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JP7632341B2 - 車両下部構造 - Google Patents
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JP7632341B2 - 車両下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のフロア下に、バッテリ及び非接触充電用の充電ユニットが取り付けられた、車両下部構造に関する。
電気自動車等の、駆動源として回転電機が使用される車両には、その電源としてバッテリが取り付けられる。例えば車両のフロア(車室)下にバッテリパックが取り付けられる。
また特許文献1では、車両のフロア下に、非接触充電用の受電ユニットが取り付けられる。非接触充電では、受電ユニットと路面に設置された給電ユニットとが対向することで両者が電磁的に結合される。
特許文献1では、いわゆる後付けでの受電ユニットの取付けが可能となっている。具体的には、骨組みである取付ユニットがフロアパネルに固定される。さらにこの取付ユニットに受電ユニットが固定される。
特開2012-254778号公報
ところで、バッテリユニットに、非接触充電用の充電ユニットが取り付けられる場合がある。例えばバッテリユニットの下部に設けられ、バッテリを支持する補強部材であるリーンフォース下に、充電ユニットが締結される。
車両下面に充電ユニットが取り付けられることで、車両の最低地上高が低くなる。例えば充電ユニットの下面と路面との間の高さ寸法が、縁石やパーキングブロック(以下適宜、纏めて「縁石等」と記載される)の高さ寸法以下となる場合がある。そうなると、例えば車両の後退時に充電ユニットと縁石等とが衝突するおそれがある。さらに充電ユニットの取付先であるバッテリユニットにも衝突荷重が伝達され、バッテリユニットの破損に繋がるおそれがある。
また縁石等に衝突した充電ユニットはその状態確認のため、あるいは交換のために、ディーラ等の修理所に運ぶ必要がある。したがって充電ユニットが破損した現場から修理所まで、充電ユニットがバッテリユニットに締結されていることが求められる。
そこで本明細書では、バッテリユニットに非接触充電用の充電ユニットが取り付けられる場合において、充電ユニットに衝突荷重が印加されたときに当該荷重のバッテリユニットへの伝達を抑制可能としつつ、衝突荷重が印加された充電ユニットが、バッテリユニットから脱落することを抑制可能な、車両下部構造が開示される。
本明細書では、車両下部構造が開示される。当該構造は、フロアパネル下に取り付けられるバッテリユニットと、バッテリユニットの下面に取り付けられる非接触充電用の充電ユニットとを備える。バッテリユニットは、バッテリ、バッテリケーシング、及び補強部材を備える。バッテリケーシングは、バッテリを収容する。補強部材は、バッテリケーシングの底板に設けられバッテリを支持する。充電ユニットは、コイルケーシング及び複数のブラケットを備える。コイルケーシングは、充電コイルを収容する。複数のブラケットは、コイルケーシングの上板から車高方向に延設され上端が補強部材に締結される。さらに複数のブラケットは、相対的に車両前方に設置される前方ブラケットと、相対的に車両後方に設置される後方ブラケットと、車両前後方向に沿って、前方ブラケット及び後方ブラケットの間に設けられる中央ブラケットを備える。ここで、前方ブラケット及び後方ブラケットは、中央ブラケットと比較して軸剛性が低い。
上記構成によれば、例えば車両の後退時にコイルケーシングが縁石等に衝突したときに、後方ブラケットが車高軸方向に潰れ、また前方ブラケットが車高軸方向に引き伸ばされる。これら後方ブラケット及び前方ブラケットの変形により、衝突荷重が吸収される。さらに中央ブラケットによるコイルケーシングの支持が維持されるので、バッテリユニットから充電ユニットが脱落することが抑制される。
また上記構成において、コイルケーシングは、補強部材よりも曲げ剛性が低くてもよい。
