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JP7639727B2 - 配車システム - Google Patents
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JP7639727B2 - 配車システム - Google Patents

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Description

この発明は、ユーザの要求に応じて車両を選択し、選択された車両をユーザに配車する配車システムに関するものである。
特許文献1には、インターネット等のオンライン回線を介してタクシー等の移動体を配車する配車サービスシステムの一例が開示されている。特許文献1の配車サービスシステムは、ネットワークを介してユーザの生体情報や位置情報からユーザに手配すべき移動体を選択するように構成されている。この配車サービスシステムでは、生体情報として、脈拍、血圧、呼吸、心拍、脳波、発汗等の生体現象をセンサによって数値化した物理量や、膀胱の膨張度合い、体温などを検出する。そして、1台の移動体に対して複数のユーザに配車する必要が生じた場合には、その検出された値等からユーザの生体情報が充足する条件に対して付加された優先度(緊急度)を取得し、その優先度に応じて配車する順番を決定するように構成されている。特許文献1では、ユーザの状態情報に応じた車両を選択するとともに、ユーザの優先順位を決定するので、複数のユーザからの要望に対して的確に対応することができるとしている。
特開2020-119038号公報
上記のような配車サービスシステムによって配車される移動体には、救急車やヘリコプターなどの特殊な移動体を除き、その車両を運転する運転者のみ、あるいは完全自動運転走行が可能な車両であれば運転者を含めた乗員が不在である場合もある。また、移動体がユーザを送迎する際には、例えばユーザが所望した地点の路肩に移動体を寄せて一時停車し、ユーザが乗車、あるいは降車するまで待機して、ユーザの乗降が完了したら直ちに次の目的地に向けて発車する。そのため、ユーザは、基本的には配車された移動体が一時停車して扉が開いたら、自ら乗り込んで速やかに座席に着席する、あるいは座席から立ち上がって速やかに降りることが想定される。
しかしながら、ユーザの中には、高齢であることやケガをしていることから足腰に不安を抱えていて、段差を昇ったり降りたりすることや、腰を屈めて歩いたりすることが困難なユーザがいる場合もある。歩道と路肩に一時停車した移動体との間には、例えば段差や縁石があったり、配車された地点の地面と移動体の床との段差が大きかったりする可能性があり、上記のようなユーザにとっては、それらの障害によって移動体まで到達して乗車することが困難である、あるいは時間を要するなどの不都合が生じる可能性がある。さらには、配車された移動体にユーザ同士が相乗りする必要が生じた場合には、他のユーザの着席位置によっては上記のようなユーザが移動体の中央の座席であったり、いわゆるミニバンなどの3列シートを備えた移動体の最も後ろの座席であったりなど、移動体の扉から遠い位置の座席に座らざるを得ない可能性もある。そのよう場合には、上記のようなユーザの乗降に不都合が生じるだけでなく、他のユーザに対しても一度座席から立ち上がるなどして通路を譲ったり乗降を手伝ったりする必要性が生じるなどの不都合が生じる可能性があった。
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、ユーザの生体情報や地点情報に基づいて、ユーザがより快適に乗降することが可能な車両を配車する配車システムを提供することを目的としている。
この発明は、上記の目的を達成するために、ユーザの配車要求に基づいて複数の車両から所定の車両を選択するとともに選択した前記所定の車両を前記ユーザに配車するサーバを含む配車システムであって、前記ユーザから配車の要求を受けたときに前記ユーザの生体情報および身体情報を取得するユーザ情報取得部と、前記ユーザの前記生体情報および前記身体情報に基づき、配車するにあたって前記ユーザの負担を減らすための所定の対応が必要か否かを判断する判断部と、前記ユーザが乗車する地点および降車する地点を設定する乗降位置設定部、および前記所定の車両における前記ユーザの着席するべき座席を選択する座席位置設定部の少なくともいずれか一方の設定部とを備え、前記判断部によって前記ユーザに対して前記所定の対応が必要であると判断された場合に、前記乗降位置設定部は、前記ユーザが乗車および降車を希望する地点周辺の地図情報および路面状況と前記ユーザ情報とに基づいて、前記ユーザが前記乗車する地点および前記降車する地点を設定するように構成され、前記座席位置設定部は、前記ユーザが乗車および降車を希望する地点と、前記ユーザ情報とに基づいて選択された前記所定の車両における前記ユーザの着席するべき座席を選択するとともに、選択した前記座席が他のユーザによって埋められている場合には、前記他のユーザに席の移動を通知もしくは依頼する機能を備えていることを特徴とするものである。
