JP7627431B2 - トリアジン骨格を有するプレポリマー、これを含む組成物、レジストパターン形成方法、回路パターン形成方法、及び当該プレポリマーの精製方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]
多官能シアネート化合物とフェノール類を反応させて形成されるトリアジン骨格を有するプレポリマー。
[2]
前記多官能シアネート化合物が、後述する式(1)又は式(2)で表される、[1]に記載のプレポリマー。
[3]
前記多官能シアネート化合物が、後述する式(3)で表される、[1]に記載のプレポリマー。
[4]
前記フェノール類が後述する式(4)で表される、[1]~[3]のいずれかに記載のプレポリマー。
[5]
前記式(1)で表される多官能シアネート化合物が、後述する式(1-1)で表される、[1]、[2]、又は[4]に記載のプレポリマー。
[6]
前記式(2)で表される多官能シアネート化合物が、後述する式(2-1)で表される、[1]、[2]、又は[4]に記載のプレポリマー。
[7]
前記式(4)で表されるフェノール類が、後述する下記式(4-1)で表されるモノフェノールである、[4]~[6]のいずれかに記載のプレポリマー。
[8]
質量平均分子量が400~10000である、[1]~[7]のいずれかに記載のプレポリマー。
[9]
末端にフェノール性水酸基を有する、[1]~[8]のいずれかに記載のプレポリマー。
[10]
前記[1]~[9]のいずれかに記載のプレポリマーを含む組成物。
[11]
溶媒をさらに含有する、[10]に記載の組成物。
[12]
[10]又は[11]に記載の組成物から形成されたレジスト膜。
[13]
[10]又は[11]に記載の組成物を用いて、基板上にレジスト膜を形成する工程と、
形成された前記レジスト膜の少なくとも一部を露光する工程と、
露光した前記レジスト膜を現像してレジストパターンを形成する工程と、
を含む、レジストパターン形成方法。
[14]
[1]~[9]のいずれかに記載のプレポリマーと、ジアゾナフトキノン光活性化合物と、溶媒と、を含有する感放射線性組成物であって、
当該組成物中、前記溶媒の含有量が20~99質量%である感放射線性組成物。
[15]
前記溶媒以外の成分を固形分とするとき、当該固形分が、
1~99質量%の前記プレポリマーと、
99~1質量%の前記ジアゾナフトキノン光活性化合物と、
0~49質量%のその他の任意成分とを含む、[14]に記載の感放射線性組成物。
[16]
[14]又は[15]に記載の感放射線性組成物をスピンコートして得られるアモルファス膜。
[17]
[14]~[16]のいずれかに記載の感放射線性組成物を用いて、基板上にアモルファス膜を形成する工程を含む、アモルファス膜の製造方法。
[18]
[14]~[16]のいずれかに記載の感放射線性組成物を用いて、基板上にレジスト膜を形成する工程と、
形成された前記レジスト膜の少なくとも一部を露光する工程と、
露光した前記レジスト膜を現像して、レジストパターンを形成する工程を含む、レジストパターン形成方法。
[19]
[10]又は[11]に記載の組成物から形成されたリソグラフィー用下層膜。
[20]
[10]又は[11]に記載の組成物を用いて、基板上に下層膜を形成する工程を含む、リソグラフィー用下層膜の製造方法。
[21]
[10]又は[11]に記載の組成物を用いて、基板上に、下層膜を形成する工程と、
前記下層膜上に、少なくとも1層のフォトレジスト層を形成する工程と、
前記フォトレジスト層の所定の領域に放射線を照射し、現像してレジストパターンを形成する工程と、
を有する、レジストパターン形成方法。
[22]
[10]又は[11]に記載の組成物を用いて、基板上に下層膜を形成する工程と、
前記下層膜上に、珪素原子を含有するレジスト中間層膜材料を用いて中間層膜を形成する工程と、
前記中間層膜上に、少なくとも1層のフォトレジスト層を形成する工程と、
前記フォトレジスト層の所定の領域に放射線を照射し、現像してレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして前記中間層膜をエッチングして、中間層膜パターンを形成する工程と、
前記中間層膜パターンをエッチングマスクとして前記下層膜をエッチングして、下層膜パターンを形成する工程と、
前記下層膜パターンをエッチングマスクとして前記基板をエッチングして、前記基板にパターンを形成する工程と、
を有する、パターン形成方法。
[23]
[10]又は[11]に記載の組成物から形成される光学部品。
本発明のトリアジン骨格を有するプレポリマー(以下「本発明のプレポリマー」ともいう)は、多官能シアネート化合物とフェノール類を反応させて得られるトリアジン化合物の一種である。本発明のプレポリマーは、一般に熱硬化性樹脂の分野においてBステージ化と称される軽度に高分子量化された流動性を有する重合体である。
多官能シアネート化合物とは、複数のシアネート基を有する化合物である。本発明において多官能シアネート化合物は、2官能、分岐状3官能、又は直鎖状多官能(3官能以上)タイプであることが好ましい。以下、各タイプについて説明する。
2官能シアネート化合物は好ましくは式(1)で表される。
分岐状3官能シアネート化合物は好ましくは式(2)で表される。当該式中、X、R0、p、mは、式(1)におけるX等と同義である。
直鎖状多官能シアネート化合物は好ましくは式(3)で表される。
フェノール類とはフェノール性水酸基を有する化合物をいい、好ましくは式(4)で表される。式(4)で示されるフェノール類とは、芳香環に少なくとも1個のフェノール性水酸基を有する化合物である。
一般的にシアネート化合物の硬化触媒としては、オクチル酸亜鉛、オクチル酸銅、オクチル酸マンガン、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸銅、ナフテン酸マンガンなどの有機金属塩類や2-メチルイミダゾール、2-エチル-4-メチルイミダゾール、2-フェニルイミダゾールなどのイミダゾール類及びこれらのイミダゾール類のカルボン酸もしくはその酸無水物類の付加体等の誘導体が使用される。しかし、これらの触媒を用いて本発明で用いる多官能シアネート化合物を有機溶媒中で反応させると、重合反応速度の制御が困難となり、環化三量化に伴う三次元架橋構造の急速な構築による不溶化が原因で沈殿を生じる。一方、多官能シアネート化合物とフェノール類を有機溶媒中で反応させると、トリアジン環を形成しつつ3次元化が進み、溶媒への溶解性を保持しながら高分子量化が進むので、本発明のトリアジン化合物が得られる。フェノール類は、この反応に触媒として関与するとともに、生成する化合物中に取り込まれるので、反応基質としても機能する。
本発明のプレポリマーは、前記多官能シアネート化合物とフェノール類を反応させて得られる。両者の配合比は限定されないが、多官能シアネート化合物に対して、フェノール類を0.5~10当量用いることが好ましく、0.7~5.0当量用いることがより好ましい。
本発明のプレポリマーはトリアジン骨格を有するので優れた耐熱性を有する。さらに本発明のプレポリマーは種々の有機溶媒(特に安全溶媒)に可溶であり、取扱性に優れる。当該分子量は限定されないが、質量平均分子量にして好ましくは400~10000であり、より好ましくは1000~9000である。本発明において分子量はGPCによって測定される。
本発明のプレポリマーは、有機溶媒(特に安全溶媒)に対する優れた溶解性を有するので、リソグラフィー用膜形成材料として有用である。
本発明のプレポリマーは、炭素濃度が比較的高く、酸素濃度が比較的低いので、高温ベーク時の膜の劣化を抑制でき、かつ酸素プラズマエッチング等に対するエッチング耐性に優れたリソグラフィー用膜として有用である。