上記構成によれば、補強部材が撓む前にコイルケーシングが撓み変形するため、補強部材への衝突荷重の伝達が抑制される。
また上記構成において、前方ブラケット及び後方ブラケットは、車高方向軸に沿って縮径部と拡径部とが交互に設けられた蛇腹筒部を備えてもよい。また、中央ブラケットは、車高方向軸に沿って直線状の稜線を備える直筒部を備えてもよい。
前方ブラケット及び後方ブラケットを、車高軸方向に変形し易い形状とし、中央ブラケットを、車高軸方向に変形し難い形状とすることで、後方ブラケット及び前方ブラケットによる衝突荷重の吸収、及び、中央ブラケットによるコイルケーシングの支持が図られる。
本発明によれば、バッテリユニットに非接触充電の充電ユニットが取り付けられる場合において、充電ユニットに衝突荷重が印加されたときに当該荷重のバッテリユニットへの伝達を抑制可能としつつ、衝突荷重が印加された充電ユニットが、バッテリユニットから脱落することが抑制可能となる。
本実施形態に係る車両下部構造を例示する斜視分解図である。 バッテリユニットの構成を例示する斜視分解図である。 バッテリケーシングの底面構造を例示する斜視図である。 バッテリユニットの締結構造を例示する斜視図である。 充電ユニットを例示する斜視図である。 図1の各構成を組付けたときの、A-A断面を例示する図である。 コイルケーシングが縁石に衝突したときの充電ユニット10の挙動を例示する図である。
図1-図7を参照して、本実施形態に係る車両下部構造が説明される。なお図1-図7において、車両前後方向が記号FRで表される軸で示され、車両幅方向(以下適宜、車幅方向と記載される)が記号RWで表される軸で示され、車両高さ方向(以下適宜、車高方向と記載される)が記号UPで表される軸で示される。FR軸、RW軸、及びUP軸は互いに直交する。
図1には、本実施形態に係る車両下部構造の各構成を例示する分解斜視図が示される。本実施形態に係る車両下部構造は、バッテリユニット50及び充電ユニット10を備える。本実施形態に係る車両下部構造は、例えば電気自動車BEV(Battery Electric Vehicle)に適用される。
<車体骨格>
図1には、車両フロア部分の骨格部材が例示される。この骨格部材のうち、車両前後方向に延設されるものとして、フロントサイドメンバ100A,100B、リアサイドメンバ110A,110B、ロッカ150A,150Bが設けられる。また車幅方向に延設されるものとして、リアクロス130が設けられる。
車両フロア部分の車幅方向両端に、一対のロッカ150A,150Bが設けられる。また、ロッカ150A,150Bの車幅方向内側には、フロントサイドメンバ100A,100Bがそれぞれ設けられる。
フロントサイドメンバ100A,100Bは、車両前端のバンパリーンフォースメント(図示せず)から車両前後方向に沿って延設される。さらにフロントサイドメンバ100A,100Bは、ダッシュパネル140を経て車室床面に延設される。フロントサイドメンバ100A,100Bの後端は、リアサイドメンバ110A,110Bの前端に連結される。リアサイドメンバ110A,110B間にリアクロス130が掛け渡される。
図4にはフロントサイドメンバ100A,100Bの詳細構造が例示される。なお、図4では車幅方向左側のフロントサイドメンバ100Bのみが例示されているが、車幅方向右側のフロントサイドメンバ100Aも図4と同様の構造を備える。
フロントサイドメンバ100Bは、フロアパネル160を車高方向に挟む、フロントサイドメンバアッパ101B及びフロントサイドメンバロア102Bを備える。フロントサイドメンバアッパ101B及びフロントサイドメンバロア102Bはともに断面がハット形状であって、互いの開放端同士を当接させることで閉断面構造が形成される。
