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JP7625563B2 - 屋根材割付け装置 - Google Patents
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JP7625563B2 - 屋根材割付け装置 - Google Patents

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本願発明は、建屋の屋根に屋根材を割付けるための屋根材割付け装置に関するものである。
従来より、日本家屋などの建屋においては、その屋根に屋根材を配置している。この屋根材を配置する場合には、各屋根にどのように複数の屋根材を割付けるかが重要であり、職人が現場で屋根の形状などに基づいて割付けている。
特許第3584022号公報
しかし、上記のように職人が現場で屋根に屋根材を割付けると、その作業に時間が掛かると共に、その割付け方に専門性の知識が要求される。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、建屋の平面図に基づいてその建屋の屋根に屋根材を割付けることができる屋根材割付け装置を提供することを目的とする。
本発明は、建屋の屋根に屋根材を割付ける屋根材割付け装置であって、前記建屋の平面図に対応した前記屋根の屋根伏せ図の外枠を示す枠線と前記枠線の実寸データを作成する枠線作成手段と、前記屋根の勾配が入力される勾配入力手段と、前記屋根の屋根形状を特定する屋根形状特定手段と、前記枠線に囲まれた範囲において、特定した前記屋根形状に対応した屋根線を作成する屋根線作成手段と、前記枠線と前記屋根線で囲まれた一又は複数の屋根面候補を作成し、前記屋根面候補を前記勾配に基づいて傾斜させ前記屋根線の実寸データを求め、前記枠線の実寸データと前記屋根線の前記実寸データに対応した屋根面をそれぞれ作成する屋根面作成手段と、前記屋根に割付ける長方形の屋根材を特定する屋根材特定手段と、それぞれの前記屋根面において、前記屋根面に指定された割付け開始点から、前記屋根材の横方向と前記屋根面の前記枠線とが平行になるように、前記屋根材の縦方向と前記屋根面の流れ方向が平行になるように前記屋根材に対応した割付け領域を前記屋根面へ割付ける割付け手段と、を有し、前記屋根線作成手段は、特定した前記屋根形状が寄棟屋根の場合には、東西南北の前記枠線に関して、「軒」を示す属性をそれぞれ付加し、隣り合う前記枠線が90°で交わる場合は、隣り合う前記枠線の中の一方の前記枠線から斜め45°の位置に隅棟を作成し、隣り合う前記枠線が270°で交わる場合は、隣り合う前記枠線の中の一方の前記枠線から斜め135°の位置に谷を作成し、一の前記隅棟と他の前記隅棟が交わると、その位置で一の前記隅棟と他の前記隅棟は終了し、2つの前記隅棟が交わる点と他の2つの前記隅棟が交わる点とを結び平棟を作成することにより、前記寄棟屋根における前記屋根線を作成することを特徴とする屋根材割付け装置である。また、本発明は、建屋の屋根に屋根材を割付ける屋根材割付け装置であって、前記建屋の平面図に対応した前記屋根の屋根伏せ図の外枠を示す枠線と前記枠線の実寸データを作成する枠線作成手段と、前記屋根の勾配が入力される勾配入力手段と、前記屋根の屋根形状を特定する屋根形状特定手段と、前記枠線に囲まれた範囲において、特定した前記屋根形状に対応した屋根線を作成する屋根線作成手段と、前記枠線と前記屋根線で囲まれた一又は複数の屋根面候補を作成し、前記屋根面候補を前記勾配に基づいて傾斜させ前記屋根線の実寸データを求め、前記枠線の実寸データと前記屋根線の前記実寸データに対応した屋根面をそれぞれ作成する屋根面作成手段と、前記屋根に割付ける長方形の屋根材を特定する屋根材特定手段と、それぞれの前記屋根面において、前記屋根面に指定された割付け開始点から、前記屋根材の横方向と前記屋根面の前記枠線とが平行になるように、前記屋根材の縦方向と前記屋根面の流れ方向が平行になるように前記屋根材に対応した割付け領域を前記屋根面へ割付ける割付け手段と、を有し、前記屋根線作成手段は、特定した前記屋根形状が切妻屋根の場合、東西南北の前記枠線に関して、「軒」を示す属性と「けらば」の属性を付加し、相対向する前記軒と前記軒との間の屋根面に平棟を作成する、ことにより前記切妻屋根における前記屋根線を作成することを特徴とする屋根材割付け装置である。
