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JP7639619B2 - 異常判定装置及び方法並びにコンピュータプログラム - Google Patents
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JP7639619B2 - 異常判定装置及び方法並びにコンピュータプログラム - Google Patents

異常判定装置及び方法並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の排気通路に配置された触媒の下流側に設けられたセンサの異常を判定する異常判定装置及び方法並びにコンピュータプログラムの技術分野に関する。
この種の装置として、例えば、内燃機関の排気通路の排ガス浄化触媒の下流側の排ガスセンサの劣化を診断する装置であって、燃料カットの開始時点から排ガスセンサの出力値が所定出力値まで変化した時点までの期間に応じたパラメータ値が所定の閾値未満の場合には排ガスセンサの劣化判定を禁止する装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許第5287809号公報
特許文献1では、誤判定の発生を抑制するために、パラメータ値が所定の閾値未満の場合にセンサの劣化判定が禁止される。しかしながら、劣化判定が禁止されると、排ガスセンサの劣化判定の機会が減少してしまう。つまり、特許文献1に記載の技術には改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、誤判定の発生を抑制しつつ、センサの異常判定機会の減少を抑制することができる異常判定装置及び方法並びにコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
本発明の一態様に係る異常判定装置は、内燃機関の排気通路に配置された触媒の下流側に設けられ、排気中の酸素を検出するセンサの出力変化に係る指標に基づいて、前記センサが異常であるか否かを判定する判定手段と、前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料カットが実施されているときに、前記触媒に吸入される入りガスの空燃比がリーンになってから、前記触媒から排出される出ガスの空燃比がリーンになるまでの積算空気量を検出する検出手段と、を備え、前記判定手段は、前記積算空気量に応じて、前記指標を補正し、前記指標は、時間当たりの前記センサの出力変化を示すというものである。
本発明の一態様に係る異常判定方法は、内燃機関の排気通路に配置された触媒の下流側に設けられ、排気中の酸素を検出するセンサの出力変化に係る指標に基づいて、前記センサが異常であるか否かを判定する判定工程と、前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料カットが実施されているときに、前記触媒に吸入される入りガスの空燃比がリーンになってから、前記触媒から排出される出ガスの空燃比がリーンになるまでの積算空気量を検出する検出工程と、を含み、前記判定工程では、前記積算空気量に応じて、前記指標が補正され、前記指標は、時間当たりの前記センサの出力変化を示すというものである。
本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、内燃機関の排気通路に配置された触媒の下流側に設けられ、排気中の酸素を検出するセンサの異常を判定する異常判定装置のコンピュータを、前記センサの出力変化に係る指標に基づいて、前記センサが異常であるか否かを判定する判定手段と、前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料カットが実施されているときに、前記触媒に吸入される入りガスの空燃比がリーンになってから、前記触媒から排出される出ガスの空燃比がリーンになるまでの積算空気量を検出する検出手段と、として機能させ、前記判定手段は、前記積算空気量に応じて、前記指標を補正し、前記指標は、時間当たりの前記センサの出力変化を示すというものである。
第1実施形態に係る車両の構成を示す図である。 A/Fセンサの出力の時間変化の一例を示す図である。 第1実施形態に係るECUの動作を示すフローチャートである。 第1実施形態の第1変形例に係るECUの動作を示すフローチャートである。 第1実施形態の第2変形例に係るECUの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る車両の構成を示す図である。 第2実施形態に係るECUの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の第1変形例に係るECUの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の第2変形例に係るECUの動作を示すフローチャートである。 実施形態に係るコンピュータの構成を示すブロック図である。
<第1実施形態>
異常判定装置に係る第1実施形態について図1乃至図3を参照して説明する。ここでは、異常判定装置の一例として、車両1に搭載されたECU(Electronic Control Unit)30を挙げる。つまり、本実施形態では、車両1の制御用のECU30の少なくとも一部を異常判定装置として用いている。
図1において、車両1は、エンジン10と、エンジン10の吸気ポートに接続された吸気通路11と、エンジン10の排気ポートに接続された排気通路12とを備える。排気通路12には、触媒13と触媒14とが配置されている。触媒13及び14には、例えば三元触媒や酸化触媒等を適用可能である。触媒13の種類と触媒14の種類とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
