図9Bの(a)ないし(d)は各被覆線保持部と刃体と被覆線との関係を示す模式図である。
被覆線保持体20は、一体に形成された複数の被覆線保持部21を有する。複数の被覆線保持部21それぞれは、多様な直径を有する複数の被覆線Wそれぞれを刃体30及び刃体保持体40とともに保持可能である。被覆線保持体20が支持体50に支持された状態で、複数の被覆線保持部21のいずれかと刃体30との対向関係が切り替え可能に構成されている。本実施形態では、被覆線保持体20は側面視における回転軸28を中心として回転可能に構成されており、被覆線保持体20の回転により複数の被覆線保持部21のいずれかと刃体30との対向関係が切り替え可能に構成されている。このため、被覆線保持体20は回転支持部51により回転軸28を中心として回転可能に支持されている。以下に被覆線保持体20についてさらに説明する。
図9A及び図9Bに示すように、本実施形態の被覆線保持体20はブロック状に形成されている。被覆線保持体20には側面視円形状のダイヤル軸挿入孔24が形成されている。ダイヤル軸挿入孔24は、左側面(図9Aの(a))から右側面(図9B)に亘って被覆線保持体20の中心を左右方向に貫通するように形成されている。ダイヤル軸挿入孔24には、図8の(a)に示すように回転支持部51のダイヤル軸51bが挿入されている。よって、ダイヤル軸51bは、第1側壁56のダイヤル側壁孔56f、ダイヤル軸挿入孔24及び第2側壁57の他端側壁孔57fに挿通されている。この状態で、回転支持部51は、調整ダイヤル51aにより第1側壁56の外側面に係止され(図4、図8の(a))、ワッシャ51e及びダイヤル軸取付部材51dにより第2側壁57の外側面に係止されている(図6、図8の(a))。
さらに、図9Aの(d)に示すように、被覆線保持体20の右側面には、ダイヤル軸挿入孔24を中心として回転軸28に直交する方向に延びる溝状の連結部材係合孔26が形成されている。連結部材係合孔26は、ダイヤル軸挿入孔24から回転軸28に直交する方向に延びる2つの長孔から形成されている。前記2つの長孔はダイヤル軸挿入孔24を中心として対称である。連結部材係合孔26には、図8の(a)に示すように、ダイヤル軸51bの連結孔51b1に挿通された状態のダイヤル連結部材51cが嵌めこまれている。つまり、ダイヤル連結部材51cを介して、回転支持部51と被覆線保持体20とが一体回転可能なように連結されている。さらに言い換えれば、調整ダイヤル51aの回転による回転支持部51の回転とともに、被覆線保持体20が回転軸28を中心として回転する。
被覆線保持体20は複数の被覆線保持部21を有しており、回転軸28を中心とする回転により複数の被覆線保持部21のいずれかと刃体30との対向関係が切り替え可能である。複数の被覆線保持部21は異なる直径の被覆線Wを保持するために形成されている。
本実施形態では、被覆線保持部21の一例として、図9A及び図9Bに示すように1つの被覆線保持体20は4つの被覆線保持部21を有する。4つの被覆線保持部21は、それぞれ第1、第2、第3及び第4被覆線保持部21a、21b、21c及び21dである。第1ないし第4被覆線保持部21a~21dそれぞれは、異なる直径の断面略半円形状に形成されている。当該断面は、前後方向及び上下方向に沿う断面である。本実施形態では、第1ないし第4被覆線保持部21a~21dは順に直径が大きくなる半円形状に形成されている。また、第1ないし第4被覆線保持部21a~21dは、左右方向に沿って、つまり被覆線Wの長手方向に沿って延びている。
これら断面略半円形状の内面は、回転軸28に対して径方向外側に向いている。また、これら断面略半円形状の内面は、被覆線Wの外周面に沿うように当該径方向外側から見て凹む形態を有しており、刃体30と対向する。このような第1ないし第4被覆線保持部21a~21dそれぞれは、側面視において各辺が左右方向、上下方向、前後方向に沿う直方体状の筐体の角部を切り欠いて形成されている。被覆線保持体20の右側端面及び左側端面は、前後方向及び上下方向に沿っており、それぞれ第1側壁56の対向面及び第2側壁57の対向面に面している。第1ないし第4被覆線保持部21a~21dは、被覆線保持体20において被覆線保持体20の回転軸28を中心として4つの放射方向に位置している。よって、調整ダイヤル51aを90°回転させる度に、刃体30と第1ないし第4被覆線保持部21a~21dそれぞれとの対向関係を異ならせることができる。なお、本実施形態では、被覆線保持体20の回転軸28が延びる方向と、刃体30の第1刃体先端部31bの最先端が延びる方向とは、同一方向の左右方向であり平行である。
第1ないし第4被覆線保持部21a~21dについてさらに説明する。図9Bの(a)~(d)に示すように第1ないし第4被覆線保持部21a~21dそれぞれは、刃体30により異なる径の被覆線W(Wa、Wb、Wc、Wd)の被覆部W2(W2a、W2b、W2c、W2d)を芯線W1(W1a、W1b、W1c、W1d)から剥離可能なように、刃体30とともに異なる径の各被覆線Wを保持するように構成されている。つまり、図9Bの(a)では、第1被覆線保持部21aは、刃体30により被覆線Waの被覆部W2aを芯線W1aから剥離可能なように、刃体30とともに被覆線Waを保持するように構成されている。図9Bの(b)では、第2被覆線保持部21bは、刃体30により被覆線Wbの被覆部W2bを芯線W1bから剥離可能なように、刃体30とともに被覆線Wbを保持するように構成されている。図9Bの(c)では、第3被覆線保持部21cは、刃体30により被覆線Wcの被覆部W2cを芯線W1cから剥離可能なように、刃体30とともに被覆線Wcを保持するように構成されている。図9Bの(d)では、第4被覆線保持部21dは、刃体30により被覆線Wdの被覆部W2dを芯線W1dから剥離可能なように、刃体30とともに被覆線Wdを保持するように構成されている。
さらに言い換えると、図9Bの(a)~(d)のそれぞれに示すように、各被覆線保持部21a~21dそれぞれは、刃体30が被覆線W(Wa~Wd)と接する側とは異なる側において、それぞれ直径の異なる複数の被覆線W(Wa~Wd)それぞれの表面を少なくとも一部覆って接するように構成されている。そして、第1ないし第4被覆線保持部21a~21dは、回転軸28を中心とする被覆線保持体20の径方向に対して放射状に位置しているとともに、刃体30に対して凹むように半円弧状に形成されている。これにより、各被覆線保持部21a~21dそれぞれは、剥離用工具10が回転されて刃体30が各被覆線Wの被覆部W2を剥離する間、刃体30によって剥離される前の被覆線Wの被覆部W2の表面を少なくとも一部覆って接する。
