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JP7625938B2 - 虚像表示装置 - Google Patents
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JP7625938B2 - 虚像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、虚像の観察を可能にして、例えばヘッドマウントディスプレイ等として適用される虚像表示装置に関する。
画像表示装置として、半透過の凹面鏡で構成されて入射光束の一部を透過し残りを反射する曲面コンバイナーを有し、画像の光束を当該曲面コンバイナーで反射させて、使用者に虚像を観察させるものが知られている(特許文献1参照)。なお、この場合、当該曲面コンバイナーにおいて、外界から入射する光の一部は透過する。
特開2019-159038号公報
上記特許文献1の画像表示装置における上記曲面コンバイナーのようなものを作製するために、例えば入射光束の一部を透過し残りを反射する性質を有する膜を曲面上に形成しようとすると、成膜に際して、当該曲面の中心側と周辺側との間で膜厚差が発生し、所望の反射透過特性が得られず、結果的に良好な画像形成ができなくなってしまう可能性がある。
本発明の一側面における虚像表示装置は、映像光を射出する映像光射出装置と、映像光を反射する反射膜を有する光学部材と、を備え、光学部材は、映像光のうち中心画角となる光線が入射する第1領域と、映像光のうち中心画角となる光線とは異なる光線が入射する第2領域とを有し、反射膜の第1領域における膜厚は、第2領域における膜厚よりも厚く、反射膜の第1領域は、映像光射出装置から射出される映像光の波長帯域よりも長波長側に広い波長帯域に対応する反射率特性を有する。
第1実施形態の画像表示装置について一例を説明する外観斜視図である。 画像表示装置の内部の光学系を説明する概念的な側断面図である。 コンバイナー(シースルーミラー)の一例を説明する外観斜視図である。 コンバイナーにおける反射膜の成膜について一例を説明する概念図である。 第1領域における反射膜の反射率特性について一例を説明するためのグラフである。 第2領域における反射膜の反射率特性について一例を説明するためのグラフである。 従来例の反射膜の反射率特性を説明するためのグラフである。 従来例の反射膜の反射率特性と第1実施形態における反射膜の反射率特性とを比較するための概念的なグラフである。 第2実施形態の画像表示装置についての一例として、第2領域における反射膜の反射率特性について一例を説明するためのグラフである。 第2領域における反射膜の反射率特性について他の一例を説明するためのグラフである。 第1領域における反射膜の反射率特性について一例を説明するためのグラフである。
〔第1実施形態〕
以下、図1等を参照して、本発明に係る虚像表示装置としての画像表示装置の構造、動作等について説明する。
図1は、画像表示装置100の装着状態を説明する図である。画像表示装置100は、ヘッドマウントディスプレイであり、これを装着する観察者又は装着者USに虚像としての映像を認識させる。図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、画像表示装置100を装着した観察者又は装着者USの両眼EYの並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、装着者USにとっての両眼EYの並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、装着者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。±Y方向は、鉛直軸又は鉛直方向に平行になっている。
画像表示装置100は、装着者USの眼前を覆うように配置される本体200aと、本体200aを支持するテンプル状の一対の支持装置200bとを備える。本体200aは、機能的に見た場合、右眼用の第1表示装置100Aと、左眼用の第2表示装置100Bとを含む。第1表示装置100Aは、上部に配置される映像光射出装置102aと、メガネレンズ状で眼前を覆うコンバイナー103aとで構成される。第2表示装置100Bも同様に、上部に配置される映像光射出装置102bと、メガネレンズ状で眼前を覆うコンバイナー103bとで構成される。
図2を参照して、画像表示装置100の各部のうち、特に、光学的機能を有する部分について説明する。画像表示装置100を構成する左右対称な第1表示装置100A及び第2表示装置100B(図1参照)のうち、図2の例では、第1表示装置100Aを代表として示している。ここでは、図2として示す側方断面図を参照して、第1表示装置100Aにおける光学的構造について説明する。なお、左眼用の第2表示装置100B(図1参照)については、第1表示装置100Aと同様であるため、詳しい説明等は、省略する。
図2に示すように、右眼用の第1表示装置100Aは、光学的機能を有する部分(光学ユニット)として、表示素子11aと結像光学系20とを備える。
