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JP7639795B2 - サーバ、プログラムおよびソフトウェア更新方法 - Google Patents
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サーバ、プログラムおよびソフトウェア更新方法 Download PDF

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Description

本開示は、サーバ、プログラムおよびソフトウェア更新方法に関する。
車両の制御装置(ECU:Electronic Control Unit)に格納されたソフトウェア(車両の制御プログラム)を無線通信により更新するOTA(Over The Air)技術の研究開発が進められている。たとえば特開2017-149323号公報(特許文献1)は、ユーザの利便性を損なうことなく安全にソフトウェアを更新できる車両制御システムを開示する。携帯機は、車両の電子キーの所在位置が車内であると判定された場合に、更新用ソフトウェアのダウンロードを要求する信号をサーバに送信する。ECUは、サーバから送信された更新用ソフトウェアを携帯機を経由してダウンロードしてソフトウェアを更新する。
特開2017-149323号公報
パーソナルコンピュータ、スマートホン等の電気機器のソフトウェアを更新する場合、ユーザの許諾を条件とすることが一般的である。ECUのソフトウェアの更新においても同様に、事前にユーザの許諾を取得することが考えられる。複数のソフトウェアを更新する場合にはソフトウェアごとにユーザの許諾が取得され得る。
本発明者らは、ユーザの許諾を取得した後に実行されるソフトウェアの更新処理の途中でエラーが発生し得る点に着目した。エラーが発生した場合、ユーザの許諾を再度要求するかどうかが課題となり得る。毎回ユーザの許諾を再度要求すると、ユーザにとっては許諾作業が煩雑になり得る。一方、ユーザの許諾を一律に不要とすると、ソフトウェアの更新処理にユーザの意思が適切に反映されない可能性がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、ソフトウェアの更新において、ユーザの意思を適切に反映しつつユーザの利便性を高めることである。
(1)本開示の一態様に係るサーバは、車両の制御装置のソフトウェアを無線通信により更新する。サーバは、ソフトウェアの更新に関するユーザの許諾を得るための処理を実行するプロセッサと、許諾を得るための要求を車両またはユーザ端末に向けて出力するインターフェイスとを備える。プロセッサは、第1および第2のソフトウェアの更新に関する許諾が得られた場合、第1および第2のソフトウェアの更新処理の開始を指令する。プロセッサは、第1のソフトウェアの更新処理においてエラーが発生した場合、第1および第2のソフトウェアの更新処理の再実行に先立ち、第1のソフトウェアについては、許諾を再度要求し、第2のソフトウェアについては、第1のソフトウェアと第2のソフトウェアとの予め定められた関連性に基づいて、許諾を選択的に要求する。
(2)第1のソフトウェアと第2のソフトウェアとが互いに関連付けられている場合、プロセッサは、第2のソフトウェアについて、許諾を再度要求することなく更新処理を再実行する。
(3)プロセッサは、エラーが予め分類された簡易なエラーである場合には、第1および第2のソフトウェアの両方について、許諾を再度要求することなく更新処理を再実行する。
(4)第1のソフトウェアと第2のソフトウェアとが互いに関連付けられていない場合、プロセッサは、第2のソフトウェアについても、許諾を再度要求する。
上記(1)~(4)の構成においては、第1のソフトウェアの更新処理においてエラーが発生した場合、第1のソフトウェアと第2のソフトウエアとの関連性に基づいて、ユーザの許諾を再度要求するかどうかが決定される。互いに関連付けられたソフトウェアについては1回の許諾しか要求されないので、ユーザにとっては許諾操作の手間が省け、ユーザの利便性を高めることができる。一方、互いに関連付けられていないソフトウェアについてはソフトウェアごとに再許諾が要求されるので、ユーザの意思を適切に反映させることができる。よって、上記(1)~(4)の構成によれば、ユーザの意思を適切に反映させつつユーザの利便性を高めることができる。さらに、簡易なエラーについてはソフトウェアの関連性によらずにユーザの許諾を不要とすることで、許諾操作の手間が更に省けるため、ユーザの利便性を一層高めることができる。
