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JP7635603B2 - 包装容器 - Google Patents
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JP7635603B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、再封機能を備えた包装容器に関するものである。
近年、商品の大容量化や少しずつ中身を使う用途が増加していることから、再封機能を持つパッケージの需要が大きくなってきている。特許文献1には、凹凸形状の嵌合部を有するチャック部材を用いて再封機能を実現する構成が開示されている。しかし、チャック部材は、再封時に細長く延在する嵌合部を適切に嵌合させる必要があり、再封作業を適切に行い難く、使い勝手が悪い場合があった。
また、特許文献1では、チャック部材に限らず、面ファスナーを用いてもよいと記載されている。
また、収容部の容積を大きくできることや自立性を有する等の利点を備えることから、ガセット袋等と呼ばれる折込部(ガセット)を備える包装容器が用いられている(例えば、特許文献2)。特許文献2に開示されている自立性包装袋は、側部にV字状のサイドガセットが設けられており、大きな容積の収容部を備えており、開口部も大きく開くことができ、利便性が高い。
しかし、特許文献1に開示されている再封機能を特許文献2のようなサイドガセットを備える包装容器に適用しようとしても、従来のチャック部材や面ファスナーを取り付ける部位では、ガセットをなくす必要があり、開口部が狭くなって中身を出し入れしにくいという課題があった。
特開2017-77916号公報
本発明の課題は、サイドガセットを開口部まで有し、かつ、再封機能を備える包装容器を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、第1縁(131)と、前記第1縁(131)と対向する第2縁(132)と、前記第1縁(131)及び前記第2縁(132)と交差する側部(133)とを有する包装容器(101)であって、第1包材部(121)と、前記第1包材部(121)と対向して配置される第2包材部(122)と、前記第1包材部(121)及び前記第2包材部(122)の前記側部に連接されたサイドガセット部(124、125)と、を備え、前記サイドガセット部(124、125)は、前記第1縁(131)から前記第2縁(132)まで設けられており、対向する内面の双方がフック状係合素子(181)を含む面ファスナー(180)が前記第1縁(131)寄りの位置の内面に設けられており、前記面ファスナー(180)は、少なくとも前記第1包材部(121)及び前記第2包材部(122)と前記サイドガセット部(124、125)とが重なる領域に設けられている包装容器(101)である。
第2の発明は、第1縁(131)と、前記第1縁(131)と対向する第2縁(132)と、前記第1縁(131)及び前記第2縁(132)と交差する側部(133)とを有する包装容器(101)であって、第1包材部(121)と、前記第1包材部(121)と対向して配置される第2包材部(122)と、前記第1包材部(121)及び前記第2包材部(122)の前記側部に接合されて設けられたサイドガセット部(124、125)と、を備え、前記サイドガセット部(124、125)は、前記第1縁(131)から前記第2縁(132)まで設けられており、対向する内面の双方がフック状係合素子(181)を含み自身を折り返して接合が可能である面ファスナー(180)が前記第1縁(131)寄りの位置の内面に設けられており、前記面ファスナーは、少なくとも前記第1包材部(121)及び前記第2包材部(122)と前記サイドガセット部とが重なる領域に設けられている包装容器(101)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の包装容器(101)において、前記面ファスナー(180)は、前記第1包材部(121)及び前記第2包材部(122)の内面と、前記サイドガセット部(124、125)の内面との双方の全周にわたって設けられていること、を特徴とする包装容器(101)である。
第4の発明は、第3の発明に記載の包装容器(101)において、前記面ファスナー(180)は、1本の面ファスナーテープにより構成されていること、を特徴とする包装容器(101)である。
第5の発明は、第4の発明に記載の包装容器(101)において、前記面ファスナー(180)単体でのループスティフネスは、ループ長60mm、押し込み速度3.3mm/s、押し込み保持時間3sの条件で、7000mN以下であること、を特徴とする包装容器(101)である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかに記載の包装容器(101)において、前記面ファスナー(180)は、ファスナー面から立ち上がる柱状の柱状係合素子(182)がさらに複数配列されていること、を特徴とする包装容器(101)である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかに記載の包装容器(101)において、前記第1包材部(121)及び前記第2包材部(122)は、少なくとも基材層(161)とシーラント層(164)とを備える積層フィルム(160)により構成されており、内容物を収容可能な収容部(102)と、前記収容部(102)の周囲に形成されるシール部(141、142、143)と、前記内容物を収容後にシールされるシール予定部とを備えること、を特徴とする包装容器(101)である。
本発明によれば、サイドガセットを開口部まで有し、かつ、再封機能を備える包装容器を提供することができる。
本実施形態の包装容器101の平面図である。 包装容器101を開封した状態を示す斜視図である。 本実施形態の包装容器101に使用される積層フィルム160の断面図である。 包装容器101を図1中の矢印A-Aの位置で切断した断面図である。 面ファスナーAの形態の面ファスナー部180の斜視図である。 面ファスナーAの形態の面ファスナー部180の平面図である。 面ファスナーAの形態の面ファスナー部180を図6中の矢印B-Bの位置で切断した断面図である。 面ファスナーAの形態の面ファスナー部180を図6中の矢印C-Cの位置で切断した断面図である。 面ファスナーAの形態のフック状係合素子181及び柱状係合素子182の寸法を説明する図である。 図6及び図9中に示すd1~d11の各寸法を示す図である。 面ファスナーB、Cの形態の面ファスナー部180の斜視図である。 面ファスナーB、Cの形態の面ファスナー部180の平面図である。 面ファスナーB、Cの形態の面ファスナー部180を図12中の矢印G-Gの位置で切断した断面図である。 面ファスナーB、Cの形態の面ファスナー部180を図12中の矢印H-Hの位置で切断して拡大した断面図である。 図12及び図14中に示すd1~d10の各寸法を示す図である。 サイドガセット部付近を再封した状態を示す図である。 サイドガセット部付近と中央付近との双方を再封した状態を示す図である。 面ファスナー部180を接合させた状態を示す図である。 サイドガセット部を最も延ばして開口部の開口面積を最大にした状態を示す図である。 ループスティフネス測定器の一例を示す平面図である。 図20のループスティフネス測定器の線G-Gに沿った断面図である。 ループスティフネス測定器に試験片を取り付ける工程を説明するための図である。 試験片にループ部を形成する工程を説明するための図である。 試験片のループ部に荷重を加える工程を説明するための図である。 試験片のループ部に荷重を加える工程を説明するための図である。 複数種類の包装容器のサンプルを作成して再封時のループスティフネスと接合性と取出し性について評価した結果をまとめた図である。 チャック部材を非全周に設ける形態を説明する図である。 面ファスナーテープの接合強度の測定方法を示す図である。 面ファスナーA、B、Cについて、接合強度を測定した結果を示す図である。 サイドガセットピローパウチに本発明を適用した形態を示す断面図である。 面ファスナー部180を包装容器の内周の一部に設ける形態を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、本実施形態の包装容器101の平面図である。なお、図1では、シールされている領域をハッチングによって示している。
図2は、包装容器101を開封した状態を示す斜視図である。
