JP7630240B2 - 自立袋形成用複合フィルム及び自立袋 - Google Patents
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Description
機能材層と、中間層と、ヒートシール層とが、この順で積層されており、かつ、
前記機能材層は、多孔質層に、熱可塑性樹脂が含浸又は塗布されたものである、
構造体形成用複合フィルム。
《態様2》
前記多孔質層は、多孔質フィルム又は不織布である、態様1の構造体形成用複合フィルム。
《態様3》
前記中間層は、二軸延伸フィルムである、態様1又は2の構造体形成用複合フィルム。
《態様4》
前記熱可塑性樹脂は、融点が40~80℃である態様1~3のいずれか一態様の構造体形成用複合フィルム。
《態様5》
前記熱可塑性樹脂は、ガラス転移温度が40~80℃である態様1~3のいずれか一態様の構造体形成用複合フィルム。
《態様6》
前記熱可塑性樹脂は、ポリカプロラクトンである、態様4又は5いずれかの構造体形成用複合フィルム。
《態様7》
30℃における損失正接tanδ30℃に対する80℃における損失正接tanδ80℃の比であるtanδ80℃/tanδ30℃が、1.04~5.00である、態様1~6のいずれか一態様の構造体形成用複合フィルム。
《態様8》
更に基材層を含み、
前記基材層と、前記機能材層と、前記中間層と、前記ヒートシール層とは、この順で積層されている、態様1~7いずれか一態様の構造体形成用複合フィルム。
《態様9》
少なくとも一部が、態様1~8のいずれか一態様の構造体形成用複合フィルムで構成されている、自立袋。
《態様10》
少なくとも胴部が、態様1~8のいずれか一態様の構造体形成用複合フィルムで構成されている、自立袋。
《態様11》
口栓付きパウチ形式である、態様9又は10の自立袋。
《態様12》
ホット充填方式に用いられる、態様9~11のいずれか一態様の自立袋。
本発明の構造体形成用複合フィルムは、機能材層と、中間層と、ヒートシール層とを、必須の構成層として含み、これらがこの順で積層された態様となっている。そして、機能材層は、多孔質層に、熱可塑性樹脂が含浸又は塗布された態様となっている。
以下に、図面を参照しながら、本発明の構造体形成用複合フィルムの構成について説明する。図1に、本発明の構造体形成用複合フィルムの一実施形態に係る概略断面図を示す。
本発明の構造体形成用複合フィルムは、特定の機能材層とヒートシール層との間に、中間層が配置されていることにより、多孔質層を有する機能材層を有していても、自立袋を形成する製袋時にピンホールを発生させず、特に、口栓付きパウチ形式の自立袋等を形成する場合であっても、ピンホールを生じさせることなく製袋充填が可能となる。
機能材層は、本発明の構造体形成用複合フィルムにおいて、必須の構成層である。本発明の構造体形成用複合フィルムは、機能材層を有することで、自立性やハンドリング性、使用感、破裂強度等の様々な要求特性に対応することができる。
本発明の構造体形成用複合フィルムを構成する機能材層は、多孔質層に熱可塑性樹脂が含浸又は塗布された構成である。
機能材層を構成する多孔質層は、多数の空隙を有する層である。空隙は、層の厚み方向に貫通していても、不連続に存在していても、いずれでもよい。本発明においては、機能材層を構成する層を多孔質層とすることで、層に存在する多数の空隙に、後述する熱可塑性樹脂を含浸又は塗布して、充填することができる。
多孔質層に含浸又は塗布される熱可塑性樹脂は、熱可塑性を有する材料であれば、特に限定されるものではない。本発明でいう「熱可塑性樹脂」には、熱可塑性樹脂のみならず、熱可塑性エラストマーも含む。
多孔質層に熱可塑性樹脂を含浸又は塗布する方法としては、特に限定されるものではない。公知の方法を採用することができ、例えば、グラビア塗工、浸漬、吸引、エアーナイフコート、ダイコート、コンマコート、ファウンテンコート、グラビアオフセット等が挙げられる。
多孔質層に含浸又は塗布する熱可塑性樹脂の量は、特に限定されるものではなく、多孔質層の目付や孔径、厚み、熱可塑性樹脂の種類、更には、形成したい構造体形成用複合フィルムの物性等によって、適宜選択することができる。
中間層は、本発明の構造体形成用複合フィルムにおいて、必須の構成層である。中間層は、機能材層とヒートシール層との間に配置され、多孔質層を含む機能材層の強度を補強する役割を果たす。
ヒートシール層は、本発明の構造体形成用複合フィルムにおいて、必須の構成層である。ヒートシール層は、例えば自立袋等の構造体を形成する際に、熱融着される層となる。このため、ヒートシール層は、構造体形成用複合フィルムの最内層となるように配置する。
基材層は、本発明の構造体形成用複合フィルムにおいて、任意の構成層である。本発明の構造体形成用複合フィルムは、機能材層と、中間層と、ヒートシール層と、を必須の構成層とするが、これらの他に、基材層を含む構成であってもよい。
本発明の構造体形成用複合フィルムは、機能材層と、中間層と、ヒートシール層とを、必須の構成層として含んでいれば、これら以外の層が含まれていてもよい。その他の層は、必須の構成層となる機能材層、中間層、ヒートシール層の間や、これらの層を含む積層体の外側等に配置することができる。
本発明の構造体形成用複合フィルムの製造方法は、特に限定されるものではなく、積層された複合フィルムを形成することのできる方法であればよい。公知の方法を採用することができ、例えば、ドライラミネーション法、ホットメルトラミネーション法、エクストルージョンラミネーション法、及びサンドイッチラミネーション方法等が挙げられる。