この配車システムによれば、サーバは、配車を要求された際にユーザの生体情報や身体情報を取得する。それらの情報に基づき、配車を希望したユーザが車両に乗降するにあたって所定の対応が必要か否か、すなわちユーザに対して車両の乗降時に負担が生じることを回避するもしくは防ぐための対応が必要か否かを判断する。そのような対応が必要であると判断した場合には、配車システムは、上記のユーザ情報およびユーザが乗車あるいは降車する地点に基づいてユーザの乗降位置を設定する、あるいは、上記のユーザ情報に基づいて配車される車両におけるユーザの座席を選択するとともに、選択した前記座席が他のユーザによって埋められている場合には、前記他のユーザに席の移動を通知もしくは依頼することの、少なくとも一方を実行するように構成されている。したがって、仮に配車を希望したユーザが、年齢や怪我、疲労などによって車両の乗降時に困難が生じる可能性があったとしても、ユーザが車両を乗降する際の負担を軽減することができる。
この発明の実施形態における配車システムの一例を示すための模式図である。 この発明の実施形態における配車システムによって実行される制御例の一例を説明するためのフローチャートである。
以下、この発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態はこの発明を具体化した場合の一例に過ぎないのであって、この発明を限定するものではない。
先ず、この発明の実施形態における配車システム1の構成の一例について、図1を用いて説明する。この実施形態における配車システム1は、主に、ユーザ端末2、サーバ3および車両4によって構成されている。これらは、互いにネットワーク5を通じて通信可能に接続され、相互にデータの送受信が可能に構成されている。この配車システム1は、ネットワーク5を通じてユーザ端末2からサーバ3に配車要求があった場合に、サーバ3によって管理される複数の車両4から所定の車両4を選択して、その所定の車両4にユーザ6を迎車するよう指示を出力するように構成されている。なお、ここでいうネットワーク5とは、例えば、インターネット等の公衆通信網や、広域情報通信網であるWAN[Wide Area Network]やその他の通信網など、前掲の特許文献1に記載されているような従来知られている通信網であってよい。
ユーザ端末2は、ユーザが配車要求を行うことが可能な、例えば適宜の端末装置である。このユーザ端末2は、配車システム1に専用のものであってもよいが、所定のアプリケーションをインストールしたスマートデバイス(スマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等)を含む情報処理装置であってもよい。また、GPS[Global Positioning System]や基地局を利用した自己位置推定機能を有していてもよい。ユーザ端末2には、配車を要求するために必要な情報を入力したり、配車要求の結果などを表示したりすることができる。必要な情報の一例としては、年齢や性別、配車の日時や乗車あるいは降車する地点の指定などの基本的な配車要求に必要な情報に加えて、ユーザ6の生体情報や配車される車両4に関する要望等の詳細情報を入力することができるように構成されている。なお、これらの基本情報や詳細情報は、例えば選択肢を設けることによってユーザ6による入力を簡素化されていてもよい。また、これらの情報は、予めユーザ6によって設定されたIDやパスワードを入力することにより、予め登録してある情報を読み出すことにより代替することもできる。
車両4は、サーバ3に管理あるいは登録され、ネットワークでの通信を介して配車の指示を受けることができるように構成されている。車両4は、サーバ3との間で例えばDCM[Date Communication Module]を介してデータ通信を行うように構成されている。また、車両4にも、GPSや基地局を利用した自己位置推定機能が搭載されている。なお、これらの通信機能は、車両4自身が直接サーバ3と通信せずに、例えば車両4のインストルメントパネル等の所定の位置に嵌め込んで使用することが可能な端末を運転者などが持ち込んでサーバ3と通信するように構成されていてもよい。車両4は、サーバ3から配車の指示を受信できればよく、既存の一般的な車両(エンジン車両、電気自動車、ハイブリッド車両、燃料電池車など)であってよい。また、運転者が運転操作することにより走行する手動運転の車両に限らず、運転者の運転操作には依存せずに、運転操作を自動制御することによって走行する自動運転車両であってもよい。さらに、登録されている車両4は、例えば、運転席の後ろにさらに2列のシートを備えた3列シートタイプのミニバンであったり、あるいは助手席などが昇降可能ないわゆるリフトアップシートや荷室部分が車いすに乗ったまま自動で昇降することが可能に構成されたいわゆる福祉車両などであったりしてもよい。
