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JP7643264B2 - 車両の表皮付き内装品 - Google Patents
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Description

本発明は、車両の表皮付き内装品に関し、特に、非通気性シート材である表皮材が、基材の表面に真空成形またはプレス成形により貼着(接着)される車両の表皮付き内装品に関するものである。
従来から、インストルメントパネル等といった車両の内装品として、射出成形で製造された固い基材(芯材)の表面に、表皮層とフォーム層とからなる、高触感の表皮材を接着剤等で貼着した表皮付き内装品が知られている。
かかる表皮付き内装品を成形する場合には、裏面(フォーム層側)に接着剤を塗布した後に加熱して軟化させた表皮材を、基材に被せた後、基材に貫通形成されたエア抜き穴を介した真空引きにより、表皮材を基材に密着させる真空成形や、基材と表皮材とを基材型と表皮型とで圧着することにより、表皮材を基材に密着させるプレス成形を行うことが多い。
もっとも、射出成形で製造され基材には、冷却過程における熱収縮の逃げ場が無いため、エア抜き穴の周囲に盛上り部が発生し易いところ、かかる盛上り部が発生したまま表皮材を基材に貼り付けると、表皮材が局部的に盛上り、見栄えが悪くなるという問題がある。
そこで、例えば特許文献1には、基材表面に断面矩形状の吸引溝を略平行に複数本設け、シート材(表皮材)の両辺を引っ張りつつ吸引溝に被せるように、シート材を基材の表面に載せた後、吸引溝を真空にすることで、シート材を基材に貼り付けるようにした基材・シート材一体成形方法が開示されている。
この特許文献1のものによれば、吸引孔(エア抜き穴)であったものを複数本の吸引溝に置き代えることによって、基材の射出成形に伴う熱収縮量が点から線に分散するので、吸引溝の周囲に局部的な盛上り部が発生するのを抑えることができ、これにより、表皮材が局部的に盛上ることで見栄えが悪くなるのを抑制することができるとされている。
特開平11-286050号公報
しかしながら、上記特許文献1のものには、以下のような問題がある。
すなわち、特許文献1のものでは、吸引溝の断面形状が、脱型の際の抜き角度が相対的に小さい矩形状であることから、吸引溝として相対的に深い溝を形成すると、基材の射出成形時に脱型不良が生じるおそれがある。
このため、特許文献1のものでは、吸引溝の溝深さを浅くせざるを得ないが、溝深さの浅い吸引溝の場合には、通気性が無い表皮材を基材に貼り着ける際に、フォーム層が浅い吸引溝に入り込むため、エアの通路を確保することが困難となる。それ故、エア抜き穴からエアがうまく抜けず、表皮材と基材との間にエアが溜ることで、接着不良が生じるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基材の射出成形時に脱型不良が生じるのを抑えつつ、真空成形時またはプレス成形時のエア溜りによる表皮材と基材との接着不良を抑制することが可能な表皮付き内装品を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る車両の表皮付き内装品では、相対的に大きな抜き角度を確保することが可能で且つ表皮材を基材に貼り着ける際に、フォーム層によって埋まり難い断面V字状の縦溝および横溝を、エアの通路として基材の表面に格子状に形成するようにしている。
具体的には、本発明は、表皮層とフォーム層とからなる表皮材が、基材の表面に真空成形またはプレス成形により貼着される車両の表皮付き内装品を対象としている。
そして、この車両の表皮付き内装品は、上記基材の表面には、当該基材の射出成形時の型抜き方向と平行に延びる、複数の断面V字状の縦溝と、当該基材の射出成形時の型抜き方向と直交する方向に延びる、複数の断面V字状の横溝と、が格子状に形成されているとともに、当該基材における当該縦溝と当該横溝との交点には、所定の間隔でエア抜き穴が貫通形成されており、上記縦溝の溝深さは、表皮材を貼着した際にフォーム層によって埋まらないような深さに設定されている一方、上記横溝の溝深さは、当該縦溝の溝深さ以下であり、且つ抜き角度が大きい横溝の溝深さよりも、抜き角度が小さい横溝の溝深さの方が小さく設定されていることを特徴とするものである。
