JP7642602B2 - エテンオキシドを製造する方法 - Google Patents
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Description
(i) エテン、過酸化水素および溶媒を含む液状供給物流を用意する工程、
(ii) (i)で用意した液状供給物流を、亜鉛を含み、かつMWW型骨格を有するチタンゼオライトを含む触媒を含むエポキシ化ゾーンに送り、液状供給物流をエポキシ化ゾーン内でエポキシ化反応条件に曝し、エテンオキシド、水および溶媒を含む反応混合物を得る工程、
(iii) エテンオキシド、水および溶媒を含む排出流をエポキシ化ゾーンから取り出す工程
を含む、エテンオキシドを製造する方法に関する。
(i) エテン、過酸化水素および溶媒を含む液状供給物流を連続的に用意する工程、
(ii) (i)で用意した液状供給物流を、亜鉛を含み、かつMWW型骨格を有するチタンゼオライトを含む触媒を含むエポキシ化ゾーンに連続的に送り、液状供給物流をエポキシ化ゾーン内でエポキシ化反応条件に曝し、エテンオキシド、水および溶媒を含む反応混合物を得る工程、
(iii) エテンオキシド、水および溶媒を含む排出流をエポキシ化ゾーンから連続的に取り出す工程
を含む、エテンオキシドを連続的に製造する先に規定した方法に関することがより好ましい。
(i)で用意する液状供給物流において、過酸化水素に対するエテンのモル比は、好ましくは1:1~5:1の範囲にあり、より好ましくは1:1~4:1の範囲にあり、より好ましくは1:1~3:1の範囲にあり、より好ましくは1:1~2:1の範囲にあり、より好ましくは1:1~1.5:1の範囲にある。
(ii)に記載のエポキシ化ゾーン内にて、反応混合物は、エポキシ化条件下で液状であることが好ましい。(ii)に記載のエポキシ化ゾーン内にて、反応混合物は、エポキシ化条件下で単一の液相から成ることがより好ましい。
亜鉛を含み、かつMWW型骨格を有するチタンゼオライトを含む触媒は、エポキシ化ゾーン内にて、成形物として、好ましくは流動床触媒または固定床触媒として、より好ましくは固定床触媒として存在することが好ましい。
ピーク1 -98+/-xppm、
ピーク2 -104+/-xppm、
ピーク3 -110+/-xppm、
ピーク4 -113+/-xppm、
ピーク5 -115+/-xppm、
ピーク6 -118+/-xppm、
を含み、ここでxは、1.5、好ましくは1.0、より好ましくは0.5であるピークのいずれかにあり、
ここで、
Q=100*{[a1+a2]/[a4+a5+a6]}/a3
と規定されるQは、最大でも2.5、好ましくは最大でも1.6、好ましくは最大でも1.4であり、ここで[a1+a2]は、ピーク1および2のピーク面積の合計であり、[a4+a5+a6]は、ピーク4、5および6のピーク面積の合計であり、a3は、ピーク3のピーク面積である、実施形態1から5のいずれか一つに記載の成形物。これらの29Si-NMR特性は、本発明の参照例1.5により求められると理解される。
(ii)に記載のエポキシ化条件は、過酸化水素転化率を、85~100%の範囲、より好ましくは90~100%の範囲、より好ましくは95~100%の範囲で含むことが好ましく、ここで、過酸化水素転化率は100×(1-y)%と規定され、式中、yは、(i)で用意した液状供給物流に含まれる過酸化水素のモル量に対する、(iii)で取り出した排出流に含まれる過酸化水素のモル量である。
(iii)で取り出した排出流は、エテンオキシド、水および溶媒を含むことが一般的である。エテンは、(ii)に記載のエポキシ化の間には完全に転化しないことが一般的である。したがって、(iii)で取り出した排出流は、エテンオキシド、水、溶媒およびエテンを含むことが好ましい。さらに、排出物は、好ましくは(ii)に記載のエポキシ化の間に形成された特定量の酸素を含む。したがって、(iii)で取り出した排出流は、エテンオキシド、水、溶媒および酸素を含むことが好ましい。(iii)で取り出した排出流は、エテンオキシド、水、溶媒、エテンおよび酸素を含むことがより好ましい。
(iv) エテンおよび酸素を排出流から分離し、排出流に対してエテンオキシド、溶媒および水を富化させた流S1を得る工程
をさらに含んでいたことが好ましい。
(iv-2) 流に含まれる酸素を水素と反応させて、エテンを含み、かつエテンおよび酸素を富化させた流に比べて酸素を減少させた流を得ることを好ましくは含む、エテンおよび酸素を富化させた流の酸素含量を低減させる工程
