JP7632466B2 - 通信システムにおける制御装置、および、その制御方法 - Google Patents
通信システムにおける制御装置、および、その制御方法 Download PDFInfo
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Description
本技術は、通信システムにおける制御装置に関する。詳しくは、通信システムにおいて使用可能なリソースを管理する制御装置、および、その制御方法に関する。
セルラーネットワークは、RAN(Radio Access Network)とコアネットワーク(CN:Core Network)から構成されている。RANは、基地局(BS:Base Station)と端末(UE:User Equipment)の間の無線システムである。コアネットワークは、端末がネットワークへ接続する際の許可やセッション管理を主に行っている。4Gおよび5Gにおいて、コアネットワークは、コントロールプレーンファンクション(CPF:Control Plane Function)、および、ユーザプレーンファンクション(UPF:User Plane Function)により構成される。端末がネットワークに接続してデータの送受信を行う場合には、コアネットワークのユーザプレーンの機能が必要となる。4Gの場合には、SGWやPGWがこの役割を果たす。5Gの場合には、ユーザプレーンファンクションがこの役割を果たす。
端末にユーザプレーンを割り当てるために、4Gでは、セレクションファンクション(Selection Function)が、ネットワークにアタッチしてきた端末に対して、どのSGWおよびPGWを割り当てるかを、その時のネットワークの状況に応じて決定する。そして、その情報に基づいて、MMEからの要請として、基地局とSGWおよびPGWとの間にGTPトンネルという土管を設ける。ここで、PGWは、端末が設定したAPNに基づいて選択される。また、SGWは、端末の地理的な場所により選択される(例えば、非特許文献1参照。)。
また、5Gでは、NSSAI(Network Slice Selection Assistance Information)という情報を端末に提供して、どのネットワークスライスの選択が可能であるかを端末に提供する。NSSF(Network Slice Selection Function)は、端末が選択したネットワークスライスに対応するユーザプレーンファンクションを、その端末に割り当てる(例えば、非特許文献2参照。)。
3GPP TS23.401、セクション4.3.8
3GPP TS23.501、セクション5.15
上述の従来技術において、端末の数に応じてスループットを確保するためには、端末の数の変動に応じてユーザプレーンの数を増減させることが有用である。しかしながら、上述の従来技術では、ユーザプレーンの数を柔軟に増減させることは難しい。特に、近年の局所的なセルラシステムのためのコアネットワークでは低コストによる実現が必要であり、複雑な仕組みを設けることは好ましくない。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、通信システムにおけるユーザプレーンの数を柔軟に制御することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、ローカルエリアネットワークに配置された基地局とクラウドに配置された少なくとも1つのユーザプレーンファンクションとが接続される通信システムにおいて、上記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量のうち、上記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションが上記ローカルエリアネットワークを利用して転送するユーザデータのトラフィック量と、新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量とを考慮して、上記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かを判断する制御装置およびその制御方法である。これにより、ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量において新たなユーザプレーンファンクションに利用可能なトラフィック量を考慮して、新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かを判断するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が所定の閾値を超えた場合に、上記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かの判断を行うようにしてもよい。これにより、動作中のユーザプレーンファンクションの処理使用率が高くなった際に新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かを判断するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率は、上記対象ユーザプレーンファンクションの現在の処理容量を上記対象ユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量で除算することにより得られる値を想定する。
また、この第1の側面において、上記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率は、上記対象ユーザプレーンファンクションにおける処理遅延が大きいほど上記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が高いものとして計算される値を想定する。
また、この第1の側面において、上記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量は、上記少なくとも1つのユーザプレーンファンクション毎に測定された、上記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティとのトラフィック量の最大値を想定する。
また、この第1の側面において、上記ユーザデータのトラフィック量は、上記少なくとも1つのユーザプレーンファンクション毎に測定された、上記基地局を介した端末によるトラフィック量の総計を想定する。
また、この第1の側面において、上記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量からトラフィック増加余地容量を算出して、上記トラフィック増加余地容量を上記新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量で除算した値が所定の値を超える場合に、上記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断してもよい。ここで、上記トラフィック増加余地容量は、上記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量から上記ユーザデータのトラフィック量を減算した値であってもよい。また、上記トラフィック増加余地容量は、上記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量から上記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションの台数に応じたトラフィック量を減算した値であってもよい。なお、上記所定の値は、1以上であることが想定される。
また、この第1の側面において、上記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから上記新たなユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定されたトラフィック量が、上記新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量より多い場合に、上記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断するようにしてもよい。これにより、新たなユーザプレーンファンクションを追加したと想定した際のトラフィック量を実測により確認するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから上記新たなユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定された遅延時間が所定の遅延閾値より小さい場合に、上記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断するようにしてもよい。これにより、新たなユーザプレーンファンクションを追加したと想定した際の遅延時間を実測により確認するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率および上記対象ユーザプレーンファンクションとは異なる他のユーザプレーンファンクションの処理使用率を考慮して、上記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきか否かを判断するようにしてもよい。これにより、ユーザプレーンファンクションの処理使用率を利用してユーザプレーンファンクションを削除すべきか否かを判断するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が第1の閾値を下回った場合に、上記対象ユーザプレーンファンクションとは異なる他のユーザプレーンファンクションにおいてその処理使用率が上記第1の閾値よりも高い第2の閾値を下回るユーザプレーンファンクションが少なくとも1つ存在する場合に、上記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきと判断するようにしてもよい。これにより、処理使用率の低い対象ユーザプレーンファンクションによって処理されていた分を他のユーザプレーンファンクションにおいて収容できる場合に、対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきと判断するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから上記他のユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定されたトラフィック量が、上記対象ユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量より多い場合に、上記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきと判断するようにしてもよい。これにより、対象ユーザプレーンファンクションを削除したと想定した際のトラフィック量を実測により確認するという作用をもたらす。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(LANのトラフィック量に着目した制御の例)