吸気通路11には、エンジン10に吸入される空気量を検出するエアフローセンサ21が設けられている。排気通路12の触媒13の下流側且つ触媒14の上流側には、排気中の酸素を検出する空燃比(A/F)センサ22が設けられている。排気通路12の触媒14の下流側には、排気中の酸素を検出する空燃比センサ23が設けられている。尚、空燃比センサ22及び23に代えて、酸素(O)センサが用いられてよい。
異常判定装置としてのECU30は、その内部に論理的に実現される論理ブロックとして又は物理的に実現される処理回路として、制御部31、取得部32及び判定部33を有する。制御部31は、エンジン10への燃料供給を停止する燃料カット(F/C)を実施可能に構成されている。取得部32は、エアフローセンサ21並びに空燃比センサ22及び23各々の出力を取得する。判定部33は、空燃比センサ23が異常であるか否かを判定する異常判定処理を行う。尚、判定部33は、空燃比センサ23に加えて、例えば空燃比センサ22についても異常判定処理を行ってよい。
判定部33による異常判定処理について説明を加える。判定部33は、制御部31により燃料カットが実施されているときの空燃比センサ23の出力に基づいて、空燃比センサ23が正常であるか、劣化しているか(即ち、異常であるか)を判定する。
燃料カットが実施されると、排気中の酸素量(又は酸素濃度)が増加するので、空燃比センサ23の出力はリーン側に変化する(即ち、空燃比の値が大きくなる)。このとき、空燃比センサ23の応答性(即ち、排気中の酸素量の変化に対する空燃比センサ23の出力の変化)は、空燃比センサ23の劣化が進むと悪くなる。判定部33は、空燃比センサ23の出力に基づく空燃比センサ23の応答性から、空燃比センサ23が異常であるか否かを判定する。
本願発明者の研究によれば、空燃比センサ23の応答性は、空燃比センサ23の劣化の程度に加えて、触媒14の酸素吸蔵状態によっても変化することが判明している。
具体的には、触媒14等の触媒の構成物質には、排気中の酸素濃度にかかわらず酸素を吸蔵する物質と、排気中の酸素濃度が比較的濃いときだけ酸素を吸蔵する物質とが含まれている。上述したように、燃料カットが実施されると排気中の酸素量が増加する。触媒中に酸素を吸蔵していない物質がある場合、燃料カットの実施後に、この酸素を吸蔵していない物質に酸素が吸蔵される。触媒中に酸素を吸蔵していない物質が比較的多い場合は触媒で比較的多くの酸素が吸蔵されるので、燃料カットの実施後しばらくは触媒の下流側の排気中の酸素量はほとんど変化せず、触媒が酸素を十分に吸蔵した後に、触媒の下流側の排気中の酸素量が急増する。他方で、他方で、触媒中に酸素を吸蔵していない物質が比較的少ない場合は触媒に酸素が吸蔵されるものの、触媒に吸蔵されなかった酸素が触媒の下流側に流れるので、触媒の下流側の排気中の酸素量は燃料カットの実施後比較的ゆっくり増加する。
このことが、空燃比センサ23の応答性に与える影響について図2を参照して説明する。図2中段のグラフ(A/Fセンサ23出力(正常))において、実線(i)は、触媒14中に酸素を吸蔵していない物質が比較的多い場合の、正常な空燃比センサ23の出力の時間変化の一例であり、破線(ii)は、触媒14中に酸素を吸蔵していない物質が比較的少ない場合の、正常な空燃比センサ23の出力の時間変化の一例である。触媒14中に酸素を吸蔵していない物質が比較的多い場合は、触媒14の下流側の排気中の酸素量が急増するため、空燃比センサ23の出力も急増することになる(実線(i)参照)。触媒14中に酸素を吸蔵していない物質が比較的少ない場合は、触媒14の下流側の排気中の酸素量が比較的ゆっくり増加するため、空燃比センサ23の出力も比較的ゆっくり増加することになる(破線(ii)参照)。
図2下段のグラフ(A/Fセンサ23出力(異常))において、実線(i)は、触媒14中に酸素を吸蔵していない物質が比較的多い場合の、劣化している空燃比センサ23の出力の時間変化の一例であり、破線(ii)は、触媒14中に酸素を吸蔵していない物質が比較的少ない場合の、劣化している空燃比センサ23の出力の時間変化の一例である。
尚、図2において、F/CフラグがONになってから(即ち、燃料カットの実施が開始されてから)、空燃比センサ23の出力に変化が現れるまでに時間差が生じているのは、例えば、触媒13及び14により排気中の酸素が吸蔵されるからである。
空燃比センサ23の出力の増加の程度(具体的には傾き)に着目すると、図2下段のグラフにおける実線(i)の傾きは、図2中段のグラフにおける実線(i)の傾きに比べて緩やかである。つまり、この傾きが空燃比センサ23の応答性を示す指標である。このように空燃比センサ23が劣化する(即ち、異常である)と、傾きが緩やかになる。このことは、破線(ii)についても言える。
その一方で、図2中段のグラフにおける破線(ii)の傾きと、図2下段のグラフにおける実線(i)の傾きとを比較すると、両者には顕著な差が見受けられない。つまり、空燃比センサ23の応答性が異なっていても、触媒14中の酸素を吸蔵していない物質の量(即ち、触媒14の酸素吸蔵状態)によっては、空燃比センサ23の出力に基づく傾きから、空燃比センサ23の異常を正しく判定できないおそれがある。
本願発明者は、空燃比センサ23の出力がリーン側に変化し始める(即ち、空燃比センサ23の出力の値が大きくなり始める)までの吸入空気量が、触媒14の酸素吸蔵状態の影響を受けることを見出した。そこで、本実施形態では、吸入空気量を考慮して、空燃比センサ23の異常判定処理が行われる。