結像光学系20は、導光光学装置とも呼ぶ。結像光学系20は、投射光学系である投射レンズ21と、プリズムミラー22と、板状光学素子28と、シースルーミラー23とを備える。例えば、表示素子11aと、投射レンズ21と、プリズムミラー22と、板状光学素子28とは、図1の映像光射出装置102aに対応し、シースルーミラー23は、図1の第1コンバイナー103aに対応する。すなわち、映像光射出装置102aは、第1コンバイナー103aに対して、画像光である映像光MLを射出する。また、第1コンバイナー103aは、映像光射出装置102aから射出されて入射した映像光MLの一部を反射して、射出瞳を形成する。
表示素子11aは、例えばOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイすなわち有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)ディスプレイで構成される。ここでは、一例として、表示素子11aは、OLEDディスプレイで構成されることにより、無偏光の光を映像光MLとして表示面11dから射出するものとする、すなわち表示素子11aは、2次元の表示面11dにカラーの静止画又は動画を形成する。表示素子11aは、XY面に対してX軸のまわりに回転して傾いたxy面に沿って配置されている。表示素子11aは、回路基板に設けられた制御装置(図示略)に駆動されて表示動作を行う。表示素子11aは、OLEDディスプレイ(有機ELディスプレイ)に限らず、マイクロLEDディスプレイ、又は無機EL、レーザーアレイ、量子ドット発光型素子等を用いた表示デバイスに置き換えることができる。
表示素子11aと、結像光学系20のうち、投射レンズ21、及びプリズムミラー22とは、不図示の枠体によって相互にアライメントされた状態で第1フレーム61aに固定され、第1カバー部材71aと第1フレーム61aとに挟まれた空間SP1内に収納されている。板状光学素子28は、第1フレーム61aの光学開口形成された段差に嵌め込むように配置され、光学開口の周囲が気密な状態に保たれている。
投射レンズ21は、表示素子11aから射出された映像光MLを通過させ、プリズムミラー22に入射させる。投射レンズ21は、表示素子11aから射出された映像光MLを平行光束に近い状態に集光する。投射レンズ21は、第1レンズ21p及び第2レンズ21qを含む。プリズムミラー22は、内反射面22bを有し、投射レンズ21から射出された映像光MLを入射面22aから内部に入射させ、内反射面22bで全反射させ、射出面22cから外部に射出させる。この際、プリズムミラー22は、前方から入射する映像光MLを、入射方向を反転させた方向(プリズムミラー22から見た光源の方向)に対して傾斜した方向に折り返すように射出する。板状光学素子28は、プリズムミラー22の射出面22cから射出された映像光MLを屈折させつつ通過させ、シースルーミラー23は、プリズムミラー22から射出された映像光MLを瞳位置PP(射出瞳の位置)に向けて反射する。瞳位置PPは、表示面11d上の各点からの映像光MLが所定の発散状態又は平行状態で表示面11d上の各点の位置に対応する角度方向から重畳するように入射する位置となっている。
シースルーミラー23は、曲面形状を有する反射型の光学部材であり、映像光MLを反射する反射膜23mを有する。より具体的には、シースルーミラー23は、凹の表面ミラーとして機能する湾曲した板状の光学部材であり、プリズムミラー22から板状光学素子28を介して入射した映像光MLを、反射膜23mにより、瞳位置PPに向けて反射する。シースルーミラー23は、射出瞳の位置すなわち眼EY又は瞳孔が配置される瞳位置PPを覆うとともに瞳位置PPに向かって凹形状を有し、外界に向かって凸形状を有する。シースルーミラー23は、板状体23bの表面上に反射膜23mを形成した構造を有するミラー板である。シースルーミラー23の反射面23aを形成する反射膜23mは、透過性を有する。瞳位置PPには、シースルーミラー23を通過した外界光OLも入射する。以上のように、反射膜23mは、部分透過性を有し、光学部材であるシースルーミラー23は、反射膜23mにおいて、映像光射出装置102から射出される映像光MLの一部を折り返すとともに、外界光OLの一部を透過させるコンバイナー103aであることで、いわゆるシースルーによる視認が可能となる。つまり、画像表示装置100を装着した装着者USは、外界像に重ねて、映像光MLによる虚像を観察することができる。
以上において、投射レンズ21、プリズムミラー22、板状光学素子28、及びシースルーミラー23を構成する光学面は、自由曲面を含み、少なくも一部の光学面を非球面や球面に置き換えることもできる。