2.第2の実施の形態(他の通信路のトラフィック量を併せて考慮した制御の例)
1.第1の実施の形態(LANのトラフィック量に着目した制御の例)
2.第2の実施の形態(他の通信路のトラフィック量を併せて考慮した制御の例)
<1.第1の実施の形態>
[無線通信システム]
図1は、本技術の実施の形態において想定する無線通信システムの第1の例を示す図である。
[無線通信システム]
図1は、本技術の実施の形態において想定する無線通信システムの第1の例を示す図である。
この第1の例は、第4世代移動通信システム(4G)に本技術の実施の形態を適用した場合の例である。端末300は、基地局200を介してコアネットワークに接続する。端末300と基地局200との間は、無線システムであるRANにより接続される。
コアネットワークは端末300がネットワークに接続する際の許可やセッション管理を主に行うものであり、4GではEPC(Evolved Packet Core)と呼称される。この4Gのコアネットワークは、コントロールプレーンファンクション110とユーザプレーンファンクション120とに分かれおり、前者がネットワークの制御を行い、後者がパケット転送を行う。なお、コントロールプレーンファンクション110は、特許請求の範囲に記載の制御部の一例である。また、以下では、コントロールプレーンファンクション110を、単にコントロールプレーンと略すことがある。同様に、ユーザプレーンファンクション120を、単にユーザプレーンと略すことがある。
4Gのコントロールプレーンファンクション110は、HSS111およびMME112などを備える。HSS(Home Subscriber Server)111は、ユーザ情報を管理するデータベースサーバである。MME(Mobility Management Entity)112は、端末300の制御のための制御信号のゲートウェイである。
4Gのユーザプレーンファンクション120は、SGW121およびPGW122などを備える。SGW(Serving Gateway)121は、ユーザデータのゲートウェイである。PGW(Packet data network Gateway)122は、外部ネットワークに接続するためのゲートウェイである。
4Gにおいて、端末300の加入者情報が格納されているHSS111からその端末300の契約情報や暗号のための鍵を受けて、その端末300がネットワークに接続してもよいか否かを判断し、暗号化のための鍵の生成などを行う。つまり、端末300の中にあるSIM(Subscriber Identity Module)カードの中にあるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)という加入者番号に紐づいた端末300の情報がHSS111に格納されていることが、その端末300にとって、ネットワークに接続するために必要となる。また、端末300がセルラシステムにアタッチするために、MME112がその役割を果たす。
図2は、本技術の実施の形態において想定する無線通信システムの第2の例を示す図である。
この第2の例は、第5世代移動通信システム(5G)に本技術の実施の形態を適用した場合の例である。端末300が基地局200を介してコアネットワークに接続し、端末300と基地局200との間がRANにより接続される点は、上述の4Gの場合と同様である。
5Gのコントロールプレーンファンクション110は、UDM113、SMF114およびAMF115などを備える。UDM(Unified Data Management)113は、加入者情報を管理するものである。SMF(Session Management Function)114は、セッション管理を行うものである。AMF(Access and Mobility Management Function)115は、端末の認証や位置管理などを行うものである。
5Gのユーザプレーンファンクション120は、4GのSGW121およびPGW122のように分離されておらず、ここではUPF(User Plane Function)123と表記する。
5Gにおいては、上述のHSS111と同様の機能をUDM113が備える。以降、HSS111という表記を用いるが、これは、UDM113にも適用できる。また、端末300がセルラシステムにアタッチするために、AMF115やSMF114がその役割を果たす。
図3は、本技術の実施の形態におけるコアネットワークの配置例を示す図である。
4GのPGW122や5GのUPF123は、コアネットワークと一般のインターネットとの境界となるゲートウェイの役割を果たしている。この実施の形態では、コアネットワークも一般のインターネットにも配置することを考えているためPGW122やUPF123に相当するCN-U129というコアネットワークのユーザプレーンファンクションが、コアネットワークと一般のアプリケーションとの境界に配置されるゲートウェイであると捉えて構わない。同様に、ここでは、MME112やSMF114およびAMF115に相当するものをCN-C119として示している。
端末300と基地局200が配置されている近くにコアネットワークが配置されると、セルラ部分で要する遅延が少なくなることが知られている。そのため、インターネットのエッジ(Edge)に配置されるコアネットワークが増加することが予想される。ただし、この場合においても、エッジに配置されていないコアネットワークを、センターコアネットワークとして配置しておくことは有用である。エッジにコアネットワークが配置されていない時には、このセンターコアネットワークを使えばよいからである。なお、「エッジに配置されるコアネットワーク」という表現は、「コアネットワーク内のエッジに配置される1または複数のコアネットワークノード」という表現に代替されてもよい。また、「エッジ」は端末300または基地局200(例えば、端末300のアクセスポイント)の近くに配置されることを意味していてもよい。
今後は、センターコアネットワークが存在している状況で、世界中の様々な場所のインターネットのエッジに多数のコアネットワークが配置されることが予想される。中には、工場や病院、オフィスの中のLANにコアネットワークを配置するケースも出てくると考えられる。少なくとも、基地局200は、工場や病院、オフィスのようなローカルエリアに配置され、コアネットワークは、そのようなローカルに置く場合とそのローカルエリアの近くのインターネット上に置かれる場合とが出てくると考えられる。いずれにしても、そのようなローカルなセルラシステムでは、低コストなシステムが要求される。これらは、プライベート4G(ローカル4G)またはプライベートLTE(ローカルLTE)や、プライベート5G(ローカル5G)などと呼ばれることもある。
[スループット]
SGW121およびPGW122またはUPF123によって実現されるユーザプレーンファンクションは、その能力の一つの指標として、処理できる最大のスループットというものがある。例えば、100Mbpsのユーザデータ(ユーザプレーンのデータ)を処理できる等の指標である。100Mbpsを処理するコアネットワークのユーザプレーンファンクションがあり、1台の基地局200が処理できる能力が100Mbpsであったとする。その場合には、1台の端末がネットワークを使うと、その1台の端末は100Mbpsのスピードを享受することができる。一方、そのような基地局200と端末が10セットあった場合には、コアネットワークのユーザプレーンの能力がボトルネックになって、各端末は10Mbpsのスループットしか得られない。
SGW121およびPGW122またはUPF123によって実現されるユーザプレーンファンクションは、その能力の一つの指標として、処理できる最大のスループットというものがある。例えば、100Mbpsのユーザデータ(ユーザプレーンのデータ)を処理できる等の指標である。100Mbpsを処理するコアネットワークのユーザプレーンファンクションがあり、1台の基地局200が処理できる能力が100Mbpsであったとする。その場合には、1台の端末がネットワークを使うと、その1台の端末は100Mbpsのスピードを享受することができる。一方、そのような基地局200と端末が10セットあった場合には、コアネットワークのユーザプレーンの能力がボトルネックになって、各端末は10Mbpsのスループットしか得られない。
図4は、コアネットワークがボトルネックになっている場合の例を示す図である。100Mbpsを処理するコアネットワークのユーザプレーンファンクションに対して、端末300や基地局200が増えるとユーザプレーンの能力がボトルネックになるおそれがある。このように基地局200の数や端末300の数が増えた時に、コアネットワークのユーザプレーンの能力を向上させる必要がある。
コアネットワークのユーザプレーンの能力向上、すなわちスケーリング(Scaling)を行う際、静的(static)なスケーリングと動的(dynamic)なスケーリングとが考えられる。静的スケーリングとは、一度、ユーザプレーンの台数を決めて、コアネットワークを起動し、基地局200と接続し、運用を開始した後は、そのユーザプレーンの台数は、基本的に変えないという方法である。一方、動的スケーリングとは、端末300の数の変動に対応して、ユーザプレーンの台数を柔軟に増やし、または、減らす方法である。
ユーザプレーンの台数を動的に増減させる方法は、非常に難易度が高い。なぜなら、基地局200の設定を変える必要が出てくる場合もあれば、新しいPDUセッションをユーザプレーンファンクションに割り振る機能が、変化したユーザプレーンの存在に気づき、内部のテーブルを更新するなどの手間がかかる場合もあるからである。上述のプライベートLTEやプライベート5Gなどと呼ばれる局所的なセルラシステムのためのコアネットワークは低コストで作る必要があるため、このような手間をかけることが困難であった。このスケーリングの際には、動的または静的のどちらの方法であっても、ユーザプレーンファンクションの数を増やすべきか、または、減らすべきかを、どこかの機能で判断する必要がある。
この実施の形態において、端末300と基地局200は、LAN(Local Area Network)に配置される。また、この実施の形態において、コアネットワークのコントロールプレーンは、インターネット上のクラウドに配置される。一方、コアネットワークのユーザプレーンファンクションは、オンプレミス(on-premise)のLANに配置してもよく、また、オンクラウド(on-cloud)に配置してもよい。