次に、本実施形態に係る異常判定処理について図3のフローチャートを参照して説明する。図3のフローチャートにおいて、制御部31は燃料カットを実施する(ステップS101)。次に、判定部33は、取得部32により取得された空燃比センサ22の出力により示される値が第1所定値より大きいか否かを判定する(ステップS102)。
「第1所定値」は、吸入空気量Gaの積算を開始するか否かを決定する値であり、予め固定値として又は何らかの物理量若しくはパラメータに応じた可変値として設定されている。本実施形態では、触媒14の上流側の排気中の酸素量又は酸素濃度が、燃料カットに起因して増え始めたタイミングで、吸入空気量Gaの積算が開始される。このような第1所定値は、実験的若しくは経験的に又はシミュレーションにより、例えば触媒14の上流側の空燃比がリーンである場合に空燃比センサ22の出力の値が取り得る範囲を求め、該求められた範囲の下限値と、空燃比センサ22の出力の誤差とを考慮して設定すればよい。
ステップS102の処理において、空燃比センサ22の出力により示される値が第1所定値より小さいと判定された場合(ステップS102:No)、ステップS102の処理が再度行われる。つまり、空燃比センサ22の出力により示される値が第1所定値より大きくなるまで待機状態となる。尚、空燃比センサ22の出力により示される値が第1所定値と「等しい」場合にはどちらかに含めて扱えばよい。
ステップS102の処理において、空燃比センサ22の出力により示される値が第1所定値より大きいと判定された場合(ステップS102:Yes)、判定部33は、取得部32により取得されたエアフローセンサ21の出力に基づいて、吸入空気量Gaの積算を開始する(ステップS103)。
次に、判定部33は、取得部32により取得された空燃比センサ23の出力により示される値が第2所定値より大きいか否かを判定する(ステップS104)。ステップS104の処理において、空燃比センサ23の出力により示される値が第2所定値より小さいと判定された場合(ステップS104:No)、ステップS104の処理が再度行われる。つまり、空燃比センサ23の出力により示される値が第2所定値より大きくなるまで待機状態となる。尚、空燃比センサ23の出力により示される値が第2所定値と「等しい」場合にはどちらかに含めて扱えばよい。
「第2所定値」は、吸入空気量Gaの積算を終了するか否かを決定する値であり、予め固定値として又は何らかの物理量若しくはパラメータに応じた可変値として設定されている。本実施形態では、触媒14の下流側の排気中の酸素量又は酸素濃度が、燃料カットに起因して増え始めたタイミングで、吸入空気量Gaの積算が終了される。このような第2所定値は、実験的若しくは経験的に又はシミュレーションにより、例えば触媒14の下流側の空燃比がリーンである場合に空燃比センサ23の出力の値が取り得る範囲を求め、該求められた範囲の下限値と、空燃比センサ23の出力の誤差とを考慮して設定すればよい。尚、第2所定値は、第1所定値と同一であってよい。
ステップS104の処理において、空燃比センサ23の出力により示される値が第2所定値より大きいと判定された場合(ステップS104:Yes)、判定部33は、吸入空気量Gaの積算を終了する(ステップS105)。
次に、判定部33は、空燃比センサ23の異常判定に係るパラメータ(ここでは、“傾き”、つまり、時間当たりの空燃比センサ23の出力変化)を算出する(ステップS106)。判定部33は、ステップS106の処理と並行して又は相前後して、吸入空気量Gaの積算値から上記パラメータの補正項を算出する(ステップS107)。
吸入空気量Gaの積算値が比較的小さいことは、触媒14に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的少なかったことを示している。言い換えれば、吸入空気量Gaの積算値が比較的大きいことは、触媒14に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的多かったことを示している。
触媒14に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的少ない場合は、触媒14に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的多い場合に比べて、空燃比センサ23の出力の傾きが小さくなる(例えば図2参照)。そこで、判定部33は、吸入空気量Gaの積算値が比較的小さい場合は、吸入空気量Gaの積算量が比較的大きい場合に比べて、上記補正項の値が大きくなるように、吸入空気量Gaの積算値から上記補正項を算出する。
次に、判定部33は、ステップS107の処理において算出された補正項に基づいて、ステップS106の処理において算出されたパラメータを補正する(ステップS108)。尚、パラメータの補正は、例えば、パラメータに補正項の値を加算することにより行われてよい。パラメータの補正方法は、これに限らず、触媒14の酸素吸蔵状態がパラメータに与える影響を減少させるものであればよい。
判定部33は、ステップS108の処理において補正されたパラメータが第1閾値より大きいか否かを判定する(ステップS109)。ステップS109の処理において、補正されたパラメータが第1閾値より大きいと判定された場合(ステップS109:Yes)、判定部33は、空燃比センサ23が正常であると判定する(ステップS110)。他方、ステップS109の処理において、補正されたパラメータが第1閾値より小さいと判定された場合(ステップS109:No)、判定部33は、空燃比センサ23が異常である(又は劣化している)と判定する(ステップS111)。
