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JP7635689B2 - 建設機械 - Google Patents
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Description

本発明は、熱交換器を覆う異物侵入防止ネットを有する建設機械に関する。
従来、エンジンカバーが、エンジンの上方に配置されカウンタウエイト側を回動支点とし機械室側を自由端として開閉可能なエンジン上部カバーと、このエンジン上部カバーと隣接して熱交換器の上方に配置され側面板側を回動支点とし機械室側を自由端として開閉可能な熱交換器上部カバーとに分割して形成し、エンジン上部カバーと熱交換器上部カバーとを閉じたときに熱交換器上部カバーの自由端に対してエンジン上部カバーの自由端が上側に重なるように配置された建設機械は知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-69964号公報
しかしながら、上記特許文献1の建設機械では、熱交換器上部カバーを分割して軽量化を図れるものの、機器の配置の都合で熱交換器上部カバーが大きくなる場合などには、メンテナンス時に重量が重くて開閉作業が大変になる、という問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、機械室の部品を覆うカバーを軽量化してメンテナンスを容易にすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、熱交換器の吸入側を覆う異物侵入防止ネットを点検するためのネットカバーを独立して設けた。
具体的には、第1の発明の建設機械は、機械本体と、
上記機械本体に載置され、冷却ファンを有するエンジンと、
上記冷却ファンに隣接して設けられた熱交換器と、
少なくとも上記エンジンを開閉可能に覆うボンネットと、
上記ボンネットと独立して設けられ、上記熱交換器の上側を着脱可能に又は開閉可能に覆う熱交換器カバーと、
上記熱交換器カバーの裏面と上記熱交換器の上面との間に設けられ、該熱交換器の上記冷却ファン側である下流側と該冷却ファンと反対側の上流側とを仕切る仕切り部材と、
上記仕切り部材よりも上流側で上記熱交換器の吸入側を覆って異物の侵入を防止する異物侵入防止ネットとを備えており、
上記熱交換器カバーには、上記異物侵入防止ネットの着脱を可能にするネット着脱用開口を開閉可能に覆うネットカバーが設けられている。
上記の構成によると、熱交換器の上側を覆う熱交換器カバーは、ボンネットと独立しており、ボンネットが大きくなりすぎず、ボンネットの開閉が容易である。また、熱交換器カバー自体は、熱交換器本体の修理時などには、開閉したり、取り外したりする必要はあるが、その頻度は限られる。このため、目詰まり等を防ぐために頻繁に手入れが必要なネットカバーを、熱交換器カバーを固定したままで開閉できるようにしたので、異物侵入防止ネットの手入れが極めて容易となる。
第2の発明では、第1の発明において、
上記ネット着脱用開口が、上記熱交換器カバーの角部の上面及び側面にわたって設けられており、
上記ネットカバーの開き状態で上記異物侵入防止ネットの少なくとも上側が露出する構成とする。
上記の構成によると、ネットカバーを開いたときに熱交換器カバーの角部に設けたネット着脱用開口が露出するので、異物侵入防止ネットが見やすく、その着脱も容易となる。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
平面視で上記ネット着脱用開口の領域内に上記異物侵入防止ネットが設けられている。
上記の構成によると、ネットカバーを開いた状態で、上方から異物侵入防止ネットの着脱を容易に行うことができる。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、
上記熱交換器カバーが、少なくとも上記熱交換器の上側を覆い、上記機械本体の機械室を覆う上面板に締結部材により着脱可能に固定されている。
上記の構成によると、熱交換器カバー自体は、熱交換器本体の修理のときなどには、開閉したり、取り外したりする必要はあるが、その頻度は限られるので、ネットカバーを開いて異物侵入防止ネットを着脱する際にも、熱交換器カバーの裏面と熱交換器の上面との間に設けた仕切り部材で熱交換器の上流側と下流側とを仕切られたままの状態が維持され、仕切り部材が痛みにくい。