LANに配置したユーザプレーンファンクションは、PC(Personal Computer)などの設備を増強しない限り、ユーザプレーンファンクションを増加することができない。一方、クラウドに配置したユーザプレーンファンクションは、クラウド上の仮想マシン(Virtual Machine)を追加して、その仮想マシンの中でユーザプレーンファンクションのプログラムを起動すれば、容易にユーザプレーンファンクションを追加することができる。ユーザプレーンファンクションの削除は、ユーザプレーンファンクションのプログラムを停止した上で、仮想マシンを削除すればよい。したがって、ユーザプレーンファンクションの追加または削除は、主にクラウド上に配置したユーザプレーンファンクションの追加または削除である。
ユーザプレーンファンクションの追加または削除は、クラウド上であれば比較的容易である。LANにもユーザプレーンファンクションを配置することが可能であり、追加または削除ができないわけではないが、仮想マシンを自由に追加または削除できるわけではないため、ユーザプレーンファンクションの追加または削除は、LAN上ではやり難い。なお、端末300から見た場合に、LANのユーザプレーンファンクションとクラウドのユーザプレーンファンクションは、同じように並列に見えるため、違いが分かるわけではない。
そこで、以下ではクラウド上でユーザプレーンファンクションの追加または削除を行う手法について検討する。
図5は、本技術の実施の形態における無線通信システムの一例を示す図である。
この例では、上述のように、オンプレミスとオンクラウドにまたがって無線通信システムが形成される。オンプレミスとは、工場や病院、オフィスなどのLAN上にUPFを配置することをいう。オンクラウドとは、インターネット上のクラウドのデータセンターにUPFを配置することをいう。基地局200と端末300は、もともとローカルなエリアに設置されている。
コアネットワークのコントロールプレーンは、オンプレミスでもオンクラウドでもよい。ここでは、コントロールプレーンはオンクラウドに設置した例を示している。
この例では、オンプレミスには、2つのユーザプレーンファンクションがコントロールプレーンの立上げ時、または、運用開始時に実在しているものとする。また、オンクラウドには、コントロールプレーンの立上げ時、または、運用開始時には、ユーザプレーンファンクションが不在であり、その後から立ち上げることを想定している。
LANとクラウドのデータセンター内は、広域レイヤ2接続で、同じサブネット(Subnet)としてネットワークを形成しておくのがよい。これにより、LANなのかクラウドなのかを意識することなく、ユーザプレーンファンクションを増減させることが可能となる。オンプレミスのユーザプレーンファンクションで足りなくなってきた時に、オンクラウドのユーザプレーンファンクションを実際に起動して、ユーザプレーンファンクション全体の容量を増やすことができる。なお、広域レイヤ2接続をする技術については、仮想VPN(Virtual Private Network)等の既存の技術を適用することができる。
ここで、サブネットとは、IPパケットを転送する際にMACアドレスに基づいてルーティングできる範囲のことをいう。具体的には、同じスイッチに接続するエンティティ(entity)は、同じサブネットに属しているという。基本的に、1つのUPFは、1つのサブネットに属する。したがって、UPFが32個ある場合、32個の別のサブネットがクラウド上に存在することになる。
クラウド上のリソースマネージメントファンクション190は、ネットワーク上のリソースを管理するものである。ここでは、特に、リソースマネージメントファンクション190は、ネットワークの状況に基づいて、クラウド上のユーザプレーンファンクションを追加または削除する機能を有する。
測定対象となる使用中のユーザプレーンファンクションに対して、ネットワークトラフィック量測定ツール、例えば、iperf3やpingといったツールを用いて、何Mbpsの速度が得られるかを測定する方法が従来から知られている。この方法では、iperf3サーバをユーザプレーンファンクションの内部、または、その近傍の仮想マシンに配置し、iperf3クライアントをLAN側に配置して、測定を行う。これにより、ユーザプレーンファンクションまでの通信経路の通信路のトラフィックの混雑度を測定することができる。なお、スループットとトラフィック量は同義であるが、トラフィックとスループットは同義ではない。スループットと一つの機能を通り抜けるトラフィック量は同義である。以下の実施の形態では、スループットとトラフィック量は同じ意味として使用する。
この情報を取得しても、どの通信経路でトラフィックが混雑しているのか分からないため、ユーザプレーンファンクションを追加すべきか、または、削除すべきかの判断の情報としては十分ではない。また、ネットワーク測定ツールでは、実際にトラフィックを発生させて、どれくらいトラフィック量を向上させることができる余地があるかを測定する。しかし、このネットワークトラフィック量測定ツールによって生じたトラフィックが重要なユーザデータの通信に影響を与え、ユーザデータのトラフィック量の低下や遅延特性の悪化を招くことがある。特に、プライベート5G/4Gでは、LAN部分は脆弱なネットワークであることが少なくないため、そのようなネットワークでは、実際にテスト用のデータをネットワークトラフィック量測定ツールが送信するのは望ましくない。
そこで、この実施の形態において、リソースマネージメントファンクション190は、大きく分けて以下の2つの情報に着目する。1つ目は、ユーザプレーンファンクションの処理能力である。また、2つ目は、ネットワークに流れるトラフィックの状況である。ネットワークに流れるトラフィックは、各ユーザプレーンファンクションで共通の通信路と、各ユーザプレーンファンクション固有の通信路の2種類ある。前者は、主にLANの通信経路であり、後者は、主にクラウドのユーザプレーンファンクション毎に異なる通信経路である。
まず、1つ目のユーザプレーンファンクションの処理能力について検討する。ユーザプレーンファンクションは、ソフトウェアとして設計されている。そのソフトウェアの処理能力が例えば100Mbpsである場合には、1秒間に100Mビットのユーザデータを処理可能であるということになる。このとき、ユーザデータの使用状況が100Mbpsに迫る勢いの80Mbpsの場合には、もう1つユーザプレーンファンクションを追加して、追加したユーザプレーンファンクションと合わせて処理した方が、処理能力は増大するため、望ましい。もちろん、ユーザプレーンファンクションを増やす場合には、クラウドの仮想マシンを追加することになるため、プライベート5G/4Gのネットワーク運用者にとっては、コストが増大するという負の側面もある。
次に、2つ目のネットワークに流れるトラフィックの状況について検討する。1つ目のユーザプレーンファンクションの処理能力の観点からユーザプレーンファンクションを追加した方がよいと判断しても、ネットワークのトラフィックが混雑している状況では、ユーザプレーンファンクションを増やしたとしてもスループットのパフォーマンスは向上しないと考えられる。したがって、ネットワークのトラフィックの状況を把握することが重要となる。ここで、ネットワークのトラフィックの状況とは、大きく分けて2つある。一つは、LAN側のネットワークのトラフィックの混雑状況、もう一つは、クラウド側のネットワークのトラフィックの混雑状況である。
クラウド側に配置されたユーザプレーンファンクションは、共通のLANを使用し、その後段のインターネットでも同じ経路を通り、最後に各ユーザプレーンファンクションに分配されるときに、異なる通信路を通る。すなわち、通信経路は、共通の通信経路と、各ユーザプレーンファンクション独自の通信経路に分かれている。そして、共通の通信経路はLANの影響が大きいといえる。
図6は、本技術の実施の形態における無線通信システムの通信経路の例を示す図である。
この例では、LANから共通の通信経路を通って、ルータ410をゲートウェイとして、インターネットに接続される場合を想定している。
ここで、共通の通信経路について検討する。LANにインターネットを提供するISP(Internet Services Provider)とLANとの境界に配置されるルータ410内で分岐している場合もあり得る。また、LANの後のISPの通信経路の中で、個別の通信経路に分岐している場合もあり得る。また、その後段のクラウドのデータセンターで個別の通信経路に分岐している場合もあり得る。何れにしても、クラウド側の各ユーザプレーンファンクションまで到達したトラフィックは、全て共通の通信経路を通っているということになる。
特定のユーザプレーンファンクションのトラフィックが混雑しているが、共通の通信経路であるLANが混雑していない場合には、ユーザプレーンファンクションを別の場所に追加して、そちらで使用した方がスループットのパフォーマンスが向上するといった使い方ができる。また、ユーザプレーンファンクションを1台追加したい場合に、その追加した分のトラフィックを吸収できるかは、少なくとも共通部分のLANでその追加した分のトラフィックを吸収できるかを判断する必要がある。その上で個別の通信経路でもトラフィックを吸収できるかについても判断した方がよい。このように、プライベート5G/4Gのトラフィックを観測する際には、共通の通信経路で混雑しているのか、個別の通信経路で混雑しているかを区別することが重要である。
プライベート5G/4GではLANを使用するため、そのLANが脆弱なネットワークの場合、LANからインターネットに出ていく時のゲートウェイとなるルータ410の処理能力が限られている場合、または、ISPの通信路の能力が限られる場合があり得る。そのため、iperf3などのネットワークツールを使って、テスト用のトラフィックを発生してネットワークの速度向上余地を知る手法は、重要な既存のユーザデータのスループットを低下させ、または、遅延特性を劣化させるおそれがあるため、望ましくない。さらに、LANに配置したネットワークツールのクライアントから、クラウドに配置したユーザプレーンファンクション、または、その近傍の仮想マシンに配置したネットワークツールのサーバとの間のスループットを測定した場合に、共通の通信経路が混雑しているのか、個別の通信経路が混雑しているのかを判別することが困難であった。この実施の形態では、このような環境下で、ユーザプレーンファンクションの追加または削除を判断して、ユーザプレーンファンクションの数を柔軟に制御する。
[処理概要]
図7は、本技術の第1の実施の形態における無線通信システムの全体の処理手順例を示すシーケンス図である。
図7は、本技術の第1の実施の形態における無線通信システムの全体の処理手順例を示すシーケンス図である。
まず、LANの最大トラフィック量を取得する。そのために、後述するように、LANにコンピュータ(PC)420を配置して、ネットワークトラフィック量測定ツールを使用して、各UPF120に対して通信路の最大のトラフィック量を測定する(810)。ただし、これは、プライベート5G/4Gの運用を行っていない夜中などに行う。
