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JP7632682B2 - 実装構造 - Google Patents
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Description

本発明は、高周波パッケージと実装基板とを備える実装構造に関する。
近年の800Gbps、1Tbps超の光通信モジュールの開発をはじめとして、これと並行して進められているモジュールを実装する実装基板との接続技術の開発においては、高周波信号を低損失、かつ低反射で伝搬可能とする実装機構の最適化が近年における主な技術課題の一つとなっている。
光通信モジュールを構成する高周波パッケージには様々な形態があるが、電源線や低速制御信号線と物理的に、かつ機械的に分離した高周波リードピンを備えた形態がある。この形態は、高周波技術を当該リードピンに直接導入することが比較的容易であるだけでなく、高周波パッケージを実装基板に搭載した後、リードピンが一種のばね機構として働く特徴を備えている。この機械的な特徴に支えられ、上述した構成では、通電後での高周波パッケージや実装基板の加温に伴って生じる機械的な熱応力が、リードピンで吸収可能であり、所望の高周波特性が低コストでかつ高信頼で得られやすい。このため、上述した構成のリードピンを備えた高周波パッケージは、永きにわたって光通信システム内で使用されてきた。
特許第4934733号公報
Implementation Agreement for Integrated Dual Polarization Intradyne Coherent Receivers, IA # OIF-DPC-RX-01.2, November 14, 2013. Chang Fei Yee, "Key high-speed connector layout techniques",[令和3年10月22日検索]、(https://www.edn.com/key-high-speed-connector-layout-techniques/)。
しかしながら、「Optical Internetworking Forum」などをはじめとする標準化団体により、実装基板上に搭載されるパッケージが満たすべき、半田実装されるリードピンのサイズや位置は決められており、自由に、各リードピンの間隔や形状を決定することができない。非特許文献1に示されているように、高周波リードピンの形状が規定されており(図6参照)、高周波特性を向上させるために必要となるシグナル(+),(-)リード間のピッチ変更を許していない。このように、高速信号の伝送における高周波設計の自由度は低いという課題があった。
例えば、特許文献1には、図7に示すように、2つの入力ポート702a,702bから入力された光信号に対して光信号処理を行う光回路701を搭載し、DC端子703,出力端子704を備える光受信モジュール700が示されているが、この技術では、高周波リードピンを複数本備える光受信モジュールにおいて、高周波特性を左右する高周波リードピンの構造の詳細は開示されていない。
また、非特許文献2では、リードピンの3次元形状が示されているが(図8参照)、実装基板上のメタルパッドのピッチ間隔と、リードピンの間隔が当接面から全て同等になっていると想定される。空気に露出した箇所ではハイインピーダンスになるため、パッケージとの接続近傍においては、グランドリードピンとシグナルリードピンのギャップを狭窄させたいが、このような構造が具体的に示されておらず、何ら言及されていない。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、高周波リードピンを備えたパッケージにおいて、実装基板上に搭載後、高周波リードピンでの反射損失を抑圧し、低損失に高周波信号を伝搬可能とすることを目的とする。
本発明に係る実装構造は、高周波パッケージと、高周波パッケージが実装される実装基板とを備え、高周波パッケージは、パッケージ絶縁体層とコプレーナ線路を構成するパッケージ導体層とを交互に積層した多層構造を備えるパッケージ筐体と、パッケージ筐体の実装面の側に配置され、後端がコプレーナ線路を構成するいずれかのパッケージ導体層の信号配線に接続された信号リードピンと、パッケージ筐体の実装面の側に配置され、後端がコプレーナ線路を構成するいずれかのパッケージ導体層の接地配線に接続された接地リードピンと、信号リードピンの先端側となるパッケージ筐体の側面の、信号リードピンの配置領域において、パッケージ筐体の内側に向かって、信号リードピンとパッケージ導体層との接続箇所の手前までへこんで形成された凹部とを備え、接地リードピンおよび信号リードピンの各々は、後端から延在する方向に第1屈曲部および第2屈曲部を備え、接地リードピンおよび信号リードピンの各々は、第1屈曲部と第2屈曲部との間に、パッケージ筐体の底面から離れる方向に傾斜する傾斜部と、第2屈曲部より他端の側に、パッケージ筐体の底面に対して平行な平行部とを備え、接地リードピンおよび信号リードピンの各々は、先端の位置が各々一致し、実装基板は、基板絶縁体層と基板導体層とを交互に積層した多層基板と、多層基板の表面に形成された実装用コプレーナ線路とを備え、信号リードピンは、実装用コプレーナ線路の信号線に接続し、接地リードピンは、実装用コプレーナ線路の接地線に接続している。
