JP7634866B2 - カートの移動補助装置 - Google Patents
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Description
しかし、自律走行カートにおいては、故障時やバッテリー残量無しなどで駆動輪が動かなくなったとき、手動で動かそうにも駆動部の抵抗(ギヤやモーターの抵抗)があるためフリーの車輪だけのときよりも重たく、移動が困難である。
そこで、特許文献1に記載の無人搬送台車では、駆動輪を路面から浮かせ、フリーの車輪だけで走行させられるようにしている。
本実施形態に係る移動補助装置は、商品等のピッキング作業を補助するピッキングシステムにおいて、商品を搬送するカート(自律走行カート)を移動させるための専用装置である。
●ピッキングシステムの概要
ピッキングシステムは、多種類の商品が収容されている倉庫内において、商品を載せて搬送するためのカートを走行させ、倉庫からのピッキング作業を補助するシステムである。ピッキングシステムは、複数のカートを管理し、採集すべき商品の種類と数の情報を、複数のカートに割り当てる。また、ピッキングシステムは、各カートに収容すべき商品を示す情報、すなわちピッキング作業指示を、ピッキング作業者に伝達する。ピッキングシステムは、電気的な駆動部を有し自律的に走行する自律走行カートと、作業者が手動で移動させる手動カートと、を含んでよい。
本実施形態に係る移動補助装置を使用可能なカートの一例について説明する。
図1に示されるように、カート1は、商品を搬送する装置である。カート1は、自身に搭載される制御部20又は上位装置からの指示に基づいて自律走行を行う。以降の説明において、カート1による搬送方向を+Y方向、カート1の幅方向であって搬送方向に直交する方向を+X方向、鉛直方向を+Z方向とする。
なお、図2に示すカート1Aは、移動補助装置を使用可能なカートの他の一例であるが、サブディスプレイ51を備えるほかはカート1と同様に構成されており、適宜参照することがある。
駆動輪71は、カート1の底面、進行方向略中央部であって、制御部20の下方に配設されている。駆動輪71は、幅方向に対をなして並設され、所定の駆動装置により、それぞれが独立して回転駆動する。駆動輪71は、制御部20により制御され、カート1を自律走行させる。
複数の補助輪72は、カート1の底面周縁部に配設され、カート1を支持するとともに、カート1の移動に伴って回転する。なお、本実施形態では、補助輪72は計4つ設けられているが、駆動輪71を挟んで進行方向の前後に設けられている限り、その数は問わない。
非接触センサ81は、カート1の前方および側方の一部にある物体を検知するセンサである。非接触センサ81は、例えばレーザレンジファインダおよび超音波センサを併用して構成されている。この構成によれば、黒色の壁、ガラス、および鏡であっても検知することができる。非接触センサ81は、例えばカート1が走行可能な経路を認識し、カート1の走行可能なマップを生成するために用いることができる。また、非接触センサ81は、前方の障害物や人等を非接触で検知し、当該検知に応じて駆動輪71を減速又は停止させる。
なお、上述の情報の一部又は全部は、管理装置2が記憶し、カート1に送信する構成に代えて、カート1の制御部20に記憶されていてもよい。
なお、上記したカート1は一例であって、本実施形態に係る移動補助装置12は他の例に係るカートについても広く使用可能である。
図2は、そのような他の実施例に係るカート1Aを示している。このカート1Aには、上段の進行方向側の端部にサブディスプレイ51が設けられている。このサブディスプレイ51は、進行方向側に表示面が配設されており、進行方向側から表示面を視認及び操作することができる。なお、サブディスプレイ51上で視認及び操作できる内容は、タッチパネルディスプレイ5と同様なものとすることができる。
なお、サブディスプレイ51が設けられている側で作業者が作業する際の利便性の向上から、サブディスプレイ51側にもスキャナ61を設けてもよい。