各被覆線保持部21a~21dの被覆線保持体20における形成位置は、刃体30の各被覆線保持部21a~21dに向かう突出長さおよび突出の向き、被覆線Wの直径、および、被覆線Wの被覆部W2の厚み等を考慮して、刃体30により被覆部W2を剥離可能なように設定される。各被覆線保持部21a~21dの被覆線保持体20における形成位置についてさらに以下に説明する。
図9Bの(a)では、第1被覆線保持部21aは、刃体30の先端である頂部と第1被覆線保持部21aとの間において被覆線Waを保持可能なように形成されている。刃体30の頂部は、刃体30により被覆部W2aを芯線W1aから剥離可能なように、芯線W1aの表面に接するように位置している。本実施形態では、被覆線Waの中心W0aの中心は第1被覆線保持部21aの円弧の中心であり、中心W0aが延びる方向と、刃体30の第1刃体先端部31bの最先端が延びる方向とは、同一方向の左右方向であり平行である。
図9Bの(b)では、第2被覆線保持部21bは、刃体30の先端である頂部と第2被覆線保持部21bとの間において被覆線Wbを保持可能なように形成されている。刃体30の頂部は、刃体30により被覆部W2bを芯線W1bから剥離可能なように、芯線W1bの表面に接するように位置している。第2被覆線保持部21bの中心W0bが延びる方向と、刃体30の第1刃体先端部31bの最先端が延びる方向とは、同一方向の左右方向であり平行である。図9Bの(c)では、第3被覆線保持部21cは、刃体30の先端である頂部と第3被覆線保持部21cとの間において被覆線Wcを保持可能なように形成されている。刃体30の頂部は、刃体30により被覆部W2cを芯線W1cから剥離可能なように、芯線W1cの表面に接するように位置している。第3被覆線保持部21cの中心W0cが延びる方向と、刃体30の第1刃体先端部31bの最先端が延びる方向とは、同一方向の左右方向であり平行である。図9Bの(d)では、第4被覆線保持部21dは、刃体30の先端である頂部と第4被覆線保持部21dとの間において被覆線Wdを保持可能なように形成されている。刃体30の頂部は、刃体30により被覆部W2dを芯線W1dから剥離可能なように、芯線W1dの表面に接するように位置している。第4被覆線保持部21dの中心W0dが延びる方向と、刃体30の第1刃体先端部31bの最先端が延びる方向とは、同一方向の左右方向であり平行である。
また、図4~図7に示すように、第1及び第2側壁56、57は、第1ないし第4被覆線保持部21a~21dそれぞれと刃体30とによる被覆線Wの保持を、第1及び第2側壁56、57が干渉しないように構成されている。具体的に、第1及び第2側壁56、57の被覆線保持開口部56e及び被覆線保持開口部57eは、第1ないし第4被覆線保持部21a~21dのうち最も径が大きい被覆線保持部21以上の径を有している。さらに、被覆線保持体20が第1及び第2側壁56、57に取り付けられた状態において、被覆線保持開口部56e及び被覆線保持開口部57eの開口縁部は、第1ないし第4被覆線保持部21a~21dの縁部よりも回転支持部51側に後退している。
第1ないし第4被覆線保持部21a~21dそれぞれは平面状の第1面、第2面、第3面及び第4面22a、22b、22c及び22dにより連結されている。第1ないし第4面22a~22dは、ブロック状の被覆線保持体20において第1ないし第4被覆線保持部21a~21d以外の切り欠かれなかった平面状の面である。
第4被覆線保持部21dと第1被覆線保持部21aとは第1面22aにより連結されている。第1被覆線保持部21aと刃体30とが対向している状態において、第1面22aは水平方向に沿っており、刃体保持体40の上面に対向して接している。第1被覆線保持部21aと第2被覆線保持部21bとは第2面22bにより連結されている。第2被覆線保持部21bと刃体30とが対向している状態において、第2面22bは水平方向に沿っており、刃体保持体40の上面に対向して接している。第2被覆線保持部21bと第3被覆線保持部21cとは第3面22cにより連結されている。第3被覆線保持部21cと刃体30とが対向している状態において、第3面22cは水平方向に沿っており、刃体保持体40の上面に対向して接している。第3被覆線保持部21cと第4被覆線保持部21dとは第4面22dにより連結されている。第4被覆線保持部21dと刃体30とが対向している状態において、第4面22dは水平方向に沿っており、刃体保持体40の上面に対向して接している。
被覆線保持体20の回転及び回転阻止は、固定部材52により設定可能である。被覆線保持体20の右側面には、図5に示すように、固定部材52の固定つまみ53に対応して複数の第1、第2、第3及び第4保持体孔25a、25b、25c及び25dが形成されている。第1ないし第4保持体孔25a~25dは、それぞれ第1ないし第4面22a~22dに近接する位置に形成されている。また、図4に示すように、第1側壁56には、第1ないし第4保持体孔25a~25dのいずれかに対応するように固定つまみ側壁孔56hが形成されている。言い換えれば、第1側壁56には固定つまみ53が係止されている固定つまみ側壁孔56h(図4)が形成されており、この固定つまみ側壁孔56hと第1ないし第4保持体孔25a~25dのいずれかが対応する。
一方、被覆線保持体20の左側面には、図7及び図9Aの(a)に示すように、固定部材52の位置決め部材54に対応して位置決め部材嵌め込み孔27が形成されている。図9Aの(a)の例では、位置決め部材嵌め込み孔27は第2面22bに対応する位置に形成されている。また、図6に示すように、第2側壁57には、位置決め部材嵌め込み孔27と対応するように第1ないし第4側壁孔57h1~57h4が形成されている。
被覆線保持体20の回転は、固定つまみ53の把持部53aを第1側壁56から離れる方向に位置させた状態で(図8の(b))、調整ダイヤル51aが回転されることにより可能となる(固定解除状態)。この場合、つまみ軸53cの先端部53c1は、第1ないし第4保持体孔25a~25d(保持体孔25)のいずれもから抜き出ている。そして、位置決め部材54のボール54aは第1ないし第4側壁孔57h1~57h4(位置決め部材側壁孔57h)のいずれもから抜け出て第2側壁57の内壁面を摺動するように構成されている。