本発明によれば、建屋の平面図に基づいて、その建屋の屋根に屋根材を割付けることができる。
寄棟屋根の斜視図である。 切妻屋根の斜視図である。 片流れ屋根の斜視図である。 陸屋根の斜視図である。 勾配の説明図であり、(a)は3寸勾配、(b)は4寸勾配、(c)は5寸勾配、(d)は6寸勾配の説明図である。 屋根に使われる名称の説明図である。 屋根材割付け装置のブロック図である。 屋根材割付け装置のフローチャートである。 真物と切物の割付けを行うフローチャートである。 屋根材を割付けて屋根伏せ図を作成する屋根の例示を示す斜視図である。 建屋の平面図である。 屋根線を有していない屋根伏せ図の図である。 屋根線を作成した屋根伏せ図の図である。 東側の屋根面の説明図である。 屋根材を割付けようとしているところの拡大平面図である。 屋根材を割付けた状態の屋根伏せ図である。
以下、本発明の一実施形態の屋根材割付け装置10について、図1~図13を参照して説明する。
本実施形態の屋根材割付け装置10は、日本家屋などの建屋の屋根に長方形の屋根材を割付けるときに使用する支援システムであって、パソコン(コンピュータ)上で動作する屋根材割付けプログラムによって実現させることができる。
[A]用語の説明
まず、本明細書において使用される用語について説明する。
建屋の屋根の各部分の名称としては、図6に示すように、大棟、拝み、破風、壁際、下屋、庇、谷、けらば、軒などがある。
「屋根材」1とは、平面形状がほぼ長方形の屋根に取り付ける部材であって、スレート屋根、ガルバニウム鋼板、瓦などがある。スレート屋根は、薄物屋根材1であり、スレートはセメントと繊維質からできており瓦と並んで広く普及している。ガルバニウム鋼板は、建築材料で板金とも呼ばれている。住宅の外部の様々な箇所に使われており、アルミニウム亜鉛合金メッキ鋼板で造られており、金属屋根と呼ばれるものはガルバニウム鋼板が殆どである。
建屋の屋根の「屋根形状」には、図1に示す寄棟屋根、図2に示す切妻屋根、図3に示す片流れ屋根、図4に示す陸屋根などがある。
「屋根伏せ図」とは、建屋の設計を平面図として記した「伏せ図」の中で、特に屋根の造りを記した図のこと。建物を真上から見下ろした状態の屋根や形や仕上げなどを、屋根面の平面図のように仕上げた図面となっている。屋根の外形平面図で、屋根の形状、勾配、材料などが記入されている。
「流れ方向」とは、屋根の傾斜方向(勾配方向)に沿った方向である。
屋根の「勾配」とは、図5に示すように、3寸勾配、4寸勾配、5寸勾配、6寸勾配がある。3寸勾配は、図5(a)に示すように、10寸に対し3寸下方に傾斜している状態を言う。「寸」とは、尺貫法における長さの単位であり、日本では約30.303mmで、尺の1/10と定義されている。
「割付け」とは、屋根の屋根面上に長方形の屋根材1に対応した割付け領域を順番に配置することをいう。
屋根材1に対応した「割付け領域」とは、図15のハッチングの領域で示すように屋根材1そのもの大きさでなく、横方向は屋根材1の横寸法a、縦方向は働き幅dで表現される長方形の領域である。
「働き幅d」とは、図15に示すように、屋根材1の上部は上段の屋根材1の下部に重なって隠れて配置するため、屋根材1の縦寸法bから隠れた部分の寸法cを除き、実質外から露出して見える屋根材1の縦寸法をいう。
「真物」とは、割付けを行う屋根材1に対して、出荷された状態の部材サイズのまま割付けが可能な屋根材1を表す。
「切物」とは、割付けを行う部材に対して、元の部材サイズから切断を施し、割付けを行う部材を表す。
[B]屋根材割付け装置10の構成
屋根材割付け装置10の構成について図7のブロック図を参照して説明する。