コンピュータ420は、測定したUPF120毎の最大トラフィック量をリソースマネージメントファンクション190に報告する(811)。リソースマネージメントファンクション190は、そのUPF120毎の最大トラフィック量に基づいて、LANの最大能力を集計する(812)。このLANの最大能力は、後述するように、クラウドに配置されているUPF120のプログラムを実行する仮想マシンに対するトラフィック量のうち、最大のものを選択することにより得られる。
次に、基地局200を介して端末300とUPF120との間で実運用(813)が行われている際の、UPF120毎のユーザデータのトラフィック量を取得する。そのために、後述するように、UPF120毎にパケットカウンタ180を想定し、このパケットカウンタ180により実運用中のユーザデータのトラフィック量を測定する(814)。このパケットカウンタ180による測定値は、リソースマネージメントファンクション190に報告される(815)。
リソースマネージメントファンクション190は、測定された実運用中のユーザデータのトラフィック量を総計して、LANにおけるユーザデータのトラフィック量を算出する。そして、上述のLANの最大能力から、このLANにおけるユーザデータのトラフィック量を減算することにより、UPF120のトラフィック増加余地容量を取得する(816)。このトラフィック増加余地容量とは、後述するように、UPF120を増加した際に利用可能なトラフィック量である。
次に、UPF120は、それぞれの処理使用率を算出し、リソースマネージメントファンクション190に報告する(817)。この処理使用率は、後述するように、UPF120を構成するプログラムの処理が能力的にどれくらい残っているかということを意味する。
このようにして取得した各種の情報を参照して、リソースマネージメントファンクション190は、新たにUPF120を追加すべきか否か、および、既存のUPF120を削除すべきか否かを判断する(818)。この判断の詳細については後述する。そして、その判断に基づいて、リソースマネージメントファンクション190は、UPF120の追加または削除を実行する(819)。
[LANの最大トラフィック量の取得]
図8は、本技術の実施の形態におけるLANの最大トラフィック量取得の態様例を示す図である。このLANの最大トラフィック量の取得は、上述の810乃至812に相当する。
図8は、本技術の実施の形態におけるLANの最大トラフィック量取得の態様例を示す図である。このLANの最大トラフィック量の取得は、上述の810乃至812に相当する。
プライベート5G/4Gの運用を行っていない夜中などに、iperf3等のネットワークトラフィック量測定ツールを使用して、LANに配置したコンピュータ420から各UPF120に対して、通信路の最大のトラフィック量を測定しておく。ここでのトラフィック量測定は、コアネットワークの能力を使ったトラフィック量測定ではなく、LANとイーサネットケーブルで接続したコンピュータ420から、クラウドに配置したUPF120に対する、固定ケーブルの通信経路のトラフィック量測定である。これは、ネットワークが混雑していないと想定する時間を使って測定し、それを複数回行うことにより、最大のトラフィック量を見積もることができる。なお、コンピュータ420は、LANに配置されたエンティティの一例である。
図9は、本技術の実施の形態におけるLANの最大トラフィック量取得の際のUPFの動作例を示す図である。
各UPF120は、UPF120毎に異なるサブネットに配置されている。その場合に、LAN側に配置したコンピュータ420からネットワークトラッフィク量測定ツールで測定する場合には、各サブネットに配置された仮想マシンに対してトラフィック量を測定してもよく、また、UPF120が配置された仮想マシンに対してトラフィック量を測定してもよい。すなわち、同じサブネット内であれば何れの仮想マシンでもよく、そのサブネット内に配置された仮想マシンに対して測定を行えばよいことになる。
図10は、本技術の実施の形態におけるUPF120毎の通信路の最大のトラフィック量の測定例を示す図である。
ここでは、各UPF120が属するサブネットまでのトラフィック量が示されている。すなわち、無線区間を除く、有線通信区間のみのトラフィック量である。この場合のトラフィック量は、アップリンクとダウンリンクとで、基本的には同じトラフィック量になることが想定されるため、アップリンクかダウンリンクの何れかを測定すればよいと考えられる。
ここでは、UPF120毎の32個の最大トラフィック量の中での最大値が、LANからクラウドへ出ていく通信経路の最大能力としている。この最大能力とは、固定通信としての最大トラフィック量である。この例では、1.5GbpsがLANからインターネットへの通信の最大速度であると推定している。
すなわち、LANの最大能力は次式により得られる。ただし、関数Maxは最大値を示す関数である。
LANの最大能力 = Max(UPF#1の最大トラフィック量,
UPF#2の最大トラフィック量,...,
UPF#32の最大トラフィック量)
LANの最大能力 = Max(UPF#1の最大トラフィック量,
UPF#2の最大トラフィック量,...,
UPF#32の最大トラフィック量)
上述の無線通信システムの構成例では、UPF#1および#2はLANに配置され、UPF#3乃至32はクラウドに配置されることを想定していた。したがって、この場合、クラウドに新たにUPF20を追加することが可能か否かを判断するために、次式のように、クラウドに配置されたUPF120を実行する仮想マシンに対する最大トラフィック量をLANの最大能力とする。
LANの最大能力 = Max(UPF#3の最大トラフィック量,
UPF#4の最大トラフィック量,...,
UPF#32の最大トラフィック量)
LANの最大能力 = Max(UPF#3の最大トラフィック量,
UPF#4の最大トラフィック量,...,
UPF#32の最大トラフィック量)
なお、上式におけるUPFの最大トラフィック量とは、上述のように、通常のUPFの処理を行った上で測定したトラフィック量ではなく、UPF120のプログラムを配置した仮想マシンに対してネットワーク測定ツールで測定したトラフィック量である。
[UPF毎のユーザデータのトラフィック量の取得]
図11は、本技術の実施の形態におけるUPF120毎のユーザデータのトラフィック量取得の態様例を示す図である。このユーザデータのトラフィック量取得は、上述の813乃至815に相当する。
図11は、本技術の実施の形態におけるUPF120毎のユーザデータのトラフィック量取得の態様例を示す図である。このユーザデータのトラフィック量取得は、上述の813乃至815に相当する。
オンクラウドに設置したUPF120では、UPF120毎に異なるサブネットを構築することが可能であり、そのサブネットに流入したトラフィックは、全て、このUPF120のトラフィックであるといえる。したがって、オンクラウドに設置したUPF120の中の対象のUPFに流れる5G/4Gのトラフィック量を測定することにより、容易に得ることができる。特に、UPF120毎にサブネットを分けることにより、そのサブネットに流入したパケット数でトラフィック量を測定することにより、実際にUPF120の内部で受信したトラフィック量や、送信したトラフィック量を測定しなくてもよいというメリットがある。したがって、サブネット毎に配置したUPFへのトラフィック量の測定を、そのサブネットに流入したトラフィックおよびそのサブネットから流出したトラフィックを監視することで実現することができる。
一方、オンプレミス(LAN)上に構築したUPF120が属するサブネットには、他の様々なトラフィックが流れているため、プライベート5G/4Gで使用しているトラフィックと他のトラフィックとを分離することは困難である。したがって、この実施の形態における無線通信システムでは、敢えてオンクラウドのUPF120が属するサブネットに流入するトラフィックだけを監視する。オンクラウドのUPF120のトラフィックだけを監視することでできることは、オンクラウドの特定のUPF120で使用しているトラフィック量を明確にすることができるということである。
図12は、本技術の実施の形態におけるUPF120毎のユーザデータのトラフィック量取得の際のパケットカウンタ180の適用例を示す図である。
UPF120毎のトラフィック量の測定は、各UPF120が実装されている仮想マシンにおいて、パケットカウンタ180を実装することにより実現することができる。このパケットカウンタ180は、入力のパケット数およびそのパケットのビット数と、出力のパケット数およびそのパケットのビット数とを測定する。このパケットカウンタ180は、UPF120毎に用意する。アップリンクとダウンリンクの区別は、パケットのソースIPアドレスおよびデスティネーションIPアドレスを参照することにより、その宛先および送信元から判断することができる。
図13は、本技術の実施の形態におけるUPF120毎の運用中のユーザデータのトラフィック量の測定例を示す図である。
ここでは、上述の通信路の最大のトラフィック量の測定例と異なり、無線区間を含むトラフィック量が示されている。また、アップリンクとダウンリンクとが異なるため、別々に測定されている。
クラウドのUPF120が使用しているユーザデータのトラフィック量は、全てLANに配置されている基地局200と端末300から発生しているものであり、通信路の共通部分の大部分はLANであるため、このトラフィック量はLANのトラフィックの混雑度として使用可能である。
LANでは、各UPF120のアップリンクとダウンリンクのトラフィックを全て合計したものがトラフィックとして流れている。したがって、LANにおけるユーザデータのトラフィック量は、次式により表される。ただし、関数SUMは、総和を表す関数である。
LANにおけるユーザデータのトラフィック量 =
SUM(UPF#iのトラフィック量) (i=1~32)
LANにおけるユーザデータのトラフィック量 =
SUM(UPF#iのトラフィック量) (i=1~32)
そこで、次式のように、上述のLANの最大能力(812)からこのLANにおけるユーザデータのトラフィック量を減算した値が、UPF120のトラフィック増加余地容量となる。
UPFのトラフィック増加余地容量 = LANの最大能力
- LANにおけるユーザデータのトラフィック量
UPFのトラフィック増加余地容量 = LANの最大能力
- LANにおけるユーザデータのトラフィック量
このトラフィック増加余地容量は、UPF120を増加した際に利用可能なトラフィック量である。したがって、このトラフィック増加余地容量を指標にして、新たにUPF120を増加するか否かを判断することができる。