一方、被覆線保持体20の回転の阻止は、固定つまみ53の把持部53aを第1側壁56に近づける方向に位置させることにより可能となる。この場合、つまみ軸53cの先端部53c1は保持体孔25(第1ないし第4保持体孔25a~25dのいずれか)に挿入されているため、被覆線保持体20の回転が阻止される(固定状態)。図4~図7の例の場合、第3被覆線保持部21cが刃体30と対向した状態で被覆線保持体20の回転が阻止されている。この場合、固定つまみ53の先端部53c1が被覆線保持体20の第2保持体孔25bに挿入されている。一方、位置決め部材54のボール54aは第2側壁57の第2側壁孔57h2に嵌め込まれている。
第1ないし第4面22a~22dには、保持体開口部23(第1、第2、第3及び第4保持体開口部23a、23b、23c及び23d)が形成されている。第1ないし第4保持体開口部23a~23dそれぞれは、第1ないし第4面22a~22dそれぞれからダイヤル軸挿入孔24に近接する位置まで至る凹部である。第1ないし第4保持体開口部23a~23dを形成することにより被覆線保持体20を軽量化することができる。
上記では、被覆線保持体20はブロック状であるが、被覆線保持体20が複数の被覆線保持部21を有するのであれば被覆線保持体20の形状はこれに限定されない。被覆線保持体20は、例えば円柱形状及び多角柱形状であってもよい。また、板状部材を折り曲げて板金加工することにより、被覆線Wを保持可能な複数の被覆線保持部21を有するように被覆線保持体20が形成されてもよい。
また、上記では、1つの被覆線保持体20が4つの被覆線保持部21を有しているが、被覆線保持部21の数は4つに限定されず、2つ以上であってもよく、3つ以上であってもよい。また、第1面ないし第4面22a~22dは平面状に限定されず、曲面状であってもよい。
また、第1ないし第4被覆線保持部21a~21dそれぞれは被覆線Wが保持できればよく、それらの形状は断面略半円形状に限定されない。例えば、第1ないし第4被覆線保持部21a~21dの形状は断面略V字状、断面略三角形状、断面略半楕円形状等であってもよい。
(c)押圧部
押圧部60は、刃体保持体40を上下に移動させる。図4~図7に示すように、押圧部60は、押圧軸61、係合部62及び一対のガイド軸63を含む。
(c-1)押圧軸
押圧軸61は、第1側壁56の対向面と第2側壁57の対向面との間において、押圧軸支持台70により刃体保持体40の下側に支持されている。押圧軸61は、係合部62の操作を受けて刃体保持体40を上下に移動させる。
押圧軸61は、図5及び図7に示すように、押圧軸本体部61a、接続部61b、第1支持部61c、第2支持部61d及び連結部61eを有する。押圧軸本体部61aは上下方向に延びる円柱状に形成されており、外表面にねじ部が形成されている。押圧軸本体部61aは、押圧軸支持台70の押圧軸ねじ孔70fに上下方向移動自在に挿入されている。つまり、押圧軸ねじ孔70fの内面にはねじ溝が形成されており、押圧軸本体部61aのねじ部と押圧軸ねじ孔70fのねじ溝とが螺合することにより、押圧軸本体部61aは押圧軸支持台70に対して上下方向に移動自在である。
接続部61bは、押圧軸本体部61aの下側に連続しており、係合部62と連結される部分である。接続部61bには押圧軸本体部61aの延びる方向と直交する方向に貫通している接続部係合孔61b1(図7)が形成されている。
第1支持部61cは、押圧軸本体部61aの上側に連続している。第2支持部61dは、連結部61eを介して第1支持部61cの上側に連続している。第1支持部61c及び第2支持部61dは概ね同一径の円柱状に形成されている。連結部61eは第1支持部61c及び第2支持部61dよりも径が小さい円柱状に形成されている。これにより、第1支持部61cと第2支持部61dとの間には枢着用溝61fが形成されている。
(c-2)係合部
係合部62は、押圧軸61の上下方向の移動を操作するための部材である。係合部62は、リング部62a及びベース部62bを含む。リング部62aはリング状に形成されている。ベース部62bは、押圧軸61と連結される部材であり、上下方向に延びる円筒状に形成されている。ベース部62bの一方側(図4の場合において下方側)にはリング部62aが固着され、他方側(図4の場合において上方側)は開口している。ベース部62bの側面には係合用孔62b2が形成されている。押圧軸61の接続部61bがベース部62bの他方側の開口に挿入された状態で、ベース部62bの係合用孔62b2及び接続部61bの接続部係合孔61b1に棒状の係合部材62b1が嵌入されて、係合部62と押圧軸61の接続部61bとが係合される。これにより、係合部62を回転させることにより、係合部62の回転と同時に押圧軸61を回転させることができる。
(c-3)ガイド軸
一対のガイド軸63は、押圧軸61の上下方向の移動を案内する。各ガイド軸63は上下方向に延びる円柱状に形成されている。図5及び図7に示すように各ガイド軸63の上端は刃体保持体40のガイド軸枢着孔40kに枢着されており、下端は押圧軸支持台70のガイド軸挿通孔70gに上下方向移動自在に挿入されている。一対のガイド軸63は押圧軸61を挟んで左右方向に配置される。押圧軸61の上下方向の移動が一対のガイド軸63により案内されることで、押圧軸61の横方向におけるがたつきを抑制することができる。よって、刃体保持体40の横方向のがたつきを抑制しつつ刃体保持体40を安定に上下方向に移動させることができる。
(d)刃体
刃体30は、被覆線Wの被覆部W2を剥離する。
刃体30は、図1、図2、図4~図7に示すように、第1刃体31、一対の第2刃体32及び刃体取付部材33を含む。第1刃体31は、被覆線Wの軸方向に沿って被覆部W2に食い込むとともに、被覆部W2を切断する。一対の第2刃体32は、第1刃体31の両側に配置されている。右側の第2刃体32及び左側の第2刃体32は、被覆線Wの円周方向に沿って被覆部W2に同時に食い込むとともに、被覆部W2を切断する。