屋根材割付け装置10は、パソコン(コンピュータ)の制御部12と、この制御部12には、液晶表示装置などよりなる表示装置14、プリンター16、キーボードやマウスなどの入力部18、スキャナーやCAD装置などよりなる平面図入力部20が接続されている。また、この制御部12は、屋根形状記憶部22、屋根材記憶部24、真物データ記憶部26、切物データ記憶部28、記憶部30を有している。
屋根材記憶部24は、屋根材1の種類と、それぞれの屋根材1の縦寸法と横寸法を記憶している。
真物データ記憶部26は、屋根材1の真物に関するデータを記憶している。
切物データ記憶部28は、屋根材1の切物のデータについて記憶している。
屋根形状記憶部22は、図1~図4に示すように、各種類の屋根形状を記憶し、例えば寄棟屋根、切妻屋根、片流れ屋根、陸屋根などである。
記憶部30は、屋根材割付けプログラムや完成した屋根伏せ図などを記憶する。
[C]屋根材割付け装置10の動作状態
次に、上記構成の屋根材割付け装置10を用いて、設計者が日本家屋の建屋の屋根に屋根材1を割付ける処理内容を図8のフローチャートを参照して順番に説明していく。制御部12は、記憶部30に記憶した屋根材割付けプログラムによって下記の機能を実現できる。まず、屋根材割付け装置10が、屋根材1を割付ける屋根は、図10に示すように、寄棟屋根を一部変形したものとする。
1.ステップS1において、平面図を入力する(図11参照)。
建屋の平面図を平面図入力部20から入力する。このときに建屋が、2階以上の建屋である場合には、各階にある屋根毎の下にある平面図を入力する。この入力時に平面図の実寸の大きさも入力する。入力方法は、スキャナー、CADデータ、PDFデータなどである。制御部12は、入力した平面図に対して実寸の大きさを考慮して絶対座標系を設定する。ここでは、原点0を中心にして東西方向がx軸方向、南北方向がy軸方向であり、真東が+x軸方向、真北が+y軸方向である。
2.ステップS2において、外壁線を入力する(図11参照)。
建屋の平面図の外壁線を入力部18で入力する。この入力は、平面図における外壁に沿ってマウスを移動させてカーソルでなぞるか、絶対座標系における外壁の位置を表す数値と外壁線の実寸データを入力する。
3.ステップS3において、出幅を入力する(図11参照)。
外壁線から屋根の先端までの距離である出幅の数値を入力部18で入力する。この出幅は、東西南北の外壁線に関して全て同一でもよく、また、東西南北の外壁線毎に異なる数値を入力してもよい。
4.ステップS4において、東西南北の枠線を作成する(図11、図12参照)。
制御部12は、外壁線から出幅だけ突出した位置に屋根伏せ図の外枠を示す枠線と枠線の長さの実寸データを作成する。この実寸データは、制御部12が平面図の外壁線の長さの実寸データと出幅の数値から算出する。
5.ステップS5において、図5に示す3寸勾配などの勾配を入力する。
屋根の勾配を入力部18で入力する。なお、ステップS6において屋根形状を特定してから勾配を入力してもよい。この場合には、全ての屋根面に同じ勾配を入力するのでなく、屋根面毎に勾配を入力してもよい。
6.ステップS6において、屋根形状を特定する。
屋根形状記憶部22で記憶している図1~図4に示すような寄棟屋根、切妻屋根、又は、片流れ屋根などの複数の屋根形状から一つの屋根の屋根形状を入力部18で特定する。
7.ステップS7において、屋根線を作成する。
制御部12は、枠線に囲まれた範囲において、特定した屋根形状に対応した屋根線を作成する。
(1)特定した屋根形状が寄棟屋根の場合(図1参照)
特定した屋根形状が図1に示す寄棟屋根において、屋根線を作成する場合について説明する。
第1に、東西南北の枠線に関して、軒の属性をそれぞれ付加する。なお、各枠線(軒)は交わると曲がるものとする。
第2に、隣り合う枠線(軒)が90°で交わる場合は、隣り合う枠線の中の一方の枠線から斜め45°の位置に隅棟を作成する。
第3に、隣り合う枠線(軒)が270°で交わる場合は、隣り合う枠線の中の一方の枠線から斜め135°の位置に谷を作成する。