をさらに含んでいてもよい。
(v) エテンオキシドを流S1から分離し、エテンオキシドを含み、かつ流S1に比べて溶媒および水を減少させた流S11を得て、流S1に比べて溶媒および水を富化させた流S12を得る工程
をさらに含むことがより好ましい。
(v-2) エテンオキシドを含み、かつ溶媒および水を減少させた流S11を、好ましくは分別ユニット、より好ましくは蒸留ユニット内で、エテンオキシドについてさらなる精製にかける工程
をさらに含んでいてもよい。
さらに、本発明は、エテンのエポキシ化のための、好ましくはエテンの液相でのエポキシ化のための、亜鉛を含み、かつMWW型骨格を有するチタンゼオライトを含む触媒を使用する方法にも関する。好ましい使用する方法については、過酸化水素をエポキシ化剤として用いる。さらなる好ましい使用する方法については、エテンの液相でのエポキシ化を、溶媒、好ましくはアセトニトリルを含む溶媒、より好ましくはアセトニトリルである溶媒中で実施する。
さらに、本発明は、亜鉛を含み、かつMWW型骨格を有するチタンゼオライトを含む触媒を含む、エテンのエポキシ化のための触媒系であって、溶解カリウム塩をさらに含み、かつ
(i) エテン、過酸化水素、溶媒および溶解カリウム塩を含む液状供給物流を用意する工程、および
(ii) (i)で用意した液状供給物流を、亜鉛を含み、かつMWW型骨格を有するチタンゼオライトを含む触媒を含むエポキシ化ゾーンに送り、液状供給物流をエポキシ化ゾーン内でエポキシ化反応条件に曝し、エテンオキシド、水、溶媒および溶解カリウム塩を含む反応混合物を得る工程
により得ることが可能であるか、または得られる、触媒系に関する。
(ii) (i)で用意した液状供給物流を、MWW型骨格を有し、かつTi以外に少なくとも1種のさらなるヘテロ原子、好ましくはZr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Co、Ni、Zn、Ga、Ge、In、Sn、Pbのうちの1種または複数種を含むチタンゼオライトを含む触媒を含むエポキシ化ゾーンに送り、液状供給物流をエポキシ化ゾーン内でエポキシ化反応条件に曝し、エテンオキシド、水および溶媒を含む反応混合物を得る工程、
(iii) エテンオキシド、水および溶媒を含む排出流をエポキシ化ゾーンから取り出す工程、
を含む、エテンオキシドを製造する方法。
(ii) (i)で用意した液状供給物流を、亜鉛を含み、かつMWW型骨格を有するチタンゼオライトを含む触媒を含むエポキシ化ゾーンに送り、液状供給物流をエポキシ化ゾーン内でエポキシ化反応条件に曝し、エテンオキシド、水および溶媒を含む反応混合物を得る工程、
(iii) エテンオキシド、水および溶媒を含む排出流をエポキシ化ゾーンから取り出す工程、
を含む、エテンオキシドを製造する方法、好ましくは実施形態0に記載の方法。
(ii) (i)で用意した液状供給物流を、亜鉛を含み、かつMWW型骨格を有するチタンゼオライトを含む触媒を含むエポキシ化ゾーンに連続的に送り、液状供給物流をエポキシ化ゾーン内でエポキシ化反応条件に曝し、エテンオキシド、水および溶媒を含む反応混合物を得る工程、
(iii) エテンオキシド、水および溶媒を含む排出流をエポキシ化ゾーンから連続的に取り出す工程、
を含む、エテンオキシドを連続的に製造する方法である実施形態1に記載の方法。
をさらに含む、実施形態47に記載の方法。
をさらに含む、実施形態50に記載の方法。
をさらに含む、実施形態48から53のいずれか一つに記載の方法。
をさらに含む、実施形態54または55に記載の方法。
(i) エテン、過酸化水素、溶媒および溶解カリウム塩を含む液状供給物流を用意する工程、ならびに
(ii) (i)で用意した液状供給物流を、亜鉛を含み、かつMWW型骨格を有するチタンゼオライトを含む触媒を含むエポキシ化ゾーンに送り、液状供給物流をエポキシ化ゾーン内でエポキシ化反応条件に曝し、エテンオキシド、水、溶媒および溶解カリウム塩を含む反応混合物を得る工程
により得ることが可能であるか、または得られる、触媒系。
参照例1:触媒特性の特定
参照例1.1:屈曲パラメータの特定
