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JP7625827B2 - ベッド領域抽出装置 - Google Patents
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JP7625827B2 - ベッド領域抽出装置 - Google Patents

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Description

本開示は、ベッド領域抽出装置関し、特に、ベッドの一部が覆い隠された状態であっても、任意の方向から当該ベッドを撮像したベッド画像からベッド領域を抽出する技術に関する。
近年、先進各国において少子高齢化が進んでおり、2050年にはOECD(Organization for Economic Co-operation and Development)諸国が超高齢化社会の到来を迎えると国際連合は予測している。我が国では、他国に先駆けて少子高齢化が進展しており、高齢者人口の増加に伴って要介護者数もまた増加してきている。その一方で、介護を担う看護師や介護士の不足が顕著になっており、適切な介護サービスを提供するための技術開発が求められている。
例えば、介護施設において、被介護者はベッドから転落したり、離床したもののベッドに戻ることができず徘徊したりする場合があるが、このような場合に備えて被介護者を見守り続けるのは介護者にとって負担が大きく、特に勤務者数が少なくなる夜間には、このような状況に十分に対処することが難しくなることもある。
このような問題に対して、ベッド上の被介護者を撮像して、得られた画像を解析することによって、被介護者の起床や離床、転落などを検出する行動検知装置が提案されている。具体的には、ベッド領域として、画像上でベッド上面の外縁を特定し、当該ベッド領域と被介護者との位置関係を判定するというものである(例えば、特許文献1を参照)。
このようにすれば、介護者は、被介護者がベッドから転落する等の特定の状況が発生した場合にだけ、その旨の通知を受けて対処すればよいので、介護者が自ら被介護者の状況を確認する場合と比較して介護負担を大幅に軽減することができる。また、被介護者の状況変化が見落とされ難くなるので、介護サービスの質を向上させることができる。
国際公開第2016/199495号 特開2018-143333号公報 特開2017-041079号公報 特開2019-144996号公報
Joseph Redmon, Santosh Divvala, Ross Girshick, Ali Farhadi, "You Only Look Once: Unified. Real-time Object Detection", arXiv: 1506.02640v5, 9 May 2016. Zhe Cao, Gines Hidalgo, Thomas Simon, Yaser Sheikh, "Open Pose: Realtime Multi-Person 2D Pose Estimation using Part Affinity Fields", arXiv: 1812.08008v2, 30 May 2019.
しかしながら、上記の従来技術においては、ベッド領域を特定するために、行動検知装置のユーザーや管理者が、あらかじめ画像上における4つのベッドコーナーの位置を、手入力によって設定する必要がある。このため、ベッド数が多い介護施設では入力の手間が大きくなり過ぎる恐れがある。また、ベッドを移動させる等した結果、被介護者を撮像するカメラとベッドとの位置関係が変動する場合には、4つのベッドコーナーの位置を再設定しなければならず、更に手間が掛かってしまう。
このような問題に対して、例えば、古典的なHaar-like特徴量やHoG(Histogram of Gaussian)特徴量を用いた識別器や、Faster R-CNN(Regions of Convolutional Neural Networks)を用いた識別器によってベッドを検出した上で、微分フィルターやラプラシアンフィルター等の抽出方法を用いてエッジ抽出処理を行い、更に、ハフ変換などの直線検出アルゴリズムを用いてベッドの輪郭を検出する見守り支援システムが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
また、上記と同様の識別器を2種類用いて、それぞれベッドの足側の左右2つのコーナーを検出した上で、更に上記と同様のエッジ抽出処理および直線検出処理を実行することによって、各コーナーを起点として画像の下方向に向かって延びる線分をベッドの輪郭として検出する見守り支援システムも提案されている(同じく、特許文献2を参照)。
更に、ベッドを上方から撮像して得たグレースケール画像に対して、テンプレートマッチングの手法を適用することによって、ベッドエリアを判別する動作認識装置も提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
また、ベッド全体が画像内に収まる位置に距離画像カメラを配置して、画素ごとに当該距離画像カメラから撮像対象までの距離を測定して、得られた距離を当該画素の画素値とする距離画像を撮像し、得られた距離画像を用いてベッド領域を抽出する装置も提案されている(例えば、特許文献4を参照)。
しかしながら、通常、ベッド上には掛布団や枕が被さっていたり、被介護者が横臥していたりするため、ベッドを撮像した画像上でベッドの外縁が隠れて見えなくなっていることが多い。このため、エッジ検出処理を行っても、ベッドの外縁をエッジとして検出することができないので、エッジ検出処理によって得られた画像を用いて直線検出処理を行っても、ベッドの輪郭を精度よく検出することは難しい。
また、上記の従来技術においては、ベッドの足側の左右2つのコーナーを検出して、当該コーナーを起点として画像の下方向に向かって延びる線分を検出する必要上、ベッドとカメラとの位置関係が固定されていることが前提になっている。このため、ベッドとカメラとの位置関係が固定されていない場合には適用できないので、このような場合にベッド領域を再設定する手間を軽減することはできない。
テンプレートマッチングの手法についても同様に、ベッドの外縁が隠れて見えなくなっている場合には、ベッドエリアを精度よく判別することが難しい。ベッドコーナーやベッドエリアを精度よく判別することができないと、例えば、被介護者が実際にはベッドから転落しているにもかかわらず、転落していないと誤判定するおそれがあり、大変危険である。
距離画像を用いる場合には、ベッド上の特定点の選択入力をユーザーから受け付けるため、ユーザーに4箇所すべてのベッドコーナーについて位置を指定させる場合と比較して、ユーザーの手間は多少軽減される。しかしながら、ベッド領域を抽出するに際して、特定点に近隣する画素どうしで画素値(距離画像カメラからの距離)が急激に変化する箇所を検出し、次に、画素値が急激に変化する箇所が直線状に分布している箇所をエッジ部分として検出する。
このため、ベッドコーナーが隠されている場合には、ベッドコーナーから外れた位置で画素値が急激に変化していることが多く、掛布団などでは画素値が急激に変化している箇所が直線状に分布していないためにエッジ部分を検出することが難しかったり、また、エッジ部分を検出できても、ベッドコーナーを精度よく抽出することができなかったりする。
また、被介護者の行動検知処理に通常のカメラを使用する場合には、別途、距離画像カメラを設置しなければならないので、高コスト化を回避することができない。
本開示は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、ベッドの一部が覆い隠された状態であっても、任意の方向から当該ベッドを撮像したベッド画像からベッド領域を抽出することができるベッド領域抽出装を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一形態に係るベッド領域抽出装置は、ベッドを撮像したベッド画像を取得する取得部と、前記ベッド画像からベッドコーナーの位置を4箇所検出するベッドコーナー検出部と、を備え、前記ベッドコーナー検出部は、ベッドを含む機械学習用画像と、当該機械学習用画像における4箇所のベッドコーナーの位置と、を教師データとして機械学習させたベッドコーナー識別器を用い、教師データは複数あり、
