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JP7630157B2 - 吊り掲示冊子 - Google Patents
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Description

本発明は、吊り掲示可能な冊子、特に、冊子状のカレンダー、日/週/月捲り式の標語集など、長期間にわたって吊り掲示を行う吊り掲示冊子(吊り掲示冊子)に関する。
特許文献1特開2001-047769には。それぞれ折り位置2により二つ折り可能に設けられて一辺が10センチ以上50センチ以下の略正方形に設けられている7枚の紙葉3を、各折り位置2が重なるようにして重ね合わせたものが開示される。前記折り位置2で一直線状にして糸4により綴じ合わせ、7枚の紙葉2が重ね合わされた状態で前記折り位置2を綴じてなる綴じ部5からこのカレンダー1が折り曲げ可能に設けられている。このカレンダー1は見開き状態にて壁などに掛け止めて使用できるように、7枚の紙葉3を折り位置2にて仕切ってなる各頁部6の自由端側に、該頁部6の重ね合わせ状態時に重なるようにして壁掛け用の孔7が開口している、とされる。
特許文献2 実開昭52-169450にも同様の吊り式中綴じカレンダーが開示される。
特開2001-047769 実開昭52-169450
しかしながら、これら従来の中綴じカレンダーは、長期間吊り状態で掲示されることで、吊り片の各用紙の左右角部、いわゆる肩部に反りが派生したり、自重によって各用紙が湾曲して垂れてしまうことがあった。また上部の吊り用紙の枚数と下部の解放用紙の枚数との関係によってバランスが変わり、用紙が前方に浮いたり後方へ反ったりして、適切に表示されないことがあった。これらは吊り状態の表示体裁が悪く、長期間の吊り掲示に適したものではなかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、吊り掲示可能な冊子状の掲示物であって、長期間吊り状態で掲示された場合でも、吊り片の各用紙の左右角部に反りや垂れが発生せず、また、上部の吊り用紙の枚数と下部の解放用紙の枚数との関係に関わらず良好な吊り掲示体裁を保つことができるものを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく以下の各手段を講じている。
〔1〕
まず本発明の特徴として、中綴じ折り冊子のほぼ全用紙の解放辺が、U型吊り具で袋綴じされている点が挙げられる。
すなわち、2つ折り辺に沿って中綴じ綴り加工を行った2つ折り用紙群(1)の、二つ折り状態の開放辺を、全てまとめて倒立略U型に覆う吊り覆片(3)内に相互接着してなる吊り掲示冊子であって、
2つ折り用紙群(1)のうち、最背面の一葉(最も背面の上部片側二つ折り用紙)以外の全葉において、
吊り片の前側の覆い片端34Eの近傍に、覆い片端34Eのラインと平行な、易破断誘導線(1M)を形成してなり、
使用時には、表葉枚の1枚の片側二つ折り用紙のみを、易破断誘導線(1M)に沿って破断し、破断によって開封された表葉枚の片側二つ折り片を捲りおろして、中綴じページを開いて吊り掲示させ、その後も表葉枚の1枚の片側二つ折り用紙のみを、1枚ずつ破断して捲りおろし、中綴じページを開いて吊り掲示させることを特徴とする。
上記構成によって、冊子状の掲示物が長期間吊り状態で掲示された場合でも、吊り片の各用紙の左右角部に反りや垂れが発生せず、また、上部の吊り用紙の枚数と下部の解放用紙の枚数との関係に関わらず良好な吊り掲示体裁を保つことができる。
吊り覆片(3)によって二つ折り冊子の全用紙が接着固化されて形状保持強度が確保されているため、吊り片の左右、いわゆる肩部が反ったり垂れさがったりすることがない。