以上説明したように、本発明によれば、信号リードピンの先端側となるパッケージ筐体の側面の信号リードピンの配置領域に、パッケージ筐体の内側に向かってへこむ凹部を備えるので、高周波リードピンを備えたパッケージを実装基板上に搭載した状態で、高周波リードピンでの反射損失を抑圧し、低損失に高周波信号を伝搬可能とすることができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る実装構造の構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係る実装構造の構成を示す斜視図である。 図3Aは、本発明の実施の形態1に係る実装構造の一部構成を示す斜視図である。 図3Bは、本発明の実施の形態1に係る実装構造の一部構成を示す斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る実装構造の一部構成を示す斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態1に係る実装構造の一部構成を示す斜視図である。 図6は、従来の高周波パッケージの構成を示す説明図である。 図7は、従来の光受信モジュールの構成を示す構成図である。 図8は、従来の高周波パッケージの一部構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態に係る実装構造について説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1に係る実装構造について、図1、図2、図3A、図3B、および図4を参照して説明する。この実装構造は、高周波パッケージ10と、高周波パッケージ10が実装される実装基板130とを備える。
高周波パッケージ10は、パッケージ筐体100と、リードピン120とを備える。パッケージ筐体100は、パッケージ絶縁体層とコプレーナ線路を構成するパッケージ導体層とを交互に積層した多層構造を備える。
リードピン120は、パッケージ筐体100の底面(実装面)の側に備えた、パッケージ導体層に形成された信号配線、接地配線を備える高周波線路(図1には不図示)に接続(当接)し、あらかじめ永久接続されている。また、高周波パッケージ10は、実装基板130の上面に配置され、リードピン120が、対応する配線に、半田20によって永久接続されている。
この例では、リードピン120は、第1接地リードピン123、第1信号リードピン121、第2信号リードピン122、第2接地リードピン124を備え、第1信号リードピン121および第2信号リードピン122を伝搬する高周波信号の強度を一致させ、それぞれの位相を180度反転させた、高周波差動伝送構造としている。
信号リードピン(第1信号リードピン121、第2信号リードピン122)は、パッケージ筐体100の実装面の側に配置され、後端がコプレーナ線路(高周波線路)を構成するいずれかのパッケージ導体層に形成された信号配線に接続されている。接地リードピン(第1接地リードピン123、第2接地リードピン124)は、パッケージ筐体100の実装面の側に配置され、後端がコプレーナ線路を構成するいずれかのパッケージ導体層に形成された接地配線に接続されている。また、第1信号リードピン121、第2信号リードピン122は、先端の位置が各々一致している。
高周波パッケージ10のパッケージ筐体100は、パッケージ絶縁体層102A、102B、102C、102Dと、パッケージ導体層101A、101B、101C、101D、101Eとを交互に積層した多層構造とされている。高周波パッケージ10の信号インタフェースとして、リードピン120がパッケージ筐体100の底面側に備えられている。
各リードピン120が当接、かつ永久接続されるパッケージ筐体100の当接箇所は、パッケージ筐体100の最底面としていない特徴を備えている。本実施の形態では、底面側から2層目となるパッケージ導体層101Bに、リードピン120が当接、かつ永久接続させている。