なお、図1から図2を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張したり、省略したりして示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本実施形態の包装容器101は、例えば、各種内容物を収容した状態で流通、及び、販売され、開封後に内容物の一部を取り出し、残りを容器内に収容したまま再封(リクローズ)可能である。なお、内容物は、固体、粉体、液体等、どのようなものであってもよい。
(容器本体部)
図2に示すように、包装容器101の容器本体部106は、側部133に連接される側部フィルム124、125からなるガセット折込部(以下、サイドガセット部と呼ぶ)を備え、下方を折ることにより自立させることも可能なガセット袋形式の袋状の容器であり、可撓性を有する積層フィルム(包材)で構成されている。容器本体部106を構成する積層フィルムは、表面を形成する表面フィルム121と、裏面を形成する裏面フィルム122と、側部フィルム124、125とを備える。なお、本実施形態では、底部(第2縁)132にはガセット部を設けていない例を挙げて説明するが、底部132にもガセット部を設ける構成としてもよい。
本実施形態においては、表面フィルム(第1包材部)121と、裏面フィルム(第2包材部)122と、側部フィルム(サイドガセット部)124、125とは、略矩形の積層フィルムから構成される。略矩形は、幾何学上の長方形に制限されず、全体視で長方形と認められる形状を含む。例えば、側縁、底縁又は上縁のいずれか1つ以上が曲線部分を含んでいてもよい。また、積層フィルムの隅部は、外に凸の円弧状に丸みを帯びていてもよい。
また、表面フィルム121と裏面フィルム122と側部フィルム124、125とは、容器本体部106の形成前において、互いに個別の積層フィルムであってもよく、又は、いずれかが連接した積層フィルムであってもよい。連接した積層フィルムは、折り曲げられて、表面フィルム121、裏面フィルム122、側部フィルム124、125を形成する。
本実施形態では、容器本体部106は、個別に構成された表面フィルム121、裏面フィルム122、側部フィルム124、125により形成されている。
容器本体部106の上部(第1縁)131において、表面フィルム121の上部と裏面フィルム122の上部と、2つ折りに折り畳んだ側部フィルム124、125の上部とが、ヒートシール(熱溶着)により接合される。この接合により、容器本体部106の上部131には、表面フィルム121の上部と裏面フィルム122の上部と、側部フィルム124、125の上部とを接合するシール部として、上部シール部141が形成される。すなわち、本実施形態の包装容器101が上端部までサイドガセット部が構成されている。
本実施形態では、側部133にサイドガセット部(ガセット折込部)が上端部まで設けられており、このサイドガセット部は十分に広げることができる。そのため、容器本体部106は上部を開封されたときの開口部の面積を非常に大きくとることができる。側部133のサイドガセット部を形成する側部フィルム124、125は、内側に折り返し部136,137が形成されるように折り返されることができる。これにより、内容物を収容しない状態における、容器本体部106の全体の厚さは小さくなる。
容器本体部106の側部133において、表面フィルム121の側部と側部フィルム124、125の側部とがヒートシールにより接合される。また、裏面フィルム122の側部と側部フィルム124、125の側部とが、ヒートシールにより接合される。これらの接合により、容器本体部106の左右の側部133それぞれには、表面フィルム121の側部と側部フィルム124、125の側部、及び、裏面フィルム122の側部と側部フィルム124、125の側部とを接合するシール部として、側部シール部143が形成される。なお、左右の側部シール部143は、それぞれの上端が上部シール部141と連続するようにして形成され、また、それぞれの下端部近傍が後述の底部シール部142と連続するようにして形成されている。
側部シール部143には、容器本体部106の上部シール部141を切り離して開口部OP(図2参照)を構成するためのノッチ107が設けられている。
ノッチ107は、上部シール部141を容器本体部106から切り離して、包装容器101を開封するために設けられている。ノッチ107は、側部シール部143の上端側であって、上部シール部141よりも下側に、上部シール部141と略平行に設けられた切り込みであり、容器本体部106の側部133の縁から収容部102側へ収容部102に貫通しないようにして設けられている。
容器本体部106の底部132において、表面フィルム121の底部と裏面フィルム122の底部と、2つ折りに折り畳んだ側部フィルム124、125の底部とが接合される。このようにして、容器本体部106の底部132には、底部シール部142が形成される。
収容部102は、容器本体部106の内部にあって、内容物を収容可能とする空間である。ノッチ107を用いて上部シール部141を容器本体部106から切り離して、包装容器101を開封すると、収容部102上方が開放される(図2参照)。
なお、容器本体部106は、内容物が収容される前は、上部シール部141、底部シール部142、側部シール部143のうち少なくとも1カ所のシール部が、未シール状態のシール予定部となっており、このシール予定部から内容物を収容部102に収容後、シール予定部をヒートシール(接合)することにより、内容物を密閉することができる。
(積層フィルム)
図3は、本実施形態の包装容器101に使用される積層フィルム160の断面図である。
容器本体部106を構成する表面フィルム121、裏面フィルム122、側部フィルム124、125は、積層フィルム160からなる。上述のように、容器本体部106は、一対の表面フィルム121、裏面フィルム122、側部フィルム124、125をなす積層フィルム160をヒートシールすることによって製袋される。このため、積層フィルム160には、少なくとも、基材層161と、容器内方側となる部分にシール性を有するシーラント層164が設けられている。また、基材層を複数備えていてもよいし、シーラント層が複数の層から構成されていてもよい。
本実施形態の容器本体部106では、印刷基材となる基材層161が、シーラント層164よりも容器外方側となる部分に設けられている。なお、積層フィルム160は、必要に応じて、用途に応じて種々の機能を付与すべく、他の層163を含んで構成してもよい。
基材層161としては、例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、アルミナ蒸着延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ポリアミドフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、又はこれらの2以上のフィルムを積層した複合フィルムを用いることができる。
好ましくは、基材層161は、二軸延伸処理される。これにより、基材層161をなす分子が、延伸処理によって延伸方向に並び、基材層161が優れた寸法安定性を発揮するようになる。また、二軸延伸処理によって、基材層161に易開封性を付与することができる。
このような基材層161の厚さは、例えば10~50μm程度に形成される。この場合、容器本体部106に要求される耐熱性を満たしつつ、製品コストを抑えることができる。なお、本実施形態の基材層161は、積層フィルム160のうち、製袋して容器本体部106とするときの最も容器外方となる層としても機能する。
また、図3に示すように、本実施形態では、基材層161の容器内方側となる面に、絵柄を含む絵柄層162が積層されている。ここで、絵柄とは、基材層161に記録又は印刷され得る種々の態様の記録対象のことであり、特に限定されることなく、図、文字、模様、パターン、記号、柄、マーク等を広く含む。なお、絵柄層162は、必要に応じて基材層161に積層されるものであり、基材層161に絵柄層162が設けられなくてもよく、その場合には、例えば、ラベルの貼付によって各種表示を行ってもよい。
本実施形態では、絵柄層162は、容器外方側となる基材層161の外面ではなく、基材層161の内面に施される。この場合、絵柄層162は、耐摩耗性に優れることから擦れ等による消失を効果的に防止することができ、かつ、絵柄の改ざんも効果的に防止することができる。また、製袋して包装容器101としたときに、基材層161の内面に積層された絵柄層162を、基材層161を介して視認し得るよう、基材層161は透明性を有していることが好ましい。
シーラント層164は、上述したように、2つの積層フィルム160同士を重ね合わせて対向する縁部近傍をヒートシールすることで、当該縁部を貼り合わせて密封するために設けられている。また、本実施形態では、シーラント層164は、積層フィルム160のうち、製袋して容器本体部106とするときの最も容器内方となる側に配置される。