本発明のプレポリマーは芳香環密度が高いため高屈折率であるので、加熱処理しても着色しにくく透明性に優れる光学部品として有用である。これらの用途について、以下に説明する。
本発明の組成物は前記プレポリマーを含む。当該組成物は、好ましくは、前記プレポリマー以外に、溶媒、酸発生剤、酸拡散制御剤、又はこれらの組合せ等を含む。当該組成物においてプレポリマーを成分(A)ともいう。前述のとおり、本発明のプレポリマーとは耐熱性及びエッチング耐性に優れるリソグラフィー用膜を形成するためのリソグラフィー用膜形成組成物として有用である。当該組成物は、具体的にフォトレジスト膜、リソグラフィー用下層膜、レジスト永久膜の形成に有用である。フォトレジスト膜の形成に有用な当該組成物を「レジスト組成物」ともいう。
レジスト組成物は溶媒を含むことが好ましい。溶媒としては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノ-n-プロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノ-n-ブチルエーテルアセテート等のエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルなどのエチレングリコールモノアルキルエーテル類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ-n-プロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ-n-ブチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、プロピレングリコールモノエチルエーテルなどのプロピレングリコールモノアルキルエーテル類;乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸n-プロピル、乳酸n-ブチル、乳酸n-アミル等の乳酸エステル類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n-プロピル、酢酸n-ブチル、酢酸n-アミル、酢酸n-ヘキシル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル等の脂肪族カルボン酸エステル類;3-メトキシプロピオン酸メチル、3-メトキシプロピオン酸エチル、3-エトキシプロピオン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、3-メトキシ-2-メチルプロピオン酸メチル、3-メトキシブチルアセテート、3-メチル-3-メトキシブチルアセテート、3-メトキシ-3-メチルプロピオン酸ブチル、3-メトキシ-3-メチル酪酸ブチル、アセト酢酸メチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル等の他のエステル類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、シクロペンタノン(CPN)、シクロヘキサノン(CHN)等のケトン類;N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルアセトアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン等のアミド類;γ-ラクトン等のラクトン類等を挙げることができるが、特に限定されない。これらの溶媒は、単独で又は2種以上を併用できる。
1)酸発生剤(成分(C))
レジスト組成物は、可視光線、紫外線、エキシマレーザー、電子線、極端紫外線(EUV)、X線及びイオンビームから選ばれるいずれかの放射線の照射により直接的又は間接的に酸を発生する酸発生剤を一種以上含むことが好ましい。酸発生剤は、特に限定されないが、例えば、国際公開第2013/024778号に記載のものを用いることができる。酸発生剤は、単独で又は2種以上を使用することができる。
レジスト組成物は、1種以上の酸架橋剤を含むことが好ましい。酸架橋剤とは、酸発生剤から発生した酸の存在下で、成分(A)を分子内架橋又は分子間架橋し得る化合物である。このような酸架橋剤としては、例えば成分(A)を架橋し得る1種以上の基(以下、「架橋性基」という。)を有する化合物を挙げることができる。
レジスト組成物は、放射線照射により酸発生剤から生じた酸のレジスト膜中における拡散を制御して、未露光領域での好ましくない化学反応を阻止する作用等を有する酸拡散制御剤を含んでいてもよい。このような酸拡散制御剤によって、レジスト組成物の貯蔵安定性が向上する。また解像度が向上するとともに、放射線照射前の引き置き時間、放射線照射後の引き置き時間の変動によるレジストパターンの線幅変化を抑えることができ、プロセス安定性が極めて高くなる。このような酸拡散制御剤としては、限定されないが、例えば、窒素原子含有塩基性化合物、塩基性スルホニウム化合物、塩基性ヨードニウム化合物等の放射線分解性塩基性化合物が挙げられる。
レジスト組成物は、その他の成分(F)として、必要に応じて、溶解促進剤、溶解制御剤、増感剤、界面活性剤、有機カルボン酸のオキソ酸若しくはその誘導体、又はリンオキソ酸若しくはその誘導体等を、1種又は2種以上添加することができる。
i)溶解促進剤
溶解促進剤は、成分(A)の現像液に対する溶解性が低すぎる場合に、その溶解性を高めて、現像時の成分(A)の溶解速度を適度に増大させる。溶解促進剤としては、例えば、低分子量のフェノール性化合物を挙げることができ、例えば、ビスフェノール類、トリス(ヒドロキシフェニル)メタン等を挙げることができる。これらの溶解促進剤は、単独で又は2種以上を混合して使用することができる。溶解促進剤の量は、使用する成分(A)の種類に応じて適宜調節されるが、固形成分全質量100質量%中、0~49質量%が好ましく、0~5質量%がより好ましく、0~1質量%がさらに好ましく、0質量%が特に好ましい。
溶解制御剤は、成分(A)の現像液に対する溶解性が高すぎる場合に、その溶解性を制御して現像時の溶解速度を適度に減少させる。このような溶解制御剤としては、レジスト被膜の焼成、放射線照射、現像等の工程において化学変化しないものが好ましい。溶解制御剤としては、限定されないが、例えば、フェナントレン、アントラセン、アセナフテン等の芳香族炭化水素類;アセトフェノン、ベンゾフェノン、フェニルナフチルケトン等のケトン類;メチルフェニルスルホン、ジフェニルスルホン、ジナフチルスルホン等のスルホン類等を挙げることができる。これらの溶解制御剤は、単独で又は2種以上を使用することができる。溶解制御剤の配合量は、使用する成分(A)の種類に応じて適宜調節されるが、固形成分全質量100質量%中、0~49質量%が好ましく、0~5質量%がより好ましく、0~1質量%がさらに好ましく、0質量%が特に好ましい。
増感剤は、照射された放射線のエネルギーを吸収して、そのエネルギーを酸発生剤(成分(C))に伝達し、それにより酸の生成量を増加する作用を有し、レジストの見掛けの感度を向上させる。このような増感剤としては、限定されないが、例えば、ベンゾフェノン類、ビアセチル類、ピレン類、フェノチアジン類、フルオレン類等を挙げることができる。これらの増感剤は、単独で又は2種以上を使用することができる。増感剤の量は使用する成分(A)の種類に応じて適宜調節されるが、固形成分全質量100質量%中、0~49質量%が好ましく、0~5質量%がより好ましく、0~1質量%がさらに好ましく、0質量%が特に好ましい。