図4に例示されるように、フロアパネル160下にバッテリユニット50が取り付けられる。より詳細には、フロントサイドメンバロア102Bの底壁には、車高方向に貫通する締結孔102B1が形成される。さらにこの締結孔102B1の中心軸とねじ軸が同軸となるようにウェルドナット103(溶接ナット)が設けられる。この締結孔102B1及びウェルドナット103は、フロントサイドメンバ100Bの長手方向(車両前後方向)に沿って複数設けられる。具体的には、バッテリユニット50に設けられたリーンフォースクロス70の本数分の締結孔102B1及びウェルドナット103が、リーンフォースクロス70と等ピッチで、フロントサイドメンバロア102Bの底壁に設けられる。
図4に例示されるように、ウェルドナット103には、ボルト104が螺入される。ボルト104はリーンフォースクロス70の車幅方向両端に形成された締結孔71にも挿入される。したがって、ウェルドナット103及びボルト104を介して、複数のリーンフォースクロス70の車幅方向両端がフロントサイドメンバ100A,100Bに締結される。また、フロントサイドメンバ100A,100Bとリーンフォースクロス70の車高方向離隔間隔は、ボルト104が挿入されるカラー105により管理される。
また図1を参照して、バッテリユニット50の後端には一対のバッテリブラケット52,52の下端が締結される。バッテリブラケット52,52の上端はリアクロス130に締結される。
<バッテリユニット>
図2には、バッテリユニット50の分解斜視図が例示される。図4に例示されるように、バッテリユニット50はいわゆる床下配置であって、フロアパネル160下に取り付けられる。バッテリユニット50は、バッテリ55、バッテリケーシング60、ならびに補強部材であるリーンフォースクロス70及びリーンフォースメンバ75A-75C(図3参照)を備える。
バッテリ55はバッテリケーシング60内に複数個収容される。一つのバッテリ55に、複数のバッテリセルが積層される。バッテリセルは、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池、及び全固体電池等から構成される。
バッテリケーシング60は複数のバッテリ55を収容する筐体であって、上部部材であるカバー61及び下部部材であるトレイ62を備える。カバー61及びトレイ62はともにアルミパネル等の金属薄板材から構成される。
カバー61は略水平に延設される上板61Aと、その周縁に接続され下方に延設される側板61Bを備える。さらに側板61Bの下端にはトレイ62との接続用のフランジ61Cが設けられる。
トレイ62は略船形に形成される。トレイ62は、略水平に延設される底板62Aと、その周縁に接続され上方に延設される側板62Bを備える。さらに側板62Bの上端にはカバー61のフランジ61Cと接続されるフランジ62Cが設けられる。
トレイ62の底板62Aの内面(上面)には、複数のトレイ内クロス57が車両前後方向に沿って間隔を空けて設けられる。トレイ内クロス57は、リーンフォースクロス70及びリーンフォースメンバ75A-75C(図3参照)とともにバッテリ55を支持する補強部材であって、車幅方向に延設される。
図3には、図2のトレイ62を上下逆さまにしたときのアングルにおける、トレイ62ならびにリーンフォースクロス70及びリーンフォースメンバ75A-75Cが例示される。トレイ62の底板62Aの外面(下面または露出面)には、リーンフォースクロス70が設けられる。
リーンフォースクロス70は、リーンフォースメンバ75A-75Cとともに複数のバッテリ55を支持する補強部材である。リーンフォースクロス70は、トレイ62の底板62Aの外面(下面)に、車両前後方向に沿って間隔を空けて複数設けられる。
例えばリーンフォースクロス70の車幅方向両端は、バッテリケーシング60の車幅方向両端よりも外側に張り出される。このような構造により、リーンフォースクロス70は、車両の側面衝突(側突)時に、バッテリユニット50の側方からアクセスする障害物(バリア)を、バッテリケーシング60の手前で受け止め可能となる。