このようなシーラント層164としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-プロピレンブロック共重合体等のポリオレフィン系樹脂からなるフィルム、及び、従来公知のイージーピールフィルム等が採用できる。これらの材料からなるフィルムによって単層としてシーラント層164が構成されてもよいし、多層としてシーラント層164が構成されてもよい。
また、包装容器101を電子レンジ用の容器として用いる場合には、耐熱性が要求されるので、シーラント層164は、主として無延伸ポリプロピレン(CPP)を含む無延伸ポリプロピレン層(CPP層)、又は、主として直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)を含む直鎖状低密度ポリエチレン層(LLDPE層)を有することが好ましい。
シーラント層164の厚さは、30μm以上であることが好ましい。また、シーラント層164の厚さは、200μm以下であることが好ましい。この場合、包装容器101の流通過程において生じ得る落下に対する耐衝撃強度に優れると共に、内容物の充填し易さ、内容物の詰替え易さといった取扱性にも優れる。
一方、他の層163は、用途に応じて種々の機能を補うために設けることができる、その配置位置は適宜選択可能である。内容物を長期にわたり保存することができるように、他の層163は、水蒸気の透過を防止する蒸気バリア性及び酸素ガス等のガスの透過を防止するガスバリア性を有していてもよい。また、他の層163は、消費者の購買意欲を高めるために、包装容器101の内容物が見えないように隠蔽性を十分に高める機能を有していてもよい。したがって、他の層163としては、ガスバリア層、遮光層等が例示できる。
ガスバリア層としては、アルミニウム箔などの金属箔や、蒸着層などが挙げられる。蒸着層は、基材層に設けてもよいし、シーラント層に設けてもよい。
蒸着層は、アルミニウムなどの金属の蒸着層からなる金属蒸着層であってもよく、酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層からなる透明蒸着層であってもよい。
また、ガスバリア層は、蒸着層と、蒸着層上に形成された有機被覆層を含んでいてもよい。
有機被覆層は、バリアコート剤を蒸着膜上に塗布し固化して形成されるものである。バリアコート剤は金属アルコキシド、水酸基含有水溶性樹脂、必要に応じて加えられるシランカップリング剤、ゾルゲル法触媒、酸などから構成される。
金属アルコキシドとしては、一般式R1M(OR(ただし、式中、R、Rは、炭素数1~8の有機基を表し、Mは、金属原子を表し、nは、0以上の整数を表し、mは、1以上の整数を表し、n+mは、Mの原子価を表す。)で表される少なくとも1種以上の金属アルコキシド、金属アルコキシドのMで表される金属原子としては、ケイ素、ジルコニウム、チタン、アルミニウム、その他等を例示することができ、例えば、MがSiであるアルコキシシランを使用することが好ましいものである。
上記のアルコキシシランとしては、例えば、一般式Si(ORa)(ただし、式中、Raは、低級アルキル基を表す。)で表されるものである。上記において、Raとしては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、n-ブチル基、その他等が用いられる。上記のアルコキシシランの具体例としては、例えば、テトラメトキシシランSi(OCH、テトラエトキシシランSi(OC、テトラプロポキシシランSi(OC)4、テトラブトキシシランSi(OC、その他等を使用することができる。上記アルコキシドは、2種以上を併用してもよい。
シランカップリング剤として、ビニル基、エポキシ基、メタクリル基、アミノ基などの反応基を有するものを用いることができる。特にエポキシ基を有するオルガノアルコキシシランが好適であり、例えば、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルジメチルメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルジメチルエトキシシラン、あるいは、β-(3、4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等を使用することができる。上記のようなシランカップリング剤は、1種又は2種以上を混合して用いてもよい。
なかでも、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランやγ-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシランなどの2官能を用いた有機被覆層の硬化膜の架橋密度は、トリアルコキシシランを用いた系での架橋密度より低くなる。そのため、ガスバリア性及び耐熱水処理性のある膜として優れながら、柔軟性のある硬化膜となり、耐屈曲性にも優れるため、当該バリアフィルムを用いた包装材料はゲルボフレックス試験後でもガスバリア性が劣化し難い。
水酸基含有水溶性樹脂は、ポリビニルアルコール系樹脂、又はエチレン・ビニルアルコ一ル共重合体を単独で各々使用することができ、あるいは、ポリビニルアルコ一ル系樹脂及びエチレン・ビニルアルコール共重合体を組み合わせて使用することができる。
遮光層としては、アルミニウム等の金属箔又は金属蒸着層が例示できる。
なお、他の層163は、上述の機能層を2層以上積層されるようにしてもよい。
また、基材層161は、紙により構成することもできる。基材層161を紙とする場合には、絵柄層162は、容器外方側となる基材層161の外面側に設けてもよい。基材層161に用いる紙の坪量は、30g/m以上のものを好適に用いることができる。また、基材層161に用いる紙の坪量は、150g/m以下のものを好適に用いることができる。また、基材層161に用いる紙の坪量は、130g/m以下のものをさらに好適に用いることができる。また、基材層161に用いる紙の坪量は、100g/m以下のものをさらに好適に用いることができる。
図3に示すように、本実施形態では、絵柄層162が設けられた基材層161と、他の層163としてガスバリア層が設けられた基材層161との間と、他の層163としてガスバリア層が設けられた基材層161と、シーラント層164との間とに接合層165が設けられている。この接合層165としては、例えばそれ自体既知のドライラミネート法にて一般に用いられる接着剤を用いることができ、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、アミノ樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。
又は、接合層165として押出ラミネート法(サンドイッチラミネート法)にて一般的に用いられる接着樹脂層を用いることができる。接着樹脂層に使用できる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、又は環状ポリオレフィン系樹脂、又はこれら樹脂を主成分とする共重合樹脂、変性樹脂、又は、混合体(アロイでを含む)を用いることができる。ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン-α・オレフィン共重合体、エチレン・ポリプロピレンのランダムもしくはブロック共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン・マレイン酸共重合体、アイオノマー樹脂、また、層間の密着性を向上させるために、上記したポリオレフィン系樹脂を、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂等を用いることができる。また、ポリオレフィン樹脂に、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、又は、共重合した樹脂等を用いることができる。これらの材料は、一種単独、又は、二種以上を組み合わせて使用することができる。環状ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン-プロピレン共重合体、ポリメチルペンテン、ポリブテン、ポリノルボネン等の環状ポリオレフィン等を用いることができる。これらの樹脂は、単独又は複数を組み合せて使用できる。
この場合、基材層との間にアンカーコート層(AC層)があってもよく、例えば、それ自体既知のドライラミネート法にて一般に用いられる接着剤を用いることができ、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、アミノ樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。
積層フィルム160の好ましい態様としては、基材層161側から順に、以下のような層構成を例示できる。