(5)本開示の他の一態様に係るプログラムは、車両の制御装置のソフトウェアを無線通信により更新するためにコンピュータに実行させる。プログラムは、コンピュータにより実行された場合にコンピュータに、ソフトウェアの更新に関するユーザの許諾を得るための要求を車両またはユーザ端末に向けて出力するステップと、第1および第2のソフトウェアの更新に関する許諾が得られた場合、第1および第2のソフトウェアの更新処理の開始を指令するステップとを含む。出力するステップは、第1のソフトウェアの更新処理においてエラーが発生した場合、第1および第2のソフトウェアの更新処理の再実行に先立ち、第1のソフトウェアについては、許諾を再度要求し、第2のソフトウェアについては、第1のソフトウェアと第2のソフトウェアとの予め定められた関連性に基づいて、許諾を選択的に要求するステップを含む。
(6)本開示の更に他の一態様に係るソフトウェア更新方法は、車両の制御装置のソフトウェアを無線通信により更新する。ソフトウェア更新方法は、ソフトウェアの更新に関するユーザの許諾を得るための要求を車両またはユーザ端末に向けて出力するステップと、第1および第2のソフトウェアの更新に関する許諾が得られた場合、第1および第2のソフトウェアの更新処理の開始を指令するステップとを含む。出力するステップは、第1のソフトウェアの更新処理においてエラーが発生した場合、第1および第2のソフトウェアの更新処理の再実行に先立ち、第1のソフトウェアについては、許諾を再度要求し、第2のソフトウェアについては、第1のソフトウェアと第2のソフトウェアとの予め定められた関連性に基づいて、許諾を選択的に要求するステップを含む。
上記(5)のプログラムおよび上記(6)の方法によれば、上記(1)の構成と同様に、ユーザの意思を適切に反映させつつユーザの利便性を高めることができる。
本開示によれば、ソフトウェアの更新において、ユーザの意思を適切に反映しつつユーザの利便性を高めることができる。
本開示の実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。 OTAセンタの典型的な構成例を示すブロック図である。 車両の典型的な構成例を示すブロック図である。 ユーザ端末の典型的な構成例を示すブロック図である。 ソフトウェアの関連付けを説明するための図である。 ソフトウェアの更新に関する全体の処理手順全体を示すフローチャートである。 再更新処理の処理手順の第1例を示すフローチャートである。 再更新処理の処理手順の第2例を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態]
<システム構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。情報処理システム100は、OTAセンタ1と、車両2と、ユーザ端末3(UE:User Equipment)とを備える。OTAセンタ1は、ネットワークNWを介して車両2およびユーザ端末3と互いに通信可能に接続されている。
OTAセンタ1は、車両2に搭載されたECU(図3参照)のソフトウェアを提供するサーバである。OTAセンタ1は、たとえば、車両本体(VP:Vehicle Platform)を製造する車両メーカにより管理される。OTAセンタ1の構成については図2にて説明する。
車両2は、ユーザにより管理される。ユーザは、典型的には個人であるが、たとえば車両2を用いた事業を行う法人(交通事業者など)であってもよい。車両2は自動運転車両であってもよい。この場合、OTAセンタ1は、車両メーカに代えてまたは加えて、VPに搭載される自動運転システム(ADS:Autonomous Driving System)(図3参照)の製造メーカにより管理されてもよい。ただし、車両2は、自動運転に対応していない、手動運転のみが可能な車両であってもよい。車両2の構成については図3にて説明する。