サーバ3は、サービスを提供するコンピュータであり、ユーザ6から配車の要求を受け取ると、それに基づいて情報や処理結果を提供する機能を有する。サーバ3は、主にユーザ情報取得部7と、判断部8と、地点情報取得部9と、乗降位置設定部10と、配車車両選択部11と、座席位置設定部12と、記憶部13と、通知部14と、を備えている。
ユーザ情報取得部7は、サーバ-3がユーザ6からの配車要求を受け取ると、ユーザ端末2によって入力された配車や降車を希望する日時や地点、登録されている性別、年齢、居住地域、配車の利用回数などの基本情報に加えて、ユーザ6の身体情報や生体情報などを取得するように構成されている。ここでいうユーザ6の身体情報とは、例えば高齢であることや、ケガ、疲労などにより、足腰に不安を抱えていたり、通常の歩行が困難であったりなど、ユーザ6が車両4を乗降する際に困難を伴うことが予測されるような情報である。また、生体情報は、特許文献1に開示されているように、脈拍、血圧、呼吸、心拍、脳波、発汗等の生体現象をセンサによって数値化した物理量であってよい。そのような情報は、ユーザ端末2から入力される情報だけでなく、いわゆるウェアラブルデバイスなどのセンサによって検出された身体の動作等に基づく生体情報などであってもよい。
判断部8は、ユーザ情報取得部7で取得したユーザ6の情報や、記憶部13に記憶されているユーザ-6の過去の履歴などに基づき、配車を要求しているユーザ6に対して所定の対応が必要であるか否かを判断する。この所定の対応とは、ユーザ6が配車された車両4に乗車あるいは降車する際に、負担が少なくなるような車両4や、車両4の乗車位置、あるいは車内の座席を選択することである。判断部8は、例えば、上述したユーザ6の身体情報や生体情報と、サーバ3の記憶部13に格納されている過去に所定の対応を必要とした他のユーザ6の身体情報や生体情報とを比較することにより、今回配車を依頼しているユーザ6に所定の対応が必要であるか否かを判断することとしてもよいし、ユーザ6からの要望があったことにより、所定の対応が必要であることを判断してもよい。あるいは、生体情報を比較する際には、ユーザ6の心拍数や発汗などの生体現象をセンサによって数値化した物理量を、過去に所定の対応を実行したユーザ6の物理量と比較したり、それらの相関関係に基づいて疲労度を予測することとしてもよい。
地点情報取得部9は、地図情報や路面状況などを取得する。そして、ユーザ情報取得部7により取得されたユーザ6が乗車、あるいは降車を希望する地点周辺の地図情報や路面状況などの情報を取得する。路面状況とは、例えば道路の混雑状況や、交通事情から一時停車が可能な地点か否かなど、迎車が可能な地点であることを判断するために必要な情報である。さらには、ユーザ6が乗車や降車を希望した地点近傍にある縁石や、歩道と車道との間の段差の有無など、ユーザ6が待機する地点の歩道と配車された車両4が一時停車する位置との間で歩行に際して障害となりうる存在に関する情報である。これらの情報は、サーバ3の記憶部13に格納されている地図情報や路面状況に基づいても良いし、光ビーコンや電波ビーコンを含む路側機等のインフラ設備からそれらの情報を取得するように構成されていても良い。
乗降位置設定部10は、ユーザ6が路上における乗車や降車に適した地点を決定する。つまり、乗降位置設定部10は、地点情報取得部9の取得した地図情報や路面状況などを取得し、それらの情報からユーザ6が快適に車両4に乗車あるいは降車することができる地点を検索して決定する。具体的には、ユーザ6が乗車および降車を希望した地点近傍で、上述したような歩道と車道との間に段差や縁石などの障害が存在しない地点や障害を避けられる地点を検索する。あるいは、他の停車している車両や交通量、歩道のポールやガードレールの有無などの情報を検索する。そして、それらの情報を総合してユーザ6にとって適した乗車位置および降車位置、すなわち乗り降りが容易な位置を決定する。
