以下、図面を参照し、本発明の搭乗型移動体の管理システム、管理方法、及びプログラムの実施形態について説明する。
搭乗型移動体の管理システム(以下、移動体管理システム)は、搭乗型移動体と、端末装置と、管理サーバとを備える。搭乗型移動体は、例えば、遊園地やテーマパークなどの遊戯施設に設置される。搭乗型移動体は、例えば、所有する端末装置により送信される電気信号に基づいて、自車と端末装置を所有するユーザをマッチングし、マッチングされたユーザに使用権を設定する。搭乗型移動体は、使用権が設定されたユーザに貸し出される。管理サーバは、搭乗型移動体及び端末装置と通信し、遊戯施設内の搭乗型移動体を管理する。
搭乗型移動体は、ユーザが遊戯施設内に持ち込んだものでもよい。ユーザが遊戯施設内に持ち込んだ搭乗型移動体は、ユーザが独占的に使用権を有してもよいし、ユーザと異なる他者に対して設定可能であるものでもよい。以下の説明において、2人のユーザのうち、先に搭乗型移動体100を使用するユーザを第1ユーザ、第1ユーザに続いて搭乗型移動体100を使用するユーザ(他者)を第2ユーザという。第1ユーザと第2ユーザを区別しないときにはユーザと総称する。
図1は、実施形態の移動体管理システム1の概要を説明する説明図である。移動体管理システム1は、例えば、搭乗型移動体100と、端末装置200と、管理サーバ400とを備える。搭乗型移動体100は、遊戯施設Pに複数配備されている。使用権が設定されていない搭乗型移動体100は、例えば、遊戯施設Pの入場口P-IN付近に設けられた駐車プールPPに保管されていたり、遊戯施設Pの敷地内を周遊していたりする。使用権が設定された搭乗型移動体100は、搭乗型移動体100に搭乗したユーザUの操作に応じて走行したり、搭乗型移動体100からユーザUが降車した場合に、ユーザUの再搭乗を待っていたりする。端末装置200は、例えばユーザUにより所持される。
管理サーバ400は、遊戯施設P内に設置されている。管理サーバ400は、遊戯施設P内の複数の搭乗型移動体100を管理する。管理サーバ400は、遊戯施設P内の搭乗型移動体100の位置を認識する。管理サーバ400は、ユーザUに使用権が設定されていない搭乗型移動体100の移動を管理する。
搭乗型移動体100は、例えば、ユーザUが所持する端末装置200の操作により、ユーザUと搭乗型移動体100をマッチングする制御装置を備える。ユーザUは、端末装置200を操作することにより、遊戯施設P内で使用する搭乗型移動体100の使用権を取得する。ユーザUは、例えば、遊戯施設Pの入場時に、入場口P-IN付近に配置された搭乗型移動体100の使用権を取得してもよいし、遊戯施設P内を周遊する搭乗型移動体100の使用権を取得してもよい。搭乗型移動体100の使用権が設定されたユーザUは、例えば、搭乗型移動体100に搭乗して移動したり、遊戯施設P内におけるアトラクションやレストランなどの遊戯施設P内の設置施設である場内施設Bの近傍に搭乗型移動体100を停車させて場内施設Bを利用したりする。
図2は、搭乗型移動体100の一例を示す構成図である。搭乗型移動体100は、例えば、機体110と、通信装置120と、自車位置検出装置130と、センサ140と、制御装置150と、バッテリ135とを備える。機体110は、例えば、カバーパネル111と、全方向移動車輪112と、シート113と、ステップ114と、警報装置115と、を備える。
図3は、搭乗型移動体100の内部構造を示す斜視図である。図3において、搭乗型移動体100の幅方向をx方向、前後方向をy方向、上下方向をz方向という。搭乗型移動体100の前方向は、y軸の正方向(紙面奥側から紙面手前側に向かう方向、以下+y軸方向という。)であり、後方向はy軸の負方向(紙面手前側から紙面奥側に向かう方向、以下-y軸方向という。)である。
カバーパネル111は、例えば樹脂製である。カバーパネル111の内側下部には、全方向移動車輪112が設けられる。図4は、全方向移動車輪112の斜視図である。全方向移動車輪112は、大径車輪112Aと、小径車輪112Bと、旋回用車輪112Cと、第1モータMT1と、第2モータMT2と,第3モータMT3を備える。大径車輪112Aは、x軸回りに回転可能な車輪である。大径車輪112Aは、第1モータMT1により回転させられる。
小径車輪112Bは、大径車輪112Aの幅方向中央断面における半径方向の直線に直交する軸回りに回転可能な車輪である。全方向移動車輪112は、複数の小径車輪112Bを備えている。複数の小径車輪112Bは、大径車輪112Aの周方向に沿って互いに略等間隔で配置されている。複数の小径車輪112Bは、第2モータMT2により一斉に回転させられる。
旋回用車輪112Cは、y軸回りに回転可能な車輪である。旋回用車輪112Cは、大径車輪112Aよりも小径である。旋回用車輪112Cは、第3モータMT3により回転させられる。全方向移動車輪112は、大径車輪112A、小径車輪112B、または旋回用車輪112Cのうち少なくともいずれか1つを回転させることにより、搭乗型移動体100を移動させる。全方向移動車輪112の動作については、後に説明する。
シート113は、カバーパネル111の上方に取り付けられている。シート113は、搭乗型移動体100に搭乗するユーザUが着座する部材である。ステップ114は、カバーパネル111の前方下部に取り付けられる。ステップ114は、ユーザUが脚部を載置する部材である。ステップ114は、幅及び高さを調整可能な可変ステップである。
警報装置115は、例えば、ランプ及びスピーカを備える。警報装置115は、制御装置150の制御によって作動する。ランプは、機体110の周囲に取り付けられており、点灯または点滅などの発光をすることにより、機体110の周囲に光警報を出力する。スピーカは、機体110の外側に設けられており、機体110の周囲に警報音を出力する。
続いて、搭乗型移動体100の全方向移動車輪112の構成と動作について説明する。図5は、搭乗型移動体100の全方向移動車輪112の構成と動作について説明するための図である。全方向移動車輪112は、車両が旋回等の予備動作を行うことなく現在位置から直ちに任意方向(360度の全方向)に進み出すことを可能にする車輪である。全方向移動車輪112は、例えば、前輪としての大径車輪112Aと、後輪としての旋回用車輪112Cとを備え、前輪の大径車輪112Aの接地部(径方向の縁の部分)に複数の小径車輪112Bを備える。
大径車輪112Aは、主に前後方向への直進移動を実現する車輪である。小径車輪112Bは、大径車輪112Aの回転方向(円周方向)を軸として回転することにより、主にその場での横方向の移動を実現する車輪である。一方、後輪の旋回用車輪112Cは、大径車輪112Aよりも径が小さく、大径車輪112Aの回転軸に直交する回転軸で回転することにより、主に旋回移動を実現する車輪である。全方向移動車輪112は、大径車輪112A、小径車輪112B、および旋回用車輪112Cの回転をそれぞれ独立して制御可能なモータ(不図示)を備える。このような構成により、全方向移動車輪112は、前後移動に加えて、前・後輪の横方向への移動速度差を利用することで、真横や斜めなどさまざまな方向に動くだけでなく、曲がることやその場での旋回といった機敏な動きも実現することができる。
ここで、搭乗型移動体100の前方向は図3におけるy軸の正方向(紙面奥側から紙面手前側に向かう方向、以下+y軸方向という。)であり、後方向はy軸の負方向(紙面手前側から紙面奥側に向かう方向、以下-y軸方向という。)である。例えば、図5の動作例M1(前進・後進)に示すように、全方向移動車輪112は、大径車輪112Aを矢印A1の方向に回転させることによって前進し、矢印A2の方向に回転させることによって後進する。
また、図5の動作例M2(左右移動)に示すように、全方向移動車輪112は、小径車輪112Bを矢印A3の方向に回転させることにより向きを変えずにその場で左方向に移動することができる。この場合、旋回用車輪112Cは、左右方向の移動に応じて矢印A4方向に自然回転するように構成されてもよいし、小径車輪112Bの回転量に応じて矢印A4方向に回転するように制御されてもよい。また、全方向移動車輪112は、小径車輪112Bを矢印A3と逆方向に回転させることにより向きを変えずにその場で右方向に移動することができる。なお、ここでいう左方向は、図3における左方向であり、x軸の負方向(-x軸方向)に対応し、右方向は、図3における右方向であり、x軸の正方向(+x軸方向)に対応する。なお、複数の小径車輪112Bは、全ての車輪が同時に回転するように構成されてもよいし、接地部の車輪のみが回転するように構成されてもよい。
図5の動作例M3(その場旋回)に示すように、全方向移動車輪112は、旋回用車輪112Cを矢印A5の方向に回転させることにより大径車輪112Aの接地点P1を中心としてその場で矢印A6方向に旋回することができ、矢印A5と逆方向に回転させることにより矢印A6と逆方向にその場で旋回することができる。
図5の動作例M4(旋回走行)に示すように、全方向移動車輪112は、大径車輪112Aを矢印A7方向に回転させ、旋回用車輪112Cを矢印A8方向に回転させることにより、矢印A9の方向に旋回しながら前進することができる(旋回走行)。また、全方向移動車輪112は、大径車輪112Aを矢印A7と逆方向に回転させ、旋回用車輪112Cを矢印A8方向に回転させることにより、矢印A9の逆方向に旋回しながら後進することができる。またこの例において、全方向移動車輪112は、旋回用車輪112Cを矢印A8と逆方向に回転させることにより、旋回中心を右側にとりながら前進または後進することができる。