リーンフォースクロス70の車幅方向両端には厚さ方向に貫通する締結孔71が設けられる。この締結孔71に、図4に示すボルト104が挿入される。当該ボルト104はカラー105及びフロントサイドメンバロア102B(図示しないフロントサイドメンバロア102Aも同様)の締結孔102B1にも挿入される。さらにボルト104は、フロントサイドメンバロア102A,102Bに設けられたウェルドナット103に螺入される。これにより、リーンフォースクロス70を介して、バッテリユニット50がフロントサイドメンバ100A,100Bに締結される。
トレイ62の底板62Aには、複数のリーンフォースクロス70と交差するようにして、補強部材であるリーンフォースメンバ75A-75Cが設けられる。リーンフォースメンバ75A-75Cは、車両前後方向に延設され、それぞれ車幅方向に間隔を空けて設けられる。例えばトレイ62の車幅方向中央にリーンフォースメンバ75Aが設けられる。またリーンフォースメンバ75Aの車幅方向両側にリーンフォースメンバ75B,75Cが設けられる。
リーンフォースメンバ75A-75Cは、リーンフォースクロス70を覆うようにして、つまり、リーンフォースクロス70の下方に設けられる。例えばリーンフォースメンバ75A-75Cは、複数のリーンフォースクロス70に溶接固定される。リーンフォースメンバ75A-75Cには、その厚さ方向に複数の締結孔73が穿孔される。これら締結孔73は、例えばリーンフォースクロス70との交差点において、車両前後方向に2個1組で設けられる。
例えば締結孔73はリーンフォースメンバ75Aに、車両前後方向に3組設けられる。具体的には、複数のリーンフォースクロス70のうち、後端のリーンフォースクロス70A、その前方のリーンフォースクロス70B、及びさらにその前方のリーンフォースクロス70Cとの交差点に、それぞれ1組の締結孔73,73が穿孔される。
また締結孔73は、リーンフォースメンバ75B,75Cに、それぞれ1組設けられる。具体的には、複数のリーンフォースクロス70のうち、後端より一つ前方のリーンフォースクロス70Bとの交差点に、それぞれ1組の締結孔73,73が穿孔される。
この締結孔73は、充電ユニット10の締結用に用いられる。充電ユニット10がいわゆる後付けのユニットであって、車両に充電ユニット10が取り付けられていない場合は、図示しないシールクリップや防水シール等で締結孔73が塞がれる。
<充電ユニット>
図5には、充電ユニット10の単体斜視図が例示される。充電ユニット10はバッテリユニット50の下面に取り付けられる。充電ユニット10は非接触充電用の充電側(受電側)ユニットである。例えば路面に図示しない給電ユニットが設置されている場合、充電ユニット10と給電ユニットとを対向させることで、両者が電磁的に結合される。
例えば充電ユニット10には充電コイル45(図6参照)が設けられ、また給電ユニットにも給電コイルが設けられる。さらに磁界共振を利用して、給電コイルから充電コイル45に電力が伝送される。なおこのような磁界共振を利用したワイヤレス電力伝送技術については既知であることから、以下では説明が省略される。
図5、図6を参照して、充電コイル45はコイルケーシング20に収容される。なお図6には、図1の車体骨格、バッテリユニット50、及び充電ユニット10を組付けた際の車幅方向中央部分のFR-UP断面が例示される。
コイルケーシング20は略直方体状の筐体であって、例えばアルミパネル等の金属パネル材から構成される。例えば、コイルケーシング20は、補強部材であるリーンフォースメンバ75A-75Cよりも、曲げ剛性が低くなるように構成される。例えばコイルケーシング20は薄板であるアルミパネルから構成され、リーンフォースメンバ75A-75Cはコイルケーシング20より肉厚の高張力鋼から構成される。
コイルケーシング20の上板22には、複数のブラケットが設けられる。具体的には、上板22には、中央ブラケット30A、前方ブラケット30B、後方ブラケット30C、右ブラケット30D及び左ブラケット30Eが設けられる。これらのブラケット30A-30Eはいずれも、上板22の露出面から車高方向に延設され、その上端のフランジ34A-34Eが補強部材であるリーンフォースメンバ75A-75Cに締結される。