この構成では、縦溝については、基材の射出成形時の型抜き方向と平行に延びていることから、型抜きの際の脱型抵抗にならないので、その溝深さを、相対的に深く設定することができる。具体的には、縦溝の溝深さを、フォーム層の硬さに応じて、表皮材を貼着した際にフォーム層によって埋まらないような深さに設定することができる。また、断面V字状に形成することで、真空成形時またはプレス成形時にフォーム層がV字の頂点までは入り難くなる。これらが相俟って、相対的に深い複数の縦溝によって、真空成形時またはプレス成形時におけるエアの通路を確実に確保することができる。
一方、横溝については、基材の射出成形時の型抜き方向と直交する方向に延びていることから、型抜きの際の脱型抵抗は生じるものの、断面V字状に形成することで、射出成形時の抜き角度を、断面矩形状の溝に比して大きくすることができるとともに、その溝深さを、縦溝の溝深さ以下で且つ横溝の抜き角度に応じた深さに設定する(抜き角度が大きい横溝の溝深さよりも、抜き角度が小さい横溝の溝深さの方を小さく設定する)ことから、射出成形時の脱型抵抗を小さくすることができる。また、相対的に浅い横溝では、表皮材を貼着した際にフォーム層によって埋まり易くはなるものの、断面V字状に形成することで、フォーム層がV字の頂点までは入り難くなるので、最低限のエアの通路を確保することができる。
そうして、これら縦溝と横溝とは格子状に形成されているとともに、これら縦溝と横溝との交点にはエア抜き穴が貫通形成されていることから、真空成形時またはプレス成形時に表皮材を貼着した際、相対的に浅い横溝にはフォーム層が入り込みながらエアが流れ、横溝を流れたエアが縦溝に集まるとともに、フォーム層によって埋まらないような深さに設定された縦溝を流れるエアを、エア抜き穴から確実に排出することができる。これにより、真空成形時またはプレス成形時に、通気性が無い表皮材と基材との間にエア溜りが発生するのを確実に抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る車両の表皮付き内装品によれば、基材の射出成形時に脱型不良が生じるのを抑えつつ、真空成形時またはプレス成形時のエア溜りによる表皮材と基材との接着不良を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る車両の表皮付き内装品の一部を模式的に示す断面図である。 表皮付き内装品の真空成形の態様を模式的に説明する図である。 表皮付き内装品のプレス成形の態様を模式的に説明する図である。 基材の表面を模式的に示す平面図である。 図4の部分拡大図である。 縦溝および横溝を模式的に示す断面図であり、同図(a)は図5のVIa-VIa線の矢視図であり、同図(b)は図5のVIb-VIb線の矢視図である。 真空成形時またはプレス成形時にエアが抜ける態様を模式的に説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
-表皮付き内装品の全体構成-
図1は、本実施形態に係る車両の表皮付き内装品1の一部を模式的に示す断面図である。なお、図1では、図を見易くするために、基材10や表皮材20の厚さを誇張しているとともに、後述する縦溝11、横溝13、エア抜き穴17等を図示省略している。また、本実施形態では、表皮付き内装品1の一例としてインストルメントパネルを示しているが、表皮付き内装品1はこれに限定されるものではなく、様々な車両の内装品に適用することができる。
この表皮付き内装品1は、図1に示すように、3層構造となっていて、芯材としての基材10と、基材10の表面10aに真空成形またはプレス成形により一体に貼着された表皮材20と、を備えている。基材10は、樹脂製であり、基材成形型(図示せず)を用いて射出成形される。表皮材20は、ファブリック表皮である表皮層21とフォーム層23とを貼り合わせたシート材である。
なお、本実施形態では、表皮層21を、布製のファブリック表皮で構成しているが、埃の吸収等による通気汚れを抑えるべく、通気止めとして機能するフォーム層23を表皮層21の裏面に貼り合わせていることから、表皮材20自体は、空気を通さない非通気性シート材となっている。
