JP7635651B2 - 熱電変換材料及び熱電変換素子 - Google Patents
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Description
上記無次元熱電性能指数「ZT」は、下式(1)により表される。
ZT=(S2・σ・T)/κ ・・・式(1)
ここで、Sはゼーベック係数(V/K)、σは導電率(S・m)、Tは絶対温度(K)、及びκは熱伝導率(W/(m・K))である。熱伝導率κは下式(2)で表される。
κ=α・ρ・C ・・・式(2)
ここで、αは熱拡散率(m2/s)、ρは密度(kg/m3)、及びCは比熱容量(J/(kg・K))である。
つまり、熱電変換の性能(以下、熱電特性とも称す)を向上させるには、ゼーベック係数又は導電率を向上させ、その一方で熱伝導率を低下させることが重要である。
すなわち、本発明は、導電性材料Aと有機半導体Bとを含有し、有機半導体Bが、下記一般式(1)で表されることを特徴とする熱電変換材料に関する。
本発明の熱電変換材料は、導電性材料Aと特定の構造を有する有機半導体Bとを含有することを特徴とする。以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
導電性材料Aは、導電性向上に寄与するものである。
導電性材料Aは、導電性を持つ炭素材料、金属材料、導電性高分子等が挙げられる。例えば、炭素材料としては、黒鉛、カーボンナノチューブ、ケッチェンブラック、グラフェンナノプレート、グラフェン等が挙げられる。金属材料としては、金、銀、銅、ニッケル、クロム、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、インジウム、ケイ素、アルミニウム、タングステン、モリブデン、ゲルマニウム、ガリウム及び白金等の金属粉、並びに ZnSe、CdS、InP、GaN、SiC、SiGeこれらの合金、並びにこれらの複合粉が挙げられる。また、核体と、前記核体物質とは異なる物質で被覆された微粒子、具体的には、例えば、銅を核体とし、その表面を銀で被覆した銀コート銅粉等が挙げられる。また、例えば酸化銀、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化ルテニウム、ITO(スズドープ酸化インジウム)、AZO(アルミドープ酸化亜鉛)、及びGZO(ガリウムドープ酸化亜鉛)等の金属酸化物の粉末、並びにこれらの金属酸化物で表面被覆した粉末等が挙げられる。導電性高分子としては、PEDOT/PSS(ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)とポリスチレンスルホン酸(PSS)から成る複合物)、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリパラフェニレン等が挙げられる。使用する導電性材料Aの種類は1種でもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
有機半導体Bは、一般式(1)で表される構造を有する。 一般式(1)中のフェニルチアゾロチアゾール骨格部分は、導電性材料Aの表面に吸着することで、熱電変換性能を向上させると考えられる。また、一般式(1)中の四級アンモニウムカチオン部分は、熱電変換材料中で、導電性材料Aの静電反発に寄与し、分散安定性の向上や、導電率の向上に寄与すると考えられる。
連結基であるY1及びY2は、酸素原子、オキシアルキレン基、-COO-及び-CONH-並びにこれらが結合した二価の連結基を表す。これらの連結基中で、酸素原子及び-COO-が、導電性材料の分散液安定性や導電率向上の観点から好ましい。
本発明の熱電変換材料は、その特性を向上させる観点から、必要に応じて、その他成分を含んでよい。例えば、以下に例示するその他成分を含有することによって、塗工性、導電性及び熱電特性のさらなる向上が可能となる。
本発明の熱電変換材料は、有機半導体B以外の有機半導体を有しても良い。有機半導体B以外の有機半導体としては、特に限定はされないが、例えば、有機半導体B以外のフェニルチアゾロチアゾールやその誘導体、ペリレンやその誘導体、ジケトピロロピロールやその誘導体、アゾ色素やその誘導体等が挙げられる。
溶剤は、導電性材料Aと有機半導体Bを均一に混合するための溶媒又は分散媒として使用され、インキ化による塗工性向上が可能とする。使用できる溶剤としては、導電性材料Aと有機半導体Bとを溶解又は分散できれば、特に限定されず、有機溶剤や水を挙げることができ、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ターピネオール、ジヒドロターピネオール、2,4-ジエチル-1,5-ペンタンジオール、1、3-ブチレングリコール、イソボルニルシクロヘキサノール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、N-メチルピロリドン等から、必要に応じて適宜選択することができる。溶剤としては、N-メチルピロリドンが特に好ましい。