前記機械学習は、損失関数の値が小さくなるよう、複数の教師データにわたるベッドコーナーの位置の誤差を用いて、誤差逆伝播法によりベッドコーナー識別器のパラメーターを修正する処理を含み、
複数の教師データのそれぞれに含まれるベッドコーナーの位置の中心、前記ベッドのサイズ、前記ベッドを撮像したカメラのカメラパラメーターおよび前記ベッドからカメラまでの距離を用いて、ベッドコーナーの位置を算出する位置算出部を備え、前記誤差は、位置算出部が算出したベッドコーナーの位置とを目標値とした場合、複数の教師データに含まれるベットコーナーの位置のそれぞれがどれだけずれているかを示すことを特徴とする。
た、前記ベッドコーナー検出部が検出したベッドコーナーの位置を、前記ベッド画像と共に表示する位置表示手段と、ベッドコーナーの位置の修正を受け付ける位置修正手段と、を備え、前記誤差は、修正されたベッドコーナーの位置とを目標値とした場合、複数の教師データに含まれるベットコーナーの位置との差分であるのそれぞれがどれだけずれているかを示すとしてもよい。
この場合において、前記複数の教師データのうち、何れかのものに含まれる機械学習用画像は、4箇所のベッドコーナーの位置をすべて含むのが望ましい。また、前記複数の教師データのうち、何れかのものは、前記機械学習用画像として、少なくとも1箇所のベッドコーナーが隠されている画像を含むのが好ましく、前記複数の教師データのうち、何れかのものは、前記機械学習用画像として、4箇所のベッドコーナーがすべて露出した画像を含むのが好適である。
また、ベッド画像から当該ベッドを含むバウンディングボックスを検出することでベッド部分画像を抽出するベッド部分画像抽出部を備え、前記ベッドコーナー検出部は、ベッド画像のうちベッド部分画像からベッドコーナーの位置を4箇所検出してもよい
また、前記ベッド部分画像抽出部は、ベッドを含む機械学習用画像と、当該ベッドを含む範囲の指定とを教師データとして機械学習させたベッド部分画像識別器を用いて前記ベッド部分画像を抽出してもよい。
また、前記ベッド部分画像抽出部は、前記ベッド部分画像として、少なくともベッドの上面全体を含む画像を抽出してもよい。
本開示の一形態に係るベッド領域抽出装置は、ベッドを撮像したベッド画像を取得する取得部と、前記ベッド画像からベッドコーナーの位置を4箇所検出するベッドコーナー検出部と、前記ベッドコーナー検出部が検出したベッドコーナーの位置の中心、前記ベッドのサイズ、前記ベッドを撮像したカメラのカメラパラメーターおよび前記ベッドからカメラまでの距離を用いて、前記ベッドコーナー検出部が検出したベッドコーナーの位置が適切かどうかを判定する位置判定部を備えてもよい。
この場合において、前記位置判定部は、ベッドコーナーの位置が適切でないと判定した場合に、ベッドコーナーの位置の入力を受け付ける位置取得手段を備えるのが望ましい。
また、前記ベッドコーナー検出部が検出したベッドコーナーの位置の中心、前記ベッドのサイズ、前記ベッドを撮像したカメラのカメラパラメーターおよび前記ベッドからカメラまでの距離を用いて、ベッドコーナーの位置を算出する位置算出部を備え、位置判定部が、ベッドコーナーの位置が適切でないと判定した場合に、前記ベッドコーナー検出部は、ベッドコーナー識別器が検出した位置に代えて、位置算出部が算出した位置をベッドコーナーの位置としてもよい。
また、前記ベッドコーナー検出部が検出したベッドコーナーの位置を記憶する位置記憶部と、前記ベッドコーナー検出部が、過去に検出したベッドコーナーの位置と、検出部が新たに検出したベッドコーナーの位置と比較して、所定以上異なっているかどうかを判定するずれ判定手段と、を備えてもよい。
このようにすれば、ベッドを含む機械学習用画像と、当該機械学主要画像における4箇所のベッドコーナーの位置と、を教師データとして機械学習させたベッドコーナー識別を用いるので、人物や掛布団などによってベッドコーナーがかくされていても、精度よくベッド領域を抽出することができる。
見守り支援システムMSの主要なシステム構成を示す図である。 見守り対象者Obが滞在する居室RMの様子を例示する図である。 センサーボックスSBの主要な機能構成を示す図である。 (a)は、見守り対象者Obが滞在していない状態でベッド20を撮像した背景画像を例示し、(b)は、見守り対象者Obが滞在している状態でベッド20を撮像した入力画像を例示し、(c)は、入力画像から背景画像を差分した背景差分画像を例示する。 管理サーバーSVの主要な機能構成を示す図である。 管理サーバーSVが実行するベッド領域抽出処理を説明するフローチャートである。 (a)は、ベッド画像を例示する図であり、(b)は、ベッド画像から検出したベッド部分画像を例示する図であり、(c)は、ベッド部分画像から検出したベッドコーナー位置を例示する図であり、(d)は、目視確認用の画面表示を例示する図である。 (a)は、掛布団801でベッドコーナー821、822が隠されているベッド画像の主要部分を例示する図であり、(b)は、フットボード831を備えたベッド20における掛布団841の状態を例示する図である。 センサーボックスSBとベッド20との組み合わせ毎に、領域設定記憶部223が記憶する領域設定テーブルを例示する図である。 ベッドコーナー識別器の機械学習の手順を説明するフローチャートである。 (a)は、ベッド20の上方から撮像したベッド画像を例示する図であり、(b)は、側方からベッド20を俯瞰して撮像したベッド画像を例示する図であり、(c)は足元側からベッド20を俯瞰して撮像したベッド画像を例示する図である。 変形可能なベッド20とそのベッドコーナー41A、41B、41C、41Dを例示する外観斜視図である。 (a)は、畳み込みニューラルネットワーク1300の構成を説明する図であり、(b)は、畳み込みニューラルネットワーク1300の出力層1302の構成を説明する図である。
以下、本開示に係るベッド領域抽出装置、ベッド領域抽出方法、ベッド領域抽出プログラムおよび見守り支援システムの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]見守り支援システムの構成
まず、本実施の形態に係る見守り支援システムの構成について説明する。
見守り支援システムMSは、介護施設において介護士が被介護者を見守るのを支援するためのシステムであって、図1に示すように、各見守り対象者Obの居室RM、ナースステーションSTおよび各介護士NSに配備された携帯端末TAを通信ネットワークNWにて相互通信可能に接続した構成になっている。
(1-1)センサーボックスSB
見守り対象者Ob(Ob-1: Aさん~SB-4: Dさん)の居室RM(RM-1~RM-4)には、それぞれセンサーボックスSB(SB-1~SB-4)が配設されている。センサーボックスSBは、図2に示すように、ベッド20上の見守り対象者Obを見守ることができるように居室RMの天井や壁面などに設置されている。図3に示すように、センサーボックスSBは、センサー部11、SB音声入出力部12と、ナースコール入力部13と、SB制御処理部14と、SB通信IF(Interface)部15と、SB記憶部16とを備える。
センサー部11は、カメラを備え、SB制御処理部14の制御の下、ベッド20を含む居室RM内の空間を撮像する。見守り対象者Obは、ベッド20上にいる場合や、ベッド20の近傍にいる場合には、併せて撮像される。これによって、センサー部11はベッド20の上面を俯瞰した画像(以下、「ベッド画像」という。)を生成する。見守り対象者Ob全体を撮像できる蓋然性が高いことから、カメラは、ベッド20に見守り対象者Obが横臥(臥床)したときの頭部位置(通常、枕の位置)の直上に配設するのが望ましい。
カメラとしては、見守り対象者Obの就寝時にも見守りを実施する必要上、消灯時の少ない光量でも鮮明なベッド画像を得ることができる高感度のカメラを用いるのが望ましい。また、赤外線カメラを用いても消灯時に見守り対象者Obを撮像することができる。また、カメラの光学系は、居室RM内のできるだけ広い範囲を撮像するために、広角な光学系(いわゆる広角レンズ(魚眼レンズを含む))であることが好ましい。
SB通信IF部15は、SB制御処理部14が通信ネットワークNWを経由して、後述する管理サーバーSVや携帯端末TA、固定端末装置SPと相互に通信するための処理を実行する。SB通信IF部15は、さらに、例えば、携帯電話通信網、WiFi規格、Bluetooth(登録商標)規格、IrDA(Infrared Data Association)規格およびUSB(Universal Serial Bus)規格等の規格を用い、外部機器との間でデータの入出力を行うインターフェイスを備えても良い。