(A)第1基材層/シーラント層
(B)第1基材層/第2基材層/シーラント層
(C)第1基材層/第2基材層/第3基材層/シーラント層
積層フィルム160の具体例としては、容器外方側から順に、以下のような層構成を例示できる。
(1)PET厚さ12μm/無機酸化物の蒸着層/有機被覆層/2軸延伸ポリアミドフィルム厚さ15μm/CPP層厚さ70μm
(2)2軸延伸ポリアミドフィルム厚さ15μm/PET厚さ12μm/無機酸化物の蒸着層/有機被覆層/CPP層厚さ70μm
(3)PET厚さ12μm/無機酸化物の蒸着層/有機被覆層/PET厚さ12μm/CPP層厚さ70μm
(4)PET厚さ12μm/無機酸化物の蒸着層/有機被覆層/PET厚さ12μm/PET厚さ12μm/CPP層厚さ70μm
(5)PET厚さ12μm/PET厚さ12μm/アルミニウム蒸着層/LLDPE厚さ60μm
(6)紙(50g/m)/アルミニウム蒸着層/CPP厚さ30μm
図4は、包装容器101を図1中の矢印A-Aの位置で切断した断面図である。
面ファスナー部180は、収容部102の上方、かつ、ノッチ107よりも下方に設けられており、開封後に再封止を可能とする部位であり、対向して配置される一本の面ファスナーテープ(面ファスナー)により構成することができる。面ファスナー部180は、上部131に沿って延在しており、1本の面ファスナーテープを収容部102の内面全周にわたって取り付けて構成されている。本実施形態では、表面フィルム121と側部フィルム124とをシールする側部シール部143の位置に面ファスナーテープの端部を配置し、表面フィルム121、側部フィルム125、裏面フィルム122、側部フィルム124のそれぞれの内面側の全周にわたって配置されている。すなわち、面ファスナー部180は、側部シール部143においては、表面フィルム121と側部フィルム125との間、表面フィルム121と側部フィルム124との間、裏面フィルム122と側部フィルム125との間、裏面フィルム122と側部フィルム124との間、のそれぞれで挟まれてともにシールされている。
なお、側部シール部143に位置する面ファスナーは、ヒートシールされることよって、面ファスナー同士、及び、それぞれ接するフィルム(表面フィルム121、裏面フィルム122、側部フィルム124、側部フィルム125)と溶着された状態となる。
従来の雄雌の区別がある形態の面ファスナーテープとは異なり、面ファスナー部180を構成する面ファスナーテープは、同一構成のファスナー面(係合面)同士で接合が可能な構成となっている。したがって、上記構成の面ファスナー部180は、1つの面ファスナー自体、すなわち、面ファスナー部180自身を折り返して接合が可能な構成となっている。また、本実施形態では、面ファスナー部180は、ファスナー面全体が同一構成の面ファスナーテープである例を例示しているが、例えば、同一構成を含みながら一部形状が異なる面ファスナーを用いて構成してもよい。なお、ここでいう同一構成とは、完全に等しい形状や寸法を指すものではなく、部分的に欠損したり変形したり、寸法が異なるものも含むものである。ここで、寸法が異なっても同一構成とみなすことができる範囲は、寸法の違いが±10%以内の範囲のものであり、より好ましくは、寸法の違いが±5%以内の範囲のものである。ここでいう寸法とは、d3、d4、d5、d6のことを指す。
(面ファスナーA)
本実施形態では、面ファスナー部180の具体的な形態として、面ファスナーA、B、Cの3種類の面ファスナーを例示する。
図5は、面ファスナーAの形態の面ファスナー部180の斜視図である。
図6は、面ファスナーAの形態の面ファスナー部180の平面図である。
図7は、面ファスナーAの形態の面ファスナー部180を図6中の矢印B-Bの位置で切断した断面図である。
図8は、面ファスナーAの形態の面ファスナー部180を図6中の矢印C-Cの位置で切断した断面図である。
なお、図5及び図6中で矢印MDで示した方向をMD(machine direction)方向、矢印TDで示した方向をTD(transverse direction)方向と呼ぶこととする。
面ファスナー部180は、両者が対向して係合されるファスナー面に、フック状係合素子181と柱状係合素子182とが、それぞれ複数配列されている。
面ファスナー部180は、ポリエチレンを主材料とすることが好ましい。具体的には、ポリエチレンを50質量%以上含むことが好ましく、70%以上含むことがより好ましく、85質量%以上含むことがさらに好ましい。
面ファスナー部180に用いることができるポリエチレンとしては、HDPE、MDPE、LDPE、LLDPE等が挙げられるが、シール性の観点から、LLDPEが好ましい。なお、面ファスナー部180に用いる材料には、複数のポリエチレンを含んでいてもよいし、ポリプロピレン等の他の樹脂を一部含んでいてもよく、カット性や強度、腰(ループスティフネス)の観点から他種のブレンドを行うことができる。
フック状係合素子181は、柱部181aと、係合突起部181bとを有しており、MD方向に等間隔で並べて配置されている。
柱部181aは、基部183のファスナー面から略垂直に立ち上がって柱状に構成されている。本実施形態では、柱部181aは、MD方向がTD方向よりも長い直方体形状となっている。
係合突起部181bは、柱部181aの頂部に設けられており、柱部の立ち上がり方向と交差する方向に突出している。本実施形態では、係合突起部181bは、TD方向に突出しているが、MD方向にも突出していてもよい。
また、フック状係合素子181は、間に柱状係合素子182を挟んで多数列配置されており、各列におけるフック状係合素子181のMD方向の位置は、意図的に位置を不規則にずらしている。
柱状係合素子182は、ファスナー面から柱状に立ち上がっており、MD方向に等間隔で並べて配置されている。本実施形態の柱状係合素子182は、MD方向がTD方向よりも長い直方体形状となっている。
また、柱状係合素子182は、間にフック状係合素子181を挟んで多数列配置されており、各列における柱状係合素子182のMD方向の位置は、意図的に位置を不規則にずらしている。
図9は、面ファスナーAの形態のフック状係合素子181及び柱状係合素子182の寸法を説明する図である。図9は、図8の断面を拡大したものに相当する。
図10は、図6及び図9中に示すd1~d11の各寸法を示す図である。
図10中の寸法例の欄には、面ファスナー部180の実測値を示しており、好ましい寸法範囲の欄には、本発明に好適に用いることができる好ましい寸法範囲を示している。
面ファスナーAの形態において好ましい各部寸法について以下にまとめて説明する。
フック状係合素子181の高さd1は、300μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181の高さd1は、700μm以下が望ましい。
柱状係合素子182の高さd1は、300μm以上が望ましい。また、柱状係合素子182の高さd1は、700μm以下が望ましい。
フック状係合素子181のMD方向長さd2は、500μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181のMD方向長さd2は、700μm以下が望ましい。上記範囲よりも短いと嵌め合い強度が弱くなり、長いと嵌め合い強度が強くなりすぎ、また、突起が脱落するリスクが高まるからである。
柱状係合素子182のMD方向長さd2は、100μm以上が望ましい。また、柱状係合素子182のMD方向長さd2は、300μm以下が望ましい。
フック状係合素子181の柱部181aのTD方向幅d3は、100μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181の柱部181aのTD方向幅d3は、350μm以下が望ましい。
柱状係合素子182のTD方向幅d3は、100μm以上が望ましい。また、柱状係合素子182のTD方向幅d3は、350μm以下が望ましい。
フック状係合素子181のTD方向全幅d4は、300μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181のTD方向幅d4は、950μm以下が望ましい。
係合突起部181bのTD方向突出幅d5は、100μm以上が望ましい。また、係合突起部181bのTD方向突出幅d5は、300μm以下が望ましい。上記範囲よりも狭いと嵌め合い強度が弱くなり、広いと突起が脱落するリスクが高まるからである。
係合突起部181bの返し角度d6は、45°以上が望ましい。また、係合突起部181bの返し角度d6は、90°以下が望ましい。小さいと嵌め合い強度が強まって脱落しやすくなり、大きいと嵌め合いできないからである。なお、図9(a)は、図5から図8に示したd6=90°の形態の場合を示しており、図9(b)は、d6が90°未満である変形形態を示している。