使用可能な助剤は、特に限定されず、例えば、ラクタム類、アルコール類、アミノアルコール類、カルボン酸類、酸無水物類、及びイオン性液体が挙げられる。具体例は以下のとおりである。
ラクタム類:ピロリドン、カプロラクタム、N-メチルカプロラクタム、及びN-オクチルピロリドン等。
アルコール類:ショ糖、グルコース、フルクトース、ラクトース、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、トリフルオロエタノール、m-クレゾール、及びチオジグリコール等。
アミノアルコール類:ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミン等。
カルボン酸類:2-フランカルボン酸、3-フランカルボン酸、ジクロロ酢酸、及びトリフルオロ酢酸等。
酸無水物類:無水酢酸、無水プロピオン酸、無水アクリル酸、無水メタクリル酸、無水安息香酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水グルタル酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸(別名:シクロヘキサン-1,2-ジカルボン酸無水物)、無水トリメリット酸、ヘキサヒドロ無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、無水ハイミック酸、ビフェニルテトラカルボン酸無水物、1,2,3,4-ブタンテトラカルボン酸無水物、ナフタレンテトラカルボン酸無水物、及び9,9-フルオレニリデンビス無水フタル酸等。
スチレン-無水マレイン酸コポリマー、エチレン-無水マレイン酸コポリマー、イソブチレン-無水マレイン酸コポリマー、アルキルビニルエーテル-無水マレイン酸コポリマー等の、無水マレイン酸と他のビニルモノマーとを共重合したコポリマー等。
本発明の熱電変換材料は、成膜性や膜強度の調整等を目的として、導電性及び熱電特性に影響しない範囲で、樹脂を含んでもよい。樹脂は、熱電変換材料の各成分と相溶又は均一に分散できるものが好ましい。熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂のいずれを用いても良い。使用可能な樹脂の具体例として、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ビニル樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、アラミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、アクリルアミド樹脂、及びこれらの共重合樹脂等が挙げられる。特に限定するものではないが、一実施形態において、ポリウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、及びアクリルアミド樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を使用することが好ましい。
本発明の熱電変換素子は、上記熱電変換材料を用いて構成されることを特徴とする。一実施形態において、熱電変換素子は、上記熱電変換材料を用いて形成された熱電変換膜と、電極とを有し、上記熱電変換膜及び上記電極は互いに電気的に接続されている。熱電変換膜は、導電性及び熱電特性に加えて、耐熱性及び可撓性の点でも優れる。そのため、本実施形態によれば、高品質な熱電変換素子を容易に実現することができる。
(合成例1)
フラスコにトルエン20mL、ジメチルアミノエタノール56.1mmol(5.0g)、トリエチルアミン112mmol(13.3g)を加え、氷浴で撹拌した。そこに塩化チオニル168mmol(17.0g)を30分かけて滴下し、滴下終了後2時間撹拌した。フラスコの温度を25℃にし、更に4時間撹拌した。反応液に10%の水酸化ナトリウム水溶液を50mL加えて撹拌、沈殿物をろ過した。ろ液を水200mLで2回、飽和食塩水100mLで1回洗浄した。
洗浄後の反応液をフラスコに注ぎ、さらに4-ヒドロキシベンズアルデヒド56.1mmol(6.8g)、炭酸カリウム56.1mmol(7.8g)加え、加熱還流を4時間行った。反応液を減圧して乾固させた後、テトラヒドロフランに溶解させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分取し、中間生成物(A-1)を得た。
