JP7624196B2 - 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
組織に所属する1以上の構成員の夫々についてのビジネス基礎力を示す情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記情報により示される1以上の構成員の夫々についての前記ビジネス基礎力の夫々の時間的変化に基づいて、当該組織としての成果の変化を予測する予測手段と、
を備える。
これにより、サービス提供者が予め設定したビジネス基礎力診断テストという統一された基準で評価した評価結果に基づいて組織の活動の業績の変化を予測するので、組織の活動の業績を信頼性高く予測することができる。
本発明の一態様の上記情報処理装置に対応する情報処理方法及びプログラムも、本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムとして提供される。
図1は、本発明の一実施形態の情報処理システム1の全体構成を示している。
図1に示す情報処理システム1は、サーバ10と、n台(nは1以上の任意の整数値)の受講者端末20-1乃至20-nとが、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されることによって構成されている。
なお、以下、受講者端末20-1乃至20-nの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「受講者端末20」と呼ぶ。
サーバ10は、本サービス提供者により管理される。サーバ10は、受講者端末20-1乃至20-nの夫々の各動作を制御しつつ各種処理を実行する。
さらに、本サービス提供者は、企業或いはその企業内の部署等に属する複数の社員(受講者)の夫々のテストの結果に基づいて、当該企業或いは当該部署等に対し成長の支援を行うとともに、今後の成長の最適解を提示し、社会の発展に貢献できるようにする。
即ち、サーバ10は、先ずサーバ10等に予め記憶されている複数の問題のうち1以上からなるビジネス基礎力診断テスト(以下単に「テスト」と称す)を、受講者端末20に送信し、これら1以上の問題の夫々に対して受講者が入力した解答を受信する。
分野は、m個(mは1以上の任意の整数値)に定義され、さらに1以上の分野の夫々にp個(pは、mとは独立した1以上の任意の整数値)のテーマが定義されている。
テストでは、当該テーマの夫々に関連する内容の問題が項目毎に出題される。
受講者端末20は、受講者が入力したテストの回答(各問題の回答の集合体)を、サーバ10に送信する。
なお、所定の母集団は、特に限定されず、例えば、受講者に関する各種属性情報のうち、所定の1以上の属性情報が一致する受講者からなる集団や、スコアが一定範囲内の受講者からなる集団等各種各様な集団を採用することができる。なおその前提として、サーバ10は、各受講者毎に、採点結果を示すスコアとともに、当該受講者の各種属性情報を対応付けて管理しているものとする。
この場合、所定の母集団のスコアを抽出するための抽出条件としては、例えば、同年齢、同職種、同業界、同役職、同入社年度、過去のスコアの値や範囲等を採用することができる。
具体的には、例えば当該所定の受講者のスコアと、当該所定の受講者が含まれる所定の母集団のスコアの平均値、最大値又は最小値とを比較することができる。
受講者(社員)が属する組織や集団(企業やその企業内の部署)に関する情報(業績予測)を、集団を管理する者(社長や部署の長が)視認することができる。
RAM103には、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
入力部107は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
通信部109は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例では受講者端末20)との間で通信を行う。
また、リムーバブルメディア111は、記憶部108に記憶されている各種データも、記憶部108と同様に記憶することができる。
図3に示すように、サーバ10の記憶部108(図2)の一領域には、受講者DB141と、受検DB142と、企業DB143とが設けられている。
受講者DB141には、受講者に関する情報が記憶されている。
受講者に関する情報は、例えば企業の従業員が、自身のスキル向上のために、サービス提供者が開催する講座や研修等を受講するための情報である。
講座の情報は、複数の講座夫々に1つ以上の評価要素が対応した情報である。
