JP7631481B2 - 蓄冷材 - Google Patents
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Description
テトラヒドロフランと、水とを含有することにより、摂氏2度以上摂氏8度以下の融点を有し、
化学式Ag3PO4により表されるリン酸銀、化学式Ag2CO3により表される炭酸銀、および化学式AgOにより表される酸化銀からなる群から選択される少なくとも1つの銀化合物を含有し、かつ、前記水に対する前記銀化合物のモル比が2.64×10-8以上3.70×10-4以下であることによって、
前記蓄冷材は、摂氏0度以上の前記融点以下の結晶化温度を有する。
図1は、冷却時における蓄冷材の特性を示すグラフである。図1において、横軸および縦軸は、それぞれ、時間および温度を指し示す。
条件(I)蓄冷材が、摂氏2度以上かつ摂氏8度以下の融点を有すること。一例として、蓄冷材は、摂氏3度以上かつ摂氏7度以下の融点を有すること。
条件(II)蓄冷材が、摂氏0度以上融点以下の結晶化温度を有すること。
テトラヒドロフラン、
水、および
化学式Ag3PO4により表されるリン酸銀、化学式Ag2CO3により表される炭酸銀、および化学式AgOにより表される酸化銀からなる群から選択される少なくとも1つの銀化合物を含有する。
以下、第2実施形態によるクーラーボックスが説明される。
以下の実施例を参照しながら、本発明がより詳細に説明される。
(蓄冷材の製造方法)
まず、以下の表1に示される試薬が、60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に添加され、混合物を得た。混合物はスクリュー管内で十分に撹拌され、実施例1Aによる蓄冷材を得た。
(表1)
リン酸銀 0.0419グラム(0.1×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
実施例1Aによる蓄冷材(約6グラム)を含有するスクリュー管を、恒温槽(エスペック株式会社製、商品名:SU-241)の内部に入れた。スクリュー管に熱電対が取り付けられ、スクリュー管内部の温度が観測された。恒温槽は、摂氏20度に2時間、維持された。次いで、恒温槽の温度は、摂氏1度/1分の速度で、低下された。恒温槽の温度が摂氏4度に到達した後、恒温槽は摂氏4度で30分間、維持された。
実施例1Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表2に示される試薬が用いられたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。
実験の結果は、表27に示される。
(表2)
リン酸銀 0.010グラム(2.39×10-5モルに等しい)
THF 19.071グラム(約0.264モルに等しい)
純水 80.929グラム(約4.50モルに等しい)
実施例1Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表 3に示される試薬が用いられたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表3)
リン酸銀 0.001グラム(2.39×10-6モルに等しい)
THF 19.071 グラム(約0.264モルに等しい)
純水 80.929 グラム(約4.50モルに等しい)
実施例1Dでは、表1に示される試薬に代えて、以下の表4に示される試薬に混合されたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表4)
実施例1Cによる蓄冷材 5.00グラム
THF 18.117グラム(約0.251モルに等しい)
純水 76.883グラム(約4.27モルに等しい)
実施例2Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表5に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表5)
炭酸銀 0.0276グラム(1.00×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
実施例2Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表6に示される試薬が用いられたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表6)
炭酸銀 0.01グラム(3.63×10-5モルに等しい)
THF 19.071グラム(約0.264モルに等しい)
純水 80.929 グラム(約4.50モルに等しい)
実施例2Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表7に示される試薬が用いられたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表7)
炭酸銀 0.001グラム(3.63×10-6モルに等しい)
THF 19.071グラム(約0.264モルに等しい)
純水 80.929グラム(約4.50モルに等しい)
実施例2Dでは、表1に示される試薬に代えて、以下の表8に示される試薬に混合されたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表8)
実施例2Cによる蓄冷材 20.00グラム
THF 15.257グラム(約0.212モルに等しい)
純水 64.743グラム(約3.60モルに等しい)
実施例3Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表9に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表9)
酸化銀 0.0124グラム(1.00×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
実施例3Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表10に示される試薬が用いられたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表10)
酸化銀 0.01グラム(8.07×10-5モルに等しい)
THF 19.071グラム(約0.264モルに等しい)
純水 80.929グラム(約4.50モルに等しい)
実施例3Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表11に示される試薬が用いられたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表11)
酸化銀 0.001グラム(8.07×10-6モルに等しい)
THF 19.071グラム(約0.264モルに等しい)
純水 80.929グラム(約4.50モルに等しい)
実施例3Dでは、表1に示される試薬に代えて以下の表12に示される試薬に混合されたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表12)
実施例3Cによる蓄冷材 20.0グラム
THF 15.257グラム(約0.212モルに等しい)
純水 64.743グラム(約3.60モルに等しい)
参考例1Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表13に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表13)