中間生成物(A-1)を15.5mmol(3.0g)、ルベアン酸6.2mmol(0.7g)、ジメチルホルムアミド10gをフラスコに加え、加熱還流を8時間行った。反応液をメタノール200gと混合し、析出物を濾別した。析出物を減圧乾燥することで中間生成物(B-1)を得た。中間生成物(B-1)1.0gをヨウ化メチル10gと混合し、2時間25℃で撹拌した。沈殿物をろ過により回収し、合成例1の生成物1を得た。
ジメチルアミノエタノールを表1のアミンに変更した以外は、合成例1と同様の方法で、表1に挙げた中間生成物(A-2)~(A-10)、中間生成物(B-2)~(B-10)、生成物2~10をそれぞれ得た。尚、使用したアミンは合成例1と同じモル量とした。
中間生成物(A-1)を6.4mmol(1.5g)と中間生成物(A-2)を6.4mmol(1.6g)、ルベアン酸5.1mmol(0.6g)、ジメチルホルムアミド10gをフラスコに加え、加熱還流を8時間行った。反応液をメタノール200gと混合し、析出物を濾別した。析出物をテトラヒドロフランに溶解させ、シリカゲルクロマトグラフィーで分取し、中間生成物(B-11)を得た。中間生成物(B-11)1.0gをヨウ化メチル10gと混合し、2時間25℃で撹拌した。沈殿物をろ過により回収し、合成例11の生成物11を得た。
中間生成物(A-1)及び中間生成物(A-2)を表2に挙げた中間生成物Aの組み合わせに変更した以外は、合成例11と同様の方法で、表2に挙げた中間生成物(B-12)~(B-16)、生成物12~16をそれぞれ得た。尚、使用した中間生成物Aは合成例11と同じモル量とした。
中間生成物(B-1)1.0gをヨウ化エチル10gと混合し、2時間25℃で撹拌した。沈殿物をろ過により回収し、合成例17の生成物17を得た。
(合成例18~24)
使用する中間生成物Bとヨウ化メチルを表3の中間生成物Bとヨウ化アルキルに変更した以外は、合成例17と同様の方法で、生成物18~24をそれぞれ得た。
フラスコにトルエン20mL、硫酸20mL、ジメチルアミノエタノール36.5mmol(3.26g)、テレフタルアルデヒド酸メチル12.2mmol(2.0g)を加え、100℃で加熱しながら8時間撹拌した。反応液に10%の水酸化ナトリウム水溶液50mL、トルエン50mL加えて、トルエン層を取り出した。取り出したトルエン溶液をイオン交換水200mLで2回、飽和食塩水100mLで1回洗浄した。トルエン溶液を減圧乾燥により乾固させた後、テトラヒドロフランに溶解させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分取し、中間生成物(A-25)を得た。
中間生成物(A-25)を13.6mmol(3.0g)、ルベアン酸5.1mmol(0.7g)、ジメチルホルムアミド10gをフラスコに加え、加熱還流を8時間行った。反応液をメタノール200gと混合し、析出物を濾別した。析出物を減圧乾燥することで中間生成物(B-25)を得た。中間生成物(B-25)1.0gをヨウ化メチル10gと混合し、2時間25℃で撹拌した。沈殿物をろ過により回収し、合成例25の生成物25を得た。
使用するアミンを表4のアミンに変更した以外は合成例25と同様の方法で、表4の中間生成物(Aー26)~(A-34)、中間生成物(Bー26)~(B-34)、生成物26~34をそれぞれ得た。尚、使用したアミンは合成例25と同じモル量とした。
使用する中間生成物Aの組み合わせを表5に挙げた中間生成物Aに変更した以外は、合成例11と同様の方法で、表5の中間生成物(B-35)~(B-40)、生成物35~40をそれぞれ得た。尚、使用した中間生成物Aは合成例11と同じモル量とした。
使用する中間生成物Bとヨウ化メチルを表6の中間生成物Bとヨウ化アルキルに変更した以外は、合成例17と同様の方法で、表6の生成物41~48をそれぞれ得た。
使用するアミンを表7のアミンに変更した以外は、合成例25と同様の方法で、表7の中間生成物(A-49)~(A-58)、中間生成物(B-49)~(B-58)、生成物49~58をそれぞれ得た。尚、使用したアミンは合成例25と同じモル量とした。
使用する中間生成物Aの組み合わせを表8に挙げた中間生成物Aに変更した以外は、合成例11と同様の方法で、表8の中間生成物(B-59)~(B-64)、生成物59~64をそれぞれ得た。尚、使用した中間生成物Aは合成例11と同じモル量とした。
使用する中間生成物Bとヨウ化メチルを表9の中間生成物Bとヨウ化アルキルに変更した以外は、合成例17と同様の方法で、表9の生成物65~72をそれぞれ得た。
フラスコにトルエン20mL、硫酸20mL、N,N-ジメチルグリシン49.1mmol(5.1g)、4-ヒドロキシベンズアルデヒド16.4mmol(2.0g)を加え、100℃で加熱しながら8時間撹拌した。反応液に10%の水酸化ナトリウム水溶液50mL、トルエン50mL加えて、トルエン層を取り出した。取り出したトルエン溶液をイオン交換水200mLで2回、飽和食塩水100mLで1回洗浄した。トルエン溶液を減圧乾燥により乾固させた後、テトラヒドロフランに溶解させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで分取し、中間生成物(A-73)を得た。