ユーザ端末3は、車両2のユーザにより操作される端末である。ユーザ端末3は、モバイル端末であってもよいし、固定端末であってもよい。モバイル端末は、たとえば、スマートホン、タブレット、ノートブックPC(Personal Computer)、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチなど)を含む。固定端末は、たとえばデスクトップPCを含む。ユーザ端末3の構成については図4にて説明する。
なお、図1には紙面の都合上、1台の車両2のみが図示されているが、車両2の台数は任意である。通常、情報処理システム100は多数の車両2を含む。ユーザ端末3についても同様である。
図2は、OTAセンタ1の典型的な構成例を示すブロック図である。OTAセンタ1は、サーバ11と、入力装置12と、ディスプレイ13と、通信装置14とを含む。サーバ11は、プロセッサ111と、メモリ112と、ストレージ113と、ネットワークインターフェイス114とを含む。OTAセンタ1の構成要素は通信バスにより互いに接続されている。
ストレージ113は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリである。ストレージ113には、OS(Operating System)を含むシステムプログラム51と、制御演算に必要なコンピュータ読み取り可能なコードを含む制御プログラム52と、車両2の制御プログラムを更新するための更新プログラム53と、更新プログラム53のダウンロード、インストール等に関するユーザの許諾を得るための使用許諾情報54(後述)とが格納されている。プロセッサ111は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro-Processing Unit)である。プロセッサ111は、システムプログラム51および制御プログラム52を読み出してメモリ112に展開して実行することで様々な処理を実現する。ネットワークインターフェイス114は、サーバ11と他の機器(車両2、ユーザ端末3など)との間の通信装置14を介したデータ通信を制御する。詳細は後述するが、ソフトウェアの更新の許諾を得るための要求もネットワークインターフェイス114から車両2および/またはユーザ端末3に向けて出力される。
入力装置12は、キーボード、マウスなどであって、サーバ11の操作者の入力を受け付ける。ディスプレイ13は、サーバ11の操作者に対して各種情報を表示する。
なお、図2にはサーバ11が1つのプロセッサ111を含む例を示すが、サーバ11が複数のプロセッサを含んでもよい。すなわち、サーバ11は1以上のプロセッサを含む。メモリ112およびストレージ113についても同様である。
本明細書において、「プロセッサ」は、ストアードプログラム方式で処理を実行する狭義のプロセッサに限られず、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードワイヤード回路を含み得る。そのため、「プロセッサ」との用語は、コンピュータ読み取り可能なコードおよび/またはハードワイヤード回路によって予め処理が定義されている、処理回路(processing circuitry)と読み替えることもできる。
図3は、車両2の典型的な構成例を示すブロック図である。車両2は、セントラルECU21と、複数の個別(discrete)ECU22と、先進運転支援システム(ADAS:Advanced Driver-Assistance Systems)23と、ADS24と、センサ群25と、入力装置26と、MID27と、DCM(Data Communication Module)28とを含む。個別ECU22とは、機能ごとに分割されたECUであって、たとえばブレーキECU、ステアリングECU、モータジェネレータECU、ボディECUなどである。個別ECU22は、ADAS23および/またはADS24の機能を実現するためのソフトウェアが格納されたコントローラであってもよい。車両2の構成要素は、CAN(Controller Area Network)、車載イーサネット(Ethernet)(登録商標)などの有線の車載ネットワークにより互いに接続されている。
セントラルECU21および個別ECU22の基本的な構成は、サーバ11の構成と同様である。個別ECU22のストレージ223には、個別ECU22のプロセッサ221により実行されるソフトウェア(システムプログラム71および制御プログラム72)が格納されている。個別ECU22は、センサ群25などからの信号に応じて車両2が所望の状態となるように、個別ECU22に対応するシステムを制御する。ここでのシステムは、いずれも図示しないが、ブレーキシステム、ステアリングシステム、パワートレーンシステム、ボディシステムなどを含み得る。
