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JP7644535B2 - 減衰領域を備えた光学素子及びその製造方法 - Google Patents
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JP7644535B2 - 減衰領域を備えた光学素子及びその製造方法 - Google Patents

減衰領域を備えた光学素子及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、減衰領域を備えた光学素子及びその製造方法に関する。
光通信の分野において光源として機能する発光素子と受光素子とを光学的に結合する光学素子(光モジュール)が使用されている。このような光学素子を使用する際に、安全性及び規格の観点から通過する光量を所望の減衰率で減衰させることが要求される場合がある。光量を所望の減衰率で減衰させるために、光の通過する面に光減衰用の膜を備えた光学素子(特許文献1)、内部において光を拡散させる形状を備えた光学素子(特許文献2)などが開発されている。
しかし、膜を備えた光学素子を製造するには工数及びコストが増加する。また、内部において光を拡散させる形状を備えた光学素子の場合には、拡散された光によるノイズが増加する可能性がある。また、いずれの方法の場合も所望の減衰率を高い精度で実現するのは容易ではない。
このように、光源として機能する発光素子と受光素子とを光学的に結合する光学素子であって、簡単に製造することができ、所望の減衰率を高い精度で実現する光学素子及びその製造方法は開発されていない。そこで、光源として機能する発光素子と受光素子とを光学的に結合する光学素子であって、簡単に製造することができ、所望の減衰率を高い精度で実現する光学素子及びその製造方法に対するニーズがある。
特開平11-119063 特開2008-145678
本発明の技術的課題は、光源として機能する発光素子と受光素子とを光学的に結合する光学素子であって、簡単に製造することができ、所望の減衰率を高い精度で実現する光学素子及びその製造方法を提供することである。
本発明の第1の態様の光学素子は、光源と該光源からの光を受け取る受光素子とを光学的に結合するように、該光源に対向するように構成された入射面と該受光素子に対向するように構成された出射面とを備えた光学素子であって、該光源から該入射面に入射した光が該光学素子内において該光源の第1の像を形成し、該出射面から射出した後、該光源の第2の像を形成するように構成され、該第1の像が形成される位置の近傍に、通過する光の量を減少させる減衰領域を備えている。
本態様の光学素子は光源として機能する発光素子と受光素子とを光学的に結合する光学素子であって、簡単に製造することができ、所望の減衰率を高い精度で実現する。
本発明の第1の態様の第1の実施形態の光学素子は、該入射面及び該出射面の少なくとも一方がフェルールを介して光ファイバに対向するように構成されている。
本発明の第1の態様の第2の実施形態の光学素子は、該入射面及び該出射面の中心を通過する光線の経路を光軸として、該光源及び該入射面間の光軸に沿った設計上の距離をa、該入射面及び該出射面間の光軸に沿った距離をl、該出射面及び該第2の像間の光軸に沿った設計上の距離をd、該入射面の該光源側の焦点距離をf、該出射面の該受光素子側の焦点距離をf、該光学素子の屈折率をnで表して
Figure 0007644535000001
Figure 0007644535000002
Figure 0007644535000003
が満たされる。
本発明の第2の態様の光学素子の製造方法は、光源と該光源からの光を受け取る受光素子とを光学的に結合するように、該光源に対向するように構成された入射面と該受光素子に対向するように構成された出射面とを備え、内部に減衰領域を備えた光学素子の製造方法であって、該光源から該入射面に入射した光が該光学素子内において該光源の第1の像を形成し、該出射面から射出した後、該光源の第2の像を形成するように形状を定めた光学素子を製造するステップと、該入射面または該出射面を介してレーザ光を照射することによって該第1の像が形成される位置の近傍に、通過する光の量を減少させる減衰領域を形成するステップと、を含む。
本態様の光学素子の製造方法によれば、所望の減衰率を高い精度で実現する光学素子を簡単に製造することができる。
本発明の第2の態様の第1の実施形態の光学素子の製造方法においては、該入射面及び該出射面の少なくとも一方がフェルールを介して光ファイバに対向するように構成されており、該減衰領域を形成するステップにおいて、該フェルール及び該入射面または該出射面を介して該レーザ光を照射する。