上式によるトラフィック増加余地容量は、実際のユーザデータのトラフィック量を考慮しているため、そのトラフィック量が変動した場合には当初の想定と異なるという事態が起こり得る。そこで、簡易な手法として、UPFのプログラム処理能力を、例えば「100Mbps」の固定値として想定して、次式のようにUPFのトラフィック増加余地容量を求めるようにしてもよい。
UPFのトラフィック増加余地容量 = LANの最大能力
- UPFのプログラム処理能力 × UPFの稼働台数
UPFのトラフィック増加余地容量 = LANの最大能力
- UPFのプログラム処理能力 × UPFの稼働台数
また、上式の場合、UPFのトラフィック増加余地容量が少なく見積もられることになるため、次式のように調整係数をかけて調整してもよい。
UPFのトラフィック増加余地容量 = LANの最大能力
- UPFのプログラム処理能力 × UPFの稼働台数 × 調整係数
ここで、調整係数は、例えば1.0から0.7程度が想定される。
UPFのトラフィック増加余地容量 = LANの最大能力
- UPFのプログラム処理能力 × UPFの稼働台数 × 調整係数
ここで、調整係数は、例えば1.0から0.7程度が想定される。
トラフィック増加余地容量と同様の指標として、LANの混雑度について説明する。LANの混雑度は、次式により表される。
LANの混雑度 = LANにおけるユーザデータのトラフィック量
/LANの最大能力
LANの混雑度 = LANにおけるユーザデータのトラフィック量
/LANの最大能力
なお、上式では、LANの混雑度の中に他の無線LANやイーサネットに接続されているコンピュータのトラフィックは含まれていない。これは、プライベート5G/4GはLANを使用するが、そのLANに従来の無線LANやイーサネット経由に直接接続したコンピュータは接続されないものと想定したものである。無線LAN等も同時に収容する場合には、それを考慮する必要があるが、プライベート5G/4G用のLANは、プライベート5G/4G用の専用のLANにする可能性が高いため、ここではそれは考慮しないで議論を続ける。
これにより、ここでは、従来のネットワーク測定ツールを使用せず、既存のユーザデータに影響を与えることなく、LAN部分の混雑度を推定することが可能になった。なお、このLANの混雑度とUPFのトラフィック増加余地容量は、実用上は同様に使用可能なため、以下ではUPFのトラフィック増加余地容量を使用する。
[UPFの処理使用率の取得]
このUPFの処理使用率の取得は、上述の817に相当する。
このUPFの処理使用率の取得は、上述の817に相当する。
UPFの処理使用率とは、対象のUPFを構成するプログラムの処理がどれくらい使用されているかを示す指標である。このUPFの処理使用率は次式により表される。
UPFの処理使用率 =
現在の処理容量 / UPFのプログラム処理能力
UPFの処理使用率 =
現在の処理容量 / UPFのプログラム処理能力
例えば、UPFの本来のプログラム処理能力が100Mbpsで、現在の処理容量が80Mbpsである場合には、UPFの処理使用率は「0.8」になる。また、UPFの処理使用率が「0.0」であれば、そのUPFは使用されていなくて、完全に処理の容量があることを意味する。また、UPFの処理使用率が「1.0」であれば、完全にビジーで、処理能力が残っていないことを意味する。
また、このUPFの処理使用率を取得するための変形例として、対象となるUPFにおいて入力したパケットにタイムスタンプを付与し、出力時にそのタイムスタンプを参照する手法を用いてもよい。この場合、タイムスタンプを参照することにより、そのUPFの処理遅延を観測し、一定時間以上の処理遅延を観測した時にはそのUPFの処理使用率が高いと考える。この場合のUPFの処理使用率は、次式により得られる。
UPFの処理使用率 = (現在の遅延-最低遅延)/ 現在の遅延
UPFの処理使用率 = (現在の遅延-最低遅延)/ 現在の遅延
この場合の遅延は、UPFの入力から、UPF内部で処理されて、UPFから出力されるまでの遅延時間をいう。上式は、現在の遅延が最低遅延に近いと「0」に近づき、現在の遅延が大きくなるにしたがって「1」に近づく。
[UPFの追加判断]
このUPFの追加判断は、上述の818に相当する。
このUPFの追加判断は、上述の818に相当する。
リソースマネージメントファンクション190は、全てのUPFを対象UPFとして、以下の条件を調べていく。そして、以下の2つの条件を満たした場合には、新たなUPFを1台追加すべきと判断する。
追加条件#1: 対象UPFの処理使用率 > 0.8
追加条件#2: UPFのトラフィック増加余地容量 /
UPFのプログラム処理能力 > 1.2
追加条件#1: 対象UPFの処理使用率 > 0.8
追加条件#2: UPFのトラフィック増加余地容量 /
UPFのプログラム処理能力 > 1.2
追加条件#1は、対象UPFの処理のビジー率を示すものである。追加条件#1において、対象UPFの処理使用率が0.8より大きいということは、処理能力が限界に近付いているということを意味する。したがって、可能であればUPFを新たに追加して、その新たなUPFにトラフィックを移したいという状況である。
一方で、新たにUPFを追加するということは、そのUPFの追加によって生じる新たなトラフィックを収容できるだけの通信路の容量が必要になる。その指標となるのが追加条件#2である。
追加条件#2は、UPFを増加した際にLANにおいて必要なトラフィック量を利用可能であるかを示すものである。追加条件#2におけるUPFのトラフィック増加余地容量は、上述の816において取得されたものである。また、追加条件#2におけるUPFのプログラム処理能力は、UPFにおける固定値であり、例えば「100Mbps」を想定する。なお、ここでは、マージンを見越してUPFの「1.2」台分のトラフィック量が利用できることを条件としているが、例えばマージンを設けずに「1.0」台分を条件としてもよい。
なお、UPFのトラフィック増加余地容量は、LANの混雑度だけを考慮したものであるため、実際にはクラウドの通信路が混雑していた場合には、見積もりに誤差を生じ得る。しかし、この追加条件#2によって、UPFの追加が必要ないということについては判断することができる。
[UPFの削除判断]
このUPFの削除判断は、上述の818に相当する。
このUPFの削除判断は、上述の818に相当する。
リソースマネージメントファンクション190は、全てのUPFを対象UPFとして、以下の条件を調べていく。そして、以下の2つの条件を満たした場合には、その対象UPFを削除すべきと判断する。
削除条件#1: 対象UPFの処理使用率 < 0.1
削除条件#2: 対象UPF以外のUPFについて、
UPFの処理使用率<0.5 を示すUPFが少なくとも1台ある
削除条件#1: 対象UPFの処理使用率 < 0.1
削除条件#2: 対象UPF以外のUPFについて、
UPFの処理使用率<0.5 を示すUPFが少なくとも1台ある
削除条件#1は、使用率の低いUPFを示すものである。すなわち、処理使用率が小さいということは、対象UPFがほとんど使用されていないことを意味している。ほとんど使用されていないUPFは、削除できる可能性がある。
一方で、UPFを削除した場合には、そのUPFで使われていたトラフィックを別のUPFが収容する必要がある。その指標となるのが削除条件#2である。
削除条件#2は、対象UPFのトラフィックを収容できる可能性のあるUPFが存在することを示している。つまり、トラフィックの収容に余裕がある、UPF処理使用率が少ないUPFが、存在していることを判断するものである。
2つの削除条件から明らかなように、UPFを削除するかどうかの判断には、トラフィックの状況が考慮されていない。これは、削除されるUPFのトラフィックが別のUPFに収容されるだけであるため、少なくともLANにおけるトラフィックが増加するわけではないからである。
なお、上述の各手順において、トラフィックの状況や処理使用率を調べる回数は、数回実施した結果の平均等を取った上で慎重に判断してもよく、また、1回の調査の結果をもって判断してもよい。
このように、本技術の第1の実施の形態では、LANのトラフィックの状況と、UPFの処理使用率とを考慮して、新たにUPFを追加すべきか否かが判断される。また、対象UPFの処理使用率と、他のUPFの処理使用率とを考慮して、対象UPFを削除すべきか否かが判断される。これにより、リソースマネージメントファンクション190は、無線通信システムの状況に応じて、UPFの数を柔軟に制御することができる。すなわち、UPFの追加および削除を効果的に判断することが可能になり、必要な数のUPFを配置することが可能になるため、必要最小限のコストでスループット(トラフィック量)を増大させることができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、UPFのトラフィック増加余地容量は、LANの混雑度だけを考慮したものである。実際には、通信路の混雑は、LANだけではなく、インターネットやインターネット上に配置されるクラウドの通信路で混雑する場合がある。したがって、LANが混んでいない状態でクラウドが混んでいる場合には、UPFを追加するという判断において誤差を生じ得る。
上述の第1の実施の形態では、UPFのトラフィック増加余地容量は、LANの混雑度だけを考慮したものである。実際には、通信路の混雑は、LANだけではなく、インターネットやインターネット上に配置されるクラウドの通信路で混雑する場合がある。したがって、LANが混んでいない状態でクラウドが混んでいる場合には、UPFを追加するという判断において誤差を生じ得る。
例えば、UPFのトラフィック増加余地容量が十分あるためUPFを増やしたところ、実際には、クラウド側の通信路が混雑していたため、UPFを増やしても、そこで使用する通信路の容量がなかったということが起きる場合がある。これは、クラウドだけではなく、ISPの経路が混んでいる場合にも同じことがいえる。ISPの途中から各UPFに向けて通信路が分岐する場合もあるからである。
そこで、この第2の実施の形態では、UPFの追加判断および削除判断において、以下に示すように条件を追加する。
[UPFの追加判断]
この第2の実施の形態では、リソースマネージメントファンクション190は、上述の追加条件#1および#2を満たした場合には、新たなUPFを追加するための仮想マシンを立ち上げる。そして、LANのイーサネットケーブルに接続したコンピュータ420から、クラウドの新たに作成したサブネットの中に新たに立ち上げた仮想マシンに対して、ネットワークトラフィック量測定ツールによって固定通信のスループットの測定を行う。測定されたスループットが以下の追加条件#3を満たした時には、その新たに追加した仮想マシンの上でUPFのプログラムを起動する。
追加条件#3: UPFを追加するために新たに立ち上げた
仮想マシンに対する固定通信のスループットが
UPFのプログラム処理能力よりも大きい場合