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、
上記仕切り部材よりも下流側の上記熱交換器よりも上方に設けた加圧タンクを開閉可能に覆う加圧タンクカバーが、上記ネットカバーと独立して上記熱交換器カバーに設けられている。
上記の構成によると、加圧タンクに冷媒を補給する場合などでも、熱交換器カバー自体を取り外さなくてもよいので、加圧タンクの手入れが容易である。また、加圧タンクカバーをネットカバーと独立して設けているので、それぞれのカバーが軽くなる。
以上説明したように、本発明によれば、熱交換器カバーには、異物侵入防止ネットの着脱を可能にするネット着脱用開口を開閉可能に覆うネットカバーを設けたので、機械室の部品を覆うカバーを軽量化してメンテナンスを容易にすることができる。
本発明の実施形態に係る建設機械における、各カバーを開いた状態のラジエータカバー及びその周辺のカバーを拡大して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る建設機械における、各カバーを閉じた状態のラジエータカバー及びその周辺のカバーを拡大して示す斜視図である。 実施形態に係る油圧ショベルの上部旋回体の後ろ側を示す断面図である。 油圧ショベルの概要を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1~図4は本発明の実施形態の建設機械としての油圧ショベル1を示す。図4に示すように、この油圧ショベル1は、クローラ2aを有する下部走行体2と、この下部走行体2に旋回ベアリング5を介して旋回可能に連結される、機械本体としての上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に起伏可能に連結されるアタッチメント4と、上部旋回体の後部に載置されるカウンタウエイト6とを備えている。例えば、図示しないが、下部走行体2は、クローラ2aではなく、ホイールを有していてもよし、アタッチメント4は、バケット、破砕機など特に限定されない。
図3に示すように、上部旋回体3には、一方向に長いエンジン11が載置されており、その長手方向一方側の冷却ファン17に隣接して熱交換器としてのラジエータ12が載置されている。本実施形態では、このラジエータ12の上部は、エンジン11などが配置される機械室を覆う機械室カバー10の上面板10aを超えて突出している。
そして、図1に示すように、少なくともエンジン11の上部は、ボンネット14で開閉可能に覆われている。ボンネット14は、ボンネットヒンジ部14aを中心に揺動可能で、ボンネットロック部材14bのロックを解除してボンネットオープナ14cに手を入れて開くことができるようになっている。ボンネット14は、ボンネット支持棒14dによって開状態を保持できるようになっている。
このボンネット14と独立して、少なくとも上面の一部及び底面が開放された箱形のラジエータカバー15が設けられており、このラジエータカバー15により、ラジエータ12の上側が着脱可能に覆われている。このラジエータカバー15は、少なくともラジエータ12の上側を覆い、その下端部が、上部旋回体3の機械室を覆う上面板10aにボルトなどの締結部材(図示せず)により着脱可能に固定されている。上面板10aは、複数の鋼板等で構成されていてもよく、適度に通気孔等が設けられている。
図3に示すように、ラジエータカバー15の裏面(下面)とラジエータ12の上面との間に仕切り部材20(図1には破線で示す)が設けられている。この仕切り部材20は、例えば、発泡ラバーよりなり、ラジエータ12の下流側(冷却ファン17側)と上流側(冷却ファン17と反対側)とを仕切る役割を果たす。仕切り部材20は、ラジエータカバー15の裏面に接着されていてもよいし、ラジエータ12の上面に接着されていてもよく、材質は発泡ラバーに限定されず、適度なシール性能を有していればよい。