結像光学系20は、シースルーミラー23が凹面鏡であること等に起因して、軸外し光学系OSとなっている。本実施形態の場合、投射レンズ21、プリズムミラー22、板状光学素子28、及びシースルーミラー23は、非軸対称に配置され、非軸対称な光学面を有する。この結像光学系20つまり軸外し光学系OSでは、紙面に対応する軸外し面(YZ面に平行な面)に沿って、光軸AXが延びるように光軸AXの折り曲げが行われている。この結像光学系20では、YZ面に平行な軸外し面内で光軸AXの折り曲げを行うことで、かかる軸外し面に沿って光学要素21,22,23が配列されている。結像光学系20は、縦方向に延びる基準面である軸外し面(YZ面に平行な面)に沿って配置され反射面の前後で互いに傾斜する光軸部分AX1,AX2,AX3を含む。全体としての光軸AXは、表示素子11aの中心から射出される主光線の光路に沿って延び、アイポイントに相当するアイリングER又は瞳の中心を通る。光軸AXは、YZ面に平行な横断面で見た場合、複数の光軸部分AX1,AX2,AX3によって、Z字状の配置となっている。つまり、YZ面に平行な軸外し面において、投射レンズ21から内反射面22bまでの光路P1と、内反射面22bからシースルーミラー23までの光路P2と、シースルーミラー23から瞳位置PPまでの光路P3とが、Z字状に2段階で折り返される配置となっている。
上記構成において、映像光MLのうち、中心画角となる光線(中心光線)を、光線MLcとし、中心画角となる光線とは異なる光線(周辺光線)のうち画角の上側となる光線を、光線MLp1、中心画角となる光線とは異なる光線(周辺光線)のうち画角の下側となる光線を、光線MLp2、とする。すなわち、表示素子11aの表示面11dのうち、中心位置あるいはほぼ中心となる点から射出される成分を光線MLcとし、光線MLcに対応する光軸を光軸部分AXcとする。表示面11dのうち、中心位置よりも上側の周辺となる点から射出される成分を光線MLp1とし、光線MLp1に対応する光軸を光軸部分AXp1とする。また、中心位置よりも下側の周辺となる点から射出される成分を光線MLp2とし、光線MLp2に対応する光軸を光軸部分AXp2とする。なお、図中では、各成分を代表するものとして、主光線について光線MLc,MLp1,MLp2として示している。したがって、各光軸部分AXc,AXp1,AXp2は、図中の光線MLc,MLp1,MLp2に一致(又はほぼ一致)する。
また、図2及び図3に示すように、光学部材であるシースルーミラー23において、光線MLcが入射する範囲を第1領域D1とし、光線MLp1,MLp2が入射する範囲を第2領域D2とする。すなわち、視認される画像(虚像)のうち、中心画角に対応する成分光が通過する範囲が図2に示す光軸AX及びその近傍である、すなわち中心側である第1領域D1となっており、第1領域D1の周辺側が第2領域D2となっている。つまり、曲面形状を有するシースルーミラー23は、第1領域D1で反射した成分と第2領域D2で反射した成分とにより、瞳位置PPにおいて射出瞳を形成することになる。
ここで、図2において一部拡大して示すように、反射膜23mの第1領域D1における膜厚dは、第2領域D2における膜厚d'よりも厚くなっている。つまり、d>d'という関係にある。このような膜厚差は、シースルーミラー23すなわちコンバイナー103aの形状や、反射膜23mの成膜に起因する。
反射膜23mの成膜方法すなわちシースルーミラー23(コンバイナー103a)の製造方法としては、種々の手法が考えられるが、例えば真空蒸着法により誘電体多層膜を成膜することができる。
以下、図4として示す概念図を参照して、シースルーミラー23における反射膜23mの成膜について、一例を説明する。図示のように、まず、シースルーミラー23となるべき基材MM(板状体23bに相当)を、不図示の治具等により真空チャンバーCC内で固定し、真空チャンバーCC内において成膜材料(蒸着源)DSを蒸発させて、当該基材MMの表面(界面)SSに付着させて薄膜を形成することで、反射膜23mが設けられ、シースルーミラー23となる。
上記のようにして、シースルーミラー23を製作する場合、蒸着源DSと基材MMの表面SSとの角度の関係から、反射膜23mとなるべき部分の中央と周辺とで、反射膜23mの膜厚にばらつきが生じやすくなる。具体的には、矢印DD1に示す方向に蒸発する蒸着源DSに対向する向きにある中央部分CPと、中央部分CPと比べて矢印DD1に対して角度が付いた状態にある周辺部分EPとでは、図示において、一部拡大して示すように、反射膜23mとなるべき堆積物SEの厚みは、中央部分CPのほうが周辺部分EPよりも厚くなる(周辺部分EPのほうが中央部分CPよりも薄くなる)。ここでは、中央部分CPが第1領域D1に相当し、周辺部分EPが第2領域D2に相当するように、基材MMの姿勢調整がなされているものとする。この場合について、中央部分CP(第1領域D1に相当)に関しては、一点鎖線で示す中央部分CPに対して法線となる方向軸LLが矢印DD1に示す方向と平行となっている。ここで、中央部分CPが蒸着源DSに対向していて傾きがないものと見た場合に、周辺部分EP(第2領域D2に相当)に対する法線と中央部分CPの法線となる方向軸LLとのなす角度を角度θとすると、当該角度θに応じた膜厚差が中央部分CPと周辺部分EPとの間で生じる。数値的に示すと、反射膜23mの成膜後、生成されたものとしてのシースルーミラー23において、第1領域D1における反射膜23mの膜厚をdとし、第2領域D2における反射膜23mの膜厚をd'とし、第1領域D1に対する第2領域D2の傾き角度を上記のように角度θとした場合、以下の関係式(1)
d'=dcosθ…(1)
を満たすものとなっている。