屈曲パラメータを、米国特許出願公開第20070099299号明細書の実験の項に記載されているように特定した。特に、この効果に対して、25℃および1bar、125MHzの1H共鳴周波数で、FEGRIS NT NMR分光計(Stallmachら、Annual Reports on NMR Spectroscopy 2007、第61巻、51~131頁参照)を用いて、ライプツィヒ大学のFaculty for Physics and Geological SciencesでNMR分析を実施した。PFG NMR自己拡散分析に使用されるパルスプログラムは、米国特許出願公開第20070099299号明細書の図1bに記載のパルス磁場勾配を有する励起されたスピンエコーであった。各試料について、磁場勾配の強度を段階的に上昇(gmax=10T/m)させることにより、7つの異なる拡散時間(Δ/ms=7、10、12、25、50、75、100)まで、スピンエコー減衰曲線を測定した。スピンエコー減衰曲線から、孔隙水の自己拡散係数の時間依存度を、米国特許出願公開第20070099299号明細書の等式(5)および(6)により特定した。
このように求めた自己拡散係数D(Δ)から、米国特許出願公開第20070099299号明細書の等式(7)を使用して、平均二次シフト(quadratic shift)の時間依存度:
1.0gの微細粉末を100gの脱イオン水に懸濁し、1分にわたり撹拌する。以下のパラメータを使用して、装置内で試料を測定にかけた:Mastersizer S長床版2.15、シリアル番号33544-325;サプライヤー:Malvern Instruments GmbH、Herrenberg、ドイツ:焦点幅300RFmm;ビーム長10.00mm;モジュールMS17;シャドーイング16.9%;分散モデル3$$D;分析モデル多分散補正なし。
シラノール濃度を特定するために、29Si MAS NMRの実験を、5.0mmのZrO2のロータを使用したVARIANのInfinityplus-400分光計において室温で実施した。29Si MAS NMRスペクトルを、10秒の繰り返し時間(recycle delay)および4000回のスキャンで、1.9μsπ/4(マイクロ秒pi/4)のパルスを使用して、79.5MHzで集めた。6kHzでスピンさせた試料について、すべての29Siスペクトルを記録し、化学シフトについて4,4-ジメチル-4-シラペンタンスルホン酸ナトリウム(DSS)を参照した。シラノール基の濃度を求めるために、所定の29Si MAS NMRスペクトルを適切なガウス-ローレンツ線形により逆畳み込み(deconvolved)する。Si原子の総数に対するシラノール基の濃度は、逆畳み込みされた29Si MAS NMRスペクトルを積分することで得られる。
本発明に関連して言及した破壊強度は、破壊強度試験機Z2.5/TS1S、サプライヤーZwick GmbH&Co.、D-89079 Ulm、ドイツにより求められると理解すべきである。この機械の基本事項およびその操作については、各取扱説明書「Register1:Betriebsanleitung/Sicherheitshandbuch fuer die Material-Pruefmaschine Z2.5/TS1S」、第1.5版、2001年12月、Zwick GmbH&Co.Technische Dokumentation製、August-Nagel-Strasse 11、D-89079 Ulm、ドイツを参照する。前記機械を用いて、ストランドが破壊されるまで直径3mmのプランジャにより、所定のストランドに次第に力をかける。ストランドが破壊する力をストランドの破壊強度と称する。この機械に、固定された水平の台を備え、この台にストランドを配置する。垂直方向に自在に可動するプランジャが、ストランドを固定台に向かって動かす。この装置を、0.5Nの予備力(preliminary force)、この予備力の下での10mm/分のせん断速度、および1.6mm/分の事後試験速度で操作した。垂直可動式プランジャを、力を検出するためにロードセルに接続し、測定の間に、調査すべき成形物(ストランド)を配置する固定式の回転台へと移動させ、このようにして、ストランドを台に向かって動かした。スタンドにおいてその縦軸に対して垂直にプランジャを適用した。コンピュータにより実験を制御し、このコンピュータで、測定の結果を記録および評価した。得られた値は、いずれの場合にも、10本のストランドについて測定した平均値である。