この第2の実施の形態では、リソースマネージメントファンクション190は、上述の追加条件#1および#2を満たした場合には、新たなUPFを追加するための仮想マシンを立ち上げる。そして、LANのイーサネットケーブルに接続したコンピュータ420から、クラウドの新たに作成したサブネットの中に新たに立ち上げた仮想マシンに対して、ネットワークトラフィック量測定ツールによって固定通信のスループットの測定を行う。測定されたスループットが以下の追加条件#3を満たした時には、その新たに追加した仮想マシンの上でUPFのプログラムを起動する。
追加条件#3: UPFを追加するために新たに立ち上げた
仮想マシンに対する固定通信のスループットが
UPFのプログラム処理能力よりも大きい場合
すなわち、UPFを追加するためには、そのUPFのプログラムを搭載する仮想マシンを新たに立ち上げる必要がある。その上で、その仮想マシンまで実際にスループットを測定することにより、トラフィックの状況が実際に、追加されるUPFの処理能力以上のトラフィック増加余地があるかを検証している。これにより、ISPやクラウドの通信路が混雑していて、UPFを追加した分のトラフィックを運ぶ余裕があるか否かを検査することができる。
図14は、本技術の第2の実施の形態におけるトラフィック量測定の態様例を示す図である。
ここで、iperf3のようなネットワークトラフィック量測定ツールによって実際のトラフィックを流しているが、これはUPFを追加するか否かを判断する時のみ実施すればよい。つまり、追加条件#1および2を満たした場合のみ、追加条件#3によりトラフィック測定を行うため、トラフィック測定用のトラフィックが運用中のユーザデータに与える影響は少ないと考えられる。
図15は、本技術の第2の実施の形態におけるトラフィック量測定の際のUPFの動作例を示す図である。
新たなUPFを収容するために、運用中のUPFのサブネットに加えて、新たにサブネットを追加し、その追加したサブネットの中の仮想マシンに対してトラフィック量を測定する。ここでは、新たに追加したサブネットの中に、ネットワークトラフィック量測定ツールによる測定用の仮想マシンを立ち上げた状態を示している。
このように、追加条件#3を設けて、ネットワークトラフィック量測定ツールによって実際にLANからクラウドのUPFまでのトラフィック量を測定することにより、追加条件#1および2だけでは見えなかったISPとクラウドの混雑度を考慮することができる。ただし、この場合、テスト用のトラフィックがユーザデータのトラフィックに影響を及ぼすおそれがある。
そこで、第2の実施の形態におけるUPFの追加判断の変形例として、LANで発生したパケットにタイムスタンプを付与し、追加しようとしているUPFのために新たに立ち上げた仮想マシンに対して送信する手法を用いてもよい。この場合、その仮想マシンに到着したパケットのタイムスタンプと現時刻とを比較することにより、LANからクラウドに追加した仮想マシンまでのパケットが到達する時の遅延時間を測定することができる。
すなわち、LANのイーサネットケーブルに接続したコンピュータ420から、クラウドの新たに作成したサブネットの中に新たに立ち上げた仮想マシンに対して、タイムスタンプを付与したパケットを送信し、その仮想マシンに到着した時刻との差分から遅延時間を取得する。そして、その遅延時間に関する追加条件#3-2を、上述の追加条件#3に代えて適用する。
追加条件#3-2: 遅延時間 < 遅延時間の閾値
追加条件#3-2: 遅延時間 < 遅延時間の閾値
この追加条件#3-2において、遅延時間が大き過ぎる場合には、ISPまたはクラウドにおいて混雑していることを検出することができる。遅延時間の閾値は、トラフィックが混んでいない夜中の遅延時間等を測定しておき、その値に基づいて一定の値をマージンとして足した値を用いることが想定される。
この変形例における追加条件#3-2は、上述の第2の実施の形態における追加条件#3と異なり、大量のパケットをトラフィック量測定のために送信する必要がないため、既存のユーザデータに与える影響が少ないという利点がある。
[UPFの削除判断]
この第2の実施の形態では、リソースマネージメントファンクション190は、上述の追加条件#1および#2に加えて、以下の追加条件#3を満たした場合には、その対象UPFを削除すべきと判断する。その際、LANのイーサネットケーブルに接続したコンピュータ420から、削除予定の対象UPFのトラフィックを収容する、対象UPF以外のUPFまたは、そのUPFと同じサブネット内の仮想マシンに対して、ネットワークトラフィック量測定ツールによってトラフィック量を測定する。その測定されたトラフィック量について、以下の削除条件#3を判断する。
削除条件#3: 対象UPF以外のUPFについて測定された
トラフィック量が、UPFのプログラム処理能力よりも大きい場合
この第2の実施の形態では、リソースマネージメントファンクション190は、上述の追加条件#1および#2に加えて、以下の追加条件#3を満たした場合には、その対象UPFを削除すべきと判断する。その際、LANのイーサネットケーブルに接続したコンピュータ420から、削除予定の対象UPFのトラフィックを収容する、対象UPF以外のUPFまたは、そのUPFと同じサブネット内の仮想マシンに対して、ネットワークトラフィック量測定ツールによってトラフィック量を測定する。その測定されたトラフィック量について、以下の削除条件#3を判断する。
削除条件#3: 対象UPF以外のUPFについて測定された
トラフィック量が、UPFのプログラム処理能力よりも大きい場合
この削除条件#3において、UPFのプログラム処理能力は、削除される予定のUPFにおける固定値であり、例えば「100Mbps」を想定する。
上述の第1の実施の形態では、削除条件#1および2に従ってUPFを削除する際、その削除したUPFのトラフィックを他のUPFに収容できるか否かはLANの混雑度により判断していた。これに対し、この第2の実施の形態では、削除条件#3において、削除したUPFのトラフィックを代わりに収容するUPFにおいて、実際に通信速度が得られるか否かを確かめることによって、クラウド側が混雑していないことを確認することができる。
この第2の実施の形態では、ネットワークトラフィック量測定ツールを使って、実際に通信路にテストのためのトラフィックを流すため、既存の重要なユーザデータへの影響が起こり得る。しかし、削除条件#1および2によって、LANの混雑度が少なく、少なくともUPFのプログラム処理能力分の通信路の空き容量があることを確認した後にのみ、削除条件#3において実際にトラフィックを発生する。したがって、最初から全てネットワークトラフィック量測定ツールを使う手法に比べると、ユーザデータへの影響は比較的少ないと考えられる。
図16は、本技術の第2の実施の形態における無線通信システムの全体の処理手順例を示すシーケンス図である。
この例では、追加条件#3について説明したように、追加UPFを実行する仮想マシンを立ち上げて、トラフィック量を測定する点(820)が新たに記載されている。これ以外の点は、上述の第1の実施の形態と同様である。
なお、この例では、UPFを追加する際のトラフィック量測定について示しているが、UPFを削除する際にも削除条件#3を判断するためにトラフィック量の測定が必要となる。
このように、本技術の第2の実施の形態では、UPFを追加または削除する際に実際のトラフィック量を測定することにより、UPFを追加または削除した後のトラフィック量による影響を考慮する。すなわち、これにより、LAN以外の通信路において混雑が生じていることにより、UPFの追加または削除の後に想定していた性能が得られない、という事態を回避することができる。
上述したいくつかの実施の形態において、リソースマネージメントファンクション190が行う動作は、コアネットワーク(例えば、5GCやEPC)内の他のノードが行ってもよい。例えば、リソースマネージメントファンクション190の代わりに、5GCのAMF115、SMF114、NSSF(Network Slice Selection Function)もしくはAF(Application Function)またはこれらの組合せが、上述したリソースマネージメントファンクション190の動作を行ってもよい。さらに、または、これに代えて、EPCのAMF115、SGW121もしくはPGW122またはこれらの組合せが、上述したリソースマネージメントファンクション190の動作を行ってもよい。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)ローカルエリアネットワークに配置された基地局とクラウドに配置された少なくとも1つのユーザプレーンファンクションとが接続される通信システムにおいて、
前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量のうち、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションが前記ローカルエリアネットワークを利用して転送するユーザデータのトラフィック量と、新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量とを考慮して、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かを判断する制御装置。
(2)前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が所定の閾値を超えた場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かの判断を行う
前記(1)に記載の制御装置。
(3)前記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率は、前記対象ユーザプレーンファンクションの現在の処理容量を前記対象ユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量で除算することにより得られる値である
前記(2)に記載の制御装置。
(4)前記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率は、前記対象ユーザプレーンファンクションにおける処理遅延が大きいほど前記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が高いものとして計算される値である
前記(2)に記載の制御装置。
(5)前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量は、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクション毎に測定された、前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティとのトラフィック量の最大値である