「第1閾値」は、空燃比センサ23が正常であるか異常であるかを決定する値であり、予め固定値として又は何らかの物理量若しくはパラメータに応じた可変値として設定されている。このような第1閾値は、実験的若しくは経験的に又はシミュレーションにより、例えば、空燃比センサ23の劣化の程度と、空燃比センサ23の異常判定に係るパラメータとの関係を求め、該求められた関係に基づいて、空燃比センサ23の劣化の許容範囲の境界に相当する上記パラメータの値として設定すればよい。尚、補正されたパラメータが第1閾値と「等しい」場合にはどちらかに含めて扱えばよい。
(技術的効果)
異常判定装置としてのECU30によれば、異常判定処理に対する触媒14の酸素吸蔵状態の影響が低減された上で、空燃比センサ23が異常であるか否かの判定が行われる。このため、本実施形態によれば、触媒14の酸素吸蔵状態にかかわらず、空燃比センサ23の異常判定を行うことができる。加えて、異常判定処理に対する触媒14の酸素吸蔵状態の影響が低減されるので、空燃比センサ23の異常判定において誤判定が発生することを抑制することができる。従って、異常判定装置としてのECU30によれば、誤判定の発生を抑制しつつ、空燃比センサ23の異常判定機会の減少を抑制することができる。
(第1変形例)
上述した異常判定処理に係る第1変形例について図4のフローチャートを参照して説明する。上述した異常判定処理では、吸入空気量Gaの積算値に応じて空燃比センサ23の異常判定に係るパラメータが補正されている。これに対して、第1変形例では、吸入空気量Gaの積算値に応じて異常判定に係る第1閾値(上述のステップS109参照)が補正される。
つまり、当該第1変形例では、触媒14の酸素吸蔵状態を反映する吸入空気量Gaの積算値に応じて、異常判定に係る第1閾値を補正することにより、異常判定処理に対する触媒14の酸素吸蔵状態の影響を低減している。
図4において、ステップS106の処理と並行して又は相前後して、ECU30の判定部33は、吸入空気量Gaの積算値から上記第1閾値の補正項を算出する(ステップS201)。触媒14に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的少ない場合(即ち、吸入空気量Gaの積算値が小さい場合)は、触媒14に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的多い場合に比べて、空燃比センサ23の出力の傾きが小さくなる。そこで、判定部33は、吸入空気量Gaの積算値が比較的小さい場合は、吸入空気量Gaの積算量が比較的大きい場合に比べて、上記補正項の絶対値が大きくなるように、吸入空気量Gaの積算値から上記補正項を算出する。
次に、判定部33は、ステップS201の処理において算出された補正項に基づいて、上記第1閾値を補正する(ステップS202)。尚、第1閾値の補正は、例えば、第1閾値から補正項の値を減算することにより行われてよい。第1閾値の補正方法は、これに限らず、触媒14の酸素吸蔵状態がパラメータに与える影響を減少させるものであればよい。その後、ステップS109の処理が行われる。
(第2変形例)
上述した異常判定処理に係る第2変形例について図5のフローチャートを参照して説明する。第2変形例では、異常判定処理に対する触媒14の酸素吸蔵状態の影響に起因する誤判定を抑制することに主眼が置かれている。
図5において、ステップS105の処理の後、ECU30の判定部33は、吸入空気量Gaの積算値が第3所定値より大きいか否かを判定する(ステップS301)。ステップS301の処理において、吸入空気量Gaの積算値が第3所定値より大きいと判定された場合(ステップS301:Yes)、判定部33は、空燃比センサ23の異常判定を行う(ステップS302)。他方、ステップS301の処理において、吸入空気量Gaの積算値が第3所定値より小さいと判定された場合(ステップS301:No)、判定部33は、空燃比センサ23の異常判定を中止する(ステップS303)。
「第3所定値」は、空燃比センサ23の異常判定を行うか否かを決定する値であり、予め固定値として又は何らかの物理量若しくはパラメータに応じた可変値として設定されている。このような第3所定値は、実験的若しくは経験的に又はシミュレーションにより、例えば、吸入空気量Gaの積算値と、異常判定における誤判定の発生率との関係を求め、該関係に基づいて、誤判定の発生率が許容範囲内となる吸入空気量Gaの積算値として設定すればよい。尚、吸入空気量Gaの積算値が第3所定値と「等しい」場合にはどちらかの場合に含めて扱えばよい。
(その他)
(1)吸入空気量Gaの積算値は、次のように求められてもよい。即ち、(i)燃料カットの実施が開始されてから(例えばF/CフラグがONとなった時点から)、空燃比センサ23の出力により示される値が第2所定値より大きくなった時点まで(例えば上述したステップS104の処理においてYesとなった時点まで)の吸入空気量Gaの積算値から、(ii)燃料カットの実施が開始されてから、空燃比センサ22の出力により示される値が第1所定値より大きくなった時点まで(例えば上述したステップS102の処理においてYesとなった時点まで)の吸入空気量Gaの積算値を減算することにより求めてもよい。
(2)上述したステップS107の処理では、パラメータの補正項に加えて、吸入空気量Gaの積算値から第1閾値の補正項が算出されてもよい。同様に、上述したステップS201の処理では、第1閾値の補正項に加えて、吸入空気量Gaの積算値からパラメータの補正項が算出されてよい。つまり、空燃比センサ23の異常判定に係るパラメータと、異常判定に係る第1閾値との両方が、吸入空気量Gaの積算値に応じて補正されてよい。
<第2実施形態>
