JP7629285B2 - 機械学習方法、コンピュータプログラム、機械学習装置及び成形機 - Google Patents
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Description
図1は本実施形態に係る成形機システムの構成例を説明する模式図、図2は本実施形態に係る成形機システムの構成例を示すブロック図、図3は本実施形態に係る成形機システムの機能ブロック図、図4は成形品6の一例を示す模式図である。本実施形態に係る成形機システムは、変動パラメータ調整装置1を有する成形機2と、測定部3と、流体解析装置4とを備える。
なお、V/P切替位置は、射出成形における射出速度制御と射出圧力制御との切替位置である。射出速度制御は、スクリュの速度を制御することによって樹脂材料の射出を制御する制御方式であり、射出圧力制御は、スクリュに加わる圧力を制御することによって樹脂材料の射出を制御する方式である。
固定パラメータのうち、学習用データを収集するために意図的に成形品6の不良を発生させるためのパラメータを不良生成パラメータと呼ぶ。不良生成パラメータは、例えば計量値である。不良生成パラメータの計量値を変動させることによって、成形品6のバリ、ショート等の不良を意図的に発生させることができる。
成形機情報は、温度計、圧力計、速度測定器、加速度測定器、位置センサ、タイマ、重量計等を用いて測定して得た、樹脂温度、金型温度、計量値、保圧圧力、射出速度等の情報を含む。
成形品情報は、例えば成形品6を撮像して得たカメラ画像、レーザ変位センサにて得た成形品6の変形量、光学的計測器にて得られた成形品6の色度、輝度等の光学的計測値、重量計にて計測された成形品6の重量、強度計測器にて測定された成形品6の強度等の情報を含む。成形品情報は、成形品6が正常であるか否か、不良タイプ、不良の程度を表現しており、報酬の計算にも利用される。本実施形態の成形品情報は、少なくとも成形品6のバリ及びショートを検出するための情報を含む。
流体解析装置4は、変動パラメータ調整装置1との間でデータを受け渡しすることができる。具体的には、変動パラメータ調整装置1は、固定パラメータ及び変動パラメータを流体解析装置4に与えて流体解析の開始を指示する。固定パラメータは、例えば、スクリュ径、樹脂の種類、樹脂温度、金型温度、射出保圧時間、計量値を含む。変動パラメータは、樹脂材料の計量値、V/P切替位置、保圧圧力、射出速度を含む。
流体解析装置4は、与えられたパラメータ条件に従って、成形工程をシミュレートし、シミュレーション結果を変動パラメータ調整装置1へ出力する。シミュレーション結果は、成形品6の不良度に関連する不良関連パラメータを含む。
流体解析装置4は、成形工程における金型内の樹脂温度、樹脂圧力、体積充満率等をシミュレートすることができるが、バリ、ショート等の不良そのものは通常正確には再現できず、不良状態を直接的に示した情報を変動パラメータ調整装置1へ出力することができない。そこで、成形品6の不良状態を推定するための情報として不良関連パラメータを変動パラメータ調整装置1へ出力する。不良関連パラメータは、例えば成形品6の先端最大樹脂圧力、金型における樹脂材料の体積充満率、圧力、温度、V/P切替位置、V/P切替圧力、粘度、固相率、スキン層厚み、充填速度、充填加速度、せん断応力、応力、密度、せん断速度、せん断エネルギ、熱伝導率、比熱、又は樹脂と金型の界面温度を含む。先端最大樹脂圧力は、成形品6の先端部6b(図4参照)における圧力であり、バリに関連する情報である。先端最大樹脂圧力が大きすぎると、バリが発生することになる。体積充満率は、ショートに関連する情報である。体積充満率が100%又は所定の閾値に満たない場合、ショートが発生することになる。
例えば、観測部14aは、カメラ画像及びレーザ変位センサの計測値に基づいて、成形品6の外観的特徴を示す特徴量、成形品6の寸法、面積、体積、光学部品(成形品6)の光軸ずれ量等を示す観測データを算出する。また、観測部14aは、射出速度、射出圧力、保圧等の時系列波形データに対して前処理を実行し、当該時系列波形データの特徴量を観測データとして抽出すると良い。なお、時系列波形の時系列データ、時系列波形を表した画像データを観測データとしても良い。
また、観測部14aは、物理量データを分析することによって成形品6の不良度を算出し、算出して得た不良度を報酬算出部14bへ出力する。不良度は、例えば、バリ面積、及びショート面積である。
なお、関数は一例であり、不良関連パラメータと、不良度とを関連付けることができれば、その関連付け方法は特に限定されるものではない。例えば、関数に代えて、不良関連パラメータと、不良度とを対応付けたテーブルを用いてもよい。