1つ以上の評価要素は、特に限定されないが、以下においては、テーマ又はサブテーマが採用されているものとして説明する。即ち、以下の例では、1つの講座に1以上(主に1つ)のテーマ又はサブテーマが対応付けられているものとする。
テーマは、ビジネスの技能要素の夫々をネーミングした主題であり、講座名と対応付けされる。サブテーマは、テーマの中に含まれる小テーマをいい、小テーマだけの講座も設定される。研修についても同様である。
分野は、人材育成において成長するために必要なスキルを体系化して大きく4つに分けられる。
人が成果を出すためには、計画性・実行力「プランニング&コントロール」が必要となる。この計画性・実行力を上げるためには意思や判断等の考え方「シンキング」、人間関係を構築するコミュニケーション力「コミュニケーション」、前提となる知識「ビジネス知識」が同時に必要である。
このように4つの分野に分けてビジネス基礎力を診断することで、診断対象者の持っているスキルの特長が見え易くなる。
受講者が講座や研修を受講するにあたり、受講前と受講中及び受講後等にビジネス基礎力診断テストが実施される。
スコアは、テストのテーマ毎の得点を、例えば5段階等で評価した数値(“1”から“5”)であり、1分野毎に合計した数値も記憶されている。1分野5つのテーマとした場合に1分野25点満点とし、この場合の個々のテーマのスコアを合計した値等で、受講者の分野毎の評価が示される。
また、企業DB143には、当該企業の成果としての業績に関する情報(例えば過去の実績値(例えば1年前や数年前等の月毎の収益、利益率等)と、今期の現在までの月毎の実績値、来期の予想値等)が記憶されている。
なお、上記で示した1年前や数年前等は一例であり、3年前であってもよく過去の実績であれば足りる。
この他、企業DB143には、講座や研修を受講する企業の業績情報(例えば経済情報誌等で公開されている範囲の情報)が同業他社で比較可能に記憶されている。
テスト部121は、企業等の組織に所属する1以上の従業員(構成員)の夫々についてのビジネス基礎力を示す情報を取得する。ビジネス基礎力を示す情報は、例えばスキルを評価するための分野やテーマ毎のテストのスコア等である。
具体的には、テスト部121は、受検DB142に予め記憶されている、受講者のスキルを評価するための問題の中から、受講者が受講者端末20を操作して回答するための問題を、各テーマの項目毎に作成する。このようにして作成された各分野の夫々のテーマ毎の問題と解答の集合体がテストである。
受講者は、受講者端末20を操作することにより、テスト部121が出題したテストに対する回答(各問題毎の回答)を入力する。受講者が入力した回答は、受講者端末20からサーバ10に対して送信される。
テスト部121は、取得したテストの回答を、所定の採点基準に基づいて各問題毎に採点する。
テスト部121は、各問題毎の採点の結果を、各分野の各テーマ毎に正規化(スコア化)し、当該スコアを受検DB142に評価結果として各テーマの項目名と紐付けて記憶し受講者毎に管理する。
具体的には、表示制御部123は、テスト部121から出力される所定の受講者のスコアと、当該所定の受講者が含まれる所定の母集団のスコアとをグラフ(図4参照)にして、通信部109を介して受講者端末20の画面に表示させる制御を行う。
具体的には、業績予測部122は、当該従業員が受講者として参加した研修により獲得したビジネス基礎力に関するテストを受講者に課して得られた当該テストの評価結果を受検DB142より読み出し、企業DB143より当該受講者に関する企業の情報(部門や組織図上の階層)を読み出し、当該テストの評価結果と企業の情報に基づいて、1以上の従業員が所属する企業の業績、収益、利益率等の変化を予測する。
具体的には、分野変化率予測部131は、例えば「プランニング&コントロール」の分野における受講者のスコアの変化率に基づいて企業の利益率の変化を予測する。
また、分野変化率予測部131は、例えば「コミュニケーション」の分野における受講者のスコアの変化率に基づいて企業の業績の変化を予測する。
分野バランス予測部134は、ビジネス基礎力診断テストの評価結果に含まれる、1以上の分野のうち特定の分野毎(4つの分野のうちの何れか1以上の分野)のスコアのバランスに基づいて企業の利益率を予測する。
特定の分野とは、4つの分野のうちの何れか2以上の分野であり、例えば「コミュニケーション」と「プランニング&コントロール」とであり、互いのバランスが判断される。
図4に示すように、本実施形態において、受講者のビジネス基礎力を評価する指標を、例えばビジネスの実務能力という面で人を評価するように4つの分野に分けて定義し、各分野毎に5つのテーマで項目が設定されている。
