JP7643142B2 - 透明吸湿シーラントフィルムおよび透明吸湿積層体 - Google Patents
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Description
本発明の透明吸湿シーラントフィルムは、様々な分野の製品に適用することができ、例えば、医薬品のPTP包装体やSP包装体用の包装材料、車載用のネジ、シャフト、金属板、等の金属製品、及び電気部品等を防錆する為の包装材料や、食品の水分による劣化を抑制する為の包装材料用途に好適に用いることができる。
金属製品内容物への防錆を目的として、常温で揮発して防錆効果を発揮する気化性の高い防錆剤を樹脂に含有させた包装用積層体が、特許文献1~3で提案されているが、外装による密閉が必要であったり、気化した防錆剤が内容物に付着した場合に、内容物が劣化したり機能的障害を生じたり等、防錆効果以外の影響が懸念され、除去するにも手間が煩雑であるために用途が限定されており、揮発性の防錆剤を用いない防錆積層体が望まれている。
医薬品や食品の包装には、PTP包装、SP包装、ブリスター包装が広く使われているが、従来品には防湿性が不十分なものが多くあり、それを補うために、アルミニウム箔ピロー袋を外袋として用いて乾燥剤を同梱している。しかしながら、外袋開封後の防湿性が不十分であり、乾燥剤の誤飲事故が多い。
PTP包装材料体、SP包装材料体、ブリスター包装体の防湿性を改良する為に、包装材料に乾燥剤やバリア層を含ませることが、特許文献4で提案されているが、包装材料の透明性が不十分であり、内容物の変質状態を確認するための視認性に劣るものであった。
すなわち、本発明は、以下の点を特徴とする。
1.無機系吸湿剤と、バインダー樹脂とを含有する、透明吸湿シーラントフィルムであって、
該透明吸湿シーラントフィルムの屈折率は、1.3以上、2.0以下であり、
該バインダー樹脂は、屈折率が1.3以上、2.0以下であり、ヒートシール性を有し、
該無機系吸湿剤の屈折率は、1.3以上、2.0以下であり、
該無機系吸湿剤の数平均粒子径は、400nm以上、800nm以下であり、
該無機系吸湿剤を含有する層中の、該無機系吸湿剤の含有量は、0.5質量%以上、70質量%以下であることを特徴とする、透明吸湿シーラントフィルム。
2.前記透明吸湿シーラントフィルムは、ヒートシール層と吸湿層とを有し、
該ヒートシール層は、ヒートシール性樹脂を含有し、前記無機系吸湿剤を含有しない層であり、該透明吸湿シーラントフィルムの片表面または両表面に積層されている層であり、
該吸湿層は、前記バインダー樹脂および前記無機系吸湿剤を含有する層であり、
該ヒートシール性樹脂の屈折率が、1.3以上、2.0以下であることを特徴とする、上記1に記載の、透明吸湿シーラントフィルム。
3.全光線透過度が60%以上、99%以下であり、
ヘイズが40%以上、70%以下であることを特徴とする、
上記1または2に記載の、透明吸湿シーラントフィルム。
4.前記無機系吸湿剤が、金属酸化物を含有することを特徴とする、上記1~3のいずれかに記載の、透明吸湿シーラントフィルム。
5.前記無機系吸湿剤が、ハイドロタルサイト、酸化マグネシウム、酸化カルシウムからなる群から選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする、上記1~3のいずれかに記載の、透明吸湿シーラントフィルム。
6.前記バインダー樹脂および/または前記ヒートシール性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂を含有することを特徴とする、上記1~5のいずれかに記載の、透明吸湿シーラントフィルム。
7.前記バインダー樹脂および/または前記ヒートシール性樹脂が、ポリエチレン系樹脂を含有することを特徴とする、上記3~6のいずれかに記載の、透明吸湿シーラントフィルム。