面ファスナー部180に用いる面ファスナーテープの全厚さd7は、400μm以上が望ましい。また、面ファスナーテープの全厚さd7は、1200μm以下が望ましい。
フック状係合素子181のMD方向間隔d8は、100μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181のMD方向幅間隔d8は、500μm以下が望ましい。
柱状係合素子182のMD方向間隔d8は、100μm以上が望ましい。また、柱状係合素子182のMD方向幅間隔d8は、500μm以下が望ましい。
フック状係合素子181のTD方向間隔d9、及び、柱状係合素子182のTD方向間隔d9は、いずれも500μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181のTD方向間隔d9、及び、柱状係合素子182のTD方向間隔d9は、いずれも1000μm以下が望ましい。フック状係合素子181のTD方向間隔d9、及び、柱状係合素子182のTD方向間隔d9が上記範囲よりも小さいと素子が密になり、大きいと素子が疎になり嵌め合いが難しくなるからである。
基部183の厚さd10は、50μm以上であることが好ましく、100μm以上であることがより好ましい。また、基部183の厚さd10は、500μm以下であることが好ましく、400μm以下であることがより好ましく、300μm以下であることがさらに好ましい。基部183の厚さd10が薄いと樹脂量が少ないため面ファスナーとしての密着(接合)ができず、厚いと腰(ループスティフネス)が強くなりすぎるからである。
また、面ファスナー部180のTD方向幅は、5mm以上であることが望ましい。また、面ファスナー部180のTD方向幅は、20mm以下が望ましい。上記範囲よりも狭いと樹脂量が少ないため面ファスナーとしての密着(接合)ができず、広いと腰(ループスティフネス)が強くなりすぎるからである。
フック状係合素子181の柱部181aと柱状係合素子182とのTD方向間隔d11は、300μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181の柱部181aと柱状係合素子182とのTD方向間隔d11は、500μm以下が望ましい。フック状係合素子181の柱部181aと柱状係合素子182とのTD方向間隔d11が上記範囲よりも小さいと素子が密になり、大きいと素子が疎になり嵌め合いが難しくなるからである。
上述したフック状係合素子と柱状係合素子とを有する面ファスナーテープを、面ファスナーAとも呼ぶこととする。
(面ファスナーB、C)
先に説明した面ファスナーAでは、フック状係合素子と柱状係合素子とを有するが、柱状係合素子を設けずに、全てをフック状係合素子とする構成の面ファスナーテープ(フック状係合素子のみを有する面ファスナーテープ)を用意した。また、このフック状係合素子のみを有する面ファスナーテープについては、PEを主材料とするもの(以下、面ファスナーBとも呼ぶ)と、PPを主材料とするもの(以下、面ファスナーCとも呼ぶ)との2種類を用意した。
図11は、面ファスナーB、Cの形態の面ファスナー部180の斜視図である。
図12は、面ファスナーB、Cの形態の面ファスナー部180の平面図である。
図13は、面ファスナーB、Cの形態の面ファスナー部180を図12中の矢印G-Gの位置で切断した断面図である。
図14は、面ファスナーB、Cの形態の面ファスナー部180を図12中の矢印H-Hの位置で切断して拡大した断面図である。
図15は、図12及び図14中に示すd1~d10の各寸法を示す図である。
図15中の寸法例の欄には、面ファスナーテープの実測値を示しており、好ましい寸法範囲の欄には、本発明に好適に用いることができる好ましい寸法範囲を示している。
面ファスナーB、Cの形態において好ましい各部寸法について以下にまとめて説明する。
フック状係合素子181の高さd1は、300μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181の高さd1は、700μm以下が望ましい。
フック状係合素子181のMD方向長さd2は、500μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181のMD方向長さd2は、700μm以下が望ましい。上記範囲よりも短いと嵌め合い強度が弱くなり、長いと嵌め合い強度が強くなりすぎ、また、突起が脱落するリスクが高まるからである。
フック状係合素子181の柱部181aのTD方向幅d3は、100μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181の柱部181aのTD方向幅d3は、350μm以下が望ましい。
フック状係合素子181のTD方向全幅d4は、300μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181のTD方向幅d4は、950μm以下が望ましい。
係合突起部181bのTD方向突出幅d5は、100μm以上が望ましい。また、係合突起部181bのTD方向突出幅d5は、300μm以下が望ましい。上記範囲よりも狭いと嵌め合い強度が弱くなり、広いと突起が脱落するリスクが高まるからである。
係合突起部181bの返し角度d6は、45°以上が望ましい。また、係合突起部181bの返し角度d6は、90°以下が望ましい。小さいと嵌め合い強度が強まって脱落しやすくなり、大きいと嵌め合いできないからである。なお、図14(a)は、図11から図13に示したd6=90°の形態の場合を示しており、図14(b)は、d6が90°未満である変形形態を示している。
面ファスナーテープの全厚さd7は、400μm以上が望ましい。また、面ファスナーテープの全厚さd7は、1200μm以下が望ましい。
フック状係合素子181のMD方向間隔d8は、100μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181のMD方向幅間隔d8は、500μm以下が望ましい。
フック状係合素子181のTD方向間隔d9は、250μm以上が望ましい。また、フック状係合素子181のTD方向間隔d9は、500μm以下が望ましい。フック状係合素子181のTD方向間隔d9が上記範囲よりも小さいと素子が密になり、大きいと素子が疎になり嵌め合いが難しくなるからである。
基部183の厚さd10は、50μm以上であることが好ましく、100μm以上であることがより好ましい。また、基部183の厚さd10は、500μm以下であることが好ましく、400μm以下であることがより好ましく、300μm以下であることがさらに好ましい。基部183の厚さd10が薄いと樹脂量が少ないため面ファスナーとしての密着(接合)ができず、厚いと腰(ループスティフネス)が強くなりすぎるからである。
また、面ファスナー部180のTD方向幅は、5mm以上であることが望ましい。また、面ファスナー部180のTD方向幅は、20mm以下が望ましい。上記範囲よりも狭いと樹脂量が少ないため面ファスナーとしての密着(接合)ができず、広いと腰(ループスティフネス)が強くなりすぎるからである。
図16は、サイドガセット部付近を再封した状態を示す図である。
図17は、サイドガセット部付近と中央付近との双方を再封した状態を示す図である。
図16に示すように、本実施形態の包装容器101は、面ファスナー部180が開口部の内側の全周に設けられているので、サイドガセット部についても確実に再封を行うことができる。
また、側部シール部143においても面ファスナー部180が挟まれてともにシールされた形態となっていることから、再封時に接合を開始する部位が明確となり、再封作業を簡単に開始することができる。
また、図17に示すように中央付近においても、面ファスナー部180によって再封を行うことができ、開口部を完全に再封可能である。なお、図16、17では、説明のために各部の厚さを誇張して示しているため、ガセット部の厚さによって段差が生じるかのようにも見えるが、実際には、ガセット部の厚さによって再封に悪影響が生じることはない。
図18は、面ファスナー部180を接合させた状態を示す図である。なお、図18は、面ファスナーAの場合を例示しているが、面ファスナーB、Cの場合には、柱状係合素子の代わりにフック状係合素子が配置されている形態となる。
包装容器101を開封し、内容物を一部取り出して、残りを保管したい場合には、面ファスナー部180を用いて包装容器101を再封することが可能である。このとき、一方側のフック状係合素子181が他方側のフック状係合素子181、又は、柱状係合素子182との間の隙間に挿入されて各係合素子同士が当接することにより嵌め合って着脱自在に係合して、面ファスナー部180のファスナー面が適度な強度で接合される。また、接合している面ファスナー部180を引き剥がすことにより、両者の接合を容易に解除することができ、再開封することができる。
