JP7625820B2 - 仮撚加工用ポリアミド糸およびポリアミド仮撚加工糸 - Google Patents
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Description
(1)ε-カプロラクタム単位が90モル%以上であるポリカプロアミドからなるポリアミド糸において、200℃、10秒間の乾熱処理をした後の収縮率が4.5~8.0%、伸度が50~70%、かつ単糸繊度が5.0dtex以下である仮撚加工用ポリアミド糸。
(2)98%硫酸相対粘度が2.9~3.4である、前記(1)に記載の仮撚加工用ポリアミド糸。
TESTRITE社製“thermal shrinkage oven(型式MK3)”(以後、MK3と呼称)を用いて測定した。糸条試料が50dtex以上となるように必要に応じて合糸(例えば、20dtexの場合は3本合糸、26dtexの場合は2本合糸)、引き揃えして、MK3にセットした。MK3に糸条試料をセットする際は、糸条試料に極力触れないように、また、合糸して引き揃える際も糸条試料を極力引っ張らないように細心の注意を払った。測定ローラーに糸条試料を把持させる初期加重重量については、糸条試料に対して0.05cN/dtexとなるように調整した。MK3にセットした糸条試料にタルミがないことを確認後、糸条試料をヒーターに押し入れ、アラーム作動時の収縮率をMK3の目盛りから正確に読み取った。測定回数は10回とし、その平均値を乾熱収縮率とした。なお、ヒーター温度は200℃、アラーム作動タイマーは10秒に設定した。
試料0.25gを濃度98重量%の硫酸100mlに対して1gになるように溶解し、オストワルド型粘度計を用いて25℃での流下時間(t1)を測定した。引き続き、濃度98重量%の硫酸のみの流下時間(t2)を測定した。t2に対するt1の比、すなわちt1/t2を98%硫酸相対粘度とした。
周長1mの検尺機に糸条試料をセットし、250回転させて、ループ状カセを作成し、熱風乾燥機にて乾燥(105±2℃×60分)後、秤量天秤にてカセ重量を量り、公定水分率分を乗じた値から総繊度を算出した。なお、公定水分率は4.5%とした。単糸繊度は算出して得られた総繊度をフィラメント数で除した値とした。
糸条試料を、オリエンテック社製“TENSILON(型式UCT-100)でJIS L1013(化学繊維フィラメント糸試験方法、2010年)に示される定速伸長条件で測定した。なお、つかみ間隔は50cm、引張速度は50cm/分とした。15%伸長時強度は、57.5cmまで伸長させた際の応力を総繊度で除した値とした。強度は、最大点応力を総繊度で除した値とした。伸度は、最大点応力を示した際の引っ張り長を50cmで除した値に100を乗じた値とした。なお、15%伸長時強度、強度、伸度とも、測定回数は3回とし、その平均値を算出した。
糸条試料をカセ取りし、初期荷重0.0018cN/dtexをかけ、98℃水中で20分間処理し、24時間風乾した。次に、25℃水中で同重量の初期荷重をかけ、2分間後のカセ長L1を測定した。次に、25℃水中で上記の初期荷重を外し、新たに0.09cN/dtex相当の荷重に交換し、2分後のかせ長L0を測定した。そして下式により捲縮率を算出した。
捲縮率=[(L0-L1)/L0]×100(%)
(6)筒編地の触感評価
筒編機へ糸条試料を2本で給糸し、筒編機にて度目が50となるように調整して筒編地を作製した。得られた筒編地について、5人の被験者に手を通してもらい、ソフト性とストレッチ性の触感について、それぞれアンケートをとった。ソフト性とストレッチ性について優れていると回答した人数が5人の場合を◎、4人の場合を○、3人の場合を△、2人以下の場合を×とした。