また、各図においては省略されているが、各層の間に接着剤層を設けることもできる。
さらに、必要に応じて、各層間の接着強度(密着強度)を強固にするために、各層の積層面に、コロナ放電処理、オゾン処理、プラズマ処理、グロー放電処理、サンドブラスト処理等のなどの物理的な表面処理や、化学薬品を用いた酸化処理などの化学的な表面処理
を予め施しておくこともできる。
なお、本発明において透明とは、透明吸湿シーラントフィルム、透明吸湿積層体、透明吸湿包装材料によって包装された内容物を目視によって識別できることであり、例えば、それらの下に印刷物を配置させ、それら越しに印刷物の文字や絵柄を認識可能かのような試験を行って、良好に識別できることを指す。あるいは、全光線透過度やヘイズによって規定してもよい。
また、本発明においては、フィルムとシートとは同義として扱い、吸湿は、気体および/または液体の水を吸収することを指す。
本発明の透明吸湿シーラントフィルムは、少なくとも、無機系吸湿剤と、バインダー樹脂とを含有する、透明な樹脂フィルムである。バインダー樹脂はヒートシール性を有することが好ましい。
透明吸湿シーラントフィルムは、無機系吸湿剤とバインダー樹脂とを含有する1層で構成されていてもよく、無機系吸湿剤及びバインダー樹脂を含有する吸湿層と、ヒートシール性樹脂を多く含有してヒートシール性に優れるヒートシール層との多層で構成されていてもよい。
また、透明吸湿シーラントフィルムに支持性が不足している場合には、補強層を含むことができる。
透明吸湿シーラントフィルムは、片表面または両表面がヒートシール性を有することが好ましく、その為には、透明吸湿シーラントフィルムの片表面または両表面にヒートシール層が積層されていることが好ましい。
透明吸湿シーラントフィルムの表面にヒートシール性があれば、他の層と積層する際のヒートシール性や、界面接着強度を高くすることができる。
そして、吸湿性に優れることによって、包装された内容物の湿気による劣化を抑制することができ、吸湿前及び吸湿後の透明性に優れることによって、吸湿前及び吸湿後に内容物を視認することができる。
ここで、全光線透過度とは、JIS K 7361(プラスチックの光学的特性試験法)に規定された方法によって、色彩情報測定機器等を用いて測定される、光線の透過率のことである。
ここで、ヘイズとは、JIS K 7361(プラスチックの光学的特性試験法)に規定された方法によって、色彩情報測定機器等を用いて測定される、光線の拡散する割合のことであり、白濁度を表す。
上記条件での吸湿後の全光線透過度は、60%以上、99%以下が好ましく、65%以上、95%以下がより好ましい。上記範囲よりも低いと透明性が劣る傾向になり、内容物の視認が困難になり易い。上記範囲よりも高くすることは困難であり、生産工程や品質管理が複雑になって生産性が劣り易い。
上記条件での吸湿後のヘイズは、40%以上、70%以下が好ましく、50%以上、65%以下がより好ましい。上記範囲よりも低くすることは困難であり、生産工程や品質管理が複雑になって生産性が劣り易く、上記範囲よりも高いと透明性が劣る傾向になり、内容物の視認が困難になり易い。
尚、本発明において、屈折率は、JIS K 7142:2008に従って、フィルム化されて、Abbe屈折計を使って、波長589nmの光で測定された値である。
そして、透明性と剛性やヒートシール性等とのバランスをとるために、透明吸湿シーラントフィルムの屈折率は、1.3以上、2.0以下が好ましく、1.5以上、1.8以下がより好ましい。上記範囲よりも低いと剛性が劣る傾向になり、シーラントフィルムとして使い難くなり易く、上記範囲よりも高いと剛性が高くなりすぎ易く、ヒートシール性が
低下し易い。
本発明の透明吸湿シーラントフィルムは、温度25℃、湿度50%RH、または温度40℃、湿度90%RHの環境下に11日間静置して吸湿させた後、または0.1~3.5質量%程度吸湿させた後であっても屈折率を維持することができる。