ここで、反射膜23mの膜厚が想定していた場合よりも薄くなると、薄くなった分に応じて、当該箇所での反射膜23mの反射率特性は、想定していた波長帯域よりも短波長側にシフトすると考えられる。したがって、上記のようにして成膜された反射膜23mについて、例えば第1領域D1の膜厚dが想定していた通りになっているのに対して、第2領域D2における膜厚d'が想定よりも薄くなっていたとすると、第2領域D2における反射率特性が、想定よりも短波長側にシフトすることになる。この結果として、第2領域D2における反射率特性は、映像光MLの波長帯域のうち長波長側において所望の反射率特性が得られなくなってしまう、といった事態になるおそれがある。かかる事態を回避すべく、本実施形態に係る画像表示装置100では、シースルーミラー23において、映像光MLの波長帯域よりも長波長側に対応した反射率特性を有するように反射膜23mを形成することで、反射膜23mのうち想定よりも膜厚が薄い箇所が発生して、当該箇所での反射率特性が、想定よりも短波長側にシフトしたとしても、当該箇所においても映像光MLの波長帯域について所望の反射率特性が得られるようにしている。すなわち、反射膜23mにおいて、第1領域D1における膜厚dと第2領域D2における膜厚d'とに差(膜厚差)が生じていても、当該膜厚差に起因する反射率特性に差が生じることを抑制し、映像光MLの反射膜23mでの反射における色むらを低減し、良好な画像形成を可能としている。
例えば、図4において、第2領域D2に相当する周辺部分EPの法線と中央部分CPの法線となる方向軸LLとのなす角度がθ=30°程度であるとすると、(傾き角度θ=0°)第1領域D1に相当する中央部分CPに対する膜厚の差については、上式(1)から、膜厚d'が、膜厚dのおよそ0.87倍程度となる場合が想定される。この場合、想定していた膜厚が形成された場合に反射率特性が維持される波長帯域を、予め、映像光MLの波長帯域よりも長波長側に13%程度広くしておくことで、第1領域D1のみならず、第2領域D2においても、所望の反射率特性を得られるようにできる。
なお、以上では、図示において、傾き角度θとして、基材MMの表面(界面)SSすなわち蒸着面における角度としているが、これに限らず、例えば、基材MM(板状体23b)が、略一様な厚みを有するものである場合には、図示のように、基材MM(板状体23b)の外界側の面SSaにおける角度θ'を角度を測定する基準とすること等も考えられる。
下記表1は、誘電体多層膜で構成される反射膜23mについての具体的一例を示すデータ表である。
Figure 0007625938000001
表1に示すように、ここでの一例では、SiO-TiOの組み合わせで構成されている11層構造の誘電体多層膜により反射膜23mが形成されている。
以下、図5等を参照して、本実施形態に係る具体的一例について説明する。図5は、第1領域D1における反射膜23mの反射率特性について一例を説明するためのグラフである。すなわち、図5は、反射膜23mの成膜に際して、上記表1に示す膜厚で反射膜23mが形成されている場合の反射率特性について示している。なお、図示において、横軸は、光の波長帯域を示し(単位:nm)、縦軸は、光の反射率を示している(単位:%)。
まず、曲線RR1は、光源(ここではOLEDを採用)における波長特性(光源のスペクトル)を示すものである。すなわち、曲線RR1は、映像光射出装置102aから射出される映像光MLの波長帯域を示すものに相当する。この場合、映像光MLの波長帯域のうち、長波長側の使用領域は、およそ650nm程度までとなっている。つまり、この場合、650nm程度までについて、反射膜23mの反射率特性が所望の状態に維持されていることが求められる。
以上に対して、図中の曲線Q1~Q5は、反射膜23mに対する光の入射角度ごとにおける反射特性を示している。具体的には、例えば、曲線Q1は、入射角度20°で反射膜23mの第1領域D1に対して入射する成分の波長ごとの反射率を示す曲線である。同様に、曲線Q2は、入射角度25°、曲線Q3は、入射角度30°、曲線Q4は、入射角度35°、曲線Q5は、入射角度40°での反射特性を示している。すなわち、曲線Q1~Q5の全体WW1としては、入射角度20°~40°の範囲で入射する光についての反射膜23mにおける反射特性(反射率特性)を示している。なお、第1領域D1に対して、映像光MLが、ある程度の角度範囲で入射することを想定して、上記のような角度の範囲をもった光について対応させるものとしている。また、ここでは、シースルーミラー23をハーフミラーとして機能させるべく、反射膜23mを反射率50%程度に維持することを想定している。
以上の場合、曲線Q1~Q5は、映像光MLの波長帯域のうち長波長側の650nm程度までについて、反射率50%程度の反射率を有していれば、必要な要件を満たす。しかしながら、図6を参照して後述するように、第2領域D2における反射膜23mの膜厚が上記表1の通りになるとは限らないことを考慮して、曲線Q1~Q5は、650nmよりも長波長側について広い範囲(例えば780nm程度までの範囲)において、反射率50%程度の反射率を維持している。以上のように、反射膜23mの第1領域D1における反射率特性は、映像光射出装置102aから射出される映像光MLの使用波長帯域まで(~650nm程度)よりも、長波長側において1.2倍以上広い波長帯域まで(~780nmあるいはそれ以上の範囲)について対応するものとなっている。