配車車両選択部11は、サーバ3で管理している複数の車両4からユーザ6に配車すべき所定の車両4を選択する。配車車両選択部11は、ユーザ6の希望する日時や乗降位置設定部10で決定した乗車位置、ユーザ6の生体情報や身体情報、および要望などから、それらの条件に最も合致した車両4を選択する。例えば、ユーザ6が車いすを利用している場合には、車いすのまま乗車可能な車両4を配車する、もしくは、補助が可能であればリフトアップシートを備えた車両4を配車する車両4として選択する。あるいは、路面状況に応じてやむを得ず歩道が車道より高い地点を乗降位置として設定した場合には、可能な限り歩道の地面と車両4の床との高低差が小さくなるような車両4を選択するように構成されている。
座席位置設定部12は、ユーザ6が配車された車両4におけるどの座席に着席すべきかを決定する。つまり、生体情報や要望などに応じてユーザ6が車両4のどの座席に着席することが適切であるかを判断する。適切な座席とは、例えば上述したようなミニバンの3列目を避けた座席や、車両の扉から最も近い座席、あるいは、車いすを利用しているユーザ6であれば、上述したような福祉車両におけるリフトアップが可能な座席や車いすに乗ったまま乗車可能な座席などである。
記憶部13は、例えば、RAM[Random Access Memory]・ROM[Read Only Memory]等のメモリ装置など、前掲の特許文献1に記載されているような従来知られている装置であってよい。記憶部13には、プログラム、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。すなわち、記憶部13には地図情報や路面状況に加えて、ユーザ6の基本的な登録情報に加えて、以前に入手した生体情報や身体情報なども記憶されている。例えば地図情報や路面状況は定期的に更新され、ユーザ6に関する情報はユーザ6から情報の入力があった場合に更新される。
通知部14は、ユーザ端末2や選択された所定の車両4に適宜の情報を通知するように構成されている。ユーザ端末2に対しては、車両4が配車される日時や乗車地点などの情報、配車される車両に関する情報(車両の種類、色、ナンバーなどの情報)および配車された車両の同乗者の有無やどの座席に着席すべきかなどの詳細情報を通知するように構成されている。また、選択された所定の車両4に対しては、日時や迎車地点などの基本情報、ユーザ6の年齢、性別、上述した所定の対応が必要であるか否かなどのユーザ6の特徴に関する情報を通知するように構成されている。
つぎに、上記のように構成された配車システム1によって車両4の配車が実行される制御について説明する。図2は、ユーザ6から配車要求を受けた際に、ユーザ6から入力された情報に基づいて配車する車両およびその乗車位置や座席位置を決定して車両4を配車する制御を説明するフローチャートである。このフローチャートは、サーバ3がユーザ端末2から配車要求を受けたことにより実行される。
まず、サーバ3は、ユーザ6から配車の要求を受けると、配車を要求しているユーザ6の情報を取得する(ステップS1)。ここで取得するユーザ6の情報とは、上述したように、ユーザ6が配車を希望する日時や地点に加えて、ユーザ6の生体情報および身体情報や要望など、配車する車両4を決定するために必要な情報である。これらの情報は、例えばユーザ端末2の所定のアプリケーションから入力されることによって取得しても良いし、この配車システム1を複数回利用しているユーザ6であれば、記憶部13に記憶されているデータベース等に基づいてユーザ6の身体情報や過去の配車要求履歴等を参照して情報を取得しても良い。
ユーザ6の情報を取得したら、配車を要求したユーザ6に対して上述した所定の対応が必要であるか否かを判断する(ステップS2)。すなわち、判断部8においてステップS1で取得したユーザ情報に基づいて所定の対応をするべきか否かを判断する。サーバ3の判断部8は、記憶部13に記憶されている過去のデータや、ユーザ6の要望に所定の対応を希望するような入力があるかなどによって、上記の判断を行う。その結果、ユーザ6に対して所定の対応を実行する必要がないと判断された場合、すなわちステップS2で否定的に判断された場合には、サーバ3は、ユーザ6に対して通常の配車を行うよう制御する(ステップS6)。
ここでいう通常の配車とは、上述した所定の対応を実行せずに、サーバ3が管理する複数の車両4の中から所定の車両4をユーザ6の希望する地点に配車することである。すなわち、配車車両選択部11は、地点情報取得部9から地図情報や路面状況を取得し、各車両の現在地や向かっている目的地、渋滞情報などに基づいて、ユーザ6の配車を希望する時間および地点周辺に到達可能な車両のうち最も適した車両を所定の車両として選択する。サーバ3は、ユーザ6に対しては、配車される日時や乗降位置、車両4の特徴に関する情報や同乗者の有無などの配車計画を通知部14から通知する。また、選択された車両4に対しては、通知部14から日時や迎車地点および目的地、ユーザ情報などを送信するように構成されている。そして、送信された配車計画に対して、ユーザ6から否定的な返答の入力がなければ配車計画に従って選択した車両を配車し、反対に、ユーザ6から配車計画に対して何らかの要望があった場合には、その要望に応じて配車計画を修正して配車を実行するように構成されている。