セントラルECU21のプロセッサ211は、個別ECU22のストレージ223に格納されたソフトウェアの更新処理を制御する。セントラルECU21は、OTAセンタ1からDCM28経由でソフトウェアを受信(ダウンロード)し、ダウンロードしたソフトウェアを適切なタイミングで個別ECU22のストレージ223に格納(インストール)する。そして、セントラルECU21は、インストールされたソフトウェアを適切なタイミングで有効化(アクティベート)する。
ADAS23は、たとえば、追従走行(ACC:Adaptive Cruise Control)と、自動速度リミッタ(ASL:Auto Speed Limiter)と、車線維持支援(LKA:Lane Keeping Assist)と、衝突被害軽減ブレーキ(PCS:Pre-Crash Safety)と、車線逸脱警報(LDA:Lane Departure Alert)とを含む。ADS24は、車両2の自動運転を実行可能に構成されている。
センサ群25は、車両2の外部状況を検出するように構成されたセンサを含む。センサ群25は、さらに、車両2の走行状態に応じた情報ならびに操舵操作、アクセル操作およびブレーキ操作を検出するように構成されたセンサ(いずれも図示せず)を含む。具体的には、センサ群25は、たとえば、カメラ251(図5参照)、レーダ、ライダ(LIDAR:Laser Imaging Detection and Ranging)、車速センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ、ステアリングセンサ(いずれも図示せず)を含み得る。
入力装置26は、たとえばマルチインフォメーションディスプレイ(MID:Multi Information Display)に設けられたタッチパネルである。入力装置26は、物理的なスイッチまたはボタンであってもよい。MID27は、たとえば、地図情報、車両管理情報等が表示されるタッチパネルディスプレイである。図示しないインストルメントパネルもHMI(Human Machine Interface)として使用される。DCM28は車載通信モジュールである。DCM28は、セントラルECU21とサーバ11との双方向のデータ通信が可能に構成されている。
図4は、ユーザ端末3の典型的な構成例を示すブロック図である。ユーザ端末3は、演算処理装置31と、入力装置32と、ディスプレイ33と、通信装置34とを含む。入力装置32とディスプレイ33とは、たとえばタッチパネルディスプレイとして一体的に構成される。しかし、入力装置32が入力専用機器(キーボード、マウスなど)であってもよく、ディスプレイ33が据え置き型モニタであってもよい。ユーザ端末3の他の構成は、サーバ11の構成(図2参照)と同様である。
<ユーザ許諾>
OTAセンタ1は、複数の個別ECU22のうちのいずれかのソフトウェアを更新する場合、ソフトウェアの更新処理の実行に先立ち、更新の許諾をユーザに要求する。2以上のソフトウェアを更新する場合、ソフトウェアごとに許諾がユーザに要求され得る。要求を受けたユーザがMID27またはユーザ端末3を操作して更新を許諾すると、OTAセンタ1は、ユーザから許諾を取得したソフトウェアについてソフトウェアの更新処理を実行する。
ソフトウェアの更新処理の途中でエラーが発生し得る。エラーが発生した場合、ユーザに許諾を再度要求するかどうかが課題となり得る。特に、多数のソフトウェアを更新するために多数の許諾を要求した場合、多数回の許諾操作はユーザにとって煩雑になり得る。その一方で、ユーザの許諾を一律に不要とすると、ユーザの意思が適切に反映されない可能性がある。
そこで、OTAセンタ1は、複数のソフトウェアの更新に際して更新処理の途中でエラーが発生した場合に、ユーザに許諾を再度要求するかどうかを複数のソフトウェア間の関連性に基づいて決定する。本実施の形態において、互いに関連し合うソフトウェアは事前に関連付けられている。以下、ソフトウェアの関連付けについて説明する。
<ソフトウェアの関連付け>