異常判定装置に係る第2実施形態について図6及び図7を参照して説明する。ここでは、異常判定装置の一例として、車両2に搭載されたECU30を挙げる。第2実施形態では、異常判定装置としてのECU30の動作が一部異なる以外は、上述した第1実施形態と同様である。従って、第2実施形態について、第1実施形態と重複する説明は適宜省略するとともに、図面上における共通箇所には同一符号を付して示し、基本的に異なる点について図6及び図7を参照して説明する。
図6において、車両2は、エンジン10と、エンジン10の吸気ポートに接続された吸気通路11と、エンジン10の排気ポートに接続された排気通路12とを備える。排気通路12には、触媒13が配置されている。
吸気通路11には、エンジン10に吸入される空気量を検出するエアフローセンサ21が設けられている。排気通路12の触媒13の下流側には、排気中の酸素を検出する空燃比センサ22が設けられている。
異常判定装置としてのECU30は、制御部31、取得部32及び判定部33を有する。制御部31は、エンジン10への燃料供給を停止する燃料カットを実施可能に構成されている。取得部32は、エアフローセンサ21及び空燃比センサ22各々の出力を取得する。判定部33は、空燃比センサ22が異常であるか否かを判定する異常判定処理を行う
次に、本実施形態に係る異常判定処理について図7のフローチャートを参照して説明する。図7のフローチャートにおいて、制御部31は燃料カットを実施する(ステップS401)。このとき判定部33は、取得部32により取得されたエアフローセンサ21の出力に基づいて、吸入空気量Gaの積算を開始する(ステップS402)。
次に、判定部33は、取得部32により取得された空燃比センサ22の出力により示される値が第4所定値より大きいか否かを判定する(ステップS403)。ステップS403の処理において、空燃比センサ22の出力により示される値が第4所定値より小さいと判定された場合(ステップS403:No)、ステップS403の処理が再度行われる。つまり、空燃比センサ22の出力により示される値が第4所定値より大きくなるまで待機状態となる。尚、空燃比センサ22の出力により示される値が第4所定値と「等しい」場合にはどちらかに含めて扱えばよい。
「第4所定値」は、吸入空気量Gaの積算を終了するか否かを決定する値であり、予め固定値として又は何らかの物理量若しくはパラメータに応じた可変値として設定されている。本実施形態では、触媒13の下流側の排気中の酸素量又は酸素濃度が、燃料カットに起因して増え始めたタイミングで、吸入空気量Gaの積算が終了される。このような第4所定値は、実験的若しくは経験的に又はシミュレーションにより、例えば触媒13の下流側の空燃比がリーンである場合に空燃比センサ22の出力の値が取り得る範囲を求め、該求められた範囲の下限値と、空燃比センサ22の出力の誤差とを考慮して設定すればよい。
ステップS403の処理において、空燃比センサ22の出力により示される値が第4所定値より大きいと判定された場合(ステップS403:Yes)、判定部33は、吸入空気量Gaの積算を終了する(ステップS404)。
次に、判定部33は、空燃比センサ22の異常判定に係るパラメータ(ここでは、“傾き”、つまり、時間当たりの空燃比センサ22の出力変化)を算出する(ステップS405)。判定部33は、ステップS405の処理と並行して又は相前後して、吸入空気量Gaの積算値から上記パラメータの補正項を算出する(ステップS406)。
吸入空気量Gaの積算値が比較的小さいことは、触媒13に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的少なかったことを示している。言い換えれば、吸入空気量Gaの積算値が比較的大きいことは、触媒13に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的多かったことを示している。
触媒13に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的少ない場合は、触媒13に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的多い場合に比べて、空燃比センサ22の出力の傾きが小さくなる。そこで、判定部33は、吸入空気量Gaの積算値が比較的小さい場合は、吸入空気量Gaの積算量が比較的大きい場合に比べて、上記補正項の値が大きくなるように、吸入空気量Gaの積算値から上記補正項を算出する。
次に、判定部33は、ステップS406の処理において算出された補正項に基づいて、ステップS405の処理において算出されたパラメータを補正する(ステップS407)。尚、パラメータの補正は、例えば、パラメータに補正項の値を加算することにより行われてよい。パラメータの補正方法は、これに限らず、触媒13の酸素吸蔵状態がパラメータに与える影響を減少させるものであればよい。
判定部33は、ステップS407の処理において補正されたパラメータが第2閾値より大きいか否かを判定する(ステップS408)。ステップS408の処理において、補正されたパラメータが第2閾値より大きいと判定された場合(ステップS408:Yes)、判定部33は、空燃比センサ22が正常であると判定する(ステップS409)。他方、ステップS408の処理において、補正されたパラメータが第2閾値より小さいと判定された場合(ステップS408:No)、判定部33は、空燃比センサ22が異常である(又は劣化している)と判定する(ステップS410)。
「第2閾値」は、空燃比センサ22が正常であるか異常であるかを決定する値であり、予め固定値として又は何らかの物理量若しくはパラメータに応じた可変値として設定されている。このような第2閾値は、実験的若しくは経験的に又はシミュレーションにより、例えば、空燃比センサ22の劣化の程度と、空燃比センサ22の異常判定に係るパラメータとの関係を求め、該求められた関係に基づいて、空燃比センサ22の劣化の許容範囲の境界に相当する上記パラメータの値として設定すればよい。尚、補正されたパラメータが第2閾値と「等しい」場合にはどちらかに含めて扱えばよい。