第4に、一の隅棟と他の隅棟が交わると、その位置で一の隅棟と他の隅棟は終了する。
第5に、2つの隅棟が交わる点と他の2つの隅棟が交わる点とを結び平棟を作成する。
以上により、寄棟屋根における屋根伏せ図の屋根線を作成できる。また、この方法であると、図1に示すような完全な寄棟屋根に限らず、図10に示すような変形した寄棟屋根であっても屋根線を作成できる。
(2)特定した屋根形状が切妻屋根の場合(図2参照)
特定した屋根形状が図2に示す切妻屋根において、屋根線を作成する場合について説明する。
第1に、東西南北の枠線に関して、軒の属性と「けらば」の属性を付加する。
第2に、相対向する軒と軒との間の屋根面に平棟を作成する。
以上により、切妻屋根における屋根伏せ図の屋根線を作成できる。
例えば、図6に示す建屋の2階の屋根が切妻屋根に該当する。
(3)特定した屋根形状が片流れ屋根の場合(図3参照)
特定した屋根形状が図3に示す片流れ屋根において、屋根線を作成する場合について説明する。
第1に、東西南北の枠線に関して、軒の属性と「けらば」の属性、又は壁際の属性を付加する。
第2に、軒の位置が、最も傾斜が低い位置となるように流れ方向を決める。
以上により、片流れ屋根は、屋根線がなく、流れ方向を決めるだけで屋根伏せ図を作成できる。
例えば、図6に示す建屋の1階の庇が片流れ屋根に該当する。
特定した屋根形状が図4に示す陸屋根であっても、勾配が0なだけで、後は片流れ屋根と同じである。この場合には、軒の位置は任意に決定できる。
8.ステップS8において、屋根面を作成する。
制御部12は、枠線と屋根線で囲まれた複数の屋根面候補を作成する。
制御部12は、屋根面候補の流れ方向を設定する。
制御部12は、勾配に基づいて屋根面候補を流れ方向に傾斜させて、屋根線の実寸データを求め、枠線の実寸データと屋根線の実寸データに対応した屋根面をそれぞれ作成する。
これにより、図13に示すように、屋根材1が割付けられていない屋根面Y1~Y8の屋根伏せ図が完成する。
9.ステップS9において、屋根材1を特定する。
屋根材記憶部24で記憶している複数種類の屋根材1から、割付けたい屋根材1(例えば、スレート屋根)を入力部18で特定する。屋根材記憶部24から特定した屋根材1の種類、横寸法a、縦寸法b、働き幅dが制御部12に入力される。なお、屋根材1の特定は、ステップS8の後に限らず、ステップS1~S7の間に実施してもよい。
10.ステップS10において、屋根材1に対応した割付け領域を屋根面に割付ける(図13、図14、図15参照)。
(1)屋根面への屋根材1に対応した割付け領域の割付け規則
まず、屋根面への屋根材1に対応した割付け領域の割付け規則を説明する。
屋根材1が割付けられていない屋根伏せ図に屋根面Y1~Y8が複数ある場合には、最も東にある屋根面Y1から屋根面Y8へ時計回りの方向に存在する屋根面に屋根材1に対応した割付ける領域を順番に割付ける(図10、図13参照)。
屋根面の軒側の左端部(割付け開始点P)から右に向かって右端部まで順番に長方形の割付け領域を重ならないように、かつ、隣り合わせで並べていく。この並べる作業が、割付けるという意味である。なお、「左端部(割付け開始点P)から右に向かって右端部まで」とは図13においてわかりやすく説明するための表現で、実際は、軒の一方の端部から他方の端部へという意味である。次に、次の段において軒側の左端部から右端部に向かって割付け領域を順番に割付ける。さらに次の段も同様に割付け領域を順番に割付け、このことを繰り返して屋根面の最上段まで割付け領域を割付ける(図14参照)。
屋根材1の横方向と屋根面の枠線とが平行になるように割付ける(図14参照)。
屋根材1の縦方向と屋根面の流れ方向が平行になるように下段から割付ける(図14参照)。
屋根面内の各位置、枠線、平棟H1、平棟H2、隅棟L1、隅棟L2、隅棟L3の位置は、絶対座標系の位置で示される(図14参照)。
割付け位置は、屋根材1が順番に割付けた番号と絶対座標系の位置で示される。
各割付け位置における屋根材1が、真物か、又は、切物であるかの識別番号を記憶する。そして、真物と切物の処理を行う。これについては後述する。