具体的には、ビジネス基礎力を評価する上で定義される4つの分野として、例えば「ビジネス知識」(Buisiness Knowlege)、「プランニング&コントロール」(Planning & Control)、「コミュニケーション」(Communication)、並びに「シンキング」(Thinking)等がある。
「プランニング&コントロール」という分野には、目的及び目標、計画、業務管理、振り返り・評価、改善というテーマで項目が設定されている。
「コミュニケーション」という分野には、ネゴシエーション、文書伝達、口頭伝達、傾聴、ビジネスマナーというテーマで項目が設定されている。
「シンキング」という分野には、数的処理、思考法活用、情報収集、課題設定、解決策立案というテーマで項目が設定されている。
即ち、図4の表示領域には、受講者個人の今回スコア、前回スコア、前々回スコアという3つのスコアについて、線種を分けたレーダーチャートで描かれる。チャートどうしは、同一領域に重ねて表示されており、変化した項目(スキル)が一目で比較可能になっている。
各分野の項目名の位置には、その分野の総点数に対する受講者の取得点数が提示される。レーダーチャートの外側の分野名、例えば「ビジネス知識」という分野名の枠の位置には、その分野における受講者の獲得スコア(点数)が示される。この例では、分野の合計点(25満点)に対する獲得スコア(19点)として、例えば19/25等という表示形態で提示される。
したがって、受講者は、受講者自身の強みとして伸ばすべきスキルや、弱みとしてフォローすべきスキルを容易に把握することができる。
この場合、図5のステップS11において、テスト部121は、企業に所属する1以上の従業員の夫々についてのビジネス基礎力を示す情報(例えば分野やテーマ毎のテストのスコア等)を取得する。
その後、サービス提供者からビジネス基礎力を向上するためのサービスの提供を受けている企業等からサービス提供者に今後の業績予測の依頼があると、サービス提供者は、サーバ10に対して業績予測を指示する。
サーバ10では、ステップS12において、業績予測部122は、テスト部121により取得されたスコアにより示される1以上の従業員の夫々についてのビジネス基礎力診断テストの夫々の過去の受検結果と現在の受検結果との差異に基づいて、当該企業の業績、収益、利益率等の変化を予測し、予測結果を表示制御部123へ出力する。
図6は、企業群毎に各分野のビジネス基礎力診断テストのスコアを比較したテーブルの例を示す図である。
図7は、企業群毎に各役職のビジネス基礎力診断テストのスコアを比較したテーブルの例を示す図である。
図8は、企業群毎に各部門のビジネス基礎力診断テストのスコアを比較したテーブルの例を示す図である。
図9は、企業群毎に各分野及び各部門のビジネス基礎力診断テストのスコアを比較したテーブルの例を示す図である。
本サービス提供者が定義したビジネススキルの評価分野のうち、例えば「プランニング&コントロール」の分野のスコアを同業種、同業界、同規模の2つの企業群(企業A群と企業B群)間で比較したところ、企業A群は「プランニング&コントロール」の分野の半年毎のスコアが4%ずつ上昇している。一方、企業B群は、「プランニング&コントロール」の分野の半年毎のスコアが停滞していた。
企業A群と企業B群のどちらも初回のテストの受検から2年後の利益率で比較したところ、企業A群は利益率が2%上昇、企業B群は利益率が停滞、もしくは、ほぼ横ばいであった。
結論としては、「プランニング&コントロール」の分野のスコアの時間的な変化(初回のテストの受検から半年)と利益率の変化(初回のテストの受検から2年後)には相関関係があると言える。
「プランニング&コントロール」の分野は、日々の業務及び組織のマネジメントに深くかかわるビジネススキルの評価領域であり、この評価領域の得点を伸ばしている企業は、個人のスキル及び組織の成長に繋がり、結果として企業の成長(利益率の上昇)に寄与するものと判断できる。
換言すると、受講者のテストの評価結果で、「プランニング&コントロール」の分野のスコアが時系列を追って上昇した企業は、その上昇の度合いに応じて企業の成長(利益率の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
本サービス提供者が定義した分野のうち、例えば「コミュニケーション」の分野のスコアを製造業界の企業、同規模の2つの企業群(企業A群と企業B群)間で比較したところ、企業A群は「コミュニケーション」の分野の半年毎のスコアが2%ずつ上昇している。
一方、企業B群は、「コミュニケーション」の分野の半年毎のスコアが停滞していた。
企業A群と企業B群のどちらも初回のテストの受検から5年後の業績で比較したところ、企業A群は業績が10%上昇している。また、企業B群は業績が停滞、もしくは、ほぼ横ばいであった。