本発明の構造体形成用複合フィルムを用いて形成される構造体は、特に限定されるものではない。本発明の構造体形成用複合フィルムは、最内層がヒートシール層となっているため、熱融着させることにより、様々な形状の構造体を形成することができる。
本発明の構造体形成用複合フィルムから成形される構造体に充填が可能な内容物は、ジェルやゲル、更にはペースト等を含む液体物であれば、特に限定されるものではない。液状物としては、例えば、医薬品、医薬部外品、化粧品、洗剤、食品、塗料等が挙げられる。
<材料>
層を構成する材料として、以下を準備した。
・PET#12:PETフィルム(エンブレット(登録商標)PET-12、ユニチカ株式会社、厚み:12μm)
・Ny#15:ナイロンフィルム(RX、興人フィルム&ケミカルズ株式会社、厚み:15μm)
多孔質層
・ポリ乳酸不織布(テラマック(登録商標)L0303、ユニチカ株式会社、目付:30g/m2)
・紙40g:純白ロール紙(坪量:40g/m2)
熱可塑性樹脂
・PCL:ポリカプロラクトン(プラクセル(登録商標)H1P、株式会社ダイセル)
・NY:2軸延伸ナイロンフィルム(ボニール(登録商標)、興人フィルム&ケミカルズ株式会社、厚み:15μm)
・VM-PET#12:アルミ蒸着PETフィルム(VM-PET BR-1012、東レフィルム加工株式会社、厚み:12μm)
・LL♯50:LLDPEフィルム(SE625L、タマポリ株式会社、厚み:50μm)
・LL♯80:LLDPEフィルム(SE625L、タマポリ株式会社、厚み:80μm)
・LL♯95:LLDPEフィルム(SE620A、タマポリ株式会社、厚み:95μm)
・LL♯100:LLDPEフィルム(SE625L、タマポリ株式会社、厚み:100μm)
・LL♯45:[押出PE#15/LL#30]積層フィルム(厚み:45μm)
(押出PE:サンテック(登録商標)L1850K、旭化成株式会社
LL#30:LLDPEフィルム(SE625L、タマポリ株式会社、厚み:30μm)
・LL♯65:[押出PE#15/LL#50]積層フィルム(厚み:65μm)
(押出PE:サンテック(登録商標)L1850K、旭化成株式会社
LL#50:LLDPEフィルム(SE625L、タマポリ株式会社、厚み:50μm)
表1に記載した積層順となるように、基材層に、多孔質層となるポリ乳酸不織布又は紙40gを、ドライラミネートにより貼り合わせた。ドライラミネート用接着剤としては、2液硬化型ドライラミネート接着剤(タケラックA525/タケネートA52、三井化学株式会社)を用いた。
表1に記載した積層順となるように、ドライラミネートにより、中間層及び/又はヒートシール層を貼り合わせることで、構造体形成用複合フィルムを作製した。なお、ドライラミネート用接着剤としては、2液硬化型ドライラミネート接着剤(タケラックA525/タケネートA52、三井化学株式会社)を用いた。
動的粘弾性装置(DMA Q800、TA Instruments株式会社)を用いて、表1に記載の各実施例で作成した構造体形成用複合フィルムについて、80℃及び30℃における損失正接tanδを計測し、30℃における損失正接tanδ30℃に対する80℃における損失正接tanδ80℃の比であるtanδ80℃/tanδ30℃を算出した。
製袋充填機(OnPack13000US、オリヒロ株式会社)を用いて、水が充填された、図2に示される口栓(スパウト)付きスタンディングパウチを作製した。パウチ寸法は、高さ(H)135mm×幅(W)90mm×ガゼット深さ25mmとした。
作製したスタンディングパウチの製袋充填適正につき、以下の評価基準で評価した。結果を表1に示す。
〇:スタンディングパウチから液漏れがない
×:スタンディングパウチから液漏れがある
内容物が室温まで冷却した後に内容物を一気に排出した後の、スタンディングパウチの自立性について、以下の評価基準で評価した。結果を表1に示す。
〇:自立する
×:自立しない
10 基材層
20 機能材層
21 多孔質層
22 熱可塑性樹脂
30 中間層
40 ヒートシール層
Claims (8)
- 基材層と、機能材層と、中間層と、ヒートシール層とが、この順で積層されており、かつ、
前記機能材層は、多孔質層に、熱可塑性樹脂が含浸又は塗布されたものであり、
前記多孔質層は、多孔質フィルム又は不織布であり、
前記熱可塑性樹脂は、融点が40~80℃であり、
前記中間層は、中実の樹脂フィルムであり、かつ
30℃における損失正接tanδ 30℃ に対する80℃における損失正接tanδ 80℃ の比であるtanδ 80℃ /tanδ 30℃ が、1.04~5.00である、
自立袋形成用複合フィルム。 - 前記中間層は、二軸延伸フィルムである、請求項1に記載の自立袋形成用複合フィルム。
- 前記熱可塑性樹脂は、ガラス転移温度が40~80℃である、請求項1又は2に記載の自立袋形成用複合フィルム。
- 前記熱可塑性樹脂は、ポリカプロラクトンである、請求項1~3のいずれか1項に記載の自立袋形成用複合フィルム。
- 少なくとも一部が、請求項1~4のいずれか1項に記載の自立袋形成用複合フィルムで構成されている、自立袋。
- 少なくとも胴部が、請求項1~4のいずれか1項に記載の自立袋形成用複合フィルムで構成されている、自立袋。
- 口栓付きパウチ形式である、請求項5又は6に記載の自立袋。
- ホット充填方式に用いられる、請求項5~7のいずれか1項に記載の自立袋。
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