さらに、第1信号リードピン121、第2信号リードピン122をパッケージ筐体100筐体の底面側で当接させている近傍エリアでは、選択的にパッケージ絶縁体層とパッケージ導体層が削除され、外観として凹部104をパッケージ筐体に備えている。凹部104は、信号リードピンの先端側となるパッケージ筐体100の側面の信号リードピンの配置領域において、パッケージ筐体100の内側に向かって、信号リードピンとパッケージ導体層との接続箇所の手前までへこんで形成されている。凹部104により形成される空間の外形は、例えば、直方体とされている。
さらなる特徴として、第1信号リードピン121と第2信号リードピン122のパッケージ筐体100上での当接近傍エリアにおいて、パッケージ筐体100の厚み方向に対し、第1信号リードピン121と第2信号リードピンとの間に挟まれた空間の概直上のみに限り、選択的にパッケージ導体層101B、101Cが削除された導体削除エリア106を備える。本実施の形態では、パッケージ導体層101C、101Dの一部がパッケージ筐体100内部において選択的に削除されている。
実装基板130は、2層の基板絶縁体層137、基板絶縁体層138,基板導体層135、基板導体層136が形成された多層基板から構成されている。最下層の基板導体層136は接地され、また、中間層の基板導体層135は、接地電位とされている。また、最上層の基板導体層をパターニングすることで、第1信号線131、第2信号線132、第1接地線133,第2接地線134が形成され、これらで実装用コプレーナ線路が構成されている。基板導体層136と基板導体層135とは、基板絶縁体層138を貫通するビア(接地ビア)139で電気的に接続されている。また、基板導体層135と第1接地線133,第2接地線134とは、基板絶縁体層137を貫通する接地ビア139で電気的に接続されている。接地ビア139により、接地された基板導体層136の接地電位と、その他の基板導体層、接地線の接地電位とが共通化されている。
信号リードピン(第1信号リードピン121、第2信号リードピン122)は、上述した実装用コプレーナ線路の信号線(第1信号線131、第2信号線132)に接続する。また、接地リードピン(第1接地リードピン123、第2接地リードピン124)は、実装用コプレーナ線路の接地線(第1接地線133,第2接地線134)に接続する。
なお、パッケージ筐体を構成する絶縁体層はアルミナセラミクスから構成可能であり、パッケージ筐体を構成する導体層は、例えばチタン、タングステンなどの金属から構成することができる。また、接地リードピンの、実装用コプレーナ線路の接地線との接続箇所の幅は、他の箇所より広く形成することができる。
リードピン120を構成している第1接地リードピン123、第2接地リードピン124、また、第1信号リードピン121、第2信号リードピン122では、パッケージ筐体100に近い側で、第1屈曲部125および第2屈曲部126を備えている。もっともパッケージ筐体100に近い側での最初の第1屈曲部125の屈曲によって、パッケージ最底面側に向かって傾斜させている。接地リードピンおよび信号リードピンの各々は、第1屈曲部125と第2屈曲部126との間に、パッケージ筐体100の底面から離れる方向に傾斜する傾斜部を備える。
さらにもう一つの第2屈曲部126の屈曲によって、パッケージ筐体100の最底面の水平面と概一致させたリードピン構造としている。言い換えると、リードピン120は、第2屈曲部126より他端の側に、パッケージ筐体100の底面に対して平行な平行部を備える。ただし、全てのリードピン120はその先端位置がそろえられるように切断処理されている。
さらに、全てのリードピン120がパッケージ筐体100と当接、永久接続されるパッケージ筐体100に備えたパッケージ導体層(パッケージ導体層101B)は、最下層のパッケージ導体層(パッケージ導体層101A)ではない特徴を備えている。本実施の形態では、最底面のパッケージ導体層から数えて2層目のパッケージ導体層に、リードピン120が当接、永久接続される。
第1接地リードピン123、第2接地リードピン124が当接しているパッケージ導体層のみには、パッケージ筐体100の底面に向かって選択的にパッケージ絶縁体層111、パッケージ導体層112が積み増され、パッケージ筐体100の最底面に位置するパッケージ導体層112が露出する形態としている(図3A)。なお、パッケージ絶縁体層111は、図2のパッケージ絶縁体層102Aの一部であり、パッケージ導体層112は、図2のパッケージ導体層101Aの一部である。
ただしき、積み増された積層部分の露出面は、めっきなどにより形成された導体層が形成された接地電位とされ、積み増し積層の端部と第1接地リードピン123,第1接地リードピン123の後端の間に生じるギャップ103A、ギャップ103Bは、ゼロ、あるいは所望の極小ギャップとした特徴を備える(図3B)。