上記条件での吸湿後の屈折率は、1.3以上、2.0以下が好ましく、1.5以上、1.8以下がより好ましい。
その為には、ヒートシール層に含有されるヒートシール性樹脂の屈折率は、吸湿層に含有されるバインダー樹脂及び/またはヒートシール性樹脂と同様に、1.3以上、2.0以下が好ましく、1.5以上、1.7以下がより好ましい。上記範囲よりも大きくても小さくても、吸湿層とヒートシール層との屈折率差が0以上、0.7以下になり難くなり、透明な透明吸湿シーラントフィルムを得ることが困難になり易い。
透明吸湿シーラントフィルムが多層構成の場合には、各層間は接着剤層を介して積層されていてもよいが、層間での界面反射が抑えられて、透明度を増す為に、接着剤層と隣接する層との間の屈折率差の絶対値は、同様に小さいことが好ましい。
そのため、接着剤層の屈折率は、1.3以上、2.0以下が好ましく、1.5以上、1.7以下がより好ましい。
配合剤や添加剤の例としては、アンチブロッキング剤、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強剤、帯電防止剤、顔料、改質用樹脂等が挙げられる
。
吸湿層は、無機系吸湿剤と、該無機系吸湿剤を分散させるためのバインダー樹脂とを含有する層である。そして、吸湿層はヒートシール性樹脂を含有することが好ましく、該バインダー樹脂がヒートシール性樹脂であってもよい。
吸湿層が十分なヒートシール性を有していれば、同時にヒートシール層にもなり得て、透明吸湿シーラントフィルムを吸湿層の1層で構成することができる。
具体的には、無機系吸湿剤を熱可塑性樹脂に相対的に高濃度でメルトブレンドしてマスターバッチを調製し、次いで、所望の吸湿層中の濃度になるように、マスターバッチと他の成分とをドライブレンドして用いることが好ましい。
メルトブレンドされる熱可塑性樹脂は、1種であっても2種以上であってもよく、バインダー樹脂および/またはヒートシール性樹脂であってもよい。
マスターバッチ中の無機系吸湿剤の含有量は、20質量%以上、90質量%以下が好ましく、30質量%以上、70質量%以下がより好ましい。上記の範囲であれば、吸湿層中に必要かつ十分な量の無機系吸湿剤を分散した状態で含有させることが容易である。
無機系吸湿剤は、気体の水分または液体の水分を吸収する無機化合物である。
無機系吸湿剤の数平均粒子径は、400nm以上、800nm以下が好ましく、500nm以上、700nm以下がより好ましい。上記範囲より小さいものを安定的に得ることは困難であり、上記範囲よりも大きいと、透明性(透過視認性、高全光線透過度、低ヘイズ)が不十分になり易い。
無機系吸湿剤の屈折率および/または数平均粒子径が上記範囲であることによって、好ましくは、さらに組成および/または比表面積が上記範囲であることによって、透明吸湿シーラントフィルムは吸湿前及び吸湿後で高い透明性を有することができる。
吸湿層に含有されるバインダー樹脂は、無機系吸湿剤の分散性に優れ、シーラントフィルムの用途に耐え得るものであれば特に制限は無いが、ヒートシール性を有するものが好ましい。
ポリエチレン系樹脂の具体例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、メタロセンポリエチレン、エチレン系プラストマー、汎用ポリエチレン、各種ポリエチレン系共重合体、及びこれらの樹脂の混合物が挙げられる。
バインダー樹脂の組成、屈折率、無機系吸湿剤の分散性が上記であることによって、透明吸湿シーラントフィルムは吸湿前及び吸湿後で高い透明性を有することができる。
ヒートシール層は、ヒートシール性樹脂を含有して、十分なヒートシール性を有する層である。無機系吸湿剤を含有していてもよく、含有していなくてもよいが、無機系吸湿剤を含有しない方が高いヒートシール性を得られやすい為、好ましい。
また、ヒートシール性を大きく阻害しない範囲内で、ヒートシール性樹脂以外の熱可塑性樹脂や、各種添加剤を含有してもよい。