SB記憶部16は、SB制御処理部14に接続され、SB制御処理部14の制御に従って、各種のプログラムおよび各種のデータを記憶する。前記各種のプログラムには、例えば、見守り対象者Obに対する監視に関する情報処理を実行する監視処理プログラム等が含まれる。前記監視処理プログラムには、所定の事象が生じた場合に外部に通知する通知処理プログラムが含まれる。前記各種のデータには、カメラで撮像したベッド画像の画像データや各種のプログラムを実行する上で必要なデータ、見守り対象者Obを監視する上で必要なデータ等が含まれる。
SB記憶部16は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、SB記憶部16は、前記プログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSB制御処理部14のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。
SB制御処理部14は、見守り対象者Obの行動を検知する。SB制御処理部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路から構成される。SB制御処理部14は、各種のプログラムを実行することによって、SB制御部141、領域設定処理部142、行動検知処理部143および通知処理部144といった機能を果たす。
SB制御部141は、センサーボックスSB全体の動作を監視制御する。
領域設定処理部142は、センサー部11が撮像したベッド画像におけるベッド20の上面の範囲(ベッド領域)を特定するための処理を実行する。具体的には、後述する管理サーバーSVからの要求に応じて、センサー部11にベッド画像を撮像させ、得られたベッド画像を管理サーバーSVへ通信ネットワークNWを経由して送信する。
その後、SB制御部141は、管理サーバーSVからベッド領域としてベッド画像における4箇所のベッドコーナーの位置(座標値)を受信すると、受信したベッドコーナーの位置を領域設定として、SB記憶部16の領域設定記憶部161に記憶させる。領域設定記憶部161に記憶した領域設定は、次に説明する行動検知処理部143が見守り対象者Obの行動を検知するために用いられる。
本実施の形態においては、ベッド領域を、ベッド20の4箇所の角部分(ベッドコーナー)によって特定する。ベッド20の上面は矩形状であり、4箇所のベッドコーナーを特定すれば、ベッド20の上面の縁を特定することができるので、ベッド20の上面全体の形状を指定することができる。
行動検知処理部143は、センサー部11の出力に基づいて見守り対象者Obの行動、特に起床、離床、転倒および転落を検知して、通知処理部144へ通知する。行動検知処理部143は、センサー部11のカメラによって撮像したベッド画像から見守り対象者Obが写っている範囲として動体領域を抽出し、得られた動体領域の縦横比から見守り対象者Obの姿勢(例えば立位、座位および横臥等)を検出するとともに、動体領域の位置から見守り対象者Obの位置を検出することによって、見守り対象者Obの状態を判断する。
例えば、図4(a)に例示するように、行動検知処理部143は、センサー部11にて、見守り対象者Obが写っていない背景画像30Aを予め取得しておく。その後、行動検知処理部143は、図4(b)に例示するように、センサー部11から入力画像30Bを取得すると、入力画像30Bから背景画像30Aを差分した背景差分画像30Cを生成する。
入力画像30Bのうち見守り対象者Ob以外の部分は背景画像30Aと画素値が概ね同様であるので、背景差分画像30Cにおいて見守り対象者Ob以外の部分は画素値が小さくなる。一方、見守り対象者Obの部分については、背景画像30Aと入力画像30Bとの間で画素値の差が大きくなるので、図4(c)に例示するように、背景差分画像30Cは見守り対象者Obの部分のみ画素値が大きくなる。
従って、適当な閾値を設定し、背景差分画像30Cにおいて画素値が閾値よりも大きな領域を検出すれば、見守り対象者Obの部分すなわち動体領域70を検出することができる。したがって、動体領域70の縦横比から見守り対象者Obの姿勢を検出したり、動体領域70の位置から見守り対象者Obの位置を検出したりすることができる。
更に、ベッドコーナー41A、41B、41Cおよび41Dで規定されるベッド領域40と、動体領域70とを比較することによって、見守り対象者Obの行動を判断することができる。図4の例では、動体領域70の上部S2がベッド領域40内にあり、下部S1がベッド領域40外にあるので、見守り対象者Obはベッド20の端に腰を掛けていることが分かる。
なお、他の方法を用いて動体領域70を検出してもよいことは言うまでもない。
行動検知処理部143は、更に、見守り対象者Obの位置がベッド20上であって、見守り対象者Obの姿勢が横臥から座位へ移行した場合には、見守り対象者Obが起床したと判断する。また、見守り対象者Obの位置がベッド20上からベッド20外へ移動するとともに、見守り対象者Obの姿勢が座位から立位へ移行した場合には、見守り対象者Obが離床したと判断する。
また、見守り対象者Obの位置がベッド20上からベッド20外へ移動するとともに、見守り対象者Obの姿勢が横臥へ移行した場合には、見守り対象者Obがベッド20から転落したと判断する。更に、見守り対象者Obの位置がベッド20外であるとともに、見守り対象者Obの姿勢が横臥へ移行した場合には、見守り対象者Obが転倒したと判断する。
行動検知処理部143は、見守り対象者Ob毎に日常行動を記憶しておき、見守り対象者Obが日常行動とは異なる行動をとった場合には、携帯端末TAにその旨を通知するようにしても良い。また、日常行動以外に、認知症による行動等、あらかじめ設定した特定の行動をとった場合にも、当該通知を行ってもよい。
通知処理部144は、行動検知処理部143が見守り対象者Obの起床、離床、転落および転倒といった所定の行動を検知した場合に、その旨を他の装置、例えば携帯端末TAに通知するための処理を実行する。携帯端末TAへの通知は、センサーボックスSBから直接行ってもよいし、管理サーバーSVを経由してもよい。直接通知する場合には、センサーボックスSBが通知先となる携帯端末TAを選択する。
また、管理サーバーSVを経由する場合には、管理サーバーSVが通知先となる携帯端末TAを選択する。通知先としては、見守り対象者Obや居室RMごとに割り当てられた介護士NSに配布された携帯端末TAを選択してもよいし、介護士NSの勤務予定(シフトスケジュール)を参酌してもよい。また、固定端末装置SPへ通知を行ってもよい。
携帯端末TAへの通知内容には、見守り対象者Obがとった行動の種別と、当該行動を検知したセンサーボックスSBおよびベッド20の識別子とが通知される。更に、入力画像30Bから見守り対象者Obを特定して、見守り対象者Obの識別子を通知してもよい。
通知処理部144は、センサー部11が撮像したベッド画像を送信してもよい。ベッド画像の送信は、例えば、携帯端末TAや管理サーバーSV等、他の装置からの要求に応じて送信してもよいし、見守り対象者Obの行動を検知した場合に、その旨の通知とともに送信してもよい。
(1-2)管理サーバーSVおよび固定端末装置SP
ナースステーションSTには、管理サーバーSVおよび固定端末装置SPが配設されている。
管理サーバーSVは、図5に示すように、SV制御処理部21、SV記憶部22およびSV通信IF部23を備える。
SV通信IF部23は、管理サーバーSVが通信ネットワークNWを経由してセンサーボックスSBや携帯端末TA、固定端末装置SP等、他の装置と通信するための処理を実行する。
SV記憶部22は、SV制御処理部21の制御の下、各種のプログラムおよび各種のデータを記憶する。前記各種のプログラムには、例えば、センサーボックスSBからベッド画像の画像データを受け付けると、当該画像データに含まれているベッド領域40を抽出して、生成した領域設定をセンサーボックスSBに返信するベッド領域抽出プログラム等が含まれる。
前記各種のデータには、センサーボックスSBから受け付けたベッド画像の画像データ、当該画像データからベッド領域40を抽出して生成した領域設定、当該領域設定を生成するためにベッド領域抽出プログラムが用いるパラメーター等が含まれる。SV記憶部22は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)といったストレージを含む。