(2)屋根面Y1への割付け方法
制御部12は、第1に、東側の屋根面Y1の軒側に最も近い位置(1段目)の左端部(割付け開始点P)から右端部に向かって順番に割付け領域を割付ける。左端部の判断は、屋根面の左にある隅棟L1の線上に割付け領域があれば左端部とする。また、右端部の判断は、屋根面の右にある隅棟L2の線上に割付け領域があれば右端部とする(図14参照)。なお、枠線の位置において一列に並べられる割付け領域の数は、枠線の横寸法の長さの実寸データfから、割付け領域の横寸法gを割った数(=f/g)で決まる。割った数(=f/g)の端数は後から説明する切物として処理される。
制御部12は、第2に、1段目の割付けが終了すると2段目の左端部から右端部に向かって順番に割付け領域を割付ける。このときに1段目における長方形の割付け領域の割付け位置より、割付け領域の半分の寸法だけ横方向にずらし、千鳥状に割付け領域を配する(図14、図15参照)。なお、他の種類の屋根材1(例えば、瓦)では、格子状に割付け領域を割付けてもよい。
制御部12は、以下、同様にして屋根面Y1の最上段まで割付けを行う。この判断は、割付け領域の割付け位置が、平棟H1の位置に来たときに屋根面の最上段まで割付けたとする(図14参照)。これで図14に示す東側の屋根面Y1への屋根材1の割付けが終了する。なお、この処理のときに後から説明する真物と切物の処理(ステップS21~S41)を実施する。
そして、次に、屋根面Y2の割付けを行い、最終的に図16に示すように全ての屋根面Y1~Y8への屋根材1の割付けを行い屋根伏せ図を完成させる。
11.ステップS11において、屋根材1を割付けた屋根伏せ図を出力する(図16参照)。
制御部12は、図16に示す屋根材1を割付けた屋根伏せ図を表示装置14で表示し、プリンター16で印刷して出力する。また、制御部12は、屋根材1を割付けた屋根伏せ図を記憶部30に記憶する。
なお、建屋の同じ階、又は、他の階にある他の屋根がある場合には、屋根毎の屋根伏せ図を同様に作成する。
12.真物と切物の処理
次に、屋根材1の割付けにおける真物と切物の処理について、図9のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS21において、上記で屋根面Y1に割付けた割付け領域において、屋根材1の真物がそのまま使用できる部分を「真物割付け領域」として設定する。また、各真物割付け領域に割付けられた真物の真物識別番号を設定する。例えば、図15においてハッチング線によって塗りつぶされた割付け領域が真物割付け領域として設定できる。このときに、各真物割付け領域の角部の座標点の位置を割付け位置として算出する。この算出は、絶対座標系における屋根面Y1中の各点の座標位置に基づいて行う。なお、真物を割付ける場合に、屋根面の上下左右の辺の両端の点は、座標位置が記憶されているため、各真物割付け領域が各辺に含まれることとなった場合には、各辺において各真物割付け領域が終了するものとする。
ステップS22において、屋根面Y1の各割付け領域の中で、真物割付け領域以外を「切物割付け領域」として設定する。なお、屋根面の上下左右の辺の両端の点は、座標位置が記憶されているため、各切物割付け領域が各辺に含まれることとなった場合には、各辺において各切物割付け領域が終了するものとする。
ステップS23において、最初に切物の割付けを行う切物割付け領域を設定する。この設定は、割付け開始点Pからでも、任意の点からでもよい。この説明においては割付け開始点Pを切物割付開始点として設定し、この切物割付開始点から上段方向に順番に切物の割付けの開始を行い上段方向に全て割付けが行うと、次に割付開始点Pの右側にある切物割付け領域に割付けを行う順番とする。なお、この順番は任意に決定してもよい。
ステップS24において、その設定された切物割付け領域の縦寸法及び横寸法を計算する。この計算方法は、その割付けを行う切物割付け領域の角部の座標点から計算する。そして、この切物割付け領域に対応する切物データを切物データ記憶部28から検索し呼び出してくる。
