JP7628866B2 - 情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の発明を実施するための形態の説明により明らかにされる。
相互作用モデルに関連付けられた目的関数を最適化する最適化問題の変数をs1,…,sNのN個とし、各変数siの定義域Diを2値{-1,+1}又は連続値[-1,+1]のいずれかであるとする。各変数siの定義域Diがどちらであるかは問題毎に決定される。そして、最適化問題の目的関数Hは式1で表される。すなわち、目的関数Hが変数sの2次式で表される。
図5は、実施形態に係る情報処理装置10を実現するコンピュータのハードウェアを例示する図である。情報処理装置10は、ハードウェアとして、プロセッサ11、主記憶装置12、補助記憶装置13、入力装置14、出力装置15、通信装置16、1又は複数の演算装置17、及びこれらの装置を通信可能に接続するシステムバス18を有する。情報処理装置10は、例えば、その一部又は全部がクラウドシステム(Cloud System)により提供されるクラウドサーバ(Cloud Server)のような仮想的な情報処理資源を用いて実現されるものであってもよい。また情報処理装置10は、例えば、互いに協調して動作する、通信可能に接続された複数の情報処理装置によって実現されるものであってもよい。
図6は、実施形態に係る演算装置17を構成する演算回路500を例示する機能ブロック図であり、演算装置17の動作原理を示す。各演算装置17は、1又は複数の演算回路500を含んで構成される。各演算回路500は、1つのレプリカに対応する。本実施形態では、演算回路500は、例えば後述の差分計算ブロック514、サンプリングブロック515、次状態決定ブロック516等が、GPUやベクトル型計算機などに搭載された多数の演算器等を用いるソフトウェアで実装されるとする。しかし、これに限らず、ハードウェアで実装されてもよい。演算回路500は、変数配列x1,…,xN又は変数配列y1,…,yNを温度Tにおけるボルツマン分布(式12)からサンプリングする機能を実現する。
図7は、実施形態に係る情報処理装置10の構成を例示する機能ブロック図であり、情報処理装置10が備える主な機能(ソフトウェア構成)を示す。情報処理装置10は、処理部101、記憶部102、及び、1又は複数の演算装置17を有する。
図8は、実施形態に係る情報処理装置10が実行する最適解探索処理を例示するフローチャートである。最適解探索処理は、例えば、入力装置14を介してユーザからの指示等を受け付けることにより開始される。
図9は、図8のS16の相互作用演算処理の詳細を例示するフローチャートである。S161では、相互作用演算実行部101fは、各演算回路500の演算により、各レプリカ1-jの変数配列の確率的な同時更新を実行する。
図10は、リサンプリングによるレプリカ数の推移のシミュレーション結果を例示す図である。図10では、縦軸は時刻を表し、横軸はレプリカ数を表す。図10では、最も高い温度の時刻0でそれぞれ1個であったレプリカ1-1、1-2、1-3、1-4、1-5、1-6、1-7、1-8、1-9、1-10がリサンプリングの繰り返しを経て増減する様子を表している。図10では、時刻0におけるオリジナルのレプリカが同一であるレプリカは、全て同一の系統としている。そのため、時刻1以降で同一の塗りつぶし又はハッチングのパターンが施されているレプリカは、同じ変数を持っているわけではないことに注意されたい。例えば最も低い温度の時刻50のレプリカ1-6及び1-9のように、一部の目的関数値が優良な系統のレプリカが多数を占めることで、目的関数値がより迅速に最低状態に収束する可能性が高まり、最適化問題をより高速処理できるようになる。
上述の実施形態を含む開示技術では、最適化問題を、第1の状態変数ベクトルと所定行列と第2の状態変数ベクトルとの積を含んだ目的関数で表される二次計画問題に変換し、目的関数の関数値を算出する際、第1の状態変数ベクトルと第2ベクトルとの内積によって目的関を計算する。ここで、第2ベクトルは、所定行列と第1の状態変数ベクトルとを乗算して第1ベクトルを計算し、第1ベクトルに基づくパラメータを含んだ確率分布に基づいて第2の状態変数ベクトルの確率的更新を行い、所定行列と第2の状態変数ベクトルとを乗算して第2ベクトルを計算し、第2ベクトルに基づくパラメータを含んだ確率分布に基づいて第1の状態変数ベクトルの確率的更新を行う処理を繰り返すことで第1の状態変数ベクトル及び第2の状態変数ベクトルの確率的更新を行った際の第2ベクトルが記憶部に記憶されたものである。よって、最適解探索の反復計算で現れた計算過程の結果を再利用することで、低コストで目的関数値を計算でき、最適解探索の処理を高速化できる。