図5は、ソフトウェアの関連付けを説明するための概念図である。ここでは3つの個別ECU22のソフトウェアが更新される状況を例に説明する。図5に示すように、3つのソフトウェアとは、ADS24を制御するためのADSソフトウェア41と、センサ群25に含まれるカメラ(図示せず)を制御するためのカメラソフトウェア42と、MID27を制御するためのMIDソフトウェア43とである。
カメラ251により撮影された車両2の外部の状況がADS24による自動運転に用いられる。この例では、カメラソフトウェア42の更新内容は、ADS24による自動運転に関連するものであるとする。したがって、ADSソフトウェア41とカメラソフトウェア42とは互いに関連付けられている。一方、ADSソフトウェア41の更新内容は、MIDソフトウェア43の更新内容とは直接的には関連し合わないとする。したがって、ADSソフトウェア41とMIDソフトウェア43とは互いに関連付けられていない。同様に、カメラソフトウェア42とMIDソフトウェア43とは互いに関連付けられていない。
複数のソフトウェアの各々には識別番号(プロダクトIDなどの品番)が割り当てられている。この識別番号を用いて2以上のソフトウェアを互いに関連付けてもよい。たとえば以下の2通りの手法を採用し得る。
第1に、OTAセンタ1の管理者(ソフトウェアの開発企業などであってもよい)は、更新対象の複数のソフトウェアの各々が自身に関連付けられた他のソフトウェアの識別番号を有するように、各ソフトウェアに情報を予め登録してもよい。図5の例では、ADSソフトウェア41およびカメラソフトウェア42の各々には識別番号が割り当てられている。その上で、ADSソフトウェア41は、カメラソフトウェア42の識別番号を有している。カメラソフトウェア42は、ADSソフトウェア41の識別番号を有している。OTAセンタ1は、ADSソフトウェア41とカメラソフトウェア42とが互いの識別番号を有していることを読み取ることで、両者が関連付けられていると判断できる。
第2に、OTAセンタ1の管理者は、更新対象の複数のソフトウェアが同一のセット(グループ)に属するとのアセンブリ情報を予め生成してもよい。この例では、アセンブリ情報は、ADSソフトウェア41の識別番号と、カメラソフトウェア42の識別番号とを含む。OTAセンタ1は、アセンブリ情報を参照することで、ADSソフトウェア41とカメラソフトウェア42とが互いに関連付けられていると判断できる。
<処理フロー>
図6は、ソフトウェアの更新に関する全体の処理手順全体を示すフローチャートである。このフローチャートに含まれるステップは、予め定められた条件成立時(たとえば所定の周期ごと)に実行される。各ステップは、OTAセンタ1(サーバ11のプロセッサ111)によるソフトウェア処理により実現されるが、OTAセンタ11内に配置されたハードウェア(電気回路)により実現されてもよい。以下、ステップをSと略す。ここでは複数のソフトウェアの更新に際して複数の許諾がユーザに要求されている状況を想定する。
S1において、OTAセンタ1は、全てのソフトウェアについて更新の許諾をユーザから取得したかどうかを判定する。全てのソフトウェアについて更新の許諾を取得した場合(S1においてYES)、OTAセンタ1は、全てのソフトウェアの更新処理を開始する(S2)。全てのソフトウェアの更新処理が正常に終了した場合(S3においてYES)、OTAセンタ1は、一連の処理を終了する。これに対し、少なくとも一部のソフトウェアの更新処理においてエラーが発生すると(S3においてNO)、OTAセンタ1は、再更新処理を実行する(S4)。
≪第1例≫
図7は、再更新処理(図6におけるS4の処理)の処理手順の第1例を示すフローチャートである。S411において、OTAセンタ1は、更新処理においてエラーが発生したソフトウェア(以下「更新失敗ソフトウェア」と記載する)を特定する。
S412において、OTAセンタ1は、更新対象の複数のソフトウェア(更新失敗ソフトウェアを除く)ごとに、当該ソフトウェア(以下「他のソフトウェア」と記載する)が更新失敗ソフトウェアに関連付けられているかどうかを判定する。ソフトウェア間の関連付けの手法については図5にて説明したため、説明は繰り返さない。なお、更新失敗ソフトウェアは、本開示に係る「第1のソフトウェア」に相当する。他のソフトウェアは、本開示に係る「第2のソフトウェア」に相当する。