SV記憶部22は、パラメーター記憶部221、画像データ記憶部222、領域設定記憶部223を備える。パラメーター記憶部221は、領域抽出プログラムが画像データから領域設定を生成するために用いるパラメーターを記憶する。本実施の形態に係る領域抽出プログラムは、ニューラルネットワークを用いて画像データから領域設定を生成するため、パラメーター記憶部221はニューラルネットワークのパラメーターを記憶する。
言うまでもなく、領域抽出プログラムはニューラルネットワーク以外の手法を用いて画像データから領域設定を生成してもよく、ニューラルネットワーク以外の機械学習させた識別器を用いて当該領域設定を生成してもよい。
画像データ記憶部222は、センサーボックスSBから受け付けたベッド画像の画像データを記憶し、領域設定記憶部223は、当該画像データから生成した領域設定を記憶する。画像データ記憶部222が記憶する画像データと、領域設定記憶部223が記憶する領域設定は、領域抽出プログラムが用いるニューラルネットワークの教師データとして機械学習に用いる。また、領域設定記憶部223が記憶する領域設定は、後述するベッド20のズレ検出にも用いる。
SV制御処理部21は、センサーボックスSBからベッド画像の画像データを受け付けて、当該画像データから生成した領域設定を当該センサーボックスSBへ返信する。SV制御処理部21は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えており、SV記憶部から読み出した各種のプログラムを実行する。これによって、SV制御処理部21は、SV制御部211、ベッド領域抽出部212およびパラメーター更新部213の各機能を実現する。
SV制御部211は、管理サーバーSVの全体制御を司る。管理サーバーSVは、必要に応じて、SV入力部24、SV出力部25およびSVIF部26が接続される。SV入力部24は、例えば各種コマンドや各種データ等の入力を受け付ける。SV出力部25は、SV入力部24の操作者に対して各種の情報を出力する。また、SVIF部26は、他の装置との間で各種の情報を送受信するためのインターフェイスである。
ベッド領域抽出部212は、センサーボックスSBからベッド画像の画像データを受け付けると、ベッド領域抽出プログラムを実行することによって、当該画像データから領域設定を生成する。本実施の形態においては、領域設定として、ベッド20上面における4点のベッドコーナーを抽出する。
パラメーター更新部213は、センサーボックスSBから受け付けたベッド画像の画像データと、当該画像データから生成した領域設定とを教師データとして、ベッド領域抽出プログラムが用いるニューラルネットワークの機械学習を実行して、当該ニューラルネットワークのパラメーターを生成する。
固定端末装置SPは、例えば、パーソナルコンピューターであって、見守り支援システムMSのユーザインターフェイス(UI)として機能する。固定端末装置SPは、センサーボックスSBが設置された全ての居室において、センサーボックスSBの機能を通じて居室内の状態を把握できるようになっていると好ましい。
(1-3)携帯端末TA
携帯端末TA(TA-1, TA-2)は、例えば、タブレット型コンピューターやスマートフォン、携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置であって、各介護士NS(NS-1: NAさん, NS-2: NBさん)に配布される。
携帯端末TAは、アクセスポイントAPを経由する無線通信によってネットワークNWにアクセスし、センサーボックスSBや管理サーバーSVと通信する。この通信によって、携帯端末TAは、見守り対象者Obの行動に関する通知を受け取る。携帯端末TAは、タッチパネルやスピーカー等のユーザーインターフェイスを備えており、受け付けた通知に応じた画面表示を行ったり、音声出力を行ったりすることができる。
見守り対象者Obの行動に関する通知は、センサーボックスSBから携帯端末TAへ直接送信してもよいし、センサーボックスSBから一旦、管理サーバーSVへ送信した後、管理サーバーSVから携帯端末TAへ送信してもよい。管理サーバーSVが通知を中継する場合には、管理サーバーSVに介護士の勤務状況、介護士ごとにどの携帯端末TAを携帯しているか、どの見守り対象者Obを担当しているか登録しておき、これらの登録情報に応じて通知先の携帯端末TAを決定してもよい。
また、携帯端末TAに、GPS(Global Positioning System)など位置情報を取得する手段を搭載し、携帯端末TAの位置を管理サーバーSVに管理させておき、見守り対象者Obがベッド20から転落したり、転倒したりした場合など急を要する場合には、当該見守り対象者Obから最も近い位置にある携帯端末TAへ通知を行ってもよい。
[2]ベッド領域40の抽出動作
上述のように、見守り対象者Obの行動を検知するためには、あらかじめベッド領域(ベッド20の上面の範囲)40を抽出しておく必要がある。このため、管理サーバーSVを構成するSV制御処理部21のベッド領域抽出部212は、センサーボックスSBのセンサー部11で撮像したベッド画像の画像データを取得する。画像データを取得する時期は、定期的であってもよいし、管理サーバーSVのユーザーインターフェイス(SV入力部24)にて指示を受け付けてもよい。また、介護士NSが携帯端末TAを用いて指示してもよい。
本実施の形態においては、センサー部11は、ベッド20全体およびベッド20の周辺を俯瞰するように撮像する。センサー部11がベッド20および見守り対象者Obを撮像する方向は、少なくともベッド領域40が写っていればよく、俯瞰には限定されない。例えば、複数人の見守り対象者Obがひとつの居室RMを共用している場合、当該居室RMには少なくとも見守り対象者Obの人数分のベッド20が設置され、人数分以上の数のベッド20が設置される場合には、見守り対象者Ob数を超える分が空きベッドになる。
一台のセンサーボックスSBで複数の見守り対象者Obの行動を検知する場合には、一回の撮像で居室RM内のすべてのベッド20が写り込むように、センサー部11の撮像角度を調整してもよい。センサー部11やベッド20の配置から、一回の撮像で居室RM内のすべてのベッド20を撮像することが難しい場合には、ベッド20毎に撮像角度を変更して撮像してもよい。この場合には、空きベッド20を撮像対象から除外してもよいのは言うまでもない。
また、全方位カメラを用いれば、撮像角度を変更することなくすべてのベッド20を撮像することができる。この場合には、全方位撮影したベッド画像701からベッド20毎にベッド部分画像702を生成するだけでなく、ベッド部分画像702の歪みによってベッド領域抽出処理や行動検知処理が悪い影響を受けないように、ベッド部分画像702に座標変換処理を施して、ベッド部分画像702の歪みを補正するのが望ましい。
ベッド領域抽出部212は、図6に示すように、センサーボックスSBからベッド画像の画像を取得すると(S601)、ベッド画像からベッド20を含む部分を切り抜いてベッド部分画像を取得する(S602)。図7(a)に例示するようなベッド画像701を取得した場合には、図7(b)に例示するようなベッド部分画像702を取得する。
ベッド画像701からベッド部分画像702を取得するベッド部分画像識別器として、例えば、YOLO(You Only Look Once。非特許文献1を参照)を用いて、ベッド画像701を入力データとして、ベッド20を含むバウンディングボックスを検出し、当該バウンディングボックスをベッド部分画像702としてもよい。ベッド部分画像識別器としてYOLOを用いる場合には、ベッド部分画像識別器の機械学習もまたYOLOの機械学習に準じる。なお、ベッド部分画像識別器は、言うまでもないが、YOLO以外の機械学習モデルを用いてベッド部分画像702を取得してもよい。
ベッド部分画像702を取得すれば、ベッド画像701全体から直接、ベッド20のベッドコーナーの位置を検出する場合と比較して、ベッド部分画像702の外部の画像オブジェクトによる影響を免れることができるので、ベッドコーナーの位置の検出精度を向上させることができる。また、ベッドコーナーの位置を検出するための処理負荷を軽減することもできる。