全方向移動車輪112の実現方法は図5の方法に限定されない。全方向移動車輪112は任意の既存技術で実現されてよい。また、搭乗型移動体100は、1つの全方向移動車輪112を備えてもよいし、複数の全方向移動車輪112を備えてもよい。さらに、搭乗型移動体100は、全方向移動車輪112に加えて、通常の車輪を補助的な車輪として備えてもよい。
図2に戻り、通信装置120は、例えば、Wi-Fi、DSRC、Bluetooth(登録商標)、その他の通信規格に基づいて無線通信を行う。通信装置120は、端末装置200及び管理サーバ400により送信される電気信号を受信し、制御装置150に出力する。通信装置120は、制御装置150により出力される電気信号を端末装置200及び管理サーバ400に送信する。通信装置120に加えて、端末装置200との間で近距離通信(NFC;Near Field Communication)を実行する近距離通信機能を備えてもよい。
自車位置検出装置130は、自車である搭乗型移動体100の位置を検出する。自車位置検出装置130は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)装置である。自車位置検出装置130は、検出した自車(搭乗型移動体100)の位置を示す自車位置信号を通信装置120に出力する。通信装置120は、出力された自車位置信号を使用権が設定されたユーザUが所持する端末装置200及び管理サーバ400に送信する。
バッテリ135は、搭乗型移動体100を駆動させる駆動電力を蓄電する。バッテリ135は、蓄電した電力を全方向移動車輪112のモータに供給する。バッテリ135は、搭乗型移動体100の外部に設けられた充電装置によって充電可能である。バッテリ135には、全方向移動車輪112のモータにより回生される電気も充電可能である。
センサ140は、例えば、着座センサ141と、周辺センサ142と、加速度センサ143と、角速度センサ144と、充電残量センサ145とを備える。着座センサ141は、搭乗者がシート113に着座しているか否かの着座状態を検知する。着座センサ141は、搭乗者の着座状態を示す着座信号を制御装置150に出力する。
周辺センサ142は、搭乗型移動体100の周辺における物体を検出するセンサである。周辺センサ142は、例えば、検出した物体と搭乗型移動体100の間の距離を検出する。周辺センサ142は、検出した物体及び検出した物体の搭乗型移動体100の間の距離に関する周辺物体信号を制御装置150に出力する。周辺センサ142は、例えば、超音波を媒体とした超音波センサでもよいし、光を媒体とした光センサでもよいし、搭乗型移動体100の周辺の画像を撮像する画像センサでもよい。
加速度センサ143は、機体110またはシート113の一以上の任意の箇所に取り付けられる。加速度センサ143は、取り付け箇所に作用する加速度を検出して制御装置150に出力する。角速度センサ144も同様に、機体110またはシート113の一以上の任意の箇所に取り付けられる。角速度センサ144は、取り付け箇所に作用する角速度を検出して制御装置150に出力する。
充電残量センサ145は、駆動電力を蓄電し、蓄電した電力を全方向移動車輪112のモータに供給するバッテリ135における充電残量を検出する。充電残量センサ145は、検出した充電残量を示す充電残量信号を制御装置150に出力する。制御装置150は、出力された充電残量信号を通信装置120に出力する。通信装置120に出力する。通信装置120は、制御装置150により出力された充電残量信号を管理サーバ400に送信する。
制御装置150は、例えば、認証処理部160と、指令生成部170と、モータ制御部180と、警報制御部190とを備える。認証処理部160は、例えば、認証部161と、解除部162と、調整部163とを備える。指令生成部170は、例えば、判定部171と、検知部172と、生成部173と、重心推定部174と、バランス制御部175とを備える。
これらの構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。記憶装置には、自車に付与された移動体IDが記憶されている。
制御装置150の各部の機能の説明の前に、端末装置200の機能について説明する。
図6は、端末装置200の一例を示す構成図である。端末装置200は、例えば、ユーザUが所持するスマートフォンやタブレットなどの携帯端末である。端末装置200において、搭乗型移動体100を用いたサービスを利用するためのアプリケーションプログラム、或いはブラウザなどが起動し、以下に説明するサービスをサポートする。以下の説明では端末装置200がスマートフォンであり、アプリケーションプログラム(移動体貸出アプリ)が起動していることを前提とする。端末装置200は、記憶部を備えており、アプリケーションプログラムに応じた利用者IDを記憶する。
端末装置200は、例えば、タッチパネル210と、端末通信部220と、端末制御部230と、端末位置検出部240とを備える、タッチパネル210は、例えば、GUI(Graphical User Interface)画像を表示し、ユーザUが手指でGUI画像に接触するなどの入力操作を受け付ける。タッチパネル210は、受け付けた入力操作に応じた電気信号を端末制御部230に出力する。
タッチパネル210は、例えば、ユーザUが搭乗型移動体100の予約を要求する操作を実行した場合に、搭乗型移動体100の予約を要求する予約リクエスト信号を端末制御部230に出力する。予約リクエスト信号には、使用開始時間、使用時間、使用開始場所、予約人数(同行人数)、所定要件、使用態様等の情報が含まれる。使用開始時間、使用時間、使用開始場所の情報は、いずれもユーザが使用を希望する時間等に関する情報である。所定要件は、例えば、種類を特定して搭乗型移動体100を求める要件である。搭乗型移動体100の種類は、例えば、大人用や子供用、搭乗可能人数が異なる場合の搭乗人数、搭乗型移動体100に描かれたキャラクタ等の種類を含む。端末装置200のタッチパネル210は、例えば、ユーザUが搭乗型移動体100の配車を要求する操作を実行した場合に、搭乗型移動体100の配車を要求する配車リクエスト信号を端末通信部220に出力する。使用態様は、試乗による使用か通常による使用かの情報が含まれる。
タッチパネル210は、例えば、ユーザUが搭乗型移動体100の使用権の設定を要求する操作を実行した場合に、使用権の設定を要求する使用権設定リクエスト信号を端末制御部230に出力する。タッチパネル210は、例えば、使用権を設定されたユーザUが一度搭乗型移動体100から離れて再度近づく際に、本人確認を要求する操作を実行した場合、本人確認を要求する本人確認リクエスト信号を端末制御部230に出力する。
端末制御部230は、タッチパネル210により出力された予約リクエスト信号、配車リクエスト信号、使用権設定リクエスト信号、及び本人確認リクエスト信号に、記憶部に記憶された利用者IDを付加して端末通信部220に出力する。
端末通信部220は、例えば、Wi-Fi、DSRC、Bluetooth(登録商標)、その他の通信規格に基づいて無線通信を行う。端末通信部220は、端末制御部230により出力された使用権設定リクエスト信号及び本人確認リクエスト信号を搭乗型移動体100に送信し、予約リクエスト信号及び配車リクエスト信号を管理サーバ400に送信する。端末通信部220は、搭乗型移動体100及び管理サーバ400により送信される電気信号、例えば搭乗型移動体100により送信される自車位置信号を受信し、認証部161が指定する端末制御部230に出力する。
端末制御部230は、端末通信部220により出力された電気信号に応じて、タッチパネル210の表示制御を実行する。端末制御部230は、例えば、搭乗型移動体100により送信される自車位置信号に基づいてユーザUとマッチングされた搭乗型移動体100の位置を特定し、ユーザUとマッチングされた搭乗型移動体100の画像をAR(Augmented Reality)画像とともにタッチパネル210に表示させる。
AR画像は、例えば、搭乗型移動体100をデコレーション表示させる画像である。端末装置200の記憶部は、搭乗型移動体100の形状(外観)を記憶しておき、端末制御部230は、搭乗型移動体100により送信される自車位置信号と記憶部に記憶された搭乗型移動体100の形状に基づいて、搭乗型移動体の位置を調整してもよい。
端末位置検出部240は、端末装置200の位置を検出する。端末位置検出部240は、例えば、GNSS装置である。端末位置検出部240が検出した端末装置200の位置は、端末装置200を所持するユーザUの位置を示すため、端末位置検出部240は、ユーザUの位置を検出する。端末位置検出部240は、検出したユーザの位置を示すユーザ位置信号を端末通信部220に出力する。端末通信部220は、ユーザ位置信号を管理サーバ400に送信する。