図4は、本実施形態に係る移動補助装置12を示している。
移動補助装置12は、カート1を部分的に持ち上げることによってカート1の駆動輪71を走行面から浮かせ、自律走行不能に陥るなどしたカート1を移動させるものである。
この移動補助装置12は、平面視H字状の本体120、カート1を持ち上げる持上部130、カート1をフレーム103により支持する支持部140、及び本体120に取り付けられた車輪150から構成される。
一対の側端部121と基体部122は、いずれも棒状の部材であり、押出成形した金属等からなる。
また、一対の側端部121の一端側の内側には、カート1の後部が案内されるようになっている。ここで、一対の側端部121は、カート1を挟み込むように案内するのに十分な長さを有しており、一対の側端部121の間に案内されたカート1が幅方向に抜け出ないようになっている。
持上部130は、カート1をフレーム103の底面側から持ち上げるための部材であり、矩形状からなる薄板状の部材によって構成され、基体部122の略中央に設けられている。この持上部130は、その長さ方向が側端部121の長さ方向と平行となるように基体部122上に設けられている。
このような持上部130では、折曲している箇所を支点として、その両端側の挿込部131と荷重付与部132が対蹠的に上下動する。
また、持上部130の荷重付与部132と基体部122の間には、適宜の厚みを有するゴムやバネなどの弾性体を介在させてもよい。これにより、荷重付与部132に荷重をかけた際、荷重付与部132が下がりすぎ、走行面に当接して走行面を傷めたり、荷重付与部132が折れたりするのを防ぐことができる。
この支持部140は、基体部122上から直角に立設した一対の立設部141と、一対の立設部141の上端を連結し、フレーム103を支持する支持面142、当該支持面142の幅方向の両側縁部から上方に僅かに延び出したフランジ143から構成される。
支持部140の支持面142上にカート1のフレーム103が支持されると、フランジ143によってフレーム103の移動が規制され、フレーム103が支持部140上からずり落ちるのを防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、車輪150をフリーローラとしたが、他の実施形態においては、所定の駆動装置によって駆動する駆動輪とすることもできる。
また、車輪150には、車輪150の回転を規制するためのロック機構などが設けられていてもよい。ロック機構により、移動補助装置12上にカート1を持ち上げる際など、適宜に車輪150をロックすることで、不意に移動補助装置12が動いたりせず、安全に作業を行うことができる。
図5乃至図7を参照して、移動補助装置12の使用例について説明する。
まず、図5及び図7(a)に示すように、カート1の後部側に移動補助装置12を用意し、一対の側端部121の間にカート1の後部を収める。このとき、フレーム103が移動補助装置12の基体部122に当接する程度に十分深く、カート1の後部を一対の側端部121の間に収める。これにより、持上部130の挿込部131は、フレーム103の下方に潜り込むように挿し込まれる。また、カート1の後部は、一対の側端部121の間に固定される。
さらに、持上部130によって持ち上げられたフレーム103は、支持部140側へ傾斜している挿込部131の上面を滑り落ち、支持部140の支持面142上に支持される。
ここで、カート1のフレーム103は、支持部140のフランジ143によってカート1の進行方向に沿った移動を規制されており、移動補助装置12によってカート1を移動させる際にも支持部140上からずり落ちることがない。また、カート1の後部側の補助輪72が移動補助装置12の略中央にくるようになっており、重心が安定している。
作業者は、この状態でカート1を押して所望の場所に移動させることができる。
カート1ごとに駆動輪71を昇降させる機構を設けるとコストがかかるため、どのような機構を備えたカート1にも対応できる移動補助装置12を1台または複数台、使用することでコストを抑えつつ、自由にカート1を移動させられる。