次に、ベッド部分画像702に含まれているベッド20の4箇所のベッドコーナーの位置を検出する(S603)。ベッドコーナーの位置を検出するベッドコーナー識別器として、例えば、畳み込みニューラルネットワーク(CNN: Convolutional Neural Network)を用いることができる。この場合には、ベッド部分画像702を入力して、4箇所のベッドコーナーの位置(座標)を出力させる。
また、畳み込みニューラルネットワーク以外の機械学習モデルを用いてベッドコーナーの位置を検出してもよいが、ベッドコーナー近傍だけでなく、少なくとも4箇所のベッドコーナーの位置を含むベッド領域全体の特徴からベッドコーナーの位置を検出するのが望ましい。
上述の従来技術(特許文献1)の図7に記載されているように、ベッド20の一部しか含んでいない検出ウィンドウ70を参照して、ベッドコーナー毎に個別に識別器を用いて検出する場合には、ベッド20全体の特徴を利用することができないので、当該部分が見守り対象者Obや掛布団などによって覆い隠されると、ベッドコーナーを検出することが難しくなったり、誤検出が生じたりせざるを得ない。
ベッド20の足元側は掛布団が掛かって覆い隠されていることが殆どであり、図8(a)に例示するように、掛布団801には厚みがあり、掛布団801のコーナー部分811、812の曲率が小さいため、掛布団のコーナー部分811、812を特定することがそもそも難しい。コーナー部分811、812の局所的な特徴のみを参照してコーナーを検出しようとすると、掛布団801のコーナー部分811、812の検出に失敗する可能性が高く、仮に掛布団801のコーナー部分811、812を検出できたとしても、ベッドコーナー821、822に近い位置になっている保証はない。
また、図8(b)に例示するように、ベッド20にフットボード831が設けられている場合には、フットボード831に押し付けられた掛布団841が側方(矢印A方向)へ大きくはみ出すことが多く、このような場合には、更にベッドコーナー851、852から遠い位置にある掛布団841のコーナー部分をベッドコーナー851、852と誤検出してしまうおそれがある。
一方、本実施の形態においては、ベッド部分画像702の全体に亘って抽出した特徴量から4箇所のベッドコーナーを検出するので、ベッドコーナーが見守り対象者Obや掛布団などによって隠されていても、また、フットボード等によって掛布団の掛かり方が変化したとしても、ベッドコーナーを精度よく検出することができる。
ベッド部分画像702には、図8(a)に示すサイドレール861、862や、図8(b)に示すフットボード831のように、ベッドコーナーとの位置関係が変化し難い部分も含まれている。ベッド部分画像702の全体に亘って特徴量を抽出すれば、ベッド20の構造上、サイドレール861、862やフットボード831のように、ベッドコーナーとの空間的な(三次元の)位置関係が変化し難い部分の特徴を参酌して、ベッドコーナーを検出することができる。この意味において、ベッドコーナーの検出精度を向上させることができる。
また、さまざまな方向からベッド20を撮像したベッド画像を教師データとして畳み込みニューラルネットワークを機械学習させれば、畳み込みニューラルネットワークは汎化能力を有しているので、ベッド20を撮像する方向が特定の方向に限定されることなく、ベッド領域を抽出することができる。
その後、畳み込みニューラルネットワークを用いて得られたベッド部分画像702におけるベッドコーナーの座標値を、ベッド画像701における座標値に変換する。
次に、ステップS603で検出したベッドコーナーの位置が適切かどうかを確認する(S604)。本実施の形態においては、まず、ステップS603で検出した4箇所のベッドコーナーの中心位置を算出する。次に、ベッド20のサイズと、センサー部11のカメラのカメラパラメーターと、センサー部11のカメラの中心からベッド20までの距離と、を取得して、先に算出したベッドコーナーの中心位置に対するベッドコーナーの位置を算出する。
このようにして算出したベッドコーナーの位置と、ステップS603で検出したベッドコーナーの位置とを比較して、当該検出したベッドコーナーの位置が適切かどうかを確認する。
ベッドコーナーの位置が適切でなく、修正が必要であると判断した場合には(S605:YES)、修正が必要であると判断したベッドコーナーまたは4箇所すべてのベッドコーナーについて、ステップS603で検出した位置に代えて、ステップS604で算出した位置を採用する修正を行う(S606)。
ベッドコーナーの位置が適切であり、修正する必要はないと判断した場合(S605:NO)、並びにステップS606の処理を完了した後、管理サーバーSVのSV記憶部22の領域設定記憶部223を参照して、前回設定したベッドコーナーの位置を読み出す。見守り対象者Obの居室RMには複数のベッド20が配置され得るので、領域設定記憶部223には、図9に示すように、センサーボックスSBが撮像するベッド20毎に領域設定として4箇所のベッドコーナーのX座標とY座標とを設定日時ごとに格納した領域設定テーブル9が記録されている。
なお、領域設定テーブル9のID欄は、4箇所のベッドコーナーの座標値と、画像データ記憶部222に記憶されているベッド部分画像702とを対応付けるための識別子であり、後述するベッドコーナー識別器の機械学習の際に参照される。
センサーボックスSBとベッド20との組み合わせを指定して、領域設定記憶部223から前回設定したベッドコーナーの位置を読み出したら、今回抽出したベッドコーナーの位置と比較し、ベッドコーナーの位置が所定の閾値以上ずれている場合には、ベッドコーナーの位置のズレを検出したと判断する。前回設定したベッドコーナーの位置が領域設定記憶部223に記憶されていない場合も、ベッドコーナーの位置のズレを検出したと判断する。
ベッドコーナーの位置のズレが検出されなかった場合は(S607:NO)、ベッド領域は元のままであり、新たにベッド領域を設定する必要は無いので、そのまま処理を終了する。
ベッドコーナーの位置のズレを検出した場合には(S607:YES)、ベッド画像701にベッドコーナーの位置を表すアイコンを重ね合わせた画像表示を行って目視確認を行わせる(S608)。図7(d)に例示する画面表示703では、ベッド画像701に重ね合わせて十字型のアイコンを表示することによって、4箇所のベッドコーナー41A、41B、41C、41Dの位置が示されている。ベッドコーナー41A、41B、41C、41Dの位置を表すアイコンが十字型に限定されないのは言うまでもなく、他の形状のアイコンを用いてベッドコーナー41A、41B、41C、41Dの位置を表してもよい。
ベッドコーナー41A、41B、41C、41Dの位置を示す十字型のアイコンは、マウス操作やタッチ操作によって移動させることができるようになっている。確認者は、ベッドコーナー41A、41B、41C、41Dの位置が正しいと判断した場合には、そのままOKボタン704を操作して、その旨の入力を行う。
一方、ベッドコーナー41A、41B、41C、41Dの位置が正しくないと判断した場合には、十字型のアイコンを正しい位置に移動させた後、修正ボタン705を操作して、修正すべき旨の入力を行う。
画面表示は、管理サーバーSVのSV出力部25を用いて行ってもよいし、固定端末装置SPを用いて行ってもよい。また、介護士が所持する携帯端末TAを用いて画面表示を行ってもよい。どの機器を用いて目視確認を行うかは、あらかじめ管理サーバーSVに設定してもよい。また、固定端末装置SPや携帯端末TAからセンサーボックスSBおよびその配下のベッド20を指定して管理サーバーSVにベッド領域の抽出処理を要求してもよく、そのような場合には、要求元の固定端末装置SPや携帯端末TAにて目視確認を行うのが望ましい。
目視確認の結果、新たに検出したベッドコーナーの位置を採用しない場合には(S609:NO)、ベッドコーナーの位置の再設定を受け付ける(S610)。再設定の受け付けは、目視確認のために画面表示に管理サーバーSVのSV出力部25を用いた場合には管理サーバーSVのSV入力部24を用いればよい。同様に、目視確認のための画面表示を固定端末装置SP(または携帯端末TA)で行ったら、再設定の受け付けも固定端末装置SP(または携帯端末TA)で行うのが望ましい。