本実施形態によれば、減衰領域を形成するステップにおいて、フェルールによってレーザ光の照射位置を高い精度で位置決めすることができる。
本発明の第2の態様の第2の実施形態の光学素子の製造方法においては、該光学素子が受信用光学素子であり、減衰領域を形成するステップにおいて、動作時の光ファイバの位置にファイバレーザを配置して該入射面を介して該レーザ光を照射する。
本実施形態によれば、減衰領域を形成するステップにおいて、動作時の光ファイバの位置にファイバレーザを配置して入射面を介してレーザ光を照射するのでほぼ第1の像の位置に減衰領域を形成することができる。
本発明の第2の態様の第3の実施形態の光学素子の製造方法においては、該光学素子が送信用光学素子であり、減衰領域を形成するステップにおいて、動作時のほぼ該第2の像の位置にファイバレーザを配置して該出射面を介して該レーザ光を照射する。
本実施形態によれば、減衰領域を形成するステップにおいて、動作時のほぼ該第2の像の位置にファイバレーザを配置して該出射面を介して該レーザ光を照射するのでほぼ第1の像の位置に減衰領域を形成することができる。
本発明の一実施形態の光学素子を示す透視図である。 本発明の一実施形態の光学素子、光ファイバ及び光学素子と光ファイバとを光学的に接続するために使用されるフェルールを示す透視図である。 本発明の一実施形態の光学素子、光ファイバ及び光学素子と光ファイバとを光学的に接続するために使用されるフェルールの平面図である。 図3のA-A断面を示す図である。 図3のB-B断面を示す図である。 図4のCの部分の拡大図である。 図5のDの部分の拡大図である。 本発明の光学素子の光学系の近軸結像光学系モデルを示す図である。 実施例1の光学素子の動作時の光線経路を示す図である。 実施例1の光学素子の減衰領域形成時の光線経路を示す図である。 実施例1と同様に反射面を備えた光学素子の減衰領域形成時の光線経路を含む断面の一例を示す図である。 実施例1と同様に反射面を備えた光学素子の減衰領域形成時の光線経路を含む断面の他の例を示す図である。 実施例2の光学素子の動作時の光線経路を示す図である。 実施例2と同様に反射面を備えていない光学素子の動作時の光線経路を含む断面の一例を示す図である。 実施例2の光学素子の減衰領域形成時の光線経路を示す図である。 実施例2と同様に反射面を備えていない光学素子の減衰領域形成時の光線経路を含む断面の一例を示す図である。 光源と該光源からの光を受け取る受光素子とを光学的に結合するように、該光源に対向するように構成された入射面と該受光素子に対向するように構成された出射面とを備えた光学素子であって、内部に通過する光の量を減少させる減衰領域を備えた光学素子の製造方法を説明する流れ図である。 光学素子の動作時の光学系を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態の光学素子100を示す透視図である。
図2は、本発明の一実施形態の光学素子100、光ファイバ210及び光学素子100と光ファイバ210とを光学的に接続するために使用されるフェルール220を示す透視図である。
図3は、図2に示す、光学素子100、光ファイバ210及び光学素子100と光ファイバ210とを光学的に接続するために使用されるフェルール220の平面図である。
図4は、図3のA-A断面を示す図である。
図5は、図3のB-B断面を示す図である。
図6は、図4のCの部分の拡大図である。図6によると、光学素子100の受光側レンズ110は光ファイバ210に対向し、光学素子100の出射側レンズ120は受光素子300に対向するように配置される。光ファイバ210から射出して受光側レンズ110に入射した光は全反射面Rで反射され、出射側レンズ120によって受光素子300の受光面の近傍に集光される。受光側レンズ110及び出射側レンズ120はそれぞれ受光側レンズアレイ及び出射側レンズアレイを形成する。複数の光ファイバのうちの一つからの光は、その光ファイバに対向する一つの受光側レンズ、その受光側レンズに対応する一つの出射側レンズを経由してその出射側レンズに対向する一つの受光素子に到達する。一つの受光側レンズ及び一つの出射側レンズをそれぞれ光学素子の入射面及び出射面とも呼称する。
図7は、図5のDの部分の拡大図である。図7によると、光学素子100のフェルール嵌合用ピン105がフェルール220の穴にはめあわされることによって光学素子100及びフェルール220が位置合わせされ固定される。この結果、光ファイバ210及び入射面110が高い精度で位置合わせされる。