図8に示すように、倉庫Wは、ピッキングエリアA10、充電エリアA1、オリコンエリアA2、ピッキング開始エリアA3、搬送エリアA4および保留エリアA5に大別される。各エリアは、カート1の作業内容上呼び分けているに過ぎず、物理的に区画されているものでなくてもよい。なお、各エリアは、開閉する扉などにより物理的に区画されていてもよい。
ピッキング作業者およびカート1が紐づけられた後、カート1はピッキングエリアA10に移動する。
なお、このように運用する場合には、サブディスプレイ51を有する上記カート1Aの使用が有用である。即ち、作業者が棚Sで待ち受けて、カート1がそこへ向かってくる場合、カート1が到着しないと、どのアイテムをピックアップするかわからないという問題があった。これに対して、カート1Aにより、進行方向に向けて設置されたサブディスプレイ51に棚番を表示させれば、カート1Aを待ち受けていた作業者は、サブディスプレイ51によりカート1Aの前方からピック商品を認識できる。
コンテナが降ろされたカート1は、オリコンエリアA2に移動する。次の作業がある場合には、カート1には空のコンテナの搭載指示が表示され、オリコンエリアA2において搭載を待機する。次の作業がない場合、又はカート1のバッテリー容量が所定値以下である場合には、カート1は充電エリアA1に移動する。所定値とは、例えば次の作業での使用が予測されるバッテリー容量である。
上述したカート1では、自律走行不能に陥るなどしたとき、移動補助装置12によってカート1の駆動輪71を走行面から浮かせると共に、カート1を移動補助装置12ごと移動させられるようにした。一方、他の例では、カート1自体に、駆動輪71を走行面から浮かせあり、走行面に降ろしたりする機構を備えさせ、カート1を手動で移動可能となるようにすることもできる。
なお、上述した駆動輪71を走行面から浮かせる機構(後述する昇降機構160)の説明の便宜のため、図9はカート1Bの内部機構を示しているが、カート1Bはこれ以外に、上述したカート1が備えた作業台110、印字機構部41、タッチパネルディスプレイ5、スキャナ61などを適宜に備えている。
昇降機構160は、操作レバー161、従動部162、突起部163、及び突出ローラ164から構成されている。
操作レバー161は、従動部162の長さ方向の一端側に設けられている。この操作レバー161は、従動部162の長さ方向に沿って外側へ引っ張ったり、内側に押し込んだりすることができ、従動部162はこれに応じて、その長さ方向に変位する。
一対の突起部163はいずれも、上面側を上底とする台形状からなり、台形の脚に相当する部分は傾斜面を構成している。
また、突出ローラ164は、従動部162の上方に突出して設けられており、従動部162がその長さ方向に変位すると、突起部163によって上方に持ち上げられる。
図9(b)に示すように、この状態から操作レバー161が外側に引っ張られると、従動部162がこれに連動して外側に移動する。このとき、突出ローラ164は突起部163に当接した後、突起部163の傾斜面にガイドされながら回転して突起部163の上方へ持ち上げられる。駆動輪71は、突出ローラ164が上方に持ち上げられるのに連動して走行面から離間する。
上述したカート1Bでは、手動操作可能な昇降機構160を設け、これにより駆動輪71を昇降可能としたが、駆動輪71を昇降させる昇降機構を駆動電源等の駆動装置によって制御可能なものとしてもよい。即ち、他の例に係るカート(説明の便宜のため、「カート1C」と称する)は、駆動輪71を制御する制御部、当該制御部による制御に応じて駆動輪71を昇降させる昇降機構を備え、タッチパネルディスプレイ5や別途設けた操作ボタンから所定の操作が実行されると、制御部によって昇降機構が制御され、駆動輪71が昇降させられる。
なお、昇降機構の制御に関して、駆動輪71の駆動装置とは異なる予備、あるいは非常用の駆動装置を設けてもよい。これにより、駆動輪71を駆動させる駆動装置の故障やバッテリー切れなどにもかかわらず、昇降機構を制御することができる。