ヒートシール性樹脂は、通常のヒートシール条件(150~200℃、1~5kgf/cm2、0.5~3秒)によって溶融して融着し得る熱可塑性樹脂であれば特に制限は無いが、屈折率が1.3以上、2.0以下であることが好ましく、バインダー樹脂として用いることができるものが好ましい。
また、吸湿層に含有されるバインダー樹脂とヒートシール層に含有されるヒートシール性樹脂とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
ヒートシール性樹脂は、150~200℃において、MFR1~10g/10分のものが扱い易く、好ましい。
上記を満たすヒートシール性樹脂として、ポリエチレン系樹脂を用いることが好ましい。
ポリエチレン系の樹脂の中でも、LDPE、LLDPE、エチレン系プラストマーがより好ましく、LLDPE及びエチレン系プラストマーが更に好ましい。
また、ヒートシール性樹脂は、その他の熱可塑性樹脂と、透明性や製膜性を大きく悪化させない範囲内で、混合して用いることができる。
ヒートシール性樹脂の組成、屈折率が上記範囲であることによって、透明吸湿シーラントフィルムは吸湿前及び吸湿後で高い透明性を有することができる。
補強層は補強フィルムからなる層であり、透明吸湿シーラントフィルムに剛性、支持性が不足している場合に含まれることが好ましい。
補強層は、ヒートシール層や吸湿層と同程度の全光線透過度、ヘイズ、屈折率を有し、機械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ耐熱性を有することが好ましい。
補強層が透明であることによって、透明吸湿シーラントフィルム全体も透明になることができ、隣接する層の屈折率が同程度であることによって、層間での界面反射が抑えられて、透明度を増すことができる。
また、隣接する層間の屈折率の差の絶対値が、0以上、1.0以下であることが好ましく、0以上、0.9以下がより好ましい。上記範囲よりも大きいと、層間での界面反射が多くなり過ぎて、透明吸湿シーラントフィルム全体の透明性が劣る傾向になり、内容物の視認が困難になり易い。
そして、補強フィルムには、未延伸フィルム、あるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。
上記の中でも、ポリエステル系樹脂および/またはポリアミド系樹脂を含む樹脂フィルムが好ましく、二軸延伸PETフィルム、二軸延伸ナイロンフィルムが、より好ましく用いられる。
上記のような材料を使用して、透明吸湿シーラントフィルムを製造する方法について説明する。下記に示した作製方法は1例であって、本発明を限定するものではない。
透明吸湿シーラントフィルムを構成する各層の積層は、通常の包装材料を製造するとき
に使用するラミネートする方法、例えば、ウェットラミネーション法、ドライラミネーション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押し出しラミネーション法、Tダイ共押し出し成形法、共押し出しラミネーション法、インフレーション法、その他等の任意の方法で行うことができる。
上記の層構成の透明吸湿シーラントフィルムは、ヒートシール層1用の樹脂と、吸湿層用の樹脂組成物と、ヒートシール層2用の樹脂とを、インフレーション製膜によって製膜及び積層して作製することができる。
二次加工の例としては、エンボス加工、塗装、接着、印刷、メタライジング(めっき等)、機械加工、表面処理(帯電防止処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、フォトクロミズム処理、物理蒸着、化学蒸着、コーティング、等)等が挙げられる。また、透明吸湿シーラントフィルムに、ラミネート加工(ドライラミネートや押し出しラミネート)、製袋加工、およびその他の後処理加工を施すこともできる。
[無機系吸湿剤]
