JP7643267B2 - ガラス不織布、ガラス繊維強化プラスチック成形体、ガラスチョップドストランド、およびガラス不織布の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の一態様におけるガラス不織布の説明に先立って、本発明者らの見出した知見の概要について説明すれば以下のとおりである。
図1は、本実施形態におけるガラス不織布1について部分的に拡大して撮像した光学顕微鏡写真である。図1に示すように、ガラス不織布1は、複数のガラスフィラメント10が互いに絡み合って形成されている。本実施形態におけるガラス不織布1は、その大部分がガラスフィラメント10によって形成されている。図1では、観察光に対する透光性を有する物質(下記の二次バインダ等)を撮像することは困難であるため、ガラスフィラメント10の像が主に示されている。
ガラス不織布1において、ガラスフィラメント10の含有率は、特に限定されるものではないが、例えば、70質量%以上95質量%以下であってよく、80質量%以上90質量%以下であってよい。
(2)横断面の円相当径の平均値が5μm以上20μm以下;
(3)上記円相当径の分布における標準偏差が0.5以上4.0以下。
本実施形態におけるガラス不織布1に含まれるガラスフィラメント10の扁平比分布について、以下に説明する。なお、ガラス不織布1中に含まれるガラスフィラメント10の扁平比の分布は、ガラス不織布1の製造過程において用いられるチョップドストランドに含まれるガラスフィラメント10の扁平比の分布とほぼ同じになる。そのため、以下に説明する扁平比分布の測定には、ガラス不織布1の製造過程にて用いたチョップドストランドを使用してもよい。
本実施形態におけるガラス不織布1に含まれるガラスフィラメント10の円相当径分布についても、扁平比分布を測定する際に用いた前述の手法と同様にして、複数本のガラスフィラメントの特定の総数について円相当径分布を測定することができる。
本実施形態におけるガラス不織布1の製造方法について説明する。本実施形態のガラス不織布1の製造方法は、準備工程と、開繊工程と、抄紙工程とを含む。
図4は、本実施形態におけるガラス繊維強化プラスチック成形体50の構成を示す模式図である。図4に示すように、ガラス繊維強化プラスチック成形体50は、互いに対向する一対の導体層51と、複数のプリプレグ52とを有している。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上記説明において開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
JIS R-3420 7 4に準拠し、精密万能試験機((株)島津製作所製 オートグラフAGS-X 10kN)を使用して引張強度を測定した。
25℃で20cPの粘度に調整したポリアクリル酸ソーダ水溶液を1000mL入れた内径110mmのビーカーを準備した。次に、ビーカーの底から10mmの位置に、回転直径75mm、高さ30mm、厚み3mmの二枚羽根を配設し、当該二枚羽根を200rpmで回転させ、ポリアクリル酸ソーダ水溶液中に長さ13mmに切断したチョップドストランドを3g投入した。チョップドストランドが開繊した後、ガラスフィラメントが凝集するまでに要した時間を測定した。なお、凝集したかどうかは目視で判定した。
本発明の一態様におけるガラス不織布の実施例では、得られたガラス不織布について、引張強度が196N/100mm以上である場合に高い強度を有すると評価した。また、凝集開始時間が150分以上である場合に耐凝集性がよい、すなわち、実用的な生産性を有すると評価した。
実施例1~7および比較例1~4のガラス不織布について、ガラス不織布に含有されているガラスフィラメントのデータおよび上記の試験の試験結果を表1に示す。表1において「扁平比分布のピーク数」は、扁平比分布を示すヒストグラムにおける峰(ピーク)の数を示している。
10 ガラスフィラメント
Claims (6)
- 横断面が扁平形状であり、下記(1)、(2)および(3)の条件を満足するガラスフィラメントを含有し、