結論としては、「コミュニケーション」の分野のスコアの時間的な変化(初回のテストの受検から半年)と企業の業績の変化(初回のテストの受検から5年後)には相関関係があると言える。
製造業界の特長として、他業界よりも「プランニング&コントロール」の分野や「シンキング」の分野等、全体的にスコアが高い傾向があるが、その中でも「コミュニケーション」の分野のスコアの上昇率が突出している企業は、成長する傾向がある。
「コミュニケーション」の分野のスコアの上昇率が突出ている企業は、社内や顧客とのコミュニケーションからニーズを正しく把握でき、それを製品開発に活かすことができるため、より市場に求められる製品を世に送り出すことができ、それが企業の成長(業績上昇)に寄与するものと判断できる。
換言すると、受講者のテストの評価結果で、「コミュニケーション」の分野のスコアが時系列を追って上昇した企業は、その上昇の度合いに応じて企業の成長(業績上昇)が見込まれるものと予測することができる。
この場合、本サービス提供者が実施したテストのスコアの総合点で同業種、同業界、同規模の2つの企業群(企業A群と企業B群)間で比較する。
テストのスコアの総合点において、企業A群は「管理職」の半年毎のスコアが4%ずつ上昇した。一方、企業B群は、「管理職」の半年毎のスコアが、停滞している。
企業A群と企業B群のどちらも初回のテストの受検から2年後の利益率で比較したところ、企業A群は利益率が2%上昇している。また、企業B群は利益率が停滞、もしくは、ほぼ横ばいであった。
結論としては、「管理職」のスコアの時間的な変化(初回のテストの受検から半年)と企業の利益率の変化(初回のテストの受検から2年後)には相関関係があると言える。
「管理職」のスコアが上昇している企業は、「管理職」の育成に投資をしているケースが多く、「管理職」のスコアが上昇することで、日々の業務及び組織のマネジメントスキルが上昇する傾向がある。これにより「管理職」が企業全体をけん引し、企業の成長(利益率の向上)に寄与するものと判断できる。
換言すると、受講者のテストの評価結果で、「管理職」のスコアが時系列を追って上昇した企業は、その上昇の度合いに応じて企業の成長(利益率の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
この場合、本サービス提供者が実施したテストのスコアの総合点で同業種、同業界、同規模の2つの企業群(企業A群と企業B群)間で比較する。
テストのスコアの総合点において、企業A群は「営業部門」の半年毎のスコアが4%ずつ上昇した。一方、企業B群は、「営業部門」の半年毎のスコアが、停滞している。
企業A群と企業B群のどちらも初回のテストの受検から2年後の業績で比較したところ、企業A群は業績が5%上昇している。また、企業B群は利益率が停滞、もしくは、ほぼ横ばいであった。
結論としては、「営業部門」のスコアの時間的な変化(初回のテストの受検から半年)と企業の業績の変化(初回のテストの受検から2年後)には相関関係があると言える。
「営業部門」のスコア、特に「コミュニケーション」の分野の評価領域のスコアが上昇することで、顧客との接点が強化され、「プランニング&コントロール」の分野の評価領域のスコアが上昇することで、課題解決力があがる傾向がある。これらが営業部門の業務スキル上昇につながり、営業成績の向上、また企業の成長(業績の上昇)に寄与するものと判断できる。
換言すると、受講者のテストの評価結果で、「営業部門」のスコアが時系列を追って上昇した企業は、その上昇の度合いに応じて企業の成長(業績の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
この場合、本サービス提供者が実施したテストのスコアの総合点で同業種、同業界、同規模の2つの企業群(企業A群と企業B群)間で比較する。
図6に示すテーブル61では、4つの分野のスコア(総合点)において、企業A群は「プランニング&コントロール」の分野のスコアが“4”、「コミュニケーション」の分野のスコアが“4”、「シンキング」の分野のスコアが“3”、「ビジネス知識」の分野のスコアが“3”であり、分野毎のスコアのバランスがよい。
一方、企業B群は、「プランニング&コントロール」の分野のスコアが“5”、「コミュニケーション」の分野のスコアが“2”、「シンキング」の分野のスコアが“2”、「ビジネス知識」の分野のスコアが“5”であり、分野毎のスコアに偏りがある。
企業A群と企業B群のどちらも初回のテストの受検から2年後の業績で比較したところ、企業A群は業績が2%上昇している。また、企業B群は利益率が停滞、もしくは、ほぼ横ばいであった。