第1刃体31は、全体として板状に形成されており、その板状面が左右方向及び上下方向に沿っている。よって、第1刃体31の板状面は、第1側壁56の対向面及び第2側壁57の対向面に対して直交方向している。第1刃体31は、第1刃体本体部31a及び第1刃体先端部31bを含む。第1刃体本体部31aは第1刃体先端部31bの下側に連続しており、第1刃体先端部31bを支持する。第1刃体本体部31aは各辺が左右方向、上下方向、前後方向に沿う直方体状であり、左右方向に所定の幅を有するとともに上下方向に延びている。第1刃体本体部31aには正面側から背面側に亘って貫通する第1取付孔34が形成されている。第1取付孔34には刃体取付部材33が挿通される。
第1刃体先端部31bは、第1刃体本体部31aの上側に連続しており、主として被覆線Wの被覆部W2を軸方向に沿って剥離する部分である。第1刃体先端部31bは、上下方向の上側に向かうにつれて、つまり、被覆線保持部21に保持された被覆線Wに向かうにつれて、前後方向(厚さ方向)における幅が短くなっている。すなわち、第1刃体先端部31bは、第1刃体先端部31bの正面側と背面側との長さが、先端(上)側に向かうにしたがって短くなるテーパ状に形成されている。また、第1刃体先端部31bの最先端は、左右方向に沿っている。このような形状により、第1刃体先端部31bは、被覆線Wの軸方向に沿って被覆線Wに食い込み、被覆線Wの被覆部W2を剥離することが可能である。また、第1刃体先端部31bの左右方向の長さは第1刃体本体部31aの左右方向の長さと略同一である。さらに、第1刃体本体部31a及び第1刃体先端部31bの左右方向の長さは、刃体保持体40のうち刃体保持体本体部40bの左右方向の長さと略同一である。
一対の第2刃体32それぞれは、第2刃体本体部32a及び第2刃体先端部32bを含む。一対の第2刃体32それぞれは板状部材である。一対の第2刃体32それぞれには、一対のガイド取付部材41dが螺合される図示しない貫通孔が板状面と直行する方向に貫通するように形成されている。この貫通孔にガイド取付部材41dが螺合されることにより、一対の第2刃体32それぞれは、第1刃体31と一対の刃ガイド41それぞれとの間に配置されている。具体的に、一対の第2刃体32のうち右側の第2刃体32は、当該第2刃体32の左側の板状面が第1刃体31の右端面に接し、かつ当該第2刃体32の右側の板状面が一対の刃ガイド41のうち右側の刃ガイド41の対向面と接するように配置されている。一方、一対の第2刃体32のうち左側の第2刃体32は、当該第2刃体32の右側の板状面が第1刃体31の左端面に接し、かつ当該第2刃体32の左側の板状面が一対の刃ガイド41のうち左側の刃ガイド41の対向面と接するように配置されている。
第2刃体本体部32aは第2刃体先端部32bの下側に連続しており、第2刃体先端部32bを支持する。第2刃体本体部32aは、第1刃体本体部31aよりも前側に膨らむように形成されている。第2刃体先端部32bは、第2刃体本体部32aの上側に連続しており、主として被覆線Wの被覆部W2を周方向に沿って剥離する部分である。第2刃体先端部32bは、第2刃体本体部32aと連続する部分においては第1刃体先端部31bよりも膨らみを有しているが、第1刃体先端部31bの先端と第2刃体先端部32bの先端とは一致している。つまり、第1刃体先端部31bの先端の上下方向の位置と第2刃体先端部32bの先端の上下方向の位置とは一致している。
刃体30と刃体保持体40とを別個独立とし、刃体30を刃体保持体40に連結するように構成されているため、刃体30は刃体保持体40に対して交換可能である。
(e)刃体保持体
刃体保持体40は、刃体30を保持する。具体的に、刃体保持体40は、刃体30と被覆線保持体20の被覆線保持部21との間に被覆線Wが保持されるように刃体30を保持する。刃体保持体40は、第1側壁56の対向面と第2側壁57の対向面との間において押圧軸61に支持されており、押圧軸61の上下により上下方向に移動自在である。図10の(a)は刃体保持体の側面図であり、図10の(b)は刃体保持体の底面図である。
刃体保持体40は、刃体保持体基部40a、刃体保持体本体部40b及び保持体先端部40cを含む。刃体保持体基部40aは刃体保持体本体部40bの後側に位置し、各辺が左右方向、上下方向、前後方向に沿う直方体状に形成されている。刃体保持体基部40aの左右方向の長さは、被覆線保持体20の左右方向の幅と略同一である。刃体保持体基部40aには、下面から上下方向に沿って延びるとともに上部が閉じた凹状の一対のガイド軸枢着孔40kが形成されている。一対のガイド軸枢着孔40kは刃体保持体基部40aの左右方向の中心に対して対称に配置されている。一対のガイド軸枢着孔40kそれぞれには一対のガイド軸63それぞれの先端部が枢着されている。これにより、刃体保持体40と一対のガイド軸63とは上下方向に一体に移動する。
刃体保持体本体部40bは、刃体保持体基部40aの前側に連続し、各辺が左右方向、上下方向、前後方向に沿う直方体状に形成されている。さらに、保持体先端部40cは、刃体保持体本体部40bの前側下端に連続し、各辺が左右方向、上下方向、前後方向に沿う略直方体状に形成されている。刃体保持体本体部40bの上面及び刃体保持体基部40aの上面は略面一である。保持体先端部40cの上面は刃体保持体本体部40bの上面よりも下側に位置しており、刃体保持体本体部40bと保持体先端部40cとは段差部分を形成している。この段差部分において刃体保持体本体部40bは、刃体保持体本体部40bの正面側の面である刃体取付面40dを有している。また、前記段差部分において保持体先端部40cは、保持体先端部40cの上側の面である刃体載置面40eを有している。
ここで、刃体保持体本体部40bには刃体取付面40dに面する一対の第2取付孔40fが形成されている。図5及び図7に示すように、刃体取付面40dに刃体30の背面が接触し、かつ刃体載置面40eに刃体30の下面が接触した状態で、第1取付孔30dから第2取付孔40fにかけて刃体取付部材30cが嵌入されることにより、刃体30が刃体保持体40に取り付けられる。刃体取付面40dの上下方向の長さは、刃体先端部30bが少なくとも刃体保持体本体部40bの上面から突出する長さである。また、刃体載置面40eの前後方向の長さは、刃体30の前後方向の長さと略同一である。
刃体保持体基部40aの左右方向の長さは刃体保持体本体部40bの左右方向の長さよりも長い。正面視において、刃体保持体基部40aの左右方向の中心と刃体保持体本体部40bの左右方向の中心とは略一致している。よって、刃体保持体40の正面視において、刃体保持体基部40aの左右方向の両端部それぞれは刃体保持体本体部40bの両端部それぞれよりも左右方向に突出している。