従来のチャックテープを用いた再封可能な包装容器では、雄雌の係合部の位置を正確に合わせて接合する必要があり、再封作業に慣れが必要であったり、慎重な作業が必要であったりした。しかし、本実施形態の包装容器101では、雄雌の区別がなく双方が同じ形態のファスナー面を備える面ファスナー部180を用いるので、再封作業を簡単かつ確実に行うことができる。
図19は、サイドガセット部を最も延ばして開口部の開口面積を最大にした状態を示す図である。
本実施形態では、サイドガセット部が上端まで設けられていることから、サイドガセット部を有効に利用して大きな開口面積を実現することができ、内容物の取り出し作業性が飛躍的に向上する。しかも、上述したように再封可能であることから、利便性の非常に高い包装容器を提供できる。
(面ファスナー部180のループスティフネスについて)
上記実施形態の構成において、いずれも面ファスナー部180を設けることにより、再封を可能な包装容器としている。ここで、側部シール部143において、面ファスナー部180は、折り返されるように折り曲げられる。また、側部フィルム124、125のサイドガセット部においても同様に折り曲げられる。上記実施形態で面ファスナー部180に用いている面ファスナーテープは、樹脂成型品であるので、適切な構成としないと、剛性が高いため開口しても元の形状に戻りやすくなってしまい、取出し性が劣ることになる恐れがある。
そこで、本発明の上記包装容器101で面ファスナー部180に用いる面ファスナーテープは、ループスティフネスを適切な値とすることにより、曲げ剛性(腰)が適度に弱いように構成した。
ループスティフネスとは、延伸プラスチックフィルム等のフィルムのこしの強さを表すパラメータである。以下、図20~図25を参照して、ループスティフネスの測定方法を説明する。なお、以下に説明する測定方法は、本発明における面ファスナー部180に用いる面ファスナーテープに関しての測定について説明を行う。
図20は、試験片80及びループスティフネス測定器85を示す平面図であり、図21は、図20の試験片80及びループスティフネス測定器85の線G-Gに沿った断面図である。試験片80は、長辺及び短辺を有する矩形状の面ファスナーテープである。本願においては、試験片80の長辺の長さL1を150mmとし、短辺の長さL2を面ファスナーテープの幅(例えば、9.5mm)とした。ループスティフネス測定器85としては、例えば、東洋精機社製のNo.581ループステフネステスタ(登録商標)LOOP STIFFNESS TESTER DA型を用いることができる。なお、試験片80の長辺の長さL1は、後述する一対のチャック部86によって試験片80を把持することができる限りにおいて、調整可能である。
ループスティフネス測定器85は、試験片80の長辺方向の一対の端部を把持するための一対のチャック部86と、チャック部86を支持する支持部材87と、を有する。チャック部86は、第1チャック861及び第2チャック862を含む。図20及び図21に示す状態において、試験片80は、一対の第1チャック861の上に配置されており、第2チャック862は、第1チャック861との間で試験片80を未だ把持していない。後述するように、測定時、試験片80は、チャック部86の第1チャック861と第2チャック862との間に把持される。第2チャック862は、ヒンジ機構を介して第1チャック861に連結されていてもよい。
ループスティフネス測定器85を用いて試験片80のループスティフネスを測定する方法について説明する。まず、図20及び図21に示すように、間隔L3を空けて配置されている一対のチャック部86の第1チャック861上に試験片80を載置する。本願においては、後述するループ部81の長さ(以下、ループ長とも称する)が60mmになるよう、間隔L3を設定した。試験片80は、第1チャック861側に位置する内面80xと、内面80xの反対側に位置する外面80yと、を含む。試験片80の内面80x及び外面80yは、面ファスナーテープの内面側(係合素子が設けられている側)及び外面側に一致する。後述するループ部81を試験片80に形成する際、内面80xがループ部81の内側に位置し、外面80yがループ部81の外側に位置する。続いて、図22に示すように、第1チャック861との間で試験片80の長辺方向の端部を把持するよう、第2チャック862を試験片80の上に配置する。
続いて、図23に示すように、一対のチャック部86の間の間隔が縮まる方向において、一対のチャック部86の少なくとも一方を支持部材87上でスライドさせる。これにより、試験片80にループ部81を形成することができる。図23に示す試験片80は、ループ部81と、一対の中間部82及び一対の固定部83とを有する。一対の固定部83は、試験片80のうち一対のチャック部86によって把持されている部分である。一対の中間部82は、試験片80のうちループ部81と一対の中間部82との間に位置している部分である。図23に示すように、チャック部86は、一対の中間部82の内面80x同士が接触するまで支持部材87上でスライドされる。これにより、60mmのループ長を有するループ部81を形成することができる。ループ部81のループ長は、一方の第2チャック862のループ部81側の面と試験片80とが交わる位置P1と、他方の第2チャック862のループ部81側の面と試験片80とが交わる位置P2との間における、試験片80の長さである。上述の間隔L3は、試験片80の厚さを無視する場合、ループ部81の長さに2×tを加えた値になる。tは、チャック部86の第2チャック862の厚さである。
その後、図24に示すように、チャック部86に対するループ部81の突出方向Yが鉛直方向になるよう、チャック部86の姿勢を調整する。例えば、支持部材87の法線方向が水平方向を向くように支持部材87を動かすことにより、支持部材87によって支持されているチャック部86の姿勢を調整する。図24に示す例において、ループ部81の突出方向Yは、チャック部の厚さ方向に一致している。また、ループ部81の突出方向Yにおいて第2チャック862から距離Z1だけ離れた位置にロードセル88を準備する。本願においては、距離Z1を50mmとした。続いて、ロードセル88を、試験片80のループ部81に向けて、図24に示す距離Z2だけ速度Vで移動させる。距離Z2は、図24及び図25に示すように、ロードセル88がループ部81に接触し、その後、ロードセル88がループ部81をチャック部86側に押し込むよう、設定される。本願においては、距離Z2を40mmとした。この場合、ロードセル88がループ部81をチャック部86側に押し込んでいる状態におけるロードセル88とチャック部86の第2チャック862との間の距離Z3は、10mmになる。ロードセル88を移動させる速度Vは、3.3mm/sとし、押し込み保持時間は、3sとした。
続いて、図25に示す、ロードセル88をチャック部86側に距離Z2だけ移動させ、ロードセル88が試験片80のループ部81を押し込んでいる状態において、ループ部81からロードセル88に加えられている荷重の値が安定した後、荷重の値を記録する。このようにして得られた荷重の値を、試験片80を構成するフィルムのループスティフネスとして採用する。本願において、特に断らない限り、ループスティフネスの測定時の環境は、温度23℃、相対湿度50%である。
(実施例と比較例)
上記実施形態で説明した包装容器101を実施例として複数種類作製し、さらに、比較例を複数種類作製し、ループスティフネスと実用性及び利便性について評価を行った。
図26は、複数種類の包装容器のサンプルを作成して再封時のループスティフネスと接合性と取出し性について評価した結果をまとめた図である。
図26に示す評価は、本発明の実施例を5つ、比較例を9つについて行った。
実施例では、先に説明した面ファスナーA、B、Cを用いた。各実施例において、面ファスナーAのTD方向の幅は9.5mmであり、面ファスナーB、CのTD方向の幅は13mmである。
また、比較例に用いた従来のチャック部材は、オス形状とメス形状とを位置合わせして嵌め合わせる形態のものであり、タキロンシーアイ株式会社製の幅13mmの「PP-13RET」を用いた。
また、比較例では、チャック部材を用いていることから、サイドガセット部を有する場合に全周にチャック部材を設けることが困難であることから、非全周にチャック部材を設けた形態もある。この非全周にチャック部材を設ける設け方について、図27を用いて説明する。
図27は、チャック部材を非全周に設ける形態を説明する図である。図27(a)には、全周に設ける実施例の形態を比較のため記載している。サイドガセットが設けられている場合に、チャック部材を非全周に設ける形態としては、図27(b)の形態と、図27(c)の形態とが考えられる。
面ファスナーを全周に設ける場合には、図27(a)の内面A1~A6の全ての面に面ファスナーを設けた。