ε-カプロラクタム単位として100モル%(他の共重合成分は含まない)のポリカプロアミド樹脂ペレットを乾燥し、樹脂ペレットの水分率を100ppm以下に調整した。水分率調整後の樹脂ペレットの98%硫酸相対粘度は3.15であった。このポリカプロアミド樹脂ペレット100gに対して酸化マグネシウム粉末を0.04g(マグネシウム元素として1ミリモル)の割合で添加、ドライブレンドした。これを、表1に示す溶融温度で溶融後、ギヤポンプにて計量、輸送し、表1に示すフィラメント数群を有する紡糸口金から吐出し糸条を形成した。そして、ユニフローチムニーで糸条を室温まで冷却固化し、給油装置により含水油剤を給油した後、流体処理装置で交絡を付与し、再度、給油装置により含水油剤を給油した。延伸に関しては、鏡面処理した引取ローラー、及び延伸ローラー(表面粗度が0.5S、クロムコーティング仕上げ)を用いた。引取速度、延伸倍率は表1に示す通りであり、延伸後、表1に示す巻取速度で巻き取り、仮撚加工用ポリアミド糸を得た。得られた仮撚加工用ポリアミド糸について、総繊度、単糸繊度、強度、伸度、15%伸長時強度、98%硫酸相対粘度、乾熱収縮率を測定した。これらの結果を表1に示す。
水分率調整後(100ppm以下)のε-カプロラクタム単位として100モル%のポリカプロアミド樹脂ペレットの98%硫酸相対粘度を2.90、仮撚加工用ポリアミド糸の98%硫酸相対粘度を2.96とする以外は、実施例1と同様に溶融紡糸し、約26dtexの仮撚加工用ポリアミド糸を得た。得られた仮撚加工用ポリアミド糸について、総繊度、単糸繊度、強度、伸度、15%伸長時強度、98%硫酸相対粘度、乾熱収縮率を測定した。この結果を表1に示す。
水分率調整後(100ppm以下)のε-カプロラクタム単位として100モル%のポリカプロアミド樹脂ペレットの98%硫酸相対粘度を2.63、仮撚加工用ポリアミド糸の98%硫酸相対粘度を2.70とする以外は、実施例1と同様に溶融紡糸し、仮撚加工用ポリアミド糸を得た。得られた仮撚加工用ポリアミド糸について、総繊度、単糸繊度、強度、伸度、15%伸長時強度、98%硫酸相対粘度、乾熱収縮率を測定した。この結果を表1に示す。乾熱収縮率は3.5%と4.5%未満と低い値であり、仮撚加工糸の捲縮率(CR2)は12.0%と低くストレッチ性が劣位のものであった。
比較例1で得られた仮撚加工用ポリアミド糸について、3軸摩擦型フリクションディスクタイプの延伸摩擦仮撚加工装置(IVF1205)にて、加工温度(加熱接触式熱板でヒーター設定温度)180℃、加工速度630m/分、延伸倍率1.23、D/Y比2.0、T2/T1=11g/10g=1.1にて延伸同時仮撚り加工を行い、22dtex、20フィラメントのポリアミド仮撚加工糸を得た。得られたポリアミド仮撚加工糸について捲縮率を測定した。この結果を表1に示す。
ポリヘキサメチレンアジパミド樹脂ペレットを乾燥し、樹脂ペレット水分率を1100ppmに調整した。水分率調整後の樹脂ペレットの98%硫酸相対粘度は2.63であった。マグネシウム化合物は添加せずに、後は、実施例1と同様に溶融紡糸し、仮撚加工用ポリアミド糸を得た。得られた仮撚加工用ポリアミド糸について、総繊度、単糸繊度、強度、伸度、15%伸長時強度、98%硫酸相対粘度、乾熱収縮率を測定した。この結果を表1に示す。
Claims (2)
- ε-カプロラクタム単位が90モル%以上であるポリカプロアミドからなるポリアミド糸において、200℃、10秒間の乾熱処理をした後の収縮率が4.5~8.0%、伸度が50~70%、かつ単糸繊度が5.0dtex以下である仮撚加工用ポリアミド糸。
- 98%硫酸相対粘度が2.9~3.4である請求項1記載の仮撚加工用ポリアミド糸。
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| JP2020172440A JP7625820B2 (ja) | 2020-10-13 | 2020-10-13 | 仮撚加工用ポリアミド糸およびポリアミド仮撚加工糸 |
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