以下、改めて搭乗型移動体100の制御装置150の各部の機能について説明する。制御装置150の指令生成部170は、搭乗型移動体100にユーザUが搭乗していない(降車している)際の移動指令を主に生成する。認証部161は、端末装置200により送信され通信装置120により出力された使用権設定リクエスト信号を取得し、使用権設定リクエスト信号に付加された利用者IDと移動体IDをマッチングする。
認証部161は、利用者IDと移動体IDをマッチングすることによりユーザUと搭乗型移動体100をマッチングする。認証部161は、移動体IDとマッチングされた利用者IDを有するユーザUに使用権を設定する。認証部161は、使用権を設定したユーザが所持する端末装置200を、通信装置120がGNSS信号を送信する端末装置200に指定する。認証部161は、マッチングした利用者IDとユーザIDを含むマッチング信号として通信装置120に出力する。
認証部161は、管理サーバ400により送信される予約信号を受信した場合に、使用権の設定対象となるユーザUを、管理サーバ400に予約リクエスト信号を送信した端末装置200を所持するユーザUに限定する。認証部161は、使用権の設定対象となるユーザUの端末装置200により利用者IDが送信された場合に、利用者IDと移動体IDをマッチングする。
解除部162は、ユーザUが搭乗型移動体100から離れた後の経過時間を計測する。解除部162は、ユーザUが搭乗型移動体100から離れて所定時間が経過した後に、解除条件が満たされたとしてユーザの搭乗型移動体100に対する使用権を解除する。所定時間は一定でもよいし、特定の条件により変動する時間でもよい。特定の条件は、例えば、搭乗型移動体100の停車位置、時間帯、ユーザUと一緒に遊戯施設Pを訪れた人数、家族や友人などの人間関係などでよい。解除条件は、その他の条件でもよい。例えば、ユーザUが使用権を解除する意思を示す操作をし、その操作に応じた信号を解除部162が取得したことを解除条件としてもよい。
調整部163は、使用権を設定したユーザ以外のユーザ(以下、他者)の端末装置200により送信される使用権設定リクエスト信号(以下、他者リクエスト信号)を受信し、他者が搭乗型移動体100の使用権を要求する場合に、ユーザUに使用権が設定されているか否かを判定する。調整部163は、ユーザUに使用権が設定されていない場合に、他者に搭乗型移動体100の使用権を設定する。
指令生成部170における判定部171は、着座センサ141により出力される着座信号に基づいて、ユーザUが着座しているか否かを判定する。ユーザUが一度シート113に着座した後は、判定部171は、搭乗型移動体100から離れたか否かを判定する。判定部171は、例えば、ユーザUが一度シート113に着座した後に離反した場合に、ユーザUが搭乗型移動体100から離れたと判定する。指令生成部170は、ユーザUが搭乗型移動体100から離れたときに、使用中断信号を通信装置120に出力する。通信装置120は、出力された使用中断信号を管理サーバ400に送信する。
指令生成部170における検知部172及び生成部173は、搭乗型移動体100にユーザUが搭乗していないときに機能する。検知部172は、搭乗型移動体100に対するユーザUと異なる他者の使用意図を検知する。検知部172は、例えば、周辺センサ142により出力された周辺物体信号に基づいて、搭乗型移動体100の周囲において、搭乗型移動体100に近づく物体の有無を検出する。検知部172は、他者の利用者IDが付加された他者リクエスト信号を通信装置120が受信したか否かを判定する。
検知部172は、例えば、搭乗型移動体100に近づく物体があり、通信装置120が他者リクエスト信号を受信した場合に、搭乗型移動体100に対するユーザUと異なる他者の使用意図を検知する。検知部172は、他の条件で搭乗型移動体100に対するユーザUと異なる他者の使用意図を検知してもよい。例えば、搭乗型移動体100に近づく物体がある場合に、他者の使用意図を検知してもよいし、さらに他の条件を付加して他者の使用意図を検知してもよい。
生成部173は、ユーザUが搭乗型移動体100から離れたと判定部171により判定され、搭乗型移動体100に対する他者の使用意図が検知部172により検知された場合に、ユーザUに設定された使用権に基づいて、搭乗型移動体100に対するアクション指令を生成し、生成したアクション指令に基づく制御指令を生成する。生成部173は、例えば、搭乗型移動体100が他者から離れる離反動作を実行させるアクション指令を生成する。
生成部173は、管理サーバ400により実行信号が送信された場合に、送信された実行信号に基づいて、搭乗型移動体100に対するアクション指令を生成し、生成したアクション指令に基づく制御指令を生成する。実行信号が、例えば買物を示す信号である場合、生成部173は、搭乗型移動体100に買い物をさせるアクション指令を生成する。
さらに、生成部173は、発光や音声の出力などの警報動作を警報装置115に実行させるアクション指令を生成し、生成したアクション指令に基づく制御指令を生成する。指令生成部170は、生成部173により生成された制御指令をモータ制御部180及び警報制御部190に出力する。
生成部173は、管理サーバ400により準備開始信号が送信された場合に、送信された準備開始信号に基づいて搭乗型移動体100に実行させるアクション指令を生成し、生成したアクション指令に基づく使用開始準備をさせる制御指令を生成する。生成部173は、例えば、使用開始準備として、搭乗型移動体100を暖機させたり、警報装置115に設けられたランプを点灯させたりして、ユーザUに搭乗型移動体100をわかりやすくさせる。
指令生成部170における重心推定部174及びバランス制御部175は、搭乗型移動体100にユーザUが搭乗しているときに機能する。重心推定部174は、加速度センサ143および角速度センサ144の出力に基づいて、搭乗型移動体100に搭乗したユーザU、機体110、シート113等を含む物体の重心を推定する。
バランス制御部175は、重心推定部174が推定した重心の位置を、基準位置(静止状態における重心位置)に戻す方向の制御指令を生成する。例えば、バランス制御部175は、重心の位置が基準位置よりも右後方に偏している場合、右後方に向かう加速度を指示する情報を制御指令として生成する。
例えば、アクション指令が加速前進であり、重心の位置が基準位置よりも後ろである場合、バランス制御部175は、加速前進によって重心の位置が更に後ろに偏しないように加速度を抑制してもよいし、一度後退して重心の位置を前に誘導してから加速前進を開始してもよい。指令生成部170は、バランス制御部175により生成された制御指令を、モータ制御部180に出力する。
モータ制御部180は、指令生成部170により出力された制御指令に基づいて、全方向移動車輪112に取り付けられた各モータを個別に制御する。モータ制御部180では、搭乗型移動体100にユーザUが搭乗(着座)している場合と搭乗していない場合とで異なる制御を実行する。
搭乗型移動体100にユーザUが搭乗しているときは、このような制御によって、搭乗型移動体100に搭乗するユーザUは、自身の体勢変化によって重心を所望の方向に動かすことにより、搭乗型移動体100を所望の方向に移動させることができる。つまり、搭乗型移動体100は、ユーザUの重心移動を、搭乗型移動体100に対する操縦操作として認識し、操縦操作に応じた移動動作を行う。
警報制御部190は、指令生成部170により出力された制御指令に基づいて、ランプにより光警報を出力するとともに、スピーカにより警報音を出力する。光警報及び警報音により、搭乗型移動体100には、すでに使用権が設定されており、他者は利用できない状態である旨を報知する。
管理サーバ400は、例えば、遊戯施設P内に設置されている。管理サーバ400は、遊戯施設P内の複数の搭乗型移動体100を管理する。管理サーバ400は、遊戯施設P内の搭乗型移動体100の位置を認識する。管理サーバ400は、ユーザUに使用権が設定されていない搭乗型移動体100の移動を管理する。
図7は、管理サーバ400の一例を示す構成図である。管理サーバ400は、例えば、サーバ通信装置410と、サーバ制御装置420と、記憶部450とを備える。サーバ通信装置410は、例えば、Wi-Fi、DSRC、Bluetooth(登録商標)、その他の通信規格に基づいて無線通信を行う。
サーバ通信装置410は、搭乗型移動体100及び端末装置200により送信される電気信号を受信し、サーバ制御装置420に出力する。サーバ通信装置410は、例えば、搭乗型移動体100により送信される自車位置信号、使用中断信号、充電残量信号、及び端末装置200により送信される配車リクエスト信号を受信し、サーバ制御装置420に出力する。
サーバ制御装置420は、例えば、移動体管理部421と、配車管理部422と、受付部423と、推定部424と、決定部425と、貸出判定部426と、準備制御部427と、付与部428とを備える。サーバ制御装置420は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。記憶装置は、記憶部450として機能する。
記憶部450は、例えば、予約管理リスト451と、貸出管理リスト452と、実行リスト453とを記憶する。ユーザUによる搭乗型移動体100の貸出の予約を管理するためのリストである。予約管理リスト451は、予約リクエスト信号を端末装置200により送信し、搭乗型移動体100を予約したユーザU及び予約の内容に関する情報を含む。図8は、予約管理リスト451の内容の一例を示す図である。予約管理リスト451は、例えば、利用者ID、使用開始時間、使用時間、使用開始場所、予約人数、所定要件の情報を含む。