第1信号リードピン121、第2信号リードピン122が、当接、永久接続されるパッケージ導体層のパッケージ筐体100内での厚み方向での高さ位置は、第1接地リードピン123、第2接地リードピン124と同一である。しかし、第1信号リードピン121が接続する第1信号配線109、第2信号リードピン122に接続する第2信号配線110は、外部の環境に晒された露出構造113を備える(図3A)。露出構造113の領域は、例えば、パッケージ筐体100の底面(実装面)の側に形成された、リードピン延在方向に延在する溝の領域であり、少なくとも1層のパッケージ導体層が、除去されている。なお、第1信号配線109および第2信号配線110は、それぞれに信号強度が同一で位相が180度反転した高周波信号が伝搬可能となる、差動高周波信号線路とされている。
また、第1信号リードピン121および第1接地リードピン123が、パッケージ筐体100に接続している箇所の間には、ザグリ部107が設けられている。同様に、第2信号リードピン122および第2接地リードピン124がパッケージ筐体100に接続している箇所の間には、ザグリ部108が設けられている(図3A)。
また、図4に示すように、実装基板130の第1信号線131、第2信号線132の、リードピン120が半田接続される接続領域201において、多層基板の内部に配置されている基板導体層(基板導体層135)が選択的に除去された除去エリア140が備えられている。除去エリア140では、第1信号線131、第2信号線132の下層側には、接地された基板導体層135が形成されていない。
上述した構成により、リードピン120、第1信号配線109、第2信号配線110、および実装基板130の全てが、差動高周波信号を伝搬可能としている。
次に、その原理について説明する。実装基板130を伝搬する差動高周波信号は、リードピン120が接続する箇所において、差動性特性インピーダンスの低下抑制を実現した除去エリア140によって、反射なく伝搬可能となる。次に、実装基板130の上面よりも高い位置にあるパッケージ筐体100に形成されている高周波線路に、リードピン120を介して差動高周波信号を伝搬させる際においては、リードピン120に傾斜部を設けたうえで、パッケージ筐体100と接続させる必要がある。
リードピン120の第1屈曲部125と第2屈曲部126との間の傾斜部から、パッケージ筐体100への接続に至るまでにおいては、リードピン120の周囲が空気となるため、差動高周波信号を形成している電磁界分布が広がりは容易となり、特性インピーダンスに不連続が生じる。この課題を解決させる構成が、凹部104、およびザグリ部107、ザグリ部108である。これらの構造での所望の箇所に接地電位を備えさせたがゆえに、結果として電磁界の周囲に接地壁を設けたことと同等となる。信号線路から見た接地壁の近さ、遠さによって特性インピーダンスが自由に設計可能であると同時に、電磁界の漏洩を抑制し、放射も抑圧可能である。これらの電気物理学的な働きによって、電磁界の広がりが抑制されると同時に特性インピーダンス連続性を与えている。
さらに、パッケージ筐体100に備えた第1信号配線109、第2信号配線110は、一部の表面が外部に晒されているが、パッケージ筐体100の最底面に位置しておらず、リードピンの延在方向である長手方向両側に安定な接地電位を備えたパッケージ絶縁体層111、パッケージ導体層112が形成されている。これらのパッケージ絶縁体層111、パッケージ導体層112が、接地壁として電気的に作用する(ガード接地構造)。これにより、パッケージ筐体100においても電磁界の広がりを抑制し、安定な信号伝搬を可能としている。また、信号リードピンおよび接地リードピンの各々は、先端部における幅が同一とされ、所定の間隔で配列することができる。
このように、実施の形態1によれば、実装基板130、パッケージ筐体100の各々に形成した高周波信号線路の高さ位置が異なった際においても、高周波リードピン接続機構によって、高周波信号が反射なく低損失に伝搬できるようになる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2に係る実装構造について、図5を参照して説明する。実施の形態2においても、高周波パッケージ10aと、高周波パッケージ10aが実装される実装基板とを備えるが、図5では、実装基板を省略して示していない。
実施の形態2に係る実装構造の高周波パッケージ10aは、第1接地リードピン123が、一部の幅を拡大させた構造125A、構造125Bを備え、第2接地リードピン124が、一部の幅を拡大させた構造126A、構造126Bを備える。