図6は、第2領域D2における反射膜23mの反射率特性について一例を説明するためのグラフである。すなわち、図6は、反射膜23mの成膜に際して、上記表1に示す膜厚よりも膜厚が薄くなっている反射膜23mの反射率特性について示している。より具体的に、ここでの一例では、上記表1あるいは図5に示す場合と比較して、反射膜23mの膜厚が20%薄くなっている場合の反射率特性について示している。なお、図示において、横軸は、光の波長帯域を示し(単位:nm)、縦軸は、光の反射率を示している(単位:%)。
図中の曲線S1~S5は、反射膜23mに対する光の入射角度ごとにおける反射特性を示している。具体的には、例えば、曲線S1は、入射角度20°で反射膜23mの第2領域D2に対して入射する成分の波長ごとの反射率を示す曲線である。同様に、曲線S2は、入射角度25°、曲線S3は、入射角度30°、曲線S4は、入射角度35°、曲線S5は、入射角度40°での反射特性を示している。すなわち、曲線S1~S5の全体WW2としては、入射角度20°~40°の範囲で入射する光についての反射膜23mにおける反射特性(反射率特性)を示している。
この場合において、曲線S1~S5は、映像光MLの波長帯域のうち長波長側の650nm程度までについて必要な要件を満たしている。すなわち、反射膜23mが反射率50%程度に維持され、シースルーミラー23をハーフミラーとして機能させることが可能になっている。図6に示す場合では、反射膜23mの膜厚が想定(表1に示す膜厚)よりも薄くなっているため、曲線S1~S5の全体WW2を、図5の曲線Q1~Q5の全体WW1と比べると、反射率50%が維持される範囲すなわち反射特性が維持される範囲が、全体的に短波長側へシフトしていることが分かる。しかしながら、既述のように、予め表1に示す膜厚における反射特性(反射率特性)を、映像光射出装置102aから射出される映像光MLの波長帯域(例えば長波長側において650nm)よりも広い波長帯域に対応する(例えば750nm程度まで反射率を維持)ようにしている。これにより、第2領域D2のように、反射膜23mの膜厚が薄くなって反射特性(反射率特性)が短波長側へシフトした領域が生じていても、映像光MLの反射に必要な波長帯域(例えば長波長側において650nm)での反射特性(反射率特性)を維持でき、延いては、画像の劣化を抑制して、良好に維持できる。
以下、図7等を参照して、本実施形態に対する従来例について考察する。従来例として図7のグラフに例示する特性を有する反射膜23mでは、膜厚差が生じた場合に、色むらを発生させてしまう可能性がある。具体的には、図7のグラフのうち、曲線Q1~Q5の全体WW1と、曲線S1~S5の全体WW2とは、図5及び図6の場合と同様、反射膜23mに対する光の入射角度ごとにおける反射特性を示している。すなわち、図示において、横軸は、光の波長帯域を示し(単位:nm)、縦軸は、光の分光特性(反射特性)として反射率を示しており(単位:%)、全体WW1は、想定された膜厚における反射特性(反射率特性)を示しており、全体WW2は、想定された膜厚よりも20%薄くなった場合における反射特性(反射率特性)を示している。
以上の場合、全体WW1では、例えば650nmの範囲程度まで50%程度の反射率が維持されているが、全体WW2では、短波長側へのシフトが生じ、600nm程度までしか反射率が維持されていない。この場合、長波長側すなわち赤色波長帯域において、反射の低下が生じて色むらが発生し、延いては画像の劣化が生じてしまうおそれがある。
図8は、図7に示したような従来例の反射膜の反射率特性と、本実施形態における反射膜の反射率特性とを比較するための概念的なグラフである。なお、図示において、横軸は、光の波長帯域を示し(単位:nm)、縦軸は、光の分光特性(反射特性)として反射率を示している(単位:%)。例えば図5~図7に例示したものの平均値のようなものに相当する。
図8において、領域AR1のグラフは、従来例の反射膜の反射率特性を示し、領域AR2のグラフは、本実施形態における反射膜23mの反射率特性を示している。図中実線で示す曲線C1は、第1領域D1のように想定された膜厚における光の分光特性を示し、図中破線で示す曲線C2は、第2領域D2のように想定された膜厚よりも薄い膜厚における光の分光特性を示している。また、映像光MLとして使用する波長帯域を、ハッチングした範囲XXとして示している。領域AR1に示すように、また、図7を参照して説明したように従来例では、曲線C1については、範囲XXにおいて所望の分光特性(反射特性)を維持しているが、それよりも広い範囲では、維持しない構成となっている。このため、分光特性(反射特性)について短波長側にシフトが生じる曲線C2については、範囲XXの長波長側において維持できないものとなっている。これに対して、本実施形態では、領域AR2に示すように、範囲XXより長波長側についてより広い範囲で所望の分光特性(反射特性)を維持することで、シフトが生じても、曲線C1及び曲線C2の双方において、範囲XXにおいて、所望の分光特性(反射特性)が維持される。