貸出管理リスト452は、搭乗型移動体100を貸し出されたユーザUと、搭乗型移動体100との対応関係を管理するためのリストである。図9は、貸出管理リスト452の内容の一例を示す図である。貸出管理リスト452は、搭乗型移動体100を貸し出されたユーザと搭乗型移動体100の情報を含む。貸出管理リスト452は、例えば、貸し出された搭乗型移動体100の移動体ID、搭乗型移動体100を貸し出されたユーザUの利用者ID、ユーザUが搭乗型移動体100を使用する使用時間の情報を含む。貸出管理リスト452には、その他、ユーザUの使用時間中に、搭乗型移動体100を他者に対する貸出をユーザUが許可する時間(以下、貸出許可時間)の情報を含む。
実行リスト453は、ユーザUに貸し出された搭乗型移動体100の不使用時間における実行内容を設定するリストである。ユーザUが搭乗型移動体100を不使用としている不使用時間に、搭乗型移動体100が実行可能な実行内容を不使用時間ごとに設定した情報を含む。図10は、実行リスト453の内容の一例を示す図である。実行リスト453には、バッテリ135の充電残量が大きい場合には、不使用時間によらず、搭乗型移動体100の実行内容として、「周遊」が設定されている。実行リスト453には、バッテリ135の充電残量が小さい場合において、不使用時間が第1基準時間、例えば15分以下である場合には「待機」、第1基準時間を超えて第2基準時間、例えば60分以下である場合には「買物受取」、第2基準時間を超える場合には「買物」が設定されている。
「周遊」とは、例えば、搭乗型移動体100がユーザUを乗せることなく単独で所定領域、例えば遊戯施設P内を走行することである。周遊の間、搭乗型移動体100は、搭載された図示しないカメラで遊戯施設P内を撮像し、撮像した映像の情報をユーザUの端末装置200に送信する。ユーザUの端末装置200には、搭乗型移動体100により送信された画像を基とした画像が映し出される。ユーザUは、端末装置200に映し出される画像を見ることにより、例えば、搭乗型移動体100がアバターとなって遊戯施設P内を自らが楽しむ仮想体験をすることができるようになる。
「待機」とは、搭乗型移動体100が停車位置で停車状態を維持する動作である。動作には、動きを伴う動作と動きを伴わない動作があり、「待機」は動きを伴わない動作である。「買物」とは、ユーザUの搭乗移動体(以下、自機)が買い物に行く動作である。「買物受取」とは、自機と異なる搭乗型移動体100であり、遊戯施設P内の他の搭乗型移動体100(以下、他機)が自機に代えて買い物を実行し、他機が実行した買物によって得られたものを受け取る動作である。
図10に示す実行リストでは、同一時間帯における実行内容は、搭乗型移動体100におけるバッテリ135の充電残量が共通する場合には1つに特定されるが、同一の不使用時間で異なる実行内容が設定されていてもよい。この場合には、搭乗型移動体100は、異なる実行内容のいずれかを実行するが、実行内容の決定方法は適宜である。この場合の搭乗型移動体100の実行内容には、例えば、ユーザUの指定に基づいて決定されてもよいし、搭乗型移動体100の停車位置(ユーザUが搭乗型移動体100から降車した位置)に基づいて決定されてもよい。
移動体管理部421は、複数の搭乗型移動体100により送信される自車位置信号に基づいて、遊戯施設P内における複数の搭乗型移動体100の位置を認識する。移動体管理部421は、認識した複数の搭乗型移動体100の位置と、遊戯施設Pの地図を参照して、搭乗型移動体100の数が少ない領域に搭乗型移動体100を移動させる移動計画を生成する。移動体管理部421は、移動計画を達成する移動信号を生成し、サーバ通信装置410に出力する。移動体管理部421は、複数種類の搭乗型移動体100を種類ごとに分けて管理する。
移動体管理部421は、端末装置200により送信された予約リクエスト信号をサーバ通信装置410が受信した場合に、予約リクエスト信号を送信した端末装置200のユーザUに対する搭乗型移動体100の予約を実行する。移動体管理部421は、搭乗型移動体100の予約に伴い、記憶部450に記憶された予約管理リスト451を更新する。移動体管理部421は、予約リクエスト信号をサーバ通信装置410が受信した場合に、使用可能な搭乗型移動体100の中から、ユーザUに貸し出す搭乗型移動体100を選択して決定する。移動体管理部421は、予約リクエスト信号を送信した端末装置200のユーザU及び決定した搭乗型移動体100に送信するための予約信号をサーバ通信装置410に出力する。
移動体管理部421は、搭乗型移動体100により送信されたマッチング信号をサーバ通信装置410が受信した場合に、マッチング信号が示す移動体IDの搭乗型移動体100が、マッチング信号が示す利用者IDのユーザUに貸し出された情報を取得する。移動体管理部421は、ここで取得した情報に基づいて、記憶部450に記憶された貸出管理リスト452を更新する。
配車管理部422は、端末装置200により送信された配車リクエスト信号をサーバ通信装置410が受信した場合に、配車リクエスト信号を送信した端末装置200の位置まで、使用権が設定されていない搭乗型移動体100を移動させる配車信号を生成する。配車管理部422は、例えば、配車リクエスト信号を送信した端末装置200の近傍にある搭乗型移動体100を、配車対象として指定する。配車管理部422は、生成した配車信号をサーバ通信装置410に出力する。
受付部423は、端末装置200により送信されるサーバ通信装置410により受信された予約リクエスト信号を受け付ける。受付部423は、予約リクエスト信号に含まれる各項目の内容を、図8に示す記憶部450の予約管理リスト451に記憶させる。受付部423は、予約リクエスト信号に含まれる各項目の内容を予約管理リスト451に記憶させることにより、予約管理リスト451を更新する。
推定部424は、サーバ通信装置410により出力される自車位置信号及び使用中断信号が示す情報等に基づいて、第1ユーザが搭乗型移動体100を不使用とする不使用時間を推定する。不使用時間を推定するための情報としては、例えば、自車位置信号及び使用中断信号に基づくユーザUの降車位置及び降車時間、降車位置近傍の場内施設B、ユーザUの同行人の構成などの情報がある。推定部424は、推定した不使用時間を示す不使用時間信号をサーバ通信装置410に出力する。
決定部425は、推定部424により推定された不使用時間及び搭乗型移動体100により送信される充電残量信号に基づいて、搭乗型移動体100の動作を決定する。決定部425は、例えば、推定部424により推定された不使用時間を図10に示す実行リスト453を参照する。決定部425は、不使用時間を参照することによって求められる実行内容を、搭乗型移動体100が実行する動作として決定する。決定部425は、決定した実行内容を示す実行信号をサーバ通信装置410に出力する。
貸出判定部426は、受付部423により受け付けられた第2ユーザの予約と、推定部424により推定された第1ユーザの搭乗型移動体100の不使用時間や貸出許可時間等に基づいて、第2ユーザに対する搭乗型移動体100の貸出の可否を判定する。貸出判定部426は、例えば、第2ユーザの使用開始時間から使用時間が経過するまでの時間が、第1ユーザの搭乗型移動体100の不使用時間内に収まる場合に、第2ユーザに対する搭乗型移動体100の貸出を可能と判定する。貸出判定部426は第1ユーザが搭乗型移動体100を不使用として、搭乗型移動体100から降車した後の貸出待機時間内には、第2ユーザに対する搭乗型移動体100の貸出を可能とする判定を禁止する。貸出待機時間は任意に決定してよく、例えば、10秒から30秒程度の間の時間としてもよいし、1分から5分程度の間としてもよい。
貸出判定部426は、不使用時間が経過した後に第1ユーザが他の搭乗型移動体100を使用可能であると判定したときに、第2ユーザに対する搭乗型移動体100の貸出を可能と判定する。貸出判定部426は、第2ユーザに対する貸出を可能と判定した搭乗型移動体(以下、貸出可能搭乗型移動体)の第1ユーザに、貸出可能搭乗型移動体を貸出可能としたことを示す貸出可能信号をサーバ通信装置410に出力する。
貸出判定部426は、貸出可能搭乗型移動体を第2ユーザに貸し出すか否かを判定する。例えば、貸出判定部426は、複数の貸出可能搭乗型移動体がある場合に、その中の1つを第2ユーザに貸し出すと判定する。貸出判定部426は、第2ユーザに貸し出す搭乗型移動体(以下、貸出搭乗型移動体)の第1ユーザに、貸出搭乗型移動体を不使用時間中に第2にユーザに貸し出すことを示す貸出信号をサーバ通信装置410に出力する。
貸出判定部426は、第2ユーザの使用態様が試乗であるか否かを判定し、試乗であると判定した場合に、貸し出す搭乗型移動体100の移動範囲に制限を付加する。この場合、貸出判定部426は、搭乗型移動体100の移動範囲に制限がある旨を付加して貸出可能信号を生成する。搭乗型移動体100が試乗である場合には、大掛かりな移動を前提としないので、移動範囲に制限を付加する。