また、全ての用紙が吊り覆片(3)内に接着固化された状態のまま、破断した最前面の用紙のみが順に2つ折り辺よりも下方へ捲り表示される。このため、破断された捲り用紙が少ない初期の開封状態では2つ折り辺を境として袋状にまとまった上半部の下方へ捲り用紙が釣り下がる形態となる(図1(b))。一方、破断された捲り用紙が二つ折り綴り冊子の頁の半分以上となった後期の開封状態では、逆に少ない枚数の上半部の用紙が、破断によって捲り開放された用紙の重さによって真直ぐ伸びる側面視略直線状の掲示形態となる(図1(d))。いずれの段階の開封状態でも。二つ折り冊子の解放掲示でありながら、掲示体裁に優れている。
さらに、全ての用紙が吊り覆片内に封着され、最も背面の上部片側の二つ折り用紙を除く全ての用紙にているため、
なお、易破断誘導線(1M)は、当該線の部分を容易に破断可能な加工とした線状の領域を意味しており、用紙に1本または2本のミシン罫を形成して形成した誘導線、用紙よりも高強度の糸材ないしテープ材を貼り付けて形成した誘導線、用紙をエンボス又は折り加工によってダメージ加工を施した線状の誘導領域、或いはこれらに相当する易切断加工を施した誘導線の少なくともいずれか一つ以上を採用することができる。
〔2〕
本発明の次の特徴として、ずらし接着されて特徴的な側面形状をなす点が挙げられる。
すなわち、前記吊り覆片(3)内では、2つ折り用紙群(1)の表側群を裏側群よりも下方へずらして接着してなることで、
全ての打用紙が吊り接着された未開封の初期状態で、表側の用紙群の二つ折り辺近傍の下部が表側方向へ僅かに膨らむと共に、綴り構成された二つ折り辺背部が、側面視にて前方斜め方向に傾いてなることを特徴とする。
〔3〕(易破断誘導線(1M)が、近接並走した上下のミシン罫からなる点)
易破断誘導線(1M)が、近接並走してなる上下のミシン罫からなり、
このうち上側のミシン罫は、吊り覆片(3)の表片端辺の近傍に平行にレイアウトされ、
開封時には、表葉枚の上下のミシン罫間の短冊1Sを、
吊り覆片(3)の表片端辺に沿って一枚ずつ破断切除して使用する(図1)。
〔4〕(ミシン罫の破断長さの合計が、用紙の横辺長さの3分の1以上である点)
各様のミシン罫の破断長さの合計が、用紙の横辺長さの3分の1以上(さらに好ましくは半分以上)であり、
吊り支持した状態で、上下のミシン罫が、用紙群の重さによって厚さ方向へ半割れして、ミシン罫で構成される短冊が前方へ突出してなることを特徴とする。
〔5〕(各用紙の上ミシン罫がずれて重なり、奥側の用紙でも容易に切断される点)
各葉のミシン罫は、近接並走してなる上下のミシン罫からなり、
このうち上ミシン罫は、吊り覆片(3)の表片端辺に近接して沿うと共に、
吊り覆片(3)内では、表側群の上ミシン罫が、裏側群の上ミシン罫よりも下方へずらした位置で重なることを特徴とする。
本発明によれば、冊子状の掲示物が長期間吊り状態で掲示された場合でも、吊り片の各用紙の左右角部に反りや垂れが発生せず、また、上部の吊り用紙の枚数と下部の解放用紙の枚数との関係に関わらず良好な吊り掲示体裁を保つことができる。
本発明の実施例1の吊り掲示冊子の初期状態(a)、第一開封状態(b)、最終開封状態(d)の斜視図である。 実施例1の吊り掲示冊子の製造過程における第一段階状態(x)、第二段階状態(y)、及び完成状態(z)を示す斜視図である。 実施例1の吊り掲示冊子の初期状態の正面図(a1)、側面図(a2)である。 図3のα-α部の中央部を省略した断面部分拡大図である。 実施例1の吊り掲示冊子をカレンダー吊り掲示形態にした第一開封状態の正面図(b1)、側面図(b2)である。 実施例1の吊り掲示冊子をカレンダー吊り掲示形態にした第三開封状態の正面図(c1)、側面図(c2)である。 実施例1の吊り掲示冊子をカレンダー吊り掲示形態にした最終開封状態の正面図(d1)、側面図(d2)である。 実施例2の吊り掲示冊子の初期状態の正面図(a1)、側面図(a2)である。
以下、本発明の吊り掲示冊子の実施形態について説明する。本実施形態においては、吊り覆片3内の接着固定によって上辺が補強され、開封によって該当月のカレンダー表示部が順に露出する吊りカレンダーである。