一般的に本発明の光学素子100は、光源及び受光素子を光学的に結合するように構成されている。光学素子100が送信用に使用される場合には、光源はVCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER、垂直共振器面発光レーザ)などの半導体光学素子であり、
受光素子は光ファイバである。光学素子100が受信用に使用される場合には、光源は光ファイバであり、受光素子はフォトダイオードなどの半導体光学素子である。
図1-6を使用して説明した光学素子は受信用光学素子である。光学素子100が送信
用に使用される場合には、入射面が光源であるVCSELなどの半導体光学素子に対向し、出
射面が受光素子である光ファイバの端面に対向する。
近軸結像光学系モデルを使用して本発明の光学素子の光学系の特徴を説明する。上述のように、光学素子の入射面は光源に対向し、光学素子の出射面は受光素子に対向する。
図8は、本発明の光学素子の光学系の近軸結像光学系モデルを示す図である。光学素子の光学系は、光源Lの第1の像Lを光学素子の内部に形成し、光源Lの第2の像Lを光学素子の外部に形成するように構成されている。ここで、光源L、入射面S及び出射面Sの中心を通過する光線の経路を光学系の光軸とする。なお、図8において光源及びその像は光軸よりも上または下の部分のみが記載されている。
光源Lの第1の像Lを光学素子の内部に形成し、光源Lの第2の像Lを光学素子の外部に形成するように構成するために光学系は以下の条件を満たす必要がある。
Figure 0007644535000004
Figure 0007644535000005
Figure 0007644535000006
符号の説明は以下のとおりである。
a:光源Lから入射面Sまでの光軸に沿った距離
b:入射面Sから第1の像Lまでの光軸に沿った距離
c:第1の像Lから出射面Sまでの光軸に沿った距離
d:出射面Sから第2の像Lまでの光軸に沿った距離
n:光学素子の屈折率
:入射面Sの焦点距離
:出射面Sの焦点距離
つぎに、光束が出射面S内に収まるための条件を検討する。光束が出射面S内に収まるために光学系は以下の条件を満たす必要がある。
Figure 0007644535000007
他方、図8から以下の関係が成立する。
Figure 0007644535000008
Figure 0007644535000009
上記の式から光束が出射面S内に収まるための条件として以下の式が得られる。
Figure 0007644535000010
符号の説明は以下のとおりである。
:入射面Sにおける光束半径
:出射面Sにおける光束半径
:光源Lの光軸からの最大高さ
:第1の像Lの光軸からの最大高さ
D:出射面Sの有効径
θ:光源の拡散角度(半角値、単位はラジアン)
また、光束が出射面S内に収まるための条件を主光線のみで検討すれば以下の式が得られる。
Figure 0007644535000011
上記の式から光束が出射面S内に収まるための条件として以下の式が得られる。
Figure 0007644535000012
つぎに、受光素子が光ファイバであるとして、光束がファイバ端面内に収まるための条件を検討する。光源Lの第2の像Lが光ファイバの端面上に形成されるとして、光束がファイバコア内に収まるために光学系は以下の条件を満たす必要がある。
Figure 0007644535000013
他方、図8から以下の関係が成立する。
Figure 0007644535000014
上記の式から光束がファイバコア内に収まるための条件として以下の式が得られる。
Figure 0007644535000015
符号の説明は以下のとおりである。
:第2の像Lの光軸からの最大高さ
hcore:ファイバコアの半径
式(4)及び(6)から光束が出射面及びファイバコア内に収まるためには以下の条件を満たす必要がある。
Figure 0007644535000016
なお、一般的にファイバコアの半径を受光素子の円状の受光面の半径と置き換えれば、式(7)が満たされれば光束は受光素子の受光面内に収まる。
また、最大像高の主光線が光軸となす角度をαとすると、図8から以下の関係が成立する。
Figure 0007644535000017
ここで、
Figure 0007644535000018
を考慮すると、光ファイバの開口数をNAとして、光ファイバの損失が生じないようするための以下の関係が得られる。
Figure 0007644535000019
本発明の実施例を以下に説明する。実施例においてレンズ面の形状は以下の式によって定義される。
Figure 0007644535000020