前記(1)から(4)のいずれかに記載の制御装置。
(6)前記ユーザデータのトラフィック量は、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクション毎に測定された、前記基地局を介した端末によるトラフィック量の総計である
前記(1)から(5)のいずれかに記載の制御装置。
(7)前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量からトラフィック増加余地容量を算出して、前記トラフィック増加余地容量を前記新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量で除算した値が所定の値を超える場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断する
前記(1)から(6)のいずれかに記載の制御装置。
(8)前記トラフィック増加余地容量は、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量から前記ユーザデータのトラフィック量を減算した値である
前記(7)に記載の制御装置。
(9)前記トラフィック増加余地容量は、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量から前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションの台数に応じたトラフィック量を減算した値である
前記(7)に記載の制御装置。
(10)前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから前記新たなユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定されたトラフィック量が、前記新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量より多い場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断する
前記(1)から(9)のいずれかに記載の制御装置。
(11)前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから前記新たなユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定された遅延時間が所定の遅延閾値より小さい場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断する
前記(1)から(9)のいずれかに記載の制御装置。
(12)前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率および前記対象ユーザプレーンファンクションとは異なる他のユーザプレーンファンクションの処理使用率を考慮して、前記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきか否かを判断する
前記(1)から(11)のいずれかに記載の制御装置。
(13)前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が第1の閾値を下回った場合に、前記対象ユーザプレーンファンクションとは異なる他のユーザプレーンファンクションにおいてその処理使用率が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値を下回るユーザプレーンファンクションが少なくとも1つ存在する場合に、前記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきと判断する
前記(12)に記載の制御装置。
(14)前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから前記他のユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定されたトラフィック量が、前記対象ユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量より多い場合に、前記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきと判断する
前記(13)に記載の制御装置。
(15)ローカルエリアネットワークに配置された基地局とクラウドに配置された少なくとも1つのユーザプレーンファンクションとが接続される通信システムにおける制御方法であって、
制御装置が、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量を取得する手順と、
前記制御装置が、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションが前記ローカルエリアネットワークを利用して転送するユーザデータのトラフィック量を取得する手順と、
前記制御装置が、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量、前記ユーザデータのトラフィック量および新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量を考慮して前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かを判断する手順と
を具備する制御方法。
(1)ローカルエリアネットワークに配置された基地局とクラウドに配置された少なくとも1つのユーザプレーンファンクションとが接続される通信システムにおいて、
前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量のうち、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションが前記ローカルエリアネットワークを利用して転送するユーザデータのトラフィック量と、新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量とを考慮して、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かを判断する制御装置。
(2)前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が所定の閾値を超えた場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かの判断を行う
前記(1)に記載の制御装置。
(3)前記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率は、前記対象ユーザプレーンファンクションの現在の処理容量を前記対象ユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量で除算することにより得られる値である
前記(2)に記載の制御装置。
(4)前記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率は、前記対象ユーザプレーンファンクションにおける処理遅延が大きいほど前記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が高いものとして計算される値である
前記(2)に記載の制御装置。
(5)前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量は、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクション毎に測定された、前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティとのトラフィック量の最大値である
前記(1)から(4)のいずれかに記載の制御装置。
(6)前記ユーザデータのトラフィック量は、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクション毎に測定された、前記基地局を介した端末によるトラフィック量の総計である
前記(1)から(5)のいずれかに記載の制御装置。
(7)前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量からトラフィック増加余地容量を算出して、前記トラフィック増加余地容量を前記新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量で除算した値が所定の値を超える場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断する
前記(1)から(6)のいずれかに記載の制御装置。
(8)前記トラフィック増加余地容量は、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量から前記ユーザデータのトラフィック量を減算した値である
前記(7)に記載の制御装置。
(9)前記トラフィック増加余地容量は、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量から前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションの台数に応じたトラフィック量を減算した値である
前記(7)に記載の制御装置。
(10)前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから前記新たなユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定されたトラフィック量が、前記新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量より多い場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断する
前記(1)から(9)のいずれかに記載の制御装置。
(11)前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから前記新たなユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定された遅延時間が所定の遅延閾値より小さい場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断する
前記(1)から(9)のいずれかに記載の制御装置。
(12)前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率および前記対象ユーザプレーンファンクションとは異なる他のユーザプレーンファンクションの処理使用率を考慮して、前記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきか否かを判断する
