以下、本発明の一実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るデータ送受信システム1を示す外観図である。本実施形態に係るデータ送受信システム1は、自動取引装置10及び携帯端末装置20を備える。
自動取引装置10は、例えば銀行等の金融機関の店舗やコンビニエンスストアの店舗等に設置されるATM(Automated Teller Machine)である。自動取引装置10は、例えば現金自動預け払い機と呼称されてもよい。
携帯端末装置20は、例えばスマートフォンであり、例えば自動取引装置10の利用者(ユーザ)が所持する。携帯端末装置20は、タブレット端末、ノートPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム機等の他の形態の装置であってもよい。以下において、「利用者」は、特に断りのない限り、自動取引装置10を利用する携帯端末装置20の所持者を示す。
図1に示されるように、自動取引装置10は、カード出入口11、通帳出入口12、紙幣出入口13、硬貨出入口14、スタンド15及び表示部120を備える。カード出入口11、通帳出入口12、紙幣出入口13、硬貨出入口14は、それぞれ、キャッシュカード、紙媒体の通帳である紙通帳、紙幣、硬貨を、自動取引装置10内に挿入し且つ自動取引装置10から排出する出入口である。
スタンド15は、表示部120の左方に設けられている。利用者は、自動取引装置10を利用する際、携帯端末装置20をスタンド15に立てかけることができる。なお、スタンド15の設置位置は、表示部120の左方に限らない。スタンド15は、表示部120の右方など、図1に例示される位置とは異なる位置に設けられてもよい。
このように、自動取引装置10は、携帯端末装置20が載置される載置部の一例として、スタンド15を備える。携帯端末装置20は、スタンド15に載置されることにより、自動取引装置側表示部の一例である表示部120に対して第1方向側(本実施形態では左側)に位置する。言い換えると、携帯端末装置20がスタンド15に載置されたとき、表示部120は、携帯端末装置側表示部の一例である表示部220(後述)に対して第2方向側(本実施形態では右側)に位置する。
自動取引装置10と携帯端末装置20は、例えば所定の近距離無線通信規格(NFC(Near Field Communication)、FeliCa(登録商標)等)に準拠した通信インタフェースを介してのみ接続される。そのため、携帯端末装置20は、自動取引装置10に近接して位置しない限り、自動取引装置10と通信することができない。図1の例では、スタンド15に立てかけられた1台の携帯端末装置20だけが、自動取引装置10に近接して位置する。例えば携帯端末装置を所持する客が店舗内に複数存在する場合にも、自動取引装置10は、スタンド15に立てかけられた1台の携帯端末装置20とだけ通信することができる。
図2は、本発明の一実施形態に係るデータ送受信システム1を示すブロック図である。なお、自動取引装置10及び携帯端末装置20は、図2に示されていない他の構成を備えていてもよい。すなわち、自動取引装置10及び携帯端末装置20の態様には自由度があり、各種の設計変更が可能である。
自動取引装置10は、プロセッサ100、メモリ110、表示部120、入力部130、通帳処理部140、カード処理部150、紙幣処理部160、硬貨処理部170及び通信部180を有する。
プロセッサ100は、メモリ110に記憶されたプログラム112を実行するコンピュータの一例である。プロセッサ100は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュROM(Read Only Memory)等を備えており、自動取引装置10全体を制御する。例えば、プロセッサ100は、メモリ110に記憶されたプログラム112をはじめとする各種プログラムをワークエリアであるRAM上に展開し、展開されたプログラムに従って自動取引装置10を制御する。
プロセッサ100は、例えばシングルプロセッサ又はマルチプロセッサであり、少なくとも1つのプロセッサを含む。複数のプロセッサを含む構成とした場合、プロセッサ100は、単一の装置としてパッケージ化されたものであってもよく、自動取引装置10内で物理的に分離した複数の装置で構成されてもよい。
メモリ110に記憶されたプログラム112は、取引に関する情報を含む取引画像を表示部120に表示させ、表示部120に表示された取引画像の画像データを携帯端末装置20に送信する、という一連の処理を、コンピュータであるプロセッサ100に実行させる。より詳細には、プログラム112は、取引に関する情報を含む取引画像を表示部120に表示させ、表示部120に表示された取引画像の画像データを生成し、生成された画像データを携帯端末装置20に送信する、という一連の処理を、プロセッサ100に実行させる。この一連の処理において、取引画像は、例えば、表示部120に表示された紙通帳の画像、又は振込処理の結果を示す情報をもとに表示部120に表示された、振込先の情報を含む振込取引の画像である。
また、プロセッサ100によって実行されるプログラム112は、携帯端末装置20より受信した画像データに基づいて取引を実行する。より詳細には、プログラム112は、携帯端末装置20より受信した、振込先の情報を含む振込取引の画像データに基づいて(より詳細な例示として、振込取引の画像データから、振込先の情報を抽出し、抽出された振込先の情報に基づいて)振込取引を実行する。
プログラム112の実行により、複雑な仕組みを要さずとも、自動取引装置10から携帯端末装置20へ、例えば取引に関する情報等を含むデータを送信することができる。附言するに、自動取引装置10と携帯端末装置20との間で、例えば取引に関する情報等を含むデータを送受信することができ、また、送受信されたデータに基づいて取引を実行することができる。