刃体保持体本体部40bには、左右方向の両側面それぞれに面する一対のガイド取付孔40gが形成されている。一対のガイド取付孔40gは、刃体保持体本体部40bの前側寄りに形成されている。一対のガイド取付孔40gそれぞれには、第2刃体32及び後述の刃ガイド41を刃体保持体本体部40bに取り付けるための一対のガイド取付部材41dそれぞれが螺合される。
図10の(b)に示すように、刃体保持体本体部40bには、下面に面する円筒状の押圧軸先端孔40hが形成されている。押圧軸先端孔40hは、刃体保持体本体部40bの下面から所定の深さを有する凹部である。押圧軸先端孔40hは、刃体保持体本体部40bにおいて左右方向の中心部であり、かつ一対のガイド取付孔40gよりも後側に形成されている。
さらに、刃体保持体本体部40bには、さらに、左右方向の両側面それぞれに面する一対の抜け防止部材挿入孔40iが形成されている。一対の抜け防止部材挿入孔40iは、それぞれは押圧軸先端孔40hに連通しつつ、押圧軸先端孔40hを中心に左右方向に対称に延びて形成されている。具体的に、一対の抜け防止部材挿入孔40iそれぞれは、図10の(b)に示すように押圧軸先端孔40hの前後方向の中央部において、かつ、図5及び図7に示すように押圧軸先端孔40hの上下方向の中央部において、押圧軸先端孔40hと連通している。
図5及び図7に示すように、押圧軸先端孔40hには押圧軸61の先端部が挿入されている。そして、一対の抜け防止部材挿入孔40iの少なくともいずれか一方から押圧軸先端孔40hに向かって抜け防止部材40jが挿入されている。抜け防止部材40jの先端部は押圧軸61の第1支持部61cと第2支持部61dとの間の枢着用溝61fに突出する。つまり、抜け防止部材40jは、第1支持部61cと第2支持部61dとにより挟まれるように支持されている。これにより、押圧軸61は刃体保持体40に対して回転可能に係止されている。
また、例えば、剥離時など、被覆線保持体20と刃体30とが被覆線Wを保持可能な状態において、刃体保持体40と被覆線保持体20とは面接触している。具体的に、刃体保持体40の上面は平面状であり、水平方向に沿って形成されている。第1ないし第4被覆線保持部21a~21dのうち所望の被覆線保持部21が刃体30と対向するように設定されている場合、第1ないし第4面22a~22dのいずれかの面と刃体保持体40の上面とが面接触している。このように刃体保持体40と被覆線保持体20とが面接触しているため、点接触している場合よりも刃体保持体40と被覆線保持体20との位置関係を安定に固定することができる。よって、被覆線Wを被覆線保持体20と刃体30との間に挟んで被覆部W2を剥離する際に被覆線保持体20のぐらつきを阻止することにより、被覆線保持部21と刃体30との間に安定した状態で被覆線Wを保持することができる。また、押圧軸61を回転させて刃体保持体40が被覆線保持体20に面接触するまでの移動量により、刃体保持体40と被覆線保持体20との位置関係を調整することができる。つまり、前記移動量により刃体保持体40と被覆線保持体20の第1ないし第4被覆線保持部21a~21dそれぞれとの位置関係が調整されるため、刃体30が被覆線Wに食い込む距離を調整することができる。
(f)刃ガイド
図1、図4~図7に示すように、刃体30及び刃体保持体40の左右両側それぞれに一対の刃ガイド41が取り付けられている。具体的に、一対の第2刃体32の左右外側を覆うように一対の刃ガイド41が取り付けられている。
一対の刃ガイド41は、被覆線Wの被覆部W2の剥離する位置を決め、剥離した被覆部W2を一定方向に出力するように案内するとともに、剥離した被覆部W2の落下を防止するものである。一対の刃ガイド41は板状部材である。
刃ガイド41は、ガイド本体部41a及び脱落防止部41bを含む。ガイド本体部41aには貫通孔(図示せず)が形成されている。図10の(b)及び図4~図7に示すように、刃体保持体40の側面に第2刃体32及び刃ガイド41が配置された状態で、第2刃体32の図示しない貫通孔及び刃ガイド41の貫通孔にガイド取付部材41dが挿入されている。さらに、このガイド取付部材41dが刃体保持体40のガイド取付孔40gに螺合されることにより、刃体保持体40に第2刃体32及び刃ガイド41が取り付けられている。
脱落防止部41bは、ガイド本体部41aの前側に延びるとともにガイド本体部41aよりも上側に延びている。脱落防止部41bがガイド本体部41aよりも前方上側に突設される寸法を調整することにより、被覆線Wの被覆部W2を剥離する位置を調整することができるとともに、剥離した被覆線Wの被覆部W2を一定方向に出力するように案内することができる。
また、図4~図7に示すように、剥離用工具10の側面視において、刃体30が刃ガイド41の脱落防止部41bよりも被覆線保持体20側に取り付けられている。これにより、被覆線Wの被覆部W2を刃体30によって剥離させる際に、刃ガイド41よりも先に刃体30を被覆線Wに食い込ませることができる。
(g)押圧軸支持台
押圧軸支持台70は押圧軸61を上下移動可能に支持する。押圧軸支持台70は第1側壁56と第2側壁57との間においてそれらに支持されている。押圧軸支持台70は、各辺が左右方向、上下方向、前後方向に沿う直方体状に形成されている。図2、図5、図7に示すように、押圧軸支持台70の前後方向中央部及び左右方向中央部には上下方向に貫通する押圧軸ねじ孔70fが形成されている。押圧軸ねじ孔70fの内表面にはねじ溝が形成されている。押圧軸ねじ孔70fには、押圧軸61が上下方向に移動可能に挿通されている。係合部62の回転に伴って押圧軸61のねじ部が押圧軸ねじ孔70fのねじ溝に螺入され、押圧軸61は押圧軸ねじ孔70fが延びる上下方向に沿って進退自在に移動する。これにより、押圧軸61の先端部に取り付けられた刃体保持体40が上下方向に移動する。