図2は、表皮付き内装品1の真空成形の態様を模式的に説明する図であり、図3は、表皮付き内装品1のプレス成形の態様を模式的に説明する図である。なお、図2および図3では、図を見易くするために、基材10における縦溝11および横溝13を図示省略しているとともに、表皮材20を表皮層21とフォーム層23とに分けずに1枚のシート材として図示している。
表皮付き内装品1の真空成形を行う場合には、先ず、図2に示すように、真空成形型30の上に基材10を配置する。真空成形型30には、基材10を所定の位置にセットした場合に、基材10のエア抜き穴17と同心に重なるように、吸引穴30aが貫通形成されている。
次いで、裏面(フォーム層23側)に接着剤がプレコートされた表皮材20をクランプ治具31で保持して、図2の破線で示すように、基材10の上方に配置し、ヒーター(図示せず)にて表皮材20を加熱して軟化させる。
次いで、図2の白抜き矢印で示すように、クランプ治具31を下げて、表皮材20を基材10の表面10aに被せる。そうして、真空ポンプ35を駆動した後、弁33を開けることにより、真空成形型30の内部を負圧にし、表皮材20と基材10との間の空気(エア)を、図2の太線矢印で示すように、エア抜き穴17および吸引穴30aを通じて吸引(真空引き)して、表皮材20を基材10の表面10aに密着させる。
一方、表皮付き内装品1のプレス成形を行う場合には、先ず、図3に示すように、基材型37の上に基材10を配置する。基材型37には、基材10を所定の位置にセットした場合に、基材10のエア抜き穴17と同心に重なるように、吸引穴37aが貫通形成されている。
次いで、裏面(フォーム層23側)に接着剤がプレコートされた表皮材20をクランプ治具31で保持して、図3の破線で示すように、基材10の上方に配置し、ヒーター(図示せず)にて表皮材20を加熱して軟化させる。さらに、表皮型39を表皮材20の更に上方に配置する。
次いで、図3の白抜き矢印で示すように、クランプ治具31および表皮型39を下げて、表皮材20を基材10の表面10aに被せるとともに、基材10と表皮材20とを基材型37と表皮型39とで圧着することにより、表皮材20と基材10との間の空気(エア)を、図3の破線矢印で示すように、エア抜き穴17および吸引穴37aを通じて大気開放して、表皮材20を基材10の表面10aに密着させる。
なお、表皮付き内装品1のプレス成形を行う場合にも、弁33および真空ポンプ35を設けて、大気開放ではなく、エア抜き穴17および吸引穴37aを通じた吸引を行うようにしてもよい。
-従来の問題点-
ところで、射出成形で製造され基材には、冷却過程における熱収縮の逃げ場が無いため、エア抜き穴の周囲には盛上り部が発生し易い。このような盛上り部が発生したまま表皮材を基材に貼り付けると、表皮材が局部的に盛上り、見栄えが悪くなるという問題がある。
そこで、例えば、基材の表面に断面矩形状の吸引溝を、2~5(mm)ピッチで略平行に複数本設け、表皮材を吸引溝に被せるように基材の表面に載せた後、吸引溝を真空にすることで、表皮材を基材に貼り付ける手法が考えられる。このようにすれば、エア抜き穴であったものを複数本の吸引溝に置き代えることによって、基材の射出成形に伴う熱収縮量が点から線に分散するので、吸引溝の周囲に局部的な盛上り部が発生するのを抑えることができ、これにより、表皮材が局部的に盛上ることで見栄えが悪くなるのを抑制することができる。
しかしながら、かかる手法には、吸引溝の断面形状が、脱型の際の抜き角度が相対的に小さい矩形状であることから、吸引溝として相対的に深い溝を形成すると、基材の射出成形時に脱型不良が生じるおそれがある。このため、かかる手法では、吸引溝の溝深さを浅くせざるを得ないが、溝深さの浅い吸引溝の場合には、通気性が無い表皮材を基材に貼り着ける際に、フォーム層が浅い吸引溝に入り込むため、エアの通路を確保することが困難となる。それ故、エア抜き穴からエアがうまく抜けず、表皮材と基材との間にエアが溜ることで、接着不良が生じるという問題がある。
-縦溝および横溝-
そこで、本実施形態の車両の表皮付き内装品1では、相対的に大きな抜き角度を確保することが可能で且つ表皮材20を基材10に貼り着ける際に、フォーム層23によって埋まり難い断面V字状の縦溝11および横溝13を、エアの通路として基材10の表面10aに格子状に形成するようにしている。