構造125A、構造125Bは、第1接地リードピン123の傾斜部に設けられている。構造126A、構造126Bは、第2接地リードピン124の傾斜部に設けられている。このように、実施の形態2においては、傾斜部における接地リードピンの幅が、傾斜部における信号リードピンの幅より広いものとしている。この例では、基本構造として、信号リードピンに対して接地リードピンを幅拡としているが、傾斜部においては、他の領域に比較して、さらに、信号リードピンに対して接地リードピンを幅拡としている。
傾斜部において、第1接地リードピン123から第1信号リードピン121に向かって内側に構造125Aを設け、反対側に構造125Bを設け、傾斜部をさらに幅拡としている。また、傾斜部において、第2接地リードピン124から第2信号リードピン122に向かって内側に構造126Aを設け、反対側に構造126Bを設け、傾斜部をさらに幅拡としている。
内側に拡大させた構造125A、構造126Aは、リードピン120の傾斜部での特性インピーダンスの最適設計に使用される。すなわち、第1信号リードピン121、第2信号リードピン122の傾斜部において、特性インピーダンスを下げるための最適化として使用される。
一方、外側に拡大させた構造125B、構造126Bは、本実施の形態では、一組の差動線路を実現するリードピン120のみであるが、これが横一列に複数配置した際の汎用化を想定した構造である。すなわち、複数のリードピン120の並び方向左右いずれかの方向、あるいは左右のいずれの方向にもリードピン120が複数並列に配置され、マルチレーンの差動高周波信号を扱う場合を想定すると、接地リードピンの両脇に信号リードピンが配置されるものとなる。この構成に対応し、外側に拡大させた構造125B、構造126Bを設ける。
実施の形態2によれば、実装基板、パッケージ筐体100それぞれに備えた高周波信号線路の高さ位置が異なった際においても、高周波リードピン接続機構によって、高周波信号が反射なく低損失に伝搬できるようになる。
ところで、パッケージ筐体底面側での接地リードピンと隣接、あるいは接した積み増し積層は1層である必要はなく、複数のパッケージ絶縁体層、パッケージ導体層を交互に積層させ、パッケージ絶縁体層内に形成された接地ビアでパッケージ導体層を電気的に接続した構造とすることができる。この場合は、パッケージ筐体底面側に備えられた高周波線路は、底面から2層目のパッケージ導体層に位置せず、3層以上のパッケージ導体層になる。
また、上述した実施の形態では、使用しているパッケージ絶縁体層を4層、パッケージ導体層を5層としているが、これらの層数に限定されることがないことは言うまでもない。接地電位を備えるパッケージ導体層101Eの上部にさらに複数の積層構造を備えていてもかまわず、高周波信号の電磁界分布が極めて小さい領域であることから、その複数の積層構造の形状が自由であることも言うまでもない。
また、材料は、実施の形態で示した例では構造体のほとんどを占める基材(パッケージ絶縁体層)をアルミナセラミクスとしているが、これに限る必要がないことも言うまでもない。例えば、セラミクス材として窒化アルミニウム、ジルコニアなどでも適用可能であり、無機材料として石英ガラス、低融点ガラス、有機材料としてレジン材、フッ素樹脂材でも適用可能である。製造工程を反映し、材料を適宜に選択して用いることができる。
以上に説明したように、本発明によれば、信号リードピンの先端側となるパッケージ筐体の側面の信号リードピンの配置領域に、パッケージ筐体の内側に向かってへこむ凹部を備えるので、高周波リードピンを備えたパッケージを実装基板上に搭載した状態で、高周波リードピンでの反射損失を抑圧し、低損失に高周波信号を伝搬可能とすることができるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
10…高周波パッケージ、20…半田、100…パッケージ筐体、101A,101B,101C,101D…パッケージ導体層、102A,102B,102C,102D…パッケージ絶縁体層、103A,103B…ギャップ、104…凹部、106…導体削除エリア、107,108…ザグリ部、109…第1信号配線、110…第2信号配線、111…パッケージ絶縁体層、112…パッケージ導体層、113…露出構造、120…リードピン、121…第1信号リードピン、122…第2信号リードピン、123…第1接地リードピン、124…第2接地リードピン、125…第1屈曲部、126…第2屈曲部、130…実装基板、131…第1信号線、132…第2信号線、133…第1接地線、134…第2接地線、135,136…基板導体層、137,138…基板絶縁体層、139…ビア(接地ビア)、140…除去エリア、201…接続領域。

Claims (9)

  1. 高周波パッケージと、前記高周波パッケージが実装される実装基板とを備え、
    前記高周波パッケージは、