界面活性剤はレジスト組成物の塗布性やストリエーション、レジストの現像性等を改良する。界面活性剤は、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤あるいは両性界面活性剤のいずれでもよいが、ノニオン系界面活性剤が好ましい。ノニオン系界面活性剤は、レジスト組成物の製造に用いる溶媒との親和性がよく、効果をより発現しやすい。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレン高級アルキルエーテル類、ポリオキシエチレン高級アルキルフェニルエーテル類、ポリエチレングリコールの高級脂肪酸ジエステル類等が挙げられるが、特に限定されない。市販品としては、限定されないが、例えば、商品名としてエフトップ(ジェムコ社製)、メガファック(大日本インキ化学工業社製)、フロラード(住友スリーエム社製)、アサヒガード、サーフロン(以上、旭硝子社製)、ペポール(東邦化学工業社製)、KP(信越化学工業社製)、ポリフロー(共栄社油脂化学工業社製)等を挙げることができる。界面活性剤の量は、使用する成分(A)の種類に応じて適宜調節されるが、固形成分全質量100質量%中、0~49質量%が好ましく、0~5質量%がより好ましく、0~1質量%がさらに好ましく、0質量%が特に好ましい。
有機カルボン酸又はリンのオキソ酸若しくはその誘導体(以下「オキソ酸等」ともいう)は、感度劣化を防止し、又はレジストパターン形状、引き置き安定性等を向上させる。オキソ酸等は、酸拡散制御剤と併用することもできるし、単独で用いてもよい。有機カルボン酸としては、例えば、マロン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、安息香酸、サリチル酸などが好適である。リンのオキソ酸若しくはその誘導体としては、リン酸、リン酸ジ-n-ブチルエステル、リン酸ジフェニルエステルなどのリン酸又はそれらのエステルなどの誘導体、ホスホン酸、ホスホン酸ジメチルエステル、ホスホン酸ジ-n-ブチルエステル、フェニルホスホン酸、ホスホン酸ジフェニルエステル、ホスホン酸ジベンジルエステル等のホスホン酸又はそれらのエステルなどの誘導体、ホスフィン酸、フェニルホスフィン酸などのホスフィン酸及びそれらのエステルなどの誘導体が挙げられ、特にホスホン酸が好ましい。
レジスト組成物は、必要に応じて、上記溶解制御剤、増感剤、界面活性剤、及びオキソ酸等以外の添加剤を1種又は2種以上配合することができる。このような添加剤としては、例えば、染料、顔料、及び接着助剤等が挙げられる。例えば、染料又は顔料を配合すると、露光部の潜像を可視化させて、露光時のハレーションの影響を緩和できるので好ましい。また、接着助剤を配合すると、基板との接着性を改善することができるので好ましい。さらに、例えば、ハレーション防止剤、保存安定剤、消泡剤、形状改良剤等、具体的には4-ヒドロキシ-4’-メチルカルコン等を添加することができる。
レジスト組成物における成分(A)の量は、限定されないが、固形成分の全質量100質量%(成分(A)、成分(C)~(F)の総和。以下同様。)中、好ましくは50~99.4質量%、より好ましくは55~90質量%、さらに好ましくは60~80質量%、特に好ましくは60~70質量%である。当該量の成分(A)を含む場合、解像度が一層向上し、ラインエッジラフネス(LER)が一層小さくなる傾向にある。
50~99.4質量%/0.001~49質量%/0.5~49質量%/0.001~49質量%/0~49質量%、
55~90質量%/1~40質量%/0.5~40質量%/0.01~10質量%/0~5質量%、
60~80質量%/3~30質量%/1~30質量%/0.01~5質量%/0~1質量%、又は
60~70質量%/10~25質量%/2~20質量%/0.01~3質量%/0質量%
レジスト組成物は、任意の方法で調製される。例えば、各成分を溶媒に溶解して均一溶液とし、その後、必要に応じて、例えば、孔径0.2μm程度のフィルター等でろ過することによって調製される。
レジスト組成物は、スピンコートによりアモルファス膜を形成することができる。また、レジスト組成物は、一般的な半導体製造プロセスに使用できる。用いる現像液の種類によって、ポジ型レジストパターン及びネガ型レジストパターンのいずれかを作り分けることができる。
レジスト組成物から形成されたレジスト膜は、最終製品にも残存する永久膜として好適である。永久膜の具体例としては、半導体デバイス関係では、ソルダーレジスト、パッケージ材、アンダーフィル材、回路素子等のパッケージ接着層や集積回路素子と回路基板の接着層、薄型ディスプレー関連では、薄膜トランジスタ保護膜、液晶カラーフィルター保護膜、ブラックマトリクス、スペーサーなどが挙げられる。当該レジスト永久膜は、耐熱性や耐湿性に優れている上に昇華成分による汚染性が少ないという非常に優れた利点も有する。当該レジスト永久膜は特に表示材料において、重要な汚染による画質劣化の少ない高感度、高耐熱、吸湿信頼性を兼ね備えた材料となる。
本発明の感放射線性組成物は、成分(A)と、ジアゾナフトキノン光活性化合物(B)と、溶媒と、を含有し、当該組成物中、前記溶媒の量が20~99質量%であり、前記溶媒以外の成分(固形分)の量が、1~80質量%である組成物である。感放射線性組成物はg線、h線、i線、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、極端紫外線、電子線又はX線を照射することにより、現像液に易溶な化合物となるポジ型レジスト用基材として有用である。g線、h線、i線、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザー、極端紫外線、電子線又はX線により、成分(A)の性質は大きくは変化しないが、現像液に難溶なジアゾナフトキノン光活性化合物(成分(B))が易溶な化合物に変化することで、現像工程によってレジストパターンを作り得る。成分(A)は、比較的低分子量であることから、得られたレジストパターンのラフネスは非常に小さい。
感放射線性組成物に用いるジアゾナフトキノン光活性化合物(B)は、ポリマー性及び非ポリマー性ジアゾナフトキノン光活性化合物を含むジアゾナフトキノン物質である。本発明においては、一般にポジ型レジスト組成物に感光性成分(感光剤)として用いられているものであれば限定されず、1種又は2種以上を任意に選択して用いることができる。
感放射線性組成物に用いる溶媒は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、シクロヘキサノン(CHN)、シクロペンタノン(CPN)、2-ヘプタノン、アニソール、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル又は乳酸エチルから選ばれる。成分(A)は、当該溶媒に対して、23℃で、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、さらに好ましくは10質量%以上溶解する。前記溶媒は、好ましくはPGMEA、PGME、CHNから選択され、成分(A)は当該溶媒に対して、23℃で、20質量%以上溶解し、特に好ましくはPGMEAに対して、23℃で、20質量%以上溶解する。成分(A)がこの溶解性を有すると、感放射線性組成物の実生産における半導体製造工程での使用可能性が高まる。溶媒の量は、感放射線性組成物中、20~99質量%であり、好ましくは50~99質量%であり、より好ましくは60~98質量%であり、特に好ましくは90~98質量%である。溶媒以外の成分(固形成分)の量は、感放射線性組成物中、1~80質量%であり、好ましくは1~50質量%であり、より好ましくは2~40質量%であり、特に好ましくは2~10質量%である。
感放射線性組成物の調製方法は限定されないが、例えば、各成分を溶媒に溶解して均一溶液とし、その後、必要に応じて、例えば、孔径0.2μm程度のフィルター等でろ過することにより調製されることが好ましい。