(技術的効果)
異常判定装置としてのECU30によれば、異常判定処理に対する触媒13の酸素吸蔵状態の影響が低減された上で、空燃比センサ22が異常であるか否かの判定が行われる。このため、本実施形態によれば、触媒13の酸素吸蔵状態にかかわらず、空燃比センサ22の異常判定を行うことができる。加えて、異常判定処理に対する触媒13の酸素吸蔵状態の影響が低減されるので、空燃比センサ22の異常判定において誤判定が発生することを抑制することができる。従って、異常判定装置としてのECU30によれば、誤判定の発生を抑制しつつ、空燃比センサ22の異常判定機会の減少を抑制することができる。
(第1変形例)
上述した異常判定処理に係る第1変形例について図8のフローチャートを参照して説明する。上述した異常判定処理では、吸入空気量Gaの積算値に応じて空燃比センサ22の異常判定に係るパラメータが補正されている。これに対して、第1変形例では、吸入空気量Gaの積算値に応じて異常判定に係る第2閾値(上述のステップS408参照)が補正される。
つまり、当該第1変形例では、触媒13の酸素吸蔵状態を反映する吸入空気量Gaの積算値に応じて、異常判定に係る第2閾値を補正することにより、異常判定処理に対する触媒13の酸素吸蔵状態の影響を低減している。
図8において、ステップS405の処理と並行して又は相前後して、ECU30の判定部33は、吸入空気量Gaの積算値から上記第2閾値の補正項を算出する(ステップS501)。触媒13に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的少ない場合(即ち、吸入空気量Gaの積算値が小さい場合)は、触媒13に含まれる酸素を吸蔵していない物質が比較的多い場合に比べて、空燃比センサ22の出力の傾きが小さくなる。そこで、判定部33は、吸入空気量Gaの積算値が比較的小さい場合は、吸入空気量Gaの積算量が比較的大きい場合に比べて、上記補正項の絶対値が大きくなるように、吸入空気量Gaの積算値から上記補正項を算出する。
次に、判定部33は、ステップS501の処理において算出された補正項に基づいて、上記第2閾値を補正する(ステップS502)。尚、第2閾値の補正は、例えば、第2閾値から補正項の値を減算することにより行われてよい。第2閾値の補正方法は、これに限らず、触媒13の酸素吸蔵状態がパラメータに与える影響を減少させるものであればよい。その後、ステップS408の処理が行われる。
(第2変形例)
上述した異常判定処理に係る第2変形例について図9のフローチャートを参照して説明する。第2変形例では、異常判定処理に対する触媒13の酸素吸蔵状態の影響に起因する誤判定を抑制することに主眼が置かれている。
図9において、ステップS404の処理の後、ECU30の判定部33は、吸入空気量Gaの積算値が第5所定値より大きいか否かを判定する(ステップS601)。ステップS601の処理において、吸入空気量Gaの積算値が第5所定値より大きいと判定された場合(ステップS601:Yes)、判定部33は、空燃比センサ22の異常判定を行う(ステップS602)。他方、ステップS601の処理において、吸入空気量Gaの積算値が第5所定値より小さいと判定された場合(ステップS601:No)、判定部33は、空燃比センサ22の異常判定を中止する(ステップS603)。
「第5所定値」は、空燃比センサ22の異常判定を行うか否かを決定する値であり、予め固定値として又は何らかの物理量若しくはパラメータに応じた可変値として設定されている。このような第5所定値は、実験的若しくは経験的に又はシミュレーションにより、例えば、吸入空気量Gaの積算値と、異常判定における誤判定の発生率との関係を求め、該関係に基づいて、誤判定の発生率が許容範囲内となる吸入空気量Gaの積算値として設定すればよい。尚、吸入空気量Gaの積算値が第5所定値と「等しい」場合にはどちらかの場合に含めて扱えばよい。
(その他)
第2実施形態に係る異常判定処理は、第1実施形態における空燃比センサ22の異常判定に適用されてよい。
<コンピュータプログラム>
コンピュータプログラムに係る実施形態について図10を参照して説明する。図10は、実施形態に係るコンピュータの構成を示すブロック図である。
図10において、コンピュータ50は、異常判定装置(例えば、上述したECU30)を構成する。コンピュータ50は、CPU(Central Processing Unit)51、RAM(Random Access Memory)52、HDD(Hard Disk Drive)53及びI/O(Input/Output)54を備えて構成されている。CPU51、RAM52、HDD53及びI/O54は、バス55により相互に接続されている。HDD53には、本実施形態に係るコンピュータプログラム531が予め格納されている。
(第1の態様)
コンピュータプログラム531によるCPU51の処理について説明する。ここでは、車両1(図1参照)において、コンピュータプログラム531により、空燃比センサ23が異常であるか否かの判定が行われる場合のCPU51の処理について説明する。
CPU51は、エンジン10の燃料カットを実施する。次に、CPU51は、I/O54を介して取得された空燃比センサ22の出力により示される値が第1所定値より大きいか否かを判定する。CPU51は、空燃比センサ22の出力により示される値が第1所定値より大きい場合、I/O54を介して取得されたエアフローセンサ21の出力に基づいて、吸入空気量Gaの積算を開始する。