結論としては、分野毎のスコアのバランス(初回のテストの受検から半年)と企業の業績の変化(初回のテストの受検から2年後)には相関関係があると言える。
分野間でスコアのバランスのよい企業群は、突出した分野がなくとも夫々の知識で全体を補完することができるため、成果に貢献することができるが、分野間でスコアのバランスが悪いと、スコアの低いカテゴリに影響されてしまい、よい面を発揮し難いと言える。
例示しているケースでは、「プランニング&コントロール」と「ビジネス知識」の分野のスコアが高くても、「シンキング」と「コミュニケーション」の分野スコアが低いことにより、計画する力や業務知識が深くても、思考する力や周囲を巻き込みながら改善を推し進める力が弱い傾向がある。これにより、分野間でスコアのバランスの悪い企業群は、成果を出し難く、業績向上に繋がり難いと言える。
換言すると、受講者のテストの評価結果で、分野間でスコアのバランスがよい企業群は、成果に貢献することができるため、企業の成長(業績の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
この場合、本サービス提供者が実施したテストのスコアの総合点で同業種、同業界、同規模の2つの企業群(企業A群と企業B群)間で比較する。
図7に示すテーブル62では、スコア(総合点)において、企業A群は「管理職」のスコアが“5”、「中堅社員」のスコアが“3”、「若手社員」のスコアが“2”であり、階層間のスコアのバランスがよい。
一方、企業B群は、「管理職」のスコアが“2”、「中堅社員」のスコアが“3”、「若手社員」のスコアが“5”であり、階層間のスコアに偏りがある。
企業A群と企業B群のどちらも初回のテストの受検から3年後の業績で比較したところ、企業A群は従業員数が10%上昇している。また、企業B群は従業員数が停滞、もしくは、5%減少していた。
結論としては、「管理職」、「中堅社員」、「若手社員」のスコアのバランスと離職率(初回のテストの受検から3年後)には相関関係があると言える。
「管理職」、「中堅社員」、「若手社員」のスコアのバランスのよい企業群は、各階層での適切な関係性(指導のしやすさ、相互理解の取りやすさ)を築きやすく、企業の成長の基盤ができていると言える。若手社員は、自身のキャリアを管理職や中堅社員をロールモデルに描くことができ、成長への支援を受けることができる。これにより社員の定着率があがり、結果として企業の成長に寄与するものと判断できる。
一方、「管理職」、「中堅社員」、「若手社員」のスコアのバランスが悪い企業群は、適切な関係性が築きづらく、企業が成長を足止めする傾向がある。
例示している企業B群のケースであると、「管理職」のスコアが一番低く、「中堅社員」、「若手社員」のスコアも逆転している。これにより「管理職」が「中堅社員」を、「中堅社員」が「若手社員」に対し知識不足から適切な指導ができず、「若手社員」の成長に寄与することが困難であると言える。これにより、「若手社員」はキャリアに対し不安や不満を描き、離職が高まると言える。
これにより「管理職」、「中堅社員」、「若手社員」のスコアのバランスは、企業の成長に寄与するものと判断できる。
換言すると、受講者のテストの評価結果で、階層間のスコアのバランスがよい従業員が存在する企業は、企業の成長(業績の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
この場合、本サービス提供者が実施したテストのスコアの総合点で同業種、同業界、同規模の2つの企業群(企業A群と企業B群)間で比較する。
図8に示すテーブル63では、「プランニング&コントロール」の分野のスコア(総合点)において、企業A群は、「営業部門」スコアが“4”、「開発部門」のスコアが“3”であり、部門間のスコアのバランスがよい。
一方、企業B群は、「営業部門」スコアが“5”、「開発部門」のスコアが“2”であり、部門間のスコアに偏りがある。
企業A群と企業B群のどちらも初回のテストの受検から2年後の業績で比較したところ、企業A群は業績が2%上昇している。また、企業B群は利益率が停滞、もしくは、ほぼ横ばいであった。
結論としては、部門間のスコアのバランス(初回のテストの受検から半年)と企業の業績の変化(初回のテストの受検から2年後)には相関関係があると言える。
部門間のスコアのバランスが悪いと、得点の低い部門がボトルネックとなり、企業の施策や取組みや施策が得点の低い部門に合わせることになる傾向があり、スキルや経験を使った施策がとり難い。
一方、部門間のスコアのバランスのよい組織を持つ企業は、部門間が同レベルで施策検討が行いやすく、スキルや経験を使った施策を打てる傾向にある。
これにより、部門間のスコアのバランスが企業の成長(業績の変化)に寄与すると言える。