プロセッサ100は、機能ブロックとして、取引画像表示部100A、画像データ送受信部100B、振込先情報抽出部100C及び振込取引実行部100Dを備える。各機能ブロックは、コンピュータの一例であるプロセッサ100が実行するプログラム112により実現される。各機能ブロックは、一部又は全部が専用の論理回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
メモリ110は、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、HDD(Hard Disk Drive)等である。
表示部120は、例えばタッチパネルを搭載したLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)等である。すなわち、表示部120は、タッチ操作可能な表示部の一例である。表示部120は、プロセッサ100の指示により、操作画面、メニュー画面、取引画像等を表示する。
入力部130は、利用者により操作される、ハードウェア又はソフトウェア若しくはこれらを組み合わせたユーザインタフェースである。本実施形態では、表示部120がタッチパネルを搭載するため、表示部120が入力部130も兼ねる。
通帳処理部140は、通帳搬送部、通帳センサ、印字部及びMS(Magnetic Stripe)記録再生部を有する。通帳搬送部は、自動取引装置10の正面に設けられた通帳出入口12に挿入された紙通帳を自動取引装置10の内部に搬送し、また、自動取引装置10の内部に挿入された紙通帳を通帳出入口12から排出する。通帳センサは、通帳出入口12付近に設置されており、通帳出入口12に対する紙通帳の挿入又は排出を検知する。通帳処理部140は、通帳センサにより検知された紙通帳の挿入又は排出をプロセッサ100に通知する。印字部は、自動取引装置10の内部に搬送された紙通帳に取引内容を印字する。MS記録再生部は、紙通帳に貼付された磁気ストライプのデータへの読み取りと書き込みを行う。
カード処理部150は、カード搬送部、カードセンサ、印字部及びMS記録再生部を有する。カード搬送部は、自動取引装置10の正面に設けられたカード出入口11に挿入されたカード(例えばキャッシュカード)を自動取引装置10の内部に搬送し、また、自動取引装置10の内部に挿入されたカードをカード出入口11から排出する。カードセンサは、カード出入口11付近に設置されており、カード出入口11に対するカードの挿入又は排出を検知する。カード処理部150は、カードセンサにより検知されたカードの挿入又は排出をプロセッサ100に通知する。印字部は、レシートに取引内容を印字する。MS記録再生部は、カードの磁気ストライプのデータへの読み取りと書き込みを行う。
紙幣処理部160は、紙幣を一時的に格納する一時保留部、紙幣の真偽等を鑑別する紙幣鑑別部、紙幣を種類別に格納する紙幣スタッカ、紙幣出入口のシャッタ解放後に取り忘れた紙幣を保管する紙幣取り忘れボックス、紙幣出入口と一時保留部と紙幣鑑別部や紙幣スタッカ及び紙幣取り忘れボックス間で紙幣を搬送する搬送路等を有する。紙幣処理部160は、紙幣スタッカ内の紙幣の量を検知する紙幣量センサを有する。紙幣処理部160は、紙幣量センサにより紙幣スタッカ内の紙幣の量を検知して、プロセッサ100に通知する。
硬貨処理部170は、硬貨の真偽等を鑑別する硬貨鑑別部、硬貨を種類別に格納する硬貨スタッカ、硬貨出入口のシャッタ解放後に取り忘れた硬貨を保管する硬貨取り忘れボックス、硬貨出入口と硬貨鑑別部や硬貨スタッカ及び硬貨取り忘れボックス間で硬貨を搬送する搬送路等を有する。硬貨処理部170は、硬貨スタッカ内の硬貨の量を検知する硬貨量センサを有する。硬貨処理部170は、硬貨量センサにより硬貨スタッカ内の硬貨の量を検知して、プロセッサ100に通知する。
通信部180は、例えば、専用線やVPN(Virtual Private Network)等の閉域網の通信回線を介して、自動取引装置10を、ホストコンピュータ30と相互通信可能に接続する。また、通信部180は、所定の近距離無線通信規格に準拠した通信インタフェースを有する。通信部180は、この通信インタフェースにより、自動取引装置10を、スタンド15に立てかけられた携帯端末装置20と相互通信可能に接続する。
携帯端末装置20は、ハードウェア構成として汎用のスマートフォンと同じ構成を有する。概略的には、図2に示されるように、携帯端末装置20は、プロセッサ200、メモリ210、表示部220、操作部230及び通信部240を備える。
プロセッサ200は、メモリ210に記憶されたプログラム212を実行するコンピュータの一例である。プロセッサ200は、RAM、フラッシュROM等を備えており、携帯端末装置20全体を制御する。例えば、プロセッサ200は、メモリ210に記憶されたプログラム212をはじめとする各種プログラムをワークエリアであるRAM上に展開し、展開されたプログラムに従って携帯端末装置20を制御する。プロセッサ200は、プロセッサ100と同様に、少なくとも1つのプロセッサを含む。
メモリ210に記憶されたプログラム212は、所定の記憶媒体に記憶された画像データに基づいて、取引に関する情報を含む取引画像を表示部220に表示させ、表示部220に表示された取引画像の画像データであって、上記記憶媒体に記憶された画像データを、自動取引装置10に送信する、という一連の処理を、コンピュータであるプロセッサ200に実行させる。
プログラム212の実行により、複雑な仕組みを要さずとも、自動取引装置10と携帯端末装置20との間で、例えば取引に関する情報等を含むデータを送受信することができ、また、送受信されたデータに基づいて取引を実行することができる。
プロセッサ200は、機能ブロックとして、取引画像表示部200A及び画像データ送受信部200Bを備える。各機能ブロックは、コンピュータの一例であるプロセッサ200が実行するプログラム212により実現される。各機能ブロックは、一部又は全部が専用の論理回路等のハードウェアにより実現されてもよい。