以上のように、本実施形態に係る虚像表示装置としての画像表示装置100は、映像光MLを射出する映像光射出装置102a(映像光射出装置102b)と、映像光MLを反射する反射膜23mを有する光学部材としてのシースルーミラー23(コンバイナー103a,103b)と、を備え、シースルーミラー23は、映像光MLのうち中心画角となる光線MLcが入射する第1領域D1と、映像光MLのうち中心画角となる光線MLcとは異なる光線MLp1,MLp2が入射する第2領域D2とを有し、反射膜23mの第1領域D1における膜厚dは、第2領域D2における膜厚d'よりも厚く、反射膜23mは、映像光射出装置102aから射出される映像光MLの波長帯域よりも広い波長帯域に対応する反射率特性を有する。この場合、反射膜23mの第1領域D1は、映像光射出装置102aから射出される映像光MLの波長帯域よりも長波長側に広い波長帯域に対応する反射率特性を有することで、第1領域D1における膜厚dと第2領域D2における膜厚d'とに差(膜厚差)が生じていても、膜厚差に起因する反射率特性に差が生じることを抑制し、映像光MLの反射膜23mでの反射における色むらを低減することができるので、良好な画像形成が可能となる。
〔第2実施形態〕
以下、図9等を参照して、第2実施形態に係る虚像表示装置としての画像表示装置について説明する。なお、本実施形態に係る画像表示装置の一例としての画像表示装置は、第1実施形態の画像表示装置100を一部変更したものであり、反射膜23mを構成する誘電体多層膜の構成を除いた他の構成については、同様であるので、全体構成について他の図と同符号としているものについては、詳細な図示や説明を省略し、必要に応じて、適宜他の図面を参照して説明した事項を援用するものとする。
下記表2は、本実施形態において、誘電体多層膜で構成される反射膜23mについての一例を示すデータ表である。
Figure 0007625938000002
表2に示すように、ここでの一例では、SiO-TiOの組み合わせで構成されている13層構造の誘電体多層膜により反射膜23mが形成されている。
図9及び図10は、本実施形態に係る画像表示装置100のうち、シースルーミラー23の第2領域D2における反射膜23mの反射率特性について一例を説明するためのグラフであり、図6に対応する図である。なお、図9は、第2領域D2の一例として、反射膜23mの膜厚が上記表2に示す構成に対して、30%薄くなっている場合の反射率特性について示しており、図10は、第2領域D2の他の一例として、反射膜23mの膜厚が20%薄くなっている場合の反射率特性について示している。すなわち、図9は、第2領域D2のうち第1領域D1に対する角度θ(図4参照)がより大きくなっている箇所について示している一方、図10は、第2領域D2のうち図9の場合よりも角度θ(図4参照)が小さくなっている箇所について示している。
さらに、図11は、シースルーミラー23の第1領域D1における反射膜23mの反射率特性について一例を説明するためのグラフであり、図5に対応する図である。つまり、上記表2に示す構成の膜厚を有している場合の反射率特性について示している。
なお、各図において、横軸は、光の波長帯域を示し(単位:nm)、縦軸は、光の反射率を示している(単位:%)。
図9において、曲線R1~R5については、他の図と同様である。すなわち、曲線R1は、入射角度20°で反射膜23mの第2領域D2に対して入射する成分の波長ごとの反射率を示す曲線であり、以下同様に、曲線R2は、入射角度25°、曲線R3は、入射角度30°、曲線R4は、入射角度35°、曲線R5は、入射角度40°での反射特性を示しており、その全体WW3としては、入射角度20°~40°の範囲で入射する光についての反射膜23mにおける反射特性(反射率特性)を示している。なお、図10の曲線S1~S5、図11の曲線Q1~Q5については、図6及び図5の場合と同様であるので、説明を省略する。
本実施形態では、図9に示す場合のように、反射膜23mの膜厚がより薄くなって、これに伴い反射特性(反射率特性)がより短波長側へシフトした領域が生じていても、映像光MLの反射に必要な波長帯域(例えば長波長側において650nm)での反射特性(反射率特性)を維持でき、延いては、画像の劣化を抑制して、良好に維持できる。また、本実施形態の場合、図10に示すように、反射膜23mの膜厚がある程度薄くなって、これに伴い反射特性(反射率特性)がある程度短波長側へシフトした領域が生じていても、反射特性(反射率特性)が維持される。なお、図10に示す一例においては、長波長側において650nmよりも広い範囲(例えば750nm程度まで)について反射特性(反射率特性)が維持されている。さらに、図11に示すように、反射膜23mは、第1領域D1において、900nm程度まで反射特性(反射率特性)が維持されている。すなわち、反射膜23mは、第1領域D1において、900nmまでの波長成分に対応する反射率特性を有している。