符号の説明は以下のとおりである。
sag:サグ量、すなわちレンズ面頂点からの光軸方向の距離
レンズ面頂点から物体側は負、像側は正
:曲率(曲率半径の逆数)
r:光軸からの距離
k:コーニック定数
実施例1
図9は実施例1の光学素子の動作時の光線経路を示す図である。実施例1の光学素子は、光源L及び受光素子を光学的に結合するように、光源Lに対向するように構成された入射面Sと該受光素子に対向するように構成された出射面Sとを備えている。実施例1の光学素子は送信用光学素子であり、光源はVCSELであり、受光素子は光ファイバで
ある。実施例1の光学素子は内部に反射面Rを備える。VCSELから放出された光は光学素
子内で光源の像(第1の像)Lを形成した後、反射面Rで全反射され出射面Sを通過した後光ファイバの端面の近傍で光源Lの像(第2の像)Lを形成する。図9に示す光学系において光源Lと第2の像Lとは共役関係にある。図9において、実線は光源の中心から出る光線を示し点線は光源の中心から5μmの高さの点から出る光線を示す。
表1は実施例1の光学系の式(1)-(8)に使用されるデータを示す表である。表1において長さの単位はミリメータである。また、近軸結像光学系モデルを使用するので、正弦(sin θ0)の値はラジアンで表した角度(θ)の値にほぼ等しい。
Figure 0007644535000021
表1によれば、式(1)-(3)、式(7)及び式(8)は満たされる。
表2は実施例1の各面の形状、面間距離、及びレンズの材料、屈折率を示す表である。
Figure 0007644535000022
表2及び以下に示す表4において、PEIはポリエーテルイミドを表す。
つぎに、光学素子にどのようにして減衰領域を形成するかについて説明する。減衰領域を形成する際には、フェルールを介して送信用光学素子の動作時の出射面Sからファイバレーザなどの高強度のレーザ光を照射する。送信用光学素子の動作時の出射面Sは、動作時にフェルールを介して光ファイバに接続されるように構成されているので動作時に使用されるフェルールを減衰領域形成時にファイバレーザ用にそのまま使用することができる。したがって、ファイバレーザなどの高強度のレーザ光の光源の光学素子に対する位置合わせを高精度で実施できる。
図10は実施例1の光学素子の減衰領域形成時の光線経路を示す図である。図10の光学系において、ほぼ、図9の光学系の第2の像の位置にファイバレーザなどの光源L’が位置する。上述のように、図9に示す光学系において光源と第2の像とは共役関係にあるので、図10の光学系においても、ほぼ、図9の光学系の第1の像の位置に高強度のレーザ光の光源の像L が形成される。このため、高強度のレーザ光の光源の像が形成される位置の樹脂(プラスチック)の屈折率または透過率が変化し減衰領域が作成される。図10において、実線は光源の中心から出る光線を示し点線は光源の中心から5μmの高さの点から出る光線を示す。
図11は実施例1と同様に反射面を備えた光学素子の減衰領域形成時の光線経路を含む断面の一例を示す図である。図11においてはファイバレーザ211から射出され、光学素子100を通過したレーザ光の強度がフォトダイオード310で測定される。
図12は実施例1と同様に反射面を備えた光学素子の減衰領域形成時の光線経路を含む断面の他の例を示す図である。図12においてはファイバレーザ211から射出され、光学素子100を通過したレーザ光の強度がパワーメータ320で測定される。
図11及び図12に示すように、ファイバレーザ211から射出され、光学素子100を通過したレーザ光の強度を測定しながらファイバレーザ211の強度及び照射時間の少なくとも一方を調整することにより所望の減衰率の減衰領域を作成することができる。
実施例1の光学素子の第1の像が、反射面Rの近傍に存在すると、光線の経路が減衰領域を二度通過し、光の減衰量が過大となる可能性がある。また、反射面Rにおける光束径が小さいと、反射面Rの光束位置の局所的な形状誤差により光学性能が大幅に劣化する可能性がある。したがって、光学素子の第1の像は、光軸上で反射面Rから少なくとも第1の像Lの高さhだけ離れているのが好ましい。
実施例2
図13は実施例2の光学素子の動作時の光線経路を示す図である。実施例2の光学素子は、光源L及び受光素子を光学的に結合するように、光源Lに対向するように構成された入射面Sと該受光素子に対向するように構成された出射面Sとを備えている。実施例2の光学素子は送信用光学素子であり、光源はVCSELであり、受光素子は光ファイバ
である。実施例2の光学素子は内部に反射面を備えていない。VCSELから放出された光は