メモリ210は、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM、HDD等である。メモリ210は、所定の記憶媒体の一例であり、例えば取引に関する情報を含む取引画像を記憶する。
表示部220は、例えばタッチパネルを搭載したLCD、有機EL等である。すなわち、表示部220は、タッチ操作可能な表示部の一例である。表示部220は、プロセッサ200の指示により、取引画像等を表示する。
操作部230は、利用者により操作される、ハードウェア又はソフトウェア若しくはこれらを組み合わせたユーザインタフェースである。本実施形態では、表示部220がタッチパネルを搭載するため、表示部220が操作部230も兼ねる。
通信部240は、例えば、公衆通信回線を介して、携帯端末装置20を、ネットワーク上の種々の端末装置と相互通信可能に接続する。また、通信部240は、所定の近距離無線通信規格に準拠した通信インタフェースを有する。通信部240は、この通信インタフェースにより、スタンド15に立てかけられた携帯端末装置20を、自動取引装置10と相互通信可能に接続する。
ホストコンピュータ30は、画像データベース310を備える点を除き、自動取引装置10と通信する、汎用の構成を有するホストコンピュータである。そのため、図2において、ホストコンピュータ30の具体的な機能構成の図示は省略する。
近年、紙通帳に代えて、スマートフォンやPC等の端末装置上で利用者が取引明細を閲覧することができるシステムが普及している。利用者にとっては取引明細を端末装置上で閲覧できるメリットがあるものの、システム管理者側には大きな負担がある。例示的には、システムと端末装置との間で取引明細データを送受信する仕組みや取引明細を端末装置上に表示させる仕組み等を構築するにあたり、大規模な新規開発が必要になる。
上記のシステムで閲覧可能な取引明細は、端末装置向けに整理されたフォーマットで表示される。取引明細が紙通帳とは異なるフォーマットで端末装置上に表示されるため、利用者によっては、取引明細の内容を直感的に把握し難いことがあった。
そこで、本実施形態に係るデータ送受信システム1では、以下に説明される処理の実行により、例えば、利用者が取引明細の内容を直感的に把握しやすくなる。また、以下に説明される処理を実行するためのシステムを構築する際の、システム管理者の負担は、従来のシステムを構築する際と比べて少なくなる。
《処理例1》
図3は、本発明の処理例1に係るデータ送受信システム1において実行される処理のシーケンス図である。図4は、図3に示されるシーケンス図の説明を補助する図である。処理例1及び後述の処理例2~3にて説明されるシーケンスは、各部のプロセッサがハードウェアと協働することにより、実行される。概略的には、処理例1では、利用者の要求に応じて、紙通帳の画像データが自動取引装置10から携帯端末装置20に送信される。
処理例1では、利用者は、携帯端末装置20上で、紙通帳の画像データ、すなわち紙媒体の通帳と同じフォーマットで取引明細を閲覧することができる。そのため、利用者は、取引明細の内容を直感的に把握しやすい。また、処理例1において、自動取引装置10から携帯端末装置20には、画像データ(汎用的なフォーマットの画像データであり、例えばJPEG、GIF、PNG、BMP形式等)が送信されるだけである。携帯端末装置20は、このような一般的なフォーマットの画像データを表示するだけで、紙通帳と同じフォーマットで取引明細を利用者に閲覧させることができる。そのため、システム管理者は、端末装置向けのフォーマットやアプリケーションを新規開発する必要がない。
自動取引装置10は、図示省略されたセンサにより利用者の接近を検知すると、図4に示されるメニュー画面Aを表示部120に表示する(ステップS101)。メニュー画面Aには、各種取引を行うための複数のソフトボタンが表示される。複数のソフトボタンのなかに、「通帳表示・スマホ転送」と表記されたソフトボタンA1が含まれる。なお、メニュー画面Aを含む幾つかの画面例に重ねて示される指は、表示部120又は220に表示される画像を示すものではなく、表示部120又は220に対するタッチ操作を行う利用者の指を模式的に示したものである。
利用者がソフトボタンA1をタッチする(言い換えると、自動取引装置10がソフトボタンA1に対するタッチ操作を受け付ける)と(ステップS102)、自動取引装置10は、図4に示される案内画面Bを表示部120に表示する(ステップS103)。案内画面Bには、電源オン状態の携帯端末装置20をスタンド15に立てかけるように利用者に指示する内容が表示される。また、案内画面Bには、「次へ」と表記されたソフトボタンB1が表示される。
利用者が案内画面Bの指示に従って携帯端末装置20をスタンド15に立てかけてソフトボタンB1をタッチすると(ステップS104)、自動取引装置10と携帯端末装置20との近距離無線接続が確立する(ステップS105)。この接続確立処理は周知であるため、その詳細な説明を省略する。
利用者の操作負担を軽減するため、ソフトボタンB1は無くてもよい。この場合、例えば、利用者が携帯端末装置20をスタンド15に立てかけた時点で、自動取引装置10と携帯端末装置20との近距離無線接続が自動的に確立する。
自動取引装置10と携帯端末装置20との近距離無線接続が確立すると、自動取引装置10は、図4に示される案内画面Cを表示部120に表示する(ステップS106)。案内画面Cには、キャッシュカードをカード出入口11に挿入するように利用者に指示する内容が表示される。
キャッシュカードがカード出入口11に挿入されると、自動取引装置10は、図4に示される暗証番号入力画面Dを表示部120に表示する(ステップS107)。暗証番号入力画面Dに対して入力された暗証番号の認証が成功すると、自動取引装置10は、ホストコンピュータ30に対し、利用者の紙通帳を画像化した画像データをリクエストする(ステップS108)。
ホストコンピュータ30に備えられる画像データベース310について説明する。図5は、画像データベース310の一例を示す図である。