準備制御部427は、ユーザUが所定行動、例えば搭乗型移動体100または搭乗型移動体100が駐車する駐車領域(停車エリア)等に近づくことにより、搭乗型移動体100をユーザUに使用させる準備を開始する。準備制御部427は、例えば、搭乗型移動体100により送信される自車位置信号と、端末装置200により送信されるユーザ位置信号に基づいて、ユーザUと搭乗型移動体100の距離が所定値以下であるか否かを判定する。所定行動は、ユーザUが搭乗型移動体100に近づく行動以外の行動でもよい。例えば、ユーザUが、搭乗型移動体100をアトラクション付近に停車させ、アトラクションが終了した後に搭乗型移動体100に再度乗車する場合に、ユーザUがアトラクションを開始する情報でもよい。ユーザUがアトラクションを開始する情報としては、例えば、ユーザUがアトラクションに入場する際に、入場口に設けられたリーダにQRコード(登録商標)などの二次元コードをかざしたことを示す情報でもよい。
準備制御部427は、ユーザUと搭乗型移動体100の距離が所定値以下であると判定した場合に、ユーザUに使用させる準備を搭乗型移動体100に開始させるための準備開始信号をサーバ通信装置410に出力する。ユーザUに搭乗型移動体100を使用させる準備は、どのような準備でもよく、例えば、搭乗型移動体100を暖機させてもよいし、警報装置115に設けられたランプを点灯させて、ユーザUに搭乗型移動体100をわかりやすくさせてもよい。
付与部428は、貸出判定部426により第2ユーザに対する搭乗型移動体100の貸出が可能であると判定した場合に、第1ユーザにインセンティブを付与する。付与部428は、貸出が可能である搭乗型移動体100が第2ユーザに貸し出された場合に、第1ユーザに追加インセンティブを付与する。付与部428は、インセンティブ、インセンティブ及び追加インセンティブを第1ユーザに付与する場合に、付与信号をサーバ通信装置410に出力する。
インセンティブ及び追加インセンティブの内容はどのようなものでもよい。例えば、インセンティブ及び追加インセンティブは、好みの搭乗型移動体100を優先的に利用できるものもよいし、搭乗型移動体100の貸出料金を割引するものでもよい。インセンティブと追加インセンティブは、ユーザUにとって有利となる度合い、例えば、料金が割り引かれる度合いが同じでもよいし異なっていてもよい。追加インセンティブは、インセンティブよりもユーザUにとって有利なものでもよいし不利なものでもよい。
サーバ通信装置410は、移動体管理部421により出力された移動信号を搭乗型移動体100に送信する。サーバ通信装置410は、移動体管理部421により出力された予約信号を搭乗型移動体100及び端末装置200に送信する。サーバ通信装置410は、配車管理部422により出力された配車信号を、配車管理部422が配車対象として指定した搭乗型移動体100に送信する。サーバ通信装置410は、推定部424、貸出判定部426、及び付与部428により出力された不使用時間信号、貸出可能信号、貸出信号、及び付与信号を第1ユーザの端末装置200に送信する。
サーバ通信装置410は、貸出判定部426により出力された貸出可能信号及び貸出信号を第1ユーザの端末装置200に送信する。サーバ通信装置410は、決定部425、貸出判定部426、及び準備制御部427により出力された貸出信号、実行信号、及び準備開始信号を第1ユーザの搭乗型移動体100に送信する。サーバ通信装置410は、搭乗型移動体100に貸出信号を送信する場合に、予約信号を合わせて送信する。
続いて、制御装置150による搭乗型移動体100の制御手順について説明する。図11は、制御装置150による処理の一例を示すフローチャートである。制御装置150は、端末装置200により通信装置120に対して送信される使用権設定リクエスト信号を受信したときに図11に示す処理を開始する。ユーザUに使用権が設定されておらず、制御装置150が使用権設定リクエスト信号を受信する前は、搭乗型移動体100は、駐車プールPPに保管されたり、遊戯施設P内を走行(自走)したりしている。制御装置150が使用権設定リクエスト信号を受信すると、搭乗型移動体100は、走行していた状態であっても停止する。
通信装置120が使用権設定リクエスト信号を受信すると、認証部161は、使用権設定リクエスト信号に付加された利用者IDと、記憶部に記憶された移動体IDをマッチングすることにより、ユーザUと搭乗型移動体100をマッチングし(S101)、マッチング信号を生成する。認証部161は、生成したマッチング信号を通信装置120に出力し、通信装置120は、マッチング信号を管理サーバ400に送信する(S103)。
認証部161は、ユーザUと搭乗型移動体100をマッチングすることにより、ユーザUに搭乗型移動体100の使用権を設定する(S105)。使用権が設定された後、ユーザUが搭乗型移動体100に搭乗することにより、ユーザUによる搭乗型移動体100の操作(運転)が可能となる。
続いて、判定部171は、ユーザUがシート113に着座しているか否かを判定する(S107)。ユーザUがシート113に着座していると判定した場合、指令生成部170は、重心推定部174及びバランス制御部175を用いた搭乗時制御を実行する(S109)。運転制御が実行されることにより、搭乗型移動体100に搭乗するユーザUは、自己の意思に応じて搭乗型移動体100を走行させることができる。
ユーザUがシート113に着座していないと判定した場合、指令生成部170は、使用中断信号を生成し、通信装置120に対して使用中断信号を管理サーバ400に送信させる(S111)。続いて、解除部162は、ユーザUが搭乗型移動体100から離れた後の時間の計測を開始し、検知部172及び生成部173を用いた降車時制御を実行する(S113)。降車時制御については後にさらに説明する。
続いて、解除部162は、使用権が解除済であるか否かを判定する(S115)。解除部162は、使用権が解除済でないと判定した場合に、解除条件が満たされたか否かを判定する(S117)。解除部162は、解除条件が満たされていないと判定した場合、処理をステップS107に戻す。解除部162は、解除条件が満たされたと判定した場合に、ユーザUに設定した使用権を解除する(S119)。こうして、制御装置150は、図11に示す処理を終了する。ステップS115において、使用権が解除済であると解除部162が判定した場合も、制御装置150は、図11に示す処理を終了する。
続いて、ステップS113における降車時制御について説明する。図12は、降車時制御の処理の一例を示すフローチャートである。ステップS107において、ユーザが着座していないと判定部171が判定した場合、生成部173は、管理サーバ400により送信される実行信号を通信装置120が受信したか否かを判定する(S201)。管理サーバ400により送信される実行信号を通信装置120が受信していないと判定した場合、生成部173は、処理をステップS207に進める。
管理サーバ400により送信される実行信号を通信装置120が受信したと判定した場合、生成部173は、受信した実行信号が待機を示すか否かを判定する(S203)。受信した実行信号が待機を示すと判定した場合、生成部173は、実行信号に応じたアクション指令を生成し、生成したアクション指令に基づく制御指令を生成する(S205)。こうして、制御装置150は、図12に示す処理を終了する。
管理サーバ400により送信される実行信号を通信装置120が受信していないと判定した場合や受信した実行信号が待機を示すと判定した場合、生成部173は、管理サーバ400により送信される貸出信号を通信装置120が受信したか否かを判定する(S207)。管理サーバ400により送信される貸出信号を通信装置120が受信したと判定した場合、貸出信号とともに送信された予約信号に応じた第2ユーザに搭乗型移動体100を貸し出す処理を実行する(S209)。こうして、制御装置150は、図12に示す処理を終了する。
管理サーバ400により送信される貸出信号を通信装置120が受信していないと判定した場合、検知部172は、周辺センサ142により送信される周辺物体信号に基づいて、搭乗型移動体100に接近する物体があるか否かを判定する(S211)。搭乗型移動体100に接近する物体がないと判定した場合、制御装置150は、図12に示す処理を終了する。
搭乗型移動体100に接近する物体があると判定した場合、検知部172は、接近する物体がユーザUであるか否かを判定する(S213)。接近する物体がユーザUであるか否かの判定は、どのように実行してもよい。例えば、検知部172は、ユーザUの端末装置200により送信され、通信装置120により受信した利用者IDを含む本人確認リクエスト信号に基づいて、接近する物体がユーザUであるか否か判定する。検知部172は、ユーザUを撮像した画像やユーザUの指紋などの身体特徴に基づいて、あるいは、ユーザが機体110に触れることをもって、接近する物体がユーザUであるか否かを判定してもよい。接近する物体がユーザでないと判定した場合、検知部172は、搭乗型移動体100に対する他者の使用意図を検知する(S215)。