フッ化銀 0.0127グラム(1.00×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
参考例1Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表14に示される試薬が用いられたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表14)
フッ化銀 0.01グラム(7.88×10-5モルに等しい)
THF 19.071グラム(約0.264モルに等しい)
純水 80.929グラム(約4.50モルに等しい)
参考例1Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表15に示される試薬が用いられたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表15)
フッ化銀 0.001グラム(7.88×10-6モルに等しい)
THF 19.071グラム(約0.264モルに等しい)
純水 80.929グラム(約4.50モルに等しい)
参考例1Dでは、表1に示される試薬に代えて以下の表16に示される試薬に混合されたこと、および60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に代えて110ミリリットルの容量を有するスクリュー管を用いたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表16)
参考例1Cによる蓄冷材 50.0グラム
THF 9.535グラム(約0.132モルに等しい)
純水 40.465グラム(約2.25モルに等しい)
参考例2では、表1に示される試薬に代えて以下の表17に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表17)
リン酸銀 0.0419グラム(1×10 -4 モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
重水 5.407グラム(約0.270モルに等しい)
参考例2では、水は重水であったことに留意せよ。
比較例1では、表1に示される試薬に代えて以下の表18に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表18)
ヨウ化銀 0.0235グラム(0.1×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
ヨウ化銀は、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
比較例2では、表1に示される試薬に代えて以下の表19に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表19)
臭化銀 0.0188グラム(0.1×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
臭化銀は、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
比較例3では、表1に示される試薬に代えて以下の表20に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表20)
塩化銀 0.0143グラム(0.1×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
塩化銀は、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
比較例4では、表1に示される試薬に代えて以下の表21に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表21)
酸化チタン 0.008グラム(0.1×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
酸化チタンは、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
比較例5では、表1に示される試薬に代えて以下の表22に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表22)
酸化バナジウム 0.0182グラム(0.1×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
酸化バナジウムは、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
比較例6では、表1に示される試薬に代えて以下の表23に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表23)
酸化鉄 0.0160グラム(0.1×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
酸化鉄は、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
比較例7では、表1に示される試薬に代えて以下の表24に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表24)
酸化ニッケル 0.0074グラム(0.1×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
酸化ニッケルは、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
比較例8では、表1に示される試薬に代えて以下の表25に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表25)
酸化マンガン 0.0071グラム(0.1×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
酸化マンガンは、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
比較例9では、表1に示される試薬に代えて以下の表26に示される試薬に混合されたこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表27に示される。
(表26)
酸化亜鉛 0.0081グラム(0.1×10-4モルに等しい)
THF 1.144グラム(約0.0159モルに等しい)
純水 4.856グラム(約0.270モルに等しい)
酸化亜鉛は、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
101 断熱ボックス
102 断熱蓋
110 蓄冷材パック
120 医薬品
Claims (1)
- 蓄冷材であって、
テトラヒドロフランと、水とを含有することにより、摂氏2度以上摂氏8度以下の融点を有し、
前記融点が摂氏2度以上摂氏8度以下となるように前記水に対する前記テトラヒドロフランのモル比が調節されており、
化学式Ag3PO4により表されるリン酸銀、化学式Ag2CO3により表される炭酸銀、および化学式AgOにより表される酸化銀からなる群から選択される少なくとも1つの銀化合物を含有し、かつ、前記水に対する前記銀化合物のモル比が2.64×10-8以上3.70×10-4以下であることによって、前記蓄冷材は、摂氏0度以上の前記融点以下の結晶化温度を有する、
蓄冷材。
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