目視確認の結果、新たに検出したベッドコーナーの位置を採用する場合には(S609:YES)、採用したベッドコーナーの位置をセンサーボックスSBに通知し、ステップS610でベッドコーナーの位置の再設定を受け付けたら、再設定を受け付けたベッドコーナーの位置をセンサーボックスSBに通知する(S611)。ベッドコーナーの位置を通知されたセンサーボックスSBは、SB記憶部16の領域設定記憶部223にベッドコーナーの位置を記憶して、その後の見守り対象者Obの行動検知処理に使用する。
管理サーバーSVは、更に、センサーボックスSBから受け付けたベッド画像701の画像データと、当該ベッド画像701から取得したベッド部分画像702と、をSV記憶部22の画像データ記憶部221に記憶するとともに、当該ベッド画像およびベッド部分画像に対応付けて、ベッドコーナーの位置を領域設定記憶部223に記憶して(S612)、処理を終了する。記憶した画像データおよびベッドコーナーの位置は、ベッド部分画像識別器およびベッドコーナー識別器の機械学習に用いる。
ベッド部分画像識別器の機械学習においては、教師データとして、ベッド画像701と、当該ベッド画像から取得すべきベッド部分画像702の中心座標、幅および高さと、ベッド20を表す物体の種別とを用いる。ベッド画像701はセンサーボックスSBから受け付けたベッド画像を用いてもよいし、ベッドを撮像した他の画像を用いてもよい。
ベッドコーナー識別器の機械学習においては、管理サーバーSVのSV制御処理部21のパラメーター更新部213にて、図10に示すように、まずベッドコーナー識別器のパラメーターを修正する回数を表す作業用変数epochを0に初期化し(S1001)、更に教師データの識別番号を表す作業用変数iと、ベッドコーナー識別器に教師データを入力して算出した誤差の合計値Sと、をいずれも0に初期化する(S1002)。
次に、i番目の教師データのうち機械学習用の画像データとして、管理サーバーSVのSV記憶部22の画像データ記憶部222からi番目のベッド部分画像の画像データを読み出すとともに、当該i番目のベッド部分画像に対応するi番目のベッドコーナーの位置を領域設定記憶部223から読み出す(S1003)。
読み出したベッド部分画像の画像データをベッドコーナー識別器に入力し、ベッドコーナーの位置を算出する(S1004)。この場合において、ベッドコーナー識別器には、管理サーバーSVのSV記憶部22のパラメーター記憶部221から読み出した現在のパラメーターを用いる。このようにして算出したベッドコーナーの位置と、領域設定記憶部223から読み出したベッドコーナーの位置(目標値)と、の誤差δを求めて(S1005)、得られた誤差δを誤差の合計値Sに加算する(S1006)。
その後、作業用変数iの値を1だけ増加させて(S1007)、機械学習に用いる教師データの総数Ndと作業用変数iとを比較して、作業用変数iが教師データの総数Ndよりも小さい場合には(S1008:YES)、ステップS1003へ進んで、次の教師データ(i番目の教師データ)を用いた場合の誤差δを求め、誤差の合計値Sに加算する処理を実行する。
作業用変数iが教師データの総数Ndに達した場合には(S1008:NO)、誤差の合計値Sを用いた誤差逆伝播法によってベッドコーナー識別器のパラメーターを修正する(S1009)。この場合において、誤差の合計値Sを参照して、損失関数の値が小さくなるように、ベッドコーナー識別器のパラメーターが修正される。
その後、作業用変数epochの値を1だけ増加させて(S1010)、ベッドコーナー識別器のパラメーターを修正する回数(学習回数)Neと比較して、作業用変数epochが修正回数Neよりも小さい場合には(S1011:YES)、ステップS1002へ進んで、ベッドコーナー識別器のパラメーターを更に修正するために、再び教師データを読み出す。
作業用変数epochが修正回数Neに達した場合には(S1011:NO)、ベッドコーナー識別器の機械学習を終了する。
ベッドコーナー識別器の機械学習においては、見守り対象者Obや掛布団、枕などによって1箇所以上のベッドコーナーが隠れているベッド部分画像でも、ベッドコーナーの位置を検出できるようにするために、ベッドコーナーが隠れているベッド部分画像を教師データに含めるのが望ましい。
また、ベッドコーナーが4箇所とも露出しているベッド部分画像を教師データに用いることもできる。ベッドコーナーが隠れているか露出しているかに関係なく、ベッドコーナーとして検出すべき位置が4箇所とも含まれているベッド部分画像を教師データとするのが望ましい。この場合には、ベッド20の上面全体がベッド部分画像に含まれていることになる。
また、居室RMによって、センサーボックスSBのセンサー部11のカメラの配置に制約が生じる等して、ベッド20の撮像方向が異なり得る。このため、教師データについても、様々な方向からベッド20を撮像したベッド部分画像を用いるのが望ましい。例えば、図11(a)に示すように上方から撮像したベッド画像1101から取得したベッド部分画像を用いてもよい。
更に、図11(b)に示すように側方から俯瞰して撮像したベッド画像1102から取得したベッド部分画像や、図11(c)に示すようにベッド20の足元側から俯瞰して撮像したベッド画像1103から取得したベッド部分画像などを用いればベッドコーナー識別器の検出精度を向上させることができる。
なお、図11(a)、(b)に例示するベッド画像1101、1102はベッドコーナーが4箇所とも露出しているのに対して、図11(c)に例示するベッド画像1103は、ベッドコーナーが見守り対象者Obによって1箇所だけ隠されている。見守り対象者Ob以外にも掛布団などによってベッドコーナーが隠されているベッド画像をさまざまな角度から撮像したベッド画像を用いてもよい。
また、露出しているベッドコーナーを含んだベッド画像に、人物や掛布団などを合成して、当該ベッドコーナーを隠したベッド画像を教師データとして用いてもよい。このようにすれば、4箇所のベッドコーナーがすべて隠されており、ベッド20の中間部分だけが露出しているようなベッド部分画像からでも、4箇所のベッドコーナーの検出精度を向上させることができる。更に、ベッド部分画像に代えてベッド画像全体を教師データとして用いてもよい。
上述の従来技術(特許文献1)においては、足側のベッドコーナーから下側に向かって延びる線分をベッド領域の外縁として検出するため、ベッドとカメラとの位置関係が固定されている必要がある。一方、本実施の形態においては、ベッド20の撮像方向に関係なく4箇所のベッドコーナーを検出するため、ベッド20とカメラとの位置関係は固定されない。
したがって、1台のカメラで複数のベッド20をそれぞれ撮像する場合には、ベッド20毎に撮像方向が異なるが、このような場合であっても、本実施の形態によればベッドコーナーを検出することができる。したがって、すべてのベッド20に個別にカメラを設定する必要が無く、上記の従来技術よりもカメラの設置台数を少なくすることができるので、見守り対象者Obを見守るための装置コストを低減することができる。
また、近年ではカメラに搭載された撮像素子の解像度が著しく高くなっているため、複数のベッド20を撮像したベッド画像からベッド20毎に切り抜いたベッド部分画像を用いて、ベッド部分画像ごとに見守り対象者Obの行動検知を行ってもよい。
また、言うまでもないことだが、見守り対象者Obの行動検知処理に用いるカメラで撮像した画像を用いて4箇所のベッドコーナーの位置を検出するので、別途、距離画像カメラが必要になる上述の従来技術(特許文献4)とは異なって、低コスト化を図ることができる。
[3]変形例
以上、本開示を実施の形態に基づいて説明してきたが、本開示が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(3-1)上記実施の形態においては、新たに検出したベッドコーナーの位置が先に検出したベッドコーナーの位置からずれている場合に、ベッドコーナーの位置を目視確認する場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、ベッドコーナーの位置ずれを検出したかどうかに関係なく、目視確認を行ってもよい。
例えば、実際にはベッドコーナーの位置がずれているにも関わらず、ベッドコーナーの位置を誤検出した結果、ベッドコーナーの位置はずれていないと誤判定すると、見守り対象者Obの行動検知に支障が生じる可能性があることを考慮すれば、このような場合に備えて、ベッドコーナーの位置ずれを検出したかどうかに関係なく、常に目視確認を行うのが有効である。
(3-2)上記実施の形態においては、見守り支援システムMSを介護施設に設置する場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