材料におけるQ3およびQ4構造に関する成形物に対する本発明の水処理の効果を、同等の条件下で29Si固体NMRスペクトルにおける変化を比較することで特徴付けた。29Si固体NMRの実験はすべて、300MHzの1Hラーモア周波数を有するBruker Advance分光計(Bruker Biospin、ドイツ)を使用して実施した。試料を7mmのZrO2ロータに詰め、室温で、5kHzのマジックアングルスピニングで測定した。5マイクロ秒のパルス幅と、スペクトルにおいて-65ppmに相応する29Si搬送波周波数と、120秒のスキャン繰り返し時間とで、(pi/2)パルス励起を使用して、29Si直接偏光スペクトルを得た。25マイクロ秒にわたり45kHzの高出力プロトンデカップリングでシグナルを獲得し、10~17時間かけて蓄積した。BrukerのTopspinを使用して、30Hzの指数的線幅拡大と、手動位相と、フルスペクトル幅にわたる手動式のベースライン補正とにより、スペクトルを処理した。外部第二標準としてのポリマーQ8M8でスペクトルを参照し、トリメチルシリルM基の共鳴を12.5ppmに設定した。その後、識別可能な共鳴の数に応じて、スペクトルを一連のガウス線形にフィッティングした。ここで評価したスペクトルについて、合計6本の線が使用され、このことは、(およそ-118、-115、-113、-110および-104ppmでの)5つの明白なピーク最大値および-98ppmでの明らかなショルダーを表している。DMFit(Massiotら、Magnetic Resonance in Chemistry、40(2002)、70~76頁)を使用してフィッティングを実施した。ピークを明らかなピーク最大値またはショルダーに手動で設定した。その後、ピーク位置および線幅のいずれも未制御のままにした。すなわち、フィッティングピークを特定の位置に固定しなかった。フィッティングの結果は、数値的に安定しており、すなわち、上記の最初のフィッティング設定におけるひずみにより、類似した結果がもたらされた。フィッティングしたピーク面積をさらに使用して、DMFitにより行ったように標準化した。本発明の水処理後に、スペクトルの左手側のシグナル強度、すなわちQ3シラノール構造を含む領域(ここでは特に:およそ-104ppmかつ-104ppm超、すなわち-104ppmの「左」)の減少が観察された。さらに、スペクトルの右手側のシグナル(ここで:-110ppm未満、すなわち-110ppmの「右」)、すなわちQ4構造のみを含む領域の増加が観察された。スペクトルの変化を定量化するために、「左手」および「右手」のピーク面積における変化を反映した比率を以下のように計算した。6つのピークを、1、2、3、4、5および6と分類し、比率Qを、式100*{[a1+a2]/[a4+a5+a6]}/a3で計算した。この式において、ai,i=1...6は、この数が帰属するフィッティングしたピークの面積を表す。
段階的等温プログラムに従って、水吸着/脱離等温測定をTA InstrumentsのVTI SA装置で実施した。この実験は、装置内部の微量天秤皿に置いた試料材料について実施される1回の実施または一連の実施から成る。測定を開始する前に、試料を100℃(5℃/分の加熱傾斜度)に加熱し、かつこれを6時間にわたりN2流下で維持することで、試料の残留水分を除去した。乾燥プログラム後に、小容器内の温度を25℃に減少させ、測定の間、等温で維持した。微量天秤を較正して、乾燥した試料の質量を秤量した(最大質量偏差は0.01質量%)。試料の吸水量を、乾燥試料の質量に対する質量増加分として測定した。試料を曝す相対湿度(RH)(小容器内部の雰囲気における質量%での水として表す)を増加させ、平衡時の試料の吸水量を測定することで、吸着曲線をまず測定した。1段階で10質量%ずつ5%から85%にRHを増加させ、それから平衡条件に達し、かつ質量の増加が記録されるまで、各段階においてシステムによりRHを制御し、かつ試料の質量を監視した。試料を85質量%のRHに曝した後に、試料により吸収された総水量を取り出す。脱離測定の間に、1段階で10%ずつ85質量%から5質量%にRHを減少させ、試料の質量の変化(吸水量)を監視し、記録した。
FT-IR(フーリエ変換赤外)測定をNicolet6700分光計において実施した。成形物を粉末化し、その後、いかなる添加剤も使用することなく、圧縮して自立型ペレットにした。FT-IR装置内に置いた高真空(HV)小容器にペレットを導入した。測定前に、試料を高真空(10-5mbar)で300℃で3時間にわたり前処理した。小容器を50℃に冷却した後に、スペクトルを収集した。スペクトルを4000~800cm-1の範囲において2cm-1の分解能で記録した。得られたスペクトルを、x軸に波数(cm-1)およびy軸に吸光度(任意単位、a.u.)を有するプロットで表す。ピーク高さおよびこれらのピークの間の比率を定量的に求めるために、ベースライン補正を実施した。3000~3900cm-1領域における変化を分析し、複数の試料を比較するために、参照として1880±5cm-1での帯域を用いた。