続いて、検知部172は、他者が所持する端末装置200により送信される他者リクエスト信号を通信装置120が受信したか否かを判定する(S217)。通信装置120が他者リクエスト信号を受信していないと判定した場合、検知部172は、処理をステップS225に進める。通信装置120が他者リクエスト信号を受信したと判定した場合、解除部162は、解除条件を満たすか否かを判定する(S219)。解除条件を満たすと解除部162が判定した場合、調整部163は、ユーザUの使用権を解除する(S221)。続いて、調整部163は、他者に使用権を設定し(S223)、制御装置150は、図12に示す処理を終了する。
解除条件を満たさないと解除部162が判定した場合、生成部173は、制御信号を生成してモータ制御部180及び警報制御部190に出力する(S225)。生成部173により制御信号を出力されたモータ制御部180は、搭乗型移動体100を離反動作させる制御指令を全方向移動車輪112のモータに出力する。モータ制御部180により制御指令を出力された全方向移動車輪112のモータは、搭乗型移動体100を離反動作させる(S227)。
生成部173により制御信号を出力された警報制御部190は、警報装置115のランプを点灯・点滅させるとともにスピーカに警報音を出力させる制御指令を警報装置115に出力する。警報制御部190により制御指令を出力された警報装置115は、ランプを点灯・点滅させるとともにスピーカに警報音を出力させる警報を出力する(S229)。
例えば、同じエリアで複数の搭乗型移動体100が停車している場合、ユーザUや他者は、自分が使用していた搭乗型移動体100と異なる搭乗型移動体100に近づいてしまう状況が想定される。このような状況下において、例えば、ユーザUが使用している搭乗型移動体100に対して、他者が、自分が使用していた搭乗型移動体100と誤って近づくことがある。この場合、制御装置150は、ユーザUが使用している搭乗型移動体100を使用する他者の使用意図を検知する。ここで、他者リクエスト信号が受信されていない場合や、他者リクエスト信号が受信されていても解除条件が満たされない場合には、他者に使用権が設定されることはなく、搭乗型移動体100に他者が近づく必要もない。このため、制御装置150は、搭乗型移動体100を他者から離反動作させ、警報装置115に警報動作を行わせる。その後、制御装置150は、図12に示す処理を終了する。
ステップS213において、搭乗型移動体100に接近する物体がユーザUであると判定した場合、生成部173は、管理サーバ400により送信される準備開始信号を通信装置120が受信したか否かを判定する(S231)。管理サーバ400により送信される準備開始信号を通信装置120が受信していないと生成部173が判定した場合、制御装置150は、図12に示す処理を終了する。
管理サーバ400により送信される準備開始信号を通信装置120が受信したと判定した場合、生成部173は、準備開始信号に基づくアクション指令を生成し、制御指令を出力して使用開始準備を開始する(S233)。続いて、通信装置120は、自車位置検出装置130により検出された搭乗型移動体100の位置を示す自車位置信号を端末装置200に送信する(S235)。自車位置信号を受信した端末装置200は、例えば、自車位置信号に基づく位置に停車する搭乗型移動体100が、ユーザUが使用円を有する搭乗型移動体であるとして、端末装置200のタッチパネル210における自車位置信号に応じた位置に停車する搭乗型移動体100に合わせて、例えばAR表示を用いたデコレーション表示をさせる。自車位置信号が示す位置に停車する搭乗型移動体100をデコレーション表示させることにより、ユーザUに自車の位置を容易にわからせることができる。こうして、制御装置150は、図12に示す処理を終了する。
続いて、管理サーバ400のサーバ制御装置420の処理について説明する。図13は、サーバ制御装置420の処理の一例を示すフローチャートである。サーバ制御装置420は、ユーザUが操作する端末装置200により送信される予約リクエスト信号をサーバ通信装置410が受信したか否かを判定する(S301)。サーバ通信装置が予約リクエスト信号を受信したと判定した場合、受付部423は、予約リクエスト信号を送信した端末装置200のユーザUに対して、搭乗型移動体100の予約を実行し、記憶部450に記憶された予約管理リスト451を更新する(S303)。サーバ通信装置が予約リクエスト信号を受信していないと判定した場合、サーバ制御装置420は、ステップS303の処理をスキップする。
続いて、配車管理部422は、端末装置200により送信された配車リクエスト信号をサーバ通信装置410が受信したか否かを判定する(S305)。配車リクエスト信号をサーバ通信装置410が受信したと判定した場合、配車管理部422は、搭乗型移動体100を移動させる配車信号を生成し、サーバ通信装置410は、配車対象として指定した搭乗型移動体100に送信する(S307)。配車リクエスト信号をサーバ通信装置410が受信していないと判定した場合、配車管理部422は、ステップS307の処理をスキップする。
続いて、移動体管理部421は、搭乗型移動体100により送信されるマッチング信号をサーバ通信装置410が受信したか否かを判定する(S309)。マッチング信号をサーバ通信装置が受信したと判定した場合、移動体管理部421は、搭乗型移動体100がユーザUに貸し出された情報を取得し、記憶部450に記憶された貸出管理リスト452を更新する(S311)。マッチング信号をサーバ通信装置が受信していないと判定した場合、移動体管理部421は、ステップS311の処理をスキップする。
続いて、推定部424は、搭乗型移動体100により送信される使用中断信号をサーバ通信装置410が受信したか否かを判定する(S313)。サーバ通信装置410が使用中断信号を受信したと判定した場合、推定部424は、サーバ通信装置410が受信した自車位置信号及び使用中断信号が示す情報等に基づいて、不使用時間を推定する(S315)。
不使用時間の推定にあたり、推定部424は、例えば、自車位置信号に基づいて搭乗型移動体100が停車した位置を特定する。推定部424は、特定した搭乗型移動体100の停車位置に基づいて、搭乗型移動体100の不使用時間を推定する。推定部424は、例えば、特定した搭乗型移動体100の停車位置に基づいて、ユーザUの行動を推定し、推定した行動から不使用時間を推定する。
推定部424は、例えば、搭乗型移動体100が人気アトラクション付近の駐車領域等に停車した場合に、ユーザUが長時間並ぶと推定する。この場合、推定部424は、不使用時間を長時間に推定する。推定部424は、例えば、レストラン付近の駐車領域等に停車した場合、レストランで食事をすると推定する。この場合、推定部424は、レストランにおける飲食時間を不使用時間と推定する。
推定部424は、例えば、遊戯施設P内を巡回販売する菓子類を販売する車両の近傍に停車した場合、簡単な買物をすると推定する。この場合、推定部424は、不使用時間を短時間に推定する。推定部424は、推定した不使用時間を示す不使用時間信号を、サーバ通信装置410を用いてユーザUの端末装置200に送信する(S317)。端末装置200は、送信された不使用時間信号が示す不使用時間を、例えばタッチパネル210に表示して、ユーザUに報告する。
続いて、決定部425は、推定部424により推定された不使用時間及び搭乗型移動体100により送信される充電残量信号に基づいて、搭乗型移動体100の実行内容を決定する(S319)。ここで、搭乗型移動体100の実行内容を決定する手順について説明する。図14は、決定部425における実行内容を決定する処理の一例を示すフローチャートである。
搭乗型移動体100の実行内容を決定するにあたり、決定部425は、まず、記憶部450に記憶された実行リスト453を参照する(S401)。続いて、決定部425は、推定部424により推定された不使用時間が第1基準時間(15分)以下であるか否かを判定する(S403)。推定された不使用時間が第1基準時間以下であると判定した場合、決定部425は、搭乗型移動体100の実行内容として「待機」を決定する(S405)。
推定された不使用時間が第1基準時間以下でない(15分を超える)と判定した場合、決定部425は、サーバ通信装置410により受信された充電残量信号が示す搭乗型移動体100におけるバッテリ135の充電残量を取得する(S407)。続いて、決定部425は、取得したバッテリ135の充電残量が所定量以上であるか否かを判定する(S409)。
取得したバッテリ135の充電残量が所定量以上であると判定した場合、決定部425は、搭乗型移動体100の実行内容として「周遊」を決定する(S411)。所定量は、どのような値に設定してもよく、例えば、遊戯施設P内における特定スポットまで往復した後にある程度の充電残量を確保できる充電残量としてよい。
充電残量が所定量以上でない(所定量未満である)と判定した場合、決定部425は、実行リスト453に示される不使用時間に応じた実行内容を決定する(S413)。例えば、不使用時間が第1基準時間(60分)を超える場合には、実行内容として「買物」を決定する。こうして、決定部425は、図14に示す処理を終了する。
図13のフローに戻り、決定部425は、決定した実行内容を示す実行信号を、サーバ通信装置410を用いて搭乗型移動体100に送信する(S321)。続いて、貸出判定部426は、搭乗型移動体100の第2ユーザに対する貸出判定を実行する(S323)。ここで、搭乗型移動体100の貸出判定の手順について説明する。図15は、貸出判定部426における貸出判定の処理の一例を示すフローチャートである。