図4は、基材10の表面10aを模式的に示す平面図であり、図5は、図4の部分拡大図である。また、図6は、縦溝11および横溝13を模式的に示す断面図であり、同図(a)は図5のVIa-VIa線の矢視図であり、同図(b)は図5のVIb-VIb線の矢視図である。なお、図4では、図を見易くするために、縦溝11および横溝13の溝幅Wv,Whおよびピッチ等を誇張しているとともに、エア抜き穴17等を図示省略している。また、図4の白抜き矢印は、基材10の射出成形時の型抜き方向を示している。
図4に示すように、基材10の表面10aには、基材10の射出成形時の型抜き方向と平行に延びる、複数の断面V字状の縦溝11と、基材10の射出成形時の型抜き方向と直交する方向に延びる、複数の断面V字状の横溝13と、が格子状に形成されている。なお、縦溝11および横溝13は、それぞれ10(mm)ピッチで形成されている。このように、従来の溝ピッチ(2~5(mm))よりも広い10(mm)ピッチで縦溝11および横溝13をそれぞれ形成することで、射出成形時における脱型抵抗を、従来の基材よりも下げることが可能となる。
そうして、図5に示すように、基材10における縦溝11と横溝13との交点15には、所定の間隔(30(mm))でエア抜き穴17が貫通形成されている。換言すると、複数の交点15には、縦横2ヵ所置きにエア抜き穴17が、基材10を厚さ方向に貫通するように形成されている。
ここで、縦溝11については、基材10の射出成形時の型抜き方向と平行に延びていることから、型抜きの際の脱型抵抗にならないので、その溝深さDvを、相対的に深くすることができる。具体的には、縦溝11の溝深さDvは、フォーム層23の硬さに応じて、表皮材20を貼着した際にフォーム層23によって埋まらないような深さに設定されている。
例えば、本実施形態の縦溝11は、図6(b)に示すように、溝深さDv=500(μ)で且つ溝幅Wv:溝深さDv=1:1(抜き角度θv=53(°))の断面V字状に形成されており、相対的に深い溝深さDvおよび相対的に大きい抜き角度θvを有している。また、縦溝11を断面V字状に形成することで、真空成形時またはプレス成形時にフォーム層23がV字の頂点までは入り難くなる。これらが相俟って、相対的に深い複数の縦溝11によって、真空成形時またはプレス成形時におけるエアの通路を確実に確保することができる。
一方、横溝13については、基材10の射出成形時の型抜き方向と直交する方向に延びていることから、型抜きの際の脱型抵抗は生じるものの、断面V字状に形成することで、射出成形時の抜き角度を、断面矩形状の溝に比して大きくするとともに、横溝13の溝深さDhを、縦溝11の溝深さDv以下で且つ横溝13の抜き角度θhに応じた深さに設定することで、具体的には、200~500(μ)に設定することで、射出成形時の脱型抵抗を小さくするようにしている。
より詳しくは、(1)脱型抵抗が特に生じ易い部位(例えば抜き角度θhが20(°)以下の部位)では、横溝13の溝深さDhを200(μ)(この場合、溝幅Wh≦71(μ))に設定して、相対的に浅い溝深さDhによって、射出成形時の脱型抵抗を小さくするようにしている。
また、(2)一般的な部位(例えば抜き角度θhが21(°)以上で42(°)未満の部位)では、横溝13の溝深さDhを300(μ)(この場合、111(μ)≦溝幅Wh<230(μ))に設定して、ある程度深い溝深さDhによって、射出成形時における脱型抵抗の低減と、真空成形時またはプレス成形時におけるエアの通路の確保との両立を図るようにしている。
さらに、(3)脱型抵抗が生じ難い部位(例えば抜き角度θhが42(°)以上の部位)では、縦溝11と同様に、横溝13の溝深さDhを500(μ)(この場合、384(μ)≦溝幅Wh)に設定して、相対的に深い溝深さDhによって、真空成形時またはプレス成形時におけるエアの通路を確保するようにしている。
また、相対的に浅い横溝13では、表皮材20を貼着した際にフォーム層23によって埋まり易くはなるものの、断面V字状に形成することで、フォーム層23がV字の頂点までは入り難くなるので、最低限のエアの通路を確保することができる。
なお、このような溝幅Wv,Whおよび溝深さDv,Dhを有する断面V字状の縦溝11および横溝13は、基材10を射出成形するための基材成形型に対し、NC加工や特殊なエッチング加工により、その表面10aにV溝加工を施すことで容易に実現することができる。