中間生成物(A-73)を14.5mmol(3.0g)、ルベアン酸5.8mmol(0.7g)、ジメチルホルムアミド10gをフラスコに加え、加熱還流を8時間行った。反応液をメタノール200gと混合し、析出物を濾別した。析出物を減圧乾燥することで中間生成物(B-73)を得た。中間生成物(B-73)1.0gをヨウ化メチル10gと混合し、2時間25℃で撹拌した。沈殿物をろ過により回収し、合成例73の生成物73を得た。
使用するアミンを表10のアミンに変更した以外は、合成例73と同様の方法で、表10の中間生成物(Aー74)~(A-82)、中間生成物(Bー74)~(B-82)、生成物74~82をそれぞれ得た。尚、使用したアミンは合成例25と同じモル量とした。
使用する中間生成物Aの組み合わせを表11に挙げた中間生成物Aに変更した以外は、合成例11と同様の方法で、表11の中間生成物(B-83)~(B-88)、生成物83~88をそれぞれ得た。尚、使用した中間生成物Aは合成例11と同じモル量とした。
使用する中間生成物Bとヨウ化メチルを表12の中間生成物Bとヨウ化アルキルに変更した以外は、合成例17と同様の方法で、表12の生成物89~96をそれぞれ得た。
使用するアミンを表13のアミンに変更し、4-ヒドロキシベンズアルデヒドを4-アミノベンズアルデヒドに変更した以外は合成例73と同様の方法で、表13の中間生成物(Aー97)~(A-106)、中間生成物(Bー97)~(B-106)、生成物97~106をそれぞれ得た。尚、使用したアミンは合成例73と同じモル量とした。また、4-アミノベンズアルデヒドは合成例73で使用した4-ヒドロキシベンズアルデヒドと同じモル量とした。
使用する中間生成物Aの組み合わせを表14に変更した以外は、合成例11と同様の方法で、表14の中間生成物(B-107)~(B-112)、生成物107~112をそれぞれ得た。尚、使用した中間生成物Aは合成例11と同じモル量とした。
使用する中間生成物Bとヨウ化メチルを表15の中間生成物Bとヨウ化アルキルに変更した以外は、合成例17と同様の方法で、表15の生成物113~120をそれぞれ得た。
フラスコに生成物1を1g、35%塩酸を10g、テトラヒドロフランを10g加え、超音波洗浄機で10分間処理した。分散液を50℃で4時間撹拌した。得られた分散液を濾過し、濾別した固体をテトラヒドロフランで洗浄することで、生成物1中のヨウ化物イオンが塩化物イオンに置換された生成物1の塩化物イオン置換体を得た。
生成物1を表16記載の生成物に変更した以外は、合成例121と同様の方法で、生成物2~24の塩化物イオン置換体をそれぞれ得た。
生成物1を表17記載の生成物に変更し、35%塩酸を45%臭化水素酸に変更した以外は、合成例121と同様の方法で、生成物1~24の臭化物イオン置換体をそれぞれ得た。
生成物1を表18記載の生成物に変更し、35%塩酸を酢酸に変更した以外は合成例121と同様の方法で、生成物1~24の下記構造を有する陰イオン1の置換体を得た。
生成物1を表19記載の生成物に変更し、35%塩酸を42%テトラフルオロホウ酸に変更した以外は、合成例121と同様の方法で、生成物1~24の下記構造を有する陰イオン2の置換体を得た。
生成物1を表20記載の生成物に変更し、35%塩酸をテトラキスペンタフルオロフェニルホウ酸ナトリウムに変更した以外は、合成例121と同様の方法で、生成物1~24の下記構造を有する陰イオン3の置換体を得た。
ベンズアルデヒドを15.5mmol(1.64g)、ルベアン酸6.2mmol(0.7g)、ジメチルホルムアミド10gをフラスコに加え、加熱還流を8時間行った。反応液をメタノール200gと混合し、析出物を濾別した。析出物を減圧乾燥することで下記構造を有するフェニルチアゾロチアゾールを得た。
9-ジメチルアミノフルオレン23.9mmol(5g)をヨウ化メチル20gと混合し、2時間25℃で撹拌した。得られた分散液をメタノール500gと混合し、沈殿物をろ過により回収した。回収した沈殿物を減圧乾燥することで、下記構造を有する比較化合物1を得た。
[実施例1]
(分散液1)
導電性材料AとしてOCSiAl社製の単層カーボンナノチューブ「TUBALL」(SWCNTと略記する)0.4部、有機半導体Bとして生成物1を0.4部、NMP79.2部をそれぞれ秤量して混合した。更にジルコニアビーズ(φ1.25mm)を140部加え、スキャンデックスで2時間振とう後、ろ過によりジルコニアビーズを取り除き、熱電変換材料の分散液1を得た。
(分散液2~240、比較分散液1~2)