図5に示されるように、画像データベース310の各レコードには、ユニークな利用者ID、利用者氏名、画像データのリンク情報等が含まれる。各レコードに登録されたリンク情報が示すリンク先には、対応する利用者の紙通帳を画像化した画像データが保存されている。画像データの保存先は、ホストコンピュータ30であってもよく、また、別のサーバであってもよい。
利用者の紙通帳を画像化した画像データは、例えば、紙通帳と同じフォーマットのスプレッドシート(すなわち紙通帳を模したスプレッドシート)に取引履歴を示すテキストデータを入力して画像データとして保存したものである。入力テキストには、例えば紙通帳に印字される文字と同じフォントが用いられる。
なお、この画像データは、紙通帳と同じフォーマットの通帳画像(通帳内の各行にテキストデータを入力可能な形式の画像)に取引履歴を示すテキストデータを入力したものであってもよい。
また、この画像データは、取引履歴が印字された実際の紙通帳をスキャンして得たものであってもよいし、表示部120に表示された画面(プログラムにて表示部120に表示された、紙通帳と同じフォーマットの取引履歴の画面)のハードコピーデータ(キャプチャデータ)であってもよい。
ここで、利用者が自動取引装置10や金融機関の窓口等を介して取引を行うと、取引履歴がホストコンピュータ30に登録される。取引履歴は、例えば本件特許出願に係る発明が属する技術分野において周知の方法で登録される。そのため、本実施形態において、取引履歴の登録処理の詳細な説明は省略する。
ホストコンピュータ30は、取引履歴を登録すると、登録された取引の情報を用いて画像データベース310を更新する。図6は、画像データベース310の更新処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示されるように、ホストコンピュータ30は、画像データベース310に登録されたレコード群のなかから、取引を行った利用者に対応するレコードを検索する(ステップS201)。ホストコンピュータ30は、検索されたレコードに登録されたリンク情報が示すリンク先に保存された画像データのなかから、対応する画像データを選択する(ステップS202)。
リンク先には、利用者の紙通帳の各ページを画像化した複数の画像データが保存されている。ステップS202において、ホストコンピュータ30は、例えば、取引履歴が未記入の行(以下「ブランク行」と記す。)のあるページのなかで、先頭になるブランク行(言い換えると、今回の取引の履歴が記入される行)のあるページの画像データを選択する。
ホストコンピュータ30は、ステップS202にて選択された画像データ内の先頭のブランク行に、今回登録した取引履歴を示すテキストデータを入力して画像データとして保存する(ステップS203)。
図7は、画像データベース310に保存される画像データの一例を示す図である。図7の例では、下から2行目を先頭のブランク行とする。便宜上、この行に符号BLを付す。ステップS203において、ホストコンピュータ30は、図7に示されるように、今回登録した取引履歴を示すテキストデータをブランク行BLに入力する。
図3のシーケンス図の説明に戻る。自動取引装置10のリクエストには、例えば利用者に割り当てられた利用者IDが含まれる。ホストコンピュータ30は、自動取引装置10のリクエストを受け付けると、利用者IDに基づいて、画像データベース310に登録されたレコード群のなかから、対応する利用者のレコードを検索する(ステップS109)。
ホストコンピュータ30は、ステップS109にて検索されたレコードに登録されたリンク情報が示すリンク先に保存された画像データ群を自動取引装置10に送信する(ステップS110)。
自動取引装置10は、ホストコンピュータ30が送信した画像データ群を受信する(ステップS111)。
自動取引装置10は、受信した画像データ群のなかから、1つの画像データを選択して表示部120に表示する(ステップS112)。選択及び表示される画像データは、例えば、紙通帳の画像データであって、取引履歴が記載された最後の行を含むページの画像データである。
ステップS112の処理の実行により、図4に例示される紙通帳画面Eが表示部120に表示される。紙通帳画面Eには、紙通帳画像E0及びソフトボタンE1~E7が表示される。
ソフトボタンE1、E2は、それぞれ、「前のページ」、「次のページ」と表記される。利用者は、ソフトボタンE1又はE2をタッチすることにより、紙通帳画面Eに表示される紙通帳画像E0を、別のページの紙通帳画像E0に切り替えることができる。利用者は、紙通帳画面Eに表示された紙通帳画像E0をタッチし、タッチした指を上方向又は下方向にフリック又はスワイプすることによっても、紙通帳画像E0を、別のページの紙通帳画像E0に切り替えることができる。
ソフトボタンE3~E5は、それぞれ、「普通」、「定期」、「総合」と表記される。ホストコンピュータ30より受信した画像データ群には、普通預金通帳、定期預金通帳、総合口座通帳のうちの少なくとも1つの紙通帳の画像データが含まれる。利用者は、ソフトボタンE3~E5の何れかをタッチすることにより、紙通帳画面Eに表示される紙通帳画像E0を、別の紙通帳の紙通帳画像E0に切り替えることができる。
このように、ステップS112において、自動取引装置10は、取引画像の一例である紙通帳の画像を表示部120に表示させる取引画像表示部100Aとして動作する。
ソフトボタンE6は、「送信」と表記される。利用者がソフトボタンE6をタッチすると(ステップS113)、自動取引装置10は、紙通帳画面Eに現在表示されている紙通帳画像E0の画像データ(以下「紙通帳画像データE0’」と記す。)を携帯端末装置20に送信(転送)する(ステップS114)。