チャック部材を図27(b)の形態で非全周に設ける場合には、図27(b)中の内面B1及びB4にチャック部材のオス形状を配置し、内面B2及びB3にチャック部材のメス形状を配置した。
チャック部材を図27(c)の形態で非全周に設ける場合には、図27(c)中の内面C1にチャック部材のオス形状を配置し、内面C2、C3、C4にチャック部材のメス形状を配置した。
図26中の接合性の評価は、再封時におけるサイドガセット部における接合が十分に行えるか否かを評価した。具体的には、側部フィルム124に設けられた面ファスナー、及び、側部フィルム125に設けられた面ファスナーのそれぞれが、表面フィルム121又は裏面フィルム122に設けられた面ファスナーと接合状態にすることができるか否かで評価を行い、良好な結果であった場合を「〇」とし、不適切な結果であった場合を「×」として評価した。
また、取出し性の評価は、開口部の最大開口面積で評価を行っており、サイドガセット部が有効に利用可能で図19に示すような開口部を形成できる場合を「〇」とし、それ以外を「×」とした。なお、取出し性の評価は、接合性において「×」のサンプルについては、評価不要と判断し、「-」と示した。
<実施例1>
紙(50g/m)をアルミニウム蒸着CPP厚さ30μmと接着剤でラミネートした積層体を、面ファスナーAを全周に取り付けてサイドガセット部を有する包装容器に製袋し、実施例1を作製した。
<実施例2>
紙(50g/m)をアルミニウム蒸着CPP厚さ30μmと接着剤でラミネートした積層体を、面ファスナーBを全周に取り付けてサイドガセット部を有する包装容器に製袋し、実施例2を作製した。
<実施例3>
紙(50g/m)をアルミニウム蒸着CPP厚さ30μmと接着剤でラミネートした積層体を、面ファスナーCを全周に取り付けてサイドガセット部を有する包装容器に製袋し、実施例3を作製した。
<実施例4>
PET厚さ12μmとアルミニウム蒸着PET厚さ12μmとLLDPE厚さ60μmを押出しPE厚さ15μmでラミネートした積層体を、面ファスナーAを全周に取り付けてサイドガセット部を有する包装容器に製袋し、実施例4を作製した。
<比較例1>
紙(50g/m)をアルミニウム蒸着CPP厚さ30μmと接着剤でラミネートした積層体を、チャック部材を全周に取り付けて上部までサイドガセット部を有する包装容器に製袋し、比較例1を作製した。サイドガセット部分の接合ができなかった。
<比較例2>
紙(50g/m)をアルミニウム蒸着CPP厚さ30μmと接着剤でラミネートした積層体を、取り付け部にはサイドガセットを作らずチャック部材を取り付けて上部にはサイドガセット部がなく下方のみにサイドガセットを有する包装容器に製袋し、比較例2を作製した。
<比較例3>
紙(50g/m)をアルミニウム蒸着CPP厚さ30μmと接着剤でラミネートした積層体を、チャック部材を非全周に用いて上部までサイドガセット部を有する包装容器に製袋し、実施例3を作製した。
この比較例3におけるチャック部材の取り付け方は、図27(b)の形態とした。
<比較例4>
PET厚さ12μmとアルミニウム蒸着PET厚さ12μmとLLDPE厚さ60μmを押出しPE厚さ15μmでラミネートした積層体を、チャック部材を全周に取り付けて上部までサイドガセット部を有する包装容器に製袋し、比較例4を作製した。比較例4では、サイドガセット部分の勘合ができなかった。
<比較例5>
PET厚さ12μmとアルミニウム蒸着PET厚さ12μmとLLDPE厚さ60μmを押出しPE厚さ15μmでラミネートした積層体を、取り付け部にはサイドガセットを作らずチャック部材を取り付けて上部にはサイドガセット部がなく下方のみにサイドガセットを有する包装容器に製袋し、比較例5を作製した。
<比較例6>
PET厚さ12μmとアルミニウム蒸着PET厚さ12μmとLLDPE厚さ60μmを押出しPE厚さ15μmでラミネートした積層体を、チャック部材を非全周に用いて上部までサイドガセット部を有する包装容器に製袋し、比較例6を作製した。
この比較例6におけるチャック部材の取り付け方は、図27(b)の形態とした。
<比較例7>
紙(50g/m)をアルミニウム蒸着CPP厚さ30μmと接着剤でラミネートした積層体を、チャック部材を全周に取り付けて上部までサイドガセット部を有する包装容器に製袋し、比較例7を作製した。比較例7では、サイドガセット部分の接合ができなかった。
<比較例8>
紙(50g/m)をアルミニウム蒸着CPP厚さ30μmと接着剤でラミネートした積層体を、取り付け部にはサイドガセットを作らずチャック部材を取り付けて上部にはサイドガセット部がなく下方のみにサイドガセットを有する包装容器ガセットパウチに製袋し、比較例8を作製した。
<比較例9>
紙(50g/m)をアルミニウム蒸着CPP厚さ30μmと接着剤でラミネートした積層体を、チャック部材を非全周に用いて上部までサイドガセット部を有する包装容器に製袋し、実施例9を作製した。
この比較例9におけるチャック部材の取り付け方は、図27(b)の形態とした。
図26に示すように、実施例1から実施例5の面ファスナー部を用いた包装容器は、接合性も取出し性も良好な結果である。また、面ファスナーテープのループスティフネスも7000mN以下であることから折り返した形態が安定して保持されていた。また、折り返し形状の形態安定性は、ループスティフネスが87mNの実施例1、4が最も優れており、次にループスティフネスが1320mNの実施例2が優れており、次にループスティフネスが6054mNの実施例3が良好な結果となっていた。よって、サイドガセットの内面の全周にわたって1本の面ファスナーテープを設ける場合の面ファスナーテープのループスティフネスは、先に示した測定条件(ループ長60mm、押し込み速度3.3mm/s、押し込み保持時間3s)による測定値において、7000mN以下であることが望ましく、1500mN以下であることがより望ましく、100mN以下であることがさらに望ましい。
ループスティフネスは、基部183の厚さや面ファスナーの材料を適宜変更することにより調整することができる。例えば、基部183の厚さを薄くするとループスティフネスは小さくすることができる。また、面ファスナーの材料としてPEを用いるとループスティフネスを小さくすることができる。
これに対して、従来のチャック部材を用いた形態では、接合性に問題があったり、接合が可能であっても開口が狭いことから取出し性が良好でなかったりして、満足な結果は得られなかった。
また、面ファスナーテープのファスナー面同士を接合したときの接合強度についても、再封された包装容器を再開封するときの使い勝手に大きな影響を与える。よって、本発明の上記包装容器101で用いる面ファスナーテープは、接合強度を適切な値となるように構成した。
図28は、面ファスナーテープの接合強度の測定方法を示す図である。
面ファスナーテープの接合強度の測定は、図28に示すように面ファスナーテープの非接合部を引張試験機のチャック91、92によりチャッキングして引張試験を行い、T字剥離における接合強度を測定する。図28では、TD方向の測定時の様子を示している。この図28の場合には、図28中の左右方向がTD方向となるように試験片90を設定する。なお、試験片90のTD方向の長さは、面ファスナーテープの幅(例えば、9.5mm)であり、図28中の紙面奥行き方向(MD方向)の長さは、15mmとした。図28中の左右方向がMD方向となるように試験片90を設定すれば、MD方向の接合強度の測定が行える。この場合は、TD方向の長さは、面ファスナーテープの幅(例えば、9.5mm)である。初期チャック間距離は、TD方向の測定時には、5mmとし、MD方向の測定時には、30mmとした。また、引張速度は、50mm/minとした。
上述した面ファスナーテープの接合強度について、実際に測定を行った結果を図29に示す。
図29は、面ファスナーA、B、Cについて、接合強度を測定した結果を示す図である。
面ファスナーAでは、MD方向の接合強度の測定値は、0.32Nであり、単位幅換算値は、0.03N/mmであり、TD方向の接合強度の測定値は、0.355Nであり、単位幅換算値は、0.04N/mmであった。
面ファスナーBでは、MD方向の接合強度の測定値は、0.09Nであり、単位幅換算値は、0.01N/mmであり、TD方向の接合強度の測定値は、0.868Nであり、単位幅換算値は、0.06N/mmであった。
面ファスナーCでは、MD方向の接合強度の測定値は、3.5Nであり、単位幅換算値は、0.27N/mmであり、TD方向の接合強度の測定値は、1.617Nであり、単位幅換算値は、0.12N/mmであった。