例えば、見守り支援システムMSは、病院において看護師が患者を見守るのを支援してもよいし、セキュリティーサービス等によって独居者を見守るのを支援してもよい。また、保育施設において幼児を見守るのを支援してもよい。見守り支援システムMSを設置する施設および見守り対象者Obの如何に関わらず、見守り支援システムMSは、ベッドを利用する見守り対象者Obの起床や離床、転落などの見守りを支援することができる。
(3-3)上記実施の形態においては、見守り対象者Obが使用するベッド20のマットレスが一定の形状を維持する場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、マットレスの形状が可変であってもよい。介護ベッドの中には、可動式のボトム部分にマットレスを載置するものがあり、リモコン操作によりボトム部分を移動させて、背もたれや足元のリクライニングが可能になっている。
このため、例えば図12に示すように、マットレス1201が直方体形状以外の複雑な形状に変形する場合がある。このような複雑な形状であっても、ベッドコーナー識別器にあらかじめ機械学習させておけば、ベッドコーナー41A、41B、41C、41Dを精度良く検出することができる。図12においては、ベッドコーナー41B、41Dがフットボード1202に隠れているが、本開示によれば、ベッド20全体の形状から特徴を抽出するので、隠れたベッドコーナー41B、41Dについても位置を検出することができる。
なお、このようにリモコン操作によって変形可能なベッド20については、リモコン操作の有無をセンサーボックスSBで監視して、リモコン操作があった場合にベッド領域抽出処理を行えば、ベッド20の変形に合わせてベッド領域を抽出することができる。
また、ベッド20の各所をリクライニングさせることによってベッド20を変形させた場合には、ベッド20が直方体形状である場合と比較して、見守り対象者Obの行動が制約され易く、行動パターンが変化する可能性がある。したがって、見守り対象者Obの行動検知処理もまたベッド20の変形状況に合わせて実施するのが望ましい。
(3-4)ベッドコーナー識別器として用いる畳み込みニューラルネットワークは、図13(a)に例示するように、畳み込み層1301を用いてベッド部分画像702の特徴量を抽出し、畳み込み層1301の出力を全結合層(出力層)1302に入力することによって、4箇所のベッドコーナーの位置(座標)を検出してもよい。
この畳み込み層1301は、ベッド部分画像702の各所でエッジやコーナー等の特徴的なパターンを検出したり、パターンの様々に特徴的な組み合わせを検出したりする。どのようなパターンやパターンの組み合わせを検出するかは、ベッド20を撮像したさまざまなベッド画像を教師データとして機械学習するによって習得する。畳み込み層1301の出力データは、検出すべきパターンの組み合わせがベッド部分画像702のどこに位置するかについての情報を含んでいるので、出力層1302はベッドコーナーの位置を検出することができる。
出力層1302は、図13(b)に示すように、ベッドコーナー41A、41B、41C、41DのそれぞれについてX座標を検出する層と、Y座標を検出する層と、座標値の信頼性を表す層との3層を有しており、全体として12層になっている。座標値を検出する層はどの層もN×M個のグリッドに分割され、ベッドコーナーの座標がグリッド内のどこに位置するかを0以上、1以下の出力値で表現することによってX座標ならびにY座標を表現する。
信頼性についても、例えば、0以上、1以下の出力値で表現し、出力値が1に近いほど信頼性が高いとしてもよい。なお、ベッドコーナー41A、41B、41C、41Dの座標値の出力形式が上に限定されないのは言うまでもなく、他の形式でベッドコーナー41A、41B、41C、41Dの座標値を出力してもよい。
このように出力層1302でベッドコーナーの座標値ごとに信頼性を出力させると、図6に示すベッド領域抽出処理において、ベッドコーナーの位置が適切であるか確認する際に(ステップS604)、ベッドコーナーの座標ごとの信頼性を所定の閾値と比較して、信頼性が閾値よりも低い座標がある場合には、当該ベッドコーナーは未検出であり、適切でなく、確認や修正が必要であると判断してもよい。
上述のような構成を有するニューラルネットワーク以外にも、例えば、衣服や皮膚によって覆い隠されている人体の外観からその骨格を推測する技術が知られており(例えば、非特許文献2を参照)、そのようなニューラルネットワークにおいても、検出結果の信頼性を評価することができる。このように、上述のような構成を有するニューラルネットワークであっても、適切な構成を有するニューラルネットワークを適用すれば、4箇所のベッドコーナーの位置を検出したり、その検出結果の信頼性を評価したりすることができる。
(3-5)上記実施の形態においては、特に言及しなかったが、センサーボックスSBのセンサー部11のカメラは静止画像を撮像してもよいし、動画像を撮像してもよい。動画像を撮像する場合には、撮像した動画像から静止画像を抽出して、ベッド画像701とすればよい。また、ベッド画像701は、4箇所のベッドコーナーを検出する都合上、少なくともベッドコーナーの位置(座標)が4箇所とも画像内にあるのが望ましい。
このため、例えば、ベッド20の上面全体が撮像範囲内に入るように、ベッド20の位置やセンサー部11のカメラの位置などの撮像条件を調整するとよい。この場合において、ベッド20の上面全体が露出している必要はなく、ベッド20の上面に人物や掛布団、ヘッドボード、フットボード、サイドレール、介助バー、テーブル等によって隠されている部分があってもよい。また、隠されている部分が一定である必要は無く、撮像のたびに変化してもよい。
(3-6)上記実施の形態においては、センサー部11のカメラがベッド20を俯瞰する方向から撮像する場合を例にとって説明したが、本開示がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、俯瞰以外の方向からベッド20を撮像してもよい。ベッド20の撮像方向の如何に関わらず、本開示に係るベッド領域抽出部212は、ベッド20の4箇所のベッドコーナー41A、41B、41C、41Dの位置を検出して、ベッド領域を抽出することができる。
(3-7)上記実施の形態においては、ベッドコーナー識別器を用いて検出したベッドコーナーの位置が適切か、修正すべきかを判定するために、センサー部11のカメラのカメラパラメーターを用いる場合を例にとって説明した。ベッドコーナー識別器が検出した4箇所のベッドコーナーの3次元座標をベッド画像701から演算するためには、歪曲収差パラメーター(レンズ歪み補正係数)、撮像面における水平方向の中心画素位置u0、垂直方向の中心画素位置v0などを用いることができる。
4箇所のベッドコーナーの3次元座標を求めた後、例えば、当該3次元座標から算出されるベッド20のサイズが、あらかじめ登録されているベッド20のサイズと異なっている場合には、ベッドコーナー識別器が検出したベッドコーナーの位置は適切でなく、修正が必要であると判断される。
また、センサー部11のカメラの中心からベッド20までの距離およびベッド20のサイズから、ベッド画像701においてベッドコーナーの中心位置に対してベッドコーナーが存在し得る範囲を求め、ベッドコーナー識別器で検出したベッドコーナーの位置が当該範囲内にあれば適切であり、当該範囲外であれば修正が必要と判定してもよい。
(3-8)上記実施の形態においては、特に言及しなかったが、ベッド部分画像識別器がベッド画像701から取得したベッド部分画像702は、ベッド20の種類や撮像条件によって、サイズが異なり得る。このため、ベッド部分画像702をベッドコーナー識別器に入力するのに先立って、ベッドコーナー識別器の入力層のサイズに合わせて、ベッド部分画像702のサイズを変換してもよい。
例えば、ベッド部分画像識別器が出力したベッド部分画像702のサイズが高さH1画素、幅W1画素であり、ベッドコーナー識別器の入力層のサイズが高さH2画素、幅W2画素である場合には、ベッド部分画像702の高さをH2/H1倍し、幅をW2/W1倍してもよい。