感放射線性組成物は、スピンコートによりアモルファス膜を形成することができる。また、一般的な半導体製造プロセスに適用することができる。用いる現像液の種類によって、ポジ型レジストパターン及びネガ型レジストパターンのいずれかを作り分けることができる。
感放射線性組成物は、必要に応じて、成分(A)、成分(B)、及び溶媒以外の成分(D)を含むことができる。成分(D)としては、前述の酸発生剤、酸架橋剤、酸拡散制御剤、溶解促進剤、溶解制御剤、増感剤、界面活性剤、有機カルボン酸又はリンのオキソ酸若しくはその誘導体、或いはこれらの組合せが挙げられる。
感放射線性組成物において、成分(A)の量は、固形成分全質量100質量%(成分(A)、成分(B)及び成分(D)等の固形成分の総和)中、好ましくは1~99質量%であり、より好ましくは5~95質量%、さらに好ましくは10~90質量%、特に好ましくは25~75質量%である。成分(A)の量が当該範囲内であると、高感度でラフネスの小さなパターンを得ることができる傾向にある。
1~99質量%/99~1質量%/0~98質量%、
1~99質量%/99~1質量%/0~49質量%、
5~95質量%/95~5質量%/0~49質量%、
10~90質量%/90~10質量%/0~10質量%、
20~80質量%/80~20質量%/0~5質量%、又は
25~75質量%/75~25質量%/0質量%。
本発明のプレポリマーを含む組成物のうち、リソグラフィー用下層膜の形成に好適なものをリソグラフィー用下層膜形成組成物という。リソグラフィー用下層膜形成組成物は、成分(A)と、溶媒、架橋剤又は酸発生剤等の成分を含む。
1)溶媒
溶媒については、レジスト組成物で説明したとおりである。リソグラフィー用下層膜形成組成物における溶媒の量は、限定されないが、溶解性及び製膜上の観点から、成分(A)100質量部に対して、100~10,000質量部であることが好ましく、200~5,000質量部であることがより好ましく、200~1,000質量部であることがさらに好ましい。
リソグラフィー用下層膜形成組成物は、インターミキシングを抑制する等の観点から、架橋剤を含有していてもよい。架橋剤としては限定されないが、例えば、エポキシ化合物、アミノ化合物、ベンゾオキサジン化合物、アクリレート化合物、メラミン化合物、グアナミン化合物、グリコールウリル化合物、ウレア化合物、イソシアネート化合物、アジド化合物、フェノール化合物、シアネート化合物等が挙げられる。これらの架橋剤の具体例としては、例えば、国際公開第2018/016614号や国際公開第2013/024779号に記載されたものが挙げられる。これらの架橋剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いられる。これらの中でも、メラミン化合物、ベンゾオキサジン化合物、グリコールウリル化合物又はエポキシ化合物が好ましく、エッチング耐性向上の観点から、メラミン化合物、ベンゾオキサジン化合物がより好ましい。
リソグラフィー用下層膜形成組成物は、必要に応じて架橋反応(硬化反応)を促進させるために架橋促進剤を含んでいてもよい。架橋促進剤としては、ラジカル重合開始剤が挙げられる。ラジカル重合開始剤としては、光によりラジカル重合を開始させる光重合開始剤であってもよく、熱によりラジカル重合を開始させる熱重合開始剤であってもよい。ラジカル重合開始剤としては、例えば、ケトン系光重合開始剤、有機過酸化物系重合開始剤及びアゾ系重合開始剤からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
リソグラフィー用下層膜形成組成物は、酸発生剤を含んでいてもよい。酸発生剤についてはレジスト組成物で説明したとおりである。酸発生剤の量は、限定されないが、成分(A)100質量部に対して、0.1~50質量部であることが好ましく、0.5~40質量部であることがより好ましい。酸発生剤の含有量が上記範囲内にあることにより、架橋反応が高められる傾向にあり、レジスト層とのミキシング現象の発生が抑制される傾向にある。
リソグラフィー用下層膜形成組成物は、保存安定性を向上させる等の観点から、塩基性化合物を含有していてもよい。塩基性化合物は、酸発生剤から微量に発生した酸が架橋反応を進行させることを防ぐ役割、すなわち酸に対するクエンチャーの役割を果たす。このような塩基性化合物としては、限定されないが、例えば、国際公開第2013/024779号に記載されたものが挙げられる。
リソグラフィー用下層膜形成組成物は、熱や光による硬化性の付与や吸光度をコントロールする目的で、他の樹脂又は化合物を含有していてもよい。このような樹脂又は化合物としては、限定されないが、例えば、ナフトール樹脂、キシレン樹脂ナフトール変性樹脂、ナフタレン樹脂のフェノール変性樹脂;ポリヒドロキシスチレン、ジシクロペンタジエン樹脂、(メタ)アクリレート、ジメタクリレート、トリメタクリレート、テトラメタクリレート、ビニルナフタレン、ポリアセナフチレン等のナフタレン環、フェナントレンキノン、フルオレン等のビフェニル環、チオフェン、インデン等のヘテロ原子を有する複素環を含む樹脂や芳香族環を含まない樹脂;ロジン系樹脂、シクロデキストリン、アダマンタン(ポリ)オール、トリシクロデカン(ポリ)オール及びそれらの誘導体等の脂環構造を含む樹脂又は化合物等が挙げられる。リソグラフィー用下層膜形成組成物は、公知の添加剤を含有していてもよい。公知の添加剤としては、以下に限定されないが、例えば、熱又は光硬化触媒、重合禁止剤、難燃剤、充填剤、カップリング剤、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、染料、顔料、増粘剤、滑剤、消泡剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、着色剤、ノニオン系界面活性剤等が挙げられる。
本発明のプレポリマーを含む組成物のうち、光学部品の形成に好適なものを光学部品形成組成物という。当該組成物から形成される光学部品は、高屈折率及び高透明性が期待でき、さらに、保存安定性、構造体形成能(膜形成能)、耐熱性が期待される。また当該組成物を硬化して得られる硬化物は、三次元架橋物であることができ、低温から高温までの広範囲の熱処理によって着色が抑制され、高屈折率及び高透明性が期待できる。光学部品の屈折率及び透明性の程度は限定されないが、633nmの波長において、好ましくは1.65~2.00%の屈折率及び0.001~0.03の消衰係数(透明性)を有することが好ましい。屈折率及び消衰係数は真空紫外域多入射角分光エリプソメーターを用いて測定される。
光学部品形成組成物は溶媒を含有することができる。当該溶媒としては、前述した本実施形態のリソグラフィー用材料組成物に用いられる溶媒と同様であることができる。
光学部品形成組成物は、他の固形成分として、前述の酸発生剤(成分(C))、酸架橋剤(成分(G))、酸拡散制御剤(成分(E))及びその他の成分(F)からなる群より選ばれる少なくとも一種を含有してもよい。
50~99.4質量%/0.001~49質量%/0.001~49質量%/0~49質量%、
55~90質量%/1~40質量%/0.01~10質量%/0~5質量%
60~80質量%/3~30質量%/0.01~5質量%/0~1質量%、又は
60~70質量%/10~25質量%/0.01~3質量%/0質量%。
硬化物は、前記光学部品形成組成物を硬化して得られ、各種樹脂として使用することができる。これらの硬化物は、高融点、高屈折率及び高透明性といった様々な特性を付与する高汎用性の材料として様々な用途に用いることができる。なお、当該硬化物は、前記の組成物を光照射、加熱等の各組成に対応した公知の方法を用いることによって得ることができる。
[レジスト組成物を用いたレジストパターンの形成方法]