反対に、ステップS2で肯定的に判断された場合には、地点情報取得部9により、ユーザ6が乗車、あるいは降車を希望した地点周辺の地図情報や路面状況などを取得する(ステップS3)。そして、ユーザ6が乗車および降車を希望した地点周辺における車両4の乗降に際して障害となりうる情報を取得する。地図情報や路面状況に関する必要な情報を取得したら、乗降位置設定部10によってユーザ6が配車された車両4に乗車、あるいは車両4から降車する位置を決定する。すなわち、ステップS3で取得した地図情報や路面状況に基づき、ユーザ6が車両4の乗降を希望する地点周辺でユーザ6の負担が少ない地点を乗車位置あるいは降車位置として設定する。例えば、配車された車両4とユーザ6が乗車する地面との高低差が最も小さくなるような地点を選択したり、縁石と縁石との間からユーザ6が歩道から車道に向かえるような地点を選択したりして、車両が一時停車する地点を決定する。
ユーザ6の乗車位置および降車位置が設定されたら、配車車両選択部11によって配車すべき車両が選択される(ステップS4)。配車車両選択部11は、サーバ3で管理している複数の車両4から、上述した条件を満たす車両4をユーザ6に配車すべき所定の車両4として選択する。例えば、仮に歩道と車道との高低差が生じている地点での乗降が避けられない場合には、可能な限り歩道の地面と車両4の床との高低差が小さくなるような車両4を選択する。
ユーザ6から直ちに配車を要求された場合に配車車両選択部11が車両4を選択するプロセスの一例を説明する。まず、各車両4に搭載されたGPSなどにより各車両の現在地を特定する。取得した各車両4の現在地と、記憶部13に予め格納されている地図情報とから、例えばダイクストラ法等を用いて車両の現在位置からユーザ6の配車希望地点までの最適経路あるいは最短経路を探索する。さらに、上述した路側機などのインフラ設備から道路情報および渋滞情報などを取得して、各車両4の現在地からユーザ6の配車希望地点、あるいは乗降位置設定部10によって決定した乗車位置までの所要時間を算出する。あるいは、他の目的地が設定されている車両4が選択された場合には、その目的地を経由した場合の所要時間を算出する。そして、各車両4のうち算出された所要時間が最も短い車両の中から、ユーザ6の生体情報や要望から所定の対応が可能な車両を選択するように構成されている。
なお、ユーザ6に配車する車両として最適な車両4が配車予約済みであった場合には、すでに予約している他のユーザ6に対して車両の変更が可能であるかを問い合わせてもよい。そして、他のユーザ6が車両の変更を快諾した場合には、他のユーザ6に対して次に適した車両を配車するとともに、所定の対応が必要なユーザ6に対してその最適な車両4を配車するように構成されていてもよい。
ユーザ6に配車すべき車両4を選択したら、その車両4におけるどの座席にユーザ6を案内するかを選択する(ステップS5)。ここで選択される座席は、例えば、最も扉から近い座席や、ユーザ6を乗せた状態で車外まで座席が昇降可能ないわゆるリフトアップシートなどである。なお、車両4の扉から最も近い座席が埋まっていて、後から所定の対応が必要なユーザ6が乗車する場合には、先に乗車している他のユーザ6に対して座席の移動を依頼するようにユーザ端末2に通知したり、車両4に通知して運転者から他のユーザ6に依頼したりするようにしてもよい。他のユーザ6が車両4における座席の変更を快諾した場合には、所定の対応が必要なユーザ6が乗車する際に他のユーザ6に対して座席の移動を促すように構成されていてもよい。
上記のような制御によって、ユーザ6に対して配車する車両、その車両の乗車位置および降車位置、さらに着席する座席が決定したら、それらの情報を含めた配車計画をサーバ3からユーザ端末2に通知して承認を求める。ユーザ6から承認が下りたら、配車される車両として選択された車両4に対して、日時や乗車位置および降車位置、ユーザ6の特徴などをサーバ3から通知するとともに、ユーザ6を迎車するように指示を出力してこの制御を終了する。