本発明によるゼオライト材料の結晶化度をXRD分析により求めた。Cu-X線源およびエネルギー分散点検出器を備える標準的なBragg-Brentano型回折計を使用して、データを収集した。2°~70°(2シータ)の角度範囲を0.02°の刻み幅でスキャンする一方で、可変発散スリットを20mmの一定の照射された試料の長さに設定した。その後、TOPAS V4ソフトウェアを使用してデータを分析し、ここで以下の開始パラメータを有する単位胞を含むPawleyフィットを使用して、鋭い回折ピークをモデル化した:空間群P6/mmmにおいて、a=14.4オングストローム(1オングストローム=10-10m)およびc=25.2オングストローム。これらを整えてデータをフィッティングした。独立したピークを以下の位置:8.4°、22.4°、28.2°および43°に挿入した。これらを使用して、非晶質含量を表した。結晶性含量は、散乱強度の合計に対する結晶性シグナルの強度を表す。このモデルには、線形バックグラウンド(linear background)、ローレンツおよび偏光補正、格子パラメータ、空間群、ならびに結晶子径も含まれる。
国際公開第2013/117536号の76頁1行目~78頁11行目の例3に従って、亜鉛を含み、かつMWW型骨格を有するチタンゼオライトを含む触媒を製造した。この触媒の屈曲パラメータは、先の参照例1.1に記載されているように求めて、水に対して2.2+/-0.1であった。
エポキシ化の設定
実験の設定は、固定床反応器を有する連続的なプラントから成っていた。供給物および生成物を秤量し、ガスクロマトグラフィー(GC)により分析した。マイクロプラントを2個のスチール製チャンバに取り付けた。供給物をすべて一定に保ち、温度および/またはカリウム塩の供与量を調整することで過酸化水素転化率を90±5%に維持した。一日に1回、転化率および温度の確認および補正を行った。過剰なエテン(1.3mol/molのH2O2)で実験を実施した。エチレン(工業グレード、99質量%超のエチレンを400Lの圧力容器に供給した。パイプラインを通してエチレンを2Lの緩衝容器に供給した。N2を圧縮して、供給ポンプの安定した操作およびプラントの安定した供給を保証することで、レクチャーボトル内における約30bar(abs)の一定圧力を維持した。溶媒(アセトニトリル)を200Lのドラムに供給した。温度を制御しながら、過酸化水素(水中で40質量%)を圧力容器(5L、5bar(abs)のN2圧力)内で貯蔵した。添加剤、例えばカリウム塩(複数可)を、緩衝容器内でアセトニトリルまたは過酸化水素のいずれかに添加してもよいだろう。供給物流をすべて混合し、上向流の方式でエポキシ化反応器に供給した(圧力:20bar(abs)、温度:30~80℃)。
気相を、炎へと、または三方弁を介してオンラインGCへと供給した。気相を分析するためのガスメーターおよびガスクロマトグラフをユニットに割り当てた。定期的に、気相の組成をGMA/Cでオフライン測定することによりダブルチェックした。液相を質量収支およびさらなる分析のために収集した。供給物流および反応器の排出流におけるH2O2濃度の光度測定(硫酸チタニル法)によりH2O2転化率を求めた。他のすべての成分をガスクロマトグラフィーで定量化した。記載した設定における選択率測定の一般的な精度は、およそ±2%であると見積もられた。
エポキシ化反応器に供給した液状供給物流は、以下の組成を有していた:
- エテン:9.1質量%(11.1g/h)
- 過酸化水素:13.8質量%(16.7g/h;40質量%の水溶液)
- 水:20.8質量%(25.2g/h)
- カリウム塩(ギ酸カリウム):130micromol/mol過酸化水素
- 溶媒(アセトニトリル):56.2質量%(68.0g/h)
実施例2に記載の実験を、実施例1(上記参照)と同じ液状供給物流に基づいて、かつ少なくとも98%の平均過酸化水素転化率で実施した。この過酸化水素転化率を達成するために、冷却水の温度を、実施例1における実験に比べておよそ4℃上昇させた。これらの結果は、図3に示されている。それにより、図3から分かるように、エテンオキシドの選択率は、すでに実施例1で観察されたように、一定の高い水準のままであった。
- 米国特許出願公開第20070099299号明細書
- Stallmachら:Annual Reports on NMR Spectroscopy 2007、第61巻、51~131頁