本発明のレジスト組成物を用いたレジストパターンの形成方法は、当該組成物を用いて基板上にレジスト膜を形成する工程と、形成されたレジスト膜の少なくとも一部を露光する工程と、露光した前記レジスト膜を現像してレジストパターンを形成する工程とを備える。レジストパターンは多層プロセスにおける上層レジストとして形成することもできる。また、レジストパターンの形成方法は、後述するレジスト永久膜の形成方法として適用することもできる
リソグラフィー用膜形成組成物からリソグラフィー用下層膜を製造する方法は限定されず、公知の方法を用いることができる。例えばリソグラフィー用膜形成組成物をスピンコートやスクリーン印刷等の公知の塗布方法、印刷法等により基板上に配置した後、有機溶媒を揮発させる等して除去することで、下層膜を形成することができる。下層膜の形成時には、レジスト上層膜とのミキシング現象の発生を抑制するとともに架橋反応を促進させるために、ベークを施すことが好ましい。この場合、ベーク温度は、限定されないが、好ましくは80~450℃、より好ましくは200~400℃である。ベーク時間も、限定されないが、10~600秒の範囲内であることが好ましい。下層膜の厚さは、要求性能に応じて適宜選定することができ、限定されないが、好ましくは30~20,000nm、より好ましくは50~15,000nmである。
パターン形成方法は、基板上に本発明のリソグラフィー用下層膜形成組成物用いて下層膜を形成する下層膜形成工程と、下層膜形成工程により形成した下層膜上にケイ素原子を含有するレジスト中間層膜材料を用いて中間層膜を形成する中間層膜形成工程と、中間層膜形成工程により形成した中間層膜上に少なくとも1層のフォトレジスト層を形成するフォトレジスト層形成工程と、フォトレジスト層形成工程により形成したフォトレジスト層の所定の領域に放射線を照射し現像してレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程と、レジストパターン形成工程により形成したレジストパターンをマスクとして中間層膜をエッチングして中間層膜パターンを形成する中間層膜パターン形成工程と、中間層膜パターン形成工程により形成した中間層膜パターンをマスクとして下層膜をエッチングして下層膜パターンを形成する下層膜パターン形成工程と、下層膜パターン形成工程により形成した下層膜パターンをマスクとして前記基板をエッチングして基板にパターンを形成する基板パターン形成工程とを含む。これらの工程に、さらに導体層を形成する工程を設けて、回路形成方法とすることもできる。
本実施形態のレジスト永久膜は、前述の組成物を含む。当該組成物を塗布してなるレジスト永久膜は、必要に応じてレジストパターンを形成した後、最終製品にも残存する永久膜として好適である。永久膜の具体例としては、半導体デバイス関連では、ソルダーレジスト、パッケージ材、アンダーフィル材、回路素子等のパッケージ接着層や集積回路素子と回路基板の接着層、薄型ディスプレー関連では、薄膜トランジスタ保護膜、液晶カラーフィルター保護膜、ブラックマトリクス、スペーサーなどが挙げられる。特に、当該組成物を含むレジスト永久膜は、耐熱性や耐湿性に優れている上に昇華成分による汚染性が少ないという非常に優れた利点も有する。特に表示材料において、重要な汚染による画質劣化の少ない高感度、高耐熱、吸湿信頼性を兼ね備えた材料となる。
本発明のプレポリマーの精製方法は、水と任意に混和しない有機溶媒と当該プレポリマー及含む溶液と、酸性の水溶液とを接触させる抽出工程を含む。具体的に、水と任意に混和しない有機溶媒に前記プレポリマーを溶解させ、その溶液を酸性水溶液と接触させ抽出処理を行うことにより、当該プレポリマーに含まれる金属分を水相に移行させた後、有機相と水相を分離して精製する。当該方法により、本発明のプレポリマー中の種々の金属の含有量を著しく低減させることができる。
1H-NMRおよび13C-NMR測定については、Bruker社製「Advance600II spectrometer」を用いて、次の条件にて行った。
周波数:400MHz
溶媒:d6-DMSO
内部標準:TMS
測定温度:23℃
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)分析により、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)を求め、分散度(Mw/Mn)を求めた。
装置:Shodex GPC-101型(昭和電工(株)製)
カラム:アジレント テクノロジー PLgel 5μm Mixed-Cカラム
溶離液:DMAc 1mL/min
温度:40℃
エスアイアイ・ナノテクノロジー社製EXSTAR6000TG/DTA装置を使用し、試料約5mgをアルミニウム製非密封容器に入れ、窒素ガス(30mL/min)気流中昇温速度10℃/minで700℃まで昇温した。その際、5質量%の熱減量が観測される温度を熱分解温度(Tg)とし、以下の基準で耐熱性を評価した。
評価A:熱分解温度が350℃以上
評価B:熱分解温度が300℃以上350℃未満
評価C:熱分解温度が300℃未満
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積300mLの容器に、ビスシアナートフェニルプロパン(以下BisA-CN:三菱ガス化学(株)製)を13.9g(50mmol)と、1,2-ジクロロエタン50mLとを仕込み、溶解させ、僅かに残る不溶物をメンブランフィルター(PTFE製、孔径0.45μm)を用いたろ過により除去し、1Mの溶液を調製した。この溶液にフェノールを3.5g(38mM)加え、40℃で7日間攪拌した。冷却後にメタノール100mLを加え、生成した析出物を濾過し、得られた回収物をメタノールで洗浄後、40℃において、減圧乾燥させることにより、下記式で示されるフェノール含有トリアジンポリマー(R1-BisA-CN)を収率52%で得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:5942、Mw:8200、Mw/Mn:1.38であった。
得られた樹脂状のプレポリマー(以下「樹脂」という)について、前記測定条件で1H-NMR、13C-NMR測定を行ったところ、以下のピークが観察され、少なくとも下記式の化学構造単位を有することを確認した。
1H-NMR; δ(ppm)9.7~9.8(O-H)、7.0~7.9(Ph-H)
13C-NMR; δ(ppm)173(トリアジン環C)、155(C-OH)
フェノールの代わりに4,4’-ビフェノールを7.4g(40mM)使用し、反応条件を40℃で5日間攪拌とした以外は、合成例1と同じ方法で、下記式で示されるフェノール含有トリアジンポリマー(R2-BisA-CN)を収率52%で得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:5760、Mw:7430、Mw/Mn:1.29であった。
得られた樹脂の分析結果は以下であり、少なくとも下記式の化学構造単位を有することを確認した。
1H-NMR; δ(ppm)9.5~9.6(O-H)、6.9~7.9(Ph-H)
13C-NMR; δ(ppm)173(トリアジン環C)、155(C-OH)
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積300mLの容器に、ビスシアナートジフェニルエーテル(以下DHPE-CN:三菱ガス化学(株)製)を12.9g(50mmol)と、1,2-ジクロロエタン50mLとを仕込み、溶解させ、僅かに残る不溶物をメンブランフィルター(PTFE製、孔径0.45μm)を用いたろ過により除去し、1Mの溶液を調製した。この溶液にフェノールを3.5g(38mM)を加え、40℃で7日間攪拌した。冷却後にメタノール100mLを加え、生成した析出物を濾過し、得られた回収物をメタノールで洗浄後、40℃において、減圧乾燥させることにより、下記式で示されるフェノール含有トリアジンポリマー(R1-DHPE-CN)を収率35%で得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4128、Mw:5493、Mw/Mn:1.33であった。