他のソフトウェアが更新失敗ソフトウェアに関連付けられている場合(S412においてYES)、OTAセンタ1は、処理をS413に進め、更新失敗ソフトウェアの更新(図5の例では、たとえばADSソフトウェア41)に関する許諾をユーザに再度要求する。一方、OTAセンタ1は、他のソフトウェア(たとえばカメラソフトウェア42)の更新については許諾をユーザに要求しない(S414)。なお、S413,S414の処理の順序は入れ替え可能である。
これに対し、他のソフトウェアが更新失敗ソフトウェアに関連付けられていない場合(S412においてNO)、OTAセンタ1は、処理をS415に進め、更新失敗ソフトウェアの更新(たとえばADSソフトウェア41)に関する許諾をユーザに再度要求する。さらに、OTAセンタ1は、他のソフトウェア(たとえばMIDソフトウェア43)の更新についても許諾をユーザに再度要求する(S416)。S415,S416の処理の順序も入れ替え可能である。
S417において、OTAセンタ1は、必要な許諾をユーザから再度取得したかどうかを判定する。許諾を再度取得した場合(S417においてYES)、OTAセンタ1は、許諾を取得したソフトウェアの更新処理を再度実行する(S418)。その後、処理は図6のS3に戻される。一方、今回は許諾を取得できなかった場合(S417においてNO)、OTAセンタ1は、更新処理を再度実行することなく処理を終了する。
以上のように、本実施の形態においては、ソフトウェアの更新処理の途中でエラーが発生した場合に、ソフトウエア間の関連性に基づいて、ユーザの再許諾が選択的に要求される。互いに関連付けられたソフトウェアについては1回の再許諾しか要求されないので、ユーザにとっては許諾操作の手間が省け、ユーザの利便性を高めることができる。一方、互いに関連付けられていないソフトウェアについてはソフトウェアごとに再許諾が要求されるので、ユーザの意思を適切に反映させることができる。よって、本実施の形態によれば、ユーザの意思を適切に反映させつつユーザの利便性を高めることができる。
≪第2例≫
図8は、再更新処理の処理手順の第2例を示すフローチャートである。このフローチャートは、S430~S433の処理を更に含む点において、第1例のフローチャート(図7参照)と異なる。それ以外のS421~S428の処理は、第1例におけるS411~S418の処理と同様であるため、詳細な説明は繰り返さない。
更新失敗ソフトウェアを特定したOTAセンタ1は、発生したエラーが簡易エラーであるかどうかを判定する。簡易エラーは、たとえば、不安定な通信接続のために発生したエラー、車両2の内部(たとえばECU間)でのソフトウェアの転送が電源障害などにより中断したことに伴うエラーなどを含み得る。簡易エラーは、フェータルエラー(車両2のシステム再起動が要求されるエラーなど)とは区別される。発生したエラーが簡易エラーでない場合(S430においてNO)、OTAセンタ1は、処理をS422に進める。S422以降の処理は、図7にて説明した処理と同様である。
これに対し、発生したエラーが簡易エラーである場合(S430においてYES)、OTAセンタ1は、処理をS431に進め、更新失敗ソフトウェアの更新に関する再許諾をユーザに要求しない。また、OTAセンタ1は、他のソフトウェアの更新についても、そのソフトウエアが更新処理ソフトウェアと関連付けられているか否かに拘わらず、再許諾をユーザに要求しない(S432)。そして、OTAセンタ1は、全てのソフトウェアの更新処理を再度実行する(S433)。その後、処理は図6のS3に戻される。
以上のように、発生したエラーが簡易エラーに留まる場合には、ソフトウェア間の関連性によらずにユーザの再許諾を不要とする。これにより、許諾操作の手間が更に省けるため、ユーザの利便性を一層高めることができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 OTAセンタ、11 サーバ、111 プロセッサ、112 メモリ、113 ストレージ、114 ネットワークインターフェイス、12 入力装置、13 ディスプレイ、14 通信装置、2 車両、21 セントラルECU、22 個別ECU、211,221 プロセッサ、212,222 メモリ、213,223 ストレージ、214,224 ネットワークインターフェイス、23 ADAS、24 ADS、25 センサ群、26 入力装置、27 MID、3 ユーザ端末、31 演算処理装置、311 プロセッサ、312 メモリ、313 ストレージ、314 ネットワークインターフェイス、32 入力装置、33 ディスプレイ、34 通信装置、41 ADSソフトウェア、42 カメラソフトウェア、43 MIDソフトウェア、51,61,71 システムプログラム、52,62,72 制御プログラム、53 更新プログラム、54 使用許諾情報、81 ヘッダ、82 ボディ、100 情報処理システム。