換言すると、受講者のテストの評価結果で、部門間のスコアのバランスがよい企業群は、施策検討が行いやすく、スキルや経験を使った施策を打てるため、企業の成長(業績の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
この場合、本サービス提供者が実施したテストのスコアの総合点で同業種、同業界、同規模の2つの企業群(企業A群と企業B群)間で比較する。
図9に示すテーブル64では、「コミュニケーション」の分野のスコア(総合点)において、企業A群は、「営業部門」のスコアが“4”、「管理部門」のスコアが“3”である。また、「プランニング&コントロール」の分野のスコア(総合点)において、企業A群は、「営業部門」のスコアが“3”、「管理部門」のスコアが“4”であり、部門間のスコアのバランスがよい。
一方、同じ「コミュニケーション」の分野のスコア(総合点)において、企業B群は、「営業部門」のスコアが“2”、「管理部門」のスコアが“5”である。また、「プランニング&コントロール」の分野のスコア(総合点)を見ると、企業B群は、「営業部門」のスコアが“5”、「管理部門」のスコアが“2”であり、部門間のスコアに偏りがある。
企業A群と企業B群のどちらも初回のテストの受検から2年後の業績で比較したところ、企業A群は業績が2%上昇している。また企業B群は利益率が停滞、もしくは、ほぼ横ばいであった。
結論としては、部門間のスコアのバランスとして、本来は「プランニング&コントロール」のスコアは「管理部門」が高く、「コミュニケーション」のスコアは「営業部門」が高いことが望ましい。
理想の得点分布である企業A群は業績の上昇が見られたが、得点分布が逆転している企業B群は業績の上昇がみられなかったことから、企業B群の適切な部署に適切な人材を配置できていないことが想定できる。
この結果から、適切な部門への配置と成果には相関性があると言え、「コミュニケーション」と「プランニング&コントロール」の分野のスコアのバランスが企業の成長(業績の変化)に寄与すると言える。
換言すると、受講者のテストの評価結果で、「コミュニケーション」と「プランニング&コントロール」の分野において部門間のスコアのバランスがよい組織を持つ企業群は、各部門へ人材が適切に配置されているため、企業の成長(業績の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
また、1つの機能ブロック及びデータベースは、ハードウェア単体で構成してもよいし、別々のハードウェアに備えてもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
即ち、ビジネス基礎力に関する任意のm個(mは1以上の整数値)夫々の分野を採用することができる。この場合、各分野毎に設けられるテーマも、上述の実施形態の例に特に限定されず、任意のp個(pは、mとは独立した1以上の整数値)のテーマを採用することができる。
例えば企業の他、団体やコミュニティであってもよく、組織であれば足りる。従業員の他、例えば社員や所員、署員等であってもよく、構成員であれば足りる。
また、ビジネス基礎力を示す情報として分野やテーマ毎のテストを正規化したスコアを取得したが、この他、例えばテストの得点そのものを取得してもよく、ビジネス基礎力を示す情報であれば足りる。
企業の業績や利益率以外に、例えば収益等であってもよく、組織としての活動の成果であれば足りる。所定の期間についても2年、3年、5年後以外の期間であってもよく、所定期間であれば足りる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば図3のサーバ10等)は、
組織(企業等)に所属する1以上の構成員の夫々についてのビジネス基礎力を示す情報(例えばビジネススキルを評価する1以上の分野におけるテーマ毎のビジネス基礎力診断テストの得点を正規化したスコア等)を取得する取得手段(図3のテスト部121等)と、
前記取得手段により取得された前記情報により示される1以上の構成員(従業員等)の夫々についての前記ビジネス基礎力の夫々の時間的変化(例えば過去の受検結果とその後所定の期間を経て取得した受検結果との差異等)に基づいて、当該組織(企業等)としての活動の成果(例えば業績、利益率等)の変化を予測する予測手段(図3の業績予測部122等)と、
を備える。
このような構成を備えることにより、組織(企業等)に所属する1以上の構成員(従業員等)のビジネス基礎力を示す情報を取得し、その情報により示される1以上の構成員(従業員等)の夫々についてのビジネス基礎力の夫々の時間的変化(例えば過去の受検結果と現在の受検結果との差異等)に基づいて、当該組織(企業等)としての成果(例えば業績、利益率等)の変化を予測するので、組織(企業等)の業種に応じて必要な構成員(従業員等)のビジネス基礎力を向上することで、当該組織(企業等)の成果(例えば業績、利益率等)を向上することができる。
