JP7638227B2 - 歯ブラシ - Google Patents
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Description
本願は、2019年12月26日に、日本に出願された特願2019-237281号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
以下、本発明の第1実施形態の歯ブラシについて説明する。
なお、以下の各図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
ハンドル体14は、一面側にブラシ部16を有するヘッド部11と、ヘッド部11より後端側に配置されるハンドル部13と、ヘッド部11とハンドル部13とを接続するネック部12と、を備え、これらヘッド部11、ネック部12およびハンドル部13を含む全体が長尺状に一体成形されている。ハンドル体14は、例えば、樹脂を材料として射出成形により得られるものである。
ヘッド部11は、口腔内に挿入される部位であり、略矩形をなすとともに角部が丸みを帯びた形状を有している。ヘッド部11は、口腔内を刷掃しやすい形状や大きさであれば良く、その形状について特に限定されるものではない。例えば、その基端側から先端側に向かって漸次幅が狭くなる形状としてもよい。
ブラシ部16は、ハンドル体14のヘッド部11の一方の面(以下、植毛面)11a側に設けられており、同一形状の複数本の刷毛(以下、フィラメント15)と、を有している。ブラシ部16は、射出成形により、別途作製しておいたハンドル体14のヘッド部11と一体に成形されている。なお、本実施形態に限らず、別途成形したブラシ部を、ハンドル部に嵌合して使用するようなキャップ式の態様であってもよい。
前述の「フィラメント15の植毛面11a側の根元15bどうしのすき間A(図2、図3)」は、0.1mm以上のすき間Aを有する部分が、植毛面11aに設けられた全てのフィラメント15におけるすき間Aの総数のうち、50~100%であることが好ましく、75~100%以上であることがより好ましい。
次に、フィラメント15の形状について詳述する。
基部15Jの太さは0.4~1.3mmであることが好ましく、0.6~1.2mmであることがより好ましく、0.7~1.1mmであることがさらに好ましい。
なお、「基部15Jの太さ」は根元15bの外周縁の外接円の直径と定義する。
分岐開始位置Pの太さは0.3~1.2mmであることが好ましく、0.5~1.1mmであることがより好ましく、0.6~1.0mmであることがさらに好ましい。
なお、「分岐開始位置Pの太さ」は、分岐開始位置Pの外周縁の外接円の直径と定義する。
「分岐開始位置Pの太さ」は、「基部15Jの太さ」よりも小さいことで2段階のテーパー面を有する。基部15Jの太さに対する分岐開始位置Pの太さの割合は、60~99%であることが好ましく、70~95%であることがより好ましく、75%~90%がさらに好ましく、75~85%が特に好ましい。
フィラメント長L1は6~14mmであることが好ましく、7~13mmであることがより好ましく、8~12mmであることがさらに好ましい。
また、最小短軸幅W2は、例えば、0.2~0.6mmの範囲内が好ましく、0.2~0.5がさらに好ましく、0.25~0.4mmが特に好ましい。
最大短軸幅W3は、例えば、0.6~1.0mmの範囲内が好ましく、0.6~0.9がさらに好ましく、0.7~0.9mmが特に好ましい。
100x{(W3-W2)/W3}/2…(1)
図5に示すように、分岐開始位置Pでは最小短軸幅W2は0mmになって分岐が開始している。ここでは、2つの分岐毛15Aの分岐開始位置Pが一致した状態で、互いの根元どうしが点で繋がった形状となっている。この場合は、分岐開始位置Pでの2つの分岐毛15Aの根元どうしの距離は0mmである。
なお、上記形状に限られず、例えば、最小短軸幅W2が0mmにならずに分岐を開始している態様であってもよい。この場合は、分岐開始位置Pでの2つの分岐毛15Aの根元どうしの距離は0超~0.3mmが好ましい。
このように、分岐開始位置Pでの2つの分岐毛15Aどうしの距離は0~0.3mmが好ましい。
次に、本発明の第2実施形態の歯ブラシ20について説明する。
以下に示す本実施形態の歯ブラシ20の基本構成は、上記第1実施形態と略同様であるが、ブラシ部26の形状が異なる。先の実施形態では、刷毛プロファイルがフラットなブラシ形状になっているが、本実施形態では、刷毛プロファイルがフラットではなく、段差を有するブラシ形状となっている。
よって、以下の説明では、ブラシ部26の形状について詳しく説明し、共通な箇所の説明は省略する。また、説明に用いる各図面において、図1~図8と共通の構成要素には同一の符号を付すものとする。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実施することができる。
表1は、本願発明の構成である実施例1~3と、従来構成の比較例との構成の違いを示す図である。
(1.分岐毛の先端の位置)
具体的には、フィラメントの先端側から見た2つの分岐毛の各先端の位置について、実施例1~3では、根元15bの外周縁15b1よりも内側とし、比較例では、根元の外周縁上(外周縁と重なる位置)とした。