ここで、所定の状態とは例えば、故障による走行不能状態、バッテリー残量がなくなり駆動輪71を駆動させられない状態、カート1Cが倉庫内において認識する自己位置を喪失した状態など、作業者が手動でピッキングカートを押す必要がある状態である。
ここで、作業の状況や作業データとは、ピッキング商品の重さ、走行距離、作業の内容などである。
作業の内容の観点では、作業データからその日の処理数が多いとき(多くなりそうなとき)は自律走行カートとして運用するカート1Cの台数を多くする。また、作業データからその日の作業者の数を見て、作業者が少ないとき(少なくなりそうなとき)は自律走行カートとして運用するカート1Cの台数を多くする。
自律走行カートは、
前記自律走行カートの底部に設けられ、(前記ピッキングカートが受信した走行経路に基づいて所定の位置まで自動的に走行する)駆動装置によって駆動する第1の車輪(駆動輪71)と、
前記自律走行カートの底部に設けられた回転自由な第2の車輪(補助輪72)と、
前記第1の車輪を上昇または下降させる昇降機構と、を備える、
ことを特徴とする。
前記制御部は、前記自律走行カートが所定の状態になった場合に、前記昇降機構により前記第1の車輪を上昇させる、
ものとしてもよい。
物品(商品)のピッキング作業の指示を表示して、操作を受け付ける第1の表示部(タッチパネルディスプレイ5)と、
物品のピッキング作業の指示を表示する第2の表示部(サブディスプレイ51)と、を備え、
前記第1の表示部は、前記自律走行カートの進行方向とは逆向きに表示面が配設され、
前記第2の表示部は、前記自律走行カートの進行方向に表示面が配設される、
ことを特徴とする。
本発明は、カートを移動させるための移動補助装置に関する。
しかし、自律走行カートにおいては、故障時やバッテリー残量無しなどで駆動輪が動かなくなったとき、手動で動かそうにも駆動部の抵抗(ギヤやモーターの抵抗)があるためフリーの車輪だけのときよりも重たく、移動が困難である。
そこで、特開平08-185225号公報に記載の無人搬送台車では、駆動輪を路面から浮かせ、フリーの車輪だけで走行させられるようにしている。
カートごとに駆動輪を昇降させる機構を設けるとコストがかかるため、どのような機構を備えたカートにも対応できる移動補助装置を1台または複数台、使用することでコストを抑えつつ、自由にカートを移動させられる。
5 :タッチパネルディスプレイ
7 :ボタン操作部
10 :はかり部
51 :サブディスプレイ
60 :読取部
61 :スキャナ
71 :駆動輪
72 :補助輪
81 :非接触センサ
91 :接触センサ
101 :グリップ
102 :サインポール
103 :フレーム
110 :作業台
12 :移動補助装置
120 :本体
121 :側端部
122 :基体部
130 :持上部
131 :挿込部
132 :荷重付与部
140 :支持部
141 :立設部
142 :支持面
143 :フランジ
150 :車輪
160 :昇降機構
161 :操作レバー
162 :従動部
163 :突起部
164 :突出ローラ
Claims (1)
- 駆動装置により回転駆動する駆動輪、回転自由な補助輪、及び、当該駆動輪と当該補助輪が取り付けられたフレームを備えたカートを移動させるための移動補助装置であって、
前記カートを前記フレームの底面側から持ち上げ、前記駆動輪を走行面から浮かせる薄板状の持上部と、
前記持上部によって持ち上げられた前記フレームを、前記駆動輪が前記走行面から浮かせられた状態に支持する支持部と、
前記移動補助装置を走行させるための車輪と、を有し、
前記持上部は、
長さ方向の一方側が、前記カートの前記フレームの底面側に挿し込まれる挿込部を構成すると共に、長さ方向の他方側が、上面側から荷重がかけられる荷重付与部を構成し、当該挿込部と当該荷重付与部が連設する位置を支点として当該挿込部と当該荷重付与部が対蹠的に上下動する、
カートの移動補助装置。
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