次に、CPU51は、I/O54を介して取得された空燃比センサ23の出力により示される値が第2所定値より大きいか否かを判定する。CPU51は、空燃比センサ23の出力により示される値が第2所定値より大きい場合、吸入空気量Gaの積算を終了する。
次に、CPU51は、空燃比センサ23の異常判定に係るパラメータを算出する。CPU51は、吸入空気量Gaの積算値から上記パラメータの補正項、及び、異常判定に係る第1閾値の補正項の少なくとも一方を算出する。CPU51は、パラメータの補正項に基づいてパラメータを補正する、及び/又は、第1閾値の補正項に基づいて第1閾値を補正する。
次に、CPU51は、空燃比センサ23の異常判定に係るパラメータが第1閾値より大きいか否かを判定する。上記パラメータが第1閾値より大きいと判定された場合、CPU51は、空燃比センサ23が正常であると判定する。他方、上記パラメータが第1閾値より小さいと判定された場合、CPU51は、空燃比センサ23が異常である(又は劣化している)と判定する。
尚、CPU51は、吸入空気量Gaの積算値が第3所定値より小さいことを条件に、空燃比センサ23の異常判定を中止してもよい。
(第2の態様)
ここでは、車両2(図6参照)において、コンピュータプログラム531により、空燃比センサ22が異常であるか否かの判定が行われる場合のCPU51の処理について説明する。
CPU51は、エンジン10の燃料カットを実施する。このときCPU51は、I/O54を介して取得されたエアフローセンサ21の出力に基づいて、吸入空気量Gaの積算を開始する。次に、CPU51は、I/O54を介して取得された空燃比センサ22の出力により示される値が第4所定値より大きいか否かを判定する。CPU51は、空燃比センサ22の出力により示される値が第4所定値より大きい場合、吸入空気量Gaの積算を終了する。
次に、CPU51は、空燃比センサ22の異常判定に係るパラメータを算出する。CPU51は、吸入空気量Gaの積算値から上記パラメータの補正項、及び、異常判定に係る第2閾値の補正項の少なくとも一方を算出する。CPU51は、パラメータの補正項に基づいてパラメータを補正する、及び/又は、第2閾値の補正項に基づいて第2閾値を補正する。
次に、CPU51は、空燃比センサ22の異常判定に係るパラメータが第2閾値より大きいか否かを判定する。上記パラメータが第2閾値より大きいと判定された場合、CPU51は、空燃比センサ22が正常であると判定する。他方、上記パラメータが第2閾値より小さいと判定された場合、CPU51は、空燃比センサ22が異常である(又は劣化している)と判定する。
尚、CPU51は、吸入空気量Gaの積算値が第5所定値より小さいことを条件に、空燃比センサ22の異常判定を中止してもよい。
尚、コンピュータ50が、例えば、コンピュータプログラム531を格納するCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の光ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ、等の記録媒体から、コンピュータプログラム531を読み込むことにより、HDD53にコンピュータプログラム531が格納されてよい。或いは、コンピュータ50が、例えばインターネット等のネットワークを介して、コンピュータプログラム531をダウンロードすることにより、HDD53にコンピュータプログラム531が格納されてよい。
コンピュータプログラム531によれば、上述した第1及び第2実施形態(各種変形例含む)における異常判定装置と同様に、誤判定の発生を抑制しつつ、空燃比センサの異常判定機会の減少を抑制することができる。コンピュータプログラム531によれば、上述した第1及び第2実施形態(各種変形例含む)における異常判定装置を比較的容易に実現することができる。
以上に説明した実施形態及び変形例から導き出される発明の各種態様を以下に説明する。
発明の一態様に係る異常判定装置は、内燃機関の排気通路に配置された触媒の下流側に設けられ、排気中の酸素を検出するセンサの出力変化に係る指標に基づいて、前記センサが異常であるか否かを判定する判定手段と、前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料カットが実施されているときに、前記触媒に吸入される入りガスの空燃比がリーンになってから、前記触媒から排出される出ガスの空燃比がリーンになるまでの積算空気量を検出する検出手段と、を備え、前記判定手段は、前記積算空気量に応じて、前記指標、及び、前記センサが異常であるか否かを判定するための判定値の少なくとも一方を補正するというものである。
上述の実施形態においては、「エンジン10」が「内燃機関」の一例に相当し、「空燃比センサ22及び23」が「センサ」の一例に相当し、「ECU30」が「異常判定装置」の一例に相当し、「判定部33」が「判定手段」及び「検出手段」の一例に相当する。
当該異常判定装置では、前記判定手段は、前記積算空気量が小さい場合、前記指標に係る補正量を前記積算空気量が大きい場合に比べて大きくしてよい。
当該異常判定装置では、前記判定手段は、前記積算空気量が小さい場合、前記判定値を前記積算空気量が大きい場合に比べて小さくしてよい。
当該異常判定装置では、前記排気通路には、第1触媒と、前記第1触媒の下流側の第2触媒とが配置され、前記排気通路の前記第1触媒の下流側且つ前記第2触媒の上流側には、排気中の酸素を検出する第1センサが設けられ、前記排気通路の前記第2触媒の下流側には、排気中の酸素を検出する第2センサが設けられ、前記判定手段は、前記センサとしての前記第2センサが異常であるか否かを判定してよい。
この態様では、前記検出手段は、前記第1センサの出力に基づいて前記入りガスの空燃比がリーンになったことを検出するとともに、前記第2センサの出力に基づいて前記出ガスの空燃比がリーンになったことを検出してよい。