- X.Luら、Selective Synthesis of ethylene oxide through liquid-phase epoxidation of ethylene with titanosilicate/H2O2 catalytic systems、Applied Catalysis A:General、515(2016)51~59
- 欧州特許出願公開第1122249号明細書
- 国際公開第2013/117536号
Claims (10)
- エテンオキシドを製造する方法に触媒を使用する方法であって、
前記エテンオキシドを製造する方法は、
(i) エテン、過酸化水素、溶媒および溶解カリウム塩を含む液状供給物流を用意する工程であって、前記溶媒がアセトニトリルを含む工程、
(ii) (i)で用意した前記液状供給物流を、所定の触媒を含むエポキシ化ゾーンに送り、前記液状供給物流を前記エポキシ化ゾーン内でエポキシ化反応条件に曝し、エテンオキシド、水、アセトニトリルを含む前記溶媒および前記溶解カリウム塩を含む反応混合物を得る工程、
を含み、
前記所定の触媒は、MWW型骨格を有する亜鉛含有チタンゼオライトを含む、
方法。 - (ii)における触媒に含まれる、MWW型骨格を有する亜鉛含有チタンゼオライトが、元素のチタンとして計算したチタンを、MWW型骨格を有する亜鉛含有チタンゼオライトの総質量に対して、0.1~5質量%の範囲にある量で含有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- (ii)における触媒に含まれる、MWW型骨格を有する亜鉛含有チタンゼオライトが、元素の亜鉛として計算して、亜鉛を、MWW型骨格を有する亜鉛含有チタンゼオライトの総質量に対して、0.1~5質量%の範囲にある量で含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
- 溶解カリウム塩が、水酸化カリウム、ハロゲン化カリウム、硝酸カリウム、硫酸カリウム、硫酸水素カリウム、過塩素酸カリウム、リンオキシ酸のカリウム塩、ギ酸カリウムおよび酢酸カリウムのうちの1種または複数種であることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の方法。
- 溶解カリウム塩が、ギ酸カリウムであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- (i)で用意した前記液状供給物流が、前記溶媒を、前記液状供給物流の総質量に対して、60~85質量%の範囲にある量で含むことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の方法。
- (i)で用意した前記液状供給物流が、更に水を含むことを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の方法。
- (i)で用意した前記液状供給物流において、過酸化水素に対するエテンのモル比が、1:1~5:1の範囲にあり、ここで(i)で用意した前記液状供給物流が、前記エテンを、前記液状供給物流の総質量に対して、5~30質量%の範囲にある量で含むことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載の触媒系。
- エテンのエポキシ化のための触媒系であって、
(a)MWW型骨格を有する亜鉛含有チタンゼオライトを含む触媒、及び
(b)アセトニトリルを含む溶媒中の溶解カリウム塩を含み、
前記触媒系は、エテン、過酸化水素、アセトニトリルを含む溶媒及び溶解カリウム塩を含む液体供給流を触媒系に供給する供給系と連結され、及び
前記触媒系は、触媒(a)を含むエポキシ化ゾーンを含み、該エポキシ化ゾーン内で、前記液体供給流が、エポキシ化反応条件に曝されて、エテンオキシド、水、アセトニトリルを含む前記溶媒および前記溶解カリウム塩を含む反応混合物が得られる、触媒系。 - 前記供給系は、
i)エテンの供給ライン、
ii)過酸化水素の供給ライン、
iii)カリウム塩の供給ライン、
iv)アセトニトリルを含む溶媒の供給ライン、
を含み、供給ラインii)~iv)は、供給ラインi)と連結して、エテン、過酸化水素、アセトニトリルを含む溶媒及び溶解カリウム塩を含む液体供給流が形成される、請求項9に記載の触媒系。
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