図3に示すように、機械室カバー10の内部では、仕切り部材20よりも上流側(すなわち、冷却ファン17と反対側)でラジエータ12の吸入側が、例えば矩形板状の異物侵入防止ネットとしての防虫ネット21で覆われることにより、落ち葉、ゴミ、虫などの異物が下流側のラジエータ12へ侵入することを防止している。例えば、防虫ネット21の下端は、ラジエータ12下部の冷却ファン17と反対側の面に設けた防虫ネット差込部23に差し込んだ状態で、上端側を蝶ネジ24でラジエータ12の上部に固定できるようになっている。防虫ネット差込部23は上側から下方に向かって狭くなるような形状を有しており、防虫ネット21を差し込みやすくなっている。
そして、ラジエータカバー15には、この防虫ネット21の着脱を可能にするネット着脱用開口15aを開閉可能に覆うネットカバー22が設けられている。このネット着脱用開口15aは、ラジエータカバー15の角部の、上面及び側面にわたって設けられている。例えば、ネットカバー22は、断面L字状に折り曲げ成形した、有孔の鋼板よりなり、基端側のネットカバー用ヒンジ部22aを中心に揺動可能で、かつ、先端側のネットカバー用ロック部材22bでラジエータカバー15にロックできるようになっている。そして、図1に示すように、ネットカバー22を開いた状態で防虫ネット21の少なくとも上側が露出する構成となっている。また、平面視でネット着脱用開口15aの領域内に防虫ネット21が設けられている。
さらに、仕切り部材20よりも下流側のラジエータ12よりも上方に設けた加圧タンク13を開閉可能に覆う加圧タンクカバー16が、ネットカバー22と独立してラジエータカバー15に設けられている。加圧タンク13は、ラジエータ12よりも高い位置に配置する必要があり、その上側は、ラジエータカバー15の上面開口15bを超えて突出している。加圧タンクカバー16は、下面が開口された箱形であり、タンクカバーヒンジ部16aを中心に揺動可能で、先端のタンクカバーロック部材16bをラジエータカバー15の上面にロックできるようになっている。開閉を容易にするためのタンクカバー取っ手16cが設けられていてもよい。加圧タンク13は、ラジエータ12内を流通する冷却水を貯留可能であり、通常、ラジエータ12よりも上方に設けられている。
次に、本実施形態に係る油圧ショベル1のメンテナンス作業について説明する。
まず、業務開始前や業務終了後の防虫ネット21のメンテナンス作業について説明する。防虫ネット21のメンテナンス作業の頻度は、作業現場の粉塵の量などにより異なる。
防虫ネット21のメンテナンス作業では、エンジン11を停止した状態で、ネットカバー22のネットカバー用ロック部材22bを解除してネットカバー用ヒンジ部22aを中心に揺動させて開く。
すると、ラジエータカバー15の角部に設けたネット着脱用開口15aが露出する。このとき、平面視でネット着脱用開口15aの領域内に防虫ネット21が設けられているので、防虫ネット21が見やすい。また、ネットカバー22を開いた状態で、上方から防虫ネット21の蝶ネジ24を外し、手前側に引いた後、上方に引き抜くことで、防虫ネット21を容易に取り外すことができる。
防虫ネット21を取り付ける場合には、この逆の作業となる。
一方、本実施形態では、ラジエータカバー15自体は、ラジエータ12本体の修理のときなどには、開閉したり、取り外したりする必要はあるが、その頻度は限られ、通常は、上面板10aに固定されている。このため、ネットカバー22を開いて防虫ネット21を着脱する際にも、ラジエータカバー15の裏面とラジエータ12の上面との間に設けた仕切り部材20でラジエータ12の上流側と下流側とを仕切られたままの状態が維持され、仕切り部材20が痛みにくい上、密閉状態を維持しやすい。
本実施形態では、加圧タンク13に冷媒を補給する場合、冷媒の残量を確認する場合などでも、ラジエータカバー15自体を取り外さなくてもよいので、加圧タンク13の手入れが容易である。また、加圧タンクカバー16をネットカバー22と独立して設けているので、それぞれのカバーが軽くなる。
このように、ラジエータ12の上側を覆うラジエータカバー15は、ボンネット14と独立しており、ボンネット14が大きくなりすぎず、エンジン11の点検の際などにボンネット14の開閉が容易である。また、目詰まり等を防ぐために頻繁に手入れが必要な防虫ネット21を、ラジエータカバー15を固定したままで開閉できるようにしたので、防虫ネット21の手入れが極めて容易となる。