後方ブラケット30Cは、コイルケーシング20の上板22の、車幅方向中央かつ車両前後方向後方に設けられる。後方ブラケット30Cは、その他のブラケット30A,30B,30D,30Eよりも相対的に車両後方に設置される。
後方ブラケット30Cは、その下端にフランジ36Cを備える。フランジ36Cは例えば蛇腹筒部32Cの下端から車両前後方向に突設される。図6の一点鎖線円で囲まれた拡大図を参照して、フランジ36Cには締結孔が厚さ方向に穿孔される。コイルケーシング20の上板22にも締結孔が穿孔されており、両孔は軸合わせされボルト-ナット締結される。
または、フランジ36Cと上板22は、溶接により接合されてもよい。例えば充電ユニット10が、いわゆる後付け部品としてコイルケーシング20及びブラケット30A-30Eが一体化された形で供給される場合がある。このような場合、コイルケーシング20からブラケット30A-30Eを取り外す必要が特に無い事から、コイルケーシング20とブラケット30A-30Eとが溶接される。また、コイルケーシング20の上板22と充電コイル45との間に図6のような隙間が確保できないような場合にも、コイルケーシング20とブラケット30A-30Eとが溶接される。
後方ブラケット30Cは、その上端にもフランジ34Cを備える。フランジ34Cは例えば蛇腹筒部32Cの上端から車両前後方向に突設される。フランジ34Cには1組の締結孔38C,38Cが厚さ方向に穿孔される。締結孔38C,38Cのピッチは、リーンフォースメンバ75A-75Cの1組の締結孔73,73のピッチに等しい。
なおピッチが等しいとは、厳密な一致のみを指すのではなく、設計上の公差を含んだ状態も含まれる。
リーンフォースメンバ75Aとリーンフォースクロス70との間には間隙が設けられ、当該間隙にウェルドナット21が設けられる。このウェルドナット21はリーンフォースクロス70の締結孔73と軸合わせされる。
さらに後方ブラケット30Cのフランジ34Cの締結孔38Cとリーンフォースクロス70の締結孔73が軸合わせされ、締結孔38C,73、及びウェルドナット21にボルト23が螺入される。これにより、後方ブラケット30Cを介して、コイルケーシング20がリーンフォースメンバ75Aに締結される。
フランジ34C,36C間を繋ぐようにして、車高方向に蛇腹筒部32Cが立設される。蛇腹筒部32Cは、車高方向軸に沿って縮径部と拡径部とが交互に設けられる。例えば図5の例では、蛇腹筒部32Cは角筒形状であるが、円筒形状であってもよい。
前方ブラケット30Bは、コイルケーシング20の上板22の、車幅方向中央かつ車両前後方向前方に設けられる。前方ブラケット30Bは、その他のブラケット30A,30C-30Eよりも相対的に車両前方に設置される。
前方ブラケット30Bは、フランジ34B,36B、及び蛇腹筒部32Bを備える。これらの構造は、後方ブラケット30Cのフランジ34C,36C、及び蛇腹筒部32Cと同様である。
右ブラケット30Dは、コイルケーシング20の上板22の、車幅方向右側かつ車両前後方向中央に設けられる。右ブラケット30Dは、その他のブラケット30A-30C,30Eよりも相対的に車幅方向右側に設置される。
左ブラケット30Eは、コイルケーシング20の上板22の、車幅方向左側かつ車両前後方向中央に設けられる。左ブラケット30Eは、その他のブラケット30A-30Dよりも相対的に車幅方向左側に設置される。
右ブラケット30Dは蛇腹筒部32D、フランジ34D,36Dを備え、左ブラケット30Eは、蛇腹筒部32E、フランジ34E,36Eを備える。蛇腹筒部32D,32E、フランジ34D,34E、及びフランジ36D,36Eは、後方ブラケット30Cの蛇腹筒部32C、フランジ34C、及びフランジ36Cと同様の構造を備える。
中央ブラケット30Aは、コイルケーシング20の上板22の、車幅方向中央かつ車両前後方向中央に設けられる。つまり中央ブラケット30Aは、車両前後方向に沿って、前方ブラケット30B及び後方ブラケット30Cの間に設けられる。また中央ブラケット30Aは、車幅方向に沿って、右ブラケット30D及び左ブラケット30Eの間に設けられる。