得られた樹脂について、前記測定条件でNMR測定を行ったところ、以下のピークが観察され、少なくとも下記式の化学構造単位を有することを確認した。
1H-NMR; δ(ppm)9.4~9.5(O-H)、6.9~7.7(Ph-H)
13C-NMR; δ(ppm)172(トリアジン環C)、155(C-OH)
フェノールの代わりに4,4’-ビフェノールを7.4g(40mM)使用した以外は、合成例3と同じ方法で、下記式で示されるフェノール含有トリアジンポリマー(R2-DHPE-CN)を収率47%で得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:4500、Mw:6345、Mw/Mn:1.41であった。
得られた樹脂の分析結果は以下であり、少なくとも下記式の化学構造単位を有することを確認した。
1H-NMR; δ(ppm)9.2~9.3(O-H)、6.9~7.6(Ph-H)
13C-NMR; δ(ppm)173(トリアジン環C)、155(C-OH)
攪拌機、冷却管及びビュレットを備えた内容積300mLの容器に、トリシアナートフェニルメタン(以下TRP-CN:三菱ガス化学(株)製)を18.9g(50mmol)と、1,2-ジクロロエタン50mLとを仕込み、溶解させ、僅かに残る不溶物をメンブランフィルター(PTFE製、孔径0.45μm)を用いたろ過により除去し、1Mの溶液を調製した。この溶液にフェノールを3.5g(38mM)を加え、40℃で6日間攪拌した。冷却後にメタノール100mLを加え、生成した析出物を濾過し、得られた回収物をメタノールで洗浄後、40℃において、減圧乾燥させることにより、下記式で示されるフェノール含有トリアジンポリマー(R1-TRP-CN)を収率39%で得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:6978、Mw:9630、Mw/Mn:1.38であった。
得られた樹脂について、前記測定条件で1H-NMR、13C-NMR測定を行ったところ、以下のピークが観察され、少なくとも下記式の化学構造単位を有することを確認した。
1H-NMR; δ(ppm)9.4~9.5(O-H)、6.8~7.9(Ph-H)
13C-NMR; δ(ppm)172(トリアジン環C)、154(C-OH)
フェノールの代わりに4,4’-ビフェノールを7.4g(40mM)使用し、反応条件を40℃で5日間攪拌とした以外は、合成例5と同じ方法で、下記式で示されるフェノール含有トリアジンポリマー(R2-TRP-CN)を収率32%で得た。
得られた樹脂について、前記方法によりポリスチレン換算分子量を測定した結果、Mn:6630、Mw:8620、Mw/Mn:1.30であった。
得られた樹脂の分析結果は以下であり、少なくとも下記式の化学構造単位を有することを確認した。
1H-NMR; δ(ppm)9.3~9.4(O-H)、6.8~7.9(Ph-H)
13C-NMR; δ(ppm)172(トリアジン環C)、154(C-OH)
ジムロート冷却管、温度計及び攪拌翼を備えた、底抜きが可能な内容積10Lの四つ口フラスコを準備した。この四つ口フラスコに、窒素気流中、1,5-ジメチルナフタレン1.09kg(7mol、三菱ガス化学(株)製)、40質量%ホルマリン水溶液2.1kg(ホルムアルデヒドとして28mol、三菱ガス化学(株)製)及び98質量%硫酸(関東化学(株)製)0.97mLを仕込み、常圧下、100℃で還流させながら7時間反応させた。その後、希釈溶媒としてエチルベンゼン(和光純薬工業(株)製試薬特級)1.8kgを反応液に加え、静置後、下相の水相を除去した。さらに、中和及び水洗を行い、エチルベンゼン及び未反応の1,5-ジメチルナフタレンを減圧下で留去することにより、淡褐色固体のジメチルナフタレンホルムアルデヒド樹脂1.25kgを得た。
合成例1~6、および比較合成例1で得られた樹脂の耐熱性を評価した結果を表1に示す。
(耐熱性及びレジスト性能)
合成例1~6で得られた樹脂を用いて、下記の耐熱性試験及びレジスト性能評価を行った結果を表2に示す。
上記の各樹脂を用いて、表2に示す配合でレジスト組成物を調製した。表2中のレジスト組成物の各成分のうち、酸発生剤(C)、酸拡散制御剤(E)及び溶媒については、以下のものを用いた。
酸発生剤(C)
P-1:トリフェニルベンゼンスルホニウム トリフルオロメタンスルホネート(みどり化学(株))
酸拡散制御剤(E)
Q-1:トリオクチルアミン(東京化成工業(株))
溶媒
S-1:プロピレングリコールモノメチルエーテル(東京化成工業(株))
均一なレジスト組成物を清浄なシリコンウェハー上に回転塗布した後、110℃のオーブン中で露光前ベーク(PB)して、厚さ60nmのレジスト膜を形成した。得られたレジスト膜に対して、電子線描画装置(ELS-7500、(株)エリオニクス社製)を用いて、50nm間隔の1:1のラインアンドスペース設定の電子線を照射した。当該照射後に、レジスト膜を、それぞれ所定の温度で、90秒間加熱し、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)2.38質量%アルカリ現像液に60秒間浸漬して現像を行った。その後、レジスト膜を、超純水で30秒間洗浄、乾燥して、ポジ型のレジストパターンを形成した。形成されたレジストパターンについて、ラインアンドスペースを走査型電子顕微鏡((株)日立ハイテクノロジー製S-4800)により観察し、レジスト組成物の電子線照射による反応性を評価した。
(感放射線性組成物の調製)
表3に記載の成分を混合して均一溶液とした後、当該均一溶液を、孔径0.1μmのテフロン(登録商標)製メンブランフィルターで濾過して、感放射線性組成物を調製した。調製した各々の感放射線性組成物について以下の評価を行った。
PHS-1:ポリヒドロキシスチレン Mw=8000(シグマ-アルドリッチ社)
また、光活性化合物(B)として、次のものを用いた。
B-1:下記化学構造式(G)のナフトキノンジアジド系感光剤(4NT-300、東洋合成工業(株))
さらに、溶媒として、次のものを用いた。
S-1:プロピレングリコールモノメチルエーテル(東京化成工業(株))
上記で得られた感放射線性組成物を清浄なシリコンウェハー上に回転塗布した後、110℃のオーブン中で露光前ベーク(PB)して、厚さ200nmのレジスト膜を形成した。該レジスト膜に対して、紫外線露光装置(ミカサ製マスクアライナMA-10)を用いて紫外線を露光した。紫外線ランプは超高圧水銀ランプ(相対強度比はg線:h線:i線:j線=100:80:90:60)を使用した。照射後に、レジスト膜を、110℃で90秒間加熱し、TMAH2.38質量%アルカリ現像液に60秒間浸漬して現像を行った。その後、レジスト膜を、超純水で30秒間洗浄し、乾燥して、5μmのポジ型のレジストパターンを形成した。
(リソグラフィー用下層膜形成用組成物の調製)
表4に示す組成となるように、リソグラフィー用下層膜形成用組成物を調製した。次に、これらのリソグラフィー用下層膜形成用組成物をシリコン基板上に回転塗布し、その後、240℃で60秒間、さらに400℃で120秒間ベークして、膜厚200nmの下層膜を各々作製した。酸発生剤、架橋剤及び有機溶媒については以下のものを用いた。
酸発生剤:みどり化学社製 ジt-Btジフェニルヨードニウムノナフルオロメタンスルホナート(DTDPI)
架橋剤:三和ケミカル社製 ニカラックMX270(ニカラック)
有機溶媒:シクロペンタノン(CPN)