附言するに、自動取引装置10は、ホストコンピュータ30との通信で取得された画像データをプロセッサ100のワークエリアに展開し、この画像データに基づいて、紙通帳画像E0を紙通帳画面Eに表示する。利用者がソフトボタンE6をタッチすると、自動取引装置10は、ワークエリアに展開された、紙通帳画面Eに現在表示されている紙通帳画像E0をキャプチャして(すなわち紙通帳画像E0の紙通帳画像データE0’を生成して)、携帯端末装置20に送信(転送)する。
ソフトボタンE7は、「終了」と表記される。利用者がソフトボタンE7をタッチすると、図3に示されるシーケンスが終了する。利用者がソフトボタンE6をタッチすることなくソフトボタンE7をタッチすると、自動取引装置10から携帯端末装置20へ紙通帳画像データE0’が送信されることなく、本シーケンスが終了する。
このように、ステップS114において、自動取引装置10は、自動取引装置側表示部の一例である表示部120に表示された取引画像の画像データを携帯端末装置20に送信する画像データ送受信部100Bとして動作する。附言するに、ステップS114において、自動取引装置10は、表示部120に表示された取引画像の画像データを生成(キャプチャ)する生成部としても動作する。
ステップS114において、自動取引装置10は、紙通帳画面Eがタッチされ、タッチされた指が左方向(第1方向の一例)にフリック又はスワイプされた場合にも(言い換えると、表示部120に対してタッチした指を第1方向へ移動させるユーザの操作を受け付けた場合にも)、紙通帳画像データE0’を携帯端末装置20に送信する。
紙通帳画像E0を表示する表示部120の左方には、スタンド15に立てかけられた携帯端末装置20が位置する。従って、上記は、「自動取引装置10は、紙通帳画面Eがタッチされ、タッチされた指が携帯端末装置20側にフリック又はスワイプされた場合にも、紙通帳画像データE0’を携帯端末装置20に送信する。」と読み替えてもよい。
このように、利用者は、表示部120を携帯端末装置20側にフリック又はスワイプするという直感的な操作を行うだけで、自動取引装置10から携帯端末装置20へ紙通帳画像データE0’を送信することもできる。
自動取引装置10は、フリック操作又はスワイプ操作を行うユーザの指の数に応じて、携帯端末装置20に送信する画像データの範囲を決定してもよい。
例えば、1本の指でフリック操作又はスワイプ操作された場合、自動取引装置10は、紙通帳画面Eに現在表示されている紙通帳画像E0の全体の画像データを携帯端末装置20に送信する。
例えば、2本の指でフリック操作又はスワイプ操作された場合、自動取引装置10は、紙通帳画面Eに現在表示されている紙通帳画像E0から、2本の指で挟まれる範囲内の画像をトリミングし、トリミング後の画像データを携帯端末装置20に送信する。この場合、紙通帳画面Eに現在表示されている紙通帳画像E0が示すページ内の一部の行を切り出した画像データが携帯端末装置20に送信される。
例えば、3本以上の指で又は手のひらを表示部120に接触させた状態でフリック操作又はスワイプ操作された場合、自動取引装置10は、表示中の紙通帳の全ページの画像データを携帯端末装置20に送信する。
このように、利用者は、フリック操作時又はスワイプ操作時の指の数を変える等の直感的な操作で、携帯端末装置20に送信される画像データの範囲を変えることができる。
携帯端末装置20は、ステップS114にて自動取引装置10より送信された紙通帳画像データE0’を受信して(ステップS115)、所定の記憶媒体の一例であるメモリ210に保存する(ステップS116)。
上述したように、紙通帳画像データE0’は、汎用的なフォーマットの画像データである。そのため、利用者は、図4の符号Fで例示されるように、携帯端末装置20に組み込まれている標準的な画像閲覧ソフトウェアにより、紙通帳の画像(例えば紙通帳画像E0)を閲覧することができる。そのため、システム管理者は、端末装置向けのフォーマットやアプリケーションを新規開発する必要がない。また、利用者は、取引明細の内容を直感的に把握しやすい。
《処理例2》
処理例2について説明する。なお、処理例2及び3において、処理例1と重複する内容については、その説明を適宜省略し又は簡略化する。
図8は、本発明の処理例2に係るデータ送受信システム1において実行される処理のシーケンス図である。図9は、図8に示されるシーケンス図の説明を補助する図である。概略的には、処理例2では、利用者の要求に応じて、振込取引の画像データ(取引画像の画像データの一例)が自動取引装置10から携帯端末装置20に送信される。
処理例2における取引画像には振込先の情報が含まれる。処理例2では、利用者は、携帯端末装置20上で、以前行った振込取引の振込先の情報を閲覧することができる。処理例2において、自動取引装置10から携帯端末装置20には、汎用的なフォーマットの画像データが送信されるだけである。携帯端末装置20は、このような一般的なフォーマットの画像データを表示するだけで、振込先の情報を利用者に閲覧させることができる。そのため、システム管理者は、専用のアプリケーションを新規開発する必要がない。
自動取引装置10は、利用者の接近を検知すると、図4と同様のメニュー画面Aを表示部120に表示する(ステップS301)。メニュー画面A内の複数のソフトボタンのなかに、「振り込み」と表記されたソフトボタンA2が含まれる。
利用者がソフトボタンA2をタッチすると(ステップS302)、自動取引装置10は、図4と同様の案内画面Bを表示部120に表示する(ステップS303)。利用者が携帯端末装置20をスタンド15に立てかけてソフトボタンB1をタッチすると(ステップS304)、自動取引装置10は、携帯端末装置20との近距離無線接続を確立させ(ステップS305)、図4と同様の案内画面Cを表示部120に表示する(ステップS306)。キャッシュカードがカード出入口11に挿入されると、自動取引装置10は、図4と同様の暗証番号入力画面Dを表示部120に表示する(ステップS307)。暗証番号入力画面Dに対して入力された暗証番号の認証が成功すると、自動取引装置10は、振込先入力画面を表示部120に表示する(ステップS308)。