・無機系吸湿剤1:協和化学工業(株)社製金属酸化物系吸湿剤、キョーワマグMF30。酸化マグネシウム。数平均粒子径800nm、比表面積27m2/g、屈折率1.73。
・無機系吸湿剤2:協和化学工業(株)社製金属酸化物系吸湿剤、キョーワマグMF150。酸化マグネシウム。数平均粒子径800nm、比表面積121m2/g、屈折率1.73。
・無機系吸湿剤3:協和化学工業(株)社製金属酸化物系吸湿剤、KW2200。ハイドロタルサイト(マグネシウム・アルミニウム固溶体)。数平均粒子径400nm、比表面積125m2/g、屈折率1.57。
・無機系吸湿剤4:協和化学工業(株)社製金属酸化物系吸湿剤、キョーワマグMA150、酸化マグネシウム。数平均粒子径3.16μm、比表面積145m2/g、屈折率1.73。
・LLDPE1:プライムポリマー(株)社製LLDPE、エボリューSP2020。密度0.916g/cm3、MFR2.0g/10分、屈折率1.54。
・LDPE1:日本ポリエチレン(株)社製LDPE、LC600A。密度0.918g/cm3、MFR7g/10分、屈折率1.54。
マスターバッチを下記のように調製した。
[マスターバッチ1の調製]
LDPE1と、無機系吸湿剤1とを下記割合でメルトブレンドし、マスターバッチ1(MB1)を得た。
LDPE1 50質量部
無機系吸湿剤1 50質量部
表1の配合に従って、マスターバッチ1と同様に、メルトブレンドし、マスターバッチ2~5(MB2~5)を得た。
[吸湿層用樹脂組成物1の調製]
MB1とLLDPE1とを下記割合でドライブレンドし、吸湿層用樹脂組成物1を得た。
MB1 80質量部
LLDPE1 20質量部
ヒートシール層1用にLLDPE1、吸湿層用に吸湿層用樹脂組成物1、ヒートシール層2用にLLDPE1を用いて、170℃でインフレーション製膜によって積層し、下記層構成の透明吸湿シーラントフィルムを作製した。そして、各種評価を実施した。
層構成:ヒートシール層1(15μm厚)/吸湿層(30μm厚)/ヒートシール層2(15μm厚)
表2の配合に従って、実施例1と同様に操作して、吸湿層用樹脂組成物、透明吸湿シーラントフィルムを作製して、同様に評価した。
[吸湿層用樹脂組成物1の調製]
MB1とLLDPE1とを下記割合でドライブレンドし、吸湿層用樹脂組成物7を得た。
MB1 10質量部
LLDPE1 90質量部
[透明吸湿シーラントフィルムの作製]
吸湿層用樹脂組成物7を用いて、170℃でインフレーション製膜によって、吸湿層(60μm厚)のみからなる透明吸湿シーラントフィルムを得た。そして、実施例1と同様に各種評価を実施した。
表2の配合に従って、実施例7と同様に操作して、吸湿層用樹脂組成物、透明吸湿シーラントフィルムを作製して、同様に評価した。
[製膜性]
透明吸湿シーラントフィルムの外観を肉眼で観察し、不良の有無を下記評価基準で評価した。
○:透明吸湿シーラントフィルムに皺、ぶつ、剥離が無かった。
×:透明吸湿シーラントフィルムに皺、ぶつ、剥離が有った。
透明吸湿シーラントフィルムを100mm×100mmに切り分け、ヒートシール層面またはヒートシール可能な面を対向させて重ね合せた後に、ヒートシールテスター(テスター産業社製:TP-701-A)を用いて、端部はヒートシールされずに二股に分かれている状態になるように1cm×10cmの領域をヒートシールし、さらに15mm幅で短冊状に切り分けて、ヒートシール強度測定用の試験片を作製した。
この試験片の二股に分かれている各端部を引張試験機に装着して、ヒートシール部を剥離するように引っ張って、ヒートシール強度(N/15mm幅)を測定して、下記合否基準で合否判定した。
温度:160℃
圧力:1kgf/cm2
時間:1秒
(引張強度試験条件)
試験速度:300mm/分
荷重レンジ:50N
(合否判定基準)
○:30N/15mm以上であり、合格。
×:30N/15mm未満であり、不合格。