本実施形態においても、反射膜23mは、映像光射出装置102a,102bから射出される映像光MLの波長帯域よりも広い波長帯域に対応する反射率特性を有することで、反射膜23mにおける膜厚差に起因する反射率特性に差が生じることを抑制し、映像光MLの反射膜23mでの反射における色むらを低減することができるので、良好な画像形成が可能となる。特に、本実施形態では、第1領域D1において、900nmまでの波長成分に対応する反射率特性を有していることで、反射膜23mの膜厚が想定より30%薄くなっている場合(例えば角度θが50°程度)であっても、これに対応して、良好な画像形成が維持される。
〔変形例その他〕
以上各実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記において、反射膜23mを有する光学部材であるシースルーミラー23(コンバイナー103a,103b)の形状については、軸外し光学系となっているところ、その光学面は、自由曲面を含むものであったり、あるいは、少なくも一部の光学面を非球面や球面に置き換えたりすることも考えられ、したがって、第1領域D1や第2領域D2の形状すなわち角度θについては、種々のものが考えられる。この場合、生じる膜厚差についても、一様ではなく、曲面形状に従って、場所ごとに異なっている。ただし、このような態様に限らず、例えば、全体形状が球面状となっている光学部材において、本発明を適用することも可能である。
また、上記では、反射膜23mの成膜の一例として、真空蒸着法によるものを示したが、これに限らずスパッタ等種々の方法で成膜する場合においても、生じる膜厚差に応じて、本発明を適用することが考えられる。
また、上記では、誘電体多層膜により反射膜23mを構成するものを例示したが、これに限らず、例えば、誘電体多層膜に金属膜を介在させて反射膜23mを構成すること等も考えられる。また、入射する光の角度範囲についての想定範囲等によっては、誘電体多層膜の構成についても、上述した材料以外の材料を用いるものとしてもよく、また、層数についても、上記以外とすることも考えられる。
また、上記では、反射膜23mにおいて、例えば20%程度、あるいはそれ以上(30%程度)の膜厚差が生じることを想定した構成としているが、これに限らず、例えば最大膜厚差が10%程度である場合に、本発明を適用することも考えられる。この場合、短波長側へのシフトも、図6や図9等の場合と比較して、それほど大きくならないと考えられ、例えば、第1領域D1において、映像光MLの波長帯域よりも1.1倍程度広い波長帯域に対応するような反射膜特性を有する構成の反射膜23mとすることが考えられる。
また、上記では、映像光MLについての長波長側の使用領域を、およそ650nmとし、この値を、広げるべき波長帯域を定める上での指標の1つとしているが、使用する光源の波長特性(光源のスペクトル)等に応じて、およそ650nmとする場合に限らず、種々の値を指標とすることが考えられる。
また、表示素子11aとして、上記したOLEDディスプレイ(有機ELディスプレイ)等のほか、自発光型の映像光生成装置に限らず、LCDその他の光変調素子で構成され、当該光変調素子をバックライトのような光源(発光部)によって照明することによって画像を形成するものを採用してもよい。表示素子11aとして、LCDに代えて、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることも考えられる。
また、上記では、画像表示装置100について、虚像としての映像を認識させるとともに、外界像を視認又は観察させるシースルータイプの構成としているが、外界像の視認を伴わない構成(いわゆるクローズタイプにおいて、適用をすることも可能である。
なお、上記では、両眼用の画像表示装置100としているが、画像表示装置100については、右眼用又は左眼用の部分のうち一方を省略することができ、この場合、片眼型のヘッドマウントディスプレイとなる。
具体的な態様における虚像表示装置は、映像光を射出する映像光射出装置と、映像光を反射する反射膜を有する光学部材と、を備え、光学部材は、映像光のうち中心画角となる光線が入射する第1領域と、映像光のうち中心画角となる光線とは異なる光線が入射する第2領域とを有し、反射膜の第1領域における膜厚は、第2領域における膜厚よりも厚く、反射膜の第1領域は、映像光射出装置から射出される映像光の波長帯域よりも長波長側に広い波長帯域に対応する反射率特性を有する。
上記虚像表示装置では、反射膜は、第1領域において、映像光射出装置から射出される映像光の波長帯域よりも長波長側について広い波長帯域に対応する反射率特性を有することで、第1領域における膜厚と第2領域における膜厚とに差(膜厚差)が生じていても、膜厚差に起因する反射率特性に差が生じることを抑制し、映像光の反射膜での反射における色むらを低減することができるので、良好な画像形成が可能となる。
具体的な側面において、光学部材は、曲面形状を有し、第1領域で反射した成分と第2領域で反射した成分とにより、射出瞳を形成する。この場合、光学部材で反射された成分により虚像を視認させることができる。
具体的な側面において、第1領域における反射膜の膜厚と、第2領域における反射膜の膜厚とは、第1領域における反射膜の膜厚をdとし、第2領域における反射膜の膜厚をd'とし、第1領域に対する第2領域の傾き角度をθとした場合、以下の関係式