演算回路500は、既に述べた最適化問題を解く計算を実行する機能を備える限り、ソフトウェアで構成してもよいし、ハードウェアで構成してもよい。具体的には、アニーリング方式において電子回路(デジタル回路など)で実装するハードウェアだけでなく、超伝導回路などで実装する方式でもよい。また、アニーリング方式以外にてイジングモデルを実現するハードウェアでもよい。例えばレーザーネットワーク方式(光パラメトリック発振)、量子ニューラルネットワークなどが知られている。また、一部の考え方が異なるものの、イジングモデルで行う計算をアダマールゲート、回転ゲート、制御NOTゲートといったゲートで置き換えた量子ゲート方式も、本実施形態の構成として採用することができる。
Claims (14)
- 行列積を用いて最適化問題の最適解探索を行う情報処理システムであって、
記憶部と協働して処理を実行する処理部を有し、
前記処理部は、
前記最適化問題を、第1の状態変数ベクトルと所定行列と第2の状態変数ベクトルとの積を含んだ目的関数で表される二次計画問題に変換する変換処理と、
前記所定行列と前記第1の状態変数ベクトルとを乗算して第1ベクトルを計算し、該第1ベクトルに基づくパラメータを含んだ確率分布に基づいて前記第2の状態変数ベクトルの確率的更新を行い、前記所定行列と前記第2の状態変数ベクトルとを乗算して第2ベクトルを計算し、該第2ベクトルに基づくパラメータを含んだ確率分布に基づいて前記第1の状態変数ベクトルの確率的更新を行う処理を繰り返すことで、前記第1の状態変数ベクトル及び前記第2の状態変数ベクトルの確率的更新を行う状態更新処理と、
前記第1の状態変数ベクトルと前記第2ベクトルとの内積によって前記積を計算することで、前記目的関数の関数値を算出する関数値算出処理と
を実行することを特徴とする情報処理システム。 - 請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記処理部は、
前記状態更新処理及び前記関数値算出処理を、前記第1の状態変数ベクトル及び前記第2の状態変数ベクトルに対応する複数のレプリカ毎に独立かつ並行に実行する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 請求項2に記載の情報処理システムであって、
複数の演算装置を有し、
前記処理部は、
前記レプリカ毎の前記状態更新処理及び前記関数値算出処理を、前記複数の演算装置によって実行する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 請求項3に記載の情報処理システムであって、
前記処理部は、
前記関数値算出処理によって前記レプリカ毎の前記関数値を算出し、
前記レプリカ毎の前記関数値及び逆温度の差分に基づいて前記レプリカ毎の重みを算出し、該重みに基づいて、前記複数のレプリカから選択するレプリカの選択数を決定するリサンプリング処理を実行する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 請求項4に記載の情報処理システムであって、
前記選択数は、前記複数のレプリカの合計数と同一である
ことを特徴とする情報処理システム。 - 請求項4に記載の情報処理システムであって、
前記選択数は、前記複数のレプリカの合計数よりも多い
ことを特徴とする情報処理システム。 - 請求項4に記載の情報処理システムであって、
前記選択数は、前記複数のレプリカの合計数よりも少ない
ことを特徴とする情報処理システム。 - 請求項4に記載の情報処理システムであって、
前記処理部は、
前記リサンプリング処理において、前記選択数に応じて、前記選択するレプリカが配置される前記演算装置に該レプリカのコピーを配置可能である場合には該演算装置を該レプリカのコピーを配置するコピー先として決定し、配置不可能である場合には他の前記演算装置を前記コピー先として決定する
ことを特徴とする情報処理システム。 - 行列積を用いて最適化問題の最適解探索を行う情報処理システムが行う情報処理方法であって、
前記最適化問題を、第1の状態変数ベクトルと所定行列と第2の状態変数ベクトルとの積を含んだ目的関数で表される二次計画問題に変換する変換処理と、
前記所定行列と前記第1の状態変数ベクトルとを乗算して第1ベクトルを計算し、該第1ベクトルに基づくパラメータを含んだ確率分布に基づいて前記第2の状態変数ベクトルの確率的更新を行い、前記所定行列と前記第2の状態変数ベクトルとを乗算して第2ベクトルを計算し、該第2ベクトルに基づくパラメータを含んだ確率分布に基づいて前記第1の状態変数ベクトルの確率的更新を行う処理を繰り返すことで、前記第1の状態変数ベクトル及び前記第2の状態変数ベクトルの確率的更新を行う状態更新処理と、