押圧軸支持台70のうち押圧軸ねじ孔70fよりも後方において、押圧軸支持台70を上下方向に貫通する一対のガイド軸挿通孔70gが形成されている。一対のガイド軸挿通孔70gは、押圧軸ねじ孔70fを中心として左右方向に対称の位置に形成されている。図5及び図7に示すように、一対のガイド軸挿通孔70gそれぞれには一対のガイド軸63の下端それぞれが上下方向に移動可能に挿通されている。係合部62の回転に伴って押圧軸61が押圧軸ねじ孔70fの上下方向に沿って進退自在に移動する際、一対のガイド軸63は一対のガイド軸挿通孔70gが延びる上下方向に沿って進退自在に移動する。具体的に、一対のガイド軸63の上端が刃体保持体40の一対のガイド軸枢着孔40kに枢着されているため、押圧軸61が刃体保持体40を上下方向に移動させるのに伴って一対のガイド軸63もまた上下方向に移動する。このとき、一対のガイド軸63の下端が一対のガイド軸挿通孔70gに沿って移動する。これにより、一対のガイド軸63が左右方向にぶれが抑制された状態で移動されるとともに、押圧軸61もまた左右方向にぶれが抑制された状態で移動される。
2.剥離用工具の操作手順
操作者は、所望の径の被覆線Wの被覆部W2を剥離するため、剥離用工具10の被覆線保持体20のうち所望の被覆線保持部21と刃体30とを対向させる。このため、操作者は、被覆線保持体20を回転させて所望の被覆線保持部21と刃体30とを対向させる。
まず、操作者は、係合部62のリング部62aを回転することにより、刃体保持体40を被覆線保持体20から離隔するように下方に移動させる。このとき、操作者は、被覆線保持体20と刃体保持体40とが接触しない程度に刃体保持体40を下方に移動させる。
次に、図8の(b)に示すように、固定つまみ53の把持部53aを第1側壁56から離れる方向に引っ張り、つまみ軸53cの先端部53c1を保持体孔25(第1ないし第4保持体孔25a~25dのいずれか)から抜き出す(固定解除状態)。この固定解除状態で、操作者は、被覆線保持部21のうち所望の第1ないし第4被覆線保持部21a~21dのいずれかが刃体30に対向するように回転支持部51の調整ダイヤル51aを回転する。この調整ダイヤル51aを回転する過程において、位置決め部材54のボール54aは位置決め部材側壁孔57h(第1ないし第4側壁孔57h1~57h4のいずれか)から抜け出て第2側壁57の内壁面を摺動する。
調整ダイヤル51aの回転が終了すると、操作者は、固定つまみ53の把持部53aを第1側壁56に近づく方向に戻し、つまみ軸53cの先端部53c1を第1ないし第4保持体孔25a~25dのうち所望の保持体孔25に挿入させる。このとき、位置決め部材54のボール54aは所望の第1ないし第4側壁孔57h1~57h4のうち所望の位置決め部材側壁孔57hに嵌め込まれる(固定状態)。例えば、所望の被覆線保持部21が第2被覆線保持部21bである場合、固定つまみ53の先端部53c1は第2保持体孔25bに挿入され、位置決め部材54のボール54aは第2側壁孔57h2にはめ込まれる。これにより、固定部材52と第1側壁56及び第2側壁57とにより被覆線保持体20が所定の位置で固定され回転が阻止される。
さらに、操作者は、所望の被覆線保持部21と刃体30との間に被覆線Wを保持した状態で、リング部62aを回転することにより、刃体保持体40を被覆線保持体20に近づけるように上方に移動させる。この場合、操作者は、被覆線保持体20の第1ないし第4面22a~22dのうち所望の面22と刃体保持体40の上面とが面接触するように刃体保持体40を上方に移動する。例えば、所望の被覆線保持部21が第2被覆線保持部21bである場合、被覆線保持体20の第2面22bが刃体保持体40の上面に接触する。これにより、被覆線Wの被覆部W2に刃体30が食い込んだ状態となる。
以上のように剥離用工具10の設定が終了すると、次に、刃体30が被覆部W2に食い込んだ状態で、操作者はリング部62a等を用いて図12に示すように被覆線Wを中心として剥離用工具10を回転させる。これにより、図11に示すように、刃体30が被覆線Wの周り沿って周回することにより、被覆線Wの被覆部W2が剥離される。
上記の剥離用工具10によれば、1つの被覆線保持体20が、異なる複数の径を有する複数の被覆線Wそれぞれに対応した複数の被覆線保持部21を有している。よって、1つの被覆線保持体20を有する1台の剥離用工具10を準備するだけで、異なる径を有する複数の被覆線Wの被覆部W2を当該剥離用工具10により剥離することができる。つまり、異なる径を有する複数の被覆線Wそれぞれに対応して複数台の剥離用工具10を使い分ける手間を削減することができる。
また、被覆線保持体20が支持体50に支持された状態で、つまり被覆線保持体20が支持体50から分離されなくても、複数の被覆線保持部21のいずれかと刃体30との対向関係が容易に切り替え可能である。よって、1つの被覆線保持体20を有する1台の剥離用工具10において、異なる径を有する複数の被覆線Wの被覆部W2を剥離することができるような設定を容易に行うことができる。
また、上記の剥離用工具10によれば、複数の被覆線保持部21それぞれが被覆線保持体20において回転軸28を中心として放射方向に配置されているため、被覆線保持体20を回転軸28を中心として回転させることにより容易に複数の被覆線保持部21のいずれかと刃体30との対向関係が切り替え可能である。
また、上記の剥離用工具10によれば、側面視において直方体状の筐体の角部を切り欠くことにより、回転軸28を中心として4つの放射方向に断面略半円形状の4つの第1ないし第4被覆線保持部21a~21dを容易に形成することができる。また、ブロック状の被覆線保持体20の角部に第1ないし第4被覆線保持部21a~21dがそれぞれ位置しているため、回転軸28を中心として被覆線保持体20を約90°ずつ回転させることにより第1ないし第4被覆線保持部21a~21dを順に切り替えることができる。
また、上記の剥離用工具10によれば、固定部材52が固定解除状態の場合は被覆線保持体20は回転支持部を中心として回転させることにより、複数の被覆線保持部21のいずれかと刃体30との対向関係が切り替え可能である。一方、固定部材52が固定状態の場合は被覆線保持体20が固定部材52により側壁55に固定されることにより被覆線保持体20の回転が阻止される。よって、被覆線Wを被覆線保持体20と刃体30との間に挟んで被覆部W2を剥離する際に被覆線保持体20のぐらつきを阻止することができるため、芯線W1への刃体30の接触を阻止しつつ被覆部W2を所望の寸法で切断することができる。
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
(A)