前記取得手段(図3のテスト部121等)は、前記1以上の構成員(従業員等)の夫々に対して課された前記ビジネス基礎力に関するテスト(ビジネス基礎力診断テスト等)の結果から得られる前記ビジネス基礎力の評価結果の夫々を、前記ビジネス基礎力を示す情報として取得する。
これにより、サービス提供者が予め設定したビジネス基礎力診断テストという統一された基準で評価した評価結果に基づいて組織の活動の業績の変化を予測するので、組織の活動の業績を信頼性高く予測することができる。
この結果、ユーザのスキルを評価した評価結果を、ユーザが属する組織に有効に活用することができる。
これにより、構成員(従業員等)のスキルが前回の受検からどれだけ変化(スキル向上や停滞等)したかを評価することができるので、評価結果を参考にして構成員(従業員等)が新たな目標を計画したり、構成員(受講者等)に対してアドバイス等をより的確に行うこができる。
夫々(社員等)に対して、当該構成員が受講者として参加した研修により獲得した前記ビジネス基礎力(スキル等)に関するテスト(ビジネス基礎力診断テスト等)を課して得られたビジネス基礎力の評価結果を分野毎、前記組織における役職毎、前記組織における部門毎に同業他社と比較した中の少なくとも1つの比較結果に基づいて、前記1以上の構成員が所属する前記組織の成果(業績、利益率、等)の変化を予測する。
このようにビジネス基礎力の評価結果を評価分野毎、組織における役職毎、組織における部門毎に同業他社と比較した中の少なくとも1つの比較結果に基づいて、1以上の構成員が所属する組織の成果を予測することで、評価分野、役職、部門の観点からより具体的な成果(業績の上昇や利益率の向上等)を予測することができる。
前記ビジネス基礎力の評価結果に含まれる、1以上の分野のうち特定の分野(例えば「プランニング&コントロール」等)における構成員(受講者等)のスコアの変化率に基づいて前記組織の利益率を予測する分野変化率予測手段(分野変化率予測部131)、
を備える。
このように、特定の分野(例えば「プランニング&コントロール」等)における構成員(受講者等)のスコアの変化率に基づいて組織の利益率を予測することで、特定の分野、例えば「プランニング&コントロール」等の分野は、日々の業務及び組織のマネジメントに深くかかわるビジネススキルの評価領域のため、この評価領域の得点を伸ばしている企業は、個人のスキル及び組織の成長に繋がり、結果として企業の成長(利益率の上昇)に寄与するものと判断できる。
この結果、特定の分野のスコアが上昇する企業群は、企業の成長(利益率の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
前記ビジネス基礎力の評価結果に含まれる、前記組織における特定の階層(「管理職」等の役職)における受講者のスコアの変化率に基づいて前記組織の利益率を予測する階層変化率予測手段(階層変化率予測部132)、
を備える。
組織における特定の階層、例えば「管理職」等のスコアが上昇している企業は、「管理職」の育成に投資をしているケースが多く、「管理職」のスコアが上昇することで、日々の業務及び組織のマネジメントスキルが上昇する傾向があり、「管理職」が企業全体をけん引し、企業の成長(利益率の向上)に寄与するものと判断できる。
この結果、特定の階層のスコアが上昇する企業群は、企業の成長(業績の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
前記ビジネス基礎力の評価結果に含まれる、特定の部門(「営業部門」等)における受講者のスコアの変化率に基づいて前記組織の利益率を予測する部門変化率予測手段(部門変化率予測部133)、
を備える。
このように、特定の部門、例えば「営業部門」等のスコア、特に「コミュニケーション」の分野の評価領域のスコアが上昇することで、顧客との接点が強化され、また「プランニング&コントロール」の分野の評価領域のスコアが上昇することで、課題解決力があがる傾向がある。これらが営業部門の業務スキル上昇につながり、営業成績の向上、また企業の成長(業績の上昇)に寄与するものと判断できる。
この結果、特定の部門の特定の分野のスコアが上昇する企業群は、成果に寄与することができるため、企業の成長(業績の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