図1は、本発明の実施例1の吊り掲示冊子の初期状態(a)、第一開封状態(b)、最終開封状態(d)の斜視図である。初期状態(a)において、吊り覆片3の前部の覆い片の下端34Eに近接して上下のミシン罫からなる易切断誘導線1Sが設けられる。実施例1の易切断誘導線1Sは、上下の近接ミシン罫からなる短冊1Sである。個の短冊1Sの特定の片側、実施例では左辺寄りの端部1SEには開封開始の表示が施される。
側面視倒立U字状の吊り覆片3のうち前部の覆片は、片端が斜め後方を向くように2段階の折り返しを行った折り返し部34が形成され、この折り返し部34の片先によって、吊り覆片の形状保持強度を確保すると共に、用紙群を前方から下斜め後方へ押圧して、用紙の反り変形による拡がりを抑えている。
第一開封状態(図1b)は、初期状態の最も前面の上部片側二つ折り用紙である第四Bページ14Bのミシン罫14Mのみを破断して短冊1Sを切除し、第四Bページ14Bを下方へ捲りおろした状態である。この第一開封状態(図1b)で、第四Bページ14Bの内面が開封されると共に、これに隣接する第三B頁13Bの外面が開封されて現れる。破断して捲りおろされた下辺は切断後の下ミシン罫14MCとなっている。
現れた第三B頁13Bの外面には、初期状態の最前面用紙と同様、吊り覆片3の前部の覆い片の下端34Eに近接して上下のミシン罫1Mからなる易切断誘導線1Sが設けられる。この第三B頁のミシン罫13Mは、前頁の破断開封によってはじめて露出する。
但し、最終開封状態(図1d)においては、吊り覆片に連なる上半部の二つ折り用紙が最背面の用紙となり、この用紙にのみ、易切断誘導線1Sが形成されていない。
このように、最背面を除く全ての用紙の吊り覆片の片端34E近傍に、上下のミシン罫からなる易切断誘導線1Sが設けられる。易切断誘導線1Sの上下ミシン罫を再表用紙から一枚ずつ破断して捲りおろすことで、最背面が露出する最終開封状態を除き、各開封状態の最前面の用紙の上下のミシン罫からなる易切断誘導線1Sが露出する。
図2は、実施例1の吊り掲示冊子の製造過程における第一段階状態(x)、第二段階状態(y)、及び完成状態(z)を示す斜視図である。図3は、これによって完成状態となった、実施例1の吊り掲示冊子の初期状態の正面図(a1)、側面図(a2)である。
中綴じ具2によって中綴じ形成された二つ折り用紙群の全用紙において、吊り覆片に覆われる開放辺近傍には、接着穴1Hが多数形成される。この接着孔1H、及び吊り覆片の上部片内部が、接着剤Gの充填領域となって固着される。なお、吊り覆片の前片の折り返し部34の量いい気には接着剤Gが充填されていない。
図4は、図3のα-α部の中央部を省略した断面部分拡大図である。図4に示す側面形状では、34先端が紙に押されて浮き上がり、ミシン罫の部分の上下で反りが発生して、表側へ凹カーブ10BDが表れる。下端も、表面凹カーブ10BD+表先端凸カーブ10BCが表れる。またそれに合わせて裏先端凸カーブ10ACが表れる。このような側面態様とすることで、どの段階の吊り状態でも良好な掲示状態となる。
図5は、実施例1の吊り掲示冊子をカレンダー吊り掲示形態にした第一開封状態の正面図(b1)、側面図(b2)である。
図6は、実施例1の吊り掲示冊子をカレンダー吊り掲示形態にした第三開封状態の正面図(c1)、側面図(c2)である。
図7は、実施例1の吊り掲示冊子をカレンダー吊り掲示形態にした最終開封状態の正面図(d1)、側面図(d2)である。
図8は、実施例2の吊り掲示冊子の初期状態の正面図(a1)、側面図(a2)である。実施例2は上下のミシン罫の位置、及びミシン罫のカット形状が実施例1と異なる。またこれに伴い、側面形状の膨らみ方が異なる。
本発明の吊り掲示冊子は下記を特徴とする。
(特徴:中綴じ折り冊子のほぼ全用紙の解放辺が、U型吊り具で袋綴じされている点)
中綴じ綴り済みの2つ折り用紙群(1)の解放辺を、全てまとめてU型の吊り覆片(3)で吊り接着してなる吊り掲示冊子であって、
2つ折り用紙群(1)のうち、最背面の一葉以外の全葉において、
吊り接着された解放辺の近傍に易切断誘導線(ミシン罫1M)を形成した。