また、状態表現マップ12bは、ニューラルネットワークを用いた学習済モデルを用いて構成しても良い。ニューラルネットワークは、入力層、一又は複数の隠れ層及び出力層を有する公知の構成である。状態表現学習部15bは、ニューラルネットワークに学習用データの(状態s,行動a)が入力された場合、当該ニューラルネットワークから(次状態s´,報酬g)が出力されるように、当該ニューラルネットワークを学習させると良い。
なお、変動パラメータ決定部は、学習フェーズにおける1ステップ当たりの変動パラメータの変更量が、運用フェーズにおける1ステップ当たりの変動パラメータの変更量よりも大きくなるように、変動パラメータを決定すると良い。また、変動パラメータ調整装置1は、1ステップ当たりの変動パラメータの変更量の設定を、図示しない操作パネルにてオペレーターから受け付けるように構成しても良い。変動パラメータ決定部は、状態表現マップ12bの更新を行う場合、受け付けた変更量で変動パラメータを変更し、状態表現マップ12bを探索し、更新する。金型、成形機2、周辺機器の機種、樹脂の物性が大きく変化した場合、学習フェーズにおける変動パラメータの変更量を大きく設定すると良い。
そこで、流体解析装置4を利用して強化学習を行う。具体的には、学習器15から出力された変動パラメータを流体解析装置4に設定して成形工程をシミュレートする。シミュレーションにより得られた成形品6の不良度に関連する不良関連パラメータは、成形品6の不良度に変換され、不良度に応じた報酬データが算出される。報酬データと、観測データとを学習器15に入力し、学習器15は機械学習を行う。なお、観測データのうち、成形機2の状態を示すデータについては、実成形に係る物理量を測定して得られた観測値を固定値として利用する。以下、流体解析装置4によるシミュレートと、機械学習を繰り返し実行することによって、状態表現マップ12bを学習させることができる。
[成形機2と流体解析装置4の合わせ込み]
図6は、学習フェーズにおけるプロセッサ11の前段の処理手順を示すフローチャートである。以下の処理は、作業者が行ってもよいし、一部又は全部の処理をプロセッサ11が自動で行ってもよい。まず、固定パラメータと、変動パラメータとを成形機2に設定し、成形機2を用いた実成形を行う(ステップS11)。ここでは、不良生成パラメータと、変動パラメータとを適当に振って実成形を複数回行う。
同じ固定パラメータ及び変動パラメータを成形機2及び流体解析装置4に設定しても、成形結果、つまり成形品6の状態は異なる。このため、実成形の結果と、シミュレーション結果とを合わせ込む必要がある。当該合わせ込みは、流体解析装置4に設定する所定固定パラメータを調整することにより行う。
例えば、当該合わせ込みは、流体解析装置4に設定する樹脂温度を調整することにより行うとよい。成形機2に設定される樹脂温度は、金型では無く、射出装置21の所定部位の温度である。一方、流体解析装置4に設定される樹脂温度は、金型へ樹脂が注入される注入部位6a(図4参照)の温度である。一般的に、注入部位6aの樹脂温度は、射出装置21の所定部位の樹脂温度に比べて低いと予想される。このため、流体解析装置4に設定する樹脂温度を、実機の成形機2に設定する樹脂温度に比べて低い樹脂温度に設定する。
なお、上記の通り、関数は一例であり、不良関連パラメータと、不良度とを関連付けることができれば、その関連付け方法は特に限定されるものではなく、例えば関数に代えて、不良関連パラメータと、不良度とを対応付けたテーブルを特定してもよい。
まず測定部3は、成形機2が成形を実行したときに、当該成形機2及び成形品6に係る物理量を測定し、測定して得た物理量データを制御部14へ出力する(ステップS31)。
一方で、学習器15の状態表現部15aは、観測部14aから出力された観測データを取得し、観測データ等を状態表現マップ12bに適用することによって、状態表現データを作成し、作成した状態表現データを変動パラメータ出力部15cへ出力する(ステップS38)。変動パラメータ出力部15cは、状態表現部15aから出力された状態表現データに基づいて、成形機2の変動パラメータを決定し、決定した変動パラメータを状態表現部15a及び制御部14へ出力する(ステップS39)。
制御部14は上記ステップS31~ステップS44の処理によって学習用データを収集することができる。
成形品6の不良が解消されていない場合、ステップS53~ステップS58の処理を繰り返し実行することによって、変動パラメータを調整するとよい。