なお、最初の屋根面Y1の最初の位置においては切物データが存在しないため、このステップは省略される。しかし、その屋根面Y1における第2の切物割付け領域における切物の割付けや、次からの屋根面における割付けにおいてはこの切物データが存在しているため、その中から検索を行う。
この検索を行う「切物割付条件」としては、第1の条件として切物割付け領域の横寸法と縦寸法より大きい横寸法と縦寸法を有する切物であり、第2の条件として、切物割付け領域の横寸法、又は、縦寸法と切物の横寸法、又は、縦寸法の差が最小なものを検索する。
ステップS25において、切物割付条件の第1の条件である切物割付け領域の横寸法と縦寸法より大きい横寸法と縦寸法を有する切物がない場合には、該当する切物がないと判断する。また、この第1の条件に合う切物がある場合にはステップS26に進む。
ステップS26において、該当する切物をその大きさで切物割付け領域に割付けることができるか否かを判断し、その大きさのままで割付けることができる場合にはステップS27に進み、そうでない場合にはステップS29に進む。この判断は、記憶されている切物の縦寸法、横寸法と、切物割付け領域の縦寸法、横寸法を比較して行う。
ステップS27において、その切物をそのままの大きさで割付けることができるため、設定された切物割付け領域にその切物を割付け、その切物割付け領域にその切物の切物識別番号を設定し、その切物割付け領域の角部の座標点の位置を割付け位置として算出する。
ステップS28において、割付けた切物の切物識別番号を切物データ記憶部28から削除し、ステップS40に進む。
ステップS29において、ステップS26で切物をその大きさのままで割付けることができないと判断されたため、その切物を切物対応割付け領域に対応して切断する。
ステップS30において、その切断した切物を設定された切物割付け領域に割付ける。そして、その切物割付け領域に割付けた切物の切物識別番号を設定し、その切物割付け領域の角部の座標点の位置を割付け位置として算出する。
ステップS31において、割付けた切物の切物識別番号を切物データ記憶部28から削除し、ステップS32に進む。
ステップS32では、切物を切断して残った部分が新たに切物として登録できるか否かを判断し、登録できる場合にはステップS33において新たな切物識別番号を付与し、その縦寸法及び横寸法と共に、切物データ記憶部28に記憶させステップS40に進む。また、残りの部分が切物として登録できない場合にはステップS34においてそのデータを破棄しステップS40に進む。ここで、残りの部分が切物として登録できるかの判断条件である「切物判定条件」としては、例えば、真物及び切物の傾斜面を有する部分以外は全て使用できるような状態とする。
ステップS35において、ステップS25で該当する切物がないと判断されたため、新たに一枚の真物をその設定された切物割付け領域に対応して切断する。
ステップS36において、その切断した切物を切物割付け領域に割付ける。この場合に新たに作成した切物識別番号を設定し、その切物割付け領域の角部の座標点の位置を割付け位置として算出する。
ステップS37においては、切断した真物の残りの部分が切物として登録できるか否かを判断する。この判断方法はステップS32における切物判定条件と同様である。そして、この切物判定条件に該当するものであればその残りの部分を切物として切物データ記憶部28に登録する。この場合に、新たに作成した切物識別番号と縦寸法と横寸法を登録する。一方、その切物判定条件に合致しない場合にはステップS39において破棄する。
ステップS40においては、一つの切物割付け領域に切物が割付けられたため、次の切物割付け領域にいくか否かを判断する。全ての切物割付け領域に切物が割付けられた場合にはステップS41に進み、そうでない場合にはステップS24に戻る。
ステップS41において、全ての真物割付け領域及び切物割付け領域に真物と切物が割付けられたため、その屋根面の割付けを終了し、割付け領域毎に割付けられた真物識別番号とその割付け位置及び切物識別番号とその割付け位置を記憶する。