中央ブラケット30Aは、フランジ34A,36Aを備える。これらの構造は、後方ブラケット30Cのフランジ34C,36Cと同様である。
一方、中央ブラケット30Aは、後方ブラケット30C等のような蛇腹筒部32Cの代わりに、直筒部32Aを備える。直筒部32Aはフランジ34A,36A間を繋ぐようにして、車高方向に立設される。さらに直筒部32Aは車高方向軸(UP軸)に沿って直線状の稜線を備える。例えば直筒部32Aは角筒または円筒から構成される。
また、中央ブラケット30Aの直筒部32Aと、前方ブラケット30B、後方ブラケット30C、右ブラケット30D、左ブラケット30Eの蛇腹筒部32B-32Eの肉厚は等しくなるように構成される。さらにこれらのブラケット30A-32Eは同一材料(例えばアルミ材)から構成される
したがって、前方ブラケット30B、後方ブラケット30C、右ブラケット30D、左ブラケット30Eは、蛇腹筒部32B-32Eと直筒部32Aとの形状差に基づいて、中央ブラケット30Aと比較して軸剛性が低くなる。
なお軸剛性とは筒部の中心軸方向に掛かる荷重(引張荷重及び圧縮荷重)に対する変形のし難さを表す。例えば前方ブラケット30B、後方ブラケット30C、右ブラケット30D、左ブラケット30Eは、中央ブラケット30Aよりも縦弾性係数が低く(軸剛性が低く)なる。
<縁石衝突時の、充電ユニットの挙動>
図7には、コイルケーシング20が縁石200に衝突したときの、充電ユニット10の挙動が例示される。この例では、例えば車両が後退中に、コイルケーシング20の後端に縁石200が衝突した様子が示される。なお縁石200の代わりに、いわゆる車止めに用いられるパーキングブロックにコイルケーシング20が衝突した場合も、図7と同様の挙動が示される。
以下にて詳細に説明されるように、縁石200への衝突時には、衝突した充電ユニット10が専ら衝突荷重を受け止め、締結先のバッテリユニット50への衝突荷重の伝達が抑制される。言い換えると、充電ユニット10を犠牲にすることで、バッテリユニット50の破損が抑制される。
さらに中央ブラケット30Aによって、充電ユニット10の、バッテリユニット50への締結が維持される。したがって(破損された)充電ユニット10が取り付けられた車両がディーラ等の修理先に避難走行している間に、充電ユニット10がバッテリユニット50から脱落することが抑制される。
図7を参照して、コイルケーシング20の後端が縁石200の前端に衝突すると、コイルケーシング20の後端が縁石200上に乗り上げる。この乗り上げに追従するようにして、後方ブラケット30Cの蛇腹筒部32Cが軸方向に潰れ変形する。
このとき、仮に後方ブラケット30Cの軸剛性が高い場合、リーンフォースメンバ75Aの変形に繋がるおそれがあるが、蛇腹筒部32Cが潰れ変形することで、リーンフォースメンバ75Aの変形が免れる。
さらに乗り上げに際してコイルケーシング20が中央ブラケット30Aを支点として曲げ変形される。上述したように、リーンフォースメンバ75A-75Cと比較して相対的に曲げ剛性の低いコイルケーシング20が、リーンフォースメンバ75A-75Cに先駆けて曲げ変形されることで、リーンフォースメンバ75A-75Cの破損が免れる。
また、コイルケーシング20の曲げ変形に追従するようにして前方ブラケット30Bの蛇腹筒部32Bが伸び変形する。このように、縁石衝突時には、前方ブラケット30B、後方ブラケット30C、及びコイルケーシング20の変形によって衝突荷重が吸収される。
一方、ブラケット30B-30Eよりも軸剛性の高い中央ブラケット30Aは、大きな変形が免れ、コイルケーシング20の中央部分で締結支持状態を維持する。これにより、充電ユニット10(特にコイルケーシング20)の、バッテリユニット50からの脱落が抑制される。