図1に示す剥離用工具は、押圧軸が、押圧軸支持台に対して進退移動自在に螺入されているが、これに限るものではなく、押圧軸は、押圧軸支持台に対して、進退移動自在であれば、どのように剥離用工具本体に対して設けられていてもよい。例えば、押圧軸は、押圧軸支持台に対して進退移動自在に摺動するとともに、任意の位置で固定可能に構成されている。
(B)
また、図1に示す剥離用工具は、被覆線保持体の回転を阻止する固定部材を備えている。しかし、被覆線保持体の回転が阻止されるのであれば、固定部材は省略可能である。固定部材を省略する場合、例えば、被覆線保持体の第1ないし第4面のいずれかと刃体保持体の上面とが面接触するとともに刃体保持体が固定されることにより、被覆線保持体の回転を阻止することができる。
(C)
さらにまた、図1に示す剥離用工具は、側壁連結部材が被覆線保持体の背面側に配置されているが、これに限るものではなく、必ずしも側壁連結部材が配置されていなくてもよい。
(D)
また、図1に示す剥離用工具は、被覆線保持体において被覆線保持部が回転軸を中心に放射状の位置に配置されており、この被覆線保持体が回転可能に支持されている。そして、被覆線保持体が回転されることにより複数の被覆線保持部のいずれかと刃体とが対向する。しかし、複数の被覆線保持部のいずれかと刃体とが対向する構成としては、このような被覆線保持体の態様に限定されない。
例えば、被覆線保持体は前後方向に並ぶように配置された複数の被覆線保持部を有していてもよい。そして、刃体保持体は前後方向に移動可能に構成されている。この場合、被覆線保持体は固定されたままとしておき、刃体保持体を前後に移動させることにより複数の被覆線保持部のいずれかと刃体とを対向させることができる。逆に、被覆線保持部が前後方向に移動可能に構成されていてもよい。つまり、刃体保持体は固定されたままとしておき、被覆線保持体を前後に移動させることにより複数の被覆線保持部のいずれかと刃体とを対向させることができる。
(E)
図1に示す剥離用工具においては、操作者は、刃体を被覆部に食い込ませた状態で剥離用工具の下部のリング部等を手で操作して剥離用工具を被覆線の周り沿って周回させることにより、刃体により被覆部を剥離する。つまり、操作者の手元に近い位置に被覆線がある状態で剥離用工具が用いられる。しかし、操作者に対して遠隔に被覆線が配置されている状態で剥離用工具が用いられてもよい。
(E-1)
操作者に対して遠隔に配置されている被覆線を剥離するために、図13に示すように剥離用工具は腕体を有している。図13は、腕体を有する剥離用工具の右側面図である。
腕体80は、回転支持部51を中心とする任意の位置に設けることができる。腕体80は、回転支持部51を中心とする円の径方向に延びるように例えば側壁55及び側壁連結部材58等に連結されている。腕体80は、腕部80aおよび腕係合部80bを含む。腕部80aの一方端は側壁55及び側壁連結部材58等に連結されており、腕部80aの他方端には腕係合部80bが連結されている。腕部80aは、一方端から他方端に向かって、刃体30と被覆線保持体20の被覆線保持部21とが対向する前側とは反対の後側であって、かつ押圧軸61が延びる方向に対して略垂直方向に向かって突設される。
腕係合部80bは、リング部80b1及びベース部80b2を含む。リング部80b1は、リング状に形成される。ベース部80b2は、腕部80aに結合されるとともに、リング部80b1が固着される。
次に、以上の構成からなる剥離用工具10の操作手順について説明する。
被覆線保持体20の所望の被覆線保持部21と刃体30とを対向させる手順は上記実施形態で述べた通りである。被覆線保持部21と刃体30とを対向させた後、被覆線保持部21と刃体30との間に被覆線Wが挿入可能な空間が確保されるようにしておく。操作者は、図示しない挟み具で腕部80aを把持して剥離用工具10を吊り下げた状態で、遠隔にある被覆線Wの後側から被覆線保持部21と刃体30及び刃体保持体40とのあいだに被覆線Wの一部分を挟むようにして、被覆線Wに剥離用工具10を取り付ける。
次に、所望の被覆線保持部21に被覆線Wの表面を合わせた状態で、係合部62のリング部62aに操作器具Sの絶縁棒S1の先端に設けられた先端係合部S2を係合させる。次に、絶縁棒S1を回転させて押圧軸61を回転させることにより刃体保持体40に固定された刃体30を被覆線Wに食い込ませる。
次に、リング部62aに操作器具Sの先端係合部S2を引っ掛けて、リング部62a側を持ち上げるように回す。次に、リング部62aから操作器具Sの先端係合部S2をはずし、腕係合部80bのリング部81b1に引っ掛けなおし、リング部81b1を持ち上げるように回す。つまり、リング部62a及びリング部81b1に先端係合部S2を引っ掛けることにより、剥離用工具10を被覆線Wの周囲に360度回転させると、図11の過程を経て被覆部W2が全周にわたって剥ぎ取られた状態になる。
操作器具Sの先端係合部S2をリング部62aに引っ掛けた状態で係合部62を回転させることにより、押圧軸61を軸回転させて、刃体保持体40を被覆線W側から離れる方向に移動させる。そして、被覆線Wから剥離用工具10を外す。
(E-2)
上記とは異なり、図1に示す剥離用工具を用いて、操作者に対して遠隔に配置されている被覆線を剥離することもできる。つまり、操作器具Sの先端係合部S2をリング部62aのみに引っ掛け、剥離用工具10を被覆線Wの周囲に360度回転させて被覆部W2を全周にわたって剥ぎ取ることもできる。
(F)
図1に示す剥離用工具では、第1刃体先端部31bの最先端が左右方向に沿っている。しかし、第1刃体先端部31bの最先端は左右方向に対して斜めに交差していてもよい。
この発明に係る剥離用工具は、たとえば、被覆部W2により被覆された被覆線から被覆部W2を剥離するのに好適に使用することができる。
10 :剥離用工具
20 :被覆線保持体
21 :被覆線保持部、21a:第1被覆線保持部、21b:第2被覆線保持部、21c:第3被覆線保持部、21d:第4被覆線保持部
22 :面、22a:第1面、22b:第2面、22c:第3面、22d:第4面
23 :保持体開口部、23a:第1保持体開口部、23b:第2保持体開口部、23c:第3保持体開口部、23d:第4保持体開口部
24 :ダイヤル軸挿入孔
25 :保持体孔、25a:第1保持体孔、25b:第2保持体孔、25c:第3保持体孔、25d:第4保持体孔
26 :連結部材係合孔
27 :位置決め部材嵌め込み孔
28 :回転軸
30 :刃体
30a :刃体本体部
30b :刃体先端部