なお、案内画面Bには、処理をスキップするためのソフトボタンB2が表示される。利用者がソフトボタンB2をタッチすると、自動取引装置10は、ステップS305の接続確立処理を行うことなく案内画面Cを表示部120に表示する。
自動取引装置10は、利用者による、振込先入力画面に対する振込先の情報の入力が完了すると、図9に示される振込確認画面Gを表示部120に表示する(ステップS309)。振込確認画面Gには、振込先入力画面で入力された振込先の情報と複数のソフトボタンが表示される。複数のソフトボタンのなかに、「確認」と表記されたソフトボタンG1が含まれる。
利用者がソフトボタンG1をタッチすると(ステップS310)、自動取引装置10は、振込先入力画面で利用者が入力した情報(言い換えると、振込確認画面Gに表示された入力情報)に基づいて電文を作成し、作成された電文をホストコンピュータ30に送信する(ステップS311)。これにより、ホストコンピュータ30にて振込先への口座に対する振込処理が行われる(ステップS312)。振込処理は、例えば本件特許出願に係る発明が属する技術分野において周知の方法で実行される。そのため、本実施形態において、振込処理の詳細な説明は省略する。
ホストコンピュータ30により振込処理の完了が通知されると(ステップS313)、自動取引装置10は、図9に示される振込結果画面Hを表示部120に表示する(ステップS314)。振込結果画面Hには、今回の振込先の情報を示す振込先画像H0、ソフトボタンH1及びH2が表示される。
ソフトボタンH1は、「送信」と表記される。利用者がソフトボタンH1をタッチすると(ステップS315)、自動取引装置10は、振込先画像H0をキャプチャし(ステップS316)、キャプチャされた振込先画像H0の画像データ(以下「振込先画像データH0’」と記す。)を携帯端末装置20に送信(転送)する(ステップS317)。
このように、自動取引装置10は、振込処理の結果を示す情報をもとに振込先画像H0を表示部120に表示し、表示された振込先画像H0の振込先画像データH0’を生成して、携帯端末装置20に送信(転送)する。
ソフトボタンH2は、「終了」と表記される。利用者がソフトボタンH2をタッチすると、図8に示されるシーケンスが終了する。利用者がソフトボタンH1をタッチすることなくソフトボタンH2をタッチすると、自動取引装置10から携帯端末装置20へ振込先画像データH0’が送信されることなく、本シーケンスが終了する。
ステップS316において、自動取引装置10は、振込結果画面Hがタッチされ、タッチされた指が携帯端末装置20側にフリック又はスワイプされた場合にも、振込先画像データH0’を携帯端末装置20に送信する。
このように、利用者は、表示部120を携帯端末装置20側にフリック又はスワイプするという直感的な操作を行うだけで、自動取引装置10から携帯端末装置20へ振込先画像データH0’を送信することができる。
なお、携帯端末装置20がスタンド15に立てかけられていない場合(言い換えると、携帯端末装置20との接続が確立されていない場合)、振込先画像データH0’の送信がエラーとなって、例えば図8に示されるシーケンスが終了する。
携帯端末装置20は、ステップS316にて自動取引装置10より送信された振込先画像データH0’を受信して(ステップS318)、所定の記憶媒体の一例であるメモリ210に保存する(ステップS319)。
図10は、振込先画像H0の一例を示す図である。振込先画像H0には、振込先の情報として、金融機関名、支店名、口座番号、受取人名、依頼人名、電話番号、振込金額が含まれる。
振込先画像データH0’は、紙通帳画像データE0’と同様に、汎用的なフォーマットの画像データである。そのため、利用者は、図9の符号Iで例示されるように、携帯端末装置20に組み込まれている標準的な画像閲覧ソフトウェアにより、振込先の情報(例えば振込先画像H0)を閲覧することができる。そのため、システム管理者は、専用のアプリケーションを新規開発する必要がない。
《処理例3》
図11は、本発明の処理例3に係るデータ送受信システム1において実行される処理のシーケンス図である。図12は、図11に示されるシーケンス図の説明を補助する図である。概略的には、処理例3では、利用者の要求に応じて、振込先の情報が自動入力され、自動入力された振込先の情報を用いて振込処理が実行される。
処理例3では、図10に例示される振込先画像データH0’を用いて振込先の情報が自動入力される。そのため、利用者は、振込先の情報を手入力する必要がない。汎用的なフォーマットの振込先画像データH0’を用いて振込先の情報が自動入力されるため、例えば振込カードが不要であり、また、振込先の情報をシステム側で管理するための複雑な仕組みが不要である。
自動取引装置10は、利用者の接近を検知すると、図4と同様のメニュー画面Aを表示部120に表示する(ステップS401)。
利用者がソフトボタンA2をタッチすると(ステップS402)、自動取引装置10は、図4と同様の案内画面Bを表示部120に表示する(ステップS403)。利用者が携帯端末装置20をスタンド15に立てかけてソフトボタンB1をタッチすると(ステップS404)、自動取引装置10は、携帯端末装置20との近距離無線接続を確立させ(ステップS405)、図4と同様の案内画面Cを表示部120に表示する(ステップS406)。キャッシュカードがカード出入口11に挿入されると、自動取引装置10は、図4と同様の暗証番号入力画面Dを表示部120に表示する(ステップS407)。暗証番号入力画面Dに対して入力された暗証番号の認証が成功すると、自動取引装置10は、振込先入力画面を表示部120に表示する(ステップS408)。
図12に示される符号Jは、振込先入力画面の一例を示す。振込先入力画面Jには、振込先の金融機関を指定するための複数のソフトボタンが表示される。複数のソフトボタンの何れかがタッチされると、自動取引装置10は、振込先の情報を利用者に手入力させるための通常の振込先入力画面に遷移する。