前記第1の状態変数ベクトルと前記第2ベクトルとの内積によって前記積を計算することで、前記目的関数の関数値を算出する関数値算出処理と
を含んだことを特徴とする情報処理方法。 - 請求項9に記載の情報処理方法であって、
前記状態更新処理及び前記関数値算出処理は、
前記第1の状態変数ベクトル及び前記第2の状態変数ベクトルに対応する複数のレプリカ毎に独立かつ並行に実行される
ことを特徴とする情報処理方法。 - 請求項10に記載の情報処理方法であって、
前記情報処理システムは、複数の演算装置を有し、
前記レプリカ毎の前記状態更新処理及び前記関数値算出処理は、前記複数の演算装置によって実行される
ことを特徴とする情報処理方法。 - 請求項11に記載の情報処理方法であって、
前記関数値算出処理によって前記レプリカ毎の前記関数値を算出し、
前記レプリカ毎の前記関数値及び逆温度の差分に基づいて前記レプリカ毎の重みを算出し、該重みに基づいて、前記複数のレプリカから選択するレプリカの選択数を決定するリサンプリング処理
を含んだことを特徴とする情報処理方法。 - 請求項12に記載の情報処理方法であって、
前記リサンプリング処理において、前記選択数に応じて、前記選択するレプリカが配置される前記演算装置に該レプリカのコピーを配置可能である場合には該演算装置が該レプリカのコピーを配置するコピー先として決定され、配置不可能である場合には他の前記演算装置が前記コピー先として決定される
ことを特徴とする情報処理方法。 - 請求項1~8の何れか1項に記載の情報処理システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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| JP2021062592A JP7628866B2 (ja) | 2021-04-01 | 2021-04-01 | 情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム |
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| JP2021062592A JP7628866B2 (ja) | 2021-04-01 | 2021-04-01 | 情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム |
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| JP2022158010A JP2022158010A (ja) | 2022-10-14 |
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| JP2021062592A Active JP7628866B2 (ja) | 2021-04-01 | 2021-04-01 | 情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム |
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| US20160260013A1 (en) | 2015-03-06 | 2016-09-08 | Nokia Technologies Oy | Method and apparatus for optimization |
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| OKUYAMA, Takuya et al.,,"Binary optimization by momentum annealing", Physical Review E [online],,Vol. 100,Iss. 1,米国,American Physical Society,2019年07月10日,pp.012111-1~012111-9,[online],[令和 6年11月22日検索],インターネット<URL:https://journals.aps.org/pre/pdf/10.1103/PhysRevE.100.012111>, DOI:10.1103/PhysRevE.100.012111,DOI:10.1103/PhysRevE.100.012111 |
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