光学素子内で光源Lの像(第1の像)Lを形成した後、出射面Sを通過した後光ファイバの端面の近傍で光源の像(第2の像)Lを形成する。図13に示す光学系において光源Lと第2の像Lとは共役関係にある。図13において、実線は光源の中心から出る光線を示し点線は光源の中心から5μmの高さの点から出る光線を示す。
図14は実施例2と同様に反射面を備えていない光学素子の動作時の光線経路を含む断面の一例を示す図である。入射面SはLDで示すVCSELと対向し、出射面Sは光ファ
イバ210と対向する。
表3は実施例2の光学系の式(1)-(8)に使用されるデータを示す表である。表3において長さの単位はミリメータである。また、近軸結像光学系モデルを使用するので、正弦(sin θ0)の値はラジアンで表した角度(θ)の値にほぼ等しい。
Figure 0007644535000023

表3によれば、式(1)-(3)、式(7)及び式(8)は満たされる。
表4は実施例2の各面の形状、面間距離、及びレンズの材料、屈折率を示す表である。
Figure 0007644535000024
つぎに、実施例2の光学素子にどのようにして減衰領域を形成するかについて説明する。減衰領域を形成する際には、フェルールを介して動作時の出射面Sからファイバレーザなどの高強度のレーザ光を照射する。送信用光学素子の動作時の出射面Sは、動作時にフェルールを介して光ファイバに接続されるように構成されているので動作時に使用されるフェルールを減衰領域形成時にファイバレーザ用にそのまま使用することができる。したがって、ファイバレーザなどの高強度のレーザ光の光源の光学素子に対する位置合わせを高精度で実施できる。
図15は実施例2の光学素子の減衰領域形成時の光線経路を示す図である。図15の光学系において、ほぼ、図13の光学系の第2の像の位置にファイバレーザなどの光源L’が位置する。上述のように、図13に示す光学系において光源と第2の像とは共役関係にあるので、図15の光学系においても、ほぼ、図13の光学系の第1の像の位置に高強度のレーザ光の光源の像L’が形成される。このため、高強度のレーザ光の光源の像が形成される位置の樹脂(プラスチック)の屈折率または透過率が変化し減衰領域が作成される。図15において、実線は光源の中心から出る光線を示し点線は光源の中心から5μmの高さの点から出る光線を示す。
図16は実施例2と同様に反射面を備えていない光学素子の減衰領域形成時の光線経路を含む断面の一例を示す図である。送信用光学素子100の入射面Sはパワーメータ320の光量モニタリング受光面と対向し、送信用光学素子100の出射面Sは光源であるファイバレーザ211と対向する。
内部に通過する光の量を減少させる減衰領域を備えた光学素子の製造方法
図17は、光源と該光源からの光を受け取る受光素子とを光学的に結合するように、該光源に対向するように構成された入射面と該受光素子に対向するように構成された出射面とを備えた光学素子であって、内部に通過する光の量を減少させる減衰領域を備えた光学素子の製造方法を説明する流れ図である。
図17のステップS1010において、光源から入射面に入射した光が光学素子内において光源の第1の像を形成し、出射面から射出した後、外部に光源の第2の像を形成するように形状を定めた光学素子を製造する。
式(1)-(3)を満たすように光学素子の形状を定めることにより、光源、光学素子
及び受光素子からなる光学系において、光源から入射面に入射した光が光学素子内において光源の第1の像を形成し、出射面から射出した後、外部に光源の第2の像を形成するようにすることができる。さらに式(7)を満たすことにより光束が出射面及び受光素子の受光面内に収まる。また、受光素子が光ファイバである場合に式(8)を満たせば光ファイバにおける光の損失は生じない。
図17のステップS1020において、入射面または出射面からレーザ光を照射することによって上記の第1の像が形成される位置の周辺に、通過する光の量を減少させる減衰領域を形成する。上記のレーザ光の光源としてファイバレーザを使用し、入射面及び出射面のうち動作時に光ファイバに対向する面を介してレーザ光を照射するのが好ましい。動作時に使用されるフェルールを使用することによりファイバレーザの照射位置を高い精度で定めることができる。
送信用光学素子の場合に、減衰領域形成時に動作時に光ファイバが設置される出射側にファイバレーザを設置して減衰領域を形成する。ファイバレーザをほぼ第2の像の位置に配置することにより第1の像の近傍に減衰領域を形成することができる。受信用光学素子の場合には、減衰領域形成時に動作時に光ファイバが設置される入射側にファイバレーザを設置して減衰領域を形成する。ファイバレーザを動作時に光ファイバが設置される位置に配置することにより第1の像の近傍に減衰領域を形成することができる。