d'=dcosθ
を満たす。この場合、第1領域と第2領域との傾き角度の差に応じて生じる上記膜厚の差に対応するような反射率特性を有する反射膜とすることで、良好な画像形成が可能となる。
具体的な側面において、反射膜の第1領域における反射率特性は、映像光射出装置から射出される映像光の波長帯域よりも、1.2倍以上広い波長帯域に対応する。この場合、第2領域における反射率特性が第1領域と異なっていても、必要な反射率特性が確保された状態にできる。
具体的な側面において、反射膜は、第1領域において、900nmまでの波長成分に対応する反射率特性を有する。この場合、例えば光学部材について、第1領域に対する第2領域の角度が30°程度あるような形状であっても、必要な反射率特性を維持できる。
具体的な側面において、反射膜は、部分透過性を有し、光学部材は、反射膜において、映像光射出装置から射出される映像光の一部を折り返すとともに、外界光の一部を透過させるコンバイナーである。この場合、いわゆるシースルーによる視認が可能となる。
具体的な側面において、反射膜は、真空蒸着法により成膜される誘電体多層膜である。この場合、真空蒸着法により必要に足る緻密性を有する成膜が可能となるとともに、誘電体多層膜によって角度特性等種々の特性に応じた反射膜を構成できる。
具体的な側面において、映像光射出装置は、映像光として、無偏光の成分を射出する。この場合、反射膜の製作において、偏光分離特性の影響を受けないものとすることができる。
11a…表示素子、11d…表示面、20…結像光学系、21…投射レンズ、21p…第1レンズ、21q…第2レンズ、22…プリズムミラー、22a…入射面、22b…内反射面、22c…射出面、23…シースルーミラー(光学部材)、23a…反射面、23b…板状体、23m…反射膜、28…板状光学素子、100…画像表示装置、100A…第1表示装置、100B…第2表示装置、102…映像光射出装置、102a,102b…映像光射出装置、103a,103b…コンバイナー、200a…本体、200b…支持装置、AR1,AR2…領域、AX…光軸、AX1,AX2,AX3…光軸部分、C1,C2…曲線、CC…真空チャンバー、CP…中央部分、D1…第1領域、D2…第2領域、DD1…矢印、DS…成膜材料(蒸着源)、EP…周辺部分、ER…アイリング、EY…眼、LL…方向軸、ML…映像光、MLc,MLp1,MLp2…光線、MM…基材、OL…外界光、OS…光学系、P1~P3…光路、PP…瞳位置、Q1~Q5,R1~R5,S1~S5,RR1…曲線、SE…堆積物、SP1…空間、SS…表面(界面)、SSa…面、US…装着者、WW1~WW3…全体、XX…範囲、d…膜厚、d'…膜厚、θ…角度(傾き角度)、θ'…角度

Claims (6)

  1. 映像光を射出する映像光射出装置と、
    前記映像光を反射する反射膜を有する光学部材と、
    を備え、
    前記光学部材は、前記映像光のうち中心画角となる光線が入射する第1領域と、前記映像光のうち前記中心画角となる光線とは異なる光線が入射する第2領域とを有し、
    前記反射膜の前記第1領域における膜厚は、前記第2領域における膜厚よりも厚く、
    前記反射膜の前記第1領域は、前記映像光射出装置から射出される全色にわたる前記映像光の波長帯域を含んで前記映像光の波長帯域の長波長端の1.2倍の波長まで長波長側に広い波長帯域で、反射率が等しい反射率特性を有
    前記第1領域における前記反射膜の膜厚と、前記第2領域における前記反射膜の膜厚とは、前記第1領域における前記反射膜の膜厚をdとし、前記第2領域における前記反射膜の膜厚をd'とし、前記第1領域に対する前記第2領域の傾き角度をθとした場合、以下の関係式
    d'=dcosθ
    を満たす、虚像表示装置。
  2. 前記光学部材は、曲面形状を有し、前記第1領域で反射した成分と前記第2領域で反射した成分とにより、射出瞳を形成する、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記反射膜は、前記第1領域において、前記映像光の波長帯域から900nmまでの波長成分に対応する反射率が等しくなっている、請求項1及び2のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  4. 前記反射膜は、部分透過性を有し、
    前記光学部材は、前記反射膜において、前記映像光射出装置から射出される前記映像光の一部を折り返すとともに、外界光の一部を透過させるコンバイナーである、請求項1~のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  5. 前記反射膜は、電体多層膜である、請求項1~のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記映像光射出装置は、前記映像光として、無偏光の成分を射出する、請求項1~のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
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