振込先入力画面Jには、所定のメッセージも表示される。例示的には「携帯端末装置20の表示部220に振込先画像H0を表示させ、表示された振込先画像H0を自動取引装置10の表示部120側へフリック操作又はスワイプ操作してください。」といった趣旨のメッセージが表示される。
図12において符号Kが示すように、利用者がメッセージに従って携帯端末装置20の表示部220に振込先画像H0を表示させ、表示された振込先画像H0に対して表示部120側へのフリック操作又はスワイプ操作を行うと(ステップS409)、携帯端末装置20は、振込先画像データH0’を自動取引装置10に送信(転送)する(ステップS410)。
このように、携帯端末装置20は、メモリ210(所定の記憶媒体の一例)に記憶された画像データに基づいて画像を表示する表示部220(携帯端末装置側表示部の一例)を備えており、ステップS410において、表示部220に表示された画像の画像データであって、メモリ210に記憶された画像データを、自動取引装置10に送信する。
メモリ210に記憶された画像データは、取引に関する情報を含む取引画像の画像データであって、携帯端末装置20が自動取引装置10から受信してメモリ210に記憶させた画像データ(本実施形態では振込先画像データH0’)である。
附言するに、ステップS410において、携帯端末装置20は、表示部220に表示された画像がタッチされ、タッチされた指が右方向(第2方向の一例)にフリック又はスワイプされると(言い換えると、表示部220に対してタッチした指を第2方向へ移動させるユーザの操作を受け付けると)、その画像の画像データを自動取引装置10に送信する。
自動取引装置10は、携帯端末装置20より送信された振込先画像データH0’を受信すると(ステップS411)、振込先画像H0内の文字列を認識し、認識された文字列のなかから振込先の情報を抽出する(ステップS412)。
例示的には、自動取引装置10は、OCR(Optical Character Recognition)を用いて振込先画像H0内の文字列を認識する。自動取引装置10は、認識された文字列のなかから特定の文字列(金融機関名、支店名、口座番号、受取人名、依頼人名、電話番号、振込金額等)をパターンマッチングにより検出し、検出された各文字列に続く文字列(富士通銀行、東京支店、普通123456、フジツウ タロウ、フジツウ ハナコ、098-765-4321、12,000円等)を、振込先の情報として抽出する。
このように、ステップS412において、自動取引装置10は、振込先の情報を含む振込取引の画像データ(本実施形態では振込先画像データH0’)から振込先の情報を抽出する振込先情報抽出部100Cとして動作する。
なお、振込先の情報を含まない画像データが携帯端末装置20から自動取引装置10に送信された場合、ステップS412において、自動取引装置10は、振込先の情報を抽出することができない。この場合、自動取引装置10は、例えばアラートを表示部120に表示するなどして、正しい画像データを送信するよう利用者に通知する。
自動取引装置10は、ステップS412にて抽出された振込先の情報を自動入力する(ステップS413)。一例として、「金融機関名」に続く文字列であって、振込先の情報として抽出された文字列「富士通銀行」を金融機関名として自動入力する。他の項目(「支店名」等)についても同様に自動入力する。
自動取引装置10は、自動入力後の振込確認画面L(図12参照)を表示部120に表示する(ステップS414)。振込確認画面Lは、例えば図9に示される振込確認画面Gと同じである。
振込確認画面Lには、「確認」と表記されたソフトボタンL1が含まれる。また、各項目に自動入力された情報を訂正するためのソフトボタンL2~L6が含まれる。利用者は、訂正したい項目のソフトボタン(ソフトボタンL2~L6の何れか)を押し、押された項目の情報を訂正入力することができる。なお、ソフトボタンL6の振込金額は、同一振込先であっても変更する頻度は一般的に多い。
利用者がソフトボタンL1をタッチすると(ステップS415)、自動取引装置10は、振込確認画面Lに表示された入力情報に基づいて電文を作成し、作成された電文をホストコンピュータ30に送信する(ステップS416)。これにより、ホストコンピュータ30にて振込先への口座に対する振込処理が行われる(ステップS417)。
ホストコンピュータ30により振込処理の完了が通知されると(ステップS418)、自動取引装置10は、図9と同様の振込結果画面Hを表示部120に表示する(ステップS419)。
このように、ステップS416~S419において、自動取引装置10は、ステップS412にて抽出された振込先の情報に基づいて振込取引を実行する振込取引実行部100Dとして動作する。別の言い方をすると、ステップS416~S419において、自動取引装置10は、携帯端末装置20より受信した画像データ(本実施形態では振込先画像データH0’)に基づいて取引を実行する。
振込確認画面Lに対する訂正入力により、振込先の情報が更新される場合がある。そこで、利用者が振込結果画面HのソフトボタンH1をタッチすると(ステップS420)、自動取引装置10は、振込先画像H0をキャプチャし(ステップS421)、キャプチャされた振込先画像H0の振込先画像データH0’を携帯端末装置20に送信(転送)する(ステップS422)。
次いで、携帯端末装置20は、振込先画像データH0’を受信して(ステップS423)、メモリ210に保存する(ステップS424)。利用者は、振込先の情報の次回入力時に、更新後の情報を自動取引装置10に自動入力させることができる。なお、振込確認画面Lに対する訂正入力が行われていない場合、例えばステップS420以降の処理は省いてもよい。
処理例3では、振込先の情報が自動入力されるため、利用者の入力操作負担が軽減される。附言するに、汎用的なフォーマットの振込先画像データH0’を用いて振込先の情報が自動入力されるため、例えば振込カードが不要であり、また、振込先の情報をシステム側で管理するための複雑な仕組みが不要である。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