有機半導体Bの種類を表21、表22に示す内容に変更した以外は、実施例1と同様にして、熱電変換材料の分散液2~240、比較分散液1~2をそれぞれ得た。比較化合物2としては、[スルファンジイルビス(4,1-フェニレン)]ビス(ジフェニルスルホニウム)=ビス(ヘキサフルオロ-λ5-スチバヌイド)を使用した。
(分散液241~360)
有機半導体Bの種類とその配合量を表23に示す内容に変更した以外は、実施例1と同様にして、熱電変換材料の分散液241~312を得た。
(分散液361~432)
有機半導体Bの種類とその配合量を表24に示す内容に変更し、更に混合する際にその他成分としてフェニルチアゾロチアゾールを表24に示す配合量を添加した以外は、実施例1と同様にして、熱電変換材料の分散液361~432を得た。
(分散液433~504)
導電性材料Aの種類、有機半導体の種類とその配合量を表25に示す内容に変更した以外は、実施例1と同様にして、熱電変換材料の分散液433~504を得た。
以下に表中の略号を示す。
黒鉛:日本黒鉛社製 黒鉛「CPB」
MWCNT:Knano社製 多層カーボンナノチューブ「100P」
GNP:XGSciences社製グラフェンナノプレートレット「xGNP-M-5」
分散液20mLをガラス製の円筒容器に移し、25℃1週間静置した。静置後、導電性材料Aの沈降により生じた分散液の上澄液の分散液全体に対する体積割合を測定した。透明部分の割合が20体積%以下であれば、実用可能なレベルである。
◎:透明部分の割合が5体積%以下(非常に良好)
○:透明部分の割合が5体積%より大きく、10体積%以下(良好)
△:透明部分の割合が10体積%より大きく、20体積%以下(実用可能)
×:透明部分の割合が20体積%より大きい(実用不可)
得られた分散液1~504、比較分散液1~2をシート状基材である厚さ75μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上にアプリケータを用いてそれぞれ塗布した後、120℃で30分間加熱乾燥して、PET基材上に、膜厚5μmの熱電変換膜を有する積層体をそれぞれ得た。得られた熱電変換膜(以下、塗膜ともいう)を有する積層体について、以下のとおり導電性、ゼーベック係数、及びパワーファクター(PF)を評価した。結果を表21~25に示す。
得られた積層体を2.5cm×5cmに切り取り、JIS-K7194に準じて、ロレスタGX MCP-T700(三菱化学アナリテック社製)を用いて4端子法で抵抗率を測定した。その後、抵抗率の逆数である、導電率を算出した。
得られた積層体を3mm×10mmに切り取り、切り出した積層体の両側の端部2mmに銀ペースト(REXALPHA RA FS 074 トーヨーケム株式会社製)を塗布し、熱電変換素子を作成した。これの熱電変換性能としてアドバンス理工株式会社製のZEM-3LWを用いて、80℃におけるゼーベック係数(μV/K)を測定した。
得られた導電率及びゼーベック係数を用いて、80℃におけるPF(=S2・σ)を算出し、以下の基準に従って評価した。PFが2.5μW/(mK2)以上であれば、実用可能なレベルである。
◎:PFが20μW/(mK2)以上である(非常に良好)
○:PFが10μW/(mK2)以上、20μW/(mK2)未満である(良好)
△:PFが2.5μW/(mK2)以上、10μW/(mK2)未満である(実用可能)
×:PFが2.5μW/(mK2)未満である(実用不可)
Claims (5)
- 導電性材料Aと有機半導体Bとを含有し、有機半導体Bが、下記一般式(1)で表されることを特徴とする熱電変換材料。
[一般式(1)中、m及びnは、それぞれ独立に、1~12の整数を表す。R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それぞれ独立に、アルキル基を表すが、R1、R2及びR3の内いずれか二つ以上並びにR4、R5及びR6の内いずれか二つ以上は、直接又は酸素原子を介して互いに結合して環を形成しても良い。X-は、アニオンを表す。Y1及びY2は、それぞれ独立に、酸素原子、オキシアルキレン基、-COO-及び-CONH-並びにこれらが結合した二価の連結基を表す。] - 有機半導体Bの含有率が、導電性材料Aの全量に対して10~100質量%であることを特徴とする請求項1記載の熱電変換材料。
- m及びnが、それぞれ独立に、1~7の整数であることを特徴とする請求項1又は2記載の熱電変換材料。
- X-が、ハロゲン化物イオンであることを特徴とする請求項1~3いずれか記載の熱電変換材料。
- 請求項1~4いずれか記載の熱電変換材料からなる熱電変換膜と、電極とを有し、熱電変換膜及び電極が互いに電気的に接続されている熱電変換素子。
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