図7は、真空成形時またはプレス成形時にエアが抜ける態様を模式的に説明する図である。以上のように構成された縦溝11と横溝13とは格子状に形成されているとともに、これら縦溝11と横溝13との交点15にはエア抜き穴17が貫通形成されていることから、真空成形時またはプレス成形時に表皮材20を貼着した際、相対的に浅い横溝13にはフォーム層23が入り込みながら、図7の破線矢印で示すようにエアが流れ、横溝13を流れたエアが縦溝11に集まるとともに、フォーム層23によって埋まらないような深さに設定された縦溝11を流れるエアを、図7の太線矢印で示すように、エア抜き穴17から確実に排出することができる。これにより、真空成形時またはプレス成形時に、通気性が無い表皮材20と基材10との間にエア溜りが発生するのを確実に抑制することができる。
以上のように、本実施形態に係る車両の表皮付き内装品1によれば、相対的に大きな抜き角度θv,θhを確保することが可能で且つ表皮材20を基材10に貼り着ける際に、フォーム層23によってV字の頂点までは埋まり難い断面V字状の縦溝11および横溝13を、エアの通路として基材10の表面10aに格子状に形成するという簡単な構成によって、基材10の射出成形時に脱型不良が生じるのを抑えつつ、真空成形時またはプレス成形時のエア溜りによる表皮材20と基材10との接着不良を抑制することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、表皮層21をファブリック表皮で構成したが、表皮材20自体が空気を通さない非通気性シート材であれば、これに限らず、表皮層21をファブリック表皮以外の表皮で構成してもよい。
また、上記実施形態では、縦溝11および横溝13をそれぞれ10(mm)ピッチで形成したが、これに限らず、射出成形時における脱型抵抗をより一層低減するために、例えば縦溝11および横溝13をそれぞれ10(mm)を超えるピッチで形成するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、エア抜き穴17を30(mm)間隔で交点15に形成したが、これに限らず、真空成形時またはプレス成形時におけるエア抜き穴17からのエアの排出性をより一層高めるべく、例えばエア抜き穴17を30(mm)未満の間隔で交点15に形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、縦溝11の溝深さDvを500(μ)に設定したが、これに限らず、フォーム層23が柔らかい場合等には、縦溝11の溝深さDvを500(μ)を超える深さに設定してもよいし、逆にフォーム層23が硬い場合等には、縦溝11の溝深さDvを500(μ)未満の深さに設定してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、基材の射出成形時に脱型不良が生じるのを抑えつつ、真空成形時またはプレス成形時のエア溜りによる表皮材と基材との接着不良を抑制することができるので、非通気性シート材である表皮材が、基材の表面に真空成形またはプレス成形により貼着される車両の表皮付き内装品に適用して極めて有益である。
1 表皮付き内装品
10 基材
10a 表面
11 縦溝
13 横溝
15 交点
17 エア抜き穴
20 表皮材
21 表皮層
23 フォーム層
Dh 横溝の溝深さ
Dv 縦溝の溝深さ
θh 横溝の抜き角度

Claims (1)

  1. 表皮層とフォーム層とからなる表皮材が、基材の表面に真空成形またはプレス成形により貼着される車両の表皮付き内装品であって、
    上記基材の表面には、当該基材の射出成形時の型抜き方向と平行に延びる、複数の断面V字状の縦溝と、当該基材の射出成形時の型抜き方向と直交する方向に延びる、複数の断面V字状の横溝と、が格子状に形成されているとともに、当該基材における当該縦溝と当該横溝との交点には、所定の間隔でエア抜き穴が貫通形成されており、
    上記縦溝の溝深さは、表皮材を貼着した際にフォーム層によって埋まらないような深さに設定されている一方、
    上記横溝の溝深さは、当該縦溝の溝深さ以下であり、且つ抜き角度が大きい横溝の溝深さよりも、抜き角度が小さい横溝の溝深さの方が小さく設定されていることを特徴とする車両の表皮付き内装品。
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