学習器15の状態表現部15aは、観測部14aから出力された観測データを取得し、観測データを状態表現マップ12bに適用することによって、状態表現データを作成し、作成した状態表現データを変動パラメータ出力部15cへ出力する(ステップS59)。変動パラメータ出力部15cは、状態表現部15aから出力された状態表現データに基づいて、成形機2の変動パラメータを決定し、決定した変動パラメータを状態表現部15a及び制御部14へ出力する(ステップS60)。
具体的には、先端最大樹脂圧力、体積充満率を成形品6の不良度に変換することによって、流体解析装置4と、学習器15とを連結されることができ、シミュレーション結果を用いた強化学習が可能になる。
2 成形機
3 測定部
4 流体解析装置
5 記録媒体
6 成形品
11 プロセッサ
12 記憶部
12a コンピュータプログラム
12b 状態表現マップ
13 物理量取得部
14 制御部
14a 観測部
14b 報酬算出部
14c 修正部
14d 不良度変換部
15 学習器
15a 状態表現部
15b 状態表現学習部
15c 変動パラメータ出力部
21 射出装置
22 型締装置
23 制御装置
Claims (13)
- 成形機を用いた実成形に係る物理量を観測して得られる観測データが入力された場合、実成形により得られる成形品の不良度を低減させる前記成形機の成形条件に係る変動パラメータを出力する学習モデルの機械学習方法であって、
前記成形機に設定する樹脂温度よりも低い樹脂温度を流体解析装置に設定して成形工程をシミュレートし、
前記成形機を用いた実成形の結果と、前記流体解析装置を用いたシミュレーション結果とが整合するようにシミュレーション用の樹脂温度を決定し、
前記流体解析装置に変動パラメータと、決定したシミュレーション用の前記樹脂温度を含む固定パラメータとを設定して成形工程をシミュレートし、
シミュレーションにより得られた成形品の不良度に関連する不良関連パラメータを取得し、
取得した不良関連パラメータに基づいて、成形品の不良度を算出し、
前記流体解析装置に設定した変動パラメータと、算出された不良度に応じた報酬とを用いて前記学習モデルを機械学習させる
機械学習方法。 - 成形機を用いた実成形に係る物理量を観測して得られる観測データが入力された場合、実成形により得られる成形品の不良度を低減させる前記成形機の成形条件に係る変動パラメータを出力する学習モデルの機械学習方法であって、
流体解析装置に変動パラメータ及び固定パラメータを設定して成形工程をシミュレートし、
シミュレーションにより得られた成形品の不良度に関連するパラメータであって、少なくとも金型温度、先端最大樹脂圧力又は充填速度を含む不良関連パラメータを取得し、
取得した不良関連パラメータに基づいて、成形品の不良度を算出し、
前記流体解析装置に設定した変動パラメータと、算出された不良度に応じた報酬とを用いて前記学習モデルを機械学習させる
機械学習方法。 - 前記成形機に設定する実機用の固定パラメータを変動させた値を、シミュレーション用の固定パラメータとして前記流体解析装置に設定して成形工程をシミュレートし、
前記成形機を用いた実成形の結果と、前記流体解析装置を用いたシミュレーション結果とが整合するようにシミュレーション用の固定パラメータを決定する
請求項1又は請求項2に記載の機械学習方法。 - 成形機に変動パラメータ及び固定パラメータを設定して行った実成形により得られる成形品の不良度と、成形機に設定した変動パラメータ及び固定パラメータと同じ変動パラメータ及び固定パラメータを用いたシミュレーションにより得られる不良関連パラメータとを関連付ける関連付け情報を特定し、
特定された前記関連付け情報を用いて、不良関連パラメータから成形品の不良度を算出する
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の機械学習方法。 - 固定値である観測データと、前記流体解析装置に設定した変動パラメータと、シミュレーションにより得られる不良関連パラメータに係る不良度に応じた報酬とに基づいて、前記学習モデルを強化学習させる
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の機械学習方法。 - 前記成形機に変動パラメータ及び固定パラメータを設定して行った実成形に係る物理量を観測して得られる観測データと、前記成形機に設定した変動パラメータと、実成形により得られる不良度に応じた報酬とに基づいて、前記学習モデルを強化学習させると共に、固定値である観測データと、前記流体解析装置に設定した変動パラメータと、シミュレーションにより得られる不良関連パラメータに係る不良度に応じた報酬とに基づいて、前記学習モデルを強化学習させる
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の機械学習方法。 - 前記固定値である観測データは、