以下、本願発明に関し、付記する。
[付記1]
自動取引装置と、
前記自動取引装置と通信可能に接続された携帯端末装置と、を備え、
前記自動取引装置と前記携帯端末装置の一方の装置が、画像データを前記自動取引装置と前記携帯端末装置の他方の装置に送信し、
前記他方の装置が、前記一方の装置より送信された画像データを受信する、
データ送受信システム。
[付記2]
前記自動取引装置は、
画像を表示する自動取引装置側表示部を備え、
前記自動取引装置側表示部に表示された画像の画像データを前記携帯端末装置に送信する、
付記1に記載のデータ送受信システム。
[付記3]
前記自動取引装置側表示部に表示された画像は、取引に関する情報を含む取引画像である、
付記2に記載のデータ送受信システム。
[付記4]
前記取引画像は、紙通帳の画像又は振込先の情報を含む振込取引の画像である、
付記3に記載のデータ送受信システム。
[付記5]
前記自動取引装置側表示部は、タッチ操作可能な表示部であり、
前記自動取引装置は、前記自動取引装置側表示部に対してタッチした指を第1方向へ移動させるユーザの操作を受け付けると、前記画像データを前記携帯端末装置に送信する、
付記2から付記4の何れか一項に記載のデータ送受信システム。
[付記6]
前記自動取引装置は、前記操作を行うユーザの指の数に応じて、前記携帯端末装置に送信する前記画像データの範囲を決定する、
付記5に記載のデータ送受信システム。
[付記7]
前記自動取引装置は、前記携帯端末装置が載置される載置部を備え、
前記携帯端末装置は、前記載置部に載置されることにより、前記自動取引装置側表示部に対して前記第1方向側に位置する、
付記5又は付記6に記載のデータ送受信システム。
[付記8]
前記携帯端末装置は、
所定の記憶媒体に記憶された画像データに基づいて画像を表示する携帯端末装置側表示部を備え、
前記携帯端末装置側表示部に表示された画像の画像データであって、前記記憶媒体に記憶された画像データを、前記自動取引装置に送信する、
付記1から付記7の何れか一項に記載のデータ送受信システム。
[付記9]
前記記憶媒体に記憶された画像データは、取引に関する情報を含む取引画像の画像データであって、前記携帯端末装置が前記自動取引装置から受信して前記記憶媒体に記憶させた画像データである、
付記8に記載のデータ送受信システム。
[付記10]
前記自動取引装置は、前記携帯端末装置より受信した画像データに基づいて取引を実行する、
付記9に記載のデータ送受信システム。
[付記11]
前記記憶媒体に記憶された画像データは、振込先の情報を含む振込取引の画像データであり、
前記自動取引装置は、
前記画像データから前記振込先の情報を抽出し、
抽出された振込先の情報に基づいて振込取引を実行する、
付記10に記載のデータ送受信システム。
[付記12]
前記携帯端末装置側表示部は、タッチ操作可能な表示部であり、
前記携帯端末装置は、前記携帯端末装置側表示部に対してタッチした指を第2方向へ移動させるユーザの操作を受け付けると、前記記憶媒体に記憶された画像データを前記自動取引装置に送信する、
付記8から付記11の何れか一項に記載のデータ送受信システム。
[付記13]
前記携帯端末装置が前記載置部に載置されたとき、前記自動取引装置側表示部が、前記携帯端末装置側表示部に対して前記第2方向側に位置する、
付記7及び付記8を引用する、付記12に記載のデータ送受信システム。
[付記14]
携帯端末装置と通信可能に接続された自動取引装置であって、
前記携帯端末装置に画像データを送信する送信処理と、前記携帯端末装置より送信された画像データを受信する受信処理の、少なくとも一方の処理を行う、
自動取引装置。
[付記15]
画像を表示する表示部を備え、
前記表示部に表示された画像の画像データを前記携帯端末装置に送信する、
付記14に記載の自動取引装置。
[付記16]
自動取引装置と通信可能に接続された携帯端末装置であって、
前記自動取引装置に画像データを送信する送信処理と、前記自動取引装置より送信された画像データを受信する受信処理の、少なくとも一方の処理を行う、
携帯端末装置。
[付記17]
所定の記憶媒体に記憶された画像データに基づいて画像を表示する表示部を備え、
前記表示部に表示された画像の画像データであって、前記記憶媒体に記憶された画像データを、前記自動取引装置に送信する、
付記16に記載の携帯端末装置。
[付記18]
自動取引装置と、前記自動取引装置と通信可能に接続された携帯端末装置と、が実行するデータ送受信方法であって、
前記自動取引装置と前記携帯端末装置の一方の装置が、画像データを前記自動取引装置と前記携帯端末装置の他方の装置に送信し、
前記他方の装置が、前記一方の装置より送信された前記画像データを受信する、
データ送受信方法。
[付記19]
自動取引装置側表示部を備える前記自動取引装置が、
前記自動取引装置側表示部に画像を表示し、
前記自動取引装置側表示部に表示された画像の画像データを前記携帯端末装置に送信する、
付記18に記載のデータ送受信方法。
[付記20]
前記自動取引装置が、前記自動取引装置側表示部に対してタッチした指を第1方向へ移動させるユーザの操作を受け付けると、前記画像データを前記携帯端末装置に送信する、
付記19に記載のデータ送受信方法。
[付記21]
携帯端末装置側表示部を備える前記携帯端末装置が、
所定の記憶媒体に記憶された画像データに基づいて前記携帯端末装置側表示部に画像を表示し、
前記携帯端末装置側表示部に表示された画像の画像データであって、前記記憶媒体に記憶された画像データを、前記自動取引装置に送信する、
付記18から付記20の何れか一項に記載のデータ送受信方法。
[付記22]
前記携帯端末装置が、前記携帯端末装置側表示部に対してタッチした指を第2方向へ移動させるユーザの操作を受け付けると、前記記憶媒体に記憶された画像データを前記自動取引装置に送信する、
付記21に記載のデータ送受信方法。