30c :刃体取付部材
30d :第1取付孔
40 :刃体保持体
40a :刃体保持体基部
40b :刃体保持体本体部
40c :保持体先端部
40d :刃体取付面
40e :刃体載置面
40f :第2取付孔
40g :ガイド取付孔
40h :押圧軸先端孔
40i :抜け防止部材挿入孔
40j :抜け防止部材
40k :ガイド軸枢着孔
41 :刃ガイド
41a :ガイド本体部
41b :脱落防止部
41d :ガイド取付部材
50 :支持体
51 :回転支持部
51a :調整ダイヤル
51b :ダイヤル軸
51b1 :連結孔
51b2 :ダイヤル軸取付孔
51c :ダイヤル連結部材
51d :ダイヤル軸取付部材
51e :ワッシャ
52 :固定部材
53a :把持部
53b :基部
53c :軸
53c1 :先端部
53d :台座
53d1 :挿通孔
53e :台座受部
53e1 :台座受孔
54 :位置決め部材
54a :ボール
54b :スプリング
54c :収容部
55 :側壁
56 :第1側壁
56a :側壁基部
56b :側壁上部
56c :側壁固定部
56e :被覆線保持開口部
56f :ダイヤル側壁孔
56g :連結部材挿入孔
56h :側壁孔
56i :側壁固定孔
56j :支持台取付孔
56k :軽量化孔
57 :第2側壁
57a :側壁基部
57b :側壁上部
57c :側壁固定部
57e :被覆線保持開口部
57f :他端側壁孔
57h :位置決め部材側壁孔、57h1:第1側壁孔、57h2:第2側壁孔、57h3:第3側壁孔、57h4:第4側壁孔
57i :側壁固定孔
57j :支持台取付孔
58 :側壁連結部材
58a :連結軸
58a1 :連結部材孔
58b :側壁固定部材
60 :押圧部
61 :押圧軸
61a :押圧軸本体部
61b :接続部
61b1 :接続部係合孔
61c :第1支持部
61d :第2支持部
61e :連結部
61f :枢着用溝
62 :係合部
62a :リング部
62b :ベース部
62b1 :係合部材
62b2 :係合用孔
63 :ガイド軸
70 :押圧軸支持台
70d :支持台孔
70e :支持台取付部材
70f :押圧軸ねじ孔
70g :ガイド軸挿通孔
80 :腕体
80a :腕部
80b :腕係合部
80b1 :リング部
80b2 :ベース部
81b1 :リング部
S :操作器具
S1 :絶縁棒
S2 :先端係合部
W :被覆線
W1 :芯線
W2 :被覆部

Claims (6)

  1. 芯線が被覆部によって被覆された被覆線の前記被覆部を剥離するための剥離用工具であって、
    被覆線を保持可能な被覆線保持体と、
    前記被覆線の前記被覆部を切断する刃体と、
    前記刃体を保持する刃体保持体と、
    数の被覆線保持部それぞれと前記刃体とが対向する状態で前記被覆線保持体及び前記刃体保持体を支持する支持体と、
    を備え、
    前記被覆線保持体は異なる複数の径を有する複数の被覆線それぞれを保持可能な前記複数の被覆線保持部が一体に形成され、前記支持体に支持された状態で、前記複数の被覆線保持部のいずれかと前記刃体との対向関係が切り替え可能に構成されており
    前記被覆線保持体は直方体状であり、
    前記複数の被覆線保持部は前記被覆線保持体の角部が凹むように形成されており、隣接する被覆線保持部は平面状の面により連結されており、
    前記刃体保持体の上面は平面状であり、
    前記支持体は、前記複数の被覆線保持部のいずれかと前記刃体とが対向している状態において、前記複数の被覆線保持部のいずれかに連結されている平面状の面と前記刃体保持体の平面状の上面とが面接触可能なように、前記刃体保持体を進退移動させるための押圧部を有する、
    剥離用工具。
  2. 前記支持体は、前記被覆線保持体を回転軸中心に回転可能に支持する回転支持部を含み、
    前記複数の被覆線保持部それぞれは、前記被覆線保持体において前記回転軸を中心として放射方向に位置しており、
    前記複数の被覆線保持部のいずれかと前記刃体との対向関係が、前記回転軸を中心とする前記被覆線保持体の回転により切り替え可能に構成されている、請求項1に記載の剥離用工具。
  3. 前記複数の被覆線保持部それぞれは、前記被覆線保持体において前記回転軸を中心として2つ以上の放射方向に位置している、請求項2に記載の剥離用工具。
  4. 前記支持体は、
    前記被覆線保持体及び前記刃体保持体を間に挟んだ状態で対向しているとともに、前記被覆線保持体を前記回転支持部とともに前記回転軸を中心として回転可能に支持している一対の側壁と、
    前記被覆線保持体を前記一対の側壁のうち少なくとも一方に固定する固定状態と、前記被覆線保持体の前記一対の側壁のうち少なくとも一方への固定を解除する固定解除状態と、を切り替え可能な固定部材と、をさらに含む、請求項2または3に記載の剥離用工具。
  5. 前記回転支持部は、前記被覆線保持体の回転を調整するための調整ダイヤルをさらに含む、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の剥離用工具。
  6. 前記複数の被覆線保持部は、第1乃至第4の被覆線保持部を有しており、
    第1乃至第4の被覆線保持部のそれぞれは前記被覆線保持体の角部が凹むように形成されており、
    前記第4の被覆線保持部と前記第1の被覆線保持部とは平面状の第1面により連結されており、前記第1の被覆線保持部と前記第2の被覆線保持部とは平面状の第2面により連結されており、前記第2の被覆線保持部と前記第3の被覆線保持部とは平面状の第3面により連結されており、前記第3の被覆線保持部と前記第4の被覆線保持部とは平面状の第4面により連結されており、
    前記第1の被覆線保持部と上記刃体とが対向している状態において前記第1面と前記刃体保持体の上面とが面接触しており、前記第2の被覆線保持部と前記刃体とが対向している状態において前記第2面と前記刃体保持体の上面とが面接触しており、前記第4の被覆線保持部と前記刃体とが対向している状態において前記第4面と前記刃体保持体の上面とが面接触している、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の剥離用工具。
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