Claims (6)

  1. 車両の制御装置のソフトウェアを無線通信により更新するサーバであって、
    前記ソフトウェアの更新に関するユーザの許諾を得るための処理を実行するプロセッサと、
    前記許諾を得るための要求を前記車両またはユーザ端末に向けて出力するインターフェイスとを備え、
    前記プロセッサは、
    第1および第2のソフトウェアの更新に関する前記許諾が得られた場合、前記第1および第2のソフトウェアの更新処理の開始を指令し、
    前記第1のソフトウェアの更新処理においてエラーが発生した場合、前記第1および第2のソフトウェアの更新処理の再実行に先立ち、
    前記第1のソフトウェアについては、前記許諾を再度要求し、
    前記第2のソフトウェアについては、前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとの予め定められた関連性に基づいて、前記許諾を選択的に要求する、サーバ。
  2. 前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとが互いに関連付けられている場合、前記プロセッサは、前記第2のソフトウェアについて、前記許諾を再度要求することなく更新処理を再実行する、請求項1に記載のサーバ。
  3. 前記プロセッサは、前記エラーが予め分類された簡易なエラーである場合には、前記第1および第2のソフトウェアの両方について、前記許諾を再度要求することなく更新処理を再実行する、請求項2に記載のサーバ。
  4. 前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとが互いに関連付けられていない場合、前記プロセッサは、前記第2のソフトウェアについても、前記許諾を再度要求する、請求項1~3のいずれか1項に記載のサーバ。
  5. 車両の制御装置のソフトウェアを無線通信により更新するためにコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンピュータにより実行された場合に前記コンピュータに、前記ソフトウェアの更新に関するユーザの許諾を得るための要求を前記車両またはユーザ端末に向けて出力するステップと、
    第1および第2のソフトウェアの更新に関する前記許諾が得られた場合、前記第1および第2のソフトウェアの更新処理の開始を指令するステップとを含み、
    前記出力するステップは、前記第1のソフトウェアの更新処理においてエラーが発生した場合、前記第1および第2のソフトウェアの更新処理の再実行に先立ち、
    前記第1のソフトウェアについては、前記許諾を再度要求し、
    前記第2のソフトウェアについては、前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとの予め定められた関連性に基づいて、前記許諾を選択的に要求するステップを含む、プログラム。
  6. 車両の制御装置のソフトウェアを無線通信により更新するソフトウェア更新方法であって、
    前記ソフトウェアの更新に関するユーザの許諾を得るための要求を前記車両またはユーザ端末に向けて出力するステップと、
    第1および第2のソフトウェアの更新に関する前記許諾が得られた場合、前記第1および第2のソフトウェアの更新処理の開始を指令するステップとを含み、
    前記出力するステップは、前記第1のソフトウェアの更新処理においてエラーが発生した場合、前記第1および第2のソフトウェアの更新処理の再実行に先立ち、
    前記第1のソフトウェアについては、前記許諾を再度要求し、
    前記第2のソフトウェアについては、前記第1のソフトウェアと前記第2のソフトウェアとの予め定められた関連性に基づいて、前記許諾を選択的に要求するステップを含む、ソフトウェア更新方法。
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