貸出判定部426は、搭乗型移動体100が停車し、第1ユーザが搭乗型移動体100から降車した後、貸出待機時間が経過したか否かを判定する(S501)。貸出待機時間が経過していないと判定した場合、貸出判定部426は、第2ユーザに対する搭乗型移動体100の貸出を禁止する(S503)。貸出待機時間を設けることにより、突発事象が生じた場合に、搭乗型移動体100を再度の利用を許容することができる。突発事象としては、例えば、第1ユーザが忘れ物をして忘れ物を取りに戻る事象が挙げられる。あるいは、突発事象としては、例えば、アトラクションを利用しようとした親子のうち、子供が突然アトラクションの利用を嫌がり、アトラクションの利用を中止して搭乗型移動体100を再度利用しようする事象が挙げられる。
貸出待機時間が経過したと判定した場合、貸出判定部426は、推定部424により推定された不使用時間と記憶部450に記憶された予約管理リスト451を取得する(S505)。貸出判定部426は、不使用時間と予約管理リスト451を参照して、第2ユーザの予約が、第2ユーザの搭乗型移動体100の使用時間が不使用時間内である第1条件が成立するか否かを判定する(S507)。第1条件の成立の判定には、第2ユーザが搭乗型移動体100を借りるための時間や返すための時間を加味してもよい。
貸出判定部426は、例えば、不使用時間が4時間(例えば13時から17時)であり、予約管理リスト451に示される第2ユーザの使用時間が2時間(例えば14時から16時)である場合には、第1条件が成立すると判定する。貸出判定部426は、例えば、不使用時間が現在から3時間であり、予約管理リスト451に示される第2ユーザの使用時間が現在から4時間である場合には、第1条件が成立しないと判定する。
第1条件が成立すると判定した場合、貸出判定部426は、貸出時間に時間制限を付加する(S509)。例えば、不使用時間が2時間である場合には、貸出時間は2時間以下、あるいは2時間よりも所定時間短い時間、例えば30分短い1時間30分の時間制限を貸出時間に対して付加する。貸出判定部426は、時間制限を付加しないようにしてもよい。その後、貸出判定部426は、搭乗型移動体100の、貸出を可能と判定する(S511)。
第1条件が成立すると判定しない場合、貸出判定部426は、第2ユーザの搭乗型移動体100の使用時間が不使用時間を超えるが、不使用時間が経過した後に、第1ユーザに提供可能な他の搭乗型移動体100がある第2条件が成立するか否かを判定する(S513)。例えば、第1ユーザが使用していた搭乗型移動体100を第2ユーザに貸し出したとしても、不使用時間が経過した後に、第1ユーザに対して他の搭乗型移動体100を貸し出すことができれば、第1ユーザの搭乗型移動体100の利用に不都合が生じない。このため、第1ユーザが使用していた搭乗型移動体100を第2ユーザに貸し出す可能性を残すことができる。第2条件が成立しないと判定した場合、貸出判定部426は、第1ユーザが使用する搭乗型移動体100を貸出不可と判定して(S515)、図15に示す処理を終了する。
続いて、貸出判定部426は、第1ユーザに貸し出された搭乗型移動体100に所定要件が付加されているか否かを判定する(S517)。所定要件が付加されていると判定した場合、貸出判定部426は、第1ユーザが使用する搭乗型移動体100を貸出可能と判定する(S511)。所定要件が付加されていると判定した場合、貸出判定部426は、第1ユーザに貸し出されていた搭乗型移動体100のほかに、所定要件を満たす搭乗型移動体100が遊戯施設P内にあるか否かを判定する(S519)。
所定要件を満たす他の搭乗型移動体が遊戯施設P内にないと判定した場合、貸出判定部426は、第1ユーザが使用する搭乗型移動体100を貸出不可と判定し(S513)、貸出可能信号を生成して図15に示す処理を終了する。所定要件を満たす他の搭乗型移動体が遊戯施設P内にあると判定した場合、貸出判定部426は、第1ユーザが使用する搭乗型移動体100を貸出可能と判定する(S511)。
続いて、貸出判定部426は、第2ユーザの予約リクエスト信号に含まれる使用態様の情報が試乗であるか否かを判定する(S521)。貸出判定部426は、使用態様の情報が試乗でないと判定した場合、そのまま図15に示す処理を終了する。貸出判定部426は、使用態様の情報が試乗であると判定した場合、貸出可能搭乗型移動体の移動範囲に制限を付加し(S523)、移動範囲に制限がある旨を貸出可能信号に付加する。こうして、貸出判定部426は、図15に示す処理を終了する。
図13のフローに戻り、貸出判定部426は、ステップS323の処理に基づいて、貸出可能であるか否かを判定する(S325)。搭乗型移動体100を貸出可能であると判定した場合、貸出判定部426は、貸出可能信号を、サーバ通信装置410を用いて、第1ユーザ及び第2ユーザのそれぞれの端末装置200に送信する(S327)。搭乗型移動体100を貸出可能でない(貸出不可である)と判定した場合、貸出判定部426は、ステップS327~ステップS335の処理をスキップする。
続いて、付与部428は、第1ユーザの搭乗型移動体を貸出可能と判定し、搭乗型移動体を貸出可能搭乗型移動体とすることに伴い、第1ユーザにインセンティブを付与する。この場合、付与部428は、第1ユーザに付与するインセンティブの情報を含む付与信号を生成する。付与部428は、サーバ通信装置410を用いて、生成した付与信号を第1ユーザの端末装置200に送信する(S329)。
続いて、貸出判定部426は、例えば、貸出可能搭乗型移動体を第2ユーザに貸し出すか否かを判定する(S331)。複数の貸出可能搭乗型移動体がある場合に、貸出判定部426は、その中の1つを第2ユーザに貸し出すと判定し、その他の貸出可能搭乗型移動体を第2ユーザに貸し出さないと判定する。
貸出可能移動体を第2ユーザに貸し出すと判定した場合、貸出判定部426は、貸出信号及び予約信号を生成して、サーバ通信装置410を用いて、第1ユーザ及び第2ユーザのそれぞれの端末装置200に送信する(S333)。貸出可能移動体を第2ユーザに貸し出さないと判定した場合、貸出判定部426は、ステップS333及びステップS335の処理をスキップする。
続いて、付与部428は、第1ユーザの搭乗型移動体を貸し出すと判定し、搭乗型移動体を貸出搭乗型移動体とすることに伴い、第1ユーザに追加インセンティブを付与する。この場合、付与部428は、第1ユーザに付与する追加インセンティブの情報を含む付与信号を生成する。付与部428は、サーバ通信装置410を用いて、生成した付与信号を第1ユーザの端末装置200に送信する(S335)。
続いて、準備制御部427は、ユーザUと搭乗型移動体100の距離が所定値以下であるか否かを判定する(S337)。ユーザUと搭乗型移動体100の距離が所定値以下でない(所定値を超える)と準備制御部427が判定した場合、サーバ制御装置420は、図13に示す処理を終了する。ユーザUと搭乗型移動体100の距離が所定値以下であると判定した場合、準備制御部427は、搭乗型移動体100をユーザUに使用させる準備を開始する(S339)。こうして、サーバ制御装置420は、図13に示す処理を終了する。
実施形態の搭乗型移動体100は、ユーザUが搭乗型移動体100から離れたと判定され、搭乗型移動体100に対する他者の使用意図が検知された場合に、ユーザU及び搭乗型移動体100に対して設定された設定情報に基づいて、搭乗型移動体100に所定動作を実行させる。具体的には、使用権が設定されている情報が設定情報である場合に搭乗型移動体100に所定動作を実行させる。
例えば、使用権が設定された搭乗型移動体100にユーザUが近づくと、ユーザUの端末装置200に自車位置信号が送信され、端末装置200のタッチパネル210では、自車位置をデコレーション表示させる。あるいは、使用権が設定された搭乗型移動体100に他者が近づくと、搭乗型移動体100は、他者から離れる方向に移動するとともに、警報装置115により警報を出力した他者以外の者(ユーザU)に使用権がある搭乗型移動体100であることを認識させる。したがって、他者による移動体の誤使用を抑制することができる。
実施形態の移動体管理システム1における管理サーバ400は、第1ユーザの搭乗型移動体100の不使用時間を推定し、推定した不使用時間に基づいて、第2ユーザに対する搭乗型移動体100の貸出の可否を判定する。このため、第1ユーザが搭乗型移動体100を使用していない不使用時間中の搭乗型移動体100を有効に活用することができる。
また、実施形態の管理サーバ400は、第2ユーザの搭乗型移動体100の使用時間が不使用時間内である第1条件または第2ユーザの搭乗型移動体100の使用時間が不使用時間を超えるが、不使用時間が経過した後に第1ユーザに提供可能な他の搭乗型移動体100がある第2条件のいずれかを満たすときに第2ユーザに対する搭乗型移動体100の貸出を可能と判定する。このため、第1ユーザの利用を妨げにくくしながら、第2ユーザに搭乗型移動体を貸し出すことができる。
また、第1条件を満たして、第2ユーザに搭乗型移動体100を貸し出す場合には、時間制限を付す。さらに、第1ユーザが所定要件を付して搭乗型移動体100の貸出を受けている場合には、第2ユーザに対する搭乗型移動体100の貸出を不可する。このため、第1ユーザの利用をさらに妨げにくくすることができる。