    パッケージ絶縁体層とコプレーナ線路を構成するパッケージ導体層とを交互に積層した多層構造を備えるパッケージ筐体と、
    前記パッケージ筐体の実装面の側に配置され、後端が前記コプレーナ線路を構成するいずれかの前記パッケージ導体層の信号配線に接続された信号リードピンと、
    前記パッケージ筐体の前記実装面の側に配置され、後端が前記コプレーナ線路を構成するいずれかの前記パッケージ導体層の接地配線に接続された接地リードピンと、
    前記信号リードピンの先端側となる前記パッケージ筐体の側面の、前記信号リードピンの配置領域において、前記パッケージ筐体の内側に向かって、前記信号リードピンと前記パッケージ導体層との接続箇所の手前までへこんで形成された凹部と
    を備え、
    前記接地リードピンおよび前記信号リードピンの各々は、前記後端から延在する方向に第1屈曲部および第2屈曲部を備え、
    前記接地リードピンおよび前記信号リードピンの各々は、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間に、前記パッケージ筐体の底面から離れる方向に傾斜する傾斜部と、前記第2屈曲部より他端の側に、前記パッケージ筐体の底面に対して平行な平行部とを備え、
    前記接地リードピンおよび前記信号リードピンの各々は、先端の位置が各々一致し、
    前記実装基板は、
    基板絶縁体層と基板導体層とを交互に積層した多層基板と、
    前記多層基板の表面に形成された実装用コプレーナ線路と
    を備え、
    前記信号リードピンは、前記実装用コプレーナ線路の信号線に接続し、
    前記接地リードピンは、前記実装用コプレーナ線路の接地線に接続していることを特徴とした実装構造。
  2. 請求項1記載の実装構造において、
    前記信号リードピンの接続箇所と前記接地リードピンの接続箇所との間の前記パッケージ筐体の、前記信号リードピンの先端側の側面に形成されたザグリ部を備えることを特徴とする実装構造。
  3. 請求項1または2記載の実装構造において、
    前記接地リードピンの、前記実装用コプレーナ線路の接地線との接続箇所の幅は、他の箇所より広く形成されていることを特徴とする実装構造。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の実装構造において、
    前記傾斜部における前記接地リードピンの幅は、前記傾斜部における前記信号リードピンの幅より広いことを特徴とする実装構造。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の実装構造において、
    前記信号リードピンは、前記パッケージ筐体の底面の前記パッケージ導体層以外の前記パッケージ導体層の前記信号配線に接続し、
    前記接地リードピンは、前記パッケージ筐体の底面の前記パッケージ導体層の前記接地配線に接続し、
    前記信号リードピンの配置領域の前記パッケージ筐体の裏面には、前記信号リードピンが延在する方向の溝が形成され、前記溝に配置されている前記信号リードピンが接続する前記パッケージ導体層は、前記接地リードピンが接続する前記パッケージ導体層が形成されている前記溝の壁面を形成するパッケージ絶縁体層に挾まれたガード接地構造とされている
    ことを特徴とする実装構造。
  6. 請求項4または5記載の実装構造において、
    前記信号リードピンおよび前記接地リードピンの各々は、先端部における幅が同一とされ、所定の間隔で配列されていることを特徴とする実装構造。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の実装構造において、
    前記接地リードピンと接続する前記パッケージ導体層と、他の層における前記パッケージ導体層とは、接地電位とされていることを特徴とする実装構造。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の実装構造において、
    前記信号リードピンは、差動線路を構成する第1信号リードピンと第2信号リードピンとを備え、
    前記第1信号リードピンが接続する領域と前記第2信号リードピンが接続する領域における前記パッケージ筐体の、少なくとも1層の前記パッケージ導体層は、除去されていることを特徴とする実装構造。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の実装構造において、
    前記実装用コプレーナ線路の信号線路の前記信号リードピンが接続する領域における少なくとも1層の前記基板導体層が除去されていることを特徴とする実装構造。
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