フィラメントの根元側の溝の有無について、実施例1では「溝なし」の形状とし、実施例2および実施例3では「溝あり(2つ)」の形状とし、比較例では「溝なし」の形状とした。
フィラメントの根元から分岐開始位置までの連続した溝の有無について、実施例1および比較例は連続した溝の無い形状であり、実施例2および実施例3では2つの溝が根元から分岐開始位置まで連続した形状である。
1本のフィラメント内における2本の分岐毛の先端どうしの距離について、実施例1では0.18mmとし、実施例2および実施例3では0.5mmとし、比較例では0.4mmとした。
ブラシ部における複数のフィラメントどうしの最小距離について、実施例1~3では0.2mmとし、比較例では0mmとした。
ブラシ部における先端側の形状、刷毛プロファイルについて、実施例1および実施例2、比較例ではフラットとした。
実施例3では段差1mm以上の凹形状を2つ以上有する形状とするために、図9~図11の配列において、複数の外側フィラメント151および複数の中央フィラメント153の毛丈は11mm、内側フィラメント152の毛丈は9mmとして、外側フィラメント151および中央フィラメント153と、内側フィラメント152との間に2mmの段差を設けた。
ブラシ部による歯間部および歯頚部に対する清掃実感、歯茎への当たり心地の良さ、のそれぞれについて、実施例1~3、比較例に対して評価を行った。
[評価方法]
<清掃実感の評価>
10人の専門家パネルが各例の歯ブラシで口腔内を清掃し、その際の歯間部および歯頚部に対する清掃実感と歯茎への当たり心地について、下記の評価基準でそれぞれ評価した。ここでは、10人の専門化パネルの平均点に基づいて、7段階の評価とした。
7点:非常によい。
6点:かなりよい。
5点:ややよい。
4点:どちらともいえない。
3点:やや悪い。
2点:かなり悪い。
1点:非常に悪い。
一方で、比較例のように、各分岐毛の先端どうしが0.4mm離れていたとしても、各分岐毛の先端が外周縁上に位置する場合は、各分岐毛の先端どうしの距離が0.18mmであって比較例よりも狭い距離とされた実施例1の評価よりも、総じて低いものとなった。すなわち、各分岐毛の先端が根元の外周縁よりも内側に位置する実施例1では、清掃実感および当たり心地の良さについて比較例よりは良好な評価となった。
Claims (5)
- 複数のフィラメントからなるブラシ部と、
一面側に前記ブラシ部を有するヘッド部と、
前記ヘッド部より後端側に配置されるハンドル部と、
前記ヘッド部と前記ハンドル部とを接続するネック部と、を備え、
前記フィラメントと前記ヘッド部は、一体成形体であり、
前記フィラメントは、基部と、前記基部の先端側に位置する2本以上の分岐毛と、を有し、
前記フィラメントの長さ方向に交差する幅方向の断面積が根元から先端に向かって連続的に減少し、2つ以上の前記分岐毛の各先端は、前記フィラメントの前記根元の外周縁よりも前記幅方向の内側に位置し、
複数の前記フィラメントの前記基部における断面形状は、それぞれが前記長さ方向と直交し互いに交差する短軸および長軸を有し、
複数の前記フィラメントは、前記長軸に沿う第1側面が凹状にそれぞれ形成されて前記根元から前記長さ方向に連続する一対の溝部を有し、
一対の前記溝部の断面形状は、底部どうしが前記長軸に沿う長軸方向の中央位置において互いに対向するとともに、それぞれが前記長軸方向の外側に向かうにつれて前記短軸に沿う短軸方向の外側へ向かって広がる方向に傾斜して延び、前記短軸に沿う第2側面との角部に向かう一対のテーパー面を有し、
前記底部どうしは、前記根元から前記先端に向けて徐々に近づいて前記短軸方向に互いに連通し、
前記分岐毛は、前記長さ方向で少なくとも前記底部どうしが前記短軸方向に互いに連通する領域に形成されており、
前記フィラメントの前記短軸に沿う第2側面には、最小短軸幅の中央に前記長さ方向に延びるパーティングラインが存在し、
前記ヘッド部に並ぶ複数の前記フィラメントは、前記パーティングラインが前記一面に沿った同一直線上に位置して配列される、歯ブラシ。 - 前記フィラメントの断面形状は、互いに交差する前記短軸および前記長軸をそれぞれ基準として線対称な形状をなす、
請求項1に記載の歯ブラシ。 - 1本の前記フィラメントにおける2つの前記分岐毛の先端どうしの距離は、前記根元の最大長軸幅W1の51~99%の範囲内である、
請求項2に記載の歯ブラシ。 - 前記ブラシ部の最外周に配置された複数の外側フィラメントと、
前記外側フィラメントよりも毛丈が短く、前記外側フィラメントよりも内側に配置された複数の内側フィラメントと、を有し、
前記外側フィラメントの先端と前記内側フィラメントの先端との間に、少なくとも1mm以上の段差を有する、
請求項1に記載の歯ブラシ。 - 前記ヘッド部の長さ方向に交差する幅方向に配列され、前記内側フィラメントの配置領域を長さ方向に複数に分割する複数の中央フィラメントを有し、
前記中央フィラメントの毛丈は、前記外側フィラメントの毛丈と等しい、
請求項4に記載の歯ブラシ。
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