使用時には、
表葉枚のミシン罫(1M)を破断して一枚ずつめくり降ろして、中綴じページを開いて吊り掲示させる(図1)。
(ずらし接着されている点)
吊り覆片(3)内では、2つ折り用紙群(1)の表側群を裏側群よりも下方へずらして接着してなり(図4)、
吊り接着状態で、表側群が表側方向へ僅かに膨らむと共に、二つ折り背部が僅かへ裏側方向へ突出する(図3(a2))。
(上ミシン罫が吊り具の下辺にガイドされて容易に切断される点)
各葉のミシン罫は、近接並走してなる上下のミシン罫からなり、
このうち上側のミシン罫は、吊り覆片(3)の表片端辺に近接してレイアウトされ(図4)、
使用時には、表葉枚の上下のミシン罫間の短冊1Sを、
吊り覆片(3)の表片端辺に沿って一枚ずつ破断切除して使用する(図1)。
(各用紙の上ミシン罫がずれて重なり、奥側の用紙でも容易に切断される点)
各葉のミシン罫は、近接並走してなる上下のミシン罫からなり、
このうち上ミシン罫は、吊り覆片(3)の表片端辺に近接して沿うと共に、
吊り覆片(3)内では、表側群の上ミシン罫が、裏側群の上ミシン罫よりも下方へずらした位置で重なる(図4)。

Claims (5)

  1. 2つ折り辺に沿って中綴じ綴り加工を行った2つ折り用紙群の、二つ折り状態の開放辺を、全てまとめて倒立略U型に覆う吊り覆片内に相互接着してなる吊り掲示冊子であって、
    2つ折り用紙群のうち、最背面の一葉以外の全葉において、
    吊り片の前側の覆い片端の近傍に、近接並走してなる上下2本のミシン罫からなる易破断誘導線を形成してなり、
    開封時には、表葉枚の易破断誘導線である上下2本のミシン罫を2本共に破断させ、表葉枚に形成された上下2本のミシン罫間の短冊を表葉枚から切除することで、
    吊り状態の最表葉枚の1枚の片側二つ折り用紙のみを、吊り片の前側の覆い片端から分離させ、前記短冊の破断切除によって開封されて分離した表葉枚の片側二つ折り片をおろして、中綴じページを開いて吊り掲示させ、その後の開封時も表葉枚の1枚の片側二つ折り用紙のみを、1枚ずつ、前記短冊の破断切除によっておろし、中綴じページを開いて吊り掲示させることを特徴とする、吊り掲示冊子。
  2. 吊り覆片内では、2つ折り用紙群の表側群を裏側群よりも下方へずらして接着してなることで、
    全ての用紙が吊り接着された未開封の初期状態で、表側の用紙群の二つ折り辺近傍の下部が表側方向へ僅かに膨らむと共に、綴り構成された二つ折り辺背部が、側面視にて前方斜め方向に傾いてなることを特徴とする請求項1に記載の吊り掲示冊子。
  3. 前記易破断誘導線が、用紙の横方向へ近接並走してなる上下2本のミシン罫からなり、
    このうち上側のミシン罫は、吊り覆片の表片端辺の近傍に平行にレイアウトされ、
    開封時には、表葉枚の上下のミシン罫間の短冊を、
    吊り覆片の表片端辺に沿って一枚ずつ破断切除して使用することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の吊り掲示冊子。
  4. 各様のミシン罫の破断長さの合計が、用紙の横辺長さの3分の1以上であり、
    吊り支持した状態で、上下のミシン罫が、用紙群の重さによって厚さ方向へ半割れして、ミシン罫で構成される短冊が前方へ突出してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の吊り掲示冊子。
  5. 各葉のミシン罫は、近接並走してなる上下のミシン罫からなり、
    このうち上ミシン罫は、吊り覆片の表片端辺に近接して沿うと共に、
    吊り覆片内では、表側群の上ミシン罫が、裏側群の上ミシン罫よりも下方へずらした位置で重なることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の吊り掲示冊子。
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