前記成形機に変動パラメータを設定して行った実成形に係る物理量を観測して得られる一の観測データである
請求項5又は請求項6に記載の機械学習方法。 - 変動パラメータは、
射出成形における射出速度制御と射出圧力制御との切替位置、射出速度、又は保圧圧力を含む
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の機械学習方法。 - 成形機を用いた実成形に係る物理量を観測して得られる観測データが入力された場合、実成形により得られる成形品の不良度を低減させる前記成形機の成形条件に係る変動パラメータを出力する学習モデルを、コンピュータに機械学習させるためのコンピュータプログラムであって、
前記成形機に設定する樹脂温度よりも低い樹脂温度を流体解析装置に設定して成形工程をシミュレートし、
前記成形機を用いた実成形の結果と、前記流体解析装置を用いたシミュレーション結果とが整合するようにシミュレーション用の樹脂温度を決定し、
前記流体解析装置に変動パラメータと、決定したシミュレーション用の前記樹脂温度を含む固定パラメータとを設定して成形工程をシミュレートし、
シミュレーションにより得られた成形品の不良度に関連する不良関連パラメータを取得し、
取得した不良関連パラメータに基づいて、成形品の不良度を算出し、
前記流体解析装置に設定した変動パラメータと、算出された不良度に応じた報酬とを用いて前記学習モデルを機械学習させる
処理を前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。 - 成形機を用いた実成形に係る物理量を観測して得られる観測データが入力された場合、実成形により得られる成形品の不良度を低減させる前記成形機の成形条件に係る変動パラメータを出力する学習モデルを、コンピュータに機械学習させるためのコンピュータプログラムであって、
流体解析装置に変動パラメータ及び固定パラメータを設定して成形工程をシミュレートし、
シミュレーションにより得られた成形品の不良度に関連するパラメータであって、少なくとも金型温度、先端最大樹脂圧力又は充填速度を含む不良関連パラメータを取得し、
取得した不良関連パラメータに基づいて、成形品の不良度を算出し、
前記流体解析装置に設定した変動パラメータと、算出された不良度に応じた報酬とを用いて前記学習モデルを機械学習させる
処理を前記コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。 - 成形機を用いた実成形に係る物理量を観測して得られる観測データが入力された場合、実成形により得られる成形品の不良度を低減させる前記成形機の成形条件に係る変動パラメータを出力する学習モデルを機械学習させる機械学習装置であって、
流体解析装置に変動パラメータ及び固定パラメータを設定して成形工程をシミュレートさせるシミュレーション処理部と、
該流体解析装置によるシミュレーションにより得られた成形品の不良度に関連する不良関連パラメータを取得する取得部と、
該取得部にて取得した不良関連パラメータに基づいて、成形品の不良度を算出する算出部と、
前記流体解析装置に設定した変動パラメータと、算出された不良度とを用いて前記学習モデルを機械学習させる学習処理部と
を備え、
前記固定パラメータは樹脂温度を含み、
前記シミュレーション処理部は、
前記成形機に設定する樹脂温度よりも低い樹脂温度を前記流体解析装置に設定して成形工程をシミュレートし、
前記成形機を用いた実成形の結果と、前記流体解析装置を用いたシミュレーション結果とが整合するようにシミュレーション用の樹脂温度を決定する
機械学習装置。 - 成形機を用いた実成形に係る物理量を観測して得られる観測データが入力された場合、実成形により得られる成形品の不良度を低減させる前記成形機の成形条件に係る変動パラメータを出力する学習モデルを機械学習させる機械学習装置であって、
流体解析装置に変動パラメータ及び固定パラメータを設定して成形工程をシミュレートさせるシミュレーション処理部と、
該流体解析装置によるシミュレーションにより得られた成形品の不良度に関連するパラメータであって、少なくとも金型温度、先端最大樹脂圧力又は充填速度を含む不良関連パラメータを取得する取得部と、
該取得部にて取得した不良関連パラメータに基づいて、成形品の不良度を算出する算出部と、
前記流体解析装置に設定した変動パラメータと、算出された不良度とを用いて前記学習モデルを機械学習させる学習処理部と
を備える機械学習装置。 - 請求項11又は請求項12に記載の機械学習装置を備え、
前記学習モデルから出力される変動パラメータを用いて実成形を行う成形機。
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