なお、図7の例では、車両後退時の充電ユニット10の挙動が例示されたが、要するに進行方向前方のブラケットが潰れ変形し、進行方向後方のブラケットが伸び変形することで、衝突荷重が吸収される。例えば車両のフロア下に縁石200が潜った状態で車両が前進するとコイルケーシング20の前端が縁石200の後端に衝突する。このような場合は前方ブラケット30Bが潰れ変形し、後方ブラケット30Cが伸び変形される。
また、例えば路面が凍結した駐車場等で車両を転回させたときに、車両が車幅方向にスリップ(横滑り)するような場合がある。このような場合には、右ブラケット30D及び左ブラケット30Eの一方が潰れ変形し、他方が伸び変形される。
以上のようないずれの衝突形態であっても、他のブラケット30B-30Eよりも相対的に軸剛性の高い中央ブラケット30Aは変形破損が抑制され、それにより、充電ユニット10のバッテリユニット50からの脱落が抑制される。
また、前方ブラケット30B、後方ブラケット30C、右ブラケット30D、左ブラケット30Eの各筒部を蛇腹筒形状とすることで、これらの筒部に潰れ変形や伸び変形が生じた際にも、衝突が小規模である場合には破断が免れ、締結機能が維持される。
なお、前方ブラケット30B、後方ブラケット30C、右ブラケット30D、左ブラケット30Eの各筒部を、中央ブラケット30Aの直筒部32Aと比較して軸剛性を低くさせるに当たり、蛇腹筒とは異なる手法が採られてもよい。
例えば、前方ブラケット30B、後方ブラケット30C、右ブラケット30D、左ブラケット30Eの各筒部が直筒部であって、直筒部32Aと比較して肉薄となるような構造であってもよい。
または、前方ブラケット30B、後方ブラケット30C、右ブラケット30D、左ブラケット30Eの各筒部が直筒部であって、直筒部32Aと同一厚であるが、直筒部32Aよりも縦弾性係数の低い材料から構成されていてもよい。
10 充電ユニット、20 コイルケーシング、22 上板、30A 中央ブラケット、30B 前方ブラケット、30C 後方ブラケット、30D 右ブラケット、30E 左ブラケット、32A 直筒部、32B-32E 蛇腹筒部、45 充電コイル、50 バッテリユニット、52 バッテリブラケット、55 バッテリ、60 バッテリケーシング、70 リーンフォースクロス、75A-75C リーンフォースメンバ(補強部材)、200 縁石。

Claims (3)

  1. フロアパネル下に取り付けられるバッテリユニットと、
    前記バッテリユニットの下面に取り付けられる非接触充電用の充電ユニットと、
    を備える車両下部構造であって、
    前記バッテリユニットは、
    バッテリと、
    前記バッテリを収容するバッテリケーシングと、
    前記バッテリケーシングの底板に設けられ前記バッテリを支持する補強部材と、
    を備え、
    前記充電ユニットは、
    充電コイルを収容するコイルケーシングと、
    前記コイルケーシングの上板から車高方向に延設され上端が前記補強部材に締結される複数のブラケットと、
    を備え、
    複数の前記ブラケットは、
    相対的に車両前方に設置される前方ブラケットと、
    相対的に車両後方に設置される後方ブラケットと、
    車両前後方向に沿って、前記前方ブラケット及び前記後方ブラケットの間に設けられる中央ブラケットと、
    を備え、
    前記前方ブラケット及び前記後方ブラケットは、前記中央ブラケットと比較して軸剛性が低い、車両下部構造。
  2. 請求項1に記載の車両下部構造であって、
    前記コイルケーシングは、前記補強部材よりも曲げ剛性が低い、車両下部構造。
  3. 請求項1又は2に記載の車両下部構造であって、
    前記前方ブラケット及び前記後方ブラケットは、車高方向軸に沿って縮径部と拡径部とが交互に設けられた蛇腹筒部を備え、
    前記中央ブラケットは、車高方向軸に沿って直線状の稜線を備える直筒部を備える、
    車両下部構造。
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