ベッド部分画像702をサイズ変換せずにそのままベッドコーナー識別層に入力する場合には、ベッドコーナー識別器の入力層のサイズを、ベッド部分画像識別器が出力する可能性がある最大サイズ、言い換えるとベッド画像701と同じサイズに合わせる必要がある。このようにすると、ベッド部分画像702のサイズがベッド画像701よりも小さい場合には、ベッドコーナー識別器の入力層に画像データが入力されない箇所が出てくるので、ベッドコーナーの位置を検出する上で本来必要がないベッドコーナー識別器の処理負荷が不必要に発生する。
また、ベッド部分画像702のサイズが、ベッドコーナーの位置を検出する上で不必要に大きい場合には、ベッド部分画像702のサイズを小さく変換することによって、ベッドコーナーの位置の検出精度を低下させることなく、ベッドコーナー識別器の処理負荷を低減することができる。
(3-9)上述のように、見守り支援システムMSは、マイクロプロセッサーとメモリとを備えたコンピューターシステムである。メモリは、コンピュータープログラムを記憶しており、マイクロプロセッサーは、コンピュータープログラムに従って動作する。
上記実施の形態においては、見守り支援システムMSを構成するセンサーボックスSB、管理サーバーSV、固定端末装置SPおよび携帯端末TAがそれぞれコンピューターシステムになっており、コンピュータープログラムを実行することによって上述のような機能を実現する。
ここで、コンピュータープログラムは、所定の機能を達成するために、コンピューターに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
また、コンピュータープログラムは、コンピューター読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、半導体メモリなどに記録されているとしてもよい。
また、コンピュータープログラムを、有線又は無線の電気通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
(3-10)本開示は、コンピューターがベッド領域抽出プログラムに従って実行するベッド領域抽出方法であってもよい。本開示に係るベッド領域抽出方法を実施すれば、当然ながら上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
本開示に係るベッド領域抽出装置、ベッド領域抽出方法、ベッド領域抽出プログラムおよび見守り支援システムは、見守り対象者Obによる起床、離床、転落および転倒といった行動を検知することを目的として、ベッドの一部が覆い隠された状態で任意の方向から当該ベッドを撮像したベッド画像からベッド領域を検出する技術として有用である。
MS……………………………………見守り支援システム
NS……………………………………介護士
Ob……………………………………見守り対象者
SB……………………………………センサーボックス
SV……………………………………管理サーバー
TA……………………………………携帯端末
11……………………………………センサー部
20……………………………………ベッド
21……………………………………SV制御処理部
24……………………………………SV入力部
25……………………………………SV出力部
41A、41B、41C、41D…ベッドコーナー
142…………………………………領域設定処理部
143…………………………………行動検知処理部
161…………………………………領域設定記憶部
212…………………………………ベッド領域抽出部
213…………………………………パラメーター更新部
221…………………………………パラメーター記憶部
222…………………………………画像データ記憶部
223…………………………………領域設定記憶部
701、1201~1203………ベッド画像
702…………………………………ベッド部分画像

Claims (10)

  1. ベッドを撮像したベッド画像を取得する取得部と、
    前記ベッド画像からベッドコーナーの位置を4箇所検出するベッドコーナー検出部と、を備え、
    前記ベッドコーナー検出部は、ベッドを含む機械学習用画像と、当該機械学習用画像における4箇所のベッドコーナーの位置と、を教師データとして機械学習させたベッドコーナー識別器を用い、
    教師データは複数あり、
    前記機械学習は、
    損失関数の値が小さくなるよう、複数の教師データにわたるベッドコーナーの位置の誤差を用いて、誤差逆伝播法によりベッドコーナー識別器のパラメーターを修正する処理を含み、
    複数の教師データのそれぞれに含まれるベッドコーナーの位置の中心、前記ベッドのサイズ、前記ベッドを撮像したカメラのカメラパラメーターおよび前記ベッドからカメラまでの距離を用いて、ベッドコーナーの位置を算出する位置算出部を備え、
    前記誤差は、位置算出部が算出したベッドコーナーの位置を目標値とした場合、複数の教師データに含まれるベットコーナーの位置のそれぞれがどれだけずれているかを示す
    ことを特徴とするベッド領域抽出装置。
  2. 前記複数の教師データのうち、何れかのものは、前記機械学習用画像として、少なくとも1箇所のベッドコーナーが隠されている画像を含む
    ことを特徴とする請求項に記載のベッド領域抽出装置。
  3. 前記複数の教師データのうち、何れかのものは、前記機械学習用画像として、4箇所のベッドコーナーがすべて露出した画像を含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のベッド領域抽出装置。
  4. ベッド画像から当該ベッドを含むバウンディングボックスを検出することでベッド部分画像を抽出するベッド部分画像抽出部を備え、
    前記ベッドコーナー検出部は、ベッド画像のうちベッド部分画像からベッドコーナーの位置を4箇所検出する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のベッド領域抽出装置。
  5. 前記ベッドコーナー識別器は畳込みニューラルネットワークを構成しており、
    前記ベッド部分画像抽出部は、ベッドを含む機械学習用画像と、当該ベッドを含む範囲の指定とを教師データとして機械学習させたベッド部分画像識別器を用いて前記ベッド部分画像を抽出する
    ことを特徴とする請求項に記載のベッド領域抽出装置。
  6. 前記ベッド部分画像抽出部は、前記ベッド部分画像として、少なくともベッドの上面全体を含む画像を抽出する
    ことを特徴とする請求項4またはに記載のベッド領域抽出装置。
  7. 前記ベッドコーナー検出部が検出したベッドコーナーの位置を記憶する位置記憶部と、
    前記ベッドコーナー検出部が、過去に検出したベッドコーナーの位置と、検出部が新たに検出したベッドコーナーの位置と比較して、所定以上異なっているかどうかを判定するずれ判定手段と、を備える
    ことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のベッド領域抽出装置。
  8. ベッドを撮像したベッド画像を取得する取得部と、
    ベッドを含む機械学習用画像と、当該機械学習用画像における4箇所のベッドコーナーの位置と、を教師データとして機械学習させたベッドコーナー識別器を用いて、前記ベッド画像からベッドコーナーの位置を4箇所検出するベッドコーナー検出部と、
    前記ベッドコーナー検出部が検出したベッドコーナーの位置の中心、前記ベッドのサイズ、前記ベッドを撮像したカメラのカメラパラメーターおよび前記ベッドからカメラまでの距離を用いて、前記ベッドコーナー検出部が検出したベッドコーナーの位置が適切かどうかを判定する位置判定部と
    を備えることを特徴とするベッド領域抽出装置。
  9. 前記位置判定部が、ベッドコーナーの位置が適切でないと判定した場合に、ベッドコーナーの位置の入力を受け付ける位置取得手段を備える
    ことを特徴とする請求項に記載のベッド領域抽出装置。
  10. 前記ベッドコーナー検出部が検出したベッドコーナーの位置の中心、前記ベッドのサイズ、前記ベッドを撮像したカメラのカメラパラメーターおよび前記ベッドからカメラまでの距離を用いて、ベッドコーナーの位置を算出する位置算出部を備え、
    位置判定部が、ベッドコーナーの位置が適切でないと判定した場合に、前記ベッドコーナー検出部は、ベッドコーナー識別器が検出した位置に代えて、位置算出部が算出した位置をベッドコーナーの位置とする
    ことを特徴とする請求項に記載のベッド領域抽出装置。
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