一例として、ファイバレーザの出力は20kwから70kwの範囲である。
一般的に光学素子の材料はPEI(ポリエーテルイミド)、PI(ポリイミド)及びPESU(PES)(ポリエーテルサルフォン)などの樹脂(プラスチック)であるのが好ましい。光
学素子は上記の材料を使用して射出成形によって一体に製造することができる。
上記の方法によって0%から100%の範囲の任意の減衰率の減衰領域を形成することができる。通常、通信光学系において減衰率は、90%から25.5%(-0.5dBから-6.0dB)の範囲である。
ここで、動作時の光源の第2の像の位置と受光面の位置との関係について説明する。
図18は動作時の光学素子の光学系を示す図である。上述のように、動作時の光学素子の光学系は、光源Lの第2の像Lが、受光素子の受光面、または光ファイバの端面に形成されるように構成されている。図18において第2の像の位置をAで示す。送信用光学素子の場合に、光ファイバの端面をAに配置すると、光源と光ファイバの端面とは共役関係にある。したがって、送信用光学素子の場合に、減衰領域形成時にAにファイバレーザを設置して動作時の第1の像の位置にファイバレーザの光束を集光させ減衰領域を形成することができる。
図18において、光学素子を射出した光束の径が最小となる位置をBで示す。受光面または光ファイバの端面をBに配置することも考えられる。この場合に、受光面または光ファイバの端面の位置合わせの許容精度は大きくなる。
送信用光学素子の場合に、減衰領域形成時にBにファイバレーザを設置して減衰領域を形成すると、動作時の第1の像の位置にファイバレーザの光束を集光させ減衰領域を形成するすることができないので動作時の減衰効率が低下する。そこで、減衰領域形成時にAにファイバレーザを設置するためのアダプタなどの工夫が必要となる。
受信用光学素子の場合には、減衰領域形成時に動作時の光ファイバの位置にファイバレーザを配置するので、送信用光学素子の場合の上記の問題は生じない。したがって、受光素子の受光面の位置は光束径が受光面の径よりも小さくなるように定めればよい。
減衰領域の位置に関し、「第1の像の位置の近傍」とは、減衰領域の各点の、第1の像の光軸上の位置からの光軸に沿った距離が、光学素子の入射面から出射面までの光軸に沿った距離の+/-15%以内の範囲であることを意味する。さらに、減衰領域の各点の、第1
の像の光軸上の位置からの光軸に沿った距離が、光学素子の入射面から出射面までの光軸に沿った距離の+/-5%以内であればより好ましい。
動作時において「受光面の近傍に光源の第2の像を形成する」とは、受光素子の受光面が十分な光量を光束から受け取ることができるような光軸上の位置に光源の第2の像を形成することを意味する。

Claims (5)

  1. 光源と該光源からの光を受け取る受光素子とを光学的に結合するように、該光源に対向するように構成された入射面と該受光素子に対向するように構成された出射面とを備え、内部に減衰領域を備えた光学素子の製造方法であって、
    該光源から該入射面に入射した光が該光学素子内において該光源の第1の像を形成し、該出射面から射出した後、該光源の第2の像を形成するように形状を定めた光学素子を製造するステップと、
    該入射面または該出射面を介してレーザ光を照射することによって該第1の像が形成される位置の近傍に、通過する光の量を減少させる減衰領域を形成するステップと、を含む光学素子の製造方法。
  2. 該入射面及び該出射面の少なくとも一方がフェルールを介して光ファイバに対向するように構成されており、該減衰領域を形成するステップにおいて、該フェルール及び該入射面または該出射面を介して該レーザ光を照射する請求項に記載の光学素子の製造方法。
  3. 該光学素子が受信用光学素子であり、減衰領域を形成するステップにおいて、動作時の光ファイバの位置にファイバレーザを配置して該入射面を介して該レーザ光を照射する請求項またはに記載の光学素子の製造方法。
  4. 該光学素子が送信用光学素子であり、減衰領域を形成するステップにおいて、動作時のほぼ該第2の像の位置にファイバレーザを配置して該出射面を介して該レーザ光を照射する請求項またはに記載の光学素子の製造方法。
  5. 該光学素子を通過した後の強度を観測しながら該レーザ光を照射することによって該減衰領域の減衰率を所望の値とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
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