複数本の前記ガラスフィラメントの特定の総数に対する、或る扁平比範囲に分類されるガラスフィラメントの数の割合を配合率として、
(i)1.5以上3.0未満の第1の扁平比区分に分類される扁平比を有する前記ガラスフィラメントの配合率の合計が0~20%、(ii)3.0以上5.0未満の第2の扁平比区分に分類される扁平比を有する前記ガラスフィラメントの配合率の合計が30~70%、(iii)5.0以上8.0以下の第3の扁平比区分に分類される扁平比を有する前記ガラスフィラメントの配合率の合計が30~60%であり、
前記複数本のガラスフィラメントについて、横軸を扁平比、縦軸を配合率とし、階級幅を0.25として扁平比の分布を示すヒストグラムが、少なくとも2つの峰を有する、ガラス不織布:
(1)横断面の扁平比(長径/短径)の平均値が1.5以上8.0以下;
(2)横断面の円相当径の平均値が5μm以上20μm以下;
(3)前記円相当径の分布における標準偏差が0.5以上4.0以下。 - 前記ガラス不織布の表面の少なくとも一部を被覆する二次バインダをさらに備え、
前記二次バインダは、強熱減量が5~30質量%である、請求項1に記載のガラス不織布。 - 前記扁平比の分布における標準偏差が0.5以上1.5以下である、請求項1または2に記載のガラス不織布。
- 請求項1~3のいずれか一項に記載のガラス不織布を1層以上含有する、ガラス繊維強化プラスチック成形体。
- 横断面が扁平形状であり、下記(1)、(2)および(3)の条件を満足するガラスフィラメントを含有し、
複数本の前記ガラスフィラメントの特定の総数に対する、或る扁平比範囲に分類されるガラスフィラメントの数の割合を配合率として、
(i)1.5以上3.0未満の第1の扁平比区分に分類される扁平比を有する前記ガラスフィラメントの配合率の合計が0~20%、(ii)3.0以上5.0未満の第2の扁平比区分に分類される扁平比を有する前記ガラスフィラメントの配合率の合計が30~70%、(iii)5.0以上8.0以下の第3の扁平比区分に分類される扁平比を有する前記ガラスフィラメントの配合率の合計が30~60%であり、
前記複数本のガラスフィラメントについて、横軸を扁平比、縦軸を配合率とし、階級幅を0.25として扁平比の分布を示すヒストグラムが、少なくとも2つの峰を有する、ガラスチョップドストランド:
(1)横断面の扁平比(長径/短径)の平均値が1.5以上8.0以下;
(2)横断面の円相当径の平均値が5μm以上20μm以下;
(3)前記円相当径の分布における標準偏差が0.5以上4.0以下。 - 横断面が扁平形状であり、下記(1)、(2)および(3)の条件を満足するガラスフィラメントを含有するガラスチョップドストランドを準備する準備工程と、
(1)横断面の扁平比(長径/短径)の平均値が1.5以上8.0以下;
(2)横断面の円相当径の平均値が5μm以上20μm以下;
(3)前記円相当径の分布における標準偏差が0.5以上4.0以下;
前記ガラスチョップドストランドを白水中に浸漬させて撹拌する開繊工程と、
前記白水を用いてガラス不織布を抄紙する抄紙工程と、を含み、
前記ガラスチョップドストランドは、
複数本の前記ガラスフィラメントの特定の総数に対する、或る扁平比範囲に分類されるガラスフィラメントの数の割合を配合率として、
(i)1.5以上3.0未満の第1の扁平比区分に分類される扁平比を有する前記ガラスフィラメントの配合率の合計が0~20%、(ii)3.0以上5.0未満の第2の扁平比区分に分類される扁平比を有する前記ガラスフィラメントの配合率の合計が30~70%、(iii)5.0以上8.0以下の第3の扁平比区分に分類される扁平比を有する前記ガラスフィラメントの配合率の合計が30~60%であり、
前記複数本のガラスフィラメントについて、横軸を扁平比、縦軸を配合率とし、階級幅を0.25として扁平比の分布を示すヒストグラムが、少なくとも2つの峰を有する、ガラス不織布の製造方法。
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