また、実施形態の管理サーバ400は、搭乗型移動体100の停止や位置に基づいて第1ユーザが利用する場内施設Bを推定し、推定した場内施設Bの利用時間または場内施設Bにおける飲食の時間に基づいて、不使用時間を推定する。このため、第1ユーザによる搭乗型移動体100の不使用時間を精度よく推定することができる。
また、実施形態の管理サーバ400は、搭乗型移動体100を貸出可能とした第1ユーザにインセンティブを付与し、搭乗型移動体100の貸出を許可し、その搭乗型移動体100を第2ユーザが使用した場合の第1ユーザに追加インセンティブを付与する。このため、搭乗型移動体を第2ユーザに貸し出す動機を第1ユーザに与えることができる。したがって、不使用時間中の搭乗型移動体100を有効に活用することができる。
また、実施形態の管理サーバ400は、ユーザが搭乗型移動体100から降車したときの位置に応じて不使用時間を推定し、推定した不使用時間に基づいて搭乗型移動体100の動作を決定する。このため、第1ユーザが不使用である不使用時間中にも、搭乗型移動体100を活用する動作を決められるので、不使用時間中における搭乗型移動体100を有効に活用することができる。
また、実施形態の管理サーバ400は、不使用時間が基準時間以下の短時間である場合には、搭乗型移動体100の動作を待機に決定する。このため、短時間の不使用時間で搭乗型移動体100を第1ユーザが利用できなくなる事態を抑制することができる。また、実施形態の管理サーバ400は、不使用時間が基準時間を超える場合に、実行リストに基づく動作に搭乗型移動体100の動作を決定する。このため、不使用時間の長さに適した搭乗型移動体100の動作を決定することができる。
また、実施形態の管理サーバ400は、搭乗型移動体100における駆動電力の充電残量に基づいて、搭乗型移動体100の動作を決定する。例えば、実施形態の管理サーバ400は、充電残量が所定値を超える場合には、搭乗型移動体100の動作を、遊戯施設P内を周遊する動作に決定する。この場合、遊戯施設P内を周遊する搭乗型移動体100に搭載されたカメラ遊戯施設P内を撮像し、撮像した画像をユーザUの端末装置200に表示させることにより、遊戯施設P内を周遊する疑似体験をユーザに提供することができるので、ユーザの満足感を高めることができる。
実施形態の移動体管理システム1においては、搭乗型移動体100の制御装置150に認証処理部160や指令生成部170が設けられるが、これらの一部または全部が管理サーバ400に設けられてもよい。例えば、判定部171、検知部172、及び生成部173に相当する機能が管理サーバ400のサーバ制御装置420に設けられていてもよい。この場合、搭乗型移動体100や端末装置200は、必要な電気信号、例えば着座信号、周辺物体信号、リクエスト信号などを管理サーバ400のサーバ通信装置410に送信してもよい。また、サーバ制御装置420における機能の一部または全部が搭乗型移動体100の制御装置150や端末装置200に設けられていてもよい。
上記実施形態において、端末装置200は、アプリケーションプログラム(移動体貸出アプリ)が起動していることを前提としているが、アプリケーションプログラムは、少なくともユーザUが搭乗型移動体100の貸出を受ける際に起動していればよい。アプリケーションプログラムは、搭乗型移動体100の画像をAR画像とともに表示させる際にも、起動していることが好適である。
上記の実施形態では、搭乗型移動体100にユーザUの使用権が設定されることにより、ユーザUが搭乗型移動体100に搭乗して使用可能となるが、使用権の設定が行われることなく、シート113に着座したユーザが搭乗型移動体100を使用可能となるようにしてもよい。特に、遊戯施設P内を周遊する搭乗型移動体100について、使用権を設定することなく使用可能となるようにしてもよい。
上記実施形態では、貸出判定部426が搭乗型移動体100を貸出可能であるか否かを判定するが、第1ユーザの意思に基づいて搭乗型移動体100を貸出可能であるか否かを判定してもよい。例えば、貸出判定部426は、貸出可能と判定しようとする際に、第1ユーザの端末装置200に貸出確認信号を送信し、第1ユーザの操作により、端末装置200が貸出許可信号を貸出判定部426に返信した場合に、貸出判定部426が搭乗型移動体100を貸出可能と判定してもよい。貸出確認信号は、搭乗型移動体100を第2ユーザに貸し出す許可を第1ユーザに求めるための信号である。貸出許可信号は、貸出確認信号に応じて、第1ユーザが搭乗型移動体100の貸出を許可する旨を示す信号である。
あるいは、例えば、第1ユーザの操作により、端末装置200により事前貸出許可信号が貸出判定部426に送信されている場合に、貸出判定部426が貸出可能である判定をすることができるようにしてもよい。事前貸出許可信号は、第2ユーザにより搭乗型移動体100の予約があった場合に、第1ユーザが搭乗型移動体100の貸出を許可する旨を予め示す信号である。事前貸出許可信号は、端末装置200による送信以外の手段で貸出判定部426に提供されていてもよい。
上記実施形態において、所定情報は、ユーザU及び搭乗型移動体100に設定された使用権の情報であるが、所定情報はその他の情報でもよく、例えばユーザUの降車時に搭乗型移動体100が停車した停車位置であってもよい。この場合、例えば、停車位置が所定場所、例えば場内施設Bの近傍である場合には、場内施設Bの利用が済んだユーザUが再び搭乗型移動体100に搭乗すると想定される。このため、例えば生成部173は、他者の使用位置を検知した場合に、すでに使用権が設定されたユーザがあり、使用不可である旨を報知するなどのアクションを実行するアクション指令を生成するものでもよい。
また、解除条件を判定するための所定時間は、ユーザUの降車時に搭乗型移動体100が停車した停車位置に応じて変動させてもよい。例えば、場内施設Bが人気アトラクションであり、利用に時間がかかると想定される場合に所定時間を長くし、場内施設Bがポップコーンの販売などの短時間で用事が済ませられる施設である場合に、所定時間を短くしてもよい。
上記実施形態では、ユーザUに設定する使用権について制限時間などを設けていないが、制限時間を設けてもよい。あるいは、ユーザUに特定の搭乗型移動体100を独占的に使用する使用権を設定してもよい。独占的に使用する使用権は、特定の1台の搭乗型移動体100に対して設定するものでもよいし、搭乗型移動体100の種類に応じて設定するものでもよい。例えば、遊戯施設P内にある複数の搭乗型移動体100のうちの一部の搭乗型移動体100にのみ特定のキャラクタが描かれている場合に、特定のキャラクタが描かれた搭乗型移動体100に対して使用権を設定するようにしてもよい。
上記実施形態では、端末装置200において、搭乗型移動体100を表示させるとともに、AR表示などを実行して、使用権が設定された搭乗型移動体100を見つけやすくする。さらに、端末装置200は、例えば、タッチパネル210に遊戯施設Pの場内地図と、停車した搭乗型移動体100の地図上の位置を表示するようにしてもよい。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
ユーザが搭乗型移動体から離れたことを判定し、
前記搭乗型移動体に対する前記ユーザと異なる他者の使用意図を検知し、
前記ユーザが前記搭乗型移動体から離れたと判定され、前記搭乗型移動体に対する前記他者の使用意図が検知された場合に、前記ユーザまたは前記搭乗型移動体のうち少なくとも一方に対して設定された設定情報に基づいて、前記搭乗型移動体に所定動作を実行させるアクション指令を生成する、
ように構成されている、搭乗型移動体の制御装置。
また、上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
第1ユーザが搭乗型移動体を不使用とする不使用時間を推定し、
前記第1ユーザと異なる第2ユーザの予約がある場合に、前記第2ユーザの前記搭乗型移動体の使用時間が前記不使用時間内である第1条件、または前記第2ユーザの前記搭乗型移動体の使用時間が前記不使用時間を超えるが、前記不使用時間が経過した後に、前記第1ユーザに提供可能な他の搭乗型移動体がある第2条件のいずれかを満たすときに、第2ユーザに対する前記搭乗型移動体の貸出を可能と判定する、
ように構成されている、搭乗型移動体の管理装置。
また、上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
プログラムを記憶した記憶装置と、
ハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサが前記記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、
前記ユーザが前記搭乗型移動体から降車したときの位置に応じて、前記ユーザが前記搭乗型移動体を不使用とする不使用時間を推定し、
推定した前記不使用時間に基づいて、前記搭乗型移動体の動作を決定する、
ように構成されている、搭乗型移動体の管理装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。