ノボラック:群栄化学社製 PSM4357
エッチング装置:サムコインターナショナル社製 RIE-10NR
出力:50W
圧力:20Pa
時間:2min
エッチングガス
Arガス流量:CF4ガス流量:O2ガス流量=50:5:5(sccm)
エッチング耐性の評価は、以下の手順で行った。まず、ノボラック(群栄化学社製 PSM4357)を用いること以外は、上記条件と同様にしてノボラックの下層膜を作製した。このノボラックの下層膜を対象として、上記のエッチング試験を行い、そのときのエッチングレートを測定した。
[評価基準]
A:ノボラックの下層膜に比べてエッチングレートが、-20%未満
B:ノボラックの下層膜に比べてエッチングレートが、-20%~0%
C:ノボラックの下層膜に比べてエッチングレートが、+0%超
次に、実施例19-1~24-2、比較例4で用いたリソグラフィー用下層膜形成用組成物を膜厚80nmの60nmラインアンドスペースのSiO2基板上に塗布して、240℃で60秒間ベークすることにより90nm下層膜を形成した。
埋め込み性の評価は、以下の手順で行った。すなわち上記条件で得られた膜の断面を切り出し、電子線顕微鏡にて観察し、埋め込み性を評価した。評価結果を表5に示す。
A:60nmラインアンドスペースのSiO2基板の凹凸部分に欠陥無く下層膜が埋め込まれている。
C:60nmラインアンドスペースのSiO2基板の凹凸部分に欠陥があり下層膜が埋め込まれていない。
次に、実施例19-1~24-2で用いたリソグラフィー用下層膜形成用組成物を膜厚300nmのSiO2基板上に塗布して、240℃で60秒間、さらに400℃で120秒間ベークすることにより、膜厚85nmの下層膜を形成した。この下層膜上に、ArF用レジスト溶液を塗布し、130℃で60秒間ベークすることにより、膜厚140nmのフォトレジスト層を形成した。
下層膜の形成を行わないこと以外は、実施例31-1と同様にしてフォトレジスト層をSiO2基板上に直接形成し、ポジ型のレジストパターンを得た。
実施例31-1~36-2及び比較例6のそれぞれについて、得られた45nmL/S(1:1)及び80nmL/S(1:1)のレジストパターンの形状を(株)日立製作所製電子顕微鏡(S-4800)を用いて観察した。現像後のレジストパターンの形状については、パターン倒れがなく、矩形性が良好なものを良好とし、そうでないものを不良として評価した。また、当該観察の結果、パターン倒れが無く、矩形性が良好な最小の線幅を解像性として評価の指標とした。さらに、良好なパターン形状を描画可能な最小の電子線エネルギー量を感度として、評価の指標とした。その結果を表6に示す。
実施例19-1で用いたリソグラフィー用下層膜形成用組成物を膜厚300nmのSiO2基板上に塗布して、240℃で60秒間、さらに400℃で120秒間ベークすることにより、膜厚90nmの下層膜を形成した。この下層膜上に、珪素含有中間層材料を塗布し、200℃で60秒間ベークすることにより、膜厚35nmの中間層膜を形成した。さらに、この中間層膜上に、前記ArF用レジスト溶液を塗布し、130℃で60秒間ベークすることにより、膜厚150nmのフォトレジスト層を形成した。珪素含有中間層材料としては、特開2007-226170号公報<合成例1>に記載の珪素原子含有ポリマーを用いた。
[レジストパターンのレジスト中間層膜へのエッチング条件]
出力:50W
圧力:20Pa
時間:1min
エッチングガス
Arガス流量:CF4ガス流量:O2ガス流量=50:8:2(sccm)
[レジスト中間膜パターンのレジスト下層膜へのエッチング条件]
出力:50W
圧力:20Pa
時間:2min
エッチングガス
Arガス流量:CF4ガス流量:O2ガス流量=50:5:5(sccm)
[レジスト下層膜パターンのSiO2膜へのエッチング条件]
出力:50W
圧力:20Pa
時間:2min
エッチングガス
Arガス流量:C5F12ガス流量:C2F6ガス流量:O2ガス流量
=50:4:3:1(sccm)
上記のようにして得られた実施例37のパターン断面(エッチング後のSiO2膜の形状)を、(株)日立製作所製電子顕微鏡(S-4800)を用いて観察したところ、本発明の下層膜を用いた実施例は、多層レジスト加工におけるエッチング後のSiO2膜の形状は矩形であり、欠陥も認められず良好であることが確認された。
上記の各実施例19-1~24-2および比較例5で調製したリソグラフィー用下層膜形成材料の溶液と同組成の光学部品形成組成物を膜厚300nmのSiO2基板上に塗布して、260℃で300秒間ベークすることにより、膜厚100nmの光学部品用の膜を形成した。次いで、ジェー・エー・ウーラム・ジャパン社製 真空紫外域多入射角分光エリプソメーター(VUV-VASE)を用いて、633nmの波長における屈折率及び透明性試験を行い、以下の基準に従って屈折率及び透明性を評価した。評価結果を表7に示す。
A:屈折率が1.65以上
C:屈折率が1.65未満
A:消衰係数が0.03未満
C:消衰係数が0.03以上
1000mL容量の四つ口フラスコ(底抜き型)に、合成例1で得られたR1-BisA-CNをシクロヘキサノンに溶解させた溶液(10質量%)を150g仕込み、撹拌しながら80℃まで加熱した。次いで、蓚酸水溶液(pH1.3)37.5gを加え、5分間攪拌後、30分静置した。これにより油相と水相に分離したので、水相を除去した。この操作を1回繰り返した後、得られた油相に、超純水37.5gを仕込み、5分間攪拌後、30分静置し、水相を除去した。この操作を3回繰り返した後、80℃に加熱しながらフラスコ内を200hPa以下に減圧することで、残留水分及びシクロヘキサノンを濃縮留去した。その後、ELグレードのシクロヘキサノン(関東化学社製試薬)を希釈し、10質量%に濃度調整を行うことにより、金属含有量の低減されたR1-BisA-CNのシクロヘキサノン溶液を得た。
蓚酸水溶液の代わりに、超純水を用いる以外は実施例44と同様に実施し、10質量%に濃度調整を行うことにより、R1-BisA-CNのシクロヘキサノン溶液を得た。
実施例19-1で調製したリソグラフィー用下層膜形成用組成物を、シリコン基板上にスピンコートし、150℃で60秒ベークして膜形成及び溶媒除去を行った。その後、以下に示すとおりにランプアニール炉を用いて高温耐熱性評価を行った。
使用したリソグラフィー用下層膜形成用組成物を表9に示す組成に変更したこと以外は実施例B1-1と同様にして高温耐熱性評価を実施した。
前記膜を形成した基板を窒素雰囲気下450℃で加熱し、加熱開始後、4分および10分の間の膜厚変化率を求めた。また、窒素雰囲気下550℃で加熱を継続し、加熱開始後、4分および10分の間での膜厚変化率を求めた。これらの膜厚変化率を硬化膜耐熱性の指標として評価した。耐熱試験前後の膜厚は干渉膜厚計で計測し、耐熱試験処理前の膜厚を基準とした膜厚変化率(百分率%)を膜厚の変動値とした。結果を表9に示す。表中、正の値は膜が収縮したことを示す。
12インチシリコンウエハに熱酸化処理を実施してシリコン酸化膜を有する基板を調製し、その上に、実施例19-1のリソグラフィー用膜形成用組成物を用いて同様の方法で100nmの厚みの樹脂膜を作製した。該樹脂膜の上に、後述するように酸化シリコン膜およびSiN膜をそれぞれ形成し、PE-CVD製膜性を評価した。
使用したリソグラフィー用膜形成用組成物を表10に示す組成に変更したこと以外は実施例C1-1と同様にして製膜を行い、評価した。
前記樹脂膜上に、製膜装置TELINDY(東京エレクトロン社製)を用い、原料としてTEOS(テトラエチルシロキサン)を使用し、基板温度300℃にて膜厚70nmの酸化シリコン膜の製膜を行った。この酸化シリコン膜を積層した硬化膜付きウエハについて、KLA-Tencor SP-5を用いて欠陥検査を行い、21nm以上となる欠陥の個数を指標として、製膜した酸化膜の欠陥数の評価を行った。