したがって、本実施形態に係る建設機械によると、ラジエータカバー15に防虫ネット21の着脱を可能にするネット着脱用開口15aを開閉可能に覆うネットカバー22を設けたので、機械室の部品を覆うカバーを軽量化してメンテナンスを容易にすることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、熱交換器は、ラジエータとしたが、それに限定されず、オイルクーラ、インタークーラ、エアコンコンデンサなどでもよい。
上記実施形態では、ラジエータカバー15は、上部旋回体3の機械室を覆う上面板10aに締結部材により着脱可能に固定されているようにしたが、ヒンジ部を設けてラジエータカバー15を開閉できるようにしてもよい。しかしながら、ラジエータカバー15は、ラジエータ12自体の修理交換の際に開閉するのみで、通常のメンテナンス作業では開閉しない構成のほうが、仕切り部材20が開閉作業に伴って損傷したり、劣化したりすることはないので有利である。
上記実施形態では、建設機械は、油圧ショベル1としたがそれに限定されず、油圧クレーン、ホイールローダなどで、冷却ファン、熱交換器等を有する建設機械でもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 油圧ショベル
2 下部走行体
2a クローラ
3 上部旋回体(機械本体)
4 アタッチメント
5 旋回ベアリング
6 カウンタウエイト
10 機械室カバー
10a 上面板
11 エンジン
12 ラジエータ(熱交換器)
13 加圧タンク
14 ボンネット
14a ボンネットヒンジ部
14b ボンネットロック部材
14c ボンネットオープナ
14d ボンネット支持棒
15 ラジエータカバー(熱交換器カバー)
15a ネット着脱用開口
16 加圧タンクカバー
16a タンクカバーヒンジ部
16b タンクカバーロック部材
16c タンクカバー取っ手
17 冷却ファン
20 仕切り部材
21 防虫ネット(異物侵入防止ネット)
22 ネットカバー
22a ネットカバー用ヒンジ部
22b ネットカバー用ロック部材
23 防虫ネット差込部
24 蝶ネジ

Claims (5)

  1. 機械本体と、
    上記機械本体に載置され、冷却ファンを有するエンジンと、
    上記冷却ファンに隣接して設けられた熱交換器と、
    少なくとも上記エンジンを開閉可能に覆うボンネットと、
    上記ボンネットと独立して設けられ、上記熱交換器の上側を着脱可能に又は開閉可能に覆う熱交換器カバーと、
    上記熱交換器カバーの裏面と上記熱交換器の上面との間に設けられ、該熱交換器の上記冷却ファン側である下流側と該冷却ファンと反対側の上流側とを仕切る仕切り部材と、
    上記仕切り部材よりも上流側で上記熱交換器の吸入側を覆って異物の侵入を防止する異物侵入防止ネットとを備えており、
    上記熱交換器カバーには、上記異物侵入防止ネットの着脱を可能にするネット着脱用開口を開閉可能に覆うネットカバーが設けられている
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 上記熱交換器カバーが角部を有する箱形を有し、
    上記ネット着脱用開口が、上記熱交換器カバーの角部の上面及び側面にわたって設けられており、
    上記ネットカバーの開き状態で上記異物侵入防止ネットの少なくとも上側が露出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の建設機械。
  3. 平面視で上記ネット着脱用開口の領域内に上記異物侵入防止ネットが設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械。
  4. 上記熱交換器カバーが、少なくとも上記熱交換器の上側を覆い、上記機械本体の機械室を覆う上面板に締結部材により着脱可能に固定されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の建設機械。
  5. 上記仕切り部材よりも下流側の上記熱交換器よりも上方に設けた加圧タンクを開閉可能に覆う加圧タンクカバーが、上記ネットカバーと独立して上記熱交換器カバーに設けられている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の建設機械。
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