ステップS42においては、この割付け処理を屋根伏せ図の最も東側の屋根面Y1から時計回りの方向に順番に割付けを行っているので、次の屋根面がある場合には、ステップS21に戻り、次の屋根面がなく全ての屋根面Y1~Y8の割付けが完了すると割付け処理を終了する。このときに、ある屋根面の中で切物の取り回しが行われ、その屋根面において使用されなかった切物については次の屋根面における割付けに使用される。そして、全ての屋根面の割付けに使用した屋根材1の枚数(真物の枚数と切物に使用された真物の枚数の合計)を記憶する。
さらに、制御部12は、建屋の同じ階、又は、他の階にある屋根についても同様に屋根材1の真物と切物の割付け処理を行い、各屋根に使用している切物の取り回しを行う。
[D]効果
本実施形態によれば、建屋の平面図を入力し、その平面図の外壁線を入力し、出幅と勾配を入力し、屋根形状を特定することにより、屋根材1が割付けられた屋根伏せ図を取得できる。
また、複数種類の屋根形状から一つの屋根形状を特定すれば、どの屋根形状のもので合っても、屋根線を屋根面に作成できる。
また、複数種類の屋根材1から一つの屋根材1を特定すれば、どの屋根材であっても割付けを行うことができる。
また、屋根材1の割付け領域の横寸法は屋根材1の横寸法、割付け領域の縦寸法は働き幅で作成できる。
また、屋根形状の勾配を自在に設定できる。
また、まず一つの屋根面に真物を割付け、その後に切物を順番に割付け、最も合致する切物を無駄なく割付けることができ、更に他の屋根面の順番で取り回しを行って無駄なく切物を使用できる。そのため、使用する屋根材1の枚数を最小にすることができ、コストも削減できる。
変更例
上記実施形態では、屋根形状として寄棟屋根、切妻屋根、片流れ屋根、陸屋根で説明したが、これに限らず方形屋根、入母屋屋根、半切妻屋根、差しかけ屋根、こし屋根、バタフライ型屋根、しころ屋根、のこぎり屋根でも、屋根線を引くルールを定めておけば、屋根材1を割付けた屋根伏せ図の作成が可能である。
また、屋根材1を割付けていない屋根伏せ図を作成するとき、すなわち、屋根線を引くときに、屋根線を引くルールを定めておけば、切妻屋根と寄棟屋根を複合した形であっても屋根伏せ図を作成できる。
屋根材1の割付け開始点Pは、上記実施形態では枠線の左端部に設定したが、これに対して、枠線の右端部に設定してよく、また枠線の中央部に設定してもよい。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・屋根材割付け装置、12・・・制御部、14・・・表示装置、16・・・プリンター、18・・・入力部、20・・・平面図入力部、22・・・屋根形状記憶部、24・・・屋根材記憶部、26・・・真物データ記憶部、28・・・切物データ記憶部、30・・・記憶部

Claims (4)

  1. 建屋の屋根に屋根材を割付ける屋根材割付け装置であって、
    前記建屋の平面図に対応した前記屋根の屋根伏せ図の外枠を示す枠線と前記枠線の実寸データを作成する枠線作成手段と、
    前記屋根の勾配が入力される勾配入力手段と、
    前記屋根の屋根形状を特定する屋根形状特定手段と、
    前記枠線に囲まれた範囲において、特定した前記屋根形状に対応した屋根線を作成する屋根線作成手段と、
    前記枠線と前記屋根線で囲まれた一又は複数の屋根面候補を作成し、前記屋根面候補を前記勾配に基づいて傾斜させ前記屋根線の実寸データを求め、前記枠線の実寸データと前記屋根線の前記実寸データに対応した屋根面をそれぞれ作成する屋根面作成手段と、
    前記屋根に割付ける長方形の屋根材を特定する屋根材特定手段と、
    それぞれの前記屋根面において、前記屋根面に指定された割付け開始点から、前記屋根材の横方向と前記屋根面の前記枠線とが平行になるように、前記屋根材の縦方向と前記屋根面の流れ方向が平行になるように前記屋根材に対応した割付け領域を前記屋根面へ割付ける割付け手段と、
    を有し、
    前記屋根線作成手段は、