図29に示すように、面ファスナーの種類によって、接合強度に違いがあるものの、いずれの面ファスナーであっても、開封性については問題なく使用可能であり、また、十分な接合強度が確保されており不用意に接合が解除されることもなかった。よって、面ファスナーテープのTD方向の接合強度は、MD方向の幅が15mmの上記測定条件において、0.2N以上であることが望ましい。また、面ファスナーテープのTD方向の接合強度は、MD方向の幅が15mmの上記測定条件において、1.7N以下であることが望ましい。また、面ファスナーテープのTD方向の接合強度は、より好ましくは0.9N以下であることが望ましい。また、面ファスナーAの場合に限ると、面ファスナーテープのTD方向の接合強度は、0.5N以下であることが望ましい。
従来のチャック部材(チャックテープ)のTD方向の接合強度は、開口側からと内容物側からで接合強度が異なり、MD方向の幅が15mmの上記測定条件において、開口側からで3N以上6N以下程度、内容物側からで12N以上18N以下程度である。これに対して、本発明で用いる面ファスナーは、いずれも接合強度に指向性が無く、また、従来のチャック部材と比較してより小さな力で開封させることができる。
以上説明したように、本実施形態の包装容器101によれば、上部の開口部までサイドガセット部を備え、開口部の内面の全周に面ファスナー部180を設けた。これにより、本実施形態の包装容器101は、再封時の接合性が良好であり、かつ、サイドガセット部を有効に活用できることから開口部の開口面積が広く、取出し性を良好にすることができ、非常に利便性の高い包装容器とすることができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態において、側部シール部143が形成されることによって、側部フィルム124、125と表面フィルム121及び裏面フィルム122との接合がされてサイドガセット部が構成される例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、表面フィルム121と、裏面フィルム122と、側部フィルム124、125とを全て1枚の積層フィルムによって構成し、例えば、裏面側でシールして接合する形態としてもよい。この場合、折り癖を付けることにより、表面フィルム121と、裏面フィルム122と、側部フィルム124、125の構成と同様な構成とすることができる。
(2)実施形態において、面ファスナーの具体的な形状や材料は、適宜変更可能である。例えば、フック状係合素子の形状を複数種類としてもよいし、フック状係合素子と柱状係合素子との配列や配置される割合等も適宜変更することができる。
(3)実施形態において、面ファスナー部180は、1本の面ファスナーテープを用いて切れ目なく設けた例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、接合性に不都合が生じない範囲で、適宜切れ目が設けられていてもよい。よって、面ファスナー部180は、複数個の面ファスナーを配置することにより構成してもよい。
(4)実施形態において、面ファスナー部180は、全周に設ける例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、接合性に不都合が生じない範囲で、部分的に面ファスナーを配置しない部位があってもよい。面ファスナーは、少なくとも表面フィルム121及び裏面フィルム122と側部フィルム124、125とが重なる領域に設けられていればよい。
(5)実施形態において、表面フィルム121を第1包材部とし、裏面フィルム122を第2包材部とし、側部フィルム124、125をサイドガセット部として、これらを接合して連接する形態を例示した。これに限らず、例えば、いわゆるサイドガセットピローパウチの形態としてもよい。
図30は、サイドガセットピローパウチに本発明を適用した形態を示す断面図である。図30は、図4と同様な断面に相当する図である。
図30に示すように1枚の包材フィルム120によって、第1包材部と第2包材部とサイドガセット部とを構成してもよく、この場合において、例えば、内面の全周に面ファスナー部180を設けることができる。なお、図30(a)では、接合部145にも面ファスナー部180を挟み込んで構成する例を図示したが、図30(b)に示すように、接合部145には面ファスナー部180を設けないようにしてもよい。
(6)実施形態において、面ファスナー部180を包装容器の内周の全周にわたって配置する例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、面ファスナー部180を包装容器の内周の一部に設ける形態としてもよい。
図31は、面ファスナー部180を包装容器の内周の一部に設ける形態を示す図である。
例えば、図31(a)に示すように、表面フィルム121、裏面フィルム122、側部フィルム124、側部フィルム125のそれぞれの内面に面ファスナー部180を独立した形態で設けてもよい。このとき、隣り合う面ファスナー部の間には隙間が形成されていてもよい。
図31(a)に示すように、隣り合う面ファスナー部の間に隙間が設けられる形態では、隙間がない場合と比較して気密性を落としており、再封機能を働かせた状態のまま内部の空気を抜く場合や、水切りをする場合に有効である。
また、例えば、図32(b)に示すように、表面フィルム121、裏面フィルム122のそれぞれの内面の中央付近、すなわち、側部フィルム124、側部フィルム125と重ならない位置にのみ面ファスナー部180を設けてもよい。
図31(b)に示すように、隣り合う面ファスナー部の間に隙間が設けられる形態では、最低限の再封機能を有しており、面ファスナーテープの使用量を節約することで製造コストを削減することができる。
さらに、例えば、図32(c)に示すように、側部フィルム124、側部フィルム125のそれぞれの表面フィルム121、裏面フィルム122と重なる領域と、側部フィルム124及び側部フィルム125が互いに重なる領域とに、面ファスナー部180を独立した形態で設けてもよい。
図31(c)に示すように、隣り合う面ファスナー部の間に隙間が設けられる形態では、サイドガセット部分(マチ部分)のみを閉塞させることができるため、内容物の取出し量調整を目的とした開口幅調整が可能となる。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
101 包装容器
102 収容部
106 容器本体部
107 ノッチ
121 表面フィルム
122 裏面フィルム
124 側部フィルム
125 側部フィルム
131 上部
132 底部
133 側部
136 折り返し部
137 折り返し部
141 上部シール部
142 底部シール部
143 側部シール部
160 積層フィルム
161 基材層
162 絵柄層
163 中間層
164 シーラント層
165 接合層
180 面ファスナー部
181 フック状係合素子
181a 柱部
181b 係合突起部
182 柱状係合素子
183 基部

Claims (4)

  1. 第1縁と、前記第1縁と対向する第2縁と、前記第1縁及び前記第2縁と交差する側部とを有する包装容器であって、
    第1包材部と、
    前記第1包材部と対向して配置される第2包材部と、
    前記第1包材部及び前記第2包材部の前記側部に連接されたサイドガセット部と、
    を備え、
    前記サイドガセット部は、前記第1縁から前記第2縁まで設けられており、
    対向する内面の双方がフック状係合素子を含み自身を折り返して接合が可能である1本の面ファスナーテープにより構成された面ファスナーが前記第1縁寄りの位置の前記第1包材部及び前記第2包材部の内面と、前記サイドガセット部の内面との双方の全周にわたって設けられており、
    1枚の包材によって、前記第1包材部と前記第2包材部と前記サイドガセット部とが構成されている包装容器。
  2. 請求項に記載の包装容器において、
    前記面ファスナー単体でのループスティフネスは、ループ長60mm、押し込み速度3.3mm/s、押し込み保持時間3sの条件で、7000mN以下であること、
    を特徴とする包装容器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の包装容器において、
    前記面ファスナーは、ファスナー面から立ち上がる柱状の柱状係合素子がさらに複数配列されていること、
    を特徴とする包装容器。
  4. 請求項1から請求項までのいずれかに記載の包装容器において、
    前記第1包材部と前記第2包材部と前記サイドガセット部とは、少なくとも基材層とシーラント層とを備える積層フィルムにより構成されており、
    内容物を収容可能な収容部と、
    前記収容部の周囲に形成されるシール部と、
    前記内容物を収容後にシールされるシール予定部とを備えること、
    を特徴とする包装容器。
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