発明の一態様に係る異常判定方法は、内燃機関の排気通路に配置された触媒の下流側に設けられ、排気中の酸素を検出するセンサの出力変化に係る指標に基づいて、前記センサが異常であるか否かを判定する判定工程と、前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料カットが実施されているときに、前記触媒に吸入される入りガスの空燃比がリーンになってから、前記触媒から排出される出ガスの空燃比がリーンになるまでの積算空気量を検出する検出工程と、を含み、前記判定工程では、前記積算空気量に応じて、前記指標、及び、前記センサが異常であるか否かを判定するための判定値の少なくとも一方が補正されるというものである。
発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、内燃機関の排気通路に配置された触媒の下流側に設けられ、排気中の酸素を検出するセンサの異常を判定する異常判定装置のコンピュータを、前記センサの出力変化に係る指標に基づいて、前記センサが異常であるか否かを判定する判定手段と、前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料カットが実施されているときに、前記触媒に吸入される入りガスの空燃比がリーンになってから、前記触媒から排出される出ガスの空燃比がリーンになるまでの積算空気量を検出する検出手段と、として機能させ、前記判定手段は、前記積算空気量に応じて、前記指標、及び、前記センサが異常であるか否かを判定するための判定値の少なくとも一方を補正するというものである。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う異常判定装置及び方法並びにコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1、2…車両、10…エンジン、11…吸気通路、12…排気通路、13、14…触媒、21…エアフローセンサ、22、23…空燃比センサ、30…ECU、31…制御部、32…取得部、33…判定部

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気通路に配置された触媒の下流側に設けられ、排気中の酸素を検出するセンサの出力変化に係る指標に基づいて、前記センサが異常であるか否かを判定する判定手段と、
    前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料カットが実施されているときに、前記触媒に吸入される入りガスの空燃比がリーンになってから、前記触媒から排出される出ガスの空燃比がリーンになるまでの積算空気量を検出する検出手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記積算空気量に応じて、前記指標を補正し、
    前記指標は、時間当たりの前記センサの出力変化を示す
    ことを特徴とする異常判定装置。
  2. 前記判定手段は、前記積算空気量が小さい場合、前記指標に係る補正量を前記積算空気量が大きい場合に比べて大きくすることを特徴とする請求項1に記載の異常判定装置。
  3. 前記排気通路には、第1触媒と、前記第1触媒の下流側の第2触媒とが配置され、
    前記排気通路の前記第1触媒の下流側且つ前記第2触媒の上流側には、排気中の酸素を検出する第1センサが設けられ、前記排気通路の前記第2触媒の下流側には、排気中の酸素を検出する第2センサが設けられ、
    前記判定手段は、前記センサとしての前記第2センサが異常であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の異常判定装置。
  4. 前記検出手段は、前記第1センサの出力に基づいて前記入りガスの空燃比がリーンになったことを検出するとともに、前記第2センサの出力に基づいて前記出ガスの空燃比がリーンになったことを検出することを特徴とする請求項に記載の異常判定装置。
  5. 内燃機関の排気通路に配置された触媒の下流側に設けられ、排気中の酸素を検出するセンサの出力変化に係る指標に基づいて、前記センサが異常であるか否かを判定する判定工程と、
    前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料カットが実施されているときに、前記触媒に吸入される入りガスの空燃比がリーンになってから、前記触媒から排出される出ガスの空燃比がリーンになるまでの積算空気量を検出する検出工程と、
    を含み、
    前記判定工程では、前記積算空気量に応じて、前記指標が補正され
    前記指標は、時間当たりの前記センサの出力変化を示す
    ことを特徴とする異常判定方法。
  6. 内燃機関の排気通路に配置された触媒の下流側に設けられ、排気中の酸素を検出するセンサの異常を判定する異常判定装置のコンピュータを、
    前記センサの出力変化に係る指標に基づいて、前記センサが異常であるか否かを判定する判定手段と、
    前記内燃機関への燃料供給を停止する燃料カットが実施されているときに、前記触媒に吸入される入りガスの空燃比がリーンになってから、前記触媒から排出される出ガスの空燃比がリーンになるまでの積算空気量を検出する検出手段と、
    として機能させ、
    前記判定手段は、前記積算空気量に応じて、前記指標を補正し、
    前記指標は、時間当たりの前記センサの出力変化を示す
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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