前記ビジネス基礎力の評価結果に含まれる、1以上の分野のうち特定の分野毎(例えば4つのうち2つの分野等)のスコアのバランスに基づいて前記組織の利益率を予測する分野バランス予測手段(分野バランス予測部134)、
を備える。
このように、分野間でスコアのバランスのよい企業群は、突出した分野がなくとも夫々の知識で全体を補完することができるため、成果に貢献するものと判断できる。
この結果、分野間でスコアのバランスがよい企業群は、成果に貢献することができるため、企業の成長(業績の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
前記ビジネス基礎力の評価結果に含まれる、階層毎(例えば「管理職」と「中堅社員」と「若手社員」等)のスコアのバランスに基づいて前記組織の利益率を予測する階層バランス予測手段(階層バランス予測部135)、
を備える。
このように、「管理職」、「中堅社員」、「若手社員」のスコアのバランスのよい企業群は、各階層での適切な関係性(指導のしやすさ、相互理解の取りやすさ)を築きやすく、企業の成長の基盤ができていると言える。若手社員は、自身のキャリアを管理職や中堅社員をロールモデルに描くことができ、成長への支援を受けることができる。これにより社員の定着率があがり、結果として企業の成長に寄与するものと判断できる。
この結果、階層毎のスコアのバランスがよい構成員(従業員等)が存在する企業群は、企業活動の成果に貢献することができるため、企業の成長(業績の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
前記ビジネス基礎力の評価結果に含まれる、部門毎(「営業部門」と「開発部門」)のスコアのバランスに基づいて前記組織の利益率を予測する部門バランス予測手段(部門バランス予測部136)、
を備える。
このように、部門間のスコアのバランスのよい組織を持つ企業は、部門間が同レベルで施策検討が行いやすく、スキルや経験を使った施策を打てる傾向にあるため、部門間のスコアのバランスが企業の成長(業績の変化)に寄与するものと言える。
この結果、部門間のスコアのバランスのよい組織を持つ企業は、成長(業績の上昇)が見込まれるものと予測することができる。
Claims (5)
- 所定組織に所属する1以上の構成員の夫々についてのビジネス基礎力を示す情報を取得する取得手段と、
組織の1以上の構成員の夫々についての前記ビジネス基礎力の夫々の時間的変化と当該組織としての成果の変化との相関関係に基づく所定アルゴリズムにしたがって、前記取得手段により取得された前記情報により示される前記所定組織の前記1以上の構成員の夫々についての前記ビジネス基礎力の夫々の時間的変化に基づいて、当該所定組織としての成果の変化を予測する予測手段と、
を備える情報処理装置。 - 前記取得手段は、
前記所定組織の前記1以上の構成員の夫々に対して課された前記ビジネス基礎力に関するテストの結果から得られる前記ビジネス基礎力の評価結果の夫々を、前記ビジネス基礎力を示す情報として取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記テストは、前記ビジネス基礎力を評価する上で分けられた分野の中の1以上のテーマの研修を前記構成員が受けた後に行われる、
請求項2に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置が実行する情報処理方法において、
所定組織に所属する1以上の構成員の夫々についてのビジネス基礎力を示す情報を取得する取得ステップと、
組織の1以上の構成員の夫々についての前記ビジネス基礎力の夫々の時間的変化と当該組織としての成果の変化との相関関係に基づく所定アルゴリズムにしたがって、前記取得ステップにより取得された前記情報により示される前記所定組織の前記1以上の構成員の夫々についての前記ビジネス基礎力の夫々の時間的変化に基づいて、当該所定組織としての成果の変化を予測する予測ステップと、
を含む情報処理方法。 - 情報処理装置を制御するコンピュータに、
所定組織に所属する1以上の構成員の夫々についてのビジネス基礎力を示す情報を取得する取得ステップと、
組織の1以上の構成員の夫々についての前記ビジネス基礎力の夫々の時間的変化と当該組織としての成果の変化との相関関係に基づく所定アルゴリズムにしたがって、前記取得ステップにより取得された前記情報により示される前記所定組織の前記1以上の構成員の夫々についての前記ビジネス基礎力の夫々の時間的変化に基づいて、当該所定組織としての成果の変化を予測する予測ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
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