A 欠陥数 ≦ 20個
B 20個 < 欠陥数 ≦ 50個
C 50個 < 欠陥数 ≦ 100個
D 100個 < 欠陥数 ≦ 1000個
E 1000個 < 欠陥数 ≦ 5000個
F 5000個 < 欠陥数
上記と同様の方法により、12インチシリコンウエハ上に熱酸化処理によって形成された100nmの厚みのシリコン酸化膜を有する基板上に、硬化膜を形成し、さらに製膜装置TELINDY(東京エレクトロン社製)を用い、原料としてSiN4(モノシラン)、アンモニアを用いて基板温度350℃にて膜厚40nm、屈折率1.94、膜応力-54MPaのSiN膜の製膜を行った。SiN膜を積層した硬化膜付きウエハについて、KLA-Tencor SP-5を用いて欠陥検査を行い、前述のとおりに21nm以上となる欠陥の個数を指標として、製膜した酸化膜の欠陥数の評価を行った。これらの結果を表10に示す。
12インチシリコンウエハに熱酸化処理を実施してシリコン酸化膜を形成した基板上に、実施例C1-1と同様の方法により、実施例19-1で得たリソグラフィー用膜形成用組成物溶液を用いて100nmの厚みで樹脂膜を作製した。該樹脂膜に対して、更に窒素雰囲気下で高温処理可能なホットプレートにより600℃4分の条件で加熱によるアニーリング処理を行い、アニーリングされた樹脂膜が積層されたウエハを作成した。該基板に対して下記のようにエッチング評価を実施した。
前記基板に対し、エッチング装置TELIUS(東京エレクトロン社製)を用い、エッチングガスとしてCF4/Arを用いた条件、およびCl2/Arを用いた条件でエッチング処理を行い、エッチングレートの評価を行った。エッチングレートの評価はリファレンスとしてSU8(日本化薬社製)を250℃で1分アニーリング処理して作製した200nm膜厚の樹脂膜を用い、SU8に対するエッチングレートの速度比を相対値として求めて評価した。
使用したリソグラフィー用膜形成用組成物を表11に示す組成に変更したこと以外は実施例D1-1と同様にして高温処理後のエッチング評価を実施した。
Claims (16)
- 多官能シアネート化合物とフェノール類を反応させて得られる、トリアジン骨格を有するプレポリマーであって、
前記多官能シアネート化合物が、式(1-1)又は式(2-1)で表され、
前記フェノール類が、式(4)で表され、
質量平均分子量が5493~10000である、
リソグラフィー用膜形成材料用のプレポリマー。
(式(1-1)及び式(2-1)中、
R2は単結合又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数0~40の2価の基であり、
R3はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数0~40の3価の基であり、
R0は各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルキニル基、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルコキシ基、又は置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリールオキシ基であり、
m’は各々独立して0~8の整数であり、
pは各々独立して0~3の整数である。)
(式(4)中、Zは単結合、ヘテロ原子、あるいはヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40の2価の炭化水素基であり、
R 1 は各々独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数6~40のアリール基、置換基を有していてもよい炭素数2~40のアルケニル基、置換基を有していてもよい炭素数1~40のアルコキシ基、ハロゲン原子、又は水酸基であり、ただしR 1 の少なくとも1つは水酸基であり、
eは各々独立して1~9の整数であり、
fは各々独立して0~3の整数であり、
nは0~3の整数である。) - 前記式(4)で表されるフェノール類が、下記式(4-1)で表されるモノフェノールである、請求項1に記載のプレポリマー。
(式(4-1)中、R1、e、及びfは前述のとおり定義される、ただし、水酸基の数は1つである。) - 末端にフェノール性水酸基を有する、請求項1または2に記載のプレポリマー。
- 前記請求項1~3のいずれかに記載のプレポリマーを含むリソグラフィー用膜形成用組成物。
- 溶媒をさらに含有する請求項4に記載のリソグラフィー用膜形成用組成物。
- 請求項4又は5に記載の組成物から形成されたレジスト膜。
- 請求項4又は5に記載のリソグラフィー用膜形成用組成物を用いて、基板上にレジスト膜を形成する工程と、
形成された前記レジスト膜の少なくとも一部を露光する工程と、
露光した前記レジスト膜を現像してレジストパターンを形成する工程と、
を含む、レジストパターン形成方法。 - 請求項1~3のいずれかに記載のプレポリマーと、ジアゾナフトキノン光活性化合物と、溶媒と、を含有するリソグラフィー用膜形成用組成物であって、
当該組成物中、前記溶媒の含有量が20~99質量%であるリソグラフィー用膜形成用組成物。 - 前記溶媒以外の成分を固形分とするとき、当該固形分が、
1~99質量%の前記プレポリマーと、
99~1質量%の前記ジアゾナフトキノン光活性化合物と、
0~49質量%のその他の任意成分と、を含む、請求項8に記載のリソグラフィー用膜形成用組成物。 - 請求項4、5、8又は9のいずれかに記載のリソグラフィー用膜形成用組成物をスピンコートして得られるアモルファス膜。
- 請求項4、5、8、又は9のいずれかに記載のリソグラフィー用膜形成用組成物を用いて、基板上にアモルファス膜を形成する工程を含む、アモルファス膜の製造方法。
- 請求項4、5、8、又は9のいずれかに記載のリソグラフィー用膜形成用組成物を用いて、基板上にレジスト膜を形成する工程と、
形成された前記レジスト膜の少なくとも一部を露光する工程と、
露光した前記レジスト膜を現像して、レジストパターンを形成する工程を含む、レジストパターン形成方法。 - 請求項4、5、8、又は9のいずれかに記載のリソグラフィー用膜形成用組成物から形成されたリソグラフィー用下層膜。
- 請求項4、5、8、又は9のいずれかに記載のリソグラフィー用膜形成用組成物を用いて、基板上に下層膜を形成する工程を含む、リソグラフィー用下層膜の製造方法。
- 請求項4、5、8、又は9のいずれかに記載のリソグラフィー用膜形成用組成物を用いて、基板上に、下層膜を形成する工程と、
前記下層膜上に、少なくとも1層のフォトレジスト層を形成する工程と、
前記フォトレジスト層の所定の領域に放射線を照射し、現像してレジストパターンを形成する工程と、
を有する、レジストパターン形成方法。 - 請求項4、5、8、又は9のいずれかに記載のリソグラフィー用膜形成用組成物を用いて、基板上に下層膜を形成する工程と、
前記下層膜上に、珪素原子を含有するレジスト中間層膜材料を用いて中間層膜を形成する工程と、
前記中間層膜上に、少なくとも1層のフォトレジスト層を形成する工程と、
前記フォトレジスト層の所定の領域に放射線を照射し、現像してレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクとして前記中間層膜をエッチングして、中間層膜パターンを形成する工程と、
前記中間層膜パターンをエッチングマスクとして前記下層膜をエッチングして、下層膜パターンを形成する工程と、
前記下層膜パターンをエッチングマスクとして前記基板をエッチングして、前記基板にパターンを形成する工程と、
を有する、パターン形成方法。
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