    特定した前記屋根形状が寄棟屋根の場合には、
    東西南北の前記枠線に関して、「軒」を示す属性をそれぞれ付加し、
    隣り合う前記枠線が90°で交わる場合は、隣り合う前記枠線の中の一方の前記枠線から斜め45°の位置に隅棟を作成し、
    隣り合う前記枠線が270°で交わる場合は、隣り合う前記枠線の中の一方の前記枠線から斜め135°の位置に谷を作成し、
    一の前記隅棟と他の前記隅棟が交わると、その位置で一の前記隅棟と他の前記隅棟は終了し、
    2つの前記隅棟が交わる点と他の2つの前記隅棟が交わる点とを結び平棟を作成することにより、
    前記寄棟屋根における前記屋根線を作成することを特徴とする屋根材割付け装置。
  2. 建屋の屋根に屋根材を割付ける屋根材割付け装置であって、
    前記建屋の平面図に対応した前記屋根の屋根伏せ図の外枠を示す枠線と前記枠線の実寸データを作成する枠線作成手段と、
    前記屋根の勾配が入力される勾配入力手段と、
    前記屋根の屋根形状を特定する屋根形状特定手段と、
    前記枠線に囲まれた範囲において、特定した前記屋根形状に対応した屋根線を作成する屋根線作成手段と、
    前記枠線と前記屋根線で囲まれた一又は複数の屋根面候補を作成し、前記屋根面候補を前記勾配に基づいて傾斜させ前記屋根線の実寸データを求め、前記枠線の実寸データと前記屋根線の前記実寸データに対応した屋根面をそれぞれ作成する屋根面作成手段と、
    前記屋根に割付ける長方形の屋根材を特定する屋根材特定手段と、
    それぞれの前記屋根面において、前記屋根面に指定された割付け開始点から、前記屋根材の横方向と前記屋根面の前記枠線とが平行になるように、前記屋根材の縦方向と前記屋根面の流れ方向が平行になるように前記屋根材に対応した割付け領域を前記屋根面へ割付ける割付け手段と、
    を有し、
    前記屋根線作成手段は、
    特定した前記屋根形状が切妻屋根の場合、
    東西南北の前記枠線に関して、「軒」を示す属性と「けらば」の属性を付加し、
    相対向する前記軒と前記軒との間の前記屋根面に平棟を作成する、
    ことにより前記切妻屋根における前記屋根線を作成することを特徴とする屋根材割付け装置。
  3. 建屋の屋根の屋根伏せ図に屋根材を割付けるコンピュータにより構成された屋根材割付け装置であって、
    前記コンピュータに建屋の平面図に対応した前記屋根伏せ図の外枠を示す枠線と前記枠線の実寸データが入力され、前記屋根の屋根形状が寄棟屋根であると特定された場合には、
    前記コンピュータが、
    東西南北の前記枠線に関して、「軒」を示す属性をそれぞれ付加し、
    隣り合う前記枠線が90°で交わる場合は、隣り合う前記枠線の中の一方の前記枠線から斜め45°の位置に隅棟を作成し、
    隣り合う前記枠線が270°で交わる場合は、隣り合う前記枠線の中の一方の前記枠線から斜め135°の位置に谷を作成し、
    一の前記隅棟と他の前記隅棟が交わると、その位置で一の前記隅棟と他の前記隅棟は終了し、
    2つの前記隅棟が交わる点と他の2つの前記隅棟が交わる点とを結び平棟を作成することにより、
    前記寄棟屋根における屋根線を有する前記屋根伏せ図を作成することを特徴とする屋根材割付け装置。
  4. 建屋の屋根の屋根伏せ図に屋根材を割付けるコンピュータにより構成された屋根材割付け装置であって、
    前記コンピュータに建屋の平面図に対応した前記屋根伏せ図の外枠を示す枠線と前記枠線の実寸データが入力され、前記屋根の屋根形状が切妻屋根であると特定された場合には、
    前記コンピュータが、
    東西南北の前記枠線に関して、「軒」を示す属性と「けらば」の属性を付加し、
    相対向する前記軒と前記軒との間の屋根面に平棟を作成する、
    ことにより前記切妻屋根における屋根線を有する前記屋根伏せ図を作成することを特徴とする屋根材割付け装置。
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