この配車システム1によれば、サーバ3は、配車を要求された際にユーザ6の年齢や性別などの基本的な情報に加えて、生体情報や身体情報を取得する。そして、それらの情報に基づき、配車を希望したユーザ6が車両4に乗降するにあたって所定の対応が必要か否か、すなわちユーザ6が車両の乗降時に困難が生じる可能性があり、それを未然に防ぐための対応が必要か否かを判断する。所定の対応が必要であると判断した場合には、適切な車両を配車することに加えて、乗降位置や座席位置などをユーザ6に負担の少ない位置となるように設定する。すなわち、所定の対応が必要と判断されたユーザ6には、例えば、車両4に乗車する際に歩道から車道に向かう際の段差が少なくなるような乗車位置を設定したり、乗降地点の地面と車両の床との高低差が小さい車両を配車したり、あるいは、車両4の扉から最も近い座席位置を着席すべき座席として設定したりすることになる。したがって、年齢や怪我、疲労などによってユーザ6が車両4の乗降時に困難が生じることを回避もしくは抑制することができるので、快適な配車サービスを提供することができる。また、他のユーザが車内で通路を譲ったり、あるいはユーザ6の乗車や降車を補助したりする必要性を減らせるので、他のユーザ6に対しても快適性を担保することができる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上述した例に限定されないのであって、この発明の目的を達成する範囲で適宜変更してもよい。例えば、配車される車両の乗車位置や座席位置が、人工知能(AI)に基づく機械学習によって決定することとしてもよい。例えば、以前に配車を利用したユーザ6に関する生体情報および身体情報と、所定の対応を実行した場合にはどのような座席位置を選択したかなどの情報とから、ディープラーニング等の機械学習によって導き出された座席位置を決定するように構成されていても良い。あるいは、ユーザ6にとって負担が少なくなると判断された地点に関する多数のデータを学習させ、ユーザ6がその地点周辺で乗降を希望した場合にその学習結果に基づいて最適な乗降地点を決定するように構成されていても良い。また、それらのデータは、サーバ3に記憶されているものに限らず、外部のデータセンター等のサーバ(図示せず)に蓄積されかつ随時更新されているいわゆるビッグデータなどから取得することとしてもよい。
また、上記の制御は、サーバ3によって実行されるものとしているが、必要に応じて一部の制御をユーザ端末2、あるいは車両4によって実行されることとしてよい。さらに、乗降位置設定部10によるユーザ6の乗降位置の設定、および座席位置設定部12によるユーザ6の座席位置の設定は、少なくとも一方を実行すればよく、その場合であっても、所定の対応が必要なユーザ6に対する車両4の乗降時の負担を軽減することができる。この実施形態では、身体情報や生体情報などから上述した所定の対応が必要なユーザ6に対してのみ上記の制御を実行することとしているが、例えば乗車位置や座席位置などは通常の配車時にもユーザ6の負担が少なくなるように設定するようにしてもよい。同様に、通常の配車を実行するユーザ6であったとしても、そのユーザ6が車両から乗降しやすくなるように座席を選択することとしてもよい。つまり、他のユーザ6と相乗りとなった場合に、後から乗車する、もしくは先に降車するユーザ6を車両4の扉に近い位置の座席に案内するように構成されていてもよい。
1 配車システム
2 ユーザ端末
3 サーバ
4 車両
5 ネットワーク
6 ユーザ
7 ユーザ情報取得部
8 判断部
9 地点情報取得部
10 乗降位置設定部
11 配車車両選択部
12 座席位置設定部
13 記憶部
14 通知部

Claims (1)

  1. ユーザの配車要求に基づいて複数の車両から所定の車両を選択するとともに選択した前記所定の車両を前記ユーザに配車するサーバを含む配車システムであって、
    前記ユーザから配車の要求を受けたときに前記ユーザの生体情報および身体情報を取得するユーザ情報取得部と、
    前記ユーザの前記生体情報および前記身体情報に基づき、配車するにあたって前記ユーザの負担を減らすための所定の対応が必要か否かを判断する判断部と、
    前記ユーザが乗車する地点および降車する地点を設定する乗降位置設定部、および前記所定の車両における前記ユーザの着席するべき座席を選択する座席位置設定部の少なくともいずれか一方の設定部とを備え、
    前記判断部によって前記ユーザに対して前記所定の対応が必要であると判断された場合に、
    前記乗降位置設定部は、前記ユーザが乗車および降車を希望する地点周辺の地図情報および路面状況と前記ユーザ情報とに基づいて、前記ユーザが前記乗車する地点および前記降車する地点を設定するように構成され、
    前記座席位置設定部は、前記ユーザが乗車および降車を希望する地点と、前記ユーザ情報とに基づいて選択された前記所定の車両における前記ユーザの着席するべき座席を選択するとともに、選択した前記座席が他のユーザによって埋められている場合には、前記他のユーザに席の移動を通知もしくは依頼する機能を備えている
    ことを特徴とする配車システム。
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