2枚の透明吸湿シーラントフィルムを縦100mm×横100mmの寸法に切断して、ヒートシール層面またはヒートシール可能な面を対向させて重ねて3方をヒートシールし、文字を印刷した紙片を入れ、残る未ヒートシールの1方をヒートシールして75ccの空気を封入した。
そして、外側から内部の紙片上の文字が目視で視認できるか否か判断した。
(合否判定基準)
○:視認可能、合格。
×:視認困難、不合格。
透明吸湿シーラントフィルムを縦100mm×横100mmの寸法に切断し、温度25
℃、湿度50%RH、または温度40℃、湿度90%RHの環境下に11日間静置し、透明吸湿シーラントフィルムの重量の変化量から吸湿率を求めた。
透明吸湿シーラントフィルムを縦50mm×横50mmの寸法に切断し、JIS K 7361(プラスチックの光学的特性試験法)に準拠して、色彩情報測定機器ヘーズメーター(株式会社村上色彩技術研究所製HM-150)により、全光線透過率およびヘイズを測定した。
本願発明の全実施例の透明吸湿シーラントフィルムは、良好な製膜性、ヒートシール性、低吸湿性、透過視認性、高全光線透過率、低ヘイズを示し、吸湿後も良好な透過視認性、高全光線透過率、低ヘイズを示した。
一方、比較例1の過大な数平均粒子径の無機系吸湿剤を含有するシーラントフィルムは、透明性(透過視認性、全光線透過率、ヘイズ)が劣る結果を示し、屈折率は正確に測定できなかった。比較例2の無機系吸湿剤を含有しないシーラントフィルムは吸湿性が不十分な結果を示した。比較例3の無機系吸湿剤を過剰に含有するフィルムは、製膜性とヒートシール性が不十分な結果を示した為に以降の評価を中止した。
2 ヒートシール層1
3 吸湿層
4 ヒートシール層2
Claims (5)
- 無機系吸湿剤と、バインダー樹脂とを含有する、透明吸湿シーラントフィルムであって、
該透明吸湿シーラントフィルムの屈折率は、1.3以上、2.0以下であり、
該バインダー樹脂は、屈折率が1.3以上、2.0以下であり、ヒートシール性を有し、
該無機系吸湿剤の屈折率は、1.3以上、2.0以下であり、
該無機系吸湿剤の数平均粒子径は、400nm以上、800nm以下であり、
該無機系吸湿剤を含有する層中の、該無機系吸湿剤の含有量は、0.5質量%以上、70質量%以下であり、
該無機系吸湿剤が、ハイドロタルサイト、酸化マグネシウム、酸化カルシウムからなる群から選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする、透明吸湿シーラントフィルム。 - 前記透明吸湿シーラントフィルムは、ヒートシール層と吸湿層とを有し、
該ヒートシール層は、ヒートシール性樹脂を含有し、前記無機系吸湿剤を含有しない層であり、該透明吸湿シーラントフィルムの片表面または両表面に積層されている層であり、
該吸湿層は、前記バインダー樹脂および前記無機系吸湿剤を含有する層であり、
該ヒートシール性樹脂の屈折率が、1.3以上、2.0以下であることを特徴とする、請求項1に記載の、透明吸湿シーラントフィルム。 - 全光線透過度が60%以上、99%以下であり、
ヘイズが40%以上、70%以下であることを特徴とする、
請求項1または2に記載の、透明吸湿シーラントフィルム。 - 前記バインダー樹脂が、ポリオレフィン系樹脂を含有することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の、透明吸湿シーラントフィルム。
- 前記バインダー樹脂および/または前記ヒートシール性樹脂が、ポリエチレン系樹脂を
含有することを特徴とする、請求項2に記載の、透明吸湿シーラントフィルム。
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| JP2022155875A (ja) | 2022-10-14 |
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