前記(1)から(11)のいずれかに記載の制御装置。
(13)前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が第1の閾値を下回った場合に、前記対象ユーザプレーンファンクションとは異なる他のユーザプレーンファンクションにおいてその処理使用率が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値を下回るユーザプレーンファンクションが少なくとも1つ存在する場合に、前記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきと判断する
前記(12)に記載の制御装置。
(14)前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから前記他のユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定されたトラフィック量が、前記対象ユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量より多い場合に、前記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきと判断する
前記(13)に記載の制御装置。
(15)ローカルエリアネットワークに配置された基地局とクラウドに配置された少なくとも1つのユーザプレーンファンクションとが接続される通信システムにおける制御方法であって、
制御装置が、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量を取得する手順と、
前記制御装置が、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションが前記ローカルエリアネットワークを利用して転送するユーザデータのトラフィック量を取得する手順と、
前記制御装置が、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量、前記ユーザデータのトラフィック量および新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量を考慮して前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かを判断する手順と
を具備する制御方法。
110 コントロールプレーンファンクション(CPF)
120 ユーザプレーンファンクション(UPF)
180 パケットカウンタ
190 リソースマネージメントファンクション
200 基地局
300 端末
410 ルータ
420 コンピュータ
120 ユーザプレーンファンクション(UPF)
180 パケットカウンタ
190 リソースマネージメントファンクション
200 基地局
300 端末
410 ルータ
420 コンピュータ
Claims (15)
- ローカルエリアネットワークに配置された基地局とクラウドに配置された少なくとも1つのユーザプレーンファンクションとが接続される通信システムにおいて、
前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量のうち、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションが前記ローカルエリアネットワークを利用して転送するユーザデータのトラフィック量と、新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量とを考慮して、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かを判断する制御装置。 - 前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が所定の閾値を超えた場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かの判断を行う
請求項1記載の制御装置。 - 前記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率は、前記対象ユーザプレーンファンクションの現在の処理容量を前記対象ユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量で除算することにより得られる値である
請求項2記載の制御装置。 - 前記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率は、前記対象ユーザプレーンファンクションにおける処理遅延が大きいほど前記対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が高いものとして計算される値である
請求項2記載の制御装置。 - 前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量は、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクション毎に測定された、前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティとのトラフィック量の最大値である
請求項1記載の制御装置。 - 前記ユーザデータのトラフィック量は、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクション毎に測定された、前記基地局を介した端末によるトラフィック量の総計である
請求項1記載の制御装置。 - 前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量からトラフィック増加余地容量を算出して、前記トラフィック増加余地容量を前記新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量で除算した値が所定の値を超える場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断する
請求項1記載の制御装置。 - 前記トラフィック増加余地容量は、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量から前記ユーザデータのトラフィック量を減算した値である
請求項7記載の制御装置。 - 前記トラフィック増加余地容量は、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量から前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションの台数に応じたトラフィック量を減算した値である
請求項7記載の制御装置。 - 前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから前記新たなユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定されたトラフィック量が、前記新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量より多い場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断する
請求項1記載の制御装置。 - 前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから前記新たなユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定された遅延時間が所定の遅延閾値より小さい場合に、前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきと判断する
請求項1記載の制御装置。 - 前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率および前記対象ユーザプレーンファンクションとは異なる他のユーザプレーンファンクションの処理使用率を考慮して、前記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきか否かを判断する
請求項1記載の制御装置。 - 前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションのうちの対象ユーザプレーンファンクションの処理使用率が第1の閾値を下回った場合に、前記対象ユーザプレーンファンクションとは異なる他のユーザプレーンファンクションにおいてその処理使用率が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値を下回るユーザプレーンファンクションが少なくとも1つ存在する場合に、前記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきと判断する
請求項12記載の制御装置。 - 前記ローカルエリアネットワークに配置されたエンティティから前記他のユーザプレーンファンクションに属するサブネットにおける仮想マシンに対して測定されたトラフィック量が、前記対象ユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量より多い場合に、前記対象ユーザプレーンファンクションを削除すべきと判断する
請求項13記載の制御装置。 - ローカルエリアネットワークに配置された基地局とクラウドに配置された少なくとも1つのユーザプレーンファンクションとが接続される通信システムにおける制御方法であって、
制御装置が、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量を取得する手順と、
前記制御装置が、前記少なくとも1つのユーザプレーンファンクションが前記ローカルエリアネットワークを利用して転送するユーザデータのトラフィック量を取得する手順と、
前記制御装置が、前記ローカルエリアネットワークによる最大トラフィック量、前記ユーザデータのトラフィック量および新たなユーザプレーンファンクションの想定トラフィック量を考慮して前記新たなユーザプレーンファンクションを追加すべきか否かを判断する手順と
を具備する制御方法。
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|---|---|
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-
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